JP2022126516A - 冷却装置及び冷却用具 - Google Patents

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Abstract

【課題】冷却効果を上げるようにペルチェ素子の通電量を制御することが可能となる、冷却装置及び冷却用具を、提供する。【解決手段】本発明の冷却装置1は、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子の発熱面21b側に配置された、温度センサー31と、温度センサーにより感知された温度に基づいてペルチェ素子の通電量を制御するように構成された、コントローラ22と、を備え、ペルチェ素子の冷却面21aが人体Hに向けられた状態で使用されるように構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、冷却装置及び冷却用具に関する。
従来、ペルチェ素子を備えた冷却装置が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2020-97799号公報
しかしながら、従来の冷却装置は、ペルチェ素子の通電量を制御するものではなかった。
本発明は、冷却効果を上げるようにペルチェ素子の通電量を制御することが可能となる、冷却装置及び冷却用具を、提供することを目的とする。
本発明の冷却装置は、
ペルチェ素子と、
前記ペルチェ素子の発熱面側に配置された、温度センサーと、
前記温度センサーにより感知された温度に基づいて前記ペルチェ素子の通電量を制御するように構成された、コントローラと、
を備え、
前記ペルチェ素子の冷却面が人体に向けられた状態で使用されるように構成されている。
本発明の冷却装置において、
前記コントローラは、前記温度センサーにより感知された温度が所定閾値を超えたときに前記ペルチェ素子の通電を停止するように構成されていると、好適である。
本発明の冷却装置において、
前記ペルチェ素子の発熱面側に配置された、発熱面側ファンを、さらに備え、
前記発熱面側ファンは、前記ペルチェ素子とは反対側あるいは前記ペルチェ素子側に向けて送風するように構成されており、
前記コントローラは、前記温度センサーにより感知された温度が所定閾値を超えたときに前記ペルチェ素子の通電を停止するとともに前記発熱面側ファンの通電を継続するように構成されていると、好適である。
本発明の冷却装置において、
連通気泡型の多孔質体をさらに備えていると、好適である。
本発明の冷却装置において、
前記多孔質体は、高分子材料から構成されていてもよい。
本発明の冷却装置において、
前記多孔質体は、繊維から構成されていてもよい。
本発明の冷却装置において、
前記ペルチェ素子の冷却面側に配置された、冷却面側ファンを、さらに備えていてもよい。前記コントローラは、前記温度センサーにより感知された温度が所定閾値を超えたときに前記ペルチェ素子の通電を停止するとともに、冷却面側ファンについても通電を継続していると好適であるが、通電を停止しても本発明ではこれを制限しない。
本発明の冷却用具は、
上記の冷却装置と、
人体に対して使用されるように構成された用品と、
を備えている。
本発明の冷却用具において、
前記用品は、衣服又は帽子であってもよい。
本発明の冷却用具において、
前記用品は、椅子又は寝具であってもよい。
本発明によれば、冷却効果を上げるようにペルチェ素子の通電量を制御することが可能となる、冷却装置及び冷却用具を、提供することができる。
本発明の第1実施形態に係る冷却装置と、当該冷却装置を備えた本発明の第1実施形態に係る冷却用具と、を示す、断面図である。 図1の冷却装置の動作の一例を示す、フローチャートである。 本発明の第2実施形態に係る冷却装置の本体部と、当該冷却装置を備えた本発明の第2実施形態に係る冷却用具と、を示す、断面図である。 本発明の第3実施形態に係る冷却装置の本体部と、当該冷却装置を備えた本発明の第3実施形態に係る冷却用具と、を示す、断面図である。 本発明の第4実施形態に係る冷却装置の本体部と、当該冷却装置を備えた本発明の第4実施形態に係る冷却用具と、を示す、断面図である。 本発明の第5実施形態に係る冷却装置の本体部を示す、断面図である。 本発明の第6実施形態に係る冷却装置の本体部を示す、断面図である。 本発明の第7実施形態に係る冷却装置を示す、平面図である。 本発明の冷却用具の具体例1を説明するための図面である。 本発明の冷却用具の具体例2を説明するための図面である。 本発明の冷却用具の具体例3を説明するための図面である。
本発明の冷却装置及び冷却用具は、人体を冷却するために好適に利用できるものである。
以下、本発明に係る、冷却装置及び冷却用具の実施形態について、図面を参照しながら例示説明する。
各図において共通する構成要素には同一の符号を付している。
まず、図1を参照しつつ、本発明の第1実施形態に係る冷却装置1及び冷却用具7の構成を説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る冷却装置1及び冷却用具7を示す、断面図である。
本実施形態の冷却装置1は、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー(温度センサー)31と、コントローラ22と、発熱面側放熱フィン28aと、発熱面側ファン231と、仕切板27と、冷却面側放熱フィン28bと、冷却面側ファン232と、多孔質体4と、バッテリー24と、スイッチ25と、動作ランプ26と、を備えている。ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー(温度センサー)31と、コントローラ22と、発熱面側放熱フィン28aと、発熱面側ファン231と、仕切板27と、冷却面側放熱フィン28bと、冷却面側ファン232と、多孔質体4とは、互いに組付けられてユニット化されており、本体部1Bを構成している。バッテリー24と、スイッチ25と、動作ランプ26とは、本体部1Bの外部に位置している。
本実施形態の冷却用具7は、本実施形態の冷却装置1と、用品8と、を備えている。
ペルチェ素子21は、冷却面21aと、発熱面21bと、を有している。発熱面21bは、ペルチェ素子21の厚み方向TDにおいて、冷却面21aとは反対側に位置している。ペルチェ素子21は、通電されることによって、冷却面21aによって冷却機能を発揮するとともに、発熱面21bによって発熱機能を発揮するように、構成されている。
冷却装置1の本体部1Bは、ペルチェ素子21の冷却面21aが人体Hに向けられた状態で使用されるように構成されている。これにより、人体Hを冷却することができる。ペルチェ素子21の発熱面21bは、例えば、用品8に向けられる。
軽量化、消費電力の低減、コストの低減、及び、ユーザが感じる違和感の低減の観点等から、ペルチェ素子21は、最も長い辺の長さが、10cm以下であると好適であり、5cm未満であるとより好適であり、3cm未満であるとさらに好適である。
一方、十分な冷却効率を確保する観点から、ペルチェ素子21は、最も長い辺の長さが、1mm以上であると好適である。
コントローラ22は、冷却装置1の他の電気部品と電気的に接続されており、これらの各電気部品を制御するように構成されている。図1では図示を省略しているが、コントローラ22と各電気部品とは、配線を介して電気的に接続されている。具体的に、本実施形態において、コントローラ22は、それぞれ電気部品である、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー31と、発熱面側ファン231と、冷却面側ファン232と、バッテリー24と、スイッチ25と、動作ランプ26と、を制御するように構成されている。コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された温度に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されている。コントローラ22による制御については、後に詳しく説明する。
コントローラ22は、アナログ回路、デジタル回路、又は、アナログ回路及びデジタル回路の組み合わせのいずれに構成されてもよい。
コントローラ22は、マイクロコンピューターを含んでもよい。デジタル回路は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31で感知された温度をデジタル化するブロック回路と、演算制御ブロック回路と、A/D変換による通電量制御ブロック回路と、を含むとよい。
アナログ回路は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31を組み込んだブリッジ回路で通電量を制御する回路、又は、ペルチェ素子21とサーミスターとを直列接続し、サーミスターをペルチェ素子発熱面温度センサー31と通電量制御とに用いる回路を、含むとよい。コントローラ22は、ヒューズを含んでもよい。
コントローラ22は、サーミスターを含んでもよい。例えば、コントローラ22の一部とペルチェ素子発熱面温度センサー31とが、サーミスターから構成されてもよい。
コントローラ22は、図1の実施形態のように本体部1Bに含まれてもよいし、あるいは、本体部1Bの外部に配置されてもよい。
ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、ペルチェ素子21の発熱面21b又はその近傍の温度を感知するように構成されている。
ペルチェ素子発熱面温度センサー31によって感知される温度を、「第1温度T1」という。ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、複数設けられてもよい。この場合、これら複数のペルチェ素子発熱面温度センサー31によって感知される温度の代表値を、「第1温度T1」とする。代表値とは、具体的に、平均値、最大値、最小値、中央値、又は、最頻値のいずれかである。あるいは瞬間的に感知された値でもよい。
ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、ペルチェ素子21の発熱面21b側に配置されている。ここで、ペルチェ素子発熱面温度センサー31に関し、「ペルチェ素子21の発熱面21b側に配置され」とは、具体的に、発熱面21bを延長させた仮想平面(発熱面21bを含む)上又は当該仮想平面よりもペルチェ素子21とは反対側に位置することを指しており、発熱面21bに接触している場合を含む。ペルチェ素子発熱面温度センサー31から発熱面21bまでの距離は、20mm未満であると、好適である。ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31の厚み方向TDにおいて、発熱面21bと対向していると、好適である。あるいは、ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、発熱面21bに取り付けられた発熱面側放熱フィン28aに接触されていると好適である。最も好適にはペルチェ素子21の発熱面21bあるいは発熱面基盤に接触しているとペルチェ素子21の発熱を感知する時間が短時間となるので好適である。
図1の例において、ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、ペルチェ素子21の発熱面21bに接触している。
ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、温度測定対象に接触される接触式と、温度測定対象に接触される必要のない非接触式と、のいずれに構成されてもよいが、接触式に構成されると好適である。ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、電気式と機械式とのいずれに構成されてもよい。機械式には、感温フェライトやバイメタルで代表される熱膨張型がある。耐久性や大きさを考慮すると、電気式が、小型化できるので好適である。電気式には、測温抵抗体、サーミスター、熱電対、IC温度センサーなどがある。上述のようにコントローラ22をアナログ回路で構成する場合には、ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、サーミスターで構成すると好ましい。コントローラ22を、デジタル回路、又は、アナログ回路及びデジタル回路の組み合わせで構成する場合には、ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、サーミスター、熱電対、又は、IC温度センサーで構成すると好ましい。
本明細書では、ペルチェ素子21の厚み方向TDを単に「厚み方向TD」といい、ペルチェ素子21の厚み方向TDに垂直な面方向SDを単に「面方向SD」ということがある。
発熱面側放熱フィン28aは、放熱フィンであり、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱を放熱するように構成されている。発熱面側放熱フィン28aにより、人体を、より効果的に冷却することができる。発熱面側放熱フィン28aは、金属(例えば、アルミニウムあるいは銅)あるいは金属と組み合わせた熱伝導樹脂、熱伝導樹脂単体から構成されると好適である。発熱面側放熱フィン28aは、ペルチェ素子21の発熱面21bよりもペルチェ素子21とは反対側に配置されており、ペルチェ素子21の発熱面21bに接触又は近接して配置されると好適である。図1の例において、発熱面側放熱フィン28aは、ペルチェ素子21の発熱面21bに接触している。
発熱面側放熱フィン28aは、図1の例のように、ペルチェ素子21の発熱面21bと発熱面側ファン231との間に配置されていると、好適である。
発熱面側放熱フィン28aは、図1の例のように、その一部がコントローラ22にまで延在し、コントローラ22と接触していてもよい。この場合、発熱面側放熱フィン28aは、コントローラ22からの熱をも放熱することができる。ただし、発熱面側放熱フィン28aは、コントローラ22と接触していなくてもよい。
発熱面側放熱フィン28aは、設けられなくてもよい。
発熱面側ファン231は、ファンであり、送風するように構成されている。
発熱面側ファン231は、ペルチェ素子21の発熱面21b側に配置されている。これにより、発熱面側ファン231は、ペルチェ素子21の発熱面21bを冷却することができ、ひいては、人体を、より効果的に冷却することができる。ここで、発熱面側ファン231に関し、「ペルチェ素子21の発熱面21b側に配置され」とは、具体的に、発熱面21bを延長させた仮想平面(発熱面21bを含む)上又は当該仮想平面よりもペルチェ素子21とは反対側に位置することを指しており、発熱面21bに接触している場合を含む。発熱面側ファン231は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31の厚み方向TDにおいて、発熱面21bと対向していると、好適である。図1の例において、発熱面側ファン231は、発熱面側放熱フィン28aに対してペルチェ素子21とは反対側に配置されている。ただし、発熱面側放熱フィン28aを環状に構成し、発熱面側ファン231を発熱面側放熱フィン28aの内周側に配置してもよい。
発熱面側ファン231は、ペルチェ素子21とは反対側(ひいては、発熱面21bから遠ざかる方向)に向けて送風するように構成されると、好適である。これにより、発熱面側ファン231から送風される温風がペルチェ素子21の冷却面21a側に及ぶのを抑制できる。ただし、発熱面側ファン231は、ペルチェ素子21側(ひいては、発熱面21b側)に向けて送風するように構成されてもよい。
発熱面側ファン231は、設けられなくてもよい。
仕切板27は、貫通穴を有しており、その貫通穴の内周側には、ペルチェ素子21が配置されている。仕切板27により、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱がペルチェ素子21の冷却面21a側に至るのを抑制できるので、人体Hを、より効果的に、冷却することができる。
平面視において、仕切板27の貫通穴の面積及び形状は、ペルチェ素子21の面積及び形状とほぼ同じであると、好適である。
仕切板27は、熱伝導率が比較的低いことが好適である。このような観点から、仕切板27は、例えば、樹脂(例えば、アクリル)から構成されると好適である。仕切板27は、非発泡体から構成されると好適である。
仕切板27の効果を向上させる観点から、平面視における仕切板27の外縁によって囲まれる領域の面積(貫通穴の面積を含む)は、平面視におけるペルチェ素子21の外縁によって囲まれる領域の面積の2倍以上であると好適であり、6倍以上であるとより好適である。本体部1Bの使用感を向上させる観点から、平面視における仕切板27の外縁によって囲まれる領域の面積(貫通穴の面積を含む)は、平面視における多孔質体4の外縁によって囲まれる領域の面積の1倍以下であると好適であり、1/2倍以下であるとより好適である。
仕切板27の効果を向上させる観点から、仕切板27の厚さは、0.1mm以上であると好適であり、0.8mm以上であるとより好適である。本体部1Bの使用感を向上させる観点から、仕切板27の厚さは、2.0mm以下であると好適であり、1.5mm以下であるとより好適である。
仕切板27の厚さは、図1の例のようにペルチェ素子21の厚さより薄くてもよいし、ペルチェ素子21の厚さとほぼ同じでもよいし、ペルチェ素子21の厚さより厚くてもよい。
平面視における仕切板27の外縁形状は、四角形状、円形状、三角形状等、任意でよい。
仕切板27の貫通穴(ひいては、ペルチェ素子21)は、仕切板27の中央に配置されるのが好ましいが、仕切板27の中央からずれた位置に配置されても良い。
仕切板27は、設けられなくてもよい。
冷却面側放熱フィン28bは、放熱フィンであり、ペルチェ素子21の冷却面21aからの温度を拡散するように構成されている。冷却面側放熱フィン28bにより、人体を、より効果的に冷却することができる。冷却面側放熱フィン28bは、金属(例えば、アルミニウムあるいは銅)あるいは金属と組み合わせた熱伝導樹脂、熱伝導樹脂単体から構成されると好適である。冷却面側放熱フィン28bは、ペルチェ素子21の冷却面21aよりもペルチェ素子21とは反対側に配置されており、ペルチェ素子21の冷却面21aに接触又は近接して配置されると好適である。図1の例において、冷却面側放熱フィン28bは、ペルチェ素子21の冷却面21aに接触している。
冷却面側放熱フィン28bは、図1の例のように、ペルチェ素子21の冷却面21aと冷却面側ファン232との間に配置されていると、好適である。
冷却面側放熱フィン28bは、設けられなくてもよい。
冷却面側ファン232は、ファンであり、送風するように構成されている。
冷却面側ファン232は、ペルチェ素子21の冷却面21a側に配置されている。冷却面側ファン232により、人体を、より迅速かつ効果的に冷却することができる。ここで、冷却面側ファン232に関し、「ペルチェ素子21の冷却面21a側に配置され」とは、具体的に、冷却面21aを延長させた仮想平面(冷却面21aを含む)上又は当該仮想平面よりもペルチェ素子21とは反対側に位置することを指しており、冷却面21aに接触している場合を含む。冷却面側ファン232は、厚み方向TDにおいて、冷却面21aと対向していると、好適である。図1の例において、冷却面側ファン232は、冷却面側放熱フィン28bに対してペルチェ素子21とは反対側に配置されている。ただし、冷却面側放熱フィン28bを環状に構成し、冷却面側ファン232を冷却面側放熱フィン28bの内周側に配置してもよい。
冷却面側ファン232は、人体Hに向けて送風するように構成されると、好適である。これにより、人体を、より迅速かつ効果的に冷却することができる。ただし、冷却面側ファン232は、ペルチェ素子21側(ひいては、冷却面21a側)に向けて送風するように構成されてもよい。あるいは、冷却面側ファン232は、人体H側とペルチェ素子21側(ひいては、冷却面21a側)とに交互に向けて送風するように構成されてもよい。
冷却面側ファン232は、設けられなくてもよい。
多孔質体4については、後にさらに詳しく説明する。
多孔質体4は、設けられなくてもよい。
多孔質体4が設けられることにより、人体との接触が快適になるので好ましい。また冷気が多孔質体4内で保持されるので、ペルチェ素子21の過冷却を緩和し、穏やかに冷却する効果が現れるので好ましい。
バッテリー24は、冷却装置1が備える他の電気部品(本実施形態では、ペルチェ素子21、コントローラ22、ペルチェ素子発熱面温度センサー31、発熱面側ファン231、冷却面側ファン232、スイッチ25、及び動作ランプ26)に対して電力を供給するように構成されている。
バッテリー24は、動作中に発熱するため、図1の例のように本体部1Bの外部に配置されていると好適である。これにより、バッテリー24の発熱が本体部1Bの冷却機能に影響を与えるのを防止できる。ただし、バッテリー24は、その設計仕様で発熱量が少ないならば、本体部1Bに含まれていてもよい。
スイッチ25は、ユーザによって操作されるように構成されており、冷却装置1の電源の起動(ON)及び停止(OFF)を切り替えるように構成されている。
ユーザの操作性向上の観点から、スイッチ25は、本体部1Bの外部に配置されていると好適である。ただし、スイッチ25は、本体部1Bに含まれていてもよい。
動作ランプ26は、コントローラ22による制御に応じて、点灯するように構成されている。コントローラ22は、スイッチ25がONにされると、動作ランプ26を点灯し、スイッチ25がOFFにされると、動作ランプ26を消灯するように、構成されている。これにより、ユーザは、動作ランプ26が点灯しているか否かにより、冷却装置1の電源がONになっているか否かを簡単に把握することができる。
動作ランプ26は、図1の例のように本体部1Bの外部に配置されていてもよいし、あるいは、本体部1Bに含まれていてもよい。
動作ランプ26は、設けられなくてもよい。
図1に示すように、冷却装置1の本体部1Bは、用品8に取り付けられてもよい。この場合、本体部1Bは、ペルチェ素子21の発熱面21bが用品8に向いた状態で、用品8に取り付けられる。使用時において、ペルチェ素子21の冷却面21aは、人体Hに向けられる。この場合、本実施形態の冷却装置1と用品8とは、本実施形態に係る冷却用具7を構成する。すなわち、本実施形態の冷却用具7は、本実施形態の冷却装置1と用品8とを備えている。
用品8は、人体Hに対して使用されるように構成される。用品8は、衣服を介して又は介さずに人体Hに対して接触した状態で使用されるように構成されていると、好適である。用品8としては、例えば、衣服、帽子、椅子、又は寝具が好適であるが、それ以外であってもよい。
あるいは、冷却装置1の本体部1Bは、用品8に取り付けられていなくてもよく、例えば、ペルチェ素子21の冷却面21aが人体Hに向けられた状態で、衣服のポケットに入れられて使用されてもよい。
つぎに、図2を参照しつつ、上述した図1の冷却装置1の動作の一例を説明する。
ユーザの操作によってスイッチ25がONにされると(ステップS1)、コントローラ22は、動作ランプ26を点灯し(ステップS2)、ペルチェ素子21、発熱面側ファン231、及び冷却面側ファン232に通電する(ステップS3)。その後、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31によって感知された温度(第1温度T1)が所定閾値(以下、「所定第1閾値H1」という。)を超えたかを判断する(ステップS4)。所定第1閾値H1は、例えば35~45℃の範囲内に設定されるのが好適である。
ステップS4において、コントローラ22は、第1温度T1が所定第1閾値H1以下であると判断した場合、ステップS7に進む。一方、ステップS4において、コントローラ22は、第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたと判断した場合、ペルチェ素子21の通電を停止するとともに、発熱面側ファン231及び冷却面側ファン232の通電を継続する(ステップS5)。
ステップS5の後、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31によって感知された第1温度T1が所定第1閾値H1以下になったかを判断する(ステップS6)。ステップS6において、コントローラ22は、依然として第1温度T1が所定第1閾値H1を超えていると判断した場合、ステップS5に戻る。一方、ステップS6において、コントローラ22は、第1温度T1が所定第1閾値H1以下になったと判断した場合、ステップS7に進む。
ステップS7において、コントローラ22は、スイッチ25がOFFにされたかを判断し、OFFにされていなければ、ステップS3に戻る。ステップS7において、コントローラ22は、スイッチ25がOFFにされたと判断した場合、動作ランプ26を消灯し(ステップS8)、ペルチェ素子21、発熱面側ファン231、及び冷却面側ファン232を含む全ての電気部品の動作を停止する(ステップS9)。
このように、本実施形態によれば、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されている。そのため、冷却効果を上げるようにペルチェ素子の通電量を制御することが可能となる。
ところで、本発明の発明者は、ペルチェ素子の通電中において、ペルチェ素子の発熱面の温度が高くなると、ペルチェ素子の発熱面からの熱がペルチェ素子の冷却面側に廻り込む結果、ペルチェ素子の冷却面側の冷却効果が低下すること、また、ペルチェ素子の通電中においてペルチェ素子の発熱面の温度が高くなったときに、ペルチェ素子の通電を停止すれば、仮にペルチェ素子の通電を継続する場合に比べて、ペルチェ素子の発熱面からの熱がペルチェ素子の冷却面側に廻り込むのを抑制でき、ひいては、ペルチェ素子の冷却面側の冷却効果を向上できることを、新たに見出した。このような知見に基づき、図2の例において、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたときにペルチェ素子の通電を停止するように構成されている(ステップS4~ステップS5)。これにより、仮にペルチェ素子の通電を継続する場合に比べて、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱がペルチェ素子21の冷却面21a側に廻り込むのを抑制でき、ひいては、ペルチェ素子21の冷却面21a側の冷却効果を向上できる。よって、人体Hを、より効果的に冷却することができる。また、コントローラ22を小型化できるとともに電力消費が減少するのでバッテリー24も小型化でき、ひいては、冷却装置1の全体を軽量にできるので、使用感を向上できる。
図2の例において、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたときに、ペルチェ素子21の通電を停止するとともに発熱面側ファン231の通電を継続するように、構成されている(ステップS4~ステップS5)。これにより、仮に第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたときにペルチェ素子21及び発熱面側ファン231の通電を停止する場合に比べて、発熱面21bをより迅速に冷却することができ、ひいては、人体Hを、より効果的に冷却することができる。
ただし、ステップS5において、コントローラ22は、発熱面側ファン231の通電を停止してもよい。
なお、図2の例において、ステップS5において、コントローラ22は、冷却面側ファン232の通電を継続しているが、ステップS5において、コントローラ22は、冷却面側ファン232の通電を停止してもよい。
図2の例において、ステップS7~S9は行わなくてもよい。その場合、コントローラ22は、ステップS4において第1温度T1が所定第1温度H1以下であると判断した場合や、ステップS6において第1温度T1が所定第1温度H1以下になったと判断した場合に、ステップS3に戻ると、好適である。この場合、冷却装置1は、任意のタイミングで、スイッチ25がOFFにされると、全ての電気部品の動作を停止するように構成されてもよい。
上述のように、発熱面側ファン231及び/又は冷却面側ファン232は、設けられなくてもよい。発熱面側ファン231及び/又は冷却面側ファン232が設けられない場合、ステップS3及びステップS5における発熱面側ファン231及び/又は冷却面側ファン232の通電制御は行わない。
図2の例に限らず、コントローラ22は、任意の方法で、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御してよい。
以下、図3~図11を参照しつつ、本発明の様々な変形例に係る冷却装置1及び冷却用具7について説明する。以下に説明する各変形例に係る冷却装置1は、いずれも、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー(温度センサー)31と、コントローラ22と、を備えており、コントローラ22は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されている。以下に説明する各変形例に係る冷却装置1は、いずれも、図2を参照して上述したように動作することができる。以下に説明する各変形例に係る冷却用具7は、それぞれの変形例に係る冷却装置1と、用品8と、を備えている。
図3~図7では、便宜のため、バッテリー24と、スイッチ25と、動作ランプ26との図示を省略している。
本明細書で説明する各例において、冷却装置1は、図3に示す実施形態のように、ペルチェ素子発熱面温度センサー(温度センサー)31に加えて、ペルチェ素子冷却面温度センサー(温度センサー)32と、コントローラ温度センサー(温度センサー)33と、多孔質体温度センサー(温度センサー)34と、環境温度センサー(温度センサー)35との、少なくともいずれか1つを備えてもよい。
これらの温度センサー32~35は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31とは配置の位置が異なるものの、ペルチェ素子発熱面温度センサー31と同様に構成してよい。すなわち、温度センサー32~35は、温度測定対象に接触される接触式と、温度測定対象に接触される必要のない非接触式と、のいずれに構成されてもよいが、接触式に構成されると好適である。温度センサー32~35は、電気式と機械式とのいずれに構成されてもよい。機械式には、感温フェライトやバイメタルで代表される熱膨張型がある。耐久性や大きさを考慮すると、電気式が、小型化できるので好適である。電気式には、測温抵抗体、サーミスター、熱電対、IC温度センサーなどがある。コントローラ22をアナログ回路で構成する場合には、温度センサー32~35は、サーミスターで構成すると好ましい。コントローラ22を、デジタル回路、又は、アナログ回路及びデジタル回路の組み合わせで構成する場合には、温度センサー32~35は、サーミスター、熱電対、又は、IC温度センサーで構成すると好ましい。
以下、これらの温度センサー32~35について1つずつ説明する。
ペルチェ素子冷却面温度センサー32は、ペルチェ素子21の冷却面21a又はその近傍の温度を感知するように構成されている。
ペルチェ素子冷却面温度センサー32によって感知される温度を、「第2温度T2」という。ペルチェ素子冷却面温度センサー32は、複数設けられてもよい。この場合、これら複数のペルチェ素子冷却面温度センサー32によって感知される温度の代表値を、「第2温度T2」とする。代表値とは、具体的に、平均値、最大値、最小値、中央値、又は、最頻値のいずれかである。
ペルチェ素子冷却面温度センサー32は、ペルチェ素子21の冷却面21a側に配置されている。ここで、ペルチェ素子冷却面温度センサー32に関し、「ペルチェ素子21の冷却面21a側に配置され」とは、具体的に、冷却面21aを延長させた仮想平面(冷却面21aを含む)上又は当該仮想平面よりもペルチェ素子21とは反対側に位置することを指しており、冷却面21aに接触している場合を含む。ペルチェ素子冷却面温度センサー32から冷却面21aまでの距離は、20mm未満であると、好適である。ペルチェ素子冷却面温度センサー32は、ペルチェ素子冷却面温度センサー32の厚み方向TDにおいて、冷却面21aと対向していると、好適である。
図3の例において、ペルチェ素子冷却面温度センサー32は、ペルチェ素子21の冷却面21aに接触している。
コントローラ22は、ペルチェ素子冷却面温度センサー32により感知された第2温度T2に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されていてもよい。
例えば、コントローラ22は、第2温度T2が所定第2閾値H2を超えたと判断した場合に、ペルチェ素子21の通電を停止するように構成されていてもよい。より具体的に、例えば、コントローラ22は、図2の例のステップS4において、(a)第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたこと、又は、(b)第2温度T2が所定第2閾値H2を超えたこと、のいずれかを満たしたと判断した場合に、ステップS5に進み、その他の場合には、ステップS7(又はステップS3)に進むように、構成されていてもよい。これにより、ペルチェ素子21の異常等によりペルチェ素子21の冷却面21a又はその近傍の温度が高くなっている場合に、ペルチェ素子21を停止することができる。よって、冷却装置1の信頼性を向上できる。この場合、コントローラ22は、ステップS6において、(c)第1温度T1が所定第1閾値H1以下であること、及び、(d)第2温度T2が所定第2閾値H2以下であること、の両方を満たしたと判断した場合に、ステップS7(又はステップS3)に進み、その他の場合には、ステップS5に戻るように、構成されているとよい。
コントローラ温度センサー33は、コントローラ22又はその近傍の温度を感知するように構成されている。
コントローラ温度センサー33によって感知される温度を、「第3温度T3」という。コントローラ温度センサー33は、複数設けられてもよい。この場合、これら複数のコントローラ温度センサー33によって感知される温度の代表値を、「第3温度T3」とする。代表値とは、具体的に、平均値、最大値、最小値、中央値、又は、最頻値のいずれかである。
コントローラ温度センサー33は、コントローラ22に接触しているか、又は、コントローラ22の近傍に配置されている。コントローラ温度センサー33からコントローラ22までの距離は、20mm未満であると、好適である。
コントローラ22は、コントローラ温度センサー33により感知された第3温度T3に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されていてもよい。
例えば、コントローラ22は、第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたと判断した場合に、ペルチェ素子21の通電を停止するように構成されていてもよい。コントローラ22の温度が高いということは、ペルチェ素子21の発熱面21bの温度が高い可能性がある。よって、このようにすることにより、仮にペルチェ素子21の通電を継続する場合に比べて、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱がペルチェ素子21の冷却面21a側に廻り込むのを抑制でき、ひいては、人体Hを、より効果的に冷却することができる。より具体的に、例えば、コントローラ22は、図2の例のステップS4において、(a)第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたこと、又は、(b)第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたこと、のいずれかを満たしたと判断した場合に、ステップS5に進み、その他の場合には、ステップS7(又はステップS3)に進むように、構成されていてもよい。この場合、コントローラ22は、ステップS6において、(c)第1温度T1が所定第1閾値H1以下であること、及び、(d)第3温度T3が所定第3閾値H3以下であること、の両方を満たしたと判断した場合に、ステップS7(又はステップS3)に進み、その他の場合には、ステップS5に戻るように、構成されているとよい。
あるいは、コントローラ22は、第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたと判断した場合に、ペルチェ素子21、発熱面側ファン231、及び冷却面側ファン232を含む全ての電気部品の動作を停止する(ただし、この際、図示しない異常ランプを点灯してもよい。)ように構成されていてもよい。これにより、例えばコントローラ22に異常がある場合に冷却装置1の動作を停止することができるので、冷却装置1の信頼性を向上できる。より具体的に、例えば、コントローラ22は、図2の例のステップS2の後かつステップS3の前において、第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたか否かを判断し(ステップS10とする。)、ステップS10において、第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたと判断した場合に、ステップS9に進み(ただし、この際、図示しない異常ランプを点灯してもよい。)、その他の場合にはステップS3に進むように、構成されていてもよい。この場合、コントローラ22は、ステップS7においてスイッチ25がOFFにされていないと判断した場合、ステップS10に戻るようにされていると、よい。あるいは、ステップS7を行わない場合、コントローラ22は、ステップS6において第1温度T1が所定第1温度H1以下になったと判断した場合、ステップS10に戻るようにされていると、よい。
所定第3閾値H3は、例えば45~55℃の範囲内に設定されるのが好適である。
多孔質体温度センサー34は、多孔質体4の温度を感知するように構成されている。
多孔質体温度センサー34によって感知される温度を、「第4温度T4」という。多孔質体温度センサー34は、複数設けられてもよい。この場合、これら複数の多孔質体温度センサー34によって感知される温度の代表値を、「第4温度T4」とする。代表値とは、具体的に、平均値、最大値、最小値、中央値、又は、最頻値のいずれかである。
多孔質体温度センサー34は、多孔質体4に埋設されている温度センサーのうち、ペルチェ素子発熱面温度センサー31、ペルチェ素子冷却面温度センサー32、及びコントローラ温度センサー33のいずれにも該当しない温度センサーである。
コントローラ22は、多孔質体温度センサー34により感知された第4温度T4に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されていてもよい。
例えば、コントローラ22は、第4温度T4が所定第4閾値H4を超えたと判断した場合に、ペルチェ素子21の通電を停止するように構成されていてもよい。多孔質体4の温度が高いということは、ペルチェ素子21の発熱面21bの温度が高い可能性がある。よって、このようにすることにより、仮にペルチェ素子21の通電を継続する場合に比べて、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱がペルチェ素子21の冷却面21a側に廻り込むのを抑制でき、ひいては、人体Hを、より効果的に冷却することができる。より具体的に、例えば、コントローラ22は、図2の例のステップS4において、(a)第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたこと、又は、(b)第4温度T4が所定第4閾値H4を超えたこと、のいずれかを満たしたと判断した場合に、ステップS5に進み、その他の場合には、ステップS7(又はステップS3)に進むように、構成されていてもよい。この場合、コントローラ22は、ステップS6において、(c)第1温度T1が所定第1閾値H1以下であること、及び、(d)第4温度T4が所定第4閾値H4以下であること、の両方を満たしたと判断した場合に、ステップS7(又はステップS3)に進み、その他の場合には、ステップS5に戻るように、構成されているとよい。
環境温度センサー35は、本体部1Bの外部の温度を感知するように構成されている。
環境温度センサー35によって感知される温度を、「第5温度T5」という。環境温度センサー35は、複数設けられてもよい。この場合、これら複数の環境温度センサー35によって感知される温度の代表値を、「第5温度T5」とする。代表値とは、具体的に、平均値、最大値、最小値、中央値、又は、最頻値のいずれかである。
環境温度センサー35は、本体部1Bの外部に配置される。
コントローラ22は、環境温度センサー35により感知された第5温度T5に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されていてもよい。
例えば、コントローラ22は、第5温度T5が所定第5閾値H5を超えたと判断した場合に、ペルチェ素子21の通電を停止するように構成されていてもよい。本体部1Bの外部の温度が高いということは、ペルチェ素子21の発熱面21bの温度が高い可能性がある。よって、このようにすることにより、仮にペルチェ素子21の通電を継続する場合に比べて、ペルチェ素子21の発熱面21bからの熱がペルチェ素子21の冷却面21a側に廻り込むのを抑制でき、ひいては、人体Hを、より効果的に冷却することができる。より具体的に、例えば、コントローラ22は、図2の例のステップS4において、(a)第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたこと、又は、(b)第5温度T5が所定第5閾値H5を超えたこと、のいずれかを満たしたと判断した場合に、ステップS5に進み、その他の場合には、ステップS7(又はステップS3)に進むように、構成されていてもよい。この場合、コントローラ22は、ステップS6において、(c)第1温度T1が所定第1閾値H1以下であること、及び、(d)第5温度T5が所定第5閾値H5以下であること、の両方を満たしたと判断した場合に、ステップS7(又はステップS3)に進み、その他の場合には、ステップS5に戻るように、構成されているとよい。
本明細書で説明する各例において、冷却装置1は、図3に示す実施形態のように、ペルチェ素子発熱面温度センサー31に加えて、ペルチェ素子冷却面温度センサー32と、コントローラ温度センサー33と、多孔質体温度センサー34と、環境温度センサー35との、少なくともいずれか1つを備える場合、図2の例のステップS4において、
(a)第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたこと、
(b)第2温度T2が所定第2閾値H2を超えたこと、
(c)第3温度T3が所定第3閾値H3を超えたこと、
(d)第4温度T4が所定第4閾値H4を超えたこと、
(e)第5温度T5が所定第5閾値H5を超えたこと、
のいずれかを満たしたと判断した場合に、ステップS5に進み、その他の場合には、ステップS7(又はステップS3)に進むように、構成されていてもよい。ここで、(b)~(e)の判断については、冷却装置1が備える温度センサーに対応するもののみを行う。
この場合、コントローラ22は、ステップS6において、
(f)第1温度T1が所定第1閾値H1以下であること、
(g)第2温度T2が所定第2閾値H2以下であること、
(h)第3温度T3が所定第3閾値H3以下であること、
(i)第4温度T4が所定第4閾値H4以下であること、
(j)第5温度T5が所定第5閾値H5以下であること、
の全てを満たしたと判断した場合に、ステップS7(又はステップS3)に進み、その他の場合には、ステップS5に戻るように、構成されているとよい。ここで、(g)~(j)の判断については、冷却装置1が備える温度センサーに対応するもののみを行う。
所定第1閾値H1、所定第2閾値H2、所定第3閾値H3、所定第4閾値H4、所定第5閾値H5どうしは、互いに異なっていてもよいし、互いに同じでもよい。
以下、多孔質体4について説明する。
多孔質体4は、連通気泡型に構成される。これにより、仮に多孔質体4の代わりに非多孔質体又は独立気泡型の多孔質体が用いられる場合に比べて、多孔質体4を柔らかく構成することができる。ここで、「連通気泡型」とは、多孔質体の気泡(セル孔、気室)どうしが連通していることを指す。多孔質体4は、可撓性を有すると好適である。
多孔質体4は、図1に示すように、平板状あるいは帯状に構成されていると、好適である。
多孔質体4の厚み方向TDの両面のうち、第1面4aは、人体Hに向けられ、第2面4bは、用品8に向けられるように、構成されている。
多孔質体4は、本体部1Bにおける任意の位置に配置されてよい。
本明細書では、多孔質体4を構成する材料を、「多孔質体用材料A」と呼ぶ。
多孔質体用材料Aは、単一の材料であってもよいし、複数の材料を含むものであってもよい。
多孔質体用材料Aは、高分子材料を含むと、好適である。これにより、人体へ接触した時の感触が良好となる。当該高分子材料としては、例えば、エラストマー、ゴム、シリコーンゴム、樹脂が好適である。樹脂としては、ポリプロピレン(PP)、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリスチレン(PS)、シリコーン樹脂、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ナイロン66(PA)、ポリウレタン等が挙げられ、特にポリウレタンが好適である。多孔質体用材料Aは、高分子材料のみを含んでいてもよい。多孔質体用材料Aは、高分子材料に加えて又は代えて、金属及びセラミックスのうち少なくとも一方を含んでもよい。多孔質体用材料Aは、高分子材料やその他の、任意の材料からなる繊維やフィラーを、含んでもよいし、含んでいなくてもよい。
多孔質体用材料Aは、高分子材料に加えて、熱伝導材料を含んでもよい。これにより、多孔質体用材料Aの熱伝導率を高めることができる。当該熱伝導材料としては、金属、カーボン、熱伝導性セラミックス(炭化ケイ素、窒化ホウ素等)等が好適である。
多孔質体4は、ポリウレタンフォームのように製造時に発泡させて製造された発泡体であってもよい。あるいは、多孔質体4は、繊維から構成されてもよく、織物又は編物であってもよいし、不織布のように繊維を絡み合わせて空隙を形成させたものであってもよいし、絡み合わせた繊維を加熱したり、放射線を当て架橋点を持たせたものであってもよいし、あるいは、繊維の織物を重ね合わせて空隙を形成したものであってもよい。これにより、人体へ接触した時の感触が良好となる。多孔質体4は、特に、発泡体が好ましく、ポリウレタンフォームがより好ましい。発泡体、特に、ポリウレタンフォームは、気泡がほぼ均一なものを安価に製造できるからである。
発泡反応を用いずに製造された多孔質体4としては、例えば、不織布の積層体、織物の積層体、カルファイバー(パネフリ工業(株)の商品名)と呼ばれるクッション材、綿などが例示される。
本明細書で説明する各例において、多孔質体用材料Aの硬さは、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品の硬さ未満であると、好適である。これにより、ユーザが感じる触感を柔らかくすることができるので、ユーザの使用感を向上できる。
本明細書において、多孔質体用材料Aの硬さとは、多孔質体用材料Aの3次元構造も考慮した、多孔質体としての硬さを指すものであり、原材料が同じであっても、密度、セル孔の大きさ、セル膜の有無等によって、当該硬さは変わり得る。
なお、本明細書において、ある材料(例えば、多孔質体用材料A)の「硬さ」は、当該材料からなる縦Pcm×横Pcm×厚さ1cmのサンプルを厚さ方向に1%圧縮させる(1%圧縮歪みを生じさせる)のに必要な力によって評価するものとし、当該力が大きいほど当該硬さが高い(硬い)と評価するものとする。ここで、P=5であるが、当該サンプルの採取等が困難な場合は、P<5としてもよい。
本明細書で説明する各例においては、図1及び図3の各例のように、多孔質体4は、1つ又は複数の収容穴4cを有し、この1つ又は複数の収容穴4c内に、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品の一部又は全部を収容してもよい。これにより、ユーザが冷却装置1の本体部1Bに触れたときにユーザが感じる触感を柔らかくすることができるので、ユーザの使用感を向上できる。
この場合、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品の一部又は全部は、接着等によって多孔質体4の収容穴4cに固定されていてもよいし、あるいは、収容穴4cに固定されずに単に収容されていてもよい。
本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品は、多孔質体4によって脱着可能に保持されていると、好適である。言い換えれば、冷却装置1の本体部1Bは、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品を多孔質体4の収容穴4cから取り出したり収容穴4cに収容したりすることが可能にされていると、好適である。これにより、ユーザは、多孔質体4を洗浄することができる。
ただし、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品は、多孔質体4によって脱着できないように保持されていてもよい。その場合、本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品は、防水機能を有していると、好適である。それにより、ユーザは、本体部1Bを丸ごと洗浄することができる。
本明細書で説明する各例においては、多孔質体4は、図1及び図3の各例のように、ペルチェ素子21の冷却面21aよりもペルチェ素子21とは反対側に位置する熱伝導部41と、ペルチェ素子21の冷却面21aよりもペルチェ素子21側に位置する保持部42と、を有してもよい。
多孔質体4は、熱伝導部41を有することにより、仮に熱伝導部41を有しない場合に比べて、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)がユーザの人体Hに対して衣服を介して又は介さずに接触されたときに、ユーザが感じる触感を柔らかくすることができ、また、第1面4aをユーザの人体に沿って密着させることができるので、ユーザの使用感を向上できる。
また、多孔質体4は、熱伝導部41を有することにより、仮に熱伝導部41を有しない場合に比べて、ペルチェ素子21の温度、ひいては、ペルチェ素子21の冷却機能を、熱伝導部41の全体にわたって効率的に拡散させることができる。よって、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)がユーザの人体Hに対して衣服を介して又は介さずに接触されたときに、ユーザの人体Hを、第1面4aの全体で、効果的にかつ均一に、冷却することができる。すなわち、ペルチェ素子21を小さくしたり個数を少なくしたりしても、人体Hを、広い範囲で冷却することができる。ひいては、人体の局所的な冷却を回避できる。また、ペルチェ素子21を小さくしたり個数を少なくしたりすることができるので、軽量化、消費電力の低減、及び、コストの低減が、可能になる。
また、熱伝導部41は、連通気泡型の多孔質体からなるので、仮に熱伝導部41が非多孔質体又は独立気泡型の多孔質体からなる場合に比べて、熱伝導部41の熱伝導性能を優れたものとすることができる。それにより、ペルチェ素子21の温度、ひいては、ペルチェ素子21の冷却機能を、熱伝導部41の全体にわたって効率的に拡散させることができる。よって、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)がユーザの人体Hに対して衣服を介して又は介さずに接触されたときに、ユーザの人体Hを、第1面4aの全体で、効果的にかつ均一に、冷却することができる。すなわち、ペルチェ素子21を小さくしたり個数を少なくしたりしても、人体を、広い範囲で冷却することができる。ひいては、冷却装置1の機能部分であるペルチェ素子21の発生する熱エネルギー(吸熱となるので負の熱エネルギー)を熱伝導部41により間接的に伝えることになるので人体Hの局所的な冷却を回避できる。また、ペルチェ素子21を小さくしたり個数を少なくしたりすることができるので、軽量化、消費電力の低減、及び、コストの低減が、可能になる。なお、一般的に、空気は、例えば樹脂からなる非多孔質体よりも、比較的、熱伝導率が低いことが知られている。それにもかかわらず、熱伝導部41を連通気泡型の多孔質体から構成することによって(ひいては、熱伝導の媒体を空気とすることによって)熱伝導部41の熱伝導性能を優れたものとすることができる理由は、ペルチェ素子21と人体Hとの温度差により生じる対流によって、空気が多孔質体(熱伝導部41)の内部を動くことができ、そのように空気が動くことにより、ペルチェ素子21の温度が効率的に多孔質体(熱伝導部41)の内部に伝導されるからであるものと想像される。
また、熱伝導部41は、連通気泡型の多孔質体からなるので、仮に熱伝導部41が非多孔質体又は独立気泡型の多孔質体からなる場合に比べて、熱伝導部41の湿気放出性能を優れたものとすることができる。よって、例えば人体Hからの汗が熱伝導部41にこもるのを抑制できる。
本明細書で説明する各例においては、図1及び図3の各例のように、多孔質体4の収容穴4cの少なくとも一部は、熱伝導部41内に位置してもよい。この場合、熱伝導部41内の収容穴4c内には、図1及び図3の各例のように、冷却面側放熱フィン28bと、冷却面側ファン232と、の少なくとも一方が収容されていてもよい。この場合、熱伝導部41内の収容穴4cは、図1及び図3の各例のように、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)に開口していなくてもよいし、あるいは、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)に開口していてもよい。熱伝導部41内の収容穴4cは、図1及び図3の各例のように、熱伝導部41における人体Hとは反対側の面に開口していてもよいし、あるいは、熱伝導部41における人体Hとは反対側の面に開口していなくてもよい。
本明細書では、熱伝導部41を構成する材料を、「熱伝導部用材料C」と呼ぶ。
本明細書で説明する各例においては、熱伝導部41の熱伝導性能を向上させる観点から、熱伝導部41(ひいては熱伝導部用材料C)は、密度が、0.5g/cm以下であると好適であり、0.1g/cm以下であるとより好適である。一方、熱伝導部41の耐久性を向上させる観点から、熱伝導部41(ひいては熱伝導部用材料C)は、密度が、0.001g/cm以上であると好適であり、0.01g/cm以上であるとより好適である。
ここで、熱伝導部41の「密度」とは、JIS K 7222:2005に準拠して求められる見掛け密度を指す。
本明細書で説明する各例においては、ペルチェ素子21からの温度が熱伝導部41を介して人体Hに効果的に届くようにする観点から、熱伝導部41は、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)からペルチェ素子21(具体的には、冷却面21a)までの距離が、10cm未満であると好適であり、5cm以下であるとより好適である。一方、使用感の向上等の観点から、熱伝導部41は、熱伝導部41の人体H側の面(ひいては多孔質体4の第1面4a)からペルチェ素子21(具体的には、冷却面21a)までの距離が、0.1cm以上であると好適であり、0.5cm以上であるとより好適である。
本明細書で説明する各例において、熱伝導部41の熱伝導性能を向上させる観点から、熱伝導部41は、気泡(セル孔)の直径の平均値が、0.5μm以上であると好適である。また、人体に接触した時の快適性と十分な強度を確保する観点から、熱伝導部41は、気泡の直径の平均値が、2cm以下であると好適である。
多孔質体4の収容穴4cの少なくとも一部は、保持部42内に位置していると、好適である。保持部42内の収容穴4c内には、図1及び図3の各例のように、少なくとも、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー31とが、収容されると、好適である。図1及び図3の各例において、保持部42内の収容穴4c内には、ペルチェ素子21と、ペルチェ素子発熱面温度センサー31と、仕切板27と、発熱面側放熱フィン28aと、発熱面側ファン231と、コントローラ22とが、収容されている。
保持部42内の収容穴4cは、図1及び図3の各例のように、保持部42の人体H側の面に開口していてもよいし、あるいは、保持部42の人体H側の面に開口していなくてもよい。熱伝導部41内の収容穴4cは、図1及び図3の各例のように、保持部42における人体Hとは反対側の面(ひいては多孔質体4の第2面4b)に開口していてもよいし、あるいは、熱伝導部41における人体Hとは反対側の面(ひいては多孔質体4の第2面4b)に開口していなくてもよい。保持部42内の収容穴4cは、保持部42における人体Hとは反対側の面(ひいては多孔質体4の第2面4b)に開口しており、発熱面側ファン231は、外部に露出するように収容穴4c内に配置されると、好適である。これにより、発熱面側ファン231の送風機能を向上できる。
多孔質体4は、保持部42を有することにより、仮に保持部42を有しない場合に比べて、ユーザが本体部1Bに触れたときにユーザが感じる触感を柔らかくすることができるので、ユーザへの使用感を向上できる。また、保持部42によって、保持部42内に収容する部品を保持でき、ひいては、本体部1Bをより効果的にユニット化することができるので、本体部1Bが扱いやすくなる。
本明細書では、保持部42を構成する材料を、「保持部用材料D」と呼ぶ。
本明細書で説明する各例において、熱伝導部用材料Cの熱伝導率は、保持部用材料Dの熱伝導率以上であると、好適である。
これにより、熱伝導部41は、比較的高い熱伝導率を有することとなる。これにより、ペルチェ素子21の温度、ひいては、ペルチェ素子21の冷却機能を、熱伝導部41の全体にわたって効率的に拡散させることができる。
同様の観点から、熱伝導部用材料Cの熱伝導率は、保持部用材料Dの熱伝導率よりも高いと、より好適である。ただし、熱伝導部用材料Cの熱伝導率は、保持部用材料Dの熱伝導率以下であってもよい。
ここで、熱伝導部用材料Cの熱伝導率と保持部用材料Dの熱伝導率とは、それぞれ熱伝導部用材料C及び保持部用材料Dの3次元構造も考慮した、多孔質体としての熱伝導率を指すものであり、原材料が同じであっても、密度、セル孔の大きさ、セル膜の有無等によって、熱伝導率は変わり得る。
なお、本明細書において、ある材料(例えば、熱伝導部用材料C又は保持部用材料D)の「熱伝導率」は、中央部分に縦Kcm×横Kcmの正方形の穴をあけた縦3Kcm横3Kcm×厚さ1cmの発泡スチロールの中央部分に当該材料からなる縦Kcm×横Kcm×厚さ1cmかつ初期温度25℃のサンプルをセットし、このサンプルの厚さ方向の一方側の面に、縦Kcm×横Kcm×厚さ1cmかつ60℃の金属板を当ててから60秒後における、当該サンプルの厚さ方向の他方側の面の温度によって評価するものとし、当該温度が高いほど当該熱伝導率が高いと評価するものとする。ここで、K=5であるが、当該サンプルの採取等が困難な場合は、K<5としてもよい。また、熱伝導部用材料Cの熱伝導率と保持部用材料Dの熱伝導率とを比較するにあたっては、熱伝導部用材料Cと保持部用材料Dとで、Kの値(ひいては、発泡スチロール、サンプル、及び金属板の寸法)を同じにするものとする。
本明細書で説明する各例において、熱伝導部用材料Cの硬さは、保持部用材料Dの硬さ以下であると、好適である。
これにより、保持部42が内部に収容する部品をより確実に保持することができ、当該部品が保持部42から外れて落下するのをより効果的に抑制できる。
同様の観点から、熱伝導部用材料Cの硬さは、保持部用材料Dの硬さ未満であると、好適である。
ただし、熱伝導部用材料Cの硬さは、保持部用材料Dの硬さ以上であってもよい。
本明細書において、保持部用材料Dの硬さと熱伝導部用材料Cの硬さとは、それぞれ保持部用材料D及び熱伝導部用材料Cの3次元構造も考慮した、多孔質体としての硬さを指すものであり、その場合、原材料が同じであっても、密度、セル孔の大きさ、セル膜の有無等によって、当該硬さは変わり得る。
なお、前述のとおり、本明細書において、ある材料(例えば、熱伝導部用材料C又は保持部用材料D)の「硬さ」は、当該材料からなる縦Pcm×横Pcm×厚さ1cmのサンプルを厚さ方向に1%圧縮させる(1%圧縮歪みを生じさせる)のに必要な力によって評価するものとし、当該力が大きいほど当該硬さが高い(硬い)と評価するものとする。ここで、P=5であるが、当該サンプルの採取等が困難な場合は、P<5としてもよい。また、熱伝導部用材料Cの硬さと保持部用材料Dの硬さとを比較するにあたっては、熱伝導部用材料Cと保持部用材料Dとで、Pの値(ひいては、サンプルの寸法)を同じにするものとする。
図1及び図3の各例において、冷却装置1の本体部1Bは、多孔質体4が、保持部42と熱伝導部41との積層構造からなるので、上述のように多孔質体4を比較的柔らかく構成しつつも、仮に多孔質体4が1層のみ(単層構造)からなる場合に比べて、保持部42が本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品をより確実に保持することができ、当該部品が保持部42から外れて落下するのをより効果的に抑制できる。この効果は、保持部42を構成する保持部用材料Dと熱伝導部41を構成する熱伝導部用材料Cとが異なる場合に限られず、両者が同じ場合でも得られる。つまり、多孔質体4を、単層構造ではなく、積層構造にすることで、保持部42による保持性能が向上する。これは、積層構造においては、層間に界面が存在することで、制振性能ひいては保持性能が向上するためであると考えられる。
本明細書で説明する各例において、厚み方向TDにおけるペルチェ素子21の位置での面方向SDの断面における保持部42の最大断面積は、面方向SDにおけるペルチェ素子21の最大断面積の4.8倍以上であると、好適である。
これにより、上述のように多孔質体4を比較的柔らかく構成しつつも、保持部42が本体部1Bにおける多孔質体4以外の部品をより確実に保持することができ、当該部品が保持部42から外れて落下するのをより効果的に抑制できる。
同様の観点から、厚み方向TDにおけるペルチェ素子21の位置での面方向SDの断面における保持部42の最大断面積は、面方向SDにおけるペルチェ素子21の最大断面積の7.3倍以上であると好適であり、10.3倍以上であるとより好適である。
ここで、面方向SDの断面における「最大断面積」とは、面方向SDの断面における断面積が最大となる厚み方向TD位置での当該断面積を指す。
図示は省略するが、本明細書で説明する各例において、保持部42は、それぞれ保持部用材料Dからなる2層以上の保持部層が積層されてなるものでもよい。この場合、保持部42が積層構造からなることで、仮に保持部42が単層構造からなる場合に比べて、保持部42による保持性能を向上できる。この場合、各保持部層を構成する保持部用材料Dどうしは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
保持部42を構成する保持部層の層数は、製造容易性の観点から、4層以下であると好適であるが、5層以上であってもよい。
多孔質体4が保持部42を有する場合、多孔質体4の第2面4bは、脱着できないように又は脱着可能に、用品8に固定されていてもよい。多孔質体4の第2面4bを用品8に固定する方法としては、例えば、縫い付け、接着剤による接着、融着、面ファスナによる固定等が挙げられる。
保持部42と熱伝導部41とは、接着剤によって接着されていると、好適である。
ただし、保持部42と熱伝導部41とは、接着剤による固定以外の任意の方法で、互いに固定されていてもよい。例えば、保持部42と熱伝導部41とは、融着により互いに固定されていてもよい。あるいは、保持部42と熱伝導部41とは、保持部42の外周面と熱伝導部41の外周面とに共通のテープが貼られることによって、互いに固定されていてもよい。
あるいは、保持部42と熱伝導部41とは、互いに脱着可能に固定されていてもよい。例えば、保持部42と熱伝導部41とは、面ファスナにより互いに脱着可能に固定されていてもよい。これにより、ユーザは、熱伝導部41を保持部42から脱着させて洗浄したり別の熱伝導部41と交換したりすることができる。
図4の例のように、保持部42と熱伝導部41との間には界面が無く、多孔質体4が単層構造に構成されていてもよい。この場合、熱伝導部用材料Cと保持部用材料Dとは同じとなる。
本明細書で説明する各例において、多孔質体4は、図5~図7の各例のように、熱伝導部41のみを有し、保持部42を有していなくてもよい。
本明細書で説明する各例において、多孔質体4は、図示は省略するが、保持部42のみを有し、熱伝導部41を有していなくてもよい。
本明細書で説明する各例において、本体部1Bのうち多孔質体4以外の部品の一部又は全部は、図5の例のように、用品8によって保持されてもよい。この構成は、多孔質体4が保持部42を有しない場合に、好適である。
具体的に、例えば、図5の例のように、本体部1Bのうち多孔質体4以外の部品の一部又は全部は、用品8に設けられた収容穴8bの内部に収容されることによって、用品8によって保持されてもよい。この場合、本体部1Bのうち多孔質体4以外の部品の一部又は全部は、用品8の収容穴8bに接着等により固定されてもよい。なお、収容穴8bは、少なくとも発熱面側ファン231と対向する位置において用品8を貫通する貫通穴8aであると好適である。これにより、発熱面側ファン231を用品8の外部に露出させることができ、発熱面側ファン231の送風機能を向上できる。ただし、用品8の収容穴8bは、用品8の内面に開口しつつ用品8の外面に至る手前で終端する窪みであってもよく、ひいては、発熱面側ファン231を用品8の外部に露出させなくてもよい。
あるいは、図示は省略するが、本体部1Bのうち多孔質体4以外の部品の一部又は全部は、用品8の内面(人体H側の面)に接着等により固定されることによって、用品8によって保持されてもよい。この場合も、用品8は、発熱面側ファン231と対向する位置に貫通穴8aを有していると好適であるが、貫通穴8aを有していなくてもよい。
本明細書で説明する各例において、熱伝導部41は、図6の例のように、それぞれ熱伝導部用材料Cからなる2層以上の熱伝導部層41a、41bが積層されてなるものでもよい。この場合、各熱伝導部層41a、41bを構成する熱伝導部用材料Cどうしは、同じであってもよいし、異なっていてもよい。
熱伝導部41を構成する熱伝導部層41a、41bの層数は、柔らかさの確保の観点から、4層以下であると好適であるが、5層以上であってもよい。
図6の例のように熱伝導部41が2層以上の熱伝導部層41a、41bが積層されてなる場合、当該2層以上の熱伝導部層41a、41bのうち、最も人体H側の熱伝導部層41aが、最も低い通気性を有してもよい。この場合、この最も人体H側の熱伝導部層41aが、蓋のような機能を発揮して、ペルチェ素子21からの温度を熱伝導部41の内部に閉じ込めて保温することができる。これにより、人体を、より効果的に、冷却することができる。
本明細書で説明する各例において、熱伝導部41は、図7の例のように、熱伝導部41を厚み方向TDに貫通する貫通穴411を有してもよい。
この貫通穴411により、ユーザの人体の体温による対流が促進されるので、ペルチェ素子21による冷却機能が熱伝導部41の全体にわたってより効果的に拡散され、ひいては、局部的な冷却を効果的に回避できる。
熱伝導部41は、貫通穴411を、1つのみ有してもよいし、あるいは、複数有してもよい。
貫通穴411の中心軸線は、任意の方向及び形状に沿って延在していてよく、例えば、図7の例のように厚み方向TDに対し平行であってもよいし、あるいは、厚み方向TDに対して直線状に傾斜していてもよいし、あるいは、湾曲線状若しくはジグザグ状に延在していてもよい。
図7の例のように、ペルチェ素子21の少なくとも一部は、貫通穴411に面していると、好適である。これにより、ユーザの人体の体温による対流がさらに促進されるので、ペルチェ素子21による冷却機能が熱伝導部41の全体にわたってさらに効果的に拡散され、ひいては、局部的な冷却をさらに効果的に回避できる。ただし、ペルチェ素子21の全部が貫通穴411に面していなくてもよい。
図7の例のように、ペルチェ素子21の少なくとも一部は、貫通穴411における人体H側の開放端面411aと、いかなる部をも介さずに、厚み方向TDに対向していると、好適である。これにより、ユーザの人体の体温による対流がさらに促進されるので、ペルチェ素子21による冷却機能が熱伝導部41の全体にわたってさらに効果的に拡散され、ひいては、局部的な冷却をさらに効果的に回避できる。ただし、ペルチェ素子21及び貫通穴411は、この構成とされていなくてもよい。
ただし、熱伝導部41は、貫通穴411を有していなくてもよい。
図8は、図1、図3~図7の各例の冷却装置1を、多孔質体4の第2面4b側から平面視した様子の一例を示している。
図8では、一部の配線29を図示している。
図8に示すように、発熱面側ファン231は、網状のファンガード23aを有していると、好適である。これにより、発熱面側ファン231の内部に異物が入り込むのを抑制できる。冷却面側ファン232も同様に、ファンガード23aを有していると、好適である。
つぎに、図9~図11を参照しつつ、本発明の冷却用具7の具体例1~3について説明する。冷却用具7は、冷却装置1と用品8とを備えている。なお、具体例1~3では、上述した任意の例に係る冷却装置1を採用することができる。
図9に示す具体例1では、用品8が、衣服であり、より具体的には上半身用衣服(トップス)である。図9(a)は、冷却用具7を前側から見た様子を示しており、図9(b)は、冷却用具7を後側から見た様子を示している。冷却装置1の本体部1Bは、上半身用衣服8のうち、ユーザの背中に当てられるように構成された部分(後身頃)における、ユーザ側の面に、取り付けられている。ただし、冷却装置1の本体部1Bは、上半身用衣服8のうち、任意の部分に取り付けられてよい。
図10に示す具体例2では、用品8が、衣服であり、より具体的には腹巻である。図10(a)は、冷却用具7をユーザの胴体の周りに巻いた様子を示しており、図10(b)は、図10(a)の状態から冷却用具7を開いて冷却用具7の一部をユーザの胴体から離した様子を示している。冷却装置1の本体部1Bは、腹巻8における、ユーザ側の面に、取り付けられている。
図11に示す具体例3では、用品8が、椅子であり、より具体的にはベビーカーである。冷却装置1の本体部1Bは、ベビーカー8のうち、ユーザの背中及び頭部を支持するように構成された部分(背もたれ)における、ユーザ側の面に、取り付けられている。ただし、冷却装置1の本体部1Bは、ベビーカー8のうち、ユーザの臀部及び脚部を支持するように構成された部分(座部)に取り付けられてもよい。
図9及び図10の各例において、用品8は、発熱面側ファン231と対向する位置に、貫通穴8aを有している。
冷却装置1は、外気を取り入れずに用品8の内部を冷却するように構成されてもよい。この場合、用品8は、例えば、宇宙服、消防用防具、ウィルス感染防護服等の密閉式の用品であってもよい。
本発明の冷却装置1の冷却性能を確認するために、実験を行ったので、説明する。
熱交換装置1の実施例1~5、比較例1~5を試作した。
実施例1と比較例1~2とは、図5において多孔質体4を除いた構造を有しており、冷却面側放熱フィン28bと冷却面側ファン232と多孔質体4とを有していなかった。実施例2~3と比較例3~4とは、図5の構造を有しており、冷却面側放熱フィン28bと冷却面側ファン232とを有していなかったとともに、多孔質体4(熱伝導部41のみ)を有していた。実施例4~5と比較例5とは、図1において多孔質体4のうちの保持部42を除いた構造を有しており、冷却面側放熱フィン28bと冷却面側ファン232とを有していたとともに、多孔質体4(熱伝導部41のみ)を有していた。
各実施例及び各比較例において、ペルチェ素子発熱面温度センサー31は、熱電対から構成されていた。
多孔質体4を備えた実施例2~5及び比較例3~5において、多孔質体4(ひいては熱伝導部41)は、連通気泡型であり、具体的には、株式会社イノアックコーポレーション製のポリウレタン発泡体であるCFH-13であった。CFH-13は、見かけ密度が30kg/mであり、セル数が13個/25mmである。CFH-13は、厚さ10mmのサンプルを用いて風速1m/secで測定した時の圧力損失が1mmH2Oであり、良好な通気性を有している。
実施例2~3、比較例3~4では、多孔質体4の寸法は、縦220mm×横300mm×厚み5mmであった。実施例4~5、比較例5では、多孔質体4の寸法は、縦220mm×横300mm×厚み30mmであった。
多孔質体4を備えた実施例2~5及び比較例3~5において、多孔質体4の第2面4bの上には、仕切板27が配置されていた。仕切板27は、アクリル樹脂からなる非多孔質体で構成されており、寸法は150mm×150mm×1mmであり、中央に38mm×38mmの四角形の貫通穴を有していた。仕切板27の貫通穴の内周側には、四角形のペルチェ素子21が配置されていた。
各実施例及び各比較例において、発熱面側ファン231は、ペルチェ素子21とは反対側に向かって送風するようにされていた。
コントローラ22は、マイクロコンピューターを含んでいた。
実施例1~5において、冷却装置1は、基本的に、図2のフローチャートに沿って動作するように構成されており、すなわち、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するように構成されていた。所定第1閾値H1は、40℃とした。ただし、実施例1~3は、冷却面側ファン232を有していなかったため、冷却面側ファン232の通電制御(ステップS3、S5)は行わなかった。実施例1~2、4~5では、発熱面側ファン231を常に定速で回転させた(動作電圧は、1.5V)。一方、実施例3では、通常時は、発熱面側ファン231が一定速度で回転する(動作電圧は、1.5V)とともに、ステップS5において、発熱面側ファン231がより高速で回転する(動作電圧は、3V)ように、発熱面側ファン231の回転制御をした。
比較例1~5は、ペルチェ素子発熱面温度センサー31により感知された第1温度T1に基づいてペルチェ素子21の通電量を制御するようには構成されておらず、第1温度T1に依らずペルチェ素子21を常に通電させた。比較例1、3~5では、発熱面側ファン231を常に定速で回転させた(動作電圧は、1.5V)。一方、比較例2では、通常時は、発熱面側ファン231が一定速度で回転する(動作電圧は、1.5V)とともに、第1温度T1が所定第1閾値H1を超えたときに、発熱面側ファン231がより高速で回転する(動作電圧は、3V)ように、発熱面側ファン231の回転制御をした。
冷却面側ファン232を備えた実施例4~5と比較例5とにおいては、冷却面側ファン232を常に定速で回転させた(動作電圧は、1.5V)。
各実施例及び各比較例において、ペルチェ素子21の動作電圧は3Vであり、実験中、電流は0.6±0.02Aで安定に流れていた。
各実施例及び各比較例の実験においては、ペルチェ素子21の冷却面21a側の温度を、スイッチ25をONにしてから10分後、1時間後、2時間後、4時間後のそれぞれにおいて、熱電対からなる温度計により測定した。その結果を以下の表1に示す。表1には、測定開始時の温度を基準に、変化した温度を示している。
実施例1~4、比較例1~5の実験では、室温を30℃に空調して、400mmx400mmx100mmの段ボール箱の上面の中央に温度計を配置し、その上に各例の本体部1Bを配置した。多孔質体4を備えない実施例1と比較例1と比較例2とでは、長さ10cmの5mm角の棒2本を間隔35mmで段ボール中央の熱電対を挟むように平行に段ボール箱の上に置き、それにより、ペルチェ素子21の冷却面21aを温度計から上方に5mm離した。実施例1~4、比較例1~5の実験において、温度計により測定された、測定開始時の温度は、室温と同じ30℃であった。
実施例5の実験では、冷却装置1を取り付けたエアコンジャケットをマネキンに着せた。マネキンは、最低30℃から最高35℃まで変動する室内に置いた。実施例5の実験において、温度計により測定された、測定開始時の温度は、32℃であった。
Figure 2022126516000002
表1の結果からわかるように、実施例1~5は、比較例1~5よりも、冷却性能が高かった。
本発明の冷却装置及び冷却用具は、人体を冷却するために好適に利用できるものである。
1 冷却装置
1B 本体部
21 ペルチェ素子
21a 冷却面
21b 発熱面
22 コントローラ
231 発熱面側ファン
232 冷却面側ファン
23a ファンガード
24 バッテリー
25 スイッチ
26 動作ランプ
27 仕切板
28a 発熱面側放熱フィン
28b 冷却面側放熱フィン
29 配線
31 ペルチェ素子発熱面温度センサー(温度センサー)
32 ペルチェ素子冷却面温度センサー(温度センサー)
33 コントローラ温度センサー(温度センサー)
34 多孔質体温度センサー(温度センサー)
35 環境温度センサー(温度センサー)
4 多孔質体
4a 第1面
4b 第2面
4c 収容穴
41 熱伝導部
41a、41b 熱伝導部層
411 貫通穴
411a 貫通穴における第1面側の開放端面
42 保持部
7 冷却用具
8 用品
8a 貫通穴
8b 収容穴
TD 厚み方向
SD 面方向
H 人体

Claims (10)

  1. ペルチェ素子と、
    前記ペルチェ素子の発熱面側に配置された、温度センサーと、
    前記温度センサーにより感知された温度に基づいて前記ペルチェ素子の通電量を制御するように構成された、コントローラと、
    を備え、
    前記ペルチェ素子の冷却面が人体に向けられた状態で使用されるように構成されている、冷却装置。
  2. 前記コントローラは、前記温度センサーにより感知された温度が所定閾値を超えたときに前記ペルチェ素子の通電を停止するように構成されている、請求項1に記載の冷却装置。
  3. 前記ペルチェ素子の発熱面側に配置された、発熱面側ファンを、さらに備え、
    前記発熱面側ファンは、前記ペルチェ素子とは反対側あるいは前記ペルチェ素子側に向けて送風するように構成されており、
    前記コントローラは、前記温度センサーにより感知された温度が所定閾値を超えたときに前記ペルチェ素子の通電を停止するとともに前記発熱面側ファンの通電を継続するように構成されている、請求項1又は2に記載の冷却装置。
  4. 連通気泡型の多孔質体をさらに備えた、請求項1~3のいずれか一項に記載の冷却装置。
  5. 前記多孔質体は、高分子材料から構成されている、請求項4に記載の冷却装置。
  6. 前記多孔質体は、繊維から構成されている、請求項4又は5に記載の冷却装置。
  7. 前記ペルチェ素子の冷却面側に配置された、冷却面側ファンを、さらに備えた、請求項1~6のいずれか一項に記載の冷却装置。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の冷却装置と、
    人体に対して使用されるように構成された用品と、
    を備えた、冷却用具。
  9. 前記用品は、衣服又は帽子である、請求項8に記載の冷却用具。
  10. 前記用品は、椅子又は寝具である、請求項8に記載の冷却用具。
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