JP2022129440A - ロータ及びipmモータ - Google Patents

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Abstract

【課題】厚み方向に積層された複数の鋼板が磁石挿入孔の周囲で積層方向にかしめられたロータにおいて、前記積層方向の最外表面に位置する鋼板のうちカシメ凹部と磁石挿入孔との間に位置する部分がステータコアの軸方向外方に変形するのを抑制しつつ、前記複数の鋼板を前記積層方向にかしめる力が得られるような前記カシメ凹部が形成された構成を実現する。【解決手段】ロータ2は、ロータ磁石22と、厚み方向に積層された複数の鋼板23と、複数の鋼板を積層方向に貫通し且つロータ磁石が挿入される磁石挿入孔21bとを有するロータコア21と、を備えたロータである。ロータコアは、積層方向の端部に、磁石挿入孔の周囲に位置し且つ鋼板の1枚の厚みよりも深いカシメ凹部24を有する。積層された複数の鋼板のうち積層方向の最外表面に位置する鋼板は、カシメ凹部の内面の少なくとも一部を覆う内面被覆部23bを有する。【選択図】図3

Description

本発明は、ロータ及びIPMモータに関する。
厚み方向に積層された複数の鋼板を、磁石挿入孔の周囲で、積層方向にかしめることにより、前記磁石挿入孔の内面が、該磁石挿入孔内に挿入された磁石に押し付けられたロータが知られている。このようなロータとして、例えば、特許文献1には、ロータコアに形成され且つ磁石が収容された貫通孔には、その内面から反磁石側に窪む凹部が形成されて、該凹部における磁石側に開口する開放先端部が磁石に圧接されたロータが開示されている。
前記特許文献1では、前記凹部は、前記貫通孔の径方向内側面から内側に窪む形状を有する。つまり、前記凹部の径方向外側端部は、径方向の磁石側に開放された開放先端部として構成され、その反対側の径方向内側端部は、閉塞端部として構成されている。また、前記凹部は、前記貫通孔の径方向内側面から略直角に連なる一対の周方向側壁を有する略矩形状に形成されている。
前記凹部の各開放先端部は、軸方向両端のコアシートに施されたステーキングによって、径方向外側に塑性変形されることにより、前記磁石に対して径方向外側に向かって圧接している。つまり、前記磁石は、その軸方向両端部で前記凹部の前記開放先端部によって固定されている。
なお、前記ステーキングは、いわゆるかしめであり、ロータコアの軸方向両端からステーキング治具によって前記凹部の径方向中央位置に施されている。これにより、前記凹部の径方向中央部には、ステーキング跡が形成されている。
特開2013-34363号公報
上述のように厚み方向に積層された複数の鋼板を治具によって磁石挿入孔の周囲で積層方向にかしめる構成では、前記治具によって前記積層方向の最外表面に位置する鋼板を前記積層方向に押圧した際に、かしめによって形成されるカシメ凹部と前記磁石挿入孔との間に位置する前記鋼板の一部が軸方向外方に変形を生じる。
これに対し、前記カシメ凹部と前記磁石挿入孔との間に位置する鋼板に上述のような変形が生じないように、前記治具によって前記鋼板を前記積層方向に押圧する力を小さくすることが考えられる。しかしながら、このように前記治具による前記鋼板の押圧力を小さくすると、前記複数の鋼板を前記積層方向にかしめる力が十分に得られない可能性がある。
本発明の目的は、厚み方向に積層された複数の鋼板が磁石挿入孔の周囲で積層方向にかしめられたロータにおいて、前記積層方向の最外表面に位置する鋼板のうちカシメ凹部と磁石挿入孔との間に位置する部分がステータコアの軸方向外方に変形するのを抑制しつつ、前記複数の鋼板を前記積層方向にかしめる力が得られるような前記カシメ凹部が形成された構成を実現することにある。
本発明の一実施形態に係るロータは、ロータ磁石と、厚み方向に積層された複数の鋼板と、前記複数の鋼板を積層方向に貫通し且つ前記ロータ磁石が挿入される磁石挿入孔とを有するロータコアと、を備えたロータである。前記ロータコアは、前記積層方向の端部に、前記磁石挿入孔の周囲に位置し且つ前記鋼板の1枚の厚みよりも深いカシメ凹部を有する。前記積層された複数の鋼板のうち前記積層方向の最外表面に位置する鋼板は、前記カシメ凹部の内面の少なくとも一部を覆う内面被覆部を有する。
本発明の一実施形態に係るIPMモータは、上述の構成を有するロータと、ステータコイル及びステータコアを有するステータと、を備える。
本発明の一実施形態に係るロータによれば、厚み方向に積層された複数の鋼板が磁石挿入孔の周囲で積層方向にかしめられたロータにおいて、前記積層方向の最外表面に位置する鋼板のうちカシメ凹部と磁石挿入孔との間に位置する部分がステータコアの軸方向外方に変形するのを抑制しつつ、前記複数の鋼板を前記積層方向にかしめる力が得られるような前記カシメ凹部が形成された構成を実現することができる。
図1は、実施形態に係るモータの概略構成を、中心軸を含む断面で模式的に示す図である。 図2は、固定子コアの概略構成を示す斜視図である。 図3は、図2におけるIII-III線断面図である。 図4は、カシメ凹部の形成方法を説明するための模式図である。 図5は、カシメ凹部の形成方法を説明するための模式図である。 図6は、その他の実施形態に係るロータにおいて、カシメ凹部の形成方法を説明するための模式図である。 図7は、その他の実施形態に係るロータのカシメ凹部の構成を示す図である。
以下、図面を参照し、本発明の例示的な実施の形態を詳しく説明する。なお、図中の同一または相当部分については同一の符号を付してその説明は繰り返さない。また、各図中の構成部材の寸法は、実際の構成部材の寸法及び各構成部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
なお、以下では、モータ1の説明において、ロータ2の中心軸Pと平行な方向を「軸方向」、中心軸Pに直交する方向を「径方向」、中心軸Pを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」、とそれぞれ称する。ただし、この方向の定義により、モータ1の使用時の向きを限定する意図はない。
また、以下の説明において、“固定”、“接続”、“接合”及び“取り付ける”等(以下、固定等)の表現は、部材同士が直接、固定等されている場合だけでなく、他の部材を介して固定等されている場合も含む。すなわち、以下の説明において、固定等の表現には、部材同士の直接的及び間接的な固定等の意味が含まれる。
(モータの構成)
図1に、本発明の例示的な実施形態に係るロータ2を備えたモータ1の概略構成を示す。モータ1は、ロータ2と、ステータ3と、ハウジング4とを備える。ロータ2は、ステータ3に対して、中心軸Pを中心として回転する。本実施形態では、モータ1は、筒状のステータ3内に、ロータ2が中心軸Pを中心として回転可能に位置する、いわゆるインナーロータ型のモータである。
ロータ2は、シャフト20と、ロータコア21と、ロータ磁石22とを備える。ロータ2は、ステータ3の径方向内方に位置し、ステータ3に対して回転可能である。
ステータ3は、ハウジング4内に収容される。本実施形態では、ステータ3は、円筒状である。ステータ3の径方向内方には、ロータ2が位置する。すなわち、ステータ3は、ロータ2に対して径方向に対向して位置する。ロータ2は、ステータ3の径方向内方に中心軸Pを中心として回転可能に位置する。
ステータ3は、ステータコア31と、ステータコイル32とを備える。ステータコイル32は、ステータコア31に巻回されている。ステータ3の詳しい構成は説明を省略する。
(ロータの構成)
図2は、ロータコア21の概略構成を示す斜視図である。本実施形態では、ロータコア21は、中心軸Pに沿って延びる円筒状である。ロータコア21は、中心軸Pに沿って延びる貫通孔21aを有する。ロータコア21には、貫通孔21aをシャフト20が軸方向に貫通した状態で固定される。これにより、ロータコア21は、シャフト20とともに回転する。
また、本実施形態では、ロータコア21は、周方向に所定の間隔で位置する複数の磁石挿入孔21bを有する。複数の磁石挿入孔21bは、ロータコア21を軸方向に貫通している。これらの磁石挿入孔21b内には、ロータ磁石22が挿入されている。
ロータコア21は、所定の形状に形成され且つ厚み方向に積層された複数の円盤状のロータコア板23を有する。複数のロータコア板23は、電磁鋼板である。複数のロータコア板23は、それぞれ、磁石挿入孔21bの一部を構成する開口23aを有する。
ロータコア板23は、本発明の鋼板に対応する。
厚み方向に積層された複数のロータコア板23は、磁石挿入孔21bの周囲で、積層方向にかしめられている。すなわち、ロータコア21は、磁石挿入孔21bの周囲に、軸方向に凹んだ複数のカシメ凹部24を有する。本実施形態では、カシメ凹部24は、ロータコア21において磁石挿入孔21bよりも径方向内方に位置する。なお、図2に示す例では、磁石挿入孔21bよりも径方向内方に2つのカシメ凹部24が位置している。しかしながら、磁石挿入孔21bよりも径方向内方に位置するカシメ凹部24は、1つでもよいし、3つ以上でもよい。
図3は、図2におけるIII-III線断面図である。図3は、カシメ凹部24の構成を示す図である。
図3に示すように、カシメ凹部24は、ロータコア21の軸方向の両端部に位置する。詳しくは後述するように、それぞれのカシメ凹部24は、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち積層方向の最外表面に位置するロータコア板23に対して治具Mを押し付けることにより、形成される。カシメ凹部24の深さは、少なくとも1枚のロータコア板23の厚みよりも深い。なお、カシメ凹部24は、ロータコア21の軸方向の一方の端部のみに形成されていてもよい。前記最外表面に位置するロータコア板23とは、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち、ロータコア21の最も軸方向外側に位置するロータコア板23を意味する。
治具Mは、後述する図4及び図5に示すように、柱状の部材である。治具Mは、先端部に、先端に向かうほど径が小さいテーパ部を有する。なお、治具Mの先端部は、半球状であってもよい。
上述のような構成を有する治具Mの先端部を、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち積層方向の最外表面に位置するロータコア板23に押し付けることにより形成されるカシメ凹部24の底部24aは、治具Mの先端部に沿った形状を有する。すなわち、本実施形態では、カシメ凹部24の底部24aは、ロータコア21を軸方向に見て、円形状である。
治具Mの先端部をロータコア板23に押し付けてロータコア21にカシメ凹部24を形成することにより、ロータコア21の軸方向端部を構成する複数のロータコア板23のうちカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21bの内方に向かって移動させることができる。すなわち、ロータコア21に上述のようなカシメ凹部24が形成された状態で、磁石挿入孔21bの内面の一部は、磁石挿入孔21bの内方に移動している。
これにより、磁石挿入孔21bの内面の一部は、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に押し付けられている。よって、ロータ磁石22は、磁石挿入孔21b内でその内面によって保持されている。
カシメ凹部24の側面上には、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち積層方向の最外表面に位置するロータコア板23の一部が位置付けられている。すなわち、前記積層された複数のロータコア板23のうち前記積層方向の最外表面に位置するロータコア板23は、カシメ凹部24の内面のうち少なくとも一部を覆う内面被覆部23bを有する。前記最外表面に位置するロータコア板23は、前記積層された複数のロータコア板23において、ロータコア21の軸方向の最も端に位置するロータコア板23である。
以上のように、本実施形態では、ロータ2は、ロータ磁石22と、厚み方向に積層された複数のロータコア板23と、複数のロータコア板23を積層方向に貫通し且つロータ磁石22が挿入される磁石挿入孔21bとを有するロータコア21と、を備えている。ロータコア21は、前記積層方向の端部に、磁石挿入孔21bの周囲に位置し且つロータコア板23の1枚の厚みよりも深いカシメ凹部24を有する。前記積層された複数のロータコア板23のうち前記積層方向の最外表面に位置するロータコア板23は、カシメ凹部24の内面の少なくとも一部を覆う内面被覆部23bを有する。
このようにロータコア21を構成する複数のロータコア板23のうち積層方向の最外表面に位置するロータコア板23の内面被覆部23bによって内面の少なくとも一部が覆われたカシメ凹部24を、治具Mによってロータコア21に形成することにより、ロータコア板23の内面被覆部23bによって覆われたカシメ凹部24の内面を磁石挿入孔21bの内方に向かって移動させた状態で、ロータコア板23の内面被覆部23bを塑性変形させることができる。
このような内面被覆部23bの塑性変形により、治具Mによって形成されたカシメ凹部24の内面を保持することができる。したがって、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に対して磁石挿入孔21bの内面を押し付けた状態を保持することができる。よって、磁石挿入孔21b内でロータ磁石22をより確実に保持することができる。
内面被覆部23bは、カシメ凹部24の内面のうち少なくとも磁石挿入孔21bに近い部分を覆うのが好ましい。カシメ凹部24の内面のうち磁石挿入孔21bに近い部分とは、カシメ凹部24を前記積層方向に見て、カシメ凹部24の内面のうち磁石挿入孔21bの開口縁部からの距離が最も小さい部分を意味する。
本実施形態では、内面被覆部23bは、カシメ凹部24の内面の全体を覆っている。すなわち、本実施形態では、内面被覆部23bは、円筒状である。
このようにロータコア21を構成する複数のロータコア板23のうち最外表面に位置するロータコア板23の内面被覆部23bによってカシメ凹部24の内面全体を覆うことにより、内面被覆部23bの強度を向上することができる。
よって、内面被覆部23bの塑性変形により、ロータコア21においてカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21bの内方に移動させた状態でより確実に保持することができる。したがって、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に対して磁石挿入孔21bの内面を押し付けた状態をより確実に保持することができる。よって、磁石挿入孔21b内でロータ磁石22をより確実に保持することができる。
なお、内面被覆部23bは、カシメ凹部24の内面を覆う円環状であってもよい。すなわち、内面被覆部23bは、カシメ凹部24の内面のうち少なくとも磁石挿入孔21bに近い部分を覆い且つロータコア21を前記積層方向に見てカシメ凹部24の周方向に延びる円環状であってもよい。
このようにロータコア21を構成する複数のロータコア板23のうち最外表面に位置するロータコア板23の内面被覆部23bを円環状にすることで、内面被覆部が円環状でない場合に比べて、内面被覆部23bの強度を向上することができる。
よって、治具Mを用いた内面被覆部23bの塑性変形により、ロータコア21においてカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21bの内方に移動させた状態で保持することができる。したがって、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に対して磁石挿入孔21bの内面を押し付けた状態をより確実に保持することができる。
内面被覆部23bは、円環状ではなく、カシメ凹部24の深さ方向に延びる列状であってもよい。また、最外表面に位置するロータコア板23は、カシメ凹部24の内周面上に位置する複数の内面被覆部23bを有していてもよい。
本実施形態では、内面被覆部23bの少なくとも一部は、カシメ凹部24を前記積層方向に対して直交する方向に見て、ロータ磁石22と重なっている。すなわち、内面被覆部23bは、カシメ凹部24の側面のうち磁石挿入孔21bに近い部分を覆い、且つ、カシメ凹部24を前記積層方向に対して直交する方向に見て、内面被覆部23bの少なくとも一部がロータ磁石22と重なっている。
このように、カシメ凹部24を積層方向に対して直交する方向に見てロータ磁石22と前記積層方向に重なっている内面被覆部23bによって覆われたカシメ凹部24を、治具Mによってロータコア21に形成することにより、内面被覆部23bによって覆われたカシメ凹部24の内面を、磁石挿入孔21bに向かって移動させた状態で、内面被覆部23bをより確実に塑性変形させることができる。
このような治具Mを用いた内面被覆部23bの塑性変形により、ロータコア21のうちカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に向かって移動させることができる。よって、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に対して磁石挿入孔21bの内面をより確実に押し付けることができる。したがって、磁石挿入孔21b内でロータ磁石22をより確実に保持することができる。
本実施形態では、カシメ凹部24は、ロータコア21において磁石挿入孔21bよりも径方向内方に位置する。これにより、ロータ磁石22をできるだけロータコア21の径方向外側に配置しつつ、ロータ磁石22を磁石挿入孔21b内で保持することができる。よって、モータ1の磁気特性を向上しつつ、磁石挿入孔21b内にロータ磁石22を保持することができる。
本実施形態では、カシメ凹部24は、ロータコア21における前記積層方向の両端部に位置する。ロータコア21における前記積層方向の両端部において最外表面に位置するロータコア板23は、それぞれ、内面被覆部23bを有する。
これにより、ロータコア21は、積層方向の両端部に、カシメ凹部24を有する。したがって、ロータコア21における前記積層方向の両端部において、カシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21bの内方に移動させた状態で保持することができる。よって、ロータコア21の磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22を磁石挿入孔21b内でより確実に保持することができる。
また、図3に示すように、カシメ凹部24を前記積層方向に見て、カシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの最短距離Dは、ロータ2の径方向におけるロータ磁石22の寸法Wよりも小さい。最短距離Dは、カシメ凹部24の開口縁部のうち磁石挿入孔21bの開口縁部に最も近い開口縁部と、磁石挿入孔21bの開口縁部のうちカシメ凹部24の開口縁部に最も近い開口縁部との最短距離である。
これにより、カシメ凹部24は、ロータ磁石22に近い位置に位置する。よって、治具Mによってロータコア21にカシメ凹部24を形成する際に、ロータコア21のうちカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cを、磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に向かって移動させて、磁石挿入孔21bの内面を磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に押し付けることができる。したがって、磁石挿入孔21b内でロータ磁石22をより確実に保持することができる。
(カシメ凹部の形成方法)
次に、上述のような構成を有するカシメ凹部24の形成方法について説明する。
図4及び図5に、厚み方向に積層された複数のロータコア板23に対して、治具Mをロータコア板23の積層方向に押し付けている状態を模式的に示す。
図4に示すように、厚み方向に積層された複数のロータコア板23は、それぞれ、開口23aの近傍に位置するカシメ用貫通孔23dを有する。複数のロータコア板23のカシメ用貫通孔23dによって、空洞部Vが形成される。すなわち、カシメ凹部24が形成される前のロータコアは、カシメ凹部24が形成される部分に、空洞部Vを有する。空洞部Vは、複数のロータコア板23の積層方向の最外表面に位置するロータコア板23によって覆われている。
治具Mを、複数のロータコア板23を前記積層方向に見て、空洞部Vに重なる位置で、前記最外表面に位置するロータコア板23に対して押し付ける。これにより、図5に示すように、治具Mの先端部が、前記最外表面に位置するロータコア板23を空洞部V内に押し込む。治具Mの先端部の直径は、空洞部Vの直径よりも大きい。よって、治具Mの先端部は、前記最外表面に位置するロータコア板23を空洞部V内に押し込みつつ、空洞部Vを径方向に押し拡げる。
これにより、図3に示すように、ロータコア21には、前記最外表面に位置するロータコア板23の一部である内面被覆部23bによって内面が覆われたカシメ凹部24が形成される。ロータコア21にカシメ凹部24が形成されることにより、ロータコア21のうちカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cが磁石挿入孔21bの内方に移動する。これにより、磁石挿入孔21bの内面が磁石挿入孔21b内に挿入されたロータ磁石22に押し付けられる。よって、ロータ磁石22は、磁石挿入孔21b内で保持される。
しかも、上述のように、カシメ凹部24の内面が内面被覆部23bによって覆われることにより、カシメ凹部24の内面を保持することができる。これにより、ロータコア21のうちカシメ凹部24と磁石挿入孔21bとの間に位置する中間部23cが磁石挿入孔21bの内方に移動した状態で保持されるため、磁石挿入孔21bの内面をロータ磁石22に対して押し付けた状態で保持することができる。よって、磁石挿入孔21b内でロータ磁石22をより確実に保持できる。
なお、上述のような治具Mを用いたカシメ凹部24の形成は、ロータコア21の軸方向の一方の端部のみに行ってもよいし、ロータコア21の軸方向の両端部に対して同時に行ってもよいし、ロータコア21の軸方向の両端部に対して異なるタイミングで行ってもよい。
(その他の実施形態)
以上、本発明の実施の形態を説明したが、上述した実施の形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、上述した実施の形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施の形態を適宜変形して実施することが可能である。
前記実施形態では、カシメ凹部24の内面の全面がロータコア板23の内面被覆部23bによって覆われている。しかしながら、カシメ凹部の内面のうち一部がロータコア板の内面被覆部によって覆われていてもよい。
前記実施形態では、治具Mを用いてロータコア21にカシメ凹部24を形成する際に、治具Mは最外表面に位置するロータコア板23に覆われた空洞部Vに押し込まれる。しかしながら、前記最外表面に位置するロータコア板が貫通孔を有していてもよい。具体的には、図6に示すように、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち最外表面に位置するロータコア板23が、空洞部Vに繋がるロータコア板貫通孔23eを有していてもよい。治具Mの先端部は、ロータコア板貫通孔23e内に押し込まれた後、空洞部V内に押し込まれることにより、ロータコア21にカシメ凹部を形成する。
これにより、図7に示すように、最外表面に位置するロータコア板23の環状の内面被覆部123bによって側面が覆われたカシメ凹部124を形成することができる。
なお、カシメ凹部124は、ロータコア21の軸方向両端部に形成されていてもよいし、ロータコア21の軸方向両端部のうち一方の端部のみに形成されていてもよい。また、カシメ凹部124の側面は、内面被覆部によって一部のみが覆われていてもよい。
さらに、ロータコア21の軸方向両端部のうち一方の端部には、図7に示すように環状の内面被覆部123bによって側面が覆われたカシメ凹部124が形成され、他方の端部には、図3に示すように内面被覆部23bによって全面が覆われたカシメ凹部24が形成されていてもよい。
前記実施形態では、カシメ凹部24の内面を覆う内面被覆部23bは、厚み方向に積層された複数のロータコア板23のうち最外表面に位置するロータコア板23の一部である。しかしながら、カシメ凹部の内面を覆う内面被覆部は、最外表面に位置するロータコアを含む複数枚のロータコアの一部であってもよい。
前記実施形態では、カシメ凹部24の内面を覆う内面被覆部23bは、カシメ凹部24を前記積層方向に対して直交する方向に見て、内面被覆部23bの少なくとも一部がロータ磁石22と重なっている。しかしながら、内面被覆部の少なくとも一部は、カシメ凹部を前記積層方向に対して直交する方向に見て、ロータ磁石と重なっていなくてもよい。
前記実施形態では、カシメ凹部24は、ロータコア21において磁石挿入孔21bよりも径方向内方に位置する。しかしながら、カシメ凹部は、ロータコアにおいて、磁石挿入孔よりも径方向外方に位置していてもよい。
前記実施形態では、治具Mは、先端部にテーパ部を有する。しかしながら、治具は、先端部に、前記治具の軸線方向に突出する突出部を有していてもよいし、前記治具の軸線に対して傾斜する傾斜面を有していてもよい。
前記実施形態では、ロータコア板23は、電磁鋼板である。しかしながら、ロータコア板は、電磁鋼板以外の板部材であってもよい。
本発明は、厚み方向に積層された複数のロータコア板を積層方向にかしめることによって形成されるカシメ凹部を有するロータに利用可能である。
1 モータ
2 ロータ
3 ステータ
4 ハウジング
20 シャフト
21 ロータコア
21a 貫通孔
21b 磁石挿入孔
22 ロータ磁石
23 ロータコア板
23a 開口
23b、123b 内面被覆部
23c 中間部
23d カシメ用貫通孔
23e ロータコア板貫通孔
24、124 カシメ凹部
24a 底部
31 ステータコア
32 ステータコイル
M 治具
P 中心軸
V 空洞部
W ロータの径方向におけるロータ磁石の寸法
D カシメ凹部と磁石挿入孔との最短距離

Claims (8)

  1. ロータ磁石と、
    厚み方向に積層された複数の鋼板と、前記複数の鋼板を積層方向に貫通し且つ前記ロータ磁石が挿入される磁石挿入孔とを有するロータコアと、
    を備えたロータであって、
    前記ロータコアは、前記積層方向の端部に、前記磁石挿入孔の周囲に位置し且つ前記鋼板の1枚の厚みよりも深いカシメ凹部を有し、
    前記積層された複数の鋼板のうち前記積層方向の最外表面に位置する鋼板は、前記カシメ凹部の内面の少なくとも一部を覆う内面被覆部を有する、ロータ。
  2. 請求項1に記載のロータにおいて、
    前記内面被覆部は、前記カシメ凹部の内面のうち少なくとも前記磁石挿入孔に近い部分を覆う、ロータ。
  3. 請求項2に記載のロータにおいて、
    前記内面被覆部は、前記カシメ凹部の側面のうち前記磁石挿入孔に近い部分を覆い、且つ、前記カシメ凹部を前記積層方向に対して直交する方向に見て、前記内面被覆部の少なくとも一部が前記ロータ磁石と重なっている、ロータ。
  4. 請求項2または3に記載のロータにおいて、
    前記内面被覆部は、前記カシメ凹部の内面のうち少なくとも前記磁石挿入孔に近い部分を覆い且つ前記ロータコアを前記積層方向に見て前記カシメ凹部の周方向に延びる円環状である、ロータ。
  5. 請求項2に記載のロータにおいて、
    前記内面被覆部は、前記カシメ凹部の内面の全体を覆っている、ロータ。
  6. 請求項1から5のいずれか一つに記載のロータにおいて、
    前記カシメ凹部は、前記ロータコアにおいて前記磁石挿入孔よりも径方向内方に位置する、ロータ。
  7. 請求項1から6のいずれか一つに記載のロータにおいて、
    前記カシメ凹部は、前記ロータコアにおける前記積層方向の両端部に位置し、
    前記ロータコアにおける前記積層方向の両端部において最外表面に位置する鋼板は、それぞれ、前記内面被覆部を有する、ロータ。
  8. 請求項1から7のいずれか一つに記載のロータと、
    ステータコイル及びステータコアを有するステータと、
    を備えるIPMモータ。
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