JP2022128612A5 - - Google Patents

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図1A,1B,1Cは、それぞれ、本開示の第一の形態、第二の形態、第三の形態にかかる金属材の断面を示す模式図である。 図2は、本開示の一実施形態にかかる接続端子を示す断面図である。 図3は、Ni原料層とIn原料層を積層した金属材について、150℃での加熱時間と、加熱によって合金を形成したIn被覆層の厚さとの関係を示す図である。 図4は、Ni原料層とIn原料層を積層した金属材について、X線回折の測定結果を示す図である。上段はIn原料層を厚く形成した試料1の加熱後の状態、中段はIn原料層を薄く形成した試料2の加熱後の状態を示している。下段は参照試料の非加熱の状態を示している。
この場合に、前記中間層は、前記第一の構造または前記第二の構造を有し、前記In被覆層の厚さは、前記Ni被覆層の厚さの5.6倍以上であるとよい。このIn被覆層とNi被覆層の厚さの比率は、InとNiの原子数比で、InがNiの7/3倍よりも多い状態に対応する。よって、金属材が高温環境に置かれ、In被覆層を構成するInと、Ni被覆層を構成するNiとの間で合金形成が進行し、NiInが形成されたとしても、金属材の最表面に、Niと合金を形成していないInを含んだIn被覆層を、残存させることができる。
また、前記中間層は、前記第一の構造または前記第二の構造を有し、前記Ni被覆層の厚さは、1μm以下であるとよい。Ni被覆層は、厚さが1μm程度あれば、基材からの金属原子の拡散を十分に抑制することができる。Ni被覆層の厚さは、できれば0.5μm以上であることが好ましい。Ni被覆層の厚さが1μmである場合に、In被覆層の厚さを6μmあるいはそれよりも厚くしておけば、InとNiの原子数比で、InがNiの7/3倍よりも多い状態となる。よって、被覆層を過剰に厚く形成することなく、金属材が高温環境に置かれた場合に、金属材の最表面に、Niと合金を形成していないInを含むIn被覆層を、Inが有する特性を十分に発揮できる厚さで、残存させることができる。
ここで、前記Ni原料層の厚さを1μm以下とするとよい。Ni原料層は、厚さが1μm程度あれば、基材からの金属原子の拡散を十分に抑制することができる。Ni原料層の厚さは、できれば0.5μm以上であることが好ましい。Ni原料層の厚さが1μmである場合に、In原料層の厚さを6μmあるいはそれよりも厚くしておけば、InとNiの原子数比で、InがNiの7/3倍よりも多い状態に対応する。よって、被覆層を過剰に厚く形成することなく、金属材が高温環境に置かれた場合に、金属材の最表面に、Niと合金を形成していないInを含むIn被覆層を、Inが有する特性を十分に発揮できる厚さで、残存させることができる。
Ni被覆層3aは、Niより構成されるか、あるいはInを不可避的不純物以外に含有しないNi合金より構成されている。ここで、Inを不可避的不純物以外に含有しないNi合金とは、Ni以外に他の金属を含むが、Inは不可避的不純物とみなせる量以上には含有しない合金を指す。好ましくは、Ni被覆層3aは、Niより構成されているとよい。
第二の形態にかかる金属材1Bにおいても、高温環境で、さらにNiとInの合金化が進行する可能性がある。その場合に、第三の形態にかかる金属材1Cのように、Ni被覆層3aを構成するNiの全てが、Ni-In合金を形成し、合金層3bを構成するものとなる。しかし、第二の形態にかかる金属材1Bにおいて、In被覆層4と合金層3bに含まれるIn原子が、合わせて、Ni被覆層3aおよび合金層3bを構成するNi原子の7/3倍よりも多くなっていることで、さらなる合金化の進行を経ても、第三の形態にかかる金属材1Cとして図1Cに図示したとおり、最表面には、Niと合金を形成していないInを含むIn被覆層4が、残ることになる。
第一の形態および第二の形態にかかる金属材1A,1Bにおいて、In被覆層4およびNi被覆層3aの具体的な厚さは、特に限定されるものではないが、Ni被覆層3aの厚さは、基材金属の拡散抑制等、Ni被覆層3aを基材2の表面に形成することの効果を高める観点から、例えば0.5μm以上とすることが好ましい。また、Ni被覆層3aの厚さは、1μm以下でも、基材金属の拡散抑制に高い効果が発揮される。例えば、Ni被覆層3aの厚さを1μm以下とし、In被覆層4の厚さを6μm以上とする形態を例示することができる。Ni被覆層3aの厚さが1μm以下である場合に、In被覆層4が6μm以上の厚さを有していることで、金属材1A,1Bの表面において、Inが有する特性を効果的に発揮させることができる。特に、In被覆層とNi被覆層3aの間で合金化が起こっていない第一の形態にかかる金属材1Aにおいて、これらの厚さを採用することが好ましい。すると、金属材1Aが高温環境に置かれてInとNiの間の合金化が進行しても、最表面に、Inの特性を効果的に発揮させるのに十分な厚さで、In被覆層を残しやすい。In被覆層4の厚さの上限は、特に指定されないが、過剰に厚くしない等の観点から、例えば10μm以下とすることが好ましい。

Claims (2)

  1. 前記中間層は、前記第一の構造または前記第二の構造を有し、
    前記In被覆層の厚さは、前記Ni被覆層の厚さの5.6倍以上である、請求項2に記載の金属材。
  2. 前記中間層は、前記第一の構造または前記第二の構造を有し、
    前記Ni被覆層の厚さは、1μm以下である、請求項2または請求項3に記載の金属材。
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