JP2022141410A - 電磁継電器 - Google Patents

Abstract

【課題】電磁継電器において、組立性の向上を図りつつ、可動接触片の位置精度の向上を図る。【解決手段】電磁継電器は、第１固定接点を含む第１固定端子と、第２固定接点を含む第２固定端子と、第１可動接点及び第２可動接点を含む可動接触片と、可動部材と、電磁石ブロックとを備える。可動部材は、第１可動接点から第１固定接点に向かう第１方向と第１固定接点から第１可動接点に向かう第２方向とを含む移動方向に移動可能である。接点バネは、可動接触片を第１方向に付勢する。電磁石ブロックは、回動可能な可動鉄片を含み、可動部材を移動方向に移動させる。可動接触片及び接点バネは、電磁石ブロックが位置する側と反対側から可動部材に挿入される。可動部材は、単一の部材で構成された第１部材を含む。第１部材は、可動鉄片の回動に応じて可動鉄片に第１方向に押圧される押圧部と、可動部材の移動方向において可動接触片を支持する支持部とを含む。【選択図】図３

Description

本発明は、電磁継電器に関する。

特許文献１に開示された電磁継電器は、固定端子と、可動接触片と、可動接触片を保持する可動部材と、可動部材を介して可動接触片を移動させる電磁石ブロックと、可動部材に配置され可動接触片を固定端子に向けて付勢する接点バネとを備えている。

可動部材は、可動接触片及び接点バネの組立性を考慮して、第１部材と、第２部材の２つの部材で構成されている。可動接触片及び接点バネは、電磁石ブロックが位置する側と反対側から第１部材に挿入され、第１の部材に連結される第２の部材と第１部材とによって可動部材の移動方向から挟まれている。第２部材は、可動部材の移動方向において、接点バネを抜け止めしている。

特開２０２０－１３６１０１号公報

特許文献１の電磁継電器では、可動部材の移動方向において、可動部材が２つの部材で構成されているので、可動接触片が２つの部材の寸法誤差や組立誤差の影響を受ける。このため、可動部材の移動方向において、可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度にばらつきが生じるおそれがある。

本発明の課題は、電磁継電器において、組立性の向上を図りつつ、可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度の向上を図ることにある。

本発明の一態様に係る電磁継電器は、第１固定端子と、第２固定端子と、可動接触片と、可動部材と、電磁石ブロックとを備える。第１固定端子は、第１固定接点を含む。第２固定端子は、第２固定接点を含む。可動接触片は、第１固定接点に対向する第１可動接点と、第２固定接点に対向する第２固定接点と、を含む。可動部材は、可動接触片を支持する。可動部材は、第１可動接点から第１固定接点に向かう第１方向と第１固定接点から第１可動接点に向かう第２方向とを含む移動方向に移動可能である。接点バネは、可動部材に配置され、可動接触片を第１方向に付勢する。電磁石ブロックは、回動可能な可動鉄片を含み、可動部材を移動方向に移動させる。可動接触片及び接点バネは、電磁石ブロックが位置する側と反対側から可動部材に挿入される。可動部材は、単一の部材で構成された第１部材を含む。第１部材は、可動鉄片の回動に応じて可動鉄片に第１方向に押圧される押圧部と、可動部材の移動方向において可動接触片を支持する支持部とを含む。

この電磁継電器では、電磁石ブロックが位置する側と反対側から可動接触片及び接点バネが可動部材に挿入されるので、組立性の向上を図ることができる。また、可動部材は、可動鉄片の回動に応じて移動するので、可動接触片及び接点バネを可動部材の移動方向において単一の部材で構成された第１部材で支持することが可能になる。これにより、可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度の向上を図ることができる。また、第１部材は、可動鉄片に押圧される押圧部と、可動部材の移動方向において可動接触片を支持する支持部とを含むので、押圧部と支持部とが別部材で構成されている場合に比べて、さらに可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度の向上を図ることができる。

接点バネは、可動部材の移動方向において、可動部材の第１部材と可動接触片とに接触して配置されてもよい。この場合は、可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度の向上をさらに図ることができる。

電磁継電器は、可動部材の第１部材に接触して配置され、可動部材の第１部材を第２方向に付勢する復帰バネをさらに備えてもよい。この場合は、可動部材に接触して配置される復帰バネを備えた電磁継電器において、可動部材の移動方向における可動接触片の位置精度の向上を図ることができる。

電磁継電器は、可動部材に対して第１部材のみに接触して配置され、可動部材の移動をガイドするベースをさらに備えてもよい。この場合は、可動部材において第１部材のみがベースに接触するので、可動部材とベースとの位置精度を高めることができる。その結果、可動部材の傾きや、摩耗を抑制できる。

ベースは、可動接触片の長手方向及び短手方向において、可動部材の移動を制限してもよい。この場合は、可動接触片の長手方向及び短手方向において、可動部材とベースとの位置精度を高めることができる。

可動部材は、第１部材と別体の第２部材をさらに含んでもよい。第１部材は、電磁石ブロックが位置する側と反対側に向かって開口し可動接触片及び接点バネが挿入される挿入孔を含んでもよい。第２部材は、電磁石ブロックが位置する側と反対側から第１部材に組み付けられ、可動接触片及び接点バネを挿入孔から抜け止めする。この場合は、第２部材によって可動接触片及び接点バネを抜け止めできる。

第２部材は、可動接触片の長手方向において、可動接触片を位置決めする位置決め部を含んでもよい。可動接触片は、第２部材の位置決め部に係合する第１係合部を含んでもよい。この場合は、可動接触片の長手方向において、可動接触片を位置決めできる。

第１部材は、可動接触片の長手方向において、可動接触片を位置決めする位置決め部を含んでもよい。可動接触片は、第１部材の位置決め部に係合する第２係合部を含んでもよい。この場合は、可動接触片の長手方向において、可動接触片を位置決めできる。

可動接触片は、可動部材の第１部材と第２部材とによって可動接触片の短手方向の移動が制限されてもよい。この場合は、可動接触片の長手方向において、可動接触片を位置決めできる。

可動接触片は、接点バネを位置決めするバネ支持部を含んでもよい。この場合は、可動接触片によって接点バネを位置決めできる。

本発明によれば、電磁継電器において、組立性の向上を図りつつ、可動接触片の位置精度の向上を図ることができる。

電磁継電器の斜視図である。 電磁継電器の側面図である。 電磁継電器を左右方向と直交する平面で切断した断面図である。 接点装置を前後方向と直交する平面で切断した断面図である。 ベースの斜視図である。 可動部材の部分斜視図である。 電磁継電器を上下方向と直交する平面で切断した部分断面図である。

以下、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について、図面を参照して説明する。なお、各図面において、Ｘ１方向を左方向、Ｘ２方向を右方向、Ｙ１方向を前方向、Ｙ２方向を後方向、Ｚ２方向を上方向、Ｚ１方向を下方向として説明する。本実施形態において、Ｚ１方向は、第１方向の一例であり、Ｚ２方向は第２方向の一例である。なお、これらの方向は、説明の便宜上、定義されるものであって、電磁継電器の配置方向を限定するものではない。

図１から図４に示すように、電磁継電器１は、ベース２と、接点装置３と、電磁石ブロック４とを備えている。ベース２は、樹脂などの絶縁材で形成されている。ベース２は、接点装置３及び電磁石ブロック４を支持している。接点装置３及び電磁石ブロック４は、ベース２に取り付けられるケース２０（図７参照）によって覆われる。なお、図１から図４では、ケース２０が省略されている。

図４は、接点装置３を前後方向と直交する平面で切断した断面図である。図５は、ベース２の部分斜視図である。ベース２は、底部２１と、端子支持部２２ａ，２２ｂと、第１壁部２３と、第２壁部２４とを含む。底部２１は、上下方向から見て矩形状である。

端子支持部２２ａ，２２ｂは、底部２１から上方に突出して形成されている。端子支持部２２ａは、端子支持部２２ｂと左右方向に離れて配置されている。端子支持部２２ａ，２２ｂの上面は、上下方向に直交する平坦面を含む。

第１壁部２３は、前後方向と直交する方向に延びている。第１壁部２３は、底部２１から上方に突出するとともに、左右方向に延びている。第１壁部２３は、端子支持部２２ａ，２２ｂよりも前方に配置されている。第２壁部２４は、第１壁部２３と前後方向に対向する。第２壁部２４は、端子支持部２２ａ，２２ｂよりも後方に配置されている。

接点装置３は、第１固定端子６と、第２固定端子７と、可動接触片８と、可動部材９と、接点バネ１０とを含む。第１固定端子６、第２固定端子７及び可動接触片８は、板状の端子であり、銅などの導電性を有する材料で形成されている。

第１固定端子６及び第２固定端子７は、断面がＵ字状であり、左右方向から見て、Ｕ字状に屈曲した形状を有している。第１固定端子６及び第２固定端子７は、ベース２に支持されている。第１固定端子６及び第２固定端子７は、例えば、ベース２に圧入固定されている。

第１固定端子６は、第１固定接点６ａと、接点支持部６ｂと、１対の延伸部６ｃと、１対の外部接続部６ｄと、を含む。第１固定接点６ａは、接点支持部６ｂに配置されている。第１固定接点６ａは、第１固定端子６にかしめ固定されている。

接点支持部６ｂは、端子支持部２２ａの上面に支持されている。接点支持部６ｂは、上下方向と直交する方向に延びている。接点支持部６ｂは、第１固定接点６ａを支持する。接点支持部６ｂは、第１固定接点６ａがかしめ固定されている。なお、第１固定接点６ａは、第１固定端子に溶接されてもよいし、第１固定端子６と一体であってもよい。

１対の延伸部６ｃは、ベース２の底部２１に圧入固定されている。１対の延伸部６ｃは、接点支持部６ｂの前後方向の両端から下方に屈曲し、ベース２の底部２１から下方に突出する。１対の外部接続部６ｄは、１対の延伸部６ｃの下端に配置されており、図示しない外部機器と電気的に接続される。

第２固定端子７は、第１固定端子６と左右方向に離れて配置されている。第２固定端子７は、第１固定端子６と同様の形状である。第２固定端子７は、第２固定接点７ａと、接点支持部７ｂと、１対の延伸部７ｃと、１対の外部接続部７ｄと、を含む。第２固定端子７の各構成は、第１固定端子６の各構成と同様であるため説明を省略する。

可動接触片８は、左右方向に延びている。可動接触片８の長手方向は、左右方向と一致する。可動接触片８の短手方向は、前後方向と一致する。可動接触片８は、第１固定端子６及び第２固定端子７の上方に配置されている。可動接触片８は、電磁石ブロック４が位置する側と反対側から可動部材９に挿入される。すなわち、本実施形態では、可動接触片８は、前側から可動部材９に挿入される。

可動接触片８は、第１可動接点８ａと、第２可動接点８ｂと、バネ支持部８ｃと、１対の係合部８ｄとを含む。第１可動接点８ａ及び第２可動接点８ｂは、可動接触片８の下面に配置されている。第１可動接点８ａは、第１固定接点６ａと上下方向に対向し、第１固定接点６ａに接触可能である。第２可動接点８ｂは、第２固定接点７ａと上下方向に対向し、第２固定接点７ａに接触可能である。本実施形態では、第１可動接点８ａ及び第２可動接点８ｂは、可動接触片８にかしめ固定されている。なお、第１可動接点８ａ及び第２可動接点８ｂは、可動接触片８に溶接されてもよいし、可動接触片８と一体であってもよい。

バネ支持部８ｃは、接点バネ１０を支持する。バネ支持部８ｃは、可動接触片８の長手方向の中心に配置されている。バネ支持部８ｃは、可動接触片８の上面から上方に向かって突出する突起である。

１対の係合部８ｄは、可動接触片８の長手方向の中心付近において、可動接触片８の短手方向の両端から外側に張り出すように形成されている。１対の係合部８ｄは、第１係合部及び第２係合部の一例である。

可動接触片８は、第１可動接点８ａから第１固定接点６ａに向かうＺ１方向と、第１固定接点６ａから第１可動接点８ａに向かうＺ２方向とを含む移動方向に移動可能である。本実施形態では、可動接触片８は、上下方向に移動可能である。可動接触片８は、可動部材９に支持されている。可動接触片８は、可動部材９を左右方向に貫通している。可動接触片８は、可動部材９の移動に応じて移動する。可動接触片８は、可動部材９に対して上下方向に相対移動可能である。

可動部材９は、樹脂などの絶縁材で形成されている。可動部材９は、可動接触片８を支持する。可動部材９は、上下方向に延びている。可動部材９は、左右方向における可動接触片８の中央に配置されている。

可動部材９は、上端が電磁石ブロック４に連結されている。可動部材９は、Ｚ１方向とＺ２方向とを含む移動方向に移動可能である。本実施形態では、可動部材９は、上下方向に移動可能である。

ここで、ベース２は、図５に示すように、凹部２５と、ガイド部２６とを含む。凹部２５は、第１壁部２３と第２壁部２４の間に配置されている。凹部２５は、底部２１の上面から下方向に凹むように形成されている。凹部２５は、上方に向かって開口している。凹部２５は、上下方向から見て、非円形状に形成されている。ガイド部２６は、可動部材９の上下方向の移動をガイドする。ガイド部２６は、凹部２５の一部によって構成される。ガイド部２６は、凹部２５の内側面によって構成されている。ガイド部２６は、円形部２６ａと、円形部２６ａから前後方向に張り出した凸部２６ｂとを含む。

可動部材９は、第１部材３１と、第２部材３２とを含む。第１部材３１は、単一の部材で構成されている。第１部材３１の外径寸法は、可動部材９の外形寸法に対応する。すなわち、可動部材９の外形寸法は、単一の部材によって構成される第１部材３１の外形寸法である。本実施形態では、ベース２は、左右方向において、可動部材９に対して第１部材３１のみが接触する。ベース２は、前後方向において、可動部材９に対して第１部材３１のみが接触する。ベース２は、上下方向において、可動部材９に対して第１部材３１のみが接触する。ベース２は、可動接触片８の長手方向及び短手方向において、可動部材９の移動を制限する。第１部材３１は、第１壁部２３、第２壁部２４及びガイド部２６によって左右方向及び前後方向の移動が制限されている。

第１部材３１は、押圧部３１ａと、挿入孔３１ｂと、支持部３１ｃと、バネ収容部３１ｄと、位置決め部３１ｅと、摺動部３１ｆとを含む。押圧部３１ａは、第１部材３１の上部に配置されている。押圧部３１ａは、上面が略平坦に形成されている。押圧部３１ａは、後述する可動鉄片４ｅの回動に応じて可動鉄片４ｅに下方向に押圧される。

挿入孔３１ｂは、可動接触片８及び接点バネ１０を電磁石ブロック４が位置する側と反対側から挿入するための孔である。挿入孔３１ｂは、前方に向かって開口している。挿入孔３１ｂは、第１部材３１の前面から後方に向かって凹む形状を有している。挿入孔３１ｂは、左右方向に開口している。

支持部３１ｃは、上下方向において、可動接触片８を支持する。支持部３１ｃは、挿入孔３１ｂの下面の一部によって構成されている。支持部３１ｃは、上下方向に直交する平坦面で構成されている。支持部３１ｃは、可動接触片８の下面に接触する。

バネ収容部３１ｄは、摺動部３１ｆの内側に形成されている。第１部材３１の下部に配置されている。バネ収容部３１ｄは、下方に向かって開口する。バネ収容部３１ｄは、下方から上方に向かって凹む形状を有している。

位置決め部３１ｅは、挿入孔３１ｂに形成されている。位置決め部３１ｅは、可動接触片８の長手方向において、可動接触片８を位置決めする。位置決め部３１ｅは、挿入孔３１ｂの後面において、後方に向かって凹む形状を有している。位置決め部３１ｅは、可動接触片８の１対の係合部８ｄの一方に係合する。

摺動部３１ｆは、ガイド部２６の形状に沿う形状を有しており、ガイド部２６にガイドされる。摺動部３１ｆは、ガイド部２６に対して上下方向に摺動する。

第２部材３２は、第１部材３１と別体である。第２部材３２は、電磁石ブロック４が位置する側と反対側から第１部材３１に組み付けられる。第２部材３２は、第１部材３１の挿入孔３１ｂを前方から覆うように取り付けられており、可動接触片８及び接点バネ１０を挿入孔３１ｂから抜け止めする。可動接触片８は、第１部材３１と第２部材３２とによって前後方向から挟持されている。すなわち、可動接触片８は、第１部材３１と第２部材３２とによって短手方向の移動が制限されている。

第２部材３２は、スナップフィットにより第１部材３１に結合される。第２部材３２は、１対の爪部３２ａを含む。１対の爪部３２ａは、図３に示すように、第１部材３１を前後方向に貫通して、第１部材３１の後面に形成された係止部に係合する。

第２部材３２は、可動接触片８の長手方向において、可動接触片８を位置決めする位置決め部３２ｂをさらに含む。位置決め部３２ｂは、可動接触片８の１対の係合部８ｄの他方に係合する。

第２部材３２は、ベース２及び電磁石ブロック４から離れている。すなわち、第２部材３２は、ベース２及び電磁石ブロック４と直接接触しておらず、ベース２に対して摺動しない。第２部材３２は、第１部材３１と一体移動する。

接点バネ１０は、コイルバネであり、可動接触片８の上部に配置されている。接点バネ１０は、可動接触片８を接触方向（ここでは、下方向）に付勢する。接点バネ１０は、上下方向に圧縮された状態で第１部材３１の挿入孔３１ｂに収容されている。接点バネ１０は、可動接触片８を第１部材３１の支持部３１ｃに向けて押圧する。接点バネ１０は、第１部材３１と可動接触片８とに接触して配置されている。接点バネ１０の上端外周面は、挿入孔３１ｂの内面と第２部材３２の内面とに接触しており、接点バネ１０の径方向の移動が制限されている。接点バネ１０の上端は、挿入孔３１ｂの内面に接触する。接点バネ１０の下端は、可動接触片８のバネ支持部８ｃに配置されており、接点バネ１０の径方向の移動が制限されている。

電磁石ブロック４は、接点装置３の後方に配置されている。電磁石ブロック４は、可動部材９を介して可動接触片８を上下方向に移動させる。電磁石ブロック４は、コイル４ａと、スプール４ｂと、固定鉄心４ｃと、ヨーク４ｄと、可動鉄片４ｅと、ヒンジバネ４ｆ、復帰バネ４ｇとを含む。

コイル４ａは、スプール４ｂの外周に巻回されている。コイル４ａは、コイル端子４ｈに接続されている。コイル端子４ｈは、１対のタブ端子を含み、ベース２の底部２１から下方に突出している。コイル端子４ｈは、コイル４ａに駆動電源を供給する外部電源に接続される。プール４ｂは、上下方向に延びている。固定鉄心４ｃは、スプール４ｂの内周部に配置されている。ヨーク４ｄは、コイル４ａの後方を覆うように配置されている。ヨーク４ｄは、左右方向から見て略Ｌ字状である。ヨーク４ｄは、固定鉄心４ｃの下端に接続されている。

可動鉄片４ｅは、ヒンジバネ４ｆを介してヨーク４ｄに回動可能に支持されている。可動鉄片４ｅは、ヨーク４ｄの上端を支点として回動する。可動鉄片４ｅは、固定鉄心４ｃの上方に配置されている。可動鉄片４ｅは、前端が第１部材３１の押圧部３１ａに接触して配置されている。可動鉄片４ｅは、回動に応じて第１部材３１の押圧部３１ａを下方向に押圧する。ヒンジバネ４ｆは、可動鉄片４ｅを固定鉄心４ｃから離れる方向に付勢する。復帰バネ４ｇは、可動部材９の第１部材３１とベース２の底部２１との間に配置されている。復帰バネ４ｇは、第１部材３１に接触して配置されている。復帰バネ４ｇは、上部がバネ収容部３１ｄに収容されており、下部が凹部２５に収容されている。復帰バネ４ｇは、可動部材９を開離方向（ここでは、上方向）に付勢する。

次に電磁継電器１の動作について説明する。コイル４ａに電圧が印加されていない開状態では、ヒンジバネ４ｆ及び復帰バネ４ｇの弾性力によって可動部材９が開離方向に押圧されている。このため、第１可動接点８ａは、第１固定接点６ａから開離しており、第２可動接点８ｂは、第２固定接点７ａから開離している。

コイル４ａに電圧が印加されて電磁石ブロック４が励磁されると、可動鉄片４ｅが固定鉄心４ｃに吸引されて回動し、可動鉄片４ｅによって可動部材９が接触方向に押圧される。これにより、可動部材９がヒンジバネ４ｆ及び復帰バネ４ｇの弾性力に抗して接触方向に移動する。可動部材９の接触方向の移動に伴い、接点バネ１０が接触方向に移動する。これにより、可動接触片８が接触方向に移動して、第１可動接点８ａは、第１固定接点６ａに接触し、第２可動接点８ｂは、第２固定接点７ａに接触する。コイル４ａの電圧の印加が停止されると、可動部材９は、ヒンジバネ４ｆ及び復帰バネ４ｇの弾性力によって開離方向に移動する。

この電磁継電器では、電磁石ブロック４が位置する側と反対側から可動接触片８及び接点バネ１０が可動部材９に挿入されるので、組立性の向上を図ることができる。また、可動部材９は、可動鉄片４ｅの回動に応じて移動するので、可動接触片８及び接点バネ１０を可動部材９の移動方向において単一の部材で構成された第１部材３１で支持することが可能になる。これにより、可動部材９の移動方向における可動接触片８の位置精度の向上を図ることができる。また、第１部材３１は、可動鉄片４ｅに押圧される押圧部３１ａと、可動部材９の移動方向において可動接触片８を支持する支持部３１ｃとを含むので、押圧部３１ａと支持部３１ｃとが別部材で構成されている場合に比べて、さらに可動部材９の移動方向における可動接触片８の位置精度の向上を図ることができる。

また、本実施形態では、可動部材９において、第１部材３１のみがベース２に接触する。これにより、可動部材９とベース２との位置精度を高めることができるので、可動部材９の傾きや摩耗を抑制できる。

接点バネ１０は、可動部材９の移動方向において、可動部材９の第１部材３１と可動接触片８とに接触して配置されているので、可動部材９の移動方向における可動接触片８の位置精度の向上を図ることができる。

以上、本発明の一態様に係る電磁継電器の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、接点装置３或いは電磁石ブロック４の構成が変更されてもよい。

第１部材３１は、押圧部３１ａと支持部３１ｃを少なくとも含んでいればよい。例えば、第１部材３１においてバネ収容部３１ｄが省略されてもよい。

第２部材３２は、省略されてもよい。この場合は、例えば、第１部材３１の挿入孔３１ｂに可動接触片８及び接点バネ１０を挿入孔３１ｂから抜け止めする形状を設けてもよい。

１ 電磁継電器
２ ベース
４ 電磁石ブロック
４ｅ 可動鉄片
６ 第１固定端子
６ａ 第１固定接点
７ 第２固定端子
７ａ 第２固定接点
８ 可動接触片
８ａ 第１固定接点
８ｂ 第２固定接点
９ 可動部材
１０ 接点バネ
３１ 第１部材
３１ａ 押圧部
３１ｂ 挿入孔
３１ｃ 支持部
３２ 第２部材

Claims (10)

1. 第１固定接点を含む第１固定端子と、
   第２固定接点を含む第２固定端子と、
   前記第１固定接点に対向する第１可動接点と、前記第２固定接点に対向する第２可動接点と、を含む可動接触片と、
   前記第１可動接点から前記第１固定接点に向かう第１方向と前記第１固定接点から前記第１可動接点に向かう第２方向とを含む移動方向に移動可能であり、前記可動接触片を支持する可動部材と、
   前記可動部材に配置され、前記可動接触片を前記第１方向に付勢する接点バネと、
   回動可能な可動鉄片を含み、前記可動部材を前記可動部材の移動方向に移動させる電磁石ブロックと、
   を備え、
   前記可動接触片及び前記接点バネは、前記電磁石ブロックが位置する側と反対側から前記可動部材に挿入され、
   前記可動部材は、単一の部材で構成された第１部材を含み、
   前記第１部材は、前記可動鉄片の回動に応じて前記可動鉄片に前記第１方向に押圧される押圧部と、前記可動部材の移動方向において前記可動接触片を支持する支持部とを含む、
   電磁継電器。
   
2. 前記接点バネは、前記可動部材の移動方向において、前記可動部材の第１部材と前記可動接触片とに接触して配置されている、
   請求項１に記載の電磁継電器。
   
3. 前記可動部材の前記第１部材に接触して配置され、前記可動部材の前記第１部材を前記第２方向に付勢する復帰バネをさらに備えた、
   請求項１又は２に記載の電磁継電器。
   
4. 前記可動部材に対して前記第１部材のみに接触して配置され、前記可動部材の移動をガイドするベースをさらに備えた、
   請求項１から３のいずれか１項に記載の電磁継電器。
   
5. 前記ベースは、前記可動接触片の長手方向及び短手方向において、前記可動部材の移動を制限する、
   請求項４に記載の電磁継電器。
   
6. 前記可動部材は、前記第１部材と別体の第２部材をさらに含み、
   前記第１部材は、前記反対側に向かって開口し前記可動接触片及び前記接点バネが挿入される挿入孔を含み、
   前記第２部材は、前記反対側から前記第１部材に組み付けられ、前記可動接触片及び前記接点バネを前記挿入孔から抜け止めする、
   請求項１から５のいずれか１項に記載の電磁継電器。
   
7. 前記第２部材は、前記可動接触片の長手方向において、前記可動接触片を位置決めする位置決め部を含み、
   前記可動接触片は、前記第２部材の前記位置決め部に係合する第１係合部を含む、
   請求項６に記載の電磁継電器。
   
8. 前記第１部材は、前記可動接触片の長手方向において、前記可動接触片を位置決めする位置決め部を含み、
   前記可動接触片は、前記第１部材の前記位置決め部に係合する第２係合部を含む、
   請求項６又は７に記載の電磁継電器。
   
9. 前記可動接触片は、前記可動部材の前記第１部材と前記第２部材とによって前記可動接触片の短手方向の移動が制限されている、
   請求項６から８のいずれか１項に記載の電磁継電器。
   
10. 前記可動接触片は、前記接点バネを位置決めするバネ支持部を含む、
    請求項１から９のいずれか１項に記載の電磁継電器。

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