JP2022144712A - 給湯システム - Google Patents

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裕幸 ▲高▼山
Hiroyuki Takayama
▲泰▼成 松村
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Abstract

【課題】他の熱源機を使用することなく給湯装置の沸上運転時におけるピーク電力の増加を抑制しつつ、湯切れの発生を抑制する。【解決手段】本開示の給湯システムは、電力により駆動され、加熱能力を変更可能な加熱手段と、加熱手段により加熱された水を貯湯する貯湯タンクとを備える貯湯式給湯機と、貯湯式給湯機が設置された管理対象領域内における消費電力の合計である総消費電力を取得する総消費電力取得手段と、総消費電力が、予め設定された消費電力閾値より大きく、かつ、総消費電力に対する、貯湯式給湯機が消費する給湯機使用電力の割合が基準割合を超える場合、総消費電力に対する給湯機使用電力の割合が、基準割合以下となるように、給湯機使用電力を調整する消費電力制御手段と、を備える。【選択図】 図4

Description

本開示は、給湯システムに関する。
一般家庭の電気料金の契約には、基本料金と使用した電力量料金で構成される電力契約制度があり、この制度は実量制と呼ばれる。実量制の基本料金は過去一定期間内(例えば過去一年間)に電力量計により測定されたピーク電力をもとに算出される。ピーク電力は、一定の時間(例えば30分)の間の使用電力の平均値である。実量制では、このピーク電力が高い程、基本料金が高くなる。従って、電気料金を安価に抑えるためには、ピーク電力を低く抑えることが有効である。
一般に、貯湯式給湯機では、事前に必要な熱量の湯を沸き上げ、貯湯タンクに貯めておき、給湯使用時には、貯湯タンクに貯湯された湯を蛇口などから供給する。貯湯タンクに必要な熱量の湯を貯湯するための沸上運転は、通常、他の電気機器の稼働が少なく電気料金の割安な深夜時間帯に行われる。但し、深夜時間帯以外の時間帯である昼間時間帯であっても、貯湯タンクに蓄えられた湯量が基準値を下回った場合、湯切れを防止するために沸上運転が行われる。
昼間時間帯の沸上運転は、他の家電の稼働と同時となる可能性が高い。このため、昼間時間帯の沸上運転の実施は、ピーク電力を高くする原因となり得る。これに対し、例えば特許文献1には、過去のピーク電力を記憶しておき、そのピーク電力を超えない範囲で設定された最大使用可能電力の範囲内で給湯機のヒートポンプユニットを稼働させることが記載されている。また、特許文献1では、最大使用可能電力の範囲内のヒートポンプユニットの稼働では湯量が不足する場合、燃料ガスの燃焼により湯水の加熱を行う燃焼式の補助熱源ユニットを稼働させて、給湯運転を行うことが提案されている。
特開2015-140954号公報
ピーク電力を抑制するため、給湯機の運転を、最大使用可能電力を超えない範囲に制限する場合、必要な湯量を確保することができず、湯切れを起こす可能性がある。これに対し、特許文献1のように湯量の不足分を燃焼式の補助熱源ユニットの稼働によって補う場合、電気料金に加えて燃料代が掛かり、結果的にピーク電力抑制による電気料金低減の効果が相殺される事が考えられる。また、補助熱源ユニットの設置によって給湯機が大型化することとなる。従って、燃焼式の熱源機などの他の補助熱源機を使用することなく、給湯機の沸上運転におけるピーク電力の低減と、湯切れの発生の抑制とを両立できるシステムの開発が望まれる。
本開示は、上記問題を鑑みてなされたものであり、燃焼式熱源機等の他の熱源機を使用することなく給湯機の沸上運転時におけるピーク電力の増加を抑制しつつ、湯切れの発生を抑制できるように改良された給湯システムを提供するものである。
本開示の給湯システムは、電力により駆動され、加熱能力を変更可能な加熱手段と、加熱手段により加熱された水を貯湯する貯湯タンクとを備える貯湯式給湯機と、貯湯式給湯機が設置された管理対象領域内における消費電力の合計である総消費電力を取得する総消費電力取得手段と、総消費電力が、予め設定された消費電力閾値より大きく、かつ、総消費電力に対する、貯湯式給湯機が消費する給湯機使用電力の割合が基準割合を超える場合、総消費電力に対する給湯機使用電力の割合が、基準割合以下となるように、給湯機使用電力を調整する消費電力制御手段と、を備える。
本開示の給湯システムによれば、燃焼式熱源機などの他熱源を使用することなく、給湯機の沸上運転の実行に伴うピーク電力の上昇を抑制しつつ、湯切れの発生を抑制することができる。
本開示の実施の形態1に係る給湯システムの構成例を示す模式図である。 本開示の実施の形態1に係る給湯装置の制御系統の構成及び機能を示すブロック図である。 本開示の実施の形態1に係る給湯装置の沸上運転の制御動作を示すフローチャートである。 給湯システムの消費電力と総消費電力との関係を示す図である。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、重複する説明を簡略化または省略する。本実施の形態では、湯の熱量は、例えば、水源から供給される水に等しい水温の水が持つ熱量に対する差として計算される。また、本実施の形態における湯量は、原則として、所定の基準給湯温度の湯が持っている熱量に換算したときの湯量[L]を示すものとする。また、本開示において、単に「水」または「湯」と記載した場合には、低温の水から、高温の湯まで、あらゆる温度の液体の水が含まれうる。
実施の形態1.
図1は、本開示の実施の形態1に係る給湯システムの構成例の概略を示す模式図である。図1に示されるように、給湯システム1は、給湯装置30と、電力計測装置10と、通信を中継する中継ユニット20とを備える。
給湯装置30と中継ユニット20とは、例えば、給湯システム1の管理対象領域が、1戸建ての住宅である場合、その住宅内に設置される。電力計測装置10は、例えば、その住宅ごとの屋外の電力の引き込み口に配置される。給湯装置30と電力計測装置10とは、有線または無線によって中継ユニット20と通信可能に接続される。
電力計測装置10は、例えば、スマートメータであり、住宅内で使用される総消費電力を取得する総消費電力取得手段として機能する。電力計測装置10は、設置された住宅における電力使用量を計測する機能と、計測データを送信する通信機能とを備える。電力計測装置10は、設置された住宅内の、給湯装置30を含む複数の電気機器が消費する消費電力の瞬時値を総消費電力として定期的に計測する。なお、複数の電気機器には、給湯装置30のほか、例えば、空調機、及び、照明機器等が含まれ得る。電力計測装置10は、計測データを中継ユニット20に定期的に送信する。中継ユニット20は、電力計測装置10から受信した計測データを、給湯装置30に定期的に送信する。
なお、電力計測装置10によって取得される計測データは、複数の電気機器の消費電力の瞬時値に限られない。例えば、計測データは、計測された複数の電気機器の消費電力の合算値であっても良いし、住宅全体の消費電力を直接計測して得た計測値であってもよい。
給湯装置30は、貯湯タンク40を備える貯湯式給湯機である。貯湯タンク40の側面には、高さ方向に互いに位置を変えて複数の温度センサが配置されている。更に、図示を省略するが、給湯装置30は、加熱手段、各種センサ、弁類及びポンプ類等を含む各種部品、配管、及び、制御部31等を備える。
加熱手段は、電力により駆動されて、貯湯タンク40の下部又は市水等の水源から導かれた低温水を加熱する。加熱手段は、圧縮機、熱交換器、膨張弁、及び、送風機を備える。圧縮機、熱交換器、及び、膨張弁は、配管等により環状に接続され、冷媒を循環させるための冷凍サイクル回路(冷媒回路ともいう)を構成する。
加熱手段の冷媒回路による加熱能力の値は変更可能である。以下の説明では、加熱手段の加熱能力を、単に「加熱能力」と呼ぶ場合がある。加熱能力は、加熱手段が時間あたりに水に与える熱量に相当する。加熱能力の単位は、例えばkW(キロワット)である。加熱能力を変更することで、給湯装置30が使用する電力である給湯機使用電力を変化させることができる。
加熱手段の圧縮機は、例えば、インバータ制御式のDCブラシレスモータ等を備えた駆動装置(図示せず)により駆動される。この場合には、当該駆動装置により圧縮機の回転数を調整することで、圧縮機から吐出する冷媒の圧力及び温度を変化させたり、加熱能力の値を変更したりすることができる。ただし、給湯装置30は、このような駆動装置を用いたものに限られず、例えば、加熱手段が複数台の圧縮機を有し、そのうちで稼動する圧縮機の台数を切り替えることで、吐出する冷媒の圧力及び温度、あるいは加熱能力の値を変更する構成としてもよい。
加熱手段によって加熱された湯は貯湯タンク40に蓄えられる。給湯使用時には、貯湯タンク40に蓄えられた湯が浴槽及びシャワー等の給湯端末に供給される。給湯装置30の制御部31には、給湯装置30が備える各種のセンサの出力と、リモコン等に対するユーザー等の人間(以下単に「ユーザー」とする)の操作内容の情報などが入力されるとともに、給湯装置30が備える各種弁類、ポンプ類等に電気的に接続されている。制御部31は、各種のセンサ及びリモコン等からの入力情報に基づいて、給湯装置30が内蔵するポンプ類の運転状態と弁類の流路方向あるいは切り替え位置等とを制御することで、給湯装置30の動作を制御する。例えば、制御部31は、後述のように沸上運転等を実行するとともに、加熱手段の加熱能力の制御とを行う。
図2は、給湯装置30の制御系統の構成及び機能を示すブロック図である。図2に示されるように、給湯装置30は、制御部31と、通信部32と、記憶部33と入力部34と、表示部35とを備える。
制御部31は、給湯装置30の動作を制御する。制御部31は、バス3を介して、通信部32、記憶部33、入力部34、及び、表示部35に接続されている。
通信部32は、中継ユニット20と通信を行うことができる。通信部32と中継ユニット20とは、ケーブルを介して有線で、又は、アンテナを介して無線で、通信可能に接続されている。
入力部34は、タッチパネル、操作ボタン等から構成される。入力部34は、給湯装置30の運転動作に関する指令、及び、設定値に関する指令の操作入力を受け付ける入力手段として機能する。ユーザーは、入力部34を操作することで、給湯装置30を遠隔操作したり、各種設定などを行ったりすることができる。また本実施の形態において、入力部34は、後述する制御において、消費電力閾値の入力を受け付ける入力手段及び基準割合の入力を受け付ける割合入力手段として機能する。
表示部35は、例えば、LCDディスプレイ等から構成される。表示部35は、入力データ及びユーザー操作等に応じて操作画面を表示し、給湯装置30の運転動作に関する情報等を表示する。表示部35は、ディスプレイに替えて、例えば、音声案内装置のような他の報知手段を備える構成であってもよい。制御部31は、表示部35に表示制御信号を発することで、表示部35への表示を制御することができる。
入力部34及び表示部35は、給湯装置30に備えられたリモコンが有するユーザーインターフェースとしての機能である。また、携帯情報端末をユーザーインターフェースとしての機能を有するように構成してもよい。制御部31と複数のリモコン及び携帯端末等が通信可能に接続された構成であってもよい。
記憶部33は、例えば、RAM、及び、ROMから構成される。記憶部33には、各種制御に用いられる各種プログラムが記憶されている。また、中継ユニット20との間の送受信データ、入力部34から入力された入力データ、制御部31で算出されたデータ等の各種データが記憶される。制御部31は、記憶部33に記憶されたプログラムを読み出して実行することができる。
制御部31は、例えば、CPUから構成される。制御部31は、沸上閾値設定部311、沸上実行部312、湯量取得部313、判定部314、給湯実行部315、及び、沸上制御部316を有している。各部311~316が有する機能は、制御部31であるCPUが記憶部33に記憶された各種プログラムが実行されることで実現される。即ち、各部311~316は、個別にハードウェアとして存在するものではなく、記憶部33に記憶されたプログラムが、制御部31のプロセッサで実行されたときにソフトウェア的に実現される。制御部31は、後述する他にも、給湯装置30の運転動作を制御するための様々な機能を備えているが、それらについての図示は省略されている。
本実施の形態において、給湯装置30は、貯湯タンク40の下部又は水源からの水を加熱手段によって高温に加熱して、貯湯タンク40に貯湯する沸上運転を実行する。制御部31は、各部311~316における各機能によって、沸上運転の動作を制御する。以下、各部311~316の機能について説明する。
給湯実行部315は、貯湯タンク40に蓄えられた湯の浴槽及びシャワー等の給湯端末への供給を制御する。給湯実行部315は、給湯端末に供給される湯が、入力部34へのユーザー操作等によって設定された給湯温度となるように、給湯装置30が備える各種弁類等及びポンプ類の動作を制御する。
沸上閾値設定部311は、沸上閾値を設定する。具体的に、沸上閾値設定部311は、必要貯湯量を算出又は取得する。必要貯湯量は、予め貯湯タンク40に貯湯しておくべき湯量であり、例えば、過去所定期間の給湯使用熱量に関するデータを記憶し、過去所定期間の給湯使用熱量を統計的に処理することで算出される。具体的に、例えば、直近の過去2週間の給湯使用熱量の平均値を給湯使用熱量して用いる。給湯使用熱量は、給湯装置30に設置された各種センサによって取得される給水温度、給湯温度、及び、給湯流量に基づいて算出できる。なお、一日を複数の時間帯にわけ、その時間帯ごとに給湯使用熱量が学習され、必要貯湯量が算出される構成としてもよい。沸上閾値は、算出された必要貯湯量に設定される。あるいは、沸上閾値は、必要貯湯量に一定の尤度を持たせた値としてもよい。
ユーザーは、必ずしも貯湯タンク40に蓄熱可能な最大の熱量を使用するわけではない。従って、常に、貯湯タンク40の全容量に相当する湯量の沸き上げを行うと無駄が生じ得る。そのため、沸上運転での目標貯湯量は、貯湯タンク40の全容量に相当する湯量に応じて決定されるのではなく、過去一定期間の給湯使用熱量に基づいて算出された必要貯湯量に基づいて算出されることとしている。なお、必要貯湯量は、ユーザーが、入力部34から設定できる構成としてもよい。
湯量取得部313は、貯湯タンク40に蓄えられた残湯量を取得する。湯量取得部313による、貯湯タンク40の残湯量の取得方法に特に限定はない。例えば、湯量取得部313は、貯湯タンク40の側面の異なる高さに設置された複数の温度センサそれぞれの計測温度と基準温度を比較して、計測温度が基準温度以上となっている温度センサを特定する。湯量取得部313は、特定された温度センサの位置に基づいて、貯湯タンク40の残湯量を取得することができる。
判定部314は、湯量取得部313で取得された残湯量が、沸上閾値設定部311で設定された沸上閾値を下回っているかどうかを判定する。この判定結果は、沸上実行部312に入力される。
沸上実行部312は、残湯量が沸上閾値を下回っているとの判定結果が入力された場合、沸上運転を実行する。沸上運転では、上述の必要貯湯量と残湯量との差分に応じた湯量が沸き上げられる。図3は、給湯装置30の沸上運転の実行時の制御動作について説明するためのフローチャートである。図3の制御動作は、一定の制御間隔で繰り返し実行される。以下、図3を用いて沸上実行部312による沸上運転の制御動作について説明する。
図3のステップS100では、判定部314における判定結果が取得され、残湯量が沸上閾値以下であるか否かが判別される。ステップS100で沸上閾値以下ではないと判別された場合、処理はステップS100に戻され、ステップS100の判別処理が一定の演算間隔で繰り返し実行される。
一方、ステップS100で、残湯量が沸上閾値以下であると判別された場合、次に、ステップS101で、沸上制御部316で決定された沸上モードが取得される。沸上制御部316における沸上モードの決定については、後述する。
ステップS102では、取得された沸上モードにて、沸上運転が開始される。ステップS103では、ステップS102で開始された沸上運転を基準時間の間実行する。ここで基準時間は、例えば、沸上制御部316が給湯機使用電力を取得する間隔でもよく、一意に、電力契約制度の時間単位となる時間(例えば30分)としてもよい。
再び、処理はステップS100に戻される。ステップS100で残湯量が沸上閾値より多いと判別されるまでの間、ステップS100~S103の沸上運転の動作が継続される。
図3に示される制御動作により、貯湯タンク40の残湯量が常に監視され、必要に応じて湯の沸き上げが行われる。これにより、貯湯タンク内の湯量を、湯切れが起きにくい一定量に保つことができる。
次に、上記の沸上運転における沸上モードについて説明する。沸上モードは、沸上制御部316によって設定される。沸上制御部316は消費電力制御手段として機能する。本実施の形態において、沸上モードは、住宅全体で使用される総消費電力と、給湯装置30で消費される給湯機使用電力との関係で設定される。
具体的に、沸上制御部316は、通信部32及び中継ユニット20を介して、電力計測装置10によって取得された計測データに基づいて住宅全体での総消費電力を取得する。また、沸上制御部316は、給湯装置30が消費する給湯機使用電力を、加熱能力に応じて推定する。
また、沸上制御部316は、消費電力閾値を決定する。消費電力閾値は、基本料金の基となっている電力であるピーク電力に基づいて決定される。例えば、沸上制御部316は、ピーク電力に一律の尤度を持たせた値を消費電力閾値として設定する。
沸上制御部316は、電力計測装置10によって取得された総消費電力が消費電力閾値以下であれば、沸上運転における沸上モードを、加熱能力を定格の加熱能力とするモードに設定する。また、沸上制御部316は、総消費電力に対する給湯機使用電力の割合が基準割合以下である場合にも、沸上モードを、加熱能力を定格の加熱能力とするモードに設定する。
一方、総消費電力に対する給湯機使用電力の割合が基準割合を超える場合、沸上制御部316は、給湯機使用電力の割合が基準割合以下となるように沸上モードを決定する。この場合、具体的に、現在の総消費電力に対する割合が基準割合となる給湯機使用電力を算出する。そして、算出された給湯機使用電力から逆算することで加熱能力が推定される。沸上運転の沸上モードは、推定された加熱能力を加熱能力とするモードに決定される。沸上運転を実行する場合、決定された沸上モードで沸上運転が実行される。
図4は、住宅全体で使用される総消費電力のうち、給湯装置30以外の電気機器で消費される消費電力と、給湯機使用電力を積み上げたグラフである。縦軸は電力を表わしている。
図4のデータ1の例は、給湯装置30以外の電気機器の消費電力を表している。この例では、給湯装置30以外の電気機器の消費電力が、既に、消費電力閾値に達している状態が示されている。データ2の例では、データ1の電気機器の消費電力に、定格の加熱能力の沸上モードで沸上運転を行う場合の消費電力を積み上げて表している。データ2の例では、総消費電力がピーク電力を大きく上回っている。つまり、この場合、電気料金の基本料金が高くなる虞がある。
データ3の例は、データ1の給湯装置30以外の電気機器の消費電力に、沸上制御部316が決定した沸上モードで沸上運転を行った場合の給湯機使用電力を積み上げて表している。データ3の例では、基準割合を3割とし、給湯装置30以外で消費される消費電力と給湯装置30で消費される給湯機使用電力との比を7:3とした場合の例を示している。データ3の例では、総消費電力に対する給湯機使用電力を基準割合以下に設定することで、総消費電力がピーク電力以下に抑制されている。
以上説明したように、本実施の形態によれば、住宅内の総消費電力が消費電力閾値を超える場合、給湯装置30の使用電力が総消費電力に対し基準割合以下に抑えられるように制御される。例えば、総消費電力が大きくなっている場合、ピーク電力の範囲内に電力消費を抑制するためには、給湯装置30の消費電力を抑えることが効果的である。しかし、給湯装置30以外の電気機器の電力消費量が大きい場合にまで、給湯装置30の使用電力の制限によってピーク電力を抑制しようとすれば、給湯装置30で使用可能な電力が不足し、湯切れを発生する虞がある。この点、本実施の形態では、給湯装置30の使用できる電力が、総消費電力に対する割合に基づいて決定される。これにより、他の電気機器の消費電力とのバランスが調整され、給湯機使用電力を適正な範囲に設定することができる。なお、本実施の形態では、給湯装置30における消費電力は抑制されピーク電力の増加は抑制されるものの、住宅内の給湯装置30以外で消費される消費電力が大きかった場合には、総消費電力がピーク電力を超える可能性は残る。しかし、ピーク電力を超える可能性をある程度低減しつつ、ある程度の範囲で沸き上げを許容することで、湯切れを起こす可能性を低くすることができる。
ここで給湯装置30に対する総消費電力に対する給湯機使用電力の割合である基準割合は、大きく設定すれば、湯切れを起こしにくくなるが、その分、電力が大きくなりピーク電力を超える虞がある。基準割合は、この点を考慮して決定される。例えば、基準割合は、ピーク電力と消費電力閾値との比から算出したものとすることができる。例えば、ピーク電力量が5kWhで、消費電力閾値が3kWhであった場合、ピーク電力量と消費電力閾値との差2kWhは、ピーク電力量に対して4割となる。従って、総消費電力に対する給湯機使用電の割合である基準割合は4割とする。
また、基準割合は、予めユーザーが設定できる構成としてもよい。また、複数の割合の中から、ユーザーが選択できるようにしてもよい。例えば、湯切れ回避を優先したい場合には、高い基準割合を選択し、電気料金の増加回避を優先したい場合には、低い基準割合を選択するように構成することができる。沸上制御部316は、ユーザーによって基準割合が入力された場合には、入力された基準割合を、給湯機使用電力決定時の基準割合として優先して使用する。
また、本実施の形態では、消費電力閾値を、ピーク電力に一定の尤度を持たせた値に設定する場合について説明した。しかし、消費電力閾値の設定方法はこれに限られない。消費電力閾値設定の他の例として、過去一定期間の総消費電力の計測データの最大値としてもよいし、この最大値に一定の尤度を持たせた値としてもよい。あるいは、消費電力閾値は、定格の加熱能力で沸上運転を行う場合の給湯装置30の最大消費電力又は最大消費電力に応じて決定された値としてもよい。
更に、ユーザーが入力部34から、消費電力閾値を設定できる構成としてもよい。ユーザーによって消費電力閾値が入力された場合には、沸上制御部316は、入力された消費電力閾値を優先して使用する構成としてもよい。あるいは、ユーザーが消費電力閾値を入力した場合、入力された消費電力閾値の値よりも低い値を、消費電力閾値として用いる構成としてもよい。つまり、沸上制御部316が算出した消費電力閾値が、ユーザーが入力した値よりも小さい場合には、沸上制御部316が算出した消費電力閾値を使用する構成としてもよい。また、ユーザーが入力した消費電力閾値よりも一定量低い値を、消費電力閾値として設定する構成としてもよい。これによって、総消費電力が高くなっている場合、ピーク電力に達するある程度前に余裕をもって、給湯装置30の使用電力の調整を開始することができる。
1 給湯システム、 10 電力計測装置、 20 中継ユニット、 30 給湯装置、 31 制御部、 32 通信部、 33 記憶部、 34 入力部、 35 表示部、 40 貯湯タンク、 311 沸上閾値設定部、 312 沸上実行部、 313 湯量取得部、 314 判定部、 315 給湯実行部、 316 沸上制御部

Claims (6)

  1. 電力により駆動され、加熱能力を変更可能な加熱手段と、前記加熱手段により加熱された水を貯湯する貯湯タンクとを備える貯湯式給湯機と、
    前記貯湯式給湯機が設置された管理対象領域内で使用される総消費電力を取得する総消費電力取得手段と、
    前記総消費電力が、予め設定された消費電力閾値より大きく、かつ、
    前記総消費電力に対する、前記貯湯式給湯機が消費する給湯機使用電力の割合が基準割合を超える場合、
    前記総消費電力に対する前記給湯機使用電力の割合が、前記基準割合以下となるように、前記給湯機使用電力を調整する消費電力制御手段と、
    を備えることを特徴とする給湯システム。
  2. 前記消費電力閾値は、過去一定期間の前記総消費電力の計測データの最大値に応じて設定されることを特徴とする請求項1に記載の給湯システム。
  3. 前記消費電力閾値の入力を受け付ける入力手段を、更に備え、
    前記消費電力制御手段は、前記入力手段が前記消費電力閾値の入力を受け付けた場合、入力された前記消費電力閾値の値を、前記消費電力閾値として用いるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム。
  4. 前記消費電力閾値の入力を受け付ける入力手段を、更に備え、
    前記消費電力制御手段は、前記入力手段が前記消費電力閾値の入力を受け付けた場合、
    前記消費電力閾値として、前記入力手段から入力された前記消費電力閾値の値よりも低い値を、前記消費電力閾値として用いるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の給湯システム。
  5. 前記基準割合は、過去一定期間の前記総消費電力の計測データの最大値である最大消費電力と、前記消費電力閾値との割合に基づいて設定されることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の給湯システム。
  6. 前記基準割合の入力を受け付ける割合入力手段を、更に備え、
    前記消費電力制御手段は、前記割合入力手段が前記基準割合の入力を受け付けた場合、
    入力された前記基準割合の値を、前記基準割合として用いるように構成されている、
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の給湯システム。
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