JP2022145467A - 基部材、又は、発光装置 - Google Patents

基部材、又は、発光装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 発光装置の小型化に寄与することができる。【解決手段】 上面を有する下部と、第1側面、第1側面と隣接しない第2側面、及び、第1側面と隣接する第3側面を含む複数の内側面を有し、下部の上面を囲う側部と、を有し、側部は、上面視で第1側面の一部または全部に沿って複数の内側面の内側に形成される第1段差部と、上面視で第2側面の一部または全部に沿って複数の内側面の内側に形成される第2段差部と、上面視で第3側面の一部のみに沿って複数の内側面の内側に形成される第3段差部と、を含み、第1段差部は、配線パターンが設けられる第1上面を有し、第2段差部は、配線パターンが設けられる第2上面を有し、第3段差部は、配線パターンが設けられる第3上面を有する、基部材。【選択図】 図6

Description

本発明は、基部材、又は、発光装置に関する。
特許文献1には、半導体レーザ素子が配される基部を備えたパッケージが開示されている。この基部において半導体レーザ素子を囲う枠が設けられ、半導体レーザ素子と枠の段差部に設けられた電極層とが電気的に接続される。
特開2019-212752
特許文献1によって、基部の好適な一形態が開示される。一方で、これが唯一の発光装置の形態ではなく、発光装置の大型化を抑えつつ、機能の拡張や、利便性の向上を図ったときには、なお改善の余地がある。
実施形態に開示される基部材は、上面を有する下部と、第1側面、前記第1側面と隣接しない第2側面、及び、前記第1側面と隣接する第3側面を含む複数の内側面を有し、前記下部の上面を囲う側部と、を有し、前記側部は、上面視で前記第1側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第1段差部と、上面視で前記第2側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第2段差部と、上面視で前記第3側面の一部のみに沿って前記複数の内側面の内側に形成される第3段差部と、を含み、前記第1段差部は、配線パターンが設けられる第1上面を有し、前記第2段差部は、配線パターンが設けられる第2上面を有し、前記第3段差部は、配線パターンが設けられる第3上面を有する。
実施形態に開示される発光装置は、第1発光素子、及び、第1方向の長さが前記第1発光素子よりも小さい第2発光素子を含む複数の発光素子と、前記複数の発光素子が配置される上面を有する下部と、第1側面、前記第1側面と隣接しない第2側面、及び、前記第1側面と隣接する第3側面を含む複数の内側面を有し、前記下部の上面を囲う側部と、を有する基部材と、前記複数の発光素子を前記基部材に電気的に接続する複数の配線と、を備え、前記側部は、上面視で前記第1側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第1段差部と、上面視で前記第2側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第2段差部と、上面視で前記第3側面の一部のみに沿って前記複数の内側面の内側に形成される第3段差部と、を含み、前記第1段差部は、第1配線パターンが設けられる第1上面を有し、前記第2段差部は、第2配線パターンが設けられる第2上面を有し、前記第3段差部は、第3配線パターンが設けられる第3上面を有し、前記複数の配線は、第1配線パターンに接合される第1配線と、第2配線パターンに接合される第2配線と、第3配線パターンに接合される第3配線とを含む。また、前記第1方向は、前記第3側面に垂直な方向である。
実施形態によって開示される1または複数の発明の少なくとも一つにおいて、装置の小型化に貢献するという効果が期待される。
図1は、第1実施形態及び第2実施形態に係る発光装置の斜視図である。 図2は、第1実施形態及び第2実施形態に係る発光装置の上面図である。 図3は、第1実施形態及び第2実施形態に係る発光装置の光学部材が実装される前の状態を示す斜視図である。 図4は、図3の状態における上面図である。 図5は、第1実施形態に係る発光装置において、内部に配置される各構成要素を説明するための斜視図である。 図6は、図5の状態における上面図である。 図7は、図6の状態から配線を除いた状態の上面図である。 図8は、図7のVIII-VIII断面線における断面図である。 図9は、図7のIX-IX断面線における断面図である。 図10は、第2実施形態に係る発光装置において、内部に配置される各構成要素を説明するための上面図である。 図11は、第3実施形態に係る発光装置の斜視図である。 図12は、第3実施形態に係る発光装置の上面図である。 図13は、第3実施形態に係る配線基板の上面図である。 図14は、第3実施形態に係る配線基板の配線について説明するための図である。 図15は、第4実施形態に係る発光装置の上面図である。 図16は、第4実施形態に係る配線基板の上面図である。 図17は、第4実施形態に係る配線基板の配線について説明するための図である。
本明細書または特許請求の範囲において、三角形や四角形などの多角形に関しては、多角形の隅に角丸め、面取り、角取り、丸取り等の加工が施された形状も含めて、多角形と呼ぶものとする。また、隅(辺の端)に限らず、辺の中間部分に加工が施された形状も同様に、多角形と呼ぶものとする。つまり、多角形をベースに残しつつ、部分的な加工が施された形状は、本明細書及び特許請求の範囲で記載される“多角形”の解釈に含まれるものとする。
また、多角形に限らず、台形や円形や凹凸など、特定の形状を表す言葉についても同様である。また、その形状を形成する各辺を扱う場合も同様である。つまり、ある辺において、隅や中間部分に加工が施されていたとしても、“辺”の解釈には加工された部分も含まれる。なお、部分的な加工のない“多角形”や“辺”を、加工された形状と区別する場合は“厳密な”を付して、例えば、“厳密な四角形”などと記載するものとする。
また、本明細書または特許請求の範囲において、上下、左右、表裏、前後、手前と奥などの記載は、相対的な位置、向き、方向などの関係を述べるに過ぎず、使用時における関係と一致していなくてもよい。
また、図面においてX方向、Y方向、及び、Z方向などの方向を、矢印を用いて示すことがある。この矢印の方向は、同じ実施形態に係る複数の図面間で整合が取られている。
また、本明細書において、例えば構成要素などを説明するときに「部材」や「部」と記載することがある。「部材」は、物理的に単体で扱う対象を指すものとする。物理的に単体で扱う対象とは、製造の工程で一つの部品として扱われる対象ということもできる。一方で、「部」は、物理的に単体で扱われなくてもよい対象を指すものとする。例えば、1つの部材の一部を部分的に捉えるときに「部」が用いられる。
なお、上述の「部材」と「部」の書き分けは、均等論の解釈において権利範囲を意識的に限定するという意思を示すものではない。つまり、特許請求の範囲において「部材」と記載された構成要素があったとしても、そのことのみを以って、この構成要素を物理的に単体で扱うことが本発明の適用に必要不可欠であると出願人が認識しているわけではない。
また、本明細書または特許請求の範囲において、ある構成要素が複数あり、それぞれを区別して表現する場合に、その構成要素の頭に“第1”、“第2”と付記して区別することがある。また、本明細書と特許請求の範囲とで区別する対象が異なる場合があり得る。そのため、特許請求の範囲において本明細書と同一の付記がされた構成要素が記載されていても、この構成要素によって特定される対象が、本明細書と特許請求の範囲との間で一致しないことがあり得る。
例えば、本明細書において“第1”、“第2”、“第3”と付記されて区別される構成要素があり、本明細書において“第1”及び“第3”が付記された構成要素を特許請求の範囲に記載する場合に、見易さの観点から特許請求の範囲においては“第1”、“第2”と付記して構成要素を区別することがある。この場合、特許請求の範囲において“第1”、“第2”と付記された構成要素はそれぞれ、本明細書において“第1”“第3”と付記された構成要素を指すことになる。なお、このルールの適用対象は構成要素に限らず、その他の対象に対しても、合理的かつ柔軟に適用される。
以下に、本発明を実施するための形態を説明する。またさらに、図面を参照しながら、本発明を実施するための具体的な形態を説明する。なお、本発明を実施するための形態は、この具体的な形態に限定されない。つまり、図示される実施形態は、本発明が実現される唯一の形態ではない。なお、各図面が示す部材の大きさや位置関係等は、理解の便宜を図るために誇張していることがある。
<第1実施形態>
第1実施形態に係る発光装置1を説明する。図1乃至図9は、発光装置1の例示的な一形態を説明するための図面である。図1は、発光装置1の斜視図である。図2は、発光装置1の上面図である。図3は、発光装置1の光学部材80が実装される前の状態を示す斜視図である。図4は、図3の状態における上面図である。図5は、発光装置1の内部に配置される各構成要素を説明するための斜視図である。図6は、図5の状態における上面図である。図6における破線は、後述する第1仮想線及び第2仮想線の具体例を示す。図7は、図6の状態から配線60を除いた状態の上面図である。図8は、図7のVIII-VIII断面線における断面図である。図9は、図7のIX-IX断面線における断面図である。
発光装置1は、複数の構成要素を備えている。この複数の構成要素は、基部材10A、1または複数の発光素子20、1または複数のサブマウント30、1または複数の反射部材40、1または複数の保護素子50、複数の配線60、蓋部材70、及び、光学部材80を含む。発光装置1は、第1発光素子20A及び第2発光素子20Bを含む複数の発光素子20を備えることができる。
なお、発光装置1は、この他にも構成要素を備えていてよい。例えば、発光装置1は、複数の発光素子20とは別に、さらに発光素子を備えていてもよい。また、発光装置1は、ここで挙げた複数の構成要素の一部を備えていなくてもよい。
まず、各構成要素について説明する。
(基部材10A)
基部材10Aは、上面11A、下面11B、及び、1または複数の外側面11Cを有する。上面視で、基部材10Aの外縁形状は矩形である。この矩形は、長辺と短辺を有する矩形とすることができる。図示される基部材10Aにおいて、この矩形の長辺方向はX方向と同じ方向であり、短辺方向はY方向と同じ方向である。なお、上面視で、基部材10Aの外縁形状は矩形でなくてもよい。
基部材10Aにおいて、凹形状が形成されている。上面11Aから、上面11Aよりも下方に窪んだ凹形状が形成される。基部材10Aの凹形状によって窪みが画定される。この窪みは、上面視で上面11Aに囲まれる。
上面11Aの内縁は、窪みの外縁を画定する。上面視で、窪みの外縁形状は矩形である。この矩形は、長辺と短辺を有する矩形とすることができる。図示される基部材10Aにおいて、この矩形の長辺方向はX方向と同じ方向であり、短辺方向はY方向と同じ方向である。なお、この窪みの外縁形状は矩形でなくてもよい。
基部材10Aは、実装面11D、及び、1または複数の内側面11Eを有する。実装面11Dは、上面11Aよりも下方に、かつ、下面11Bよりも上方に位置する。1または複数の内側面11Eは、実装面11Dよりも上方に位置する。1または複数の内側面11Eは、上面11Aと交わる。基部材10Aの窪みを画定する複数の面に、実装面11D及び1または複数の内側面11Eは含まれる。
1または複数の内側面11Eは、実装面11Dに対して垂直に設けられる。ここでの垂直は、±3度の差を許容する。なお、内側面11Eは、実装面11Dに対して垂直でなくてもよい。
基部材10Aは、下部12A、及び、側部12Bを有する。下面11Bは下部12Aに含まれる。上面11A、及び、1または複数の外側面11Cは側部12Bに含まれる。実装面11Dは下部12Aに含まれる。1または複数の内側面11Eは側部12Bに含まれる。図示される基部材10Aの例では、側部12Bは、さらに下面を有し、基部材10Aは、下部12Aの下面11Bと、側部12Bの下面を有している。
側部12Bは、実装面11Dを囲う。上面視で、実装面11Dは、側部12Bによって囲まれる。実装面11Dは、下部12Aの上面ということもできる。
基部材10Aは、1または複数の段差部12Cを有する。段差部12Cは、上面、及び、上面と交わり上面から下方に延びる内側面、を有する。段差部12Cの上面は、内側面11Eと交わる。段差部12Cの内側面は、実装面11Dと交わる。
1または複数の段差部12Cは、側部12Bに含まれる。段差部12Cは、上面視で、内側面11Eの一部または全部に沿って形成される。1または複数の段差部12Cは、上面視で、上面11Aの内側に形成される。1または複数の段差部12Cは、上面視で、1または複数の内側面11Eの内側に形成される。
基部材10Aは、複数の段差部12Cを有し得る。複数の段差部12Cには、上面視で、内側面11Eの一部または全部に沿って形成される段差部12Cが含まれる。複数の段差部12Cには、上面視で、内側面11Eの一部のみに沿って形成される段差部12Cが含まれる。複数の段差部12Cには、上面視で、内側面11Eの全部に沿って形成される段差部12Cが含まれる。
複数の段差部12Cには、上面視で、ある内側面11Eの一部または全部に沿って形成される段差部12Cと、別の内側面11Eの一部のみに沿って形成される段差部12Cと、が含まれる。追加的に段差部12Cを設ける場合に、部分的に内側面11Eに沿った段差部12Cを設けることで、残りの部分を実装面11Dに利用できる。このような基部材10Aを用いることで、装置を小型化することができる。
複数の段差部12Cには、隣接する内側面11Eのそれぞれに沿って形成される2つの段差部12Cであって、一体的に形成される2つの段差部12Cが含まれる。この場合、上面視で、隣接する内側面11Eの一方の内側面11Eに沿って形成される段差部12Cと、他方の内側面11Eに沿って形成される段差部12Cとが繋がる。また、この2つの段差部12Cの上面は、同じ平面上に設けることができる。2つの段差部12Cを一体的に形成することで、製造しやすい形状にすることができる。
複数の段差部12Cは、上面視で、ある内側面11Eの全部に沿って形成される段差部12Cと、この内側面11Eよりも長い別の内側面11Eの一部のみに沿って形成される段差部12Cと、を含むことができる。
複数の段差部12Cには、内側面11Eに沿って、下部12Aの上面に平行な方向に係るこの内側面11Eの長さの10%以上75%以下の長さで形成される段差部12Cが含まれる。また、この段差部12Cの他に、内側面11Eに沿って、下部12Aの上面に平行な方向に係るこの内側面11Eの長さの30%以上100%以下の長さで形成される段差部12Cが含まれる。
段差部12Cの上面には、1または複数の配線パターン13が設けられる。配線パターン13は、側部12Bの内部を通る配線を経由して、側部12Bに設けられる他の配線パターンと電気的に接続する。配線パターン13は、側部12Bの下面に設けられる配線パターンと電気的に接続する。なお、側部12Bの上面11Aまたは外側面11Cに設けられる配線パターンと電気的に接続することもできる。
1または複数の段差部12Cの上面には、複数の配線パターン13が設けられる。複数の段差部12Cのそれぞれに、1または複数の配線パターン13が設けられ得る。基部材10Aは、複数の配線パターン13が上面に設けられた段差部12Cを有することができる。
段差部12Cの上面に配線パターン13を設けることで、実装面11Dよりも高い位置で、配線を接続させることができる。これにより、配線の接合処理が容易になることがある。
基部材10Aの下部12Aと側部12Bは、異なる材料を主材料に用いて形成することができる。基部材10Aは、下部12Aを構成する部材と、側部12Bを構成する部材と、を接合して形成することができる。図示される基部材10Aでは、平板形状の部材による下部12Aと、枠形状の部材による側部12Bとが接合されている。
ここで、主材料とは、対象となる形成物において、重量または体積が最も多くの割合を占める材料をいうものとする。なお、1つの材料から対象となる形成物が形成される場合には、その材料が主材料である。つまり、ある材料が主材料であるとは、その材料の占める割合が100%となり得ることを含む。
基部材10Aは、側部12Bの主材料にセラミックを、下部12Aの主材料に金属、または、金属を含む複合物を用いることができる。基部材10Aは、下部12Aと側部12Bとを接合して形成することができる。なお、下部12Aと側部12Bが一体に形成された基部材10Aを採用してもよい。この場合、例えば、セラミックを主材料に用いて、基部材10Aを形成することができる。
セラミックとしては、例えば、窒化アルミニウム、窒化ケイ素、酸化アルミニウム、炭化ケイ素などが挙げられる。金属としては、例えば、銅、アルミニウム、鉄などが挙げられる。あるいは、金属を含む複合物として、銅モリブデン、銅-ダイヤモンド複合材料、銅タングステンなどを用いることができる。
下部12Aを、側部12Bとは別に形成することで、側部12Bとは異なる特性を下部12Aに備えさせることができる。例えば、下部12Aに採用される金属を、側部12Bに採用されるセラミックよりも放熱性に優れたもの(熱伝導率の高いもの)とすることで、実装面11Dに実装される構成要素から発生する熱を逃がしやすくすることができる。また、側部12Bの段差部12Cに配線パターン13を設けることで、金属プレートなどの導電性材料で下部12Aを形成しつつ、配線接続のための領域を確保することができる。
図示される基部材10Aは、ある内側面11E(以下、第1側面と呼ぶ。)、この第1側面と隣接しない内側面11E(以下、第2側面と呼ぶ。)、及び、第1側面と隣接する内側面11E(以下、第3側面と呼ぶ。)を含む複数の内側面11Eを有する。第1側面と第2側面は対向する。第3側面は、第2側面とも隣接する。基部材10Aはさらに、第1側面及び第2側面と隣接し、第3側面と対向する内側面11E(以下、第4側面と呼ぶ。)を有する。例えば、図7の11E1、11E2、11E3、及び、11E4をそれぞれ、第1側面、第2側面、第3側面、及び、第4側面とすることができる。
図示される基部材10Aは、上面視で第1側面の一部または全部に沿って複数の内側面11Eの内側に形成される段差部12C(以下、第1段差部と呼ぶ。)と、上面視で第2側面の一部または全部に沿って複数の内側面11Eの内側に形成される段差部12C(以下、第2段差部と呼ぶ。)と、上面視で第3側面の一部のみに沿って複数の内側面11Eの内側に形成される段差部12C(以下、第3段差部と呼ぶ。)と、を有する。例えば、図7の12C1、12C2、及び、12C3をそれぞれ、第1段差部、第2段差部、及び、第3段差部とすることができる。
図示される基部材10Aにおいて、第1側面と第2側面は、対向する。第3側面と第4側面は、対向する。上面視で、第1側面と第2側面は、Y方向に延び、第3側面と第4側面は、X方向に延びる。上面視で、第1側面に垂直な方向はX方向である。上面視で、第2側面に垂直な方向はX方向である。上面視で、第3側面に垂直な方向はY方向である。上面視で、第4側面に垂直な方向はY方向である。
図示される基部材10Aにおいて、第1側面と第1段差部との交線は、Y方向に平行である。第1段差部と実装面11Dとの交線は、Y方向に平行である。第2側面と第2段差部との交線は、Y方向に平行である。第2段差部と実装面11Dとの交線は、Y方向に平行である。
図示される基部材10Aにおいて、第3側面と第3段差部との交線は、X方向に平行である。第3段差部と実装面11Dとの交線は、X方向に平行である。第3側面と実装面11Dとの交線はX方向に平行である。第4側面と実装面11Dとの交線は、X方向に平行である。
図示される基部材10Aにおいて、第2段差部と第3段差部とは、一体的に形成される。上面視で、第2側面に沿って形成される第2段差部と、第3側面に沿って形成される第3段差部とが繋がる。また、この2つの段差部12Cの上面は、同じ平面上に設けられている 。
図示される基部材10Aにおいて、第1段差部の上面(以下、第1上面と呼ぶ。)には、1または複数の配線パターン13(以下、第1配線パターンと呼ぶ。)が設けられる。第2段差部の上面(以下、第2上面と呼ぶ。)には、1または複数の配線パターン13(以下、第2配線パターンと呼ぶ。)が設けられる。第3段差部の上面(以下、第3上面と呼ぶ。)には、1または複数の配線パターン13(以下、第3配線パターンと呼ぶ。)が設けられる。
図示される基部材10Aにおいて、第3段差部は、第3側面に沿って、下部12Aの上面に平行な方向に係る第3側面の長さの10%以上75%以下の長さで、形成される。上面視で、第3段差部の第3側面に沿う長さは、第2段差部の第2側面に沿う長さの10%以上75%以下である。部分的に設ける第3段差部を必要な範囲に収めるようにした場合に、第2段差部よりも第3段差部の方が長さが小さくなる基部材10Aとなり得る。
図示される基部材10Aにおいて、下部12Aの上面に平行な方向に関して、第2側面の長さよりも、第3側面の長さの方が大きい。第2側面の長さは、第3側面の長さの20%以上90%以下である。第1段差部は、第1側面の全部に沿って形成される。第2段差部は、第2側面の全部に沿って形成される。より長い方の内側面に沿って形成される段差部を、部分的に形成される段差部とすることで、小型化に貢献する領域を確保しやすくなる。
(発光素子20)
発光素子20は、光を出射する光出射面を有する。発光素子20は、上面、下面、複数の側面を有する。発光素子20の上面、下面、または側面が、光出射面となる。発光素子20は、1または複数の光出射面を有する。
発光素子20の上面の形状は、長辺と短辺を有する矩形である。なお、発光素子20の上面の形状は、矩形でなくてもよい。発光素子20には、半導体レーザ素子を採用することができる。なお、発光素子20には、半導体レーザ素子に限らず、発光ダイオードなどを採用してもよい。
発光素子20には、例えば、青色の光を出射する発光素子、緑色の光を出射する発光素子、または、赤色の光を出射する発光素子を採用することができる。なお、発光素子20に、その他の色の光を出射する発光素子を採用してもよい。
ここで、青色の光は、その発光ピーク波長が420nm~494nmの範囲内にある光をいうものとする。緑色の光は、その発光ピーク波長が495nm~570nmの範囲内にある光をいうものとする。赤色の光は、その発光ピーク波長が605nm~750nmの範囲内にある光をいうものとする。
ここで、発光素子20の一例である半導体レーザ素子について説明する。半導体レーザ素子は、上面視で、一方の対辺を長辺、他方の対辺を短辺とする矩形の外形を有する。半導体レーザ素子から出射される光(レーザ光)は拡がりを有する。また、半導体レーザ素子の出射端面から発散光が出射される。半導体レーザ素子の出射端面は、発光素子20の光出射面ということができる。
半導体レーザ素子から出射される光は、光の出射端面と平行な面において楕円形状のファーフィールドパターン(以下「FFP」という。)を形成する。FFPとは、出射端面から離れた位置における出射光の形状や光強度分布である。
ここで、FFPの楕円形状の中心を通る光、言い換えると、FFPの光強度分布においてピーク強度の光を、光軸を進む光、あるいは、光軸を通る光と呼ぶものとする。また、FFPの光強度分布において、ピーク強度値に対して1/e以上の強度を有する光を、主要部分の光と呼ぶものとする。
半導体レーザ素子から出射される光のFFPの形状は、光の出射端面と平行な面において、積層方向の方が、積層方向に垂直な方向よりも長い楕円形状である。積層方向とは、半導体レーザ素子において活性層を含む複数の半導体層が積層される方向のことである。積層方向に垂直な方向は、半導体層の面方向ということもできる。また、FFPの楕円形状の長径方向を半導体レーザ素子の速軸方向、短径方向を半導体レーザ素子の遅軸方向ということもできる。
FFPの光強度分布に基づきピーク光強度の1/eの光強度の光が拡がる角度を、半導体レーザ素子の光の拡がり角とする。光の拡がり角は、ピーク光強度の1/eの光強度の他に、例えば、ピーク光強度の半値の光強度から求められることもある。本明細書の説明において、単に「光の拡がり角」というときは、ピーク光強度の1/eの光強度における光の拡がり角を指すものとする。なお、速軸方向の拡がり角の方が、遅軸方向の拡がり角よりも大きいといえる。
青色の光を発する半導体レーザ素子、または、緑色の光を発する半導体レーザ素子として、窒化物半導体を含む半導体レーザ素子が挙げられる。窒化物半導体としては、例えば、GaN、InGaN、及びAlGaNを用いることができる。赤色の光を発する半導体レーザ素子として、InAlGaP系やGaInP系、GaAs系やAlGaAs系の半導体を含むものが挙げられる。
(サブマウント30)
サブマウント30は、2つの接合面を有し、直方体の形状で構成される。サブマウント30の上面は、矩形の形状である。サブマウント30の上面は、短辺及び長辺を有する矩形の形状となり得る。
サブマウント30には、一方の接合面の反対側に他方の接合面が設けられる。2つの接合面の間の距離は、他の対向する2面の間の距離よりも小さい。なお、サブマウント30の形状は直方体に限らなくてよい。サブマウント30は、例えば、窒化ケイ素、窒化アルミニウム、又は炭化ケイ素を用いて形成することができる。また、接合面には、接合のための金属膜が設けられている。
(反射部材40)
反射部材40は、光を反射する光反射面を有する。また、光反射面は、下面に対して傾斜している。つまり、光反射面は、下面からみた配置関係が垂直でも平行でもない。光反射面の下端と上端を結ぶ直線が、反射部材40の下面に対して傾斜している。下面に対する光反射面の角度、あるいは、下面に対する光反射面の下端と上端を結ぶ直線の角度を、光反射面の傾斜角と呼ぶものとする。
図示される反射部材40において、光反射面は、平面であり、かつ、反射部材40の下面に対して45度の傾斜角を成す。なお、光反射面は平面でなくてもよく、例えば曲面であってもよい。また、光反射面は、その傾斜角が45度でなくてもよい。
反射部材40は、主材料に、ガラスや金属などを用いることができる。主材料は熱に強い材料がよく、例えば、石英若しくはBK7(硼珪酸ガラス)等のガラス、アルミニウム等の金属を用いることができる。反射部材40は、Siを主材料に用いて形成することもできる。主材料が反射性材料であれば、主材料から光反射面を形成することができる。主材料とは別に光反射面を形成する場合、光反射面は、例えば、Ag、Al等の金属やTa/SiO、TiO/SiO、Nb/SiO等の誘電体多層膜を用いて形成することができる。
光反射面において、光反射面に照射される光のピーク波長に対する反射率が90%以上である。また、この反射率は95%以上であってもよい。また、この反射率を99%以上とすることもできる。光反射率は、100%以下あるいは100%未満である。
(保護素子50)
保護素子50は、特定の素子(例えば発光素子20)に過剰な電流が流れて破壊されてしまうことを防ぐためのものである。保護素子50としては、例えば、ツェナーダイオードがあげられる。また、ツェナーダイオードとしては、Siで形成されたものを採用できる。
(配線60)
配線60は、両端を接合部とする線状の導電性材料である。両端の接合部は、他の構成要素との接合部分になる。配線60は、例えば、金属のワイヤである。金属には、例えば、金、アルミニウム、銀、銅などを用いることができる。
(蓋部材70)
蓋部材70は、下面と、上面と、を有し、直方体の平板形状で構成される。なお、直方体でなくてもよい。蓋部材70は、光を透過する透光性を有する。ここで、透光性とは、光に対する透過率が80%以上であることとする。なお、全ての波長の光に対して80%以上の透過率を有していなくてもよい。蓋部材70は、一部に非透光性の領域(透光性を有していない領域)を有していてもよい。
蓋部材70は、ガラスを主材料に用いて形成される。蓋部材70を形成する主材料は、高い透光性を有する材料である。蓋部材70は、ガラスに限らず、例えば、サファイアを主材料に用いて形成してもよい。
(光学部材80)
光学部材80は、上面と、下面と、側面と、を有する。光学部材80は、入射する光に対して、反射、透過、屈折といった光学作用や、集光、拡散、コリメートといった光学作用を与える。
光学部材80は、1または複数のレンズ面を有し得る。1または複数のレンズ面は、光学部材80の上面側に設けられる。なお、光学部材80の下面側に設けられてもよい。上面及び下面は平面である。1または複数のレンズ面は、上面と交わる。1または複数のレンズ面は、上面視で上面に囲まれる。上面視で、光学部材80は、矩形の外形を有している。光学部材80の下面は矩形である。
光学部材80の、上面視で1または複数のレンズ面と重なる部分をレンズ部とする。光学部材80において、上面視で上面と重なる部分を非レンズ部とする。レンズ部を、上面を含む仮想的な平面で二分したときのレンズ面側をレンズ形状部、下面側を平板形状部とする。レンズ部の下面は、下面の一部分である。光学部材80において、下面は、レンズ部の下面及び非レンズ部の下面で構成される。
図示される光学部材80は、複数のレンズ面を有している。また、複数のレンズ面は、一方向に連なって形成される。光学部材80は、4つのレンズ面を有し、この4つレンズ面の頂点が一直線上に設けられるように形成される。
ここで、上面視で、複数のレンズ面が並ぶ方向を連結方向というものとする。複数のレンズ面は、上面視で、連結方向の長さが、この方向に垂直な方向の長さよりも大きい。図示される光学部材80において、連結方向は、X方向と同じ方向である。
光学部材80は、高い透光性を有する。光学部材80は、レンズ部及び非レンズ部のいずれにおいても高い透光性を有する。また、光学部材80は、全体として、高い透光性を有する。光学部材80は、例えば、BK7等のガラスを用いて形成することができる。
(発光装置1)
次に、上述した構成要素を備える発光装置1について説明する。
発光装置1において、1または複数の発光素子20が、実装面11Dに配置される。1または複数の発光素子20はそれぞれ、その光出射面が側方を向くように配置される。1または複数の発光素子20はそれぞれ、その光出射面がパッケージ10の1の内側面11Eを向くように配置される。
上面視で、発光素子20は、第1方向の長さが、第1方向に垂直な第2方向の長さよりも大きくなる向きに配置される。1または複数の発光素子20はそれぞれ、第1方向の長さが、第2方向の長さの2倍以上となる向きに配置され得る。図示される発光装置1において、第1方向はY方向と同じ方向であり、第2方向はX方向と同じ方向である。
1または複数の発光素子20は、上面視で、第1方向の長さが、実装面11Dの第1方向の長さに対し30%以上70%以下の割合となるという条件を満たすのが好ましい。この条件を満たす基部材10Aとすることで、発光装置1のサイズの小型化に寄与することができる。
上面視で内側面11Eの一部のみに沿って形成される段差部12Cとの関係で、1または複数の発光素子20には、上面視で、この内側面11Eに垂直であり、この段差部12Cを通過する仮想的な直線(以下、第1仮想線と呼ぶ。)を通過する位置に配置される、発光素子20が含まれる。この段差部12Cにおいてこの内側面11Eに垂直な方向にこの内側面11Eから最も遠く離れている点を通り、かつ、この内側面11Eに平行である、仮想的な直線(以下、第2仮想線と呼ぶ。)から、この発光素子20までの最短距離は50μm以上である。また、この最短距離は、400μm未満であることが好ましい。最短距離が50μm以上であれば、この発光素子20を容易に実装できる。この最短距離を400μm未満とすることで、発光装置1のサイズの小型化に寄与することができる。なお、この仮想的な直線が、この発光素子20を通過する場合の最短距離は0とする。例えば、図6に基づくと、第1仮想線と第2仮想線は、それぞれL1、L2とすることができる。
上面視で内側面11Eの一部のみに沿って形成される段差部12Cとの関係で、1または複数の発光素子20には、第1仮想線を通過する位置には配置されない、発光素子20が含まれる。この内側面11Eからこの発光素子20までの最短距離は50μm以上である。最短距離が50μm以上であれば、この発光素子20を容易に実装できる。
段差部12Cが一部のみに沿って形成される内側面11Eと隣接する内側面11Eに形成される段差部12Cとの関係で、上面視で、この隣接する内側面11Eに垂直であり、この段差部12Cを通過する仮想的な直線を通過する位置に、1または複数の発光素子20は配置される。
発光装置1は、複数の発光素子20を備えることができる。複数の発光素子20は、第1発光素子20Aと、第1方向の長さが第1発光素子20Aよりも小さい第2発光素子20Bを含む。複数の発光素子20は、1または複数の第1発光素子20Aと、1または複数の第2発光素子20Bを含む。複数の発光素子20は、複数の第1発光素子20Aを含み得る。複数の発光素子20は、複数の第2発光素子20Bを含み得る。図示される発光装置1は、2つの第1発光素子20Aと、2つの第2発光素子20Bを備えている。
第1発光素子20Aには、第1波長にピーク波長を有する第1の光を出射する発光素子20が採用される。第2発光素子20Bには、第1波長と異なる第2波長にピーク波長を有する第2の光を出射する発光素子20を採用することができる。
例えば、第1発光素子20Aを赤色の光を出射する発光素子20とし、第2発光素子20Bを青色の光を出射する発光素子20とすることができる。また、第1発光素子20Aを赤色の光を出射する発光素子20とし、第2発光素子20Bを緑色の光を出射する発光素子20とすることができる。
複数の発光素子20は、互いに異なるピーク波長の光を出射する複数の第1発光素子20Aを含んでいてもよい。複数の発光素子20は、互いに異なるピーク波長の光を出射する複数の第2発光素子20Bを含んでいてもよい。
例えば、発光装置1は、赤色の光を出射する第1発光素子20Aと、赤外の光を出射する第1発光素子20Aを備えることができる。また、発光装置1は、青色の光を出射する第2発光素子20Bと、緑色の光を出射する第2発光素子20Bを備えることができる。
複数の発光素子20は、互いに第1方向の長さの異なる複数の第1発光素子20Aを含んでいてもよい。複数の発光素子20は、互いに第2方向の長さの異なる複数の第1発光素子20Aを含んでいてもよい。複数の発光素子20は、互いに第1方向の長さの異なる複数の第2発光素子20Bを含んでいてもよい。複数の発光素子20は、互いに第2方向の長さの異なる複数の第2発光素子20Bを含んでいてもよい。
例えば、複数の発光素子20には、赤色の光を出射する発光素子20と、青色の光を出射する発光素子20と、緑色の光を出射する発光素子20とが含まれ、それぞれの色の光を出射する発光素子20の第1方向の長さまたは第2方向の長さが異なっていてもよい。
発光装置1は、第1仮想線を通過しない位置に配置される第1発光素子20Aを備える。発光装置1は、第1仮想線を通過する位置に配置される第2発光素子20Bを備える。発光装置1に備わる第1発光素子20Aは、第1仮想線を通過する位置に配置されない。発光装置1は、第1仮想線を通過しない位置に配置される第2発光素子20Bを備え得る。
内側面11Eに部分的に設けられる段差部12Cは、第1発光素子20Aよりも第2発光素子20Bに近い位置に形成される。第2仮想線から第1発光素子20Aまでの最短距離は、第2仮想線から第2発光素子20Bまでの最短距離よりも小さい。このように発光素子20を配置することで、発光装置1の小型化に貢献することができる。
図示される発光装置1において、上面視で、第3側面に垂直であり、第3段差部を通過し、かつ、第1発光素子20Aを通過するような、仮想的な直線は存在しない。この条件を満たす位置に、第1発光素子20Aは配置される。これにより、第1方向により長い方の発光素子20を、第1方向により長く確保される実装領域に配置することができ、発光装置1の小型化に貢献することができる。
図示される発光装置1において、上面視で、第3側面に垂直であり、第3段差部を通過し、かつ、第2発光素子20Bを通過するような、仮想的な直線は存在する。この条件を満たす位置に、第2発光素子20Bは配置される。これにより、第1方向により短い方の発光素子20を、第3段差部によって第1方向により短く確保される実装領域に配置することができ、発光装置1の小型化に貢献することができる。
複数の発光素子20は、それぞれの光出射面が同じ方向を向くようにして、並べて配置される。なお、ここでの同じ方向とは、隣り合う発光素子20同士の光出射面の、実装面11Dに平行な平面上の回転ずれが、±5度以内の範囲にある場合を含む。図示される発光装置1において、複数の発光素子20は、X方向に並べて配置されている。
複数の発光素子20の光出射面は、ある1つの発光素子20の光出射面に平行な平面からの距離が、0μm以上200μm以下となるように配置される。複数の発光素子20から出射される複数の光の光軸は互いに平行である。複数の発光素子20の光出射面は、1つの平面上に配置され得る。つまり、複数の発光素子20は、光出射面を揃えて配置され得る。
図示される発光装置1において、半導体レーザ素子である発光素子20の光出射面から、実装面11Dに垂直な方向を速軸方向とするFFPの光が出射される。いずれの発光素子20も、遅軸方向の拡がり角は20度以下である。なお、拡がり角は0度より大きい角度である。
発光装置1において、1または複数の発光素子20は、1または複数のサブマウント30に載置される。サブマウント30は、一方の接合面において発光素子20を接合し、他方の接合面において実装面11Dに接合される。発光素子20は、サブマウント30を介して、実装面11Dに配置される。なお、サブマウント30を介さずに、発光素子20を実装面11Dに配置してもよい。
サブマウント30の第1方向の長さは、サブマウント30に載置される発光素子20の第1方向の長さよりも大きい。サブマウント30の第2方向の長さは、サブマウント30に載置される発光素子20の第2方向の長さよりも大きい。これにより、サブマウント30の発光素子20から発生する熱に対する放熱効果を向上させることができる。また、発光素子20から露出するサブマウント30の上面に、配線60などの他の構成要素を接合する領域を確保することができる。
第1方向における、サブマウント30と発光素子20の長さの差は、第2方向におけるサブマウント30と発光素子20の長さの差よりも小さい。第2方向により広い面積でサブマウント30の上面を露出させることで、第2方向に並べて配置される複数の発光素子20の放熱効果を向上させることができる。
サブマウント30は発光素子20に1対1で設けられる。発光装置1は、発光素子20の数と同数のサブマウント30を備える。なお、1つのサブマウント30に複数の発光素子20が配されてもよい。
発光装置1は、複数の発光素子20に対応する複数のサブマウント30を備えることができる。複数のサブマウント30には、第1サブマウント30Aと、第1方向の長さが第1サブマウント30Aよりも小さい第2サブマウント30Bが含まれる。第1サブマウント30Aには、第1発光素子20Aが載置される。第2サブマウント30Bには、第2発光素子20Bが載置される。上面視で、第1サブマウント30Aは、第2仮想線を通過する位置に配置される。第1方向に長さの異なる複数の発光素子20に対し、長さの大小に対応した複数のサブマウント30を用意することで、発光装置1の小型化に貢献することができる。
発光装置1は、第1仮想線を通過しない位置に配置される第1サブマウント30Aを備える。発光装置1は、第1仮想線を通過する位置に配置される第2サブマウント30Bを備える。発光装置1に備わる第1サブマウント30Aは、第1仮想線を通過する位置に配置されない。発光装置1は、第1仮想線を通過しない位置に配置される第2サブマウント30Bを備え得る。
第1方向の長さに関して、第1サブマウント30Aは第2サブマウント30Bよりも、100μm以上600μm以下の範囲で大きい。第1仮想線を通る第2サブマウント30Bは、第1サブマウント30Aとの間の第1方向の長さの差よりも、第1仮想線を通る段差部12Cとの間の第1方向の距離の方が小さいことが好ましい。これにより、発光装置1の小型化に貢献することができる。
図示される発光装置1において、第1サブマウント30Aの第1方向の長さと第2サブマウント30Bの第1方向の長さの差は、第3段差部の第1方向の長さよりも小さい。第1サブマウント30Aの第1方向の長さと第2サブマウント30Bの第1方向の長さの差は、第3段差部の第1方向の長さの30%以上90%以下であることが好ましい。これにより、部分的に段差部12Cを設けることの効果がより顕著になることがある。
発光装置1において、1または複数の反射部材40が、パッケージ10の内部空間に配置される。1または複数の反射部材40は、実装面11Dに配置される。1または複数の反射部材40は、1または複数の光反射面を有している。1または複数の発光素子20から出射された光は、1または複数の光反射面により反射される。光反射面は、光軸を通る光の進行方向に対して45度の角度で傾いている。光反射面によって反射された光は上方に進む。1または複数の光反射面には、複数の光の主要部分が照射される。
反射部材40は発光素子20に1対1で設けることができる。つまり、発光素子20の数と同数の反射部材40が配置される。いずれの反射部材40も、大きさ及び形状は同じである。1つの反射部材40の光反射面に、1つの発光素子20からの主要部分の光が照射される。なお、1つの反射部材40の光反射面に複数の発光素子20からの主要部分の光が照射されてもよい。
反射部材40の光反射面は、照射された主要部分の光の90%以上を反射する。なお、発光装置1は、反射部材40を有していなくてもよい。この場合、例えば、発光素子20の光出射面が上面を向く。
発光装置1は、複数の反射部材40を備えることができる。複数の反射部材40は、上面視で、複数の発光素子20が並ぶ方向と同じ方向に並べて配置される。1または複数の光反射面により反射された複数の光の光軸は互いに平行である。
発光装置1において、1または複数の保護素子50が、基部材10Aに配置される。1または複数の保護素子50は、配線パターン13の上に配置される。なお、配線パターン13以外の位置に配置されてもよい。例えば、サブマウント30の上に配置することもできる。1または複数の保護素子50は、配線パターン13と電気的に接続する。保護素子50は1以上の発光素子20を電気的に接続する電気回路に対して、1対1で設けられる。
発光装置1において、配線60が、配線パターン13に接合される。発光装置1は、複数の配線60を備える。複数の配線60は、1または複数の発光素子20を基部材10Aに電気的に接続する。
各段差部12Cに、1または複数の配線60が接合される。第1発光素子20Aを基部材10Aに電気的に接続する配線60と、第2発光素子20Bを基部材10Aに電気的に接続する配線60とは、異なる段差部12Cに接合される。
内側面11Eに部分的に設けられる段差部12Cには、発光装置1において3つ以上並べて配置される発光素子20のうち、両端の発光素子20の間に配置される発光素子20に接合される配線60が接合される。これにより、両端の間に配置される発光素子20の配線接続を容易にすることができる。また、この観点から、3以上、あるいは、4以上の発光素子20を備える発光装置1とすることで、配線接続の容易性の効果がより顕われ易いといえる。
図示される発光装置1において、第1配線パターンに1または複数の配線60(以下、第1配線と呼ぶ。)が配される。第2配線パターンに1または複数の配線60(以下、第2配線と呼ぶ。)が配される。第3配線パターンに1または複数の配線60(以下、第3配線と呼ぶ。)が配される。複数の配線60は、1または複数の第1配線、1または複数の第2配線、及び、1または複数の第3配線を含む。
図示される発光装置1において、第1段差部の上面に、第1発光素子20Aを基部材10Aに電気的に接続する配線60が接合される。第2段差部の上面に、第2発光素子20Bを基部材10Aに電気的に接続する配線60が接合される。第3段差部の上面に、第2発光素子20Bを基部材10Aに電気的に接続する配線60が接合される。第3段差部の上面に、第1発光素子20Aを基部材10Aに電気的に接続する配線60が接合されていない。
発光装置1において、蓋部材70は、基部材10Aの上面に配される。また、蓋部材70は、段差部12Cよりも上方に位置する。また、蓋部材70が接合されることで、基部材10Aと蓋部材70によって囲まれる閉空間が生まれる。この空間は、発光素子20が配される空間である。
所定の雰囲気下で蓋部材70を基部材10Aに接合することで、気密封止された閉空間が作り出される。発光素子20に半導体レーザ素子を採用する場合、半導体レーザ素子が配される空間を気密封止することで、集塵による品質劣化を抑制することができる。蓋部材70は、発光素子20から出射される光に対して透光性を有する。発光素子20から出射された主要部分の光の90%以上が蓋部材70を透過して外部へと出射される。
光学部材80は蓋部材70の上方に配置される。光学部材80は、蓋部材70に接合される。蓋部材70から出射された複数の光は、光学部材80の入射面に入射する。光学部材80の入射面に入射した光は、レンズ面から出射される。
光学部材80は、上面視で、1または複数のレンズ面のそれぞれが、互いに異なる発光素子20と重なるように配置される。1または複数のレンズ面のそれぞれから、互いに異なる発光素子20から出射された主要部分の光が出射される。1のレンズ面に1の発光素子20が対応し、各レンズ面から、対応する発光素子20からの光が出射される。
<第2実施形態>
第2実施形態に係る発光装置2を説明する。発光装置2は、段差部12Cに関して発光装置1と異なる。図10は、発光装置2の例示的な一形態を説明するための図面である。図10は、発光装置2の内部に配置される各構成要素を説明するための上面図である。なお、図1乃至図4は、発光装置2を説明する図面にもなる。
発光装置2は、複数の構成要素を備えている。この複数の構成要素は、基部材10B、1または複数の発光素子20、1または複数のサブマウント30、1または複数の反射部材40、1または複数の保護素子50、複数の配線60、蓋部材70、及び、光学部材80を含む。
上述した第1実施形態の発光装置1及び各構成要素に係る説明のうち、発光装置2に係る図1乃至4及び図10の図面から矛盾すると言える内容を除いた全ての内容が、発光装置2の説明としても当てはまる。矛盾しない全ての内容は、重複を避けるため、再度ここで説明を記載しない。なお、第1実施形態における基部材10Aに関する説明についても、第2実施形態における基部材10Bに係る図10の図面から矛盾する内容を除き、基部材10Bの説明にも当てはまる。
(基部材10B)
基部材10Bは、内側面11Eに沿って部分的に設けられる段差部12Cが、隣接する内側面11Eに沿って形成される段差部12Cとは、一体的に形成されていない。1または複数の内側面11Eに沿った方向に関して、内側面11Eに沿って部分的に設けられる段差部12Cは、隣接する内側面11Eに沿って形成される段差部12Cから離隔している。
基部材10Bにおいて、内側面11Eに沿って部分的に設けられる段差部12Cは、上面視で、この内側面11Eに垂直であり、かつ、この内側面11Eの中点を通る仮想的な直線(以下、第3仮想線と呼ぶ。)を通過する位置に形成される。
(発光装置2)
図示される発光装置2において、第1段差部の上面に、第1発光素子20Aを基部材10Bに電気的に接続する配線60が接合される。第2段差部の上面に、第1発光素子20Aを基部材10Bに電気的に接続する配線60が接合される。第3段差部の上面に、第2発光素子20Bを基部材10Bに電気的に接続する配線60が接合される。第1段差部及び第2段差部の上面に、第2発光素子20Bを基部材10Bに電気的に接続する配線60は接続されていない。第3段差部の上面に、第1発光素子20Aを基部材10Bに電気的に接続する配線60が接合されていない。
基部材10A及び基部材10Bが示すように、内側面11Eに部分的に設けられる段差部12Cは、第1発光素子20Aと第2発光素子20Bをどのように配置するかに応じて、適切な位置に設けることができる。このように、段差部12Cを形成する位置を調整することで、複数の発光素子20が配置される位置に対応して、発光装置の小型化を図ることができる。
<第3実施形態>
第3実施形態に係る発光装置3を説明する。発光装置3は、発光装置1または発光装置2にさらに、配線基板90A及びコネクタ100を備えている。従って、発光装置1及び発光装置2についての説明は、発光装置3についても当てはまり、図1乃至図10は、発光装置3を説明する図面にもなる。図11乃至図14は、発光装置3の例示的な一形態を説明するための図面である。図11は、発光装置3の斜視図である。図12は、発光装置3の上面図である。図13は、配線基板90Aの上面図である。図14は、配線基板90Aの配線について説明するための図である。
発光装置3は、複数の構成要素を備えている。この複数の構成要素は、発光装置1が備える全ての構成要素、あるいは、発光装置2が備える全ての構成要素と、配線基板90Aと、コネクタ100とを含む。なお、発光装置3は、発光装置1または発光装置2の全ての構成要素を含まなくてもよい。また、発光装置1あるいは発光装置2の構成要素が有する技術的な特徴を有さずに、これの代わりに、構造または材料の基本的な部分を共通にする構成要素を備えてもよい。
(配線基板90A)
配線基板90Aは、上面及び下面を有する。配線基板90Aには、複数の配線パターン91が設けられる。上面視で、配線基板90Aの外縁形状は矩形である。この矩形は、長辺と短辺を有する矩形とすることができる。図示される配線基板90Aにおいて、この矩形の長辺方向はX方向と同じ方向であり、短辺方向はY方向と同じ方向である。なお、上面視で、配線基板90Aの外縁形状は矩形でなくてもよい。
各配線パターン91は、配線基板90Aの上面において、それぞれが互いに離隔した複数の接合領域92を有する。複数の接合領域92には、第1接合領域92Aと、第2接合領域92Bが含まれる。例えば、配線パターン91の上に、部分的に絶縁層を設けることで、上面視において互いに離隔した複数の接合領域92を設けることができる。
各配線パターン91は、配線基板90Aの上面において、さらに導電領域92Cを有する。配線基板90Aは、その上面において、配線パターン91の有する接合領域92とは別に、1または複数の接合パターン93を有する。配線基板90Aは、その上面において、他の構成要素と接合する接合面95を有する。接合面95は、配線パターン91から離隔している。
配線基板90Aは、放熱部材94をさらに有する。放熱部材94は、上面及び下面において露出し、上面から下面への放熱経路が形成される。接合面95は、放熱部材94に含まれ得る。
複数の配線パターン91には、第1配線パターン91Aと第2配線パターン91Bが含まれる。上面視で、接合面95は、第1配線パターン91Aと第2配線パターン91Bに間に位置する。第1配線パターン91Aと第2配線パターン91Bは、接合面95を基準に対称に配置される。第1配線パターン91Aと第2配線パターン91Bは、第3方向に離隔して配置される。図示される配線基板90Aにおいて、第3方向はX方向と同じ方向である。
複数の配線パターン91には、複数の第1配線パターン91Aが含まれ得る。複数の配線パターン91には、複数の第2配線パターン91Bが含まれ得る。複数の第1配線パターン91Aの第1接合領域92Aは並べて配置される。複数の第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aは並べて配置される。
図示される配線基板90Aにおいて、複数の第1配線パターン91Aの第1接合領域92Aが並ぶ方向(第4方向)は、Y方向と同じ方向である。また、複数の第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aが並ぶ方向は、Y方向と同じ方向である。
配線パターン91において、第1接合領域92Aの方が、第2接合領域92Bよりも接合面95に近い。第1接合領域92Aの方が、導電領域92Cよりも接合面95に近い。配線パターン91において、接合面95から近い順に、第1接合領域92A、導電領域92C、第2接合領域92Bが配される。上面視で、導電領域92Cは、第1接合領域92Aと第2接合領域の間に設けられる。
配線パターン91において、第1接合領域92Aの接合面95から最も離れた点を通り上面視で第3方向に垂直な仮想線と、第2接合領域92Bの接合面95から最も近い点を通り上面視で第3方向に垂直な仮想線との間に、導電領域92Cが設けられる。
第4方向に並ぶ複数の第1接合領域92Aの第4方向の両端のうち、一端を通り第3方向に平行な仮想線と、他端を通り第3方向に平行な仮想線との間の領域に、第1配線パターン91Aに係る導電領域92Cが設けられる。また、第1配線パターン91Aに係る導電領域92Cは、この領域の外側には設けられない。また、第2配線パターン91Bに係る導電領域92Cも、この領域の外側には設けられない。このように導電領域92Cを設けることで、配線基板90Aの第4方向の長さを抑えることができる。
接合パターン93は、2つの第1配線パターン91Aの第2接合領域92Bの間に配される。また、別の接合パターン93は、2つの第2配線パターン91Bの第2接合領域92Bの間に配される。
配線パターン91は、金属などの導電性材料を用いて形成される。放熱部材94は、金属を主材料に用いて形成することができる。放熱性がよく、加工が容易であるという利点から、銅を用いて放熱部材94を形成することが好ましい。なお、放熱部材94は、金属以外の材料を含んで、あるいは、金属以外の材料を主材料に用いて形成されてもよい。
(コネクタ100)
コネクタ100は、接続口101と接合部を有する。接続口101は、接続端子が挿し込まれる部分である。接続口101に接続端子が挿し込まれることで外部との電気的な接続が図られる。接続口101は、コネクタ100の接合部の反対側に設けられる。なお、接続口101が設けられる位置は、コネクタ100の接合部の反対側に限らない。
(発光装置3)
発光装置3において、基部材10Aが、配線基板90Aに配置される。基部材10Aは、配線基板90Aの接合面95に接合される。基部材10Aの下面と、配線基板90Aの接合面95とが接合する。基部材10Aの下部12Aが接合面95に接合され、側部12Bは接合面95には接合されない。
基部材10Aは、第1配線パターン91Aの第1接合領域92Aと電気的に接続する。基部材10Aは、第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aと電気的に接続する。基部材10Aは、第1接合領域92Aと接合する。基部材10Aの側部12Bが第1接合領域92Aに接合され、下部12Aは第1接合領域92Aには接合されない。基部材10Aの配線パターン13は、配線基板90Aの配線パターン91と電気的に接続する。
基部材10Aに配置される複数の発光素子20は、上面視で配線基板90Aの長辺方向に並ぶ。図示される発光装置3では、複数の発光素子20のそれぞれから出射され、蓋部材70から上方へと出射される光は、遅軸方向が配線基板90Aの長辺方向に平行で、速軸方向が配線基板90Aの短辺方向に平行である。上面視で、基部材10Aの長辺方向と配線基板90Aの長辺方向は同じ方向であり、基部材10Aの短辺方向と配線基板90Aの短辺方向は同じ方向である。基部材10Aと配線基板90Aの長辺方向、及び、短辺方向を揃えることで、発光装置3の小型化に貢献することができる。
発光装置3において、1または複数のコネクタ100が配線基板90Aに配置される。コネクタ100は、配線基板90Aの第2接合領域92Bに接合される。また、コネクタ100は、配線基板90Aの接合パターン93に接合される。コネクタ100の接合部が、配線基板90Aに接合される。
1または複数のコネクタ100は、第1コネクタ100Aと第2コネクタ100Bを含む。第1コネクタ100Aは、第1配線パターン91Aの第2接合領域92Bに接合される。第2コネクタ100Bは、第2配線パターン91Bの第2接合領域92Bに接合される。上面視で、第1コネクタ100Aと第2コネクタ100Bを通る仮想的な直線が、基部材10Aを通過する。
第1コネクタ100Aは、複数の第1配線パターン91Aの第2接合領域92Bに接合される。第2コネクタ100Bは、複数の第2配線パターン91Bの第2接合領域92Bに接合される。
一例として、第1コネクタ100Aは、第1発光素子20A及び第2発光素子20Bと電気的に接続する。第2コネクタ100Bは、第1発光素子20A及び第2発光素子20Bと電気的に接続する。第1コネクタ100Aが、各発光素子20の一方の電極(例えば+電極)に接続し、第2コネクタ100Bが、各発光素子20の他方の電極(例えば-電極)に接続する。それぞれのコネクタ100で電極を揃えることにより、電源との接続が容易になる。
第1コネクタ100Aは、上面視で、実装面11Dを第3方向に垂直な仮想線で発光装置3を二分したときに、第1コネクタ100Aが含まれる領域に配置される第1発光素子20Aだけでなく、第1コネクタ100Aが含まれない領域に配置される第2発光素子20Bにも電気的に接続する。第2コネクタ100Bは、上面視で、第2コネクタ100Bが含まれる領域に配置される第2発光素子20Bだけでなく、第2コネクタ100Bが含まれない領域に配置される第1発光素子20Aにも電気的に接続する。
別の一例として、第1コネクタ100Aは、第1発光素子20Aと電気的に接続する。第2コネクタ100Bは、第2発光素子20Bと電気的に接続する。第1コネクタ100Aは、第2発光素子20Bとは電気的に接続せず、第2コネクタ100Bは、第1発光素子20Aとは電気的に接続しない。このように、第1コネクタ100Aと第2コネクタ100Bとで、複数の発光素子20を分けて給電することができる。また、これにより、上面視で第3方向に垂直な方向の発光装置3の大きさを抑えることができる。
上面視で、実装面11Dを第3方向に垂直な仮想線で発光装置3を二分したときに、第1コネクタ100Aが含まれる領域に配置される1または複数の発光素子20は第1コネクタ100Aと電気的に接続し、第2コネクタ100Bが含まれる領域に配置される1または複数の発光素子20は第2コネクタ100Bと電気的に接続する。
図示される発光装置3では、第3方向における実装面11Dの中点を通り、第3方向に垂直な仮想線で二分される領域において、この関係が当てはまる。実装面11Dに配置される複数の発光素子20の半数が第1コネクタ100Aに、残りの半数が第2コネクタ100Bに電気的に接続される。なお、実装面11Dに配置される発光素子20の数が奇数の場合は、どちらかの領域で発光素子20が1つ多くなるが、ここでは、これも含めて「半数」と表すものとする。
導電領域92Cは、例えば、発光素子20Aと配線基板90Aとの電気的な接続を確認するための検査に利用することができる。
<第4実施形態>
第4実施形態に係る発光装置4を説明する。発光装置4は、発光装置1または発光装置2にさらに、配線基板90B及びコネクタ100を備えている。従って、発光装置1及び発光装置2についての説明は、発光装置4についても当てはまり、図1乃至図10は、発光装置3を説明する図面にもなる。また、発光装置4は、配線基板90Bが、発光装置3の配線基板90Aと異なる。図15乃至図17は、発光装置4の例示的な一形態を説明するための図面である。図15は、発光装置4の上面図である。図16は、配線基板90Bの上面図である。図17は、配線基板90Bの配線について説明するための図である。
上述した第3実施形態の発光装置3及び各構成要素に係る説明のうち、発光装置4に係る図15乃至図17の図面から矛盾すると言える内容を除いた全ての内容が、発光装置4の説明としても当てはまる。矛盾しない全ての内容は、重複を避けるため、再度ここで説明を記載しない。なお、第3実施形態における配線基板90Aに関する説明についても、第4実施形態における配線基板90Bに係る図16及び図17の図面から矛盾する内容を除き、配線基板90Bの説明にも当てはまる。
(配線基板90B)
配線基板90Bでは、第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aと第2接合領域92Bの間に接合面95が位置する。第2配線パターン91Bの第2接合領域92Bから第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aまでの距離よりも、第2配線パターン91Bの第2接合領域92Bから第1配線パターン91Aの第1接合領域92Aまでの距離の方が短い。また、第1配線パターン91Aの第2接合領域92Bから第2配線パターン91Bの第1接合領域92Aまでの距離よりも、第1配線パターン91Aの第2接合領域92Bから第1配線パターン91Aの第1接合領域92Aまでの距離の方が短い。このようにすることで、1のコネクタ100により、第1発光素子20A及び第2発光素子20Bの電気的な接続を図ることができ、第3方向における配線基板90Bの大きさを抑えることができる。
配線基板90Bでは、第4方向に並ぶ複数の第1接合領域92Aの第4方向の両端のうち、一端を通り第3方向に平行な仮想線と、他端を通り第3方向に平行な仮想線との間の領域に、第1配線パターン91Aに係る導電領域92Cが設けられる。また、第2配線パターン91Bに係る導電領域92Cが、この領域の外側に設けられる。
以上、本発明に係る各実施形態を説明してきたが、本発明に係る発光装置は、各実施形態の発光装置に厳密に限定されるものではない。つまり、本発明は、各実施形態により開示された発光装置の外形や構造に限定されなければ実現できないものではない。本発明は、全ての構成要素を必要十分に備えることを必須とせずに適用され得るものである。例えば、特許請求の範囲に、実施形態により開示された発光装置の構成要素の一部が記載されていなかった場合、その一部の構成要素については、代替、省略、形状の変形、材料の変更などの当業者による設計の自由度を認め、その上で特許請求の範囲に記載された発明が適用されることを特定するものである。
各実施形態に記載の発光装置は、プロジェクタ、車載ヘッドライト、ヘッドマウントディスプレイ、照明、ディスプレイ等に使用することができる。
1、2、3、4 発光装置
10A 10B 基部材
11A 上面
11B 下面
11C 外側面
11D 実装面
11E 内側面
12A 下部
12B 側部
12C 段差部
13 配線パターン
20 発光素子
20A 第1発光素子
20B 第2発光素子
30 サブマウント
30A 第1サブマウント
30B 第2サブマウント
40 反射部材
50 保護素子
60 配線
70 蓋部材
80 光学部材
90A 90B 配線基板
91 配線パターン
91A 第1配線パターン
91B 第2配線パターン
92 接合領域
92A 第1接合領域
92B 第2接合領域
92C 導電領域
93 接合パターン
94 放熱部材
95 接合面
100 コネクタ
100A 第1コネクタ
100B 第2コネクタ

Claims (17)

  1. 上面を有する下部と、
    第1側面、前記第1側面と隣接しない第2側面、及び、前記第1側面と隣接する第3側面を含む複数の内側面を有し、前記下部の上面を囲う側部と、
    を有し、
    前記側部は、上面視で前記第1側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第1段差部と、上面視で前記第2側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第2段差部と、上面視で前記第3側面の一部のみに沿って前記複数の内側面の内側に形成される第3段差部と、を含み、
    前記第1段差部は、配線パターンが設けられる第1上面を有し、
    前記第2段差部は、配線パターンが設けられる第2上面を有し、
    前記第3段差部は、配線パターンが設けられる第3上面を有する、基部材。
  2. 前記第2段差部と前記第3段差部とは一体的に形成されており、前記第2上面と前記第3上面とは同じ平面に設けられる、請求項1に記載の基部材。
  3. 前記第2段差部と前記第3段差部とは前記複数の内側面に沿った方向に関して離隔している、請求項1に記載の基部材。
  4. 前記第3段差部は、前記第3側面に沿って、前記下部の上面に平行な方向に係る前記第3側面の長さの10%以上75%以下の長さで、形成される、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の基部材。
  5. 上面視で、前記第3段差部の前記第3側面に沿う長さは、前記第2段差部の前記第2側面に沿う長さの10%以上75%以下である、請求項1乃至4のいずれか一項に記載の基部材。
  6. 前記下部の上面に平行な方向に関して、前記第2側面の長さよりも、前記第3側面の長さの方が大きい、請求項1乃至5のいずれか一項に記載の基部材。
  7. 前記第2側面の長さは、前記第3側面の長さの20%以上90%以下である、請求項6に記載の基部材。
  8. 前記第1段差部は、前記第1側面の全部に沿って形成され、
    前記第2段差部は、前記第2側面の全部に沿って形成される、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の基部材。
  9. 第1発光素子、及び、第1方向の長さが前記第1発光素子よりも小さい第2発光素子を含む複数の発光素子と、
    前記複数の発光素子が配置される上面を有する下部と、第1側面、前記第1側面と隣接しない第2側面、及び、前記第1側面と隣接する第3側面を含む複数の内側面を有し、前記下部の上面を囲う側部と、を有する基部材と、
    前記複数の発光素子を前記基部材に電気的に接続する複数の配線と、
    を備え、
    前記側部は、上面視で前記第1側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第1段差部と、上面視で前記第2側面の一部または全部に沿って前記複数の内側面の内側に形成される第2段差部と、上面視で前記第3側面の一部のみに沿って前記複数の内側面の内側に形成される第3段差部と、を含み、
    前記第1段差部は、第1配線パターンが設けられる第1上面を有し、
    前記第2段差部は、第2配線パターンが設けられる第2上面を有し、
    前記第3段差部は、第3配線パターンが設けられる第3上面を有し、
    前記複数の配線は、第1配線パターンに接合される第1配線と、第2配線パターンに接合される第2配線と、第3配線パターンに接合される第3配線とを含み、
    前記第1方向は、前記第3側面に垂直な方向である、発光装置。
  10. 前記第3段差部は、前記第1発光素子よりも前記第2発光素子に近い位置に形成される、請求項9に記載の発光装置。
  11. 上面視で、前記第3側面に垂直であり、前記第3段差部を通過し、かつ、前記第1発光素子を通過するような、仮想的な直線は存在しない、という条件を満たす位置に、前記第1発光素子が配置され、
    上面視で、前記第3側面に垂直であり、前記第3段差部を通過し、かつ、前記第2発光素子を通過するような、仮想的な直線は存在する、という条件を満たす位置に、前記第2発光素子が配置される、
    請求項9または10に記載の発光装置。
  12. 上面視で、前記第3段差部の前記第3側面に垂直な方向に前記第3側面から最も遠く離れた点を通り、かつ、前記第3側面に平行である、仮想的な直線から、前記第1発光素子までの最短距離は50μm以上400μm未満である、請求項9乃至11のいずれか一項に記載の発光装置。
  13. 上面視で、前記第3側面に垂直な方向における、前記第3側面から前記第1発光素子までの最短距離は50μm以上である、請求項9乃至12のいずれか一項に記載の発光装置。
  14. 上面視で、前記第3段差部の前記第3側面に垂直な方向に前記第3側面から最も遠く離れた点を通り、かつ、前記第3側面に平行である、仮想的な直線から、前記第1発光素子までの最短距離は、当該直線から前記第2発光素子までの最短距離よりも小さい、請求項9乃至13のいずれか一項に記載の発光装置。
  15. 前記第1発光素子が載置され、前記下部の上面に配置される第1サブマウントと、
    前記第1方向の長さが前記第1サブマウントよりも小さく、前記第2発光素子が載置され、前記下部の上面に配置される第2サブマウントと、
    をさらに備え、
    上面視で、前記第3段差部の前記第3側面に垂直な方向に前記第3側面から最も遠く離れた点を通り、かつ、前記第3側面に平行である、仮想的な直線が、前記第1サブマウントを通過する位置に、前記第1サブマウントが配置される、請求項9乃至14のいずれか一項に記載の発光装置。
  16. 第1配線パターンを有し、上面において、接合面と、前記第1配線パターンが有する第1接合領域、第2接合領域、及び、導電領域とが設けられる配線基板と、
    前記第1配線パターンの前記第2接合領域に接合される第1コネクタと、
    をさらに備え、
    前記基部材は前記接合面に接合され、かつ、前記第1配線パターンの前記第1接合領域と電気的に接続し、
    上面視で、前記導電領域は、前記第1接合領域と前記第2接合領域の間に設けられる、請求項9乃至15のいずれか一項に記載の発光装置。
  17. 第1配線パターン及び第2配線パターンを含む複数の配線パターンを有し、上面において、接合面と、前記複数の配線パターンのそれぞれが有する第1接合領域及び第2接合領域とが設けられる配線基板と、
    前記第1配線パターンの前記第2接合領域に接合される第1コネクタと、
    前記第2配線パターンの前記第2接合領域に接合される第2コネクタと、
    をさらに備え、
    前記基部材は前記接合面に接合され、かつ、前記第1配線パターンの前記第1接合領域及び前記第2配線パターンの前記第1接合領域と電気的に接続し、
    上面視で、前記基部材は、前記第1コネクタと前記第2コネクタの間に設けられ、
    前記第1発光素子と前記第2発光素子は、上面視で、前記第1コネクタ、前記基部材、及び、前記第2コネクタが並ぶ方向に配置される、請求項9乃至15のいずれか一項に記載の発光装置。
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