JP2022139764A - 液体希釈システム - Google Patents

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Abstract

Figure 2022139764000001
【課題】液体調合の精度を高めることができる液体希釈システムを提供する。
【解決手段】液体希釈システムは、重量測定器と、希釈剤投入装置と、希釈剤合計重量決定処理部と、希釈剤投入処理部と、希釈剤重量取得処理部と、混合容器に投入された希釈剤の重量が希釈剤合計重量に到達する以前に実行されて、希釈剤投入装置を停止させることで希釈剤投入処理を一旦停止させ、内容物の重量の変化が無くなった時点の値と希釈剤投入装置を停止させた時点の値との差を希釈剤漏れ重量として取得する希釈剤漏れ重量取得処理を実行可能な希釈剤漏れ重量取得処理部と、希釈剤投入再開処理部と、希釈剤合計重量から希釈剤漏れ重量を引いた値を希釈剤投入停止重量として設定する希釈剤投入停止重量設定処理を実行可能な希釈剤投入停止重量設定処理部と、希釈剤投入終了処理部と、を備えている。
【選択図】図5

Description

本発明の実施形態は、液体希釈システムに関する。
従来、例えば複数種類の液体を調合槽で混合して混合液体を生成する場合、各液体を収容する各貯留槽と、各貯留槽から調合槽への液移動を可能とする複数の移送管と、これらの移送管にそれぞれ設けられ各貯留槽から調合槽への液移動を開閉制御する複数の制御バルブと、各制御バルブを制御するコントローラと、を備える装置が用いられている。この装置を用いた複数種類の液体の調合では、各貯留槽から取り出される各液体の重量変化を測定することで任意の混合比が達成される。
ここで、一般的な制御バルブは、例えば弁体等の機械的な構成をソレノイドやモータ等の電磁的構成によって駆動させているため、閉鎖の制御信号を受けてから完全に閉鎖するまでに若干の時間差が生じる。しかし、閉鎖の制御信号を受けてから完全に閉鎖するまでの期間も液体は流出する。そのため、従来構成では、この期間に流出した液体が誤差として含まれてしまい、その結果、調合の精度が高められないといった課題があった。
特開平6-226069号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、液体調合の精度を高めることができる液体希釈システムを提供することにある。
実施形態の液体希釈システムは、希釈対象となる希釈対象液体と希釈剤とを混合して混合液体を生成するための混合容器が載置されて、前記混合容器内の内容物の重量を測定可能な重量測定器と、電磁的に制御可能であって希釈剤容器に貯留された希釈剤を前記混合容器に投入可能な希釈剤投入装置と、前記混合容器に対して投入する前記希釈剤の重量の合計である希釈剤合計重量を決定する希釈剤合計重量決定処理を実行可能な希釈剤合計重量決定処理部と、前記希釈剤投入装置を動作させて前記混合容器に前記希釈剤を投入する希釈剤投入処理を実行可能な希釈剤投入処理部と、前記希釈剤投入処理の実行によって前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量を取得する希釈剤重量取得処理を実行可能な希釈剤重量取得処理部と、前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量が前記希釈剤合計重量に到達する以前に実行されて、前記希釈剤投入装置を停止させることで前記希釈剤投入処理を一旦停止させ、前記内容物の重量の変化が無くなった時点の値と前記希釈剤投入装置を停止させた時点の値との差を希釈剤漏れ重量として取得する希釈剤漏れ重量取得処理を実行可能な希釈剤漏れ重量取得処理部と、前記希釈剤投入処理が一旦停止された場合に前記内容物の重量の変化が無くなった後に前記希釈剤投入処理を再開する希釈剤投入再開処理を実行可能な希釈剤投入再開処理部と、前記希釈剤合計重量から前記希釈剤漏れ重量を引いた値を希釈剤投入停止重量として設定する希釈剤投入停止重量設定処理を実行可能な希釈剤投入停止重量設定処理部と、前記希釈剤投入処理の実行中に前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量が前記希釈剤投入停止重量に到達したときに前記希釈剤投入装置を停止させて前記希釈剤投入処理を終了する希釈剤投入終了処理を実行可能な希釈剤投入終了処理部と、を備えている。
第1実施形態による液体希釈システムの一例を概略的に示す図 第1実施形態による液体希釈システムについて、処理装置の電気的構成の一例を示すブロック図 第1実施形態による液体希釈システムについて、記憶処理によって記憶する情報の一例を示す図 第1実施形態による液体希釈システムについて、希釈剤の自動投入の経時的推移の一例を示す図 第1実施形態による液体希釈システムについて、希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈の一例を示すフローチャート 第1実施形態による液体希釈システムについて、希釈剤漏れ重量取得処理の一例を示すフローチャート 第1実施形態による液体希釈システムについて、希釈割合情報の他の例を示す図 第2実施形態による液体希釈システムについて、処理装置の電気的構成の一例を示すブロック図 第2実施形態による液体希釈システムについて、希釈割合情報の一例を示す図 第2実施形態による液体希釈システムの他の例を概略的に示す図 第2実施形態による液体希釈システムについて、希釈割合情報の他の例を示す図 第3実施形態による液体希釈システムの一例を概略的に示す図 第3実施形態による液体希釈システムについて、塗料原液及び希釈剤の自動投入の経時的推移の一例を示す図 第3実施形態による液体希釈システムについて、塗料原液及び希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈の一例を示すフローチャート 第3実施形態による液体希釈システムについて、液体漏れ重量取得処理の一例を示すフローチャート
以下、複数の実施形態について図面を参照しながら説明する。各実施形態では、液体希釈システム1の適用対象の一例である液体塗料の生成について説明する。なお、液体希釈システム1の適用対象としては、液体塗料の生成の他に、溶液、薬液、液体飲料、工業用化学液体等の生成があるが、これに限られない。なお、各実施形態において実質的に同一の要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示す液体希釈システム1は、例えば混合容器10内で希釈対象液体としての塗料原液と希釈剤とを混合して混合液体である液体塗料を生成することができるシステムである。混合容器10は、例えば上部が開口しており、内部に液体を貯留して持ち運ぶことができる液体用の容器である。混合容器10は、例えば液体希釈システム1に専用のものであっても良いし、市販品であっても良い。
液体希釈システム1は、重量測定器20、希釈剤容器31、希釈剤投入装置32、及び処理装置40を備えている。重量測定器20は、混合容器10が載置されて混合容器10内の内容物の重量を測定可能である。重量測定器20は、載置台21と、重量センサ22と、を有している。載置台21は、図1に示すように、混合容器10を載せるためのものであって、例えば上面が平面状に構成されている。重量センサ22は、載置台21に載せられた混合液体を含む混合容器10全体の重量を測定可能である。なお、本実施形態では、図1における重量測定器20に混合容器10が設置された状態での重力方向を上下方向とする。
希釈剤容器31は、例えば容器状に形成され、希釈剤を貯留可能に構成されている。希釈剤投入装置32は、電磁的に制御可能であって希釈剤容器31に貯留された希釈剤を混合容器10に投入可能である。希釈剤投入装置32は、例えば供給弁33と、希釈剤ノズル34と、を有している。供給弁33は、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁である。供給弁33の上流側つまり流入側は希釈剤容器31に接続され、下流側つまり流出側は希釈剤ノズル34に接続されている。
希釈剤ノズル34は、例えば円筒状に形成され、希釈剤容器31から供給弁33を介して供給された希釈剤を混合容器10内に投入するためのものである。希釈剤ノズル34は、流出口341を有している。流出口341は、希釈剤ノズル34の下流側の端部つまり先端部に設けられており、希釈剤ノズル34に供給された希釈剤を吐出するためのものである。
本実施形態の場合、希釈剤容器31内の希釈剤は、その自重のみによって希釈剤容器31から希釈剤投入装置32へむかって流出する。つまり、希釈剤投入装置32は、希釈剤容器31内の希釈剤を移送するための駆動源を有していない。なお、この構成に限らず、希釈剤投入装置32が例えばポンプ等の駆動源を有する構成として、希釈剤を当該駆動源によって移送させる構成としても良い。
また、本実施形態の場合、希釈剤投入装置32は、希釈剤の流出量を直接測定する流量計等の計測機器を有していない。つまり、本実施形態において、希釈剤の投入重量は、重量測定器20が測定する重量のみによって管理されている。これにより、液体希釈システム1の構成を簡単にすることができるとともに、コストの低減を図ることができる。
処理装置40は、重量測定器20に電気的に接続されて重量測定器20で測定した重量を計算処理する機能を有する。更に、処理装置40は、重量測定器20から取得した各種情報をユーザである作業者に提示する機能を有する。本実施形態では、図1に示すように、処理装置40と重量測定器20とは、互いに独立した機器つまり別体に構成されている。なお、処理装置40と重量測定器20とは、別体な構成に限らず、処理装置40と重量測定器20とが互いに一体として構成されていても良い。また、処理装置40は、液体希釈システム1専用のものであっても良いし、他の機器と共有して用いられるものであっても良い。
処理装置40は、図2にも示すように、入力部41、表示部42、計時部43、記憶部44、及び制御部45を有している。入力部41は、例えばタッチセンサや押しボタン等で構成されており、作業者の操作を受け付ける。入力部41には、制御部45による重量及び時刻の取得の実行要求を作業者から受け付けるためのスタートボタン等がある。
表示部42は、例えば液晶ディスプレイで構成することができる。表示部42は、作業者の入力部41に対する操作により入力される情報や重量測定器20が測定している情報等を提示する機能を有する。この場合、入力部41と表示部42とは、タッチパネルディスプレイで構成することができる。
計時部43は、任意の時点の時刻を取得する機能、又は基準となるある時点からの経過時間を測定する機能の一方又は両方を有している。本明細書において、時刻とは、例えば何時何分何秒というような絶対的な時刻、又はある時点を基準とした相対的な時刻を意味する。また、時間とは、ある一点の時刻からある一点の時刻までの時の長さを意味する。
記憶部44は、例えば書き換え可能なハードディスクドライブやフラッシュメモリ等で構成することができる。記憶部44は、制御部45が取得した混合液体この場合塗料の生成に関するデータ例えば塗料原液の種類、希釈剤の種類、希釈割合等を例えば塗料生成を行った日時や気温等の付加的情報とともに保存することができる。
制御部45は、図2に示すように、例えばCPU451や、ROM、RAM、及び書き換え可能なフラッシュメモリ等の記憶領域452を有するマイクロコンピュータを主体に構成されている。重量センサ22、供給弁33、入力部41、表示部42、計時部43、及び記憶部44は、それぞれ制御部45に電気的に接続されている。
記憶領域452は、重量測定器20及び希釈剤投入装置32を液体希釈システム1に適用させるためのプログラムを記憶している。そして、制御部45は、CPU451において上記プログラムを実行することにより、希釈割合情報取得処理部51、希釈剤合計重量決定処理部52、希釈剤投入処理部53、希釈剤重量取得処理部54、希釈剤漏れ重量取得処理部55、希釈剤投入再開処理部56、希釈剤投入停止重量設定処理部57、希釈剤投入終了処理部58、及び記憶処理部59をソフトウェアにより仮想的に実現する。
すなわち、処理装置40が有する各処理部51~59は、CPU451が上述した記憶領域452に格納されているコンピュータプログラムを実行してコンピュータプログラムに対応する処理を実行することにより実現されている、つまりソフトウェアにより実現されている。なお、各処理部51~59のうち少なくとも一部を例えば制御部45と一体の集積回路としてハードウェアにより実現されても良いし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現しても良い。
次に、処理装置40が有する処理部51~59の詳細について説明する。希釈割合情報取得処理部51は、希釈割合情報取得処理を実行可能である。希釈割合情報取得処理は、塗料原液に対する希釈割合を決定するための情報である希釈割合情報を取得する処理を含む。この場合、希釈割合情報取得処理は、作業者が入力部41に入力した任意の希釈割合を希釈割合情報として取得することができる。
希釈剤合計重量決定処理部52は、希釈剤合計重量決定処理を実行可能である。希釈剤合計重量決定処理は、混合容器10に対して投入する希釈剤の重量の合計である希釈剤合計重量Vmkを決定する処理を含む。希釈剤合計重量Vmkは、例えば使用する塗料原液の総重量と希釈割合とに基づいて求められる。具体的には、希釈剤合計重量Vmkは、塗料原液の総重量に希釈割合を掛けることで算出される。
希釈剤投入処理部53は、希釈剤投入処理を実行可能である。希釈剤投入処理は、希釈剤投入装置32を動作させて混合容器10に希釈剤を投入する処理を含む。すなわち、希釈剤投入処理では、制御部45によって供給弁33が開放されて希釈剤容器31と希釈剤ノズル34とが連通されることで希釈剤容器31内の希釈剤が混合容器10に投入される。
希釈剤重量取得処理部54は、希釈剤重量取得処理を実行可能である。希釈剤重量取得処理は、希釈剤投入処理の実行によって混合容器10に投入された希釈剤の重量を取得する処理を含む。この場合、希釈剤投入装置32から希釈剤を投入している期間の前後における重量測定器20が測定した重量差を算出することで、希釈剤の投入重量を取得することができる。なお、希釈剤重量取得処理が取得する情報には、希釈剤の重量の他にその重量を取得した測定時刻を含むことができる。
希釈剤漏れ重量取得処理部55は、希釈剤漏れ重量取得処理を実行可能である。希釈剤漏れ重量取得処理は、混合容器10に投入された希釈剤の重量が希釈剤合計重量Vmkに到達する以前に実行されて、希釈剤投入装置32を停止させることで希釈剤投入処理を一旦停止させ、内容物の重量の変化が無くなった時点の値と希釈剤投入装置32を停止させた時点の値との差を希釈剤漏れ重量Vrkとして取得する処理を含む。この場合、希釈剤漏れ重量Vrkは、制御部45によって供給弁33が閉鎖されて希釈剤容器31から希釈剤ノズル34への希釈剤の供給が一旦停止されて、重量測定器20が測定する内容物の重量の変化が無くなった時点の重量と制御部45から供給弁33を閉状態とする閉信号が出力された時点の重量測定器20が測定する内容物の重量との差によって算出される。
つまり、本実施形態の場合、希釈剤投入装置32を停止させた時点とは、制御部45から供給弁33を閉状態とする閉信号が出力された時点を意味する。そのため、希釈剤漏れ重量Vrkには、制御部45から供給弁33に対して閉信号が出力されてから実際に供給弁33が閉鎖までの期間において流出した希釈剤の重量が含まれる。
また、希釈剤漏れ重量取得処理は、塗料原液の希釈作業全体の前半でかつ希釈剤投入処理が実行されてから重量測定器20の測定する重量の変化率が一定になった後に実行することができる。すなわち、希釈剤漏れ重量取得処理は、希釈剤ノズル34内部の空気が排出されて、希釈剤ノズル34に希釈剤が満たされた状態で実行することができる。これにより、希釈剤漏れ重量Vrkを安定して取得でき、希釈剤漏れ重量Vrkを正確に把握することができる。
希釈剤投入再開処理部56は、希釈剤投入再開処理を実行可能である。希釈剤投入再開処理は、希釈剤投入処理が一旦停止された場合に内容物の重量の変化が無くなった後に希釈剤投入処理を再開する処理を含む。
希釈剤投入停止重量設定処理部57は、希釈剤投入停止重量設定処理を実行可能である。希釈剤投入停止重量設定処理は、希釈剤合計重量Vmkから希釈漏れ重量Vrkを引いた値を希釈剤投入停止重量Vskとして設定する処理を含む。希釈剤投入停止重量Vskを設定することによって、例えば制御部45から供給弁33に対して閉信号を出力してから実際に供給弁33が閉鎖するまでの時間差に起因した希釈剤合計重量Vmkに対する希釈剤の投入重量の超過を抑制することができる。その結果、塗料調合の精度を高めることができる。
希釈剤投入終了処理部58は、希釈剤投入終了処理を実行可能である。希釈剤投入終了処理は、希釈剤投入処理の実行中に混合容器10に投入された希釈剤の重量が希釈剤投入停止重量Vskに到達したときに希釈剤投入装置32を停止この場合供給弁33を閉鎖させて希釈剤投入処理を終了する処理を含む。
記憶処理部59は、記憶処理を実行可能である。記憶処理は、希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期とその希釈剤漏れ重量取得処理の実行により取得した希釈剤漏れ重量Vrkとを紐づけて記憶する処理を含む。この場合、記憶処理によって記憶する情報には、図3に示すように、希釈割合、希釈剤漏れ重量Vrk、希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期、気温、及び湿度等を含めることができる。これにより、塗料生成に関する品質管理の強化を図るとともに、トレーサビリティの向上を図ることができる。
図4は、希釈剤の自動投入の経時的推移の一例を示したものであり、上段に供給弁33の動作制御、中段に希釈剤ノズル34からの希釈剤の流出重量、下段に重量測定器20が測定する重量の変化を示している。希釈対象液体である塗料原液を貯留した混合容器10が重量測定器20の上に載せられた状態つまり重量が初期値W0の状態で、供給弁33が開放されて希釈剤容器31から混合容器10内に希釈剤が投入され始めてから所定期間Ta経過した後に、供給弁33が一旦閉鎖されて希釈剤の投入が停止される。なお、所定期間Taには、希釈剤が投入され始めてから重量増加率又は重量増加量が一定となった期間が含まれる。
この場合、制御部45から供給弁33に対して閉信号が出力されてから混合容器10内の内容物の重量変化がなくなるまでの期間Tbにおける重量増加分が希釈剤漏れ重量Vrkとして取得される。そして、供給弁33が再度開放されて、投入停止重量Vskに到達した時刻t1において供給弁33が閉鎖される。供給弁33が閉鎖された後に、希釈剤漏れ重量Vrkに相当する希釈剤が混合容器10内に投入されて、希釈剤の投入重量の総量は目標値である希釈剤合計重量Vmkに至る。
以下では、図5及び図6も参照して、希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈における制御内容の一例について説明する。なお、以下の説明において、各処理部51~59で行われる処理は、全て制御部45が主体となって行うものとして説明する。
制御部45は、図5に示すように、作業者が塗料原液を貯留した混合容器10を載置台21の上に載せることで重量測定器20が測定する重量が増加した場合に、希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈を開始する(スタート)。
制御部45は、ステップS11において、希釈割合情報取得処理部51により希釈割合情報取得処理を実行して、作業者が入力部41へ希釈割合を直接入力した場合に希釈割合を設定する。次に、制御部45は、作業者が入力部41のスタートボタンを操作したか否かを判断する。スタートボタンが操作された場合(ステップS12でYES)、制御部45はステップS13に処理を移行させる。
そして、制御部45は、ステップS13において、重量測定器20が測定した混合容器10内に貯留された塗料原液の重量を取得する。この場合、制御部45は、取得した塗料原液の重量を測定重量の初期値W0に設定する。なお、本実施形態では、予め記憶部44に混合容器10単体の重量を記憶させておくことができる。そして、制御部45は、重量測定器20の実際の計測値と混合容器10単体の重量との差を算出することで、内容物の重量を取得する。
次に、制御部45は、ステップS14において、希釈剤合計重量決定処理部52により希釈剤合計重量決定処理を実行して、重量測定器20が測定した塗料原液の重量と設定された希釈割合とに基づいて希釈剤の投入重量である希釈剤合計重量Vmkを決定する。そして、制御部45は、ステップS15において、希釈剤投入処理部53により希釈剤投入処理を実行して、供給弁33を開いて混合容器10内へ希釈剤の投入を開始する。この場合、制御部45は、希釈剤重量取得処理部54により希釈剤重量取得処理を実行して、混合容器10に投入された希釈剤の重量とその重量を取得した測定時刻を取得する。
次に、制御部45は、ステップS16において、希釈剤漏れ重量取得処理部55により、希釈剤漏れ重量取得処理を実行する。図6に示すように、ステップS16の希釈剤漏れ重量取得処理では、制御部45は、ステップA11において、希釈剤が混合容器10に投入されてから所定期間が経過した場合、又は重量測定器20の測定した重量の増加率又は増加量が一定となった場合のいずれか一方又は両方の条件が満たされたか否かを判断する。これら所定の条件が満たされた場合(ステップA11でYES)、制御部45はステップA12に処理を移行させる。そして、制御部45は、ステップA12において、供給弁33を閉鎖して希釈剤の投入を停止する。
制御部45は、ステップA13において、供給弁33に対して閉信号を出力した時点の重量測定器20が測定した重量v1と重量v1を取得した測定時刻とを取得し、記憶部44に記憶する。その後、制御部45は、ステップA14において、所定期間の間に重量変化があるか否かを判断する。所定期間例えば数秒間重量変化がない場合(ステップA14でYES)、制御部45はステップA15に処理を移行させる。そして、制御部45は、ステップA15において、混合容器10内の内容物の重量の変化が無くなった時点の重量測定器20が測定した重量v2と重量v2を取得した測定時刻とを取得し、記憶部44に記憶する。この場合、制御部45は、重量v1を取得した測定時刻又は重量v2を取得した測定時刻のいずれか一方を希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期として記憶部44に記憶する。
次に、制御部45は、ステップA16において、重量v2と重量v1との差を希釈剤漏れ重量Vrkとして算出し、制御部45は図5のフローに処理を戻して(図6のリターン)、ステップS17に処理を移行させる。
制御部45は、ステップS17において、希釈剤投入停止重量設定処理部57により希釈剤投入停止重量設定処理を実行して、希釈剤合計重量Vmkから希釈漏れ重量Vrkを引いた値を希釈剤投入停止重量Vskとして設定する。次に、制御部45は、ステップS18において、希釈剤投入再開処理部56により希釈剤投入再開処理を実行して、希釈剤投入処理を再開し、供給弁33を開いて希釈剤の投入を実行させる。
そして、制御部45は、ステップS19において、希釈剤の投入重量が希釈剤投入停止重量Vskに到達したか否かを判断する。希釈剤投入停止重量Vskに到達した場合(ステップS19でYES)、制御部45はステップS20に処理を移行させる。その後、制御部45は、ステップS20において、希釈剤投入終了処理部58により希釈剤投入終了処理を実行して、供給弁33を閉鎖して混合容器10内への希釈剤の投入を終了する。
制御部45は、ステップS20において、記憶処理部59により、記憶処理を実行し、希釈割合、希釈剤漏れ重量Vrk、希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期等のデータを記憶部44に記憶させて、塗料原液の希釈を終了する(エンド)。
以上説明した実施形態によれば、液体希釈システム1は、重量測定器20、希釈剤投入装置32、希釈剤合計重量決定処理部52、希釈剤投入処理部53、希釈剤重量取得処理部54、希釈剤漏れ重量取得処理部55、希釈剤投入再開処理部56、希釈剤投入停止重量設定処理部57、及び希釈剤投入終了処理部58を備えている。重量測定器20は、希釈対象となる希釈対象液体としての塗料原液と希釈剤とを混合して混合液体である塗料を生成するための混合容器10が載置されて、混合容器10内の内容物の重量を測定可能である。希釈剤投入装置32は、電磁的に制御可能であって希釈剤容器31に貯留された希釈剤を混合容器10に投入可能である。
希釈剤合計重量決定処理部52は、混合容器10に対して投入する希釈剤の重量の合計である希釈剤合計重量Vmkを決定する希釈剤合計重量決定処理を実行可能である。希釈剤投入処理部53は、希釈剤投入装置32を動作させて混合容器10に希釈剤を投入する希釈剤投入処理を実行可能である。希釈剤重量取得処理部54は、希釈剤投入処理の実行によって混合容器10に投入された希釈剤の重量を取得する希釈剤重量取得処理を実行可能である。
希釈剤漏れ重量取得処理部55は、混合容器10に投入された希釈剤の重量が希釈剤合計重量Vmkに到達する以前に実行されて、希釈剤投入装置32を停止させることで希釈剤投入処理を一旦停止させ、内容物の重量の変化が無くなった時点の値と希釈剤投入装置32を停止させた時点の値との差を希釈剤漏れ重量Vrkとして取得する希釈剤漏れ重量取得処理を実行可能である。希釈剤投入再開処理部56は、希釈剤投入処理が一旦停止された場合に内容物の重量の変化が無くなった後に希釈剤投入処理を再開する希釈剤投入再開処理を実行可能である。
希釈剤投入停止重量設定処理部57は、希釈剤合計重量Vmkから希釈剤漏れ重量Vrkを引いた値を希釈剤投入停止重量Vskとして設定する希釈剤投入停止重量設定処理を実行可能である。希釈剤投入終了処理部58は、希釈剤投入処理の実行中に混合容器10に投入された希釈剤の重量が希釈剤投入停止重量Vskに到達したときに希釈剤投入装置32を停止させて希釈剤投入処理を終了する希釈剤投入終了処理を実行可能である。
これによれば、希釈剤漏れ重量取得処理によって、希釈剤の投入を停止させる信号を出力してから実際に希釈剤の投入が停止するまでの時間差によって生じる希釈剤が流出する重量である希釈剤漏れ重量Vrkを正確に把握することができる。そして、希釈剤の投入重量の目標値である希釈剤合計重量Vmkから希釈剤漏れ重量Vrkを引いた希釈剤投入停止重量Vskを希釈剤の投入を終了する重量として設定することができる。これにより、希釈剤の投入重量が、希釈剤合計重量Vmkを超過して混合容器10内に投入されてしまうことを効率的に抑えることができる。その結果、液体調合の精度を高めることができる。
また、新規な希釈剤を使用する場合であっても、希釈剤漏れ重量取得処理を一連の希釈作業の中途で実行することによって希釈剤漏れ重量Vrkを事前に把握することなく液体調合を行うことができる。これにより、作業効率を損なうことなく塗料等の混合液体の生成を行うことができる。
また、液体希釈システム1は、記憶処理部59を更に備えている。記憶処理部59は、希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期とその希釈剤漏れ重量取得処理の実行により取得した希釈剤漏れ重量Vrkとを紐づけて記憶する記憶処理を実行可能である。これによれば、混合液体の生成に関する品質管理の強化を図るとともに、トレーサビリティの向上を図ることができる。
更に、希釈剤漏れ重量Vrkを管理することによって、例えば希釈剤投入装置32の異常等を客観的なデータに基づいて早期に発見することができる。これにより、液体希釈システム1を構成する装置のメンテナンスを効率的に行うことができる。
なお、希釈割合情報取得処理において、希釈割合情報取得処理部51は、作業者が入力部41に使用する希釈対象液体の種類を入力した場合に、記憶部44に記憶された図7に示す希釈割合情報を自動で取得する構成とすることができる。この場合、図7の例では、記憶部44には、希釈割合情報として塗料原液の種類に対応した希釈剤の種類と希釈割合とを記憶しておくことができる。
これにより、作業者は、希釈対象液体の種類を選択することによって、予め設定された所定の希釈割合に基づいて所定重量の希釈剤を混合容器10へ自動で投入することができる。よって、作業者が希釈割合を入力操作する場合に比べて、誤った量の希釈剤が混合容器10へ投入されることを抑制することができる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について図8から図9を参照して説明する。本実施形態では、処理装置40は、温度センサ46と、湿度センサ47と、を有している。温度センサ46は、処理装置40の周囲の気温を検知可能である。湿度センサ47は、処理装置40の周囲の湿度を検知可能である。そして、温度センサ46及び湿度センサ47は、図8に示すように、それぞれ制御部45に電気的に接続されている。
ここで、例えば塗料の粘度は、塗装品質を左右する重要な要素の1つである。塗料の粘度は、塗料原液と希釈剤の混合比で決まるが、同一の混合比であっても周囲の気温によっても変動する。そこで、本実施形態では、記憶部44は、例えば気温や湿度等の所定の条件に基づいて設定された任意の希釈割合を記憶しておくことができる。これにより、当日の気温や塗装時の温度環境に合わせて希釈割合を調整できるため、塗料粘度の変動を抑えることができる。
具体的には、図9に示すように、記憶部44は、塗料原液種類毎に所定条件例えば温度条件に応じた希釈割合を記憶することができる。図9におけるPa1、Pa2、Pa3は、同一種類の希釈剤aにおいて異なった希釈割合を示しており、Pb1、Pb2、Pb3と、Pc1、Pc2、Pc3と、についてもそれぞれ同一種類の希釈剤b、cに対して異なった希釈割合を示している。この場合、希釈割合は、Pa1>Pa2>Pa3、Pb1>Pb2>Pb3、及びPc1>Pc2>Pc3の関係が成り立つ。なお、本明細書では、低温とは例えば5℃以上15℃未満、中温とは例えば15℃以上30℃未満、高温とは30℃以上を意味する。
そして、希釈割合情報取得処理において、例えば作業者が指定した塗料原液の種類に応じて希釈割合を自動で取得する際に、作業者によって塗料原液Aが指定されると、気温が低温例えば5℃の場合、希釈割合はPa1が自動で選択される。一方、気温が高温例えば30℃の場合、希釈割合はPa3が自動で選択される。
これにより、作業者が希釈割合を入力する場合に比べて、効率的に温度変化に対応した液体調合を行うことができる。なお、希釈割合を変更するための条件は、温度の他に湿度や作業性すなわち作業者の好みがあるが、これに限られない。
なお、温度変化に対応した液体調合を行う他の手法として、例えば図10に示すように、複数の希釈剤容器31を設ける構成とする方法がある。図10の例では、液体希釈システム1は、複数この場合3つの希釈剤容器31a、31b、31cと、切替弁81a、81b、81cと、を備えている。各希釈剤容器31a、31b、31cは、例えば揮発性の異なる希釈剤をそれぞれ貯留可能に構成されている。
切替弁81a、81b、81cは、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁であり、制御部45に電気的に接続されている。切替弁81a、81b、81cは、複数の希釈剤容器31a、31b、31cのいずれか一つを選択的に混合容器10に対して希釈剤を投入可能にするためのものである。各切替弁81a、81b、81cは、図10に示すように、各希釈剤容器31a、31b、31cの下流側つまり流出側であって、かつ各希釈剤容器31a、31b、31cと供給弁33との間に設けられている。すなわち、各希釈剤容器31a、31b、31cは、各切替弁81a、81b、81cを介して希釈剤投入装置32に接続されている。
また、記憶部44は、図11に示すように、希釈割合情報として希釈対象液体の種類毎に温度条件に対応づけた希釈剤の種類と希釈割合とを記憶しておくことができる。温度条件は、例えば5℃~15℃のように所定の数値範囲毎に複数設定することができる。この場合、図11に示すように、3つの温度条件例えば低温、中温、高温に対して例えば希釈剤X、Y、Zがそれぞれ対応付けられている。希釈剤Xは、揮発性が高い成分が含まれており、塗料の乾燥又は硬化が遅くなる低温環境での使用に適している。希釈剤Yは、標準的な揮発性を有しており、中温環境での使用に適している。希釈剤Zは、揮発性が低い成分が含まれており、塗料の乾燥又は硬化が早くなる高温環境での使用に適している。希釈割合は、希釈剤の種類に依らず一律の値例えば20%として定めておくことができる。
作業者は、例えば希釈剤容器31aに希釈剤X、希釈剤容器31bに希釈剤Y、希釈剤容器31aに希釈剤Z、をそれぞれ貯留しておくことができる。そして、使用する希釈剤は、希釈割合情報取得処理において、作業者が入力部41に入力した塗料原液の種類と温度センサ46が検知した温度とに基づいて自動で選択される。更に、希釈剤投入処理において、複数の希釈剤容器31a、31b、31cに対応して設けられた複数の切替弁81a、81b、81cのうちいずれか一つを選択的に動作させていずれか一つの希釈剤容器31a、31b、31cと希釈剤投入装置32とを連通させるとともに、希釈剤投入装置32を動作させて混合容器10に希釈剤を投入させる。
このようにして、揮発性の異なる複数種類の希釈剤を選択的に使用できることによって、夏季や冬季のように異なる温度環境に対応して柔軟に所望の液体調合を達成することができる。また、使用する希釈剤種類が自動で選択されるため、作業者が誤って希釈剤種類を選択することによって生じる液体調合のバラつきを抑制することができる。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について図12から図15を参照して説明する。上記第1実施形態の構成では、希釈対象液体である塗料原液が貯留された混合容器10に対して希釈剤を自動投入する態様であったのに対し、本実施形態では、混合容器10に対して塗料原液と希釈剤との双方を自動投入する態様である。具体的には、この第3実施形態では、液体希釈システム1は、液体容器61と、液体投入装置62と、を備えている。
液体容器61は、例えば容器状に形成され、希釈対象液体この場合塗料原液を貯留可能に構成されている。なお、液体容器61は、希釈剤容器31よりも大きい容量で構成されている。液体投入装置62は、電磁的に制御可能であって液体容器61に貯留された塗料原液を混合容器10に投入可能である。液体投入装置62は、図12に示すように、例えば供給弁63と、液体ノズル64と、を有している。供給弁63は、電磁的に開閉動作可能な液体用の開閉弁である。供給弁63の上流側つまり流入側は液体容器61に接続され、下流側つまり流出側は液体ノズル64に接続されている。なお、本実施形態では、液体容器61側の供給弁63を第1供給弁63と称し、希釈剤容器31側の供給弁33を第2供給弁33と称することがある。
液体ノズル64は、例えば円筒状に形成され、液体容器61から第1供給弁63を介して供給された希釈対象液体を混合容器10内に投入するためのものである。液体ノズル64は、流出口641を有している。流出口641は、液体ノズル64の下流側の端部つまり先端部に設けられており、液体ノズル64に供給された希釈対象液体を吐出するためのものである。また、液体ノズル64の流出口641の内径は、希釈剤ノズル34の流出口341の内径より大きい寸法で設定されている。すなわち、液体ノズル64からの単位時間当たりの液体の流出量は、希釈剤ノズル34からの単位時間当たりの液体の流出量よりも大きくなるように設定されている。
本実施形態の場合、液体容器61内の塗料原液は、その自重のみによって液体容器61から液体投入装置62へむかって流出する。つまり、液体投入装置62は、液体容器61内の塗料原液を移送するための駆動源を有していない。なお、この構成に限らず、液体投入装置62が例えばポンプ等の駆動源を有する構成として、塗料原液を当該駆動源によって移送させる構成としても良い。
また、本実施形態の場合、液体投入装置62は、希釈剤投入装置32と同様に、塗料原液の流出量を直接測定する流量計等の計測機器を有していない。つまり、本実施形態において、塗料原液及び希釈剤の投入重量は、重量測定器20が測定する重量のみによって管理されている。これにより、液体希釈システム1の構成を簡単にすることができるとともに、コストの低減を図ることができる。
本実施形態の場合、記憶領域452は、液体投入装置62を液体希釈システム1に適用させるためのプログラムを記憶している。そして、制御部45は、CPU451において上記プログラムを実行することにより、液体合計重量決定処理部71、基準設定処理部72、液体投入処理部73、液体重量取得処理部74、液体漏れ重量取得処理部75、液体投入再開処理部76、液体投入停止重量設定処理部77、及び液体投入終了処理部78をソフトウェアにより仮想的に実現する。
すなわち、処理装置40が有する各処理部71~78は、CPU451が上述した記憶領域452に格納されているコンピュータプログラムを実行してコンピュータプログラムに対応する処理を実行することにより実現されている、つまりソフトウェアにより実現されている。なお、各処理部71~78のうち少なくとも一部を例えば制御部45と一体の集積回路としてハードウェアにより実現されても良いし、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現しても良い。
次に、処理装置40が有する処理部71~78の詳細について説明する。液体合計重量決定処理部71は、液体合計重量決定処理を実行可能である。液体合計重量決定処理は、混合容器10に対して投入する塗料原液の重量の合計である液体合計重量Vmgを決定する処理を含む。液体合計重量Vmgは、例えば生成される塗料の重量Vmと希釈割合Pとに基づいて求められる。具体的には、液体合計重量Vmgは、次式(1)によって算出される。
Vmg=Vm/(1+P) ・・・(1)
基準設定処理部72は、基準設定処理を実行可能である。基準設定処理は、液体合計重量Vmg及び希釈剤合計重量Vmkに基づいて、混合容器10に対する希釈対象液体及び希釈剤の投入回数と投入回数毎に投入する希釈対象液体の基準量である液体基準量Vkgと希釈剤の基準量である希釈剤基準量Vkkとを設定する処理を含む。
この場合、液体基準量Vkgは、液体合計重量Vmgを所定の投入回数で除した値によって求められる。また、希釈剤基準量Vkkは、例えば液体基準量Vkgを塗料割合で除した値によって求められる。
液体投入処理部73は、液体投入処理を実行可能である。液体投入処理は、液体投入装置62を動作させて混合容器10に希釈対象液体を投入する処理を含む。すなわち、液体投入処理では、制御部45によって第1供給弁63が開放されて液体容器61と液体ノズル64とが連通されることで液体容器61内の塗料原液が混合容器10に投入される。
液体重量取得処理部74は、液体重量取得処理を実行可能である。液体重量取得処理は、液体投入処理において混合容器10に投入された希釈対象液体の重量を取得する処理を含む。この場合、液体投入装置62から塗料原液を投入している期間の前後における重量差を算出することで、塗料原液の投入重量を取得することができる。なお、液体重量取得処理が取得する情報には、塗料原液の重量の他にその重量を取得した測定時刻を含むことができる。
また、本実施形態では、液体投入処理は、希釈剤投入処理とは相互に重ならない期間に実行される。この場合、液体投入処理と希釈剤投入処理とは、それぞれ複数回ずつ交互に実行される。そして、本実施形態の場合、塗料原液及び希釈剤の投入回数は、同じ回数で設定される。これにより、塗料原液と希釈剤との混合をより均一に行うことができるため、塗料つまり混合液体の品質の向上を図ることができる。なお、塗料原液及び希釈剤の投入回数は、同じ回数に限らず、異なる回数で設定されても良い。
液体漏れ重量取得処理部75は、液体漏れ重量取得処理を実行可能である。液体漏れ重量取得処理は、混合容器10に投入された希釈対象液体の重量が液体合計重量Vmgに到達する以前に実行されて、液体投入装置62を停止させることで液体投入処理を一旦停止させ、内容物の重量の変化が無くなった時点の値と液体投入装置62を停止させた時点の値との差を液体漏れ重量Vrgとして取得する処理を含む。この場合、液体漏れ重量Vrgは、制御部45によって第1供給弁63が閉鎖されて液体容器61から液体ノズル64への塗料原液の供給が一旦停止されて、重量測定器20が測定する内容物の重量の変化が無くなった時点の重量と制御部45から第1供給弁63を閉状態とする閉信号が出力された時点の重量測定器20が測定する内容物の重量との差によって算出される。
つまり、本実施形態の場合、液体投入装置62を停止させた時点とは、制御部45から第1供給弁63を閉状態とする閉信号が出力された時点を意味する。そのため、液体漏れ重量Vrgには、制御部45から第1供給弁63に対して閉信号が出力されてから実際に第1供給弁63が閉鎖までの期間において流出した塗料原液の重量が含まれる。
液体投入再開処理部76は、液体投入再開処理を実行可能である。液体投入再開処理は、液体投入処理が一旦停止された場合に内容物の重量の変化が無くなった後に液体投入処理を再開する処理を含む。
液体投入停止重量設定処理部77は、液体投入停止重量設定処理を実行可能である。液体投入停止重量設定処理は、液体合計重量Vmgから液体漏れ重量Vrgを引いた値を液体投入停止重量Vsgとして設定する処理を含む。液体投入停止重量Vsgを設定することによって、例えば制御部45から第1供給弁63に対して閉信号を出力してから実際に第1供給弁63が閉鎖するまでの時間差に起因した液体合計重量Vmgに対する塗料原液の投入重量の超過を抑制することができる。
液体投入終了処理部78は、液体投入終了処理を実行可能である。液体投入終了処理は、液体投入処理の実行中に混合容器10に投入された希釈対象液体の重量が液体投入停止重量Vsgに到達したときに液体投入装置62を停止この場合第1供給弁63を閉鎖させて液体投入処理を終了する処理を含む。
また、本実施形態の場合、記憶処理部59が実行する記憶処理は、液体漏れ重量取得処理の実行時期とその液体漏れ重量取得処理の実行により取得した液体漏れ重量Vrgとを紐づけて記憶する処理を更に含む。
図13は、塗料原液及び希釈剤の自動投入の経時的推移の一例を示したものである。空の状態の混合容器10が重量測定器20の上に載せられた状態つまり重量が初期値W0の状態で、第1供給弁63が開放されて液体容器61から混合容器10内に塗料原液が投入され始めてから所定期間TA経過した後に、第1供給弁63が一旦閉鎖されて塗料原液の投入が停止される。なお、所定期間TAには、塗料原液が投入され始めてから重量増加率又は重量増加量が一定となった期間が含まれる。
その後、制御部45から第1供給弁63に対して閉信号が出力されてから混合容器10内の内容物の重量変化がなくなるまでの期間TBにおける重量増加分が液体漏れ重量Vrgとして取得される。
次に、第2供給弁33が開放されて希釈剤容器31から混合容器10内に希釈剤が投入され始めてから所定期間TC経過した後に、第2供給弁33が一旦閉鎖されて希釈剤の投入が停止される。なお、所定期間TCには、希釈剤が投入され始めてから重量増加率又は重量増加量が一定となった期間が含まれる。
その後、制御部45から第2供給弁33に対して閉信号が出力されてから混合容器10内の内容物の重量変化がなくなるまでの期間TDにおける重量増加分が希釈剤漏れ重量Vrkとして取得される。
希釈剤漏れ重量Vrkの取得後、第1供給弁63が再度開放されて、内容物の増加重量が液体基準量Vkgに到達した時点で第1供給弁63が閉鎖される。次に、第2供給弁33が再度開放されて、内容物の増加重量が希釈剤基準量Vkkに到達した時点で第2供給弁33が閉鎖される。この液体基準量Vkg及び希釈剤基準量Vkkを投入するサイクルは、最後の所定回数に至るまで繰り返し実行される。
最後の所定回数において、第1供給弁63が開放されて、塗料原液の投入重量の累積値が液体投入停止重量Vsgに到達した時刻T1において第1供給弁63が閉鎖される。第1供給弁63が閉鎖された後に、液体漏れ重量Vrgに相当する塗料原液が混合容器10内に投入されて、塗料原液の投入重量の総重量は目標値である液体合計重量Vmgに至る。
その後、第2供給弁33が開放されて、希釈剤の投入重量の累積値が投入停止重量Vskに到達した時刻T2において第2供給弁33が閉鎖される。第2供給弁33が閉鎖された後に、希釈剤漏れ重量Vrkに相当する希釈剤が混合容器10内に投入されて、希釈剤の投入重量の総量は目標値である希釈剤合計重量Vmkに至る。このようにして、塗料原液と希釈剤との自動投入による塗料生成が行われる。
以下では、図14及び図15も参照して、塗料原液及び希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈における制御内容の一例について説明する。本実施形態の制御部45は、塗料原液及び希釈剤の自動投入による塗料原液の希釈において、図5に示す制御内容に替えて、図14に示す制御内容を実行する。なお、以下の説明において、各処理部71~78で行われる処理は、全て制御部45が主体となって行うものとして説明する。
制御部45は、図14に示すように、作業者が空の状態の混合容器10を載置台21の上に載せた際に取得した重量を測定重量の初期値W0に設定すると(スタート)、ステップS31において、作業者が入力部41のスタートボタンを操作したか否かを判断する。スタートボタンが操作された場合(ステップS31でYES)、制御部45はステップS32に処理を移行させる。
次に、制御部45は、ステップS32において、作業者が入力部41に入力した希釈割合と生成する混合液体この場合塗料の合計重量とに基づいて、液体合計重量決定処理部71及び希釈剤合計重量決定処理部52により、液体合計重量決定処理及び希釈剤合計重量決定処理を実行して、塗料原液の投入重量である液体合計重量Vmgと希釈剤の投入重量である希釈剤合計重量Vmkを決定する。そして、制御部45は、ステップS33において、基準設定処理部72により基準設定処理を実行して、塗料原液及び希釈剤の投入回数と投入回数毎に投入する塗料原液の基準量である液体基準量Vkg及び希釈剤の基準量である希釈剤基準量Vkkとを設定する。
次に、制御部45は、ステップS34において、液体投入処理部73により液体投入処理を実行して、第1供給弁63を開いて混合容器10内へ塗料原液の投入を開始する。この場合、制御部45は、液体重量取得処理部74により液体重量取得処理を実行して、混合容器10に投入された塗料原液の重量とその重量を取得した測定時刻を取得する。
次に、制御部45は、ステップS35において、液体漏れ重量取得処理部75により、液体漏れ重量取得処理を実行する。図15に示すように、ステップS35の液体漏れ重量取得処理では、制御部45は、ステップB11において、塗料原液が混合容器10に投入されてから所定期間が経過した場合、又は重量測定器20の測定した重量の増加率又は増加量が一定となった場合のいずれか一方又は両方の条件が満たされたか否かを判断する。これら所定の条件が満たされた場合(ステップB11でYES)、制御部45はステップB12に処理を移行させる。そして、制御部45は、ステップB12において、第1供給弁63を閉鎖して塗料原液の投入を停止する。
次に、制御部45は、ステップB13において、第1供給弁63に対して閉信号を出力した時点の重量測定器20が測定した重量V1と重量V1を取得した測定時刻とを取得し、記憶部44に記憶する。その後、制御部45は、ステップB14において、所定期間の間に重量変化があるか否かを判断する。所定期間例えば数秒間重量変化がない場合(ステップB14でYES)、制御部45はステップB15に処理を移行させる。
そして、制御部45は、ステップB15において、混合容器10内の内容物の重量の変化が無くなった時点の重量測定器20が測定した重量V2と重量V2を取得した測定時刻とを取得し、記憶部44に記憶する。この場合、制御部45は、重量V1を取得した測定時刻又は重量V2を取得した測定時刻のいずれか一方を液体漏れ重量取得処理の実行時期として記憶部44に記憶する。
次に、制御部45は、ステップB16において、重量V2と重量V1との差を液体漏れ重量Vrgとして算出し、制御部45は図14のフローに処理を戻して(図15のリターン)、ステップS36に処理を移行させる。
制御部45は、ステップS36において、液体投入停止重量設定処理部77により液体投入停止重量設定処理を実行して、液体合計重量Vmgから液体漏れ重量Vrgを引いた値を液体投入停止重量Vsgとして設定する。
次に、制御部45は、ステップS37において、希釈剤投入処理部53により希釈剤投入処理を実行して、第2供給弁33を開いて混合容器10内へ希釈剤の投入を開始する。この場合、制御部45は、希釈剤重量取得処理部54により希釈剤重量取得処理を実行して、混合容器10に投入された希釈剤の重量とその重量を取得した測定時刻を取得する。
次に、制御部45は、ステップS38において、希釈剤漏れ重量取得処理部55により、希釈剤漏れ重量取得処理を実行する。制御部45は、図7に示す処理を実行した後に図14のフローに処理を戻して(図7のリターン)、ステップS39に処理を移行させる。そして、制御部45は、ステップS39において、希釈剤投入停止重量設定処理部57により希釈剤投入停止重量設定処理を実行して、希釈剤合計重量Vmkから希釈剤漏れ重量Vrkを引いた値を希釈剤投入停止重量Vskとして設定する。
次に、制御部45は、ステップS40において、液体投入再開処理部76により液体投入再開処理を実行して、液体投入処理を再開し、第1供給弁63を開いて塗料原液の投入を実行させる。
そして、制御部45は、ステップS41において、投入回が最後の投入回であるか否かを判断する。最後の投入回でない場合(ステップS41でNO)、制御部45はステップS42に処理を移行させる。次に、制御部45は、ステップS42において、塗料原液の投入重量が液体基準量Vkgに到達したか否かを判断する。液体基準量Vkgに到達した場合(ステップS42でYES)、制御部45はステップS43に処理を移行させる。その後、制御部45は、ステップS43において、第1供給弁63を閉鎖して塗料原液の投入を停止させる。
制御部45は、ステップS44において、希釈剤投入再開処理部56により希釈剤投入再開処理を実行して、希釈剤投入処理を再開し、第2供給弁33を開いて希釈剤の投入を実行させる。そして、制御部45は、ステップS45において、希釈剤の投入重量が希釈剤基準量Vkkに到達したか否かを判断する。希釈剤基準量Vkkに到達した場合(ステップS45でYES)、制御部45はステップS46に処理を移行させる。その後、制御部45は、ステップS46において、第2供給弁33を閉鎖して希釈剤の投入を停止させる。
一方、最後の投入回であった場合(ステップS41でYES)、制御部45はステップS47に処理を移行させる。制御部45は、ステップS47において、塗料原液の投入重量の累積値が液体投入停止重量Vsgに到達したか否かを判断する。液体投入停止重量Vsgに到達した場合(ステップS47でYES)、制御部45はステップS48に処理を移行させる。その後、制御部45は、ステップS48において、液体投入終了処理部78の処理により液体投入終了処理を実行して、第1供給弁63を閉鎖して混合容器10内への塗料原液の投入を終了する。
次に、制御部45は、ステップS50において、希釈剤の投入重量の累積値が希釈剤投入停止重量Vskに到達したか否かを判断する。希釈剤投入停止重量Vskに到達した場合(ステップS50でYES)、制御部45はステップS51に処理を移行させる。その後、制御部45は、ステップS51において、希釈剤投入終了処理部58により希釈剤投入終了処理を実行して、第2供給弁33を閉鎖して混合容器10内への希釈剤の投入を終了する。
そして、制御部45は、ステップS52において、記憶処理部59により記憶処理を実行して、液体漏れ重量Vrg、希釈剤漏れ重量Vrk、液体漏れ重量取得処理の実行時期、希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期等のデータを記憶部44に記憶させて、塗料原液の希釈を終了する(エンド)。
以上説明した第2実施形態によれば、液体希釈システム1は、液体投入装置62、液体合計重量決定処理部71、液体投入処理部73、液体重量取得処理部74、液体漏れ重量取得処理部75、液体投入再開処理部76、液体投入停止重量設定処理部77、及び液体投入終了処理部78を備えている。液体投入装置62は、電磁的に制御可能であって液体容器61に貯留された希釈対象液体を混合容器10に投入可能である。
液体合計重量決定処理部71は、混合容器10に対して投入する希釈対象液体の重量の合計である液体合計重量Vmgを決定する液体合計重量決定処理を実行可能である。液体投入処理部73は、液体投入装置62を動作させて混合容器10に希釈対象液体を投入する液体投入処理を実行可能である。液体重量取得処理部74は、液体投入処理において混合容器10に投入された希釈対象液体の重量を取得する液体重量取得処理を実行可能である。
液体漏れ重量取得処理部75は、混合容器10に投入された希釈対象液体の重量が液体合計重量Vmgに到達する以前に実行されて、液体投入装置62を停止させることで液体投入処理を一旦停止させ、内容物の重量の変化が無くなった時点の値と液体投入装置62を停止させた時点の値との差を液体漏れ重量Vrgとして取得する液体漏れ重量取得処理を実行可能である。液体投入再開処理部76は、液体投入処理が一旦停止された場合に内容物の重量の変化が無くなった後に液体投入処理を再開する液体投入再開処理を実行可能である。
液体投入停止重量設定処理部77は、液体合計重量Vmgから液体漏れ重量Vrgを引いた値を液体投入停止重量Vsgとして設定する液体投入停止重量設定処理を実行可能である。液体投入終了処理部78は、液体投入処理の実行中に混合容器10に投入された塗料原液の重量が液体投入停止重量Vsgに到達したときに液体投入装置62を停止させて液体投入処理を終了する液体投入終了処理を実行可能である。また、希釈剤投入処理と液体投入処理とは相互に重ならない期間に実行される。
これによれば、希釈対象液体と希釈剤とを自動投入することによって、液体調合に関する作業負担を軽減することができる。また、作業者が希釈対象液体や希釈剤の投入重量を計算する必要がないため、投入重量の計算間違い等を効率的に防ぐことができ、結果として液体調合のバラつきを抑えることができる。
また、液体漏れ重量取得処理によって、希釈対象液体の投入を停止させる信号を出力してから実際に希釈対象液体の投入が停止するまでの時間差によって生じる希釈対象液体が流出する重量である液体漏れ重量Vrgを正確に把握することができる。そして、希釈対象液体の投入重量の目標値である液体合計重量Vmgから液体漏れ重量Vrgを引いた液体投入停止重量Vsgを希釈対象液体の投入を終了する重量として設定することができる。これにより、希釈対象液体の投入重量が、液体合計重量Vmgを超過して混合容器10内に投入されてしまうことを効率的に抑えることができる。その結果、液体調合の精度を高めることができる。
更に、希釈剤投入処理と液体投入処理とは相互に重ならない期間に実行されることによって、混合容器10に投入される希釈剤及び希釈対象液体の投入重量を重量測定器20のみで管理することができる。これにより、液体希釈システム1の構成を簡易にすることができるため、コストの低減を図ることができる。
また、希釈剤投入処理と液体投入処理とはそれぞれ複数回ずつ交互に実行される。これにより、希釈対象液体と希釈剤とを複数回に分けて交互に混合容器10に投入することによって、希釈対象液体と希釈剤との混合をより均一に行うことができるため、混合液体の品質の向上を図ることができる。
また、記憶処理部59は、液体漏れ重量取得処理の実行時期とその液体漏れ重量取得処理の実行により取得した液体漏れ重量Vrgとを紐づけて記憶する記憶処理を更に実行可能である。これによれば、混合液体の生成に関する品質管理の強化を図るとともに、トレーサビリティの向上を図ることができる。
更に、液体漏れ重量Vrgを管理することによって、例えば液体投入装置62の異常等を客観的なデータに基づいて早期に発見することができる。これにより、液体希釈システム1を構成する装置のメンテナンスを効率的に行うことができる。
以上、本発明の複数の実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、上記し且つ図面に記載した各実施形態に限定されるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更することができる。
1…液体希釈システム、10…混合容器、20…重量測定器、31…希釈剤容器、32…希釈剤投入装置、52…希釈剤合計重量決定処理部、53…希釈剤投入処理部、54…希釈剤重量取得処理部、55…希釈剤漏れ重量取得処理部、56…希釈剤投入再開処理部、57…希釈剤投入停止重量設定処理部、58…希釈剤投入終了処理部、59…記憶処理部、61…液体容器、62…液体投入装置、71…液体合計重量決定処理部、73…液体投入処理部、74…液体重量取得処理部、75…液体漏れ重量取得処理部、76…液体投入再開処理部、77…液体投入停止重量設定処理部、78…液体投入終了処理部

Claims (5)

  1. 希釈対象となる希釈対象液体と希釈剤とを混合して混合液体を生成するための混合容器が載置されて、前記混合容器内の内容物の重量を測定可能な重量測定器と、
    電磁的に制御可能であって希釈剤容器に貯留された希釈剤を前記混合容器に投入可能な希釈剤投入装置と、
    前記混合容器に対して投入する前記希釈剤の重量の合計である希釈剤合計重量を決定する希釈剤合計重量決定処理を実行可能な希釈剤合計重量決定処理部と、
    前記希釈剤投入装置を動作させて前記混合容器に前記希釈剤を投入する希釈剤投入処理を実行可能な希釈剤投入処理部と、
    前記希釈剤投入処理の実行によって前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量を取得する希釈剤重量取得処理を実行可能な希釈剤重量取得処理部と、
    前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量が前記希釈剤合計重量に到達する以前に実行されて、前記希釈剤投入装置を停止させることで前記希釈剤投入処理を一旦停止させ、前記内容物の重量の変化が無くなった時点の値と前記希釈剤投入装置を停止させた時点の値との差を希釈剤漏れ重量として取得する希釈剤漏れ重量取得処理を実行可能な希釈剤漏れ重量取得処理部と、
    前記希釈剤投入処理が一旦停止された場合に前記内容物の重量の変化が無くなった後に前記希釈剤投入処理を再開する希釈剤投入再開処理を実行可能な希釈剤投入再開処理部と、
    前記希釈剤合計重量から前記希釈剤漏れ重量を引いた値を希釈剤投入停止重量として設定する希釈剤投入停止重量設定処理を実行可能な希釈剤投入停止重量設定処理部と、
    前記希釈剤投入処理の実行中に前記混合容器に投入された前記希釈剤の重量が前記希釈剤投入停止重量に到達したときに前記希釈剤投入装置を停止させて前記希釈剤投入処理を終了する希釈剤投入終了処理を実行可能な希釈剤投入終了処理部と、
    を備えている液体希釈システム。
  2. 前記希釈剤漏れ重量取得処理の実行時期とその前記希釈剤漏れ重量取得処理の実行により取得した前記希釈剤漏れ重量とを紐づけて記憶する記憶処理を実行可能な記憶処理部を更に備えている、
    請求項1に記載の液体希釈システム。
  3. 電磁的に制御可能であって液体容器に貯留された前記希釈対象液体を前記混合容器に投入可能な液体投入装置と、
    前記混合容器に対して投入する前記希釈対象液体の重量の合計である液体合計重量を決定する液体合計重量決定処理を実行可能な液体合計重量決定処理部と、
    前記液体投入装置を動作させて前記混合容器に前記希釈対象液体を投入する液体投入処理を実行可能な液体投入処理部と、
    前記液体投入処理において前記混合容器に投入された前記希釈対象液体の重量を取得する液体重量取得処理を実行可能な液体重量取得処理部と、
    前記混合容器に投入された前記希釈対象液体の重量が前記液体合計重量に到達する以前に実行されて、前記液体投入装置を停止させることで前記液体投入処理を一旦停止させ、前記内容物の重量の変化が無くなった時点の値と前記液体投入装置を停止させた時点の値との差を液体漏れ重量として取得する液体漏れ重量取得処理を実行可能な液体漏れ重量取得処理部と、
    前記液体投入処理が一旦停止された場合に前記内容物の重量の変化が無くなった後に前記液体投入処理を再開する液体投入再開処理を実行可能な液体投入再開処理部と、
    前記液体合計重量から前記液体漏れ重量を引いた値を液体投入停止重量として設定する液体投入停止重量設定処理を実行可能な液体投入停止重量設定処理部と、
    前記液体投入処理の実行中に前記混合容器に投入された前記希釈対象液体の重量が前記液体投入停止重量に到達したときに前記液体投入装置を停止させて前記液体投入処理を終了する液体投入終了処理を実行可能な液体投入終了処理部と、を更に備え、
    前記希釈剤投入処理と前記液体投入処理とは相互に重ならない期間に実行される、
    請求項1又は2に記載の液体希釈システム。
  4. 前記希釈剤投入処理と前記液体投入処理とはそれぞれ複数回ずつ交互に実行される、
    請求項2に記載の液体希釈システム。
  5. 前記液体漏れ重量取得処理の実行時期とその前記液体漏れ重量取得処理の実行により取得した前記液体漏れ重量とを紐づけて記憶する記憶処理を実行可能な記憶処理部を更に備えている、
    請求項3又は4に記載の液体希釈システム。
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