JP2022139277A - 電磁アクチュエータおよび回路遮断器 - Google Patents

電磁アクチュエータおよび回路遮断器 Download PDF

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Abstract

Figure 2022139277000001
【課題】省スペース化を図りつつシールドコイルによるコモンモードノイズ対策が施された電磁アクチュエータを得ること。
【解決手段】電磁アクチュエータは、ソレノイドコイルと、シールドコイル15と、第1口出し線34と、第2口出し線37とを備える。ソレノイドコイルは、筒状のボビン13に巻回される。シールドコイル15は、ソレノイドコイル上に絶縁テープ30を介して巻回される。第1口出し線34は、ソレノイドコイルの一方の端部14aとシールドコイル15の両端部15a,15bとに一端部が接合され、安定電位に他端部が接続される。第2口出し線37は、ソレノイドコイルの他方の端部14bに接続される。
【選択図】図13

Description

本開示は、電磁アクチュエータおよび回路遮断器に関する。
従来、電圧が不足した場合に回路遮断器本体を自動的にトリップさせる不足電圧引き外し装置および遠隔で電気的に回路遮断器本体をトリップさせる電圧引き外し装置などが知られている。
これらの付属装置は、回路遮断器本体のトリップレバーを操作する電磁アクチュエータおよび電磁アクチュエータのソレノイドコイルを励磁する電子回路などを備えており、電磁アクチュエータの可動鉄心を常時吸着し保持する場合、ソレノイドコイルは常時励磁状態で使用される。電磁アクチュエータに高い吸着荷重が要求される大形の回路遮断器の場合、ソレノイドコイルの発熱を抑えるために、ソレノイドコイルの励磁電流をスイッチング制御するPWM(Pulse Width Modulation)制御が採用されていることから、EMI(Electromagnetic Interference)対策が必要となる。
EMI対策として、EMIシールドを用いたコモンモードノイズ対策が知られている。例えば、特許文献1には、コイルの励磁電流をPWM制御によりスイッチング制御する回路において、励磁電流が供給されるコイルにシールドコイルの両端部を接続する技術が開示されている。
実開昭63-138886号公報
しかしながら、上記特許文献1には、励磁電流が供給されるコイルにシールドコイルの両端部を接続することが記載されているが、シールドコイルを電磁アクチュエータに適用した場合の構成については記載されていない。
本開示は、上記に鑑みてなされたものであって、省スペース化を図りつつシールドコイルによるコモンモードノイズ対策が施された電磁アクチュエータを得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示の電磁アクチュエータは、ソレノイドコイルと、シールドコイルと、第1口出し線と、第2口出し線とを備える。ソレノイドコイルは、筒状のボビンに巻回される。シールドコイルは、ソレノイドコイル上に絶縁テープを介して巻回される。第1口出し線は、ソレノイドコイルの一方の端部とシールドコイルの両端部とに一端部が接合され、安定電位に他端部が接続される。第2口出し線は、ソレノイドコイルの他方の端部に接続される。
本開示によれば、省スペース化を図りつつシールドコイルによるコモンモードノイズ対策が施された電磁アクチュエータを得ることができる、という効果を奏する。
実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の構成の一例を示す図 実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の外観斜視図 実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の平面図 図3に示すVI-VI線に沿った断面図 実施の形態1にかかるシールドコイルが設けられない付属装置におけるコモンモードノイズの流れを説明するための図 実施の形態1にかかる付属装置におけるコモンモードノイズを説明するための図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第1の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第1の組み立て状態を示す正面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第2の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第3の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第3の組み立て状態を示す正面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第4の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第5の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第6の組み立て状態を示す側面図 実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第6の組み立て状態を示す正面図 実施の形態1にかかる銅箔テープを用いたEMIシールドの一例を示す図 実施の形態1にかかる銅箔テープを用いたEMIシールドの他の例を示す図
以下に、実施の形態にかかる電磁アクチュエータおよび回路遮断器を図面に基づいて詳細に説明する。回路遮断器には、回路遮断器本体を駆動する付属装置が設けられる。以下において、回路遮断器本体を駆動する付属装置を回路遮断器の付属装置と記載する。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の構成の一例を示す図である。図1に示すように、実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置100は、電磁アクチュエータ1と、電子回路部2とを備える。電磁アクチュエータ1は、電子回路部2によって駆動される。付属装置100は、例えば、不足電圧引き外し装置または電圧引き外し装置である。
図2は、実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の外観斜視図であり、図3は、実施の形態1にかかる回路遮断器の付属装置の平面図であり、図4は、図3に示すVI-VI線に沿った断面図である。図4に示すように、電磁アクチュエータ1は、ヨーク10と、ブラケット11と、固定鉄心12と、ボビン13と、ソレノイドコイル14と、シールドコイル15と、ガイド16と、可動鉄心17と、プランジャ18と、ボビンキャップ19とを備える。
ヨーク10は筒状に形成されており、ブラケット11との間で形成される内部空間に、固定鉄心12、ボビン13、ソレノイドコイル14、シールドコイル15、ガイド16、可動鉄心17の一部、およびプランジャ18の一部が配置される。
固定鉄心12は、ヨーク10に固定されており、固定鉄心12の外周部には筒状のボビン13の内周部が取り付けられている。ボビン13の外周部には、ソレノイドコイル14が巻回されており、ソレノイドコイル14は、ボビンキャップ19によってボビン13に固定されている。ソレノイドコイル14上には、不図示の絶縁部材を介して、シールドコイル15が巻回され、シールドコイル15の両端部は、ソレノイドコイル14の一方の端部14aに接続されている。
可動鉄心17は、プランジャ18の基端部に固定されており、プランジャ18の延在方向において移動可能にガイド16にガイドされている。プランジャ18は、ヨーク10に形成された貫通孔10aに挿通されており、プランジャ18の先端部は、ヨーク10外に突出している。
電磁アクチュエータ1では、ソレノイドコイル14に励磁電流が流れることで、可動鉄心17が固定鉄心12に吸い寄せられ、可動鉄心17がガイド16に沿って図4における下方に移動する。可動鉄心17の下方への移動によって、プランジャ18が図4における下方へ移動し、回路遮断器本体における不図示の引き外し装置に設けられたトリップレバーがプランジャ18によって操作され回路遮断器本体がトリップ状態になる。
図1に戻って、付属装置100の説明を続ける。付属装置100の電子回路部2は、不図示のPCB(Printed Circuit Board)に種々の電子部品が搭載されて構成されており、入力端子20a,20bと、出力端子21a,21bと、整流回路22と、定電圧回路23と、電圧検出回路24と、処理回路25と、ダイオード26と、スイッチング素子27とを備える。
入力端子20a,20bは、交流電源3にスイッチ4を介して接続される。スイッチ4は、付属装置100を駆動させる際にオンにされる。出力端子21aは、電磁アクチュエータ1のソレノイドコイル14の一方の端部14aに接続され、出力端子21bは、電磁アクチュエータ1のソレノイドコイル14の他方の端部14bに接続される。
整流回路22の負側出力端子はグランド電位に接続され、整流回路22の正側出力端子は、定電圧回路23、ダイオード26のカソード、およびソレノイドコイル14の一端に接続される。定電圧回路23、ダイオード26のカソード、およびソレノイドコイル14の一端には、整流回路22の正側出力端子の電位である電源電位が印加される。
定電圧回路23は、整流回路22の出力電圧を予め設定された大きさの電圧に降圧して出力する。電圧検出回路24は、入力端子20a,20b間の電圧を検出し、検出した電圧の瞬時値を示す検出信号を出力する。
処理回路25は、電圧レベル判定部28と、PWM制御部29とを備え、定電圧回路23の出力電圧を電源電圧として動作する。電圧レベル判定部28は、電圧検出回路24から出力される検出信号に基づいて、入力端子20a,20b間の電圧レベルを判定する。PWM制御部29は、電圧レベル判定部28によって判定された電圧レベルが閾値以上である場合に、PWM信号を出力する。
ダイオード26は、出力端子21a,21bを介してソレノイドコイル14に並列に接続される。スイッチング素子27は、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)またはIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)などの半導体スイッチング素子である。以下において、スイッチング素子27がMOSFETであるものとして説明する。
スイッチング素子27のゲートは、PWM制御部29に接続され、スイッチング素子27のドレインはソレノイドコイル14の他端に接続され、スイッチング素子27のソースはグランド電位に接続される。PWM制御部29からのPWM信号がスイッチング素子27のゲートに入力されると、スイッチング素子27がPWM信号に応じたデューティ比でオンとオフを繰り返す。これにより、ソレノイドコイル14に断続的に励磁電流が供給される。
PWM制御部29によるPWM制御によってソレノイドコイル14に励磁電流が断続的に供給されることによって生じるノイズは、付属装置100の金属部との間の浮遊容量を介して大地にノイズがコモンモードノイズとして伝導する。
図5は、実施の形態1にかかるシールドコイルが設けられない付属装置におけるコモンモードノイズの流れを説明するための図である。図6は、実施の形態1にかかる付属装置におけるコモンモードノイズを説明するための図である。付属装置100の電磁アクチュエータ1では、ソレノイドコイル14の一端部とシールドコイル15の両端部が接続されていることから、コモンモードノイズを抑制することができる。
図5に示すように、EMIシールドとしてシールドコイル15が設けられない付属装置100Aでは、ソレノイドコイル14に励磁電流が断続的に供給されることによって生じるスイッチングノイズは、浮遊容量90を介して大地にコモンモードノイズとして伝導する。
付属装置100の電磁アクチュエータ1では、図6に示すように、ソレノイドコイル14に励磁電流が断続的に供給されることによって生じるスイッチングノイズは、ソレノイドコイル14とシールドコイル15との間で打ち消されるため、コモンモードノイズが抑制される。
また、電磁アクチュエータ1では、後述するように、ソレノイドコイル14上にソレノイドコイル14と絶縁された状態でシールドコイル15が巻回されることから、ソレノイドコイル14からの放射ノイズがシールドコイル15でシールドされる。これによっても、電磁アクチュエータ1では、コモンモードノイズが抑制される。
以下、電磁アクチュエータ1の構成についてさらに具体的に説明する。以下においては、ソレノイドコイル14の配置、シールドコイル15の配置、およびソレノイドコイル14とシールドコイル15との接続関係を分かりやすく説明するために、電磁アクチュエータ1の組み立て手順を示す複数の図を用いる。
電磁アクチュエータ1の組み立て工程において、電磁アクチュエータ1は、第1の組み立て状態、第2の組み立て状態、第3の組み立て状態、第4の組み立て状態、第5の組み立て状態、および第6の組み立て状態の順に組み立てられる。
図7は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第1の組み立て状態を示す側面図であり、図8は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第1の組み立て状態を示す正面図である。なお、図7および図8を含む複数の図面には、便宜上、XYZ軸の座標を付している。
図7および図8に示す第1の組み立て状態は、ボビン13の外周面に1層目のコイルとして巻回されたソレノイドコイル14の上に絶縁テープ30が貼り付けられて絶縁処理された状態である。ソレノイドコイル14は、ボビン13の図7における左右方向の全体に亘って巻回されている。
ソレノイドコイル14の端部14aは、絶縁チューブ31によって絶縁され且つ補強されている。なお、端部14aは、絶縁チューブ31に代えて絶縁テープによって絶縁され且つ補強されてもよい。端部14aは、ソレノイドコイル14のボビン13への巻き始め側の端部である。また、ソレノイドコイル14の端部14bは、ソレノイドコイル14のボビン13への巻き終わり側の端部である。端部14aは、一方の端部の一例であり、端部14bは、他方の端部の一例である。以下において、ソレノイドコイル14のボビン13への巻き始め側を単に巻き始め側と記載する場合があり、ソレノイドコイル14のボビン13への巻き終わり側を単に巻き終わり側と記載する場合がある。
図9は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第2の組み立て状態を示す側面図である。図9に示す第2の組み立て状態は、図7に示す絶縁テープ30の上に2層目のコイルとして、シールドコイル15が巻回された状態である。シールドコイル15は、絶縁テープ30の上に密着巻きによって巻回されている。
図9に示すように、シールドコイル15は、ボビン13の図9における左右方向の両端からソレノイドコイル14との絶縁のために必要な距離を開けて巻回され、一方の端部15aと他方の端部15bとは、巻き止めテープ32a,32bで仮止めされている。一方の端部15aは、シールドコイル15のボビン13への巻き始め側の端部であり、他方の端部15bは、シールドコイル15のボビン13への巻き終わり側の端部である。
図10は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第3の組み立て状態を示す側面図である。図11は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第3の組み立て状態を示す正面図である。
図10および図11に示す第3の組み立て状態は、シールドコイル15の両端部15a,15bとソレノイドコイル14の端部14aとを1つの第1口出し線34の一端部に絡げた後に絡げた部分が半田付けされた状態である。第3の組み立て状態では、半田付けされた部分である半田付け部分35が絶縁テープ33によってシールドコイル15と絶縁され、第1口出し線34の一端部が絶縁テープ33によって固定されている。
図12は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第4の組み立て状態を示す側面図である。図12に示すように、第4の組み立て状態では、図10に示す状態から半田付け部分35を含む領域に絶縁テープ36が貼り付けられており、絶縁テープ36によって半田付け部分35が絶縁されている。
図13は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第5の組み立て状態を示す側面図である。図13に示すように、第5の組み立て状態では、ソレノイドコイル14の端部14bが第2口出し線37の一端部に絡げられた後に、絡げられた部分が半田付けされており、ソレノイドコイル14の端部14bと第2口出し線37の一端部とが接合されている。また、第5の組み立て状態では、第2口出し線37は絶縁テープ38で固定されている。
図14は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第6の組み立て状態を示す側面図である。図15は、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータの第6の組み立て状態を示す正面図である。図14および図15に示す第6の組み立て状態では、ソレノイドコイル14の端部14bと第2口出し線37の一端部との接合部分の上とシールドコイル15の上に絶縁テープ39が貼り付けられている。かかる絶縁テープ39によって、ソレノイドコイル14の端部14bと第2口出し線37の一端部との接合部分とシールドコイル15とが絶縁される。
電磁アクチュエータ1において、ソレノイドコイル14の巻き始め側の端部である端部14aに一端部が接続された第1口出し線34の他端部は、図1に示す電子回路部2の電源電位に接続される。ソレノイドコイル14の巻き始め側の部分は、ソレノイドコイル14の内周側に配置される強磁性体である金属製の固定鉄心12および可動鉄心17に近く、ソレノイドコイル14の端部14aに接続されたシールドコイル15は外部の磁路を構成する金属部品であるヨーク10とも接触している。そのため、ソレノイドコイル14の端部14aは、付属装置100の金属部と浮遊容量90による結合が強く、ソレノイドコイル14の端部14aを安定電位である電子回路部2の電源電位に接続することで、コモンモードノイズを大幅に低減することができる。安定電位とは、インピーダンスが小さく安定している電位であり、上述した電源電位またはグランド電位などである。
また、電磁アクチュエータ1において、ソレノイドコイル14とシールドコイル15とを含むコイル部からの口出し線が第1口出し線34と第2口出し線37の2つであり、シールドコイル15の両端を接続するための専用の口出し線がない。そのため、電磁アクチュエータ1の電子回路部2において、シールドコイル15の両端を接続するための専用の口出し線に接続するためのPCBの専用の接続部が不要となり、PCBへの実装スペースに影響を与えることなく、コモンモードノイズを低減することができる。
また、電磁アクチュエータ1では、ソレノイドコイル14に第1口出し線34と第2口出し線37を接続する処理より前に、ソレノイドコイル14の上に絶縁部材を介してシールドコイル15が2層目として巻回されるため、ソレノイドコイル14とシールドコイル15とを含むコイル部の外径の増加を可及的に抑えることができる。
ここで、銅箔テープを用いたEMIシールドについて説明する。図16は、実施の形態1にかかる銅箔テープを用いたEMIシールドの一例を示す図であり、図17は、実施の形態1にかかる銅箔テープを用いたEMIシールドの他の例を示す図である。
図16に示すEMIシールド50は、口出し線51の一端部が半田付けされた銅箔テープ52と、絶縁テープ53とを備える。図16に示すように、口出し線51の一端部が半田付けされた銅箔テープ52は、不図示のソレノイドコイルに貼り付けられた絶縁テープ54の上に貼り付られ、銅箔テープ52の上に絶縁テープ53が貼り付けられて銅箔テープ52が絶縁される。そして、口出し線51の他端部に接続されるPCBには接続用のスルーホールが設けられ、口出し線51の他端部が半田付けによってPCBに接続される。
図17に示すEMIシールド60は、銅箔テープ61と、絶縁シート62と、口出し線63と、絶縁テープ64,65とを備える。絶縁シート62は、銅箔テープ61を保持し機械的強度を持たせるとともに絶縁機能を有する。口出し線63は、一端部が銅箔テープ61に半田付けされ、他端部がグランド電位に接続される。絶縁シート62は、銅箔テープ61への口出し線63の半田付けの熱に耐える耐熱性を有する。
絶縁テープ64は、銅箔テープ61に口出し線63を半田付けした後に、リード口出し部の絶縁を強化するために口出し線63と銅箔テープ61との間に貼り付けられる。絶縁テープ65は、半田付け部を含む銅箔テープ61全体を覆う。EMIシールド60は、ソレノイドコイルの上に貼り付けられた図16に示す絶縁テープ54の上に貼り付られる。また、口出し線63の他端部に接続されるPCBには接続用のスルーホールが設けられ、口出し線63の他端部が半田付けによってPCBに接続される。
不図示のソレノイドコイルの上に図17に示すEMIシールド60を貼り付ける場合、口出し線63の銅箔テープ61への半田部分に曲げ応力が加わる。そのため、ソレノイドコイルのコイル径が小さい場合、半田接合部のクラックなど信頼性への影響が懸念される。一方、電磁アクチュエータ1では、シールドコイル15により構成されたEMIシールドを形成することから、ソレノイドコイル14のコイル径が小さい場合であっても、信頼性を保つことができる。
また、EMIシールド50,60は、銅箔テープ52,61がグランド電位と同電位になるため、ソレノイドコイルおよびPCBの回路電圧に応じた絶縁距離が必要となる。ヨークなどの周辺金属部が回路遮断器のフレームアースと同電位になる場合には、EMIシールド50,60と周辺金属部と共に、制御回路の定格インパルス耐電圧に応じた空間距離と定格電圧に応じた沿面距離が必要となり、EMIシールド50,60は絶縁のために大幅に厚みが増す。一方、電磁アクチュエータ1では、第1口出し線34の他端部は電源電位に接続されることから、EMIシールド50,60に比べて、絶縁のための厚みが大幅に増すことを回避することができる。
上述した例では、シールドコイル15の両端部15a,15bが電源電位に接続される例を説明したが、ソレノイドコイル14の巻き始め側の端部がグランド電位に接続される構成の場合、シールドコイル15の両端部15a,15bはグランド電位に接続される。
また、上述した例では、シールドコイル15の両端部15a,15bがソレノイドコイル14の巻き始め側の端部である端部14aに接続されるが、巻き始め側の端部より巻き終わり側の端部の方が浮遊容量90による結合が強い場合、シールドコイル15の両端部15a,15bがソレノイドコイル14の巻き終わり側の端部である端部14bに接続されてもよい。この場合、端部14bは、一方の端部の一例であり、端部14aは、他方の端部の一例である。
また、上述した例では、電磁アクチュエータ1は、付属装置100の構成部品であるものとして説明したが、回路遮断器以外の他の装置において電磁アクチュエータ1を構成部品とすることもできる。
以上のように、実施の形態1にかかる電磁アクチュエータ1は、ソレノイドコイル14と、シールドコイル15と、第1口出し線34と、第2口出し線37とを備える。ソレノイドコイル14は、筒状のボビン13に巻回される。シールドコイル15は、ソレノイドコイル14上に絶縁テープ30を介して巻回される。第1口出し線34は、ソレノイドコイル14の端部14aとシールドコイル15の両端部15a,15bとに一端部が接合され、電源電位またはグランド電位などの安定電位に他方の端部が接続される。端部14aは、一方の端部の一例である。第2口出し線37は、ソレノイドコイル14の端部14bに接続される。端部14bは、他方の端部の一例である。これにより、電磁アクチュエータ1は、省スペース化を図りつつシールドコイル15によるコモンモードノイズ対策が施される。
また、電磁アクチュエータ1は、固定鉄心12と、可動鉄心17とを備える。固定鉄心12は、ボビン13の内周側に配置される。可動鉄心17は、ボビン13の内周側に配置され、ボビン13の延伸方向で固定鉄心12と対向する。ソレノイドコイル14の端部14aは、ソレノイドコイル14におけるボビン13への巻き始め側の端部である。これにより、電磁アクチュエータ1は、コモンモードノイズを大幅に低減することができる。
また、第1口出し線34の一端部は、シールドコイル15がソレノイドコイル14上に絶縁テープ30を介して巻回された後に、ソレノイドコイル14の端部14aとシールドコイル15の両端部15a,15bとに接合される。これにより、電磁アクチュエータ1は、ソレノイドコイル14とシールドコイル15とを含むコイル部の外径の増加を可及的に抑えることができる。
また、回路遮断器の付属装置100は、電磁アクチュエータ1と、整流回路22と、スイッチング素子27と、PWM制御部29とを備える。PWM制御部29は、制御部の一例である。整流回路22は、交流電源3から出力される交流電圧を整流する。スイッチング素子27は、整流回路22の正側出力端子と負側出力端子との間にソレノイドコイル14と直列に接続されて配置される。PWM制御部29は、スイッチング素子27を駆動する。第1口出し線34は整流回路22の正側出力端子に接続され、第2口出し線37はスイッチング素子27に接続される。これにより、付属装置100は、省スペース化を図りつつシールドコイル15によるコモンモードノイズ対策が施される。
以上の実施の形態に示した構成は、一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略、変更することも可能である。
1 電磁アクチュエータ、2 電子回路部、3 交流電源、4 スイッチ、10 ヨーク、10a 貫通孔、11 ブラケット、12 固定鉄心、13 ボビン、14 ソレノイドコイル、14a,14b,15a,15b 端部、15 シールドコイル、16 ガイド、17 可動鉄心、18 プランジャ、19 ボビンキャップ、20a,20b 入力端子、21a,21b 出力端子、22 整流回路、23 定電圧回路、24 電圧検出回路、25 処理回路、26 ダイオード、27 スイッチング素子、28 電圧レベル判定部、29 PWM制御部、30,33,36,38,39,53,54,64,65 絶縁テープ、31 絶縁チューブ、32a,32b 巻き止めテープ、34 第1口出し線、35 半田付け部分、37 第2口出し線、50,60 EMIシールド、51,63 口出し線、52,61 銅箔テープ、62 絶縁シート、90 浮遊容量、100,100A 付属装置。

Claims (4)

  1. 筒状のボビンに巻回されたソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイル上に絶縁テープを介して巻回されたシールドコイルと、
    前記ソレノイドコイルの一方の端部と前記シールドコイルの両端部とに一端部が接合され、安定電位に他端部が接続される第1口出し線と、
    前記ソレノイドコイルの他方の端部に接続される第2口出し線と、を備える
    ことを特徴とする電磁アクチュエータ。
  2. 前記ボビンの内周側に配置された固定鉄心と、
    前記ボビンの内周側に配置され、前記ボビンの延伸方向で前記固定鉄心と対向する可動鉄心と、を備え、
    前記ソレノイドコイルの前記一端部は、
    前記ソレノイドコイルにおける前記ボビンへの巻き始め側の端部である
    ことを特徴とする請求項1に記載の電磁アクチュエータ。
  3. 前記第1口出し線の前記一端部は、
    前記シールドコイルが前記ソレノイドコイル上に前記絶縁テープを介して巻回された後に、前記ソレノイドコイルの前記一方の端部と前記シールドコイルの両端部とに一端部が接合される
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の電磁アクチュエータ。
  4. 請求項1から3のいずれか1つに記載の電磁アクチュエータと、
    交流電源から出力される交流電圧を整流する整流回路と、
    前記整流回路の正側出力端子と負側出力端子との間に前記ソレノイドコイルと直列に接続されて配置されるスイッチング素子と、
    前記スイッチング素子を制御する制御部と、を備え、
    前記第1口出し線は前記正側出力端子に接続され、前記第2口出し線は前記スイッチング素子に接続される
    ことを特徴とする回路遮断器。
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