JPH09296319A - ペルチェ素子を用いた冷暖房帽子 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 帽子に冷暖房機能を付加して酷暑・極寒など
の過酷な気候環境の中にあっても明晰な頭脳の働きを維
持するペルチェ素子を用いた冷暖房帽子を提供する。 【構成】帽子内張り（１）の上に、伝熱板（２）を乗
せ、その上にペルチェ素子（３）を固着し、電気的に制
御板（５）を接続し、更に、ペルチェ素子（３）の上に
放熱板（４）を固着して、伝熱板（２）と放熱板（４）
の間にペルチェ素子（３）を囲って通す素子孔（１０
ａ）を持つ帽子外覆（１０）を設け、重ね合わせて、一
体の帽子とし、電源部として２次電池（８）及び太陽電
池セル（９）を設けて、制御板（５）に接続し、冷暖切
替スイッチ（６）により冷却または暖房を選択し温度セ
ンサー（７）により伝熱板（２）の温度をセンシングし
つつ適切な温度に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、外出時やスポーツや
仕事でかぶる帽子による頭部の冷暖房に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来、帽子は、頭部への直射日光をさけ
る目的、あるいは頭部の保護目的に活用されており、他
の機能を付加して使用することは希であり、ホビーとし
て、帽子に小型の扇風機を取り付けて送風を行うものが
利用されることがあった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】近年、都市化の進展に
より、緑地が減少し、真夏などは、直射日光に都市の輻
射熱も加わって、高温多湿な日本の風土では、大変、暑
く感じられることから、夏期の営業社員の外商活動など
で、頭部が過熱されると、暑さのため集中力が低下し、
注意力を欠いたり、創造的思考を減退し、業績に大いに
影響する。また、ゴルフや他の屋外スポーツが仕事の一
環として、あるいはレジャーとして盛んに行われるよう
になったが、時間的な余裕の無さから、過酷な環境で行
われることも多く、精神的な安定度や頭のめぐりが結果
に大きく影響する。本発明は、これらの課題を解決し、
過酷な気候環境の中でも明晰な頭脳の働きを維持するた
めになされたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】熱伝導性の良い帽子内張
り（１）の上に、熱伝導性の良い伝熱板（２）を乗せ、
その上にペルチェ素子（３）を固着し、電気的に制御板
（５）を接続し、更に、ペルチェ素子（３）の上に放熱
板（４）を固着して、伝熱板（２）と放熱板（４）の間
にペルチェ素子（３）を囲って通す素子孔（１０ａ）を
持つ断熱効果の高い帽子外覆（１０）を設け、重ね合わ
せて、一体の帽子とする。放熱板（４）の上部にフレキ
シブルな太陽電池セル（９）を取り付ける。電源部とし
て２次電池（８）及び太陽電池セル（９）を制御板
（５）に接続する。制御板（５）内に２次電池（８）及
び太陽電池セル（９）の充放電回路、及び、ペルチェ素
子（３）の制御回路を設け、冷暖切替スイッチ（６）に
より冷却または暖房を選択し、温度センサー（７）によ
り伝熱板（２）の温度をセンシングしつつ適切な温度に
制御するようにする。ペルチェ素子（３）は、電流方向
の反転切替によって、同一素子面の冷却または、加熱を
行うことが出来る素子であることから、冷暖切替スイッ
チ（６）の操作により伝熱板（２）を冷却または加熱
し、帽子内張り（１）を介して頭部の冷暖房を行う。本
発明は、以上の構成よりなるペルチェ素子を用いた冷暖
房帽子である。

【０００５】

【作用】本発明を使用するとき、気候環境に応じて、帽
子を着用する人が、冷暖切替スイッチ（６）により、任
意に冷却・暖房の設定を行うことが出来る。２次電池
（８）と太陽電池セル（９）により、太陽光があれば随
時充電がなされ、電源部が小形軽量化できる。夏期の猛
暑の中にあっても、頭部をクールにすることが出来、ま
た、極寒の中にあっても頭部をホットに維持でき、過酷
な気候条件の中において、明晰に頭脳を働かせる得る温
度環境を提供できる。

【０００６】

【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。ネ
ット状の通気性・熱伝導性の良い帽子内張り（１）の上
に、銅箔又はアルミ箔を素材とする熱伝導性の良い伝熱
板（２）を乗せ、その上にペルチェ素子（３）を固着
し、温度センサー（７）を取り付け、制御板（５）を設
けて電気的に、ペルチェ素子（３）と温度センサー
（７）を接続し、ペルチェ素子（３）の上部に銅箔又は
アルミ箔を素材とする熱伝導性の良い放熱板（４）を固
着して、伝熱板（２）と放熱板（４）の間にペルチェ素
子（３）を囲って通す素子孔（１０ａ）を持つ断熱効果
の高い布素材またはレザー素材または樹脂素材の帽子外
覆（１０）を設け、重ね合わせて、一体の帽子とする。
また、帽子外覆（１０）は高強度の素材を用いヘルメッ
トとすることもできる。放熱板（４）の上部に屈曲可能
なフレキシブル太陽電池セル（９）を取り付け、帽子前
部に２次電池（８）を取り付ける。電源部として２次電
池（８）及び太陽電池セル（９）を制御板（５）に接続
する。制御板（５）内に２次電池（８）及び太陽電池セ
ル（９）の充放電回路、及び、ペルチェ素子（３）の制
御回路を設け、冷暖切替スイッチ（６）により冷却また
は暖房を切替選択出来るようにして、温度センサー
（７）により伝熱板（２）の温度をセンシングしつつ適
切な温度に制御するよう構成する。帽子内張り（１）と
箔素材の伝熱板（２）及び箔素材の放熱板（４）並びに
フレキシブル太陽電池セル（９）など屈曲可能な素材を
用いることによって、帽子外覆（１０）の形状に沿って
一体の帽子とする。

【０００７】

【発明の効果】夏期の猛暑の中にあっても、頭部をクー
ルにすることが出来、また、極寒の中にあっても頭部を
ホットに維持でき、過酷な気候条件の中において、明晰
に頭脳を働かせる得る温度環境を提供できる。真夏の日
中など、ゴルフや他のスポーツで冷静なプレーが出来
る。真夏の日中など、営業社員の外歩きに、頭部をクー
ルにする事で仕事への集中力を持続できる。帽子外覆
（１０）を高強度の素材を用いヘルメットとし、ヘルメ
ット内の冷暖房が出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の一例を示す概要分解斜視図

【符号の説明】

１ 帽子内張り ２ 伝熱板 ３ ペルチェ素子 ４ 放熱板 ５ 制御板 ６ 冷暖切替スイッチ ７ 温度センサー ８ ２次電池 ９ 太陽電池セル １０ 帽子外覆 １０ａ 素子孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】帽子内張りの上に、伝熱板を乗せ、その上
   にペルチェ素子を固着し、ペルチェ素子の上に放熱板を
   固着して、伝熱板と放熱板の間にペルチェ素子を囲って
   帽子外覆を設け、電源部を設け、冷暖切替スイッチを設
   け、制御板を介してペルチェ素子に接続したことを特徴
   とするペルチェ素子を用いた冷暖房帽子。
2. 【請求項２】電源部として、２次電池と、太陽電池セル
   を設け、制御板を介して接続し、充放電を可能とした請
   求項１のペルチェ素子を用いた冷暖房帽子