JP6031860B2 - イオン放出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、イオン放出装置に関する。
イオン発生器によりイオンを生成し、シロッコファンによって上向きに空気流路を形成して、吹出口からイオンを外部に放出する方式のイオン放出装置が知られている。例えば、特許文献1(特開2003−120972号公報)に記載の空気調和機に適用されるマイナスイオン放出装置は、マイナスイオン発生器をファンケーシング内の風速が小さい空間に設けて、安定的にマイナスイオンを放出している。
しかし、従来のイオン放出装置においては、例えば、吹出口からファンケーシング内に飲料等の液体がこぼれてしまうと、イオン発生器に液体が浸入し、イオン発生器の機能が損なわれて安定的にイオンを供給できないことが想定される。一方、イオン発生器自体の防水機能を高めると、装置全体のコストが上がってしまう。
そこで本発明の課題は、吹出口からファンケーシング内に液体が浸入した場合であっても、イオン発生器への影響が小さくなるイオン放出装置を提供することである。
本発明の第1観点に係るイオン放出装置は、シロッコファンと、イオン発生器と、イオン発生器ケーシングと、を備える。シロッコファンは、ファンロータと、スクロールケーシングとを有する。ファンロータを出た空気は、スクロールケーシングに形成された空気流路及び吹出口を通って上向きに吹出される。イオン発生器は、第1空間に配置され、イオンを発生させる。第1空間は、空気流路の外に位置し且つ連通空間を介して空気流路と連通する。イオン発生器ケーシングは、第1空間を囲う。
本発明の第1観点に係るイオン放出装置では、イオン発生器は、空気流路の外にある第1空間に配置される。これにより、空気流路に液体が浸入しても第1空間に液体が浸入しにくい。したがって、吹出口からスクロールケーシング内に液体が浸入した場合であっても、イオン発生器への影響が小さくなる。
本発明の第2観点に係るイオン放出装置は、第1観点に係るイオン放出装置であって、スクロールケーシングは、空気流路の底面となる傾斜板部を有する。第1空間及び連通空間は、傾斜板部によって空気流路と仕切られる。傾斜板部には、空気流路と連通空間との境界に開口が形成される。第1空間は、平面的に傾斜板部の開口から外れている。
本発明の第2観点に係るイオン放出装置では、第1空間及び連通空間は、傾斜板部によって空気流路と仕切られ、第1空間は、傾斜板部に形成された開口から平面的に外れている。これにより、さらに、空気流路内に液体が浸入しても第1空間に液体が浸入しにくいようになる。
本発明の第3観点に係るイオン放出装置は、第1観点又は第2観点に係るイオン放出装置であって、連通空間の底面となる連通空間底面部は、連通空間の底面になる上面が、空気流路側が低くなるように水平面に対して下方に傾斜している。
本発明の第3観点に係るイオン放出装置では、連通空間底面部の上面が、空気流路側が低くなるように水平面に対して下方に傾斜している。これにより、液体が連通空間に浸入しても空気流路側へ流れ落ちていくため、第1空間に液体が浸入しにくい。
本発明の第4観点に係るイオン放出装置は、第1観点から第3観点のいずれかに係るイオン放出装置であって、防壁をさらに備える。イオン発生器ケーシングは、第1空間及び連通空間を囲う。防壁は、連通空間に配置され、空気流路からの液体の流入を抑える。
本発明の第4観点に係るイオン放出装置では、防壁が、連通空間に配置され、空気流路からの液体の流入を抑える。これにより、液体が連通空間に浸入しても第1空間に液体が浸入しにくい。
本発明の第5観点に係るイオン放出装置は、第4観点に係るイオン放出装置であって、
防壁は、第1防壁と第2防壁とを有する。第1防壁は、連通空間の下部に配置される。第2防壁は、連通空間の上部に配置される。
本発明の第5観点に係るイオン放出装置では、上下の2つの防壁で液体の流入を抑えるため、液体が連通空間に浸入しても第1空間に液体が浸入しにくい。
本発明の第6観点に係るイオン放出装置は、第1観点から第5観点のいずれかに係るイオン放出装置であって、イオン発生器ケーシングは、第1ケーシングと第2ケーシングとを有する。第1ケーシングは、スクロールケーシングと一体となっている。第2ケーシングは、第1ケーシング及びスクロールケーシングに装着される。
本発明の第6観点に係るイオン放出装置では、液体が連通空間に浸入しても第1空間に液体が浸入しにくく、且つ組立てが容易になる。
本発明の第7観点に係るイオン放出装置は、第1観点から第6観点のいずれかに係るイオン放出装置であって、境界壁部をさらに備える。境界壁部は、空気流路と連通空間との境界近傍に設けられる。境界壁部の上側は、空気流路と連通空間とを結ぶ上開口になる。境界壁部の下側は、空気流路と連通空間とを結ぶ下開口になる。上開口の面積は、下開口の面積以上である。
本発明の第7観点に係るイオン放出装置では、境界壁部が空気流路と連通空間の境界近傍に設けられ、下開口及び下開口の面積以上の上開口が形成される。このため、空気流路の空気が下開口を介して連通空間へ流入し、連通空間へ流入した空気が上開口を介して空気流路へ流出するように、連通空間において空気の流れができる。これにより、第1空間において生成されたイオンが、連通空間における空気の流れに誘引されて空気流路へと運ばれる。したがって、空気流路へイオンを送出しやすい。
本発明の第1観点に係るイオン放出装置では、吹出口からスクロールケーシング内に液体が浸入した場合であっても、イオン発生器への影響が小さくなる。
本発明の第2観点から第5観点に係るイオン放出装置では、さらに、第1空間に液体が浸入しにくくなる。
本発明の第6観点に係るイオン放出装置では、第1空間に液体が浸入しにくく、且つ組立てが容易になる。
本発明の第7観点に係るイオン放出装置では、空気流路へイオンを送出しやすい。
本発明の第1実施形態に係るイオン放出装置の正面斜視図 本発明の第1実施形態に係るイオン放出装置の背面斜視図 本発明の第1実施形態に係るイオン放出装置における送風の経路を示す概念図 スクロールケーシングの一部を除くイオン放出ユニットの正面斜視図 イオン放出ユニットを含むアセンブリの背面斜視図 イオン放出ユニットの背面図 イオン放出ユニットのスクロールケーシングのケーシング蓋部の概略斜視図 イオン発生器ケーシングの拡大図 本発明の第2実施形態に係るイオン放出ユニットの背面図 本発明の第2実施形態に係るイオン発生器ケーシングの拡大図
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明の具体例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、以下の説明において、上、下、左、右、正面(前)、背面(後)といった方向を示す語句を用いているが、これらの方向は、特にことわりのない限り、図1に示す方向を意味する。
〈第1実施形態〉
(1)イオン放出装置1A
本発明の第1実施形態に係るイオン放出装置1Aは、空気清浄機能とイオン放出機能の2つの機能を有している。なお、イオン放出装置1Aは、空気清浄機能及びイオン放出機能のいずれかの機能を発揮するだけでなく、両機能を同時に発揮することができる。
イオン放出装置1Aは床置き型であり、本体10(図1又は2を参照)と、フィルタユニット2(図3を参照)と、イオン放出ユニット3A(図4乃至6を参照)と、制御ユニット(図示せず)とを備える。
(2)本体10
図1に示すように、本体10は、ケーシング部材101、102及び台座103等からなる。
本体10には、空気を取り込むための吸込口10aと、後述するスクロールケーシング302の吹出口304(後述)が外部に露出するような開口10b(図2を参照)とが形成されている。具体的には、吸込口10aは、本体10の左右の側面において縦長に形成されている。また、開口10bは、本体10の背面上部に形成される。イオン放出装置1Aでは、吸込口10aを介して本体10内に吸い込まれた空気は、吹出口304及び開口10bを介して本体10の外に排出される。
本体10には、フィルタユニット2、イオン放出ユニット3A及び制御ユニット等が収納されている。
(3)フィルタユニット2
図3は、フィルタユニット2及び後述するファンロータ301の概略の分解斜視図である(矢印は、空気流を示す)。フィルタユニット2は、図3に示すように、主として、プレフィルタ21と、HEPAフィルタ22と、脱臭エレメント23とから構成される。これらは、正面側から背面側にかけてこの順に(すなわち、空気流の上流側から下流側にかけてこの順に)並んで配置されている。
イオン放出装置1Aにおいてはこれらのフィルタにより空気清浄機能が実現される。具体的には、まずプレフィルタ21が、空気中の比較的大きな塵埃等を捕捉する。次にHEPAフィルタ22が、プレフィルタ21を通過した空気中の微細な塵埃等を捕捉する。さらに、脱臭エレメント23が、活性炭などを含み、プレフィルタ21及びHEPAフィルタ22を通過した空気中のニオイや有毒ガスを吸着して分解する。そして清浄化された空気が、後述するイオン放出ユニット3Aのファンロータ301により、スクロールケーシング302内に形成された空気流路FP1からFP2へと導かれ(図6を参照)、吹出口304を介して本体10の外部へと送出される。
(4)イオン放出ユニット3A
以下、図4から図8を参照して本発明の第1実施形態に係るイオン放出ユニット3Aについて説明する。図4及び図5は、イオン放出装置1Aからケーシング部材101、102、フィルタユニット2及び操作パネル41等を取り外した状態を示している。また、図6及び図8は、イオン発生器ケーシング31の蓋部31bを装着しない状態を示している。なお、図中における黒塗りの矢印は、空気の流れを表している。
イオン放出ユニット3Aは、本体10内においてフィルタユニット2よりも空気流下流側(本体10の背面側)に配設されている。また、イオン放出ユニット3Aは上部の吹出口304から上方向に空気を吹出すように台座103にネジで固定されている(図4及び図5を参照)。
イオン放出ユニット3Aは、主として、シロッコファン30と、イオン発生器ケーシング31と、イオン発生器32とからなる。
(4−1)シロッコファン30
シロッコファン30は、フィルタユニット2を通過した空気を、開口303(図4を参照)を介してシロッコファン30の内部に取り込んで、吹出口304(図5参照)を介して外部に排出する。具体的には、後述するファンロータ301が回転することにより、空気を吸引してスクロールケーシング302の内部に取り込み、スクロール流路FP1及び空気流路FP2(図6参照)へと送出して上方向へと吹き出す。
図6に示すように、シロッコファン30は、ファンロータ301と、スクロールケーシング302とを有している。
(4−1−1)ファンロータ301
図4に示すように、ファンロータ301は、円周方向に配設された複数のブレード301aと、ブレード301aの前側端部に設けられた環状の保持リング301bと、保持リング301bと対向する位置に設けられた円盤状の底面プレート301cとを有している。
ファンロータ301は、底面プレート301cの中心に形成された連結孔301dにおいて、モータ(図示せず)の回転軸と連結されている。ファンロータ301は、モータにより回転駆動されると前方向より空気を吸引し、ブレード301a間を通って径方向外側に放射状に吹き出して、後述するスクロール流路FP1から空気流路FP2へと圧送する。
ファンロータ301は、スクロールケーシング302に収容されている。
(4−1−2)スクロールケーシング302
スクロールケーシング302は、樹脂製で、前側ケーシング302aと後側ケーシング302bから構成される。なお、以下の説明においては、説明の便宜上、後側ケーシング302bの背面から見た状態を上部、中部及び下部に分けて説明するが、本実施形態において前側ケーシング302a及び後側ケーシング302bは一体に形成され、それらが合わさってスクロールケーシング302になる。
スクロールケーシング302の上部には、図5及び図6に示すように、吹出口304が横長に形成されている。吹出口304には、樹脂製の複数の格子形成部材が、格子を形成するように左右方向に所定間隔で配置されている。
スクロールケーシング302の上部から中部にかけては、図6に示すように、内側に突出する舌部305と、舌部305から吹出口304まで延びる第1壁部306と、第1壁部306に対向するように位置する第2壁部307とが形成されている。第1壁部306は、背面から見て舌部305の上端から吹出口304の左端に向かって広がるように傾斜している。
スクロールケーシング302の下部は、図5及び図6に示すように、丸みを帯びた形状をしており、背面から見て舌部305の下端から右周りにいくほど曲率半径が大きくなるように形成され、右終端において第2壁部307の下端と滑らかにつながっている。そして、スクロールケーシング302の正面部分には、保持リング301bと略同面積の開口303(図4を参照)が形成され、その内部にファンロータ301が露出するように収容されている。また、ファンロータ301の背面側には、モータが収容されている。
ファンロータ301の外周面の外側には、スクロール流路FP1(図6参照)が形成されている。スクロール流路FP1は、舌部305から離れるにしたがって流路面積が大きくなるように構成されている。また、中部から上部にかけて、スクロール流路FP1の下流から吹出口304へと通じる空気流路FP2(図6参照)が、吹出口304に近くにいくほど大きくなるように形成されている。
スクロール流路FP1及び空気流路FP2の背面側は、スクロールケーシング302の後側ケーシング302bの背面板309によって塞がれている。
第1壁部306の右外側(背面視では左外側)には、後述するイオン発生器ケーシング31が形成されている。また第1壁部306の舌部305の近傍部分には、後述する連通空間S2と連通するための連通開口308(図6を参照)が形成されている。
(4−2)イオン発生器ケーシング31
本実施形態におけるイオン発生器ケーシング31は、樹脂製で、本体31aと、蓋部31bとからなる。
(4−2−1)本体31a
本体31aは、背面から見て略台形状に形成され、図8に示すように、前面板311aと、上面板311bと、側面板311cと、下面板311dとから構成されている。また、本体31aの内部には、イオン発生器収容空間S1(以下、収容空間S1と記載)と連通空間S2とが形成される。なお、収容空間S1と連通空間S2とは、その間を仕切られておらず、空間として繋がっている。そして、収容空間S1にはイオン発生器32が収容されており、収容空間S1を形成するイオン発生器ケーシング31の本体31aの上面板311bには、イオン発生器32と電源ユニット323とを接続するリード線322を貫通するための孔が形成されている。
本実施形態において本体31aは、第1壁部306の外側に位置し、収容空間S1が第1壁部306によって空気流路FP2と仕切られるように、スクロールケーシング302と一体成形により形成されている。
図6及び図8に示すように、本体31a内の連通空間S2は、側面板311cや下面板311d、後述する蓋部31bの主板311e等に囲われている。下面板311dは、空気流路FP2から連通空間S2に浸入した液体が、連通開口308から空気流路FP2へと流れ落ちやすいように、その上面が水平面に対して左下(背面から見て右下)に傾斜している。そして、下面板311dの下端部が舌部305の近傍において第1壁部306と接続して、連通開口308を形成している。下面板311dがこのように傾斜していることから、連通空間S2に液体が浸入しても、重力によって液体が連通開口308から空気流路FP2へと流れ落ち、収容空間S1に液体が浸入しにくいようになっている。
また、連通空間S2においては、下面板311dの内面上にリブが配設され第1防壁312aを構成している。また、下面板311dの上面に対向する面(第1壁部306の外面)上には、リブが第1防壁312aより左(背面から見て右)方向にずれて配設され第2防壁312bを構成している。また、これらの防壁312(第1防壁312a及び第2防壁312b)は、本体31aの前面板311aに当接しており、蓋部31bを装着した場合には、その主板311eの内面にも当接するように設けられている。
防壁312は、収容空間S1から連通空間S2及び空気流路FP2へと流れるマイナスイオンの流路を確保しつつ、空気流路FP2から連通空間S2に浸入した液体が収容空間S1に浸入することを妨げるために設けられている。具体的には、防壁312は、第2防壁312bが第1防壁312aより左方向にずれるように配設されているため、第1防壁312aと第2防壁312bの間をマイナスイオンが流れる。そして、吹出口304から空気流路FP2に浸入した液体や、ファンロータ301によって飛散した液体が、連通空間S2に浸入しても、上記防壁312に防御され、収容空間S1には液体が浸入しにくいようになっている。
(4−2−2)蓋部31b
図5及び図7に示す蓋部31bは、収容空間S1及び連通空間S2を背面側からカバーする蓋である。蓋部31bは、本体31aの前面板311aと同じ形状の主板311eと、スクロールケーシング302の第1壁部306に沿った傾斜板311fと、スクロールケーシング302の背面板309の切り欠きを塞ぐ鉛直板311gとを有している。この蓋部31bは、イオン発生器ケーシング31の本体31a及びスクロールケーシング302にネジで装着される。
(4−3)イオン発生器32
イオン発生器32は、収容空間S1に収容されている。また、電源ユニット323がイオン発生器ケーシング31の上方に配設され、イオン発生器32とリード線322で接続されている。
本実施形態におけるイオン発生器32は、放電によりマイナスイオンを生成するコロナ放電式のものである。イオン発生器32は、高圧電極と接地電極とをケースに収容したものであって、線状の放電針電極(図示せず)が高圧電極に電気的に接続した状態で設けられている。
イオン発生器32は、電源ユニット323から電力の供給をうけ、高圧電極から放電針電極にマイナスの高電圧が印加されると、放電針電極と接地電極との間に強電界を生じさせる。そして、放電針電極の先端部近傍が絶縁破壊してコロナ放電状態になり、マイナスイオンが発生する。発生したマイナスイオンは、開口部321から放出される。
(5)制御ユニット
制御ユニット(図示せず)は、操作パネル41(図1を参照)の下方に位置する複数の電装品から構成され、イオン放出装置1Aの本体10内の各種部品の動作を制御する。したがって、制御ユニットは、操作パネル41を介して入力されるユーザーの指令に基づいて、イオン放出ユニット3Aの制御も行う。例えば、ユーザーが操作パネル41を介してイオン放出運転を行う旨の制御指令を入力した場合、制御ユニットは、シロッコファン30のモータの稼働やイオン発生器32へ電圧の印加等を行う。
(6)イオン放出装置1Aの動作
以下、本実施形態に係るイオン放出装置1Aの動作について説明する。
まず、ユーザーが操作パネル41を介して制御指令を入力すると、モータが稼動してシロッコファン30のファンロータ301が回転する。そして、ファンロータ301の吸引力により、外部の空気が本体10の吸込口10aを介して本体10内に取りこまれる。それから、本体10内に取りこまれた空気は、フィルタユニット2を通過して、空気中の塵埃、ニオイ等が除去される。次に、フィルタユニット2で清浄化された空気は、ファンロータ301のブレード301a間を通ってスクロールケーシング302内に取り込まれ、スクロール流路FP1に送出される。そして、スクロール流路FP1に送出された空気は、空気流路FP2を通って吹出口304へと導かれる。
一方、イオン発生器32では、電源ユニット323から電圧が印加されてマイナスイオンを生成する。生成されたマイナスイオンは、収容空間S1から連通空間S2へと流れ、連通開口308を介して空気流路FP2に送出される。空気流路FP2に送出されたマイナスイオンは、吹出口304へと流れる空気流に運ばれて、吹出口304を介して上方へと吹き出される。すなわち、清浄化された空気とともにマイナスイオンが本体10の外部へ放出される。
(7)特徴
(7−1)
上記第1実施形態では、イオン発生器32は、空気流路FP2の外に位置する収容空間S1に配置され、イオン発生器ケーシング31が収容空間S1を囲っている。したがって、吹出口304を介してスクロールケーシング302内に液体が浸入した場合であっても、イオン発生器32への影響が小さくなる。
(7−2)
上記第1実施形態では、イオン発生器収容空間S1は、第1壁部306によって空気流路FP2と仕切られている。また、イオン発生器32の収容空間S1は、連通空間S2に形成された開口308から平面的に外れている。これにより、連通空間S2に液体が浸入しても、収容空間S1に液体が浸入しにくい。
(7−3)
上記第1実施形態では、下面板311dが、その上面が空気流路FP2側ほど低くなるように、水平面に対して下方に傾斜している。これにより、連通空間S2に液体が浸入しても、収容空間S1に液体が浸入しにくい。
(7−4)
上記第1実施形態では、連通空間S2において、下面板311dの上面には第1防壁312aが配置され、下面板311dの上面に対向する面(第1壁部306の外面)には第2防壁312bが配置されている。これにより、連通空間S2に液体が浸入しても、収容空間S1に液体が浸入しにくい。
(7−5)
上記第1実施形態では、イオン発生器ケーシング31の本体31aはスクロールケーシング302と一体に形成され、蓋部31bが本体31a及びスクロールケーシング302に装着されている。これにより、連通空間S2に液体が浸入しても収容空間S1に液体が浸入しにくい構成を採りながら、組立てが容易になっている。
(8)変形例
(8−1)変形例1a
上記第1実施形態では、イオン放出装置1Aは、空気清浄機能を有するものであったが、当該機能を有していなくともよい。つまり、フィルタユニット2は省略してもよい。
また、イオン放出装置1Aは、エアコンや加湿器等の他の空気調和機に組み込まれて適用されるものであってもよい。
(8−2)変形例1b
上記第1実施形態では、イオン発生器ケーシング31の本体31aはスクロールケーシング302と一体に形成されるものであったが、別々に形成されてもよい。例えば、スクロールケーシング302とは別に形成されたイオン発生器ケーシング31の本体31aを、スクロールケーシング302にネジ等で装着してもよい。
(8−3)変形例1c
上記第1実施形態では、イオン発生器ケーシング31は、第1壁部306の外面に形成されたが、他の位置に形成されてもよい。例えば、第2壁部307の外側空間にイオン発生器ケーシング31及びイオン発生器32を配設してもよい。なお、その場合、連通開口308も外壁307に形成することになる。
(8−4)変形例1d
上記第1実施形態では、イオン発生器32は、マイナスの電圧を印加されてマイナスイオンを生成したが、イオンを発生するものであれば他の装置でも構わない。
(8−5)変形例1e
上記第1実施形態では、連通空間S2はイオン発生器ケーシング31内に形成されたが、これに限定されない。例えば、イオン発生器ケーシング31内に収容空間S1のみを設けて、連通空間S2をスクロールケーシング302に形成してもよい。
(8−6)変形例1f
上記第1実施形態では、防壁312は、下面板311dの上面及びこれに対抗する面(第1壁部306の外面)に形成されたが、この配置に限定されない。例えば、舌部305の近傍や第1壁部306の内面に防壁312を形成してもよい。
また、上記第1実施形態では、防壁312は2つ形成されたが、これより多くてもよく、又は1つであってもよい。
また、上記第1実施形態では、防壁312は2つのリブを左右にずらして上下に配置するものであったが、これに限定されない。例えば、背面から見て階段状に形成されたリブ等を連通空間S2に配設してもよい。
〈第2実施形態〉
(1)イオン放出装置1B
以下、本発明の第2実施形態に係るイオン放出装置1Bについて説明する。なお、イオン放出装置1Bは、第1実施形態に係るイオン放出装置1Aとはイオン放出ユニット3Aのみが相違し、その他の構成は同じである。よって、イオン放出装置1Aと構成が重複する部分については説明を省略する。また、第1実施形態に係るイオン放出装置1Aと共通する部分については、同一の符号を用いる。
(2)イオン放出ユニット3B
以下、図9及び図10を参照して、本発明の第2実施形態に係るイオン放出ユニット3Bについて説明する。
イオン放出ユニット3Bでは、イオン発生器ケーシング31の本体31aの前面板311aの内面上に、境界壁313が配設されている。境界壁313は、連通開口308における連通空間S2と空気流路FP2との境界近傍に配置されている。また、境界壁313は、イオン発生器ケーシング31の蓋部31bを装着する時に蓋部31bの主板311eの内面と当接する。そして、境界壁313の上側には上開口308aが、境界壁313の下側には下開口308bが形成される。すなわち、境界壁313は、開口308を上開口308aと下開口308bとに二分する機能を有している。
境界壁313は、その中心が連通開口308の下方寄りに位置するように配設されている。これにより上開口308aは、下開口308bよりも大きい面積となる。他の部分については、第1実施形態に係るイオン放出ユニット3Aと同様の構成である。
イオン放出ユニット3Bでは、連通空間S2において、下開口308bから上開口308aに流れる空気流ができる。具体的には、図10の黒塗りの矢印に示すように、空気流路FP2から下開口308bに空気が流入し、その流入した空気が上開口308aから流出するような空気流ができる。そして、収容空間S1から連通空間S2に送られたマイナスイオンが、当該空気流に誘引され、空気流路FP2へと運ばれる。これにより、イオン発生器32によって生成されたマイナスイオンを空気流路FP2へと送出しやすいようにしている。
また、境界壁313は、開口308を上開口308aと下開口308bとに二分する機能の他に、空気流路FP2から連通空間S2に液体が浸入しにくようにする防水壁としての機能も有している。
(3)特徴
上記第2実施形態では、境界壁313が、空気流路FP2と連通空間S2の境界近傍に設けられている。そして、境界壁313の上側は上開口308aになり、下側には下開口308bになり、上開口308aの面積は下開口308bの面積以上となる。これにより、空気流路FP2へとマイナスイオンを送出しやすい。
(4)変形例2a
上記第2実施形態では、境界壁313とは別に、第1防壁312a及び第2防壁312bが配置されていたが、他の実施形態においては、これに限定されない。すなわち、境界壁313は、開口308を上開口308aと下開口308bとに二分する機能の他に、空気流路FP2から連通空間S2に液体が浸入しにくようにする防水壁としての機能も有している。よって、他の実施形態においては、防壁312a及び312bのいずれか一方又は両方を省略した構成であってもよい。
本発明は、シロッコファンを備えたイオン放出装置に利用可能である。
1A(1B) イオン放出装置
3A(3B) イオン放出ユニット
30 シロッコファン
301 ファンロータ
302 スクロールケーシング
304 吹出口
306 第1壁部
31 イオン発生器ケーシング
31a イオン発生器ケーシングの本体
31b イオン発生器ケーシングの蓋部
32 イオン発生器
308 連通開口
308a 上開口
308b 下開口
311d 下面板
312a 第1防壁
312b 第2防壁
313 境界壁
S1 イオン発生器収容空間
S2 連通空間
FP2 空気流路
特開2003−120972号公報

Claims (9)

  1. ファンロータ(301)とスクロールケーシング(302)とを有し、前記ファンロータを出た空気が前記スクロールケーシングに形成された空気流路(FP2)及び吹出口(304)を通って上向きに吹き出される、シロッコファン(30)と、
    前記空気流路の外に位置し且つ連通空間(S2)を介して前記空気流路と連通する第1空間(S1)に配置され、イオンを発生させる、イオン発生器(32)と、
    前記第1空間を囲うイオン発生器ケーシング(31)と、
    を備え
    前記連通空間の底面となる連通空間底面部(311d)は、前記連通空間の底面になる上面が、前記空気流路側が低くなるように水平面に対して下方に傾斜している、
    イオン放出装置(3A)。
  2. ファンロータ(301)とスクロールケーシング(302)とを有し、前記ファンロータを出た空気が前記スクロールケーシングに形成された空気流路(FP2)及び吹出口(304)を通って上向きに吹き出される、シロッコファン(30)と、
    前記空気流路の外に位置し且つ連通空間(S2)を介して前記空気流路と連通する第1空間(S1)に配置され、イオンを発生させる、イオン発生器(32)と、
    前記第1空間を囲うイオン発生器ケーシング(31)と、
    前記連通空間に配置され、前記空気流路からの液体の流入を抑える、防壁(312)と、
    を備えた、
    イオン放出装置(3A)。
  3. ファンロータ(301)とスクロールケーシング(302)とを有し、前記ファンロータを出た空気が前記スクロールケーシングに形成された空気流路(FP2)及び吹出口(304)を通って上向きに吹き出される、シロッコファン(30)と、
    前記空気流路の外に位置し且つ連通空間(S2)を介して前記空気流路と連通する第1空間(S1)に配置され、イオンを発生させる、イオン発生器(32)と、
    前記第1空間を囲うイオン発生器ケーシング(31)と、
    前記空気流路と前記連通空間との境界近傍に設けられ、その上側が前記空気流路と前記連通空間とを結ぶ上開口(308a)になり、その下側が前記空気流路と前記連通空間とを結ぶ下開口(308b)になる、境界壁部(313)と、
    を備え
    前記上開口の面積が、前記下開口の面積以上である、
    イオン放出装置(3B)。
  4. 前記連通空間の底面となる連通空間底面部(311d)は、前記連通空間の底面になる上面が、前記空気流路側が低くなるように水平面に対して下方に傾斜している、
    請求項2または3に記載のイオン放出装置。
  5. 前記イオン発生器ケーシングは、前記第1空間及び前記連通空間を囲っており、
    前記連通空間に配置され、前記空気流路からの液体の流入を抑える、防壁(312)をさらに備えた、
    請求項1または3のいずれかに記載のイオン放出装置。
  6. 前記イオン発生器ケーシングは、前記第1空間及び前記連通空間を囲っている
    請求項に記載のイオン放出装置。
  7. 前記防壁は、前記連通空間の下部に配置される第1防壁(312a)と、前記連通空間の上部に配置される第2防壁(312b)とを有している、
    請求項2、5または6に記載のイオン放出装置。
  8. 前記スクロールケーシングは、前記空気流路の底面となる傾斜板部(306)を有し、
    前記第1空間及び前記連通空間は、前記傾斜板部によって前記空気流路と仕切られ、
    前記傾斜板部には、前記空気流路と前記連通空間との境界に開口(308)が形成され、
    前記第1空間は、平面的に前記傾斜板部の前記開口から外れるように前記傾斜板部の外側に位置する、
    請求項1から7のいずれかに記載のイオン放出装置。
  9. 前記イオン発生器ケーシングは、第1ケーシング(31a)と第2ケーシング(31b)とを有し、
    前記第1ケーシングは、前記スクロールケーシングと一体となっており、
    前記第2ケーシングは、前記第1ケーシング及び前記スクロールケーシングに装着される、
    請求項1からのいずれかに記載のイオン放出装置。
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