JP2018009456A - 添加弁の冷却方法 - Google Patents

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雄貴 鈴木
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Abstract

【課題】機関停止後における添加弁の温度上昇を抑えつつ、機関停止後に電動式の冷却ポンプを駆動することによるバッテリの蓄電量低下を抑えることのできる添加弁の冷却方法を提供する。
【解決手段】内燃機関10の排気通路14には添加弁29が設けられており、この添加弁29は、水冷式の冷却装置50で冷却される。冷却装置50は、添加弁29に設けられて内部に冷却水が供給される冷却部52や、バッテリ60からの電力供給によって駆動されて冷却部52に冷却水を送液する電動式の冷却ポンプ54を備えている。そして、電子制御装置37は、内燃機関10の運転停止に伴って冷却ポンプ54の駆動を停止し、冷却ポンプ54の駆動を停止した後、冷却部52内から蒸発した冷却水量に相当する分だけ冷却部52に冷却水を補充するように冷却ポンプ54を駆動する。
【選択図】図1

Description

本発明は、添加弁の冷却方法に関する。
内燃機関の排気通路には、燃料や尿素などの添加剤を噴射する添加弁を設けることがある。こうした添加弁の温度が過剰に高くなると、噴射孔にデポジット等が固着したり、添加弁を構成する部品が熱劣化したりするおそれがある。そこで、例えば特許文献1に記載されているように、冷却ポンプを備える水冷式の冷却装置を使って添加弁を冷却することが提案されている。
しかし、内燃機関の運転停止に伴って冷却ポンプの駆動が停止されると、冷却装置の冷却機能は停止する。また、内燃機関の運転が停止しても、しばらくの間は排気通路などが高温化している。そのため、内燃機関の停止後には、排気通路などからの受熱により添加弁の温度は上昇する可能性がある。
特許文献2には、内燃機関のシリンダヘッドに設けられた燃料噴射弁の機関停止後における温度上昇を抑えるための冷却方法が記載されている。この特許文献2に記載の冷却方法では、機関停止後における燃料噴射弁の噴孔近傍の温度を推定している。そして、推定された温度が予め定められた参照温度以上である場合には、電動式の冷却ポンプを駆動してシリンダヘッド内の冷却水を所定期間の間循環させることにより、噴孔近傍の温度上昇を抑えるようにしている。
この特許文献2に記載されている燃料噴射弁の冷却方法は、排気通路に設けられた上記添加弁の冷却方法としても流用することができる。つまり、排気通路に設けられた添加弁の機関停止後における温度を推定し、その推定された温度が予め定められた所定温度以上になると予測される場合には、電動式の冷却ポンプを駆動して冷却装置の冷却水を所定期間の間循環させることにより、添加弁の温度上昇を抑えることができる。
特開平9−96212号公報 特開2012−197706号公報
しかし、電動式の冷却ポンプを駆動して冷却装置の冷却水を循環させることにより、添加弁の温度上昇を抑えるようにすると、冷却ポンプに電力を供給するバッテリの蓄電量が機関停止中に低下してしまう。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、機関停止後における添加弁の温度上昇を抑えつつ、機関停止後に電動式の冷却ポンプを駆動することによるバッテリの蓄電量低下を抑えることのできる添加弁の冷却方法を提供することにある。
上記課題を解決する添加弁の冷却方法は、内燃機関の排気通路に設けられて添加剤を噴射する添加弁を水冷式の冷却装置を使って冷却する方法であって、前記冷却装置は、前記添加弁に設けられて内部に冷却水が供給される冷却部と、バッテリからの電力供給によって駆動されて前記冷却部に冷却水を送液する電動式の冷却ポンプとを備えている。そして、この冷却方法は、前記内燃機関の運転停止に伴って前記冷却ポンプの駆動を停止し、前記冷却ポンプの駆動を停止した後、前記冷却部から蒸発した冷却水量に相当する分だけ前記冷却部に冷却水を補充するように前記冷却ポンプを駆動する。
同方法によれば、内燃機関の運転停止に伴って冷却ポンプの駆動が停止されると、冷却部の内部の冷却水は、添加弁や排気通路などから伝わる熱により温度上昇して蒸発するようになり、その蒸発時における気化潜熱によって添加弁は冷却される。このように同方法では、冷却部内の冷却水の気化潜熱を利用することにより、機関停止後における添加弁の温度上昇が抑えられる。
ここで、冷却部内の冷却水が蒸発によって減少していくと、冷却水の気化潜熱を利用した添加弁の冷却が滞るようになるが、同方法によれば、冷却ポンプの駆動が停止された後、冷却部から蒸発した冷却水を補充するように冷却ポンプが駆動される。そのため、補充された冷却水の気化潜熱を利用して添加弁は引き続き冷却される。
そして、このように冷却ポンプを駆動する際には、冷却部から蒸発した冷却水量に相当する分だけ冷却水が補充されるように冷却ポンプは駆動される。つまり、蒸発によって失われた冷却部の冷却水を補充するために必要な時間の間だけ冷却ポンプは駆動される。こうした冷却水を補充するための冷却ポンプの駆動時間は、冷却装置の冷却水を循環させることによって添加弁を冷却する場合の冷却ポンプの駆動時間と比較して短い。そのため、冷却水を循環させることによって添加弁を冷却する場合と比較して、機関停止中における冷却ポンプの消費電力量が低減されるようになる。従って、同方法によれば、冷却水を循環させることによって添加弁を冷却する場合と比較して、機関停止中におけるバッテリの蓄電量低下を抑えることができる。
添加弁の冷却方法の一実施形態が適用される内燃機関の構成を示す模式図。 同実施形態において添加弁を冷却するために実施される一連の処理手順を示すフローチャート。 同実施形態において、冷却水の蒸発時間と同蒸発時間の算出に関連する各パラメータとの関係を示すグラフ。 同実施形態において、冷却ポンプの駆動回数と同駆動回数の設定に関連する各パラメータとの関係を示すグラフ。 同実施形態において、機関停止後の冷却ポンプの駆動状態を示すタイミングチャート。
以下、添加弁の冷却方法の一実施形態について、図1〜図5を参照して説明する。
図1に示すように、車載用のディーゼルエンジンである内燃機関10は、複数の気筒11を有している。各気筒11の燃焼室には、同燃焼室に吸気を導入するための吸気通路13や、燃焼室から排出された排気が流れる排気通路14が接続されている。
内燃機関10は、排気タービン式の過給機18を備えている。この過給機18は、吸気通路13の途中に接続されたコンプレッサハウジング16や、排気通路14の途中に接続されたタービンハウジング17を有している。タービンハウジング17内には、排気通路14を流れる排気によって回転するタービンホイールが設けられており、コンプレッサハウジング16内にはタービンホイールと一体回転するコンプレッサホイールが設けられている。
各気筒11には、気筒11内に燃料を噴射する燃料噴射弁19が設けられている。各気筒11の燃料噴射弁19は、コモンレール20に連結されている。コモンレール20は、吐出量を変更可能な電子制御式のサプライポンプ21に接続されており、サプライポンプ21は燃料タンク22に接続されている。サプライポンプ21は、燃料タンク22内の燃料を吸引及び加圧してコモンレール20に供給する。そして、コモンレール20を介して各燃料噴射弁19に燃料が分配供給される。
上記コンプレッサハウジング16よりも上流側の吸気通路13には、吸気中の異物を濾過するエアクリーナ23や、吸気通路13を流れる吸気の流量(吸入空気量GA)を検出するエアフロメータ24が設けられている。また、コンプレッサハウジング16よりも下流側の吸気通路13には、過給機18による過給によって高温化した吸気を冷却するためのインタークーラ25や、吸入空気量を調量する吸気絞り弁26が設けられている。
内燃機関10は、燃焼室から排出された排気を浄化する排気浄化装置を有している。この排気浄化装置は、内燃機関10の燃料を噴射孔から噴射する添加弁29と、排気中の窒素酸化物(NOx)を浄化するNOx吸蔵還元型触媒30(以下、NSR触媒という)と、排気中の粒子状物質(PM:Particulate Matter)を捕集するPMフィルタ31とを備えている。
添加弁29は、タービンハウジング17よりも下流側の排気通路14に設置されている。この添加弁29には、サプライポンプ21において加圧される前の燃料が同サプライポンプ21から供給されており、添加弁29は排気通路14を流れる排気に燃料を噴射する。
添加弁29には、水冷式の冷却装置50が設けられている。冷却装置50は、添加弁29に設けられた冷却部52を備えている。冷却部52は、添加弁29において噴射孔が設けられている先端部近傍を取り囲むようにして設けられており、その内部には冷却水が供給される。なお、添加弁29の外周全体を取り囲むように冷却部52を構成してもよい。そして、添加弁29を取り囲む上記冷却部52は、排気通路14の外周面に固定されている。また、冷却装置50は、冷却部52において添加弁29を冷却することにより温度上昇した冷却水を冷やすためのラジエータ51や、冷却部52とラジエータ51との間で冷却水を循環させるための冷却通路53や、冷却通路53に設けられてラジエータ51で冷やされた冷却水を冷却部52に供給するための電動式の冷却ポンプ54も備えている。なお、冷却部52内の冷却水容量(=冷却部52内の冷却水の全量)は、冷却部52内の冷却水がラジエータ51内の冷却水と入れ替わるように冷却水を循環させる際に必要となる冷却水循環量の最小値よりも少なくなっている。そして、冷却ポンプ54には、電力の供給源であって充電式のバッテリ60が接続されている。
NSR触媒30は、添加弁29よりも下流側の排気通路14に設けられている。そして、PMフィルタ31は、NSR触媒30よりも下流側の排気通路14に設けられている。
NSR触媒30とPMフィルタ31との間の排気通路14には、NSR触媒30を通過した直後の排気の温度である排気温度THEXを検出するための排気温センサ32が設けられている。また、排気通路14には、PMフィルタ31の入口側の排気圧と出口側の排気圧との差圧ΔPを検出するための差圧センサ33なども設けられている。
また、内燃機関10には、燃焼室から排出された排気を吸気通路13に導入するためのEGR通路15が設けられている。EGR通路15には、その通路内を流れる排気(EGRガス)を冷却するためのEGRクーラ35や、EGRガスの流量を調整するEGRバルブ36が設けられている。
内燃機関10は電子制御装置37を備えている。この電子制御装置37は、機関運転制御や排気浄化制御のための各種演算処理を行う中央演算処理装置、制御用のプログラムやデータが記憶された読出専用メモリ、中央演算処理装置の演算結果やセンサの検出結果などを一時的に記憶するメモリ、入力ポート及び出力ポートなどを備えている。
電子制御装置37の入力ポートには、上述のエアフロメータ24、排気温センサ32、差圧センサ33の出力信号が入力されている。また、電子制御装置37の入力ポートには、その他の各種センサの出力信号も入力されている。例えば、電子制御装置37の入力ポートには、内燃機関10を冷却する冷却水の温度である冷却水温THWを検出するための水温センサ34の出力信号や、内燃機関10の各部を潤滑する潤滑油の温度である油温THOを検出するための油温センサ38の出力信号や、外気温THoutを検出するための外気温センサ39の出力信号が入力されている。また、電子制御装置37の入力ポートには、車両運転者のアクセルペダルの踏み込み量を検出するためのアクセルペダルセンサの出力信号や、内燃機関10の出力軸であるクランクシャフトの回転に応じたパルス信号を出力するクランク角センサの出力信号も入力されている。また、電子制御装置37の入力ポートには、車両運転者が機関始動及び機関停止を行うためのイグニッションスイッチ40も接続されている。
一方、電子制御装置37の出力ポートには、燃料噴射弁19、サプライポンプ21、吸気絞り弁26、添加弁29、冷却ポンプ54、及びEGRバルブ36の各駆動回路が接続されている。
電子制御装置37は、アクセルペダルの踏み込み量や機関回転速度などに基づいて燃料噴射弁19の燃料噴射量Qを算出するとともに、その算出された燃料噴射量Qに基づいて燃料噴射弁19の駆動制御を行う。
また、電子制御装置37は、排気浄化制御の1つとして、NSR触媒30に流入する排気中のHC(炭化水素)の濃度を規定範囲内の振幅及び規定範囲内の周期にて振動させることにより、排気温度が高く且つリーン空燃比で混合気の燃焼が行われる機関運転状態においてもNOxの連続浄化が可能になるNOx連続浄化制御を行う。こうしたNOx連続浄化制御を実行するときには、NSR触媒30に流入する排気中のHCの濃度が上記規定範囲内の振幅及び上記規定範囲内の周期にて振動するように、添加弁29から排気に対してパルス状に燃料を添加する間欠添加が電子制御装置37によって実行される。
また、電子制御装置37は、排気浄化制御の1つとして、上記差圧センサ33の検出値などからPMフィルタ31に堆積した粒子状物質の量を推定する。そして、その推定した粒子状物質の堆積量が規定量に達したときには、添加弁29から排気に対して燃料を添加して排気温度を高め、そうした排気温度の高温化によってPMフィルタ31に堆積した粒子状物質を消失させる、いわゆるフィルタ再生制御を実行する。
また、電子制御装置37は、機関運転中、排気温度THEX及び排気流量の代用値である吸入空気量GAなどに基づいて添加弁29の推定温度である添加弁温度THVを算出する。
また、電子制御装置37は、機関運転中における添加弁29の温度が所定の許容範囲内におさまるように、機関運転中は上記冷却ポンプ54を駆動して冷却装置50内の冷却水を循環させる。一方、電子制御装置37は、イグニッションスイッチ40がオフ操作されることによって機関運転が停止すると、冷却ポンプ54の駆動を停止して冷却水の循環を停止する。
ところで、内燃機関10、過給機18、NSR触媒30、及びPMフィルタ31などの構造体は熱容量が比較的大きく、機関運転が停止した後もしばらくの間は高温状態になっている。そのため、それら各構造体から伝わる熱によって排気通路14も機関停止後においてしばらくの間は高温状態になっている。
ここで、本実施形態では、機関運転が停止すると、冷却装置50における冷却水の循環が停止するため、このまま何もしないと排気通路14に設けられた添加弁29の温度が機関停止後に上昇するおそれがある。なお、添加弁29の温度が所定温度TH1以上に高くなると、添加弁29の噴射孔にデポジット等が固着したり、添加弁29を構成する部品が熱劣化したりするおそれがある。
こうした機関停止後における添加弁29の温度上昇を抑えるために、例えば機関停止後において冷却装置50内の冷却水を所定期間の間循環させることが考えられる。しかし、この場合には、冷却水を循環させるために冷却ポンプ54を連続駆動することになるため、冷却ポンプ54に電力を供給するバッテリ60の蓄電量が機関停止中に低下してしまう。
そこで、本実施形態では、上述した機関停止後における添加弁29の温度上昇を抑えるために、冷却部52内の冷却水が蒸発するときの気化潜熱を利用して添加弁29を冷却するようにしている。そして、蒸発によって冷却水が減少した冷却部52内に、その蒸発した冷却水量に相当する分だけ冷却水を補充するように冷却ポンプ54を短時間駆動することにより、冷却ポンプ54の消費電力量を抑え、これにより機関停止中におけるバッテリ60の蓄電量低下を抑えつつ、冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却が継続されるようにしている。
以下、電子制御装置37が実行する処理であって、機関停止後に添加弁29を冷却するための一連の処理手順について、図2〜図4を参照しつつ説明する。なお、この一連の処理は、イグニッションスイッチ40がオフ操作されることにより開始される。
図2に示すように、本処理が開始されると、電子制御装置37は、冷却ポンプ54の駆動要求があるか否かを判定する(S100)。このステップS100では、機関停止後の添加弁29の温度が上記所定温度TH1以上となる可能性がある場合に、電子制御装置37は冷却ポンプ54の駆動要求があると判定する。
機関停止後の添加弁29の温度が上記所定温度TH1以上になる可能性があるか否かは、機関停止後に温度が上昇する添加弁29についてその温度上昇の起点となる温度、つまり機関停止したときの添加弁29の温度を把握する。そして、機関停止してからの添加弁29の温度上昇量を予測することによって判定することができる。
まず、上述したように、機関運転中は添加弁温度THVを常時推定しているため、機関停止の直前に算出された添加弁温度THVを、機関停止したときの添加弁29の温度とすることが可能である。
また、機関停止してからの添加弁29の温度上昇量は、内燃機関10及び過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31などの熱源から排気通路14を介して添加弁29に伝わる熱量と、添加弁29から大気に伝わる熱量との収支、つまり機関停止後における添加弁29の受熱量と放熱量との差によって決まる。すなわち添加弁29の受熱量が多いほど、あるいは添加弁29の放熱量が少ないほど、機関停止してからの添加弁29の温度上昇量は大きくなる。
ここで、内燃機関10の熱量は、内燃機関10の温度の代用値である冷却水温THWや油温THOが高いときほど多い。従って、機関停止後の添加弁29の受熱量のうちで内燃機関10から排気通路14を介して伝わる熱量Q1は、機関停止したときの冷却水温THWや油温THOが高いほど多くなる。
他方、過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31は、内燃機関10から離れている。そのため、冷却水温THWや油温THOには、過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31の熱量が反映されにくい。一方、過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31の熱量は、主に機関運転中において各気筒11の燃焼室に供給された燃料に由来している。そのため、機関停止後の添加弁29の受熱量のうちで過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31から排気通路14を介して伝わる熱量Q2は、機関運転中に噴射されていた燃料の量が多いときほど多くなる。つまり、上記熱量Q2は、機関運転中の燃料噴射量Qが多いときほど多くなる。なお、燃料噴射量Qの変化に対して過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31の熱量変化には応答遅れがある。そのため、燃料に由来する熱量Q2を考慮する場合には、燃料噴射量Qの瞬時値よりも、燃料噴射量Qの履歴を表す値(例えば積算値や平均値など)を利用することが好ましい。そこで一例として、電子制御装置37は、予め定めた所定時間内(例えば数分間など)における燃料噴射量Qの積算値である噴射積算量QSを機関運転中において繰り返し算出することにより、燃料噴射量Qの履歴を表す値を求めるようにしている。
そして、添加弁29の放熱量は、外気温THoutが高いときほど少なくなる。
これら機関停止後の添加弁29の温度上昇量に関与する各パラメータと、機関停止したときの添加弁温度THVとに基づき、電子制御装置37は、冷却ポンプ54の駆動要求があるか否かを判定する。
すなわち、電子制御装置37は、下記の条件(A)〜条件(E)の全てが満たされる場合には、機関停止後の添加弁29の温度が上記所定温度TH1以上になる可能性があるため、冷却ポンプ54の駆動要求があると判定する。
・条件A:機関停止したときの添加弁温度THVが所定値以上である。
・条件B:機関停止したときの冷却水温THWが所定値以上である。
・条件C:機関停止したときの油温THOが所定値以上である。
・条件D:噴射積算量QSが所定値以上である。
・条件E:外気温THoutが所定値以上である。
なお、上記の各条件における所定値としては、機関停止後の添加弁29の温度が上記所定温度TH1以上になる可能性があることを判定するうえで適切な値が、予めの実験等を通じて設定されている。ちなみに、本実施形態の「機関停止したとき」とは、イグニッションスイッチ40がオフ操作された後、機関回転速度が「0」になったタイミングのことをいう。ただし、そうした「機関停止したとき」の定義は、適宜変更することができる。例えば、イグニッションスイッチ40がオフ操作されたタイミングを「機関停止したとき」とみなしてもよい。その他、内燃機関10の運転が停止したと判定することのできる条件が成立したタイミングを「機関停止したとき」としてもよい。
次に、電子制御装置37は、蒸発時間Teを算出する(S110)。この蒸発時間Teは、冷却部52内の冷却水容量から所定量α(α>0)を減じた量を冷却水の補充量WHとしたときに、機関停止後、補充量WHに相当する分の冷却水が冷却部52から蒸発するのに要する時間である。
蒸発時間Teは、機関停止後における冷却部52の熱量が関係する値であり、冷却部52の熱量が多く、これにより冷却部52から同冷却部52内の冷却水に移動する熱量が多いときほど、蒸発時間Teは短くなる。
ここで、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど、添加弁29から冷却部52に伝わる熱量は多くなるため、蒸発時間Teは短くなる。
また、機関停止後における冷却部52の熱量は、内燃機関10及び過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31などの熱源から排気通路14を介して冷却部52に伝わる熱量と、冷却部52から大気に伝わる熱量との収支、つまり機関停止後における冷却部52の受熱量と放熱量との差に応じて変化する。すなわち冷却部52の受熱量が多いほど、あるいは冷却部52の放熱量が少ないほど、冷却部52の熱量は多くなるために、蒸発時間Teは短くなる。
ここで、上述したように内燃機関10の熱量は、内燃機関10の温度の代用値である冷却水温THWや油温THOが高いときほど多い。従って、機関停止後における冷却部52の受熱量のうちで、内燃機関10から排気通路14を介して伝わる熱量Q3は、機関停止したときの冷却水温THWや油温THOが高いほど多くなる。
また、上述したように過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31の熱量は、主に機関運転中において各気筒11の燃焼室に供給された燃料に由来している。従って、機関停止後における冷却部52の受熱量のうちで過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31から排気通路14を介して伝わる熱量Q4は、機関運転中に噴射されていた燃料の量が多いときほど多くなる。つまり、上記熱量Q4は、機関運転中の燃料噴射量Qが多いときほど多くなる。なお、上述したように燃料噴射量Qの変化に対して過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31の熱量変化には応答遅れがあるため、燃料に由来する熱量Q4を考慮する場合も、燃料噴射量Qの履歴を表す値(例えば積算値や平均値など)を利用することが好ましい。そのため、蒸発時間Teの算出に際しても上記噴射積算量QSが利用される。
そして、冷却部52の放熱量は、外気温THoutが高いときほど少なくなる。
こうした機関停止後における冷却部52の熱量に関与する各パラメータに基づき、電子制御装置37は蒸発時間Teを算出する。
図3に示すように、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど蒸発時間Teは短くなるように同蒸発時間Teは算出される。また、機関停止したときの冷却水温THWが高いときほど蒸発時間Teは短くなるように同蒸発時間Teは算出される。また、機関停止したときの油温THOが高いときほど蒸発時間Teは短くなるように同蒸発時間Teは算出される。また、外気温THoutが高いときほど蒸発時間Teは短くなるように同蒸発時間Teは算出される。そして、機関停止したときに算出されていた噴射積算量QSが多いときほど蒸発時間Teは短くなるように同蒸発時間Teは算出される。
次に、電子制御装置37は、駆動インターバル時間Tintを設定する(S120)。この駆動インターバル時間Tintは、次式(1)から求められる値であって、機関停止中に冷却ポンプ54を周期的に駆動するための駆動周期を定める時間である。

駆動インターバル時間Tint=蒸発時間Te+駆動時間Tact …(1)

上記式(1)の蒸発時間Teは、上記ステップS110にて算出された値であり、駆動インターバル時間Tint内において冷却ポンプ54の駆動を停止する駆動停止時間として設定される時間である。また、駆動時間Tactは、駆動インターバル時間Tint内において冷却ポンプ54を駆動する時間であり、冷却部52から蒸発した冷却水量に相当する上記補充量WHの分だけ、冷却部52に冷却水を補充するために必要な冷却ポンプ54の駆動時間が設定されている。この駆動時間Tactは、上記補充量WH及び予め設定された冷却ポンプ54の吐出流量などから求められる固定値である。
次に、電子制御装置37は、機関停止中において周期的に冷却ポンプ54を駆動する際の同冷却ポンプ54の駆動回数Nを設定する(S130)。この駆動回数Nは、次のようにして設定される。
機関停止中における冷却ポンプ54の周期的な駆動は、次の状態になるまで実施することが望ましい。すなわち、機関停止後に排気通路14や添加弁29の温度が低下することにより、冷却部52内の冷却水の温度が所定温度THα以下にまで低下し、これにより同冷却水の蒸発がおさまるまで、つまり冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却効果が得られない状態になるまで、冷却ポンプ54の周期的な駆動を実施することが望ましい。
機関停止後、冷却部52内の冷却水の温度が上記所定温度THα以下にまで低下するのに要する時間(以下、低下時間DTという)は、機関停止後における冷却部52の熱量が多く、これにより冷却部52から同冷却部52内の冷却水に移動する熱量が多いときほど長くなる。従って、冷却部52の熱量が多く、低下時間DTが長いときほど、設定可能な冷却ポンプ54の駆動回数Nは多くなる。
ここで、上述したように、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど、添加弁29から冷却部52に伝わる熱量は多くなるため、低下時間DTは長くなり、設定可能な冷却ポンプ54の駆動回数Nは多くなる。
また、上述したように、機関停止後における冷却部52の熱量は、内燃機関10及び過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31などの熱源から排気通路14を介して冷却部52に伝わる熱量と、冷却部52から大気に伝わる熱量との収支、つまり機関停止後における冷却部52の受熱量と放熱量との差に応じて変化する。すなわち冷却部52の受熱量が多いほど、あるいは冷却部52の放熱量が少ないほど、冷却部52の熱量は多くり、その結果、低下時間DTは長くなって、設定可能な冷却ポンプ54の駆動回数Nは多くなる。
ここで、上述したように、機関停止後における冷却部52の受熱量のうちで、内燃機関10から排気通路14を介して伝わる上記熱量Q3は、機関停止したときの冷却水温THWや油温THOが高いほど多くなる。
また、上述したように、機関停止後における冷却部52の受熱量のうちで過給機18及びNSR触媒30及びPMフィルタ31から排気通路14を介して伝わる上記熱量Q4は、機関運転中に燃料噴射弁19から噴射されていた燃料の量が多いときほど多くなる。
そして、上述したように冷却部52の放熱量は、外気温THoutが高いときほど少なくなる。
こうした機関停止後における冷却部52の熱量に関与する各パラメータに基づき、電子制御装置37は、上記駆動回数Nを設定する。
図4に示すように、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど駆動回数Nは多くなるように同駆動回数Nは設定される。また、機関停止したときの冷却水温THWが高いときほど駆動回数Nは多くなるように同駆動回数Nは設定される。また、機関停止したときの油温THOが高いときほど駆動回数Nは多くなるように同駆動回数Nは設定される。また、外気温THoutが高いときほど駆動回数Nは多くなるように同駆動回数Nは設定される。そして、機関停止したときに算出されていた噴射積算量QSが多いときほど駆動回数Nは多くなるように同駆動回数Nは設定される。
次に、電子制御装置37は、機関停止してから上記蒸発時間Teが経過したか否かを判定する(S140)。そして、機関停止してから上記蒸発時間Teが経過していないときには(S140:NO)、電子制御装置37は、機関停止してから上記蒸発時間Teが経過するまでステップS140での判定処理を繰り返す。
一方、機関停止してから上記蒸発時間Teが経過したときには(S140:YES)、電子制御装置37は、冷却ポンプ54を上記駆動時間Tactだけ駆動する(S150)。なお、このステップS150では、冷却ポンプ54を上記駆動時間Tactだけ駆動した後、冷却ポンプ54の駆動を停止する。
次に、電子制御装置37は、カウンタKを更新する(S160)。このカウンタKの初期値は「0」であり、上記ステップS150の処理によって冷却ポンプ54が駆動されるたびに、「1」が加算される。従って、このカウンタKの値は、機関停止中に冷却ポンプ54を駆動した回数を示す。
次に、電子制御装置37は、上記ステップS160の処理によって更新された後のカウンタKが上記駆動回数Nに達したか否かを判定する(S170)。
そして、カウンタKが上記駆動回数Nに達していないときには(S170:NO)、電子制御装置37は、上記ステップS150の処理において冷却ポンプ54の駆動を開始したタイミングから上記駆動インターバル時間Tintが経過したか否かを判定する(S180)。そして、駆動インターバル時間Tintが経過していないときには(S180:NO)、電子制御装置37は、駆動インターバル時間Tintが経過するまでステップS180での判定処理を繰り返す。
一方、駆動インターバル時間Tintが経過したときには(S180:YES)、電子制御装置37は、再び上記ステップS150以降の処理を行う。
他方、上記ステップS170において、カウンタKが上記駆動回数Nに達したと判定されるときには(S170:YES)、電子制御装置37は、本処理を終了する。
次に、上述した一連の処理を実施することによって行われる添加弁29の冷却方法についてその作用及び効果を、図5を参照しつつ説明する。
なお、図5に示す実線L1は、本実施形態による添加弁29の冷却方法を実施したときの添加弁29の温度変化を示す。また、図5に示す二点鎖線L2は、本実施形態に対する比較例であって、機関停止後に上述した冷却部52への冷却水補充を行わないようにした場合の添加弁29の温度変化を示す。
図5に示すように、時刻t0において、イグニッションスイッチ40がオフ操作されることによって内燃機関10の運転が停止されると、それまで駆動されていた冷却ポンプ54が停止される。このように内燃機関10の運転停止に伴って冷却ポンプ54の駆動が停止されると、冷却部52内の冷却水は、添加弁29や排気通路14などから伝わる熱により温度上昇して蒸発するようになり、その蒸発時における気化潜熱によって添加弁29は冷却される。このように、冷却部52内の冷却水の気化潜熱を利用することにより、機関停止後における添加弁29の温度上昇が抑えられる。
ここで、冷却部52内の冷却水が蒸発によって減少していくと、冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却が滞るようになる。この点、本実施形態では、時刻t0から上記蒸発時間Teが経過すると(時刻t1)、冷却ポンプ54は駆動時間Tactだけ駆動される。これにより、時刻t0において冷却ポンプ54の駆動が停止された後、冷却部52内に上記補充量WHの分だけ冷却水を補充するように、つまり冷却部52から蒸発した冷却水を補充するように冷却ポンプ54は駆動される。そのため、冷却部52に補充された冷却水はその後蒸発し、この蒸発による気化潜熱を利用して添加弁29の冷却が継続される。
そして、冷却ポンプ54を時刻t1から駆動時間Tactだけ駆動した後、蒸発時間Teが経過すると、つまり時刻t1において冷却ポンプ54の駆動を開始したタイミングから駆動インターバル時間Tintが経過すると(時刻t2)、冷却部52から蒸発した冷却水を再び補充するために、冷却ポンプ54は駆動時間Tactだけ駆動される。
この時刻t2以降、カウンタKが駆動回数Nに達するまでは、駆動インターバル時間Tintが経過するたびに冷却ポンプ54は駆動時間Tactだけ駆動される。つまり、蒸発時間Te内における冷却水の蒸発に起因した気化潜熱による添加弁29の冷却と、蒸発によって失われた冷却部52内の冷却水の補充とが繰り返し行われることにより、カウンタKが駆動回数Nに達するまでは、冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却が続けられる。
そのため、図5に二点鎖線L2で示すように、冷却水の補充が行われない比較例の場合には、冷却部52内の冷却水が失われる時刻t1近傍以降、添加弁29の温度が急速に上昇する。これに対して本実施形態の場合には、図5に実線L1にて示すように、時刻t1以降も冷却水の補充が行われるため、冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却が継続される。そのため、時刻t1以降の添加弁29の温度上昇は、比較例と比べて抑えられるようになる。
そして、冷却ポンプ54を駆動する際には、上述したように、冷却部52から蒸発した冷却水量に相当する上記補充量WHの分だけ冷却水が補充されるように冷却ポンプ54は駆動される。つまり、蒸発によって失われた冷却部52の冷却水を補充するために必要な上記駆動時間Tactの間だけ冷却ポンプ54は駆動される。
ここで、仮に冷却水を循環させることによって添加弁29を冷却する場合、例えば、少なくとも冷却部52内の冷却水がラジエータ51内の冷却水と入れ替わるように冷却水を循環させる場合には、上記補充量WHを補充するための上記駆動時間Tactよりも長い間、冷却ポンプ54を駆動しなければならない。この点、本実施形態では、機関停止中に冷却ポンプ54を駆動するときの駆動時間Tactが、上述したように上記補充量WHを補充するために必要な時間となっており、冷却水を循環させることによって添加弁29を冷却する場合の駆動時間と比べて短い時間になっている。従って、冷却水を循環させることによって添加弁29を冷却する場合と比較して、機関停止中における冷却ポンプ54の消費電力量が低減されるようになる。そのため、冷却水を循環させることによって添加弁29を冷却する場合と比較して、機関停止中におけるバッテリ60の蓄電量低下を抑えることができる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することもできる。
・先の図2に示したステップS100において、冷却ポンプ54の駆動要求の有無を判定するために設定した各種条件は一例であり、そうした条件は適宜変更することができる。例えば、冷却水温THWに関する条件B及び油温THOに関する条件Cのうちのいずれか一方を省略してもよい。また、噴射積算量QSに関する条件Dを省略してもよい。
・蒸発時間Teや駆動回数Nを設定する際に用いる上記各パラメータは一例であり、そうしたパラメータは適宜変更することができる。例えば、上記各パラメータから冷却水温THW及び油温THOのうちのいずれか一方を省略したり、噴射積算量QSを省略するようにしてもよい。
・上記実施形態では、機関停止したときの各種パラメータに基づいて蒸発時間Teを算出し、その算出された蒸発時間Te等を使って駆動インターバル時間Tintを設定するようにしており、機関停止後における駆動インターバル時間Tintは一定であった。
ここで、機関停止後、冷却部52の温度は徐々に変化していくため、例えば、機関停止後、所定周期毎に冷却部52の熱量を推定、あるいは計測する。そして、その推定または計測された冷却部52の熱量の現状値が多いほど蒸発時間Teが短くなるように同蒸発時間Teを可変設定することにより、機関停止後において駆動インターバル時間Tintが可変設定されるようにしてもよい。この場合には、機関停止後における冷却部52の熱量変化に合わせて適切な駆動インターバル時間Tintを設定することができる。
同様に、上記のごとく推定または計測された機関停止後における冷却部52の熱量の現状値が多いほど駆動回数Nが多くなるように同駆動回数Nを可変設定するようにしてもよい。この場合にも、機関停止後における冷却部52の熱量変化に合わせて適切な駆動回数Nを設定することができる。
・上記実施形態では、カウンタKが駆動回数Nに達するまで、冷却ポンプ54を周期的に駆動するようにした。この他、駆動回数Nを設定するための上記各パラメータに基づき、上述した低下時間DTを算出する。例えば、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど、算出される低下時間DTは長くなるように同低下時間DTを算出する。また、機関停止したときの冷却水温THWが高いときほど、算出される低下時間DTは長くなるように同低下時間DTを算出する。また、機関停止したときの油温THOが高いときほど、算出される低下時間DTは長くなるように同低下時間DTを算出する。また、外気温THoutが高いときほど、算出される低下時間DTは長くなるように同低下時間DTを算出する。そして、機関停止したときに算出されていた噴射積算量QSが多いときほど、算出される低下時間DTは長くなるように同低下時間DTを算出する。そして、機関停止後、その算出した低下時間DTが経過するまで冷却ポンプ54の周期的な駆動を行うようにしてもよい。
・上記実施形態で説明した駆動回数Nや、上記変形例で説明した低下時間DTを、予めの実験等を通じて求めた固定値としてもよい。
・上記実施形態では、機関停止後における冷却ポンプ54の駆動時間Tactを固定値とした。
この他、機関停止後における冷却ポンプ54の駆動停止時間Tsを固定値にする。そして、この固定値とされた駆動停止時間Ts内に冷却部52から失われた冷却水の蒸発量WZを、上記蒸発時間Teを算出するための各パラメータを使って推定する。
例えば、機関停止したときの添加弁温度THVが高いときほど蒸発量WZが多くなるように同蒸発量WZを算出する。また、機関停止したときの冷却水温THWが高いときほど蒸発量WZが多くなるように同蒸発量WZを算出する。また、機関停止したときの油温THOが高いときほど蒸発量WZが多くなるように同蒸発量WZを算出する。また、外気温THoutが高いときほど蒸発量WZが多くなるように同蒸発量WZを算出する。また、機関停止したときに算出されていた噴射積算量QSが多いときほど蒸発量WZが多くなるように同蒸発量WZを算出する。
そして、算出された蒸発量WZ分の冷却水を冷却部52内に補充するために必要な冷却ポンプ54の駆動時間Tactwzを、算出された蒸発量WZ及び予め設定された冷却ポンプ54の吐出流量などから算出する。
そして、機関停止後は、固定値とされた駆動停止時間Tsと、蒸発量WZに応じて変化する駆動時間Tactwzとを1サイクルとする冷却ポンプ54の周期的な駆動を繰り返すようにしてもよい。
・上記実施形態では、冷却部52内の冷却水容量から所定量α(α>0)を減じた量を冷却水の補充量WHとして設定し、その補充量WHに相当する分の冷却水が冷却部52から蒸発するのに要する蒸発時間Teを求めた。そして、その蒸発時間Teが経過した時点で冷却ポンプ54を駆動して冷却部52内に冷却水を補充するようにした。つまり、上記のごとく補充量WHを設定することによって、冷却部52内の冷却水が全て蒸発してしまう前に冷却水の補充が行われるようにした。この他、冷却部52内の冷却水が全て蒸発した時点で冷却水の補充が行われるようにしてもよい。また、冷却部52内の冷却水が全て蒸発した時点から所定時間が経過した時点で冷却水を補充しても、添加弁29の温度上昇を十分に抑えることができるのであれば、冷却部52内の冷却水が全て蒸発した後、そうした所定時間が経過した時点で冷却水を補充するようにしてもよい。
・上記実施形態では、機関停止後において冷却部52への冷却水補充を繰り返し行うようにした。この他、例えば冷却部52の冷却水容量を大きくするほど、冷却部52内の冷却水の気化潜熱を利用した添加弁29の冷却効果が長く続くようになる。そのため、冷却部52の冷却水容量が十分に大きく、機関停止後に冷却部52への冷却水補充を1度行うだけで、添加弁29の温度上昇を十分に抑えることができる場合には、機関停止後における冷却部52への冷却水補充を繰り返し行う必要は無く、例えば、そうした冷却水補充を1度だけ行うようにしてもよい。
・先の図2に示した一連の処理は、イグニッションスイッチ40のオフ操作による機関停止を契機として開始されるものであった。この他、所定の自動停止条件が成立したときに内燃機関の運転を自動的に停止する自動停止機能付きの内燃機関の場合には、イグニッションスイッチ40のオフ操作による機関停止だけではなく、そうした自動停止による機関停止も契機として上記一連の処理を開始してもよい。
・上記実施形態の排気通路14には、内燃機関10の燃料を噴射する添加弁29が設けられていた。この他、排気通路14には、排気に添加剤として尿素水を噴射する尿素添加弁を設けることがある。こうした尿素添加弁にも、上記添加弁29と同様に熱害を抑えるべく上記冷却装置50を設けることがあり、そうした尿素添加弁を冷却する方法としても、上記一連の処理を通じた添加弁の冷却方法を適用することができる。
10…内燃機関、11…気筒、13…吸気通路、14…排気通路、15…EGR通路、16…コンプレッサハウジング、17…タービンハウジング、18…過給機、19…燃料噴射弁、20…コモンレール、21…サプライポンプ、22…燃料タンク、23…エアクリーナ、24…エアフロメータ、25…インタークーラ、26…吸気絞り弁、29…添加弁、30…NOx吸蔵還元型触媒(NSR触媒)、31…PMフィルタ、32…排気温センサ、33…差圧センサ、34…水温センサ、35…EGRクーラ、36…EGRバルブ、37…電子制御装置、38…油温センサ、39…外気温センサ、40…イグニッションスイッチ、50…冷却装置、51…ラジエータ、52…冷却部、53…冷却通路、54…冷却ポンプ、60…バッテリ。

Claims (1)

  1. 内燃機関の排気通路に設けられて添加剤を噴射する添加弁を水冷式の冷却装置を使って冷却する方法であって、
    前記冷却装置は、前記添加弁に設けられて内部に冷却水が供給される冷却部と、バッテリからの電力供給によって駆動されて前記冷却部に冷却水を送液する電動式の冷却ポンプとを備えており、
    前記内燃機関の運転停止に伴って前記冷却ポンプの駆動を停止し、前記冷却ポンプの駆動を停止した後、前記冷却部から蒸発した冷却水量に相当する分だけ前記冷却部に冷却水を補充するように前記冷却ポンプを駆動する
    添加弁の冷却方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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