JP2022134492A - 電池交換型薬剤放散装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高所に設置したままで容易にかつ高い安全性を確保しながら、電池交換を可能にする。【解決手段】筐体は、建物の天井または壁に設置可能に構成されている。電池カートリッジ50は、筐体への収容方向に沿って延びる側壁部と、側壁部の外面から臨むように配設されたカートリッジ側端子とを有している。筐体は、電池カートリッジ50の側壁部に対向する収容壁部72と、カートリッジ側端子に対応するように配設される筐体側端子73、74とを有している。【選択図】図5

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年2月5日に自社ウェブサイトに掲載 令和3年2月5日に動画投稿サイトに投稿
本発明は、例えば天井や壁面等に設置可能な電池交換型薬剤放散装置に関する。
例えば部屋の天井や壁面の高い所に設置することが想定された機器が知られている。この種の器具は、電気配線の手間などを省略すべく、電池によって稼働するように構成される場合がある。例えば特許文献1には、電池から電力が供給される電動ファンと、電動ファンによって形成された気流中に配置される薬剤含浸体とを備えた電池式の薬剤蒸散装置が開示されている。この薬剤蒸散装置は、軒下やドア上部の高い位置に設置され、電動ファンによって薬剤を蒸散させることで害虫の侵入を防止するものである。
また、特許文献2には、電池式の薬剤蒸散装置として、電池、電動ファン、薬剤含浸体が収容される装置本体を天井に対して取り外し可能にしたものが開示されている。
特開2005-295810号公報 特開2017-176036号公報
ところで、この種の薬剤放散装置では、電池が消耗すると交換する必要があるが、装置本体が高いところに設置されている場合、そのままでは電池交換の作業性が悪く、作業者に負担がかかるという課題があった。特に、特許文献1、2のようにファンを連続的に駆動する装置においては、必要とする電池のサイズおよび数が多く、電池だけでも相当の重量があるので、電池交換時の作業者の負担は大きい。
そこで、特許文献2に開示されているように電池が内蔵されている装置本体を天井から取り外し可能にしておけば、装置本体を天井から取り外して下に置いた状態で電池交換することができるので、電池交換の作業性が良好になると考えられる。
しかしながら、装置本体も電池を内蔵していることに鑑みれば相当な重量があるので、特許文献2の構造を採用して電池交換の作業性が良好になったとしても、装置本体を天井から取り外す作業は作業者にとって負担であることは否定できない。また、特許文献2の構成では、装置本体を取り外したあと、電池を交換し、さらに装置本体を再設置するという複数の手間がかかる。そこで、装置本体を天井に付けた状態のままで、電池交換を簡単に行えることがより望ましい。
ところが前述のように、この種の装置では電池自体が相当の重量となるため、高い位置で電池交換は作業の容易性のみならず、電池が不意に落下することがないように安全性にも考慮した構造が求められる。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、高所に設置したままで容易にかつ高い安全性を確保しながら、電池交換を可能にすることにある。
上記目的を達成するために、本開示の第1の側面では、薬剤を保持した薬剤保持体と、前記薬剤を放散させる放散部と、前記放散部に電力を供給する電池と、前記電池を収容する電池カートリッジと、前記薬剤保持体、前記放散部及び前記電池カートリッジが収容される筐体とを備え、前記筐体が建物の天井または壁に設置可能な電池交換型薬剤放散装置を前提とすることができる。前記電池カートリッジは、前記筐体への収容方向に沿って延びる側壁部と、当該側壁部の外面から前記電池カートリッジの外部に臨むように配設され、前記電池の電極に接続されたカートリッジ側端子とを有している。また、前記筐体は、前記電池カートリッジの前記側壁部に対向する収容壁部と、当該収容壁部から前記電池カートリッジが収容される収容空間に臨むように、かつ、前記カートリッジ側端子に対応するように配設され、前記電池カートリッジの収容状態で前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子とを有している。
この構成によれば、筐体が建物の天井または壁に設置された状態で電池の交換が必要になった場合、筐体を天井または壁に設置したまま、古い電池が収容されている電池カートリッジを筐体から取り外して降ろした後、新しい電池を電池カートリッジに収容してから当該電池カートリッジを筐体の収容空間へ収容する。収容するとき、作業者が電池カートリッジを収容方向へ移動させていくと、電池カートリッジが収容空間に収容されて収容状態になる。収容状態になると、カートリッジ側端子と筐体側端子とが接続されて導通する。端子同士の接続を確実なものにするために、一方の端子を他方の端子へ向けて付勢している場合、本構成における付勢方向は、カートリッジ側端子が筐体への収容方向に沿って延びる側壁部から外部に臨んでいるので、収容方向と略直交する方向になる。よって、その付勢力が電池カートリッジの収容方向への直接的な反力として作用し難くなるので、作業に必要な力が小さくて済み、作業が容易になる。
また、電池カートリッジを収容空間から取り出す際には、端子の付勢力が電池カートリッジの取り出し方向へ向かう力となり難いので、電池カートリッジの不意の落下が抑制される。
本開示の第2の側面では、前記カートリッジ側端子と前記筐体側端子との少なくとも一方が他方に接触する方向に付勢されていてもよい。
この構成によれば、電池カートリッジや筐体の製造誤差や組付誤差等によってカートリッジ側端子と筐体側端子との相対位置が多少ずれたとしても、付勢力によってカートリッジ側端子と筐体側端子とを確実に接触させて導通させることができる。
本開示の第3の側面では、前記収容壁部には、前記カートリッジ側端子が前記筐体側端子から所定距離だけ離れた第1の姿勢となるように前記電池カートリッジを前記収容空間へ案内するとともに、前記カートリッジ側端子が前記筐体側端子に接触する第2の姿勢となるまで前記電池カートリッジの回動を許容する案内部が設けられている。前記筐体には、前記第2の姿勢にある前記電池カートリッジに係合して当該電池カートリッジの脱落を阻止するロック部が設けられている。
この構成によれば、電池カートリッジを収容空間へ収容する際に、電池カートリッジが案内部によって案内されるので、収容時の作業性が良好になる。このとき、電池カートリッジは第1の姿勢にあるので、カートリッジ側端子が筐体側端子から所定距離だけ離れており、よって、端子の付勢力が電池カートリッジの収容方向への反力として作用しなくなり、作業に必要な力が小さくて済む。その後、第2の姿勢となるまで電池カートリッジを回動させると、カートリッジ側端子が筐体側端子に接触し、筐体のロック部が電池カートリッジに係合する。これにより、カートリッジ側端子と筐体側端子との接続状態が維持される。
本開示の第4の側面では、前記筐体は、前記電池カートリッジの収容状態で前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子と、収容状態にある前記電池カートリッジに係合して当該電池カートリッジの脱落を阻止するロック部と、当該ロック部が前記電池カートリッジの脱落を阻止するロック状態から非ロック状態に切り替えられた時に当該電池カートリッジを前記筐体への収容方向と反対側から支持する支持部とを有している。
この構成によれば、筐体を天井または壁に設置したまま、古い電池が収容されている電池カートリッジを筐体から取り外す際には、ロック部をロック状態から非ロック状態に切り替える。これにより、電池カートリッジの取り外しが可能になるが、非ロック状態に切り替えられた時、支持部が電池カートリッジを筐体への収容方向と反対側から支持しているので、電池カートリッジの不意の落下が抑制される。作業者は、電池カートリッジを支持部から外すことで、筐体から取り外して電池交換することができる。
本開示の第5の側面では、前記支持部は、設置状態にある前記筐体に収容された前記電池カートリッジの下部を下方から支持するように配置される。
この構成によれば、ロック部が非ロック状態に切り替えられた電池カートリッジが落下しようとするのを支持部によって確実に止めることができる。
本開示の第6の側面では、前記電池カートリッジにおける前記筐体への収容方向先端側とは反対側には、前記ロック部に係合する係合部と、前記カートリッジ側端子とが設けられている。
この構成によれば、係合部とカートリッジ側端子とを共に電池カートリッジにおける収容方向と反対側に設けることで、両者を接近させることができる。これにより、カートリッジ側端子とカートリッジ側端子とを確実に接続できる。
本開示の第7の側面では、前記係合部の近傍に前記カートリッジ側端子が位置付けられているので、カートリッジ側端子と筐体側端子とを確実に接触させることができる。
以上説明したように、高所に設置したままで容易にかつ高い安全性を確保しながら、電池交換することができる。
本発明の実施形態に係る電池交換型薬剤放散装置の斜視図である。 カバーを取り外した電池交換型薬剤放散装置の斜視図である。 カバーを取り外した電池交換型薬剤放散装置の平面図である。 カバーを取り付けた状態の図3のA-A線に相当する断面図である。 カバー及び電池カートリッジを取り外した電池交換型薬剤放散装置の斜視図である。 電池交換型薬剤放散装置を天井に取り付けた場合を説明する斜視図である。 電池交換型薬剤放散装置を壁に取り付けた場合を説明する斜視図である。 ホルダから電池カートリッジを取り外した状態を手前側から見た斜視図である。 ホルダから電池カートリッジを取り外した状態を奥側から見た斜視図である。 電池カートリッジを収容空間へ収容する方向を示す側面図である。 電池カートリッジを収容空間へ収容する方向を示す一部断面図である。 収容空間へ収容した電池カートリッジをロックする前の状態を示す側面図である。 収容空間へ収容した電池カートリッジをロックする前の状態を示す一部断面図である。 電池カートリッジを収容空間へ収容してロックした状態を示す側面図である。 電池カートリッジを収容空間へ収容してロックした状態を示す一部断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係る電池交換型薬剤放散装置1の斜視図である。電池交換型薬剤放散装置1は、揮発性を有する薬剤を空気中に放散して当該薬剤による効力を得るための装置である。電池交換型薬剤放散装置1の使用場所としては、特に限定されないが、例えば各種店舗、事務所、工場、家屋等で使用することができ、屋外で使用してもよい。薬剤としては、例えば害虫駆除剤、害虫忌避剤、殺虫剤、芳香剤、消臭剤、除菌剤、殺菌剤、抗ウイルス剤、ウイルス不活化剤等を挙げることができるが、これら以外でも常温(例えば20℃)で揮発性を有する各種薬剤であってもよい。
図2~図5に示すように、電池交換型薬剤放散装置1は、送風ユニット10と、第1薬剤カートリッジ20と、第2薬剤カートリッジ30と、電池40(図3に破線で示す)と、電池40を収容する電池カートリッジ50と、筐体60とを備えている。送風ユニット10、第1薬剤カートリッジ20、第2薬剤カートリッジ30及び電池カートリッジ50は、筐体60の内部に収容されている。図1においては、床面を設置面としている。すなわち、電池交換型薬剤放散装置1を床に置いて後述するカバー62が上を向くように設置した状態を示している。
各図に示すように、電池交換型薬剤放散装置1の手前側、奥側、左側、右側及び上下を定義するが、これは説明の便宜を図るためだけであり、実際の使用時の姿勢や製造時の姿勢等を限定するものではない。例えば、図6に示すように、電池交換型薬剤放散装置1を建物の天井100に吊り下げて使用することができ、この場合には、図1に示す姿勢と天地反対になるので、以下の説明も上下関係が反対になる。また、図7に示すように、電池交換型薬剤放散装置1を建物の壁101に取り付けて使用することができ、この場合には、電池交換型薬剤放散装置1の手前側が上、奥側が下に位置することになるので、上下は電池交換型薬剤放散装置1の奥行方向になる。壁101に取り付ける際、当該壁101の上部に取り付けることができる。つまり、電池交換型薬剤放散装置1は、天井100や壁101の上部のような高所に設置可能な装置である。電池交換型薬剤放散装置1を設置する際には、図示しないが例えばビス等の締結部材によって天井100や壁101に締結すること、フック型金具や吊り下げ金具等によって吊り下げることができる。また、電池交換型薬剤放散装置1を軒下に取り付けて使用することもできる。
尚、電池交換型薬剤放散装置1は、例えば床や台の上に置いて使用することもできる。この場合、図1に示すように左右方向が水平に向くように設置してもよいし、図示しないが、左右方向が鉛直(上下)に向くように設置してもよい。本明細書では、電池交換型薬剤放散装置1の手前側を単に「前」といい、奥側と単に「後」ということもある。
図1に示すように、電池交換型薬剤放散装置1は、全体として左右方向に長い形状とされている。すなわち、電池交換型薬剤放散装置1の左右方向の寸法は、奥行方向の寸法よりも長く設定されているとともに、高さ方向(上下方向)の寸法よりも長く設定されている。また、電池交換型薬剤放散装置1の幅方向が左右方向である。尚、電池交換型薬剤放散装置1は、図示しないが上下方向に長い形状であってもよい。
筐体60は、当該筐体60の下側部分を構成する下側部材61と、当該筐体60の上側部分を構成するカバー62とを備えている。図4に示すように、下側部材61は、底壁部61aと、底壁部61aの周縁部から上方へ延びる周壁部61bとを備えており、上方に開放されている。電池交換型薬剤放散装置1を図6に示す天井100や図7に示す壁101に設置する場合には、底壁部61aを締結したり、吊り下げることができる。
図5に示すように、底壁部61aの右側には、複数の右側下部開口部61cが形成されている。底壁部61aの左側には、右側下部開口部61cと同様に複数の左側下部開口部が形成されている(図示は省略)。右側下部開口部61c及び左側下部開口部は、空気の吸入口となる開口であり、それぞれスリット状に形成されている。
図1に示すように、周壁部61bの手前側部分の右側には、複数の右側側部開口部61eが形成されている。周壁部61bの左側には、複数の左側側部開口部61fが形成されている。右側側部開口部61e及び左側側部開口部61fは、空気の吸入口となる開口であり、上下方向に延びるスリット状に形成されている。右側側部開口部61e及び左側側部開口部61fは、左右方向に互いに間隔をあけて配置されている。
カバー62は、下側部材61の開放された部分を上方から覆うように形成された部材である。カバー62の下端部が下側部材61の上端部に嵌合または係合するようになっている。カバー62は、第1薬剤カートリッジ20、第2薬剤カートリッジ30や後述する電池カートリッジ50の交換時に下側部材61から取り外すことができる。尚、カバー62を下側部材61に対して回動自在に設けてもよく、この場合、カバー62を回動させることによって下側部材61を開閉することができる。
カバー62の形状は特に限定されるものではないが、例えば、奥行方向の中央部が最も上に位置するように上方へ膨出した形状をなしている。これは、第1薬剤カートリッジ20、第2薬剤カートリッジ30の外形状に対応させるためである。また、カバー62の右端部及び左端部は、共に上下方向に延びており、下側部材61の周壁部61bの右側及び左側の真上に位置している。カバー62の前端部(手前側の端部)及び後端部(奥側の端部)も共に上下方向に延びており、下側部材61の周壁部61bの前側及び後側の真上に位置している。
カバー62の手前側の上部には、操作パネル62aが設けられている。操作パネル62aには、電源スイッチ62bが設けられている。さらに、操作パネル62aには、送風ユニット10の作動中に点灯する一方、送風ユニット10の非作動中に消灯する運転表示灯62cが設けられている。
カバー62の手前側には、複数の手前側開口部62dが設けられている。複数の手前側開口部62dは、空気吹出口となる開口であり、上下方向に長いスリット状をなしており、左右方向に互いに間隔をあけて配置されている。手前側開口部62dは、カバー62の左右方向中央部にのみ設けられており、右側側部開口部61eと左側側部開口部61fとの間に対応するように配置されている。
図2及び図3に示すように、送風ユニット10は、筐体60の内部において左右方向中央部に配設されており、手前側に偏位している。図4に示すように、送風ユニット10は、電動モータ11と、電動モータ11によって駆動される遠心式の送風ファン12と、電動モータ11及び送風ファン12を収容するファンケーシング13とを有している。送風ユニット10は、薬剤カートリッジ20、30に対して送風することにより、薬剤を放散させる。従って、送風ユニット10は放散部であると言える。
送風ファン12は、回転軸が水平方向(左右方向)に延びる姿勢でファンケーシング13の内部に配設されており、例えばシロッコファン等で構成することができる。送風ファン12の回転軸が左右方向に延びているので、送風ファン12が回転すると、送風ファン12の右側方及び左側方からそれぞれ空気を吸い込む。送風ファン12は、吸い込んだ空気を径方向外方へ流出させる。
ファンケーシング13は、送風ファン12を囲むように延びるスクロール状壁部13aを有している。スクロール状壁部13aにより、ファンケーシング13の内部には、送風ファン12から径方向へ流出した空気が集合する空気通路13dが形成されている。空気通路13dの始点は、ノーズ部13e近傍であり、この実施形態では、送風ファン12の前方において送風ファン12の上部よりも下かつ下部よりも上に位置している。空気通路13dは、ノーズ部13e近傍から送風ファン12の上方、後方、下方を順に経るように形成されており、下流側が前方へ向かって斜め上に延びている。空気通路13dの下流端は、ファンケーシング13内に吸い込んだ空気を吐出する吐出口13fとされている。すなわち、ファンケーシング13の手前側に吐出口13fが形成されていて、その吐出口13fは上方へ向けて開口している。図1に示す筐体60の手前側開口部62dは、吐出口13fと対向する部分に開口しており、吐出口13fから吐出された空気は筐体60の手前側開口部62dから外部へ吐出される。吐出口13fは複数形成されていてもよい。
図3に示すように、送風ファン12は、第1薬剤カートリッジ20側(左側)に配置される複数の第1羽根部12aと、第2薬剤カートリッジ30側(右側)に配置される複数の第2羽根部12bとを有している。複数の第1羽根部12aは、回転軸方向に延びる形状とされるとともに、回転軸周りに間隔をあけて配置されている。複数の第2羽根部12bも、回転軸方向に延びる形状とされるとともに、回転軸周りに間隔をあけて配置されている。第1羽根部12aと第2羽根部12bとは同じ形状、及び同じ枚数であるが、これに限らず、左右で羽根の形状や枚数が異なっていてもよい。
第1羽根部12aにおける第2薬剤カートリッジ30側(右側)と、第2羽根部12bにおける第1薬剤カートリッジ20側(左側)とが接続されて一体化されている。具体的には、第1羽根部12aと第2羽根部12bとは、例えば樹脂により一体成形することができる。これにより、共通の電動モータ11で第1羽根部12aと第2羽根部12bを回転軸周りに回転させることができるので、駆動構造をシンプルにすることができる。尚、第1羽根部12aと第2羽根部12bを別部材で構成し、一体化してもよい。
電動モータ11は、送風ファン12の内部に配置することができる他、送風ファン12の外部に配置してもよい。例えば、電動モータ11は、そのモータケーシング部分がファンケーシング13の左側に固定された状態にすることができる。電動モータ11の出力軸(図示せず)は水平方向(左右方向)に延びており、この出力軸に送風ファン12の回転中心部が固定されている。したがって、送風ファン12は、電動モータ11を介してファンケーシング13に対して回転可能に支持されることなる。
ファンケーシング13の右側壁及び左側壁には、それぞれ吸い込み口(図示せず)が形成されている。送風ファン12が回転すると、第1羽根部12aによって形成された気流により、ファンケーシング13外の空気が左側壁の吸い込み口からファンケーシング13内に流入し、また、第2羽根部12bによって形成された気流により、ファンケーシング13外の空気が右側壁の吸い込み口13hからファンケーシング13内に流入する。
第1薬剤カートリッジ20及び第2薬剤カートリッジ30は、送風ファン12によって形成された気流が通過するように構成されている。図2及び図3に示すように、第1薬剤カートリッジ20は送風ユニット10の左側に配置され、第2薬剤カートリッジ30は送風ユニット10の右側に配置されている。第1薬剤カートリッジ20、送風ユニット10(送風ファン12)及び第2薬剤カートリッジ30は、水平方向(左右方向)に並んでいる。
第1薬剤カートリッジ20は、上記揮発性を有する薬剤を保持する第1薬剤保持体21と、第1薬剤保持体21を収容する筒状の本体部22とを備えており、筐体60における送風ユニット10よりも左側のカートリッジ収容空間に収容される。第1薬剤保持体21は、例えば円筒状に形成されている。不織布等のような薬剤を含浸可能な含浸体をプリーツ状に成形した後、円筒状をなすように巻くことで、円筒状の第1薬剤保持体21を得ることができる。また、通気性を有する発泡材に上記薬剤を含浸させることによって保持させ、この発泡材を円筒状に成形してもよい。また、樹脂製の網状部材に上記薬剤を含浸または塗布することによって保持させ、この網状部材を円筒状に成形してもよい。薬剤保持体は、薬剤含浸体と呼ぶこともできる。
本体部22には、外部から空気を取り込むための複数の第1空気取込口22dが形成されている。複数の第1空気取入口22dは、本体部22の軸線方向に互いに間隔をあけて配置されるとともに、周方向にも互いに間隔をあけて配置されており、円筒状部22aの右端部近傍から左端部近傍まで広い範囲に形成されている。これにより、空気の取り入れ可能な面積を拡大させることができる。
本体部22の右側壁には、ファンケーシング13の左側壁の吸い込み口に接続される第1接続口(図示せず)が形成されている。第1薬剤カートリッジ20を所定位置に設置すると、第1接続口がファンケーシング13の左側壁の吸い込み口13gに接続される。これにより、第1薬剤カートリッジ20内に流入した空気が第1接続口22e及び吸い込み口を介してファンケーシング13内に流入可能な状態になる。
また、第2薬剤カートリッジ30は、第1薬剤カートリッジ20と左右対称構造である。例えば、第2薬剤カートリッジ30を左右反転させて第1薬剤カートリッジ20として使用することもできるし、第1薬剤カートリッジ20を左右反転させて第2薬剤カートリッジ30として使用することもできる。つまり、同じ薬剤カートリッジを、第2薬剤カートリッジ30及び第1薬剤カートリッジ20として使用できる。
第2薬剤カートリッジ30は、上記薬剤を保持する第2薬剤保持体31と、第2薬剤保持体31を収容する筒状の本体部32とを備えており、筐体60における送風ユニット10よりも右側のカートリッジ収容空間に収容される。図示しないが、第2薬剤保持体31は、円筒状に形成されている。
本体部32には、外部から空気を取り込むための複数の第2空気取込口32dが形成されている。複数の第2空気取入口32dは、軸線方向に互いに間隔をあけて配置されるとともに、周方向にも互いに間隔をあけて配置されており、円筒状部32aの左端部近傍から右端部近傍まで広い範囲に形成されている。これにより、空気の取り入れ可能な面積を拡大させることができる。
本体部32の左側壁には、ファンケーシング13の右側壁の吸い込み口に接続される第2接続口(図示せず)が形成されている。第2薬剤カートリッジ30を所定位置に設置すると、第2接続口がファンケーシング13の右側壁の吸い込み口に接続される。これにより、第2薬剤カートリッジ30内に流入した空気が第2接続口及び吸い込み口を介してファンケーシング13内に流入可能な状態になる。
尚、この実施形態では第1薬剤カートリッジ20と第2薬剤カートリッジ30を同一形状、同一構造としているが、必ずしもこれに限定されない。必要に応じて、第1薬剤カートリッジ20と第2薬剤カートリッジ30のサイズを異ならせたり、異なる種類の薬剤保持体を採用したりすることができる。また、第1薬剤カートリッジ20と第2薬剤カートリッジ30で薬剤を異ならせてもよい。このように左右の薬剤カートリッジ20、30を異ならせた場合、左右で最適な気流が異なる場合も考えられるが、このような場合は、送風ファン12の第1羽根部12aと第2羽根部12bとで、羽根の形状や枚数等を互いに異ならせることができる。また同様に、右側の吸い込み口と左側の吸い込み口とで、開口面積や開口形状を互いに異ならせてもよい。このように、送風ファン12の羽根や、吸い込み口の形状等を左右で異ならせることにより、1つの送風ファン12によって左右で異なる気流を実現できるので、左右の薬剤カートリッジが異なる場合であっても薬剤の最適な放散を実現できる。更に、左右の薬剤が異なる場合などは、送風ファン12を駆動することにより左右の薬剤を混合・混相流化せしめたうえで吐出口13fから吐出することが可能となり、新たな効果の創出も期待できる。尚、第1薬剤カートリッジ20と第2薬剤カートリッジ30の一方を省略してもよい。
第1薬剤カートリッジ20及び第2薬剤カートリッジ30をそれぞれ筐体60内のカートリッジ収容空間に収容すると、右側薬剤保持体21及び左側薬剤保持体31の軸線は送風ファン12の回転軸の延長線上に配置されるようになっている。これにより、第1薬剤カートリッジ20及び第2薬剤カートリッジ30内の空気がファンケーシング13に流入し易くなる。
筐体60の奥側には、電動モータ11に電力を供給するための電池40が収容される電池カートリッジ50が設けられている。この電池カートリッジ50の手前側に送風ファン12が配置されており、したがって、送風ファン12と電池カートリッジ50とは筐体60の奥行方向に並ぶことになる。
なお、上記実施形態では、薬剤保持体21、31を不織布等の含侵体としたが、これにかぎらず、薬剤を保持できる構成であれば採用できる。また、送風ユニット10からの送風によって薬剤を放散させる構成としたが、これにかぎらず、電力によって薬剤を放散させる構成であれば採用できる。例えば、薬剤保持体として、薬剤を含む溶液を収容したボトルを採用することができる。この場合、送風ユニット10の代わりに超音波振動(ピエゾ)装置を設け、当該超音波振動装置に電力を供給することにより前記ボトルから供給された薬液を気化させて放散するように構成することができる。また例えば、薬剤保持体として、薬剤を含む溶液と噴射剤を収容したエアゾール缶を採用することができる。この場合、送風ユニット10の代わりに前記エアゾール缶のバルブを開閉するソレノイドバルブを設け、当該ソレノイドバルブに電力を供給することによりエアゾール缶のバルブを開放し、薬剤を噴射させる構成とすることができる。
(電池及び電池カートリッジ)
この実施形態では、電池40は単1電池であり、図3に示すように6本の電池40を使用している。電池40は、電動モータ11を少なくとも数日間は連続して回転させることができる程度の容量であることが望ましく、実用上は数か月以上連続して回転させることができる容量であることがより望ましい。なお、本例では電池40は単1としている。また、電動モータ11の単位時間当たりの回転数によって送風ファン12の送風量、即ち薬剤の放散量が異なることになる。電池交換型薬剤放散装置1の設置環境や建物の床面積等に応じて電動モータ11の単位時間当たりの回転数を設定することができる。このような容量及び回転数を得るため、本例では単1電池40を6本使用している。6本の電池40は、並列接続であってもよいし、直列接続であってもよい。
電池40のサイズ及び本数は上記したものに限られるものではなく、単2や単3の電池であってもよいし、5本以下または7本以上の電池40を使用してもよい。また、電池40は、充電可能な2次電池、例えばニッケル水素電池、リチウムイオン電池等であってもよい。6本の単1電池40の重量は合計で1kg程度になることもある。
6本の電池40は、当該電池40の長手方向が上下方向となる姿勢とされて、筐体60の左右方向に並ぶように配列されている。この配列状態で6本の電池40を収容可能な電池カートリッジ50は、筐体60の左右方向に長い形状とされている。電池カートリッジ50の左端部は、第1薬剤カートリッジ20の左右方向中央部よりも左寄りに位置しており、また、電池カートリッジ50の右端部は、第2薬剤カートリッジ30の左右方向中央部よりも右寄りに位置している。
図8に示すように、電池カートリッジ50は、ケース部材51と、蓋部材52と、+極カートリッジ側端子53と、-極カートリッジ側端子54とを有している。ケース部材51及び蓋部材52は、例えばポリプロピレン等の硬質樹脂材で構成されており、6本の電池40を収容した状態で容易に変形しない強度及び剛性を有している。電池40を交換する際には、筐体60から電池カートリッジ50を取り外し、電池カートリッジ50内の電池40を新しいものに入れ換えた後、電池カートリッジ50を筐体60に取り付ければよい。すなわち、筐体60に対して、6本の電池40をまとめて電池カートリッジ50ごと取り付け/取り外しができるので、6本の電池40をそれぞれ個別に筐体60に入れ換える必要が無い。よって、筐体60を高所に設置したままでの電池交換作業が容易になる。電池交換作業の詳細については後述する。
電池カートリッジ50のケース部材51は、底壁部51aと、手前側壁部51bと、奥側壁部51cと、左側壁部51dと、右側壁部51eとを有している。底壁部51a、手前側壁部51b、奥側壁部51c、左側壁部51d及び右側壁部51eは、一体成形されている。図示しないが、ケース部材51の上部は全体が開放されており、この開放部分から電池40を出し入れすることが可能になっている。
底壁部51aは、左右方向に長い形状とされており、底壁部51aの上に6本の電池40が載置される。底壁部51aの上には、電池40の電極に導通する導電性部材からなる接続部材(図示せず)が配設されている。手前側壁部51bは、底壁部51aの手前側の縁部から上方へ延びるとともに左右方向に延びており、6本の電池40を手前側から覆う部分である。手前側壁部51bの延びる方向(手前側壁部51bの上下方向)は、詳細は後述するが、電池カートリッジ50を筐体60へ収容する際に当該電池カートリッジ50を移動させる方向(収容方向)に沿う方向である。奥側壁部51cは、底壁部51aの奥側の縁部から上方へ延びるとともに左右方向に延びており、6本の電池40を奥側から覆う部分である。左側壁部51dは、底壁部51aの左縁部から上方へ延びるとともに、手前側壁部51bの左縁部から奥側壁部51cの左縁部まで延びており、最も左に位置する電池40をその左側から覆う部分である。右側壁部51eは、底壁部51aの右縁部から上方へ延びるとともに、手前側壁部51bの右縁部から奥側壁部51cの右縁部まで延びており、最も右に位置する電池40をその右側から覆う部分である。このように、手前側壁部51b、奥側壁部51c、左側壁部51d及び右側壁部51eが連続することで、6本の電池40を側方から覆う周壁部が構成されることになる。
蓋部材52は、ケース部材51の上部の開放部分を開閉するための部材である。蓋部材52は、上壁部52aと、手前側壁部52bと、奥側壁部52cと、左側壁部52dと、右側壁部52eとを有している。上壁部52a、手前側壁部52b、奥側壁部52c、左側壁部52d及び右側壁部52eは、一体成形されている。
上壁部52aは、左右方向に長い形状とされており、6本の電池40を上方から覆う部分である。上壁部52aの下には、電池40の電極に導通する導電性部材からなる接続部材(図示せず)が配設されている。手前側壁部52bは、上壁部52aの手前側の縁部から下方へ延びるとともに左右方向に延びており、図4に示すようにケース部材51の手前側壁部51bの上部に当接するように形成されている。手前側壁部52bの延びる方向(手前側壁部52bの上下方向)は、上記収容方向に沿う方向である。奥側壁部52cは、上壁部52aの奥側の縁部から下方へ延びるとともに左右方向に延びており、図4に示すようにケース部材51の奥側壁部51cの上部に当接するように形成されている。左側壁部52dは、上壁部52aの左縁部から下方へ延びるとともに、手前側壁部52bの左縁部から奥側壁部52cの左縁部まで延びており、ケース部材51の左側壁部52dの上部に当接するように形成されている。右側壁部52eは、上壁部52aの右縁部から下方へ延びるとともに、手前側壁部52bの右縁部から奥側壁部52cの右縁部まで延びており、ケース部材51の右側壁部52eの上部に当接するように形成されている。
図8及び図9に示すように、蓋部材52の左端部及び右端部には、それぞれ係合片52fが設けられている。各係合片52fは、ケース部材51の上部の左端部及び右端部にそれぞれ設けられた凸部51fに引っ掛かるように形成されている。係合片52fを凸部51fに引っ掛かけて両者を係合させることで、蓋部材52がケース部材51から離れないように固定される。一方、係合片52fを弾性変形させて凸部51fから離脱させることで両者の係合状態が解除されて蓋部材52をケース部材51から取り外すことが可能になる。
図8に示すように、蓋部材52の手前側壁部52bの左右方向中央部には、+極カートリッジ側端子53と-極カートリッジ側端子54が当該手前側壁部52bの外面から電池カートリッジ50の外部に臨むように配設されている。すなわち、手前側壁部52bの左右方向中央部には、上下方向に長い形状の2つの開口部52g、52gが左右方向に互いに間隔をあけて形成されている。2つの開口部52g、52gのうち、左側に位置する開口部52g内に+極カートリッジ側端子53が配設されており、この開口部52gを介して+極カートリッジ側端子53が電池カートリッジ50の手前側に露出している。また、2つの開口部52g、52gのうち、右側に位置する開口部52g内に-極カートリッジ側端子54が配設されており、この開口部52gを介して-極カートリッジ側端子54が電池カートリッジ50の手前側に露出している。
+極カートリッジ側端子53は、導電性部材で構成されており、電池カートリッジ50の内部に配設されている接続部材を介して電池40の+側の電極に接続されている。また、-極カートリッジ側端子54も導電性部材で構成されている。-極カートリッジ側端子54は、電池カートリッジ50の内部に配設されている接続部材を介して電池40の-側の電極に接続されている。尚、+極カートリッジ側端子53と-極カートリッジ側端子54と位置関係は左右反対であってもよい。+極カートリッジ側端子53と-極カートリッジ側端子54とは上下方向に並ぶように設けられていてもよい。また、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54は、ケース部材51の手前側壁部51bに設けられていてもよく、この場合、手前側壁部51bの外面から電池カートリッジ50の外部に臨むように配設されることになる。また、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54は、左右方向中央部ではなく、左または右に偏位していてもよい。
蓋部材52の上壁部52aには、後述するロック部75に係合する係合部52hが設けられている。係合部52hは、上壁部52aから上方へ突出する凸部で構成されており、この実施形態では、左右方向に長い突条部とされている。係合部52hは、例えば凹部等で構成されていてもよい。係合部52hの数は、2以上であってもよい。
電池カートリッジ50を筐体60に収容する際には、当該電池カートリッジ50の下側から収容する。つまり、電池カートリッジ50における筐体60への収容方向先端側は、電池カートリッジ50の下側であり、電池カートリッジ50における筐体60への収容方向先端側とは反対側は、電池カートリッジ50の上側である。係合部52hは、電池カートリッジ50の上側にあるので、電池カートリッジ50における筐体60への収容方向先端側とは反対側に位置することになる。同様に、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54も、電池カートリッジ50における筐体60への収容方向先端側とは反対側に位置することになり、係合部52hの近傍に+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54が位置付けられることになる。これにより、係合部52hと、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54とが共に電池カートリッジ50の同じ側に設けられることになり、両者を接近させることができる。
(筐体構造の詳細)
図4及び図5に示すように、筐体60の内部の奥側には、上記電池カートリッジ50が収容される収容空間Rが設けられている。収容空間Rは、電池カートリッジ50が左右方向に長い形状であることから、その電池カートリッジ50の形状に対応するように左右方向に長くなっている。筐体60のカバー62を下側部材61から取り外すと、収容空間Rが開放される一方、カバー62を下側部材61に取り付けると、収容空間Rを閉じることができるようになっている。
筐体60は、電池カートリッジ50を着脱可能に保持する保持部材としてのホルダ70を有している。ホルダ70は、下側部材61とは別部材で構成されており、下側部材61の内部の奥側に配設されている。図8~図14では、ホルダ70を下側部材61から取り外した状態を示しているが、図2~図5に示すように、ホルダ70は、下側部材61に固定されている。尚、ホルダ70は、下側部材61に一体成形されていてもよい。
図9に示すように、ホルダ70は、固定壁部71と収容壁部72とを有しており、電池カートリッジ50のケース部材51と同様な硬質樹脂材で構成されている。固定壁部71と収容壁部72とは一体成形されているが、別部材で構成されていてもよい。固定壁部71は、下側部材61の底壁部61aに沿って左右方向に延びている。固定壁部71の左右方向の寸法は、電池カートリッジ50の左右方向の寸法と同程度か、電池カートリッジ50の左右方向の寸法よりも長めに設定されている。固定壁部71には、複数の切り欠き部72aが左右方向に互いに間隔をあけて設けられている。各切り欠き部72aには、固定壁部71を下側部材61の底壁部61aに締結するためのビス等の締結部材が挿通するようになっている。尚、固定壁部71の下側部材61への固定構造は、締結部材による構造に限られるものではなく、例えば爪嵌合、爪係合構造等であってもよい。
収容壁部72は、固定壁部71の手前側の縁部から上下方向に延びるとともに左右方向にも延びるように形成されている。図4及び図5に示すように、筐体60内において収容壁部72よりも奥側の空間が収容空間Rとされている。図4に示すように、電池カートリッジ50は、収容壁部72の奥に収容されるようになっている。従って、電池カートリッジ50が収容空間Rに収容されると、収容壁部72が、電池カートリッジ50のケース部材51の手前側壁部51b及び蓋部材52の手前側壁部52bに対向するように配置される。収容壁部72の上端部の高さは、収容空間Rに収容された電池カートリッジ50の上端部の高さと同程度に設定されている。
図9に示すように、ホルダ70は、+極筐体側端子73と、-極筐体側端子74とをさらに有している。+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74には、それぞれ導線(図示せず)が接続されている。導線は、操作パネル62aの電源スイッチ62bに接続されている。+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74は、収容壁部72から収容空間Rに臨むように、かつ、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54にそれぞれ対応するように配設されている。すなわち、+極筐体側端子73と-極筐体側端子74とは、収容壁部72の上部の左右方向中央部から収容空間R内へ向けて突出している。+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74の左右方向の間隔は、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54の左右方向の間隔と一致している。また、電池カートリッジ50を収容空間Rに完全に収容した状態で、+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74の高さと、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54の高さとは一致している。これにより、電池カートリッジ50を収容空間Rに完全に収容した状態で+極筐体側端子73と+極カートリッジ側端子53とが接続され、-極筐体側端子74と-極カートリッジ側端子54とが接続される。よって、端子の接続作業を別途行う必要が無くなる。
さらに、+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74は、それぞれ+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54に接触する方向(奥側)へ向けて常時付勢されている。例えば、バネ材等を用いて+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74を奥側へ向けて付勢して正規の位置よりも奥側へ突出させておくことで、筐体60や電池カートリッジ50に製造誤差や組付誤差が多少生じたとしても、確実に導通させることができる。+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74を弾性材で構成することで付勢力を得てもよいし、+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74とは別の弾性材を用いて付勢力を得てもよい。
尚、同様に、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54を、それぞれ+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74に接触する方向へ向けて常時付勢してもよい。また、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54と、+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74との両方を相手側へ向けて常時付勢してもよい。
収容壁部72の上部には、収容空間Rへ収容した状態にある電池カートリッジ50の係合部52hに係合して当該電池カートリッジ50の脱落を阻止するためのロック部75が設けられている。ロック部75は、樹脂が持っている弾性を利用して手前側及び奥側へ向けて撓み変形可能に構成されており、収容壁部72の本体部分(ロック部75以外の部分)よりも奥側へ突出するように位置付けられている。ロック部75と、収容壁部72の本体部分とは一体成形されている。
図4に示すように、ロック部75には、電池カートリッジ50の係合部52hに引っ掛かる凸部75aが下方へ突出するように形成されている。電池カートリッジ50の係合部52hがロック部75の凸部75aよりも手前側に位置すると、凸部75aが係合部52hに対して奥側から当接して引っ掛かった状態になる。これにより、ロック部75が係合部52hに係合するので、電池カートリッジ50の脱落を阻止される。この状態がロック状態である。
ロック状態にあるロック部75を例えば指で上へ引き上げるか、手前側へ撓ませるように弾性変形させることで、凸部75aが係合部52hよりも上に移動して係合部52hから離脱する。これにより、ロック部75が係合部52hに対して非係合状態になるので、電池カートリッジ50の取り外しが可能になる。この状態が非ロック状態である。つまり、ロック状態にあるロック部75を係合部52hから離脱する方向へ弾性変形させることで、非ロック状態に切り替えられる。この切替は、作業者が工具等を使用することなく、指で行うことができる。
図9に示すように、収容壁部72には、複数の案内リブ(案内部)76が互いに左右方向に間隔をあけて設けられている。案内リブ76は、収容壁部72における収容空間R側の面から当該収容空間Rの内方(奥側)へ向けて突出するとともに上下方向に延びている。案内リブ76の上端部は、収容壁部72の上端部よりも下に位置している。案内リブ76の下端部は、固定壁部71に連なっており、案内リブ76を介して収容壁部72と固定壁部71とが連結されている。これにより、収容壁部72の固定壁部71に対する変形が抑制される。
図11に示すように、案内リブ76の突出方向先端縁は、上側部分が上下方向に延びる第1縁部76aとされ、下側部分が傾斜して延びる第2縁部76bとされている。第2縁部76bは、下側へ行くほど筐体60の手前側に位置するように、即ち電池カートリッジ50から離れるように傾斜している。この第2縁部76bの下端部は、固定壁部71の上面に達している。
(電池の交換について)
続いて、電池交換型薬剤放散装置1における電池40の交換について説明する。電池40の交換時には、電池カートリッジ50を収容空間Rから取り出した後、電池40を新しいものに入れ換え、その後、電池カートリッジ50を収容空間Rに収容する。以下、図10から図15を参照しつつ詳細に説明するが、電池交換型薬剤放散装置1を天井100に取り付けて使用する場合(図6)は、説明とは上下が反対になる。なお、天井100に取り付けた場合に特有の事情については、その都度説明する。
(電池カートリッジの取り付け)
図10及び図11に示すように、電池カートリッジ50を収容空間Rへ収容する際には、電池カートリッジ50を収容空間Rの上方へ位置付けた後、矢印300で示すように下方へ移動させていく。電池カートリッジ50の下側が収容空間Rに入ると、まず、電池カートリッジ50の下端部かつ手前側部分が案内リブ76の第1縁部76aに摺接する。第1縁部76aは上下方向に延びているので、電池カートリッジ50は収容空間Rへの収容方向に案内される。このとき、ロック部75が奥側へ向けて突出しているので、このロック部75との干渉を回避すべく、電池カートリッジ50を、その上側が下側に比べて奥側に位置するように傾斜させる。この電池カートリッジ50の傾斜姿勢は、ロック部75があることで、意図することなく、自然になる。
ところで、電池交換型薬剤放散装置1を天井100に取り付けて使用している場合、図11とは上下逆になっているので、電池カートリッジ50を収容空間Rに収容しようとする作業者は、重力に逆らって電池カートリッジ50を持ち上げる必要がある。この場合、仮に、筐体側端子73、74による付勢方向が図11の上向きであると、作業者は重力に加えて、筐体側端子73、74の付勢力にも逆らって電池カートリッジを持ち上げる必要があり、作業負担が大きくなってしまう。この点本実施形態では、前述のように、筐体側端子73、74は奥側に向けて付勢されている。すなわち図11に示すように、電池カートリッジ50の収容方向は、筐体側端子73、74の付勢方向と略直交している。従って、電池カートリッジ50を収容方向に向けて案内する際に、筐体側端子73、74の付勢力に逆らって力を加える必要が無い。これにより、少ない力で、電池カートリッジ50を収容方向に向けて案内することができる。
電池カートリッジ50を傾斜姿勢のまま、案内リブ76の第1縁部76aに摺接させて下へ移動させると、電池カートリッジ50の下端部かつ手前側部分が案内リブ76の第2縁部76bに摺接する。この第2縁部76bの傾斜角度は、上記傾斜姿勢にある電池カートリッジ50の傾斜角度と略一致しているので、上記傾斜姿勢のままで電池カートリッジ50が第2縁部76bによって案内される。
上記傾斜姿勢にある電池カートリッジ50は、図12及び図13に示すように、その底壁部51aがホルダ70の固定壁部71に当接するまで下へ移動する。電池カートリッジ50が上記傾斜姿勢にあると、当該電池カートリッジ50の上側が下側よりも奥側に位置することになるので、当該電池カートリッジ50の上側にあるカートリッジ側端子53、54が筐体側端子73、74から奥側へ所定距離だけ離れている。すなわち、この状態において、電池カートリッジ50側と筐体側端子73、74とは非導通状態である。このときの電池カートリッジ50の姿勢が第1の姿勢である。
案内リブ76は、電池カートリッジ50の手前側壁部51bに当接しているだけなので、電池カートリッジ50の上側が手前側へ、下側が奥側へ変位するように、電池カートリッジ50を回動させることが可能である。すなわち、図12の状態から図14の状態へと電池カートリッジ50を回動させることができる。これにより、図14及び図15に示すように、電池カートリッジ50が傾斜姿勢でなくなり、カートリッジ側端子53、54が筐体側端子73、74に接触する姿勢になる。カートリッジ側端子53、54が筐体側端子73、74に接触する姿勢が第2の姿勢である。また、第1の姿勢にある電池カートリッジ50が上述のように回動して第2の姿勢となることに伴い、電池カートリッジ50の係合部52hがロック部75の凸部75aを乗り越えて当該凸部75aよりも手前側に位置する。これにより、ロック部75が第2の姿勢にある電池カートリッジ50の係合部52hに係合してロック状態になる。
つまり、案内リブ76の第1縁部76a及び第2縁部76bは、カートリッジ側端子53、54が筐体側端子73、74から所定距離だけ離れた第1の姿勢となるように電池カートリッジ50を収容空間Rへ案内するとともに、カートリッジ側端子53、54が筐体側端子73、74に接触する第2の姿勢となるまで電池カートリッジ50の回動を許容するように構成されている。この収容動作は一連の動作として行うことも可能である。
ロック部75を非ロック状態からロック状態にする際には、作業者が例えば電池カートリッジ50と収容壁部72とをつまむようにしてもよい。すなわち、片手の親指と人差し指と使用し、一方の指を電池カートリッジ50の奥側壁部51c、52cに当て、他方の指を収容壁部72の手前側の面に当ててから、両者が接近するようにつまむと、第1の姿勢にある電池カートリッジ50が回動して第2の姿勢になり、係合部52hがロック部75の凸部75aを乗り越えてロック状態になる。この操作は片手で可能である。
従って、作業者は、当該電池カートリッジ50の取り付け作業をすべて片手だけで簡単に行うことができる。このように片手で簡単に電池カートリッジ50の取り付けが行えることは、電池交換型薬剤放散装置1を天井100に取り付けて使用している場合など、高所において交換作業を行う必要がある場合に特に好適である。
また、係合部52hと、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54とが接近して設けられているので、係合部52hをロック部75に係合させることにより、+極カートリッジ側端子53及び-極カートリッジ側端子54を+極筐体側端子73及び-極筐体側端子74に確実に接触させることができる。
(電池カートリッジの取り外し)
電池カートリッジ50を収容空間Rから取り出す際には、ロック部75を非ロック状態にする。これにより、+極筐体側端子73および-極筐体側端子74の付勢力により、電池カートリッジ50の上部が奥側へと押し出される。この結果、当該電池カートリッジ50は、第2の姿勢(図14)から第1の姿勢(図12)に向けて自然に回動する。これにより、電池カートリッジ50を取り外すことが可能となる。
ところで、電池交換型薬剤放散装置1を天井100に取り付けて使用している場合は、図12とは上下逆になっているので、ロック部75を非ロック状態にしたときに、電池カートリッジが重力で(図12の上向きに)脱落する可能性がある。特に、本実施形態の電池カートリッジ50は複数の電池40を収容していて重量が嵩んでおり、しかも非ロック状態にすると筐体側端子73、74の付勢力によって電池カートリッジ50が自然に回動してしまうので、慣れない作業者の場合は手を滑らせてしまうことも考えられ、電池カートリッジ50の脱落を防止する構造を設けることが望ましい。
そこで、本実施形態のホルダ部70は、ロック部75がロック状態から非ロック状態に切り替えられた時に電池カートリッジ50を筐体60への収容方向と反対側(下側)から支持する支持部78(図8、図9等に示す)を有している。
例えば図11に示すように、支持部78は、収容壁部72の上端部から奥側へ突出して左右方向に延びる板状をなしている。支持部78の突出方向先端部は、上下方向から見たとき、第2の姿勢にある電池カートリッジ50の上壁部52aの少なくとも一部と重複するように配置されている。これにより、天井100への設置状態にある筐体60に収容された電池カートリッジ50の下部を下方から支持するように支持部78が配置されることになる。したがって、ロック部75が非ロック状態に切り替えられた時に、第2の姿勢(図14)から第1の姿勢(図12)へと回動する途中の電池カートリッジ50を、重力によって脱落しないように支えることができる。
また、仮に、筐体側端子73、74の付勢方向が図12の上向きだとすると、電池カートリッジ50を取り外す際に、重力方向に付勢されてしまうので、電池カートリッジ50が勢いよく落下してしまうおそれがある。しかし前述のように、本実施形態において筐体側端子73、74の付勢方向は奥向きとなっているので、電池カートリッジ50を重力方向に付勢することはない。この点でも、電池カートリッジ50の取り外し時に、当該電池カートリッジ50が不意に脱落してしまうことを防止できる。
(実施形態の作用効果)
以上説明したように、この実施形態によれば、筐体60が建物の天井100または壁101に設置された状態で電池40の交換が必要になった場合、筐体60を天井100または壁101に設置したまま、古い電池40が収容されている電池カートリッジ50を筐体60から取り外して降ろした後、新しい電池40を電池カートリッジ50に収容してから当該電池カートリッジ50を筐体60の収容空間Rへ収容することができる。このとき、作業者が電池カートリッジ50を収容方向へ移動させていくと、電池カートリッジ50が収容空間Rに収容されて収容状態になる。収容状態になると、カートリッジ側端子53、54と筐体側端子73、74とが接続されて導通する。このとき、筐体側端子73、74の付勢方向は、カートリッジ側端子53、54が筐体60への収容方向に沿って延びる側壁部52bから外部に臨んでいるので、収容方向と略直交する方向になる。よって、その付勢力が電池カートリッジ50の収容方向への直接的な反力として作用し難くなるので、作業に必要な力が小さくて済み、作業が容易になる。
また、電池カートリッジ50を収容空間Rから取り出す際には、筐体側端子73、74の付勢力が電池カートリッジ50の取り出し方向へ向かう力となり難いので、電池カートリッジ50の不意の落下が抑制される。
また、ロック部75がロック状態から非ロック状態に切り替えられた時に電池カートリッジ50を筐体60への収容方向と反対側から支持する支持部78を有しているので、電池40の交換時に電池カートリッジ50の不意の落下が抑制される。作業者は、電池カートリッジ50を支持部78から外すことで、筐体60から取り外して電池交換することができる。
上述の実施形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
以上説明したように、本発明に係る電池交換型薬剤放散装置は、例えば各種店舗、事務所、工場、家庭等で使用することができる。
1 電池交換型薬剤放散装置
10 送風ユニット(放散部)
11 電動モータ
12 送風ファン
40 電池
50 電池カートリッジ
51b、52b 手前側壁部
52h 係合部
53、54 カートリッジ側端子
60 筐体
72 収容壁部
73、74 筐体側端子
75 ロック部
76 案内リブ(案内部)
78 支持部
100 天井
101 壁
R 収容空間

Claims (7)

  1. 薬剤を保持した薬剤保持体と、
    前記薬剤を放散させる放散部と、
    前記放散部に電力を供給する電池と、
    前記電池を収容する電池カートリッジと、
    前記薬剤保持体、前記放散部及び前記電池カートリッジが収容される筐体とを備え、
    前記筐体が建物の天井または壁に設置可能な電池交換型薬剤放散装置において、
    前記電池カートリッジは、前記筐体への収容方向に沿って延びる側壁部と、当該側壁部の外面から前記電池カートリッジの外部に臨むように配設され、前記電池の電極に接続されたカートリッジ側端子とを有し、
    前記筐体は、前記電池カートリッジの前記側壁部に対向する収容壁部と、当該収容壁部から前記電池カートリッジが収容される収容空間に臨むように、かつ、前記カートリッジ側端子に対応するように配設され、前記電池カートリッジの収容状態で前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子とを有していることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  2. 請求項1に記載の電池交換型薬剤放散装置において、
    前記カートリッジ側端子と前記筐体側端子との少なくとも一方が他方に接触する方向に付勢されていることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  3. 請求項1また2に記載の電池交換型薬剤放散装置において、
    前記収容壁部には、前記カートリッジ側端子が前記筐体側端子から所定距離だけ離れた第1の姿勢となるように前記電池カートリッジを前記収容空間へ案内するとともに、前記カートリッジ側端子が前記筐体側端子に接触する第2の姿勢となるまで前記電池カートリッジの回動を許容する案内部が設けられ、
    前記筐体には、前記第2の姿勢にある前記電池カートリッジに係合して当該電池カートリッジの脱落を阻止するロック部が設けられていることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  4. 薬剤を保持した薬剤保持体と、
    前記薬剤を放散させる放散部と、
    前記放散部に電力を供給する電池と、
    前記電池を収容する電池カートリッジと、
    前記薬剤保持体、前記放散部及び前記電池カートリッジが収容される筐体とを備え、
    前記筐体が建物の天井または壁に設置可能な電池交換型薬剤放散装置において、
    前記電池カートリッジは、前記電池の電極に接続されたカートリッジ側端子を有し、
    前記筐体は、前記電池カートリッジの収容状態で前記カートリッジ側端子に接続される筐体側端子と、収容状態にある前記電池カートリッジに係合して当該電池カートリッジの脱落を阻止するロック部と、当該ロック部が前記電池カートリッジの脱落を阻止するロック状態から非ロック状態に切り替えられた時に当該電池カートリッジを前記筐体への収容方向と反対側から支持する支持部とを有していることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  5. 請求項4に記載の電池交換型薬剤放散装置において、
    前記支持部は、設置状態にある前記筐体に収容された前記電池カートリッジの下部を下方から支持するように配置されることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  6. 請求項4または5に記載の電池交換型薬剤放散装置において、
    前記電池カートリッジにおける前記筐体への収容方向先端側とは反対側には、前記ロック部に係合する係合部と、前記カートリッジ側端子とが設けられていることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
  7. 請求項6に記載の電池交換型薬剤放散装置において、
    前記係合部の近傍に前記カートリッジ側端子が位置付けられていることを特徴とする電池交換型薬剤放散装置。
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