JP2022132965A - 紙葉類検査装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】コストを低減すると共に、作業員の手間を省くことができる紙葉類検査装置を提供すること。
【解決手段】紙葉類検査装置は、搬送路と、撮像部と、検査部と、検査部の搬送路の上流側に位置され、紙葉類の通過の有無を検出する第1検出部と、第1検出部より搬送路の下流側に位置され、紙葉類の通過の有無を検出する第2検出部と、第1検出部、及び第2検出部が検出する紙葉類の通過の有無に基づいて算出される検査部内を通過する紙葉類の搬送速度を記憶する記憶部と、紙葉類の検査を行う際、第1検出部により紙葉類を検出したタイミングと、記憶部に記憶される搬送速度とに基づいて、撮像部により取得される画像から紙葉類の画像を取得し、当該取得した画像を用いて紙葉類の検査を行う制御部とを備える。
【選択図】図2
【解決手段】紙葉類検査装置は、搬送路と、撮像部と、検査部と、検査部の搬送路の上流側に位置され、紙葉類の通過の有無を検出する第1検出部と、第1検出部より搬送路の下流側に位置され、紙葉類の通過の有無を検出する第2検出部と、第1検出部、及び第2検出部が検出する紙葉類の通過の有無に基づいて算出される検査部内を通過する紙葉類の搬送速度を記憶する記憶部と、紙葉類の検査を行う際、第1検出部により紙葉類を検出したタイミングと、記憶部に記憶される搬送速度とに基づいて、撮像部により取得される画像から紙葉類の画像を取得し、当該取得した画像を用いて紙葉類の検査を行う制御部とを備える。
【選択図】図2
Description
本発明の実施形態は、紙葉類検査装置に関する。
紙葉類を搬送するベルトに同期するように取り付けるロータリーエンコーダを用いて搬送路を搬送される紙葉類を検出する技術が知られている。
ところで、現行の紙葉類検査装置において、紙葉類の券長を検査する場合、紙葉類を搬送するベルトに同期するよう取り付けるロータリーエンコーダを用いる。より詳細には、ロータリーエンコーダの回転数によりベルトの搬送速度を算出し、ベルト搬送面の速度と搬送される紙葉類の速度が等しいものとして、ラインセンサから取得する画像を取得するタイミングを図り、その取得した画像に基づいて紙葉類の券長を検査する。この検査方法を用いると、ベルトの厚みが変化すると紙葉類の搬送速度も変化してしまうため、摩耗等による経年劣化や保守によるベルト交換後には調整が必ず必要になる。さらに、ロータリーエンコーダとベルト、ベルトと紙葉類間は摩擦による伝達/駆動のため、両者の間には少しではあるが滑りが存在し、紙葉類の搬送速度を直接得るものではなかった。
本発明の実施形態は、コストを低減すると共に、作業員の手間を省くことができる紙葉類検査装置を提供することを目的とする。
一実施形態に係る、紙葉類検査装置は、紙葉類を搬送する搬送路と、前記搬送路を通過する前記紙葉類の画像を取得する撮像部と、前記搬送路を通過する紙葉類の検査を前記撮像部により取得した画像に基づいて検査する検査部と、前記検査部の前記搬送路の上流側に位置され、前記紙葉類の通過の有無を検出する第1検出部と、前記第1検出部より前記搬送路の下流側に位置され、前記紙葉類の通過の有無を検出する第2検出部と、前記第1検出部、及び前記第2検出部が検出する前記紙葉類の通過の有無に基づいて算出される前記検査部内を通過する前記紙葉類の搬送速度を記憶する記憶部と、前記紙葉類の検査を行う際、前記第1検出部により前記紙葉類を検出したタイミングと、前記記憶部に記憶される前記搬送速度とに基づいて、前記撮像部により取得される画像から前記紙葉類の画像を取得し、当該取得した画像を用いて前記紙葉類の検査を行う制御部とを備える。
以下、実施の形態について図面を参照して説明する。なお、開示はあくまで一例にすぎず、以下の実施形態に記載した内容により発明が限定されるものではない。当業者が容易に想到し得る変形は、当然に開示の範囲に含まれる。説明をより明確にするため、図面において、各部分のサイズ、形状等を実際の実施態様に対して変更して模式的に表す場合もある。複数の図面において、対応する要素には同じ参照数字を付して、詳細な説明を省略する場合もある。
図1は、実施形態に係る紙葉類検査装置100の一例を示す斜視図である。図示のように、紙葉類検査装置100は、本体101と、操作部102と、表示部103と、排出部104とを備える。紙葉類検査装置100の正面側は、開閉可能な複数のカバー105a、105b、105c、105d(総称してカバー105と呼ぶ場合がある)で覆われている。カバー105a~105dには、それぞれカバーを開放するための取っ手106a、106b、106c、106dが設けられている。カバー105が開けられると、紙葉類検査装置100の内部機構部が露出する。紙葉類検査装置100の正面には、紙葉類を装填する投入口107と、所定の紙葉類を排出する排出口108とが設けられている。排出部104には、紙葉類検査装置100により施封された紙葉類の束が排出される。
図2は、紙葉類検査装置100の内部構造を概略的に示す断面の一例を示す図である。図示のように、紙葉類検査装置100は、第1ユニット111と第2ユニット112とを備える。第1ユニット111と第2ユニット112とは、互いに機械的、かつ、電気的に接続されている。紙葉類検査装置100は、第1ユニット111および第2ユニット112内を通って延在する複数の搬送路114を有している。搬送路114は、搬送ベルト、及び当該搬送ベルト上で紙葉類を搬送するための搬送ローラ等を含む。紙葉類を搬送する構成については、図3を参照して後述する。紙葉類検査装置100は、搬送路114に沿って設けられた検査部113と、券種毎に紙葉類を集積および施封する複数の施封部115a、115b、115c、115dと、施封部115a~115dの下方に設けられ、これらの施封部で施封された紙葉類束を排出部104へ搬送する搬送路117と、損券等を裁断する裁断部120と、ジャム等が発生した際に紙葉類を一時的に退避させる処理等に用いられる収容部119と、を備えている。
複数枚の紙葉類束が投入口107に装填されると、紙葉類検査装置100は、投入された紙葉類を一枚ずつ取込み、搬送路114を通して搬送し、更に、搬送しながら検査部113により紙葉類を検査する。検査部113は、紙葉類の券長、券種を判定するとともに、紙葉類の正損検出および真偽検出を行う。また、検査部113内には、搬送路114上に上流側から下流側に順次、第1センサ(第1検出部)121a、及び第2センサ(第2検出部)121bが設けられている。検査部113による真偽検出の結果が偽券である紙葉類や、搬送状態が基準姿勢からずれている紙葉類、券長が許容範囲でない紙葉類等は、本実施形態では、リジェクト券として回収され、排出口108に排出される。
検査部113により正券であると判定された紙葉類は、券種毎に、対応する施封部115a~115dに送られ、施封部により所定枚数毎に施封される。施封された紙葉類の束は、搬送路117により搬送され、排出部104に送られる。また、検査部113による正損検出における検出結果により損券であると判定された紙葉類は、裁断部120に送られ、裁断部120により裁断された後、装置外部に排出される。
検査部113は、撮像部であるラインセンサ122に加え、券種、正損を判定する光学センサ、真偽を判定する構成を備える。さらに、検査部113は、カメラ、物理的特性を検出する物理的特性検出手段や磁気検出手段を含んでもよい。検査部113は、これらを利用して、紙葉類の券長検出、種類検出、正損検出、真偽検出等を行う。ここで、紙葉類の券長検出とは、紙葉類のサイズが、券種に応じた許容範囲内のサイズであるかを判定する処理である。紙葉類の種類検出とは、紙葉類に印刷されている模様に基づき紙葉類の種類(本実施形態では、券種A,B,C,D)のいずれかであるかを検出する処理である。真偽検出とは、紙葉類に含まれる磁気情報を検出した磁気検出データに基づいて紙葉類の真偽を判定する処理である。なお、真偽検出は、さらに紙葉類のホログラムからの反射光や透かしからの透過光に基づいて行うようにしてもよい。正損検出とは、紙葉類を撮像した画像に基づき、紙葉類の汚損度合いが基準値よりも高いか否かを判定し、紙葉類が正券であるか損券であるかを判定する処理である。なお、正券とは、汚損度合いが基準値よりも低く再流通可能な紙葉類をいう。損券とは、汚損度合いが基準値よりも高く再流通不可能な紙葉類をいう。
また、リジェクト券には、後述する券長が券種に応じたサイズでない券、折れ又は破れが発見された券、スキューや2枚取りなどにより真偽が判別不能と判定された券等が含まれる。スキューとは、搬送方向に対して、紙葉類が斜めに傾斜している状態(つまり、曲がった姿勢で搬送されている状態)をいう。
ここで、第1センサ121a、及び第2センサ121bの配置の一例について説明する。図3は、第1センサ121a、及び第2センサ121bの配置の一例を示す模式図である。
図3に示すように、搬送路114は、搬送ベルト114aと、搬送ベルト114bとにより紙葉類を搬送する。具体的には、搬送ベルト114aが搬送路114の上側に配置され、搬送ベルト114bが搬送路114の下側に配置される。搬送ベルト114aは、内側に搬送ローラR11,R12,R13,R14,R15を有しており、これら搬送ローラR11,R12,R13,R14,R15の回転と同期して回転する。また、搬送ベルト114bは、搬送ローラR21,R22(残りの搬送ローラは図示省略)等の回転と同期して回転する。このように構成される搬送路114において、搬送ベルト114aと搬送ベルト114bとがそれぞれ回転することにより、搬送ベルト114a,114bに挟持される紙葉類が搬送される。
また、第1センサ121aは、検査部113の搬送路114の上流側に位置され、第2センサ121bは、第1センサ121aより搬送路114の下流側に位置される。なお、本実施形態では、第2センサ121bは、搬送路114の検査部113より下流側に位置される。また、第1センサ121aと第2センサ121bとの距離は、L1であり、第1センサ121aとラインセンサ122との距離はL2である。第1センサ121a、及び第2センサ121bは、それぞれ紙葉類の通過の有無を検出する。本実施形態では、後述するように、第1センサ121a、及び第2センサ121bを利用して、紙葉類の通過の有無に加え、検査部113内を通過する紙葉類の搬送速度を算出するように構成されているため、図示破線で示す位置Sに、紙葉類の検査を行う際に紙葉類の搬送速度を検出するためのロータリーエンコーダを設ける必要がない。
第1センサ121a、第2センサ121bは、例えば、断面がコ字形状の光学式のセンサであり、搬送路114を挟んで上下に発光部と受光部とが設けられ、受光部が発光部からの光を受光の有無に基づいて紙葉類の通過(先端、及び後端)を検出するように構成される。
次に、紙葉類検査装置100の制御構成について説明する。図4は、紙葉類検査装置100の制御構成の一例を示す図である。なお、本実施形態は、紙葉類の券長の検査に関する処理を説明するため、券長の検査に関する構成について図示及び説明をし、他の構成については図示及び説明を省略する。
紙葉類検査装置100は、制御部10を備え、この制御部10は、操作部102、表示部103、搬送路114、第1センサ121a、第2センサ121b及び、第1記憶部124、並びに第2記憶部(記憶部)125を含むメモリ126と接続されている。
制御部10は、CPU、ROM、RAM等からなる電子制御装置であり、ROMに格納されたプログラムやファームウェアを実行することにより、紙葉類検査装置100の種々の機能を実現する。ここで、種々の機能は、例えば、紙葉類の搬送処理や、検査処理である。また、制御部10は、操作部102からの指示に基づいて、紙葉類検査装置100内の搬送る114等の各装置を動作させ、操作に応じた情報を表示部103に表示する。
メモリ126は、不揮発性のメモリであり、第1記憶部124、及び第2記憶部125はメモリ126の別領域として構成される。第1記憶部124は、第1センサ121aと第2センサ121bとの距離L1、第1センサ121aとラインセンサ122までの距離L2、及び券種A,B,C,D毎の券長のデータ等を記憶する。さらに、検査部113内に他のセンサを有する場合、当該センサと、第1センサ121aとの距離も記憶する。第2記憶部125は、検査部113内において、紙葉類を搬送する搬送速度を券種毎に記憶する。
ここで、紙葉類の搬送速度を算出する仕組みについて説明する。図5は、紙葉類の搬送速度を算出する仕組みを説明するための図である。図示上側が第1センサ121aの紙葉類の検出状態を示しており、図示下側が第2センサ121bの紙葉類の検出状態を示している。本実施形態では、第1センサ121a,第2センサ121bの信号が立ち下がっているときは紙葉類を検出している状態であり、立ち上がっているときは紙葉類を検出していない状態である。
第1センサ121aについては、時刻t1に紙葉類を検出し、時刻t2にて紙葉類を検出しなくなっている。また、第2センサ121bについては、時刻t3にて紙葉類を検出し、時刻t4にて紙葉類を検出しなくなっている。したがって、第1センサ121aで紙葉類を検出したタイミングが時刻t1であり、第2センサ121bで紙葉類を検出したタイミングが時刻t3である。このため、紙葉類が第1センサ121aから第2センサ121bに搬送される搬送時間は、時刻t1から時刻t3(時間T1)になる。一方、第1センサ121aと、第2センサ121bとの距離は、L1である(参照:図3)。このように、時間T1と、距離L1が得られるため、搬送速度Vを距離L1/時間T1から求めることができる。なお、搬送速度を求める具体的な処理については、図6を参照して後述する。
次に、検査部113内を通過する紙葉類の搬送速度を算出する処理について説明する。図6は、搬送速度を算出する処理の一例を示すフローチャートである。この処理は、紙葉類検査装置100の検査対象となる紙葉類、本実施形態では、券種A,B,C,Dそれぞれに対して行われる。
制御部10は、搬送速度の記憶指示か否かを判定する(ST101)。当該指示は、操作部102に対して、オペレータが所定の操作が行われた否かに基づいて、判定される。オペレータが搬送速度の記憶指示を行うタイミングは、例えば、前回搬送速度の記憶を行ったあときから所定期間が経過したタイミングで行ってもよいし、1日毎に、かつ紙葉類検査装置を使用する業務が開始される前に行うようにしてもよい。制御部10が搬送速度の記憶指示はないと判定した場合(ST101:NO)、処理はステップST101へ戻る。
一方、搬送速度の記憶指示であると判定した場合(ST101:YES)、制御部10は、紙葉類の搬送を開始する(ST102)。より詳細には、例えば、投入口107にセットされた紙葉類を取り込み、取込んだ紙葉類を搬送路114により搬送する。なお、本実施形態では、1枚の紙葉類を搬送し、その搬送される紙葉類により搬送速度を算出する場合で説明するが、複数枚の紙葉類を取込み、その複数の紙葉類の搬送速度の平均値から搬送速度を求めるようにしてもよい。
次に、制御部10は、第1センサ121aが紙葉類を検出したタイミングを取得する(ST103)。図5における時刻t1が取得される。そして、制御部10は、第2センサ121bが紙葉類を検出したタイミングを取得する(ST104)。図5における時刻t3が取得される。これらに基づいて、制御部10は、タイミング差(時間差)である時間T1を算出する(ST105)。
次に、制御部10は、第1センサ121aと、第2センサ121bとの距離L1を取得する(ST106)。つまり、制御部10は、第1記憶部124から距離L1のデータを読み出す。次に、制御部10は、紙葉類の搬送速度を算出する(ST107)。具体的には、制御部10は、搬送速度Vを、距離L1/時間T1から算出する。次に、制御部10は、ステップST107の処理により算出した搬送速度Vを第2記憶部125に記憶する(ST108)。
図7は、第2記憶部125に記憶される搬送速度の一例を示す図である。本実施形態では、紙葉類検査装置100は、4つの券種A,B,C,Dを検査する。このため、第2記憶部125には、券種A,B,C,Dそれぞれについて、検査部113を通過する際の搬送速度V11,V12,V13,V14が記憶される。
このように、紙葉類の券種毎の搬送速度が第2記憶部125に記憶されている場合において、紙葉類を検査する処理について説明する。本実施形態では、検査部113により紙葉類の券長を検査する処理について説明する。図8は、紙葉類の券長を検査する処理の一例を示すフローチャートである。
制御部10は、検査開始か否かを判定する(ST201)。当該指示は、操作部102に対して、オペレータが所定の操作が行われた否かに基づいて、判定される。制御部10が検査開始でないと判定した場合(ST201:NO)、処理は、ステップST201へ戻る。
検査開始であると判定した場合(ST201:YES)、制御部10は、第1センサ121aが紙葉類を検出したか否かを判定する(ST202)。次に、制御部10は、ラインセンサ122の出力画像を取得するタイミングを算出する(ST203)。制御部10は、具体的には、第1記憶部124に記憶される第1センサ121aとラインセンサ122との距離L2、及び第2記憶部125に記憶される紙葉類の券種に応じた搬送速度から時間を求め、第1センサ121aで紙葉類を検出したタイミングから当該時間だけずらすことにより、ラインセンサ122から画像を取得するタイミングを調整する。なお、タイミングに若干の許容範囲を設け、紙葉類のサイズより大きめの画像を取得するようにしてもよい。
次に、制御部10は、画像を取得する(ST204)。より詳細には、制御部10は、予め紙葉類の搬送方向の券長と、第1記憶部124に記憶される紙葉類の券種に応じた搬送速度とから当該紙葉類の画像を取得するための時間を算出しておく。例えば、このように算出される時間は、紙葉類の券種毎に求めておき、当該券種に対応付けて第2記憶部125に記憶する。そして、制御部10は、ステップST203において算出したタイミングから券種に応じた時間分だけラインセンサ122の出力画像を当該紙葉類の画像として取得する。
次に、制御部10は、ステップST204において、取得した画像を利用して紙葉類の券長を検査する(ST205)。制御部10は、当該取得した画像から紙葉類の券長を取得し、この取得した券長が、第1記憶部124に記憶されている当該紙葉類の券種に応じた券長の許容範囲にあるか否かを検査する。そして、制御部10は、検査合格か否かを判定する(ST206)。ここで、制御部10は、取得した券長が紙葉類の券種に応じた券長の許容範囲にある場合は検査合格と判定し、紙葉類の券種に応じた券長の許容範囲にない場合は検査合格でないと判定する。
合格でないと判定した場合(ST206:YES)、制御部10は、本実施形態では、当該紙葉類をリジェクト対象とする(ST207)。当該紙葉類をリジェクト対象とした場合(ST207)、又は、検査合格であると判定した場合(ST206:YES)、制御部10は、終了か否かを判定する(ST208)。例えば、検査対象として投入口107に積層された紙葉類の処理が終了したか否かに基づいて、判定される。終了でないと判定した場合(ST208:NO)、処理は、ステップST202に戻り、既述のステップST202からST207の処理を繰り返する。これにより、次に搬送される紙葉類に対して券長検査が実行される。一方、終了であると判定した場合(ST208:YES)、制御部10は、この処理を終了する。なお、搬送される紙葉類に対して、検査部113にて他の検査も実行され、リジェクト対象となる紙葉類に対しては、排出口104に搬送され、複数の検査で合格した紙葉類は、所定の施封部へ搬送される。
以上のように構成された紙葉類検査装置100は、第1センサ121a、及び第2センサ121bによる紙葉類の通過の有無に基づいて算出される検査部113内を通過する紙葉類の搬送速度を記憶する第2記憶部125と、紙葉類の検査を行う際、第1センサ121aにより紙葉類を検出したタイミングと、第2記憶部125に記憶される搬送速度とに基づいて、ラインセンサ122により取得される画像から当該紙葉類の画像を取得し、当該取得した画像を用いて紙葉類の券長検査を行う制御部10とを備える。このため、紙葉類検査装置100は、コストを低減すると共に、作業員の手間を省き、さらに、紙葉類の搬送速度を直接得ることができる。
より詳細には、紙葉類検査装置100は、搬送路114に設けた第1センサ121aを使用し、予め検査部113内を通過する紙葉類の搬送速度を券種毎に求めておくことができ、ラインセンサ122から紙葉類の画像を適切に取得することができるため、ロータリーエンコーダが不要となり、紙葉類検査装置100の構成を簡略化することができ、装置本体のコストを低減することができる。さらに、紙葉類検査装置100は、紙葉類を検出してから画像を取得するときにロータリーエンコーダを不要とするため、搬送ベルト114a,114bの摩耗等による経年劣化(厚みの変化)の影響をうけなくなり、また、保守によるベルト交換後の調整が無くなることで、作業員の手による調整が不要になり作業員の手間を省くことができる。言い換えれば、人的工数も低減することができる。
また、上記実施形態では、検査部113が1つの場合を説明したが、複数のモジュールが連結して構成される紙葉類検査装置100の場合、各モジュールに検査部が設けられる場合がある。このような構成において、各検査部が異なる駆動源を用いる搬送路で紙葉類を搬送する場合、各検査部で紙葉類の搬送速度が異なる場合がある。このような場合は、制御部10は、検査部毎に第1センサ121a、及び第2センサ121bの組を設け、これらのセンサを用いて紙葉類の券種に応じた搬送速度を検査部毎にそれぞれ求め、この求めた搬送速度を第2記憶部125に記憶するようにする。このように構成することにより、紙葉類検査装置100は、検査部毎に適切な紙葉類の搬送速度を記憶することが可能になる。
さらに、上記実施形態では、記憶指示を行うタイミングは、例えば、所定期間が経過したタイミングで行ってもよいし、1日毎に、かつ紙葉類検査装置を使用する業務が開始される前に行われる場合で説明したが、これに限るものではない。例えば、制御部10は、紙葉類が搬送路114を搬送される毎に(あるいは、所定枚数毎に、又は、所定時間毎に)第2記憶部125に記憶される搬送速度を自動的に更新するように構成してもよい。このように構成すると、紙葉類の搬送速度を自動的に更新することができるため、紙葉類の搬送速度を記憶する作業をなくすことが可能になる。
さらに、上記実施形態では、撮像部がラインセンサ122である場合で説明したが、これに限るものではない。例えば、撮像部がカメラの場合においては、カメラが紙葉類を撮影するタイミングを決定する場合に既述の技術を適用することができる。
なお、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…制御部、100…紙葉類検査装置、102…操作部、103…表示部、114…搬送路、121a…第1センサ、121b…第2センサ、124…第1記憶部、125…第2記憶部、V11,V12,V13,V14…搬送速度
Claims (6)
- 紙葉類を搬送する搬送路と、
前記搬送路を通過する前記紙葉類の画像を取得する撮像部と、
前記搬送路を通過する紙葉類の検査を前記撮像部により取得した画像に基づいて検査する検査部と、
前記検査部の前記搬送路の上流側に位置され、前記紙葉類の通過の有無を検出する第1検出部と、
前記第1検出部より前記搬送路の下流側に位置され、前記紙葉類の通過の有無を検出する第2検出部と、
前記第1検出部、及び前記第2検出部が検出する前記紙葉類の通過の有無に基づいて算出される前記検査部内を通過する前記紙葉類の搬送速度を記憶する記憶部と、
前記紙葉類の検査を行う際、前記第1検出部により前記紙葉類を検出したタイミングと、前記記憶部に記憶される前記搬送速度とに基づいて、前記撮像部により取得される画像から前記紙葉類の画像を取得し、当該取得した画像を用いて前記紙葉類の検査を行う制御部と、
を備える紙葉類検査装置。 - 前記搬送路に、複数の前記検査部が設けられ、
前記複数の検査部毎に、前記第1検出部、及び前記第2検出部の組が設けられ、
前記記憶部は、前記検査部毎に前記紙葉類の搬送速度を記憶する、
請求項1に記載の紙葉類検査装置。 - 前記記憶部に記憶される前記搬送速度は、前記第1検出部と、前記第2検出部との距離及び、前記第1検出部により前記紙葉類を検出したタイミングと、前記第2検出部により前記紙葉類を検出したタイミングとから算出される時間から求められる、
請求項1又は2に記載の紙葉類検査装置。 - 前記搬送速度は、検査対象となる前記紙葉類の券種毎に前記記憶部に記憶される、
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の紙葉類検査装置。 - 前記記憶部に記憶される前記搬送速度は、業務開始前に更新される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紙葉類検査装置。 - 前記記憶部に記憶される前記搬送速度は、前記検査部を前記紙葉類が通過する毎に、所定枚数の前記紙葉類が通過する毎に、又は所定時間毎に自動的に更新される、
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の紙葉類検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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