JP2022139372A - レーダ装置 - Google Patents

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Shuji Akamatsu
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Abstract

【課題】車両の部材又は塗装の材質によらず、電磁波の透過損失を抑制することができるレーダ装置を提供すること。【解決手段】レーダ装置は、電磁波を送信し、車両の周囲の物体から反射波を受信するエンドファイアアレイアンテナによって構成されるアンテナと、前記アンテナ及び前記反射波の信号処理を行う信号処理回路が配置される回路基板と、前記電磁波を前記車両の外部に送出する誘電体レンズと、前記回路基板を収容し、前記誘電体レンズによって、封じられる筐体と、を備え、前記車両に設けられた開口部に搭載される。【選択図】図2

Description

本開示は、レーダ装置に関する。
ミリ波やマイクロ波の周波数帯域の電磁波を利用した、非接触で物体(以下、ターゲットとも呼称)の位置を検知するレーダ装置が知られている。
この種のレーダ装置は、例えば、車体の四隅に配設され、前方監視、前側方監視、後側方監視などの多方向の監視用途として用いられている。例えば、車体の後側方に配設されたレーダ装置は、後方への出庫時に車両の後側方の交通状況を確認するリアクロストラフィックアラート(RCTA: Rear Cross Traffic Alert)、及び、車線変更時に車両の後方からの他の車両の接近を検知して警報を発するレーンチェンジアシスト(LCA: Lane Change Assist)といった用途に用いられている。
この種のレーダ装置は、レーダ装置内のアンテナを保護、および、アンテナ利得を向上させる技術として、電磁波を透過する材質を用いて形成された誘電体レンズを用いる。
この種のレーダ装置は、例えば、特許文献1にて、車両のバンパの一部に誘電体レンズを形成することが記載されている。
特開平11-231041号公報
ところで、バンパ部材、もしくは、バンパ表面塗装を電磁波が透過する場合に、バンパ部材又はバンパ表面塗装の材質に応じて透過損失が生じることについては、検討が不十分であった。
本開示の目的は、車両の部材又は塗装の材質によらず、電磁波の透過損失を抑制することができるレーダ装置を提供することである。
本開示の一態様に係るレーダ装置は、電磁波を送信し、車両の周囲の物体から反射波を受信するエンドファイアアレイアンテナによって構成されるアンテナと、前記アンテナ及び前記反射波の信号処理を行う信号処理回路が配置される回路基板と、前記電磁波を前記車両の外部に送出する誘電体レンズと、前記回路基板を収容し、前記誘電体レンズによって、封じられる筐体と、を備え、前記車両に設けられた開口部に搭載される。
本開示に係るレーダ装置によれば、車両の部材又は塗装の材質によらず、電磁波の透過損失を抑制することができる。
本開示の一態様における更なる利点および効果は、明細書および図面から明らかにされる。かかる利点および/または効果は、いくつかの実施形態並びに明細書および図面に記載された特徴によってそれぞれ提供されるが、1つまたはそれ以上の同一の特徴を得るために必ずしも全てが提供される必要はない。
図1は、従来技術によるレーダ装置の構成の課題を示す側面断面図である。 図2は、第1の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図3は、第2の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図4は、第3の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図5は、第4の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図6は、第5の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図7は、第6の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す上面図である。 図8は、その他の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例を示す側面断面図である。 図9は、その他の実施形態に係るレーダ装置の構成の他の一例を示す側面断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施形態について詳細に説明する。尚、本明細書及び図面に置いて、実質的に同一の機能を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
各図には、各構成の位置関係を明確にするため、レーダ装置が装置外部に電磁波を送信する前方向(即ち、物体検知の対象となる方向)を基準として、共通の直交座標系(X、Y、Z)を示している。以下では、X軸のプラス方向はレーダ装置が装置外部に電磁波を送信する方向(以下、「前方向」と略称する)を表し、Y軸のプラス方向はレーダ装置の側面右側方向を表し、Z軸のプラス方向はレーダ装置の上方向(以下、「上方向」と略称する)を表すものとして説明する。
まず、図1を参照して、従来技術に係るレーダ装置100について説明する。従来技術にかかるレーダ装置100は、例えば、回路基板101、送信アンテナ102、受信アンテナ103、信号処理IC104、筐体105、誘電体レンズ106を備えている。
回路基板101の基板面には、送信アンテナ102、受信アンテナ103、及び、信号処理IC104が実装されている。
バンパB1の一部には、バンパB1と同一の材質を用いて形成された誘電体レンズ106が設置されている。送信アンテナ102から放射された電磁波は、透過波T1のようにバンパB1と一体になった誘電体レンズ106を通過し、外部領域へと放射される。
このとき、電磁波は、バンパB1の部材、もしくは、バンパB1の表面塗装において透過損失が生じる。このため、レーダ装置100は、透過損失によってアンテナ利得が低下し、検知性能に影響を与える。
また、送信アンテナ102から放射された電磁波が誘電体レンズ106へ到達するとき、誘電体レンズ106の表面に到達した電磁波の一部(反射波R1)は、誘電体レンズ106の表面において反射する。これによって、反射波R1は、車両の外部領域へ放射されず、レーダ装置100のアンテナ利得が低下する。
また、誘電体レンズ106、および、バンパB1において反射した電磁波の一部(反射波R2)は、回路基板101に届く。
反射波R2は、回路基板101において再度反射し、誘電体レンズ106を通過した後、バンパB1へ届く。そして、反射波R2は、バンパB1と回路基板101との間で反射を繰り返し、その一部を受信アンテナ103が受信する(「多重反射」とも称される)。
このように、多重反射する電磁波は、ターゲットからの反射波と位相が異なるため、受信アンテナ103に到来する反射波の角度に応じて、ターゲットからの反射波との間で互いに強め合ったり弱め合ったりする。その結果、多重反射する電磁波は、受信アンテナ103がターゲットからの反射波を検出することが困難な角度又は送受信特性を低下させる角度をスポット的に引き起こすことになる。又、多重反射する電磁波は、受信アンテナ103に到来する場合、ターゲットからの反射波と位相が異なるため、ターゲットの方位推定を行う際にも誤差を生じさせる。
又、バンパB1の表面で反射する電磁波の他の一部は、バンパB1と車体の他の部位との間で反射を繰り返し、複雑な伝搬経路を経て、受信アンテナ103に戻ってくる(図示せず。「回り込み波」とも称される)。回り込み波は、ある程度の遅延をもって受信アンテナ103に入射するが、信号処理においては、回り込み波とターゲットからの反射波とを区別することが困難である。そのため、回り込み波は、実際には存在しない物体を誤検知させるおそれがある。
さらに、送信アンテナ102、受信アンテナ103は、光学的観点で設計された誘電体レンズ106の光軸上に配設されることが望ましく、バンパB1へレーダ装置100を固定するブラケットの取付精度は、アンテナ利得に影響を与える。
(第1の実施形態)
[レーダ装置の構成]
本開示では、上記したような透過損失、および、バンパ反射に起因するレーダ装置の利得低下を解決する装置を鋭意検討し、本開示の実施形態に想到するに至った。以下、本開示の実施形態について、説明する。
図2に示すレーダ装置Uは、回路基板1、送信アンテナ2、受信アンテナ3、信号処理IC4、筐体5、及び、誘電体レンズ6を含む。バンパBは誘電体レンズ6を外部領域へ露出させるための開口部Aを含む。
レーダ装置Uは、回路基板1の前部領域に配設した送信アンテナ2及び受信アンテナ3を用いて、回路基板1の基板面と略平行な前方側を指向方向として、誘電体レンズ6を介してレーダ装置の外部、および、バンパBが搭載された車両外部との電磁波の送受信を行う。
回路基板1は、例えば、送信アンテナ2、受信アンテナ3、信号処理IC4が配置(実装)される基板である。回路基板1の表面又は裏面の基板面内には、送信アンテナ2、受信アンテナ3、信号処理IC4、及びコネクタ等が実装され、各実装部品(送信アンテナ2、受信アンテナ3、信号処理IC4)を互いに電気的に接続する配線(図示せず)がパターン形成されている。なお、回路基板1は、基板面の延在方向が前後方向(X軸)に沿って平行になるように、配設されている。
回路基板1の材料は、本開示では特に限定されないが、例えば、PCB(Printed Circuit Board)基板を用いることができる。回路基板1は、多層基板や、信号処理IC4を内蔵した半導体基板が用いられてもよい。尚、回路基板1は、典型的には、平板形状を呈している。
送信アンテナ2は、回路基板1の前部領域(誘電体レンズ6に近い領域)に配設され、回路基板1の前端側の方向(X軸の正方向)に向けて、回路基板1の基板面と平行に電磁波を送信する。又、受信アンテナ3は、回路基板1の前部領域(誘電体レンズ6に近い領域)に配設され、回路基板1の前端側の方向(X軸の正方向)から、回路基板1の基板面と平行に反射波を受信する。換言すると、送信アンテナ2及び受信アンテナ3は、回路基板1に平行した方向(X軸)に送受信の指向特性を有している。
送信アンテナ2及び受信アンテナ3としては、典型的には、回路基板1の前端側の方向(X軸の正方向)に指向特性を有するエンドファイアアレイ(End-fire Array)アンテナが適用される。
送信アンテナ2及び受信アンテナ3としては、回路基板1に形成された導体パターンによって構成されるものであればよく、エンドファイアアレイアンテナの他に、例えば、八木アレーアンテナ、フェルミアンテナ、ポスト壁導波路アンテナ、又は、ポスト壁ホーンアンテナも適用し得る。又、送信アンテナ2及び受信アンテナ3は、電磁波の送受信において共用されるアンテナによって構成されてもよい。
送信アンテナ2が送信した電磁波は、誘電体レンズ6によって平面波に変換されて、レーダ装置Uの外部の前方(ここでは、略水平方向、X軸の正方向)に向けて放射される。又、送信アンテナ2が送信した電磁波が外部のターゲットによって反射された反射波は、誘電体レンズ6に集光されて、受信アンテナ3に入射される。尚、送信アンテナ2及び受信アンテナ3は、それぞれ、回路基板1上に形成された配線を介して信号処理IC4と接続されている。
信号処理IC4(本開示の信号処理回路に相当)は、送信アンテナ2に対して高周波(例えば、ミリ波周波数帯域)の駆動信号を送出し、送信アンテナ2から電磁波(例えば、パルス系列を用いたパルス圧縮方式の電磁波、又は周波数変調した連続波の電磁波)を送信させる。
信号処理IC4は、受信アンテナ3から反射波信号を受信して、反射波信号に対して物体検知処理(例えば、検波処理や周波数解析処理)を施し、ターゲット(例えば、車両や人)までの距離、及びターゲットが存在する方位、その他にターゲットの反射強度や速度の検出を行う。なお、信号処理IC4は、例えば、送信アンテナ2から送信する電磁波の送信方向を走査し、又は、受信アンテナ3のアレー状に配した放射素子それぞれが受信する反射波信号の受信位相差を検出する手法によって、ターゲットの方位を推定する。
なお、信号処理IC4は、求めたターゲットに関する情報を車両に搭載された車両ECUに出力し、車両ECUは、レーダ装置Uから入力された情報を基に、車両の制御、または、運転者への警報を行ってもよい。なお、信号処理IC4が行う処理は、公知の構成と同様であるため、ここでの詳細な説明は省略する。
信号処理IC4は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、及びRAM(Random Access Memory)といった周知のマイクロコンピュータを用いて構成され、例えば、送信アンテナ2に送出する高周波の駆動信号を生成する駆動回路、及び、受信アンテナ3からの反射波信号の受信処理を行う検波回路を備えている。但し、信号処理IC4の一部は、CPUを有しない専用のハードウェア回路によって実現してもよい。
図2では、信号処理IC4の一例として、送信アンテナ2及び受信アンテナ3に用いるミリ波帯域の信号処理を行う信号処理ICを示すが、ベースバンド帯域に係る信号処理を行う信号処理ICを別のICで構成してもよく、図2では図示していない。但し、信号処理IC4の処理の一部は、車両ECUのような外部機器にて実行されてもよい。
なお、信号処理IC4は、送信アンテナ2又は受信アンテナ3と回路基板1の基板面に一体的に実装されていてもよい。これによって、送信アンテナ2又は受信アンテナ3と信号処理IC4との間の配線部の距離をより低減することが可能である。
筐体5は、回路基板1を収容し、回路基板1の前方(X軸の正方向)において、誘電体レンズ6を支持する。筐体5が略四角柱で構成される場合、X軸の正方向の筐体5の1面に誘電体レンズ6をはめ込むことで筐体を封じる構成であってもよい。筐体5は、典型的には略密閉状態にて、回路基板1を収容する。
筐体5の1面には、送信アンテナ2及び受信アンテナ3から電磁波の送受信を行う窓部が形成されており、窓部に誘電体レンズ6が装着されている。
筐体5の素材は、金属部材(例えば、アルミ材)を用いてもよい。これによって、筐体5は、例えば、バンパBからの反射波が筐体5内に侵入することを防止することができ、回路基板1からの放熱特性を向上させることができ、又はEMC性能を向上されることができる。また、筐体5の素材は、樹脂が用いられてもよく、又、筐体5と誘電体レンズ6とを同一の樹脂材料で一体的に形成されてもよい。これによって、筐体5のコストや軽量化が図れる。筐体5の素材は、誘電体レンズ6よりも熱伝導率が高い材料により構成されてもよい。
誘電体レンズ6は、回路基板1の前方に設置され、送信アンテナ2が送信した電磁波のビームを絞って、レーダ装置Uの外部の前方領域(つまり車両の外部)に、送出する。そして、誘電体レンズ6は、送信した電磁波に対するターゲットからの反射波を集光して、受信アンテナ3に送出する。換言すると、送信アンテナ2及び受信アンテナ3は、それぞれ、誘電体レンズ6の焦点となる位置に配設してもよい。尚、誘電体レンズ6は、より好適には、送信アンテナ2が送信した電磁波を平面波に変換する程度まで、電磁波のビームを絞る構成とする。
誘電体レンズ6は、送信アンテナ2及び受信アンテナ3が送受信する電磁波の利得を向上させ、外部(例えば、バンパB)からの反射波が受信アンテナ3に入射することを抑制する(詳細は後述する)。又、誘電体レンズ6は、送信アンテナ2及び受信アンテナ3を保護するレドームとしても機能している。
誘電体レンズ6は、筐体5の内側(誘電体レンズの内面)に突起した片側凸レンズを用いてもよい。例えば誘電体レンズは、外表面が平面であり、内表面が凸となったドーム形状のレンズである。また、誘電体レンズ6は、両面凸レンズ、ボールレンズ、フレネルレンズ、若しくはこれらの組み合わせ、又は、凹レンズとこれら(両面凸レンズ、ボールレンズ、フレネルレンズ)の組み合わせであってもよい。
誘電体レンズ6に用いる素材は、任意であってよく、例えば、アクリル樹脂、四フッ化エチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリフェニレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、シンジオタクチックポリスチレン樹脂、又は、ABS樹脂を用いてもよい。また、誘電体レンズ6の外表面(筐体5の外側の面)には、磨き加工を施してもよい。これによって、誘電体レンズ6の外表面に雨滴や汚れが付着することによる送受信特性の劣化を抑制することができる。
誘電体レンズ6の形状は、内表面(筐体5の内側の面)が凸状であり、筐体5(レーダ装置U)の外側は、車両の形状に合わせた形状としてもよい。
また、誘電体レンズ6の断面形状は、Y軸方向のいずれの位置でも、略同一の形状であってよい。これによって、Y軸に沿って配設した送信アンテナ2の複数のアンテナ素子それぞれから送信する電磁波が、受信アンテナ3に到来する際に互いに異なる指向方向を向くことによって生じる物体検知の精度悪化、例えば、相互干渉による精度悪化又は位相差の変化による精度悪化を引き起こすことを防止している。
また、レーダ装置Uは、送信アンテナ2の複数のアンテナ素子それぞれから送信する電磁波を識別可能にするため、送信アンテナ2の複数のアンテナ素子それぞれを時分割で動作させたり、又は、送信アンテナ2の複数のアンテナ素子それぞれから送信する電磁波の偏光方向を異ならせたりしてもよい。
[効果]
以上のように、本実施形態に係るレーダ装置Uによれば、回路基板1の前部領域に配設した送信アンテナ2及び受信アンテナ3を用いて、当該回路基板1の基板面と略平行に電磁波の送受信を行い、且つ、バンパBに設けた開口部Aから誘電体レンズ6を露出するようにレーダ装置Uを配設することにより、誘電体レンズ6を介して車両外部と直接的に電磁波の送受信を行う。
これによって、バンパBに開口部Aを設けない構成とした場合に生じうる、バンパBと回路基板1との間の多重反射や回り込みによる受信アンテナ3への電磁波到来による送受信特性の劣化を無効化することができる。また、バンパBの部材、もしくは、バンパBの表面塗装における透過損失による送受信特性の劣化を抑制することができる。
(第2の実施形態)
図3に示すレーダ装置Uaは、バンパBに対して筐体5等を固定するための被締結部5aが筐体5に設けられている点で、第1の実施形態のレーダ装置Uと相違する。なお、第1の実施形態と共通する構成については、同一の符号を付すなどして説明を適宜省略する(以下、他の実施形態についても同様)。
被締結部5aは、筐体5の上面、および、下面からZ軸方向にそれぞれ延出するように設けられる。
なお、筐体5と被締結部5aは、一体の部材として成形されてもよいし、複数の部材として成形された後、種々の固定方法によって複数の部材を固定することによって実現してもよい。
固定部7は、被締結部5aにおいて筐体5とバンパBとを固定する。例えば、固定部7は、被締結部5aにおいてボルトにより、筐体5とバンパBとを固定してもよい。なお、筐体5とバンパBの固定方法は任意であり、接着剤による接着、超音波溶接等でもよい。
[効果]
以上のように、本実施形態に係るレーダ装置Uaによれば、機械的安定性を確保し、電磁波の送受信が可能となる。
(第3の実施形態)
図4に示すレーダ装置Ubは、電磁波の放射方向を調整する、バンパBに対して筐体5を固定するブラケット8を有する点で、第1の実施形態に係るレーダ装置Uと相違する。
ブラケット8は、筐体5をバンパBに対して固定し、レーダ装置Ubが電磁波を送受信する方向を規定する。
ブラケット8は、例えば、筐体5を収納する収容部9と、バンパBに固定される固定部7と、を有している。
収容部9は、例えば、筐体5を前面(即ち、誘電体レンズ6が装着されている面)から挿入可能とする筒形状を呈し、筐体5の外形に沿った収納空間を形成する。尚、収容部9は、筐体5の前面の誘電体レンズ6を配した領域に、レーダ装置Ubが電磁波を送受信するための窓部を有している。
ブラケット8は、例えば、レーダ装置Ubの電磁波を送受信する方向が、地面と水平になるように、筐体5をバンパBに固定する。これにより、車両の周囲に存在するターゲットの物体検知を行うことが可能となる。
ブラケット8に用いる素材は、電磁波吸収材又は電磁波吸収材を含有する材料としてもよい。これにより、回り込み波が、筐体5の窓部に入射することをより抑制することができる。
なお、ブラケット8は、電磁波の送受信方向の角度を可変とする調整機構(例えば、ピンジョイントと固定ピンとを用いる)を有する構成としてもよい。レーダ装置Ubは、調整機構を用いることで、電磁波の送受信方向の微調整も可能となる。
[効果]
以上、本実施形態に係るレーダ装置Ubによれば、機械的安定性を確保し、所望の方向(例えば、地面に対して水平方向)における電磁波の送受信が可能となる。
(第4の実施形態)
図5に示す本実施形態に係るレーダ装置Ucは、アンテナ部(送信アンテナ102、受信アンテナ103)から送信する電磁波の方向を、回路基板1の延在方向(即ち、筐体5の延在方向)に対して傾ける点、また、バンパBがZ方向と平行方向に延在せず、Z方向に対して傾きを有している点で、第1の実施形態に係るレーダ装置Uと相違する。
図5は、アンテナ部(送信アンテナ2及び受信アンテナ3)が、基板高さ調整機構10(調節部に相当)によって、筐体5内において誘電体レンズ6の光軸から上方向に偏位した位置に配設され、回路基板1の延在方向に対して下方向に傾けて電磁波を送信する態様を示す。
ここで、図示を省略するが、アンテナ部が、基板高さ調整機構10によって、筐体5内において誘電体レンズ6の光軸から下方向に偏位した位置に配設され、回路基板1の延在方向に対して上方向に傾けて電磁波を送信する態様も可能である。
このような態様とすることによって、電磁波の送信方向を、筐体5の延在方向に対して下方向、もしくは、上方向に傾けることができる。
なお、本実施形態に係る誘電体レンズ6は、光軸の方向が回路基板1の延在方向に対して傾けられたものや、又は、屈折率が光軸の上方と下方とで異なる態様のものが用いられてもよい。
[効果]
本実施形態に係るレーダ装置Ucは、バンパBの形状に合わせて、水平に設置することが困難な場合、筐体5内において回路基板1の位置を調整することで、電磁波の送受信方向を調整すること(例えば、水平方向に調整すること)が可能となる。
(第5の実施形態)
図6に示すレーダ装置Udは、バンパBの外表面に対してバンパ被覆部11a、誘電体レンズ6に対してレンズ被覆部11bが塗布されている点で第1の実施形態に係るレーダ装置Uと相違する。
バンパ被覆部11aはバンパBの外表面を被覆するように設けられ、車両意匠によって任意の被覆材料を用いることができる。
レンズ被覆部11bは、誘電体レンズ6の外表面を被覆するように設けられる。レンズ被覆部11bには、電磁波を透過する材料を用いることができる。
バンパ被覆部11aは、塗料に金属片を混入させたメタリック塗装が用いられることが多い。ここで、レンズ被覆部11bにもバンパ被覆部11aと同じ塗料を用いた場合、金属片によってレンズ被覆部11bに到来する電磁波の反射率増大と透過損失増大が引き起こされるため、レーダ装置Udのアンテナ利得が低下する。
このため、本実施形態では、レンズ被覆部11bは、誘電体レンズ6にインジウムを蒸着させることにより電磁波透過膜を形成した後に、バンパBと同色の他の金属を含まない塗料を塗布する。このように塗装処理することで、反射率増大と透過損失増大を抑制でき、バンパBとレーダ装置Udとが同色とすることができる。
[効果]
本実施形態に係るレーダ装置Udは、インジウムを蒸着した電磁波透過膜を形成した後に、他の金属を含まない塗料を塗布することで、バンパBの開口部Aに露出する誘電体レンズ6の色を、バンパBと同色にすることができる。
(第6の実施形態)
図7に示すレーダ装置Ueは、バンパBが曲面形状を有する点、レーダ装置Ueに形状適合部12が設けられている点で、第1の実施形態に係るレーダ装置Uと相違する。
形状適合部12は、外表面は、バンパBの開口部A周辺の曲面形状と同様の曲面形状を有する。形状適合部12は、誘電体レンズ6の外表面に接している。形状適合部12は、誘電体レンズ6から送受信される電磁波に影響を与えないよう、電磁波を透過する種々の材料で形成される。なお、誘電体レンズ6と形状適合部12とを一体的に形成してもよい。
[効果]
本実施形態に係るレーダ装置Ueは、開口部Aに露出する部分を、誘電体レンズ6の形状に依存せず、バンパBの形状に適合させた形状にすることができる。
(その他の実施形態)
本開示は、上記実施形態に限らず、種々に変形態様が考えられる。例えば、各実施形態で示した態様を種々に組み合わせたものを用いてもよいのは勿論である。
上記実施形態では、レーダ装置Uが好適に適用される態様の一例として、車両のバンパBの開口部に配設された態様を示した。しかしながら、レーダ装置Uの適用対象は、車両のバンパに限られず、エンジングリル、灯体(ランプ筐体)、サイドミラー、ドア、あるいはドアハンドル周辺の窪みなどに設けられた開口部であってもよい。また、車両の他に、回転翼機(例えば、ヘリコプター)又はロボット等にも適用し得る。
その他の実施形態に係るレーダ装置の構成の一例として、図8は、レーダ装置UをフラップタイプのドアハンドルDhによる車体Boの窪み部分に配置した構成を示す。レーダ装置UをドアハンドルDhの窪み部分に配置することで、車両の側面を1m程度の高さから測定することができる。なお、レーダ装置Uの指向性を水平方向以外に調整してもよい。
その他の実施形態に係るレーダ装置の構成の他の一例として、図9は、レーダ装置UfをグリップタイプのドアハンドルDhの開口部に配置した構成の断面図を示す。この場合、信号処理IC4は、回路基板1の下面に配置される。なお、ドアグリップの形状に合わせて、形状適合部12を用いてもよいし、誘電体レンズ6の形状を調整してもよい。レーダ装置Ufをドアグリップに内蔵することで、車両の側面にレーダ装置Ufを設置するための開口部を新たに開けることなく、レーダ装置Ufを設置することができる。
以上、本開示の具体例を詳細に説明したが、これらは例示にすぎず、請求の範囲を限定するものではない。請求の範囲に記載の技術には、以上に例示した具体例を様々に変形、変更したものが含まれる。
上述の実施形態においては、各構成要素に用いる「・・・部」という表記は、「・・・回路(circuitry)」、「・・・アッセンブリ」、「・・・デバイス」、「・・・ユニット」、又は、「・・・モジュール」といった他の表記に置換されてもよい。
以上、図面を参照しながら実施の形態について説明したが、本開示はかかる例に限定されない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇において、各種の変更例又は修正例に想到し得ることは明らかである。そのような変更例又は修正例についても、本開示の技術的範囲に属するものと了解される。また、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、実施の形態における各構成要素は任意に組み合わされてよい。
上記実施形態の説明に用いた信号処理ICは、部分的に又は全体的に、一つのLSI又はLSIの組み合わせによって構成されてもよい。LSIはデータの入力と出力を備えてもよい。LSIは、集積度の違いにより、IC、システムLSI、スーパーLSI、ウルトラLSIと呼称されることもある。
集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路、汎用プロセッサ又は専用プロセッサで実現してもよい。また、LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。本開示は、デジタル処理又はアナログ処理として実現されてもよい。
本開示に係るレーダ装置によれば、レーダの送受信特性を損なうことなく、車両意匠への悪影響を低減したレーダ装置を実現することができる。
1 回路基板
2 送信アンテナ
3 受信アンテナ
4 信号処理IC
5 筐体
5a 被締結部
6 誘電体レンズ
7 固定部
8 ブラケット
9 収容部
10 基板高さ調整機構
11a バンパ被覆部
11b レンズ被覆部
12 形状適合部A 開口部
B バンパ
Bo 車体
U、Ua、Ub、Uc、Ud、Ue、Uf レーダ装置

Claims (17)

  1. 電磁波を送信し、車両の周囲の物体から反射波を受信するエンドファイアアレイアンテナによって構成されるアンテナと、
    前記アンテナ及び前記反射波の信号処理を行う信号処理回路が配置される回路基板と、
    前記電磁波を前記車両の外部に送出する誘電体レンズと、
    前記回路基板を収容し、前記誘電体レンズによって、封じられる筐体と、
    を備え、
    前記車両に設けられた開口部に搭載される、
    レーダ装置。
  2. 前記筐体を前記車両に対して固定する被締結部をさらに備える、
    請求項1に記載のレーダ装置。
  3. 前記筐体を前記車両に対して固定するブラケットをさらに備える、
    請求項1に記載のレーダ装置。
  4. 前記ブラケットは、前記電磁波の放射方向を調整する、
    請求項3に記載のレーダ装置。
  5. 前記ブラケットは、電磁波吸収材又は電磁波吸収材を含有する材料を用いて構成される、
    請求項3または4に記載のレーダ装置。
  6. 前記筐体は、前記回路基板の筐体内での位置を調節する調節部を有する、
    請求項1乃至5のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  7. 前記筐体は、前記誘電体レンズの外表面に接した、前記車両の形状に合わせた形状適合部をさらに備える、
    請求項1乃至6のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  8. 前記誘電体レンズは、前記アンテナから送信される電磁波を平面波に変換して前記車両の外部へ送出する、
    請求項1乃至7のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  9. 前記誘電体レンズは、外表面が平面であり、内表面が凸となったドーム形状である、
    請求項1乃至8のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  10. 前記誘電体レンズの外表面は、磨き加工が施されている、
    請求項1乃至9のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  11. 前記誘電体レンズの外表面は、塗装処理が施されている、
    請求項1乃至10のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  12. 前記開口部は、前記車両のバンパに設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  13. 前記開口部は、前記車両のエンジングリルに設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  14. 前記開口部は、前記車両のランプ筐体に設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  15. 前記開口部は、前記車両のドアに設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  16. 前記開口部は、前記車両のドアハンドル周辺の窪みに設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
  17. 前記開口部は、前記車両のグリップタイプのドアハンドルに設けられている、
    請求項1乃至11のいずれか一項に記載のレーダ装置。
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