JP2022126522A - ブラシカートリッジの製造方法及びブラシ - Google Patents

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【課題】各種のブラシホルダーに取り付けて使用可能なブラシカートリッジを容易に製造する方法と、そのブラシカートリッジを用いたブラシと、を提供する。【解決手段】多数本の毛材13aを束ねた毛材束13と、毛材束13の基端部14を結合すると共に使用目的に応じた所定形状を有する保持部15と、を備え、保持部15をブラシホルダー12に取り付けて使用するブラシカートリッジ11を製造するにあたり、多数の毛材13aの基端部14を所定形状の保持部15と対応した凹部19の形状を有する成形型18内に配置し、成形型18内で溶融状態の熱可塑性樹脂を固化することで、保持部15に毛材束13を結合した所定形状のブラシカートリッジ11を得る。またカップブラシ10はこのブラシカートリッジ11の保持部15が所定位置及び所定の向きに取り付けられ、駆動装置により駆動されるブラシホルダー12を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、ブラシホルダーに取り付けて使用するブラシカートリッジの製造方法と、このブラシカートリッジをブラシホルダーに取り付けたブラシと、に関する。
従来、各種のカップブラシに使用されるブラシとして、多数本の毛材がホルダーに直接固定されたものが多用されている。さらに近年では、下記特許文献1、2等に開示されているように、多数本の毛材の基端部を溶着したり接着したりすることで結合して毛材束を形成し、この毛材束をホルダーに着脱可能に固定したブラシが提案されている。
実用新案登録第3113730号公報 実用新案登録第3113717号公報
しかしながら、ホルダーに多数本の毛材が直接固定されたブラシでは、使用により毛材束が磨耗などして劣化した場合、これを交換するには、ブラシ全体をホルダーごと交換しなければならなかった。
また、多数本の毛材を基端部で予め溶着や接着などで結合して毛材束を形成する従来方法では、固着した毛材束をホルダーに脱着可能に固定しようとしても、基端部の結合部位の形状や材質が制限されることに加え、結合部位が硬いと割れ易くなり、柔らかいと使用時に千切れ易くなるなど、毛材束の基端部における制約が大きかった。しかも特許文献2のように、エポキシ樹脂を用いて多数の毛材を結合するものでは、保管等の樹脂の取扱いに手間がかかるなどの課題もあった。
そこで本発明では、各種のブラシホルダーに取り付けて使用し得る自由度の高いブラシカートリッジを容易に製造することが可能なブラシカートリッジの製造方法と、そのブラシカートリッジを用いたブラシと、を提供することを目的としている。
上記目的を達成するための本発明のブラシカートリッジの製造方法は、多数本の毛材を束ねた毛材束と、毛材束の基端部を結合すると共に使用目的に応じた所定形状を有する保持部と、を備え、保持部をブラシホルダーに取り付けて使用するブラシカートリッジの製造方法であって、多数の毛材の基端部を上記所定形状の保持部と対応する所定形状の凹部を有する型内に配置し、型内で溶融状態の熱可塑性樹脂を固化することで、保持部に毛材束を結合した所定形状のブラシカートリッジを得る方法である。
また上記目的を達成するための本発明のブラシは、上述のブラシカートリッジの製造方法により得られたブラシカートリッジと、ブラシカートリッジを取り付けて駆動装置により駆動するブラシホルダーと、を備え、ブラシホルダーには、保持部を所定位置及び所定の向きに取り付けるカートリッジ取付部が設けられて構成される。
本発明のブラシは、基端部が多数本の毛材の端末からなり、多数本の毛材の先端部を揃えた状態で基端部が保持部の内部に埋設されていてもよい。或いは、毛材束の基端部を中間位置で折り返して折り返し部として形成してもよく、この場合は、基端部の外周囲の形状を保持部から突出した毛材束の外周囲の形状より大きく形成して保持部の内部に埋設する。
本発明のブラシカートリッジの製造方法によれば、多数本の毛材を固定するための保持部を作製するとき、型内に熱可塑性樹脂を溶融状態で配置して、多数本の毛材の基端部を溶融状態の熱可塑性樹脂内に配置して固化することで、上記保持部を形成することができることに加え、毛材を保持部に植設したブラシカートリッジを同時に完成させることができる。従って、固化した熱可塑性樹脂により成形した保持部と一体化させて多数本の毛材を安定して保持することができる。保持部への毛材の基端部の結合長さは、型内部の凹部の深さを設定することで任意に又は必要に応じて設定できる。
また熱可塑性樹脂を用いて多数本の毛材の基端部を結合するため、どのような形状や大きさの保持部であっても使用目的や用途に応じて所定の任意の形状に形成でき、保持部の形状や大きさなどの自由度が高い。
さらに本発明では、ブラシカートリッジを作製する際に型を用いることにより、所望の形状の保持部を形成できるため、ブラシホルダーの形状やサイズなどに応じた型形状を用いることで、各種のブラシホルダーに取り付けて使用し得る自由度の大きいブラシカートリッジを容易に製造することができる。
本発明のブラシは、上述の製造方法により得られたブラシカートリッジをブラシホルダーに取り付け、このブラシホルダーを駆動装置により駆動するために、ブラシホルダーには、保持部を所定位置及び向きで取り付けるカートリッジ取付部が設けられている。
そのため、ブラシカートリッジの保持部をブラシホルダーのブラシカートリッジ取付部に対応した適切な形状に形成しておくことで、ブラシホルダーに対してブラシカートリッジを容易に且つ確実に着脱することができる。よって、使用によりブラシカートリッジが損傷や磨耗などにより劣化したときなどに、劣化したブラシカートリッジだけを交換するだけでよく、ブラシホルダーはそのまま使用継続することができるので、無駄を抑えてブラシを長期間使用することができる。
本発明において、基端部が多数本の毛材の端末からなり、多数本の毛材の先端部を揃えた状態で、当該毛材の基端部を保持部に埋設できることから、各毛材の長さのバラツキを熱可塑性樹脂中に吸収させることができ、ブラシカートリッジの毛材の先端部を揃えるような調整を簡略化又は不要とすることができ、製造が容易である。
本発明において、毛材束を中間位置で折り返して、折り返し部を基端部とし、この折り返した基端部を外周囲の形状とすれば、この大きな外周部の基端部を保持部の内部に埋設することで、毛材束が熱可塑性樹脂により成形された保持部内に一層強固に固定できる。
本発明の第1実施形態に係るカップブラシの背面側を分解して示す斜視図である。 第1実施形態に係るカップブラシの径方向における部分断面図である。 (a)から(c)は第1実施形態に係るカップブラシの製造方法を順次説明する図である。 本発明の第2実施形態に係るカップブラシの部分斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るブラシカートリッジの断面図である。
以下、本発明を幾つかの実施形態について図を用いて詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は第1実施形態のカップブラシの背面側を一部分解して示す斜視図であり、図2はこのカップブラシの径方向における部分断面図である。この実施形態のカップブラシ10は、端面が略扇形に形成された複数個のブラシカートリッジ11と、複数のブラシカートリッジ11、本実施例の場合は4個のブラシカートリッジ11が取り付けられて、図示しない駆動装置により回転駆動されるブラシホルダー12と、を備えて構成される。
ブラシカートリッジ11は、多数本の毛材13aを束ねた毛材束13と、毛材束13の基端部14を結合すると共に所定形状を有する保持部15と、を備えている。使用し得る毛材13aは、特に限定されるものではなく、カップブラシ10の用途に応じて適宜の材料でその剛性、長さ等を選択することができる。保持部15は、後述するように熱可塑性樹脂により所定形状に成形された成形体からなり、毛材束13の基端部14を内部に埋設して結合されている。本実施形態では多数本の毛材13aの端末が保持部15の内部に埋設されている。
ブラシカートリッジ11の保持部15は、ブラシホルダー12のカートリッジ取付部16に安定して嵌合可能な形状に成形されている。具体的には、保持部15は図2に示すように、毛材束13の基端部14より大きい扇形の端面形状に成形された拡大部15aと、拡大部15aと一体に縮小して設けられ毛材束13の根元を支持する縮小部15bと、を有する。
ブラシホルダー12は、ブラシカートリッジ11を背面側から嵌挿して取り付けるためのカートリッジ取付部16を複数設けた円形のホルダー12aと、各カートリッジ取付部16に配置されたブラシカートリッジ11を背面側から押さえる押さえ板12bと、を備えている。ホルダー12aはブラシカートリッジ11の保持部15の厚みより厚く形成され、中心には図示しない駆動装置と連結される連結部17が設けられている。
ホルダー12aのカートリッジ取付部16は、周方向に複数、図示の場合隣接して4ヶ所で配列して設けられ、それぞれブラシカートリッジ11の保持部15を嵌合可能な形状を有し、ホルダー12aを厚み方向に貫通して形成され、ホルダー12aの表面側に毛材束が突出している。本実施形態では、各カートリッジ取付部16はブラシカートリッジ11の保持部15に対応した扇形に形成され、拡大取付部16aと縮小取付部16bとで段部を形成している。拡大取付部16aは保持部15の拡大部15aに対応した外形及び厚みを有する凹部からなり、縮小取付部16bは保持部15の縮小部15bと毛材束13の根元部分が配置されるように、2段の貫通孔を有するように形成されている。
一方、押さえ板12bは、ホルダー12aと略同等の円板状に形成され、ホルダー12aの背面側に着脱可能に固定されている。この押さえ板12bは各カートリッジ取付部16に嵌合されたブラシカートリッジ11の保持部15を、ホルダー12aの背面側から圧接して軸方向に支持するように形成されている。
以上に述べた本実施形態のブラシカートリッジ11は、図3(a)~(c)に示すような成形型18を用いた製造方法により製造することができる。
成形型18は、ブラシカートリッジ11の保持部15と対応した所定形状の凹部19、図示の場合、扇形の凹部19を有する下型18aと、毛材束13を貫通配置可能な同様の扇形の開口21を有する上型18bと、を備えている。
この成形型18を用いてブラシカートリッジ11を製造するには、図3(a)に示すように、下型18aと上型18bとを閉じて、ブラシホルダー12のカートリッジ取付部16に対応する形状の成形空間を形成する。上型18bの開口21から多数本の毛材13aからなる毛材束13を挿入し、所定本数の毛材13aの端末からなる基端部14を成形空間内に配置する。毛材13aの本数は、使用目的等に応じて適宜の本数にすることができる。
次いで図3(b)に示すように、成形型18から外部に突出した毛材束13の毛材13aの先端部を揃える。このとき基端部14側における多数本の毛材13aのバラツキは成形空間内に配置されるので、基端部側14を同一長さに切り揃えるなどの調整作業は必ずしも必要としない。
この状態で成形型18の成形空間内に熱可塑性樹脂を溶融状態で導入して固化することで、熱可塑性樹脂からなる保持部15を成形する。その後、図3(c)に示すように、成形型18を型開きして取り出せば、保持部15に毛材束13を結合した所定形状のブラシカートリッジ11を得ることができる。
次に、このようにして製造したブラシカートリッジ11の使用方法を説明する。
まず、ブラシホルダー12の押さえ板12bを取り外した状態で、図1に示すようにホルダー12aのカートリッジ取付部16の縮小取付部16bに背面側からブラシカートリッジ11を毛材束13の先端部から貫通させて、ブラシカートリッジ11の保持部15をカートリッジ取付部16に嵌合する。このようにして図2に示すように、保持部15の拡大部15aがカートリッジ取付部16に形成された段差状の拡大取付部16aに当接した状態で所定位置に配置される。
各ブラシカートリッジ11を所定の個数でカートリッジ取付部16に配置したら、さらに図2に示すように、ホルダー12aの背面側に押さえ板12bを被せて固定する。これにより、全てのブラシカートリッジ11をそれぞれブラシホルダー12のカートリッジ取付部16に取り付けることができ、カップブラシ10が完成する。
この状態では、ブラシホルダー12のカートリッジ取付部16が保持部15を所定位置及び所定の向きに嵌合する形状に形成されているため、各ブラシカートリッジ11がブラシホルダー12に所定位置及び所定向きに取り付けられている。
このようにして得られたカップブラシ10を、ブラシホルダー12の連結部17を用いて、図示しない駆動装置の駆動部に連結し、使用目的に応じて回転駆動させて使用することができる。
使用により経時的に各ブラシカートリッジ11の毛材束13が摩耗して劣化したときなどには、劣化したブラシカートリッジ11だけを交換すればよい。ブラシカートリッジ11の交換作業では、図示しない駆動装置からカップブラシを取り外し、図1のようにブラシホルダー12の押さえ板12bを取り外す。
そして劣化したブラシカートリッジ11をカートリッジ取付部16から取り外し、新たなブラシカートリッジ11をカートリッジ取付部16に貫通させて保持部15を嵌合させて、再び押さえ板12bをホルダー12aに固定して各ブラシカートリッジ11を装着する。これによりカップブラシ10の使用を再開することができる。
以上のような第1実施形態のブラシカートリッジ11の製造方法によれば、多数本の毛材13aを保持部15に植設して結合する際、成形型18内に熱可塑性樹脂を溶融状態で配置するとともに、多数本の毛材13aの基端部14を溶融状態の熱可塑性樹脂内に配置して固化するだけで、保持部15の成形と共に、保持部15への毛材束の植設作業が同時に行われる。そのため、熱可塑性樹脂が固化させることだけで、多数本の毛材13aを安定して保持することができる。保持部15への毛材13aの基端部14の結合長さは、成形型18内部の凹部19の深さを設定することで任意に又は必要に応じて設定できる。
また熱可塑性樹脂により多数本の毛材13aの基端部14を結合するので、どのような形状や大きさの保持部15であっても、使用目的に応じて所定の任意形状に形成できる。そのため保持部15の形状や大きさなどの設計の自由度が大きい。しかも熱可塑性樹脂を用いることで樹脂の管理等の手間も省くことができる。さらに成形型18を用いて所望の形状の保持部15を形成できるため、ブラシホルダー12のカートリッジ取付部16の形状に応じた成形型18を用いることで、各種のブラシホルダー12に取り付けて使用し得る自由度の高いブラシカートリッジ11を容易に製造することができる。
また第1実施形態のカップブラシ10は、ブラシホルダー12に保持部15を所定の位置と向きで取り付けるカートリッジ取付部16が設けられている。そのためブラシカートリッジ11の保持部15をカートリッジ取付部16に対応した適切な形状に形成しておくことで、ブラシホルダー12に対してブラシカートリッジ11を容易に且つ確実に所定位置及び向きに装着できる。よって、使用によりブラシカートリッジ11が劣化したり損傷が生じたときなどに、1個又は一組のブラシカートリッジ11だけを容易に交換することができ、ブラシホルダー12をそのまま使用し無駄を抑えてカップブラシ10を長期間使用することができる。
さらに第1実施形態のカップブラシ10は、基端部14が多数本の毛材13aの端末からなり、多数本の毛材13aの先端部を揃えた状態で基端部14が保持部15に埋設されているので、各毛材13aの長さのバラツキを熱可塑性樹脂中に吸収させることができ、ブラシカートリッジ11の毛材13aの先端部を揃えるような調整作業を簡略化又は不要にでき、製造作業が容易である。
[第2実施形態]
図4は第2実施形態に係るカップブラシ10の部分斜視図である。第2実施形態のカップブラシ10は、円形のブラシホルダー12に複数のブラシカートリッジ11が周方向に間隔を開けて取り付けられている。
このカップブラシ10のブラシカートリッジ11は、熱可塑性樹脂により保持部15が成形され、この保持部15には拡大部15aが長方形の端面形状に形成されるとともに、拡大部15aと一体に縮小部15bが形成されている。
ブラシホルダー12のホルダー12a及び押さえ板12bは円形のリング形状に形成されている。ホルダー12aのカートリッジ取付部16は径方向に延びるスリット形状に形成され、周方向に間隔を開けて複数個所に設けられている。このカートリッジ取付部16はホルダー12aの外周に開口するとともに、ホルダー12aの厚み方向に貫通し、その拡大取付部16aがホルダー12aの背面側に開口して設けられ、縮小取付部16bが表面側に開口している。
ホルダー12aは、その厚みがブラシカートリッジ11の保持部15より厚いため、カートリッジ取付部16は保持部15より深く設けられている。そのためブラシカートリッジ11の保持部15がカートリッジ取付部16に取り付けられた状態では、ブラシカートリッジ11の毛材束13の基端部14付近が縮小取付部16bの側壁面16cに近接又は当接した状態で配置されている。なお、この毛材束13の基端部14より上方側で、毛材束13がバラけないよう結束材13bで予め緊縛しておいてもよい。
その他は第1実施形態と同様である。
このようなカップブラシ10であっても第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。とくにこの第2実施形態では、ホルダー12aのカートリッジ取付部16がホルダー12aの外周に開口して設けられているため、ブラシカートリッジ11をブラシホルダー12に着脱する際には押さえ板12bを取り外さなくても、スリット状カートリッジ取付部16に保持部15をスライドさせて出し入れすることができる。
またブラシカートリッジ11をカートリッジ取付部16に取り付けた状態で、ブラシカートリッジ11の毛材束13の基端部14付近が縮小取付部16bの側壁面16cに近接又は当接した状態で配置されるため、カップブラシ10を回転駆動して使用する際、ブラシカートリッジ11の毛材束13の根元付近を縮小取付部16bの側壁面16cで支えることができる。そのため、ブラシカートリッジ11を周方向に間隔を開けて配置することで、使用時に各ブラシカートリッジ11の毛材束13に衝撃力が繰り返し負荷されても、毛材束13や保持部15を強く支持することができ、ブラシカートリッジ11の耐久性を向上できる。
[第3実施形態]
図5は第3実施形態に係るブラシカートリッジの縦断面図である。第3実施形態のブラシカートリッジ11では、多数本の毛材13aからなる毛材束13が、中間位置で結束されて折り返されていて、中間位置に折り返し部22が設けられている。この毛材束13は折り返し部22が基端部14となっていて、基端部14の外周囲の形状が保持部15から突出した毛材束13の外周囲の形状より大きく形成されている。
この膨らんだ基端部14が熱可塑性樹脂により成形された保持部15内に埋設されて保持されている。なおこの実施形態の保持部15は、使用されるブラシホルダー12のカートリッジ取付部16に嵌合して固定できる形状に成形されていて、拡大部及び縮小部を設けることなくブロック状に成形されている。
その他は第1実施形態又は第2実施形態と同様である。
上記第3実施形態のブラシカートリッジ11であっても、第1実施形態又は第2実施形態と同様の作用効果が得られる。さらにこの実施形態のブラシカートリッジ11では、基端部14は折り返して2倍の本数の毛材で構成されているため、その外周囲は保持部15から突出した毛材束13の外周囲の形状より大きく形成されて保持部15の内部に埋設される。そのため、毛材束13の基端部14は熱可塑性樹脂により成形された保持部15内に強固に固定されることから、使用時に毛材13aや毛材束13が保持部15から脱落することを防止でき、ブラシカートリッジ11の強度や耐久性を向上することができる。
上記第1乃至第3の実施形態は、本発明の範囲内において適宜変更可能である。
例えば、多数本の毛材13aを束ねた基端部14は、長さを揃えることなくそのままの状態で、熱可塑性樹脂の内部に配置した例について説明したが、そのほかに、例えば多数本の毛材13aの基端部14を予め、互いに熱溶着させたり、多数本の毛材13aの基端部14だけを溶融して成形したり、多数本の毛材13aの基端部14を結束部材で束ねて結束したりすることで、熱可塑性樹脂により保持部15を成形する前に結合しておくことも可能である。その場合、予め結合された毛材束13の基端部14全体を保持部15内に埋設することができる。
上記各実施形態では、いずれも駆動装置により回転駆動して使用されるカップブラシであってブラシホルダー12が円形の例について説明したが、特に限定されるものではなく、例えば回転駆動せずに使用されるカップブラシであってもよく、ブラシホルダー12も非円形であってもよい。
また上記各実施形態では、カートリッジ取付部16がホルダー12aを厚み方向に貫通して設けられた例について説明したが、カートリッジ取付部16がホルダー12aを貫通しない形状であってもよく、ブラシカートリッジ11の保持部15を固定できる形状であれば特に限定されない。ブラシカートリッジ11の保持部15として、拡大部15aと縮小部15bとを有する例について説明したが、ブラシホルダー12のカートリッジ取付部16に固定できる形状であれば適宜採用することができる。
10 カップブラシ
11 ブラシカートリッジ
12 ブラシホルダー
12a ホルダー
12b 押さえ板
13 毛材束
13a 毛材
14 基端部
15 保持部
15a 拡大部
15b 縮小部
16 カートリッジ取付部
16a 拡大取付部
16b 縮小取付部
16c 側壁面
17 連結部
18 成形型
18a 下型
18b 上型
19 凹部
21 開口
22 折り返し部

Claims (4)

  1. 多数本の毛材を束ねた毛材束と、該毛材束の基端部を結合すると共に使用目的に応じた所定形状を有する保持部と、を備え、該保持部をブラシホルダーに取り付けて使用するブラシカートリッジの製造方法であって、
    前記多数の毛材の基端部を前記所定形状を有する保持部と対応する凹部を有する型内に配置し、該型内で溶融状態の熱可塑性樹脂を固化することで、前記保持部に毛材束を結合した前記所定形状のブラシカートリッジを得ることを特徴とする、ブラシカートリッジの製造方法。
  2. 請求項1記載のブラシカートリッジの製造方法により得られたブラシカートリッジと、該ブラシカートリッジが取り付けられて駆動装置により駆動されるブラシホルダーと、を備えたブラシであって、
    前記ブラシホルダーに、前記保持部を所定位置及び所定の向きに取り付けるカートリッジ取付部が設けられている、ブラシ。
  3. 前記基端部が前記多数本の毛材の端末からなり、前記多数本の毛材の先端部を揃えた状態で前記基端部が前記保持部の内部に埋設されている、請求項2に記載のブラシ。
  4. 前記基端部は前記毛材束を中間位置で折り返した折り返し部であり、該基端部の外周囲の形状が前記保持部から突出した前記毛材束の外周囲の形状より大きく形成されて前記保持部の内部に埋設されている、請求項2に記載のブラシ。
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