JP2022127307A - 二酸化炭素分離回収装置 - Google Patents

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Yasuaki Shimada
貴広 楠山
Takahiro Kusuyama
清 田口
Kiyoshi Taguchi
吉宏 豊島
Yoshihiro Toyoshima
基啓 鈴木
Motohiro Suzuki
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Abstract

Figure 2022127307000001
【課題】本開示は、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を提供する。
【解決手段】本開示における二酸化炭素分離回収装置は、二酸化炭素分離膜が筒状に形成される二酸化炭素分離膜筒体と、二酸化炭素分離膜筒体の外側に配設された内筒と、内筒の外側に配設された外筒と、外筒の壁面に設けられ、二酸化炭素と水蒸気とを含有する混合ガスを供給する混合ガス入口と、内筒と外筒との間に形成され、混合ガス入口から供給された混合ガスを、二酸化炭素分離膜筒体に供給する混合ガス流路と、混合ガス流路の下方に設けられた、混合ガスに含まれる水蒸気が凝縮した水を貯留する水貯留部と、を備える。
【選択図】図1

Description

本開示は、二酸化炭素ガスを分離回収する二酸化炭素分離回収装置に関する。
特許文献1は、多孔質性の支持膜の表面部分に、架橋剤で架橋された吸水性高分子材料のマトリックス中に特定のアミン化合物を包含させた気体分離層を形成させた二酸化炭素分離膜が開示される。
特開2008-068238号公報
本開示は、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を提供する。
本開示における二酸化炭素分離回収装置は、少なくとも吸水性高分子材料とアミン化合物とを包含する二酸化炭素分離膜が筒状に形成される二酸化炭素分離膜筒体と、二酸化炭素分離膜筒体の外側に配設された内筒と、内筒の外側に配設された外筒と、外筒の壁面に設けられ、少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含有する混合ガスを供給する混合ガス入口と、内筒と外筒との間に形成され、混合ガス入口から供給された混合ガスを、二酸化炭素分離膜筒体に供給する混合ガス流路と、二酸化炭素分離膜筒体を透過しなかった非透過ガスを外部に排出する非透過ガス出口と、二酸化炭素分離膜筒体を透過した透過ガスが流れる透過ガス流路と、透過ガス流路と接続され、透過ガス流路を流れる透過ガスを外部へ排出可能なように内筒に設けられた透過ガス出口と、混合ガス流路の下方に設けられた、混合ガスに含まれる水蒸気が凝縮した水を貯留する水貯留部と、を備える。
本開示における二酸化炭素分離回収装置は、二酸化炭素分離回収装置に供給された混合ガスの温度が低下した場合、ガス中の水蒸気が凝縮して生成する水が二酸化炭素分離膜に付着して、吸水性高分子で吸水しきれず、水溶性のアミン化合物が溶出してしまうことを防止することができる。
また、混合ガス入口の温度の高いガスで二酸化炭素分離膜の下流側を温められるので、二酸化炭素と水蒸気の透過が促進され、二酸化炭素の透過性能を向上させることができる。
さらに、混合ガス流路を、水貯留部を設けた折り返し構成とし、水除去と二酸化炭素の分離を一体構成で行えるため装置の小型化ができる。
そのため、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を提供することができる。
実施の形態1における二酸化炭素分離回収装置の構成を示す断面図 二酸化炭素分離回収装置のAA矢視断面図 実施の形態2における二酸化炭素分離回収装置の構成を示す断面図
(本開示の基礎となった知見等)
発明者らが本開示に想到するに至った当時、当該業界では、二酸化炭素分離膜として、多孔質性の支持膜の表面部分に、架橋剤で架橋された吸水性高分子材料のマトリックス中に特定のアミン化合物を包含させた気体分離層を形成させる二酸化炭素分離膜の技術があった。この二酸化炭素分離膜は、アミン化合物の介在により水と二酸化炭素から重炭酸イオンを生成して、水蒸気と共に二酸化炭素を透過させることから、吸水性高分子材料中に水を保持する必要がある。このため、二酸化炭素分離膜に相対湿度の高いガスを供給し、吸水性高分子材料の含水率を高く保持することで、二酸化炭素の透過性能を高くしている。
また、この二酸化炭素分離膜は、温度が高いほど二酸化炭素と水蒸気の透過が促進され、透過性能が高くなる。このため、二酸化炭素分離膜の温度を高く維持することで、二酸化炭素の透過性能を高くすることができる。
一方、二酸化炭素分離膜に供給される相対湿度の高いガスの温度低下に伴い、ガス中の水蒸気が凝縮して生成した水が二酸化炭素分離膜に付着し、その水が吸水性高分子で吸水しきれない場合には、水溶性のアミン化合物が溶出し、二酸化炭素の透過性能が低くなるという耐久性の課題がある。この課題の対処方法として、二酸化炭素分離膜の上流に水除去器を別体で設ける構成とすることが一般的であった。
しかしながら、この二酸化炭素分離膜は、二酸化炭素を水蒸気とともに透過させることから、二酸化炭素分離膜の下流に行くほど、二酸化炭素分離膜に供給されるガス中の水蒸気量が減少するため、吸水性高分子材料の含水率が低下して透過性能が低下するという課題があった。さらに、二酸化炭素分離膜の上流に水除去器を別体で設ける構成であるため、装置を小型化できないという課題があった。
このように、発明者らは、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を実現できないという課題を発見し、これらの課題を解決するため、本開示の主題を構成するに至った。
そこで、本開示は、混合ガス流路を、水貯留部を設けた折り返し構成とし、水除去と二酸化炭素の分離を一体構成とすることで、二酸化炭素分離回収装置に供給された混合ガスの温度が低下する場合、ガス中の水蒸気が凝縮して生成した水が二酸化炭素分離膜に付着することを防止するとともに、二酸化炭素分離膜の温度を下流に向けて上昇させる構造とした。そのため二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を提供することができる。
以下、図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明、または、実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が必要以上に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図していない。
(実施の形態1)
以下、図1および図2を用いて、実施の形態1を説明する。
[1-1.構成]
図1は、実施の形態1における二酸化炭素分離回収装置1の構成を示す断面図である。図1において、二酸化炭素分離回収装置1は、二酸化炭素分離膜筒体5と、二酸化炭素分離膜保持部10と、内筒15と、外筒20と、底板25と、水貯留部30と、外上板7と、内上板8と、混合ガス入口40と、透過ガス出口45と、非透過ガス出口50と、を備える。
二酸化炭素分離膜筒体5は、二酸化炭素分離膜を筒状にして構成したものである。二酸化炭素分離膜として、吸水性高分子材料とアミン化合物を包含したものを用い、吸水性高分子材料として例えばポリビニルアルコールを用いることが望ましい。
二酸化炭素分離膜筒体5は、二酸化炭素分離膜筒体5を保持する穴を複数設けた円板状の二酸化炭素分離膜保持部10によって筒体の上下両端を保持される。また、二酸化炭素分離膜保持部10の外側に円筒状の内筒15が配設される。この二酸化炭素分離膜筒体5と二酸化炭素分離膜保持部10と内筒15とで構成される空間に、二酸化炭素分離膜筒体5を内側から外側へ透過した二酸化炭素が流通する透過ガス流路60を構成する。
内筒15の外側に円筒状の外筒20が配設される。内筒15と外筒20の間に混合ガスが流れる混合ガス流路55が構成され、内筒15の外筒20に対向する端部は、底板25との間にガスが流れる隙間を設けて配設される。外筒20と内筒15は、外上板7で接続される。
外筒20の底部は底板25で封止され、底部に水が溜まる水貯留部30が構成される。
内筒15を挟んで二酸化炭素分離膜筒体5と略対向する外筒20の壁面に混合ガス入口40が接続される。
具体的には、混合ガスは、混合ガス入口40から二酸化炭素分離回収装置1に導入され、混合ガス流路55を介して内筒15内側に設けられた二酸化炭素分離膜筒体5へと導かれる。このとき、内筒15の下方に設けられる水貯留部30に溜まった水35の中を混合ガスが通過してよい。
また透過ガス流路60を流れる透過ガスを外部へ排出可能なよう、透過ガス流路60の下流に透過ガス出口45が設けられる。透過ガス出口45から不図示の二酸化炭素充填器等に接続され、混合ガス中の二酸化炭素が分離回収される。
具体的に二酸化炭素は、図1の破線矢印に示されるように、二酸化炭素分離膜筒体5を構成する二酸化炭素分離膜を透過して透過ガス流路60に流入し、透過ガス出口45から回収される。
内筒15の上部は内上板8で封止され、内上板8には非透過ガス出口50が配設される。
図2は、二酸化炭素分離回収装置1のAA矢視断面図である。二酸化炭素分離回収装置1は、外界から流路を隔てる外筒20と、外筒20の内側に配設される内筒15と、内筒15の内側に配設される複数の二酸化炭素分離膜筒体5を含む。二酸化炭素分離膜筒体5と内筒15の間には透過ガス流路60が設けられる。二酸化炭素を含む透過ガスは、二酸化炭素分離膜筒体5を構成する二酸化炭素分離膜を透過して、混合ガス流路55から透過ガス流路60へ流入する。
[1-2.動作]
以上のように構成された二酸化炭素分離回収装置1について、その動作・作用を以下説明する。
燃焼排ガス等の少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含む混合ガスが、混合ガス入口40から、二酸化炭素分離回収装置1へ供給される。その後、混合ガスは、内筒15と外筒20の間に構成される混合ガス流路55を上方から下方へ流れる。混合ガス流路55を流れる際、外筒20を介して外気との熱交換によって混合ガスの温度が低下して、混合ガス中の相対湿度が高まる。相対湿度が高まり、混合ガス中の水蒸気が飽和状態に達し、凝縮して水を生成した場合は、内筒15または、外筒20に沿って凝縮した水が流れていき、水貯留部30に貯留される。
その後、凝縮した水を分離した後の相対湿度が高まった混合ガスは、内筒15の下端で折り返され、二酸化炭素分離膜筒体5の内側を下方から上方へ流れる。二酸化炭素分離膜筒体5において、アミン化合物の介在により、水と二酸化炭素から重炭酸イオンが生成され、水蒸気と共に二酸化炭素が、二酸化炭素分離膜筒体5の内周面側から外周面側へ透過される。二酸化炭素を含む透過ガスは、透過ガス流路60を介して透過ガス出口45から二酸化炭素充填器等に導入される。また、この際、混合ガスと透過ガスが内筒15を介して熱交換される。これにより透過ガスの温度は下方から上方に向かって温度が上昇する。さらに、二酸化炭素分離膜筒体5は透過ガスにより温められ、下方から上方に向かって温度が高くなる。
また、二酸化炭素分離膜筒体5を透過しなかった混合ガスの成分は、非透過ガス出口50から排出される。
[1-3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1は、少なくとも吸水性高分子材料とアミン化合物とを包含する二酸化炭素分離膜が筒状に形成される二酸化炭素分離膜筒体と、二酸化炭素分離膜筒体の外側に配設された内筒と、内筒の外側に配設された外筒と、外筒の壁面に設けられ、少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含有する混合ガスを供給する混合ガス入口と、内筒と外筒との間に形成され、混合ガス入口から供給された混合ガスを、二酸化炭素分離膜筒体に供給する混合ガス流路と、二酸化炭素分離膜筒体を透過しなかった非透過ガスを外部に排出する非透過ガス出口と、二酸化炭素分離膜筒体を透過した透過ガスが流れる透過ガス流路と、透過ガス流路と接続され、透過ガス流路を流れる透過ガスを外部へ排出可能なように内筒に設けられた透過ガス出口と、混合ガス流路の下方に設けられた、混合ガスに含まれる水蒸気が凝縮した水を貯留する水貯留部と、を備える。
これにより、二酸化炭素分離回収装置1に供給された混合ガスの温度が透過ガスとの熱交換で低下する場合、ガス中の水蒸気が凝縮されて生成する凝縮水が二酸化炭素分離膜に付着することで、吸水性高分子によって吸水しきれなかった凝縮水とともに吸水性高分子中の水溶性のアミン化合物が溶出してしまうことを防止することができる。
さらに、混合ガス流路55を、水貯留部30を設けた折り返し構成とし水除去と二酸化炭素の分離を一体構成で行えるため装置の小型化ができる。
また水貯留部30に溜められている水と混合ガスとを接触させることで、確実に混合ガス中の水蒸気を水貯留部30で凝縮させることができるとともに、必要な湿度を保つことができる。そのため二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立させることができる。
また、本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1では、混合ガス入口40が、内筒15を挟んで二酸化炭素分離膜筒体5と対向する外筒20の壁面に配設される。これにより、確実に混合ガス入口の温度の高いガスで二酸化炭素分離膜の下流側を温められるので、二酸化炭素と水蒸気の透過が促進され、二酸化炭素の透過性能を向上させることができる。そのため、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置を提供することができる。
本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1では、混合ガスが、水貯留部30でバブリングされて二酸化炭素分離膜筒体5に供給されるように、混合ガス流路55が配設される。
これにより混合ガスの水蒸気量が少ない場合は混合ガスを加湿する効果もあり、ポリビニルアルコールの含水率が小さくなることにより二酸化炭素分離膜の透過性能が低下してしまうことを抑制できる。
具体的には二酸化炭素分離膜筒体5に導入される混合ガスが適度な湿度を帯びることができるので、二酸化炭素分離膜筒体5を構成するアミン化合物の介在により、水と二酸化炭素から重炭酸イオンが生成され、水蒸気と共に二酸化炭素が内側から外側に透過される。そのため、二酸化炭素が効率よく分離回収できる。
(実施の形態2)
以下、図3を用いて、実施の形態2を説明する。
[2-1.構成]
図3は、実施の形態2における二酸化炭素分離回収装置の構成を示す断面図である。
実施の形態2に係る二酸化炭素分離回収装置1は、内筒15の下端が水貯留部30の水面よりも下になるように配設している点と、内筒15を挟んで二酸化炭素分離膜筒体5の下端と対向する外筒20の壁面よりも下方の位置に、水排出部65を備える点と、水排出部65の流路中に開閉弁70を備える点と、水排出部65の外筒20との接続部よりも上方かつ二酸化炭素分離膜筒体5よりも下方に水検知部75を備える点と、制御部80により開閉弁70を制御する点が実施の形態1の二酸化炭素分離回収装置1とは異なる。
その他の本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1を構成する各構成要素は、実施の形態1と同様であるため、実施の形態1と同様の構成要素については、同一符号を付与し、その説明は、ここでは省略する。
本開示における制御部80は、本開示における装置を制御できるものであればよい。発明の主題を表現する際に、本開示の装置を制御するものとして、制御部80の他にも制御手段または制御装置またはそれらに類似する文言で表記する場合がある。制御部80は様々な態様で実現可能である。例えば、制御部80としてプロセッサを用いてもよい。制御部80としてプロセッサを用いれば、プログラムを格納している記憶媒体からプログラムをプロセッサに読み込ませ、プロセッサによりプログラムを実行することで、各種処理を実行することが可能となる。このため、記憶媒体に格納されたプログラムを変更することで処理内容を変更できるので、制御内容の変更の自由度を高めることができる。プロセッサとしては、例えば、CPU(Central Processing Unit)、及び、MPU(Micro-Processing Unit)などがある。記憶媒体としては、例えば、ハードディスク、フラッシュメモリ、及び、光ディスクなどがある。また、制御部80としてプログラムの書き換えが不可能なワイヤードロジックを用いてもよい。制御部80としてワイヤードロジックを用いれば、処理速度の向上に有効である。ワイヤードロジックとしては、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などがある。また、制御部80として、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現してもよい。制御部80を、プロセッサとワイヤードロジックとを組み合わせて実現すれば、ソフトウェア設計の自由度を高めつつ、処理速度を向上することができる。また、制御部80と、制御部80と別の機能を有する回路とを、1つの半導体素子で構成してもよい。別の機能を有する回路としては、例えば、A/D・D/A変換回路などがある。また、制御部80は、1つの半導体素子で構成してもよいし、複数の半導体素子で構成してもよい。複数の半導体素子で構成する場合、特許請求の範囲に記載の各制御を、互いに異なる半導体素子で実現してもよい。さらに、半導体素子と抵抗またはコンデンサなどの受動部品とを含む構成によって制御部80を構成してもよい。
[2-2.動作]
以上のように構成された二酸化炭素分離回収装置1について、その動作・作用を以下説明する。
燃焼排ガス等の少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含む混合ガスが、混合ガス入口40から、二酸化炭素分離回収装置1へ供給される。その後、混合ガスは、内筒15と外筒20の間に構成される混合ガス流路55を上方から下方へ流れる。混合ガス流路55を流れる際、外筒20を介して外気との熱交換によって混合ガスの温度が低下して、混合ガス中の相対湿度が高まる。さらに、相対湿度が高まり、混合ガス中の水蒸気が飽和状態に達し、凝縮して水を生成した場合は、内筒15または、外筒20に沿って凝縮した水が流れていき、水貯留部30に貯留される。
開閉弁70は通常は閉状態であるが、長時間運転により、水貯留部30の水面が上昇してきた場合には、水面が二酸化炭素分離膜筒体5の高さに到達する前に水検知部75で水面の位置を検知し、制御部80により開閉弁70を開状態とするので、二酸化炭素分離膜筒体5の下端より下方の位置にある水排出部65から水が排出される。そして、水検知部75により水面の位置が所定の高さまで下がったことを検知したら、開閉弁70を閉状態とする。
混合ガスは内筒15の下端で水貯留部30を通りながら折り返す。混合ガスが水中を通ることで混合ガス中の水蒸気が水中で凝縮されて水となり、混合ガスから水蒸気をより確実に分離できる。
その後、凝縮した水を分離した後の混合ガスが内筒15の下端で折り返し、二酸化炭素分離膜筒体5の内側を下方から上方へ流れる。
[2-3.効果等]
以上のように、本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1は、水貯留部30に水貯留部30から水を排出する水排出部65を備える。
これにより、水貯留部30に溜まった水が排出することができるので、溜まった水が二酸化炭素分離膜筒体5の二酸化炭素分離膜に含まれるアミン化合物を溶出させ難くなる。そのため二酸化炭素分離膜の耐久性を向上させることができる効果を奏する。
本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1は、水貯留部30の水量を検知する水検知部75と、装置全体の制御を行う制御部80と、を備え、制御部80は、水検知部75が水貯留部30の水量が所定値以上であることを検知した場合に、水貯留部30の水量が所定値になるように水排出部65から水を排出するように制御する。
これにより、水35が水貯留部30に溜まりすぎた場合に、二酸化炭素分離膜に水面Sが到達することを抑制できることから、水35が二酸化炭素分離膜に付着して、水溶性のアミン化合物が溶出することを防止することができる。
そのため、長時間連続運転を行う場合においても、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立させることができる。
本実施の形態に係る二酸化炭素分離回収装置1について、制御部80は、水検知部75が水貯留部30の水量が第1所定値以上であることを検知した場合に、水貯留部30の水量が第2所定値以下になるまで水排出部65から水を排出するように制御する。
これにより、水35が水貯留部30に溜まりすぎた場合に、二酸化炭素分離膜に水面Sが到達することを抑制できることから、水35が二酸化炭素分離膜に付着して、水溶性のアミン化合物が溶出することを防止することができる。
また水35が完全になくなることも防ぐことができるので、混合ガスに適度な湿度付加することが可能になり、二酸化炭素分離膜の分離性能を維持しやすくなる。
そのため、長時間連続運転を行う場合においても、二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立させることができる。
(他の実施の形態)
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態1及び2を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態1及び2で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
そこで、以下、他の実施の形態を例示する。
実施の形態1及び2では、内筒15、外筒20の一例として円筒状とした。内筒15、外筒20は内筒15と外筒20との間に流路を構成できればよい。したがって、内筒15、外筒20は、円筒状に限定されない。ただし、内筒15を張り出しらせん状とすれば、単位空間当たりの表面積が増加し混合ガスの熱交換を促進することができ、よりコンパクトに二酸化炭素分離回収装置を構成することができる。
また、実施の形態2では、水排出部65を外筒20に配設したが、底板25に配設して開閉弁を設けても良い。これにより、コンパクトな二酸化炭素分離回収装置を構成することができる。
なお、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含む混合ガスから二酸化炭素を分離回収する二酸化炭素分離膜の耐久性と二酸化炭素の透過性能とを両立する小型の二酸化炭素分離回収装置に適用可能である。具体的には、炭化水素を燃料とする水素製造装置、燃料電池発電システム、発電機向けの二酸化炭素分離回収装置などに、本開示は適用可能である。
1 二酸化炭素分離回収装置
5 二酸化炭素分離膜筒体
7 外上板
8 内上板
10 二酸化炭素分離膜保持部
15 内筒
20 外筒
25 底板
30 水貯留部
35 水
40 混合ガス入口
45 透過ガス出口
50 非透過ガス出口
55 混合ガス流路
60 透過ガス流路
65 水排出部
70 開閉弁
75 水検知部
80 制御部

Claims (6)

  1. 少なくとも吸水性高分子材料とアミン化合物とを包含する二酸化炭素分離膜が筒状に形成される二酸化炭素分離膜筒体と、
    前記二酸化炭素分離膜筒体の外側に配設された内筒と、
    前記内筒の外側に配設された外筒と、
    前記外筒の壁面に設けられ、少なくとも二酸化炭素と水蒸気とを含有する混合ガスを供給する混合ガス入口と、
    前記内筒と前記外筒との間に形成され、前記混合ガス入口から供給された前記混合ガスを、前記二酸化炭素分離膜筒体に供給する混合ガス流路と、
    前記二酸化炭素分離膜筒体を透過しなかった非透過ガスを外部に排出する非透過ガス出口と、
    前記二酸化炭素分離膜筒体を透過した透過ガスが流れる透過ガス流路と、
    前記透過ガス流路と接続され、前記透過ガス流路を流れる前記透過ガスを外部へ排出可能なように前記内筒に設けられた透過ガス出口と、
    前記混合ガス流路の下方に設けられた、前記混合ガスに含まれる水蒸気が凝縮した水を貯留する水貯留部と、
    を備えた二酸化炭素分離回収装置。
  2. 前記混合ガス入口が、前記内筒を挟んで前記二酸化炭素分離膜筒体と略対向する前記外筒の壁面に配設される、
    請求項1に記載の二酸化炭素分離回収装置。
  3. 前記混合ガスが、前記水貯留部でバブリングされて前記二酸化炭素分離膜筒体に供給されるように、前記混合ガス流路が配設される、
    請求項1または請求項2に記載の二酸化炭素分離回収装置。
  4. 前記水貯留部に前記水貯留部から水を排出する水排出部
    を備えた請求項1から請求項3のうちのいずれか一項に記載の二酸化炭素分離回収装置。
  5. 水貯留部の水量を検知する水検知部と、
    装置全体の制御を行う制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記水検知部が前記水貯留部の水量が所定値以上であることを検知した場合に、前記水貯留部の水量が所定値になるように前記水排出部から水を排出するように制御する、
    請求項4に記載の二酸化炭素分離回収装置。
  6. 前記制御部は、前記水検知部が前記水貯留部の水量が第1所定値以上であることを検知した場合に、前記水貯留部の水量が第2所定値以下になるまで前記水排出部から水を排出するように制御する、
    請求項5に記載の二酸化炭素分離回収装置。
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