JP2022135712A - 板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネット - Google Patents

板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネット Download PDF

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Abstract

【課題】接着剤を必要とせず、低コストで、且つ作業者に負担がかからない板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネットを提供する。【解決手段】主平面の面内方向に向けて端面まで延設されると共に主平面に開口された第1開口部と、内部に第1係合凹部と、が設けられた第1接合孔を有する第1板材と、主平面の面内方向に向けて端面まで延設されると共に主平面に開口された第2開口部と、内部に第2係合凹部と、が設けられた第2接合孔を有する第2板材と、略直角な2方向に突出する第1足部及び第2足部と、第1足部の先端に設けられる第1係合凸部と、第2足部の先端に設けられる第2係合凸部と、を有する接合部材と、を備え、第1足部及び第1係合凸部が、第1板材の端面から挿入され、嵌合されていると共に、第2足部及び第2係合凸部が、第2板材の端面から挿入され、嵌合されていることを特徴とする板材の接合構造。【選択図】図4

Description

本発明は、板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネットに関する。
従来の、キャビネットに使われている側板等の板材へ、天板、底板、背板等の板材を取り付ける構造においては、板材の接合部にダボを取り付け、接着剤を塗布することが一般的に行われている。この際、塗布する接着剤の量や、板材の寸法のバラツキ等により、キャビネットを支持する強度にバラツキが生じる。さらに家具やキャビネット等に付属の扉の開閉動作等による振動により、或はキャビネットへの大きな積載物荷重の超過等により、接合部が弛んでくる恐れがある。
この接合部の弛みを防ぐために、板材の間に補強具を取り付けている場合もあるが、補強具などをねじによって接合させなければならず、そのねじ止め作業のために組み立てに時間がかかり、低コストでキャビネットを組み立てできない。
また、キャビネットを組み立てる際に、接着剤を用いることで、接着が完了するまでの養生時間が必要となる。このため、接着剤を養生させるためにさらに時間がかかり、低コストでキャビネットを組み立てできない。これらのことから、板材の接合の際に接着剤を必要とせず、また接合箇所が目立ちにくく外観を損ないにくい接合構造のキャビネットが提案されている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1には、第一パネル200の接合部位に開口する第一接合孔202を設ける。特許文献1では、第二パネル206には、第一接合孔202に対応する位置に開口する第二接合孔201と、異なる面に開口し且つ第二接合孔201に連通する係止用分岐孔205とを設ける。特許文献1では、先端部に係合部が設けられた結合部材203を、第一接合孔202及び第二接合孔201に挿入して両パネルの接合部分に介在させる。特許文献1では、さらに結合部材203の係合部を係止する係止部材204を第二パネル206の係止用分岐孔205に挿入して、結合部材203を止着する。これによって、接着剤を必要とせず、また接合箇所が目立ちにくく外観を損ないにくい接合構造のキャビネットが開示されている。
特開2002-106525号公報
しかしながら、特許文献1では、結合部材203を止着するために、第一接合孔202及び第二接合孔201の他に、係止部材204を挿入するための係止用分岐孔205を設ける必要がある。このため、特許文献1の開示技術では、この係止用分岐孔205が、キャビネットの外側から見え、目につくという問題点があった。
また、特許文献1では、結合部材203を止着するために、係止用分岐孔205に係止部材204を設ける必要がある。このため、特許文献1の開示技術では、キャビネットを組み立てるときに、係止部材204を設けるための工具や技術が必要とされ、作業者の負担が多くなる問題点があった。
そこで本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、接着剤を必要とせず、低コストで、且つ作業者に負担がかからない板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネットを提供することにある。
前記目的を達成するために、第1発明に係る板材の接合構造は、第1板材の主平面に第2板材の端面を接合するための板材の接合構造において、その主平面の面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第1開口部と、当該第1開口部の内部に第1係合凹部と、が設けられた第1接合孔を有する前記第1板材と、その主平面の前記端面の長さ方向に対して平行な面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第2開口部と、当該第2開口部の内部に第2係合凹部と、が設けられた第2接合孔を有する前記第2板材と、接合部材本体部から略直角な2方向に突出する第1足部及び第2足部と、前記第1足部の先端に設けられ、前記第1係合凹部に嵌合可能な第1係合凸部と、前記第2足部の先端に設けられ、前記第2係合凹部に嵌合可能な第2係合凸部と、を有する接合部材と、を備え、前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部が、前記第1板材の端面から挿入され、前記第1係合凸部が、前記第1係合凹部に嵌合されていると共に、前記接合部材の前記第2足部及び前記第2係合凸部が、前記第2板材の端面から挿入され、前記第2係合凸部が、前記第2係合凹部に嵌合されていることを特徴とする。
第2発明に係る板材の接合構造は、第1発明において、前記接合部材は、前記第1板材又は前記第2板材の少なくとも1の主平面と当接する当接面を有することを特徴とする。
第3発明に係る板材の接合構造は、第1発明又は第2発明において、前記第1接合孔又は前記第2接合孔に嵌合されると共に前記接合部材を前記第1接合孔又は前記第2接合孔の延設方向に係止する止め具をさらに備えることを特徴とする。
第4発明に係る板材の接合構造は、第1発明~第3発明の何れかにおいて、前記第1接合孔と、前記第2接合孔とは、前記接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされていると共に、前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部と、前記第2足部及び前記第2係合凸部とは、前記接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされていることを特徴とする。
第5発明に係るキャビネットは、第1発明~第4発明の何れかの板材の接合構造により接合された前記第1板材及び前記第2板材を含むことを特徴とする。
第6発明に係る板材の接合方法は、第1板材の主平面に第2板材の端面を接合するための板材の接合方法において、前記主平面の面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第1開口部と、当該第1開口部の内部に第1係合凹部と、が設けられた第1接合孔を有する前記第1板材と、その主平面の前記端面の長さ方向に対して平行な面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第2開口部と、当該第2開口部の内部に第2係合凹部と、が設けられた第2接合孔を有する前記第2板材と、接合部材本体部から略直角な2方向に突出する第1足部及び第2足部と、前記第1足部の先端に設けられ、前記第1係合凹部に嵌合可能な第1係合凸部と、前記第2足部の先端に設けられ、前記第2係合凹部に嵌合可能な第2係合凸部と、を有する接合部材と、を備え、前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部を、前記第1板材の端面から挿入し、前記第1係合凸部を、前記第1係合凹部に嵌合させると共に、前記接合部材の前記第2足部及び前記第2係合凸部を、前記第1板材の端面から挿入し、前記第2係合凸部を、前記第2係合凹部に嵌合させることを特徴とする。
第1発明~第5発明によれば、本発明の板材の接合構造、板材の接合方法、及びキャビネットにおいて、接合部材の第1足部及び第1係合凸部が、第1板材の端面から挿入され、第1係合凸部が、第1係合凹部に嵌合されていると共に、接合部材の第2足部及び第2係合凸部が、第1板材の端面から挿入され、第2係合凸部が、第2係合凹部に嵌合されている。これにより、接合部材を第1板材及び第2板材に係止することができるため、接着剤を必要とせず、低コストで、且つ組み立てのときに工具や技術を必要としないため、作業者に負担をかけずに板材を接合させることができる。
特に、第2発明によれば、本発明の接合構造において、接合部材は、第1板材又は第2板材の少なくとも1の主平面と当接する当接面を有する。これにより、第1板材又は第2板材に接合部材を嵌合させたときに、接合部材の第1係合凸部又は第2係合凸部と当接面とで第1板材又は第2板材を挟持することが可能となり、接合構造の強度を向上させることができる。
特に、第3発明によれば、本発明の接合構造において、接合孔に嵌合されると共に接合部材を接合孔の延設方向に係止する止め具をさらに備える。これにより、接合部材が止め具に延設方向に係止され、固定をすることできるため、板材を所定の位置に固定することができる。
特に、第4発明に係る板材の接合構造によれば、第1接合孔と、第2接合孔とは、接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされていると共に、接合部材の第1足部及び第1係合凸部と、第2足部及び第2係合凸部とは、接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされている。これによって、接合部材の嵌合の向きを、第1板材と第2板材に対して逆にして用いることもできるので、使い勝手が良く、さらに、第1接合孔と第2接合孔とを、同一の孔開具を用いて開けることができるので、製造段階における品質管理等を容易にすることもできる。
図1は、キャビネットを示すの斜視図である。 図2(a)は、実施形態における接合構造の接合前の一例を示す図である。図2(b)は、実施形態における接合構造の接合後の一例を示す図である。 図3は、実施形態における止め具が設けられた接合構造の接合後の一例を示す図である。 図4は、実施形態における接合構造の図2(a)の断面Aの一例を示す図である。 図5(a)は、実施形態における接合部材の一例を示す斜視図である。図5(b)は、実施形態における接合部材の端面の一例を示す図である。図5(c)は、実施形態における接合部材の上面の一例を示す図である。図5(d)は、実施形態における接合部材の底面の一例を示す図である。 図6は、実施形態における第1板材の一例を示す斜視図である。 図7(a)は、実施形態における接合孔の一例を示す図である。図7(b)は、実施形態における接合孔の断面Bを示す図である。 図8は、接合孔に嵌合された接合部材の一例を示す図である。 図9(a)は、止め具を示す斜視図である。図9(b)は、止め具の上面を示す図である。図9(c)は、止め具の側面を示す図である。図9(d)は、止め具の前面を示す図である。図9(e)は、止め具の底面を示す図である。 図10(a)は、止め具を端部に嵌合する一例を示す図である。図10(b)は、止め具が接合部材を係止する一例を示す図である。 図11(a)は、接合部材を第1板材の接合孔に嵌合させる一例を示す図である。図11(b)は、接合部材を第2板材の接合孔に嵌合させる一例を示す図である。 図12(a)は、背板接合ステップの一例を示す図である。図12(b)は、底板接合ステップの一例を示す図である。 図13(a)は、間口材接合ステップの一例を示す図である。図13(b)は、側板接合ステップの一例を示す図である。 図14は、実施形態2におけるキャビネットの一例を示す図である。 図15は、特許文献1の開示技術を示す図である。
以下、本発明を適用して例示した実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[実施形態1]
本発明の実施形態1に係るキャビネット100は、図1に示すように、接合構造10により接合された複数の板材を含む棚等である。キャビネット100は、例えばキッチンのシンクの下に取り付けられるシンクキャビネットでもよい。また、キャビネット100は、実施形態2で後述するように、壁面に取り付けられる吊戸棚等であってもよい。
このキャビネット100は、第1側板11と、背板12と、底板13と、手前側間口材14と、第2側板15と、のそれぞれを接合することで構成されている。このキャビネット100では、例えば背板12と、底板13と、が接合構造10により接合されている。なお、その他の板材は、不図示の接着剤を必要としない他の接合構造により接合されているので、説明は省略する。すなわち、本発明のキャビネットは、接合構造10により接合された2つの板材を含んでいればよい。接合構造10について以下で詳細に説明する。
(接合構造10)
本発明の実施形態に係る板材の接合構造10は、図2に示すように、第1板材1の主平面1aに第2板材2の端面2cを接合するための板材の接合構造である。ここで、上記したキャビネット100において、例えば背板12が第1板材1であり、底板13が第2板材2である。この接合構造10は、図2に示すように、第1板材1と、第2板材2と、を備えている。接合構造10は、例えば図2(a)に示すように、第1板材1の主平面1aに第2板材2の端面2cを接合するための板材の接合構造である。接合構造10は、主平面1aに開口する第1接合孔4aを有する第1板材1及び主平面2aに開口する第2接合孔4bを有する第2板材2を、接合部材5を用いて、図2(b)に示すように接合した板材の接合の構造である。
また接合構造10は、図3に示すように端部40に止め具9が嵌合された第1接合孔4aが主平面1aに設けられた第1板材1と第2板材2とを接合した板材の接合の構造であってもよい。
〈接合構造〉
以下、本発明の実施形態を適用した板材の接合構造10について、図面を参照しながら詳細に説明をする。
本発明の実施形態を適用した接合構造10は、例えば図4に示すような構成により具現化される。接合構造10は、主平面1aの面内方向zに向けて第1板材1の少なくとも1の端面1bまで延設されると共に主平面1aに開口された第1開口部41aと、第1開口部41aの内部に第1係合凹部42aと、が設けられた第1接合孔4aを有する第1板材1と、主平面2aの端面2cの長さ方向に対して平行な面内方向zに向けて第2板材2の少なくとも1の端面2bまで延設されると共に主平面2aに開口された第2開口部41bと、第2開口部41bの内部に第2係合凹部42bと、が設けられた第2接合孔4bを有する第2板材2と、接合部材本体部50から略直角な2方向に突出する第1足部51a及び第2足部51bと、第1足部51aの先端に設けられ、第1係合凹部42aに嵌合可能な第1係合凸部52aと、第2足部51bの先端に設けられ、第2係合凹部42bに嵌合可能な第2係合凸部52bと、を有する接合部材5と、を備えている。また、接合構造10において、第1板材1の主平面1aに第2板材2の端面2cが接合されている場合、面内方向zと面内方向zとは同一の方向であってもよい。また、接合構造10は、主平面1a又は主平面2aと当接する当接面53を有する接合部材5を備えていてもよい。また、接合構造10は、接合部材5の接合部材本体部50に当接し、接合部材本体部50が外部に露出しないように設けられる化粧板6を備えていてもよい。
また、接合構造10は、例えば接合部材5の第1足部51a及び第1係合凸部52aが、第1板材1の端面1bから挿入され、第1係合凸部52aが、第1係合凹部42aに嵌合されていると共に、接合部材5の第2足部51b及び第2係合凸部52bが、第2板材2の端面2bから挿入され、第2係合凸部52bが、第2係合凹部42bに嵌合されている。
接合部材5は、例えば図5に示すように、断面略垂直三角型の接合部材本体部50から略直角な2方向に突出する第1足部51a及び第2足部51bと、第1足部51aの先端に設けられ、第1足部51aより厚さ方向cに拡幅された第1係合凸部52aと、第2足部51bの先端に設けられ、第2足部51bより厚さ方向cに拡幅された第2係合凸部52bと、を有する。また、接合部材5は、例えば第1足部51a又は第2足部51bが延設されるそれぞれの方向と垂直な面からなる当接面53と、当接面53と三角形を成す面からなる底面54とを有するように形成されてもよい。また、接合部材5は、同じ形状及び大きさの第1足部51aと第2足部51bとを有してもいいがこの限りではない。また、接合部材5は、同じ形状及び大きさの第1係合凸部52aと第2係合凸部52bとを有してもいいがこの限りではない。
なお、接合部材5には、樹脂製のものが使用されているが、これに限定されず、例えば金属製やその他の材料からなるものを使用してもよい。
第1板材1は、例えば図6に示すように、主平面1aの端面1cの長さ方向に対して平行な面内方向zに向けて両端面を貫通するように延設されると共に主平面1aに開口された第1開口部41aと、第1開口部41aの内部に第1係合凹部42aと、が設けられた第1接合孔4aを有する。なお、第1接合孔4aは、一端面のみを貫通させて実施してもよい。かかる場合、図7(a)に示すように、端部40が設けられてもよい。また、端部40は、第1接合孔4aを開けるための孔開具の単なる機能上で設けられたものであり、無くてもよい。
なお、第1板材1には、無垢材、合板、集成材、MDF(Medium density fiberboard)又はパーチクルボード等の木材が使用されている。但し、これに限定されず、第1板材1には、例えば鋼板やステンレス等の金属材を使用してもよいし、或いは、アクリル系、ウレタン系、及びFRP(Fiber Reinforced Plastics)等の樹脂材を使用してもよい。
図示しない第2板材2は、主平面2aの端面2cの長さ方向に対して平行な面内方向zに向けて両端面を貫通するように延設されると共に主平面2aに開口された第2開口部41bと、第2開口部41bの内部に第2係合凹部42bと、が設けられた第2接合孔4bを有する。なお、第2接合孔4bは、一端面のみを貫通させて実施してもよい。かかる場合、端部40が設けられてもよい。また、端部40は、第1接合孔4aを開けるための孔開具の単なる機能上で設けられたものであり、無くてもよい。
なお、第2板材2には、無垢材、合板、集成材、MDF(Medium density fiberboard)又はパーチクルボード等の木材が使用されている。但し、これに限定されず、第2板材2には、例えば鋼板やステンレス等の金属材を使用してもよいし、或いは、アクリル系、ウレタン系、及びFRP(Fiber Reinforced Plastics)等の樹脂材を使用してもよい。
図7(b)は、図7(a)の第1接合孔4aのBの断面の一例を示す図である。第1接合孔4aは、例えば図7(b)に示すように、第1開口部41aと、第1開口部41aの内部に第1開口部41aより厚さ方向cに拡幅された第1係合凹部42aが設けられてもよい。
第1開口部41aは、例えば図8に示すように、厚さ方向cの幅が、第1足部51aの幅よりも大きく、第1係合凸部52aの幅よりも小さな幅を有する。第1開口部41aは、主平面1a及び端面1bから第1足部51aが挿通可能であり、主平面1aから第1係合凸部52aを挿通できない構造である。第1開口部41aは、嵌合された第1足部51aが面内方向zに挿通可能な構造である。
第1係合凹部42aは、例えば図8に示すように、第1開口部41aの内部に設けられる。第1係合凹部42aは、端面1bから第1係合凸部52aが挿通可能となるように形成される。第1係合凹部42aは、例えば厚さ方向cの幅が、第1足部51a及び第1係合凸部52aよりも大きな幅を有する。第1係合凹部42aは、嵌合された第1係合凸部52aが面内方向zに挿通可能な構造である。
図示しない第2接合孔4bは、第1板材1ではなく、第2板材2に設けられる点で第1接合孔4aと異なる。また、第1接合孔4aと第2接合孔4bとは同様な形状及び大きさのものであってもよいが、この限りではない。第2接合孔4bは、例えば第2開口部41bと、第2開口部41bの内部に第2開口部41bより厚さ方向cに拡幅された第2係合凹部42bが設けられてもよい。
第2開口部41bは、第2板材2の第2接合孔4bに形成される点で第1開口部41aと異なる。第1開口部41aと第2開口部41bとは、同じ形状及び同じ大きさであってもよいが、この限りではない。第2係合凹部42bは、第2板材2の第2接合孔4bに形成される点で第1係合凹部42aと異なる。第1係合凹部42aと第2係合凹部42bとは、同じ形状及び同じ大きさであってもよいが、この限りではない。
止め具9は、第1接合孔4a又は第2接合孔4bの端部40に嵌合される。止め具9は、図9に示すように、端部嵌合部91と、底面92とを備える。なお、止め具9には、樹脂製のものが使用されているが、これに限定されず、例えば金属製やその他の材料からなるものを使用してもよい。
端部嵌合部91は、例えば図10(a)に示すように、第1接合孔4aの端部40に主平面1aから挿入され、端部40と嵌合されるように形成される。
底面92は、止め具9が第1接合孔4aの端部40に嵌合されることで、図10(b)に示すように、接合部材5の面内方向zに当接し、接合部材5をに係止するように形成される。
〈板材の接合方法〉
次に、上述した板材の接合構造の接合方法を説明する。接合方法は、接合部材5を第1接合孔4a及び第2接合孔4bに挿入することにより接合する。
まず、図11(a)に示すように、接合部材5を第1板材1の第1接合孔4aに挿入する。かかる場合、例えば第1板材1の端面1bから接合部材5の第1足部51a及び第1係合凸部52aを第1接合孔4aに挿入する。例えば第1板材1の端面1bから第1足部51aを第1開口部41aに、第1係合凸部52aを第1係合凹部42aにそれぞれ挿入させてもよい。次に、第1接合孔4aに挿入した接合部材5を面内方向zに押し込むことにより、面内方向zに沿って第1板材1の第1接合孔4aに接合部材5の第1足部51a及び第1係合凸部52aを嵌合させる。
次に、図11(b)に示すように、接合部材5を第2板材2の第2接合孔4bに挿入する。かかる場合、例えば第2板材2の第2接合孔4bが延長された端面2bから接合部材5の第2足部51b及び第2係合凸部52bを第2接合孔4bに挿入する。例えば第2板材2の端面8bから第2足部51bを第2開口部41bに、第2係合凸部52bを第2係合凹部42bにそれぞれ挿入させてもよい。次に、第2接合孔4bに挿入した接合部材5を面内方向zに押し込むことにより、面内方向zに沿って第2板材2の第2接合孔4bに接合部材5の第2足部51b及び第2係合凸部52bを嵌合させる。かかる場合、例えば第1板材1の主平面1aに第2板材2の端面2cが当接するように接合させてもよいが、この限りではない。
これにより、第1板材1又は第2板材2に接合部材5を嵌合させたときに、接合部材5の第1係合凸部52a又は第2係合凸部52bと当接面53とで第1板材1又は第2板材2を挟持することが可能となり、接合構造10の強度を向上させることができる。
上述した接合方法を実行することで、板材の接合が完了する。これにより、接着剤を必要とせず、低コストで、且つ作業者に負担をかけることなく板材を接合させることができる。
〈キャビネットの組み立て方法〉
上述した構造のキャビネット100の組み立て方法について説明する。以下において説明する組み立て手順は、第1側板11に対して背板12と、底板13と、手前側間口材14とをそれぞれ接合する。更に背板12、底板13、及び手前側間口材14に対して第2側板15を接合する。但し。この組み立て手順は一例であり、他のいかなる組み立て手順に基づいてキャビネット100を組み立てるようにしてもよい。
かかる組み立て手順では、キャビネット100は、図12(a)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに背板12の端面2cを接合する背板接合ステップS100と、図12(b)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに底板13の端面2cを接合する底板接合ステップS110と、図13(a)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに手前側間口材14の端面2cを接合する間口材接合ステップS120と、図13(b)に示すように、背板接合ステップS100、底板接合ステップS110、及び間口材接合ステップS120において第1側板11と接合した、背板12と底板13と手前側間口材14の端面2cに、第2側板15の主平面1aをそれぞれ接合する側板接合ステップS130とを実行することによって組み立てられる。
先ず、背板接合ステップS100において、図12(a)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに背板12の端面2cを接合する。かかる場合、例えば接合孔4の端部40に止め具9を設けてもよい。これにより、接合部材5が止め具9に接合孔4の延設方向zに係止され、固定をすることできるため、板材を所定の位置に固定することができる。
次に、底板接合ステップS110において、図12(b)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに底板13の端面2cを接合する。
次に、間口材接合ステップS120において、図13(a)に示すように、上述した接合方法により、第1側板11の主平面1aに手前側間口材14の端面2cを接合する。また、間口材接合ステップS120において、上述した接合方法により、底板13の主平面1aに手前側間口材14の端面2cを接合してもよい。また、背板接合ステップS100、底板接合ステップS110、及び間口材接合ステップS120は順序を問わず、何れから先に実行してもよい。
次に、側板接合ステップS130において、図13(b)に示すように、任意の接合方法を用いて、背板接合ステップS100、底板接合ステップS110、及び間口材接合ステップS120において第1側板11と接合した、背板12と底板13と手前側間口材14の端面1cに、第2側板15の主平面1aをそれぞれ接合する。
上述した各ステップを実行することで、キャビネット100の組み立てが完了する。また、必要に応じて、その他の板材をそれぞれ接合させてもよい。これにより、接着剤を必要とせず、低コストで、且つ特別な道具を要することなく容易に作業が可能であるため、作業者に負担をかけずにキャビネット100を組み立てることが可能となる。
また、これらの第1側板11と、背板12と、底板13と、手前側間口材14と、第2側板15と接合部材5を予め作成しておき、作業現場に輸送し、作業現場で組み立てることで、作業時間を短縮することが可能となり、輸送の際にもかさばることなく、容易に輸送ができるため、コストを削減することができる。また、かかる場合、キャビネット100の組み立ての時に、工具を使用することなく組み立てることが可能であるため、作業者の負担を減らすことができる。
[第2実施形態]
次に、図15を用いて、本発明の実施形態2に係るキャビネット100について説明する。図15は、実施形態2に係るキャビネット100を示す斜視図である。上述の第1実施形態に係るキャビネット100と相違する点は、主に、吊戸棚であることなので、その点について主に説明し、同一構成は同一符号を付し、説明を省略する。
この実施形態2に係るキャビネット100は、図15に示すように、壁300、床400、天井500、壁600を有するキッチン等の部屋700の壁300の表面に吊られるように設けられた吊戸棚である。
このキャビネット100は、背板110、第1側板120、天板130、底板140、第2側板150と、のそれぞれを接合することで構成されている。このキャビネット100では、それぞれの板材が接合構造10により接合されていてもよいが、この限りではない。このキャビネット100は、例えば背板110、第1側板120、及び第2側板150が底板140と、それぞれ接合構造10により接合され、残る接合は、不図示の接着剤を必要としない他の接合構造によって接合されてもよい。
本発明の実施形態2に係るキャビネット100によれば、背板110、第1側板120、及び第2側板150が底板140と、それぞれ上記した接合構造10により接合されているので、特にキャビネット100の組み立ての時に、一人の作業者で組み立てることが可能であるため、作業者の負担を減らすことができる吊戸棚であるキャビネット100を提供することができる。
本発明の実施形態を説明したが、この実施形態は例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1 第1板材
1a 主平面
1b、1c 端面
2 第2板材
2a 主平面
2b、2c 端面
4 接合孔
4a 第1接合孔
4b 第2接合孔
40 端部
41a 第1開口部
41b 第2開口部
42a 第1係合凹部
42b 第2係合凹部
5 接合部材
51a 第1足部
51b 第2足部
52a 第1係合凸部
52b 第2係合凸部
53 当接面
54 底面
6 化粧板
9 止め具
91 端部嵌合部
92 底面
10 接合構造
11 第1側板
12 背板
13 底板
14 手前側間口材
15 第2側板
100 キャビネット
110 背板
120 第1側板
130 天板
140 底板
150 第2側板
200 第一パネル
201 第二接合孔
202 第一接合孔
203 結合部材
204 係止部材
205 係止用分岐孔
206 第二パネル
300 壁
400 床
500 天井
600 壁
700 部屋
S100 背板接合ステップ
S110 底板接合ステップ
S120 間口材接合ステップ
S130 側板接合ステップ

Claims (6)

  1. 第1板材の主平面に第2板材の端面を接合するための板材の接合構造において、
    その主平面の面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第1開口部と、当該第1開口部の内部に第1係合凹部と、が設けられた第1接合孔を有する前記第1板材と、
    その主平面の前記端面の長さ方向に対して平行な面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第2開口部と、当該第2開口部の内部に第2係合凹部と、が設けられた第2接合孔を有する前記第2板材と、
    接合部材本体部から略直角な2方向に突出する第1足部及び第2足部と、前記第1足部の先端に設けられ、前記第1係合凹部に嵌合可能な第1係合凸部と、前記第2足部の先端に設けられ、前記第2係合凹部に嵌合可能な第2係合凸部と、を有する接合部材と、を備え、
    前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部が、前記第1板材の端面から挿入され、前記第1係合凸部が、前記第1係合凹部に嵌合されていると共に、前記接合部材の前記第2足部及び前記第2係合凸部が、前記第2板材の端面から挿入され、前記第2係合凸部が、前記第2係合凹部に嵌合されていること
    を特徴とする板材の接合構造。
  2. 前記接合部材は、前記第1板材又は前記第2板材の少なくとも1の主平面と当接する当接面を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の接合構造。
  3. 前記第1接合孔又は前記第2接合孔に嵌合されると共に前記接合部材を前記第1接合孔又は前記第2接合孔の延設方向に係止する止め具をさらに備えること
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の板材の接合構造。
  4. 前記第1接合孔と、前記第2接合孔とは、前記接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされていると共に、前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部と、前記第2足部及び前記第2係合凸部とは、前記接合部材の嵌合方向における断面の形状及びサイズが略同一とされていること
    を特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の板材の接合構造。
  5. 請求項1~4の何れかに1項に記載の板材の接合構造により接合された前記第1板材及び前記第2板材を含むこと
    を特徴とするキャビネット。
  6. 第1板材の主平面に第2板材の端面を接合するための板材の接合方法において、
    前記主平面の面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第1開口部と、当該第1開口部の内部に第1係合凹部と、が設けられた第1接合孔を有する前記第1板材と、
    その主平面の前記端面の長さ方向に対して平行な面内方向に向けて当該板材の少なくとも1の端面まで延設されると共に当該主平面に開口された第2開口部と、当該第2開口部の内部に第2係合凹部と、が設けられた第2接合孔を有する前記第2板材と、
    接合部材本体部から略直角な2方向に突出する第1足部及び第2足部と、前記第1足部の先端に設けられ、前記第1係合凹部に嵌合可能な第1係合凸部と、前記第2足部の先端に設けられ、前記第2係合凹部に嵌合可能な第2係合凸部と、を有する接合部材と、を備え、
    前記接合部材の前記第1足部及び前記第1係合凸部を、前記第1板材の端面から挿入し、前記第1係合凸部を、前記第1係合凹部に嵌合させると共に、前記接合部材の前記第2足部及び前記第2係合凸部を、前記第1板材の端面から挿入し、前記第2係合凸部を、前記第2係合凹部に嵌合させること
    を特徴とする板材の接合方法。
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