JP2022137178A5 - - Google Patents

Claims (50)

1. セルロース系基材を形成する方法であって、
   巻き戻しリールから、セルロース系繊維を有するプレフォームされたセルロース系基材のロールを巻き戻すことと、
   コーティング装置を用いて、前記プレフォームされたセルロース系基材を、連続的なコーティングで、プレフォームされたセルロース系基材に対してナノ粒子前駆体の水溶液でコーティングすることであって、前記ナノ粒子前駆体の水溶液は、金属塩および還元剤を含むものである、当該コーティングすることと、
   その上にコーティングされた前記水溶液を含む前記プレフォームされたセルロース系基材を、連続的に乾燥し、それによって前記プレフォームされたセルロース系基材の表面上に金属ナノ粒子が生じるようになり、金属ナノ粒子が、少なくとも一次元において１から約２００ナノメートルの範囲であるサイズを有するものとなることと、
   前記プレフォームされたセルロース系基材を巻き取って、巻き取りリール上のロールにすることとを含む、方法。
2. 前記水溶液を前記プレフォームされたセルロース系基材に塗布する前に、前記プレフォームされたセルロース系基材のロールを巻き戻すことをさらに含む、請求項１に記載の方法。
3. 前記水溶液を前記プレフォームされたセルロース系基材に塗布することが、
   前記金属塩を含有する第１の溶液を、前記プレフォームされたセルロース系基材に塗布することと、
   前記第１の溶液を塗布した後で、前記還元剤を含有する第２の溶液を、前記プレフォームされたセルロース系基材に塗布することとを含む、請求項２に記載の方法。
4. 乾燥させた後で、前記プレフォームされたセルロース系基材を巻き取って、セルロース系基材のロールにすることをさらに含む、請求項１に記載の方法。
5. 乾燥させることが、前記金属塩および前記還元剤の化学反応を活性化し、それによって当該セルロース系基材中で前記金属塩が前記金属ナノ粒子に還元される、請求項１に記載の方法。
6. 前記金属塩が銀を含む、請求項１に記載の方法。
7. 前記金属塩が銅を含む、請求項１に記載の方法。
8. 固形分のピックアップ率が５％から３０％の間にある、請求項１に記載の方法。
9. 当該セルロース系基材が、ＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値を有し、Ｌ＊値が４５から７５の間にあり、ａ＊値が０から４０の間にあり、またｂ＊値が２０から８０の間にあるものであり、前記セルロース系基材が、実質的に湿っている場合には第１のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値による第１の色を有し、また実質的に乾燥している場合には第２のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値による第２の色を有するように、前記第１の色の前記第１のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値は、前記第２のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値とは実質的に異なる、請求項１に記載の方法。
10. 前記金属ナノ粒子のサイズが、少なくとも一次元において約１から約１００ナノメートルの範囲にある、請求項１に記載の方法。
11. 前記金属ナノ粒子のサイズが、少なくとも一次元において約１から約５０ナノメートルの範囲にある、請求項１に記載の方法。
12. 前記金属ナノ粒子のサイズが、少なくとも一次元において約５０から約２００ナノメートルの範囲にある、請求項１に記載の方法。
13. 前記金属ナノ粒子のサイズが、少なくとも一次元において約１００から約２００ナノメートルの範囲にある、請求項１に記載の方法。
14. 前記金属ナノ粒子のサイズが、少なくとも一次元において約１５０から約２００ナノメートルの範囲にある、請求項１に記載の方法。
15. 前記金属塩が、銀、金、白金、パラジウム、アルミニウム、鉄、亜鉛、銅、コバルト、ニッケル、マンガン、モリブデン、カドミウム、イリジウム、およびそれらの混合物の少なくとも一つを含む、請求項１に記載の方法。
16. 前記金属塩が、硝酸銀、酢酸銀、酸化銀、硫酸銀、ヘキサフルオロリン酸銀、四フッ化ホウ酸銀、過塩素酸銀、炭酸銀、または塩化銀である、請求項１に記載の方法。
17. 前記金属塩が、酢酸銅、硫酸銅、硝酸銅、酸化銅、塩化銅、炭酸銅、またはそれらの混合物である、請求項１に記載の方法。
18. 前記還元剤が糖である、請求項１に記載の方法。
19. 前記糖が、グルコース、フルクトース、ガラクトース、マンノース、乳糖、マルトース、二糖類、三糖類、コーンシロップ、グルコースシロップ、高フルクトースコーンシロップ、マルトースシロップ、およびそれらの混合物の少なくとも一つである、請求項１８に記載の方法。
20. 前記還元剤がアルデヒド生成薬品である、請求項１に記載の方法。
21. 前記還元剤がアルデヒド生成薬品、水素化ホウ素ナトリウム等の還元剤である、請求項１に記載の方法。
22. 前記水溶液を繊維の集合体に塗布することが、前記金属塩および前記還元剤を前記繊維の集合体に単一操作で塗布することを含む、請求項１に記載の方法。
23. 当該セルロース系繊維の集合体を乾燥させることが、ａ）抄紙機の蒸気加熱または気体加熱されたシリンダー、またはｂ）強制空気加熱装置、またはｃ）ＩＲヒーターによる照射を用いて乾燥させることを含む、請求項１に記載の方法。
24. 前記水溶液を塗布することが、抄紙機の塗布ユニット内で前記セルロース系繊維のウェブを前記水溶液と接触させることを含む、請求項２３に記載の方法。
25. 前記水溶液を塗布することが、当該セルロース系基材を作製した抄紙機の部分ではない塗布ユニット内で前記セルロース系繊維のウェブを前記水溶液と接触させることを含む、請求項２３に記載の方法。
26. 乾燥させることが、前記還元剤を含有する前記第２の溶液を前記セルロース系繊維のウェブに塗布するのに先立って生じる、請求項２５に記載の方法。
27. 前記還元剤を含有する前記第２の溶液を前記セルロース系繊維のウェブに塗布した後に、追加の乾燥ステップをさらに含む、請求項２６に記載の方法。
28. 乾燥させる前の段階で、当該繊維の集合体が、プレフォームされた基材である、請求項１に記載の方法。
29. 前記水溶液を前記プレフォームされたセルロース系基材に塗布する前に、前記プレフォームされた基材のロールを巻き戻すことをさらに含む、請求項２８に記載の方法。
30. 前記水溶液を前記プレフォームされた基材に塗布した後に、前記プレフォームされた基材を巻き取って、基材のロールにすることをさらに含む、請求項２９に記載の方法。
31. 前記プレフォームされた基材が、紙、布地材料、または不織材料である、請求項３０に記載の方法。
32. 前記水溶液を塗布することが、抄紙機のヘッドボックス内において木材パルプのスラリーに前記水溶液を塗布することを含む、請求項３１に記載の方法。
33. 前記水溶液を塗布することが、前記金属塩を塗布してから前記還元剤を塗布することを含む、請求項３１に記載の方法。
34. 前記水溶液を繊維の集合体に塗布することが、前記水溶液を前記繊維の集合体上に噴霧することを含む、請求項１に記載の方法。
35. 前記水溶液を前記繊維の集合体上に噴霧することが、
    前記金属塩を含有する第１の溶液を前記繊維の集合体上に噴霧すること、および
    前記第１の溶液を噴霧した後に、前記還元剤を含有する第２の溶液を前記繊維の集合体上に噴霧することを含む、請求項３４に記載の方法。
36. 乾燥させることが、前記還元剤を含有する第２の溶液を前記繊維の集合体上に噴霧することに先立って生じる、請求項３５に記載の方法。
37. 前記還元剤を含有する第２の溶液を前記セルロース系繊維の集合体上に噴霧した後で、追加の乾燥ステップをさらに含む、請求項３６に記載の方法。
38. 前記プレフォームされたセルロース系基材が、３０グラム／平方メートルから４００グラム／平方メートルの間の坪量を有し、連続的にコーティングすることは、毎分約１０メートルから最高で毎分約７００メートルの間の速度で生じ、前記ナノ粒子前駆体は、３０グラム／分から３，５００グラム／分の間で塗布され、またナノ粒子前駆体のコーティング溶液を塗布することと、前記プレフォームされたセルロース系基材を乾燥させることとが、セルロース系基材のセルロース系繊維の表面の化学的性質または物理的性質を変化させない、請求項１に記載の方法。
39. 一つに結合されたセルロース系繊維を含むセルロース系基材と；
    前記セルロース系基材における前記セルロース系繊維の表面上の複数の金属ナノ粒子とを含む物品であって、前記金属ナノ粒子が、少なくとも一次元において１から約２００ナノメートルまでの範囲にあるサイズを有し、
    前記金属ナノ粒子を有する前記セルロース系基材が、ａ）細菌の対数（ｌｏｇ）減少が少なくとも４．３５であり、ｂ）坪量が３００グラム／平方メートルであり、ｃ）固形分含量が７～６０％の固体であり、またｄ）Ｌ＊値が４５から７５の間であり、ａ＊値が０から４０の間であり、ｂ＊値が２０～８０であるものであるＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値を有し、
    前記セルロース系基材が、実質的に湿っている場合には第１のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値を有する第１の色を有し、また実質的に乾燥している場合には第２のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値を有する第２の色を有するように、第１の色の第１のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値は、第２のＣＩＥ Ｌ＊ａ＊ｂ＊色値とは実質的に異なる、物品。
40. 前記金属ナノ粒子が、銀、金、白金、パラジウム、アルミニウム、鉄、亜鉛、銅、コバルト、ニッケル、マンガン、モリブデン、カドミウム、イリジウム、およびそれらの混合物の少なくとも一つを含む、請求項３９に記載の物品。
41. 前記金属ナノ粒子が銀を含む、請求項４０に記載の物品。
42. 前記金属ナノ粒子が銅を含む、請求項４０に記載の物品。
43. 基材が、紙、布地材料、または不織材料である、請求項３９に記載の物品。
44. ２～３０ｃｍの長さおよび２～３０ｃｍの幅を有し、前記幅が前記長さに対して垂直である、請求項３９に記載の物品。
45. 基材が、湿っている場合には、前記物品の金属含量の一部の水中への溶出を含む、請求項３９に記載の物品。
46. 基材が抗菌性の特性を有する、請求項３９に記載の物品。
47. 基材がセルロース系基材である、請求項３９に記載の物品。
48. 繊維が木材パルプである、請求項３９に記載の物品。
49. 前記物品が、
    ａ． 水浄化装置、
    ｂ． 吸収性材料、
    ｃ． ヘルスケア製造物、または
    ｄ． 食品包装用製造物
    の一部である、請求項３９に記載の物品。
50. 前記物品が、大きな巻き棒上にパッケージ化されたロール品を含む、請求項３９に記載の物品。