JP2022142114A - 樹脂パイプ - Google Patents

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Takanori Sakai
宏 長坂
Hiroshi Nagasaka
伸浩 大須賀
Nobuhiro Osuga
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Abstract

Figure 2022142114000001
【課題】ブロー成形方法により、第1樹脂パイプと第2樹脂パイプが接続部によって連結された樹脂パイプにおいて、折れ込み現象を抑制すると共に接続部の幅を狭くした樹脂パイプを提供する。
【解決手段】ブリーザパイプ3(第1樹脂パイプ)とフィラーパイプ2(第2樹脂パイプ)は、接続部4と連結するブリーザパイプ縦辺部6(第1樹脂パイプ縦辺部)とブリーザパイプ縦辺部6以上の長さのフィラーパイプ縦辺部5(第2樹脂パイプ縦辺部)を有し、フィラーパイプ2は、フィラーパイプ縦辺部5の両端部分から接続部4側とは反対方向に延設される略直線のフィラーパイプ上方線部7(第2樹脂パイプ上方線部)とフィラーパイプ下方線部8(第2樹脂パイプ下方線部)を有し、フィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8は、フィラーパイプ縦辺部5から離れるにつれて広がっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、ブロー成形方法により第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプに関するものである。
従来、図10に示すように、ブロー成形方法により、断面が略長方形の第1樹脂パイプであるブリーザパイプ3と、ブリーザパイプ3より断面積が大きく、断面が略長方形の第2樹脂パイプであるフィラーパイプ2が接続部4によって連結されて一体に成形される樹脂パイプ1に関する成形方法が提案されている(例えば、特許文献1)。又、他に断面が共に円形のブリーザパイプ3とフィラーパイプ2が接続部4によって連結されて一体に成形される樹脂パイプ1も知られている。
特許文献1の樹脂パイプ1は、以下のように製造される。図11に示すように、ブロー成形金型15の上型20と下型30を開いて、その間にパリソン11を導入する。パリソン11は、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に置かれる。
このとき、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32の間を仕切る下型スライドコア33はキャビティー面から後退して、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32は一体となり1個のキャビティーとなっている。又、同様に上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22の間を仕切る上型スライドコア23はキャビティー面から後退して、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22は一体となり1個のキャビティーとなっている。
次に、図12に示すように、上型20と下型30を閉じると、上型スライドコア23と下型スライドコア33は、キャビティー面から後退したままであるため、パリソン11は、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32が一体となった1個のキャビティーの中に位置している。
次に、図13に示すように、上型スライドコア23と下型スライドコア33をそれぞれのキャビティー内に進入させ、キャビティー内のパリソン11に対して一次ブローを行うと、パリソン11を上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に当接させることができる。
次に、図14に示すように、上型スライドコア23と下型スライドコア33をそれぞれキャビティー内に更に進入させ、パリソン11に対して二次ブローを行う。この二次ブローによって、所定の形状に成形されたフィラーパイプ2とブリーザパイプ3が接続部4で連結された樹脂パイプ1を成形することができる。
特開2016-107488号公報
ところで、図13における一次ブローにおいて、パリソン11は、ブロー成形金型15の上型20と下型30及び上型スライドコア23の上型スライドコア先端部26、下型スライドコア33の下型スライドコア先端部36に接しているが、上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35には接していない。
そのため、この一次ブローにおいて、図15に示すように、パリソン11が上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35とブロー成形金型15の上型20と下型30との隙間に入り込み、所謂、折れ込み現象が発生する場合がある。この折れ込み現象は、パリソン11とブロー成形金型15の上型20及び下型30との角部や、パリソン11と上型スライドコア先端部26、下型スライドコア先端部36の角部において、パリソン11が薄肉となり、その後の二次ブローにおいて、最悪の場合、樹脂パイプ1に破れを発生させる。特に、この折れ込み現象は、上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35が深い場合や、上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35の半径が大きい場合に発生し易い。
一方、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3と間の接続部4を狭くし、少スペース化、軽量化とコストダウンの要請もある。
そのため、本発明は、ブロー成形方法により第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプにおいて、上記の折れ込み現象を抑制すると共に接続部の幅を狭くした樹脂パイプを提供するものである。
上記課題を解決するための請求項1の本発明は、ブロー成形方法により第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプであって、断面において、第1樹脂パイプと第2樹脂パイプは、接続部と連結する第1樹脂パイプ縦辺部と第1樹脂パイプ縦辺部以上の長さの第2樹脂パイプ縦辺部を有し、第2樹脂パイプは、第2樹脂パイプ縦辺部の両端部分から接続部側とは反対方向に延設される略直線の第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部を有し、第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部は、第2樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっていることを特徴とする樹脂パイプである。
請求項1の本発明では、ブロー成形方法により第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプであって、断面において、第1樹脂パイプと第2樹脂パイプは、接続部と連結する第1樹脂パイプ縦辺部と第1樹脂パイプ縦辺部以上の長さの第2樹脂パイプ縦辺部を有し、第2樹脂パイプは、第2樹脂パイプ縦辺部の両端部分から接続部側とは反対方向に延設される略直線の第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部を有し、第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部は、第2樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっているので、第2樹脂パイプの断面積を維持しつつ、第2樹脂パイプ縦辺部の長さを従来に比較して短くすることができ(同時に、第1樹脂パイプ縦辺部の長さも従来に比較して短くなる)、第1樹脂パイプ側と第2樹脂パイプ側のスライドコア凹部の高さを小さく、すなわち、スライドコア凹部を浅くして成形することができる。
その結果、一次ブローにおけるスライドコア凹部と上下の金型との隙間が小さくなり、折れ込み現象の発生を抑制することができる。
なお、上下2本の略直線は、直線のみならず若干の弧形状を含むものであり、上下の両方が直線、一方が直線で他方が若干の弧形状、上下の両方が若干の弧形状の場合を含む。
請求項2の本発明は、請求項1の発明において、第1樹脂パイプは、第1樹脂パイプ縦辺部の両端部分から接続部側とは反対方向に延設される略直線の第1樹脂パイプ上方線部と第1樹脂パイプ下方線部を有し、第1樹脂パイプ上方線部と第1樹脂パイプ下方線部は、第1樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっている樹脂パイプである。
請求項2の本発明では、第1樹脂パイプは、第1樹脂パイプ縦辺部の両端部分から接続部側とは反対方向に延設される略直線の第1樹脂パイプ上方線部と第1樹脂パイプ下方線部を有し、第1樹脂パイプ上方線部と第1樹脂パイプ下方線部は、第1樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっているので、第1樹脂パイプと第2樹脂パイプの断面積を維持しつつ、第1樹脂パイプ側と第2樹脂パイプ側のスライドコア凹部の高さを更に小さく、すなわち、スライドコア凹部を更に浅くして成形することができる。
その結果、一次ブローにおけるスライドコア凹部と上下の金型との隙間が更に小さくなり、折れ込み現象の発生をより抑制することができる。
請求項3の本発明は、請求項1又は請求項2の発明において、第1樹脂パイプ縦辺部と第2樹脂パイプ縦辺部の少なくとも一方は、接続部と略垂直に接続する樹脂パイプである。
上記の請求項1と請求項2の発明により、上下のスライドコア凹部の高さが小さくなるので、スライドコアの移動量(進入量)を少なくすることができ、それに伴い、スライドコア凹部の半径を小さくしてもパイソンの膜厚を均一に維持することができる。
請求項3の本発明では、請求項1又は請求項2の発明において、第1樹脂パイプ縦辺部と第2樹脂パイプ縦辺部の少なくとも一方は、接続部と略垂直に接続する樹脂パイプであるので、スライドコアの幅を小さくして樹脂パイプを成形でき、接続部の幅を狭くすることができる。その結果、樹脂パイプの軽量化、少スペース化とコストダウンを図ることができる。なお、略垂直は、成形後に金型を上下に開く時の抜き勾配を考慮するものである。
請求項4の本発明は、請求項1から請求項3の発明において、接続部は、第1樹脂パイプ縦辺部及び第2樹脂パイプ縦辺部の中央部近傍で接続する樹脂パイプである。
請求項4の本発明では、接続部は、第1樹脂パイプ縦辺部及び第2樹脂パイプ縦辺部の中央部近傍で接続する樹脂パイプであるので、スライドコア凹部を上下のスライドコアにほぼ均等に受け持ちさせることができる。その結果、第1樹脂パイプ側と第2樹脂パイプ側のスライドコア凹部の高さを小さく、すなわち、スライドコア凹部を浅くして成形することができるので、一次ブローにおけるスライドコア凹部と上下の金型との隙間が更に小さくなり、折れ込み現象の発生をより抑制することができる。
請求項5の本発明は、請求項1から請求項4の発明において、第1パイプは、ブリーザパイプであり、第2のパイプは、フィラーパイプである樹脂パイプである。
請求項5の本発明では、請求項1から請求項4の発明において、第1パイプは、ブリーザパイプであり、第2のパイプは、フィラーパイプである樹脂パイプであるので、フィラーパイプに沿って一体的にブリーザパイプを形成することができ、フィラーパイプにブリーザパイプを強固に取付けることができるとともに、フィラーパイプとブリーザパイプを車体に容易に取付けることできる。
ブロー成形方法により第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプであって、断面において、第1樹脂パイプと第2樹脂パイプは、接続部と連結する第1樹脂パイプ縦辺部と第1樹脂パイプ縦辺部以上の長さの第2樹脂パイプ縦辺部を有し、第2樹脂パイプは、第2樹脂パイプ縦辺部の両端部分から接続部側とは反対方向に延設される略直線の第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部を有し、第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部は、第2樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっているので、第2樹脂パイプの断面積を維持しつつ、第2樹脂パイプ縦辺部の長さを従来に比較して短くすることができ(同時に、第1樹脂パイプ縦辺部の長さも従来に比較して短くなる)、第1樹脂パイプ側と第2樹脂パイプ側のスライドコア凹部の高さを小さく、すなわち、スライドコア凹部を浅くして成形することができる。
その結果、一次ブローにおけるスライドコア凹部と上下の金型との隙間が小さくなり、折れ込み現象の発生を抑制することができる。
本発明の実施形態で成形した樹脂パイプの正面図である。 本発明の第1の実施形態で成形した樹脂パイプの断面図であり、図1のA-A線に沿った断面図である。 本発明の第1の実施形態で使用するブロー成形金型を開いて、ブロー成形割型の間にパリソンを入れた状態の断面図である。 本発明の第1の実施形態で使用するブロー成形金型を閉じて、ブロー成形割型の間にパリソンを入れた状態のスライドコアとパリソンの状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態で使用するブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内に進入させて、一次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である。 本発明の第1の実施形態で使用するブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内にさらに進入させて、二次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施の形態で成形した樹脂パイプの断面図であり、図1のA-A線に沿った断面図である。 本発明の第2の実施形態で使用するブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内に進入させて、一次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態で使用するブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内にさらに進入させて、二次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である。 従来の樹脂パイプの断面図である(特許文献1)。 従来のブロー成形金型を開いて、ブロー成形割型の間にパリソンを入れた状態の断面図である(特許文献1)。 従来のブロー成形金型を閉じて、ブロー成形割型の間にパリソンを入れた状態のスライドコアとパリソンの状態を示す模式図である(特許文献1)。 従来のブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内に進入させて、一次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である(特許文献1)。 従来のブロー成形金型の上下のスライドコアをキャビティー内にさらに進入させて、二次ブローをした時のブロー成形金型、スライドコアとパリソンの状態を示す模式図である(特許文献1)。 パリソンの折れ込み現象の発生を説明する図13のスライドコア付近の拡大模式図である。
本発明の第1と第2の実施形態について、図1から図10に基づき説明する。なお、第2の実施形態は後述する。本発明のブロー成形により成形された樹脂パイプ1として、自動車の車体の給油口から燃料タンクに燃料を給油するブロー成形方法によりフィラーパイプ2とブリーザパイプ3が接続部4によって連結されて一体に成形される樹脂パイプ1を例にとり説明するが、他の三次元的に屈曲して、第1樹脂パイプと第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部によって連結されて一体に成形される樹脂パイプのブロー成形品についても使用することができる。
図1は、本発明の第1の実施形態のブロー成形方法により成形された樹脂パイプ1の正面図であり、図2は、図1におけるA-A断面図である。樹脂パイプ1は、自動車の車体の形状に沿って三次元的に屈曲して形成され、中空状の第2樹脂パイプであるフィラーパイプ2と、フィラーパイプ2に沿って形成される中空状であり、フィラーパイプ2より断面積の小さい第1樹脂パイプであるブリーザパイプ3と、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3を一体的に接続する板状の接続部4から構成される。また、図1に示すように、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3は、先端部分で相互に連通している。
図2に示すように、フィラーパイプ2には、第2樹脂パイプ縦辺部であるフィラーパイプ縦辺部5が形成され、フィラーパイプ縦辺部5の両端部分から接続部4側とは反対方向に延設される略直線の第2樹脂パイプ上方線部であるフィラーパイプ上方線部7と第2樹脂パイプ下方線部であるフィラーパイプ下方線部8が形成されている。又、フィラーパイプ縦辺部5は、フィラーパイプ縦辺部5のほぼ中央部で接続部4と垂直に連結している。
一方、ブリーザパイプ3にも、第1樹脂パイプ縦辺部であるブリーザパイプ縦辺部6が形成され、ブリーザパイプ縦辺部6は、ブリーザパイプ縦辺部6のほぼ中央部で接続部4と垂直に連結している。なお、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の中空部分の断面積は、従来(図10)と同じである。
なお、図2において、フィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6は、接続部4に対して上下方向に僅かな傾きを有しているが、これは、樹脂パイプ1成形後に後述するブロー成形金型15の上型20と下型30を開いて製品を取り出す際の抜き勾配であり、この僅かな傾きは、垂直の範疇に含まれる。
又、ブリーザパイプ3にもブリーザパイプ縦辺部6の両端部から略直線の第1樹脂上方線部であるブリーザパイプ上方線部9と第1樹脂下方線部であるブリーザパイプ下方線部10が、接続部4側とは反対方向に形成されている。図2においては、ブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10は、フィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8をブリーザパイプ3側に延長した線上に形成されている。すなわち、樹脂パイプ1の断面が、ブリーザパイプ3からフィラーパイプ2に至るフィラーパイプ2側に広がる上下2本の略直線が接続部付近で略垂直に絞られた形状になっている。
樹脂パイプ1を図2の形状にしたので、図10に比較してフィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6長さが短くなっている。
フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の接続部4との反対側は、弧形状に形成されている。なお、弧形状には限定されない。又、フィラーパイプ下方線部8とブリーザパイプ下方線部10は、接続部4と略平行に形成され、フィラーパイプ上方線部7が接続部4側から離れるにつれて広がるように形成されている。なお、フィラーパイプ上方線部7が接続部4と略平行に形成され、フィラーパイプ下方線部8がフィラーパイプ2側に広がるように形成してもよく、フィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8が共に接続部4側から離れるにつれて広がるように形成してもよい。
以下に、本実施形態1の製造方法について説明する。図3に示すように、本発明の第1の実施形態において使用されるブロー成形金型15は、2個のブロー成形割型である上型20と下型30を有する。上型20は、フィラーパイプ2を成形する上型第1キャビティー21と、ブリーザパイプ3を成形する上型第2キャビティー22と、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22の間をスライドする上型スライドコア23と、上型スライドコア23をスライドさせる上型スライドコアシリンダ24を有している。
下型30は、フィラーパイプ2を成形する下型第1キャビティー31と、ブリーザパイプ3を成形する下型第2キャビティー32と、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32の間をスライドする下型スライドコア33と、下型スライドコア33をスライドさせる下型スライドコアシリンダ34を有している。
なお、上記のように、樹脂パイプ1を図2の形状とし、図10に比較してフィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6長さを短くしたので、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35は、図11から図14に比較して浅くなり、又、フィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8が、接続部4でほぼ垂直に絞られたフィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6としたので、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35の半径を小さくすることができ、上型スライドコア23と下型スライドコア33の幅も狭くなっている。
まず、図3に示すように、ブロー成形金型15の上型20と下型30を開いて、その間にパリソン11を導入する。パリソン11は、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に置かれる。又、パリソン11は、フィラーパイプ2の断面積がブリーザパイプ3の断面積より大きいので、フィラーパイプ2側に寄った下型第1キャビティー31と下型スライドコア33に跨った位置に置かれる。
この時、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32の間を仕切る下型スライドコア33はキャビティー面から後退して、下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32は一体となり1個のキャビティーとなっている。また、同様に上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22の間を仕切る上型スライドコア23はキャビティー面から後退して、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22は一体となり1個のキャビティーとなっている。
次に、上型20と下型30を閉じると、図4に示すように、上型スライドコア23と下型スライドコア33は、キャビティー面から後退したままであるため、パリソン11は、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32が一体となった1個のキャビティーの中に位置している。
次に、図5に示すように、上型スライドコアシリンダ24により上型スライドコア23を、下型スライドコアシリンダ34により下型スライドコア33をそれぞれキャビティー内に進入させ、キャビティー内のパリソン11に対して一次ブローを行う。
この時、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35は、先に図11から図14に示した従来に比較して浅くなっているので、図15で説明したパリソン11が上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35とブロー成形金型15の上型20と下型30との隙間に入り込む、所謂、折れ込み現象の発生を抑制することができる。
その結果、パリソン11とブロー成形金型15の上型20及び下型30との角部や、パリソン11と上型スライドコア先端部26、下型スライドコア先端部36の角部において、パリソン11が薄肉となることを防止し、パリソン11を、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に均等の肉厚で当接させることができる。
次に、図6に示すように、上型スライドコアシリンダ24により上型スライドコア23を、下型スライドコアシリンダ34により下型スライドコア33をそれぞれキャビティー内に更に進入させる。上型スライドコア23と下型スライドコア33の進入とともに、パリソン11に対して二次ブローを行う。このとき、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の先端部分は、相互に連通して形成されるため(図1)、二次ブロー成形時に、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の一方に空気を吹き込めば、他方の樹脂パイプも同時に成形することができる。
又、二次ブローにより、上型スライドコア23と下型スライドコア33はその先端の上型スライドコア先端部26と下型スライドコア先端部36の間にパリソン11を挟持して、樹脂パイプ1の接続部4を形成するとともに、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3を形成する。一次ブローにより、パリソン11の折れ込み現象の発生を抑制し、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に均等の肉厚で当接させているので、この二次ブローにおいても、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の肉厚は均等にすることができる。
最後に、ブロー成形金型15の上型20と下型30を開き、パリソン11から成形された樹脂パイプ1を取出す。これにより、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3が接続部4で接続された樹脂パイプ1を一度に成形することができる。
この結果、樹脂パイプ1を図2の形状のようにすることにより、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35は、図11から図14に比較して浅くなり、又、上型スライドコア23と下型スライドコア33の幅も狭くすることができるので、折れ込み現象の発生を抑制することができると共に、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3と間の接続部4を狭くし、少スペース化、軽量化とコストダウンを図ることができる。
次に、図7から図9に基づき本発明の第2の実施形態について説明する。第2の実施形態における第1の実施形態との相違点は、第1の実施形態の樹脂パイプ1の断面が、ブリーザパイプ3からフィラーパイプ2に至るフィラーパイプ2側に広がる上下2本の略直線が接続部付近で絞られた形状であるのに対し、第2の実施形態では、樹脂パイプ1の断面は、ブリーザパイプ3のブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10、フィラーパイプ2のフィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8が互いに接続部4から離れるにしたがい広がる形状になっていることである。なお、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の中空部分の断面積は、従来(図10)、第1の実施形態(図1)と同じである。
又、接続部4の両端部において、ほぼ垂直にフィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6を形成する点は、第1の実施形態と同じである。その結果、第1の実施形態に比べて、フィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6の長さを短くすることができる。
又、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の接続部4との反対側は、弧形状に形成されている。なお、弧形状には限定されない。又、図7において、フィラーパイプ2のフィラーパイプ上方線部7がフィラーパイプ下方線部8に比べて接続部4から大きく広がっているが、逆であってもよく、広がりは同じでもよい。これは、ブリーザパイプ3のブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10においても同様である。図7では、ブリーザパイプ3のブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10の接続部4からの広がりはほぼ同じである。更に、フィラーパイプ上方線部7とブリーザパイプ上方線部9、又はフィラーパイプ下方線部8とブリーザパイプ下方線部10の一方を上記の第1の実施形態と同様に略一直線(図1)に形成してもよい。
本第2の実施形態の樹脂パイプ1の製造方法については、一次ブローから、以下に説明する。図8に示すように、上型スライドコアシリンダ24により上型スライドコア23を、下型スライドコアシリンダ34により下型スライドコア33をそれぞれキャビティー内に進入させ、キャビティー内のパリソン11に対して一次ブローを行う。
この時、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35は、先に説明した第1の実施形態に比較して、更に浅くなっているので、パリソン11が上型スライドコア凹部25、下型スライドコア凹部35とブロー成形金型15の上型20と下型30との隙間に入り込む、所謂、折れ込み現象の発生をより抑制することができる。そして、この一次ブローにより、パリソン11を、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に均等の肉厚で当接させることができる。
又、ブリーザパイプ3とフィラーパイプ2が互いに接続部4から離れるにしたがい外側に広がる上下の略直線部を有し、フィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8が、接続部4でほぼ垂直に絞られたフィラーパイプ縦辺部5とブリーザパイプ縦辺部6としたので、浅くなった上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35の半径を更に小さくすることができ、上型スライドコア23と下型スライドコア33の幅も第1の実施形態に比較して狭くなっている。
次に、図9に示すように、上型スライドコアシリンダ24により上型スライドコア23を、下型スライドコアシリンダ34により下型スライドコア33をそれぞれキャビティー内にさらに進入させる。上型スライドコア23と下型スライドコア33の進入とともに、パリソン11に対して二次ブローを行う。
又、二次ブローにより、上型スライドコア23と下型スライドコア33はその先端の間にパリソン11を挟持して、樹脂パイプ1の接続部4を形成するとともに、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3を形成する。一次ブローにより、パリソン11の折れ込み現象の発生を抑制し、上型第1キャビティー21と上型第2キャビティー22及び下型第1キャビティー31と下型第2キャビティー32に均等の肉厚で当接させているので、この二次ブローにおいても、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3の肉厚は均等にすることができる。
最後に、ブロー成形金型15の上型20と下型30を開き、パリソン11から成形された樹脂パイプ1を取出す。これにより、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3が接続部4で接続された樹脂パイプ1を一度に成形することができる。
この結果、樹脂パイプ1を図7の形状のようにすることにより、上型スライドコア23の上型スライドコア凹部25と下型スライドコア33の下型スライドコア凹部35は、図11から図14に比較して浅くなり、又、上型スライドコア23と下型スライドコア33の幅も狭くすることができるので、折れ込み現象の発生をより抑制することができると共に、フィラーパイプ2とブリーザパイプ3と間の接続部4を更に狭くし、少スペース化、軽量化とコストダウンを図ることができる。
本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。
例えば、第1の実施形態では、ブリーザパイプ3のブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10を、フィラーパイプ2に形成したフィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8をブリーザパイプ3側に延長した線上に形成したが、ブリーザパイプ縦辺部6の長さがフィラーパイプ縦辺部5の長さ以下であれば、延長線上でなくてもよく、又、接続部4側の反対方向への狭まりは、フィラーパイプ2のフィラーパイプ上方線部7とフィラーパイプ下方線部8には影響されない。更に、ブリーザパイプ3のブリーザパイプ上方線部9とブリーザパイプ下方線部10を平行に形成してもよい。
1 樹脂パイプ
2 フィラーパイプ
3 ブリーザパイプ
4 接続部
5 フィラーパイプ縦辺部
6 ブリーザパイプ縦辺部
7 フィラーパイプ上方線部
8 フィラーパイプ下方線部
9 ブリーザパイプ上方線部
10 ブリーザパイプ下方線部
11 パリソン
15 ブロー成形金型
20 上型
21 上型第1キャビティー
22 上型第2キャビティー
23 上型スライドコア
25 上型スライドコア凹部
26 上型スライドコア先端部
30 下型
31 下型第1キャビティー
32 下型第2キャビティー
33 下型スライドコア
35 下型スライドコア凹部
36 下型スライドコア先端部

Claims (5)

  1. ブロー成形方法により第1樹脂パイプと前記第1樹脂パイプより断面積の大きい第2樹脂パイプが接続部で連結されて一体に成形される樹脂パイプであって、
    断面において、
    前記第1樹脂パイプと前記第2樹脂パイプは、前記接続部と連結する第1樹脂パイプ縦辺部と前記第1樹脂パイプ縦辺部以上の長さの第2樹脂パイプ縦辺部を有し、
    前記第2樹脂パイプは、前記第2樹脂パイプ縦辺部の両端部分から前記接続部側とは反対方向に延設される略直線の第2樹脂パイプ上方線部と第2樹脂パイプ下方線部を有し、
    前記第2樹脂パイプ上方線部と前記第2樹脂パイプ下方線部は、前記第2樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっていることを特徴とする樹脂パイプ。
  2. 前記第1樹脂パイプは、前記第1樹脂パイプ縦辺部の両端部分から前記接続部側とは反対方向に延設される略直線の第1樹脂パイプ上方線部と第1樹脂パイプ下方線部を有し、
    前記第1樹脂パイプ上方線部と前記第1樹脂パイプ下方線部は、前記第1樹脂パイプ縦辺部から離れるにつれて広がっている請求項1に記載の樹脂パイプ。
  3. 前記第1樹脂パイプ縦辺部と前記第2樹脂パイプ縦辺部の少なくとも一方は、前記接続部と略垂直に接続する請求項1又は請求項2に記載の樹脂パイプ。
  4. 前記接続部は、前記第1樹脂パイプ縦辺部と前記第2樹脂パイプ縦辺部の中央部近傍で接続する請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の樹脂パイプ。
  5. 前記第1パイプは、ブリーザパイプであり、前記第2のパイプは、フィラーパイプである請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の樹脂パイプ。
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