JP2022127202A - 冷却システムおよび冷却システムの制御方法 - Google Patents

冷却システムおよび冷却システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】添加弁を冷却するための冷却液を循環させる経路に冷却液の温度を検出するセンサを新設することなく添加弁の関連温度を推定すること。【解決手段】冷却システム70は、エンジン10の排気経路に設けられ排気を浄化するための燃料を排気に添加する燃料添加弁61と、燃料添加弁61と異なる冷却対象にクーラントを循環させる既存系統に加えて、燃料添加弁61にクーラントを循環させる追加系統に、クーラントを循環させる電動ポンプ73と、追加系統の冷却液の温度と異なる、複数の指標(吸入空気量,排気温度,クーラント温度,電動ポンプ73の回転速度)の値をそれぞれ検出する複数のセンサ(エアフローメータ21,排気温度センサ36A,クーラント温度センサ71A,回転速度センサ73A)と、電動ポンプ73を制御するECU50とを備える。ECU50は、複数のセンサによって検出された複数の指標の値を用いて添加弁の関連温度を推定する。【選択図】図1

Description

この開示は、冷却システムおよび冷却システムの制御方法に関し、特に、内燃機関の冷却システムおよび冷却システムの制御方法に関する。
従来、内燃機関の排気を浄化するために、内燃機関の排気通路に、燃料または尿素水などの添加剤を噴射する添加弁を設けることがあった。このような添加弁は、排気の熱により極めて高温となるため、添加弁の内部の構成部品が熱で劣化するおそれがある。そこで、冷却ポンプで冷却水を循環させることにより添加弁を冷却する冷却方法があった(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1の冷却方法では、添加弁の熱劣化の防止に加えて、エンジンの停止後のバッテリの蓄電量の低下を防止するために、エンジン停止後の添加弁の近傍の温度から冷却ポンプの駆動要求を判定している。さらに、冷却水の気化潜熱による冷却効果を利用して、冷却ポンプの駆動期間を短くしている。
特開2018-9456号公報
特許文献1の冷却方法では、エンジンの停止後に添加弁を冷却するようにしているが、エンジンの運転中にも、添加弁が高温となる場合があるため、添加弁を冷却する目的で冷却ポンプの駆動が必要である。その際、エンジンルームへの搭載性およびコストを考慮すると、既存の冷却ポンプがあれば、それを利用することによって、1つの冷却ポンプで複数の冷却対象を冷却することが望ましい。
たとえば、エンジンの吸気経路の吸気の温度を制御する目的で設けられるインタークーラを水冷するための冷却ポンプを用いてインタークーラに加えて添加弁を冷却することが考えられる。この場合、インタークーラを通過する吸気の過冷却によりエンジンが失火したり排気性能が悪化したりすることがある。これを回避するために、添加弁を冷却するための要求による冷却ポンプの駆動期間を短くする必要がある。このため、添加弁に関連する温度を用いて冷却ポンプを駆動することが考えられる。しかし、添加弁に関連する温度を検出するためにセンサを新設する場合、そのセンサに関するエンジンルームへの搭載性およびコストに課題が生じる。
この開示は、上述した課題を解決するためになされたものであって、その目的は、内燃機関の排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁を冷却するための冷却液を循環させる経路に冷却液の温度を検出するセンサを新設することなく添加弁の関連温度を推定することが可能な冷却システムおよび冷却システムの制御方法を提供することである。
この開示に係る内燃機関の冷却システムは、内燃機関の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁と、添加弁と異なる冷却対象に冷却液を循環させる第1循環経路に加えて、添加弁に冷却液を循環させる第2循環経路に、冷却液を循環させるポンプと、第2循環経路の冷却液の温度と異なる、複数の指標の値をそれぞれ検出する複数のセンサと、ポンプを制御する制御装置とを備える。制御装置は、複数のセンサによって検出された複数の指標の値を用いて添加弁の関連温度を推定する。
複数の第1の指標は、複数の指標のうち添加弁に熱を与える要素である排気に関連する指標であり、複数の第2の指標は、複数の指標のうち添加弁から熱を奪う要素である冷却液に関連する指標であるようにしてもよい。制御装置は、複数の第1の指標の値を用いて、排気が関連温度の上昇に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が上昇する温度に換算した第1の量を特定し、複数の第2の指標の値を用いて、冷却液が関連温度の低下に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が低下する温度に換算した第2の量を特定し、前回推定した関連温度に、第1の量から第2の量を減算した値に前回から現在までの経過期間を掛けた値を加算することで、現在の関連温度を推定するようにしてもよい。
複数のセンサは、内燃機関への吸入空気量を検出するエアフローメータと、内燃機関からの排気温度を検出する排気温度センサとを含むようにしてもよい。制御装置は、エアフローメータによって検出された吸入空気量と排気温度センサによって検出された排気温度とを用いて、第1の量を特定するようにしてもよい。
複数のセンサは、第1循環経路の冷却液の温度を検出する液温センサと、冷却液の流量に関連する量を検出する関連量センサとを含むようにしてもよい。制御装置は、液温センサによって検出された温度と関連量センサによって検出された関連量とを用いて、第2の量を特定するようにしてもよい。
添加弁を収容するホルダをさらに備え、ホルダは、冷却液の流入口と流出口とを有し、関連温度は、流出口の冷却液の温度であるようにしてもよい。
この開示の他の局面によれば、内燃機関の冷却システムの制御方法における冷却システムは、内燃機関の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁と、添加弁と異なる冷却対象に冷却液を循環させる第1循環経路に加えて、添加弁に冷却液を循環させる第2循環経路に、冷却液を循環させるポンプと、第2循環経路の冷却液の温度と異なる、複数の指標の値をそれぞれ検出する複数のセンサと、ポンプを制御する制御装置とを備える。制御方法は、制御装置が、複数のセンサによって検出された複数の指標の値を用いて添加弁の関連温度を推定するステップと、推定した関連温度を用いてポンプを制御するステップとを含む。
この開示によれば、内燃機関の排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁を冷却するための冷却液を循環させる経路に冷却液の温度を検出するセンサを新設することなく添加弁の関連温度を推定することが可能な冷却システムおよび冷却システムの制御方法を提供することができる。
この実施の形態に係る内燃機関システムの構成の概略を示す図である。 この実施の形態の燃料添加弁の周辺の構成の概略を示す図である。 この実施の形態における電動ポンプ制御処理の流れを示すフローチャートである。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の上昇量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。 この実施の形態の電動ポンプの回転速度と吐出量との関係を示す図である。 この実施の形態のインタークーラの系統と燃料添加弁の系統との流量の分配を説明するための図である。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第1の図である。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第2の図である。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第3の図である。 この実施の形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第4の図である。 第2実施形態の燃料添加弁ホルダ内のクーラントの温度を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。 第2実施形態の吸入空気量と燃料添加弁の周辺の排気の温度と燃料添加弁61の近傍の排気のエネルギとの関係を示す図である。 第2実施形態の電動ポンプの回転速度と燃料添加弁ホルダ内への流入水量との関係を示す図である。 第3実施形態に係る内燃機関システムの構成の概略を示す図である。 第4実施形態に係る内燃機関システムの構成の概略を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、この開示の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号が付されている。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰返されない。
[第1実施形態]
図1は、この実施の形態に係る内燃機関システム1の構成の概略を示す図である。図1を参照して、内燃機関システム1は、車両に搭載される。内燃機関システム1は、エンジン10と、過給機22と、第1酸化触媒(以下「DOC(Diesel Oxidation Catalyst)」という)41と、粒子状物質捕集フィルタ(以下「DPF(Diesel Particulate Filter)」という)42と、選択還元触媒(以下「SCR(Selective Catalytic Reduction)」という)43と、第2酸化触媒44と、制御装置(以下「ECU(Electronic Control Unit)」という)50と、冷却システム70とを備える。
ECU50は、CPU(Central Processing Unit)51、ROM(Read-Only Memory)52、RAM(Random Access Memory)53、タイマ54、および、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)55などを備えた公知のものである。ECU50は、エンジン10等の車両の各部を制御する。CPU51は、ROM52に記憶された各種プログラムおよびマップに基づいて、種々の演算処理を実行する。RAM53は、CPU51での演算結果や各検出装置から入力されたデータ等を一時的に記憶する。EEPROM55は、たとえば、車両のメインスイッチがオフとされているときに保存しておくデータ等を記憶する。
過給機22は、排気流入口から排気流出口に流れる排気によって回転駆動されるタービン22Aと、吸気流入口からの吸気をタービン22Aからの駆動力により圧縮して吸気流出口から吐出するコンプレッサ22Bとを含む。
エアクリーナ(不図示)は、吸気に含まれる塵埃などの異物を取除く。エアクリーナには、吸気管11Aの一方端が接続される。コンプレッサ22Bの吸気流入口には、吸気管11Aの他方端が接続される。
エアフローメータ21は、吸気管11Aの途中に設けられ、通過する吸気の流量を検出し、検出した流量を示す検出信号をECU50に出力する。
コンプレッサ22Bの吸気流出口には、吸気管11Bの一方端が接続される。吸気マニホールド11Cの吸気流入口には、吸気管11Bの他方端が接続される。
インタークーラ71は、吸気管11Bの途中に設けられ、内部のクーラント流路を流れるクーラントによって、吸気管11Bの一部を構成する、インタークーラ71の内部の吸気流路を通過する吸気を冷却する。吸気温度センサ23Aは、吸気管11Bのインタークーラ71の上流側に設けられ、インタークーラ71に流入する前の吸気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。吸気温度センサ23Bは、吸気管11Bのインタークーラ71の下流側に設けられ、インタークーラ71で冷却された吸気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。
吸気マニホールド11Cは、吸気管11Bからの吸気を分流させて、エンジン10の各シリンダに導く。エンジン10は、ディーゼルエンジンであり、ECU50からの制御信号に応じて、燃料タンク(不図示)から供給された燃料を各シリンダに噴射するインジェクタ14A~14Dを含む。エンジン10は、吸気マニホールド11Cからの吸気を圧縮し、圧縮した吸気に燃料を噴射することによる燃焼により回転駆動力を発生し、燃焼による排気を各シリンダから排気マニホールド12Aに排出する。エンジン10からの排気は、一酸化炭素(CO)、炭化水素(HC)、粒子状物質(PM)、および、窒素酸化物(NOx)を含む。
クランク角センサ27は、エンジン10に設けられ、エンジン10のクランクシャフトの回転角度を検出し、検出した回転角度を示す検出信号をECU50に出力する。カム角センサ28は、エンジン10に設けられ、エンジン10の所定気筒の圧縮上死点を検出し、検出したタイミングで検出信号をECU50に出力する。アクセル開度センサ25は、運転者によるアクセルペダルの踏み込み量を検出し、検出した踏み込み量を示す検出信号をECU50に出力する。
ECU50は、クランク角センサ27からの検出信号で示されるクランクシャフトの回転角度からエンジン10の回転速度を算出し、算出したエンジン10の回転速度と、アクセル開度センサ25からの検出信号で示されるアクセルペダルの踏み込み量とを用いて要求負荷を算出し、要求負荷および吸気温度センサ23Bからの検出信号で示される吸気の温度を用いて燃料噴射量を算出する。ECU50は、クランク角センサ27からの検出信号で示されるクランクシャフトの回転角度とカム角センサ28からの検出信号で示される所定気筒の圧縮上死点のタイミングとを用いて、各気筒の燃料噴射のタイミングを算出し、算出したタイミングで、算出した燃料噴射量を噴射するよう、インジェクタ14A~14Dを制御する。
排気マニホールド12Aは、エンジン10の各シリンダからの排気を合流させて排気管12Bに導く。排気マニホールド12Aの排気流出口には、排気管12Bの一方端が接続される。過給機22のタービン22Aの排気流入口には、排気管12Bの他方端が接続される。
過給機22のタービン22Aの排気流出口には、排気管12Cの一方端が接続される。DOC41の排気流入口には、排気管12Cの他方端が接続される。DOC41は、排気に含まれる一酸化炭素(CO)および炭化水素(HC)を酸化することにより排気を浄化する。排気温度センサ36Aは、排気管12Cの途中に設けられ、DOC41に流入する前の排気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。
燃料添加弁61は、過給機22のタービン22Aと排気温度センサ36Aとの間の排気管12Cに設けられ、燃料タンク(不図示)から供給される燃料を添加剤として排気に添加(噴射)する。
DOC41の排気が流出する側には、DPF42が設けられる。DPF42は、排気に含まれる粒子状物質(PM)を捕集する。排気温度センサ36Bは、DCO41とDPF42との間に設けられ、DOC41から流出した排気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。差圧センサ35は、DPF42の上流側と下流側との差圧を検出し、検出した差圧を示す検出信号をECU50に出力する。
ECU50は、差圧センサ35からの検出信号で示される差圧を用いてDPF42に捕集されている粒子状物質(PM)の堆積量を推定する。ECU50は、堆積量が所定閾値を超えると、燃料を添加するよう燃料添加弁61を制御する。燃料が添加されると、DOC41で燃料が酸化反応し、その反応熱によりDPF42に流入する排気の温度が上昇する。ECU50は、排気温度センサ36Bからの検出信号で示される排気温度が粒子状物質(PM)を燃焼するのに適した温度となるように、燃料添加弁61による燃料の添加量を制御する。これにより、DPF42に堆積した粒子状物質(PM)が燃焼し除去されることで、DPF42の捕集機能が回復(再生)される。
DPF42の排気流出口には、排気管12Dの一方端が接続される。SCR43の排気流入口には、排気管12Dの他方端が接続される。SCR43は、尿素水添加弁62によって添加された尿素水から排気の熱により生成されたアンモニアを用いて、排気に含まれる窒素酸化物(NOx)を還元浄化する。
排気温度センサ36CおよびNOxセンサ37Aは、DPF42とSCR43との間の排気管12Dに設けられる。排気温度センサ36Cは、DFP42から流出した排気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。NOxセンサ37Aは、DPF42から流出した排気に含まれるNOxの濃度を検出し、検出した濃度を示す検出信号をECU50に出力する。
尿素水添加弁62は、NOxセンサ37AとSCR43との間の排気管12Dに設けられ、尿素水タンク(不図示)から供給される尿素水を添加剤として排気に添加(噴射)する。
SCR43の排気流出口には、排気管12Eの一方端が接続される。第2酸化触媒44の排気流入口には、排気管12Eの他方端が接続される。排気温度センサ36DおよびNOxセンサ37Bは、排気管12Eの途中に設けられる。排気温度センサ36Dは、SCR43から流出した排気の温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。NOxセンサ37Bは、SCR43から流出した排気に含まれるNOxの濃度を検出し、検出した濃度を示す検出信号をECU50に出力する。
ECU50は、NOxセンサ37A,37Bからの検出信号で示されるNOxの濃度および排気温度センサ36Dからの検出信号で示される排気の温度を用いて、SCR43によるNOxの浄化度合を算出し、算出した浄化度合に応じて尿素水を添加するよう尿素水添加弁62を制御する。これにより、SCR43により排気に含まれるNOxが還元浄化される。
第2酸化触媒44は、SCR43で用いられずに余剰となったアンモニアを酸化して除去する。第2酸化触媒44の排気流出口から流出した排気は、マフラー(不図示)などを通過して大気に排出される。
この実施の形態の冷却システム70は、既存のインタークーラ71のクーラントの循環系統(以下「既存系統」という)に、燃料添加弁61のクーラントの循環系統(以下「付加系統」という)が付加されることで構成されている。冷却システム70は、前述のインタークーラ71と、インタークーラ用ラジエータ72と、電動ポンプ73と、前述の燃料添加弁61と、燃料添加弁ホルダ74と、クーラント循環通路75とを含む。ECU50は、冷却システム70の電動ポンプ73を制御することにより、冷却システム70の一部を構成する。
クーラント循環通路75は、ラジエータ出口配管75AAと、ポンプ出口配管75BAと、インタークーラ行き配管75BBと、燃料添加弁行き配管75BCと、インタークーラ戻り配管75CAと、燃料添加弁戻り配管75CBとを含む。
電動ポンプ73は、ECU50からの制御信号に応じて駆動するモータを有し、モータによる駆動力によってクーラント循環通路75を循環するクーラントを圧送する。電動ポンプ73は、モータの回転速度センサ73Aを含む。回転速度センサ73Aは、モータの回転速度を検出し、検出した回転速度を示す検出信号をECU50に出力する。クーラントは、ラジエータ出口配管75AAから電動ポンプ73に流入する。電動ポンプ73から圧送されたクーラントは、ポンプ出口配管75BAを流れた後、インタークーラ行き配管75BBと燃料添加弁行き配管75BCとに分流される。
インタークーラ行き配管75BBに分流されたクーラントは、インタークーラ71に流入する。インタークーラ71については、前述したので重複する説明は繰り返さない。インタークーラ71の内部のクーラント流路を流れるクーラントは、吸気管11Bに接続された吸気流路を通過する吸気と熱交換することで加熱される。クーラント温度センサ71Aは、インタークーラ71のクーラント流路の上流側に設けられ、インタークーラ71の入口側のクーラントの温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。クーラント温度センサ71Bは、インタークーラ71のクーラント流路の下流側に設けられ、インタークーラ71の出口側のクーラントの温度を検出し、検出した温度を示す検出信号をECU50に出力する。インタークーラ71から流出したクーラントは、インタークーラ戻り配管75CAを流れた後、インタークーラ用ラジエータ72に流入する。
燃料添加弁行き配管75BCに分流されたクーラントは、燃料添加弁ホルダ74に流入する。
図2は、この実施の形態の燃料添加弁61の周辺の構成の概略を示す図である。図2を参照して、燃料添加弁ホルダ74は、燃料添加弁61を包み込む筐体74Cを含む。筐体74Cには、クーラント流入口74Aと、クーラント流出口74Bとが設けられる。筐体74Cと燃料添加弁61との間の空間は、燃料添加弁行き配管75BCからクーラント流入口74Aを通って流入するクーラントで満たされる。空間に満たされたクーラントは、クーラント流出口74Bから流出する。
燃料添加弁61は、高温の排気ガスが流れる排気管12Cに設けられているため、排気管12Cを流れる排気および排気管12Cにより加熱される。燃料添加弁61の内部には、燃料を噴射するためのソレノイドの姿勢保持を目的とした樹脂材がある。この樹脂材が熱により劣化し溶損することにより、ソレノイドのコイル部の周りに空間が生じる。このため、コイルが空気断熱状態となるため、コイルの自己発熱により、コイルが焼き切れる。燃料添加弁61は、燃料添加弁ホルダ74に満たされるクーラントによって冷却される。これにより、燃料添加弁61のコイルが焼き切れることを防止できる。
燃料添加弁ホルダ74のクーラント流出口74Bから流出したクーラントは、燃料添加弁戻り配管75CBを流れた後、インタークーラ戻り配管75CAに合流し、インタークーラ用ラジエータ72に流入する。
インタークーラ用ラジエータ72は、エンジン10の内部を循環して冷却するエンジン用クーラントを冷却するエンジン用ラジエータ15とは別に設けられる。インタークーラ用ラジエータ72は、インタークーラ用ラジエータ72の外面に接して流れる外気と、インタークーラ用ラジエータ72の内部を流れるクーラントとの熱交換により、クーラントを冷却する。インタークーラ用ラジエータ72から流出したクーラントは、ラジエータ出口配管75AAを流れた後、電動ポンプ73に戻る。
以上で説明したように、クーラントは、既存系統においては、ラジエータ出口配管75AA、電動ポンプ73、ポンプ出口配管75BA、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、インタークーラ戻り配管75CA、インタークーラ用ラジエータ72の順に循環する。付加系統においては、クーラントは、既存系統のポンプ出口配管75BAで分岐して、燃料添加弁行き配管75BC、燃料添加弁ホルダ74(燃料添加弁61)、燃料添加弁戻り配管75CBの順に循環し、インタークーラ戻り配管75CAに合流する。付加系統は、既存系統の、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、および、インタークーラ戻り配管75CAの部分と並列である。
上述した冷却システム70においては、エンジン10の吸気経路の吸気の温度を制御する目的で設けられるインタークーラ71を水冷するための電動ポンプ73を用いて、インタークーラ71に加えて燃料添加弁61が冷却される。この場合、インタークーラ71を通過する吸気の過冷却により、エンジン10が失火したり排気性能が悪化したりすることがある。これを回避するために、燃料添加弁61を冷却するための要求による電動ポンプ73の駆動期間を短くする必要がある。このため、燃料添加弁61に関連する温度を用いて電動ポンプ73を駆動することが考えられる。しかし、燃料添加弁61に関連する温度を検出するために温度センサを新設する場合、その温度センサに関するエンジンルームへの搭載性およびコストに課題が生じる。
そこで、冷却システム70は、エンジン10の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤である燃料を排気に添加する燃料添加弁61と、燃料添加弁61と異なる冷却対象であるインタークーラ71にクーラントを循環させる既存系統に加えて、燃料添加弁61にクーラントを循環させる付加系統に、クーラントを循環させる電動ポンプ73と、電動ポンプ73を制御するECU50とに加えて、付加系統のクーラントの温度と異なる、複数の指標の値をそれぞれ検出する複数のセンサ(たとえば、エアフローメータ21,排気温度センサ36A,クーラント温度センサ71A,回転速度センサ73A)を備え、ECU50は、複数のセンサによって検出された複数の指標の値を用いて燃料添加弁61の関連温度を推定する。
これにより、エンジン10の排気を浄化するための添加剤である燃料を排気に添加する燃料添加弁61を冷却するためのクーラントを循環させる経路に冷却液の温度を検出するセンサを新設することなく燃料添加弁61の関連温度を推定することができる。
図3は、この実施の形態における電動ポンプ制御処理の流れを示すフローチャートである。この電動ポンプ制御処理は、ECU50のCPU51によって、上位の処理から所定の制御周期ごとに呼出されて実行される。
図3を参照して、まず、ECU50のCPU51は、燃料添加弁ホルダ74の出口のクーラントの温度Tcを推定する(ステップS111)。この温度Tcの推定方法は後述する。
次に、CPU51は、インタークーラ71の出口の吸気の温度Taを検出する吸気温度センサ23Bからの検出信号で示される温度Taを特定する(ステップS112)。
CPU51は、電動ポンプ73に制御信号を出力して電動ポンプ73を運転中であるか否かを判断する(ステップS113)。電動ポンプ73を運転中でない(ステップS113でNO)と判断した場合、CPU51は、ステップS111で推定したクーラントの温度Tcが所定温度T1を超える(Tc>T1)か否かを判断する(ステップS114)。所定温度T1は、燃料添加弁61の樹脂材の熱劣化が進行すると判断するための燃料添加弁ホルダ74の出口のクーラントの基準温度である。クーラントの温度Tcがこの所定温度T1を超えると熱劣化の進行度合が、熱劣化が懸念される所定度合よりも早くなる。
Tc>T1でない(ステップS114でNO)と判断した場合、CPU51は、ステップS112で特定したインタークーラ71の出口の吸気の温度Taが所定温度T3を超える(Ta>T3)か否かを判断する(ステップS115)。所定温度T3は、吸気の温度が低いことによりエンジン10の効率が所定値よりも悪くなると判断するためのインタークーラ71の出口の吸気の基準温度である。インタークーラ71の出口の吸気温度Taがこの所定温度T3を超えるとエンジン10の効率が所定値よりも悪くなる。Ta>T3でない(ステップS115でNO)と判断した場合、CPU51は、実行する処理をこの電動ポンプ制御処理の呼出元の上位の処理に戻す。
一方、Tc>T1である(ステップS114でYES)と判断した場合、または、Ta>T3である(ステップS115でYES)と判断した場合、CPU51は、電動ポンプ73の吐出流量の要求流量を算出する(ステップS116)。
Tc>T1である場合は、インタークーラ71の冷却効率ηとインタークーラ71へ流入する吸気の流量とを軸に持つ要求流量算出用マップから、電動ポンプ73の吐出流量の要求流量を算出する。冷却効率ηは、η=(インタークーラの入口吸気温度-インタークーラの出口吸気温度)×100/(インタークーラ入口吸気温度-インタークーラ入口水温)の算出式で算出できる。この要求流量算出用マップは、冷却効率ηが高い程、または、流入吸気流量が多い程、要求流量は大きくなるよう設定される。
Ta>T3である場合は、燃料添加弁ホルダ74の空間に入るクーラントの容積を全量交換する水量を送るとの思想に基づき、要求流量×駆動期間=容積が成立するように、要求流量と駆動期間とを算出する。Tc>T1かつTa>T3である場合は、Tc>T1である場合の要求流量とTa>T3である場合の要求流量のうち大きい方の要求流量とする。
次に、CPU51は、ステップS116で算出された要求流量を吐出するよう電動ポンプ73を制御する(ステップS117)。ステップS117の後、CPU51は、実行する処理をこの電動ポンプ制御処理の呼出元の上位の処理に戻す。
電動ポンプ73の運転中である(ステップS113でYES)と判断した場合、CPU51は、ステップS111で推定したクーラントの温度Tcが所定温度T2未満となった(Tc<T2)か否かを判断する(ステップS121)。所定温度T2は、燃料添加弁61の樹脂材の熱劣化が進行しないと判断するための燃料添加弁ホルダ74の出口のクーラントの基準温度である。クーラントの温度Tcがこの所定温度T2を下回ると熱劣化の進行度合が、熱劣化が懸念される所定度合よりも遅くなる。
Tc<T2でない(ステップS121でNO)と判断した場合、CPU51は、実行する処理を前述のステップS116に移行する。
Tc<T2である(ステップS121でYES)と判断した場合、CPU51は、ステップS112で特定したインタークーラ71の出口の吸気の温度Taが所定温度T4未満となった(Ta<T4)か否かを判断する(ステップS122)。所定温度T4は、吸気の温度が低過ぎることによりエンジン10が失火したり排気性能が悪化したりすると判断するためのインタークーラ71の出口の吸気の基準温度である。インタークーラ71の出口の吸気温度Taがこの所定温度T4を下回るとエンジン10が失火したり排気性能が規制基準よりも悪化したりする。Ta<T4でない(ステップS122でNO)と判断した場合、CPU51は、実行する処理を前述のステップS116に移行する。
Ta<T4である(ステップS122でYES)と判断した場合、CPU51は、電動ポンプ73を停止するよう制御する(ステップS123)。ステップS123の後、CPU51は、実行する処理をこの電動ポンプ制御処理の呼出元の上位の処理に戻す。
次に、ステップS111における燃料添加弁ホルダ74の出口のクーラントの温度Tcを推定する方法を説明する。温度Tc(℃)は、Tc(℃)=前回制御周期のTc(℃)+(単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の上昇量(℃/sec)-単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量(℃/sec))×制御周期(sec)の算出式で推定できる。
単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の上昇量は、燃料添加弁ホルダ74の周辺の排気の状態をもとに算出できる。
図4は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の上昇量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。図4を参照して、エアフローメータ21で検出される吸気の流量(吸入空気量)が多い程、クーラントの温度の上昇量が大きくなるといった関係がある。また、燃料添加弁61の周辺の排気の温度が高い程、クーラントの温度の上昇量が大きくなるといった関係がある。燃料添加弁61の周辺の排気の温度は、排気温度センサ36Aで検出される排気の温度と同じとみなせる。このため、図4で示される、吸入空気量と燃料添加弁61の周辺の排気温度と燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の上昇量との関係が設定されたマップが用いられて、燃料添加弁ホルダ74内の単位時間当りのクーラントの温度の上昇量が求められる。
図5は、この実施の形態の電動ポンプ73の回転速度と吐出量との関係を示す図である。図5を参照して、電動ポンプ73の回転速度が上昇すると、指数関数的に、吐出量が増加する。クーラントの温度が高い場合は、クーラントの動粘度が低くなるため、同一回転速度の場合の吐出量が増加する。クーラントの温度が低い場合は、クーラントの動粘度が高くなるため、同一回転速度の場合の吐出量が減少する。この実施の形態においては、図3のステップS116で示したように、ECU50は、クーラントの要求流量を算出する。ECU50は、この要求流量を吐出するための電動ポンプ73の回転速度を、図5で示される関係を用いて求める。ECU50は、ステップS117で、求められた回転速度で電動ポンプ73のモータが回転するよう制御する。
図6は、この実施の形態のインタークーラ71の系統と燃料添加弁61の系統との流量の分配を説明するための図である。図6を参照して、電動ポンプ73の吐出流量によらず、インタークーラ71の系統と燃料添加弁61の系統との電動ポンプ73の吐出流量の分配比率は一定である。
図7は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。図7を参照して、燃料添加弁ホルダ74の入口のクーラントの温度が高い程、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量が大きくなるといった関係がある。燃料添加弁ホルダ74の入口のクーラントの温度は、クーラント温度センサ71Aで検出されるインタークーラ71の入口側のクーラントの温度と同じとみなす。このため、クーラント温度センサ71Aで検出されるインタークーラ71の入口側のクーラントの温度が高い程、クーラントの温度の低下量が大きくなるといった関係がある。
また、図5で求めた電動ポンプ73のモータの回転速度が高い程、クーラントの温度の低下量が大きくなるといった関係がある。図7で示される関係が設定されたマップが用いられて、単位時間当りのクーラントの温度の低下量が求められる。
図8は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第1の図である。図8を参照して、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が100℃であるときに、25℃のクーラントが燃料添加弁ホルダ74の容量の20%分、流入すると、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が85℃程度になると考えられる。
図9は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第2の図である。図9を参照して、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が100℃であるときに、図8と同じ25℃のクーラントが、図8と異なる、燃料添加弁ホルダ74の容量の80%分、流入すると、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が40℃程度になると考えられる。
図8および図9に基づいて、燃料添加弁ホルダ74に流入するクーラントの温度が一定の場合、流入する流量が多い程、単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量が大きくなると考えることができる。このことから、図7で示したように、電動ポンプ73のモータの回転速度が高い程、クーラントの温度の低下量が大きくなるといった関係が導き出せる。
図10は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第3の図である。図10を参照して、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が100℃であるときに、25℃のクーラントが燃料添加弁ホルダ74の容量の20%分、流入すると、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が85℃程度になると考えられる。
図11は、この実施の形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を説明するための第4の図である。図11を参照して、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が100℃であるときに、図10と異なる50℃のクーラントが、図10と同じ、燃料添加弁ホルダ74の容量の20%分、流入すると、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度が90℃程度になると考えられる。
図10および図11に基づいて、燃料添加弁ホルダ74に流入するクーラントの流量が一定の場合、流入するクーラントの温度が低い程、単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の低下量が大きくなると考えることができる。このことから、図7で示したように、インタークーラ71の入口側のクーラントの温度が高い程、クーラントの温度の低下量が大きくなるといった関係が導き出せる。
[第2実施形態]
第1実施形態においては、吸入空気量と、燃料添加弁61の周辺の排気温度とを用いて、燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度の上昇量を算出し、インタークーラ71の入口側のクーラント温度と、電動ポンプの吐出流量(電動ポンプ73の回転速度)とを用いて、燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度の低下量を算出し、燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度の上昇量と低下量とを用いて、燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度Tcを推定するようにした。
第2実施形態においては、第1実施形態と異なる方法で、燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度Tcを推定するようにする。第2実施形態では、温度Tc=前回制御周期のTc(℃)+単位時間当りの燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度の上昇量(℃/sec)×制御周期(sec)の算出式で、温度Tcを推定する。なお、上昇量が0を超える場合、温度Tcは上昇する。上昇量が0未満の場合、温度Tcは低下する。
図12は、第2実施形態の燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度を求めるためのマップにおける各パラメータの関係を示す図である。図12を参照して、燃料添加弁ホルダ74への流入水量Vn(n=1,2,3・・・)ごとに、燃料添加弁ホルダ74へ流入するクーラントの温度と、燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度と、燃料添加弁61の近傍の排気のエネルギとに対する燃料添加弁ホルダ74内の単位時間当りのクーラントの温度の上昇量との関係が、シミュレーションまたは実験で予め特定される。
燃料添加弁ホルダ74へ流入するクーラントの温度は、クーラント温度センサ71Aで検出されるインタークーラ71の入口側のクーラントの温度と同じとみなす。燃料添加弁ホルダ74内のクーラントの温度は、前回制御周期の燃料添加弁ホルダ74内のクーラント温度とする。
燃料添加弁61の近傍の排気のエネルギは、次のように求める。図13は、第2実施形態の吸入空気量と燃料添加弁61の周辺の排気の温度と燃料添加弁61の近傍の排気のエネルギ(添加弁近傍ガスエネルギ)との関係を示す図である。図13を参照して、エアフローメータ21で検出される吸気の流量(吸入空気量)が多い程、添加弁近傍ガスエネルギが大きくなるといった関係がある。また、燃料添加弁61の周辺の排気の温度が高い程、添加弁近傍ガスエネルギが大きくなるといった関係がある。燃料添加弁61の周辺の排気の温度は、排気温度センサ36Aで検出される排気の温度と同じとみなせる。このため、図13で示される、吸入空気量と燃料添加弁61の周辺の排気温度と添加弁近傍ガスエネルギとの関係が設定されたマップが用いられて、図12の添加弁近傍ガスエネルギが求められる。
燃料添加弁ホルダ74への流入水量Vnは、次のように求める。図14は、第2実施形態の電動ポンプ73の回転速度と燃料添加弁ホルダ74内への流入水量との関係を示す図である。図14を参照して、電動ポンプ73の回転速度が上昇すると、指数関数的に、流入水量が増加する。クーラントの温度が高い場合は、クーラントの動粘度が低くなるため、同一回転速度の場合の流入水量が増加する。クーラントの温度が低い場合は、クーラントの動粘度が高くなるため、同一回転速度の場合の流入水量が減少する。このため、図14を用いて、電動ポンプ73の回転速度と、燃料添加弁ホルダ74へ流入するクーラントの温度を用いて、燃料添加弁ホルダ74への流入水量Vnが求められる。
[第3実施形態]
第1実施形態においては、内燃機関システム1の冷却システム70によりインタークーラ71に加えて、燃料添加弁61を冷却するようにした。第2実施形態においては、内燃機関システム1Aの冷却システム70Aによりインタークーラ71に加えて、燃料添加弁61および尿素水添加弁62を冷却するようにする。
図15は、第3実施形態に係る内燃機関システム1Aの構成の概略を示す図である。図15を参照して、第3実施形態の内燃機関システム1Aは、第1実施形態の内燃機関システム1の冷却システム70を、図15で示す冷却システム70Aに変更したものである。
第3実施形態の冷却システム70Aは、第1実施形態の冷却システム70の構成に加えて、尿素水添加弁ホルダ76と、第1実施形態のクーラント循環通路75を変更したクーラント循環通路75Aとを含む。
第3実施形態のクーラント循環通路75Aは、第1実施形態のクーラント循環通路75に加えて、尿素水添加弁行き配管75BDと、尿素水添加弁戻り配管75CCとを含み、燃料添加弁戻り配管75CBを含まない。
燃料添加弁ホルダ74のクーラント流出口74Bから流出したクーラントは、尿素水添加弁行き配管75BDを流れた後、尿素水添加弁ホルダ76に流入する。尿素水添加弁ホルダ76の構造は、図2で説明した燃料添加弁ホルダ74の構造と同様である。
尿素水添加弁62は、高温の排気ガスが流れる排気管12Dに設けられているため、排気管12Dを流れる排気および排気管12Dにより加熱される。尿素水添加弁62の内部には、尿素水を噴射するためのソレノイドの姿勢保持を目的とした樹脂材がある。この樹脂材が熱により劣化し溶損することにより、ソレノイドのコイル部の周りに空間が生じる。このため、コイルが空気断熱状態となるため、コイルの自己発熱により、コイルが焼き切れる。尿素水添加弁62は、尿素水添加弁ホルダ76に満たされるクーラントによって冷却される。これにより、尿素水添加弁62のコイルが焼き切れることを防止できる。
尿素水添加弁ホルダ76から流出したクーラントは、尿素水添加弁戻り配管75CCを流れた後、インタークーラ戻り配管75CAに合流し、インタークーラ用ラジエータ72に流入する。
以上で説明したように、クーラントは、既存系統においては、ラジエータ出口配管75AA、電動ポンプ73、ポンプ出口配管75BA、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、インタークーラ戻り配管75CA、インタークーラ用ラジエータ72の順に循環する。付加系統においては、クーラントは、既存系統のポンプ出口配管75BAで分岐して、燃料添加弁行き配管75BC、燃料添加弁ホルダ74(燃料添加弁61)、尿素水添加弁行き配管75BD、尿素水添加弁ホルダ76(尿素水添加弁62)、尿素水添加弁戻り配管75CCの順に循環し、インタークーラ戻り配管75CAに合流する。付加系統は、既存系統の、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、および、インタークーラ戻り配管75CAの部分と並列である。
このような冷却システム70Aにおいても、第1実施形態または第2実施形態と同様にして、尿素水添加弁62の関連温度を推定することができる。
[第4実施形態]
第3実施形態においては、付加系統において、燃料添加弁ホルダ74と尿素水添加弁ホルダ76とを直列に接続するようにした。第4実施形態においては、付加系統において、燃料添加弁ホルダ74と尿素水添加弁ホルダ76とを並列に接続するようにする。
図16は、第4実施形態に係る内燃機関システム1Bの構成の概略を示す図である。図16を参照して、第4実施形態の内燃機関システム1Bは、第1実施形態の内燃機関システム1の冷却システム70を、図16で示す冷却システム70Bに変更したものである。
第4実施形態の冷却システム70Bは、第1実施形態の冷却システム70の構成に加えて、尿素水添加弁ホルダ76と、第1実施形態のクーラント循環通路75を変更したクーラント循環通路75Bとを含む。
第4実施形態のクーラント循環通路75Bは、第1実施形態のクーラント循環通路75に加えて、尿素水添加弁行き配管75BEと、尿素水添加弁戻り配管75CDとを含む。
電動ポンプ73から圧送されたクーラントは、ポンプ出口配管75BAを流れた後、第1実施形態の、インタークーラ行き配管75BBと燃料添加弁行き配管75BCとに加えて、尿素水添加弁行き配管75BEに分流される。
尿素水添加弁行き配管75BEに分流されたクーラントは、燃料添加弁ホルダ74に流入する。尿素水添加弁ホルダ76の構造は、第3実施形態の図15と同様、図2で説明した燃料添加弁ホルダ74の構造と同様である。
尿素水添加弁ホルダ76から流出したクーラントは、尿素水添加弁戻り配管75CDを流れた後、燃料添加弁戻り配管75CBに合流した後、インタークーラ戻り配管75CAに合流し、インタークーラ用ラジエータ72に流入する。
以上で説明したように、クーラントは、既存系統においては、ラジエータ出口配管75AA、電動ポンプ73、ポンプ出口配管75BA、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、インタークーラ戻り配管75CA、インタークーラ用ラジエータ72の順に循環する。付加系統においては、クーラントは、既存系統のポンプ出口配管75BAで2つの経路に分岐して、1つ目の経路では、燃料添加弁行き配管75BC、燃料添加弁ホルダ74(燃料添加弁61)、燃料添加弁戻り配管75CBの順に循環し、インタークーラ戻り配管75CAに合流し、2つ目の経路では、尿素水添加弁行き配管75BD、尿素水添加弁ホルダ76(尿素水添加弁62)、尿素水添加弁戻り配管75CCの順に循環し、燃料添加弁戻り配管75CBに合流する。付加系統の2つの経路は、既存系統の、インタークーラ行き配管75BB、インタークーラ71、および、インタークーラ戻り配管75CAの部分と並列である。
このような冷却システム70Bにおいても、第1実施形態または第2実施形態と同様にして、尿素水添加弁62の関連温度を推定することができる。
[その他の変形例]
(1) 前述した実施の形態においては、図3のステップS111,ステップS113で示したように、燃料添加弁ホルダ74の出口の温度が所定温度T1を超える場合に、燃料添加弁61の劣化が進行すると判断するようにした。しかし、これに限定されず、燃料添加弁61または尿素水添加弁62などの添加弁の劣化を判断できる温度であれば、添加弁の他の関連温度を用いるようにしてもよく、たとえば、燃料添加弁61または尿素水添加弁62の内部の所定部(たとえば、コイル部,樹脂材)の温度であってもよい。
(2) 前述した実施の形態における、クーラント温度センサ71A,71B、吸気温度センサ23A,23B、および、排気温度センサ36A,36Cなどの温度センサ、ならびに、電動ポンプ73の回転速度センサ73Aで検出される値は、他のセンサで検出された値によって推定される値であってもよい。
(3) 前述した実施の形態においては、燃料添加弁ホルダ74または尿素水添加弁ホルダ76のクーラント出口温度を、それぞれ、燃料添加弁61または尿素水添加弁62などの添加弁の関連温度として、添加弁の冷却を判断するようにした。しかし、これに限定されず、添加弁の関連温度は、燃料添加弁ホルダ74または尿素水添加弁ホルダ76の内部の温度であってもよいし、燃料添加弁61または尿素水添加弁62自体の所定部分の温度であってもよい。
(4) 前述した第3実施形態および第4実施形態においては、冷却システム70A,70Bにおいて、燃料添加弁61および尿素水添加弁62の両方が、インタークーラ71を冷却するためのクーラントにより冷却されるようにした。しかし、これに限定されず、尿素水添加弁62のみが、インタークーラ71を冷却するためのクーラントにより冷却されるようにしてもよい。
(5) 前述した開示を、冷却システム70,70A,70Bの開示と捉えることができ、冷却システム70,70A,70Bの制御装置(たとえば、ECU50)の開示と捉えることができ、冷却システム70,70A,70Bの制御装置による制御方法または制御プログラムの開示と捉えることができ、添加弁(燃料添加弁61,尿素水添加弁62)の関連温度の推定方法の開示と捉えることができる。
[まとめ]
(1) 図1、図15および図16で示したように、内燃機関(たとえば、内燃機関システム1,1A,1B)の冷却システム(たとえば、冷却システム70,70A,70B)は、内燃機関(たとえば、エンジン10)の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤(たとえば、燃料,尿素水)を排気に添加する添加弁(たとえば、燃料添加弁61,尿素水添加弁62)と、添加弁と異なる冷却対象に冷却液(たとえば、クーラント)を循環させる第1循環経路(たとえば、既存系統)に加えて、添加弁に冷却液を循環させる第2循環経路(たとえば、追加系統)に、冷却液を循環させるポンプ(たとえば、電動ポンプ73)と、第2循環経路の冷却液の温度と異なる、複数の指標(たとえば、吸入空気量,排気温度,クーラント温度,電動ポンプ73の回転速度)の値をそれぞれ検出する複数のセンサ(たとえば、エアフローメータ21,排気温度センサ36A,クーラント温度センサ71A,回転速度センサ73A)と、ポンプを制御する制御装置(たとえば、ECU50)とを備える。図3のステップS111、図4から図7および図12から図14で示したように、制御装置は、複数のセンサによって検出された複数の指標の値を用いて添加弁の関連温度(たとえば、燃料添加弁ホルダ74または尿素水添加弁ホルダ76の出口側のクーラントの温度であってもよいし、燃料添加弁ホルダ74または尿素水添加弁ホルダ76の内部のクーラントの温度であってもよいし、燃料添加弁61または尿素水添加弁62自体の所定部分の温度であってもよい。)を推定する。
これにより、エンジン10の排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁を冷却するための冷却液を循環させる経路に冷却液の温度を検出するセンサを新設することなく添加弁の関連温度を推定することができる。
(2)図4から図7で示したように、複数の第1の指標は、複数の指標のうち添加弁に熱を与える要素である排気に関連する指標(たとえば、吸入空気量,排気温度)であり、複数の第2の指標は、複数の指標のうち添加弁から熱を奪う要素である冷却液に関連する指標(たとえば、クーラント温度,電動ポンプ73の回転速度)であるようにしてもよい。図3のステップS111および図4から図7で示したように、制御装置は、複数の第1の指標の値を用いて、排気が関連温度の上昇に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が上昇する温度に換算した第1の量を特定し、複数の第2の指標の値を用いて、冷却液が関連温度の低下に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が低下する温度に換算した第2の量を特定し、前回推定した関連温度に、第1の量から第2の量を減算した値に前回から現在までの経過期間を掛けた値を加算することで、現在の関連温度を推定するようにしてもよい。
(3) 図1、図15および図16で示したように、複数のセンサは、内燃機関への吸入空気量を検出するエアフローメータ(たとえば、エアフローメータ21)と、内燃機関からの排気温度を検出する排気温度センサ(たとえば、排気温度センサ36A)とを含むようにしてもよい。図3のステップS111および図4で示したように、制御装置は、エアフローメータによって検出された吸入空気量と排気温度センサによって検出された排気温度とを用いて、第1の量を特定するようにしてもよい。
(4) 図1、図15および図16で示したように、複数のセンサは、第1循環経路の冷却液の温度を検出する液温センサ(たとえば、クーラント温度センサ71A)と、冷却液の流量に関連する量を検出する関連量センサ(たとえば、回転速度センサ73A)とを含むようにしてもよい。図3のステップS111および図5から図7で示したように、制御装置は、液温センサによって検出された温度と関連量センサによって検出された関連量とを用いて、第2の量を特定するようにしてもよい。
(5) 図1、図2、図15および図16で示したように、添加弁を収容するホルダ(たとえば、燃料添加弁ホルダ74,尿素水添加弁ホルダ76)をさらに備え、ホルダは、冷却液の流入口(たとえば、クーラント流入口74A)と流出口(たとえば、クーラント流出口75B)とを有し、関連温度は、流出口の冷却液の温度であるようにしてもよい。
今回開示された各実施の形態は、適宜組合わせて実施することも予定されている。そして、今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本開示の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1A,1B 内燃機関システム、10 エンジン、11A,11B 吸気管、11C 吸気マニホールド、12A 排気マニホールド、12B~12E 排気管、14A~14D インジェクタ、15 エンジン用ラジエータ、21 エアフローメータ、22 過給機、22A タービン、22B コンプレッサ、23A,23B 吸気温度センサ、25 アクセル開度センサ、27 クランク角センサ、28 カム角センサ、35 差圧センサ、36A~36D 排気温度センサ、37A,37B NOxセンサ、41 DOC、42 DPF、43 SCR、44 第2酸化触媒、50 ECU、51 CPU、52 ROM、53 RAM、54 タイマ、55 EEPROM、61 燃料添加弁、62 尿素水添加弁、70,70A,70B 冷却システム、71 インタークーラ、71A,71B クーラント温度センサ、72 インタークーラ用ラジエータ、73 電動ポンプ、73A 回転速度センサ、74 燃料添加弁ホルダ、74A クーラント流入口、74B クーラント流出口、74C 筐体、75,75A,75B クーラント循環通路、75AA ラジエータ出口配管、75BA ポンプ出口配管、75BB インタークーラ行き配管、75BC 燃料添加弁行き配管、75BD,75BE 尿素水添加弁行き配管、75CA インタークーラ戻り配管、75CB 燃料添加弁戻り配管、75CD 尿素水添加弁戻り配管、76 尿素水添加弁ホルダ。

Claims (6)

  1. 内燃機関の冷却システムであって、
    前記内燃機関の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁と、
    前記添加弁と異なる冷却対象に冷却液を循環させる第1循環経路に加えて、前記添加弁に冷却液を循環させる第2循環経路に、冷却液を循環させるポンプと、
    前記第2循環経路の冷却液の温度と異なる、複数の指標の値をそれぞれ検出する複数のセンサと、
    前記ポンプを制御する制御装置とを備え、
    前記制御装置は、複数の前記センサによって検出された複数の前記指標の値を用いて前記添加弁の関連温度を推定する、冷却システム。
  2. 複数の第1の指標は、複数の前記指標のうち前記添加弁に熱を与える要素である排気に関連する指標であり、
    複数の第2の指標は、複数の前記指標のうち前記添加弁から熱を奪う要素である冷却液に関連する指標であり、
    前記制御装置は、
    複数の前記第1の指標の値を用いて、排気が前記関連温度の上昇に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が上昇する温度に換算した第1の量を特定し、
    複数の前記第2の指標の値を用いて、冷却液が前記関連温度の低下に寄与する度合を、単位時間当りに冷却液の温度が低下する温度に換算した第2の量を特定し、
    前回推定した前記関連温度に、前記第1の量から前記第2の量を減算した値に前回から現在までの経過期間を掛けた値を加算することで、現在の前記関連温度を推定する、請求項1に記載の冷却システム。
  3. 複数の前記センサは、
    前記内燃機関への吸入空気量を検出するエアフローメータと、
    前記内燃機関からの排気温度を検出する排気温度センサとを含み、
    前記制御装置は、
    前記エアフローメータによって検出された吸入空気量と前記排気温度センサによって検出された排気温度とを用いて、前記第1の量を特定する、請求項2に記載の冷却システム。
  4. 複数の前記センサは、
    前記第1循環経路の冷却液の温度を検出する液温センサと、
    前記冷却液の流量に関連する量を検出する関連量センサとを含み、
    前記制御装置は、
    前記液温センサによって検出された温度と前記関連量センサによって検出された関連量とを用いて、前記第2の量を特定する、請求項2に記載の冷却システム。
  5. 前記添加弁を収容するホルダをさらに備え、
    前記ホルダは、冷却液の流入口と流出口とを有し、
    前記関連温度は、前記流出口の冷却液の温度である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の冷却システム。
  6. 内燃機関の冷却システムの制御方法であって、
    前記冷却システムは、
    前記内燃機関の排気経路に設けられ排気を浄化するための添加剤を排気に添加する添加弁と、
    前記添加弁と異なる冷却対象に冷却液を循環させる第1循環経路に加えて、前記添加弁に冷却液を循環させる第2循環経路に、冷却液を循環させるポンプと、
    前記第2循環経路の冷却液の温度と異なる、複数の指標の値をそれぞれ検出する複数のセンサと、
    前記ポンプを制御する制御装置とを備え、
    前記制御方法は、前記制御装置が、
    複数の前記センサによって検出された複数の前記指標の値を用いて前記添加弁の関連温度を推定するステップと、
    推定した前記関連温度を用いて前記ポンプを制御するステップとを含む、冷却システムの制御方法。
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