JP2022141833A - 連結構造及び連結機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】配管経路内部の空気の排気量を軽減可能である吸排気弁、及び、該吸排気弁による排水管構造を提供する。【解決手段】連結構造は、円筒状の外周面を有し、当該外周面に突出した被係合部が形成された被取着体と、被取着体が内挿される円筒部を有し、当該円筒部の径方向に弾性変形する弾性片の先端側に被係合部に係合する係合部142bが形成された取着体140と、からなる。被係合部における外周面の周方向となる両側部には、係合部142bが当該被係合部との係合箇所から周方向に離脱することを規制する規制壁が設けられ、さらに規制壁のうち少なくとも一方には、被係合部に対する周方向の外側から係合部142bを受け入れるべく弾性変形させる傾斜面が形成される。傾斜面を乗り越える手前位置を除いて、軸方向の相対位置を固定した状態で円筒部の軸心を軸として、取着体及び被取着体の相対的な回動を許容する摺接部が設けられている。【選択図】図7

Description

本発明は、配管経路に設置され、配管経路内部の正圧及び負圧を解消する吸排気弁、及び、排水管構造に関する。
一般的に、建築物に設置された台所の流し台、浴槽、トイレ等の排水系には、排水を処理するために排水管が配管されている。このような排水系の配管構造は、S字やU字に湾曲したトラップ部を有する排水管を備え、当該トラップ部に水を溜めるように構成されている。このトラップ部に溜められた封水が排水管内部を塞いで排水管下流から漂う悪臭が室内へ漏れ出ないようにするとともに、排水管下流側から這い上がってくる害虫の侵入をも防いでいる。しかしながら、排水管を通って多量の水が流れる等で排水管内の気圧が下がって負圧となると、トラップ部の封水が吸引されて下流へと流されてしまう虞がある。他方、マンションやビルの高層階からの大量の水が排水された場合や、ゲリラ豪雨により下水本管から逆流した場合などには、排水管の内部に激しい圧力変動が生じ、排水管の内部の正圧が一時的に高まって、空気鉄砲の要領でトラップ部の封水が外部に押し出され、悪臭の漏出や水の跳び跳ねが生じる虞がある。このようなトラップ部における封水破壊、及び、悪臭の漏出や水の跳ね出しを防止するために、排水管のトラップ部よりも下流に吸排気弁を配置することが行われている。つまり、排水管内が負圧になったときに吸排気弁を介して外気を排水管内に吸引して排水管の負圧状態を解消することによってトラップ部の封水破壊を防止し、且つ、排水管内が正圧になったときに吸排気弁を介して排水管内の空気を外部に排出して排水管の正圧状態を解消することによって悪臭の漏出や水の跳ね出しを防止している。
例えば、特許文献1は、排水管路内に発生する圧力上昇および圧力降下によって生じる排水トラップの封水破壊、封水の跳ね出しを防止する吸排気弁を開示する。以下、当該段落において、()内に特許文献1の符号を示す。特許文献1の吸排気弁は、吸排気弁本体(10)と、吸気弁体(32)と、排気弁体(50)とを備える。該吸排気弁において、吸排気弁本体(10)の管部(14)の上端より外周側に吸気弁座部(13,18)を有する環状の吸気口(19)が設けられた。また、この吸気口(19)を排水管路の負圧により吸気弁座部(13,18)から離反して開口する吸気弁体(32)が設けられた。さらに、吸排気弁本体(10)の管部(14)の上端より上方には、周縁に排気弁座部(29)を形成した排気口(28)が開口する。そして、この排気口(28)を排水管路の加圧により排気弁座部(29)から離反して開口する排気弁体(50)が設けられた。排気弁体(50)の上部の嵌合縁(12a)に排気弁体(50)を覆う覆体(55)が嵌合される。この覆体(55)に外気と連通する排気通口(57)が開口する。
特開平10- 89514号公報
しかしながら、特許文献1の吸排気弁では、排水管路の正圧を解消する際、排気弁体が開放されて、吸気弁体の上方に開口した排気口を介して排水管路内の空気が覆い部の内部へと排出される。そして、覆い部の内部に排出された空気は、排気通口を介して全て外部に排気される。この外部に排気された空気は大気中に拡散され、室内などの排気先の空間に臭気をまき散らすことが問題であった。これに対し、特許文献1の図3の形態の吸排気弁において、覆体の排気通口にエルボ管を接続し、臭気を屋外に導くことによって、この臭気の問題に対処している。しかしながら、特許文献1の対処手段は、追加の設備等を必要とするとともに、臭気を他所に導くだけであることから、臭気の問題の根本的な解決となっていない。そこで、本発明は、配管経路の正圧を解消する際の空気の排出量自体を軽減させる吸排気弁を提供することをその課題とした。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的は、配管経路内部の空気の排気量を軽減可能である吸排気弁、及び、該吸排気弁による排水管構造を提供することにある。
本発明の一形態の吸排気弁は、配管経路に接続される接続部、前記配管経路に外気を取り入れるための吸気口、及び、前記配管経路からの排気を放出するための排気口を有する弁本体と、
前記吸気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が負圧に変化したときに前記吸気口を開放するように動作する吸気弁体と、
前記排気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が正圧に変化したときに前記排気口を開放するように動作する排気弁体と、
前記弁本体に連結されて前記吸気口及び前記排気口を外側から覆い、外気に開放された開放口を形成するカバー体と、を備え、
前記カバー体の内部には、前記開放口から前記吸気口まで延びる吸気流路、及び、前記排気口から前記開放口まで延びる排気流路が形成され、前記吸気流路及び前記排気流路が少なくとも部分的に重なり合うことを特徴とする。
本発明の一形態の吸排気弁は、配管経路に接続される接続部、前記配管経路に外気を取り入れるための吸気口、及び、前記配管経路からの排気を放出するための排気口を有する弁本体と、
前記吸気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が負圧に変化したときに前記吸気口を開放するように動作する吸気弁体と、
前記排気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が正圧に変化したときに前記排気口を開放するように動作する排気弁体と、
前記弁本体に連結されて前記吸気口及び前記排気口を外側から覆い、外気に開放された開放口を形成するカバー体と、を備え、
前記吸気口及び前記排気口は共通の開放口を介して外気に連通することを特徴とする。
本発明の一形態の吸排気弁は、配管経路に接続される接続部、前記配管経路に外気を取り入れるための吸気口、及び、前記配管経路からの排気を放出するための排気口を有する弁本体と、
前記吸気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が負圧に変化したときに前記吸気口を開放するように動作する吸気弁体と、
前記排気口を定常的に閉鎖し、前記配管経路が正圧に変化したときに前記排気口を開放するように動作する排気弁体と、
前記弁本体に連結されて前記吸気口及び前記排気口を外側から覆い、外気に開放された開放口を形成するカバー体と、を備え、
前記カバー体と前記弁本体との間には、前記弁本体の内部空間からの空気を一時的に滞留させる空気溜まり空間が形成され、前記吸気口及び前記排気口が、前記弁本体の内部空間と前記空気溜まり空間との間の境界に配置されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記排気口から前記開放口まで延びる排気流路の途中に前記吸気口が配置されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記開放口から前記吸気口まで延びる吸気流路の途中に前記排気口が配置されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記排気口は、外部に露出しないように前記カバー体に覆われていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記カバー体は、前記弁本体の内部空間からの空気を一時的に滞留させる空気溜まり空間を内部に形成するようにドーム状又は屋根状の覆い部を有し、前記開放口が前記弁本体と前記カバー体との隙間に形成されることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記弁本体は、軸方向に延伸する筒状体であり、前記吸気口及び前記排気口は、軸方向上方に開放され、
前記覆い部は、前記吸気口及び前記排気口を軸方向上方から覆うように延在する頂壁部、及び、前記吸気口及び前記排気口を軸方向に直交する方向から包囲するように延在するフランジ部とを備え、前記フランジ部の先端部に前記開放口が形成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記吸気弁体は、前記排気弁体よりも小さい圧力差で作動するように構成されていることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記カバー体を前記弁本体に連結するための連結機構をさらに備え、
前記連結機構は、
前記カバー体から前記弁本体に向けて突出する軸部、及び、該軸部から張り出して弾性変位可能な爪部を有する連結片と、
前記弁本体の周囲の所定位置に形成され、前記爪部をロック状態で収容するための空間を形成する収容部と、
前記収容部に対して周方向に連設され、前記爪部の軸方向の移動を許容するように軸方向外側に開放され、前記収容部に前記爪部を周方向から導入するための空間を形成する導入部と、
前記弁本体に形成され、前記爪部が前記収容部に配置されたときに前記爪部の軸方向及び周方向の移動を規制し、且つ、前記爪部が前記導入部に配置されたときに前記爪部の前記導入部から前記収容部への移動を許容する規制部と、
前記弁本体の周壁から周方向に沿って延在し、前記収容部及び前記導入部の位置に間隙を形成するように互いに離隔して配置された複数のレールと、
前記連結片の位置と前記導入部の位置とが周方向にずれた状態で前記レールに軸方向から当接するように前記カバー体に形成され、前記レール上を周方向に摺動することにより、前記連結片を前記導入部にガイドするガイド部と、を備えることを特徴とする。
本発明のさらなる形態の吸排気弁は、上記形態の吸排気弁において、前記規制部は、前記収容部の軸方向外側で周方向に延在し、前記収容部に配置された前記爪部の軸方向外側への移動を規制する水平規制壁を備え、前記水平規制壁は、前記爪部が前記収容部の外側から内側に軸方向に沿って移動することを許容するように構成されていることを特徴とする。
本発明の一形態の排水管構造は、
内部に配管経路を形成し、一端で開口した筒状部を有する排水管と、
前記筒状部に接続された請求項1から11のいずれか一項に記載の吸排気弁と、を備え、
前記配管経路が定常状態から正圧及び負圧に連続的に変化した場合、定常状態から正圧への変化に従って前記吸排気弁の排気弁体が排気口を開放して空気を放出し、正圧から負圧への変化に従って前記排気弁体が前記排気口を閉鎖するとともに吸気弁体が吸気口を開放して、前記排気口から排出された空気の少なくとも一部を前記配管経路の内部へと吸い込むことを特徴とする。
本発明の一形態の吸排気弁は、カバー体の内部に形成された、開放口から吸気口まで延びる吸気流路、及び、排気口から開放口まで延びる排気流路が少なくとも部分的に重なり合っていることを特徴とする。特には、配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わる状態では、排気弁体及び吸気弁体が交互に作動することによって正圧及び負圧が連続的に解消し得る。そして、吸気流路及び排気流路が重合していることにより、正圧時に排気口から排出された臭気を伴う(配管経路の)内部空気は、正圧を解消した直後に吸気弁体が作動して開放した吸気口から再度、配管経路の内部へと戻される。すなわち、本発明の吸排気弁は、吸気弁体が負圧を解消するために作動したときに、開放口から流入する外気とともに、カバー体内部に残存する排気された内部空気が吸気流路に沿って吸気口から吸い込まれることによって、臭気を伴う内部空気の排気量を効果的に軽減することができる。
本発明の一形態の吸排気弁は、吸気口及び排気口が共通の開放口を介して外気に連通することを特徴とする。特には、配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わる状態では、排気弁体及び吸気弁体が交互に作動することによって正圧及び負圧が連続的に解消し得る。そして、吸気口及び排気口が共通の開放口を介して外気に連通していることにより、正圧時に排気口から排出された臭気を伴う(配管経路の)内部空気は、正圧を解消した直後に吸気弁体が作動して開放した吸気口から再度、配管経路の内部へと戻される。すなわち、本発明の吸排気弁は、吸気弁体が負圧を解消するために作動したときに、共通の開放口から内部空気が全て排出される前に、共通の開放口から流入する外気とともに、カバー体内部に残存する排気された内部空気が吸気口から吸い込まれることによって、臭気を伴う内部空気の排気量を効果的に軽減することができる。
本発明の一形態の吸排気弁は、吸気口及び排気口が弁本体の内部空間とカバー体内部の空気溜まり空間との間の境界に配置されていることを特徴とする。特には、配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わる状態では、排気弁体及び吸気弁体が交互に作動することによって正圧及び負圧が連続的に解消し得る。そして、吸気口及び排気口がともに弁本体の内部空間と空気溜まり空間との間の境界に配置されていることにより、正圧時に排気口から排出された臭気を伴う(配管経路の)内部空気は、正圧を解消した直後に吸気弁体が作動して開放した吸気口から再度、配管経路の内部へと戻される。すなわち、本発明の吸排気弁は、吸気弁体が負圧を解消するために作動したときに、空気だまり空間に残留する排気された内部空気の少なくとも一部が、開放口から流入する外気とともに吸気口から吸い込まれることによって、臭気を伴う内部空気の排気量を効果的に軽減することができる。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、排気口から開放口まで延びる排気流路の途中に吸気口が配置されていることにより、排気流路の途中に残留する内部空気を、開放口に到達する前に捕捉し、吸気口を介して効果的に配管経路内部へと吸気することが可能である。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、開放口から吸気口まで延びる吸気流路の途中に排気口が配置されていることにより、排気口から排出された内部空気を吸気流路に沿って効果的に配管経路内部へと吸気することが可能である。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、排気口が外部に露出しないようにカバー体に覆われていることにより、排気口から排出された内部空気をすぐに外部に発散させることなく、カバー体の内部により長時間滞留させることが可能である。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、カバー体がドーム状又は屋根状の覆い部を有していることにより、カバー体内部に空気溜まり空間を効果的に形成し、且つ、カバー体と弁本体との隙間に形成された開放口から外気を効果的に取り込むことができる。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、頂壁部と弁本体の吸気口及び排気口との間に空気溜まり空間を形成し、配管経路から排出された内部空気が軸方向上方に発散することを防止する。また、フランジ部が吸気口及び排気口を軸方向に直交する方向から包囲し、フランジ部の先端部に開放口が形成されていることから、配管経路から排出された内部空気の排気流路を屈曲させ、内部空気をすぐに外部に発散させることなく、より長時間滞留させることが可能である。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、吸気弁体が排気弁体よりも小さい圧力差で作動することにより、排気弁体の開放後の吸気弁体の開放の頻度を相対的に上昇させて、排気口から排出された内部空気を吸い込む確率をより高めることが可能である。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、連結機構は、連結片を所定の連結位置へとガイドするガイド手段(ガイド部及びレール)によって、連結片を導入部にガイドし、導入部に配置された連結片の爪部を(導入部から収容部への移動を許容する)規制部を介して収容部内に周方向に移動させ、爪部を規制部によって収容部内にロック状態に配置し、その結果として、カバー体を弁本体に組み付けることを可能とする。すなわち、連結機構は、作業者がカバー体を回転させる操作を行うだけで弁本体に装着することを可能とし、カバー体の着脱における作業効率を大幅に改善するものである。
本発明のさらなる形態の吸排気弁によれば、上記発明の効果に加えて、カバー体の爪部の位置と水平規制壁(収容部)の位置を軸方向から位置合わせした場合、カバー体を弁本体に向けて軸方向下方に単純に押圧操作するだけで、カバー体を弁本体に組み付けることができる。すなわち、本発明の連結機構は、状況に応じて、その組み付け方法を選択することも可能である。
本発明の一形態に記載の排水管構造によれば、上記発明の効果を排水管構造として発揮することができる。特には、配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わる状態では、排気弁体及び吸気弁体が交互に作動することによって正圧及び負圧が連続的に解消し得る。そして、正圧時に排気口から排出された臭気を伴う(配管経路の)内部空気は、正圧を解消した直後に吸気弁体が作動して開放した吸気口から再度、配管経路の内部へと戻される。すなわち、本発明の排水管構造では、内部空気を排気口から排出した直後に吸気弁体が負圧を解消するために作動し、排気口から排出された内部空気の少なくとも一部が、開放口から流入する外気とともに吸気口から配管経路の内部に吸い込まれることによって、臭気を伴う内部空気の排気量を効果的に軽減することができる。
本発明に係る一実施形態の吸排気弁の(a)上方からの斜視図、(b)下方からの斜視図。 図1の吸排気弁の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図及び(d)底面図。 図2の吸排気弁のA-A断面図。 図2の吸排気弁のB-B断面図。 図2の吸排気弁のC-C断面図。 図1の吸排気弁の分解斜視図。 図6の吸排気弁のカバー体の斜視図。 図7のカバー体の(a)底面図及び(b)D-D断面図。 図1の吸排気弁における連結機構の連結動作における各段階(a)~(d)を底面から見た模式図。 図9(a)~(d)の各断面(E1-E1からE5-E5断面)形態を示す模式図。 図1の吸排気弁における連結機構の第2の連結動作における各段階(a),(b)を断面視で示す模式図。 本発明に係る一実施形態の排水管構造の概略分解斜視図。 図12の排水管構造において、配管経路内部の正圧を解消するように排気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 図12の排水管構造において、配管経路内部の負圧を解消するように吸気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 本発明に係る別実施形態(第2実施形態)の吸排気弁の(a)上方からの斜視図、(b)下方からの斜視図。 図15の吸排気弁の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図及び(d)底面図。 図16の吸排気弁のF-F断面図。 図15の吸排気弁を設置した排水管構造において、配管経路内部の正圧を解消するように排気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 図15の吸排気弁を設置した排水管構造において、配管経路内部の負圧を解消するように吸気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 本発明に係る別実施形態(第3実施形態)の吸排気弁の(a)上方からの斜視図、(b)下方からの斜視図。 図20の吸排気弁の(a)平面図、(b)正面図、(c)側面図及び(d)底面図。 図21の吸排気弁のG-G断面図。 図20の吸排気弁を設置した排水管構造において、配管経路内部の正圧を解消するように排気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 図20の吸排気弁を設置した排水管構造において、配管経路内部の負圧を解消するように吸気弁体が作動した状態を示す概略断面図。 本発明の吸排気弁が設置され得る排水系を例示的に示す模式図。 図25の排水系の所定の地点で観測された配管経路内部の圧力の時間推移を示すグラフ。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の説明において参照する各図の形状は、好適な形状寸法を説明する上での概念図又は概略図であり、寸法比率等は実際の寸法比率とは必ずしも一致しない。つまり、本発明は、図面における寸法比率に限定されるものではない。また、本発明における上下左右の方向は、相対的な位置を示す概念にすぎず、これらを入れ替えて適用可能であることは言うまでもない。
本実施形態の一実施形態の吸排気弁100は、配管構造(本実施形態では、排水管構造)の配管経路の一部に設置され、配管経路内の正圧及び負圧を解消するように機能する。以下、図面に沿って、本実施形態の吸排気弁100の構成を説明する。
図1(a),(b)は、本発明の一実施形態の吸排気弁100の斜視図である。図2(a)~(c)は、該吸排気弁100の平面図、正面図及び底面図である。図3は、該吸排気弁100のA-A縦断面図である。図4及び図5は、該吸排気弁100の径方向に沿って切断したB-B横断面図及びC-C横断面図である。図6は、該吸排気弁100の分解斜視図である。
吸排気弁100は、配管経路に接続される弁本体110と、該弁本体110の内部圧力の負圧を解消するように作動する吸気弁体120と、該弁本体110の内部圧力の正圧を解消するように作動する排気弁体130と、吸気弁体120及び排気弁体130を覆って保護するように該弁本体110に取着されたカバー体140とを備える。
弁本体110は、その両端が開放されたとともに、軸方向に沿って延びる中空の筒形状を有する。弁本体110は、内部空間を軸方向周囲から包囲する周壁111と、該周壁111上端部分から径方向内側に延在する上壁112とを備える。
周壁111の上側部位は、内部空間で軸方向の深部側に駆動する吸気弁体120をその駆動域に亘って包囲するように比較的大径に形成されている。他方、周壁111の下側部位は、周壁111の上側部位と比べて小径に形成されている。この周壁111の下側部位には、排水管構造10の筒部13(図12参照)に接続するための接続部119が設けられている。接続部119は、筒部13の外径に合わせて、周壁111の上側部位と比べて縮径した一様の円筒形状を有する。この接続部119は、軸方向下方に開放された接続口を有し、該接続口を介して弁本体110の内部空間が配管経路に連通される。
上壁112は、内部空間を軸方向の上側から閉塞するように延在し、外気側を向く外面及び内部空間に面する内面を有する。上壁112の内面及び外面は、それぞれ、吸気弁体120及び排気弁体130を受けるための弁座として機能する。該上壁112には、弁本体110の内外を連通させる吸気口113及び排気口114が設けられている。吸気口113は、上壁112の径方向中心に形成された円形の開口である。吸気口113は、軸方向上方に開放されている。図3に示すように、吸気口113周縁には、上壁112の下面側でゴム製の環状パッキン115が配置されている。該環状パッキン115の下面に、吸気弁体120に対する弁座面が定められる。吸気口113は、吸気弁体120によって定常的に閉塞されている。吸気弁体120の作動に従って吸気口113が開放され、該吸気口113を介して弁本体110の外部から空気が内部空間に吸入される。他方、排気口114は、図4に示すように、吸気口113の径方向外側に形成された円環状の開口である。排気口114は、軸方向上方に開放されている。排気口114は、径方向に放射状に延びる梁体によって複数の開口に分割されている。排気口114の内外周縁上面に、排気弁体130に対する弁座面が定められる。排気口114は、排気弁体130によって定常的に閉塞されている。排気弁体130の作動に従って排気口114が開放され、該排気口114を介して弁本体110の内部空間から外部へと空気が排出される。
また、上壁112の径方向の略中央には、本体側磁石M1を保持するための本体側磁石保持部116が設けられている。本体側磁石保持部116は、上壁112の吸気口113を包囲する内周面から径方向中心に向かって延びる3本の梁状部によって本体側磁石M1を保持している。また、本体側磁石保持部116の径方向中心には、上下に貫通し、吸気弁体120の弁軸122を摺動式に挿通するための軸保持部が設けられている。換言すると、軸保持部は軸孔を有する。そして、該本体側磁石保持部116において、環状の本体側磁石M1が軸保持部の周囲の溝に嵌着されて保持されている。該本体側磁石M1は、ネオジム磁石等の永久磁石からなり、後述する弁側磁石M2及び中間磁石M3に斥力を作用するように機能する。
さらに、上壁112の外周縁の近傍には、環状の突条が形成されている。この環状の突条と周壁111との間に、筒状の網シート(図示せず)を取り付けるための本体側網シート取着部117が形成されている。該本体側網シート取着部117は、軸方向上方に開口する円形又は円弧状の溝を形成している。該本体側網シート取着部117は、後述するように、カバー体140のカバー体側網シート取着部145と協働して網シートを保持するように機能する。なお、網シートは、外部から虫が吸排気弁100の外部から内部に進入することを防止する。
そして、周壁111の外周には、カバー体140を弁本体110にロック式に連結するための連結機構の一部である連結部118が設けられている。連結部118は、周壁111の上側部位の外周面から断片的に張り出した複数(本実施形態では3つ)のレール118aを有する。レール118aの数は、後述するカバー体140の連結片142の数に対応している。レール118aは、図4に示すように、所定長さで周方向に延在する円弧片であり、間隙を介して所定の間隔で配置されている。また、レール118aは、梁体によって周壁111外周面から離隔した位置で円弧状に延在している。レール118aの周方向の一端には、図1及び図5に示すように、隣接する間隙に対向するようにレール118aから軸方向下側に垂直方向に延在する垂直規制壁118bが形成されている。また、垂直規制壁118bには、図1及び図4に示すように、周壁111の外周面から周方向に短尺で延びる水平規制壁111cが連設されている。水平規制壁111cの上面は、レール118aの上面と同じ高さに位置する。また、水平規制壁111cの上面の外縁は、面取り加工がなされ、傾斜面又はR面が形成されている。そして、水平規制壁111cの先端(垂直規制壁111bの反対側の端部)には、規制爪118dが形成されている。規制爪118dは、水平規制壁111cから軸方向下方に延びている。規制爪118dは、周方向の先端側に傾斜面を有し、その反対側に垂直面を有する。隣接するレール118a間の間隙において、規制爪118dよりも先端側(垂直規制壁118bから周方向に離隔する側)に、後述するカバー体140の連結片142を導入する導入部118eが形成され、規制爪118dと垂直規制壁111bとの間(垂直規制壁118bに周方向に近接する側)に連結片142をロック状態で収容する収容部118fが形成される(図9等参照)。なお、連結機構は、カバー体140の説明とともに後に詳述される。
吸気弁体120は、周壁111に包囲された内部空間に収容され、吸気口113を開閉可能に軸方向に沿って移動するように弁本体110に支持されている。すなわち、吸気弁体120は、吸気口113を定常的に閉鎖し、弁本体110の内部空間(配管経路)が負圧に変化したときに吸気口113を開放するように動作する。
より詳細には、吸気弁体120は、平面視円形のカップ状に形成された閉鎖部121と、該閉鎖部121の中心から上方に延びる弁軸122と、該弁軸122の上端に形成された弁側磁石保持部123とを備える。そして、閉鎖部121の外周側の上面には、弁側当接面が形成されている。図3に示すように、弁側当接面は、径方向に沿って切断した断面視において、軸方向に対して外周側が下がるように傾斜して直状に延在し、斜め上方向(径方向外側且つ軸方向上側)を向いている。すなわち、弁側当接面は、弁本体110の弁座面(環状パッキン115の下面)に対向している。
弁軸122は、図3に示すとおり、吸気口113の中心軸上に配置され、弁本体110の本体側磁石保持部116の軸保持部の軸孔を貫通している。そして、弁軸122の上端には、本体側磁石保持部116の上方に位置し、軸保持部の孔径よりも大きく拡径した弁側磁石保持部123が設けられている。弁側磁石保持部123は、中央にねじ孔を有し、該ねじ孔を介して弁軸122の上端に螺着されている。該弁側磁石保持部123では、環状の弁側磁石M2がねじ孔周囲の環状溝に嵌着されて保持されている。つまり、弁側磁石M2は、弁軸122の先端に固定されている。該弁側磁石M2は、ネオジム磁石等の永久磁石からなる。さらに、中間磁石保持体124が弁軸122に外挿されている。中間磁石保持体124は、弁軸122を内挿するための軸孔を有し、該軸孔を介して弁軸122に対して軸方向に沿って自由に移動可能である。該中間磁石保持体124では、環状の中間磁石M3が軸孔周囲の環状溝に嵌着されて保持されている。該中間磁石M3は、ネオジム磁石等の永久磁石からなる。
本実施形態の吸気弁体120は、磁石M1,M2,M3の磁力によって吸気口113を開閉動作する。具体的には、本体側磁石M1及び中間磁石M3は、互いに反発するように同じ磁極が対向するように配置されている。本体側磁石M1及び中間磁石M3間の斥力により、本体側磁石M1が中間磁石M3を軸方向上方に浮かせるように付勢している。同様に、中間磁石M3及び弁側磁石M2は、互いに反発するように同じ極性の磁極が対向するように配置されている。中間磁石M3及び弁側磁石M2間の斥力により、中間磁石M3が弁側磁石M2を軸方向上方に浮かせるように付勢している。これら磁石M1,M2,M3間の反発力が協働して、吸気弁体120が閉塞位置に付勢されて閉鎖部121の弁側当接面が吸気口113周囲の弁座面に圧接し、吸気弁体120が吸気口113を定常的に閉鎖する。これに対し、弁本体110の内部空間が負圧になった際、磁力を超える下方向の力が吸気弁体120に対して付加されると、軸方向に沿って吸気弁体120が下方に移動し、弁側当接面が弁座面から離隔して吸気口113が開放される(図14参照)。このとき、弁軸122が軸保持部の軸孔を移動することから、吸気弁体120の軸方向の移動が本体側磁石保持部116によって安定的にガイドされる。なお、吸気口113から外気を弁本体110の内部空間に吸気して内部空間の圧力が上昇すると、吸気弁体120は磁石間の磁気斥力によって元の閉鎖位置に復帰する。
排気弁体130は、環状の排気口114を上方(弁本体110の外部側)から覆うように上壁112に固定されている。すなわち、排気弁体130は、排気口114を定常的に閉鎖し、弁本体110の内部空間(配管経路)が正圧に変化したときに排気口114を開放するように動作する。
より詳細には、排気弁体130は、弾性変形可能な環状の弾性シートからなる。排気弁体130は、環状の排気口114を覆う幅を有する帯状閉鎖部131を備えてなる。帯状閉鎖部131の内周縁には、上壁112の内部に埋め込まれて固定される固定端部132が形成されている。すなわち、排気弁体130は、帯状閉鎖部131の外周縁側に自由端を有するように弁本体110に支持されている。排気弁体130は、帯状閉鎖部131の外周縁付近の下面に弁側当接面を有する。帯状閉鎖部131の弁側当接面が排気口114の外周縁上面の弁座面に当接することにより、排気弁体130が排気口114を定常的に閉鎖する。これに対し、弁本体110の内部空間が正圧になった際、排気弁体130の帯状閉鎖部131に対して上方(外部方向)への力が作用する。この力が弾性的に原形を維持する力を超えると、排気弁体130が弾性変形し、帯状閉鎖部131の自由端がめくれ上がって、弁側当接面が弁座面から離隔して排気口114が開放される(図13参照)。なお、排気口114から空気をはき出して弁本体110の内部空間の圧力が低下すると、排気弁体130は弾性復帰して元の閉鎖位置に復帰する。本実施形態では、該排気弁体130は、磁力を用いた吸気弁体120よりも圧力変動に対して応答し難いように構成されている。
図6に示すように、弁本体110は、吸気弁体120及び排気弁体130を支持するように、上部分割体110-1、中間分割体110-2及び下部分割体110-3を軸方向に組み合わせてなる。上部分割体110-1には、上壁112の一部、吸気口113の上側部位、及び、本体側磁石保持部116が設けられている。中間分割体110-2には、上壁112の一部、吸気口113の下側部位及び排気口114が設けられている。下部分割体110-3には、周壁111、連結部118、接続部119が設けられている。そして、上部分割体110-1及び中間分割体110-2は、排気弁体130の外周縁の固定端部132を部材間に挟み込むように、一体的に固着される。この上部分割体110-1及び中間分割体110-2の第1アセンブリに対して、吸気弁体120の弁軸122が、軸方向下方から軸保持部に挿通され、軸保持部の軸方向上方から中間磁石保持体124が弁軸122に外挿され、そして、弁側磁石保持部123が弁軸122先端に螺着されることによって、吸気弁体120が第1のアセンブリに支持される。そして、第1アセンブリが下部分割体110-3に結合されることによって、上部分割体110-1、中間分割体110-2及び下部分割体110-3の第2アセンブリとして、2種の弁体120,130を作動可能に支持する弁本体110が構成される。この弁本体110にカバー体140が着脱自在に装着されることによって、吸排気弁100が構築される。
カバー体140は、図3に示すように、弁本体110内部、吸気弁体120及び排気弁体130を保護又は防塵するために、弁本体110を上方から覆っている。すなわち、カバー体140は、弁本体110に連結されて吸気口113及び排気口114を外側から覆い、且つ、外気に開放された開放口101を形成するように構成されている。
図7は、該カバー体140の斜視図である。図8は、該カバー体140の底面図及びその縦断面図である。図7及び図8に示すように、カバー体140は、ドーム状又は屋根状の覆い部141を有する。覆い部141は、吸気口113及び排気口114を軸方向上方から覆うように延在する頂壁部141a、及び、吸気口113及び排気口114を軸方向に直交する方向から包囲するように延在するフランジ部141bとを備える。カバー体140が弁本体110に取着されたときに、このフランジ部141bの先端部に開放口101が形成される。
また、覆い部141の内面には、円弧状に延びるカバー体側網シート取着部145が設けられている。カバー体側網シート取着部145は、前述の本体側網シート取着部117に対応し、軸方向下方に開放する溝を形成している。カバー体側網シート取着部145及び本体側網シート取着部117の溝は、互いに対向し、カバー体140が弁本体110に装着されたときに、その間に網シートを筒状に保持することが可能である。
さらに、カバー体140の内面には、弁本体110に着脱式に連結するための連結片142が設けられている。本実施形態では、3つの連結片142が形成されている。図8(b)に示すように、連結片142は、頂壁部141a内面からフランジ部141bの内壁に沿って平板状に延在する軸部142aと、その先端で径方向内側に突出した弾性変位可能な爪部142bを有している。該連結片142の爪部142bは、周方向に延在し、下面に傾斜面を有し、上面に軸部142aに直角な(水平方向に延びる)係合面を有している。さらに、各連結片142の径方向外側には、ガイド段部(ガイド部)143が形成されている。該ガイド段部143は、フランジ部141bの内周面から盛り上がった矩形状の隆起下面に形成されている。ガイド段部143は、軸方向下方に向くガイド面を形成する。さらに、フランジ部141bの内周面において、ガイド段部143に周方向に隣接し、ガイド段部143のガイド面よりも軸方向上方に後退した位置に係合段部144が設けられている。係合段部144は、フランジ部141bの内周面に周方向に沿って水平に延びており、軸方向下方に向く係合面を形成する。ガイド段部143及び係合段部144は、弁本体110のレール118aに軸方向上方から係合し、レール118aの上面に対して周方向に摺動可能に構成されている。ここで説明した各要素が連結機構の一部を構成する。
次に、弁本体110及びカバー体140を連結するための連結機構について説明する。本実施形態の連結機構は、カバー体140を弁本体110に装着する際、カバー体140を弁本体110の上面に載せて、一方向に回転させるだけで、カバー体140を弁本体110に対してロック式に取り付け可能とするものである。図9及び図10は、弁本体110及びカバー体140を装着する際の各工程の連結機構の形態を示している。
具体的には、弁本体110のレール118a上面には、カバー体140のガイド段部143を載置可能なガイド面が形成されている。図9(a)及び図10(a)に示すように、カバー体140が弁本体110上に載置された際、カバー体140の連結片142が導入部118eからずれた位置にあるときに、ガイド段部143がレール118a上に載置される。ここで、レール118aと、弁本体110の周壁111の外面との間には、開放口101と連通する通気口が形成される。そして、カバー体140を弁本体110に対して一方向(図9の反時計回り)に回転させると、ガイド段部143下面がレール118a上面を摺動し、ガイド段部143に併設された連結片142がレール118a間の間隙に位置する導入部118eへと導かれる。すなわち、導入部118eは、爪部142bの軸方向の移動を許容するように軸方向上方(外側)に開放され、収容部118fに爪部142bを周方向から導入するための空間を形成する。なお、ガイド段部143をレール118a上に載置せずに、連結片142が導入部118eに直接配置されてもよいことは云うまでもない。
図9(b)に示すように、連結片142が導入部118eへと移動すると、ガイド段部143がレール118aから落下して、カバー体140が軸方向下方に段階的に下降する。そして、図10(b)に示すように、ガイド段部143よりも軸方向上方に位置する係合段部144がレール118aに係合し、カバー体140が所定高さで弁本体110上に支持又は載置される。図10(c)に示すように、導入部118eでは、連結片142の軸方向上方が開放されているため、カバー体140は弁本体110に対して軸方向上方に離脱可能である。また、導入部118eにおいて、連結片142の爪部142bの位置は、水平規制壁118cよりも軸方向下方に位置し、且つ、垂直規制壁118b及び規制爪118dに周方向から係合可能な位置に配置されている。
図9(b)の状態からカバー体140を弁本体110に対して一方向(図9の反時計回り)にさらに回転させると、図9(c)及び図10(d)に示すように、連結片142の軸部142aが径方向外側に弾性変形するとともに、爪部142bが規制爪118dの傾斜面に乗り上げる。爪部142bが周方向に規制爪118dを乗り越えることによって、連結片142が導入部118eから収容部118fへと収容される。規制爪118dは、爪部142bの一方向の移動(導入部118eから収容部118fへの移動)を許容するが、他方向の移動(収容部118fから導入部118eへの移動)を規制するように機能する。
あるいは、連結片142の爪部142bは、導入部118eを介さずに、収容部118fの外側から内側に軸方向に沿って移動して収容部118fに進入することもできる。図11(a)に示すように、収容部118fの上方に連結片142を配置し、カバー体140を弁本体110に対して軸方向下方(内側)に押し下げる。図11(b)に示すように、爪部142bの径方向内方且つ軸方向下方を向く傾斜面が水平規制壁118cの傾斜面又はR面に当接しつつ、水平規制壁118cを径方向外側から乗り越えるように、連結片142が弾性変形可能である。つまり、水平規制壁118cは、その傾斜面又はR面で爪部142bの径方向外側への弾性変位をガイドし、爪部142bが収容部118fの外側から内側に軸方向に沿って移動することを許容する。
図9(d)及び図10(e)に示すように、連結片142の軸部142aが元の形状に弾性復帰し、爪部142bが規制爪118d外面(最外突出面)よりも径方向内側に配置されている。また、収容部118fにおいて、爪部142bは、水平規制壁118cの軸方向下方に配置され、爪部142bの係合面が垂直規制壁118bの下面に係合し得る。つまり、爪部142bが垂直規制壁118bに軸方向において係止されることにより、カバー体140の弁本体110に対する軸方向上方への離脱が規制されている。他方、カバー体140の係合段部144下面と弁本体110のレール118a上面との係合によって、カバー体140が所定の取り付け高さに支持され、カバー体140の弁本体110に対する軸方向下方への移動も規制されている。
また、収容部118fにおいて、爪部142bが周方向において垂直規制壁118b及び規制爪118dの間に配置されている。垂直規制壁118bは、収容部118fの奥側で軸方向に延在し、爪部142bの側端面に周方向から係合可能である。つまり、垂直規制壁118bは、一方向(図9の反時計回り)に移動する爪部142bを係止可能である。他方、規制爪118dは、導入部118e及び収容部118fの境界で軸方向に延在し、爪部142bの側端面に周方向の導入部118e側から係合可能である。つまり、規制爪118dの垂直面が、他方向(図9の時計回り)に移動する爪部142bを係止する。すなわち、収容部118fにおいて、連結片142の周方向両方の移動が規制される。
すなわち、収容部118fは、弁本体110の周囲の所定の連結(ロック)位置に形成され、爪部142bをロック状態で収容するための空間を形成する。また、垂直規制壁118b、水平規制壁118c及び規制爪118dが、協働的に、収容部118fに配置された爪部142bの軸方向及び周方向の移動を規制する規制部として機能する。そして、連結片142が収容部118fに収容されることにより、カバー体140が弁本体110にロック式に連結される。
他方、カバー体140を弁本体110から取り外すには、連結片142を工具等で径方向外方に弾性変形させて、カバー体140を他方向(図9の時計回り)に回転させることによって、連結片142を収容部118fから導入部118eへと移動させて、ロックを解除することができる。または、連結片142を工具等で径方向外方に弾性変形させて、爪部142bが水平規制壁118cを乗り越えるように、カバー体140を軸方向上方に引き抜くことによっても、ロックを解除することができる。
したがって、当該連結機構は、連結片142を所定の連結位置へとガイドするガイド手段(ガイド段部143及びレール118a)によって、作業者がカバー体140を一方向に回転させるだけで弁本体110に装着することを可能とし、カバー体140の着脱における作業効率を大幅に改善するものである。特には、本実施形態の連結機構によれば、カバー体140を手で持って弁本体110に組み付ける際、手やカバー体140自体が邪魔になり、または、作業姿勢や周囲環境の要因で、爪部142b及び収容部118fの位置関係を目視で確認できなくても、カバー体140を載置し回動させるという操作によって、手の感触だけでカバー体140を弁本体110に組み付けることができる。あるいは、カバー体140の爪部142bの位置と収容部118fの位置をカバー体140の下方から視認できたり、カバー体140が透明であって爪部142b及び収容部118fをそれぞれ目視可能であるような場合では、水平規制壁118cと爪部142bの位置を合致(対面)させてカバー体140を弁本体110に向けて軸方向下方に単純に押圧操作するだけで、カバー体140を弁本体110に組み付けることができる。すなわち、本実施形態の連結機構は、状況に応じて、その組み付け方法を選択することも可能である。
以上の各構成要素の説明を踏まえて、再度、図3を参照して吸排気弁100についてより詳細に説明する。
図3に示すように、定常状態(弁体が作動する所定の正圧の圧力より小さく負圧の圧力より大きい常圧状態)では、径方向中央で開口した吸気口113が吸気弁体120によって閉鎖され、且つ、その外側で環状に開口した排気口114が排気弁体130によって閉鎖されている。弁本体110の内部空間(吸気口113及び排気口114よりも配管経路側の空間)が負圧になると、吸気弁体120が押し下げられて吸気口113から外気を吸入して負圧が解消される。このとき、排気弁体130は排気口114を閉鎖したままである。他方、弁本体110の内部空間が正圧になると、排気弁体130が屈折変形して排気口114から内部空間の空気を排出して正圧が解消される。このとき、吸気弁体120は吸気口113を閉鎖したままである。本実施形態では、吸気に対する排気の頻度を減らすべく、吸気弁体120は、排気弁体130よりも小さい圧力差で作動するように構成されているので、排気弁体130よりも初動がはやい。
また、カバー体140の覆い部141が、吸気口113及び排気口114が外部に露出しないようにドーム状又は屋根状に弁本体110上面を覆っている。特には、頂壁部141aが吸気口113及び排気口114を軸方向上方から覆い、且つ、フランジ部141bが吸気口113及び排気口114を軸方向に直交する方向から覆っている。つまり、覆い部141は、その内部に弁本体110上面を軸方向上方から閉塞する被覆空間を形成する。そして、フランジ部141bの下端に開放口101が形成されている。これにより、図3に示すように、弁本体110の周壁111及びカバー体140の覆い部141の内面のみが、開放口101から外部に臨んでいる。該開放口101のみを介して吸排気弁100の内外の通気がおこなわれることから、吸気口113及び排気口114は、共通の開放口101を介して外気に連通する。当該実施形態では、排気口114が吸気口113よりも開放口101に近接配置されている。
カバー体140の内部には、図3に示すように、開放口101から吸気口113まで延びる吸気流路102、及び、排気口114から開放口101まで延びる排気流路103が形成される。なお、吸気流路102及び排気流路103は、それぞれ、吸気口113及び排気口114から開放口101までの実質的な最短経路を示すものであり、必ずしもこれら流路に従って吸排気が起こるわけではない。吸気流路102は、開放口101からフランジ部141b及び周壁111の間の環状の通路を通過し、覆い部141内部の被覆空間を通って吸気口113に至る。排気流路103は、排気口114から覆い部141内部の被覆空間を通り、フランジ部141b及び周壁111の間の環状の通路を通過して開放口101に至る。すなわち、吸気流路102及び排気流路103が部分的に重なり合っている。そして、開放口101から吸気口113まで延びる吸気流路102の途中に排気口114が配置されている。
弁本体110の上壁112とカバー体140の覆い部141との間には、弁本体110の内部空間からの空気を一時的に滞留させる空気溜まり空間105が内部に形成される。そして、吸気口113及び排気口114が、弁本体110の内部空間と空気溜まり空間105との間の境界に配置されている。開放口101が排気口114の開口向きから逸れて位置し、排気流路103が非直線的であることから、空気を吸排気弁100の外部にすぐに発散させることなく覆い部141内部に効果的に留めることが可能である。また、吸気口113は、空気溜まり空間105の中心部分(つまり、覆い部141の径方向中央領域)に向けて開口していることから、負圧解消動作の際、当該吸気口113を介して、空気溜まり空間105に溜まった空気を効率的に弁本体110の内部空間に吸引することが可能である。
図12は、本実施形態の吸排気弁100を配管経路に設置した排水管構造10を示す分解斜視図である。図12に示すように、本実施形態では、2本の排水管11が三方に分岐した排水管継手12を介して接続されている。排水管継手12は、3つの接続口を有し、そのうちの2つの接続口に2本の排水管11が接続され、1つの接続口が上方に開口している。すなわち、排水管継手12には、外部に開口し、配管材(排水管11又は排水系)の内外に連通する連通路を形成するように軸方向に延びる筒部13が設けられている。この中空の筒部13には、連通路を選択的に閉塞するべく、吸排気弁100が装着される。本実施形態の排水管構造10において、吸排気弁100は、その軸方向が鉛直方向に沿うように設置されている。
続いて、図13及び図14を参照して、排水管構造10における吸排気弁100の作動について説明する。排水管構造10は、配管経路上流の設備(風呂やトイレなど)で水が流される等の事象に応じて、その圧力が正圧及び負圧に頻繁に変動する。
図13は、排水管構造10の配管経路が正圧となり、正圧を解消するために吸排気弁100の排気弁体130が作動した形態を示している。図13に示すとおり、排水管構造10の配管経路が正圧となると、排気弁体130が内部圧力に押されて上方に傾動し、排気口114が開放される。そして、開放された排気口114を介して、弁本体110の内部空間の圧縮空気が弁本体110の外部に放出される。この放出は、内部空間の圧力が低下し、排気弁体130が閉鎖位置に復帰するまで続く。排気流は、図3で示した排気流路103に沿って排気口114から開放口101に向かうとともに、覆い部141に被覆された空気溜まり空間105に空気を滞留させる。特には、排水管構造10の配管経路内の臭気を伴う空気は、メタン、アンモニアなどの空気よりも軽い気体を含んでいる。そのため、配管経路から排出された臭気を伴う空気は、鉛直方向に沿って上昇する傾向にあり、鉛直下方に開口した開放口101へ向かうよりも先に、弁本体110の上面を閉塞する覆い部141によって捕捉され、空気溜まり空間104に溜められることが推測される。少なくとも、この空気溜まり空間104に排気が充満すると、開放口101から外部に空気が排出される。
図14は、排水管構造10の配管経路が負圧となり、負圧を解消するために吸排気弁100の吸気弁体120が作動した形態を示している。図14の形態は、正圧を解消した直後に配管経路が負圧になった場合を想定している。図14に示すとおり、排水管構造10の配管経路が負圧となると、吸気弁体120が下方に移動し、吸気口113が開放される。そして、開放された吸気口113を介して、弁本体110の内部空間に空気が吸入される。この吸入は、内部空間の圧力が上昇し、吸気弁体120が閉鎖位置に復帰するまで続く。吸気流は、図3で示した吸気流路102に沿って開放口101から吸気口113へと吸排気弁100外部の空気を取り入れるとともに、空気溜まり空間105に滞留する空気をも吸気口113へと向かわせる。特には、吸気口113が空気溜まり空間105に向けて開口していることにより、吸気弁体120の作動時に空気溜まり空間104に溜まった臭気を伴う空気が吸気口113を介して内部空間へと効率的に吸い込まれ得る。すなわち、正圧解消時に排気口114から排出された空気の少なくとも一部が排気流路103の途中に残存しているときに、図14に示すように吸気弁体120が作動すると、排出された空気の全てが吸排気弁100の外部に放出される前に、再度、配管経路内部へと戻される。その結果、本実施形態の排水管構造10では、吸排気弁100の外部に発散する臭気を伴う空気の量が効果的に軽減され得る。
ここで、実際の排水系の配管経路内部の圧力変動について例示する。特定の状況下では、配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わることが分かっている。図25は、複数階の建物に設置された排水系の一例を示している。例示の排水系は、5階建ての建物であり、各階には、排水設備として浴槽及び便器の少なくとも一方が設置されている。例えば、図25の排水系において、全ての浴槽を排水し、定常流となった状態で、5F及び3Fの便器を同時に排水した場合、図26に示すように、正圧及び負圧が細かく連続的に入れ替わる圧力推移が最下層の枝管の地点Pにて観測された。
図25の排水系において、正圧及び負圧に連続して入れ替わる圧力の変動幅を解消するべく、図12に示すように、地点P又はその近傍に配置された排水管継手12の筒部13を介して吸排気弁が設置され得る。あるいは、図12で排水管継手12に吸排気弁100を接続した例を示したが、図12の形態に限らず、屋内の排水管の排水管継手に屋外にまで延びる通気管が接続され、屋外で通気管端部の筒状部(図25では、P’として示されている)に吸排気弁100が取り付けられて使用されることもある。換言すると、排水管継手と吸排気弁との間に直状の通気管が設けられ、通気管によって排水管継手と吸排気弁とが間接的に接続される。なお、吸排気弁と筒状部との接続は、外嵌でも内嵌でもよい。
しかしながら、このような状況下では、吸排気弁の吸気弁体及び排気弁体が連続的且つ頻繁に動作することから、例えば、特許文献1などの従来の吸排気弁では、排水管構造内の臭気を伴う内部空気が吸排気弁の外部に排出され続けられ、室内に大量の臭気が充満することが避けられなかった。これに対し、本実施形態の吸排気弁100及び排水管構造10では、このような状況下において、排気弁体130及び吸気弁体120が連続して間髪入れずに作動し、排気口114から排出された内部空気が即時的に吸気口113から吸い込まれることが繰り返される。したがって、本実施形態の吸排気弁100及び排水管構造10は、正圧及び負圧が細かく入れ替わる状況において、臭気の漏出を防止するようにより効果的に作動し得る。
以下、本発明に係る一実施形態の吸排気弁100及び排水管構造10における作用効果について説明する。
本実施形態の吸排気弁100及び排水管構造10によれば、カバー体140の内部に形成された、開放口101から吸気口113まで延びる吸気流路102、及び、排気口114から開放口101まで延びる排気流路103が部分的に重なり合り、吸気口113及び排気口114が共通の開放口101を介して外気に連通し、且つ、吸気口113及び排気口114が弁本体110の内部空間とカバー体140内部の空気溜まり空間105との間の境界に配置されていることを特徴とする。特には、排水管11の配管経路内部で状況により正圧及び負圧が細かく入れ替わる状態では、排気弁体130及び吸気弁体120が交互に作動することによって正圧及び負圧が連続的に解消し得る。そして、正圧時に排気口114から排出された臭気を伴う(配管経路の)内部空気は、正圧を解消した直後に吸気弁体120が作動して開放した吸気口113から再度、配管経路の内部へと戻される。すなわち、本実施形態の吸排気弁100及び排水管構造10は、吸気弁体120が負圧を解消するために作動したときに、開放口101から流入する外気とともに、カバー体140内部に残存する内部空気が吸気口113から吸い込まれることによって、臭気を伴う内部空気の排気量を効果的に軽減することができる。
本発明は、上記実施形態に限定されず、種々の別実施形態及び変形例を取り得る。以下、本発明の別実施形態及び変形例を説明する。なお、各別実施形態において、三桁で示される構成要素において下二桁が共通する構成要素は、説明がない限り、同一又は類似の特徴を有し、その説明を一部省略する。
[第2実施形態]
図15乃至図19は、第2実施形態の吸排気弁200を示している。吸排気弁200は、図15乃至図17に示すとおり、配管経路に接続される弁本体210と、該弁本体210の内部圧力の負圧を解消するように作動する吸気弁体220と、該弁本体210の内部圧力の正圧を解消するように作動する排気弁体230と、吸気弁体220及び排気弁体230を覆って保護するように該弁本体210に取着されたカバー体240とを備える。本実施形態の吸排気弁200では、第1実施形態の吸排気弁100と異なり、排気口及び吸気口を吸排気口2134として共通化し、吸気弁体220上に排気弁体230を設けた。換言すると、吸排気口2134が排気口の領域及び吸気口の領域を含んでいる。
弁本体210は、その両端が開放されたとともに、軸方向に沿って延びる中空の筒形状を有する。弁本体210は、内部空間を軸方向周囲から包囲する周壁211と、該周壁211上端部分から径方向内側に延在する上壁212とを備える。この周壁211の下側部位には、排水管構造20の筒部23(図18,18参照)に接続するための接続部219が設けられている。
上壁212は、内部空間を軸方向の上側から閉塞するように延在し、外気側を向く外面及び内部空間に面する内面を有する。上壁212の下面は、吸気弁体220を受けるための弁座として機能する。該上壁212の径方向中央には、弁本体210の内外を連通させる吸排気口2134が設けられている。本実施形態では、吸排気口2134は、吸気口及び排気口の両方を兼ねている。換言すれば、弁本体210は、吸気口及び排気口を吸排気口2134として有する。吸排気口2134は、上壁212の径方向中心に形成された円形の開口である。吸排気口2134は、軸方向上方に開放されている。上壁212の吸排気口2134の周縁下面に、吸気弁体220に対する弁座面が定められる。吸排気口2134は、吸気弁体220及び排気弁体230の両方によって定常的に閉塞されている。吸気弁体220の作動に従って吸排気口2134が開放され、該吸排気口2134を介して弁本体210の外部から空気が内部空間に吸入される。他方、排気弁体230の作動に従って吸排気口2134が開放され、該吸排気口2134を介して弁本体210の内部空間から空気が外部に排出される。
また、周壁211の径方向の略中央には、本体側磁石M1を保持するための本体側磁石保持部216が設けられている。本体側磁石保持部216は、周壁211の内周面から径方向中心に向かって延びる3本の梁状部によって本体側磁石M1を保持している。また、本体側磁石保持部216の径方向中心には、上下に貫通し、吸気弁体220の弁軸222を摺動式に挿通するための軸保持部が設けられている。つまり、軸保持部は軸孔を有する。そして、該本体側磁石保持部216において、環状の本体側磁石M1が軸保持部の周囲の溝に嵌着されて保持されている。該本体側磁石M1は、ネオジム磁石等の永久磁石からなり、後述する弁側磁石M2に斥力を作用するように機能する。
そして、周壁211の外周には、カバー体240を弁本体210に装着するための連結部218が設けられている。連結部218は、周壁211の外周面から径方向外側に延在する梁体であり、カバー体240をその上に載置して保持するように構成されている。
吸気弁体220は、周壁211に包囲された内部空間に収容され、吸排気口2134を開閉可能に軸方向に沿って移動するように弁本体210に支持されている。すなわち、吸気弁体220は、吸排気口2134を定常的に閉鎖し、図19に示すように、弁本体210の内部空間(配管経路)が負圧に変化したときに軸方向下方に移動して吸排気口2134を開放し、吸排気口2134を吸気口として機能させるように動作する。
より詳細には、吸気弁体220は、平面視円形の皿状且つ環状に形成された閉鎖部221と、該閉鎖部221の中心で下方に延びる弁軸222と、該弁軸222の上端に形成された弁側磁石保持部223とを備える。そして、閉鎖部221の外周側の上面には、弁側当接面が形成されている。図17に示すように、弁側当接面は、弁本体210の弁座面に対向している。弁軸222は、図17に示すとおり、吸排気口2134の中心軸上に配置され、弁本体210の本体側磁石保持部216の軸保持部を貫通している。そして、弁軸222の上端には、本体側磁石保持部216の上方に位置するように弁側磁石保持部223が設けられている。つまり、弁側磁石M2は、弁軸222の先端に固定されている。該弁側磁石M2は、ネオジム磁石等の永久磁石からなる。本実施形態の吸気弁体220は、磁石M1,M2の磁気斥力によって吸排気口2134を開閉動作する。また、吸気弁体220の閉鎖部221の中央には、吸排気口2134を排気口として機能させるための開口部225が設けられている。当該開口部225は、排気弁体230によって常時的に閉鎖されている。
排気弁体230は、吸気弁体220の開口部225を上方(弁本体210の外部側)から覆うように吸気弁体220の閉鎖部221の上に配置されている。排気弁体230は、開口部225(排気口の領域)を覆う板状閉鎖部231、及び、該板状閉鎖部231の中心から下方に延びる弁軸232を備える。排気弁体230は、閉鎖位置において開口部225を閉鎖することで、吸気弁体220と協働的に吸排気口2134を定常的に閉鎖している。図18に示すように、弁本体210の内部空間(配管経路)が正圧に変化したときに、吸気弁体220の閉鎖部221から浮き上がって、開口部225とともに吸排気口2134を開放し、吸排気口2134を排気口として機能させるように動作する。
カバー体240は、図17に示すように、弁本体210内部、吸気弁体220及び排気弁体230を保護又は防塵するために、弁本体210を上方から覆っている。すなわち、カバー体240は、弁本体210に連結されて吸排気口2134を外側から覆い、外気に開放された開放口201を形成するように構成されている。カバー体240は、ドーム状又は屋根状の覆い部241を有する。覆い部241は、吸排気口2134を軸方向上方から覆うように延在する頂壁部241a、及び、吸排気口2134を軸方向に直交する方向から包囲するように延在するフランジ部241bとを備える。カバー体240が弁本体210に取り付けられた状態で、このフランジ部241bの先端部に開放口201が形成される。
すなわち、吸排気弁200は、配管経路に接続される接続部219、配管経路に外気を取り入れるための吸気口(吸排気口2134)、及び、配管経路からの排気を放出するための排気口(吸排気口2134)を有する弁本体210と、吸気口(吸排気口2134)を定常的に閉鎖し、配管経路が負圧に変化したときに吸気口(吸排気口2134)を開放するように動作する吸気弁体220と、排気口(吸排気口2134)を定常的に閉鎖し、配管経路が正圧に変化したときに排気口(吸排気口2134)を開放するように動作する排気弁体230と、弁本体210に連結されて吸気口(吸排気口2134)及び排気口(吸排気口2134)を外側から覆い、外気に開放された開放口201を形成するカバー体240と、を備える。
図17に示すように、定常状態では、径方向中央で開口した吸排気口2134が吸気弁体220及び排気弁体230によって閉鎖されている。弁本体210の内部空間(吸排気口2134よりも配管経路側の空間)が負圧になると、吸気弁体220が押し下げられて吸排気口2134から外気を吸入して負圧が解消される。このとき、排気弁体230は吸気弁体220の開口部225を閉鎖したまま、一体的に移動する。他方、弁本体210の内部空間が正圧になると、排気弁体230が吸気弁体220に対して浮き上がり、開口部225及び吸排気口2134から内部空間の空気を排出して正圧が解消される。このとき、吸気弁体220は弁本体210の弁座面に当接するように付勢されている。
カバー体240の内部には、図17に示すように、開放口201から吸排気口2134まで延びる吸気流路202、及び、吸排気口2134から開放口201まで延びる排気流路203が形成される。なお、吸気流路202及び排気流路203は、吸排気口2134から開放口201までの実質的な最短経路を示すものであり、必ずしもこれら流路に従って吸排気が起こるわけではない。吸気流路202は、開放口201からフランジ部241b及び周壁211の間の環状の通路を通過し、覆い部241内部の被覆空間を通って吸排気口2134に至る。排気流路203は、吸排気口2134から覆い部241内部の被覆空間を通り、フランジ部241b及び周壁211の間の環状の通路を通過して開放口201に至る。すなわち、吸気流路202及び排気流路203がほぼ完全に重なり合っている。
弁本体210の上壁212とカバー体240の覆い部241との間には、弁本体210の内部空間からの空気を一時的に滞留させる空気溜まり空間205が内部に形成される。そして、吸気口及び排気口として機能する吸排気口2134が、弁本体210の内部空間と空気溜まり空間205との間の境界に配置されている。開放口201が吸排気口2134の開口向きから逸れて位置し、排気流路203が非直線的であることから、空気を吸排気弁200の外部にすぐに発散させることなく覆い部241内部に効果的に留めることが可能である。また、吸排気口2134は、空気溜まり空間205の中心部分(つまり、覆い部141の径方向中央領域)に向けて開口していることから、当該吸排気口2134を介して、空気溜まり空間205に溜まった空気を効率的に弁本体210の内部空間に吸引することが可能である。
図18は、排水管構造20の配管経路が正圧となり、正圧を解消するために吸排気弁200の排気弁体230が作動した形態を示している。図18に示すとおり、排水管構造20の配管経路が正圧となると、排気弁体230が内部圧力に押されて上方に浮き上がり、吸排気口2134(排気口領域)が開放される。そして、開放された吸排気口2134を介して、弁本体210の内部空間の圧縮空気が弁本体210の外部に放出される。この放出は、内部空間の圧力が低下し、排気弁体230が閉鎖位置に復帰するまで続く。排気流は、図17で示した排気流路203に沿って吸排気口2134から開放口201に向かうとともに、覆い部241に被覆された空気溜まり空間205に空気を滞留させる。少なくとも、この空気溜まり空間204に排気が充満すると、開放口201から外部に空気が排出される。
図19は、排水管構造20の配管経路が負圧となり、負圧を解消するために吸排気弁200の吸気弁体220が作動した形態を示している。図19の形態は、正圧を解消した直後に配管経路が負圧になった場合を想定している。図19に示すとおり、排水管構造20の配管経路が負圧となると、吸気弁体220が下方に移動し、吸排気口2134(吸気口領域)が開放される。そして、開放された吸排気口2134を介して、弁本体210の内部空間に空気が吸入される。この吸入は、内部空間の圧力が上昇し、吸気弁体220が閉鎖位置に復帰するまで続く。吸気流は、図17で示した吸気流路202に沿って開放口201から吸排気口2134へと吸排気弁200外部の空気を取り入れるとともに、空気溜まり空間205に滞留する空気をも吸排気口2134へと向かわせる。特には、吸排気口2134が空気溜まり空間205に向けて開口していることにより、吸気弁体220の作動時に空気溜まり空間2104に溜まった臭気を伴う空気が吸排気口2134を介して内部空間へと効率的に吸い込まれ得る。すなわち、正圧解消時に排出された空気の少なくとも一部が排気流路203の途中に残存しているときに、図19に示すように吸気弁体220が作動すると、排出された空気の全てが吸排気弁200の外部に放出される前に、再度、配管経路内部へと戻される。その結果、本実施形態の排水管構造20では、吸排気弁200の外部に発散する臭気を伴う空気の量が効果的に軽減され得る。
[第3実施形態]
図20乃至図24は、第3実施形態の吸排気弁300を示している。吸排気弁300は、図20乃至図22に示すとおり、配管経路に接続される弁本体310と、該弁本体310の内部圧力の負圧を解消するように作動する吸気弁体320と、該弁本体310の内部圧力の正圧を解消するように作動する排気弁体330と、吸気弁体320及び排気弁体330を覆って保護するように該弁本体310に取着されたカバー体340とを備える。本実施形態の吸排気弁300では、各構成要素の位置関係及び形状が第1実施形態の吸排気弁100と異なっている。
弁本体310は、その両端が開放されたとともに、軸方向に沿って延びる中空の筒形状を有する。弁本体310は、内部空間を軸方向周囲から包囲する周壁311と、該周壁311上端部分から径方向内側に延在する上壁312とを備える。この周壁311の下側部位には、排水管構造30の筒部33(図23,23参照)に接続するための接続部319が設けられている。
上壁312は、内部空間を軸方向の上側から閉塞するように長手状に延在し、外気側を向く外面及び内部空間に面する内面を有する。上壁312の下面及び上面は、それぞれ、吸気弁体320及び排気弁体330を受けるための弁座として機能する。該上壁312には、図22に示すように、弁本体310の内外を連通させる吸気口313及び排気口314が設けられている。吸気口313は、上壁312の長手方向一端側の領域に形成された円形の開口である。吸気口313は、軸方向上方に開放されている。吸気口313は、吸気弁体320によって定常的に閉塞されている。吸気弁体320の作動に従って吸気口313が開放され、該吸気口313を介して弁本体310の外部から空気が内部空間に吸入される。他方、排気口314は、図21(d)に示すように、上壁312の長手方向他端側の領域に形成された円形の開口である。排気口314は、軸方向上方に開放されている。排気口314は、径方向に放射状に延びる梁体によって複数の開口に分割されている。排気口314は、排気弁体330によって定常的に閉塞されている。排気弁体330の作動に従って排気口314が開放され、該排気口314を介して弁本体310の内部空間から外部へと空気が排出される。
また、吸気口313の径方向の略中央には、図21(a)に示すように、本体側磁石M1を保持するための本体側磁石保持部316が設けられている。第1実施形態と同様に、該本体側磁石M1は、ネオジム磁石等の永久磁石からなり、弁側磁石M2及び中間磁石M3に斥力を作用するように機能する。他方、排気口314の径方向の略中央には、図21(d)に示すように、排気弁体330の弁軸332を内挿保持するための環状体314aが設けられている。該環状体314aは、排気口314の内周面から延び出る4本の梁状体314bによって排気口314の中心に支持されている。
吸気弁体320は、周壁311に包囲された内部空間に収容され、吸気口313を開閉可能に軸方向に沿って移動するように弁本体310に支持されている。すなわち、吸気弁体320は、吸気口313を定常的に閉鎖し、弁本体110の内部空間(配管経路)が負圧に変化したときに吸気口313を開放するように動作する。吸気弁体320の構成は、第1実施形態と同様であり、その説明を省略する。
排気弁体330は、排気口314を上方(弁本体310の外部側)から覆うように上壁312に支持されている。すなわち、排気弁体330は、排気口314を定常的に閉鎖し、弁本体310の内部空間(配管経路)が正圧に変化したときに吸気口313を開放するように動作する。
より詳細には、排気弁体330は、排気口314を覆う板状閉鎖部331、及び、該板状閉鎖部331の中心から下方に延びる弁軸332を備える。弁軸332は、排気口3114の中央の環状体に外挿され、軸方向に移動可能に支持されている。そして、排気弁体330は、重力によって鉛直方向に排気口314を定常的に閉鎖する。これに対し、弁本体310の内部空間が正圧になった際、排気弁体330の板状閉鎖部321に対して上方(外部方向)への力が作用する。この力が重力を超えると、排気弁体330が軸方向上方に浮き上がり、弁側当接面が弁座面から離隔して排気口314が開放される(図23参照)。なお、排気口314から空気をはき出して弁本体310の内部空間の圧力が低下すると、排気弁体330は重力の作用で鉛直降下し、元の閉鎖位置に復帰する。
カバー体340は、弁本体310内部、吸気弁体320及び排気弁体330を保護又は防塵するために、弁本体310を上方から覆っている。すなわち、カバー体340は、弁本体310に連結されて吸気口313及び排気口314を外側から覆い、外気に開放された開放口301を形成するように構成されている。
図20乃至図22に示すように、カバー体340は、平面視小判形状を有する屋根状の覆い部341を備える。覆い部341は、吸気口313及び排気口314を軸方向上方から覆うように平板状に延在する頂壁部341a、及び、吸気口313及び排気口314を軸方向に直交する方向から包囲するように延在するフランジ部341bを備える。フランジ部341bの先端縁の一部が弁本体310に一体的に連結されており、その長手方向の一端に開放口301が形成される。
図22に示すように、定常状態では、径方向中央で開口した吸気口313が吸気弁体320によって閉鎖され、且つ、吸気口313に隣接配置された排気口314が排気弁体330によって閉鎖されている。弁本体310の内部空間(吸気口313及び排気口314よりも配管経路側の空間)が負圧になると、吸気弁体320が押し下げられて吸気口313から外気を吸入して負圧が解消される。このとき、排気弁体330は排気口314を閉鎖したままである。他方、弁本体310の内部空間が正圧になると、排気弁体330が浮上して排気口314から内部空間の空気を排出して正圧が解消される。このとき、吸気弁体320は吸気口313を閉鎖したままである。
また、カバー体340の覆い部341が、吸気口313及び排気口314が外部に露出しないように屋根状に覆っている。特には、頂壁部341aが吸気口313及び排気口314を軸方向上方から覆い、且つ、フランジ部341bが吸気口313及び排気口314を軸方向に直交する方向から覆っている。つまり、覆い部341は、その内部に弁本体310上面を軸方向上方から閉塞する被覆空間を形成する。そして、カバー体340の長手方向の一端側のフランジ部341bの下端に開放口301が形成されている。排気口314は、外部に露出しないようにカバー体340に覆われている。該開放口301のみを介して吸排気弁300の内外の通気がおこなわれることから、吸気口313及び排気口314は、共通の開放口301を介して外気に連通する。当該実施形態では、排気口314よりも吸気口313が開放口301に近接配置されている。
カバー体340の内部には、図22に示すように、開放口301から吸気口313まで延びる吸気流路302、及び、排気口314から開放口301まで延びる排気流路303が形成される。なお、吸気流路302及び排気流路303は、それぞれ、吸気口313及び排気口314から開放口301までの実質的な最短経路を示すものであり、必ずしもこれら流路に従って吸排気が起こるわけではない。吸気流路302は、開放口301から覆い部141内部の被覆空間を通って吸気口313に至る。排気流路303は、排気口314から覆い部341内部の被覆空間を通り、吸気口313の上を通過して開放口301に至る。すなわち、吸気流路302及び排気流路303が部分的に重なり合っている。そして、排気口314から開放口301まで延びる排気流路303の途中に吸気口313が配置されている。
弁本体310の上壁312とカバー体340の覆い部341との間には、弁本体310の内部空間からの空気を一時的に滞留させる空気溜まり空間305が内部に形成される。そして、吸気口313及び排気口314が、弁本体310の内部空間と空気溜まり空間305との間の境界に配置されている。開放口301が排気口314の開口向きから逸れて位置し、排気流路303が非直線的であることから、空気を吸排気弁300の外部にすぐに発散させることなく覆い部341内部に効果的に留めることが可能である。また、吸気口313は、排気口314と開放口301との間に配置されていることにより、空気溜まり空間305に溜まった空気を開放口301から出る前に効率的に弁本体310の内部空間に吸引することが可能である。
図23は、排水管構造30の配管経路が正圧となり、正圧を解消するために吸排気弁300の排気弁体330が作動した形態を示している。図23に示すとおり、排水管構造20の配管経路が正圧となると、排気弁体330が内部圧力に押されて上方に浮上し、排気口314が開放される。そして、開放された排気口314を介して、弁本体310の内部空間の圧縮空気が弁本体310の外部に放出される。この放出は、内部空間の圧力が低下し、排気弁体330が閉鎖位置に復帰するまで続く。排気流は、図22で示した排気流路303に沿って排気口314から開放口301に向かうとともに、覆い部341に被覆された空気溜まり空間305に空気を滞留させる。少なくとも、この空気溜まり空間304に排気が充満すると、開放口301から外部に空気が排出される。本実施形態では、排気口314及び開放口301の距離が比較的長いので、空気溜まり空間304により長時間、内部空間から排出された空気を留めることが可能である。
図24は、排水管構造30の配管経路が負圧となり、負圧を解消するために吸排気弁300の吸気弁体320が作動した形態を示している。図24の形態は、正圧を解消した直後に配管経路が負圧になった場合を想定している。図24に示すとおり、排水管構造30の配管経路が負圧となると、吸気弁体320が下方に移動し、吸気口313が開放される。そして、開放された吸気口313を介して、弁本体310の内部空間に空気が吸入される。この吸入は、内部空間の圧力が上昇し、吸気弁体320が閉鎖位置に復帰するまで続く。吸気流は、図22で示した吸気流路302に沿って開放口301から吸気口313へと吸排気弁300外部の空気を取り入れるとともに、空気溜まり空間305に滞留する空気をも吸気口313へと向かわせる。そして、排気流路303が吸気口313の上方を通過することから、内部空気は、開放口301から排出される前に吸気口313によって捕捉されやすい。すなわち、正圧解消時に排出された空気の少なくとも一部が排気流路303の途中に残存しているときに、図24に示すように吸気弁体320が作動すると、排出された空気の全てが吸排気弁300の外部に放出される前に、再度、配管経路内部へと戻される。その結果、本実施形態の排水管構造30では、吸排気弁300の外部に発散する臭気を伴う空気の量が効果的に軽減され得る。
[変形例]
(1)本発明の吸排気弁は、排水系のみならず、配管経路内部の圧力変動を抑える種々の用途に適用され得る。例えば、吸排気弁は、必要に応じて、給水管、ガス管などの他の構造に設置されてもよい。
(2)本実施形態では、吸排気弁の吸気弁体は、磁石の斥力によって閉塞方向に付勢されるが、本発明はこれに限定されない。例えば、弁体の付勢は、本発明の技術的範囲の下で、バネ等の他の機構によって行われてもよい。あるいは、吸気弁体及び排気弁体の両方を、第1実施形態の排気弁体130のような弾性シート片としてもよい。
(3)本発明の吸排気弁は、上記実施形態の形状寸法に限定されず、種々の形状寸法に改変可能である。例えば、弁本体の周壁が屈折し、弁本体の上壁側の軸と接続部の軸とが異なる方向に延在してもよい。また、開放口は、弁本体とカバー体との間に形成されなくてもよく、例えば、カバー体に形成された通孔であってもよい。
本発明は上述した実施形態や変形例に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲に属する限りにおいて種々の態様で実施しうるものである。すなわち、本発明の技術的範囲の下で、本実施形態の一部の構成が省略又は修正されてもよく、あるいは、他の構成が追加されてもよい。
[当該分割出願に係る発明が解決しようとする課題と、それを解決するための手段]
上記実施形態からさらなる発明を抽出してここに付記する。上述の連結機構に係る技術的思想は、吸排気弁以外にも、吸気弁、排気弁などを含む通気装置全般に応用することが可能である。すなわち、取着体(上記実施形態のカバー体に対応)を被取着体(上記実施形態の弁本体に対応)に対して周方向及び軸方向の両方向にロックして組み付ける際、取着体の係合部(上記実施形態の連結片及び爪部に対応)を被取着体の被係合部に係合可能な周方向の所定位置に配置することが必要となる。取着体を被取着体に対して周方向に位置合わせを行う作業は、係合部及び被係合部の両者の位置関係を目視できない場合、特に困難となることが問題であった。当該課題を解決するために、以下に挙げるいくつかの構成を提示する。
[構成1]
取着体及び被取着体の連結構造であって、
円筒状の外周面を有し、当該外周面に被係合部(水平規制壁118c)が形成された被取着体(弁本体110)と、前記被係合部に係合する係合部(爪部142d)を有し、前記被係合部と係合することで、前記被取着体に固定される取着体(カバー体140)と、からなり、
前記被取着体及び前記取着体には、前記軸心の軸方向の相対位置を変位しないように案内しながら、前記被取着体の円筒の軸心を軸として相対的に回動可能とするよう摺接する案内部(レール118a)が前記円筒状の外周面に沿って設けられ、
前記係合部と前記被係合部の少なくとも一方は、前記被取着体の円筒の径方向に弾性変形可能であり、前記被取着体と前記取着体とを相対的に前記軸心の軸方向に近接させることで弾性変形するとともに、係合位置において弾性復帰して両係合部が係合し、
前記両係合部の係合位置において、前記被取着体の円筒状の軸心を軸とする相対的な回動を規制する規制部(垂直規制壁118b,規制爪118d)が設けられ、
前記案内部の周方向の一部は欠落しており、当該欠落箇所(レール118a同士の間隙)が、前記軸方向への近接を許容する位置(収容部118fの軸方向外部位置)であるとともに、前記両係合部の軸方向への近接による係合を可能とする位置(収容部118f内部)であることを特徴とする連結構造。
上記構成1において、案内部に沿って取着体及び被取着体を摺動させるように相対的に回動させると、係合部が欠落箇所にガイドされる。係合部が、欠落箇所の軸方向への近接を許容する位置に配置され、被係合部と係合する連結位置(両係合部の軸方向への近接による係合を可能とする位置)へと移動される。すなわち、係合部及び被係合部の位置関係を確認できなくても、取着体を被取着体に簡単に連結することが可能である。本構成1は、上記第1実施形態の連結機構において、爪部142bが水平規制壁118cを乗り越えて軸方向に沿って収容部118fに進入する形態(図11参照)を具現化したものであり、当該構成において、導入部118eから収容部118fへの周方向の移動を可能とする構成が省略されてもよい。
[構成2]
取着体及び被取着体の連結構造であって、
円筒状の外周面を有し、当該外周面に突出した被係合部(垂直規制壁118b,規制爪118d)が形成された被取着体(弁本体110)と、前記被取着体が内挿される円筒部(周壁111)を有し、当該円筒部の径方向に弾性変形する弾性片(連結片142)の先端側に前記被係合部に係合する係合部(爪部142b)が形成された取着体(カバー体140)と、からなり、
前記被係合部における前記外周面の周方向となる両側部には、前記係合部が当該被係合部との係合箇所から周方向に離脱することを規制する規制壁(垂直規制壁118b,規制爪118d)が設けられ、さらに前記規制壁のうち少なくとも一方には、被係合部に対する周方向の外側から前記係合部を受け入れるべく弾性変形させる傾斜面(規制爪118dの傾斜面)が形成され、
前記円筒部の軸方向における、前記傾斜面と前記係合部とが合致する位置(導入部118eの軸方向位置)よりも前記被取着体の内挿方向手前において、前記傾斜面を乗り越える手前位置(導入部118e)を除いて、軸方向の相対位置を固定した(又は変位させない)状態で前記円筒部の軸心を軸として、前記取着体及び前記被取着体の相対的な回動を許容する摺接部(レール118a)が設けられていることを特徴とする連結構造。
上記構成2において、摺接部を介して取着体及び被取着体の相対的に回動させると、係合部が傾斜面と合致する位置にガイドされる。係合部が、傾斜面と合致する位置に配置され、傾斜面を乗り越えることにより、一対の規制壁の間の被係合部へと移動される。すなわち、係合部及び被係合部の位置関係を確認できなくても、取着体を被取着体に簡単に連結することが可能である。本構成2は、上記第1実施形態の連結機構において、爪部142bが規制爪118dを乗り越えて周方向に沿って収容部118fに進入する形態(図9参照)を具現化したものであり、当該構成において、収容部118fへの軸方向の進入を可能とする構成が省略されてもよい。
[構成3]
円筒状の外周面を有する被取着体に取着体をロック式に連結するための連結機構であって、
前記取着体から前記被取着体に向けて突出する軸部、及び、該軸部から張り出して弾性変位可能な爪部を有する連結片と、
前記被取着体の周囲の所定位置に形成され、前記爪部をロック状態で収容するための空間を形成する収容部と、
前記収容部に対して周方向に連設され、前記爪部の軸方向の移動を許容するように軸方向外側に開放され、前記収容部に前記爪部を周方向から導入するための空間を形成する導入部と、
前記被取着体に形成され、前記爪部が前記収容部に配置されたときに前記爪部の軸方向及び周方向の移動を規制し、且つ、前記爪部が前記導入部に配置されたときに前記爪部の前記導入部から前記収容部への移動を許容する規制部と、
前記被取着体の周壁から周方向に沿って延在し、前記収容部及び前記導入部の位置に間隙を形成するように互いに離隔して配置された複数のレールと、
前記連結片の位置と前記導入部の位置とが周方向にずれた状態で前記レールに軸方向から当接するように前記カバー体に形成され、前記レール上を周方向に摺動することにより、前記連結片を前記導入部にガイドするガイド部と、を備えることを特徴とする連結機構。
上記構成3において、連結機構は、連結片を所定の連結位置へとガイドするガイド手段(ガイド部及びレール)によって、連結片を導入部にガイドし、導入部に配置された連結片の爪部を(導入部から収容部への移動を許容する)規制部を介して収容部内に周方向に移動させ、爪部を規制部によって収容部内にロック状態に配置し、その結果として、取着体を被取着体に組み付けることを可能とする。連結片及び導入部の位置関係を確認できなくても、取着体を被取着体に簡単に連結することが可能である。すなわち、連結機構は、作業者がカバー体を回転させる操作を行うだけで被取着体に装着することを可能とし、取着体の着脱における作業効率を大幅に改善するものである。
[構成4]
構成3において、前記規制部は、前記収容部の軸方向外側で周方向に延在し、前記収容部に配置された前記爪部の軸方向外側への移動を規制する水平規制壁を備え、前記水平規制壁は、前記爪部が前記収容部の外側から内側に軸方向に沿って移動することを許容するように構成されてもよい。
10 排水管構造
11 排水管
12 排水管継手
13 筒部
100 吸排気弁
101 開放口
102 吸気流路
103 排気流路
105 空気溜まり空間
110 弁本体
111 周壁
112 上壁
113 吸気口
114 排気口
115 環状パッキン
116 本体側磁石保持部
117 本体側網シート取着部
118 連結部
118a レール
118b 垂直規制壁(規制部)
118c 水平規制壁(規制部)
118d 規制爪(規制部)
118e 導入部
118f 収容部
119 接続部
120 吸気弁体
121 閉鎖部
122 弁軸
123 弁側磁石保持部
124 中間磁石保持体
130 排気弁体
131 帯状閉鎖部
132 固定端部
140 カバー体
141 覆い部
141a 頂壁部
141b フランジ部
142 連結片
142a 軸部
142b 爪部
143 ガイド段部
144 係合段部
145 カバー体側網シート取着部
M1 本体側磁石
M2 弁側磁石
M3 中間磁石

Claims (4)

  1. 取着体及び被取着体の連結構造であって、
    円筒状の外周面を有し、当該外周面に被係合部が形成された被取着体と、前記被係合部に係合する係合部を有し、前記被係合部と係合することで、前記被取着体に固定される取着体と、からなり、
    前記被取着体及び前記取着体には、前記軸心の軸方向の相対位置を変位しないように案内しながら、前記被取着体の円筒の軸心を軸として相対的に回動可能とするよう摺接する案内部が前記円筒状の外周面に沿って設けられ、
    前記係合部と前記被係合部の少なくとも一方は、前記被取着体の円筒の径方向に弾性変形可能であり、前記被取着体と前記取着体とを相対的に前記軸心の軸方向に近接させることで弾性変形するとともに、係合位置において弾性復帰して両係合部が係合し、
    前記両係合部の係合位置において、前記被取着体の円筒状の軸心を軸とする相対的な回動を規制する規制部が設けられ、
    前記案内部の周方向の一部は欠落しており、当該欠落箇所が、前記軸方向への近接を許容する位置であるとともに、前記両係合部の軸方向への近接による係合を可能とする位置であることを特徴とする連結構造。
  2. 取着体及び被取着体の連結構造であって、
    円筒状の外周面を有し、当該外周面に突出した被係合部が形成された被取着体と、前記被取着体が内挿される円筒部を有し、当該円筒部の径方向に弾性変形する弾性片の先端側に前記被係合部に係合する係合部が形成された取着体と、からなり、
    前記被係合部における前記外周面の周方向となる両側部には、前記係合部が当該被係合部との係合箇所から周方向に離脱することを規制する規制壁が設けられ、さらに前記規制壁のうち少なくとも一方には、被係合部に対する周方向の外側から前記係合部を受け入れるべく弾性変形させる傾斜面が形成され、
    前記円筒部の軸方向における、前記傾斜面と前記係合部とが合致する位置よりも前記被取着体の内挿方向手前において、前記傾斜面を乗り越える手前位置を除いて、軸方向の相対位置を固定した状態で前記円筒部の軸心を軸として、前記取着体及び前記被取着体の相対的な回動を許容する摺接部が設けられていることを特徴とする連結構造。
  3. 円筒状の外周面を有する被取着体に取着体をロック式に連結するための連結機構であって、
    前記取着体から前記被取着体に向けて突出する軸部、及び、該軸部から張り出して弾性変位可能な爪部を有する連結片と、
    前記被取着体の周囲の所定位置に形成され、前記爪部をロック状態で収容するための空間を形成する収容部と、
    前記収容部に対して周方向に連設され、前記爪部の軸方向の移動を許容するように軸方向外側に開放され、前記収容部に前記爪部を周方向から導入するための空間を形成する導入部と、
    前記被取着体に形成され、前記爪部が前記収容部に配置されたときに前記爪部の軸方向及び周方向の移動を規制し、且つ、前記爪部が前記導入部に配置されたときに前記爪部の前記導入部から前記収容部への移動を許容する規制部と、
    前記被取着体の周壁から周方向に沿って延在し、前記収容部及び前記導入部の位置に間隙を形成するように互いに離隔して配置された複数のレールと、
    前記連結片の位置と前記導入部の位置とが周方向にずれた状態で前記レールに軸方向から当接するように前記カバー体に形成され、前記レール上を周方向に摺動することにより、前記連結片を前記導入部にガイドするガイド部と、を備えることを特徴とする連結機構。
  4. 前記規制部は、前記収容部の軸方向外側で周方向に延在し、前記収容部に配置された前記爪部の軸方向外側への移動を規制する水平規制壁を備え、前記水平規制壁は、前記爪部が前記収容部の外側から内側に軸方向に沿って移動することを許容するように構成されていることを特徴とする請求項3に記載の連結機構。
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