JP2007291852A - 排水用通気装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 排水管におけるトラブルを確実に解消することは勿論のこと、通気量の十分な確保と、装置のコンパクト化を図り、取付施工を簡単に行えるようにすると共に、点検・補修等も容易に可能となり、設置スペースに即座に対応できるようにすること。
【解決手段】 縦配管或いは横配管である排水管の途中の隣接位置に常時、閉止状態の逆止弁を設け、この逆止弁は、排水管内の負圧に対して弁体を解放する程度の付勢力で一次側に弾発付勢された排水用通気装置において、前記逆止弁と排水管とを断面略矩形状の連通部で接続した排水用通気装置である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、住宅等の建物に設けられた台所の流し台・洗面器具・浴槽・便器等の排水部の所定位置に取り付けられ、排水管内への通気を行うための排水用通気装置に関する。
この種の排水部は、排水時の通気不良が原因で排水が流れにくくなったり、臭気が発生したり、或は、排水を原因とする騒音が発生する等の各種トラブルが起きるおそれがある。そのため、従来より、これらの課題を解決するための手段が提案されている。
例えば、特開平9−126333号公報(特許文献1)は、排水管の途中に接続管を接続し、この接続管に外方斜め状態に所定の長さを有する分岐管を設け、この分岐管に通気弁と逆止弁を有する通気管を備えた装置である。
また、特開2001−132863号公報(特許文献2)は、排水縦管に連通状に設け、弁体を排水管からオフセットした位置に配置するようにした排水用通気弁である。
また、特開平6−346496号公報(特許文献3)は、排水トラップよりも下流側の本管へ大気を連通する通気孔を設け、この通気孔に内圧が負圧になったとき開放する弁を設けた装置である。
その他、特公平1−35235号公報(特許文献4)は、弁室に空気入口を設け、この入口を開閉するリング形状可動弁体よりなる連結弁をパイプラインの途中に設けたものである。
特開平9−126333号公報 特開2001−132863号公報 特開平6−346496号公報 特公平1−35235号公報
しかしながら、従来より提案されている上記の通気弁装置は、次に述べるような課題点を有している。
まず、特開平9−126333号公報に示されている装置は、排水管から分岐させた分岐管と、この分岐管に取付ける通気弁が占有する設置スペースが必要となる。とりわけ、排水用トラップの最上部より上方に通気弁を配置する場合には、分岐管等が長くなり、装置が占有するスペースは大変大きいものとなってしまう。従って、例えば、洗面器具のキャビネット内に、この種の装置を設置した場合、内部スペースが余分に占有されて狭くなるため、キャビネット内の利用スペースの妨げとなる。また、狭いスペース内で、装置部を組み立てる必要があるため、その施工が面倒である。更には、この種の自重着座式に通気弁は、通気弁が少しでも傾くと、弁機能が損なわれ、臭気漏れが生じるおそれがあり、そのため、通気弁を垂直に取付ける必要があり、困難な作業を強いられる。
一方、特開2001−132863号公報に示されている排水用通気弁は、建物の壁空間内に収まるように小型にしようとしたものであるが、この通気弁を設置するためには通気管を排水縦管から新たに上方に立ち上げ、この管の上端に対して接続するようにしたものであり、排水管に隣接して設けることはできない。
また、特開平6−346496号及び特公平1−35235号公報に示されている装置は、排水管の外周空間を有効に活用することができるものの、排水管に設置した場合、異物が弁機構等に詰まる事態を生じたり、或は、排水が逆流すると、通気孔から排水が流出する等の問題点を有している。
本発明は、従来例に示した課題点に鑑みて開発したものであり、その目的とするところは、排水管におけるトラブルを確実に解消することは勿論のこと、通気量の十分な確保と、装置のコンパクト化を図り、取付施工を簡単に行えるようにすると共に、点検・補修等も容易に可能となり、設置スペースに即座に対応できるようにすることにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明は、縦配管或いは横配管である排水管の途中の隣接位置に常時閉止状態の逆止弁を設けこの逆止弁は、排水管内の負圧に対して弁体を解放する程度の付勢力で一次側に弾発付勢された排水用通気装置において、前記逆止弁と排水管とを断面略矩形状の連通部で接続した排水用通気装置である。
請求項2に係る発明は、逆止弁の軸方向に対して交叉する隣接位置に、常時、自重によって閉止し、管内の負圧によって開く通気弁を設けた排水用通気装置である。
請求項3に係る発明は、連通部の天井面のアール面半径R を底面のアール面半径R よりも大とした排水用通気装置である。
請求項4に係る発明は、連通部の短形の底面内周面を、前記逆止弁側から前記排水管側に向けて緩やかな下り勾配に形成した排水用通気装置である。
以上のことから明らかなように、請求項1又は2に係る発明によると、排水管におけるトラブルを確実に解消できるのは勿論のこと、逆止弁機構又は通気弁機構を排水管に近接することができるため装置のコンパクト化が図られ、かつ、取付施工が簡単であり、点検・補修等を容易に行うことができ、狭い設置スペースに対応して設置することが可能な排水用通気装置である。また、逆止弁と配水管とを断面略短形状の連通部で接続したから、接合したとき水平方向に小判形状を呈するような形状で、断面形状を高さ方向が小さく、幅方向を広く設定して短形状としているので、連通部の断面積の大きさを広くすることができ、各部品の高さを低くしつつ通気量を十分に確保できる形状とし、断面円形の連通部よりも通気部分の面間寸法(立て寸法)を短くコンパクトにすることができる。
請求項3に係る発明によると、天井面や側面との角部に排水が溜まることを防止できると共に、接続体とボデーとの接合時における天井面や底面の嵌合ミスを防ぐことができる。
請求項4に係る発明によると、連通部内の排水を逆止弁側から排水菅側に向って円滑に排出することができる。
万が一、通気弁が損傷している場合であっても、逆止弁が逆止機能とともに、通気弁機能を発揮するので、排水管内の臭気がみだりに外部に流出するおそれがなく、二重安全機能を有するように配慮している。
通常排水時には、排水の飛沫が連通部を介して逆止弁の弁室側に飛散しても、逆止弁は常時閉状態となっているため、逆止弁の一次側スペースに排水の水滴が浸入することがない。
また、排水が逆流して連通部を介して逆止弁の弁室側に浸入しても、逆止弁はスプリングにより常時閉状態となっているため、従来技術に見られる逆流排水を利用するフロートタイプの逆止弁体を用いた排水用通気弁のように逆止弁の弁体閉止作動にかかる長い応答時間や、大きな装置を必要とすることなく、ドーム体たる逆止弁の一次側スペース、及び通気弁への排水の浸入をコンパクトな構造で防ぐことができる。
このように、逆止弁を常時閉状態とすることにより、通気装置の通気口からの排水の流出を確実に防ぐことができる。
また、排水器具のトラップ上方に通気弁を配置する必要がないので、通気装置全体を排水管に隣接配置しつつ、コンパクトな構造とすることができる。
本発明における排水用通気装置の一例を図面に基づいて詳述する。
図1は、排水用通気装置を洗面器具の排水管に設けた例を示す断面説明図であり、図中1は排水用通気装置で、この装置1を例えば、洗面台2の縦配管或いは横配管である排水管3,3の途中で、トラップ部4の下流側近傍位置又は、洗面台2の排水口下部2aに配設する。
図2において、上下端にねじ接続部5a,5bを有するABS等の樹脂製接続体5の側部に矩形状の突出開口部5cを形成し、この突出開口部5cの先端に矩形状の突出片5dを形成している。また、接続体5の接続部5a,5bに排水管3,3を接続するには、パッキン6aを介して継手ナット6で排水管3,3の端部を接続する。
また、接続体5の突出片5dに嵌着するための矩形状の嵌合部7aを有するABS等の樹脂製のボデー7を形成し、この突出片5dに嵌合部7aを嵌合するように接続して連通部1aとし、この断面略矩形状の連通部1aでボデー7を接続体5に着脱自在に嵌着して逆止弁14と排水管3とを接続するように逆止弁14をボデー7内に設けている。なお、本例においては、接続体5とボデー7は別体に設けているが、接続体とボデーを一体に設けて連通するようにしてもよい。
連通部1aの矩形の天井面と底面は、それぞれR、Rからなるアール面としており、特に、天井面のアール面半径R>底面のアール面半径Rとすることにより、天井面や側面との角部に排水が溜まるのを防止していると共に、接続体5と、ボデー7との接合時における天井面・底面の嵌合ミスを防ぐようにしている。また、底面は、逆止弁側から排水管側に向かって緩やかな下り勾配とすることにより、連通部1a内の排水を円滑に排出するようにしている。
このボデー7と接続体5とは、図4に示すように,接合したときに、水平方向に小判形状を呈するような形状であり、断面形状を高さ方向が小さく、幅方向を広く設定した矩形状としているので、連通部1aの断面積の大きさを広くすることができ、各部品の高さを低くしつつ通気量を十分に確保できる形状としているので、断面円形の連通部よりも通気部分の面間寸法(立て寸法)を短くしてコンパクトにすることができる。
図2において、ボデー7は円筒形状をしており、上下部には開口部7b、7cを設けている。この上部開口部7bには、逆止弁部と通気弁部との共用部品であるABS等の樹脂製ベース体8の下部の一側に設けた嵌合筒部9を、シール部材13を介して嵌入している。嵌合筒部9の上部には、やや縮径して形成された流路部10を設け、この流路部10の連通部1a側(二次側)を突出成形して逆止弁の樹脂製環状弁座10aとすると共に、流路部10の中央には、リブ10bを介して逆止弁の弁軸15をガイドする貫通部10cを設けている。
弁軸15の下端には、逆止弁のジスク(弁体)12を支えて弁座10aに平行密着させることにより、弁座シール性を確保するためのABS等の樹脂製円板状支持部15aが一体に設けられており、この支持部15aの上面に、EPDM等のゴム製の円板状ジスク12が載置されている。更に、このジスク12の上面には、ジスク12の補強のため、ABS等の樹脂製円板状支持部15bが載置されている。
弁軸15の上端には、歯付止め輪等の係止部材15cを固定し、この係止部材15cと弁軸のガイドとなる貫通部10cの凹部10dとの間に、スプリング11を弾発状態にて配置することにより、円板状支持部15aに支持されたジスク12が、弁座10aに対して一次側方向に付勢され、逆止弁14が常時閉止状態に保持される。
スプリング11はステンレス等の金属製であり、排水管3内すなわち逆止弁14の二次側が負圧になった場合に速やかに逆止弁14のジスク12を開放して弁開となる程度の弾性力を有している。このスプリング11は、逆止弁14の一次側である弁室16内に配置しており、本実施例のように逆止弁14の一次側に配置することにより、スプリング11が排水に接液する恐れがなくなり、排水内に含まれる異物がスプリング11に絡む恐れがなく、また、排水による腐食等によるスプリング11の劣化を抑えることができ、逆止弁14の耐久性を十分に確保することができる。
更に、このスプリング11は、逆止弁14が全開となった場合、貫通部10cの凹部10d内に収納するようにしているので、排水管3内への通気を妨げることがない。
逆止弁14の全開状態におけるジスク12の位置は、後述するキャップ27の上面近傍、すなわち連通部1aの底面の高さ近傍まで下降するようにしているので、ジスク12の全開全閉の動作ストローク距離を短くしつつ、十分な通気量を確保することができる。
このように逆止弁14は、排水管3と平行状態で且つ別軸で隣接位置に連通して設けられていると共に、ボデー7に嵌入された嵌合筒部9内で逆止弁14の弁室16を構成している。
常時に閉止状態である逆止弁14の弁座位置は、逆止弁14に隣接する連通部1aの内径上面(天井面)よりも上方に配置することによって、排水管3の下流側から排水が逆流した際には逆止弁14の排水管3側(二次側)に空気層Sを形成可能に設けている。この空気層Sが形成されることにより、排水は逆止弁14の弁座に接することがないので、異物が弁座に挟まることなく、確実に弁座シール性を確保することができる。
また、通気弁22は、ベース体8の下部の他側に大気を流入させる環状流入口17を形成し、この流入口17に自重で流入口17の逆止弁14側に突出形成した環状弁座18に当接するEPDM等のゴム製の円板状ジスク19と、このジスク19の中央には、上部にジスク19をシール状態にて密着保持する部分を有するABS等の樹脂製の弁軸21を設けて、この弁軸21をガイドする弁軸ガイドとなる貫通部20を流入口17の中央で且つリブ17aを介してベース体8に形成するようにして設けている。この通気弁22の弁軸ガイド20は、逆止弁14と通気弁22を設けるためのベース体8外方に突出形成しているので、本実施例のようにジスク19と弁軸21が一体に形成されている弁体構造の場合、後述するドーム体23の高さを、通気弁の弁軸ガイドの長さを考慮することなく、通気弁体の開閉ストローク分だけ確保すればよいので、通気弁弁体の開閉ストロークを大きくして通気量を確保しつつ、通気装置をコンパクトにすることが可能となる。
更に、このベース体8の外周縁部に蓋形状のドーム体23をゴム製等のシール部材23aを介して着脱自在に嵌着し、逆止弁14の軸方向に対して交叉する隣接位置すなわち逆止弁14の軸方向に対して平行状態で且つ別軸で隣接位置に通気弁22を連接させて構成し、このドーム体23で逆止弁14の一次側スペース24を通気弁22の弁室25としている。このように、逆止弁14の一次側に排水管3内の負圧に対して通気する通気弁22を備えている。
逆止弁14の一次側スペース24内には、前記スプリング11を配置しているので、ドーム体23内のスペースを有効に活用することができ、装置全体をコンパクトなものとしている。
ベース体8の下部の一側に設けた嵌合筒部9の下端部9aは、ボデー7の開口部7c近傍に位置しており、この下端部9aに設けられためねじ部9bに、ABS等の樹脂製円柱状キャップ27のおねじ部27aを螺合している。ベース体8とボデー7とはシール部材13により、またキャップ27とボデー7とはシール部材26により密封されている。よって、ベース体8とキャップ27とは一体となって、2つのシール部材13,26を介してボデー7に回動自在に内挿されている。すなわち、通気弁22は、ドーム体23を介して嵌合筒部9上部に同軸に設けられた逆止弁14を軸心に回転することができる。なお、キャップ27の下部には、ボデー7の外径と略同径の大径部27aを有しており、ベース体8と共に嵌合筒部9を上下拘束している。
図6に示すように、逆止弁14の一次側に設けたドーム体23をボデー7に対して回動自在に設けたから、通気装置1を排水管3に設置終了後に排水管3に近接させて収納でき、合理的な位置にドーム体23すなわち通気弁22を回動でき、装置1の横方向のコンパクト性を生かして、有効にスペースを用いることができる。
このとき、ドーム体23は、図7に示すように通気弁22の流入口17がボデー7(嵌合部7a)で覆われてしまうことにより通気に支障が生じることのないよう、ボデー7に設けたストッパ7dにドーム体23側のベース体8に設けた突条部8aが当接して回転角度を規制している。
また、図5に示すように、嵌合部7aの断面に対応する部分である筒部9aの中間位置には格子状の格子部9cを設けており、ドーム体23すなわち筒部9aを回転しても通気に支障がないようにしている。
また、上記の実施形態において、突出開口部5c、流路部10、ドーム体23の断面並びに流入口17の各開口面積を略一定として通気量を確保する構造としている。このように通気量を確保しながら、ボデー7、接続体5及びドーム体23を高さ方向を低くした断面矩形で且つ奥行き方向を長手とした平面小判形とし、更に、ドーム体23の回転部分を重ね合わせ、かつ、これらを平行に配置することによって、装置1の高さのコンパクト性も兼ね備えている。
なお、ボデー7下部のキャップ27やドーム体23等を取外すことにより接続体から弁室等を離脱させることができるため、点検や清掃等のメンテナンス作業を容易に行うことができる。
次に、上記実施形態の作用を説明する。
図2において、排水管3内の圧力が大気圧と同じ時には、通気弁22のジスク19は、その自重によって流入口17の弁座18に着座し、このジスク19によって空気流入口17は閉じられた状態にある。
また、逆止弁14も、ジスク12はスプリング11によって流路部10の弁座10aに着座し、このジスク12によって流路部10は閉じられた状態にある。
次いで、図1に示すように、洗面台2を使用後に水を排水する際に、排水管3内の圧力が負圧になると、排水管3内を連通している逆止弁14の弁室16内の圧力が大気圧よりも負圧になり、この負圧に応じて逆止弁14のジスク12がスプリング11の弾発力に抗して弁座10aより離間すると共に、逆止弁14の一次側スペース24と通気弁22の弁室25とがドーム体23で囲まれているので、このドーム体23内の負圧状態に応じて通気弁22のジスク19が大気圧によって持ち上げられて流入口17を開き、排水管3内に空気を取り込むので、洗面器具に設けられているトラップ部4内の封水損失を少なくして、破封に至らないようにしている。
一方、管内圧力が正圧となった場合には、逆止弁14のジスク12が着座すると共に、通気弁22のジスク19も着座して流入口17を閉じ、排水管3内の臭気を外部に流出しないようにしている。
なお、万が一、通気弁22が損傷している場合であっても、逆止弁14が逆止機能とともに、通気弁機能を発揮するので、排水管3内の臭気がみだりに外部に流出するおそれがなく、二重安全機能を有するように配慮している。
通常排水時には、排水の飛沫が連通部1aを介して逆止弁14の弁室16側に飛散しても、逆止弁14は常時閉状態となっているため、ドーム体23たる逆止弁14の一次側スペースに排水の水滴が浸入することがない。
また、排水が逆流して連通部1aを介して逆止弁14の弁室16側に浸入しても、逆止弁14はスプリング11により常時閉状態となっているため、従来技術に見られる逆流排水を利用するフロートタイプの逆止弁体を用いた排水用通気弁のように逆止弁の弁体閉止作動にかかる長い応答時間や、大きな装置を必要とすることなく、ドーム体23たる逆止弁14の一次側スペース、及び通気弁22への排水の浸入をコンパクトな構造で防ぐことができる。
このように、逆止弁14を常時閉状態とすることにより、通気装置の通気口からの排水の流出を確実に防ぐことができる。
また、排水器具のトラップ上方に通気弁を配置する必要がないので、通気装置全体を排水管に隣接配置しつつ、コンパクトな構造とすることができる。
次に、本発明における排水用通気装置の他例を図9に従って説明する。
本例と上記の装置との同一部分は、同一符号を使用し、その説明を省略する。
図9において、逆止弁14の上部軸方向に設けた取付部14aに通気弁26の本体26aを螺着している。
この通気弁26は、常時は、通気部27を閉止している弁体28を設け、内部の負圧によって上昇して吸気する構造である。
次に、本発明における排水用通気装置の更に他の実施形態を図10に従って説明する。
本例における装置と上記の例の装置との同一部分は、同一符号を使用し、その説明を省略する。
本例は、排水管3の途中の隣接位置に、常時閉止状態の逆止状態の逆止弁14を連通させ、この逆止弁14は、排水管3の下流側からの逆流を防ぐ機能と、排水管3の負圧状態を解除するための通気弁機能とを兼用させた排水用通気状態である。
この逆止弁14は、一次側にスプリング11で付勢させて弁体(ジスク)12を閉止させた構造であり、逆止弁14の一次側には、開口部29を有する蓋体30を設けている。
本例は、通気弁22を設けることなく省略し、逆止弁14によって通気弁機能を発揮させるようにしているから、装置全体が更にコンパクトになり、しかも構造も簡素化される。
その他、本例における作用効果は、上記の例と略同様である。
図11は、本発明における排水用通気装置の更に他の形態を示した断面図である。
本例における装置と上記の例の装置との同一部分は、同一符号を使用し、その説明を省略する。
本例は、横配管3aの上部に開口部3bを形成し、この開口部3bに連通した取付部材31を設け、この取付部材31に排水用通気装置1の接続体32を取付けた場合である。横配管3aに水平に交差する方向に開口部3bを形成し、この開口部3bに排水用通気装置1を接続するようにしてもよい。
上記の例とは、縦配管3と横配管3aの違いであって、作用効果は、上記の例と略同様である。
なお、上記の例は洗面台について説明したが、台所の流し台・浴槽等の排水部、便器等の排水トラップ等を含む排水管或は排水立て管等の排水システムに広く用いることができる。
本発明における排水用通気装置を洗面台の排水トラップの下流側排水管に設けた例を示す断面説明図である。 図1に示した排水用通気装置の拡大断面図である。 排水用通気装置の分解斜視図である。 図2に示した装置の斜視図である。 図2のB−B線断面図である。 図4に示した装置の可動体の回動状態を示した平面図である。 (a)ないし(b)は、装置の可動体の回動状態を示した平面図である。 図2のA−A線拡大断面図である。 本発明における排水用通気装置の他例を示した断面図である。 本発明における排水用通気装置の更に他例を示した断面図である。 本発明における排水用通気装置の更に他例を示した断面図である。
符号の説明
1 装置
1a 連通部
3 排水管
5 接続体
7 ボデー
8 ベース体
12 ジスク
14 逆止弁
16 弁室
19 ジスク
20 貫通部(弁軸ガイド)
22 通気弁

Claims (4)

  1. 縦配管或いは横配管である排水管の途中の隣接位置に常時閉止状態の逆止弁を設けこの逆止弁は、排水管内の負圧に対して弁体を解放する程度の付勢力で一次側に弾発付勢された排水用通気装置において、前記逆止弁と排水管とを断面略矩形状の連通部で接続したことを特徴とする排水用通気装置。
  2. 前記逆止弁の軸方向に対して交叉する隣接位置に、常時、自重によって閉止し、管内の負圧によって開く通気弁を設けた請求項1に記載の排水用通気装置。
  3. 前記連通部の天井面のアール面半径R を底面のアール面半径R よりも大とした請求項1又は2に記載の排水用通気装置。
  4. 前記連通部の短形の底面内周面を、前記逆止弁側から前記排水管側に向けて緩やかな下り勾配に形成した請求項1乃至3の何れか1項に記載の排水用通気装置。
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