JP2022130289A - 高分子化合物及びそれを用いた発光素子 - Google Patents
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Abstract
【課題】輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な高分子化合物を提供すること。【解決手段】式(0)で表される第一の構成単位と、前記第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、を含む、高分子化合物。TIFF2022130289000149.tif37149[式中、a及びbは、0~3の整数;R1及びR2は、独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基等;R0は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基等、但し、R0の少なくとも1つは、式(D-C)で表される基]TIFF2022130289000150.tif13149【選択図】なし
Description
本発明は、高分子化合物及びそれを用いた発光素子に関する。
しかし、上記の高分子化合物を用いて製造される発光素子は、輝度寿命が必ずしも十分ではなかった。
そこで本発明は、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な高分子化合物を提供することを目的とする。
そこで本発明は、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な高分子化合物を提供することを目的とする。
本発明は、以下の[1]~[15]を提供する。
[1]
式(0)で表される第一の構成単位と、
前記第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、
を含む、高分子化合物。
[式中、
a及びbは、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。
R1及びR2は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R1及びR2が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R0は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するR0は、同一でも異なっていてもよい。
但し、R0の少なくとも1つは、式(D-C)で表される基を表す。]
[式中、
mDA1は、2以上10以下の整数を表す。
ArDA1は、置換基を有していてもよいアリーレン基を表す。複数存在するArDA1は、同一でも異なっていてもよい。
TDAは、置換基を有していてもよいアリール基を表す。]
[2]
前記第一の構成単位が、式(0-1)で表される構成単位である、[1]に記載の高分子化合物。
[式中、a、b、R1、R2及びR0は、前記と同じ意味を表す。]
[3]
前記ArDA1が、置換基を有していてもよいフェニレン基である、[1]又は[2]に記載の高分子化合物。
[4]
前記TDAが、置換基を有していてもよいフェニル基である、[1]~[3]のいずれかに記載の高分子化合物。
[5]
前記第一の構成単位が、式(1)で表される構成単位である、[1]~[4]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、
a、b、R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。
nは、1又は2を表す。
c及びdは、それぞれ独立に、0~4の整数を表す。eは、0~5の整数を表す。c、d及びeが複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
RAは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3、R4及びR5は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R3、R4及びR5が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。]
[6]
前記nが2である、[5]に記載の高分子化合物。
[7]
前記第一の構成単位が、式(5)で表される構成単位である、[1]~[6]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、e及びR5は、前記と同じ意味を表す。]
[8]
前記第二の構成単位が、式(Y)で表される構成単位を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、ArY1は、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、式(Y)で表される構成単位は、前記式(0)で表される構成単位とは異なる。]
[9]
前記式(Y)で表される構成単位が、式(Y-1)で表される構成単位、式(Y-2)で表される構成単位、式(Y-3)で表される構成単位、式(Y-4)で表される構成単位、式(Y-5)で表される構成単位、式(Y-6)で表される構成単位、式(Y-7)で表される構成単位、式(Y-8)で表される構成単位、式(Y-9)で表される構成単位及び式(Y-10)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも一種の構成単位を含む、[8]に記載の高分子化合物。
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
XY1は、-C(RY2)2-、-C(RY2)=C(RY2)-又は-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、RY1及びXY1は、前記と同じ意味を表す。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
RY3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記を同じ意味を表す。
RY4は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[10]
前記第二の構成単位が、式(X)で表される構成単位を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、
a1及びa2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1及びArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArX2及びArX4が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
RX1、RX2及びRX3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RX2及びRX3が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[11]
前記第二の構成単位が、架橋基を有する構成単位を含む、[1]~[10]のいずれかに記載の高分子化合物。
[12]
前記架橋基が、架橋基X群から選ばれる架橋基である、[11]に記載の高分子化合物。
(架橋基X群)
[式中、RXLは、メチレン基、酸素原子又は硫黄原子を表し、nXLは、0~5の整数を表す。RXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。nXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。*1は結合位置を表す。これらの架橋基は置換基を有していてもよく、該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
[13]
前記架橋基を有する構成単位が、式(2)で表される構成単位又は式(2’)で表される構成単位である、[12]に記載の高分子化合物。
[式中、
nAは0~5の整数を表し、nは1又は2を表す。
Ar3は、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
LAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。LAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Xは、架橋基X群から選ばれる架橋基を表す。Xが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
mAは0~5の整数を表し、mは1~4の整数を表し、cは0又は1の整数を表す。mAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Ar5は、芳香族炭化水素基、複素環基、又は、少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環とが直接結合した基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4及びAr6は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接又は酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合して、環を形成していてもよい。
KAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。KAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
X’は、架橋基X群から選ばれる架橋基、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、少なくとも1つのX’は、架橋基X群から選ばれる架橋基である。]
[14]
[1]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物と、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤及び溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する、組成物。
[15]
[1]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物、及び、[11]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物の架橋体からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、発光素子。
[1]
式(0)で表される第一の構成単位と、
前記第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、
を含む、高分子化合物。
[式中、
a及びbは、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。
R1及びR2は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R1及びR2が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R0は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するR0は、同一でも異なっていてもよい。
但し、R0の少なくとも1つは、式(D-C)で表される基を表す。]
[式中、
mDA1は、2以上10以下の整数を表す。
ArDA1は、置換基を有していてもよいアリーレン基を表す。複数存在するArDA1は、同一でも異なっていてもよい。
TDAは、置換基を有していてもよいアリール基を表す。]
[2]
前記第一の構成単位が、式(0-1)で表される構成単位である、[1]に記載の高分子化合物。
[式中、a、b、R1、R2及びR0は、前記と同じ意味を表す。]
[3]
前記ArDA1が、置換基を有していてもよいフェニレン基である、[1]又は[2]に記載の高分子化合物。
[4]
前記TDAが、置換基を有していてもよいフェニル基である、[1]~[3]のいずれかに記載の高分子化合物。
[5]
前記第一の構成単位が、式(1)で表される構成単位である、[1]~[4]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、
a、b、R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。
nは、1又は2を表す。
c及びdは、それぞれ独立に、0~4の整数を表す。eは、0~5の整数を表す。c、d及びeが複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
RAは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3、R4及びR5は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R3、R4及びR5が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。]
[6]
前記nが2である、[5]に記載の高分子化合物。
[7]
前記第一の構成単位が、式(5)で表される構成単位である、[1]~[6]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、e及びR5は、前記と同じ意味を表す。]
[8]
前記第二の構成単位が、式(Y)で表される構成単位を含む、[1]~[7]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、ArY1は、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、式(Y)で表される構成単位は、前記式(0)で表される構成単位とは異なる。]
[9]
前記式(Y)で表される構成単位が、式(Y-1)で表される構成単位、式(Y-2)で表される構成単位、式(Y-3)で表される構成単位、式(Y-4)で表される構成単位、式(Y-5)で表される構成単位、式(Y-6)で表される構成単位、式(Y-7)で表される構成単位、式(Y-8)で表される構成単位、式(Y-9)で表される構成単位及び式(Y-10)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも一種の構成単位を含む、[8]に記載の高分子化合物。
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
XY1は、-C(RY2)2-、-C(RY2)=C(RY2)-又は-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、RY1及びXY1は、前記と同じ意味を表す。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
RY3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記を同じ意味を表す。
RY4は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[10]
前記第二の構成単位が、式(X)で表される構成単位を含む、[1]~[9]のいずれかに記載の高分子化合物。
[式中、
a1及びa2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1及びArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArX2及びArX4が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
RX1、RX2及びRX3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RX2及びRX3が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[11]
前記第二の構成単位が、架橋基を有する構成単位を含む、[1]~[10]のいずれかに記載の高分子化合物。
[12]
前記架橋基が、架橋基X群から選ばれる架橋基である、[11]に記載の高分子化合物。
(架橋基X群)
[式中、RXLは、メチレン基、酸素原子又は硫黄原子を表し、nXLは、0~5の整数を表す。RXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。nXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。*1は結合位置を表す。これらの架橋基は置換基を有していてもよく、該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
[13]
前記架橋基を有する構成単位が、式(2)で表される構成単位又は式(2’)で表される構成単位である、[12]に記載の高分子化合物。
[式中、
nAは0~5の整数を表し、nは1又は2を表す。
Ar3は、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
LAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。LAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Xは、架橋基X群から選ばれる架橋基を表す。Xが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
mAは0~5の整数を表し、mは1~4の整数を表し、cは0又は1の整数を表す。mAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Ar5は、芳香族炭化水素基、複素環基、又は、少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環とが直接結合した基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4及びAr6は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接又は酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合して、環を形成していてもよい。
KAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。KAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
X’は、架橋基X群から選ばれる架橋基、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、少なくとも1つのX’は、架橋基X群から選ばれる架橋基である。]
[14]
[1]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物と、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤及び溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する、組成物。
[15]
[1]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物、及び、[11]~[13]のいずれかに記載の高分子化合物の架橋体からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、発光素子。
本発明によれば、輝度寿命に優れる発光素子の製造に有用な高分子化合物を提供することができる。また、本発明によれば、該高分子化合物を含有する組成物及び発光素子を提供することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。
<共通する用語の説明>
本明細書で共通して用いられる用語は、特記しない限り、以下の意味である。
本明細書で共通して用いられる用語は、特記しない限り、以下の意味である。
「室温」とは、25℃を意味する。
Meはメチル基、Etはエチル基、Buはブチル基、i-Prはイソプロピル基、t-Buはtert-ブチル基を表す。
水素原子は、重水素原子であっても、軽水素原子であってもよい。
金属錯体を表す式中、中心金属との結合を表す実線は、共有結合又は配位結合を意味する。
Meはメチル基、Etはエチル基、Buはブチル基、i-Prはイソプロピル基、t-Buはtert-ブチル基を表す。
水素原子は、重水素原子であっても、軽水素原子であってもよい。
金属錯体を表す式中、中心金属との結合を表す実線は、共有結合又は配位結合を意味する。
「低分子化合物」とは、分子量分布を有さず、分子量が1×104以下の化合物を意味する。
「高分子化合物」とは、分子量分布を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が1×103以上(例えば、1×103~1×108)である重合体を意味する。
「構成単位」とは、高分子化合物中に1個以上存在する単位を意味する。高分子化合物中に2個以上含まれる構成単位は、一般に、「繰り返し単位」とも呼ばれる。
高分子化合物は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体のいずれであってもよいし、その他の態様であってもよい。
高分子化合物の末端基は、重合活性基がそのまま残っていると、高分子化合物を発光素子の作製に用いた場合、発光特性が低下する可能性があるので、好ましくは安定な基である。高分子化合物の末端基としては、好ましくは主鎖と共役結合している基であり、例えば、炭素-炭素結合を介して高分子化合物の主鎖と結合するアリール基又は1価の複素環基が挙げられる。
「高分子化合物」とは、分子量分布を有し、ポリスチレン換算の数平均分子量が1×103以上(例えば、1×103~1×108)である重合体を意味する。
「構成単位」とは、高分子化合物中に1個以上存在する単位を意味する。高分子化合物中に2個以上含まれる構成単位は、一般に、「繰り返し単位」とも呼ばれる。
高分子化合物は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体のいずれであってもよいし、その他の態様であってもよい。
高分子化合物の末端基は、重合活性基がそのまま残っていると、高分子化合物を発光素子の作製に用いた場合、発光特性が低下する可能性があるので、好ましくは安定な基である。高分子化合物の末端基としては、好ましくは主鎖と共役結合している基であり、例えば、炭素-炭素結合を介して高分子化合物の主鎖と結合するアリール基又は1価の複素環基が挙げられる。
「アルキル基」は、直鎖及び分岐のいずれでもよい。直鎖のアルキル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1~50であり、好ましくは1~30であり、より好ましくは1~20である。分岐のアルキル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~50であり、好ましくは3~30であり、より好ましくは4~20である。
アルキル基は、置換基を有していてもよい。アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、2-エチルブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、3-プロピルヘプチル基、デシル基、3,7-ジメチルオクチル基、2-エチルオクチル基、2-ヘキシルデシル基及びドデシル基が挙げられる。また、アルキル基は、これらの基における水素原子の一部又は全部が、置換基(例えば、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基(例えば、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、3-フェニルプロピル基、3-(4-メチルフェニル)プロピル基、3-(3,5-ジ-ヘキシルフェニル)プロピル基、6-エチルオキシヘキシル基)であってもよい。
アルキル基は、置換基を有していてもよい。アルキル基としては、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、2-ブチル基、イソブチル基、tert-ブチル基、ペンチル基、イソアミル基、2-エチルブチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、2-エチルヘキシル基、3-プロピルヘプチル基、デシル基、3,7-ジメチルオクチル基、2-エチルオクチル基、2-ヘキシルデシル基及びドデシル基が挙げられる。また、アルキル基は、これらの基における水素原子の一部又は全部が、置換基(例えば、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基(例えば、トリフルオロメチル基、ペンタフルオロエチル基、パーフルオロブチル基、パーフルオロヘキシル基、パーフルオロオクチル基、3-フェニルプロピル基、3-(4-メチルフェニル)プロピル基、3-(3,5-ジ-ヘキシルフェニル)プロピル基、6-エチルオキシヘキシル基)であってもよい。
「シクロアルキル基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~50であり、好ましくは3~30であり、より好ましくは4~20である。
シクロアルキル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルキル基としては、例えば、シクロヘキシル基、及び、該基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
シクロアルキル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルキル基としては、例えば、シクロヘキシル基、及び、該基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「アルケニル基」は、直鎖及び分岐のいずれでもよい。直鎖のアルケニル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常2~30であり、好ましくは3~20である。分岐のアルケニル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~30であり、好ましくは4~20である。
アルケニル基は、置換基を有していてもよい。アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、1-ヘキセニル基、5-ヘキセニル基、7-オクテニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
アルケニル基は、置換基を有していてもよい。アルケニル基としては、例えば、ビニル基、1-プロペニル基、2-プロペニル基、2-ブテニル基、3-ブテニル基、3-ペンテニル基、4-ペンテニル基、1-ヘキセニル基、5-ヘキセニル基、7-オクテニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「シクロアルケニル基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~30であり、好ましくは4~20である。
シクロアルケニル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルケニル基としては、例えば、5-シクロヘキセニル基及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
シクロアルケニル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルケニル基としては、例えば、5-シクロヘキセニル基及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「アルキニル基」は、直鎖及び分岐のいずれでもよい。直鎖のアルキニル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子を含めないで、通常2~20であり、好ましくは3~20である。分岐のアルキニル基の炭素原子数は、置換基の炭素原子を含めないで、通常4~30であり、好ましくは4~20である。
アルキニル基は、置換基を有していてもよい。アルキニル基としては、例えば、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、3-ペンチニル基、4-ペンチニル基、1-ヘキシニル基、5-ヘキシニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
アルキニル基は、置換基を有していてもよい。アルキニル基としては、例えば、エチニル基、1-プロピニル基、2-プロピニル基、2-ブチニル基、3-ブチニル基、3-ペンチニル基、4-ペンチニル基、1-ヘキシニル基、5-ヘキシニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「シクロアルキニル基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子を含めないで、通常4~30であり、好ましくは4~20である。
シクロアルキニル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルキニル基としては、例えば、5-シクロヘキシニル基及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
シクロアルキニル基は、置換基を有していてもよい。シクロアルキニル基としては、例えば、5-シクロヘキシニル基及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「アルコキシ基」は、直鎖及び分岐のいずれでもよい。直鎖のアルコキシ基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1~40であり、好ましくは4~10である。分岐のアルコキシ基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~40であり、好ましくは4~10である。
アルコキシ基は、置換基を有していてもよい。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7-ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
アルコキシ基は、置換基を有していてもよい。アルコキシ基としては、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロピルオキシ基、イソプロピルオキシ基、ブチルオキシ基、イソブチルオキシ基、tert-ブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、2-エチルヘキシルオキシ基、ノニルオキシ基、デシルオキシ基、3,7-ジメチルオクチルオキシ基、ラウリルオキシ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
「シクロアルコキシ基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~40であり、好ましくは4~10である。
シクロアルコキシ基は、置換基を有していてもよい。シクロアルコキシ基としては、例えば、シクロヘキシルオキシ基、及び、該基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
シクロアルコキシ基は、置換基を有していてもよい。シクロアルコキシ基としては、例えば、シクロヘキシルオキシ基、及び、該基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。
「アリールオキシ基」の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6~60であり、好ましくは6~48である。
アリールオキシ基は、置換基を有していてもよい。アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基、1-ナフチルオキシ基、2-ナフチルオキシ基、1-アントラセニルオキシ基、9-アントラセニルオキシ基、1-ピレニルオキシ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
アリールオキシ基は、置換基を有していてもよい。アリールオキシ基としては、例えば、フェノキシ基、1-ナフチルオキシ基、2-ナフチルオキシ基、1-アントラセニルオキシ基、9-アントラセニルオキシ基、1-ピレニルオキシ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
「芳香族炭化水素基」は、芳香族炭化水素から環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基を意味する。芳香族炭化水素から環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子1個を除いた基を「アリール基」ともいう。芳香族炭化水素から環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子2個を除いた基を「アリーレン基」ともいう。
芳香族炭化水素基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6~60であり、好ましくは6~40であり、より好ましくは6~20である。
「芳香族炭化水素基」としては、例えば、単環式の芳香族炭化水素(例えば、ベンゼンが挙げられる。)、又は、多環式の芳香族炭化水素(例えば、ナフタレン、インデン、ナフトキノン、インデノン及びテトラロン等の2環式の芳香族炭化水素;アントラセン、フェナントレン、ジヒドロフェナントレン、フルオレン、アントラキノン、フェナントキノン及びフルオレノン等の3環式の芳香族炭化水素;ベンゾアントラセン、ベンゾフェナントレン、ベンゾフルオレン、ピレン及びフルオランテン等の4環式の芳香族炭化水素;ジベンゾアントラセン、ジベンゾフェナントレン、ジベンゾフルオレン、インデノフルオレン、ペリレン及びベンゾフルオランテン等の5環式の芳香族炭化水素;スピロビフルオレン等の6環式の芳香族炭化水素;並びに、ベンゾスピロビフルオレン及びアセナフトフルオランテン等の7環式の芳香族炭化水素が挙げられる。)から、環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基が挙げられる。芳香族炭化水素基は、これらの基が複数結合した基を含む。芳香族炭化水素基は置換基を有していてもよい。
芳香族炭化水素基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6~60であり、好ましくは6~40であり、より好ましくは6~20である。
「芳香族炭化水素基」としては、例えば、単環式の芳香族炭化水素(例えば、ベンゼンが挙げられる。)、又は、多環式の芳香族炭化水素(例えば、ナフタレン、インデン、ナフトキノン、インデノン及びテトラロン等の2環式の芳香族炭化水素;アントラセン、フェナントレン、ジヒドロフェナントレン、フルオレン、アントラキノン、フェナントキノン及びフルオレノン等の3環式の芳香族炭化水素;ベンゾアントラセン、ベンゾフェナントレン、ベンゾフルオレン、ピレン及びフルオランテン等の4環式の芳香族炭化水素;ジベンゾアントラセン、ジベンゾフェナントレン、ジベンゾフルオレン、インデノフルオレン、ペリレン及びベンゾフルオランテン等の5環式の芳香族炭化水素;スピロビフルオレン等の6環式の芳香族炭化水素;並びに、ベンゾスピロビフルオレン及びアセナフトフルオランテン等の7環式の芳香族炭化水素が挙げられる。)から、環を構成する炭素原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基が挙げられる。芳香族炭化水素基は、これらの基が複数結合した基を含む。芳香族炭化水素基は置換基を有していてもよい。
アリール基としては、例えば、フェニル基、1-ナフチル基、2-ナフチル基、1-アントラセニル基、2-アントラセニル基、9-アントラセニル基、1-ピレニル基、2-ピレニル基、4-ピレニル基、2-フルオレニル基、3-フルオレニル基、4-フルオレニル基、2-フェニルフェニル基、3-フェニルフェニル基、4-フェニルフェニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
アリーレン基としては、例えば、フェニレン基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、ナフタセンジイル基、フルオレンジイル基、ピレンジイル基、ペリレンジイル基、クリセンジイル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基で置換された基が挙げられる。アリーレン基は、これらの基が複数結合した基を含む。アリーレン基は、好ましくは、式(A-1)~式(A-20)で表される基である。
[式中、R及びRaは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表す。複数存在するR及びRaは、各々、同一でも異なっていてもよく、Ra同士は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、R及びRaは、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表す。複数存在するR及びRaは、各々、同一でも異なっていてもよく、Ra同士は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよい。]
「複素環基」とは、複素環式化合物から環を構成する原子(炭素原子又はヘテロ原子)に直接結合する水素原子1個以上を除いた基を意味する。複素環基の中でも、芳香族複素環式化合物から環を構成する原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基である「芳香族複素環基」が好ましい。複素環式化合物から環を構成する原子に直接結合する水素原子p個(pは、1以上の整数を表す。)を除いた基を「p価の複素環基」ともいう。芳香族複素環式化合物から環を構成する原子に直接結合する水素原子p個を除いた基を「p価の芳香族複素環基」ともいう。
「芳香族複素環式化合物」としては、例えば、オキサジアゾール、チアジアゾール、チアゾール、オキサゾール、チオフェン、ピロール、ホスホール、フラン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、トリアジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、ジベンゾホスホール等の複素環自体が芳香族性を示す化合物、及び、フェノキサジン、フェノチアジン、ジベンゾボロール、ジベンゾシロール、ベンゾピラン等の複素環自体は芳香族性を示さなくとも、複素環に芳香環が縮環されている化合物が挙げられる。
複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1~60であり、好ましくは2~40であり、より好ましくは3~20である。複素環基のヘテロ原子数は、置換基のヘテロ原子数を含めないで、通常1~30であり、好ましくは1~10であり、より好ましくは1~5であり、更に好ましくは1~3である。
複素環基としては、例えば、単環式の複素環式化合物(例えば、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピロール、ジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ジアザベンゼン及びトリアジンが挙げられる。)、又は、多環式の複素環式化合物(例えば、アザナフタレン、ジアザナフタレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、アザインドール、ジアザインドール、ベンゾジアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾチオフェンジオキシド、ベンゾチオフェンオキシド及びベンゾピラノン等の2環式の複素環式化合物;ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェンジオキシド、ジベンゾチオフェンオキシド、ジベンゾピラノン、ジベンゾボロール、ジベンゾシロール、ジベンゾホスホール、ジベンゾセレノフェン、カルバゾール、アザカルバゾール、ジアザカルバゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、9,10-ジヒドロアクリジン、5,10-ジヒドロフェナジン、アクリドン、フェナザボリン、フェノホスファジン、フェノセレナジン、フェナザシリン、アザアントラセン、ジアザアントラセン、アザフェナントレン及びジアザフェナントレン等の3環式の複素環式化合物;ヘキサアザトリフェニレン、ベンゾカルバゾール、アザベンゾカルバゾール、ジアザベンゾカルバゾール、ベンゾナフトフラン及びベンゾナフトチオフェン等の4環式の複素環式化合物;ジベンゾカルバゾール、インドロカルバゾール、インデノカルバゾール、アザインドロカルバゾール、ジアザインドロカルバゾール、アザインデノカルバゾール及びジアザインデノカルバゾール等の5環式の複素環式化合物;カルバゾロカルバゾール、ベンゾインドロカルバゾール及びベンゾインデノカルバゾール等の6環式の複素環式化合物;並びに、ジベンゾインドロカルバゾール及びジベンゾインデノカルバゾール等の7環式の複素環式化合物が挙げられる。)から、環を構成する原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基が挙げられる。複素環基は、これらの基が複数結合した基を含む。複素環基は置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)を有していてもよい。
「芳香族複素環式化合物」としては、例えば、オキサジアゾール、チアジアゾール、チアゾール、オキサゾール、チオフェン、ピロール、ホスホール、フラン、ピリジン、ピラジン、ピリミジン、トリアジン、ピリダジン、キノリン、イソキノリン、カルバゾール、ジベンゾホスホール等の複素環自体が芳香族性を示す化合物、及び、フェノキサジン、フェノチアジン、ジベンゾボロール、ジベンゾシロール、ベンゾピラン等の複素環自体は芳香族性を示さなくとも、複素環に芳香環が縮環されている化合物が挙げられる。
複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1~60であり、好ましくは2~40であり、より好ましくは3~20である。複素環基のヘテロ原子数は、置換基のヘテロ原子数を含めないで、通常1~30であり、好ましくは1~10であり、より好ましくは1~5であり、更に好ましくは1~3である。
複素環基としては、例えば、単環式の複素環式化合物(例えば、フラン、チオフェン、オキサジアゾール、チアジアゾール、ピロール、ジアゾール、トリアゾール、テトラゾール、ピリジン、ジアザベンゼン及びトリアジンが挙げられる。)、又は、多環式の複素環式化合物(例えば、アザナフタレン、ジアザナフタレン、ベンゾフラン、ベンゾチオフェン、インドール、アザインドール、ジアザインドール、ベンゾジアゾール、ベンゾチアジアゾール、ベンゾトリアゾール、ベンゾチオフェンジオキシド、ベンゾチオフェンオキシド及びベンゾピラノン等の2環式の複素環式化合物;ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾチオフェンジオキシド、ジベンゾチオフェンオキシド、ジベンゾピラノン、ジベンゾボロール、ジベンゾシロール、ジベンゾホスホール、ジベンゾセレノフェン、カルバゾール、アザカルバゾール、ジアザカルバゾール、フェノキサジン、フェノチアジン、9,10-ジヒドロアクリジン、5,10-ジヒドロフェナジン、アクリドン、フェナザボリン、フェノホスファジン、フェノセレナジン、フェナザシリン、アザアントラセン、ジアザアントラセン、アザフェナントレン及びジアザフェナントレン等の3環式の複素環式化合物;ヘキサアザトリフェニレン、ベンゾカルバゾール、アザベンゾカルバゾール、ジアザベンゾカルバゾール、ベンゾナフトフラン及びベンゾナフトチオフェン等の4環式の複素環式化合物;ジベンゾカルバゾール、インドロカルバゾール、インデノカルバゾール、アザインドロカルバゾール、ジアザインドロカルバゾール、アザインデノカルバゾール及びジアザインデノカルバゾール等の5環式の複素環式化合物;カルバゾロカルバゾール、ベンゾインドロカルバゾール及びベンゾインデノカルバゾール等の6環式の複素環式化合物;並びに、ジベンゾインドロカルバゾール及びジベンゾインデノカルバゾール等の7環式の複素環式化合物が挙げられる。)から、環を構成する原子に直接結合する水素原子1個以上を除いた基が挙げられる。複素環基は、これらの基が複数結合した基を含む。複素環基は置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)を有していてもよい。
1価の複素環基としては、例えば、チエニル基、ピロリル基、フリル基、ピリジル基、ピペリジニル基、キノリニル基、イソキノリニル基、ピリミジニル基、トリアジニル基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基)等で置換された基が挙げられる。
2価の複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常、2~60であり、好ましくは3~20であり、より好ましくは4~15である。
2価の複素環基としては、例えば、ピリジン、ジアザベンゼン、トリアジン、アザナフタレン、ジアザナフタレン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾシロール、フェノキサジン、フェノチアジン、アクリジン、ジヒドロアクリジン、フラン、チオフェン、アゾール、ジアゾール又はトリアゾールから、環を構成する炭素原子又はヘテロ原子に直接結合している水素原子のうち2個の水素原子を除いた2価の基が挙げられる。2価の複素環基は、これらの基が複数結合した基を含む。2価の複素環基は、好ましくは、式(AA-1)~式(AA-34)で表される基である。
[式中、R及びRaは、前記と同じ意味を表す。]
2価の複素環基としては、例えば、ピリジン、ジアザベンゼン、トリアジン、アザナフタレン、ジアザナフタレン、カルバゾール、ジベンゾフラン、ジベンゾチオフェン、ジベンゾシロール、フェノキサジン、フェノチアジン、アクリジン、ジヒドロアクリジン、フラン、チオフェン、アゾール、ジアゾール又はトリアゾールから、環を構成する炭素原子又はヘテロ原子に直接結合している水素原子のうち2個の水素原子を除いた2価の基が挙げられる。2価の複素環基は、これらの基が複数結合した基を含む。2価の複素環基は、好ましくは、式(AA-1)~式(AA-34)で表される基である。
[式中、R及びRaは、前記と同じ意味を表す。]
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を示す。
「アミノ基」は、置換基を有していてもよく、置換アミノ基(すなわち、第2級アミノ基又は第3級アミノ基、より好ましくは第3級アミノ基)が好ましい。アミノ基が有する置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基が好ましく、これらの基は置換基を有していてもよい。アミノ基が有する置換基が複数存在する場合、それらは同一で異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する窒素原子とともに環を形成していてもよい。
置換アミノ基としては、例えば、ジアルキルアミノ基、ジシクロアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビス(メチルフェニル)アミノ基、ビス(3,5-ジ-tert-ブチルフェニル)アミノ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
置換アミノ基としては、例えば、ジアルキルアミノ基、ジシクロアルキルアミノ基、ジアリールアミノ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
置換アミノ基としては、例えば、ジメチルアミノ基、ジエチルアミノ基、ジフェニルアミノ基、ビス(メチルフェニル)アミノ基、ビス(3,5-ジ-tert-ブチルフェニル)アミノ基、及び、これらの基における水素原子の一部又は全部が置換基(例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、フッ素原子等)で置換された基が挙げられる。
「架橋基」とは、加熱、紫外線照射、近紫外線照射、可視光照射、赤外線照射、ラジカル反応等に供することにより、新たな結合を生成することが可能な基である。架橋基としては、架橋基X群から選ばれる架橋基(すなわち、式(XL-1)~式(XL-19)で表される架橋基である。
(架橋基X群)
[式中、RXLは、メチレン基、酸素原子又は硫黄原子を表し、nXLは、0~5の整数を表す。RXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。nXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。*1は結合位置を表す。これらの架橋基は置換基を有していてもよく、該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
(架橋基X群)
[式中、RXLは、メチレン基、酸素原子又は硫黄原子を表し、nXLは、0~5の整数を表す。RXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。nXLが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。*1は結合位置を表す。これらの架橋基は置換基を有していてもよく、該置換基が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよく、互いに結合して、それぞれが結合する原子とともに環を形成していてもよい。]
「置換基」としては、例えば、ハロゲン原子、シアノ基、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、1価の複素環基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリールオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アルケニル基、シクロアルケニル基、アルキニル基、シクロアルキニル基等が挙げられる。置換基は架橋基であってもよい。
<高分子化合物>
本実施形態の高分子化合物は、式(0)で表される第一の構成単位と、当該第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、を含む。
本実施形態の高分子化合物は、式(0)で表される第一の構成単位と、当該第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、を含む。
本実施形態の高分子化合物は、第二の構成単位として、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位、及び、架橋基を有する構成単位からなる群より選択される少なくとも1つの構成単位を含むことが好ましい。
<第一の構成単位>
[式(0)で表される構成単位]
R0は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、更に好ましくは、アリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
[式(0)で表される構成単位]
R0は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、更に好ましくは、アリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
R0が有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、1価の複素環基又は置換アミノ基がより好ましく、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基が更に好ましく、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
aは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
bは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、0又は1であることが好ましく、0であることがより好ましい。
R1及びR2は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、より好ましくはアルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
R1及びR2が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、R0が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
mDA1は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、2~5であることが好ましく、2~4であることがより好ましく、2~3であることが更に好ましく、2であることが特に好ましい。
TDAにおけるアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、ジヒドロフェナントレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基又はピレニル基が好ましく、フェニル基、ナフチル基又はフルオレニル基がより好ましく、フェニル基が更に好ましく、これらの基は置換基を有していてもよい。
TDAが有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、1価の複素環基又は置換アミノ基がより好ましく、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基が更に好ましく、アルキル基又はシクロアルキル基が特に好ましく、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
TDAが有していてもよい置換基が更に有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、1価の複素環基又は置換アミノ基がより好ましく、アルキル基又はシクロアルキル基が更に好ましく、これらの基は更に置換基を有していてもよいが、更に置換基を有さないことが好ましい。
ArDA1におけるアリーレン基としては、フェニレン基、ナフタレンジイル基、アントラセンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、ナフタセンジイル基、フルオレンジイル基又はピレンジイル基が好ましく、フェニレン基、ナフタレンジイル基、又はフルオレンジイル基より好ましく、フェニレン基が更に好ましく、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、TDAが有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
ArDA1が有していてもよい置換基が更に有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、TDAが有していてもよい置換基が更に有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
式(0)で表される構成単位としては、式(0-1)で表される構成単位が好ましい。
式(0)で表される構成単位としては、式(1)で表される構成単位がより好ましい。
[式(1)で表される構成単位]
nは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、2であることがより好ましい。
nは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、2であることがより好ましい。
c及びdは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、0~2であることが好ましく、0又は1であることがより好ましく、0であることが更に好ましい。
eは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、0~3であることが好ましく、0~2であることがより好ましく、0又は1であることが更に好ましい。
RAは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、更に好ましくは、アルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
RAが有していてもよい置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子が好ましく、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、1価の複素環基又は置換アミノ基がより好ましく、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基が更に好ましく、アリール基が特に好ましく、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
RAが有していてもよい置換基のうち、アリール基としては、フェニル基、ナフチル基、アントラセニル基、フェナントレニル基、ジヒドロフェナントレニル基、フルオレニル基、スピロビフルオレニル基又はピレニル基が好ましく、フェニル基、ナフチル基又はフルオレニル基がより好ましく、フェニル基又はフルオレニル基が更に好ましく、フルオレニル基が特に好ましく、これらの基は置換基を有していてもよい。
RAが有していてもよい置換基が更に有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、TDAが有していてもよい置換基が更に有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
R3及びR4は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、より好ましくはアルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3及びR4が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、ArDA1が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
R5は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、より好ましくはアルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
R5が有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲は、TDAが有していてもよい置換基の例及び好ましい範囲と同じである。
式(0)で表される構成単位としては、式(5)で表される構成単位が更に好ましい。
本実施形態の高分子化合物において、第一の構成単位の含有量は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.5~90モル%であり、より好ましくは5~80モル%であり、更に好ましくは10~70モル%である。
第一の構成単位は、高分子化合物中に、1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
<第二の構成単位>
第二の構成単位としては、例えば、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位、及び、架橋基を有する構成単位が挙げられる。
第二の構成単位としては、例えば、式(Y)で表される構成単位、式(X)で表される構成単位、及び、架橋基を有する構成単位が挙げられる。
[式(Y)で表される構成単位]
ArY1で表されるアリーレン基は、より好ましくは式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)~式(A-11)、式(A-13)又は式(A-19)で表される基であり、更に好ましくは式(A-1)、式(A-7)、式(A-9)又は式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArY1で表されるアリーレン基は、より好ましくは式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)~式(A-11)、式(A-13)又は式(A-19)で表される基であり、更に好ましくは式(A-1)、式(A-7)、式(A-9)又は式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArY1で表される2価の複素環基は、より好ましくは式(AA-4)、式(AA-10)、式(AA-13)、式(AA-15)、式(AA-18)又は式(AA-20)で表される基であり、更に好ましくは式(AA-4)、式(AA-10)、式(AA-18)又は式(AA-20)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArY1で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基における、アリーレン基及び2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲は、それぞれ、前述のArY1で表されるアリーレン基及び2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲と同様である。
ArY1で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基としては、式(X)のArX2及びArX4で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基と同様のものが挙げられる。
ArY1で表される基が有してもよい置換基は、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
式(Y)で表される構成単位としては、例えば、式(Y-1)~式(Y-10)で表される構成単位が挙げられ、本実施形態の発光素子の輝度寿命の観点からは、好ましくは式(Y-1)~式(Y-3)で表される構成単位であり、電子輸送性の観点からは、好ましくは式(Y-4)~式(Y-7)で表される構成単位であり、正孔輸送性の観点からは、好ましくは式(Y-8)~式(Y-10)で表される構成単位である。
(式(Y-1)で表される構成単位)
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
RY1は、好ましくは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
式(Y-1)で表される構成単位は、好ましくは、式(Y-1’)で表される構成単位である。
[式中、RY11は、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY11は、同一でも異なっていてもよい。]
[式中、RY11は、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY11は、同一でも異なっていてもよい。]
RY11は、好ましくは、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、より好ましくは、アルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
(式(Y-2)で表される構成単位)
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
XY1は、-C(RY2)2-、-C(RY2)=C(RY2)-又は-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
XY1は、-C(RY2)2-、-C(RY2)=C(RY2)-又は-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
RY2は、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくはアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
XY1において、-C(RY2)2-で表される基中の2個のRY2の組み合わせは、好ましくは双方がアルキル基若しくはシクロアルキル基、双方がアリール基、双方が1価の複素環基、又は、一方がアルキル基若しくはシクロアルキル基で他方がアリール基若しくは1価の複素環基であり、より好ましくは一方がアルキル基若しくはシクロアルキル基で他方がアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。2個存在するRY2は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよく、RY2が環を形成する場合、-C(RY2)2-で表される基としては、好ましくは式(Y-A1)~式(Y-A5)で表される基であり、より好ましくは式(Y-A4)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
XY1において、-C(RY2)=C(RY2)-で表される基中の2個のRY2の組み合わせは、好ましくは双方がアルキル基若しくはシクロアルキル基、又は、一方がアルキル基若しくはシクロアルキル基で他方がアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
XY1において、-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基中の4個のRY2は、好ましくは置換基を有していてもよいアルキル基又はシクロアルキル基である。複数あるRY2は互いに結合して、それぞれが結合する原子と共に環を形成していてもよく、RY2が環を形成する場合、-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基は、好ましくは式(Y-B1)~式(Y-B5)で表される基であり、より好ましくは式(Y-B3)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
[式中、RY2は、前記と同じ意味を表す。]
[式中、RY2は、前記と同じ意味を表す。]
(式(Y-4)~式(Y-7)で表される構成単位)
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
RY3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
RY3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
RY3は、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
式(Y-4)で表される構成単位は、式(Y-4’)で表される構成単位であることが好ましく、式(Y-6)で表される構成単位は、式(Y-6’)で表される構成単位であることが好ましい。
[式中、RY1及びRY3は、前記と同じ意味を表す。]
[式中、RY1及びRY3は、前記と同じ意味を表す。]
(式(Y-8)~式(Y-10)で表される構成単位)
[式中、
RY1は、前記を同じ意味を表す。
RY4は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記を同じ意味を表す。
RY4は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
RY4は、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
式(Y)で表される構成単位としては、例えば、式(Y-101)~式(Y-141)で表されるアリーレン基からなる構成単位、式(Y-201)~式(Y-209)で表される2価の複素環基からなる構成単位、式(Y-301)~式(Y-306)で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基からなる構成単位が挙げられる。
式(Y)で表される構成単位であって、ArY1がアリーレン基である構成単位の含有量は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.5~80モル%であり、より好ましくは30~60モル%である。
式(Y)で表される構成単位であって、ArY1が2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基である構成単位の含有量は、本実施形態の発光素子の電荷輸送性が優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.5~40モル%であり、より好ましくは3~30モル%である。
式(Y)で表される構成単位は、高分子化合物中に、1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
[式(X)で表される構成単位]
aX1は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2以下であり、より好ましくは1である。
aX1は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2以下であり、より好ましくは1である。
aX2は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2以下であり、より好ましくは0である。
RX1、RX2及びRX3は、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基であり、より好ましくはアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1及びArX3で表されるアリーレン基は、より好ましくは式(A-1)又は式(A-9)で表される基であり、更に好ましくは式(A-1)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1及びArX3で表される2価の複素環基は、より好ましくは式(AA-1)、式(AA-2)又は式(AA-7)~式(AA-26)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX1及びArX3は、好ましくは置換基を有していてもよいアリーレン基である。
ArX2及びArX4で表されるアリーレン基は、より好ましくは式(A-1)、式(A-6)、式(A-7)、式(A-9)~式(A-11)又は式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4で表される2価の複素環基のより好ましい範囲は、ArX1及びArX3で表される2価の複素環基のより好ましい範囲と同じである。
ArX2及びArX4で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基における、アリーレン基及び2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲は、それぞれ、ArX1及びArX3で表されるアリーレン基及び2価の複素環基のより好ましい範囲、更に好ましい範囲と同じである。
ArX2及びArX4で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基としては、例えば、下記式で表される基が挙げられ、これらは置換基を有していてもよい。
[式中、RXXは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、RXXは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
RXXは、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、好ましくは置換基を有していてもよいアリーレン基である。
ArX1~ArX4及びRX1~RX3で表される基が有してもよい置換基としては、好ましくはアルキル基、シクロアルキル基又はアリール基であり、これらの基は更に置換基を有していてもよい。
式(X)で表される構成単位としては、好ましくは式(X-1)~式(X-7)で表される構成単位であり、より好ましくは式(X-3)~式(X-7)で表される構成単位であり、更に好ましくは式(X-3)~式(X-6)で表される構成単位である。
[式中、RX4及びRX5は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基又はシアノ基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRX4は、同一でも異なっていてもよい。複数存在するRX5は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRX5同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、RX4及びRX5は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基又はシアノ基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRX4は、同一でも異なっていてもよい。複数存在するRX5は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRX5同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
式(X)で表される構成単位の含有量は、正孔輸送性が優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.1~50モル%であり、より好ましくは1~40モル%であり、更に好ましくは5~30モル%である。
本実施形態の高分子化合物において、式(X)で表される構成単位は、1種のみ含まれていても、2種以上含まれていてもよい。
[架橋基を有する構成単位]
本実施形態の高分子化合物において、架橋基を有する構成単位は、架橋基X群から選ばれる架橋基を有する構成単位であることが好ましく、式(2)で表される構成単位又は式(2’)で表される構成単位であることがより好ましい。
[式中、
nAは0~5の整数を表し、nは1又は2を表す。
Ar3は、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
LAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。LAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Xは、架橋基X群から選ばれる架橋基を表す。Xが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
mAは0~5の整数を表し、mは1~4の整数を表し、cは0又は1の整数を表す。mAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Ar5は、芳香族炭化水素基、複素環基、又は、少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環とが直接結合した基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4及びAr6は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接又は酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合して、環を形成していてもよい。
KAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。KAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
X’は、架橋基X群から選ばれる架橋基、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、少なくとも1つのX’は、架橋基X群から選ばれる架橋基である。]
本実施形態の高分子化合物において、架橋基を有する構成単位は、架橋基X群から選ばれる架橋基を有する構成単位であることが好ましく、式(2)で表される構成単位又は式(2’)で表される構成単位であることがより好ましい。
[式中、
nAは0~5の整数を表し、nは1又は2を表す。
Ar3は、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
LAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。LAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Xは、架橋基X群から選ばれる架橋基を表す。Xが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
mAは0~5の整数を表し、mは1~4の整数を表し、cは0又は1の整数を表す。mAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Ar5は、芳香族炭化水素基、複素環基、又は、少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環とが直接結合した基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4及びAr6は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接又は酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合して、環を形成していてもよい。
KAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。KAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
X’は、架橋基X群から選ばれる架橋基、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、少なくとも1つのX’は、架橋基X群から選ばれる架橋基である。]
架橋基X群から選ばれる架橋基としては、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、式(XL-1)、式(XL-3)、式(XL-5)、式(XL-7)、式(XL-16)又は式(XL-17)で表される架橋基が好ましく、式(XL-1)又は式(XL-17)で表される架橋基が好ましい。
(式(2)で表される構成単位)
nAは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。
nAは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。
nは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2である。
Ar3は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基である。
Ar3で表される芳香族炭化水素基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常6~60であり、好ましくは6~30であり、より好ましくは6~18である。
Ar3で表される芳香族炭化水素基のn個の置換基を除いたアリーレン基部分としては、好ましくは、式(A-1)~式(A-20)で表される基であり、より好ましくは、式(A-1)、式(A-2)、式(A-6)~式(A-10)、式(A-19)又は式(A-20)で表される基であり、更に好ましくは、式(A-1)、式(A-2)、式(A-7)、式(A-9)又は式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar3で表される芳香族炭化水素基のn個の置換基を除いたアリーレン基部分としては、好ましくは、式(A-1)~式(A-20)で表される基であり、より好ましくは、式(A-1)、式(A-2)、式(A-6)~式(A-10)、式(A-19)又は式(A-20)で表される基であり、更に好ましくは、式(A-1)、式(A-2)、式(A-7)、式(A-9)又は式(A-19)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar3で表される複素環基の炭素原子数は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常2~60であり、好ましくは3~30であり、より好ましくは4~18である。
Ar3で表される複素環基のn個の置換基を除いた2価の複素環基部分としては、好ましくは、式(AA-1)~式(AA-34)で表される基である。
Ar3で表される複素環基のn個の置換基を除いた2価の複素環基部分としては、好ましくは、式(AA-1)~式(AA-34)で表される基である。
Ar3で表される芳香族炭化水素基及び複素環基は置換基を有していてもよく、置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基及びシアノ基が挙げられる。
LAで表されるアルキレン基は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常1~20であり、好ましくは1~15であり、より好ましくは1~10である。LAで表されるシクロアルキレン基は、置換基の炭素原子数を含めないで、通常3~20である。
アルキレン基及びシクロアルキレン基は、置換基を有していてもよく、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、シクロヘキシレン基、オクチレン基が挙げられる。
アルキレン基及びシクロアルキレン基は、置換基を有していてもよく、例えば、メチレン基、エチレン基、プロピレン基、ブチレン基、ヘキシレン基、シクロヘキシレン基、オクチレン基が挙げられる。
LAで表されるアルキレン基及びシクロアルキレン基は、置換基を有していてもよい。アルキレン基及びシクロアルキレン基が有していてもよい置換基としては、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、ハロゲン原子及びシアノ基が挙げられる。
LAで表されるアリーレン基は、置換基を有していてもよい。アリーレン基としては、o-フェニレン、m-フェニレン、p-フェニレンが挙げられる。アリーレン基が有してもよい置換基としては、例えば、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、ハロゲン原子、シアノ基及び架橋基X群から選ばれる架橋基が挙げられる。
LAは、本実施形態の高分子化合物の製造が容易になるため、好ましくはフェニレン基又はアルキレン基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
Xで表される架橋基としては、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、好ましくは式(XL-1)、式(XL-3)、式(XL-5)、式(XL-7)、式(XL-16)又は式(XL-17)で表される架橋基であり、より好ましくは式(XL-1)又は式(XL-17)で表される架橋基である。
式(2)で表される構成単位の含有量は、本実施形態の高分子化合物の安定性及び架橋性が優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.5~50モル%であり、より好ましくは3~30モル%であり、更に好ましくは3~20モル%である。
式(2)で表される構成単位は、高分子化合物中に、1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
(式(2’)で表される構成単位)
mAは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。
mAは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。
mは、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは2である。
cは、本実施形態の高分子化合物の製造が容易になり、かつ、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは0である。
Ar5は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは置換基を有していてもよい芳香族炭化水素基である。
Ar5で表される芳香族炭化水素基のm個の置換基を除いたアリーレン基部分の定義や例は、式(X)におけるArX2で表されるアリーレン基の定義や例と同じである。
Ar5で表される複素環基のm個の置換基を除いた2価の複素環基部分の定義や例は、式(X)におけるArX2で表される2価の複素環基の定義や例と同じである。
Ar5で表される少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環が直接結合した基のm個の置換基を除いた2価の基の定義や例は、式(X)におけるArX2で表される少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基の定義や例と同じである。
Ar4及びAr6は、本実施形態の発光素子の輝度寿命がより優れるので、好ましくは置換基を有していてもよいアリーレン基である。
Ar4及びAr6で表されるアリーレン基の定義や例は、式(X)におけるArX1及びArX3で表されるアリーレン基の定義や例と同じである。
Ar4及びAr6で表される2価の複素環基の定義や例は、式(X)におけるArX1及びArX3で表される2価の複素環基の定義や例と同じである。
Ar4、Ar5及びAr6で表される基は置換基を有していてもよく、置換基としては、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、ハロゲン原子、1価の複素環基及びシアノ基が挙げられる。
KAで表されるアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基の定義や例は、それぞれ、LAで表されるアルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基の定義や例と同じである。
KAは、本実施形態の高分子化合物の製造が容易になるので、フェニレン基又はメチレン基であることが好ましい。
X’で表される架橋基としては、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、好ましくは式(XL-1)、式(XL-3)、式(XL-5)、式(XL-7)、式(XL-16)又は式(XL-17)で表される架橋基であり、より好ましくは式(XL-1)又は式(XL-17)で表される架橋基である。
式(2’)で表される構成単位の含有量は、本実施形態の高分子化合物の安定性が優れ、かつ、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、高分子化合物に含まれる構成単位の合計量に対して、好ましくは0.5~50モル%であり、より好ましくは3~30モル%であり、更に好ましくは3~20モル%である。
式(2’)で表される構成単位は、高分子化合物中に、1種のみ含まれていてもよく、2種以上含まれていてもよい。
(式(2)又は(2’))で表される構成単位の好ましい態様)
式(2)で表される構成単位としては、例えば、式(2-1)~式(2-30)で表される構成単位が挙げられ、式(2’)で表される構成単位としては、例えば、式(2’-1)~式(2’-9)で表される構成単位が挙げられる。これらの中でも、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、好ましくは式(2-1)~式(2-30)で表される構成単位であり、より好ましくは式(2-1)~式(2-15)、式(2-19)、式(2-20)、式(2-23)、式(2-25)又は式(2-30)で表される構成単位であり、更に好ましくは式(2-1)~式(2-9)又は式(2-30)で表される構成単位である。
式(2)で表される構成単位としては、例えば、式(2-1)~式(2-30)で表される構成単位が挙げられ、式(2’)で表される構成単位としては、例えば、式(2’-1)~式(2’-9)で表される構成単位が挙げられる。これらの中でも、本実施形態の高分子化合物の架橋性が優れるので、好ましくは式(2-1)~式(2-30)で表される構成単位であり、より好ましくは式(2-1)~式(2-15)、式(2-19)、式(2-20)、式(2-23)、式(2-25)又は式(2-30)で表される構成単位であり、更に好ましくは式(2-1)~式(2-9)又は式(2-30)で表される構成単位である。
本実施形態の高分子化合物としては、例えば、表1に示す高分子化合物P-1~P-12が挙げられる。ここで、「その他の構成単位」とは、式(0)、式(X)、式(Y)、式(2)及び式(2’)で表される構成単位以外の構成単位を意味する。
高分子化合物P-1~P-12における、式(0)、式(X)、式(Y)、式(2)及び式(2’)で表される構成単位の例及び好ましい範囲は、上述のとおりである。
本実施形態の高分子化合物の末端基は、重合活性基がそのまま残っていると、高分子化合物を発光素子の作製に用いた場合に発光特性や輝度寿命が低下する可能性があるので、好ましくは安定な基である。この末端基としては、主鎖と共役結合している基が好ましく、炭素-炭素結合を介してアリール基又は1価の複素環基と結合している基が挙げられる。
本実施形態の高分子化合物は、ブロック共重合体、ランダム共重合体、交互共重合体、グラフト共重合体のいずれであってもよいし、その他の態様であってもよいが、複数種の原料モノマーを共重合してなる共重合体であることが好ましい。
<高分子化合物の製造方法>
次に、本実施形態の高分子化合物の製造方法について説明する。
次に、本実施形態の高分子化合物の製造方法について説明する。
本実施形態の高分子化合物は、例えば、式(M-0)で表される化合物と、式(M-Y)で表される化合物、式(M-X)で表される化合物、式(M-2)で表される化合物及び式(M-2’)で表される化合物からなる群から選ばれる少なくとも一種の化合物と、を縮合重合させることにより製造することができる。本明細書において、本実施形態の高分子化合物の製造に使用される化合物を総称して、「原料モノマー」ということがある。
[式中、
a0、R0、ArY1、a1、a2、nA、n、Ar3、LA、X、mA、m、c、Ar4~Ar6、KA、X’、ArY1、a1、a2、ArX1~ArX4及びRX1~RX3は、前記と同じ意味を表す。
ZC1~ZC10は、それぞれ独立に、置換基A群及び置換基B群からなる群から選ばれる基を表す。]
[式中、
a0、R0、ArY1、a1、a2、nA、n、Ar3、LA、X、mA、m、c、Ar4~Ar6、KA、X’、ArY1、a1、a2、ArX1~ArX4及びRX1~RX3は、前記と同じ意味を表す。
ZC1~ZC10は、それぞれ独立に、置換基A群及び置換基B群からなる群から選ばれる基を表す。]
例えば、ZC1、ZC2、ZC3、ZC4、ZC5及びZC6が置換基A群から選ばれる基である場合、ZC7、ZC8、ZC9及びZC10は、置換基B群から選ばれる基を選択する。
例えば、ZC1、ZC2、ZC3、ZC4、ZC5及びZC6が置換基B群から選ばれる基である場合、ZC7、ZC8、ZC9及びZC10は、置換基A群から選ばれる基を選択する。
<置換基A群>
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、-O-S(=O)2RC1(式中、RC1は、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。)で表される基。
塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子、-O-S(=O)2RC1(式中、RC1は、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。)で表される基。
<置換基B群>
-B(ORC2)2(式中、RC2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC2は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合する酸素原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基;
-BF3Q’(式中、Q’は、Li、Na、K、Rb又はCsを表す。)で表される基;
-MgY’(式中、Y’は、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される基;
-ZnY’’(式中、Y’’は、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される基;及び、
-Sn(RC3)3(式中、RC3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC3は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合するスズ原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基。
-B(ORC2)2(式中、RC2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC2は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合する酸素原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基;
-BF3Q’(式中、Q’は、Li、Na、K、Rb又はCsを表す。)で表される基;
-MgY’(式中、Y’は、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される基;
-ZnY’’(式中、Y’’は、塩素原子、臭素原子又はヨウ素原子を表す。)で表される基;及び、
-Sn(RC3)3(式中、RC3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基又はアリール基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRC3は同一でも異なっていてもよく、互いに連結して、それぞれが結合するスズ原子とともに環構造を形成していてもよい。)で表される基。
置換基A群から選ばれる基を有する化合物と置換基B群から選ばれる基を有する化合物とは、公知のカップリング反応により縮合重合して、置換基A群から選ばれる基及び置換基B群から選ばれる基と結合する炭素原子同士が結合する。そのため、置換基A群から選ばれる基を2個有する化合物と、置換基B群から選ばれる基を2個有する化合物を公知のカップリング反応に供すれば、縮合重合により、これらの化合物の縮合重合体を得ることができる。
縮合重合は、通常、触媒、塩基及び溶媒の存在下で行なわれるが、必要に応じて、相間移動触媒を共存させて行ってもよい。
触媒としては、例えば、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、ビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)、酢酸パラジウム等のパラジウム錯体、テトラキス(トリフェニルホスフィン)ニッケル(0)、[1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン)ニッケル(II)ジクロリド、ビス(1,4-シクロオクタジエン)ニッケル(0)等のニッケル錯体等の遷移金属錯体;これらの遷移金属錯体が、更にトリフェニルホスフィン、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(tert-ブチル)ホスフィン、トリシクロヘキシルホスフィン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、ビピリジル等の配位子を有する錯体が挙げられる。触媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
触媒の使用量は、原料モノマーのモル数の合計に対する遷移金属の量として、通常、0.00001~3モル当量である。
塩基及び相間移動触媒としては、例えば、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム、フッ化カリウム、フッ化セシウム、リン酸三カリウム等の無機塩基;フッ化テトラブチルアンモニウム、水酸化テトラエチルアンモニウム、水酸化テトラブチルアンモニウム等の有機塩基;塩化テトラブチルアンモニウム、臭化テトラブチルアンモニウム等の相間移動触媒が挙げられる。塩基及び相間移動触媒は、それぞれ、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
塩基及び相間移動触媒の使用量は、それぞれ、原料モノマーの合計モル数に対して、通常0.001~100モル当量である。
溶媒としては、例えば、トルエン、キシレン、メシチレン、テトラヒドロフラン、1,4-ジオキサン、ジメトキシエタン、N,N-ジメチルアセトアミド、N,N-ジメチルホルムアミド等の有機溶媒、水が挙げられる。溶媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
溶媒の使用量は、通常、原料モノマーの合計100質量部に対して、10~100000質量部である。
縮合重合の反応温度は、通常-100~200℃である。縮合重合の反応時間は、通常1時間以上である。
重合反応の後処理は、公知の方法、例えば、分液により水溶性不純物を除去する方法、メタノール等の低級アルコールに重合反応後の反応液を加えて、析出させた沈殿を濾過した後、乾燥させる方法等を単独、又は組み合わせて行う。高分子化合物の純度が低い場合、例えば、晶析、再沈殿、ソックスレー抽出器による連続抽出、カラムクロマトグラフィー等の通常の方法にて精製することができる。
<組成物>
本実施形態の組成物は、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤及び溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料と、本実施形態の高分子化合物とを含有する。
本実施形態の組成物は、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤及び溶媒からなる群から選ばれる少なくとも1種の材料と、本実施形態の高分子化合物とを含有する。
本実施形態の高分子化合物及び溶媒を含有する組成物(以下、「インク」ということがある。)は、インクジェットプリント法、ノズルプリント法等の印刷法を用いた発光素子の作製に好適である。
インクの粘度は、印刷法の種類によって調整すればよいが、インクジェットプリント法等の溶液が吐出装置を経由する印刷法に適用する場合には、吐出時の目づまりと飛行曲がりを防止するために、好ましくは25℃において1~20mPa・sである。
インクに含まれる溶媒は、該インク中の固形分を溶解又は均一に分散できる溶媒が好ましい。溶媒としては、例えば、1,2-ジクロロエタン、1,1,2-トリクロロエタン、クロロベンゼン、o-ジクロロベンゼン等の塩素系溶媒;テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール、4-メチルアニソール等のエーテル系溶媒;トルエン、キシレン、メシチレン、エチルベンゼン、n-ヘキシルベンゼン、シクロヘキシルベンゼン等の芳香族炭化水素系溶媒;シクロヘキサン、メチルシクロヘキサン、n-ペンタン、n-ヘキサン、n-へプタン、n-オクタン、n-ノナン、n-デカン、n-ドデカン、ビシクロヘキシル等の脂肪族炭化水素系溶媒;アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、アセトフェノン等のケトン系溶媒;酢酸エチル、酢酸ブチル、エチルセルソルブアセテート、安息香酸メチル、酢酸フェニル等のエステル系溶媒;エチレングリコール、グリセリン、1,2-ヘキサンジオール等の多価アルコール系溶媒;イソプロピルアルコール、シクロヘキサノール等のアルコール系溶媒;ジメチルスルホキシド等のスルホキシド系溶媒;N-メチル-2-ピロリドン、N,N-ジメチルホルムアミド等のアミド系溶媒が挙げられる。溶媒は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
インクにおいて、溶媒の配合量は、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、1000~100000質量部であり、好ましくは2000~20000質量部である。
[正孔輸送材料]
正孔輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類され、高分子化合物が好ましく、架橋基を有する高分子化合物がより好ましい。
正孔輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類され、高分子化合物が好ましく、架橋基を有する高分子化合物がより好ましい。
高分子化合物としては、例えば、ポリビニルカルバゾール及びその誘導体;側鎖又は主鎖に芳香族アミン構造を有するポリアリーレン及びその誘導体が挙げられる。高分子化合物は、電子受容性部位が結合された化合物でもよい。電子受容性部位としては、例えば、フラーレン、テトラフルオロテトラシアノキノジメタン、テトラシアノエチレン、トリニトロフルオレノン等が挙げられ、好ましくはフラーレンである。
本実施形態の組成物において、正孔輸送材料の配合量は、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、1~400質量部であり、好ましくは5~150質量部である。
正孔輸送材料は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[電子輸送材料]
電子輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。電子輸送材料は、架橋基を有していてもよい。
電子輸送材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。電子輸送材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、8-ヒドロキシキノリンを配位子とする金属錯体、オキサジアゾール、アントラキノジメタン、ベンゾキノン、ナフトキノン、アントラキノン、テトラシアノアントラキノジメタン、フルオレノン、ジフェニルジシアノエチレン、及び、ジフェノキノン、並びに、これらの誘導体が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリフェニレン、ポリフルオレン、及び、これらの誘導体が挙げられる。高分子化合物は、金属でドープされていてもよい。
本実施形態の組成物において、電子輸送材料の配合量は、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、1~400質量部であり、好ましくは5~150質量部である。
電子輸送材料は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[正孔注入材料及び電子注入材料]
正孔注入材料及び電子注入材料は、各々、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。正孔注入材料及び電子注入材料は、架橋基を有していてもよい。
正孔注入材料及び電子注入材料は、各々、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。正孔注入材料及び電子注入材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、銅フタロシアニン等の金属フタロシアニン;カーボン;モリブデン、タングステン等の金属酸化物;フッ化リチウム、フッ化ナトリウム、フッ化セシウム、フッ化カリウム等の金属フッ化物が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリピロール、ポリフェニレンビニレン、ポリチエニレンビニレン、ポリキノリン、及び、ポリキノキサリン、並びに、これらの誘導体;芳香族アミン構造を主鎖又は側鎖に含む重合体等の導電性高分子が挙げられる。
本実施形態の組成物において、正孔注入材料及び電子注入材料の配合量は、各々、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、1~400質量部であり、好ましくは5~150質量部である。
正孔注入材料及び電子注入材料は、各々、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
[イオンドープ]
正孔注入材料又は電子注入材料が導電性高分子を含む場合、導電性高分子の電気伝導度は、好ましくは、1×10-5S/cm~1×103S/cmである。導電性高分子の電気伝導度をかかる範囲とするために、導電性高分子に適量のイオンをドープすることができる。
正孔注入材料又は電子注入材料が導電性高分子を含む場合、導電性高分子の電気伝導度は、好ましくは、1×10-5S/cm~1×103S/cmである。導電性高分子の電気伝導度をかかる範囲とするために、導電性高分子に適量のイオンをドープすることができる。
ドープするイオンの種類は、正孔注入材料であればアニオン、電子注入材料であればカチオンである。アニオンとしては、例えば、ポリスチレンスルホン酸イオン、アルキルベンゼンスルホン酸イオン、樟脳スルホン酸イオンが挙げられる。カチオンとしては、例えば、リチウムイオン、ナトリウムイオン、カリウムイオン、テトラブチルアンモニウムイオンが挙げられる。
ドープするイオンは、一種のみでも二種以上でもよい。
[発光材料]
発光材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。発光材料は、架橋基を有していてもよい。
発光材料は、低分子化合物と高分子化合物とに分類される。発光材料は、架橋基を有していてもよい。
低分子化合物としては、例えば、ナフタレン及びその誘導体、アントラセン及びその誘導体、ペリレン及びその誘導体、並びに、イリジウム、白金又はユーロピウムを中心金属とする三重項発光錯体が挙げられる。
高分子化合物としては、例えば、フェニレン基、ナフタレンジイル基、フルオレンジイル基、フェナントレンジイル基、ジヒドロフェナントレンジイル基、式(X)で表される基、カルバゾールジイル基、フェノキサジンジイル基、フェノチアジンジイル基、アントラセンジイル基、ピレンジイル基等を含む高分子化合物が挙げられる。
発光材料は、低分子化合物及び高分子化合物を含んでいてもよく、好ましくは、三重項発光錯体及び高分子化合物を含む。
三重項発光錯体としては、式Ir-1~式Ir-5で表される金属錯体等のイリジウム錯体が好ましい。
[式中、
RD1~RD8、RD11~RD20、RD21~RD26及びRD31~RD37は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RD1~RD8、RD11~RD20、RD21~RD26及びRD31~RD37が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
-AD1---AD2-は、アニオン性の2座配位子を表し、AD1及びAD2は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子又は窒素原子を表し、これらの原子は環を構成する原子であってもよい。-AD1---AD2-が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
nD1は、1、2又は3を表し、nD2は、1又は2を表す。]
[式中、
RD1~RD8、RD11~RD20、RD21~RD26及びRD31~RD37は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RD1~RD8、RD11~RD20、RD21~RD26及びRD31~RD37が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
-AD1---AD2-は、アニオン性の2座配位子を表し、AD1及びAD2は、それぞれ独立に、イリジウム原子と結合する炭素原子、酸素原子又は窒素原子を表し、これらの原子は環を構成する原子であってもよい。-AD1---AD2-が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
nD1は、1、2又は3を表し、nD2は、1又は2を表す。]
式Ir-1で表される金属錯体において、RD1~RD8の少なくとも1つは、好ましくは、式(D-A)で表される基である。
式Ir-2で表される金属錯体において、好ましくはRD11~RD20の少なくとも1つは式(D-A)で表される基である。
式Ir-3で表される金属錯体において、好ましくはRD1~RD8及びRD11~RD20の少なくとも1つは式(D-A)で表される基である。
式Ir-4で表される金属錯体において、好ましくはR21~RD26の少なくとも1つは式(D-A)で表される基である。
式Ir-5で表される金属錯体において、好ましくはRD31~RD37の少なくとも1つは式(D-A)で表される基である。
[式中、
mDA1、mDA2及びmDA3は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
GDAは、窒素原子、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2及びArDA3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArDA1、ArDA2及びArDA3が複数ある場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
TDAは、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数あるTDAは、同一でも異なっていてもよい。]
mDA1、mDA2及びmDA3は、通常10以下の整数であり、好ましくは5以下の整数であり、より好ましくは0又は1である。mDA1、mDA2及びmDA3は、同一の整数であることが好ましい。
GDAは、好ましくは式(GDA-11)~式(GDA-15)で表される基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
[式中、
*、**及び***は、各々、ArDA1、ArDA2及びArDA3との結合を表す。
RDAは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよい。RDAが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
*、**及び***は、各々、ArDA1、ArDA2及びArDA3との結合を表す。
RDAは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は更に置換基を有していてもよい。RDAが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
RDAは、好ましくは水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基又はシクロアルコキシ基であり、より好ましくは水素原子、アルキル基又はシクロアルキル基であり、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArDA1、ArDA2及びArDA3は、好ましくは式(ArDA-1)~式(ArDA-3)で表される基である。
[式中、
RDAは、前記と同じ意味を表す。
RDBは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RDBが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
RDAは、前記と同じ意味を表す。
RDBは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RDBが複数ある場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
式(D-A)で表される基は、好ましくは式(D-A1)~式(D-A3)で表される基である。
[式中、
Rp1、Rp2及びRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基又はハロゲン原子を表す。Rp1及びRp2が複数ある場合、それらはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
np1は、0~5の整数を表し、np2は0~3の整数を表し、np3は0又は1を表す。複数あるnp1は、同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
Rp1、Rp2及びRp3は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基又はハロゲン原子を表す。Rp1及びRp2が複数ある場合、それらはそれぞれ同一であっても異なっていてもよい。
np1は、0~5の整数を表し、np2は0~3の整数を表し、np3は0又は1を表す。複数あるnp1は、同一でも異なっていてもよい。]
np1は、好ましくは0~3の整数であり、より好ましくは1~3の整数であり、更に好ましくは1である。np2は、好ましくは0又は1であり、より好ましくは0である。np3は好ましくは0である。
Rp1、Rp2及びRp3は、好ましくはアルキル基又はシクロアルキル基である。
式Ir-1で表される金属錯体としては、式Ir-11~式Ir-13で表される金属錯体が好ましい。式Ir-2で表される金属錯体としては、式Ir-21で表される金属錯体が好ましい。式Ir-3で表される金属錯体としては、式Ir-31~式Ir-33で表される金属錯体が好ましい。式Ir-4で表される金属錯体としては、式Ir-41~式Ir-43で表される金属錯体が好ましい。式Ir-5で表される金属錯体としては、式Ir-51~式Ir-53で表される金属錯体が好ましい。
[式中、
nD2は、1又は2を表す。
Dは、式(D-A)で表される基を表す。複数存在するDは、同一でも異なっていてもよい。
RDCは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRDCは、同一でも異なっていてもよい。
RDDは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRDDは、同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
nD2は、1又は2を表す。
Dは、式(D-A)で表される基を表す。複数存在するDは、同一でも異なっていてもよい。
RDCは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRDCは、同一でも異なっていてもよい。
RDDは、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRDDは、同一でも異なっていてもよい。]
本実施形態の組成物において、発光材料の含有量は、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、0.1~400質量部である。
[酸化防止剤]
酸化防止剤は、本実施形態の高分子化合物と同じ溶媒に可溶であり、発光及び電荷輸送を阻害しない化合物であればよく、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられる。
酸化防止剤は、本実施形態の高分子化合物と同じ溶媒に可溶であり、発光及び電荷輸送を阻害しない化合物であればよく、例えば、フェノール系酸化防止剤、リン系酸化防止剤が挙げられる。
本実施形態の組成物において、酸化防止剤の配合量は、本実施形態の高分子化合物100質量部に対して、通常、0.001~10質量部である。
酸化防止剤は、一種単独で用いても二種以上を併用してもよい。
<膜>
膜は、本実施形態の高分子化合物、又は、本実施形態の高分子化合物の架橋体を含有する。
膜は、本実施形態の高分子化合物、又は、本実施形態の高分子化合物の架橋体を含有する。
すなわち、膜には、本実施形態の高分子化合物を架橋により溶媒に対して不溶化させた、不溶化膜も含まれる。不溶化膜は、本実施形態の高分子化合物を加熱、光照射等の外部刺激により架橋させて得られる膜である。不溶化膜は、溶媒に実質的に不溶であるため、発光素子の積層化に好適に使用することができる。
膜を架橋させるための加熱の温度は、通常、25~300℃であり、発光効率が良好になるので、好ましくは50~250℃であり、より好ましくは150~200℃である。
膜を架橋させるための光照射に用いられる光の種類は、例えば、紫外光、近紫外光、可視光である。
膜は、発光素子における発光層、正孔輸送層又は正孔注入層として好適である。
膜は、インクを用いて、例えば、スピンコート法、キャスティング法、マイクログラビアコート法、グラビアコート法、バーコート法、ロールコート法、ワイヤーバーコート法、ディップコート法、スプレーコート法、スクリーン印刷法、フレキソ印刷法、オフセット印刷法、インクジェット印刷法、キャピラリ-コート法、ノズルコート法により作製することができる。
膜の厚さは、通常、1nm~10μmである。
<発光素子>
本実施形態の発光素子は、本実施形態の高分子化合物を用いて得られる有機エレクトロルミネッセンス等の発光素子であり、該発光素子には、例えば、本実施形態の高分子化合物を含む発光素子、本実施形態の高分子化合物が分子内、分子間、又は、それらの両方で架橋した架橋体を含む発光素子がある。
本実施形態の発光素子は、本実施形態の高分子化合物を用いて得られる有機エレクトロルミネッセンス等の発光素子であり、該発光素子には、例えば、本実施形態の高分子化合物を含む発光素子、本実施形態の高分子化合物が分子内、分子間、又は、それらの両方で架橋した架橋体を含む発光素子がある。
本実施形態の発光素子の構成としては、例えば、陽極及び陰極からなる電極と、該電極間に設けられた本実施形態の高分子化合物を用いて得られる層とを有する構成が挙げられる。
[層構成]
本実施形態の高分子化合物を用いて得られる層は、通常、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層の1種以上の層であり、好ましくは、発光層である。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を含む。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を、上述した溶媒に溶解させ、インクを調製して用い、上述した膜の作製と同じ方法を用いて形成することができる。
本実施形態の高分子化合物を用いて得られる層は、通常、発光層、正孔輸送層、正孔注入層、電子輸送層、電子注入層の1種以上の層であり、好ましくは、発光層である。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を含む。これらの層は、各々、発光材料、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料を、上述した溶媒に溶解させ、インクを調製して用い、上述した膜の作製と同じ方法を用いて形成することができる。
発光素子は、陽極と陰極の間に発光層を有する。本実施形態の発光素子は、正孔注入性及び正孔輸送性の観点からは、陽極と発光層との間に、正孔注入層及び正孔輸送層の少なくとも1層を有することが好ましく、電子注入性及び電子輸送性の観点からは、陰極と発光層の間に、電子注入層及び電子輸送層の少なくとも1層を有することが好ましい。
正孔輸送層、電子輸送層、発光層、正孔注入層、及び、電子注入層の材料としては、本実施形態の高分子化合物の他、各々、上述した正孔輸送材料、電子輸送材料、発光材料、正孔注入材料、及び、電子注入材料が挙げられる。
正孔輸送層、電子輸送層、発光層、正孔注入層、及び、電子注入層の材料としては、本実施形態の高分子化合物の他、各々、上述した正孔輸送材料、電子輸送材料、発光材料、正孔注入材料、及び、電子注入材料が挙げられる。
正孔輸送層の材料、電子輸送層の材料、及び、発光層の材料は、発光素子の作製において、各々、正孔輸送層、電子輸送層、及び、発光層に隣接する層の形成時に使用される溶媒に溶解する場合、該溶媒に該材料が溶解することを回避するために、該材料が架橋基を有することが好ましい。架橋基を有する材料を用いて各層を形成した後、該架橋基を架橋させることにより、該層を不溶化させることができる。
本実施形態の発光素子において、発光層、正孔輸送層、電子輸送層、正孔注入層、電子注入層等の各層の形成方法としては、低分子化合物を用いる場合、例えば、粉末からの真空蒸着法、溶液又は溶融状態からの成膜による方法が挙げられ、高分子化合物を用いる場合、例えば、溶液又は溶融状態からの成膜による方法が挙げられる。
積層する層の順番、数、及び、厚さは、発光効率及び素子寿命を勘案して調整すればよい。
[基板/電極]
発光素子における基板は、電極を形成することができ、かつ、有機層を形成する際に化学的に変化しない基板であればよく、例えば、ガラス、プラスチック、シリコン等の材料からなる基板である。不透明な基板の場合には、基板から最も遠くにある電極が透明又は半透明であることが好ましい。
発光素子における基板は、電極を形成することができ、かつ、有機層を形成する際に化学的に変化しない基板であればよく、例えば、ガラス、プラスチック、シリコン等の材料からなる基板である。不透明な基板の場合には、基板から最も遠くにある電極が透明又は半透明であることが好ましい。
陽極の材料としては、例えば、導電性の金属酸化物、半透明の金属が挙げられ、好ましくは、酸化インジウム、酸化亜鉛、酸化スズ;インジウム・スズ・オキサイド(ITO)、インジウム・亜鉛・オキサイド等の導電性化合物;銀とパラジウムと銅との複合体(APC);NESA、金、白金、銀、銅である。
陰極の材料としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウム、ベリリウム、マグネシウム、カルシウム、ストロンチウム、バリウム、アルミニウム、亜鉛、インジウム等の金属;それらのうち2種以上の合金;それらのうち1種以上と、銀、銅、マンガン、チタン、コバルト、ニッケル、タングステン、錫のうち1種以上との合金;並びに、グラファイト及びグラファイト層間化合物が挙げられる。合金としては、例えば、マグネシウム-銀合金、マグネシウム-インジウム合金、マグネシウム-アルミニウム合金、インジウム-銀合金、リチウム-アルミニウム合金、リチウム-マグネシウム合金、リチウム-インジウム合金、カルシウム-アルミニウム合金が挙げられる。
陽極及び陰極は、各々、2層以上の積層構造としてもよい。
陽極及び陰極は、各々、2層以上の積層構造としてもよい。
[用途]
本実施形態の発光素子は、例えば、ディスプレイ、照明に有用である。
本実施形態の発光素子は、例えば、ディスプレイ、照明に有用である。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
以下、実施例によって本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例において、高分子化合物のポリスチレン換算の数平均分子量(Mn)及びポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、移動層にテトラヒドロフランを用い、下記のサイズエクスクルージョンクロマトグラフィー(SEC)のいずれかにより求めた。なお、SECの測定条件は、次のとおりである。
測定する高分子化合物を約0.05質量%の濃度でテトラヒドロフランに溶解させ、SECに10μL注入した。移動相は、1.0mL/分の流量で流した。カラムとして、PLgel MIXED-B(ポリマーラボラトリーズ製)を用いた。検出器にはUV-VIS検出器(東ソー製、商品名:UV-8320GPC)を用いた。
NMRは、下記の方法で測定した。
5~10mgの測定試料を約0.5mLの重クロロホルム(CDCl3)、重テトラヒドロフラン、重ジメチルスルホキシド、重アセトン、重N,N-ジメチルホルムアミド、重トルエン、重メタノール、重エタノール、重2-プロパノール又は重塩化メチレンに溶解させ、NMR装置(Agilent製、商品名:INOVA300又はMERCURY 400VX)を用いて測定した。
5~10mgの測定試料を約0.5mLの重クロロホルム(CDCl3)、重テトラヒドロフラン、重ジメチルスルホキシド、重アセトン、重N,N-ジメチルホルムアミド、重トルエン、重メタノール、重エタノール、重2-プロパノール又は重塩化メチレンに溶解させ、NMR装置(Agilent製、商品名:INOVA300又はMERCURY 400VX)を用いて測定した。
化合物の純度の指標として、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)面積百分率の値を用いた。この値は、特に記載がない限り、HPLC(島津製作所製、商品名:LC-20A)でのUV=254nmにおける値とする。この際、測定する化合物は、0.01~0.2質量%の濃度になるようにテトラヒドロフラン又はクロロホルムに溶解させ、濃度に応じてHPLCに1~10μL注入した。HPLCの移動相には、アセトニトリル/テトラヒドロフランの比率を100/0~0/100(容積比)まで変化させながら用い、1.0mL/分の流量で流した。カラムは、Kaseisorb LC ODS 2000(東京化成工業製)又は同等の性能を有するODSカラムを用いた。検出器には、フォトダイオードアレイ検出器(島津製作所製、商品名:SPD-M20A)を用いた。
TLC-MSは、下記の方法で測定した。
測定試料をトルエン、テトラヒドロフラン又はクロロホルムのいずれかの溶媒に任意の濃度で溶解させ、DART用TLCプレート(テクノアプリケーションズ社製、商品名:YSK5-100)上に塗布し、TLC-MS(日本電子社製、商品名:JMS-T100TD(The AccuTOF TLC))を用いて測定した。測定時のヘリウムガス温度は、200~400℃の範囲で調節した。
測定試料をトルエン、テトラヒドロフラン又はクロロホルムのいずれかの溶媒に任意の濃度で溶解させ、DART用TLCプレート(テクノアプリケーションズ社製、商品名:YSK5-100)上に塗布し、TLC-MS(日本電子社製、商品名:JMS-T100TD(The AccuTOF TLC))を用いて測定した。測定時のヘリウムガス温度は、200~400℃の範囲で調節した。
(Stage1:化合物1Aの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、3-ブロモヨードベンゼン(300.0g)、3-ビフェニルボロン酸(200.0g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.2g)、炭酸カリウム(418.8g)、イオン交換水(1600mL)、エタノール(800mL)、及びトルエン(1600mL)を加え、75℃で9時間撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却した後、セライトを敷いたろ過器でろ過を行い、得られたろ液から水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1A(278.2g)を得た。化合物1AのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
反応容器内を窒素雰囲気とした後、3-ブロモヨードベンゼン(300.0g)、3-ビフェニルボロン酸(200.0g)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(22.2g)、炭酸カリウム(418.8g)、イオン交換水(1600mL)、エタノール(800mL)、及びトルエン(1600mL)を加え、75℃で9時間撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却した後、セライトを敷いたろ過器でろ過を行い、得られたろ液から水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(n-ヘキサン溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1A(278.2g)を得た。化合物1AのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
(Stage2:化合物1Cの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物1A(220.6g)、及びテトラヒドロフラン(1200mL)を加え、-70℃に冷却した。そこへ、1.0Msec-ブチルリチウムn-ヘキサン/シクロヘキサン溶液(697mL)をゆっくり加え、-70℃で1時間撹拌した。そこへ、化合物1B(120.0g)、及びテトラヒドロフラン(360mL)をゆっくり滴下し、その後、-65℃で1時間撹拌した。そこへ、メタノール(48mL)をゆっくり加えた後、得られた反応液を室温とし、イオン交換水(1800mL)とトルエン(1560mL)をゆっくり加え、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過した。得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、n-ヘプタンで洗浄した後、トルエンとn-ヘプタンで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1C(244.7g)を得た。化合物1CのLC面積百分率値は99.5%以上であった。
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物1A(220.6g)、及びテトラヒドロフラン(1200mL)を加え、-70℃に冷却した。そこへ、1.0Msec-ブチルリチウムn-ヘキサン/シクロヘキサン溶液(697mL)をゆっくり加え、-70℃で1時間撹拌した。そこへ、化合物1B(120.0g)、及びテトラヒドロフラン(360mL)をゆっくり滴下し、その後、-65℃で1時間撹拌した。そこへ、メタノール(48mL)をゆっくり加えた後、得られた反応液を室温とし、イオン交換水(1800mL)とトルエン(1560mL)をゆっくり加え、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過した。得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、n-ヘプタンで洗浄した後、トルエンとn-ヘプタンで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1C(244.7g)を得た。化合物1CのLC面積百分率値は99.5%以上であった。
(Stage3:化合物1Dの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物1C(240.0g)、及びトルエン(7200mL)を加え、0℃に冷却した。そこへ、硫酸(44.4g)をゆっくりと加え、0℃で1時間撹拌した。その後、5℃に昇温し、更に4時間撹拌した。そこへ、イオン交換水(2400mL)をゆっくりと加え、得られた反応液を室温まで冷却した後、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水と炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、トルエンとエタノールで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1D(197.4g)を得た。化合物1DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物1C(240.0g)、及びトルエン(7200mL)を加え、0℃に冷却した。そこへ、硫酸(44.4g)をゆっくりと加え、0℃で1時間撹拌した。その後、5℃に昇温し、更に4時間撹拌した。そこへ、イオン交換水(2400mL)をゆっくりと加え、得られた反応液を室温まで冷却した後、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水と炭酸水素ナトリウム水溶液で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、トルエンとエタノールで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物1D(197.4g)を得た。化合物1DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
化合物1DのNMR測定の結果は以下のとおりであった。
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.67-7.63(m、6H),7.59-7.53(m、10H),7.47-7.30(m、14H),7.29-7.18(m、2H).
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.67-7.63(m、6H),7.59-7.53(m、10H),7.47-7.30(m、14H),7.29-7.18(m、2H).
(Stage1:化合物2Bの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2A(90.2g)、及びテトラヒドロフラン(361mL)を加え、-70℃に冷却した。そこへ、1.0M sec-ブチルリチウムn-ヘキサン/シクロヘキサン溶液(224mL)をゆっくり加え、-70℃で1時間撹拌した。そこへ、化合物1B(36.1g)、及びテトラヒドロフラン(108mL)をゆっくり滴下し、その後、-65℃で1時間撹拌した。メタノール(14mL)をゆっくり加えた後、得られた反応液を室温とし、イオン交換水(542mL)とヘプタン(469mL)をゆっくり加え、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過した。得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン及びn-ヘキサンの混合溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2B(86.7g)を得た。化合物2BのLC面積百分率値は99.5%以上であった。
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2A(90.2g)、及びテトラヒドロフラン(361mL)を加え、-70℃に冷却した。そこへ、1.0M sec-ブチルリチウムn-ヘキサン/シクロヘキサン溶液(224mL)をゆっくり加え、-70℃で1時間撹拌した。そこへ、化合物1B(36.1g)、及びテトラヒドロフラン(108mL)をゆっくり滴下し、その後、-65℃で1時間撹拌した。メタノール(14mL)をゆっくり加えた後、得られた反応液を室温とし、イオン交換水(542mL)とヘプタン(469mL)をゆっくり加え、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄し、得られた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させた後、ろ過した。得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン及びn-ヘキサンの混合溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2B(86.7g)を得た。化合物2BのLC面積百分率値は99.5%以上であった。
(Stage2:化合物2Cの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2B(86.3g)、及びトルエン(863mL)を加え、0℃に冷却した。そこへ、硫酸(8.7g)をゆっくりと加え、0℃で1時間撹拌した。イオン交換水(783mL)をゆっくりと加え、得られた反応液を室温まで冷却した後、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン及びn-ヘキサンの混合溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2C(64.1g)を得た。化合物2CのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.72-7.64(m、6H),7.60-7.49(m、8H),7.48-7.30(m、12H),7.24-7.14(m、4H),2.64(t、4H),1.70-1.60(m、4H),1.40-1.25(m、12H),0.89(t、6H).
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2B(86.3g)、及びトルエン(863mL)を加え、0℃に冷却した。そこへ、硫酸(8.7g)をゆっくりと加え、0℃で1時間撹拌した。イオン交換水(783mL)をゆっくりと加え、得られた反応液を室温まで冷却した後、水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(トルエン及びn-ヘキサンの混合溶媒)により精製し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2C(64.1g)を得た。化合物2CのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.72-7.64(m、6H),7.60-7.49(m、8H),7.48-7.30(m、12H),7.24-7.14(m、4H),2.64(t、4H),1.70-1.60(m、4H),1.40-1.25(m、12H),0.89(t、6H).
(Stage3:化合物2Dの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2C(25.4g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(16.3g)、ジメトキシエタン(254mL)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド・ジクロロメタン付加物(657mg)及び酢酸カリウム(15.8g)を加え、80℃で2時間撹拌した。得られた反応液にセライト(28.0g)を加えた後、シリカゲルを敷いたろ過器でろ過し、得られたろ液を減圧濃縮後することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、アセトニトリルで洗浄した後、トルエンと活性炭を加え、室温で30分攪拌した。その後、セライトを敷いたろ過器でろ過し、得られたろ液を減圧濃縮後、トルエンとアセトニトリルで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2D(23.3g)を白色固体として得た。化合物2DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.88-7.81(m、6H),7.71-7.68(m、2H),7.59-7.50(m、6H),7.45-7.29(m、12H),7.25(d、2H),7.16(d、2H),2.64(t、4H),1.70-1.56(m、4H),1.40-1.25(m、36H),0.88(t、6H).
反応容器内を窒素雰囲気とした後、化合物2C(25.4g)、ビス(ピナコラト)ジボロン(16.3g)、ジメトキシエタン(254mL)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリド・ジクロロメタン付加物(657mg)及び酢酸カリウム(15.8g)を加え、80℃で2時間撹拌した。得られた反応液にセライト(28.0g)を加えた後、シリカゲルを敷いたろ過器でろ過し、得られたろ液を減圧濃縮後することにより、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、アセトニトリルで洗浄した後、トルエンと活性炭を加え、室温で30分攪拌した。その後、セライトを敷いたろ過器でろ過し、得られたろ液を減圧濃縮後、トルエンとアセトニトリルで再結晶し、50℃で減圧乾燥させることにより、化合物2D(23.3g)を白色固体として得た。化合物2DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CD2Cl2)δ(ppm)=7.88-7.81(m、6H),7.71-7.68(m、2H),7.59-7.50(m、6H),7.45-7.29(m、12H),7.25(d、2H),7.16(d、2H),2.64(t、4H),1.70-1.56(m、4H),1.40-1.25(m、36H),0.88(t、6H).
(Stage1:化合物3Aの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2A(58.19g)及び脱水THF(600ml)を加え、-70℃に冷却してn-ブチルリチウム(1.64M n-ヘキサン溶液)86mlを滴下し、2時間保温した。2,7-ジブロモ-9-フルオレノン(40.00g)を加え、2時間保温した後、メタノールを滴下し、室温まで昇温した。トルエン(450ml)及びイオン交換水(450ml)を加え、分液した。有機層をイオン交換水(450ml)で2回分液洗浄し、硫酸マグネシウムを加え、脱水後、濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物3A(75.5g)を得た。
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2A(58.19g)及び脱水THF(600ml)を加え、-70℃に冷却してn-ブチルリチウム(1.64M n-ヘキサン溶液)86mlを滴下し、2時間保温した。2,7-ジブロモ-9-フルオレノン(40.00g)を加え、2時間保温した後、メタノールを滴下し、室温まで昇温した。トルエン(450ml)及びイオン交換水(450ml)を加え、分液した。有機層をイオン交換水(450ml)で2回分液洗浄し、硫酸マグネシウムを加え、脱水後、濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物3A(75.5g)を得た。
(Stage2:化合物3Bの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3A(67.90g)及び脱水ジクロロメタン(340ml)を加えて溶解させ、トリエチルシラン(25.0g)を加えた。0℃に冷却後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(41.71g)を滴下し、3時間保温した。ジクロロメタン(340ml)及びイオン交換水(340ml)を加え、分液後、有機層を5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液(340ml)及びイオン交換水(340ml)で分液洗浄し、ヘプタン 340mlを加え、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、化合物3B(66.10g)を得た。
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3A(67.90g)及び脱水ジクロロメタン(340ml)を加えて溶解させ、トリエチルシラン(25.0g)を加えた。0℃に冷却後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(41.71g)を滴下し、3時間保温した。ジクロロメタン(340ml)及びイオン交換水(340ml)を加え、分液後、有機層を5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液(340ml)及びイオン交換水(340ml)で分液洗浄し、ヘプタン 340mlを加え、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、化合物3B(66.10g)を得た。
(Stage3:化合物3Cの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3B(21.02g)及び脱水THF(84ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、1.47g)、脱水THF(63ml)、及び1-ブロモヘキサン(16.36g)を加え、この溶液に上記で調製した化合物3BのTHF溶液を滴下し、3時間撹拌した。そこに、トルエン(170ml)及びイオン交換水(85ml)を滴下し、分液後、有機層をイオン交換水(100ml)で2回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、セライトを敷いたフィルターを通して濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサンおよびトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物3C(23.99g)を白色固体として得た。
化合物3CのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3B(21.02g)及び脱水THF(84ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、1.47g)、脱水THF(63ml)、及び1-ブロモヘキサン(16.36g)を加え、この溶液に上記で調製した化合物3BのTHF溶液を滴下し、3時間撹拌した。そこに、トルエン(170ml)及びイオン交換水(85ml)を滴下し、分液後、有機層をイオン交換水(100ml)で2回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、セライトを敷いたフィルターを通して濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサンおよびトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物3C(23.99g)を白色固体として得た。
化合物3CのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
(Stage1:化合物4Aの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、9-フェニル-9-フルオレノール(46.08g)及び脱水ジクロロメタン(370ml)を加えて溶解させ、トリエチルシラン(56.83g)を加えた。0℃に冷却後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(44.81g)を滴下し、2時間保温した。そこに、ジクロロメタン(230ml)及び5質量%炭酸ナトリウム水溶液(460ml)を加え、分液後、有機層をイオン交換水(100ml)で2回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をトルエン及びアセトニトリルの混合溶媒を用いて晶析し、化合物4A(40.90g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=243([M+H]+)(Exact Mass:242)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=5.05(1H、s)、7.07~7.10(2H、m)、7.19~7.29(5H、m)、7.31(2H、d)、7.37(2H、t)、7.80(2H、d)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、9-フェニル-9-フルオレノール(46.08g)及び脱水ジクロロメタン(370ml)を加えて溶解させ、トリエチルシラン(56.83g)を加えた。0℃に冷却後、三フッ化ホウ素ジエチルエーテル錯体(44.81g)を滴下し、2時間保温した。そこに、ジクロロメタン(230ml)及び5質量%炭酸ナトリウム水溶液(460ml)を加え、分液後、有機層をイオン交換水(100ml)で2回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をトルエン及びアセトニトリルの混合溶媒を用いて晶析し、化合物4A(40.90g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=243([M+H]+)(Exact Mass:242)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=5.05(1H、s)、7.07~7.10(2H、m)、7.19~7.29(5H、m)、7.31(2H、d)、7.37(2H、t)、7.80(2H、d)
(Stage2:化合物4Bの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物4A(29.00g)、1-ブロモ-6-クロロヘキサン(95.5g)、及び脱水THF(175ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、5.27g)及び脱水THF(29ml)を加え、この溶液に上記で調製した化合物4AのTHF溶液を滴下し、20℃で8時間撹拌後、30℃で5時間撹拌した。そこに、トルエン(230ml)及びイオン交換水(115ml)を滴下し、分液後、有機層をイオン交換水(145ml)で3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物4B(41.58g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=361([M+H]+)(Exact Mass:360)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.69~0.78(2H、m)、1.13~1.28(4H、m)、1.55~1.63(2H、m)、2.43~2.48(2H、m)、3.41(2H、t)、7.12~7.27(9H、m)、7.34(2H、dt)、7.75(2H、d)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物4A(29.00g)、1-ブロモ-6-クロロヘキサン(95.5g)、及び脱水THF(175ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、5.27g)及び脱水THF(29ml)を加え、この溶液に上記で調製した化合物4AのTHF溶液を滴下し、20℃で8時間撹拌後、30℃で5時間撹拌した。そこに、トルエン(230ml)及びイオン交換水(115ml)を滴下し、分液後、有機層をイオン交換水(145ml)で3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物4B(41.58g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=361([M+H]+)(Exact Mass:360)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.69~0.78(2H、m)、1.13~1.28(4H、m)、1.55~1.63(2H、m)、2.43~2.48(2H、m)、3.41(2H、t)、7.12~7.27(9H、m)、7.34(2H、dt)、7.75(2H、d)
(Stage3:化合物4Cの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物4B(41.10g)、ヨウ化ナトリウム(85.42g)、及びアセトン(410ml)を加え、60℃で29時間保温した。20℃まで冷却後、イオン交換水(120ml)及びヘキサン(410ml)を加えて分液し、有機層をイオン交換水(120ml)で3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、ヘプタンで再結晶し、化合物4C(46.11g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=453([M+H]+)(Exact Mass:452)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.69~0.77(2H、m)、1.14~1.24(4H、m)、1.60~1.68(2H、m)、2.43~2.48(2H、m)、3.07(2H、t)、7.14~7.27(9H、m)、7.34(2H、dt)、7.75(2H、d)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物4B(41.10g)、ヨウ化ナトリウム(85.42g)、及びアセトン(410ml)を加え、60℃で29時間保温した。20℃まで冷却後、イオン交換水(120ml)及びヘキサン(410ml)を加えて分液し、有機層をイオン交換水(120ml)で3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物を、ヘプタンで再結晶し、化合物4C(46.11g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=453([M+H]+)(Exact Mass:452)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.69~0.77(2H、m)、1.14~1.24(4H、m)、1.60~1.68(2H、m)、2.43~2.48(2H、m)、3.07(2H、t)、7.14~7.27(9H、m)、7.34(2H、dt)、7.75(2H、d)
(Stage4:化合物4Dの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3B(21.00g)、化合物4C(16.42g)、及び脱水THF(125ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、1.45g)、及び脱水DMF(53ml)を加え、0℃に冷却した。この溶液に上記で調製した化合物3B及び化合物4CのTHF溶液を滴下した後、25℃に昇温し3.5時間撹拌した。そこに、トルエン100ml及びイオン交換水100mlを滴下し、分液後、有機層をイオン交換水100mlで3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はアセトニトリル及び酢酸エチルの混合溶媒)にて精製し、化合物4D(25.56g)を白色固体として得た。化合物4DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
TLC-MS(DART) m/z=958([M]+)(Exact Mass:958)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.53~0.64(4H、m)、0.89(3H、t)、0.93~1.04(4H、m)、1.28~1.41(6H、m)、1.61~1.70(2H、m)、2.31~2.37(4H、m)、2.67(2H、t)、7.00(1H、d)、7.10~7.23(11H、m)、7.27~7.38(6H、m)、7.40~7.49(7H、m)、7.53~7.57(3H、m)、7.66(1H、brs)、7.71(2H、d)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物3B(21.00g)、化合物4C(16.42g)、及び脱水THF(125ml)を加え、溶解させた。
別途、不活性ガス雰囲気とした反応容器を用意し、水素化ナトリウム(60質量%、流動パラフィンに分散、1.45g)、及び脱水DMF(53ml)を加え、0℃に冷却した。この溶液に上記で調製した化合物3B及び化合物4CのTHF溶液を滴下した後、25℃に昇温し3.5時間撹拌した。そこに、トルエン100ml及びイオン交換水100mlを滴下し、分液後、有機層をイオン交換水100mlで3回分液洗浄した。そこに、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物を逆相シリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はアセトニトリル及び酢酸エチルの混合溶媒)にて精製し、化合物4D(25.56g)を白色固体として得た。化合物4DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
TLC-MS(DART) m/z=958([M]+)(Exact Mass:958)
1H-NMR(CDCl3,400MHz)δ(ppm)=0.53~0.64(4H、m)、0.89(3H、t)、0.93~1.04(4H、m)、1.28~1.41(6H、m)、1.61~1.70(2H、m)、2.31~2.37(4H、m)、2.67(2H、t)、7.00(1H、d)、7.10~7.23(11H、m)、7.27~7.38(6H、m)、7.40~7.49(7H、m)、7.53~7.57(3H、m)、7.66(1H、brs)、7.71(2H、d)
(Stage1:化合物5Aの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2A(120.01g)、脱水THF(1200ml)を加えて溶解させ、-70℃に冷却後、sec-ブチルリチウム(1.23M シクロヘキサン/n-ヘキサン溶液)310mlを滴下し、1.5時間保温した後、2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(73.95g)を滴下し、1時間保温した。0℃まで昇温し、メタノール(120ml)を滴下し、溶媒を減圧濃縮した。そこに、トルエンを加え、イオン交換水で3回分液洗浄した後、溶媒を減圧濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5A(117.36g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=440([M]+)(Exact Mass:440)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2A(120.01g)、脱水THF(1200ml)を加えて溶解させ、-70℃に冷却後、sec-ブチルリチウム(1.23M シクロヘキサン/n-ヘキサン溶液)310mlを滴下し、1.5時間保温した後、2-イソプロポキシ-4,4,5,5-テトラメチル-1,3,2-ジオキサボロラン(73.95g)を滴下し、1時間保温した。0℃まで昇温し、メタノール(120ml)を滴下し、溶媒を減圧濃縮した。そこに、トルエンを加え、イオン交換水で3回分液洗浄した後、溶媒を減圧濃縮して粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5A(117.36g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=440([M]+)(Exact Mass:440)
(Stage2:化合物5Bの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5A(65.94g)、1-ブロモ-3-ヨードベンゼン(42.36g)、トルエン(500ml)、20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(330g)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.45g)を加え、70℃で4時間保温した。室温まで冷却後、分液し、有機相を600mlの水で3回分液洗浄した。そこに、活性炭を加え、30分撹拌後、シリカゲルを敷いたフィルターを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5B(66.02g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=469([M]+)(Exact Mass:468)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5A(65.94g)、1-ブロモ-3-ヨードベンゼン(42.36g)、トルエン(500ml)、20質量%テトラエチルアンモニウムヒドロキシド水溶液(330g)、及びテトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(3.45g)を加え、70℃で4時間保温した。室温まで冷却後、分液し、有機相を600mlの水で3回分液洗浄した。そこに、活性炭を加え、30分撹拌後、シリカゲルを敷いたフィルターを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5B(66.02g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=469([M]+)(Exact Mass:468)
(Stage3:化合物5Cの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5B(41.03g)及び脱水THF(415ml)を加えて溶解させ、-70℃に冷却後、sec-ブチルリチウム(1.23M シクロヘキサン/n-ヘキサン溶液)70mlを滴下し、1.5時間保温した。化合物1B(14.40g)を脱水THF(73ml)に溶解させた溶液を滴下し、2時間保温した。そこに、メタノールを滴下後、室温まで昇温し溶媒を減圧濃縮した。トルエンを加え、イオン交換水で4回分液洗浄した後、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5C(43.09g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=1116([M]+)(Exact Mass:1116)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5B(41.03g)及び脱水THF(415ml)を加えて溶解させ、-70℃に冷却後、sec-ブチルリチウム(1.23M シクロヘキサン/n-ヘキサン溶液)70mlを滴下し、1.5時間保温した。化合物1B(14.40g)を脱水THF(73ml)に溶解させた溶液を滴下し、2時間保温した。そこに、メタノールを滴下後、室温まで昇温し溶媒を減圧濃縮した。トルエンを加え、イオン交換水で4回分液洗浄した後、硫酸マグネシウムを加えて脱水後、濾過し、得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)にて精製し、化合物5C(43.09g)を得た。
TLC-MS(DART) m/z=1116([M]+)(Exact Mass:1116)
(Stage4:化合物5Dの合成)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5C(42.95g)及びトルエン(445ml)を加えて溶解させ、0℃に冷却後、濃硫酸(4.02g)を滴下し、3時間撹拌した。そこに、イオン交換水(430ml)及び5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液(430ml)でそれぞれ分液洗浄した。そこに、活性炭及び硫酸マグネシウムを加えて1時間撹拌後、シリカゲルを敷いたフィルターを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)及びヘプタンとエタノールで再結晶し、化合物5D(36.95g)を白色固体として得た。化合物5DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
TLC-MS(DART) m/z=1099([M]+)(Exact Mass:1098)
反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物5C(42.95g)及びトルエン(445ml)を加えて溶解させ、0℃に冷却後、濃硫酸(4.02g)を滴下し、3時間撹拌した。そこに、イオン交換水(430ml)及び5質量%炭酸水素ナトリウム水溶液(430ml)でそれぞれ分液洗浄した。そこに、活性炭及び硫酸マグネシウムを加えて1時間撹拌後、シリカゲルを敷いたフィルターを通して濾過した。得られた溶液を減圧濃縮し、粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)及びヘプタンとエタノールで再結晶し、化合物5D(36.95g)を白色固体として得た。化合物5DのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
TLC-MS(DART) m/z=1099([M]+)(Exact Mass:1098)
(Stage1:化合物6Bの合成)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、水素化ナトリウム(1.3g)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(49.2mL)を加え、25℃で撹拌した。そこへ、あらかじめ混合、溶解させた化合物6A(21.0g)、化合物4A(7.2g)、及びテトラヒドロフラン(105mL)をゆっくり加え、55℃で2時間撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却した後、トルエン(168mL)及びイオン交換水(84mL)を加えて混合し、セライトを敷いたろ過器でろ過を行い、得られたろ液から水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)及びトルエンとメタノールで再結晶し、減圧乾燥させることにより、化合物6B(20.3g)を白色固体として得た。化合物6BのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CDCl3)δ(ppm)=7.73-7.71(d、2H),7.54-7.52(d、2H),7.44-7.42(m、2H),7.37-7.30(m、2H),7.24-7.23(dd、2H),7.21-7.19(m、3H),7.17-7.12(m、6H),6.82(s、1H),6.65-6.65(d、2H),2.47-2.43(t、4H),2.36-2.32(m、2H),2.28-2.24(m、2H),1.52-1.46(m、4H),1.25(m、12H),0.97-0.96(m、4H),0.88-0.84(t、6H),0.59-0.52(d、4H)
反応容器内を窒素雰囲気とした後、水素化ナトリウム(1.3g)、及びN,N-ジメチルホルムアミド(49.2mL)を加え、25℃で撹拌した。そこへ、あらかじめ混合、溶解させた化合物6A(21.0g)、化合物4A(7.2g)、及びテトラヒドロフラン(105mL)をゆっくり加え、55℃で2時間撹拌した。得られた反応液を室温まで冷却した後、トルエン(168mL)及びイオン交換水(84mL)を加えて混合し、セライトを敷いたろ過器でろ過を行い、得られたろ液から水層を除去した。得られた有機層をイオン交換水で洗浄後、ろ過し、得られたろ液を減圧濃縮し粗生成物を得た。得られた粗生成物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(移動相はヘキサン及びトルエンの混合溶媒)及びトルエンとメタノールで再結晶し、減圧乾燥させることにより、化合物6B(20.3g)を白色固体として得た。化合物6BのHPLC面積百分率値は99.5%以上であった。
1H-NMR(400MHz、CDCl3)δ(ppm)=7.73-7.71(d、2H),7.54-7.52(d、2H),7.44-7.42(m、2H),7.37-7.30(m、2H),7.24-7.23(dd、2H),7.21-7.19(m、3H),7.17-7.12(m、6H),6.82(s、1H),6.65-6.65(d、2H),2.47-2.43(t、4H),2.36-2.32(m、2H),2.28-2.24(m、2H),1.52-1.46(m、4H),1.25(m、12H),0.97-0.96(m、4H),0.88-0.84(t、6H),0.59-0.52(d、4H)
<合成例PM1~PM9:化合物PM1~PM9の合成及び入手>
化合物PM1及びPM5は、特開2011-174062号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM2は、国際公報第2005/049546号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM3は、国際公報第2002/045184号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM4は、特開2008-106241号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM6は、特開2012-144722号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM7は、国際公開第2002/092723号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM8は、特開2004-143419号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM9は、特開2010-031259号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM1及びPM5は、特開2011-174062号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM2は、国際公報第2005/049546号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM3は、国際公報第2002/045184号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM4は、特開2008-106241号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM6は、特開2012-144722号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM7は、国際公開第2002/092723号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM8は、特開2004-143419号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM9は、特開2010-031259号公報に記載の方法に従って合成した。
<合成例PM10~PM12:化合物PM10~PM12の合成及び入手>
化合物PM10及び化合物PM12は、特開2010-189630号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM11は、国際公報第2012/086671号に記載の方法に従って合成した。
化合物PM10及び化合物PM12は、特開2010-189630号公報に記載の方法に従って合成した。
化合物PM11は、国際公報第2012/086671号に記載の方法に従って合成した。
<合成例2> 高分子化合物IP1の合成
高分子化合物IP1は、化合物PM1と、化合物PM2と、化合物PM3と、化合物PM4を用いて、特開2012-144722号公報に記載の方法で合成した。
高分子化合物IP1は、化合物PM1と、化合物PM2と、化合物PM3と、化合物PM4を用いて、特開2012-144722号公報に記載の方法で合成した。
高分子化合物IP1は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM1から誘導される構成単位と、化合物PM2から誘導される構成単位と、化合物PM3から誘導される構成単位と、化合物PM4から誘導される構成単位とが、50:30:12.5:7.5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例1> 高分子化合物P1の合成
(工程1)反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM5(1.28372g)、化合物1D(0.89649g)、化合物PM3(0.19881g)、化合物PM8(0.07961g)、化合物PM9(0.20980g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.58mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。
(工程2)反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(20mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(89.5mg)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)を加え、3間還流させた。その後、反応液を室温まで冷却し、水層を除去した後、イオン交換水で1回、0.15質量%N、N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム水溶液で1回、10質量%塩酸で2回、3質量%アンモニア水溶液で2回、イオン交換水で2回洗浄した。得られた溶液を減圧脱水することで水分を除去したトルエン溶液を得た。このトルエン溶液を、予めトルエンを通液したアルミナカラムに通すことにより精製した。精製液をメタノールに滴下し、撹拌したところ、沈殿が生じたので、沈殿物をろ取し、乾燥させることにより、高分子化合物P1(1.45g)を得た。高分子化合物P1のMnは9.5×104であり、Mwは2.2×105であった。
(工程1)反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM5(1.28372g)、化合物1D(0.89649g)、化合物PM3(0.19881g)、化合物PM8(0.07961g)、化合物PM9(0.20980g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.58mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。
(工程2)反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(20mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(89.5mg)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)を加え、3間還流させた。その後、反応液を室温まで冷却し、水層を除去した後、イオン交換水で1回、0.15質量%N、N-ジエチルジチオカルバミド酸ナトリウム水溶液で1回、10質量%塩酸で2回、3質量%アンモニア水溶液で2回、イオン交換水で2回洗浄した。得られた溶液を減圧脱水することで水分を除去したトルエン溶液を得た。このトルエン溶液を、予めトルエンを通液したアルミナカラムに通すことにより精製した。精製液をメタノールに滴下し、撹拌したところ、沈殿が生じたので、沈殿物をろ取し、乾燥させることにより、高分子化合物P1(1.45g)を得た。高分子化合物P1のMnは9.5×104であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P1は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM5から誘導される構成単位と、化合物1Dから誘導される構成単位と、化合物PM3から誘導される構成単位と、化合物PM8から誘導される構成単位と、化合物PM9から誘導される構成単位とが、50:32:10:3:5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<比較例1> 高分子化合物P2の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM5(1.29934g)、化合物PM7(0.90788g)、化合物PM3(0.19700g)、化合物PM8(0.07888g)、化合物PM9(0.20792g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.54mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P2を1.48g得た。高分子化合物P2のMnは8.0×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM5(1.29934g)、化合物PM7(0.90788g)、化合物PM3(0.19700g)、化合物PM8(0.07888g)、化合物PM9(0.20792g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.54mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P2を1.48g得た。高分子化合物P2のMnは8.0×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P2は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM5から誘導される構成単位と、化合物PM7から誘導される構成単位と、化合物PM3から誘導される構成単位と、化合物PM8から誘導される構成単位と、化合物PM9から誘導される構成単位とが、50:32:10:3:5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<比較例2> 高分子化合物P3の合成
高分子化合物P3は、単量体PM5と、単量体PM6と、単量体PM3と、単量体PM8と、単量体PM9を用いて、特開2012-144722号公報に記載の方法に従って合成した。
高分子化合物P3は、単量体PM5と、単量体PM6と、単量体PM3と、単量体PM8と、単量体PM9を用いて、特開2012-144722号公報に記載の方法に従って合成した。
高分子化合物P3は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM5から誘導される構成単位と、化合物PM6から誘導される構成単位と、化合物PM3から誘導される構成単位と、化合物PM8から誘導される構成単位と、化合物PM9から誘導される構成単位とが、50:32:10:3:5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例2> 高分子化合物P4の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(1.00964g)、化合物2C(1.56606g)、化合物PM12(0.26264g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.10g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P4を1.43g得た。高分子化合物P4のMnは1.0×105であり、Mwは2.1×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(1.00964g)、化合物2C(1.56606g)、化合物PM12(0.26264g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.10g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P4を1.43g得た。高分子化合物P4のMnは1.0×105であり、Mwは2.1×105であった。
高分子化合物P4は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物2Cから誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例3> 高分子化合物P5の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.61834g)、化合物3C(4.38134g)、化合物PM12(0.97496g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.37g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P5を4.76g得た。高分子化合物P5のMnは1.3×105であり、Mwは3.1×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.61834g)、化合物3C(4.38134g)、化合物PM12(0.97496g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.37g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P5を4.76g得た。高分子化合物P5のMnは1.3×105であり、Mwは3.1×105であった。
高分子化合物P5は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物3Cから誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例4> 高分子化合物P6の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(0.98952g)、化合物4D(1.56892g)、化合物PM12(0.26007g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)及びトルエン(45mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.10g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P6を1.30g得た。高分子化合物P6のMnは1.1×105であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(0.98952g)、化合物4D(1.56892g)、化合物PM12(0.26007g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)及びトルエン(45mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.10g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.82mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P6を1.30g得た。高分子化合物P6のMnは1.1×105であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P6は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物4Dから誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例5> 高分子化合物P7の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(0.88797g)、化合物5D(1.63526g)、化合物PM12(0.23338g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)及びトルエン(45mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.09g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P7を1.29g得た。高分子化合物P7のMnは1.0×105であり、Mwは2.0×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(0.88797g)、化合物5D(1.63526g)、化合物PM12(0.23338g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)及びトルエン(45mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(30mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.09g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.61mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P7を1.29g得た。高分子化合物P7のMnは1.0×105であり、Mwは2.0×105であった。
高分子化合物P7は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物5Dから誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<比較例3> 高分子化合物P8の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.18058g)、化合物PM7(4.53300g)、化合物PM12(0.90461g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.35g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P8を4.69g得た。高分子化合物P8のMnは7.7×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.18058g)、化合物PM7(4.53300g)、化合物PM12(0.90461g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.35g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P8を4.69g得た。高分子化合物P8のMnは7.7×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P8は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物PM7から誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<比較例4> 高分子化合物P9の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.08001g)、化合物6B(4.66435g)、化合物PM12(0.82990g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.31g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P9を5.17g得た。高分子化合物P9のMnは9.3×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物PM10(3.08001g)、化合物6B(4.66435g)、化合物PM12(0.82990g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)及びトルエン(90mL)を加え、80℃に加熱した。反応液に、20質量%水酸化テトラエチルアンモニウム水溶液(60mL)を滴下し、3時間還流させた。反応後、そこに、フェニルボロン酸(0.31g)及びジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(6.72mg)を加え、3時間還流させた。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P9を5.17g得た。高分子化合物P9のMnは9.3×104であり、Mwは1.9×105であった。
高分子化合物P9は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、化合物6Bから誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<比較例5> 高分子化合物P10の合成
高分子化合物P10は、化合物PM10、化合物PM11及び化合物PM12を用いて、特開2012-036388号公報に記載の方法に従って合成した。高分子化合物P10のMnは9.6×104であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P10は、化合物PM10、化合物PM11及び化合物PM12を用いて、特開2012-036388号公報に記載の方法に従って合成した。高分子化合物P10のMnは9.6×104であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P10は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物PM10から誘導される構成単位と、PM11から誘導される構成単位と、化合物PM12から誘導される構成単位とが、50:40:10のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例6> 高分子化合物P11の合成
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2D(1.46367g)、化合物PM2(0.78716g)、化合物PM3(0.19928g)、化合物PM4(0.11534g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.27mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P11を2.00g得た。高分子化合物P11のMnは1.0×105であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P1の合成における(工程1)を、「反応容器内を不活性ガス雰囲気とした後、化合物2D(1.46367g)、化合物PM2(0.78716g)、化合物PM3(0.19928g)、化合物PM4(0.11534g)、ジクロロビス(トリス-o-メトキシフェニルホスフィン)パラジウム(1.27mg)及びトルエン(30mL)を加え、80℃に加熱した。」としたこと以外は、高分子化合物P1の合成と同様にして、高分子化合物P11を2.00g得た。高分子化合物P11のMnは1.0×105であり、Mwは2.2×105であった。
高分子化合物P11は、仕込み原料の量から求めた理論値では、化合物2Dから誘導される構成単位と、化合物PM2から誘導される構成単位と、化合物PM3から誘導される構成単位と、化合物PM4から誘導される構成単位とが、50:30:12.5:7.5のモル比で構成されてなる共重合体である。
<実施例D1> 発光素子D1の作製と評価
(陽極及び正孔注入層の形成)
ガラス基板にスパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けることにより陽極を形成した。該陽極上に、正孔注入材料であるND-3202(日産化学工業製)をスピンコート法により35nmの厚さで成膜し、大気雰囲気下において、ホットプレート上で170℃、15分間加熱することにより正孔注入層を形成した。
(正孔輸送層の形成)
キシレンに、高分子化合物IP1を0.6質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔注入層の上に、スピンコート法により20nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で200℃、30分間加熱することにより正孔輸送層を形成した。
(発光層の形成)
キシレンに、高分子化合物P1を1.2質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔輸送層の上に、スピンコート法により60nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で170℃、10分加熱することにより発光層を形成した。
(陰極の形成)
発光層を形成した基板を蒸着機内において、1×10-4Pa以下にまで減圧した後、陰極として、発光層の上に、フッ化ナトリウムを約7nm、次いで、フッ化ナトリウム層の上に、アルミニウムを約120nm蒸着した。蒸着後、ガラス基板を用いて封止することにより、発光素子D1を作製した。
(発光素子の評価)
発光素子D1に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、輝度が初期輝度の70%となるまでの時間(以下、「LT70」ともいう。)を測定した。結果を表2に示す。
(陽極及び正孔注入層の形成)
ガラス基板にスパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けることにより陽極を形成した。該陽極上に、正孔注入材料であるND-3202(日産化学工業製)をスピンコート法により35nmの厚さで成膜し、大気雰囲気下において、ホットプレート上で170℃、15分間加熱することにより正孔注入層を形成した。
(正孔輸送層の形成)
キシレンに、高分子化合物IP1を0.6質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔注入層の上に、スピンコート法により20nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で200℃、30分間加熱することにより正孔輸送層を形成した。
(発光層の形成)
キシレンに、高分子化合物P1を1.2質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔輸送層の上に、スピンコート法により60nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で170℃、10分加熱することにより発光層を形成した。
(陰極の形成)
発光層を形成した基板を蒸着機内において、1×10-4Pa以下にまで減圧した後、陰極として、発光層の上に、フッ化ナトリウムを約7nm、次いで、フッ化ナトリウム層の上に、アルミニウムを約120nm蒸着した。蒸着後、ガラス基板を用いて封止することにより、発光素子D1を作製した。
(発光素子の評価)
発光素子D1に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、輝度が初期輝度の70%となるまでの時間(以下、「LT70」ともいう。)を測定した。結果を表2に示す。
<比較例CD1> 発光素子CD1の作製と評価
実施例D1における高分子化合物P1に代えて、高分子化合物P2を用いた以外は、実施例D1と同様にして、発光素子CD1を作製した。
発光素子CD1に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT70を測定した。結果を表2に示す。
実施例D1における高分子化合物P1に代えて、高分子化合物P2を用いた以外は、実施例D1と同様にして、発光素子CD1を作製した。
発光素子CD1に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT70を測定した。結果を表2に示す。
<比較例CD2> 発光素子CD2の作製と評価
実施例D1における高分子化合物P1に代えて、高分子化合物P3を用いた以外は、実施例D1と同様にして、発光素子CD1を作製した。
発光素子CD2に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT70を測定した。結果を表2に示す。
実施例D1における高分子化合物P1に代えて、高分子化合物P3を用いた以外は、実施例D1と同様にして、発光素子CD1を作製した。
発光素子CD2に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT70を測定した。結果を表2に示す。
<実施例D2> 発光素子D2の作製と評価
(陽極及び正孔注入層の形成)
ガラス基板にスパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けることにより陽極を形成した。該陽極上に、正孔注入材料であるND-3202(日産化学工業製)をスピンコート法により35nmの厚さで成膜し、大気雰囲気下において、ホットプレート上で250℃、15分間加熱することにより正孔注入層を形成した。
(正孔輸送層の形成)
キシレンに、高分子化合物IP1を0.6質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔注入層の上に、スピンコート法により20nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で200℃、30分間加熱することにより正孔輸送層を形成した。
(発光層の形成)
キシレンに、高分子化合物P4及び燐光発光性化合物G1(高分子化合物P4/燐光発光性化合物G1=60質量%/40質量%)を2.0質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔輸送層の上にスピンコート法により60nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、170℃、10分間加熱させることにより発光層とした形成した。
(陰極の形成)
発光層を形成した基板を蒸着機内において、1×10-4Pa以下にまで減圧した後、陰極として、発光層の上に、フッ化ナトリウムを約7nm、次いで、フッ化ナトリウム層の上に、アルミニウムを約120nm蒸着した。蒸着後、ガラス基板を用いて封止することにより、発光素子D2を作製した。
(発光素子の評価)
発光素子D2に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
(陽極及び正孔注入層の形成)
ガラス基板にスパッタ法により45nmの厚みでITO膜を付けることにより陽極を形成した。該陽極上に、正孔注入材料であるND-3202(日産化学工業製)をスピンコート法により35nmの厚さで成膜し、大気雰囲気下において、ホットプレート上で250℃、15分間加熱することにより正孔注入層を形成した。
(正孔輸送層の形成)
キシレンに、高分子化合物IP1を0.6質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔注入層の上に、スピンコート法により20nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、ホットプレート上で200℃、30分間加熱することにより正孔輸送層を形成した。
(発光層の形成)
キシレンに、高分子化合物P4及び燐光発光性化合物G1(高分子化合物P4/燐光発光性化合物G1=60質量%/40質量%)を2.0質量%の濃度で溶解させた。得られたキシレン溶液を用いて、正孔輸送層の上にスピンコート法により60nmの厚さで成膜し、窒素ガス雰囲気下において、170℃、10分間加熱させることにより発光層とした形成した。
(陰極の形成)
発光層を形成した基板を蒸着機内において、1×10-4Pa以下にまで減圧した後、陰極として、発光層の上に、フッ化ナトリウムを約7nm、次いで、フッ化ナトリウム層の上に、アルミニウムを約120nm蒸着した。蒸着後、ガラス基板を用いて封止することにより、発光素子D2を作製した。
(発光素子の評価)
発光素子D2に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<実施例D3> 発光素子D3の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P5を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D3を作製した。
発光素子D3に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P5を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D3を作製した。
発光素子D3に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<実施例D4> 発光素子D4の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P6を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D4を作製した。
発光素子D4に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P6を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D4を作製した。
発光素子D4に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<実施例D5> 発光素子D5の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P7を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D5を作製した。
発光素子D5に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P7を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子D5を作製した。
発光素子D5に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<比較例CD3> 発光素子CD3の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P8を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD3を作製した。
発光素子CD3に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P8を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD3を作製した。
発光素子CD3に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<比較例CD4> 発光素子CD4の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P9を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD4を作製した。
発光素子CD4に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P9を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD4を作製した。
発光素子CD4に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<比較例CD5> 発光素子CD5の作製と評価
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P10を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD5を作製した。
発光素子CD5に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
実施例D2における高分子化合物P4に代えて、高分子化合物P10を用いた以外は、実施例D2と同様にして、発光素子CD5を作製した。
発光素子CD5に電圧を印加することにより、520nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度8000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表3に示す。
<実施例D6> 発光素子D6の作製と評価
比較例CD2における正孔注入層の加熱温度を250℃とし、さらに高分子化合物IP1に代えて、高分子化合物P11を用いた以外は、比較例CD2と同様にして、発光素子D6を作製した。
発光素子D6に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表4に示す。
比較例CD2における正孔注入層の加熱温度を250℃とし、さらに高分子化合物IP1に代えて、高分子化合物P11を用いた以外は、比較例CD2と同様にして、発光素子D6を作製した。
発光素子D6に電圧を印加することにより、460nmに発光スペクトルの最大ピーク波長を有するEL発光が観測された。初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表4に示す。
<比較例CD6> 発光素子CD2の評価
比較例CD2において作製した発光素子CD2に電圧を初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表4に示す。
比較例CD2において作製した発光素子CD2に電圧を初期輝度1000cd/m2で定電流駆動させ、LT80を測定した。結果を表4に示す。
Claims (15)
- 式(0)で表される第一の構成単位と、
前記第一の構成単位以外の構成単位である第二の構成単位と、
を含む、高分子化合物。
[式中、
a及びbは、それぞれ独立に、0~3の整数を表す。
R1及びR2は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R1及びR2が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
R0は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するR0は、同一でも異なっていてもよい。
但し、R0の少なくとも1つは、式(D-C)で表される基を表す。]
[式中、
mDA1は、2以上10以下の整数を表す。
ArDA1は、置換基を有していてもよいアリーレン基を表す。複数存在するArDA1は、同一でも異なっていてもよい。
TDAは、置換基を有していてもよいアリール基を表す。] - 前記ArDA1が、置換基を有していてもよいフェニレン基である、請求項1又は2に記載の高分子化合物。
- 前記TDAが、置換基を有していてもよいフェニル基である、請求項1~3のいずれか一項に記載の高分子化合物。
- 前記第一の構成単位が、式(1)で表される構成単位である、請求項1~4のいずれか一項に記載の高分子化合物。
[式中、
a、b、R1及びR2は、前記と同じ意味を表す。
nは、1又は2を表す。
c及びdは、それぞれ独立に、0~4の整数を表す。eは、0~5の整数を表す。c、d及びeが複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。
RAは、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
R3、R4及びR5は、それぞれ独立に、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、1価の複素環基、置換アミノ基又はハロゲン原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R3、R4及びR5が複数存在する場合、それらはそれぞれ同一でも異なっていてもよい。] - 前記nが2である、請求項5に記載の高分子化合物。
- 前記式(Y)で表される構成単位が、式(Y-1)で表される構成単位、式(Y-2)で表される構成単位、式(Y-3)で表される構成単位、式(Y-4)で表される構成単位、式(Y-5)で表される構成単位、式(Y-6)で表される構成単位、式(Y-7)で表される構成単位、式(Y-8)で表される構成単位、式(Y-9)で表される構成単位及び式(Y-10)で表される構成単位からなる群より選択される少なくとも一種の構成単位を含む、請求項8に記載の高分子化合物。
[式中、RY1は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY1は、同一でも異なっていてもよく、隣接するRY1同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
XY1は、-C(RY2)2-、-C(RY2)=C(RY2)-又は-C(RY2)2-C(RY2)2-で表される基を表す。RY2は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。複数存在するRY2は、同一でも異なっていてもよく、RY2同士は互いに結合して、それぞれが結合する炭素原子と共に環を形成していてもよい。]
[式中、RY1及びXY1は、前記と同じ意味を表す。]
[式中、
RY1は、前記と同じ意味を表す。
RY3は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。]
[式中、
RY1は、前記を同じ意味を表す。
RY4は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アルコキシ基、シクロアルコキシ基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。] - 前記第二の構成単位が、式(X)で表される構成単位を含む、請求項1~9のいずれか一項に記載の高分子化合物。
[式中、
a1及びa2は、それぞれ独立に、0以上の整数を表す。
ArX1及びArX3は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
ArX2及びArX4は、それぞれ独立に、アリーレン基、2価の複素環基、又は、少なくとも1種のアリーレン基と少なくとも1種の2価の複素環基とが直接結合した2価の基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。ArX2及びArX4が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
RX1、RX2及びRX3は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。RX2及びRX3が複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。] - 前記第二の構成単位が、架橋基を有する構成単位を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の高分子化合物。
- 前記架橋基を有する構成単位が、式(2)で表される構成単位又は式(2’)で表される構成単位である、請求項12に記載の高分子化合物。
[式中、
nAは0~5の整数を表し、nは1又は2を表す。
Ar3は、芳香族炭化水素基又は複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
LAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。LAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Xは、架橋基X群から選ばれる架橋基を表す。Xが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。]
[式中、
mAは0~5の整数を表し、mは1~4の整数を表し、cは0又は1の整数を表す。mAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
Ar5は、芳香族炭化水素基、複素環基、又は、少なくとも1種の芳香族炭化水素環と少なくとも1種の複素環とが直接結合した基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4及びAr6は、それぞれ独立に、アリーレン基又は2価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。
Ar4、Ar5及びAr6はそれぞれ、当該基が結合している窒素原子に結合している当該基以外の基と、直接又は酸素原子もしくは硫黄原子を介して結合して、環を形成していてもよい。
KAは、アルキレン基、シクロアルキレン基、アリーレン基、2価の複素環基、-NR’-で表される基、酸素原子又は硫黄原子を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。R’は、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。KAが複数存在する場合、それらは同一でも異なっていてもよい。
X’は、架橋基X群から選ばれる架橋基、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は1価の複素環基を表し、これらの基は置換基を有していてもよい。但し、少なくとも1つのX’は、架橋基X群から選ばれる架橋基である。] - 請求項1~13のいずれか一項に記載の高分子化合物と、正孔輸送材料、正孔注入材料、電子輸送材料、電子注入材料、発光材料、酸化防止剤及び溶媒からなる群より選ばれる少なくとも1種と、を含有する、組成物。
- 請求項1~13のいずれか一項に記載の高分子化合物、及び、請求項11~13のいずれか一項に記載の高分子化合物の架橋体からなる群より選択される少なくとも1種を含有する、発光素子。
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