JP2022135220A - 塗布量確認シール及びコンクリート表面含浸剤施工確認方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡易な構成であり、コンクリート構造物の表面に貼り付けるだけでコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを容易に確認することができる塗布量確認シール及び前記塗布量確認シールを用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法の提供を課題とする。【解決手段】コンクリート構造物の表面に貼り付けて、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認するために用いる塗布量確認シール1であって、防水性のシール材10と、防水性のシール材10上に貼り付けられたリトマス試験紙20と、リトマス試験紙20上に貼り付けられた吸水性のシール材30とを備え、吸水性のシール材30が、リトマス試験紙20の全面を覆うと共に、リトマス試験紙20の周囲辺を超える大きさである塗布量確認シールである。【選択図】 図1
Description
本発明は、コンクリート構造物の表面に貼り付けて、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認するために用いる塗布量確認シール及び前記塗布量確認シールを用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法に関する。
橋梁や護岸に使用されているコンクリートの表層は、長年にわたる日射、乾燥、温度変化等により経年劣化が生じる。このような経年劣化を防ぎ、コンクリートの長寿命化を図るための方法として、様々なコンクリート表面含浸剤や被覆材等がコンクリートの表層に塗布されている。
このようなコンクリート表面含浸剤の一つとして、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤がある。
しかしながら、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤は無色透明であることから、現場にて塗布や散布の確認を行うことが難しいという問題があった。
このような問題を解決するためのコンクリート含浸材やその施工方法として、例えば、下記特許文献1がある。
このようなコンクリート表面含浸剤の一つとして、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤がある。
しかしながら、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤は無色透明であることから、現場にて塗布や散布の確認を行うことが難しいという問題があった。
このような問題を解決するためのコンクリート含浸材やその施工方法として、例えば、下記特許文献1がある。
上記特許文献1に示す従来技術は、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤および施工方法に関するもので、紫外線を吸収して可視光線に変換して発光する発光材料を珪酸塩系コンクリート表面含浸剤に添加してあることで、施工範囲の検出が可能となるというメリットがある。
しかしながら、上記特許文献1に示す従来技術においては、発光を確認することで、施工されたかどうかの判断は可能であるものの、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤が施工面全体に規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認することができないという問題があった。
また、従来、薬剤の塗布確認を行う技術として、アルカリ量を成分量で検知可能なテスターを樹脂製のベースプレート内に備え、テスター反応部が成分量を検知することで薬剤の散布量を管理するものがあった。また、塗布された薬剤をマットで吸収し、そのマットの重量を測定することで薬剤の塗布量を確認する技術があった。また、リトマス試験紙の色の変化を確認することで塗布の確認を行う技術があった。更に、退行性着色料を混入した含浸剤を用いることで施工面の着色状態を確認して塗布作業の完了を確認する技術があった。
しかしながら、樹脂製のベースプレート内にテスターを備える技術においては、ベースプレートを製造するための金型が必要となることで製造コストの省コスト化が図れないという問題があった。また、リトマス試験紙を用いる技術においては、薬剤塗布直後の濡れた状態にあるコンクリートに貼り付けるものであることから、ピンポイントでリトマス試験紙を貼り付けるのが難しく、作業効率が悪いという問題があった。
加えて、樹脂製のベースプレート内にテスターを備える技術、マットの重量を測定する技術、リトマス試験紙を用いる技術、退行性着色料を混入した含浸剤を用いる技術のいずれにおいても、施工面全体に規定塗布量以上に薬剤が塗布又は散布されているかを確認することができないという問題があった。
しかしながら、上記特許文献1に示す従来技術においては、発光を確認することで、施工されたかどうかの判断は可能であるものの、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤が施工面全体に規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認することができないという問題があった。
また、従来、薬剤の塗布確認を行う技術として、アルカリ量を成分量で検知可能なテスターを樹脂製のベースプレート内に備え、テスター反応部が成分量を検知することで薬剤の散布量を管理するものがあった。また、塗布された薬剤をマットで吸収し、そのマットの重量を測定することで薬剤の塗布量を確認する技術があった。また、リトマス試験紙の色の変化を確認することで塗布の確認を行う技術があった。更に、退行性着色料を混入した含浸剤を用いることで施工面の着色状態を確認して塗布作業の完了を確認する技術があった。
しかしながら、樹脂製のベースプレート内にテスターを備える技術においては、ベースプレートを製造するための金型が必要となることで製造コストの省コスト化が図れないという問題があった。また、リトマス試験紙を用いる技術においては、薬剤塗布直後の濡れた状態にあるコンクリートに貼り付けるものであることから、ピンポイントでリトマス試験紙を貼り付けるのが難しく、作業効率が悪いという問題があった。
加えて、樹脂製のベースプレート内にテスターを備える技術、マットの重量を測定する技術、リトマス試験紙を用いる技術、退行性着色料を混入した含浸剤を用いる技術のいずれにおいても、施工面全体に規定塗布量以上に薬剤が塗布又は散布されているかを確認することができないという問題があった。
そこで、本発明は上記従来技術の問題を解消し、簡易な構成であり、コンクリート構造物の表面に貼り付けるだけでコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを容易に確認することができる塗布量確認シール及び前記塗布量確認シールを用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法の提供を課題とする。
本発明の塗布量確認シールは、コンクリート構造物の表面に貼り付けて、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認するために用いる塗布量確認シールであって、防水性のシール材と、前記防水性のシール材上に貼り付けられたリトマス試験紙と、前記リトマス試験紙上に貼り付けられた吸水性のシール材とを備え、前記吸水性のシール材が、前記リトマス試験紙の全面を覆うと共に、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさであることを第1の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第1の特徴に加えて、吸水性のシール材の中央領域に、リトマス試験紙の一部を露出させる露出領域を設けてあることを第2の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第2の特徴に加えて、露出領域は、吸水性のシール材の中央に設けた円形の穴で構成されると共に、前記穴の面積が、吸水性のシール材の面積の0.2%~2%の大きさであることを第3の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第1~第3の何れか1つの特徴に加えて、吸水性のシール材の厚みが、0.01mm~0.5mmであることを第4の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、請求項1~4の何れか1つの特徴に加えて、吸水性のシール材の可視光領域における光の透過率が、0.3%~10%であることを第5の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、請求項1~5の何れか1つの特徴に加えて、防水性のシール材の大きさを、リトマス試験紙及び吸水性のシール材を貼り付けた状態において余白領域が生じる大きさに構成してあり、前記余白領域に、塗布量確認日時等を記載するための記載欄を設けてあると共に、前記防水性のシール材の周囲辺の何れか一辺にスケールを設けてあることを第6の特徴としている。
また、本発明のコンクリート表面含浸剤施工確認方法は、請求項1~6のいずれか1項に記載の塗布量確認シールを、コンクリート構造物の表面に貼り付けて、アルカリ性のコンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布し、赤色のリトマス試験紙の全面が変色することで塗布量の確認を行うことを第7の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第1の特徴に加えて、吸水性のシール材の中央領域に、リトマス試験紙の一部を露出させる露出領域を設けてあることを第2の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第2の特徴に加えて、露出領域は、吸水性のシール材の中央に設けた円形の穴で構成されると共に、前記穴の面積が、吸水性のシール材の面積の0.2%~2%の大きさであることを第3の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、上記第1~第3の何れか1つの特徴に加えて、吸水性のシール材の厚みが、0.01mm~0.5mmであることを第4の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、請求項1~4の何れか1つの特徴に加えて、吸水性のシール材の可視光領域における光の透過率が、0.3%~10%であることを第5の特徴としている。
また、本発明の塗布量確認シールは、請求項1~5の何れか1つの特徴に加えて、防水性のシール材の大きさを、リトマス試験紙及び吸水性のシール材を貼り付けた状態において余白領域が生じる大きさに構成してあり、前記余白領域に、塗布量確認日時等を記載するための記載欄を設けてあると共に、前記防水性のシール材の周囲辺の何れか一辺にスケールを設けてあることを第6の特徴としている。
また、本発明のコンクリート表面含浸剤施工確認方法は、請求項1~6のいずれか1項に記載の塗布量確認シールを、コンクリート構造物の表面に貼り付けて、アルカリ性のコンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布し、赤色のリトマス試験紙の全面が変色することで塗布量の確認を行うことを第7の特徴としている。
請求項1に記載の塗布量確認シールによれば、防水性のシール材とリトマス試験紙と吸水性のシール材とを備えてなる簡易な構成であることから、製造コストの省コスト化が可能な塗布量確認シールとすることができる。更に、防水性のシール材、リトマス試験紙、吸水性のシール材として市販のものを用いた場合においては、一段と省コスト化が可能な塗布量確認シールとすることができる。
また、最下層が防水性のシール材であるので、コンクリート構造物の所望の位置に容易且つ迅速に貼り付けることができ、また確認後においては容易且つ迅速に剥がすことができる。よって、作業効率の良い塗布量確認シールとすることができる。
また、最上層を吸水性のシール材とし、吸水性のシール材の大きさをリトマス試験紙の全面を覆う大きさとすることで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙に直接付着して浸み込むのではなく、吸水性のシール材に一端浸み込んだ後にリトマス試験紙に付着し、浸み込ませる構成とすることができる。このような構成とすることで、吸水性のシール材の材質、大きさ、厚みと、リトマス試験紙の材質、大きさ、厚みとを、コンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布した場合にはじめてリトマス試験紙の全面が変色される構成に予め設定した塗布量確認シールを用いれば、リトマス試験紙が全面に変色したことを確認するだけで、施工面全体に規定塗布量以上にコンクリート表面含浸剤が塗布又は散布されているかを容易に確認することが可能となる。
更に、吸水性のシール材の大きさを、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさとすることで、吸水性のシール材の周囲辺の隙間からコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙に直接浸み込むことを効果的に防止することができる。これによって、規定塗布量未満の場合にリトマス試験紙の全面が変色することを効果的に防止することできる。
また、最下層が防水性のシール材であるので、コンクリート構造物の所望の位置に容易且つ迅速に貼り付けることができ、また確認後においては容易且つ迅速に剥がすことができる。よって、作業効率の良い塗布量確認シールとすることができる。
また、最上層を吸水性のシール材とし、吸水性のシール材の大きさをリトマス試験紙の全面を覆う大きさとすることで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙に直接付着して浸み込むのではなく、吸水性のシール材に一端浸み込んだ後にリトマス試験紙に付着し、浸み込ませる構成とすることができる。このような構成とすることで、吸水性のシール材の材質、大きさ、厚みと、リトマス試験紙の材質、大きさ、厚みとを、コンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布した場合にはじめてリトマス試験紙の全面が変色される構成に予め設定した塗布量確認シールを用いれば、リトマス試験紙が全面に変色したことを確認するだけで、施工面全体に規定塗布量以上にコンクリート表面含浸剤が塗布又は散布されているかを容易に確認することが可能となる。
更に、吸水性のシール材の大きさを、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさとすることで、吸水性のシール材の周囲辺の隙間からコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙に直接浸み込むことを効果的に防止することができる。これによって、規定塗布量未満の場合にリトマス試験紙の全面が変色することを効果的に防止することできる。
また、請求項2に記載の塗布量確認シールによれば、上記請求項1に記載の構成による作用効果に加えて、吸水性のシール材の中央領域に、リトマス試験紙の一部を露出させる露出領域を設けることで、露出領域においては、露出状態にあるリトマス試験紙にコンクリート表面含浸剤が直接付着し、浸みこむことになる。これによって、使用したコンクリート表面含浸剤のpHを短時間で確認することできる。従って、使用したコンクリート表面含浸剤の液性が正しい液性であるかどうかの確認を現場にて迅速に行うことが可能となる。よって、一段と作業性の良い塗布量確認シールとすることができる。
また、請求項3に記載の塗布量確認シールによれば、上記請求項2に記載の構成による作用効果に加えて、露出領域を、吸水性のシール材の中央に設けた円形の穴で構成すると共に、前記穴の面積を、吸水性のシール材の面積の0.2%~2%の大きさとすることで、吸水性のシール材に浸み込んだ後にリトマス試験紙に間接的に浸み込んでリトマス試験紙の全体へと浸み込むコンクリート表面含浸剤と、中央に設けた円形の穴からリトマス試験紙に直接的に浸み込んでリトマス試験紙の全体へと浸み込むコンクリート表面含浸剤とが合わさって、リトマス試験紙の全面にコンクリート表面含浸剤を効率的且つ段階的に浸み込ませることができる。
また、請求項4に記載の塗布量確認シールによれば、上記請求項1~3の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、吸水性のシール材の厚みを、0.01mm~0.5mmである構成とすることで、塗布量確認シールで確認するコンクリート表面含浸剤の規定の塗布量が複数種類である場合においても、複数種類の塗布量確認に使用する吸水性のシール材とリトマス試験紙との材質、大きさを全て同じ構成にし、吸水性のシール材の厚みだけを変更するだけで、複数種類の規定の塗布量のコンクリート表面含浸剤に適用可能な塗布量確認シールとすることができる。よって、塗布量確認シールで確認するコンクリート表面含浸剤の規定の塗布量にバリエーションがある場合において、防水性のシール材、リトマス試験紙、吸水性のシール材の三層全ての構成を塗布量のバリエーションに合わせて個々に変更する場合に比べて、一段と省コスト化が可能な塗布量確認シールとすることができる。
また、請求項5に記載の塗布量確認シールによれば、上記請求項1~4の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、吸水性のシール材の可視光領域における光の透過率を、0.3%~10%とすることで、吸水性のシール材の下層にあるリトマス試験紙を効果的に透過させて色の変化を確認可能なものとすることができる。よって、現場において、リトマス試験紙が変色することを容易且つ確実に視認可能な塗布量確認シールとすることができる。
また、請求項6に記載の塗布量確認シールによれば、上記請求項1~5の何れか1つに記載の構成による作用効果に加えて、防水性のシール材に余白領域を設け、余白領域に塗布量確認日時等を記載するための記載欄を設けてあると共に、防水性のシール材の周囲辺の何れか一辺にスケールを設けてある構成とすることで、施工後に写真撮影をするだけで施工確認が容易に可能な塗布量確認シールとすることができる。
また、請求項7に記載のコンクリート表面含浸剤施工確認方法によれば、コンクリート表面含浸剤施工確認方法の作業工程の簡略化が可能であると共に、省コスト化が可能なコンクリート表面含浸剤施工確認方法とすることができる。
以下の図面を参照して、本発明の実施形態に係る塗布量確認シール及び前記塗布量確認シールを用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法を説明し、本発明の理解に供する。しかし、以下の説明は本発明の特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。
なお、図1、図2、図4、図5において、吸水性のシール材30に被覆されているリトマス試験紙20は本来破線で示すべきものであるが、説明の便宜上、実線で示すものとする。
なお、図1、図2、図4、図5において、吸水性のシール材30に被覆されているリトマス試験紙20は本来破線で示すべきものであるが、説明の便宜上、実線で示すものとする。
まず、図2を参照して、本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1は、コンクリート表面含浸剤が塗布又は散布される前にコンクリート構造物40の表面に予め貼り付けておき、その状態でコンクリート表面含浸剤を塗布又は散布することで、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認するために用いるものである。
より具体的には、例えば図2(a)に示すようにコンクリート構造物40の壁面41や、図2(b)に示すようにコンクリート構造物40の天井面42に塗布量確認シール1を貼り付けて使用するものである。勿論、塗布量確認シール1を貼り付ける場所は、これらの場所に限定されるものではなく、塗布量確認シール1を張る付け可能な所望の場所であればいかなる場所であってもよい。
また、本実施形態においては、コンクリート表面含浸剤として、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤を使用する際に用いる塗布量確認シールの構成として、以下の説明を行うものとする。なお、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤としては、例えば、馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を用いることができる。この馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)においては、含浸剤の効果を発揮するための規定塗布量として、250g/m2以上の塗布又は散布が行われる必要がある。
より具体的には、例えば図2(a)に示すようにコンクリート構造物40の壁面41や、図2(b)に示すようにコンクリート構造物40の天井面42に塗布量確認シール1を貼り付けて使用するものである。勿論、塗布量確認シール1を貼り付ける場所は、これらの場所に限定されるものではなく、塗布量確認シール1を張る付け可能な所望の場所であればいかなる場所であってもよい。
また、本実施形態においては、コンクリート表面含浸剤として、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤を使用する際に用いる塗布量確認シールの構成として、以下の説明を行うものとする。なお、珪酸塩系コンクリート表面含浸剤としては、例えば、馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を用いることができる。この馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)においては、含浸剤の効果を発揮するための規定塗布量として、250g/m2以上の塗布又は散布が行われる必要がある。
図1~図3を参照して、この塗布量確認シール1は、本実施形態においては、防水性のシール材10と、リトマス試験紙20と、吸水性のシール材30とで構成される。
前記防水性のシール材10は、塗布量確認シール1の土台を構成するものである。防水性のシール材10としては、市販の各種防水性のシール材を用いることができる。
また、本実施形態においては、図1に示すように、防水性のシール材10の形状を矩形状とし、その中央位置にリトマス試験紙20及び吸水性のシール材30を貼り付けてある構成としてある。より具体的には、防水性のシール材10の中央位置において、リトマス試験紙20の中心と吸水性のシール材30の中心とを重ねた状態で貼り付けてある。
更に、防水性のシール材10の大きさを、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30を貼り付けた状態において余白領域Yが生じる大きさに構成してあり、余白領域Yに、塗布量確認日時や確認場所No.等を記載するための記載欄11を設けてある。また、本実施形態においては防水性のシール材10の周囲辺の左辺にスケール12を設けてある。
なお、防水性のシール材10の形状、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30の配置位置、記載欄11及びスケール12の配置位置や数、形状等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。例えば、防水性のシール材10の形状を楕円形状、円形状等、他の形状とすることができる。が、作業効率や記載欄11を設ける領域等を考慮すれば、矩形状とすることが望ましい。
また、防水性のシール材10の大きさは、好適には、縦70mm、横100mm程度の大きさとすることが望ましい。前記大きさ未満の構成とすると塗布量確認シールの大きさが小さくなり現場で確認し難いものとなるし、前記大きさを超える構成とすると、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30に比して防水性のシール材10の大きさが無駄に大き過ぎるものとなるからである。また、防水性のシール材10の厚みは、0.1mm程度とすることが望ましい。このような厚みとすることで、現場での風の影響等を受け難いものとすることができる。
また、本実施形態においては、図1に示すように、防水性のシール材10の形状を矩形状とし、その中央位置にリトマス試験紙20及び吸水性のシール材30を貼り付けてある構成としてある。より具体的には、防水性のシール材10の中央位置において、リトマス試験紙20の中心と吸水性のシール材30の中心とを重ねた状態で貼り付けてある。
更に、防水性のシール材10の大きさを、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30を貼り付けた状態において余白領域Yが生じる大きさに構成してあり、余白領域Yに、塗布量確認日時や確認場所No.等を記載するための記載欄11を設けてある。また、本実施形態においては防水性のシール材10の周囲辺の左辺にスケール12を設けてある。
なお、防水性のシール材10の形状、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30の配置位置、記載欄11及びスケール12の配置位置や数、形状等は本実施形態のものに限るものではなく、適宜変更可能である。例えば、防水性のシール材10の形状を楕円形状、円形状等、他の形状とすることができる。が、作業効率や記載欄11を設ける領域等を考慮すれば、矩形状とすることが望ましい。
また、防水性のシール材10の大きさは、好適には、縦70mm、横100mm程度の大きさとすることが望ましい。前記大きさ未満の構成とすると塗布量確認シールの大きさが小さくなり現場で確認し難いものとなるし、前記大きさを超える構成とすると、リトマス試験紙20及び吸水性のシール材30に比して防水性のシール材10の大きさが無駄に大き過ぎるものとなるからである。また、防水性のシール材10の厚みは、0.1mm程度とすることが望ましい。このような厚みとすることで、現場での風の影響等を受け難いものとすることができる。
前記リトマス試験紙20は、コンクリート表面含浸剤の液性を確認すると共に、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されたかを目視にて確認するために用いるもので、防水性のシール材10上に貼り付けられるものである。
本実施形態においては、図1に示すように、リトマス試験紙20として、矩形状の赤色のリトマス試験紙を用い、防水性のシール材10の中央位置にリトマス試験紙20を貼り付ける構成としてある。勿論、リトマス試験紙20の形状や防水性のシール材10にリトマス試験紙20を貼り付ける位置はこのような構成に限るものではなく、適宜変更可能である。が、作業効率や記載欄11及びスケール12を設ける領域等を考慮すれば、リトマス試験紙20は、矩形状で防水性のシール材10の中央位置に貼り付ける構成とすることが望ましい。
本実施形態においては、図1に示すように、リトマス試験紙20として、矩形状の赤色のリトマス試験紙を用い、防水性のシール材10の中央位置にリトマス試験紙20を貼り付ける構成としてある。勿論、リトマス試験紙20の形状や防水性のシール材10にリトマス試験紙20を貼り付ける位置はこのような構成に限るものではなく、適宜変更可能である。が、作業効率や記載欄11及びスケール12を設ける領域等を考慮すれば、リトマス試験紙20は、矩形状で防水性のシール材10の中央位置に貼り付ける構成とすることが望ましい。
なお、リトマス試験紙20としては、市販の各種リトマス試験紙を用いることができる。
但し、コンクリート表面含浸剤として、250g/m2以上の塗布又は散布を行う既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合においては、リトマス試験紙20の大きさは、好適には、縦10mm、横50mm、厚みが0.18mmのものを用いることが望ましい。このような構成とすることで、市販のリトマス試験紙を用いることができる。更に、前記大きさ及び厚み未満の構成とすると、規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。また、前記大きさ及び厚みを超える構成とすると、規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しないことが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
但し、コンクリート表面含浸剤として、250g/m2以上の塗布又は散布を行う既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合においては、リトマス試験紙20の大きさは、好適には、縦10mm、横50mm、厚みが0.18mmのものを用いることが望ましい。このような構成とすることで、市販のリトマス試験紙を用いることができる。更に、前記大きさ及び厚み未満の構成とすると、規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。また、前記大きさ及び厚みを超える構成とすると、規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しないことが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
前記吸水性のシール材30は、リトマス試験紙20上に貼り付けられてリトマス試験紙20の大部分を覆い、リトマス試験紙20に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量を調整するための機能を発揮させるためものである。
本実施形態においては図1(a)に示すように、吸水性のシール材30の構成として、矩形状で、リトマス試験紙20の全面を覆うと共に、リトマス試験紙20の周囲辺を超える大きさである構成としてある。
本実施形態においては図1(a)に示すように、吸水性のシール材30の構成として、矩形状で、リトマス試験紙20の全面を覆うと共に、リトマス試験紙20の周囲辺を超える大きさである構成としてある。
また、図1、図3(c)に示すように、吸水性のシール材30の左右方向の中央領域C1と上下方向の中央領域C2とが重なる位置に、リトマス試験紙20の一部を露出させる露出領域Rを設けてある。なお、ここで「吸水性のシール材30の左右方向の中央領域」とは、吸水性のシール材30の左右方向の中心から左右に各5mm以内の範囲に入る領域を意味し、「吸水性のシール材30の上下方向の中央領域」とは、吸水性のシール材30の上下方向の中心から上下に各5mm以内の範囲に入る領域を意味するものである。
更に、露出領域Rの構成として、吸水性のシール材30の中央に円形の穴を設け、この穴を露出領域Rとする構成としてある。なお、露出領域Rは、露出状態にあるリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤を直接付着させて浸み込ませることで、使用するコンクリート表面含浸剤の液性を迅速に確認可能とするために設けるものである。勿論、露出領域Rの構成(形成位置や形状、数等)は、本実施形態のものに限るものではく、適宜変更可能である。例えば、露出領域Rとして四角形の穴を用いる構成としてもよいし、その形成位置も中央とは別の位置に設ける構成としてもよい。但し、好適には、吸水性のシール材30の中央に露出領域Rを設けることが望ましい。
更に、露出領域Rの構成として、吸水性のシール材30の中央に円形の穴を設け、この穴を露出領域Rとする構成としてある。なお、露出領域Rは、露出状態にあるリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤を直接付着させて浸み込ませることで、使用するコンクリート表面含浸剤の液性を迅速に確認可能とするために設けるものである。勿論、露出領域Rの構成(形成位置や形状、数等)は、本実施形態のものに限るものではく、適宜変更可能である。例えば、露出領域Rとして四角形の穴を用いる構成としてもよいし、その形成位置も中央とは別の位置に設ける構成としてもよい。但し、好適には、吸水性のシール材30の中央に露出領域Rを設けることが望ましい。
更に、吸水性のシール材30の材質、大きさ、厚み、露出領域Rの大きさの各構成として、コンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布した場合にはじめてリトマス試験紙20の全面が変色されるように、リトマス試験紙20の材質、大きさ、厚みに合わせて吸水性のシール材30の材質、大きさ、厚み、露出領域Rの大きさの各構成を予め調整してある構成としている。
なお、コンクリート表面含浸剤として既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合において、リトマス試験紙20として縦10mm、横50mm、厚みが0.18mmのものを用いる際には、吸水性のシール材30として、面積が1000mm2~7000mm2程度、厚みが0.01mm~0.5mm程度、露出領域Rを構成する穴の面積が吸水性のシール材30の面積の0.2%~2%程度の大きさのものを用いることが望ましい。言い換えれば、リトマス試験紙20の面積に対して吸水性のシール材30の面積が200%~1400%程度、リトマス試験紙20の厚みに対して吸水性のシール材30の厚みが、5%~270%程度のものとすることが望ましい。
吸水性のシール材30の大きさが上記未満であると、250g/m2以上の塗布又は散布状況下においては、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が少なくなり、予定よりも早く且つ多くリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込んでしまうことで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。一方、吸水性のシール材30の大きさが上記を超えると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が多くなり、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しない事態が生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
また、吸水性のシール材30の厚みが0.01未満であると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が少なくなり、予定よりも早く且つ多くリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込んでしまうことで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。一方、吸水性のシール材30の厚みが0.5mmを超えると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が多くなり、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しない事態が生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
更に、穴の面積が吸水性のシール材30の面積の0.2%未満であると、コンクリート表面含浸剤の液性を迅速に確認することが困難となり、2%を超えると、吸水性のシール材30を介して間接的にリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込むのではなく、直接的にリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込む領域が大きくなってしまい、規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
吸水性のシール材30の大きさが上記未満であると、250g/m2以上の塗布又は散布状況下においては、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が少なくなり、予定よりも早く且つ多くリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込んでしまうことで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。一方、吸水性のシール材30の大きさが上記を超えると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が多くなり、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しない事態が生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
また、吸水性のシール材30の厚みが0.01未満であると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が少なくなり、予定よりも早く且つ多くリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込んでしまうことで、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。一方、吸水性のシール材30の厚みが0.5mmを超えると、リトマス試験紙20に到達するまでの前段階として吸水性のシール材30に浸み込むコンクリート表面含浸剤の量が多くなり、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上であってもリトマス試験紙20の全面が変色しない事態が生じ得、塗布量確認シール1にて規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
更に、穴の面積が吸水性のシール材30の面積の0.2%未満であると、コンクリート表面含浸剤の液性を迅速に確認することが困難となり、2%を超えると、吸水性のシール材30を介して間接的にリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込むのではなく、直接的にリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が浸み込む領域が大きくなってしまい、規定塗布量未満であってもリトマス試験紙20の全面が変色することが生じ得、規定塗布量以上に塗布又は散布されているかの確認ができなくなるからである。
なお、コンクリート表面含浸剤として既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合において、リトマス試験紙20として縦10mm、横50mm、厚みが0.18mmのものを用いる際には、より好適には、吸水性のシール材30の縦の長さが20mm、横の長さが65mmの大きさで、露出領域Rを構成する穴の面積が吸水性のシール材30の面積の2%の大きさで、厚みが0.14mmのものを用いることが望ましい。
また、吸水性のシール材30としては、中性であり、適度な吸水性を備えるものであれば、市販の各種吸水性のシール材を用いることができる。但し、コンクリート表面含浸剤として既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合においては、水剥離性粘着シール(株式会社倉本産業製の商品名「セブンタック水溶紙#5076」)か、事務用の無地シール紙として市販されている一般紙シール(例えば、A4用紙サイズの無地ラベルシートやB5用紙サイズの無地ラベルシート)を用いることが望ましい。
また、本実施形態においては、吸水性のシール材30の可視光領域における光の透過率が、0.3%~10%であるシール材を用いる構成としてある。吸水性のシール材30の可視光領域における光の透過率が0.3%未満であると、リトマス試験紙20の変色を確認し難くなり、10%を超えると市販のシール材を用いることができなくなり、利便性が悪く、省コスト化を実現することができなくなるからである。
次に、このような構成からなる塗布量確認シール1の製造方法について説明する。
まず、複数枚の防水性のシート材を切り取ることが可能な大きさの市販の1枚の防水性のシール材シートを用いて、所定位置に記載欄11、スケール12を印刷する。その後、防水性のシール材シートを所定位置で裁断することで、複数枚の防水性のシール材10が形成される。なお、記載欄11、スケール12を印刷する工程は、1枚の防水性のシール材シートを裁断して複数枚にした後に行う構成としてもよい。
そして、複数枚の吸水性のシール材を切り取ることが可能な大きさの市販の1枚の吸水性のシール材シートを用いて、各中央位置に円形の穴を形成する。穴の形成方法は型を用いた打ち抜き等、適宜方法を用いることができる。その後、吸水性のシール材シートを所定位置で裁断することで、複数枚の吸水性のシール材30が形成される。なお、吸水性のシール材シートとしては、中性であり適度な吸水性を備えるものであることが必要である。
そして、1枚の防水性のシール材10の中央位置に市販の赤色のリトマス試験紙20を1枚横向きに貼り付ける。
そして、リトマス試験紙20の全面を覆うと共に、リトマス試験紙20の周囲辺を超えるように、1枚の吸水性のシール材30を横向きに貼り付ける。この際、リトマス試験紙20の中心と吸水性のシール材30の中心が重なる位置となるように貼り付ける。
以上により、本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1が製造される。
まず、複数枚の防水性のシート材を切り取ることが可能な大きさの市販の1枚の防水性のシール材シートを用いて、所定位置に記載欄11、スケール12を印刷する。その後、防水性のシール材シートを所定位置で裁断することで、複数枚の防水性のシール材10が形成される。なお、記載欄11、スケール12を印刷する工程は、1枚の防水性のシール材シートを裁断して複数枚にした後に行う構成としてもよい。
そして、複数枚の吸水性のシール材を切り取ることが可能な大きさの市販の1枚の吸水性のシール材シートを用いて、各中央位置に円形の穴を形成する。穴の形成方法は型を用いた打ち抜き等、適宜方法を用いることができる。その後、吸水性のシール材シートを所定位置で裁断することで、複数枚の吸水性のシール材30が形成される。なお、吸水性のシール材シートとしては、中性であり適度な吸水性を備えるものであることが必要である。
そして、1枚の防水性のシール材10の中央位置に市販の赤色のリトマス試験紙20を1枚横向きに貼り付ける。
そして、リトマス試験紙20の全面を覆うと共に、リトマス試験紙20の周囲辺を超えるように、1枚の吸水性のシール材30を横向きに貼り付ける。この際、リトマス試験紙20の中心と吸水性のシール材30の中心が重なる位置となるように貼り付ける。
以上により、本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1が製造される。
次に、このような構成からなる塗布量確認シール1を用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法について説明する。
図2、図4を参照して、コンクリート表面含浸剤を塗布する前に、施工確認を行いたいコンクリート構造物40の所定位置に塗布量確認シート1を予め所定枚数貼り付けておく。
その後、コンクリート表面含浸剤の塗布又は散布を行う。なお、コンクリート表面含浸剤として、既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合においては、250g/m2以上の塗布又は散布を行う。
すると、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が、露出領域Rについてはリトマス試験紙20の表面に直接付着し、浸み込んでいくこととなる。一方、露出領域Rを除く領域については、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が、吸水性のシール材30の表面に付着し、浸み込んでいくこととなる。
その後、図4(a)を参照して、露出領域Rにおいてリトマス試験紙20の表面に直接付着し浸透していったコンクリート表面含浸剤は、斜線領域及び白抜き矢印で示すように、リトマス試験紙20の中央から左右方法に緩やかに浸み込み領域を広げながら浸み込んでいく。この際、図示していないが、同時に、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が吸水性のシール材30に付着した領域(露出領域Rを除く領域)においては、吸水性のシール材30の内部に一段とコンクリート表面含浸剤が浸み込んでいき、遂にはリトマス試験紙20に到達することで、リトマス試験紙20の左右方向へのコンクリート表面含浸剤の浸み込みの広がりを加速させる。
そして、最終的には、図4(b)に示すように、コンクリート表面含浸剤が吸水性のシール材30及びリトマス試験紙20の全面に浸み込み、リトマス試験紙20の全面を赤色から青色に変色させる。
以上により、リトマス試験紙20の全面が変色することを確認することで、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されたことを現場にて確認することができる。
なお、確認後においては、写真撮影を行って撮影データを記録として保管する。
その後、コンクリート表面含浸剤の塗布又は散布を行う。なお、コンクリート表面含浸剤として、既述した馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を使用する場合においては、250g/m2以上の塗布又は散布を行う。
すると、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が、露出領域Rについてはリトマス試験紙20の表面に直接付着し、浸み込んでいくこととなる。一方、露出領域Rを除く領域については、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が、吸水性のシール材30の表面に付着し、浸み込んでいくこととなる。
その後、図4(a)を参照して、露出領域Rにおいてリトマス試験紙20の表面に直接付着し浸透していったコンクリート表面含浸剤は、斜線領域及び白抜き矢印で示すように、リトマス試験紙20の中央から左右方法に緩やかに浸み込み領域を広げながら浸み込んでいく。この際、図示していないが、同時に、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤が吸水性のシール材30に付着した領域(露出領域Rを除く領域)においては、吸水性のシール材30の内部に一段とコンクリート表面含浸剤が浸み込んでいき、遂にはリトマス試験紙20に到達することで、リトマス試験紙20の左右方向へのコンクリート表面含浸剤の浸み込みの広がりを加速させる。
そして、最終的には、図4(b)に示すように、コンクリート表面含浸剤が吸水性のシール材30及びリトマス試験紙20の全面に浸み込み、リトマス試験紙20の全面を赤色から青色に変色させる。
以上により、リトマス試験紙20の全面が変色することを確認することで、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されたことを現場にて確認することができる。
なお、確認後においては、写真撮影を行って撮影データを記録として保管する。
以上のような構成からなる本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1及び塗布量確認シール1を用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法は以下の効果を奏する。
防水性のシール材10とリトマス試験紙20と吸水性のシール材30とを備えてなる簡易な構成で塗布量確認シール1を形成することで、製造コストの省コスト化が可能な塗布量確認シール1とすることができる。更に、防水性のシール材10、リトマス試験紙20、吸水性のシール材30として市販のものを用いた場合においては、一段と省コスト化が可能な塗布量確認シール1とすることができる。
また、最下層が防水性のシール材10であるので、コンクリート構造物40の所望の位置に容易且つ迅速に貼り付けることができ、また確認後においては容易且つ迅速に剥がすことができる。よって、作業効率の良い塗布量確認シール1とすることができる。
また、最上層を吸水性のシール材30とし、吸水性のシール材30の大きさをリトマス試験紙20の全面を覆う大きさとすることで、露出領域Rを除いて、塗布又は散布されたコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙20に直接付着して浸み込むのではなく、吸水性のシール材30に一端浸み込んだ後にリトマス試験紙20に付着し、浸み込んでいくことになる。このような構成とすることで、吸水性のシール材30の材質、大きさ、厚みと、リトマス試験紙20の材質、大きさ、厚みと、露出領域Rの大きさを、コンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布した場合にはじめてリトマス試験紙20の全面が変色される構成に予め設定した塗布量確認シール1を用いれば、リトマス試験紙20が全面に変色したことを確認するだけで、施工面全体に規定塗布量以上にコンクリート表面含浸剤が塗布又は散布されているかを容易に確認することが可能となる。
更に、吸水性のシール材30の大きさを、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさとすることで、吸水性のシール材30の周囲辺の隙間からコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙20に直接浸み込むことを効果的に防止することができる。これによって、規定塗布量未満の場合にリトマス試験紙20の全面が変色することを効果的に防止することできる。
更に、吸水性のシール材30の大きさを、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさとすることで、吸水性のシール材30の周囲辺の隙間からコンクリート表面含浸剤がリトマス試験紙20に直接浸み込むことを効果的に防止することができる。これによって、規定塗布量未満の場合にリトマス試験紙20の全面が変色することを効果的に防止することできる。
また、吸水性のシール材30の中央領域に、リトマス試験紙20の一部を露出させる露出領域Rを設けることで、露出領域Rにおいては、露出状態にあるリトマス試験紙20にコンクリート表面含浸剤が直接付着し、浸みこむことになる。これによって、使用したコンクリート表面含浸剤のpHを短時間で確認することできる。従って、使用したコンクリート表面含浸剤の液性が正しい液性であるかどうかの確認を現場にて迅速に行うことが可能となる。よって、一段と作業性の良い塗布量確認シール1とすることができる。
また、露出領域Rを、吸水性のシール材30の中央に設けた円形の穴で構成すると共に、前記穴の面積を、吸水性のシール材30の面積の0.2%~2%の大きさとすることで、吸水性のシール材30に浸み込んだ後にリトマス試験紙20に間接的に浸み込んでリトマス試験紙20の全体へと浸み込むコンクリート表面含浸剤と、中央に設けた円形の穴からリトマス試験紙20に直接的に浸み込んでリトマス試験紙20の全体へと浸み込むコンクリート表面含浸剤とが合わさって、リトマス試験紙20の全面にコンクリート表面含浸剤を効率的且つ段階的に浸み込ませることができる。
また、吸水性のシール材30の厚みを、0.01mm~0.5mmである構成とすることで、塗布量確認シール1で確認するコンクリート表面含浸剤の種類や規定の塗布量が複数種類ある場合においても、複数種類の塗布量確認に使用する吸水性のシール材30とリトマス試験紙20との材質、大きさを全て同じ構成にした場合におけるリトマス試験紙20の全面が変色する吸水性のシール材30の厚みのバリエーションを予め調べておくことで、吸水性のシール材30の厚みだけを変更するだけで、複数種類のコンクリート表面含浸剤に適用可能な塗布量確認シール1とすることができる。よって、塗布量確認シール1で確認するコンクリート表面含浸剤にバリエーションがある場合において、防水性のシール材10、リトマス試験紙20、吸水性のシール材30の三層全ての構成をバリエーションに合わせて個々に変更する場合に比べて、一段と省コスト化が可能な塗布量確認シール1とすることができる。
また、吸水性のシール材30の可視光領域における光の透過率を、0.3%~10%とすることで、市販の吸水性のシール材30を用いて、吸水性のシール材30の下層にあるリトマス試験紙20を効果的に透過させて色の変化を視認可能なものとすることができる。よって、製造コストの省コスト化が可能であり、現場においてリトマス試験紙が変色することを容易且つ確実に確認可能な塗布量確認シール1とすることができる。
また、防水性のシール材30に余白領域Yを設け、余白領域Yに塗布量確認日時や確認場所No.等を記載するための記載欄11を設けてあると共に、防水性のシール材10の周囲辺の何れか一辺にスケール12を設けてある構成とすることで、施工後に写真撮影をするだけで施工確認が容易に可能な塗布量確認シール1とすることができる。
また、塗布量確認シール1を用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法によれば、コンクリート表面含浸剤施工確認方法の作業工程の簡略化が可能であると共に、省コスト化が可能なコンクリート表面含浸剤施工確認方法とすることができる。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1の変形例1、2を説明する。
この変形例1、2は、既述した本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1に対して、露出領域Rの構成のみを変化させたものである。よって、既述した本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、以下詳細な説明は省略するものとする。
この変形例1、2は、既述した本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1に対して、露出領域Rの構成のみを変化させたものである。よって、既述した本発明の実施形態に係る塗布量確認シール1と同一部材、同一機能を果たすものには同一番号を付し、以下詳細な説明は省略するものとする。
図5(a)を参照して、本変形例1における塗布量確認シール2においては、露出領域Rとして、吸水性のシール材30の左右方向の中央領域C1に、吸水性のシール材30を左右に二等分させる矩形状のスリットを設けることで露出領域R1を形成する構成としている。なお、矩形状のスリットの形成方法は、例えば、一枚の吸水性のシール材30に切り欠きを形成する方法や、所定間隔をあけて二枚の吸水性のシール材30を左右に並列配置させる方法等、如何なる方法であってもよい。このような構成も本発明に含まれるものである。
また、図5(b)を参照して、本変形例2における塗布量確認シール3においては、露出領域Rとして、吸水性のシール材30の上下方向の中央領域C2に、吸水性のシール材30を上下に二等分させる矩形状のスリットを設けることで露出領域R2を形成する構成としている。なお、矩形状のスリットの形成方法は、例えば、一枚の吸水性のシール材30に切り欠きを形成する方法や、所定間隔をあけて二枚の吸水性のシール材30を上下に並列配置させる方法等、如何なる方法であってもよい。このような構成も本発明に含まれるものである。
なお、本実施形態においては、塗布量確認シール1の構成として、防水性のシール材10、リトマス試験紙20、吸水性のシール材30の三層で形成される構成としたが、必ずしもこのような構成に限るものではなく、前記三層に加えて三層の少なくとも何れか一つの層と同一素材の層を複数層設けたり、前記三層に加えて三層の素材とは異なる異種素材の層を設けたりすることで、四層以上とする構成としてもよい。
また、本実施形態においては、塗布量確認シール1を構成する液性確認用紙及びコンクリート表面含浸剤の規定塗布量確認用紙として、リトマス試験紙20を用いる構成としたが、リトマス試験紙20に代えて、ペーハー試験紙を用いる構成としてもよい。このような構成とする場合においても、コンクリート表面含浸剤の液性及び規定塗布量以上の塗布又は散布を現場にて確認できるという本発明の効果を同様に奏することが可能である。
また、本発明の実施形態においては、コンクリート表面含浸剤として、アルカリ性の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤を用いる構成としたが、本発明の塗布量確認シールとして確認可能なコンクリート表面含浸剤の液性はアルカリ性に限るものではなく、例えば、コンクリート構造物40の汚れ除去や苔落とし等、表面洗浄に用いられる酸性のコンクリート表面含浸剤を用いる構成としてもよい。勿論、この場合は、リトマス試験紙として青色のものを用いることが必要である。このような構成も本発明の範囲内に含まれるものである。
また、アルカリ性のコンクリート表面含浸剤についても、本実施形態においては珪酸塩系コンクリート表面含浸剤として、馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を用いる構成としたが、これに限るものではなく、他のアルカリ性のコンクリート表面含浸剤を用いる構成としてもよい。例えば、珪酸ナトリウム系コンクリート表面含浸剤、珪酸リチウム系コンクリート表面含浸剤、珪酸カリウム系コンクリート表面含浸剤やそれらの混合系コンクリート表面含浸剤、シラン系コンクリート表面含浸剤のうちモノマー系のコンクリート表面含浸剤等を用いる構成としてもよい。このような構成も本発明の範囲内に含まれるものである。
また、アルカリ性のコンクリート表面含浸剤についても、本実施形態においては珪酸塩系コンクリート表面含浸剤として、馬居化成工業株式会社製の珪酸塩系コンクリート表面含浸剤(商品名「リアクトライズ」)を用いる構成としたが、これに限るものではなく、他のアルカリ性のコンクリート表面含浸剤を用いる構成としてもよい。例えば、珪酸ナトリウム系コンクリート表面含浸剤、珪酸リチウム系コンクリート表面含浸剤、珪酸カリウム系コンクリート表面含浸剤やそれらの混合系コンクリート表面含浸剤、シラン系コンクリート表面含浸剤のうちモノマー系のコンクリート表面含浸剤等を用いる構成としてもよい。このような構成も本発明の範囲内に含まれるものである。
また、リトマス試験紙20上に吸水性のシール材30を貼り付ける際に位置決めが容易になるように予め位置決め用の印(記号、イラスト、枠線、罫線等、位置決め用の印となるものであればどんなものでもよい)を防水性のシール材10、リトマス試験紙20、吸水性のシール材30の少なくとも何れかに一つに設けるような構成としてもよい。
本発明の塗布量確認シール及び前記塗布量確認シールを用いたコンクリート表面含浸剤施工確認方法は、簡易な構成であり、コンクリート構造物の表面に貼り付けるだけでコンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを容易に確認することができることから、塗布量確認に関連する産業分野において有用であり、産業上の利用可能性が大きい。
1 塗布量確認シール
2 塗布量確認シール
3 塗布量確認シール
10 防水性のシール材
11 記載欄
12 スケール
20 リトマス試験紙
30 吸水性のシール材
40 コンクリート構造物
41 壁面
42 天井面
C1 中央領域
C2 中央領域
R 露出領域
R1 露出領域
R2 露出領域
Y 余白領域
2 塗布量確認シール
3 塗布量確認シール
10 防水性のシール材
11 記載欄
12 スケール
20 リトマス試験紙
30 吸水性のシール材
40 コンクリート構造物
41 壁面
42 天井面
C1 中央領域
C2 中央領域
R 露出領域
R1 露出領域
R2 露出領域
Y 余白領域
Claims (7)
- コンクリート構造物の表面に貼り付けて、コンクリート表面含浸剤が規定塗布量以上に塗布又は散布されているかを確認するために用いる塗布量確認シールであって、防水性のシール材と、前記防水性のシール材上に貼り付けられたリトマス試験紙と、前記リトマス試験紙上に貼り付けられた吸水性のシール材とを備え、前記吸水性のシール材が、前記リトマス試験紙の全面を覆うと共に、リトマス試験紙の周囲辺を超える大きさであることを特徴とする塗布量確認シール。
- 吸水性のシール材の中央領域に、リトマス試験紙の一部を露出させる露出領域を設けてあることを特徴とする請求項1に記載の塗布量確認シール。
- 露出領域は、吸水性のシール材の中央に設けた円形の穴で構成されると共に、前記穴の面積が、吸水性のシール材の面積の0.2%~2%の大きさであることを特徴とする請求項2に記載の塗布量確認シール。
- 吸水性のシール材の厚みが、0.01mm~0.5mmであることを特徴とする請求項1~3の何れか1項に記載の塗布量確認シール。
- 吸水性のシール材の可視光領域における光の透過率が、0.3%~10%であることを特徴とする請求項1~4の何れか1項に記載の塗布量確認シール。
- 防水性のシール材の大きさを、リトマス試験紙及び吸水性のシール材を貼り付けた状態において余白領域が生じる大きさに構成してあり、前記余白領域に、塗布量確認日時等を記載するための記載欄を設けてあると共に、前記防水性のシール材の周囲辺の何れか一辺にスケールを設けてあることを特徴とする請求項1~5の何れか1項に記載の塗布量確認シール。
- 請求項1~6のいずれか1項に記載の塗布量確認シールを、コンクリート構造物の表面に貼り付けて、アルカリ性のコンクリート表面含浸剤を規定塗布量以上に塗布又は散布し、赤色のリトマス試験紙の全面が変色することで塗布量の確認を行うことを特徴とするコンクリート表面含浸剤施工確認方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2021034882A JP2022135220A (ja) | 2021-03-05 | 2021-03-05 | 塗布量確認シール及びコンクリート表面含浸剤施工確認方法 |
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JP (1) | JP2022135220A (ja) |
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2021
- 2021-03-05 JP JP2021034882A patent/JP2022135220A/ja active Pending
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