JP2022139725A - 販促システム、情報処理装置およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】販売状況に応じて行う値割引による販売促進に要する手数を削減するとともに、店内の顧客に広く短時間で周知可能にする。【解決手段】販促システムは、商品情報記憶部と、商品登録処理部と、在庫数更新部と、値割引報知部と、を含む。商品情報記憶部は、商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する。商品登録処理部は、売り場を移動する顧客が使用する端末装置が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する。在庫数更新部は、前記商品登録処理部が登録を受け付けると、前記商品情報記憶部における商品の在庫数を、前記商品登録処理部が登録を受け付けた個数に応じて減らす。値割引報知部は、前記識別情報で識別される商品を値引きまたは割引で販売するための値割引情報の入力を受け付け、入力された値割引情報を、前記端末装置によって顧客に報知する。【選択図】図9
Description
本発明の実施形態は、販促システム、情報処理装置およびプログラムに関する。
従来、小売店や量販店等において、様々な手法で、値引きや割引等による販売促進(販促)が行われている。例えば、賞味期限が近くなった商品に対し、値引きや割引を適用することを周知するためのシールを貼付したり、販促POPを設置したりする手法が、代表的である。
しかしながら、上述のような手法であると、対象の商品にシールを貼付する手間や、販促POPを臨時作成する手間を要するので、煩雑であり、また、即時性の観点で改善の余地がある。さらに、上述のような手法であると、顧客は、商品の陳列場所に行かなければ値割引に関する情報を知ることができない。
装置やシステムを用いて賞味期限に応じた販売促進を図る技術については、例えば特許文献1が開示するようなものがある。この技術では、値引き率や値引き後の値段を、商品の陳列棚に設置された表示器に表示させることにより、販売促進を図っている。
しかしながら、特許文献1が開示する技術では、顧客は、商品の陳列棚まで行った場合に値割引の情報を知ることができるので、つまり、陳列棚まで行かない場合には値割引の情報を知ることができない。
本発明が解決しようとする課題は、販売状況に応じて行う値割引による販売促進に要する手数を削減するとともに、店内の顧客に広く短時間で周知可能にすることである。
実施形態の販促システムは、商品情報記憶部と、商品登録処理部と、在庫数更新部と、値割引報知部と、を含む。商品情報記憶部は、商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する。商品登録処理部は、売り場を移動する顧客が使用する端末装置が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する。在庫数更新部は、前記商品登録処理部が登録を受け付けると、前記商品情報記憶部における商品の在庫数を、前記商品登録処理部が登録を受け付けた個数に応じて減らす。値割引報知部は、前記識別情報で識別される商品を値引きまたは割引で販売するための値割引情報の入力を受け付け、入力された値割引情報を、前記端末装置によって顧客に報知する。
(第1の実施形態)
第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、実施形態の販促システムの構成の一例を示す図である。本実施形態における販促システムは、サーバ10、店員端末20、読取装置30、客端末40、会計装置50などを含む。
第1の実施形態について図面を用いて説明する。図1は、実施形態の販促システムの構成の一例を示す図である。本実施形態における販促システムは、サーバ10、店員端末20、読取装置30、客端末40、会計装置50などを含む。
店員端末20は、店員が操作するための端末装置であって、例えば、専用のハンディターミナルや、スマートフォンなどの携帯端末、タブレット型の端末装置、或いはPC等の一般的なコンピュータによって実現される。店員端末20は、商品の販売促進にかかる情報(販促情報)を入力する操作を受け付け、入力された販促情報をサーバ10に出力する。販促情報は、例えば、識別情報で特定される商品の値割引に関する情報である。
客端末40は、売り場を移動する顧客が使用する端末装置であって、例えば、スマートフォンなどの携帯端末やタブレット型の端末装置によって実現される。客端末40は、顧客が購入する商品を登録(販売データ登録)するための操作を受け付ける。また、客端末40は、顧客が買物籠から売り場へ商品を戻す際の登録削除(販売データ削除)のための操作も、受け付ける。なお、客端末40は、カートPOSシステムに用いられてもよい。その場合、客端末40は、例えば、客が購入する商品を積み込むための台車、いわゆるショッピングカートに、取り付けられる。カートPOSシステムでは、ショッピングカートを利用して買い物をする顧客が、購入する商品の登録(販売データ登録)を行う。なお、客端末40はショッピングカートに一体的に構成されても、あるいは着脱可能に取り付けられてもよい。
会計装置50は、販売データ登録された商品の決済処理を顧客自身の操作により行うための装置である。会計装置50は、例えば、情報を表示する表示部や操作を受け付ける操作部、現金(紙幣および硬貨)の入出金を行う貨幣入出金装置、キャッシュレス決済を行うためのカードリーダ等を備えている。表示部は、具体的には液晶パネル等の表示デバイスである。操作部は、液晶パネルに重ねられたタッチパネル等の操作デバイスである。キャッシュレス決済は、具体的には、クレジットカード決済や電子マネー決済である。
サーバ10は、本実施形態における情報処理装置の一例であって、例えばPC(Personal Computer)等の一般的なコンピュータによって実現される。サーバ10は、例えば、いわゆるストアコンピュータであって、店内のPOS(Point Of Sales)端末装置(不図示)や、店員端末20、客端末40、会計装置50などを管理する。
図2は、サーバ10の構成の一例を示すブロック図である。サーバ10は、CPU(Central Processing Unit)101、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)103、表示部104、操作部105、通信I/F(Interface)106、記憶部120等を備えて構成されている。
通信I/F106は、外部装置(店員端末20や客端末40、会計装置50)との通信を仲介する。本実施形態において、サーバ10と客端末40との通信は無線通信であるが、サーバ10と店員端末20および会計装置50との通信は、有線でも無線でも構わない。
表示部104は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであって、操作者に向けた情報を表示する。操作部105は、キーボードやタッチパネル等の操作デバイスであって、操作者からの操作の受け付けに用いられる。
記憶部120は、プログラムや各種ファイルを記憶する。記憶部120は記憶装置であればよく、HDD(Hard Disk Drive)でもよいし、SSD(Solid State Drive)であってもよい。記憶部120に記憶されているプログラムは、CPU101により実行される。
ROM102は、CPU101が実行するプログラムを記憶している。RAM103は、CPU101が実行するプログラムの展開や各種値の一時的な記憶に用いられる。CPU101は、ROM102や記憶部120に記憶されているプログラムを実行することにより、制御部110として機能する。制御部110は、各種機能部(図7参照、後述)を備える。
図3は、サーバ10の記憶部120が記憶する情報の一例を示す図である。記憶部120に記憶されているファイルは、例えば、商品マスタが記録された商品マスタファイル121や、取引情報が登録される取引情報ファイル122、販促情報が登録される販促情報ファイル123である。
図4は、記憶部120が記憶する商品マスタの一例を示す図である。商品マスタファイル121は、例えば、商品IDに関連付けて、部門コード、商品名、単価、在庫数、値割引区分、値割引詳細、賞味期限、画像情報などを記憶している。
ここで、商品マスタファイル121は、商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する商品情報記憶部の一例である。商品IDは、商品を識別可能な識別情報の一例であって、この商品IDにより、少なくとも店内において商品が特定される(つまり一意に(重複せず・ユニークに)定まる)。在庫数は、商品IDで特定される商品の個数(数量、残数)である。在庫数は、販売データ登録に応じて更新される。単価は、商品IDで特定される商品の価格である。
部門コードは、関連付けられた番号であって、商品が属する部門を特定可能である。部門には、例えば、鮮魚、精肉、青果、日配、などがある。商品名は、商品IDで特定される商品の名称である。賞味期限は、商品IDで特定される商品の賞味期限である。画像情報は、商品IDで特定される商品の情報を表示する際に添えられる画像である。
値割引区分は、商品IDで特定される商品に適用される値割引詳細の区分である。区分には、例えば、「割引」、「値引き」、「なし」等がある。値割引区分「割引」は、例えば10%引き等の割引が適用されることを示す。値割引区分「値引き」は、例えば50円引き等の値引きが適用されることを示す。値割引区分「なし」は、値割引が適用されていないことを示す。
値割引詳細は、本実施形態における値割引情報の一例であって、商品IDで特定される商品に適用される値引きまたは割引に関する詳細情報を示す。値割引詳細が例えば「10%OFF」であれば、当該商品の決済において、単価の10%が割引かれることを意味する。また、値割引詳細が例えば「50円引き」であれば、当該商品の決済において、単価から50円が値引きされることを意味する。
なお、図4に示した商品マスタファイル121は本実施形態を説明するために例示したものであって、実施にあたってはこれに限らない。例えば、図4に示したファイルが含む各項目(フィールド)が、複数のファイル(テーブル)に分かれて記憶されていても構わない。
図5は、記憶部120が記憶する取引情報の一例を示す図である。取引情報ファイル122は、例えば、取引ID、商品ID、商品名、商品コード、端末ID、取引ステータス、取引日などを含んでいる。これらのうち商品IDおよび商品名は、上述の説明の通りである。商品コードは、例えばJANコードなどの商品を特定可能な情報である。なお、商品IDは商品コードと同一のものであってもよい。
取引IDは、取引を特定可能な情報であって、取引開始の都度、新たな取引IDが生成され、取引開始から取引終了(すなわち決済完了)までの間に販売データ登録された商品の情報が、単一の取引IDで管理される。端末IDは、取引IDで特定される取引を行った客端末40を特定可能な情報である。
取引ステータスは、取引IDで特定される取引のステータスを示すものであって、例えば「取引中」、「決済済み」等がある。取引日は、取引IDで特定される取引が行われた日の日付を示す。
ステータス「取引中」は、販売データ登録が行われて決済が行われていないことを示す。また、ステータス「決済済み」は、販売データ登録が行われ更に決済が行われたことを示す。取引情報ファイル122に登録される新たなレコードのステータスは、全て「取引中」である。会計装置50で決済が行われると、会計装置50は決済完了を示す情報を、サーバ10に伝達する。これを受信したサーバ10の制御部110は、ステータスを「取引中」から「決済済み」に更新する。
図5は、端末IDが「AAA」の客端末40と、端末IDが「BBB」の客端末40との取引情報を示している。図示の時点で、端末ID「AAA」の客端末40は、取引IDが「Aaaaa」の取引中である。当該取引では、商品IDが「1001」のトマトと商品IDが「3001」の豚肉とが、販売データ登録されている。また、端末ID「BBB」の客端末40は、取引IDが「Bbbbb」の取引を終え(決済済み)、取引IDが「Ccccc」の取引中である。
図6は、記憶部120が記憶する販促情報の一例を示す図である。販促情報ファイル123は、例えば、商品ID、部門コード、商品名、単価、在庫数、値割引区分、値割引詳細、画像情報などを含んでいる。これらは、上で説明した商品マスタファイル121のものと同じである。
販促情報ファイル123には、販促情報として、上記各項目の情報が、店員端末20への入力操作に基づいて、登録される。在庫数には、販促情報登録時点の在庫数が登録され、その後は、販売データ登録に応じて、より具体的には取引情報ファイル122への登録数に応じて、更新される。
図7は、サーバ10の制御部110の機能構成の一例を示す図である。制御部110は、商品登録処理部111、値割引処理部112、自動販促処理部113などとして機能する。
商品登録処理部111は、売り場を移動する顧客が使用する端末装置である客端末40が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する。つまり、商品登録処理部111は、販売データ登録を行う。具体的には、売り場を移動する顧客が、カートや買物籠に商品を入れる際、客端末40を操作して商品情報を入力すると、商品登録処理部111は、入力された商品情報を、取引情報ファイル122に記録する。これにより、販売データ登録が行われる。
より具体的には、本実施形態の客端末40は、購入する商品の識別情報(例えば商品ID)と個数を送信してくるので、商品登録処理部111は、商品マスタファイル121を参照し、受信した識別情報(商品ID)に基づいて特定される商品の情報を取得し、これを取引情報ファイル122に登録する。
また、商品登録処理部111は、在庫数更新部の一例として、さらに機能する。すなわち、商品登録処理部111は、顧客による商品の登録を受け付けると、商品マスタファイル121(商品情報記憶部)における商品の在庫数を、販売データ登録を受け付けた個数に応じて減らす。
さらに、商品登録処理部111は、客端末40が受け付ける操作に基づいて、顧客が売り場へ戻す商品の登録を削除する。具体的には、売り場を移動する顧客が、カートや買物籠から商品を取り出し、売り場に戻す際、客端末40を操作して、返品であることを添えて商品情報を入力すると、商品登録処理部111は、入力された商品情報を、取引情報ファイル122から削除する。これにより、販売データ削除が行われる。
より具体的には、本実施形態の客端末40は、返品する商品の識別情報(例えば商品ID)と個数を送信してくるので、商品登録処理部111は、取引情報ファイル122を参照し、該当のレコードを削除する。
また、商品登録処理部111は、在庫数更新部の一例として、顧客による販売データ削除を受け付けると、受け付けた個数に応じて、商品マスタファイル121における商品の在庫数を増やす。
値割引処理部112および自動販促処理部113は、協働して、値割引報知部の一例として機能する。
詳細には、値割引処理部112は、例えば、店員端末20を介して、商品ID(識別情報)で識別される商品の値引きまたは割引で販売するための値割引情報等の入力を受け付け、商品マスタファイル121の該当商品の値割引区分や値割引詳細の値を更新する。
また、値割引処理部112は、商品マスタファイル121の該当商品の在庫数が所定値(本実施形態では1)以上であれば、該当商品の販促情報を、販促情報ファイル123に登録する。本実施形態の所定値は1である。本実施形態の値割引処理部112は、商品マスタファイル121の該当商品の在庫数が1以上であれば、該当商品の販促情報を販促情報ファイル123に登録する。
また、値割引処理部112は、商品マスタファイル121の該当商品の在庫数が0になると、該当商品の販促情報を、販促情報ファイル123から削除する。
自動販促処理部113は、販促情報ファイル123が更新されると、値割引情報等を読み出し、客端末40によって顧客に報知する。報知は、例えば、客端末40が備える表示部に販促画面(図10、図11、図13参照、後述)を表示したり、客端末40が備えるスピーカーで販促情報を音声案内したりすることにより実施される。
図8は、客端末40の構成の一例を示すブロック図である。客端末40も、図2に示すサーバ10と同様に、CPU401、ROM402、RAM403、表示部404、操作部405、通信I/F406、記憶部420等を備えている。客端末40においても、サーバ10と同様に、CPU401がROM402や記憶部420に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部が実現されて各種機能部として機能する。
表示部404は、例えば液晶パネル等の表示デバイスであって、操作者(主に顧客)に向けた情報を表示する。操作部405は、表示部404に重ねて設けられたタッチパネル等の操作デバイスであって、操作者(主に顧客)からの操作の受け付けに用いられる。通信I/F406は、外部装置(サーバ10や店員端末20、会計装置50)との無線通信を仲介する。
また、客端末40は、撮像部407を備えている。撮像部407は、例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)センサ等のイメージセンサであって、商品の外観の撮像に用いられる。撮像部407が撮像し出力した画像データは、商品を識別可能な情報(コードシンボルや特徴量)の取得に用いられる。
より詳細には、例えば、客端末40の制御部は、撮像部407が出力した画像データにバーコードや二次元コード等のコードシンボルが含まれていれば、コードシンボルをデコードすることにより商品の識別情報(例えば商品ID)を取得する。客端末40の制御部は、撮像部407が出力した画像データに基づいて商品の識別情報を取得すると、取得した識別情報をサーバ10に送信する。これを受信したサーバ10は、商品登録処理部111により、販売データ登録を行う。
なお、客端末40の制御部は、サーバ10に商品の識別情報を送信するとともに、商品の個数(購入数)を送信する。客端末40の制御部は、撮像部407の撮像により識別された商品について操作部405が個数の入力操作を受け付けなかった場合、当該商品の購入数は1個であると判断する。顧客は、ある識別情報で特定される商品の個数が1つであれば、購入数の入力を行う必要はないが、同じ商品を複数個買う場合、複数個の同じ商品をそれぞれ撮像することに代えて、個数の入力を行ってもよい。
また、販売データ登録にかかる商品の特定は、オブジェクト認識処理により行われるのであってもよい。この場合、例えば、客端末40は、サーバ10に、撮像部407が撮像した画像のデータを送信する。これを受信したサーバ10の制御部は、オブジェクト認識処理により商品を特定する。ここで、オブジェクト認識処理は、画像データから商品の表面の特徴量を抽出し、この特徴量と、予めデータベース化された各商品の特徴量の基準値との類似度(似ている程度を表わす数値)を計算し、類似度の高い商品を候補とする処理である。
なお、オブジェクト認識処理は、一般物体認識と呼ばれる技術を用いて物体の外観の特徴から物体を特定する処理である。一般物体認識については、下記の文献において解説されている。
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf >
Jamie Shottonら,“Semantic Texton Forests for Image Categorization and Segmentation”,[平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.145.3036&rep=rep1&type=pdf >
柳井 啓司,“一般物体認識の現状と今後”,情報処理学会論文誌,Vol.48,No.SIG16 [平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://mm.cs.uec.ac.jp/IPSJ-TCVIM-Yanai.pdf >
Jamie Shottonら,“Semantic Texton Forests for Image Categorization and Segmentation”,[平成22年8月10日検索],インターネット<URL: http://citeseerx.ist.psu.edu/viewdoc/download?doi=10.1.1.145.3036&rep=rep1&type=pdf >
店員端末20は、客端末40と略同様の構成を備える。すなわち、店員端末20は、CPU、ROM、RAM、表示部、操作部、通信I/F、撮像部、記憶部等を備えている。店員端末20においても、CPUがROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部が実現されて各種機能部として機能する。
店員端末20の制御部は、撮像部が出力した画像データにバーコードや二次元コード等のコードシンボルが含まれていれば、コードシンボルをデコードすることにより商品の識別情報(例えば商品ID)を取得する。店員端末20の制御部は、撮像部が出力した画像データに基づいて商品の識別情報を取得すると、取得した識別情報で特定される商品の値割引に関する情報の入力を、操作部により受け付ける。値割引に関する情報は、例えば、10%引きなどの割引率や、10円引きなどの値引き額である。
値割引に関する情報の入力を受け付けると、店員端末20の制御部は、識別情報と値割引に関する情報とを合わせて、サーバ10に送信する。これを受信したサーバ10は、値割引処理部112により、値割引に関する情報を販促情報ファイル123に登録する。
なお、販促情報登録にかかる商品の特定は、オブジェクト認識処理により行われるのであってもよい。この場合、例えば、店員端末20は、サーバ10に、撮像部が撮像した画像のデータを送信する。これを受信したサーバ10の制御部は、オブジェクト認識処理により商品を特定する。
会計装置50は、客端末40や店員端末20と略同様の構成を備える。すなわち、会計装置50は、CPU、ROM、RAM、表示部、操作部、通信I/F、撮像部、記憶部等を備えている。会計装置50においても、CPUがROMや記憶部に記憶されたプログラムを実行することにより、制御部が実現されて各種機能部として機能する。
ここで、決済に際しての客端末40と会計装置50とのデータ連携は、例えば、二次元コードやバーコード等のコードシンボルにより行うことができる。具体的には、まず、客端末40が販売データ登録を完了し決済に移行する旨の操作を受け付け、その旨をサーバ10に送信すると、これを受信したサーバ10は、客端末40の表示部404に、客端末40の端末IDを含む二次元コードを表示させる。次に、会計装置50が、客端末40が表示する二次元コードを撮像部によって撮像し、デコードする。これにより、会計装置50は、決済を行う端末IDを把握することができる。
会計装置50は、決済を行う端末IDが確定すると、その端末IDを含む取引情報ファイル122のレコードから商品コードを抽出することにより、決済対象の商品の商品コードを把握する。次に会計装置50は、決済対象の商品コードを含む商品マスタファイル121のレコードを抽出して、決済対象の商品情報を取得する。そして会計装置50は、決済対象の商品情報に基づいて決済処理を行う。
図9は、サーバ10の制御部110が行う処理の流れの一例を示す図である。制御部110は、店員端末20からの情報の受信を待機し(ステップS1のNo)、店員端末20から値割引に関する情報を受信すると(ステップS1のYes)、ステップS1で受信した情報にかかる商品の在庫数を算出する(ステップS2)。次に制御部110は、商品マスタファイル121を更新する(ステップS3)。ステップS3における商品マスタファイル121の更新は、具体的には、値割引区分および値割引詳細の設定である。
次に制御部110は、在庫数が1以上であれば(ステップS4のYes)、販促情報ファイル123に販促情報を登録し(ステップS5)、客端末40に販促情報を送信する(ステップS6)。販促情報を受信した客端末40は、表示部404に販促情報を表示する。
図10は、客端末40に表示させる画面610の一例を示す図である。客端末40は、受信した販促情報を、例えば図10に示すような販促画面610として、表示部404に表示させる。販促画面610においては、例えば、商品名611、値段612、値割引情報613の各項目の情報を、表示させる。この表示を図10に示すような一覧形式にした場合、操作部405により任意の行を選択する操作を受け付けることで、表示部404の表示を商品の詳細情報を示す画面620(図11参照)に遷移させてもよい。
図11は、客端末40に表示させる画面620の一例を示す図である。この画面620においては、例えば、商品や商品の陳列場所を示す画像621、商品名622、在庫数623、値割引前の単価624、値割引後の価格625などが表示される。
なお、ステップS4において在庫数が0のとき(ステップS4のNo)、制御部110は、販売情報の登録や客端末40への販促を行わず、本処理を終了する。
図12は、サーバ10の制御部110が行う処理の流れの一例を示す図である。制御部110は、客端末40から、販売データ登録にかかる情報を受信すると(ステップS11のYes)、ステップS11で受信した情報にかかる商品の在庫数を算出する(ステップS12)。
次に制御部110は、在庫数が1以上であれば(ステップS13のYes)、販促情報ファイル123の情報を更新する(ステップS14)。ステップS14における販促情報ファイル123の更新は、具体的には、在庫数の更新である。そして制御部110は、客端末40に、更新後の販促情報を送信する(ステップS15)。
また、制御部110は、ステップS13において、在庫数が0であれば(ステップS13のNo)、該当の商品(すなわちステップS11で受信した情報にかかる商品)の販促情報を、販促情報ファイル123から削除する(ステップS16)。そして、制御部110は、処理をステップS15に進める。
このような第1の実施形態の販促システムによれば、例えば賞味期限が近くなった商品を売り切りたい商品があり、値割引による販売促進を行おうとする場合、従来に比べて少ない手数によって、店内の顧客に広く短時間で周知することができる。
例えば、店員は、店員端末20により、バーコード読み取り等によって商品の識別情報を取得し、この商品に実施する値割引に関する情報を入力する。店員端末20は、入力された情報をサーバ10へ送信する。サーバ10は、店員端末20から受信した情報に基づいて、販促情報ファイル123や商品マスタファイル121を更新する。さらにサーバ10は、販促情報ファイル123や商品マスタファイル121の更新内容に基づいて、客端末40に、値割引に関する情報を送信する。これを受信した客端末40は、販促画面を表示させる。
以上のように、本実施形態によれば、販売状況に応じて行う値割引による販売促進に要する手数を削減するとともに、店内の顧客に広く短時間で周知することができる。このような実施形態によれば、買い物客は、値割引の情報を即時に入手することができるので、高い販売促進効果を期待することができる。また、既に買物籠内に入れていた(販売データ登録済みの)商品についても、顧客が購入個数を増やす可能性を高めることができる。
なお、本実施形態においては、サーバ10を情報処理装置の一例とし、客端末40や店員端末20は、表示部に表示すべき情報をサーバ10から受信し、操作部が受け付けた操作をサーバ10に送信している。しかし実施にあたってはこれに限らず、例えば、情報処理装置が、客端末40であっても構わない。より詳細には、客端末40の記憶部420の容量や、CPU401の処理能力が、現在のサーバ10に迫った場合、本実施形態でサーバ10が備えるとした各機能部やデータを、客端末40が備えてもよい。
また、本実施形態では、販促システムが備える各種機能部(商品登録処理部111、値割引処理部112、自動販促処理部113)を、全て同一の装置(サーバ10)が備える例について説明した。しかし実施にあたってはこれに限らず、例えば、商品登録処理部111を客端末40が備え、値割引処理部112および自動販促処理部113をサーバ10が備えるなど、販促システムが備える各種機能部を複数の装置が分担して備えても構わない。
(変形例)
上記実施形態の変形例について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。図13は、客端末40に表示させる画面の一例を示す図である。
上記実施形態の変形例について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。図13は、客端末40に表示させる画面の一例を示す図である。
本変形例においては、商品の値割引に関する情報が販促情報ファイル123に登録された場合に、当該商品を既に販売データ登録している客端末40に、図13に示す確認画面630を表示させる。この確認画面630は、例えば「あなたがカゴに入れた商品Aのタイムセールが始まりました。値割引を適用しますか?」のような操作者(顧客)に問いかける文言631や、「はい」ボタン632や「いいえ」ボタン633等の操作者が意思表示するための操作子を含む。
確認画面を表示させる対象の客端末40は、以下のように絞り込まれる。まず、制御部110(自動販促処理部113)は、取引情報ファイル122から、商品IDが販促対象の商品のものであって取引ステータスが「取引中」のレコードに含まれる端末IDを抽出する。そして自動販促処理部113は、抽出された端末IDに該当する客端末40以外の客端末40に、確認画面を表示させる。
本変形例によれば、顧客が、販促対象となった商品を、値割引前の価格で既に販売データ登録済みである場合にも、決済前であれば、値割引を反映させることができる。よって、顧客へのサービスを手厚くすることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
次に、第2の実施形態について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
本実施形態では、販促情報の報知範囲の絞り込みを行う。つまり、自動販促処理部113は、値割引情報の報知に際し、当該値割引情報に関連付けられた商品を、商品登録処理部111により登録済みの客端末40を、報知の対象から除く。
例えば生鮮食品が販促対象の場合などに、本実施形態のような対応が望まれる可能性があると考えられる。具体的には、販促情報の報知によって、買物籠に入れていた商品を、販促情報の報知を契機に売り場に戻し(販売データ削除)、値割引後の商品を新たに買物籠に入れる(販売データ登録)、という事態が起こり得る。しかしながら、魚や肉などの温度管理が必要な商品や、果物など衝撃に弱い商品については、上述のような買物籠の商品の入れ替えが行われる事態は望ましくない。
そこで、本実施形態においては、自動販促処理部113は、まず、取引情報ファイル122から、商品IDが販促対象の商品のものであって取引ステータスが「取引中」のレコードに含まれる端末IDを抽出する。そして自動販促処理部113は、抽出された端末IDに該当する客端末40以外の客端末40に対して、販促情報を報知する。
本実施形態によれば、販促対象となった商品を値割引前の価格で既に販売データ登録済みの顧客に、値割引の開始をむやみに報せないので、上述のような望ましくない事態の発生を抑制することができる。また、本実施形態によれば、販促対象の商品をまだ手にしていない顧客だけに、販促情報を周知することができる。
(変形例)
上記実施形態の変形例について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
上記実施形態の変形例について説明する。この説明においては、上記実施形態で説明した部分と異なる部分について、詳細に説明する。また、上記実施形態で説明した部分と同じ部分については同じ符号を用い、詳細な説明を省略する。
本変形例においては、上述の、販促情報の報知範囲の絞り込みを、特定の部門について行うようにする。具体的には、自動販促処理部113は、販促情報ファイル123に登録された商品の販促情報の報知に際し、まず、販促対象の商品が特定の部門に属するか判断する。販促対象の商品が特定の部門に属する場合、自動販促処理部113は、取引情報ファイル122から、商品IDが販促対象の商品のものであって取引ステータスが「取引中」のレコードに含まれる端末IDを抽出する。そして自動販促処理部113は、抽出された端末IDに該当する客端末40以外の客端末40に対して、販促情報を報知する。
本変形例によれば、販促情報を、報せる対象として好適であると考えられる顧客の客端末40にさらに絞って、報知することができる。
以上の実施形態の販促システムおよび情報処理装置は、CPUなどの制御装置と、ROM(Read Only Memory)やRAMなどの記憶装置と、HDD、CDドライブ装置などの外部記憶装置と、ディスプレイ装置などの表示装置と、キーボードやマウスなどの入力装置を備えており、通常のコンピュータを利用したハードウェア構成となっている。
上記実施形態の販促システムおよび情報処理装置で実行されるプログラムは、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD-ROM、フレキシブルディスク(FD)、CD-R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録されて提供される。
また、上記実施形態の販促システムおよび情報処理装置で実行されるプログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供するように構成しても良い。また、上記実施形態の販促システムおよび情報処理装置で実行されるプログラムをインターネット等のネットワーク経由で提供または配布するように構成しても良い。
また、上記実施形態のプログラムを、ROM等に予め組み込んで提供するように構成してもよい。
上記実施形態の販促システムおよび情報処理装置で実行されるプログラムは、上述した各部(商品登録処理部111、値割引処理部112、自動販促処理部113)を含むモジュール構成となっている。CPU(プロセッサ)は、上記記憶装置からプログラムを読み出して実行することにより、上記各部を主記憶装置上にロードする。これにより、商品登録処理部111、値割引処理部112、自動販促処理部113が、主記憶装置上に生成される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10 …サーバ(情報処理装置の一例)、
101…CPU、102…ROM、103…RAM、
104…表示部、105…操作部、106…通信I/F、
110…制御部、
111…商品登録処理部(在庫数更新部)、
112…値割引処理部(値割引報知部の一部)、
113…自動販促処理部(値割引報知部の一部)、
120…記憶部、
121…商品マスタファイル(商品情報記憶部)、
122…取引情報ファイル、123…販促情報ファイル、
20 …店員端末、
30 …読取装置、
40 …客端末(情報処理装置の他の例)、
401…CPU、402…ROM、403…RAM、
404…表示部、405…操作部、406…通信I/F、407…撮像部、
420…記憶部、
50 …会計装置。
101…CPU、102…ROM、103…RAM、
104…表示部、105…操作部、106…通信I/F、
110…制御部、
111…商品登録処理部(在庫数更新部)、
112…値割引処理部(値割引報知部の一部)、
113…自動販促処理部(値割引報知部の一部)、
120…記憶部、
121…商品マスタファイル(商品情報記憶部)、
122…取引情報ファイル、123…販促情報ファイル、
20 …店員端末、
30 …読取装置、
40 …客端末(情報処理装置の他の例)、
401…CPU、402…ROM、403…RAM、
404…表示部、405…操作部、406…通信I/F、407…撮像部、
420…記憶部、
50 …会計装置。
Claims (6)
- 商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する商品情報記憶部と、
売り場を移動する顧客が使用する端末装置が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する商品登録処理部と、
前記商品登録処理部が登録を受け付けると、前記商品情報記憶部における商品の在庫数を、前記商品登録処理部が登録を受け付けた個数に応じて減らす在庫数更新部と、
前記識別情報で識別される商品を値引きまたは割引で販売するための値割引情報の入力を受け付け、入力された値割引情報を、前記端末装置によって顧客に報知する値割引報知部と、
を含む販促システム。 - 前記値割引報知部は、前記値割引情報に関連付けられた商品の前記在庫数が所定値以上のとき当該商品の前記値割引情報を報知する
請求項1に記載の販促システム。 - 前記値割引報知部は、前記値割引情報に関連付けられた商品の前記在庫数が0になると当該商品の前記値割引情報の報知をやめる
請求項1または2に記載の販促システム。 - 前記値割引報知部は、前記値割引情報の報知に際し、当該値割引情報に関連付けられた商品を前記商品登録処理部により登録済みの前記端末装置は、報知の対象から除く
請求項1~3のいずれか1項に記載の販促システム。 - 商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する商品情報記憶部を参照および更新可能であって、
売り場を移動する顧客が使用する端末装置が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する商品登録処理部と、
前記商品登録処理部が登録を受け付けると、前記商品情報記憶部における商品の在庫数を、前記商品登録処理部が登録を受け付けた個数に応じて減らす在庫数更新部と、
前記識別情報で識別される商品の値引きまたは割引で販売するための値割引情報の入力を受け付け、入力された値割引情報を、前記端末装置によって顧客に報知する値割引報知部と、
を備える情報処理装置。 - 商品を識別可能な識別情報に関連付けて、商品の在庫数を含む商品情報を記憶する商品情報記憶部を参照および更新可能な情報処理装置のコンピュータを、
売り場を移動する顧客が使用する端末装置が受け付ける操作に基づいて、顧客が購入する商品を登録する商品登録処理手段と、
前記商品登録処理手段が登録を受け付けると、前記商品情報記憶部における商品の在庫数を、前記商品登録処理手段が登録を受け付けた個数に応じて減らす在庫数更新手段と、
前記識別情報で識別される商品の値引きまたは割引で販売するための値割引情報の入力を受け付け、入力された値割引情報を、前記端末装置によって顧客に報知する値割引報知手段と、
として機能させるためのプログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021040232A JP2022139725A (ja) | 2021-03-12 | 2021-03-12 | 販促システム、情報処理装置およびプログラム |
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Family Applications (1)
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