JP2022137673A - 炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置 - Google Patents

炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置 Download PDF

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Abstract

Figure 2022137673000001
【課題】炭化珪素エピタキシャル層の表面粗さの増大を抑制しつつ、炭化珪素エピタキシャル層における基底面転位の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置を提供する。
【解決手段】炭化珪素エピタキシャル基板は、炭化珪素基板と、炭化珪素エピタキシャル層とを有している。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板上にある。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板に接する第1層と、第1層上にある第2層と、第2層上にある第3層とを含んでいる。第1層の窒素濃度は、第3層の窒素濃度よりも高く、かつ第2層の窒素濃度よりも低い。炭化珪素基板の窒素濃度は、第2層の窒素濃度よりも高い。第1層の厚みは、第2層の厚みよりも小さい。第3層における基底面転位の面密度は、0.01個/cm2以上1個/cm2以下である。
【選択図】図1

Description

本開示は、炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置に関する。
Z. Zhang外2名, "Mechanism of eliminating basal plane dislocations in SiC thin films by epitaxy on an etched substrate", Applied Physics Letters, 89, 081910(2006)(非特許文献1)には、炭化珪素薄膜における基底面転位を除去するメカニズムについて記載されている。
炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層を形成する際、炭化珪素基板にある基底面転位が炭化珪素エピタキシャル層に引き継がれる場合がある。炭化珪素エピタキシャル層の基底面転位が多いと、当該炭化珪素エピタキシャル層を有する炭化珪素エピタキシャル基板を用いて炭化珪素半導体装置を作製した場合、炭化珪素半導体装置の歩留まりが悪化する。
非特許文献1には、炭化珪素基板に対して溶融水酸化カリウム(KOH)を用いてエッチングを行い、基底面転位がある箇所にエッチピットを形成することにより、当該炭化珪素基板上に形成された炭化珪素エピタキシャル層に引き継がれる基底面転位の面密度を低減する方法が開示されている。しかしながら、上記の方法によれば、エッチピットが形成された炭化珪素基板上に炭化珪素エピタキシャル層が形成される。そのため、炭化珪素エピタキシャル層の表面粗さが増大するという課題があった。
本開示の目的は、炭化珪素エピタキシャル層の表面粗さの増大を抑制しつつ、炭化珪素エピタキシャル層における基底面転位の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置を提供することである。
本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板は、炭化珪素基板と、炭化珪素エピタキシャル層とを備えている。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板上にある。炭化珪素エピタキシャル層は、炭化珪素基板に接する第1層と、第1層上にある第2層と、第2層上にある第3層とを含んでいる。第1層の窒素濃度は、第3層の窒素濃度よりも高く、かつ第2層の窒素濃度よりも低い。炭化珪素基板の窒素濃度は、第2層の窒素濃度よりも高い。第1層の厚みは、第2層の厚みよりも小さい。第3層における基底面転位の面密度は、0.01個/cm2以上1個/cm2以下である。
本開示によれば、炭化珪素エピタキシャル層の表面粗さの増大を抑制しつつ、炭化珪素エピタキシャル層における基底面転位の面密度を低減可能な炭化珪素エピタキシャル基板および炭化珪素半導体装置を提供することができる。
図1は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の構成を示す平面模式図である。 図2は、図1のII-II線に沿った断面模式図である。 図3は、第1主面に対して垂直な方向における炭化珪素エピタキシャル基板の位置と、窒素濃度との関係を示す模式図である。 図4は、フォトルミネッセンスイメージング装置の構成を示す模式図である。 図5は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の製造装置の構成を示す断面模式図である。 図6は、原料ガスの流量と時間との関係を示す模式図である。 図7は、アンモニアガスの流量と時間との関係を示す模式図である。 図8は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置の構成を示す断面模式図である。 図9は、ボディ領域を形成する工程を示す断面模式図である。 図10は、ソース領域を形成する工程を示す断面模式図である。 図11は、第1主面にトレンチを形成する工程を示す断面模式図である。 図12は、ゲート絶縁膜を形成する工程を示す断面模式図である。 図13は、ゲート電極および層間絶縁膜を形成する工程を示す断面模式図である。 図14は、基底面転位のフォトルミネッセンス画像を示す平面模式図である。
[本開示の実施形態の概要]
まず本開示の実施形態の概要について説明する。本明細書の結晶学的記載においては、個別方位を[]、集合方位を<>、個別面を()、集合面を{}でそれぞれ示す。結晶学上の指数が負であることは、通常、数字の上に”-”(バー)を付すことによって表現されるが、本明細書では数字の前に負の符号を付すことによって結晶学上の負の指数を表現する。
(1)本開示に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20とを備えている。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板10上にある。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板10に接する第1層11と、第1層11上にある第2層12と、第2層12上にある第3層13とを含んでいる。第1層11の窒素濃度は、第3層13の窒素濃度よりも高く、かつ第2層12の窒素濃度よりも低い。炭化珪素基板10の窒素濃度は、第2層12の窒素濃度よりも高い。第1層11の厚みは、第2層12の厚みよりも小さい。第3層13における基底面転位の面密度は、0.01個/cm2以上1個/cm2以下である。
(2)上記(1)に係る炭化珪素エピタキシャル基板100においては、第1層11の窒素濃度は、5×1016cm-3以上5×1017cm-3以下であってもよい。第1層11の厚みは、0.01μm以上0.6μm以下であってもよい。
(3)上記(2)に係る炭化珪素エピタキシャル基板100においては、第1層11の窒素濃度は、8×1016cm-3以上4×1017cm-3以下であってもよい。第1層11の厚みは、0.05μm以上0.5μm以下であってもよい。
(4)上記(1)から(3)のいずれかに係る炭化珪素エピタキシャル基板100においては、第2層12の窒素濃度は、5×1017cm-3以上5×1018cm-3以下であってもよい。第2層12の厚みは、0.6μm以上3μm以下であってもよい。
(5)上記(1)から(4)のいずれかに係る炭化珪素エピタキシャル基板100においては、第3層13の窒素濃度は、2×1015cm-3以上5×1016cm-3以下であってもよい。第3層13の厚みは、3μm以上50μm以下であってもよい。
(6)上記(1)から(5)のいずれかに係る炭化珪素エピタキシャル基板100においては、第3層13における基底面転位の面密度を、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度で除した値は、0.01以下であってもよい。
(7)本開示に係る炭化珪素半導体装置300は、上記(1)から(6)のいずれかに係る炭化珪素エピタキシャル基板100を備えている。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の実施形態の詳細について説明する。以下の説明では、同一または対応する要素には同一の符号を付し、それらについて同じ説明は繰り返さない。
(炭化珪素エピタキシャル基板)
図1は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板の構成を示す平面模式図である。図2は、図1のII-II線に沿った断面模式図である。図1および図2に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20とを有している。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板10上にある。炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板10に接している。炭化珪素エピタキシャル層20は、第1主面1を有している。
炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素エピタキシャル基板100の表面(第1主面1)を構成する。炭化珪素基板10は、炭化珪素エピタキシャル基板100の裏面(第2主面2)を構成する。図1に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板100は、外周縁5を有している。外周縁5は、たとえばオリエンテーションフラット3と、円弧状部4とを有している。オリエンテーションフラット3は、第1方向101に沿って延在している。図1に示されるように、オリエンテーションフラット3は、第1主面1に対して垂直な方向に見て、直線状である。円弧状部4は、オリエンテーションフラット3に連なっている。円弧状部4は、第1主面1に対して垂直な方向に見て、円弧状である。
図1に示されるように、第1主面1に対して垂直な方向に見て、第1主面1は、第1方向101および第2方向102の各々に沿って拡がっている。第1主面1に対して垂直な方向に見て、第1方向101は、第2方向102に対して垂直な方向である。
第1方向101は、たとえば<11-20>方向である。第1方向101は、たとえば[11-20]方向であってもよい。第1方向101は、<11-20>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第1方向101は、たとえば<11-20>方向成分を含む方向であってもよい。
第2方向102は、たとえば<1-100>方向である。第2方向102は、たとえば[1-100]方向であってもよい。第2方向102は、たとえば<1-100>方向を第1主面1に射影した方向であってもよい。別の観点から言えば、第2方向102は、たとえば<1-100>方向成分を含む方向であってもよい。
第1主面1は、{0001}面に対して傾斜した面であってもよい。第1主面1は、{0001}面に対して傾斜している場合、{0001}面に対する傾斜角(オフ角θ)は、たとえば2°以上6°以下である。第1主面1が{0001}面に対して傾斜している場合、第1主面1の傾斜方向(オフ方向)は、たとえば<11-20>方向である。別の観点から言えば、第1方向101が、第1主面1のオフ方向であってもよい。
図1に示されるように、第1主面1の最大径W1(直径)は、特に限定されないが、たとえば100mm(4インチ)である。最大径W1は、125mm(5インチ)以上でもよいし、150mm(6インチ)以上でもよい。最大径W1の上限は、特に限定されない。最大径W1は、たとえば200mm(8インチ)以下であってもよい。最大径W1は、外周縁5上の任意の2点間の最大距離である。
なお本明細書において、2インチは、50mm又は50.8mm(2インチ×25.4mm/インチ)のことである。4インチは、100mm又は101.6mm(4インチ×25.4mm/インチ)のことである。5インチは、125mm又は127.0mm(5インチ×25.4mm/インチ)のことである。6インチは、150mm又は152.4mm(6インチ×25.4mm/インチ)のことである。8インチは、200mm又は203.2mm(8インチ×25.4mm/インチ)のことである。
図2に示されるように、炭化珪素基板10は、第2主面2と、第3主面14とを有している。第3主面14は、第2主面2の反対側にある。第2主面2は、炭化珪素エピタキシャル基板100の裏面である。第2主面2は、炭化珪素エピタキシャル層20から離間している。第3主面14は、炭化珪素エピタキシャル層20に接している。炭化珪素基板10を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。同様に、炭化珪素エピタキシャル層20を構成する炭化珪素のポリタイプは、たとえば4Hである。
図2に示されるように、炭化珪素エピタキシャル層20は、第1層11と、第2層12と、第3層13とを含んでいる。第1層11は、炭化珪素基板10上にある。第1層11は、炭化珪素基板10に接している。第2層12は、第1層11上にある。第2層12は、第1層11に接している。第3層13は、第2層12上にある。第3層13は、第2層12に接している。第1層11は、炭化珪素基板10と第2層12との間に位置している。第2層12は、第1層11と第3層13との間に位置している。第3層13は、第1主面1を構成している。
図2に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板100は、複数の基底面転位6を含んでいる。複数の基底面転位6の各々は、基底面に位置している。複数の基底面転位6は、第1基底面転位31と、第2基底面転位32とを有している。第1基底面転位31は、炭化珪素基板10に位置している。第1基底面転位31は、第2主面2および第3主面14の各々に達している。第1基底面転位31は、第2主面2から第3主面14まで連続的に延びている。第1基底面転位31の端部は、第3主面14に位置している。第1基底面転位31は、炭化珪素エピタキシャル層20の内部には存在していない基底面転位のことである。
一方、第2基底面転位32は、炭化珪素基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20とに位置している。第2基底面転位32は、第2主面2および第1主面1の各々に達している。第1基底面転位31は、第2主面2から第1主面1まで連続的に延びている。第1基底面転位31の端部は、第1主面1に位置している。第2基底面転位32は、第1層11、第2層12および第3層13の各々を貫通している。
第1層11の厚み(第1厚みT1)は、第2層12の厚み(第2厚みT2)よりも小さい。第1厚みT1は、たとえば0.1μmである。第1厚みT1の下限は、特に限定されないが、たとえば0.01μm以上であってもよいし、0.05μm以上であってもよい。第1厚みT1の上限は、特に限定されないが、たとえば0.3μm以下であってもよいし、0.2μm以下であってもよい。
第2厚みT2は、たとえば第1厚みT1の3倍以上15倍以下であってもよい。具体的には、第2厚みT2は、たとえば1μmである。第3層13の厚み(第3厚みT3)は、第2厚みT2よりも大きくてよい。第3層13の厚みは、たとえば第2厚みT2の3倍以上15倍以下であってもよい。具体的には、第3厚みT3は、たとえば7.5μmである。
炭化珪素基板10は、n型不純物としての窒素(N)を含んでいる。炭化珪素基板10の導電型は、n型である。第1層11、第2層12および第3層13の各々は、n型不純物としての窒素(N)を含んでいる。第1層11、第2層12および第3層13の各々の導電型は、n型である。
図3は、第1主面1に対して垂直な方向における炭化珪素エピタキシャル基板100の位置と、窒素濃度との関係を示す模式図である。図3の横軸は、第1主面1に対して垂直な方向における炭化珪素エピタキシャル基板100の位置を示している。横軸の左側は、第1主面1側である。横軸の右側は、第2主面2側である。図3の縦軸は、炭化珪素エピタキシャル基板100の窒素濃度を示している。
第1主面1に垂直な方向において、第1位置P1は、第1主面1の位置である。第1主面1に垂直な方向において、第2位置P2は、第2層12と第3層13との境界の位置である。第1位置P1から第2位置P2の間には、第3層13が配置されている。第1主面1に垂直な方向において、第3位置P3は、第1層11と第2層12との境界の位置である。第2位置P2から第3位置P3の間には、第2層12が配置されている。第1主面1に垂直な方向において、第4位置P4は、第3層13と炭化珪素基板10との境界の位置である。第3位置P3から第4位置P4の間には、第1層11が配置されている。
図3に示されるように、第1層11の窒素濃度(第1窒素濃度N1)は、第3層13の窒素濃度(第3窒素濃度N3)よりも高く、かつ第2層12の窒素濃度(第2窒素濃度N2)よりも低い。第1窒素濃度N1は、たとえば1×1017cm-3である。第1窒素濃度N1は、たとえば5×1016cm-3以上5×1017cm-3以下であってもよい。この場合、第1層11の厚みは、0.01μm以上0.6μm以下であってもよい。好ましくは、第1窒素濃度N1は、8×1016cm-3以上4×1017cm-3以下であってもよい。この場合、第1層11の厚みは、0.05μm以上0.5μm以下であってもよい。
第2窒素濃度N2は、たとえば6×1017cm-3である。第2窒素濃度N2は、たとえば5×1017cm-3以上5×1018cm-3以下であってもよい。この場合、第2層12の厚みは、0.6μm以上3μm以下であってもよい。好ましくは、第2窒素濃度N2は、たとえば7×1017cm-3以上3×1018cm-3以下であってもよい。この場合、第2層12の厚みは、0.8μm以上2μm以下であってもよい。
第3窒素濃度N3は、たとえば8×1015cm-3である。第3層13の窒素濃度は、たとえば2×1015cm-3以上5×1016cm-3以下であってもよい。この場合、第3層13の厚みは、3μm以上50μm以下であってもよい。好ましくは、第3層13の窒素濃度は、たとえば3×1015cm-3以上2×1016cm-3以下であってもよい。この場合、第3層13の厚みは、5μm以上30μm以下であってもよい。
図3に示されるように、炭化珪素基板10の窒素濃度(第4窒素濃度N4)は、第2窒素濃度N2よりも高い。第4窒素濃度N4は、たとえば7×1018cm-3である。第4窒素濃度N4は、たとえば1×1018cm-3よりも高く1×1020cm-3以下であってもよい。炭化珪素基板10の厚み(第4厚みT4)は、たとえば200μm以上500μm以下である。
次に、ドーパント密度(窒素濃度)の測定方法について説明する。上記各領域における窒素濃度は、たとえばSIMS(Secondary Ion Mass Spectrometry)により測定することができる。SIMSとしては、たとえばCameca社製IMS7fを使用することができる。たとえば、一次イオンがCsイオンであり、一次イオンエネルギーが15keVという測定条件を用いることができる。なお、第1層11のような薄い層における窒素濃度を測定するためには、スパッタレートを落とす等の工夫を行うことが好ましい。
本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100によれば、第3層13における基底面転位の面密度は、たとえば0.05個/cm2である。第3層13における基底面転位の面密度は、0.01個/cm2以上1個/cm2以下である。好ましくは、第3層13における基底面転位の面密度は、0.05個/cm2以上0.5個/cm2以下である。第3層13における基底面転位の面密度の下限は、特に限定されないが、たとえば0.01個/cm2以上であってもよいし、0.05個/cm2以上であってもよい。第3層13における基底面転位の面密度の上限は、特に限定されないが、たとえば1個/cm2以下であってもよいし、0.5個/cm2以下あってもよい。
本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100によれば、第3層13における基底面転位の面密度を、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度で除した値は、0.01以下であってもよい。第3層13における基底面転位の面密度を、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度で除した値の下限は、特に限定されないが、たとえば0.001以上であってもよいし、0.0001以上であってもよい。第3層13における基底面転位の面密度を、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度で除した値の上限は、特に限定されないが、たとえば0.008以下であってもよいし、0.005以下であってもよい。
次に、第3層13における基底面転位の面密度の測定装置について説明する。
第3層13における基底面転位の面密度は、たとえば株式会社フォトンデザイン社製のフォトルミネッセンスイメージング装置(型番:PLI-200)を用いて測定することができる。図4は、フォトルミネッセンスイメージング装置の構成を示す模式図である。図4に示されるように、フォトルミネッセンスイメージング装置200は、励起光生成ユニット220と、イメージングユニット230とを主に有している。
励起光生成ユニット220は、光源部221と、導光部222と、フィルタ部223とを有する。光源部221は、六方晶炭化珪素のバンドギャップよりも高いエネルギーを有する励起光LEを発生することができる。光源部221は、たとえば水銀キセノンランプである。導光部222は、光源部221から出射した光が、炭化珪素エピタキシャル基板100の第1主面1に照射されるように、光を導くことができる。導光部222は、たとえば光ファイバーを有している。図4に示されるように、励起光生成ユニット220は、近赤外対物レンズ237の両側に配置されていてもよい。
フィルタ部223は、六方晶炭化珪素のバンドギャップよりも高いエネルギーに対応する特定の波長を有する光を選択的に透過するものである。六方晶炭化珪素のバンドギャップに対応する波長は、典型的には390nm程度である。そのため、たとえば約313nmの波長を有する光を特に透過するバンドパスフィルタがフィルタ部223として用いられる。フィルタ部223の透過波長域は、たとえば290nm以上370nm以下であってもよいし、300nm以上330nm以下であってもよいし、300nm以上320nm以下であってもよい。
イメージングユニット230は、制御部238と、ステージ239と、近赤外対物レンズ237と、カラーイメージセンサ236とを主に有する。制御部238は、ステージ239の変位動作の制御と、カラーイメージセンサ236による撮影動作の制御とを行なうものであり、たとえばパーソナルコンピュータである。ステージ239は、第1主面1が露出するように炭化珪素エピタキシャル基板100を支持する。ステージ239は、たとえば第1主面1の位置を変位させるXYステージである。近赤外対物レンズ237は、第1主面1の上方に配置されている。近赤外対物レンズ237の倍率は、たとえば4.5倍である。カラーイメージセンサ236は、炭化珪素エピタキシャル基板100から放射されるフォトルミネッセンス光を受光する。
次に、第3層13における基底面転位の面密度の測定方法について説明する。
まず、励起光生成ユニット220を使用して、炭化珪素エピタキシャル基板100の第1主面1に対して励起光LEを照射する。これにより、炭化珪素エピタキシャル基板100からフォトルミネッセンス光LLが発生する。励起光LEの波長は、たとえば313nmである。励起光LEの強度は、たとえば0.1mW/cm以上2W/cm以下である。励起光LEの露光時間は、たとえば0.5秒以上120秒以下である。
次に、フォトルミネッセンス光がカラーイメージセンサによって検出される。具体的には、炭化珪素エピタキシャル基板100で発生したフォトルミネッセンス光LLがカラーイメージセンサ236によって検出される。カラーイメージセンサ236は、たとえばCCD(電荷結合素子)イメージセンサである。CCD素子のタイプは、たとえば裏面照射型ディープディプレッション(back-illuminated deep depletion)タイプである。CCDイメージセンサは、たとえばサイプレスセミコンダクタ社製のeXcelon(商標)である。撮像波長範囲は、たとえば310nm以上1024nm以下である。素子フォーマットは、たとえば1024ch×1024chである。イメージエリアは、たとえば13.3mm×13.3mmである。素子サイズは、たとえば13μm×13μmである。ピクセル数は、たとえば480pixel×640pixelである。画像サイズは、たとえば1.9mm×2.6mmである。
カラーイメージセンサ236は、たとえばCMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサであってもよい。CMOSイメージセンサは、たとえば浜松ホトニクス株式会社製のORCA(商標)-Fusionである。撮像波長範囲は、たとえば350nm以上1000nm以下である。有効素子サイズは、14.98mm×14.98mmである。画素サイズは、6.5μm×6.5μmである。カラーイメージセンサ236の代わりに白黒イメージングセンサが用いられてもよい。
図14は、基底面転位のフォトルミネッセンス画像を示す平面模式図である。フォトルミネッセンスイメージング装置を用いて炭化珪素エピタキシャル基板100の第1主面1におけるフォトルミネッセンス画像が取得される。フォトルミネッセンス画像に基づいて、基底面転位6が特定される。図14に示されるように、フォトルミネッセンス画像において、基底面転位6は、基底面転位6以外の領域よりも明るく(白く)表示される。第1主面1に対して垂直な方向に見て、基底面転位6は、棒状である。
炭化珪素エピタキシャル層20の厚みをHとし、第1主面1のオフ角をθとすると、第1方向101における基底面転位6の長さ(第1長さD1)は、理想的にはH/tanθとなる。ここで、Hは、第1厚みT1と、第2厚みT2と、第3厚みT3との合計値となる。たとえばHが10μmであり、θが4°の場合、第1長さD1は、約140μmである。フォトルミネッセンス画像において、第1長さD1が0.9×H/tanθ以上1.1×H/tanθ以下であり、第2方向102における基底面転位6の長さ(第2長さD2)が第1長さD1の0.1倍以下である白い棒状領域は、基底面転位6であると判断することができる。
炭化珪素エピタキシャル基板100は、ステージ239によって第1主面1と平行なXY方向に移動する。第1主面1と平行な方向に炭化珪素エピタキシャル基板100を移動させながら、第1主面1の全体のフォトルミネッセンス画像が撮影される。取得されたフォトルミネッセンス画像において、基底面転位の面密度が求められる。具体的には、第1主面1における基底面転位の数を、第1主面1の観察面積で除した値が、第3層13における基底面転位の面密度とされる。
次に、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度の測定方法について説明する。
炭化珪素基板10における基底面転位の面密度は、たとえば溶融水酸化カリウム(KOH)を用いて決定される。具体的には、炭化珪素基板10の第2主面2が、溶融KOHによってエッチングされる。これにより、第2主面2に露出した基底面転位付近にある炭化珪素領域がエッチングされることにより、第2主面2にエッチピットが形成される。第2主面2に形成されたエッチピットの数を、第2主面2の測定面積で除した値が、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度に対応する。
KOH融液の温度は、たとえば500℃以上550℃以下程度とする。エッチング時間は、たとえば5分以上10分以下程度とする。エッチング後、第2主面2に形成されたエッチピットが、ノルマルスキー微分干渉顕微鏡を用いて観察される。平面視において、六角形状のエッチピットは貫通転位に対応する。平面視において、楕円形状のエッチピットは、基底面転位に対応する。
次に、炭化珪素エピタキシャル層20の第1主面1の表面粗さについて説明する。
炭化珪素エピタキシャル層20の第1主面1の表面粗さは、たとえば算術平均粗さSaによって定量化することができる。算術平均粗さSaは、国際規格ISO25178に規定される三次元表面性状パラメータである。算術平均粗さSaは、白色干渉顕微鏡等を用いて測定することができる。白色干渉顕微鏡の測定面積は、たとえば255μm角とすることができる。測定位置は、第1主面1における中央、および中央から外周に向けて30mm離れた位置であって周方向に等間隔に配置された8カ所の合計9点とすることができる。合計9か所の測定位置における測定値の平均値がSa(平均値)とされる。炭化珪素エピタキシャル層20の第1主面1におけるSa(平均値)は、たとえば0.5nm以下であり、好ましくは0.35nm以下であり、さらに好ましくは、0.2nm以下である。
(炭化珪素エピタキシャル基板の製造装置)
図5は、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の製造装置の構成を示す断面模式図である。図5に示されるように、炭化珪素エピタキシャル基板100の製造装置は、たとえばホットウォール方式の横型CVD(Chemical Vapor Deposition)装置である。炭化珪素エピタキシャル基板100の製造装置250は、チャンバ201と、ガス供給部235と、制御部245と、発熱体203、石英管204、断熱材(図示せず)、誘導加熱コイル(図示せず)とを主に有している。
発熱体203は、たとえば筒状の形状を有しており、内部にチャンバ201を形成している。発熱体203は、たとえば黒鉛製である。発熱体203は、石英管204の内部に設けられている。断熱材は、発熱体203の外周を取り囲んでいる。誘導加熱コイルは、たとえば石英管204の外周面に沿って巻回されている。誘導加熱コイルは、外部電源(図示せず)により、交流電流が供給可能に構成されている。これにより、発熱体203が誘導加熱される。結果として、チャンバ201が発熱体203により加熱される。
チャンバ201は、発熱体203の内壁面205に取り囲まれて形成されている。チャンバ201には、炭化珪素基板10を保持するサセプタ210が設けられる。サセプタ210は、たとえば炭化珪素により構成されている。炭化珪素基板10は、サセプタ210に載置される。サセプタ210は、ステージ206上に配置される。ステージ206は、回転軸209によって自転可能に支持されている。ステージ206が回転することで、サセプタ210が回転する。
炭化珪素エピタキシャル基板100の製造装置250は、ガス導入口207およびガス排気口208をさらに有している。ガス排気口208は、図示しない排気ポンプに接続されている。図5中の矢印は、ガスの流れを示している。ガスは、ガス導入口207からチャンバ201に導入され、ガス排気口208から排気される。チャンバ201内の圧力は、ガスの供給量と、ガスの排気量とのバランスによって調整される。
ガス供給部235は、チャンバ201に、原料ガスとドーパントガスとキャリアガスとを含む混合ガスを供給可能に構成されている。具体的には、ガス供給部235は、たとえば第1ガス供給部231と、第2ガス供給部232と、第3ガス供給部233と、第4ガス供給部234とを含んでいる。
第1ガス供給部231は、たとえば炭素原子を含む第1ガスを供給可能に構成されている。第1ガス供給部231は、たとえば第1ガスが充填されたガスボンベである。第1ガスは、たとえばプロパン(C38)ガスである。第1ガスは、たとえばメタン(CH4)ガス、エタン(C26)ガス、アセチレン(C22)ガス等であってもよい。
第2ガス供給部232は、たとえばシランガスを含む第2ガスを供給可能に構成されている。第2ガス供給部232は、たとえば第2ガスが充填されたガスボンベである。第2ガスは、たとえばシラン(SiH4)ガスである。第2ガスは、シランガスと、シラン以外の他のガスとの混合ガスでもよい。
第3ガス供給部233は、たとえばアンモニアガスを含む第3ガスを供給可能に構成されている。第3ガス供給部233は、たとえば第3ガスが充填されたガスボンベである。第3ガスは、N(窒素原子)を含むドーピングガスである。アンモニアガスは、三重結合を有する窒素ガスに比べて熱分解されやすい。なお、第3ガスは、窒素ガスでもよい。
第4ガス供給部234は、たとえば水素などの第4ガス(キャリアガス)を供給可能に構成されている。第4ガス供給部234は、たとえば水素が充填されたガスボンベである。
制御部245は、ガス供給部235からチャンバ201に供給される混合ガスの流量を制御可能に構成されている。具体的には、制御部245は、第1ガス流量制御部241と、第2ガス流量制御部242と、第3ガス流量制御部243と、第4ガス流量制御部244とを含んでいてもよい。各制御部は、たとえばMFC(Mass Flow Controller)であってもよい。制御部245は、ガス供給部235とガス導入口207との間に配置されている。言い換えれば、制御部245は、ガス供給部235とガス導入口207とを繋ぐ流路に配置されている。
(炭化珪素エピタキシャル基板の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の製造方法について説明する。
まず、炭化珪素基板10が準備される。たとえば昇華法により、ポリタイプ4Hの炭化珪素単結晶が製造される。次に、たとえばワイヤーソーによって、炭化珪素単結晶をスライスすることにより、炭化珪素基板10が準備される。炭化珪素基板10は、たとえば窒素などのn型不純物を含んでいる。炭化珪素基板10の導電型は、たとえばn型である。次に、炭化珪素基板10に対して機械研磨が行われる。次に、炭化珪素基板10に対して化学的機械研磨が実施される。
次に、炭化珪素基板10上に炭化珪素エピタキシャル層20が形成される。具体的には、たとえばCVD(Chemical Vapor Deposition)法によって炭化珪素基板10上に炭化珪素エピタキシャル層20がエピタキシャル成長により形成される。エピタキシャル成長においては、原料ガスとしてたとえばシラン(SiH4)およびプロパン(C38)が用いられ、キャリアガスとして水素(H2)が用いられる。エピタキシャル成長の温度は、たとえば1400℃以上1700℃以下程度である。エピタキシャル成長において、ドーパントガスとしてのアンモニアガスが用いられる。これにより、窒素原子が、炭化珪素エピタキシャル層20に導入される。
図6は、原料ガスの流量と時間との関係を示す模式図である。図6に示されるように、第1時点C1においては、原料ガスの流量は、第1流量A1とされる。第1時点C1から第3時点C3までの間、原料ガスの流量は、第1流量A1で維持される。第1時点C1から第2時点C2までの間に、炭化珪素基板10上に第1層11が形成される。第2時点C2から第3時点C3にかけて、第1層11上に第2層12が形成される。第2時点C2から第3時点C3までの間において、第1層11上に第2層12が形成される。第3時点C3において、原料ガスの流量は、第1流量A1から第2流量A2まで増加する。第3時点C3から第4時点C4までの間、原料ガスの流量は第2流量A2で維持される。第3時点C3から第4時点C4までの間において、第2層12上に第3層13が形成される。
原料ガスの流量は、たとえばシランガスの流量である。原料ガスがシランガスの場合、第1流量A1はたとえば30sccmであり、かつ第2流量A2はたとえば100sccmである。原料ガスの流量は、たとえばプロパンガスの流量であってもよい。原料ガスがプロパンガスの場合、第1流量A1はたとえば20sccmであり、かつ第2流量A2はたとえば60sccmである。
図7は、アンモニアガスの流量と時間との関係を示す模式図である。図7に示されるように、第1時点C1においては、アンモニアガスの流量は0とされる。第1時点C1においては、チャンバ201にアンモニアガスは実質的に導入されない。第1時点C1から第2時点C2までの間、アンモニアガスの流量は0で維持される。第1時点C1から第2時点C2までの間に、炭化珪素基板10上に第1層11が形成される。第1層11には、第3ガス供給部233から供給されたアンモニアガスに起因した窒素原子は導入されない。しかしながら、第1層11には、バックグラウンドの窒素原子が導入されてもよい。
第2時点C2において、アンモニアガスの流量は0から第3流量B1まで増加する。第2時点C2から第3時点C3までの間、アンモニアガスの流量は第3流量B1で維持される。第2時点C2から第3時点C3までの間において、第1層11上に第2層12が形成される。第3時点C3において、アンモニアガスの流量は第3流量B1から第4流量B2まで減少する。第3時点C3から第4時点C4までの間、アンモニアガスの流量は第4流量B2で維持される。第3時点C3から第4時点C4までの間において、第2層12上に第3層13が形成される。第3流量B1は、たとえば20sccmである。第4流量B2は、たとえば10sccmである。以上により、炭化珪素基板10と炭化珪素エピタキシャル層20とを有する炭化珪素エピタキシャル基板100が準備される(図2参照)。
(炭化珪素半導体装置)
次に、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の構成について説明する。図8は、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の構成を示す断面模式図である。図8に示されるように、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300は、炭化珪素エピタキシャル基板100と、ゲート絶縁膜115と、ゲート電極127と、ソース電極116と、ドレイン電極120と、ソース配線119と、層間絶縁膜126とを主に有している。炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素基板10と、炭化珪素エピタキシャル層20と、第1主面1と、第2主面2とを有している。炭化珪素エピタキシャル層20は、第1層11と、第2層12と、第3層13と、ボディ領域113と、ソース領域114と、コンタクト領域118とを有している。
ボディ領域113は、第3層13上に形成されている。ボディ領域113は、第3層13に接している。ボディ領域113は、たとえばアルミニウムなどのp型不純物を含む。ボディ領域113は、p型の導電型を有する。ソース領域114は、ボディ領域113上に形成されている。ソース領域114は、たとえばリンなどのn型不純物を含む。ソース領域114は、n型の導電型を含む。ソース領域114が含むn型不純物の濃度は、ボディ領域113が含むp型不純物の濃度よりも高くてもよい。
コンタクト領域118は、ソース領域114およびボディ領域113を貫通する。コンタクト領域118は、ソース領域114、ボディ領域113および第3層13の各々に接している。コンタクト領域118は、たとえばアルミニウムなどのp型不純物を含む。コンタクト領域118が含むp型不純物の濃度は、ソース領域114が含むn型不純物の濃度よりも高くてもよい。
炭化珪素エピタキシャル基板100は、複数の基底面転位6を有している。複数の基底面転位6は、第1基底面転位31と、第2基底面転位32とを有している。第1基底面転位31は、炭化珪素基板10に位置している。第1基底面転位31は、第2主面2においてドレイン電極120に接していてもよい。第2基底面転位32は、炭化珪素基板10と炭化珪素エピタキシャル層20とに位置している。第2基底面転位32は、第1層11、第2層12および第3層13の各々を貫通している。第2基底面転位32は、ボディ領域113およびソース領域114の各々を貫通していてもよい。第2基底面転位32は、第1主面1においてソース電極116に接していてもよい。
第1主面1には、トレンチ106が設けられている。トレンチ106は、側面103と、底面104とにより規定される。側面103は、ソース領域114と、ボディ領域113と、第3層13とにより構成される。底面104は、第3層13により構成される。
ゲート絶縁膜115は、底面104において第3層13と接し、側面103において第3層13、ボディ領域113およびソース領域114の各々に接している。ゲート電極127は、ゲート絶縁膜115上に配置されている。ゲート電極127は、トレンチ106の内部においてゲート絶縁膜115に接する。ゲート電極127は、トレンチ106の側面103および底面104の各々と対面している。
層間絶縁膜126は、ゲート電極127を覆っている。層間絶縁膜126は、ゲート絶縁膜115と接している。層間絶縁膜126は、たとえば二酸化珪素を含む材料により構成される。ソース電極116は、ソース領域114およびコンタクト領域118の各々に接する。ソース電極116は、たとえばTi、AlおよびSiを含む材料からなる。ソース配線119は、ソース電極116に接する。ソース配線119は、ソース電極116と電気的に接続されている。ソース配線119は、ソース電極116および層間絶縁膜126を覆っている。ドレイン電極120は、第2主面2において炭化珪素基板10に接している。
なお、上記実施形態においては、炭化珪素半導体装置300がMOSFETの場合について説明したが、炭化珪素半導体装置300は、MOSFETに限定されない。炭化珪素半導体装置300は、たとえばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等であってもよい。
(炭化珪素半導体装置の製造方法)
次に、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300の製造方法について説明する。
まず、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100が準備される(図1参照)。次に、ボディ領域を形成する工程が実施される。図9は、ボディ領域を形成する工程を示す断面模式図である。具体的には、炭化珪素エピタキシャル層20の第3層13に対して、たとえばアルミニウムなどのp型不純物がイオン注入される。これにより、p型の導電型を有するボディ領域113が形成される。ボディ領域113の厚みは、たとえば0.9μmである。ボディ領域は、第2基底面転位32に接するように形成されてもよい。
次に、ソース領域を形成する工程が実施される。図10は、ソース領域を形成する工程を示す断面模式図である。具体的には、ボディ領域113に対して、たとえばリンなどのn型不純物がイオン注入される。これにより、n型の導電型を有するソース領域114が形成される。ソース領域114の厚みは、たとえば0.4μmである。ソース領域114が含むn型不純物の濃度は、ボディ領域113が含むp型不純物の濃度よりも高くてもよい。ソース領域114は、第2基底面転位32に接するように形成されてもよい。
次に、ソース領域114に対して、たとえばアルミニウムなどのp型不純物がイオン注入されることにより、コンタクト領域118が形成される。コンタクト領域118は、ソース領域114およびボディ領域113を貫通し、第3層13に接するように形成される。コンタクト領域118が含むp型不純物の濃度は、ソース領域114が含むn型不純物の濃度よりも高くてもよい。
次に、イオン注入された不純物を活性化するため活性化アニールが実施される。活性化アニールの温度は、好ましくは1500℃以上1900℃以下であり、たとえば1700℃程度である。活性化アニールの時間は、たとえば30分程度である。活性化アニールの雰囲気は、好ましくは不活性ガス雰囲気であり、たとえばAr雰囲気である。
次に、第1主面1にトレンチを形成する工程が実施される。図11は、第1主面1にトレンチを形成する工程を示す断面模式図である。図11に示されるように、ソース領域114およびコンタクト領域118から構成される第1主面1上に、開口を有するマスク117が形成される。マスク117を用いて、ソース領域114と、ボディ領域113と、第3層13の一部とがエッチングにより除去される。エッチングの方法としては、たとえば反応性イオンエッチング、特に誘導結合プラズマ反応性イオンエッチングを用いることができる。具体的には、たとえば反応ガスとしてSF6またはSF6とO2との混合ガスを用いた誘導結合プラズマ反応性イオンエッチングを用いることができる。エッチングにより、第1主面1に凹部が形成される。
次に、凹部において熱エッチングが行われる。熱エッチングは、第1主面1上にマスク117が形成された状態で、たとえば、少なくとも1種類以上のハロゲン原子を有する反応性ガスを含む雰囲気中での加熱によって行い得る。少なくとも1種類以上のハロゲン原子は、塩素(Cl)原子およびフッ素(F)原子の少なくともいずれかを含む。当該雰囲気は、たとえば、Cl2、BCl3、SF6またはCF4を含む。たとえば、塩素ガスと酸素ガスとの混合ガスを反応ガスとして用い、熱処理温度を、たとえば700℃以上1000℃以下として、熱エッチングが行われる。なお、反応ガスは、上述した塩素ガスと酸素ガスとに加えて、キャリアガスを含んでいてもよい。キャリアガスとしては、たとえば窒素ガス、アルゴンガスまたはヘリウムガスなどを用いることができる。
図11に示されるように、熱エッチングにより、第1主面1にトレンチ106が形成される。トレンチ106は、側面103と、底面104とにより規定される。側面103は、ソース領域114と、ボディ領域113と、第3層13とにより構成される。底面104は、第3層13により構成される。次に、マスク117が第1主面1から除去される。
次に、ゲート絶縁膜を形成する工程が実施される。図12は、ゲート絶縁膜を形成する工程を示す断面模式図である。具体的には、第1主面1にトレンチ106が形成された炭化珪素エピタキシャル基板100が、酸素を含む雰囲気中において、たとえば1300℃以上1400℃以下の温度で加熱される。これにより、底面104において第3層13と接し、側面103において第3層13、ボディ領域113およびソース領域114の各々に接し、かつ第1主面1においてソース領域114およびコンタクト領域118の各々と接するゲート絶縁膜115が形成される。
次に、ゲート電極を形成する工程が実施される。図13は、ゲート電極および層間絶縁膜を形成する工程を示す断面模式図である。ゲート電極127は、トレンチ106の内部においてゲート絶縁膜115に接するように形成される。ゲート電極127は、トレンチ106の内部に配置され、ゲート絶縁膜115上においてトレンチ106の側面103および底面104の各々と対面するように形成される。ゲート電極127は、たとえばLPCVD(Low Pressure Chemical Vapor Deposition)法により形成される。
次に、層間絶縁膜126が形成される。層間絶縁膜126は、ゲート電極127を覆い、かつゲート絶縁膜115と接するように形成される。層間絶縁膜126は、たとえば化学気相成長法により形成される。層間絶縁膜126は、たとえば二酸化珪素を含む材料により構成される。次に、ソース領域114およびコンタクト領域118上に開口部が形成されるように、層間絶縁膜126およびゲート絶縁膜115の一部がエッチングされる。これにより、コンタクト領域118およびソース領域114がゲート絶縁膜115から露出する。
次に、ソース電極を形成する工程が実施される。ソース電極116は、ソース領域114およびコンタクト領域118の各々に接するように形成される。ソース電極116は、たとえばスパッタリング法により形成される。ソース電極116は、たとえばTi、AlおよびSiを含む材料からなる。
次に、合金化アニールが実施される。具体的には、ソース領域114およびコンタクト領域118の各々と接するソース電極116が、たとえば900℃以上1100℃以下の温度で5分程度保持される。これにより、ソース電極116の少なくとも一部がシリサイド化する。これにより、ソース領域114とオーミック接合するソース電極116が形成される。好ましくは、ソース電極116は、コンタクト領域118とオーミック接合する。
次に、ソース配線119が形成される。ソース配線119は、ソース電極116と電気的に接続される。ソース配線119は、ソース電極116および層間絶縁膜126を覆うように形成される。
次に、ドレイン電極120を形成する工程が実施される。まず、第2主面2において、炭化珪素基板10が研磨される。これにより、炭化珪素基板10の厚みが薄くなる。第1基底面転位31および第2基底面転位32の各々の一部が研磨によって除去されてもよい。次に、ドレイン電極120が形成される。ドレイン電極120は、第2主面2において、炭化珪素基板10と接するように形成される。ドレイン電極120は、第1基底面転位31および第2基底面転位32の各々に接するように形成されてもよい。以上により、本実施形態に係る炭化珪素半導体装置300が製造される(図8参照)。
次に、本実施形態に係る炭化珪素エピタキシャル基板100および炭化珪素半導体装置300の作用効果について説明する。
発明者らは、炭化珪素エピタキシャル層20の表面粗さの増大を抑制しつつ、炭化珪素エピタキシャル層20に引き継がれる基底面転位の面密度を低減する方策について鋭意検討を行って実験を積み重ねた結果、本実施態様に係る炭化珪素エピタキシャル基板100を見出した。
本実施態様に係る炭化珪素エピタキシャル基板100によれば、炭化珪素エピタキシャル層20は、炭化珪素基板10に接する第1層11と、第1層11上にある第2層12と、第2層12上にある第3層13とを含んでいる。第1層11の窒素濃度は、第3層13の窒素濃度よりも高く、かつ第2層12の窒素濃度よりも低い。炭化珪素基板10の窒素濃度は、第2層12の窒素濃度よりも高い。第1層11の厚みは、第2層12の厚みよりも小さい。これにより、基底面転位が炭化珪素基板10から炭化珪素エピタキシャル層20へ引き継がれることを効果的に抑制することができる。結果として、第3層13における基底面転位の面密度を低減することができる。また炭化珪素基板10においては、溶融KOHによってエッチピットが形成されていない。そのため、炭化珪素基板10上に炭化珪素エピタキシャル層20を形成した場合において、炭化珪素エピタキシャル層20の表面粗さの増大を抑制することができる。従って、炭化珪素エピタキシャル層20の表面粗さの増大を抑制しつつ、炭化珪素エピタキシャル層20における基底面転位の面密度を低減することができる。そのため、当該炭化珪素エピタキシャル基板100を用いて製造された炭化珪素半導体装置300の歩留まりを向上することができる。
(サンプル準備)
サンプル1~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100を準備した。サンプル2~7に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、実施例である。サンプル1および8~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、比較例である。
サンプル1に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素基板10と、炭化珪素基板10の上に設けられた炭化珪素エピタキシャル層20とを有している。炭化珪素エピタキシャル層20は、第2層12と第3層13とにより構成されている。サンプル1に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、第1層11を有していない。
サンプル2~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100は、炭化珪素基板10と、炭化珪素基板10の上に設けられた炭化珪素エピタキシャル層20とを有している。炭化珪素エピタキシャル層20は、第1層11と第2層12と第3層13とにより構成されている。第1層11の厚み(第1厚みT1)は、0.05μm以上1.0μm以下とした。第1層11の窒素濃度(第1窒素濃度N1)は、0.02×1017cm-3以上20×1017cm-3以下とした。
サンプル1~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100において、第2層12の厚み(第2厚みT2)は1μmとし、かつ、第2層12の窒素濃度(第2窒素濃度N2)は1×1018cm-3とした。サンプル1~9に係る炭化珪素エピタキシャル基板100において、第3層13の厚み(第3厚みT3)は10μmとし、かつ、第3層13の窒素濃度(第3窒素濃度N3)は8×1015cm-3とした。
(評価方法)
サンプル1~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度と、炭化珪素基板10の第2主面2における基底面転位の面密度を測定した。基底面転位の面密度は、株式会社フォトンデザイン社製のフォトルミネッセンスイメージング装置(型番:PLI-200)を用いて測定した。炭化珪素エピタキシャル基板100の第1主面1に対して励起光を照射した。これにより、炭化珪素エピタキシャル基板100からフォトルミネッセンス光が発生した。フォトルミネッセンス光は、イメージセンサによって検出された。励起光の波長は、313nmとした。励起光の強度は、0.1mW/cm以上2W/cm以下とした。励起光の露光時間は、0.5秒以上120秒以下とした。
イメージセンサによって検出された第1主面1のフォトルミネッセンス画像に基づいて、第1主面1における基底面転位の数を求めた。第1主面1における基底面転位の数を第1主面1の測定面積で除した値を、第3層13の基底面転位密度とした。炭化珪素基板10における基底面転位の面密度は、溶融水酸化カリウム(KOH)を用いて決定された。第2主面2に形成されたエッチピットの数を、第2主面2の測定面積で除した値を、炭化珪素基板10における基底面転位の面密度とした。KOH融液の温度は、500℃以上550℃以下とした。エッチング時間は、たとえば5分以上10分以下とした。
(評価結果)
Figure 2022137673000002
表1は、サンプル1~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度(B)と、炭化珪素基板10の第2主面2における基底面転位の面密度(A)と、BをAで除した値(B/A)とを示している。表1に示されるように、サンプル2~7に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度(B)は、0.02個/cm2以上0.85/cm2以下であった。一方、サンプル1および8~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度(B)は、3.13個/cm2以上9.51/cm2以下であった。
表1に示されるように、サンプル2~7に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度(B)を、炭化珪素基板10の第2主面2における基底面転位の面密度(A)で除した値(B/A)は、0.0001以上0.0009以下であった。一方、サンプル1および8~10に係る炭化珪素エピタキシャル基板100の第3層13の第1主面1における基底面転位の面密度(B)を、炭化珪素基板10の第2主面2における基底面転位の面密度(A)で除した値(B/A)は、0.00135以上0.0271以下であった。
以上の通り、炭化珪素基板10と第2層12(バッファ層)との間において第1層11(低濃度層)を設けることにより、基底面転位が炭化珪素基板10から第3層13へ引き継がれることを効果的に抑制することができることが確かめられた。結果として、第3層13における基底面転位の面密度を低減することができる。
今回開示された実施形態および実施例はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した実施形態および実施例ではなく特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味、および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 第1主面
2 第2主面
3 オリエンテーションフラット
4 円弧状部
5 外周縁
6 基底面転位
10 炭化珪素基板
11 第1層
12 第2層
13 第3層
14 第3主面
20 炭化珪素エピタキシャル層
31 第1基底面転位
32 第2基底面転位
100 炭化珪素エピタキシャル基板
101 第1方向
102 第2方向
103 側面
104 底面
106 トレンチ
113 ボディ領域
114 ソース領域
115 ゲート絶縁膜
116 ソース電極
117 マスク
118 コンタクト領域
119 ソース配線
120 ドレイン電極
126 層間絶縁膜
127 ゲート電極
200 フォトルミネッセンスイメージング装置
201 チャンバ
203 発熱体
204 石英管
205 内壁面
206,239 ステージ
207 ガス導入口
208 ガス排気口
209 回転軸
210 サセプタ
220 励起光生成ユニット
221 光源部
222 導光部
223 フィルタ部
230 イメージングユニット
231 第1ガス供給部
232 第2ガス供給部
233 第3ガス供給部
234 第4ガス供給部
235 ガス供給部
236 カラーイメージセンサ
237 近赤外対物レンズ
238,245 制御部
241 第1ガス流量制御部
242 第2ガス流量制御部
243 第3ガス流量制御部
244 第4ガス流量制御部
250 製造装置
300 炭化珪素半導体装置
A1 第1流量
A2 第2流量
B1 第3流量
B2 第4流量
C1 第1時点
C2 第2時点
C3 第3時点
C4 第4時点
LE 励起光
LL フォトルミネッセンス光
N1 第1窒素濃度
N2 第2窒素濃度
N3 第3窒素濃度
N4 第4窒素濃度
P1 第1位置
P2 第2位置
P3 第3位置
P4 第4位置
T1 第1厚み
T2 第2厚み
T3 第3厚み
T4 第4厚み
W1 最大径
θ オフ角

Claims (7)

  1. 炭化珪素基板と、
    前記炭化珪素基板上にある炭化珪素エピタキシャル層とを備え、
    前記炭化珪素エピタキシャル層は、前記炭化珪素基板に接する第1層と、前記第1層上にある第2層と、前記第2層上にある第3層とを含み、
    前記第1層の窒素濃度は、前記第3層の窒素濃度よりも高く、かつ前記第2層の窒素濃度よりも低く、
    前記炭化珪素基板の窒素濃度は、前記第2層の窒素濃度よりも高く、
    前記第1層の厚みは、前記第2層の厚みよりも小さく、
    前記第3層における基底面転位の面密度は、0.01個/cm2以上1個/cm2以下である、炭化珪素エピタキシャル基板。
  2. 前記第1層の窒素濃度は、5×1016cm-3以上5×1017cm-3以下であり、
    前記第1層の厚みは、0.01μm以上0.6μm以下である、請求項1に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  3. 前記第1層の窒素濃度は、8×1016cm-3以上4×1017cm-3以下であり、
    前記第1層の厚みは、0.05μm以上0.5μm以下である、請求項2に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  4. 前記第2層の窒素濃度は、5×1017cm-3以上5×1018cm-3以下であり、
    前記第2層の厚みは、0.6μm以上3μm以下である、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  5. 前記第3層の窒素濃度は、2×1015cm-3以上5×1016cm-3以下であり、
    前記第3層の厚みは、3μm以上50μm以下である、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  6. 前記第3層における基底面転位の面密度を、前記炭化珪素基板における基底面転位の面密度で除した値は、0.01以下である、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の炭化珪素エピタキシャル基板。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の炭化珪素エピタキシャル基板を備えた、炭化珪素半導体装置。
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