JP2022131147A - コイル部品 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022131147000001
【課題】カバー部材とボビン部との所望の位置関係を容易に実現することが可能な構造のコイル部品を提供する。
【解決手段】コイル部品100は、ボビン部30と、磁性コア10と、コイル70と、カバー部材80と、を備え、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が、他方を弾性的に付勢するバネ片83を有し、バネ片83の付勢力により、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢しており、カバー部材80とボビン部30との少なくとも他方は、凸部46と、凹部47と、を有し、バネ片83の先端部83cは、凸部46を付勢している接触部84aと、凹部47に入り込んでいる進入部84bと、を有し、バネ片83は、接触部84aと凸部46との接触箇所においてカバー部材80がボビン部30を上方に付勢する力が生じるように屈曲している。
【選択図】図6

Description

本発明は、コイル部品に関する。
コイル部品としては、例えば、特許文献1に記載のものがある。
特許文献1のコイル部品は、ボビン部(同文献にはボビンと記載)と、ボビン部に巻回されているコイルと、ボビン部に挿通されている磁性コアと、ボビン部を覆っているカバー部材(同文献にはケースと記載)と、を備えて構成されている。
特開2014-236128号広報
本願発明者等の検討によれば、特許文献1のコイル部品の構造では、カバー部材とボビン部との位置関係を所望の位置関係にする観点で、改善の余地がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、カバー部材とボビン部との所望の位置関係を容易に実現することが可能な構造のコイル部品を提供するものである。
本発明によれば、ボビン部と、
前記ボビン部に挿通されている磁性コアと、
前記ボビン部に巻回されているコイルと、
前記ボビン部に外挿されることによって前記ボビン部を覆っているカバー部材と、
を備えるコイル部品であって、
前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が、他方を弾性的に付勢するバネ片を有し、
前記バネ片は、前記ボビン部に対する前記カバー部材の外挿の方向における当該バネ片の一端部が支持されているとともに、前記一端部から当該バネ片の先端部に向けて延伸している片持ち式の構造であり、
前記バネ片の付勢力により、実装面に対して平行な方向における第1方向において、前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢しており、
前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも他方は、凸部と、前記凸部よりも前記第1方向側に向けて窪んでいる凹部と、を有し、
前記凹部は、前記凸部に対して前記バネ片の延伸方向の側に隣接しており、
前記バネ片の先端部は、前記凸部に対して接触して当該凸部を付勢している接触部と、前記接触部よりも先端側に位置しており前記凹部に入り込んでいる進入部と、を有し、
前記進入部が前記接触部よりも前記第1方向の側に位置しているとともに、前記接触部と前記凸部との接触箇所において前記カバー部材が前記ボビン部を上方に付勢する力が生じるように前記バネ片が屈曲しているコイル部品が提供される。
本発明によれば、カバー部材とボビン部との所望の位置関係を容易に実現することができる。
実施形態に係るコイル部品の斜視図である。 実施形態に係るコイル部品の分解斜視図である。 実施形態に係るコイル部品の正面図である。 実施形態に係るコイル部品の平面図である。 実施形態に係るコイル部品の底面図である。 図4のA―A線に沿った断面図である。 実施形態におけるカバー部材を示しており、図4のA―A線に沿った断面図である。 実施形態におけるカバー部材及びボビン部の斜視図である。 図9(a)、図9(b)及び図9(c)は実施形態における本体部材を示しており、このうち図9(a)は斜視図、図9(b)は正面図、図9(c)は平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図1から図9(c)を用いて説明する。なお、図1及び図3においては、第1固定テープ90及び第2固定テープ95の図示をそれぞれ省略している。図8は、カバー部材80とボビン部30とが相互に組み付けられた状態を示している。
なお、すべての図面において、同様の構成要素には同一の符号を付し、適宜に説明を省略する。
図1から図9(c)のいずれかに示すように、本実施形態に係るコイル部品100は、ボビン部30と、ボビン部30に挿通されている磁性コア10と、ボビン部30に巻回されているコイル70と、ボビン部30に外挿されることによってボビン部30を覆っているカバー部材80と、を備える。
図3及び図6に示すように、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が、他方を弾性的に付勢するバネ片83を有し、バネ片83は、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向における当該バネ片83の一端部83aが支持されているとともに、一端部83aから当該バネ片83の先端部83cに向けて延伸している片持ち式の構造である。
バネ片83の付勢力により、実装面に対して平行な方向における第1方向において、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が他方(カバー部材80とボビン部30とのうちの他方)を弾性的に付勢しており、カバー部材80とボビン部30との少なくとも他方は、凸部46と、凸部46よりも第1方向側に向けて窪んでいる凹部47と、を有する。
凹部47は、凸部46に対してバネ片83の延伸方向の側に隣接しており、バネ片83の先端部83cは、凸部46に対して接触して当該凸部46を付勢している接触部84aと、接触部84aよりも先端側に位置しており凹部47に入り込んでいる進入部84bと、を有する。
進入部84bが接触部84aよりも第1方向の側に位置しているとともに、接触部84aと凸部46との接触箇所においてカバー部材80がボビン部30を上方に付勢する力が生じるようにバネ片83が屈曲している。
本実施形態の場合、一例として、図6における左方が第1方向であり、第1方向の反対方向(右方)を第2方向とする。
ただし、本発明において、第1方向及び第2方向は、上述の例に限定されず、コイル部品100を構成する各部材の構造や、実現したい各部材どうしの位置関係などに応じてそれぞれ適宜設定することができる。
また、第1方向に付勢するとは、付勢力を、第1方向と、実装面に対して平行且つ第1方向に対して直交する方向と、実装面に対して直交する方向と、の3方向にベクトル分解したときに、これら3方向のうち第1方向の成分が最も大きくなることを意味する。
また、凸部46とは、凹部47よりも相対的に第2方向に突出している部分である。換言すると、凹部47は、凸部46よりも相対的に第1方向に窪んでいる部分である。
本実施形態によれば、第1方向において、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢している。このため、第1方向又は第2方向(左右方向)においてカバー部材80とボビン部30とのいずれか一方又は両方の寸法に製造バラツキがあったとしても、カバー部材80とボビン部30とを第1方向及び第2方向において相互に位置決めすることができるので、第1方向及び第2方向におけるカバー部材80とボビン部30との相互の位置ずれを抑制することができる。しかも、上記製造バラツキに応じてカバー部材80又はボビン部30の少なくとも一方が弾性変形することによって製造バラツキを吸収することができる。
また、本実施形態によれば、バネ片83は、進入部84bが接触部84aよりも第1方向の側に位置するとともに、接触部84aと凸部46との接触箇所においてカバー部材80がボビン部30を上方に付勢する力が生じるように屈曲している。これにより、ボビン部30に対するカバー部材80の変位が規制される。換言すると、ボビン部30がカバー部材80に対して相対的に下方に変位してしまうことを規制できる。よって、ボビン部30がカバー部材80から脱落してしまうことを規制できる。また、上下方向において、ボビン部30に対するカバー部材80のガタつきを抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、カバー部材80とボビン部30との所望の位置関係を容易に実現することができる。
また、本実施形態によれば、カバー部材80をボビン部30に対して外挿することによって、専用の治具を用いることなく、カバー部材80とボビン部30とを第1方向及び第2方向において相互に位置決めするとともに、カバー部材80からのボビン部30の脱落を規制することができる。よって、コイル部品100の製造容易性を向上させることができる。
また、本実施形態によれば、バネ片83は、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向におけるバネ片83の一端部が支持されている片持ち式の構造である。これにより、バネ片83は十分な変位量で弾性変形可能である。このため、ボビン部30とカバー部材80とのいずれか一方又は両方の第1方向及び第2方向における寸法に製造バラツキが生じたとしても、当該製造バラツキに応じてバネ片83が弾性変形することによって、製造バラツキをより良好に吸収することができる。よって、カバー部材80は、当該製造バラツキに関わらず、ボビン部30を好適に付勢することができる。
更には、本実施形態によれば、バネ片83と凸部46及び凹部47とによって、左右方向(第1方向及び第2方向)においてカバー部材80とボビン部30との相互の位置ずれを規制できるだけでなく、上下方向においても、カバー部材80とボビン部30との相互の位置ずれを規制できるので、上下方向においてそれらの位置ずれを規制するための別途の位置ずれ規制構造を設ける必要がなく、その分コイル部品100の設計の自由度を確保することができる。
以下の説明では、上下方向をZ方向と称する。下(下方)は、後述する端子部60(図1等)が配置されている側、すなわちコイル部品100が実装される実装面側である。ただし、コイル部品100の製造時や使用時における各部の位置関係(特に上下の位置関係)は、本明細書で説明する位置関係に限らない。
コイル70の軸方向は、Z方向に対して直交する方向に延在している。コイル70の軸方向をX方向と称し、X方向における一方を右(右方)と称し、他方を左(左方)と称する。
また、X方向とZ方向との双方に対して直交する方向をY方向と称し、Y方向における一方を前(前方)と称し、他方を後(後方)と称する。
これらの方向については、各図に示している。
更に、X方向において、コイル70の軸方向におけるコイル70の中心位置がある側を内方(内側)と称し、内方とは反対側を外方(外側)と称する。同様に、Y方向において、コイル70の前後方向における中心位置がある側を内方(内側)と称し、内方とは反対側を外方(外側)と称する。
また、Z方向に対して直交する向き(方向)を水平(水平方向)と称し、Z方向に沿う向き(方向)を鉛直(鉛直方向)と称する。
図2に示すように、本実施形態の場合、磁性コア10は、例えば、左右一対のコア部材、すなわち右側に配置されている第1コア部材11aと、左側に配置されている第2コア部材11bと、を備えている。
第1コア部材11a及び第2コア部材11bの各々は、例えば、いわゆるEコアであり、平面形状がE字状に形成されている(図4参照)。
より詳細には、第1コア部材11aは、前後方向に延在している基部12と、基部12の両端部からそれぞれ左方に突出している一対の外脚部13と、基部12の中間部から左方に突出している芯部15と、を備えている。なお、基部12からの外脚部13及び芯部15の突出方向は、コイル70の軸方向と同方向となっている。
基部12は、例えば、前後に長尺であるとともに、軸方向に対して直交する横断面形状が矩形状の角柱状に形成されている。基部12において、軸回りに配置されている4面のうち2面は、それぞれ水平な上面及び下面であり、残りの2面のうち一方(以下、内側面12c)はボビン部30側を向いており、他方(以下、外側面12d)はボビン部30の反対側を向いている。本実施形態の場合、基部12の内側面12cが第1コア部材11aの内側面を構成しており、基部12の外側面12dが第1コア部材11aの外側面を構成している。
各外脚部13及び芯部15は、例えば、左右に長尺であるとともに、軸方向に対して直交する横断面形状が矩形状の角柱状に形成されている。より詳細には、例えば、外脚部13及び芯部15において、軸回りに配置されている4面のうち2面は、それぞれ水平な上面及び下面であり、残りの2面のうち一方は前方を向いており、他方は後方を向いている。
基部12、各外脚部13及び芯部15は、例えば、互いに同一の上下寸法に設定されている。第1コア部材11aにおいて、基部12の上面と、外脚部13の上面及び芯部15の上面と、は互いに面一に配置されている。すなわち、第1コア部材11aにおける全体の上面は、平坦に形成されており、且つ、水平に配置されている。同様に、第1コア部材11aにおいて、基部12の下面と、外脚部13の下面及び芯部15の下面と、は互いに面一に配置されている。すなわち、第1コア部材11aにおける全体の下面は、平坦に形成されており、且つ、水平に配置されている。
第2コア部材11bは、例えば、第1コア部材11aと同一の形状に形成されている。すなわち、第2コア部材11bは、基部12と、一対の外脚部13と、芯部15と、を備えている。基部12は、上面と、下面と、内側面12c及び外側面12dと、を有する。
第1コア部材11aとは左右対称に配置されている。
第1コア部材11a及び第2コア部材11bの各々の各外脚部13の突出方向における先端面は、平坦に形成されており、且つコイル70の軸方向に対して直交する鉛直面となっている。
同様に、第1コア部材11a及び第2コア部材11bの各々の芯部15の突出方向における先端面は、平坦に形成されており、且つコイル70の軸方向に対して直交する鉛直面となっている。
図4に示すように、基部12の内側面12c並びに外側面12dも、平坦に形成されており、且つコイル70の軸方向に対して直交する鉛直面となっている。第1コア部材11aの内側面と第2コア部材11bの内側面とは互いに対向しており、第1コア部材11aの外側面と第2コア部材11bの外側面とは互いに反対方向を向いている。
ボビン部30は、例えば、筒部31と、筒部31の軸方向における両端部にそれぞれ設けられている一対の鍔部40と、を備えている。
筒部31には、軸方向に貫通する貫通孔36を有する角筒形状に形成されている。筒部31の軸方向(貫通孔36の軸方向)は、左右方向となっており、コイル70の軸方向と一致している。
筒部31は、例えば、図9(b)及び図9(c)に示すように、それぞれ水平に配置されている上壁部32及び下壁部33と、それぞれ鉛直に配置されている前壁部34及び後壁部35と、を備えて構成されている。
例えば、貫通孔36の内部空間は角柱形状となっている。貫通孔36の内周面の底面(内周底面)及び天面はそれぞれ水平面となっており、貫通孔36の内周面における前後の面はそれぞれ鉛直面となっている。
図9(a)、図9(b)及び図9(c)に示すように、ボビン部30は、例えば、一対の鍔部40、すなわち右側に配置されている第1鍔部41と、左側に配置されている第2鍔部42と、を有する。
第1鍔部41及び第2鍔部42の各々は、例えば、筒部31の両端部から筒部31の外周囲に向けて張り出している。
より詳細には、第1鍔部41は、例えば、筒部31の軸方向に対して直交する平板状に形成されている。第2鍔部42は、例えば、上下寸法及び前後寸法の各々よりも左右寸法が小さい扁平な直方体形状に形成されており、右側及び左側の面の各々は第1方向に対して直交している。
第1鍔部41の左右寸法(厚み寸法)は、第2鍔部42の左右寸法(厚み寸法)よりも小さい。第1鍔部41の前後寸法は、第2鍔部42の前後寸法と同等であり、第1鍔部41の上下寸法は、第2鍔部42の上下寸法と同等である。
また、第1鍔部41の前端面と第2鍔部42の前面とは互いに面一に配置されており、第1鍔部41の後端面と第2鍔部42の後面とは互いに面一に配置されている。
更に、図2に示すように、ボビン部30は、端子保持部50と、端子保持部50に保持されている複数の端子部60と、を備えている。コイル70を構成する巻線71は、ボビン部30に巻回されている。
より詳細には、図9(a)、図9(b)及び図9(c)に示すように、ボビン部30は、端子保持部50として、右側に配置されている第1端子保持部52と、左側に配置されている第2端子保持部55と、を備えている。
第1端子保持部52は、例えば、前後に長尺で、且つ、上下寸法よりも左右寸法が小さい扁平形状の角柱状に形成されている。
第2端子保持部55は、例えば、前後に長尺で、且つ、左右寸法よりも上下寸法が小さい平盤形状に形成されている。
ここで、第2端子保持部55の下面には、例えば、右側縁部から垂下している張出部59(図1及び図3参照)が形成されている。張出部59は、板面が左右方向を向いた平板状に形成されている。張出部59の右側面は、第2端子保持部55の右側面と面一に配置されている。
第1端子保持部52は、第1鍔部41の下縁から右方及び前後方向に張り出している。第2端子保持部55は、第2鍔部42の下縁から左方及び前後方向に張り出している。
本実施形態の場合、第1端子保持部52の左右寸法は、第2端子保持部55の左右寸法よりも小さい。第1端子保持部52の上下寸法は、第2端子保持部55(ただし、張出部59を除いた部分)の上下寸法よりも大きい。第1端子保持部52の前後寸法は、第2端子保持部55の前後寸法と同等である。また、張出部59の下端面の高さ位置は、第1端子保持部52の下端面の高さ位置と同等である。
ただし、第1端子保持部52と第2端子保持部55との互いの寸法関係は、特に限定されず、第1端子保持部52と第2端子保持部55とは互いに同一の寸法であってもよい。
第1端子保持部52及び第2端子保持部55の各々の上面は、平坦に形成されており、水平に配置されている。
第1端子保持部52は、例えば、後述する第1端子部61と、第2端子部62と、第3端子部63と、を保持している。第2端子保持部55は、例えば、後述する第4端子部64を保持している。
図4及び図5に示すように、本実施形態の場合、コイル部品100は、端子部60として、例えば、第1端子部61と、第2端子部62と、第3端子部63と、第4端子部64と、を有する。
第1端子部61~第3端子部63は、第1端子保持部52において、前側から、第1端子部61、第2端子部62、第3端子部63の順に前後方向に並んで配置されている。第4端子部64は、第2端子保持部55に配置されている。
第1端子部61は、例えば、長尺な板状の金属部材を折り曲げ形成することにより構成されている。
図2及び図3に示すように、第1端子部61は、第1端子保持部52から露出している下端部と、第1端子保持部52に埋設されている上端部及び中間部(不図示)と、を有する。そして、第1端子部61の下端部が、コイル部品100の実装時に外部接続される外部端子65である。
より詳細には、第1端子部61は第1端子保持部52の内部で折り返されており、正面視において、第1端子部61の形状は、U字形状を横倒しにした形状となっている。
第1端子部61の外部端子65は、第1端子保持部52の底面から下方に突出し、更に、右方に向けて延出している。すなわち、第1端子部61の外部端子65の先端部の延出方向は、第2方向と一致している。
例えば、第3端子部63は、第1端子部61と同様の形状に形成されている。よって、第3端子部63は、第1端子保持部52からそれぞれ外部に露出している外部端子65と、第1端子保持部52に埋設されている上端部及び中間部(不図示)と、を有する。
第2端子部62は、例えば、長尺且つ、下方に向けて二股に分かれている板状の金属部材を折り曲げ形成することにより構成されている。
図2及び図6に示すように、第2端子部62は、第1端子保持部52の底面からそれぞれ外部に露出している前後一対の脚部62bと、第1端子保持部52に埋設されており、且つ一対の脚部62bと延出部62cとを連接している連接部(不図示)と、を有する。
一対の脚部62bは、それぞれコイル部品100の実装時に外部接続される外部端子65である。
第2端子部62は、第1端子保持部52の内部で折り返されており、正面視及び平面視において、第2端子部62の形状は、U字形状を上下反転させた形状となっており、下方に向けて開放している。
第2端子部62の各外部端子65は、それぞれ第1端子保持部52の底面から下方に突出し、更に、右方に向けて延出している。すなわち、第2端子部62の外部端子65の先端部の延出方向は、第2方向と一致している。
第1端子部61~第3端子部63の各外部端子65の左右方向における長さ寸法は、例えば、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、第1端子部61~第3端子部63を構成している板状の金属部材の厚み寸法は、互いに同等の厚み寸法に設定されている。
第4端子部64は、例えば、長尺且つ、下方に向けて二股に分かれている板状の金属部材を折り曲げ形成することにより構成されている。
図3及び図6に示すように、第4端子部64は、第2端子保持部55の底面からそれぞれ外部に露出している前後一対の脚部64bと、第2端子保持部55と第2鍔部42とに亘って埋設されており、且つ一対の脚部62bどうしを連接している連結部64aと、を有する。
一対の脚部64bは、それぞれコイル部品100の実装時に外部接続される外部端子65である。
第4端子部64は、第2端子保持部55及び第2鍔部42の内部で折り返されており、側面視及び平面視において、第4端子部64の形状は、U字形状を上下反転させた形状となっており、下方に向けて開放している。
図9(a)及び図9(c)に示すように、各外部端子65は、例えば、それぞれ第2端子保持部55の底面から下方に突出し、更に、左方に向けて延出している。すなわち、第4端子部64の外部端子65の先端部の延出方向は、第1方向と一致している。
第4端子部64の各外部端子65の左右方向における長さ寸法は、例えば、互いに同等の長さ寸法に設定されている。
また、第4端子部64を構成している板状の金属部材の厚み寸法は、例えば、第1端子部61~第3端子部63を構成している板状の金属部材の厚み寸法よりも大きい。
図2及び図4に示すように、コイル部品100は、例えば、コイル70として、第1コイルと、第2コイルと、を有する。
第1コイル及び第2コイルは、それぞれ巻線71によって構成されている。コイル70の各巻線71は、ボビン部30の筒部31の周囲に巻回されている。筒部31の周囲に巻回された巻線71によって、巻回部72(図2参照)が構成されている。各巻線71の両端部は、それぞれ対応する端子部60に電気的に接続されている。一例として、各巻線71の両端部は、それぞれ巻回部72から引き出され対応する端子部60に対して絡げられることで、当該端子部60に対して電気的に接続されている。なお、巻線71において巻回部72から引き出されている部分や、端子部60に対する巻線71の絡げ部については、図示を省略している。各巻線71が絡げられる部位は、端子部60において端子保持部50から突出している部分(例えば、外部端子65を含むL字状の部分とは別に端子保持部50から突出している部分や、端子部60においてボビン部30に埋設されている部分と外部端子65との間の部分)であってもよいし、端子部60においてボビン部30の内部に埋設されている部分であってもよい。
なお、各図において、端子部60に絡げられている巻線71の端部や、巻回部72から端子部60に向けて延びている部分については、図示を省略している。
図2、図4、図6及び図8に示すように、カバー部材80は、互いに対向する第1壁部82aと第2壁部82bとを含む側周壁部82を有する。より詳細には、カバー部材80は、例えば、第1壁部82a、第2壁部82b、第3壁部82c及び第4壁部82dを含む矩形角筒状の側周壁部82(第1側周壁部82)を有する。
また、カバー部材80は、側周壁部82の上端を閉塞する天面部81(図2等参照)を有する。更に、図2、図6及び図7に示すように、カバー部材80は、例えば、下方に向けて開口している。
第1壁部82a~第4壁部82dは、それぞれ平坦な平板状に形成されており、鉛直に配置されている。
図4及び図6に示すように、例えば、第1壁部82aと第2壁部82bとが、左右方向(第1方向及び第2方向)において互いに対向しており、第3壁部82cと第4壁部82dとが、前後方向において互いに対向している。より詳細には、第1壁部82a及び第2壁部82bの各々の板面(壁面)は、例えば、左右方向を向いている。第3壁部82c及び第4壁部82dの各々の板面(壁面)は、例えば、前後方向を向いている。
天面部81は、例えば、平坦な平板状に形成されており、水平に配置されている。カバー部材80が天面部81を有することによって、コイル部品100を基板に実装する際に、マウンタによって天面部81を吸着することができ、コイル部品100を基板に実装する作業を容易に行うことができる。
ただし、天面部81は、平坦に形成されていなくてもよい。また、カバー部材80は天面部81を有していない形状(例えば、上方及び下方に向けてそれぞれ開口している形状)であってもよい。
カバー部材80は、例えば、天面部81の左側面の後部から左方に向けて突出している突出部81a(図1及び図3参照)を有する。突出部81aによって、カバー部材80の向きを容易に判別することができる。
上述のように、カバー部材80は、例えば、ボビン部30を覆うように配置されている。より詳細には、図4に示すように、例えば、第1壁部82aはボビン部30の右方を覆っており、第2壁部82bはボビン部30の左方を覆っており、第3壁部82cはボビン部30の前方を覆っており、第4壁部82dはボビン部30の後方を覆っている。また、図3に示すように、天面部81は、ボビン部30の上方を覆っている。
このように、カバー部材80がボビン部30を覆っているので、コイル部品100の十分な耐圧性を確保することができる。
また、図2及び図3に示すように、第1壁部82aには、例えば、第1壁部82aを左右方向に貫通する貫通穴88aが形成されている。同様に、第2壁部82bには、例えば、第2壁部82bを左右方向に貫通する貫通穴88bが形成されている。貫通穴88aと貫通穴88bとは、互いに対向する位置に配置されている。
第2壁部82bの貫通穴88bは、例えば、ボビン部30の貫通孔36を軸方向に視た形状と略同等の矩形状に形成されている。一方、第1壁部82aの貫通穴88aは、例えば、前後方向に長尺な略矩形状に形成されている(図8参照)。貫通穴88aの上縁及び下縁は、それぞれ水平に配置されている。同様に、貫通穴88bの上縁及び下縁は、それぞれ水平に配置されている。
更に、本実施形態の場合、カバー部材80は、側周壁部82の下端から外方に張り出しているフランジ部86を有する。より詳細には、図6に示すように、カバー部材80は、側周壁部82の下端から周囲(水平方向)に張り出しているフランジ部86と、フランジ部86の周縁から垂下しているとともに、端子保持部50の周囲を囲んでいる第2側周壁部85と、を有する。
フランジ部86は、例えば、平板状に形成されており、水平に配置されている。フランジ部86の上面86a及び下面は、それぞれ略平坦に形成された水平面となっている。ただし、フランジ部86の下面において、例えば、下方に向けて突出している突出部が形成されていてもよい。
図4に示すように、第2側周壁部85は、例えば、平面視矩形状に形成されており、当該第2側周壁部85の内部空間は直方体形状に形成されている。第2側周壁部85の下端は、下方に向けて開口している。本実施形態の場合、第2側周壁部85の下端側の開口が、カバー部材80の開口を構成している。
第2側周壁部85は、端子保持部50の右方を囲む第1壁部85aと、端子保持部50の左方を囲む第2壁部85bと、端子保持部50の前方を囲む第3壁部85cと、端子保持部50の後方を囲む第4壁部85dと、を有する(図4及び図5参照)。
第1壁部85a~第4壁部85dの各々は、例えば、平板状に形成されており、鉛直に配置されている。
図4に示すように、第1壁部85a及び第2壁部85bの各々の板面(壁面)は、左右方向を向いている。第3壁部85c及び第2壁部85bの各々の板面(壁面)は、前後方向を向いている。
また、図6に示すように、フランジ部86において、右側に張り出している部分の左右寸法は、左側に張り出している部分の左右寸法よりも大きい。より詳細には、フランジ部86において、右側に張り出している部分の左右寸法は、第1コア部材11aの基部12の左右寸法よりも大きく、左側に張り出している部分の左右寸法は、第1コア部材11aの基部12の左右寸法と略同等の寸法又は当該左右寸法よりも僅かに大きい寸法に設定されている。
上述のように、カバー部材80は、例えば、下方に向けて開口している。そして、カバー部材80をボビン部30に対して上方から被せ、カバー部材80をボビン部30に対して下方に向けて押し込むことによって、カバー部材80はボビン部30に外挿されている。よって、本実施形態の場合、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向(以下、単に外挿の方向と称する場合がある)は、上下方向である。
また、カバー部材80の貫通穴88a、88bとボビン部30の貫通孔36とが互いに同軸上に配置されている。
図4及び図5に示すように、第1壁部82aの内面(左側の面)は、第1鍔部41の右側面に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第2壁部82bの内面(右側の面)は、第2鍔部42の左側面に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第3壁部82cの内面は、第1鍔部41の前端面及び第2鍔部42の前端面の各々に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第4壁部82dの内面は、第1鍔部41の後端面及び第2鍔部42の後端面の各々に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。
また、図6に示すように、天面部81の内面(下面)と、第1鍔部41の上端面及び第2鍔部42の上端面の各々とは、例えば、互いに近接した状態で対向している。ただし、天面部81の内面と、第1鍔部41の上端面及び第2鍔部42の上端面の各々とは、互いに面接触していてもよい。
図4及び図6に示すように、第1壁部85aの内面は、第1端子保持部52の右側面に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第2壁部85bの内面は、第2端子保持部55の左側面に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第3壁部85cの内面は、第1端子保持部52の前面及び第2端子保持部55の前面の各々に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。第4壁部85dの内面は、第1端子保持部52の後面及び第2端子保持部55の後面の各々に対して平行に対向して配置されていることが好ましい。
また、フランジ部86の下面がボビン部30に対して面接触している(例えば、圧接されている)ことが好ましい。
より詳細には、図6に示すように、カバー部材80のフランジ部86において第1壁部82aから右側に張り出している部分の下面は、例えば、ボビン部30が有する第1端子保持部52の上面に対して圧接されていることが好ましい。フランジ部86において第2壁部82bから左側に張り出している部分の下面は、例えば、ボビン部30が有する第2端子保持部55の上面に対して圧接されていることが好ましい。このようにすることにより、上下方向において、ボビン部30に対するカバー部材80のガタつきをより確実に抑制できる。
また、図6に示すように、凸部46は、第1端子保持部52の上面よりも上方に配置されていることが好ましい。
第1コア部材11aの芯部15は、第1壁部82a(カバー部材80の右側)の貫通穴88aを介して、ボビン部30の貫通孔36に挿入されている(図1参照)。同様に、第2コア部材11bの芯部15(カバー部材80の左側)は、第2壁部82bの貫通穴88bを介して、ボビン部30の貫通孔36に挿入されている。
第1コア部材11aの芯部15の先端面と第2コア部材11bの芯部15の先端面とは、貫通孔36の内部において互いに突き合わされているか又は互いに近接している。すなわち、第1コア部材11aの芯部15の先端面と第2コア部材11bの芯部15の先端面とは、互いに面接触していてもよいし、互いに近接した状態で対向していてもよい。
第1コア部材11aと第2コア部材11bとによって、閉磁路が構成されている。
なお、図4に示すように、ボビン部30にはコイル70が巻回されており、ボビン部30に芯部15が挿通されているため、コイル70は、磁性コア10の周囲に巻回されていることになる。
図4に示すように、第1コア部材11aの前後の外脚部13は、側周壁部82の外側に配置されており、それぞれ第3壁部82c及び第4壁部82dの各々の外面に沿って配置されている。第1コア部材11aの基部12は、側周壁部82の外側に配置されており、当該基部12の内側面12cは、第1壁部82aの外面と対向して配置されている。
同様に、第2コア部材11bの前後の外脚部13は、側周壁部82の外側に配置されており、それぞれ第3壁部82c及び第4壁部82dの外面に沿って配置されている。第2コア部材11bの基部12は、側周壁部82の外側に配置されており、当該基部12の内側面12cは、第2壁部82bの外面と対向又は面接触して配置されている。
より詳細には、図4に示すように、第1コア部材11aの基部12の内側面12cと第1壁部82aの外面との間には間隙が形成されている。一方、第2コア部材11bの基部12の内側面12cと第2壁部82bの外面との間には間隙が形成されていてもよいし、形成されていなくてもよい。
第1コア部材11aの前側の外脚部13の先端面と、第2コア部材11bの前側の外脚部13の先端面とは、互いに突き合わされているか又は互いに近接している。すなわち、第1コア部材11aの前側の外脚部13の先端面と、第2コア部材11bの前側の外脚部13の先端面とは、互いに面接触していてもよいし、互いに近接した状態で対向していてもよい。同様に、第1コア部材11aの後側の外脚部13の先端面と、第2コア部材11bの後側の外脚部13の先端面とは、互いに突き合わされているか又は互いに近接している。
第1コア部材11a及び第2コア部材11bの基部12及び外脚部13は、フランジ部86の上側に配置されており、当該フランジ部86の上面86aに沿って配置されている(図3及び図6参照)。
芯部15の下面は、貫通孔36の内周底面に沿って配置されている。
図3に示すように、第1コア部材11aと第2コア部材11bの下面どうしは、互いに同一平面上に配置されている。第1コア部材11aと第2コア部材11bの各々の下面は、それぞれフランジ部86の上面86aに沿って配置されている。第1コア部材11aと第2コア部材11bの各々の下面と、フランジ部86の上面86aとは、それぞれ互いに面接触していてもよいし、互いに近接した状態で対向していてもよい。
図4及び図6に示すように、第1コア部材11aの基部12の外側面12dは、第2側周壁部85の第1壁部85aの外面よりも内側又は当該外面と面一に配置されていることが好ましい。第2コア部材11bの基部12の外側面12dは、第2側周壁部85の第2壁部85bの外面よりも内側又は当該外面と面一に配置されていることが好ましい。第1コア部材11aの前側の外脚部13の外側面及び第2コア部材11bの前側の外脚部13の外側面の各々は、第2側周壁部85の第3壁部85cの外面よりも内側又は当該外面と面一に配置されていることが好ましい。第1コア部材11aの後側の外脚部13の外側面及び第2コア部材11bの後側の外脚部13の外側面の各々は、第2側周壁部85の第4壁部85dの外面よりも内側又は当該外面と面一に配置されていることが好ましい。
このように、本実施形態の場合、磁性コア10は、カバー部材80を介してボビン部30に挿入されている。したがって、ボビン部30とカバー部材80との位置関係を良好に維持することによって、磁性コア10とコイル70との位置関係も良好に維持されるので、より安定したコイル部品100の特性を実現することができる。
ここで、本実施形態の場合、コイル部品100は、磁性コア10の周囲に巻き付けられている第1固定テープ90(図4及び図6参照)を備えている。第1固定テープ90によって、第1コア部材11a及び第2コア部材11bの各々の芯部15がボビン部30の貫通孔36に挿入されている状態が良好に維持されている。
より詳細には、図4に示すように、第1固定テープ90は、例えば、第2コア部材11bの基部12の外側面12d、第2コア部材11bの前側の外脚部13の外面、第1コア部材11aの前側の外脚部13の外面、第1コア部材11aの基部12の外側面12d、第1コア部材11aの後側の外脚部13の外面、第2コア部材11bの後側の外脚部13の外面、及び、再び第2コア部材11bの基部12の外側面12dに沿って巻き付けられている。
本実施形態の場合、第1固定テープ90は、一方向に長尺な帯状に形成されている。第1固定テープ90は、例えば、予め粘着層が形成されている粘着テープであってもよいし、コイル部品100を組み立てる際に接着剤を用いて接着される帯状部材であってもよい。
更に、本実施形態の場合、コイル部品100は、磁性コア10及びカバー部材80の各々の巻き付けられている第2固定テープ95(図4及び図6参照)を備えている。第2固定テープ95によって、磁性コア10はボビン部30及びカバー部材80の各々に対して良好に固定されている。
より詳細には、図4及び図6に示すように、第2固定テープ95は、例えば、第1固定テープ90の外面の全周、及び、第2側周壁部85の第1壁部85aの外面、第2側周壁部85の第2壁部85bの外面、第2側周壁部85の第3壁部85cの外面、第2側周壁部85の第4壁部85dの外面に沿って巻き付けられている。
本実施形態の場合、第2固定テープ95は、一方向に長尺な帯状に形成されている。第2固定テープ95は、例えば、予め粘着層が形成されている粘着テープであってもよいし、コイル部品100を組み立てる際に接着剤を用いて接着される帯状部材であってもよい。図6に示すように、第2固定テープ95の上部が、第1固定テープ90の周囲に巻き付けられている。
第1固定テープ90の上下寸法は、例えば、磁性コア10の上下寸法と略同等に設定されている。第2固定テープ95の上下寸法は、例えば、磁性コア10の上下寸法より大きく、カバー部材80の上下寸法より小さい。
ここで、図4及び図5に示すように、平面視において、各外部端子65は、コイル部品100における外部端子65を除いた部分の外形線よりも外側に突出していることが好ましい。また、当該外形線からの第1端子部61~第3端子部63の各外部端子65の突出長(図4に示す寸法W1、W2、W3、W4)は、互いに実質的に同等であるとともに、当該外形線からの第4端子部64の各外部端子65の突出長(図4に示す寸法W5、W6)は、互いに実質的に同等であることがより好ましい。
本実施形態の場合、上述のように、各外部端子65の先端部の延出方向である左右方向において、カバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢しているので、ボビン部30に対するカバー部材80の左右方向における相対的な変位が規制されている。このため、各外部端子65が外形線よりも外側に実質的に均等に突出している状態を容易に実現及び維持することができる。
しかも、各外部端子65の左右寸法を設定する際に、左右方向における、ボビン部30に対するカバー部材80の相対的な変位を考慮する必要がなくなるため、外部端子65を含めたコイル部品100全体の外形寸法をより小さく設定することができる。
本実施形態の場合、一例として、各寸法W1~W4は、左右方向における、第2固定テープ95の右側面から第1端子部61~第3端子部63の各外部端子65の先端面までの長さ寸法であり、寸法W4、W5の各々は、左右方向における、第2固定テープ95の左側面から第4端子部64の各外部端子65の先端面までの長さ寸法である。
第1コア部材11a及び第2コア部材11bの各々は、それらの全体が磁性材料によって一体成形されている。
ボビン部30は、例えば、その全体が樹脂等の絶縁材料により一体成形されている。
カバー部材80は、例えば、その全体が樹脂等の絶縁材料によって一体成形されている。
ここで、図3及び図8に示すように、例えば、カバー部材80とボビン部30との一方がバネ片83を有し、カバー部材80とボビン部30との他方が凸部46及び凹部47を有する。本実施形態の場合、一例として、カバー部材80がバネ片83を有しており、ボビン部30が凸部46及び凹部47を有している。
より詳細には、本実施形態の場合、バネ片83が凸部46によって押圧されて、バネ片83が第2方向に向けて弾性変形しているとともに、バネ片83がボビン部30を第1方向に向けて弾性的に付勢している。
また、図3に示すように、ボビン部30は、例えば、第1壁部82aに沿って配置されている第1側面45と、第2壁部82bに沿って配置されている第2側面48と、を有する。そして、第1壁部82aと第1側面45との少なくとも一方がバネ片83を有し、第1壁部82aと第1側面45との少なくとも他方が凸部46及び凹部47を有している。更に、第2側面48と第2壁部82bとがそれぞれ平坦に形成されているとともに互いに面接触している。
より詳細には、本実施形態の場合、カバー部材80をボビン部30に対して外挿すると、バネ片83の付勢力によって、第1方向(左方)においてカバー部材80とボビン部30との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢し、第2側面48と第2壁部82bとが互いに面接触するようにコイル部品100が構成されている。よって、専用の治具を用いることなく、ボビン部30に対するカバー部材80の位置決めを容易に行うことができる。しかも、第2側面48と第2壁部82bとが互いに面接触している状態が良好に維持されるため、Z軸周り及びY軸周りの各々において、ボビン部30に対するカバー部材80の相対的な変位も規制することができる。よって、上述の各寸法W1~W4が互いに同等であるとともに、上述の寸法W5とW6とが互いに同等である状態をより容易に実現及び維持することができる。
しかも、左右方向において各外部端子65の寸法を設定する際に、第2側面48から第1端子部61~第3端子部63の各外部端子65の先端面までの寸法と、第2側面48から第4端子部64の各外部端子65の先端面までの寸法と、を考慮することによって、上述の構成を容易に実現できる。よって、外部端子65を含めたコイル部品100全体の外形寸法を更に小さく設定することができる。
より詳細には、本実施形態の場合、カバー部材80の第1壁部82aがバネ片83を有しており、ボビン部30の第1側面45が凸部46及び凹部47を有している。
図3に示すように、本実施形態の場合、第1側面45は、第1鍔部41の右側面によって構成されている。また、第2側面48は、例えば、第2鍔部42の左側面によって構成されている。よって、第1側面45(後述の基準面49)は、第1方向(本実施形態の場合、左右方向)に対して直交している。一方、第2側面48は、第1方向(本実施形態の場合、左右方向)に対して直交している。また、第1側面45は右方を向いて配置されており、第2側面48は左方を向いて配置されている。
また、第1側面45は、バネ片83よりも左側に配置されている。また、バネ片83の付勢の方向は左方(第1方向)であり、第2側面48が向いている方向と一致している。このため、第2側面48は、バネ片83によって左方(第2壁部82b側)に付勢されて第2壁部82bの内面に対して良好に面接される。
図8に示すように、本実施形態の場合、バネ片83は、第1壁部82aの一部分によって構成されている。また、バネ片83の延伸方向は下方である。換言すると、バネ片83は、第1壁部82aに形成されている貫通穴88aの上縁から下方に向けて延出して形成されている。すなわち、バネ片83の上端部が一端部83aを構成しており、当該上端部が第1壁部82aによって支持されている。より詳細には、バネ片83の上端部が固定端となっており、バネ片83の下端部が自由端となっており、当該下端部が先端部83cを構成している。
また、以下の説明において、第1壁部82aにおけるバネ片83以外の部分を主部821aと称する。
なお、本実施形態の場合、バネ片83は、少なくとも第1側面45に沿って配置されればよい。よって、例えば、バネ片83は、天面部81の一部分と、第1壁部82aの一部分とによって構成されていてもよい。
図1、図2及び図8に示すように、バネ片83は、例えば、前後方向において、ボビン部30の貫通孔36を間に挟むようにして、第1壁部82aの前部と後部とのそれぞれに形成されている。換言すると、貫通孔36は、前側のバネ片83と後側のバネ片83との間に配置されている。このように、2つのバネ片83が、前後方向、すなわち第1方向に対して直交する方向において、互いに並んで形成されていることによって、第1方向においてバネ片83が第1側面45をより良好に弾性的に付勢している構造を実現することができるとともに、ボビン部30の前側と後側とをそれぞれバランス良く押圧できるので、ボビン部30に対するカバー部材80のZ軸周り及びX軸周りの各々の相対的な変位も規制することができる。
各バネ片83は、例えば、互いに平行に延在している。
各バネ片83は、例えば、略平坦な平板状に形成されている板バネである。
第1方向(左右方向)に視た各バネ片83の形状は、例えば、上下方向に長尺な略矩形状となっている。また、バネ片83の厚み寸法は、上下方向における位置にかかわらず略一定であり、第1壁部82aの厚み寸法と同等に設定されている。
また、図6に示すように、バネ片83は、第2方向(右方)に向けて凸に屈曲しているとともに、第1方向(左方)に向けて凸に屈曲している。
より詳細には、各バネ片83は、例えば、上端が第1壁部82aの主部821aに支持されている一端部83aと、一端部83aの下端に連接されている先端部83cと、を含む。そして、先端部83cは、一端部83aに連接されている中間部832と、中間部832に連接されている最先端部833と、を含む。
一端部83aは、貫通穴88aの上縁から下方に向けて延出しており、中間部832は、一端部83aの下縁から下方に向けて左側への変位量が多くなるように屈曲している。最先端部833は、中間部832の下縁から下方に向けて延出している。
更に詳細には、一端部83aの外面と中間部832の外面との境界部は、例えば、第1壁部82aの外面よりも外側に突出している。また、中間部832の内面831bと最先端部833の内面831cの境界部は、例えば、第1壁部82aの内面よりも内側に突出していることが好ましい。
本実施形態の場合、上述のように、第1コア部材11aの基部12の内側面12cと第1壁部82aの外面との間には間隙が形成されている(図4参照)。これにより、バネ片83の一部分が、第1壁部82aの外面よりも外側(右側)に突出していても、バネ片83と基部12とが互いに干渉してしまうことが抑制されている。
各バネ片83は、例えば、カバー部材80と一体成形されている。よって、バネ片83は、カバー部材80を構成している樹脂材料と同種の樹脂材料によって構成されている。
ただし、バネ片83は、例えば、インサート成形によって、カバー部材80に対して組み込まれていてもよい。この場合、バネ片83は、金属によって構成されている。また、バネ片83は、カバー部材80とは別体に成形されており、例えば、接着剤等によってカバー部材80に固定されていてもよい。この場合、バネ片83は、カバー部材80を構成している樹脂材料と同種の樹脂材料によって構成されていてもよいし、金属などの他の材料によって構成されていてもよい。
また、図1及び図2に示すように、凸部46及び凹部47は、第1側面45(第1鍔部41の右側面)において、一対のバネ片83と対応した箇所にそれぞれ形成されている。したがって、凸部46及び凹部47は、一例として、貫通孔36を間に挟んで、第1側面45の前部と後部とのそれぞれに形成されている。換言すると、貫通孔36は、前側の凸部46及び凹部47と後側の凸部46及び凹部47との間に配置されている。
ここで、凸部46の少なくとも一部分は、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向に向けて、バネ片83の弾性復元力が増大する方向に傾斜していることが好ましい。図6に示すように、本実施形態の場合、一例として、凸部46は、下方に向けて、第2方向(右方)への突出量が増大している。
更に、バネ片83側に向けた凸部46の突出量は、凹部47側の端部46bにおいて最大となっていることが好ましい。
これにより、バネ片83が当該端部46bを押圧する力を十分に確保することができし、先端部83cが端部46bに対して係止している状態を良好に維持することができる。よって、カバー部材80がボビン部30を上方に付勢した状態を良好に維持することができるので、より確実に、ボビン部30がカバー部材80から脱落してしまうことを規制できる。
本実施形態の場合、図6に示すように、第1側面45は、凸部46及び凹部47の各々に加えて、各凸部46の上側に配置されている前後一対の案内部45bと、第1側面45における凸部46、凹部47及び案内部45b以外の部分である基準面49と、を更に有する。
図3、図6及び図9(b)に示すように、凹部47は、凸部46よりも左方に向けて窪んでいる。より詳細には、各凹部47は、基準面49と面一に配置されており、第1方向に対して直交する平坦面となっている。また、各凹部47の下縁は、第1端子保持部52の上面の左縁に連接されている。
凸部46は、凹部47から右方(第1壁部82a側)に向けて突出している。より詳細には、凸部46は、例えば、下方に向けて右側に変位する方向に傾斜している傾斜面と、凹部47との境界部である段差面46aと、を有している。本実施形態の場合、凸部46の傾斜面の下縁が、端部46bとなっている。また、段差面46aは、端部46bと凹部47の上縁とに亘って配置されている。
各凸部46の上縁は、対応する案内部45bの下縁と連接されており、段差面46aの左縁は、対応する凹部47の上縁に連接されている。また、本実施形態の場合、段差面46aは、平坦に形成されており水平に配置されている。段差面46aの左右寸法(凸部46と凹部47との高低差)は、段差面46aの幅方向(前後方向)における位置にかかわらず略一定となっている。
また、凸部46の傾斜面は、左右方向に対して直交する平面を、前後方向に延在する軸回りにおいて、下方に向けて右側に変位する方向に傾けた形状となっている。したがって、当該傾斜面において、上下方向における位置が互いに等しい部位であれば、右方向への突出量(凹部47を基準とした突出量)は、幅方向(前後方向)における位置にかかわらず同等となっている。
なお、本発明はこの例に限らず、例えば、凸部46は傾斜面を有しておらず、凸部46の外側面は第1方向に対して直交する平坦面となっていてもよい。
前後一対の案内部45bは、基準面49から左側に窪んでいる。より詳細には、前後一対の案内部45bは、それぞれ上方に向けて窪み量がテーパー状に増大している。前側の案内部45bは、前側の凸部46と連続して形成されており、後側の案内部45bは、後側の凸部46と連続して形成されている。また、各案内部45bは、例えば、第1鍔部41の上端面から凸部46の上縁に亘って形成されている。
また、第1鍔部41の上端部において、前後方向における中央部には、上方及び左右方向の各々に向けて開放している切欠形状部45a(図9(a)及び図9(c)参照)が形成されており、前側の案内部45bは切欠形状部45aよりも前側に配置されており、後側の案内部45bは切欠形状部よりも後側に配置されている。
ここで、本実施形態の場合、基準面49に対する案内部45bの傾斜角度と基準面49に対する凸部46の傾斜角度とは、互いに同等の傾斜角度に設定されており、案内部45bの傾斜面と凸部46の傾斜面とは互いに延長上に配置されている。換言すると、案内部45bの傾斜面と凸部46の傾斜面とは、互いに面一に配置されている(図6及び図9(b)参照)。また、案内部45bの幅寸法(前後寸法)と凸部46の前後寸法とは、互いに同等の寸法に設定されている。したがって、案内部45bと凸部46の傾斜面とを含む傾斜面は、上下に長尺な一連の(一定の傾斜角度の)傾斜面である。なお、案内部45bと凸部46の傾斜面とを含む傾斜面の傾斜角度は、二次曲線状態の曲線状に変化していてもよい。
本実施形態の場合、カバー部材80がボビン部30に対して外挿される際に、バネ片83は、凸部46によって右側に押圧されて、第2方向に弾性変形しつつ、揺動する。より詳細には、一対のバネ片83の先端部83cは、対応する案内部45bに沿って凸部46に案内され、続いて凸部46の傾斜面に沿って下方に向けて摺動しつつバネ力を蓄え、凸部46における凹部47側の端部46bを乗り越える際に、バネ片83は最大まで弾性変形した状態となる。その後、バネ片83のバネ力の一部を開放しつつ(弾性復元しつつ)、先端部83cの進入部84bが凹部47に落ち込み、バネ片83の先端部83cが凸部46に対して係止される。
このように、本実施形態の場合、バネ片83が余力を持った状態(バネ片83が最大まで弾性変形した状態よりも弾性変形量が少ない状態で)で、当該バネ片83が凸部46に対して係止されるので、バネ片83を構成している樹脂材料におけるクリープが発生しにくい構造とすることができる。よって、バネ片83のバネ特性を良好に維持することができる。また、バネ片83が最大まで弾性変形している状態で凸部46に対して係止される場合と比較して、バネ片83の第2方向(右方)への弾性変形量が少なくなるので、カバー部材80の左右寸法を小さくすることができる。
更には、カバー部材80をボビン部30から上方に引き抜こうとする際には、バネ片83は、再び凸部46の端部46bを乗り越える必要があるため、第2方向に弾性変形しつつ揺動することになる。このため、バネ片83のバネ力が弱まっていたとしても、バネ片83は、この際にバネ片83がバネ力を十分に発揮できることが期待できるので、ボビン部30からのカバー部材80の引き抜きが抑制される。
更に、図6に示すように、進入部84bは他方(本実施形態の場合、ボビン部30)に対して非接触となっていることが好ましい。
これにより、バネ片83が凸部46の端部46bを上向きに押す力を十分に確保できるので、より確実に、ボビン部30がカバー部材80から脱落してしまうことを規制できるとともに、フランジ部86の下面がボビン部30に対して面接触(圧接)している状態を良好に維持することができる。
また、接触部84aは、他方(本実施形態の場合、ボビン部30)に対して線接触又は点接触していることが好ましい。
このようにすることにより、ボビン部30に対して接触部84a(バネ片83)が接触する領域の広さを小さくすることができる。よって、ボビン部30において接触部84aと接触する部位の寸法や傾斜角度にかかわらず、バネ片83をボビン部30に対して適正に(意図した位置に)位置決めすることができる。
ただし、接触部84aは、例えば、面接触していてもよい。この場合、例えば、接触部84aにおいて、高さ寸法(上下寸法)が幅寸法(前後寸法)よりも小さいことが好ましい。そして、接触部84aにおいて、幅寸法に対して高さ寸法が更に小さくなると、線接触となる。つまり、接触部84aがボビン部30に対して線接触しているとは、接触部84aにおいて、幅寸法に対して高さ寸法が大幅に小さい状態を意味している。
更に、バネ片83における接触部84aよりも基端側の一部分83bが、他方(本実施形態の場合、ボビン部30)から離間していることがより好ましい。
このようにすることにより、ボビン部30に対して接触部84a(バネ片83)が接触する領域の広さをより小さくすることができる。よって、ボビン部30において接触部84aと接触する部位の寸法や傾斜角度にかかわらず、バネ片83をボビン部30に対して適正に(意図した位置に)位置決めすることができる。
本実施形態の場合、図6に示すように、中間部832の内面831bにおける一部分が、凸部46に対して接触している接触部84aとなっている。接触部84aは、例えば、凸部46の凹部47側の端部46b(段差面46aの右縁)に対して、前後方向に沿って線接触している。また、本実施形態の場合、先端部83cにおいて、接触部84aよりも下側(先端側)且つ接触部84aよりも第1方向側の部分が進入部84bとなっている。
より詳細には、中間部832は、例えば、上方に向けて右側に変位する方向に傾斜している。このため、バネ片83がボビン部30を弾性的に付勢することによって、凸部46における凹部47側の端部46bに対して、左上に押し上げる力が働くこととなる。
最先端部833は、例えば、下方に向けて右側に変位する方向に傾斜している。また、中間部832の内面831bと最先端部833の内面831cとの境界部は、段差面46aの右縁よりも左側(第1方向の側)に配置されている。より詳細には、内面831bにおける接触部84aよりも下側の部分及び最先端部833の内面831c(進入部84b)は、それぞれ段差面46aの右縁よりも左側に配置されており、中間部832の外面及び最先端部833の外面は、段差面46aの右縁よりも右側に配置されている。また、先端部83cにおいて、接触部84aよりも下側の部分は、凹部47に対して非接触となっている。
なお、本実施形態の場合、中間部832の内面831bにおける接触部84aよりも下側(先端側)の部分及び最先端部833の内面831cの各々が、当該接触部84aよりも左側(第1方向側)に位置しており凹部47に入り込んでいる。
ただし、最先端部833の内面831cは、必ずしもその全体が接触部84aよりも左側になくてもよく、例えば、当該内面831cの一部分が段差面46aの右縁よりも右側に配置されていてもよい。また、バネ片83は、必ずしも最先端部833を有していなくてもよい。
ここで、図7は、カバー部材80がボビン部30に対して外挿される前の状態、すなわちバネ片83に外力が作用していない状態を示している。図7において、便宜的に凸部46及び凹部47をそれぞれ二点鎖線で示している。
図7に示すように、カバー部材80がボビン部30に対して外挿される前の状態において、一端部83aの外面及び内面は、例えば、それぞれ左右方向に対して直交している。また、一端部83aの外面は、例えば、主部821aの外面と面一に配置されており、一端部83aの内面は、例えば、主部821aの内面と面一に配置されている。
同様に、カバー部材80がボビン部30に対して外挿される前の状態において、最先端部833の外面及び内面831cは、例えば、それぞれ左右方向に対して直交している。ただし、最先端部833の外面は、主部821aの外面よりも内側に配置されており、最先端部833の内面831cは、主部821aの内面よりも内側に配置されている。
また、カバー部材80がボビン部30に対して外挿される前の状態において、例えば、中間部832の外面は、主部821aの外面よりも内側に配置されており、中間部832の内面831bは、主部821aの内面よりも内側に配置されている。
したがって、カバー部材80がボビン部30に対して挿入される前の状態において、バネ片83の一部分(例えば、中間部832及び最先端部833)は、主部821aよりも、第1方向側に位置している。より詳細には、図7に示すように、バネ片83の一部分(中間部832の内面831b及び最先端部833の内面831c)は、段差面46aの右側縁よりも左側に位置している。
これにより、第1方向におけるボビン部30の寸法に製造バラツキがあったとしても、バネ片83が凸部46に対して安定して接触するため、カバー部材80は第1側面45(ボビン部30)を良好に弾性的に付勢することができる。
本実施形態に係るコイル部品100は、以上のように構成されている。このようなコイル部品100は、一例として、高耐圧のパルストランスとして用いることができる。ただし、コイル部品100の用途はこの例に限らない。
コイル部品100の組み立ては、例えば、以下のようにして行うことができる。
先ず、ボビン部30の筒部31の周囲にコイル70(第1コイル及び第2コイル)の各巻線71を巻回する。各巻線71の端部の各々は、対応する端子部60の絡げ端子(不図示)に絡げ、溶接固定又は半田による固定を行う。
次に、カバー部材80をボビン部30に対して上方から被せる。この際に、例えば、バネ片83の先端部83cは、先ず、第1側面45の対応する案内部45bに配置される。そして、カバー部材80をボビン部30に対して下方に押し込むと、バネ片83の進入部84bが、案内部45bの傾斜面と凸部46の傾斜面との各々に沿って下方に向けて摺動しつつ弾性変形することにより、凸部46がバネ片83からの付勢力を受け、第2壁部82bの内面は、第2側面48と面接触する。そして、進入部84bが凸部46の端部46bを乗り越えると、バネ片83は弾性復元し、その弾性復元の際に、バネ片83のバネ力によって、ボビン部30はカバー部材80に対して相対的に押し上げられ、フランジ部86の下面がボビン部30に対して圧接される(面接触する)。このようにして、カバー部材80はボビン部30に対して外挿される。ただし、例えば、カバー部材80をボビン部30に対して上方から被せる際に、フランジ部86の下面がボビン部30に対して面接触するまで、カバー部材80をボビン部30に対して下方に押し込んでもよい。
次に、第1コア部材11aの芯部15を貫通穴88aから貫通孔36に挿入する一方で、第2コア部材11bの芯部15を貫通穴88bから貫通孔36に挿入する。
次に、第1固定テープ90を、磁性コア10の周囲に、少なくとも1周以上巻き付ける。これにより、磁性コア10をカバー部材80及びボビン部30に対して固定することができる。更に、第2固定テープ95を、第1固定テープ90の周囲及びカバー部材80の第2側周壁部85の周囲の各々に対して、少なくとも1周以上巻き付ける(図4及び図6参照)。これにより、磁性コア10をカバー部材80及びボビン部30に対してより確実に固定することができる。
こうして、コイル部品100が得られる。
ここで、上述のように、凸部46の少なくとも一部分は、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向に向けて、バネ片83の弾性復元力が増大する方向に傾斜していることが好ましい。
これにより、カバー部材80をボビン部30に対して下方に押し込む際に、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向に向けて、バネ片83の弾性変形量をスムーズに増大させることができる。しかも、上述のように、バネ片83は、ボビン部30に対するカバー部材80の外挿の方向におけるバネ片83の上端部(一端部83a)が支持されている片持ち式の構造である。このため、本実施形態のように、凸部46が外挿の方向(下方)に向けて第2方向への突出量が増大している場合において、バネ片83は、凸部46の形状に沿って、スムーズに弾性変形することができる。
以上、図面を参照して各実施形態を説明したが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。
例えば、上記においては、カバー部材80がボビン部30を弾性的に付勢している例を説明したが、本発明はこの例に限らず、ボビン部30がカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。すなわち、ボビン部30が弾性変形しており、ボビン部30はその弾性復元力によってカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。
この場合、例えば、ボビン部30がカバー部材80を弾性的に付勢するバネ片83を有し、カバー部材80が、凸部46と、凸部46よりも第1方向側に向けて窪んでいる凹部47と、を有していてもよい。この場合、例えば、右方向が第1方向となり、左方向が第1方向に対する反対方向(第2方向)となる。
更に、本発明においては、カバー部材80がボビン部30を弾性的に付勢しているとともに、ボビン部30がカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。すなわち、カバー部材80が弾性変形しており、カバー部材80はその弾性復元力によってボビン部30を弾性的に付勢しているとともに、ボビン部30が弾性変形しており、ボビン部30はその弾性復元力によってカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。
この場合、カバー部材80がボビン部30を弾性的に付勢している方向と、ボビン部30がカバー部材80を弾性的に付勢している方向とは、それぞれ実装面に対して平行な方向であるとともに、互いに異なる方向(例えば、互いに直交する方向)であってもよい。換言すると、例えば、カバー部材80は、第1方向において、ボビン部30を弾性的に付勢しており、ボビン部30は、第2方向において、カバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。また、カバー部材80が、第1方向に向けてボビン部30を弾性的に付勢しており、ボビン部30が、第2方向に向けてカバー部材80を弾性的に付勢していてもよいし、又はその逆であってもよい。
また、上記においては、カバー部材80がボビン部30を第1方向に向けて弾性的に付勢している例を説明したが、本発明はこの例に限らず、カバー部材80は、第1方向と第2方向との双方に向けて、ボビン部30を弾性的に付勢していてもよい。
より詳細には、例えば、カバー部材80は、第1方向側(第1壁部82a)と、第2方向側(第2壁部82b)との両側において、ボビン部30を弾性的に付勢しているバネ片83を有していてもよい。この場合、ボビン部30の第1側面45と第2側面48との両側において、凸部46及び凹部47がそれぞれ形成されていることが好ましい。
このようにすることにより、第1方向側のバネ片83がボビン部30を左上に向けて押し上げる力と、第2方向側のバネ片83がボビン部30を右上に向けて押し上げる力と、が働くこととなる。そして、第1方向側のバネ片83による左方への力と第2方向側のバネ片83による右方への力が互いに相殺される一方で、第1方向側のバネ片83及び第2方向側のバネ片83の双方の上方への力は合算され、各バネ片83の合力は実質的に真上向きとなる。よって、バネ片83によるY軸周りにおける回転力が相殺されるので、カバー部材80の上下方向における傾きを抑制することができる。
なお、この場合においても、上述したようにボビン部30がカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。すなわち、ボビン部30が、第1方向と第2方向との両方に向けてカバー部材80を弾性的に付勢していてもよい。
また、上記においては、磁性コア10が2つのEコアを備えて構成されている例を説明したが、本発明はこの例に限らず、磁性コア10はEコアとIコアとを備えて構成されていてもよい。
更に、磁性コア10は、2つのTコアを備えて構成されていたり、TコアとIコアとを備えて構成されていてもよい。この場合、平面視において、磁性コア10の全体形状がH字状となっている。
また、上記においては、磁性コア10が芯部15を有する例を説明したが、磁性コア10は、芯部15を有していない構成であってもよい。すなわち、磁性コア10は、それぞれU字状の2つのコア部材を備えて構成されていてもよいし、U字状のコア部材とI字状のコア部材とを備えて構成されていてもよい。この場合、平面視において、磁性コア10の全体形状が矩形環状となっている。
また、上記においては、磁性コア10が2つの部材(第1コア部材11aと第2コア部材11b)を備える例を説明したが、磁性コア10は全体が一体のものであってもよいし、3つ以上の部材を備えて構成されていてもよい。
また、上記においては、バネ片83の延伸方向が下方である例を説明したが、例えば、バネ片83の延伸方向は上方であってもよい。この場合、例えば、バネ片83は、第1壁部82aに形成されている貫通穴88aの下縁から上方に向けて延出して形成されている。すなわち、バネ片83の上端部が自由端となっており(先端部83cを構成しており)、バネ片83の下端部が固定端(一端部83a)となっていてもよい。
本実施形態は以下の技術思想を包含する。
(1)ボビン部と、
前記ボビン部に挿通されている磁性コアと、
前記ボビン部に巻回されているコイルと、
前記ボビン部に外挿されることによって前記ボビン部を覆っているカバー部材と、
を備えるコイル部品であって、
前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が、他方を弾性的に付勢するバネ片を有し、
前記バネ片は、前記ボビン部に対する前記カバー部材の外挿の方向における当該バネ片の一端部が支持されているとともに、前記一端部から当該バネ片の先端部に向けて延伸している片持ち式の構造であり、
前記バネ片の付勢力により、実装面に対して平行な方向における第1方向において、前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢しており、
前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも他方は、凸部と、前記凸部よりも前記第1方向側に向けて窪んでいる凹部と、を有し、
前記凹部は、前記凸部に対して前記バネ片の延伸方向の側に隣接しており、
前記バネ片の先端部は、前記凸部に対して接触して当該凸部を付勢している接触部と、前記接触部よりも先端側に位置しており前記凹部に入り込んでいる進入部と、を有し、
前記進入部が前記接触部よりも前記第1方向の側に位置しているとともに、前記接触部と前記凸部との接触箇所において前記カバー部材が前記ボビン部を上方に付勢する力が生じるように前記バネ片が屈曲しているコイル部品。
(2)前記進入部は前記他方に対して非接触となっている(1)に記載のコイル部品。
(3)前記凸部の少なくとも一部分は、前記ボビン部に対する前記カバー部材の外挿の方向に向けて、前記バネ片の弾性復元力が増大する方向に傾斜している(1)又は(2)に記載のコイル部品。
(4)前記バネ片側に向けた前記凸部の突出量は、前記凹部側の端部において最大となっている(3)に記載のコイル部品。
(5)前記バネ片における前記接触部よりも基端側の一部分が、前記他方から離間している(1)から(4)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(6)前記接触部は、前記他方に対して線接触又は点接触している(5)に記載のコイル部品。
(7)前記カバー部材と前記ボビン部との一方が前記バネ片を有し、
前記カバー部材と前記ボビン部との他方が前記凸部及び前記凹部を有する(1)から(6)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(8)前記カバー部材は、互いに対向する第1壁部と第2壁部とを含む側周壁部を有し、
前記ボビン部は、前記第1壁部に沿って配置されている第1側面を有し、
前記第1壁部と前記第1側面との少なくとも一方が前記バネ片を有し、
前記第1壁部と前記第1側面との少なくとも他方が前記凸部及び前記凹部を有し、
前記ボビン部は、前記第2壁部に沿って配置されている第2側面を有し、
前記第2側面と前記第2壁部とがそれぞれ平坦に形成されているとともに互いに面接触している(1)から(6)のいずれか一項に記載のコイル部品。
(9)前記カバー部材は、前記側周壁部の下端から外方に張り出しているフランジ部を有し、
前記フランジ部の下面が前記ボビン部に対して面接触している(8)に記載のコイル部品。
10 磁性コア
11a 第1コア部材
11b 第2コア部材
12 基部
12c 内側面
12d 外側面
13 外脚部
15 芯部
30 ボビン部
31 筒部
32 上壁部
33 下壁部
34 前壁部
35 後壁部
36 貫通孔
40 鍔部
41 第1鍔部
42 第2鍔部
45 第1側面
45a 切欠形状部
45b 案内部
46 凸部
46a 段差面
46b 端部
47 凹部
48 第2側面
49 基準面
50 端子保持部
52 第1端子保持部
53 第1突起部
55 第2端子保持部
56 第2突起部
59 張出部
60 端子部
61 第1端子部
62 第2端子部
62b 脚部
63 第3端子部
64 第4端子部
64a 連結部
64b 脚部
65 外部端子
70 コイル
70a 第1コイル
70b 第2コイル
71 巻線
72 巻回部
80 カバー部材
81 天面部
81a 突出部
82 側周壁部(第1側周壁部)
82a 第1壁部
821a 主部
82b 第2壁部
82c 第3壁部
82d 第4壁部
83 バネ片
83a 一端部
83b 一部分
831b 内面
83c 先端部
831c 内面
832 中間部
833 最先端部
84 先端部
84a 接触部
84b 進入部
85 第2側周壁部
85a 第1壁部
85b 第2壁部
85c 第3壁部
85d 第4壁部
86 フランジ部
86a 上面
88 貫通孔(第2貫通孔)
88a 貫通穴
88b 貫通穴
90 第1固定テープ
95 第2固定テープ
100 コイル部品

Claims (9)

  1. ボビン部と、
    前記ボビン部に挿通されている磁性コアと、
    前記ボビン部に巻回されているコイルと、
    前記ボビン部に外挿されることによって前記ボビン部を覆っているカバー部材と、
    を備えるコイル部品であって、
    前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が、他方を弾性的に付勢するバネ片を有し、
    前記バネ片は、前記ボビン部に対する前記カバー部材の外挿の方向における当該バネ片の一端部が支持されているとともに、前記一端部から当該バネ片の先端部に向けて延伸している片持ち式の構造であり、
    前記バネ片の付勢力により、実装面に対して平行な方向における第1方向において、前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも一方が他方を弾性的に付勢しており、
    前記カバー部材と前記ボビン部との少なくとも他方は、凸部と、前記凸部よりも前記第1方向側に向けて窪んでいる凹部と、を有し、
    前記凹部は、前記凸部に対して前記バネ片の延伸方向の側に隣接しており、
    前記バネ片の先端部は、前記凸部に対して接触して当該凸部を付勢している接触部と、前記接触部よりも先端側に位置しており前記凹部に入り込んでいる進入部と、を有し、
    前記進入部が前記接触部よりも前記第1方向の側に位置しているとともに、前記接触部と前記凸部との接触箇所において前記カバー部材が前記ボビン部を上方に付勢する力が生じるように前記バネ片が屈曲しているコイル部品。
  2. 前記進入部は前記他方に対して非接触となっている請求項1に記載のコイル部品。
  3. 前記凸部の少なくとも一部分は、前記ボビン部に対する前記カバー部材の外挿の方向に向けて、前記バネ片の弾性復元力が増大する方向に傾斜している請求項1又は2に記載のコイル部品。
  4. 前記バネ片側に向けた前記凸部の突出量は、前記凹部側の端部において最大となっている請求項3に記載のコイル部品。
  5. 前記バネ片における前記接触部よりも基端側の一部分が、前記他方から離間している請求項1から4のいずれか一項に記載のコイル部品。
  6. 前記接触部は、前記他方に対して線接触又は点接触している請求項5に記載のコイル部品。
  7. 前記カバー部材と前記ボビン部との一方が前記バネ片を有し、
    前記カバー部材と前記ボビン部との他方が前記凸部及び前記凹部を有する請求項1から6のいずれか一項に記載のコイル部品。
  8. 前記カバー部材は、互いに対向する第1壁部と第2壁部とを含む側周壁部を有し、
    前記ボビン部は、前記第1壁部に沿って配置されている第1側面を有し、
    前記第1壁部と前記第1側面との少なくとも一方が前記バネ片を有し、
    前記第1壁部と前記第1側面との少なくとも他方が前記凸部及び前記凹部を有し、
    前記ボビン部は、前記第2壁部に沿って配置されている第2側面を有し、
    前記第2側面と前記第2壁部とがそれぞれ平坦に形成されているとともに互いに面接触している請求項1から6のいずれか一項に記載のコイル部品。
  9. 前記カバー部材は、前記側周壁部の下端から外方に張り出しているフランジ部を有し、
    前記フランジ部の下面が前記ボビン部に対して面接触している請求項8に記載のコイル部品。
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