JP2022128128A - シール部材及び車輪用軸受装置 - Google Patents

シール部材及び車輪用軸受装置 Download PDF

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Koichi Takami
祐志郎 小野
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Abstract

【課題】簡単な構成により長期にわたりリップどうしの密着を抑制することができる車輪用軸受装置のシール部材を提供する。【解決手段】車輪用軸受装置における外輪2とハブ輪3によって形成された環状空間Sのアウター側開口端を塞ぐアウター側シール部材7は、芯金71と、芯金71に固着された弾性部材72とを備える。弾性部材72は、環状空間Sの外部に向けて延びる外側リップ73と、外側リップ73の径方向内側に位置し、外側リップ73に並んで延びる中間リップ74とを有する。外側リップ73は、中間リップ74と対向する位置に周方向に沿って、アウター側開口端に配置されているときの弾性変形により中間リップ74が接触可能な複数の凸部76で構成される第1張り付き規制部を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、シール部材及びそれを備えた車輪用軸受装置に関する。
車輪用軸受装置には、泥水等の異物の浸入を抑制するとともに、グリースが外部へ漏れることを抑制するシール部材が外方部材と内方部材との間に設けられている。このような構成におけるシール部材は、組み付け位置の公差により、リップの変形状態が変わる。そして、リップの変形が大きい場合、隣接するリップどうしの間隔が狭くなり、温度変化等によりリップ間の圧力が変化すると互いに吸着して密着するおそれがある。リップどうしが密着した状態では、リップが所望の接触状態を維持することができず、回転トルクが増大するという問題が生じる。
この対策として、例えば特許文献1では、リップをスリンガに摺接させることで、内方部材の摺接面の加工目によるポンプ効果を避けてリップどうしの密着を抑制している。また特許文献2では、グリースリップの一部を切り欠くことで、中間リップとグリースリップとの間の圧力を軸受内部側に開放し、リップどうしの密着を抑制している。また特許文献3では、グリースリップの摺接面に突起を設けることで、中間リップとグリースリップとの間の圧力を軸受内部側に開放し、リップどうしの密着を抑制している。
特開2019-27487号公報 特開2017-110786号公報 特開2015-143564号公報
しかしながら、特許文献1の技術によれば、ハブ輪にシール部材を圧入するための溝を形成しているため、溝に応力が集中し、ハブ輪にクラックが発生しやすくなる。また、ハブ輪の加工の追加及びスリンガの追加によりコストアップする。特許文献2の技術によれば、軸受の回転によりグリースが撹拌されるため、切り欠きを塞ぎ効果が得られないおそれがある。特許文献3によれば、突起が摺接するため摩耗しやすく、寿命が短いという問題がある。
また、特許文献2及び特許文献3では、中間リップとグリースリップとの吸着を抑制することを目的としており、外側リップと中間リップとの密着を抑制することについては開示されていない。さらに、グリースリップに圧力を逃がす機構を設けているため、軸受の温度が上昇して内部圧力が抜けた後、軸受の温度が下降すると内部圧力が負圧となり、リップどうしが吸着しやすくなるという問題もある。
本発明は、簡単な構成により長期にわたりリップどうしの密着を抑制することができる車輪用軸受装置のシール部材を提供することを目的とする。また、そのシール部材を備えた車輪用軸受装置を提供することも目的とする。
本発明のシール部材は、内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、及び前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備える車輪用軸受装置における、前記外方部材と前記内方部材によって形成された環状空間の開口端を塞ぐシール部材であって、芯金と、前記芯金に固着された弾性部材と、を備え、前記弾性部材は、前記環状空間の外部に向けて延びる第1リップと、前記第1リップの径方向内側に位置し、前記第1リップに並んで延びる第2リップと、を有し、前記第1リップ又は前記第2リップの一方のリップは、他方のリップと対向する位置に周方向に沿って、前記開口端に配置されているときの弾性変形により前記他方のリップが接触可能な複数の凸部又は凹部で構成される第1張り付き規制部を有することを特徴とする。
本発明によれば、簡単な構成により長期にわたりリップどうしの密着を抑制することができる車輪用軸受装置のシール部材を実現することができる。
一実施形態の車輪用軸受装置の断面図である。 図1のアウター側シール部材周辺の拡大断面図である。 図1のアウター側シール部材周辺の拡大図であって、アウター側シール部材の押し込み量が組付け公差の範囲内における最小量である状態の拡大断面図である。 図3のアウター側シール部材における外側リップの凸部周辺の拡大図である。 第1張り付き規制部の他の形態を示すアウター側シール部材周辺の拡大断面図である。 図5のアウター側シール部材における外側リップの凹部周辺の拡大図である。 第1張り付き規制部及び第2張り付き規制部を有するアウター側シール部材周辺の拡大断面図である。 図7のアウター側シール部材における外側リップの凸部周辺の拡大図である。
[車輪用軸受装置の全体構成]
図1を用いて、車輪用軸受装置1の全体構成について説明する。なお、以下の説明において、インナー側とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車体側を表し、アウター側とは、車体に取り付けた際の車輪用軸受装置1の車輪側を表す。軸方向とは、車輪用軸受装置1の回転軸Aに沿った方向を表す。径方向外側とは、車輪用軸受装置1の回転軸Aから遠ざかる方向を表す。径方向内側とは、車輪用軸受装置1の回転軸Aに近づく方向を表す。
図1に示すように、車輪用軸受装置1は、自動車等の車両の懸架装置において車輪を回転自在に支持する。車輪用軸受装置1は、外輪2と、ハブ輪3と、内輪4と、転動体5と、インナー側シール部材6と、アウター側シール部材7とを備えている。
外方部材である外輪2は、ハブ輪3と内輪4とを支持している。外輪2のインナー側端部2gにおける内周面には、インナー側シール部材6を嵌合するインナー側嵌合面2bが設けられている。外輪2のアウター側端部2fにおける内周面には、アウター側シール部材7を嵌合するアウター側嵌合面2cが設けられている。外輪2の外周面2eには、図示しない懸架装置のナックルに取り付けるための車体取り付けフランジ2dが一体に設けられている。外輪2の内周面には、そのインナー側及びアウター側に複列の外側軌道面2a・2aが周方向に設けられている。
内方部材は、ハブ輪3と内輪4とによって構成されている。ハブ輪3は、図示しない車両の車輪を回転自在に支持する。ハブ輪3の外周面におけるインナー側端部には、軸方向に延びる縮径された小径段部3aが設けられている。ハブ輪3のアウター側端部には、車輪を取り付けるための車輪取り付けフランジ3bが一体的に設けられている。車輪取り付けフランジ3bには、ハブ輪3と車輪又はブレーキ装置とを締結するためのハブボルト3cが圧入されている。また、ハブ輪3のアウター側の外周面には、アウター側の外側軌道面2aに対向する内側軌道面3dが設けられている。
ハブ輪3における車輪取り付けフランジ3bのインナー側基端部分にハブ輪3の回転軸Aを中心とする円環状の凹部3eが設けられている。凹部3eは、回転軸Aに垂直な平端面3fと、平端面3fの径方向内側端部から径方向内側へ延びる円弧面3gと、円弧面3gの径方向内側端部から回転軸Aに平行にインナー側へ延びる軸周面3hとを有している。凹部3eには研磨加工仕上げが施される。
内輪4は、ハブ輪3の小径段部3aに圧入されている。内輪4の外周面には、インナー側の外側軌道面2aに対向する内側軌道面4aが設けられている。つまり、ハブ輪3のインナー側には、内輪4によって内側軌道面4aが構成されている。また、内輪4のインナー側端部4cにおける外周面には、インナー側シール部材6を嵌合する嵌合面4bが設けられている。
インナー側の転動体5は、内輪4の内側軌道面4aと、外輪2のインナー側の外側軌道面2aとの間に転動自在に挟まれている。アウター側の転動体5は、ハブ輪3の内側軌道面3dと、外輪2のアウター側の外側軌道面2aとの間に転動自在に挟まれている。つまり、インナー側の転動体5とアウター側の転動体5とは、外方部材と内方部材との両軌道面間に転動自在に収容されている。このように、車輪用軸受装置1においては、外輪2と、ハブ輪3及び内輪4と、複列の転動体5とによって複列アンギュラ玉軸受が構成されている。なお、車輪用軸受装置1は複列アンギュラ玉軸受に替えて複列円錐ころ軸受を構成していてもよい。
インナー側シール部材6及びアウター側シール部材7は、外方部材と内方部材とによって形成された環状空間Sの開口端を塞ぐシール部材である。インナー側シール部材6は、環状空間Sのうち外輪2と内輪4との間に形成されたインナー側開口端に装着されている。一方、アウター側シール部材7は、環状空間Sのうち外輪2とハブ輪3との間に形成されたアウター側開口端に装着されている。以下に、アウター側シール部材7の詳細な構成について説明する。
[アウター側シール部材]
図2は、図1におけるアウター側シール部材7周辺の拡大図である。アウター側シール部材7は、芯金71に弾性部材72を加硫接着により固着したものである。芯金71は、外方部材2のアウター側嵌合面2cに内嵌される嵌合部71aと、嵌合部71aのアウター側端部から径方向内側へ延びる側板部71bとを有している。弾性部材72は、第1リップの一例としての外側リップ73と、第2リップの一例としての中間リップ74と、グリースリップ75と、第1張り付き規制部の一例としての凸部76とを有している。
外側リップ73は、環状空間Sの外部(本実施形態では径方向外側)に向けて延びるリップである。外側リップ73の先端縁はハブ輪3の平端面3fに摺接する。中間リップ74は、外側リップ73の径方向内側に位置し、外側リップ73に並んで延びるリップである。中間リップ74の先端縁はハブ輪3の円弧面3gに接触している。外側リップ73及び中間リップ74は、外部からの泥水等の異物の浸入を抑制するリップである。グリースリップ75は、中間リップ74の径方向内側に位置し、環状空間Sの内部(本実施形態では径方向内側)に向けて延びるリップである。グリースリップ75の先端縁はハブ輪3の軸周面3hに接触している。グリースリップ75は、環状空間Sのグリースが外部へ漏れることを抑制するリップである。
凸部76は、外側リップ73と中間リップ74の密着を抑制する部材である。図3及び図4は、外側リップ73の凸部76周辺の拡大図である。図2及び図3に示すように、凸部76は、外側リップ73における中間リップ74と対向する位置に、周方向に沿って複数配置されている。本実施形態において凸部76は、径方向に延びる直方体形状を有し、外側リップ73の基端部に、外側リップ73の全周にわたって所定の間隔で配置されている。
ここで、図2は、外輪2のアウター側嵌合面2cに対するアウター側シール部材7のインナー側への押し込み量が、組付け公差の範囲内における最大量である状態を示している。この状態において、凸部76と中間リップ74とは距離L1を有している。一方、図3は、アウター側シール部材7の押し込み量が組付け公差の範囲内における最小量である状態を示している。この状態では、ハブ輪3の凹部3eに押されて外側リップ73及び中間リップ74の変形量が大きくなり、凸部76と中間リップ74との距離L2は距離L1よりも短くなっている。
図2及び図3の状態において、凸部76は中間リップ74と接触していない。つまり、凸部76は、アウター側シール部材7が組付け公差の範囲内で車輪用軸受装置1に組付けられているときに、中間リップ74と接触しない形状を有している。
なお、外側リップ73及び中間リップ74が図3の状態よりもさらに大きく弾性変形した場合には、凸部76が中間リップ74と接触する。例えば、温度変化等により外側リップ73と中間リップ74間の圧力が低下した場合、凸部76が中間リップ74と接触する。つまり、アウター側シール部材7は、アウター側開口端に配置されているときの弾性変形の状態により中間リップ74と接触可能である。
このように、簡単な構成の凸部76により、もし凸部76が中間リップ74と接触する状態となっても、凸部76間においては外側リップ73と中間リップ74とが接触しないため、外側リップ73と中間リップ74の密着を抑制することができる。また、凸部76は、ハブ輪3に摺接せず摩耗することがないため、長期にわたり密着を抑制する機能を維持することができる。
図5及び図6は、第1張り付き規制部の他の形態を示す図である。図5は、外輪2のアウター側嵌合面2cに対するアウター側シール部材7のインナー側への押し込み量が、組付け公差の範囲内における最小量である状態を示している。
図5及び図6に示すように、第1張り付き規制部は直方体形状に凹んだ凹部77で構成されている。凹部77は、上記の凸部76と同じ位置に配置されている。このような凹部77によれば、外側リップ73と中間リップ74とが接触する状態となっても、凹部77においては外側リップ73と中間リップ74とが接触しないため、外側リップ73と中間リップ74の密着を抑制することができる。
なお、上述した凸部76又は凹部77は、外側リップ73に配置される替わりに、中間リップ74における外側リップ73と対向する位置に配置されていてもよい。この構成によっても、上記と同様の効果を得ることができる。このように、第1張り付き規制部は、外側リップ73又は中間リップ74に設けられる複数の凸部76又は凹部77で構成することができる。
図7及び図8は、第1張り付き規制部に加え、第2張り付き規制部を有するアウター側シール部材70ついて説明する図である。図7は、外輪2のアウター側嵌合面2cに対するアウター側シール部材70のインナー側への押し込み量が、組付け公差の範囲内における最小量である状態を示している。
アウター側シール部材70における弾性部材72は、第1張り付き規制部の一例としての凸部78と、第2張り付き規制部の一例としての凸部79とを有している。アウター側シール部材70の他の構成は上述したアウター側シール部材7と同様である。
凸部78は、略円柱形状を有し、外側リップ73の基端部に、外側リップ73の全周にわたって所定の間隔で配置されている。一方、凸部79は、中間リップ74における外側リップ73と対向する位置に、周方向に沿って複数配置されている。本実施形態において凸部79は、凸部78と同様の略円柱形状を有し、中間リップ74の先端部に、中間リップ74の全周にわたって所定の間隔で配置されている。凸部78と凸部79とは接触しないように、互いに対向しない位置に配置されている。
凸部78及び凸部79は、図7の状態において、対向するリップ73、74と接触していない。つまり、凸部78及び凸部79は、アウター側シール部材70が組付け公差の範囲内で車輪用軸受装置1に組付けられているときに、対向するリップ73、74と接触しない形状を有している。なお、上述したアウター側シール部材7と同様に、外側リップ73及び中間リップ74が図7の状態よりもさらに大きく弾性変形した場合には、凸部78及び凸部79が対向するリップ73、74と接触可能である。
このように、簡単な構成の凸部78及び凸部79により、もし凸部78及び凸部79が対向するリップ73、74と接触する状態となっても、凸部78間及び凸部79間においては外側リップ73と中間リップ74とが接触しないため、外側リップ73と中間リップ74の密着を抑制することができる。また、凸部78間及び凸部79は、ハブ輪3に摺接せず摩耗することがないため、長期にわたり密着を抑制する機能を維持することができる。
なお、凸部78及び凸部79の形状には特に限定はなく、例えば上述した長方形状であってもよい。また、第1張り付き規制部及び第2張り付き規制部は、上述した凹部77のような凹部であってもよい。
上述した第1張り付き規制部及び第2張り付き規制部は、外側リップ73又は中間リップ74と一体成型されることが好ましい。本実施形態では、弾性部材72全体が一体成型されている。
以上、本実施形態の車輪用軸受装置1は、ハブ輪3の外周に転動体5の内側軌道面3dが直接形成されている第3世代構造の車輪用軸受装置として説明したがこれに限定されるものではなく、例えば、ハブ輪に一対の内輪が圧入固定された第2世代構造又は第1世代構造であってもよい。また、本実施形態において、リップどうしの密着を抑制するシール部材は、アウター側シール部材として説明を行ったが、インナー側シール部材として用いてもよい。また、上記の実施形態は、本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 車輪用軸受装置
2 外輪(外方部材)
2a 外側軌道面
3 ハブ輪(内方部材)
3a 小径段部
3d、4a 内側軌道面
4 内輪(内方部材)
5 転動体
7 アウター側シール部材(シール部材)
71 芯金
72 弾性部材
73 外側リップ(第1リップ)
74 中間リップ(第2リップ)
76、78 凸部(第1張り付き規制部)
77 凹部(第1張り付き規制部)
79 凸部(第2張り付き規制部)
S 環状空間

Claims (11)

  1. 内周に複列の外側軌道面を有する外方部材と、
    外周に軸方向に延びる小径段部を有するハブ輪、及び前記ハブ輪の小径段部に圧入された少なくとも一つの内輪からなり、前記複列の外側軌道面に対向する複列の内側軌道面を有する内方部材と、
    前記外方部材と前記内方部材との両軌道面間に転動自在に収容された複列の転動体と、を備える車輪用軸受装置における、前記外方部材と前記内方部材によって形成された環状空間の開口端を塞ぐシール部材であって、
    芯金と、前記芯金に固着された弾性部材と、を備え、
    前記弾性部材は、前記環状空間の外部に向けて延びる第1リップと、前記第1リップの径方向内側に位置し、前記第1リップに並んで延びる第2リップと、を有し、
    前記第1リップ又は前記第2リップの一方のリップは、他方のリップと対向する位置に周方向に沿って、前記開口端に配置されているときの弾性変形により前記他方のリップが接触可能な複数の凸部又は凹部で構成される第1張り付き規制部を有することを特徴とするシール部材。
  2. 前記第1張り付き規制部は、前記シール部材が組付け公差の範囲内で組付けられているときに、前記他方のリップと接触しない形状とすることを特徴とする請求項1に記載のシール部材。
  3. 前記第1張り付き規制部は、前記第1リップの基端部に設けられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のシール部材。
  4. 前記第1張り付き規制部は、前記一方のリップと一体成型されることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のシール部材。
  5. 前記他方のリップは、前記一方のリップと対向する位置に周方向に沿って、前記開口端に配置されているときの弾性変形により前記一方のリップが接触可能な複数の凸部又は凹部で構成される第2張り付き規制部を有することを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のシール部材。
  6. 前記第2張り付き規制部は、前記シール部材が組付け公差の範囲内で組付けられているときに、前記一方のリップと接触しない形状とすることを特徴とする請求項5に記載のシール部材。
  7. 前記第2張り付き規制部は、前記第2リップの先端部に設けられることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のシール部材。
  8. 前記第2張り付き規制部は、前記他方のリップと一体成型されることを特徴とする請求項5から請求項7の何れか一項に記載のシール部材。
  9. 前記第1リップ及び前記第2リップは外部からの異物の浸入を抑制するリップであることを特徴とする請求項1から請求項8の何れか一項に記載のシール部材。
  10. 請求項1から請求項9の何れか一項に記載のシール部材を備えた車輪用軸受装置。
  11. 前記芯金は前記外方部材に嵌合し、前記第1リップ及び前記第2リップは前記内方部材に摺接することを特徴とする請求項10に記載の車輪用軸受装置。
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