JP2022144627A - 学習支援システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム - Google Patents
学習支援システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】出題の際に、学習者が解答を導くための周辺知識の不足を把握し、学習者が周辺知識を補うことを可能にする仕組みを提供する。【解決手段】学習支援システムは、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力する出力部と、補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得する取得部と、操作情報に基づき、補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出する算出部と、スコアに基づき、補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力させる学習支援部と、を備える。【選択図】図8
Description
本発明は、学習支援システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラムに関する。
従来、問題の属性ごとに正誤判定による正誤数を集計し、集計の結果から、正答が少ない、あるいは誤答が多い苦手な属性を認識し、苦手な属性を有する問題から出題を選択する学習システムが知られている(特許文献1)。
しかしながら、従来技術では、学習者の苦手な問題を認識し、苦手分野の問題を出題するが、問題に対して不正解であった場合に、どこで分からなくなって不正解となったかを把握するような技術ではない。例えば、英語、歴史、国語などの問題で、解答に対して周辺知識となる問題文中の単語等が分からずに、問題に対して不正解となることがある。
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであり、出題の際に、学習者が解答を導くための周辺知識の不足を把握し、学習者が周辺知識を補うことを可能にする仕組みを提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に係る学習支援システムは、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力する出力部と、前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得する取得部と、前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出する算出部と、前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力させる学習支援部と、を備える。
上記課題を解決するために本発明に係る情報処理装置は、プロセッサを含み、前記プロセッサが、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、を実行する。
上記課題を解決するために本発明に係る情報処理方法は、情報処理装置が、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、を実行する。
上記課題を解決するために本発明に係るプログラムは、情報処理装置に、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、を実行させる。
本発明によれば、出題の際に、学習者が解答を導くための周辺知識の不足を把握し、学習者が周辺知識を補うことを可能にする仕組みを提供することができる。
以下添付図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。説明の理解を容易にするため、各図面において同一の構成要素に対しては可能な限り同一の符号を付して、重複する説明は省略する。
<学習支援システム1>
図1は、本実施形態における学習支援システム1の一例を示す構成図である。図1に示すように、学習支援システム1は、学習支援サーバ10、学習用端末20A、B、Cを含む。以下、各学習用端末20A、B、Cを区別しない場合は、単に学習用端末20と表記する。学習支援システム1では、学習支援サーバ10及び学習用端末20がネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。なお、本実施形態においては、学習支援システム1は複数の装置で構成されるように説明するが、一の装置において実現されてもよく、例えば学習用端末20のみで実現されてもよい。また、学習用端末20の数は図1に示す例に限られず、各学習者が利用する各学習用端末20がネットワークに接続されればよい。
図1は、本実施形態における学習支援システム1の一例を示す構成図である。図1に示すように、学習支援システム1は、学習支援サーバ10、学習用端末20A、B、Cを含む。以下、各学習用端末20A、B、Cを区別しない場合は、単に学習用端末20と表記する。学習支援システム1では、学習支援サーバ10及び学習用端末20がネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。なお、本実施形態においては、学習支援システム1は複数の装置で構成されるように説明するが、一の装置において実現されてもよく、例えば学習用端末20のみで実現されてもよい。また、学習用端末20の数は図1に示す例に限られず、各学習者が利用する各学習用端末20がネットワークに接続されればよい。
学習支援サーバ10は、学習用端末20を介して学習者に各種問題を提供する情報処理装置である。また、学習支援サーバ10は、学習者が問題を解く際に、解答における補助知識(周辺知識)を表示する操作を行うと、この操作をログとして記憶しておき、操作履歴等に応じて補助知識を補うために、補助知識に関する問題や解説等を学習者に提供する。
学習用端末20は、学習支援サーバ10から提供された問題をディスプレイに表示して、学習者の各種操作を受け付ける情報処理装置である。学習用端末20は、例えば、タブレット端末装置やパーソナルコンピュータにより構成される。なお、学習用端末20は、例えば家庭用ゲーム機器(携帯型ゲーム機を含む)、携帯電話機(いわゆるフィーチャーフォン)、スマートフォン(多機能携帯電話機)、携帯情報端末(Personal Digital Assistant)、電子書籍リーダ、その他のコンピュータ機器により構成されてもよい。
ネットワークNは、例えばインターネット等を含む情報処理に係る通信回線又は通信網であり、学習支援サーバ10、学習用端末20の間で各種情報の送受信可能に構成されていればよい。
以下、学習支援サーバ10及び学習用端末20の構成につき説明する。
<学習支援サーバ10>
以下、図2を参照して、学習支援サーバ10のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る学習支援サーバ10のハードウェア構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、学習支援サーバ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等の少なくとも1つのプロセッサ10a、メモリ10b、HDD(Hard Disk Drive)および/またはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置10c、およびネットワークインターフェース10dを備える。また、学習支援サーバ10が備える各構成要素10a~10dはバスによってそれぞれ接続されている。
<学習支援サーバ10>
以下、図2を参照して、学習支援サーバ10のハードウェア構成について説明する。図2は、本実施形態に係る学習支援サーバ10のハードウェア構成の一例を示す構成図である。図2に示すように、学習支援サーバ10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphical processing unit)等の少なくとも1つのプロセッサ10a、メモリ10b、HDD(Hard Disk Drive)および/またはSSD(Solid State Drive)等の記憶装置10c、およびネットワークインターフェース10dを備える。また、学習支援サーバ10が備える各構成要素10a~10dはバスによってそれぞれ接続されている。
プロセッサ10aは、メモリ10bや記憶装置10cに格納されているプログラムを実行することで、図3以降で詳述するような処理および機能を実現する。メモリ10bは、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)を含んでよく、ROMは、ブートプログラムなどのプログラムを記憶する。RAMは、プロセッサ10aのワークエリアとして使用される。記憶装置10cは、プロセッサ10aの制御に応じてデータのリード/ライトを制御してディスクにデータを記憶する。記憶装置10cは、例えば後述する各種テーブルを記憶する。なお、メモリ10bや記憶装置10cに格納されているプログラムは、コンピュータ読み取り可能な非一時的な記憶媒体に保存されてもよい。
ネットワークインターフェース10dは、インターネットなどのネットワークNに接続され、該ネットワークNを介して、学習用端末20などの外部装置に接続される。そして、ネットワークインターフェース10dは、ネットワークNと学習支援サーバ10を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェースをつかさどり、学習支援サーバ10を実現するコンピュータ装置と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
以下、図3を参照して、学習支援サーバ10の構成について説明する。図3は、本実施形態に係る学習支援サーバ10の構成の一例を示す構成図である。図3に示すように、学習支援サーバ10は、例えば、記憶部11、出力部12、取得部13、算出部14、学習支援部15を備える。
記憶部11は、例えば、学習者基本情報11a、学習履歴情報11b、問題情報11c、補助情報11dを記憶してもよい。
学習者基本情報11aは、例えば、学習者を識別する「学習者ID」などに関連付けて、学習者の基本的な情報を示す「学校情報」、「志望校情報」、「レベル情報」などを含む。
学習履歴情報11bは、例えば、「学習者ID」などに関連付けて、学習者の学習履歴を示す情報である「学習状況情報」、「学習時間情報」などを含む。
問題情報11cは、例えば、「問題ID」などに関連付けて、問題の情報を示す「単元」、「難易度」、「問題内容」、「平均正答率」、「平均取組時間」などを含む。
図4は、本実施形態における補助情報の一例を示す図である。図4に示す例では、補助情報11dは、例えば、学習者ごとに、「補助情報ID」に関連付けて、「補助回数」、「問題表示回数」、「問題正答回数」、「補助情報正答回数」などを含む。
「補助情報ID」は、問題文に関連して表示されうる単語等に対する問題や解説(ヘルプ機能による表示なども含む)を示す補助情報を識別する特定情報である。「操作回数」は、補助情報に対する学習者の操作の回数を示す情報である。例えば、学習者が補助情報をタップしたり、クリックしたり、補助情報を表示するための何らかの操作を行ったときの回数がカウントされ、このカウント数が操作回数となる。「問題表示回数」は、補助情報を含む問題の表示回数を示す。「問題正答回数」は、その問題に対する正答回数を示す。「補助情報正答回数」は、補助情報が問題である場合の正答回数を示す。例えば、問題が英語の文法問題である場合に、問題文中に現れる語彙の問題が補助情報である場合に、この語彙問題の正答の回数が「補助情報正答回数」を示す。また、補助情報は、補助情報が前回表示されてからの間隔や、最近の問題、補助情報の正誤情報、補助情報の解答時間、補助情報(又は補助知識)の重要度、定着度などを含んでもよい。補助情報の重要度とは、例えば、これまでの学習者の補助情報に対する操作等に基づき算出される値であり、具体例としては、志望校に合格した先輩学習者がどれくらい正答又は把握していたかを示す値などである。また、補助情報が問題である場合、その問題の出題頻度に基づいて重要度が決定されてもよい。補助情報の定着度とは、例えば、学習者がどれくらいその補助情報を記憶しているかの指標値である。
図3に示す出力部12は、問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力する。例えば、出力部12は、各教科、例えば、英語、国語、歴史、算数(数学)などの各問題を学習者の学習用端末20に出力する。このとき、各問題には、解答を導くための補助知識(又は周辺知識)を含み、この補助知識に関する補助情報は、学習者の操作に基づき表示可能である。例えば、問題文中の単語にリンクが貼られており、その単語を解説する情報やその単語を問う問題が表示可能である。
取得部13は、学習者の学習用端末20から、補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得する。例えば、取得部13は、補助情報に対するタップやクリックなどを操作情報として取得する。また、取得部13は、学習者に出題された問題に対し、学習者により入力された解答情報を取得してもよい。
算出部14は、学習者の補助情報に対する操作情報に基づき、補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出する。例えば、算出部14は、操作情報に関する1又は複数のパラメータを入力とし、スコアを出力とする所定の関数や機械学習モデルなどを用いて、補助情報ごとにスコアを算出する。スコアは、例えば学習者に対する補助知識の学習の必要性に関するスコアでもある。
学習支援部15は、算出部14により算出されたスコアに基づき、補助知識の学習に関する補助学習情報を特定し、出力する所定のタイミングを決定する。例えば、学習支援部15は、スコアが、補助学習情報の提示に関する所定条件(例えばスコアが閾値を超える等)を満たした補助情報について、所定のタイミングを決定して出力部12により出力させる。また、学習支援部15は、取得部13により取得された解答情報に対して正誤を判定してもよい。判定結果は、その問題に対する解答結果として、問題情報や補助情報に記憶される。補助学習情報は、例えば、学習者が問題文に関して操作した補助情報を問う問題などである。所定のタイミングは、例えば、定期的なタイミングでもよいし、操作された日時に基づいて決定されるタイミング等でもよい。
出力部12は、算出されるスコアに基づき、学習者に対する補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力する。例えば、出力部12は、学習支援部15により特定された補助学習情報を、決定された所定のタイミングで、学習者の学習用端末20に出力する。
以上の処理によれば、問題を出題する際に、学習者が解答を導くための周辺知識の不足を把握し、学習者が周辺知識を補うことを可能にする仕組みを提供することができる。これにより、学習者が問題を解く際の補助情報の表示を、周辺知識の不足と捉え、この周辺知識を与えるような情報を、適切なタイミングで学習者に提示することができるようになる。学習者は、意識せずとも周辺知識を得ることができ、次に問題を解く際に、周辺知識を理解したうえで解答を導くことができる。
また、出力部12により出力される所定のタイミングは、問題が再度出題される前のタイミングを含んでもよい。これにより、学習者は、周辺知識を得たタイミングで、問題に対して、周辺知識を踏まえて解答することができるようになる。また、問題が再度出題される前のタイミングは、再度問題が出題される前から所定時間以内であればよく、出題前の直前のタイミングが好ましい。例えば、補助学習情報が表示され、次に遷移する画面において問題が再度出題されるとよい。
また、出力部12により出力される補助学習情報は、補助知識を問う問題情報、又は補助知識を解説する解説情報を含んでもよい。これにより、学習者は、補助学習情報として、問題を解いたり、解説情報を見たりすることで、問題に対する周辺知識を得ることができる。
また、算出部14は、少なくとも操作情報の回数に基づいて、スコアを算出することを含んでもよい。例えば、算出部14は、操作回数を入力パラメータとする関数を用いてスコアを算出してもよい。これにより、算出部14は、所定の補助情報に対しての操作回数が多いほど、スコアを高くするようにし、学習支援部15は、スコアが高いほど、補助学習情報の出力頻度を上げたり、出力間隔を短くしたりすることなどが可能になる。また、算出部14は、少なくとも操作情報に基づく補助情報の重要度を用いてスコアを算出することを含んでもよい。例えば、算出部14は、過去の各学習者の補助情報に対する操作情報に基づいて特定される重要度が高ければスコアを高くし、重要度が低ければスコアを低くするなどしてもよい。重要度は、例えば、補助情報が問題であれば出題頻度や、志望校に合格した先輩学習者の理解力(例えば正答率)などに基づき所定の算出式により算出される値である。また、算出部14は、少なくとも操作情報に基づく補助情報の定着度を用いてスコアを算出することを含んでもよい。これにより、学習支援部15は、補助情報の重要度又は定着度に応じて、補助学習情報の出力頻度や出力間隔を変更することなどが可能になる。
また、算出部14は、補助情報が前回表示されてからの間隔にさらに基づいて、スコアを算出することを含んでもよい。例えば、算出部14は、操作回数と間隔とを入力パラメータとする関数を用いてスコアを算出してもよい。これにより、算出部14は、前回の表示から時間が空いた補助情報のスコアを高くすることができ、学習支援部15は、より適切なタイミングで補助学習情報を表示することができるようになる。
また、算出部14は、操作情報の回数又は間隔を含む1又は複数のパラメータに基づいて、補助知識の不足に関する加工パラメータを取得し、この加工パラメータを用いてスコアを求めることを含んでもよい。例えば、算出部14は、問題情報、補助情報、又は操作情報に関する1又は複数のパラメータを入力とし、補助知識の不足に関する加工パラメータを出力とする所定の関数や学習モデルを用いて、加工パラメータを取得してもよい。入力パラメータは、例えば、図4に示す補助情報に関連づけられている項目に含まれる、操作回数、問題表示回数、問題正答回数、補助情報正答回数などのうち、少なくとも1つを含む。
また、この学習モデルは外部のサーバに保存されている場合、算出部14は、入力パラメータを外部サーバに送信することで、加工パラメータを取得してもよい。算出部14は、加工パラメータに所定係数を乗算したりしてスコアを算出してもよい。なお、算出部14は、加工パラメータ自体をスコアにしてもよい。これにより、より適切なスコアを算出することで、学習者に対して、より適切な補助学習情報を表示することが可能になる。
また、出題される問題は英語の文法問題を含み、表示される補助知識は語彙を含む場合、算出部14は、文法問題の正答率(正答数/表示回数)と、語彙に関する問題の正答率(正答数/表示回数)とに少なくとも基づいてスコアを算出することを含んでもよい。例えば、出題される文法の問題の文章題に用いられる語彙が学習者の操作により表示されると、学習者は、問題を解く以前に、この語彙を理解していない可能性がある。したがって、この語彙に関する問題(補助情報に相当)が事前に表示されると、この語彙問題に対する正誤が記憶され、スコアの算出に用いられる。これにより、補助知識問題の正誤を用いることで、より適切なスコアを算出し、学習者に対して、より適切な補助学習情報を表示することが可能になる。
また、補助情報は補助知識を問う問題情報を含み、補助学習情報は補助知識を問う問題情報を含む場合、補助情報と補助学習情報とは同じであってもよい。例えば、問題が英語の文法問題である場合、補助情報は、文中の語彙を問う問題であり、補助学習情報は、同じ語彙を問う問題でもよい。これにより、補助情報と補助学習情報とを共通化することができ、記憶部11のメモリ量を削減することが可能になる。
<学習用端末20>
次に、学習用端末20について説明する。学習用端末20のハードウェア構成(不図示)は、学習支援サーバ10のハードウェア構成に対して、例えば、入力操作を受け付ける入力デバイスと、情報の出力を行う出力デバイスとを加えた構成である。入力デバイスは、例えば、タッチパネル、マイク、キーボード、および/またはカメラであってよい。出力デバイスは、例えば、ディスプレイおよび/またはスピーカーであってよい。学習支援サーバ10と同様の構成についてはその説明を省略する。
次に、学習用端末20について説明する。学習用端末20のハードウェア構成(不図示)は、学習支援サーバ10のハードウェア構成に対して、例えば、入力操作を受け付ける入力デバイスと、情報の出力を行う出力デバイスとを加えた構成である。入力デバイスは、例えば、タッチパネル、マイク、キーボード、および/またはカメラであってよい。出力デバイスは、例えば、ディスプレイおよび/またはスピーカーであってよい。学習支援サーバ10と同様の構成についてはその説明を省略する。
ディスプレイは、画面を発光させて画像を映し出す表示装置である。ディスプレイは例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイなどである。
タッチパネルは、ディスプレイに積層され、操作位置に応じた信号をプロセッサ10aに対して出力する。タッチパネルは、たとえば抵抗膜方式や静電容量方式、音響パルス認識方式、超音波表面弾性波方式、赤外遮光方式、画像認識方式など公知の各種の方式のものを用いることができる。
マイクは、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。
スピーカーは、例えば、音読メニューの実行時にデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいて、スピーカーコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラは、タッチパネルの操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、メモリ10bなどに記憶される。
以下、図5を参照して学習用端末20の構成について説明する。図5は、本実施形態に係る学習用端末20の構成の一例を示す構成図である。図5に示すように、学習用端末20は、例えば、通信部21、記憶部22、問題表示部23、解答入力受付部24、解答表示部25を備える。
通信部21は、学習支援サーバ10から各種情報を受信して取得する。また、通信部21は、学習者の解答に関する解答情報や解答時間等を学習支援サーバ10に送信する。
記憶部22は、通信部21を介して学習支援サーバ10から取得した各種情報を記憶する。
すなわち、学習用端末20においては、学習支援サーバ10から学習者の学習に関する各種情報を取得して、取得された各種情報を記憶部22に記憶し、各部での処理に利用する。なお、学習用端末20は、学習支援サーバ10から各種情報を取得せずに、予め各種情報を記憶していてもよい。以下説明を省略するが、学習用端末20は、例えば、所定の期間ごとに学習支援サーバ10から各種情報をダウンロードして、ダウンロードした各種情報を記憶部22から適宜取得して利用するものとしてよい。
問題表示部23は、記憶部22などに記憶された問題情報や学習支援サーバ10により送信された問題情報に基づいて、ディスプレイに問題を表示する。表示される問題には、補助情報が表示可能な問題が含まれる。補助情報は、問題文に関する単語や語彙に関する問題や解説などの情報を含む。
解答入力受付部24は、学習者によって入力された解答を受け付ける。解答入力受付部24は、例えば、学習者がディスプレイのタッチパネルに接触して解答を記入し、プロセッサがこの解答を標準文字に変換する。これにより、解答をディスプレイに表示することができる。また、解答入力受付部24は、問題ごとに、解答するのにどれくらいの時間がかかったかを計測してもよい。また、解答入力受付部24は、学習者による補助情報への表示操作などを受け付け、通信部21に出力してもよい。
解答表示部25は、学習者によって入力された解答をディスプレイに表示する。例えば、解答表示部25は、解答入力受付部24により受け付けられた、所定の領域に対する学習者の手書き入力をプロセッサが解析して標準文字に変換し、当該標準文字を表示する。これにより、学習者に対して手書き学習を提供できるため、学習者の学習効率を向上できる。
<具体例>
次に、図6及び7を用いて、本実施形態の学習支援の一例を示す図である。学習者に提示される問題の例としては、英語の文法問題を例に挙げるが、歴史の問題や、国語(古文や漢文も含む)の問題、理科の問題などでもよく、特に科目は問わない。
次に、図6及び7を用いて、本実施形態の学習支援の一例を示す図である。学習者に提示される問題の例としては、英語の文法問題を例に挙げるが、歴史の問題や、国語(古文や漢文も含む)の問題、理科の問題などでもよく、特に科目は問わない。
図6及び7は、学習用端末20のユーザインタフェースにより表示される画面の一例を示す図である。図6は、本実施形態に係るN回までの問題情報の表示に関する画面遷移の一例を示す図である。図6に示す画面D10では、英語の文法問題が表示される。このとき、学習者は、この問題を解く以前に「adapt to」の語彙を知らないため、この語彙「adapt to」の表示領域をタップしたとする。このとき、学習用端末20は、学習者のタップに応じて、操作情報を学習支援サーバ10に送信する。
学習支援サーバ10の取得部13は、学習用端末20から送信された操作情報を、ネットワークインターフェース10dを介して取得する。学習支援サーバ10の出力部12は、操作情報に基づいて、補助情報の一例である語彙「adapt to」の問題情報を学習用端末20に送信する。
学習用端末20の問題表示部23は、通信部21を介して取得した語彙の問題情報をディスプレイに表示する。これにより、画面D10から画面D12に遷移する。図6に示す画面D12では、補助情報(語彙の問題情報)が表示される。
また、学習支援サーバ10の算出部14は、操作情報の取得に応じて、補助情報の学習の必要性に関するスコアを更新する。学習支援部15は、更新されたスコアに基づいて、語彙「adapt to」に関する知識が不足していると判定し、同じ文法問題が次に表示される前のタイミングで、この語彙を問う問題情報(補助学習情報の一例)を出題すると決定する。
図7は、本実施形態に係るN+1回目の問題情報の表示に関する画面遷移の一例を示す図である。図7に示す画面D12では、まず、語彙「adapt to」の問題情報(補助学習情報の一例)が表示される。これは、N回目までの問題表示において、学習者が何度かこの語彙をタップしたことでスコア値が高くなり、この語彙を事前に学習者に学習させるためである。
学習者は、文法問題を解く前に、「adapt to」の語彙に関する問題の解答を入力する。このとき、学習用端末20は、学習者の入力に応じて、解答情報を学習支援サーバ10に送信する。
学習支援サーバ10の取得部13は、学習用端末20から送信された解答情報を、ネットワークインターフェース10dを介して取得する。学習支援サーバ10の学習支援部15は、解答情報に基づいて正誤の判定を行う。次に、学習支援部15は、正誤の判定結果を学習用端末20に送信する。
学習用端末20の解答表示部25は、通信部21を介して取得した語彙の問題に対する解答の判定結果をディスプレイに表示する。学習者の次の画面へ遷移する操作後、又は所定時間経過後に、問題表示部23は、画面D12から画面D10に遷移させる。図7に示す画面D10では、文法問題が表示される。このとき、学習者は、語彙「adapt to」を理解したうえで、問題を解くことが可能になる。
<処理手順>
次に、図8を用いて学習支援システム1の処理手順の一例について説明する。図8は、本実施形態に係る学習支援システム1の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図8に示す例では、ステップS102~S112の処理は、例えば、所定の補助情報のスコア値が補助学習情報の提示条件を見たすN回目までの処理であり、ステップS202~S210は、所定の補助情報のスコア値が上述した条件を満たすことで補助学習情報が表示されるN+1回目の処理である。
次に、図8を用いて学習支援システム1の処理手順の一例について説明する。図8は、本実施形態に係る学習支援システム1の処理手順の一例を示すシーケンス図である。図8に示す例では、ステップS102~S112の処理は、例えば、所定の補助情報のスコア値が補助学習情報の提示条件を見たすN回目までの処理であり、ステップS202~S210は、所定の補助情報のスコア値が上述した条件を満たすことで補助学習情報が表示されるN+1回目の処理である。
ステップS102において、学習支援サーバ(サーバ)10の出力部12は、所定の問題(例、文法問題)を表示するための所定の問題情報を学習用端末(端末)20に送信する。
ステップS104において、学習用端末(端末)20の通信部21は、ディスプレイに表示された問題に関する補助情報(例、語彙)に対し、学習者が表示操作をした場合に、その表示操作に対応する操作情報(例えば表示コマンド等)を学習支援サーバ10に送信する。
ステップS106において、学習支援サーバ10の取得部13は、操作情報を記憶部11に記憶し、出力部12は、操作情報に対応する補助情報を学習用端末20に送信する。
ステップS108において、学習用端末20の問題表示部23は、補助情報が問題である場合、その問題を表示し、通信部21は、その問題に対する学習者の解答情報を、学習支援サーバ10に送信する。なお、補助情報は、問題である必要はなく、解説、翻訳、意味説明などでもよい。
ステップS110において、学習用端末20の問題表示部23は、補助情報の表示の後に、もともとの所定の問題を表示し、通信部21は、所定の問題に対する学習者の解答情報を、学習支援サーバ10に送信する。
ステップS112において、学習支援サーバ10の学習支援部15は、各解答情報に対して、対応する正解情報に基づいて正誤を判定する。また、算出部14は、操作情報の取得や、問題表示、補助情報の表示、各問題の正誤などに基づいて、補助情報に対するスコアを算出する。このとき、N回目で、スコアの値が、補助学習情報の表示に関する所定条件を満たしたとする。所定条件は、例えば、スコアの値が閾値を超えることを含む。なお、スコア算出のタイミングはステップS106の後でもよく、スコア算出のための入力パラメータが取得されるたびにスコアが更新されるようにしてもよい。ここで、算出されたスコアが、補助学習情報の表示に関する所定条件を満たしたとする。
ステップS202において、学習支援サーバ10の出力部12は、スコアが所定条件を満たしたことにより、所定のタイミングで補助学習情報を学習用端末20に送信する。
ステップS204において、学習用端末20の問題表示部23は、補助学習情報を表示し、通信部21は、補助学習情報が問題である場合、その問題に対する学習者の解答情報を、学習支援サーバ10に送信する。なお、補助学習情報は、問題以外にも、語彙の解説、単語の意味、翻訳、用語説明などの少なくとも1つを含んでもよい。
ステップS206において、学習支援サーバ10の出力部12は、補助学習情報に関する補助情報を含む所定の問題を表示するための所定の問題情報を、学習用端末20に送信する。
ステップS208において、学習用端末20の問題表示部23は、所定の問題情報を表示し、通信部21は、所定の問題に対する学習者の解答情報を、学習支援サーバ10に送信する。
ステップS210において、学習支援サーバ10の学習支援部15は、各解答情報に対して、対応する正解情報に基づいて正誤を判定する。また、算出部14は、問題表示、補助情報の表示、各問題の正誤などに基づいて、補助情報に対するスコアを算出する。
以上、本実施形態によれば、出題の際に、学習者が解答を導くための周辺知識の不足を把握し、学習者が周辺知識を補うことを可能にする仕組みを提供することができる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、これは本発明の説明のための例示であって、本発明の範囲をこの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、他の種々の実施形態でも実施することが可能である。
例えば、変形例として、学習支援サーバ10の一部の処理又は機能を、他のサーバで処理させるようにしてもよい。例えば、算出部14は、他のサーバに構成されるようにしてもよい。この場合、学習支援サーバ10は、スコア算出のために必要な情報を他のサーバに送信し、算出されたスコアを取得してもよい。
また、問題と補助情報について、英語の文法問題と語彙を例にしたが、歴史の虫食い問題と用語の例や、国語の文章問題と単語の漢字の例や、理科の問題と法則の例などでもよい。
1…学習支援システム、10…学習支援サーバ、11…記憶部、12…出力部、13…取得部、14…算出部、15…学習支援部、20…学習用端末、21…通信部、22…記憶部、23…問題表示部、24…解答入力受付部、25…解答表示部
Claims (9)
- 問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力する出力部と、
前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得する取得部と、
前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出する算出部と、
前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力させる学習支援部と、
を備える学習支援システム。 - 前記所定のタイミングは、前記問題が再度出題される前のタイミングである、請求項1に記載の学習支援システム。
- 前記補助学習情報は、前記補助知識を問う問題情報、又は前記補助知識を解説する解説情報である、請求項1又は2に記載の学習支援システム。
- 前記算出部は、少なくとも前記操作情報に基づく前記補助情報の重要度を用いて、前記スコアを算出する、請求項1から3のいずれか一項に記載の学習支援システム。
- 前記問題は英語の文法問題を含み、前記補助知識は語彙を含む場合、
前記算出部は、前記文法問題の正答率と、前記語彙に関する問題の正答率とに少なくとも基づいて前記スコアを算出する、請求項1から4のいずれか一項に記載の学習支援システム。 - 前記補助情報は前記補助知識を問う問題情報を含み、前記補助学習情報は補助知識を問う問題情報を含む場合、前記補助情報と前記補助学習情報とは同じである、請求項1から5のいずれか一項に記載の学習支援システム。
- プロセッサを含む情報処理装置であって、
前記プロセッサが、
問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、
前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、
前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、
前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、
を実行する情報処理装置。 - 情報処理装置が、
問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、
前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、
前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、
前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、
を実行する情報処理方法。 - 情報処理装置に、
問題の解答に関する補助知識の補助情報を表示可能とする問題情報を出力することと、
前記補助情報の表示操作に対応する操作情報を取得することと、
前記操作情報に基づき、前記補助知識の学習者への提示に関するスコアを算出することと、
前記スコアに基づき、前記補助知識の学習に関する補助学習情報を、所定のタイミングで出力することと、
を実行させるプログラム。
Priority Applications (1)
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JP2021045711A JP2022144627A (ja) | 2021-03-19 | 2021-03-19 | 学習支援システム、情報処理装置、情報処理方法及びプログラム |
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