JP2022126126A - 印刷システム、サーバー、および印刷システムの制御方法 - Google Patents

印刷システム、サーバー、および印刷システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コンテンツの印刷前に印刷装置を印刷可能な状態にすることが可能な印刷システム、サーバー、および印刷システムの制御方法を提供する。【解決手段】印刷システム100は、ユーザーによって指定されたコンテンツを配信するサーバー1と、サーバー1とネットワークNWを介して接続され、サーバー1から配信されたコンテンツを印刷媒体に印刷する印刷装置3と、を備え、印刷装置3は、コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知する解析部および印刷装置検知部と、検知結果をメンテナンス情報としてサーバー1に送信する印刷装置通信部と、を備え、サーバー1は、メンテナンス情報を受信するサーバー通信部と、受信したメンテナンス情報に基づいて印刷装置3を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行うサーバー制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、印刷システム、サーバー、および印刷システムの制御方法に関する。
従来、特許文献1に示すように、ユーザーのニーズに合わせて個別編集されたパーソナル新聞データを、ネットワークを介して売店のプリンターに印刷出力するシステムが知られている。
特開2002-298017号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムでは、印刷品質等に関する問題がプリンターに生じた場合には、印刷を実行してからそれに気づくことになり、事前に適切な処理を行うための構成は開示されていない。つまり、事後的にプリンターのメンテナンスを行って、印刷を再実行せざるを得ない状況になっている。
印刷システムは、ユーザーによって指定されたコンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーとネットワークを介して接続され、前記サーバーから配信された前記コンテンツを印刷媒体に印刷する印刷装置と、を備えた印刷システムであって、前記印刷装置は、前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知する検知部と、前記検知部による検知結果を前記サーバーに送信する送信部と、を備え、前記サーバーは、前記検知結果を受信する受信部と、前記受信部で受信した前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行う制御部と、を備える。
サーバーは、ユーザーによって指定されたコンテンツを、ネットワークを介して接続された印刷装置に配信して、前記印刷装置に前記コンテンツの印刷を行わせるサーバーであって、前記印刷装置が前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知した検知結果を、前記印刷装置から受信する受信部と、前記受信部で受信した前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行う制御部と、を備える。
印刷システムの制御方法は、ユーザーによって指定されたコンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーとネットワークを介して接続され、前記サーバーから配信された前記コンテンツを印刷媒体に印刷する印刷装置と、を備えた印刷システムの制御方法であって、前記印刷装置により、前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知し、前記印刷装置により、検知結果を前記サーバーに送信し、前記サーバーにより、前記検知結果を受信し、前記サーバーにより、前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行う。
印刷システムのシステム構成図。 サーバーのハードウェア構成を示すブロック図。 携帯端末のハードウェア構成を示すブロック図。 印刷装置のハードウェア構成を示すブロック図。 印刷機構の一部およびメンテナンス機構の模式図。 コンテンツを配信する際の印刷システムの動作を示すフローチャート。 コンテンツを配信する際の印刷システムの動作を示すフローチャート。 印刷装置の印刷前処理の動作を示すフローチャート。 サーバーのメンテナンス判定処理の動作を示すフローチャート。 メンテナンス判定処理で用いられる吸引強度テーブルを示す図。
以下、本実施形態に係る印刷システム100について、添付図面を参照して説明する。
図1は、印刷システム100のシステム構成図である。
印刷システム100は、サーバー1と、端末装置としての携帯端末2と、印刷装置3と、を備える。サーバー1、携帯端末2および印刷装置3は、ネットワークNWを介して接続される。また、ネットワークNWは、本実施形態ではインターネット通信網を想定しているが、LAN等のネットワーク回線であってもよい。
なお、同図では、1台のサーバー1に対して、携帯端末2および印刷装置3がそれぞれ1台ずつ接続された例を示しているが、1台のサーバー1に対して、携帯端末2および印刷装置3がそれぞれ複数台接続される構成でもよい。また、携帯端末2は、パーソナルコンピューター等であってもよい。
本実施形態において、印刷装置3は、ノズルから液体を吐出して印刷を行うインクジェット方式のプリンターを想定している。また、印刷装置3は、印刷機能のみを有するプリンターであってもよいし、印刷機能以外にコピー機能やスキャナー機能を有する複合機であってもよい。
印刷システム100において、印刷装置3は、ユーザー側、即ちユーザーの自宅等に設置される。また、携帯端末2は、スマートフォンやタブレット端末等、ユーザーに携帯されて利用される端末である。一方、サーバー1は、印刷装置3へのコンテンツの配信やメンテナンスサービスを提供するサービス提供者側の装置である。サーバー1は、ニュースやコラム等、配信可能な複数のコンテンツの中から、携帯端末2を通じてユーザーに指定されたコンテンツを印刷装置3に配信する。また、印刷装置3は、サーバー1から配信されたコンテンツを印刷媒体に印刷する。
次に、図2~図4を参照し、サーバー1、携帯端末2、および印刷装置3のハードウェア構成について説明する。
図2は、サーバー1のハードウェア構成を示すブロック図である。サーバー1は、サーバー制御部11と、サーバー通信部12と、サーバー記憶部13と、を備える。
サーバー制御部11は、CPU等のプロセッサー、ROMおよびRAM等を含み、サーバー1内の各部を制御する。サーバー通信部12は、ネットワークNWを介して、携帯端末2および印刷装置3と通信する。サーバー通信部12は、受信部に相当するものであり、例えば、印刷装置3のメンテナンスに関するメンテナンス情報を印刷装置3から受信する。
サーバー記憶部13は、例えばHDDであり、OS13a、サーバー側制御プログラム13b、およびデータベース13c等を記憶する。OS13aは、各種アプリケーションプログラムを動作させるための基本ソフトウェアである。サーバー側制御プログラム13bは、ユーザーによって指定されたコンテンツを所定の時刻に配信するとともに、印刷装置3のメンテナンスを行うためのアプリケーションプログラムである。サーバー制御部11は、このサーバー側制御プログラム13bを用いて、ユーザーによって指定されたコンテンツの配信を制御する。また、サーバー制御部11は、このサーバー側制御プログラム13bを用いて、印刷装置3からメンテナンス情報を取得し、取得したメンテナンス情報に基づいて、印刷装置3のメンテナンスに関するメンテナンス制御、すなわち印刷装置3を印刷可能な状態とするための制御を実行する。なお、サーバー制御部11は、制御部に相当し、サーバー記憶部13は、記憶部に相当する。
データベース13cは、ユーザーにより指定されたコンテンツやその配信時刻等を含むコンテンツ情報、および印刷装置3から送信されたメンテナンス情報を記憶する。印刷装置3から取得されたメンテナンス情報は、データベース13cに蓄積して記憶される。なお、データベース13cに記憶されるメンテナンス情報は、コンテンツの印刷に先立って印刷装置3から取得されるが、予め定められた時刻に取得するようにしてもよい。また、データベース13cは、携帯端末2のアドレスと印刷装置3のアドレスとを紐づけた印刷装置テーブルを記憶している。
サーバー制御部11は、サーバー側制御プログラム13bによって実現される機能ブロックとして、分析部11aを備えている。分析部11aは、データベース13cに蓄積したメンテナンス情報を分析し、以降のメンテナンス処理を逐次改善する。
図3は、携帯端末2のハードウェア構成を示すブロック図である。
携帯端末2は、携帯端末制御部21と、携帯端末操作部22と、携帯端末表示部23と、携帯端末通信部24と、携帯端末記憶部25と、を備える。
携帯端末制御部21は、CPU等のプロセッサー、ROMおよびRAM等を含み、携帯端末2内の各部を制御する。携帯端末操作部22は、例えばタッチパネルであり、コンテンツおよびその配信時刻の指定や、印刷装置3のメンテンナンスに関する操作を受け付ける。携帯端末表示部23は、例えば液晶ディスプレーであり、サーバー1から受信したメッセージ等、各種情報を表示する。携帯端末通信部24は、ネットワークNWを介して、サーバー1および印刷装置3と通信を行う。
携帯端末記憶部25は、例えばフラッシュメモリーであり、OS25aおよび設定プログラム25b等を記憶する。OS25aは、各種アプリケーションプログラムを動作させるための基本ソフトウェアである。設定プログラム25bは、コンテンツの配信や印刷装置3のメンテナンスに関して、各種設定や情報表示を行うためのアプリケーションプログラムである。携帯端末制御部21は、この設定プログラム25bを用いて、ユーザーから、配信すべきコンテンツや配信時刻の指定を受け付け、これらの情報を含むコンテンツ情報を、携帯端末通信部24からサーバー1に送信する。
図4は、印刷装置3のハードウェア構成を示すブロック図である。
印刷装置3は、印刷装置制御部31と、印刷装置操作部32と、印刷装置表示部33と、印刷機構34と、メンテナンス機構35と、印刷装置通信部36と、印刷装置記憶部37と、印刷装置検知部38と、を備える。
印刷装置制御部31は、CPU等のプロセッサー、ROMおよびRAM等を含み、印刷装置3内の各部を制御する。印刷装置操作部32は、例えばタッチパネルや各種ボタンで構成され、ユーザーによる各種操作を受け付ける。印刷装置表示部33は、例えば液晶ディスプレーであり、後述するインク供給部42のインク残量やメンテナンスボックス58の空き容量に関する情報、印刷装置3のステータス、サーバー1から受信したメッセージ等、各種情報を表示する。
印刷機構34は、コピー用紙等の印刷媒体に、液体であるインクを吐出して印刷を行う機構である。印刷機構34には、インクジェット方式の印刷ヘッド44(図5参照)、印刷ヘッド44を駆動するヘッド駆動機構、および、印刷媒体を搬送する印刷媒体搬送機構等が含まれる。メンテナンス機構35は、印刷ヘッド44のメンテナンス処理を行うための機構である。
図5は、印刷機構34の一部およびメンテナンス機構35を示す模式図である。
印刷装置3は、印刷機構34の一部として、矢印Xで示す主走査方向に往復移動可能なキャリッジ41と、キャリッジ41に搭載され、キャリッジ41の移動に伴って印刷媒体にインクを吐出する印刷ヘッド44と、を備える。
本実施形態において、キャリッジ41には、印刷ヘッド44に供給するインクを貯留した4色のインク供給部42が搭載されている。インク供給部42は、例えばインクカートリッジであり、シアンのインクを貯留したシアンインクカートリッジ42aと、ブラックのインクを貯留したブラックインクカートリッジ42bと、イエローのインクを貯留したイエローインクカートリッジ42cと、マゼンタのインクを貯留したマゼンタインクカートリッジ42dと、が含まれる。なお、キャリッジ41に、インクカートリッジを搭載するのではなく、別の場所に配置されたインクカートリッジ、インクパック、およびインクタンクからインクチューブを介して、印刷ヘッド44にインクを供給する構成でもよい。また、インクが4色である必要はなく、例えば1色の構成でも6色の構成でもよい。
印刷ヘッド44には、インクを吐出するノズルとして、多数のインクノズル46が設けられている。インクノズル46は、印刷ヘッド44の下面45、すなわちノズル孔形成面に、複数のノズル列として配置される。インクノズル46には、シアンインクカートリッジ42aから供給されたインクを吐出するシアンノズル列46aと、ブラックインクカートリッジ42bから供給されたインクを吐出するブラックノズル列46bと、イエローインクカートリッジ42cから供給されたインクを吐出するイエローノズル列46cと、マゼンタインクカートリッジ42dから供給されたインクを吐出するマゼンタノズル列46dと、が含まれる。
印刷ヘッド44は、ピエゾ素子を用いて構成されるアクチュエーターの駆動によって、インク供給部42から供給されたインクが充填されたキャビティー内の圧力を変化させることにより、キャビティーに連通するインクノズル46からインクを吐出する。
以上の構成により、印刷装置3は、印刷媒体搬送機構によって印刷媒体を、主走査方向と直交する副走査方向に搬送する搬送動作と、キャリッジ41を主走査方向に往復移動させつつ印刷ヘッド44からインクを吐出する印刷動作と、を行うことにより、印刷媒体に画像を形成する。一方、印刷装置3は、印刷動作を行わない待機状態においては、印刷ヘッド44がホームポジションに位置するように、キャリッジ41を移動させる。図5は、印刷ヘッド44がホームポジションに位置した状態を示している。ホームポジションに位置する印刷ヘッド44の直下には、キャッピング装置51が配置されている。
印刷装置3は、メンテナンス機構35として、キャッピング装置51と、メンテナンスボックス58と、を備える。キャッピング装置51には、上面が開口した箱状のキャップ本体52と、キャップ本体52から排出されたインクの流路となる廃インクチューブ56と、インクを吸引する吸引ポンプ57と、が含まれる。キャップ本体52は、弾性部材により枠体が構成され、キャップ本体52の内部空間は、印刷ヘッド44を収納するヘッド収納空間53となっている。キャップ本体52は、不図示の昇降装置により昇降可能に構成され、上昇位置において、ヘッド収納空間53に印刷ヘッド44が収納される。
キャップ本体52の下面54には、下面54を貫通する排出孔55が形成されている。排出孔55から排出されたインクは、廃インクチューブ56を介して、メンテナンスボックス58に貯留される。
印刷装置3は、上記のようなキャッピング装置51を利用して、吐出不良の予防や吐出不良時の対応としてメンテナンス処理を行うことができる。本実施形態において、印刷装置3は、メンテナンス処理として、印刷に先立って行われるフラッシング処理と、吐出不良時に行われる吸引処理とを実行可能である。メンテナンス処理におけるフラッシング処理および吸引処理の順序、処理時間、繰り返し回数等は、予め定められたシーケンスに基づくものとする。なお、吐出不良とは、インクノズル46の目詰まりを指すが、このほかにインクノズル46から吐出されるインクが印刷媒体に着弾する着弾位置のずれ、インクノズル46から吐出されるインク量の許容範囲を超える増大または減少を含んでもよい。
フラッシング処理は、例えば、印刷の開始前に行われる印刷開始前フラッシングであり、ヘッド収納空間53に印刷ヘッド44が収納されていない状態で、インクノズル46からキャップ本体52にインクの捨て吐出を行う処理である。ヘッド収納空間53に溜まったインクは、吸引ポンプ57の吸引により、排出孔55および廃インクチューブ56を介して、メンテナンスボックス58に排出される。このように、フラッシング処理を行うことで、インクノズル46の内部や、インク供給部42からインクノズル46までのインク供給経路の内部において、インクの増粘等による吐出不良を解消することができる。
一方、吸引処理は、ヘッド収納空間53に印刷ヘッド44が収納されている状態で、インクノズル46の内部に溜まっているインクを吸引する処理であり、インクノズル46のクリーニングに相当する。ヘッド収納空間53に印刷ヘッド44が収納されている状態で、吸引ポンプ57が駆動されると、インクノズル46から空気が吸い出される。これにより、インクノズル46の内部が負圧状態となり、インクノズル46の内部に溜まっているインクが強制的に吸引される。また、吸引処理では、吸引回数、吸引量、吸引速度等によって吸引強度を変更することができる。本実施形態では、吐出不良の程度に応じて、吸引強度1~4の4種類から吸引強度を選択可能になっている。吸引処理は、ユーザーが印刷装置操作部32を操作して実行を指示した場合、またはサーバー1から自動メンテナンスとして実行が指示された場合に実行される。
図4に戻って、印刷装置通信部36は、ネットワークNWを介して、サーバー1および携帯端末2と通信を行う。印刷装置通信部36は、送信部に相当するものであり、例えば、メンテナンス情報をサーバー1に送信する。
印刷装置記憶部37は、例えばフラッシュメモリーであり、ファームウェア37a等を記憶する。ファームウェア37aは、印刷装置3を制御するための制御プログラムである。印刷装置制御部31は、このファームウェア37aを用いて、サーバー1および携帯端末2との通信制御や、印刷機構34およびメンテナンス機構35の制御等を行う。
印刷装置検知部38は、複数のセンサーを備えて構成され、印刷媒体の有無や、インク供給部42の状態、メンテナンスボックス58の状態等を検知し、検知結果を印刷装置制御部31に出力する。これらのセンサーは、例えば、光学センサーで構成され得るが、光学センサー以外のセンサーで実現することも可能である。
また、印刷装置制御部31は、ファームウェア37aによって実現される機能ブロックとして、解析部31aを備えている。解析部31aは、印刷ヘッド44のインクノズル46毎に、フラッシング処理を行っているときにピエゾ素子に生じる逆起電力の波形を解析することで、インクノズル46の吐出状態、すなわち吐出不良の有無を検知することができる。
印刷装置検知部38による各種検知や、解析部31aによる吐出状態の検知は、例えば、コンテンツの印刷に先立って行われ、これらの検知結果が、上述したメンテナンス情報としてサーバー1に送信される。つまり、印刷装置検知部38および解析部31aは、コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知する検知部に相当する。
次に、印刷システム100の動作について説明する。ユーザーは、携帯端末2に記憶されている設定プログラム25bを用いて、サーバー1が配信可能な様々なコンテンツの中から所望のコンテンツを指定可能であるとともに、コンテンツが配信される配信時刻を指定することができる。指定可能なコンテンツとしては、ニュースやコラムがあり、ユーザーは、様々なニュースの分野の中から所望の分野を指定したり、様々なコラムの中から所望のコラムを指定することができる。ユーザーによって指定されたコンテンツに関するコンテンツ情報は、サーバー1に送信されて、データベース13cに記憶される。そして、これ以降、サーバー1のサーバー側制御プログラム13bに従ってコンテンツの配信が管理される。サーバー1は、コンテンツ情報で指定された時刻になると、各種コンテンツの素材が蓄積されている図示しないコンテンツデータベースから、ユーザーによって指定されたコンテンツを取得して、ユーザーの印刷装置3に配信する。印刷装置3は、配信された情報を印刷する。なお、コンテンツデータベースは、サーバー記憶部13に記憶されていてもよい。
図6Aおよび図6Bは、コンテンツを配信する際の印刷システム100の動作を示すフローチャートである。
まず、ユーザーは、携帯端末2で設定プログラム25bを起動する。このプログラムを起動すると、携帯端末2の携帯端末表示部23には、ユーザーの入力操作を受け付ける入力画面が表示され、ユーザーは、この入力画面を通して、配信を希望するコンテンツやその配信時刻等を指定することができる。
図6Aに示すように、携帯端末2の携帯端末制御部21は、これらのコンテンツに関するコンテンツ情報の入力を、携帯端末操作部22によって受け付け(ステップS101)、受け付けたコンテンツ情報を、携帯端末通信部24によってサーバー1に送信する(ステップS102)。
サーバー1のサーバー制御部11は、携帯端末2からのコンテンツ情報をサーバー通信部12によって受信し、送信元の携帯端末2のアドレスに紐づけられた印刷装置3のアドレスに対応付けてサーバー記憶部13のデータベース13cに記憶する(ステップS103)。その後、サーバー制御部11は、コンテンツ情報で指定された配信時刻になったか否かを判断し(ステップS104)、配信時刻になっていない場合には、配信時刻になるまで待機する。指定された配信時刻になった場合には、サーバー制御部11は、上述したコンテンツデータベースから、コンテンツ情報で指定された分野のニュースやコラム等のコンテンツを取得して、これらのコンテンツを印刷するための印刷データを生成する(ステップS105)。サーバー1は、生成した印刷データと、この印刷データの印刷を指示する印刷命令とを、対応する印刷装置3にサーバー通信部12から送信する(ステップS106)。
印刷装置3の印刷装置制御部31は、印刷装置通信部36によってサーバー1から印刷命令を受信(ステップS107)すると、印刷に先立って印刷前処理(ステップS108)を実行する。
図7は、印刷装置3の印刷前処理を説明するためのフローチャートである。
まず、印刷装置3の印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38により、インクに関する検知を行う(ステップS201)。具体的には、印刷装置検知部38は、キャリッジ41にインク供給部42が取り付けられているか否かと、取り付けられているインク供給部42の各インクカートリッジに十分なインクが収容されているか否かとを検知する。そして、印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38の検知結果に基づいて、全色のインクがあるかどうか、即ち印刷装置3が印刷可能な状態であるかどうかを判断する(ステップS202)。少なくとも1つのインクにおいて、印刷が可能な状態ではない場合には、印刷装置制御部31は、インクが使用不可であることを示す情報と、使用不可のインクの色を示す情報とを、メンテナンス情報として印刷装置記憶部37に記憶する(ステップS203)。
続いて、印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38により、メンテナンスボックス58に関する検知を行う(ステップS204)。具体的には、印刷装置検知部38は、印刷装置3にメンテナンスボックス58が取り付けられているか否かを検知する。また、印刷装置制御部31は、例えばメンテナンスボックス58の使用履歴等に基づいて、取り付けられているメンテナンスボックス58に十分な空き容量があるかを判定する。印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38の検知結果、および印刷装置制御部31の判定結果に基づいて、メンテナンスボックス58が使用可能かどうか、即ち印刷装置3が印刷可能な状態であるかどうかを判断する(ステップS205)。メンテナンスボックス58が取り付けられていない、またはメンテナンスボックス58の空き容量が不十分である場合には、印刷装置制御部31は、メンテナンスボックス58が使用不可であることを示す情報を、メンテナンス情報として印刷装置記憶部37に記憶する(ステップS206)。
続いて、印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38により、印刷媒体に関する検知を行う(ステップS207)。印刷装置制御部31は、印刷装置3の印刷媒体搬送機構に印刷媒体の搬送命令を出力する。印刷装置3の印刷媒体搬送機構は、印刷媒体を搬送するために図示しないモーターを駆動する。その後、印刷装置検知部38は、印刷媒体が搬送されているか否かを検知する。印刷装置制御部31は、印刷装置検知部38の検知結果に基づいて、印刷媒体があるかどうか、即ち印刷装置3が印刷可能な状態であるかどうかを判断する(ステップS208)。印刷媒体が搬送されていない場合には、印刷装置制御部31は、印刷媒体がないことを示す情報を、メンテナンス情報として印刷装置記憶部37に記憶する(ステップS209)。
印刷装置制御部31は、これまでの検知結果に基づいて、印刷装置3による印刷が可能か否かを判断する(ステップS210)。そして、印刷装置制御部31は、印刷装置記憶部37に、インクの使用不可、メンテナンスボックス58の使用不可、もしくは印刷媒体なしのうち、少なくとも1つを示す情報が記憶されている場合は、印刷不可能と判定し、印刷装置記憶部37に印刷不可能であることを記憶して(ステップS216)、印刷前処理を終了する。一方、印刷装置制御部31は、印刷装置記憶部37に、インクの使用不可、メンテナンスボックス58の使用不可、もしくは印刷媒体なしのいずれを示す情報も記憶されていない場合は、印刷可能と判定する。
印刷装置制御部31は、印刷可能と判定した場合、印刷開始前フラッシングを実行する(ステップS211)。まず、印刷装置制御部31は、印刷ヘッド44のピエゾ素子に、インクの吐出に必要な電圧を印加する。この電圧の印加により、インクノズル46のインクには圧力振動が生じる。このインクの圧力振動は、ピエゾ素子に減衰振動、あるいは残留振動を生じさせ、ピエゾ素子に残留振動に基づく逆起電力が生じる。ピエゾ素子の残留振動の状態は、インクノズル46の状態により変化する。例えば、インクノズル46の詰まり、インクノズル46におけるインクの増粘、およびインクノズル46における気泡混入等が発生すると、ピエゾ素子の残留振動の振幅、周期、位相等が変化する。このため、解析部31aは、ピエゾ素子に生じる逆起電力の波形の振幅、周期、位相等を解析することにより、インクノズル46の吐出状態を判定できる。解析部31aは、インクノズル46の吐出状態をノズル毎に判定する。
解析部31aは、すべてのインクノズル46についてピエゾ素子に生じた逆起電力の波形を解析し(ステップS212)、解析結果を印刷装置制御部31に出力する。印刷装置制御部31は、解析部31aの解析結果に基づいて、すべてのインクノズル46が正常であるか否かを判断する(ステップS213)。印刷装置制御部31は、すべてのインクノズル46が正常であると判断した場合には、最終的な判断として印刷可能であることを印刷装置記憶部37に記憶して(ステップS214)、印刷前処理を終了する。
一方、印刷装置制御部31は、少なくとも1つのインクノズル46において吐出不良があると判断した場合には、吐出不良が生じたことを示す情報と、吐出不良のインクノズル46の数をインクの色毎に示す情報とを、メンテナンス情報として印刷装置記憶部37に記憶する(ステップS215)。そして、印刷装置制御部31は、最終的な判断として印刷不可能であることを印刷装置記憶部37に記憶して(ステップS216)、印刷前処理を終了する。
図6Aに戻って、印刷装置制御部31は、印刷装置記憶部37に記憶された情報に基づいて、印刷前処理(ステップS108)で最終的に印刷可能と判定されたか否かを判断する(ステップS109)。そして、印刷可能と判定された場合、印刷装置制御部31は、印刷機構34を制御して、サーバー1から送信された印刷データを印刷する(ステップS125)。
一方、印刷前処理(ステップS108)で最終的に印刷不可能と判定された場合、図6Bに示すように、印刷装置制御部31は、印刷を中断し(ステップS110)、サーバー1にメンテナンス情報を送信(ステップS111)する。上述したように、メンテナンス情報とは、印刷前処理において印刷装置記憶部37に記憶された各種情報であり、インクの使用不可、メンテナンスボックス58の使用不可、印刷媒体なし、吐出不良の発生等を示す情報である。
サーバー1のサーバー制御部11は、印刷装置3からのメンテナンス情報をサーバー通信部12によって受信し(ステップS112)、サーバー記憶部13のデータベース13cに記憶する。サーバー制御部11は、データベース13cに記憶したメンテナンス情報に基づいて、メンテナンス判定処理(ステップS113)を実行する。
図8は、サーバー1のメンテナンス判定処理を説明するためのフローチャートである。
まず、サーバー1のサーバー制御部11は、データベース13cに記憶したメンテナンス情報に基づいて、自動メンテナンスが可能か否かを判断する(ステップS301)。自動メンテナンスとは、ユーザーによる処置を伴わずにサーバー1の制御のみによって行うメンテナンス処理である。具体的には、データベース13cに記憶したメンテナンス情報に、インクの使用不可、メンテナンスボックス58の使用不可、もしくは印刷媒体なしの少なくとも1つを示す情報が含まれる場合に、サーバー制御部11は、自動メンテナンスは不可能と判定する。一方、メンテナンス情報に、上記の内容が含まれず、吐出不良の発生を示す情報と不良ノズルの数を示す情報のみが含まれる場合には、サーバー制御部11は、自動メンテナンスが可能と判定する。
自動メンテナンスが不可能と判定した場合、サーバー制御部11は、ユーザーに報知すべき情報の決定を行う。具体的には、サーバー制御部11は、メンテナンス情報に、インクの使用不可を示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS302)。そして、この情報が含まれている場合、サーバー制御部11は、インクを補充すべきであることを示す情報と、使用不可のインクの色を示す情報とを、判定結果としてデータベース13cに登録する(ステップS303)。
次に、サーバー制御部11は、メンテナンス情報に、メンテナンスボックス58の使用不可を示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS304)。そして、この情報が含まれている場合、サーバー制御部11は、メンテナンスボックス58を交換すべきであることを示す情報を、判定結果としてデータベース13cに登録する(ステップS305)。
次に、サーバー制御部11は、メンテナンス情報に、印刷媒体なしを示す情報が含まれているか否かを判断する(ステップS306)。そして、この情報が含まれている場合、サーバー制御部11は、印刷媒体を補充すべきであることを示す情報を、判定結果としてデータベース13cに登録し(ステップS307)、メンテナンス判定処理を終了する。
一方、自動メンテナンスが可能と判定した場合、サーバー制御部11は、自動メンテナンスとして印刷装置3に吸引処理を行わせる際の吸引強度を決定する。上述したように、吸引強度は、吐出不良となったインクノズル46の数に応じて決定される。具体的には、まず、サーバー制御部11は、1つの色のインクについて、不良率を算出する(ステップS308)。不良率は、その色のインクノズル46の総数に対する、吐出不良となったインクノズル46の数の割合である。次に、サーバー制御部11は、図9に示す吸引強度テーブルTaに基づいて、算出した不良率から吸引強度を選択する(ステップS309)。この吸引強度テーブルTaは、例えば、サーバー記憶部13に記憶されている。
サーバー制御部11は、吸引強度テーブルTaに基づいて、不良率が30%未満の場合には、吸引強度1を選択し、不良率が30%以上、50%未満の場合には、吸引強度1よりも強度が高い吸引強度2を選択する。また、不良率が50%以上、80%未満の場合には、吸引強度2よりも強度が高い吸引強度3を選択し、不良率が80%以上の場合には、吸引強度3よりも強度が高い吸引強度4を選択する。このように、吸引強度テーブルTaは、不良率が高くなるほど、吸引強度も高くなるように設定されている。なお、吸引強度テーブルTaにおいて、吸引強度1~4のそれぞれは、具体的な数値として記憶されている。
サーバー制御部11は、すべての色について吸引強度の選択が済んだか否かを判断し(ステップS310)、済んでいない場合には、次の色のインクについても、不良率の算出(ステップS308)と吸引強度の選択(ステップS309)とを行う。一方、すべての色について吸引強度の選択が済んだ場合には、サーバー制御部11は、色毎に選択された吸引強度のうち最も強度が高い吸引強度を自動メンテナンスでの吸引強度に決定し(ステップS311)、決定した吸引強度を判定結果としてデータベース13cに登録して、メンテナンス判定処理を終了する。
図6Bに戻って、サーバー制御部11は、データベース13cに記憶したメンテナンス情報に基づいて、自動メンテナンスが可能か否かを判断する(ステップS114)。そして、自動メンテナンスが可能である場合、サーバー制御部11は、印刷装置3に対するメンテナンス制御として、メンテナンス判定処理で決定した吸引強度を指定したうえで、吸引処理の実行を命令する制御情報を印刷装置3に送信する(ステップS115)。印刷装置3の印刷装置制御部31は、この制御情報を受信すると、指定された吸引強度で吸引処理を実行する(ステップS116)。サーバー制御部11は、印刷装置3に吸引処理を実行させた後、ステップS106に戻って、印刷装置3に印刷命令を再送信する。そして、印刷データの印刷(ステップS125)が完了するまで、フローチャートに従って上記の動作が繰り返される。
一方、自動メンテナンスが不可能の場合、サーバー制御部11は、メンテナンス判定処理でデータベース13cに登録した判定結果に基づいて、ユーザーに報知すべきメッセージを表すメッセージ情報を生成し、メンテナンス制御として、このメッセージ情報を携帯端末2および印刷装置3の双方に送信する(ステップS117)。メッセージ情報は、例えば、インク供給部42へのインクの補充を促すメッセージや、メンテナンスボックス58の交換を促すメッセージ、あるいは印刷媒体の補充を促すメッセージを表す情報であり、さらに、これらのメッセージの報知を携帯端末2および印刷装置3に行わせる制御情報としても機能する。なお、インク供給部42へのインクの補充を促すメッセージは、インク供給部42がインクカードリッジやインクパックのように交換が可能な構成の場合には、これらの交換を促すメッセージとすればよい。一方、インク供給部42がインクタンクのように交換が不可能な構成の場合には、インクタンク等へのインクの補充を促すメッセージとすればよい。
携帯端末2の携帯端末制御部21は、サーバー1からのメッセージ情報を、携帯端末通信部24によって受信する(ステップS118)。そして、携帯端末制御部21は、受信したメッセージ情報に応じたメッセージを携帯端末表示部23に表示させ(ステップS119)、印刷装置3を印刷可能とするための処置をユーザーに促す。ユーザーがこのメッセージを確認し、印刷装置3に対して必要な処置を行った後、携帯端末操作部22にて所定の操作を行うと、携帯端末制御部21は、処置が完了したことを示すメンテナンス完了情報を携帯端末通信部24からサーバー1に送信する(ステップS120)。
同様に、印刷装置3の印刷装置制御部31は、サーバー1からのメッセージ情報を、印刷装置通信部36によって受信する(ステップS121)。そして、印刷装置制御部31は、受信したメッセージ情報に応じたメッセージを印刷装置表示部33に表示させ(ステップS122)、印刷装置3を印刷可能とするための処置をユーザーに促す。ユーザーがこのメッセージを確認し、印刷装置3に対して必要な処置を行った後、印刷装置操作部32にて所定の操作を行うと、印刷装置制御部31は、処置が完了したことを示すメンテナンス完了情報を印刷装置通信部36からサーバー1に送信する(ステップS123)。このように、必要な処置を促すメッセージが、携帯端末2と印刷装置3の双方に表示されるため、ユーザーは、いずれか一方でメッセージを確認し、いずれか一方でメンテナンス完了情報を送信するための操作を行えばよい。
サーバー制御部11は、携帯端末2または印刷装置3からのメンテナンス完了情報をサーバー通信部12で受信すると(ステップS124)、ステップS106に戻り、印刷装置3に印刷命令を再送信する。そして、印刷データの印刷(ステップS125)が完了するまで、フローチャートに従って上記の動作が繰り返される。
図6Aに示すように、印刷装置制御部31は、印刷データの印刷(ステップS125)が完了すると、完了したことを示す印刷完了情報を印刷装置通信部36からサーバー1に送信する(ステップS126)。
サーバー制御部11は、サーバー通信部12によって印刷完了情報を受信すると(ステップS127)、分析部11aによって、印刷装置3から取得してデータベース13cに記憶したメンテナンス情報を分析する(ステップS128)。さらに、分析部11aは、この分析結果に基づいて、メンテナンス方法を更新する(ステップS129)。例えば、分析部11aは、最初の印刷命令を送信してから印刷が完了するまでに印刷装置3から受信した吐出不良に関するメンテナンス情報と、吐出不良への対処として行った吸引処理での吸引強度とに基づいて、図9に示した吸引強度テーブルTaを更新する。具体的には、分析部11aは、自動メンテナンスがより効率的に行われるように、吸引強度テーブルTaにおける吸引強度1~4の数値や、不良率の境界値を変更する。このとき、分析部11aは、過去の印刷時に取得したメンテナンス情報も加味した分析を行うことにより、より適切な吸引強度テーブルTaに更新することができる。これ以降、サーバー制御部11は、分析部11aの分析結果、すなわち更新された吸引強度テーブルTaに基づいて、印刷装置3に自動メンテナンスを行わせることにより、インクノズル46をより効率的にクリーニングすることが可能となる。
以上説明したように、本実施形態に係る印刷システム100によれば、印刷装置3とサーバー1の双方がネットワークNWを介して接続されており、サーバー1は、印刷装置3がコンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知した検知結果に応じて、印刷装置3を印刷可能とするためのメンテナンス制御を行う。このため、コンテンツの印刷前に印刷装置3を印刷可能な状態にすることが可能となる。
また、印刷システム100によれば、印刷装置3は、コンテンツの印刷に先立って、解析部31aによりインクノズル46の吐出状態を検知するため、吐出不良による印刷ミスを低減することができる。
また、印刷システム100によれば、印刷装置3は、コンテンツの印刷に先立って、印刷装置検知部38により印刷媒体の有無を検知するため、印刷媒体がないことによる印刷ミスを低減することができる。
また、印刷システム100によれば、サーバー1は、自動メンテナンスが不可能な場合に、メンテナンス制御として、印刷装置3に対してメッセージ情報の送信を行い、印刷装置3にメッセージの表示を行わせるため、コンテンツの印刷に先立って、印刷装置3を印刷可能な状態にするための処置をユーザーに行わせることができる。
また、印刷システム100によれば、サーバー1は、自動メンテナンスが不可能な場合に、メンテナンス制御として、携帯端末2に対してメッセージ情報の送信を行い、携帯端末2にメッセージの表示を行わせるため、ユーザーが印刷装置3の近傍にいない場合でも、印刷装置3を印刷可能な状態にするための処置が必要な状況であることをユーザーに知らせることができる。
また、印刷システム100によれば、サーバー1は、自動メンテナンスが可能な場合に、メンテナンス制御として、印刷装置3に吸引処理を行わせる制御を行うため、ユーザーが処置を行うことなく、印刷装置3を印刷可能な状態にすることができる。
また、印刷システム100によれば、サーバー1は、データベース13cにメンテナンス情報を蓄積して記憶しており、分析部11aは、これらのメンテナンス情報を分析して吸引強度テーブルTaを更新する。このため、更新した吸引強度テーブルTaを用いることにより、自動メンテナンスを最適化することが可能となる。
なお、上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
上記実施形態において、サービス提供者は、上述したメンテナンスサービスに組み合わせて、サーバー1によりインクや印刷媒体等の消耗品の使用量や残量を監視して、消耗品の交換や補充が必要となる前のタイミングで、これらを配送する消耗品配送サービスを提供するようにしてもよい。
上記実施形態では、印刷装置3は、印刷前処理として、インク供給部42の状態、メンテナンスボックス58の状態、印刷媒体の有無、およびインクノズル46の吐出状態の4項目を検知しているが、必ずしも4項目すべてを検知する構成でなくてもよいし、上記の4項目以外の項目を検知する構成であってもよい。
上記実施形態において、サーバー1は、携帯端末2と印刷装置3の双方にメッセージ情報を送信し、双方にメッセージを表示させているが、いずれか一方にのみメッセージ情報を送信する態様であってもよい。
上記実施形態では、携帯端末2および印刷装置3は、サーバー1からメッセージ情報を受信した場合に、メッセージ情報に基づくメッセージを携帯端末表示部23および印刷装置表示部33に表示して、ユーザーに報知するようにしているが、ユーザーへの報知はこの態様に限定されず、例えば、音声による報知を行うようにしてもよい。
上記実施形態において、印刷装置3のインクジェット方式は、アクチュエーターとしてピエゾ素子を用いるピエゾ方式に限らず、静電アクチュエーター方式やバブル方式等、他の方式を採用してもよい。また、印刷装置3の印刷方式は、シリアルヘッド方式に限らずラインヘッド方式等、他の方式を採用してもよい。また、インク供給部42は、パウチタイプのインクパックや、インクボトルから注入されたインクを貯留するインクタンク等のインク収容体であってもよい。
その他、サーバー1、携帯端末2および印刷装置3の各処理をハードウェアとソフトウェアの協働により実現する等、発明の要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
1…サーバー、2…携帯端末、3…印刷装置、11…サーバー制御部、11a…分析部、12…サーバー通信部、13…サーバー記憶部、13a…OS、13b…サーバー側制御プログラム、13c…データベース、21…携帯端末制御部、22…携帯端末操作部、23…携帯端末表示部、24…携帯端末通信部、25…携帯端末記憶部、25a…OS、25b…設定プログラム、31…印刷装置制御部、31a…解析部、32…印刷装置操作部、33…印刷装置表示部、34…印刷機構、35…メンテナンス機構、36…印刷装置通信部、37…印刷装置記憶部、37a…ファームウェア、38…印刷装置検知部、41…キャリッジ、42…インク供給部、42a…シアンインクカートリッジ、42b…ブラックインクカートリッジ、42c…イエローインクカートリッジ、42d…マゼンタインクカートリッジ、44…印刷ヘッド、45…下面、46…インクノズル、46a…シアンノズル列、46b…ブラックノズル列、46c…イエローノズル列、46d…マゼンタノズル列、51…キャッピング装置、52…キャップ本体、53…ヘッド収納空間、54…下面、55…排出孔、56…廃インクチューブ、57…吸引ポンプ、58…メンテナンスボックス、100…印刷システム、NW…ネットワーク、Ta…吸引強度テーブル。

Claims (9)

  1. ユーザーによって指定されたコンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーとネットワークを介して接続され、前記サーバーから配信された前記コンテンツを印刷媒体に印刷する印刷装置と、を備えた印刷システムであって、
    前記印刷装置は、
    前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知する検知部と、
    前記検知部による検知結果を前記サーバーに送信する送信部と、を備え、
    前記サーバーは、
    前記検知結果を受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とする印刷システム。
  2. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記印刷装置は、ノズルから液体を吐出して印刷を行うプリンターであり、
    前記検知部は、前記ノズルの吐出状態を検知することを特徴とする印刷システム。
  3. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記検知部は、前記印刷媒体の有無を検知することを特徴とする印刷システム。
  4. 請求項1~3のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記制御部は、前記メンテナンス制御として、前記ネットワークを介して前記印刷装置に制御情報を送信し、前記印刷装置を印刷可能な状態にするための処置を前記ユーザーに促す報知を行わせることを特徴とする印刷システム。
  5. 請求項1~4のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記ネットワークに接続され、前記ユーザーに利用される端末装置をさらに備え、
    前記制御部は、前記メンテナンス制御として、前記ネットワークを介して前記端末装置に制御情報を送信し、前記印刷装置を印刷可能な状態にするための処置を前記ユーザーに促す報知を行わせることを特徴とする印刷システム。
  6. 請求項1に記載の印刷システムであって、
    前記印刷装置は、ノズルから液体を吐出して印刷を行うプリンターであり、
    前記検知部は、前記ノズルの吐出状態を検知し、
    前記制御部は、前記メンテナンス制御として、前記検知結果に基づいて、前記ネットワークを介して前記印刷装置に制御情報を送信し、前記ノズルのクリーニングを行わせることを特徴とする印刷システム。
  7. 請求項1~6のいずれか一項に記載の印刷システムであって、
    前記サーバーは、
    前記検知結果を蓄積して記憶する記憶部と、
    前記記憶部に蓄積された前記検知結果を分析する分析部と、をさらに備え、
    前記制御部は、前記分析部による分析結果に基づいて、前記メンテナンス制御を行うことを特徴とする印刷システム。
  8. ユーザーによって指定されたコンテンツを、ネットワークを介して接続された印刷装置に配信して、前記印刷装置に前記コンテンツの印刷を行わせるサーバーであって、
    前記印刷装置が前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知した検知結果を、前記印刷装置から受信する受信部と、
    前記受信部で受信した前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行う制御部と、を備えたことを特徴とするサーバー。
  9. ユーザーによって指定されたコンテンツを配信するサーバーと、前記サーバーとネットワークを介して接続され、前記サーバーから配信された前記コンテンツを印刷媒体に印刷する印刷装置と、を備えた印刷システムの制御方法であって、
    前記印刷装置により、前記コンテンツの印刷に先立って印刷の可否を検知し、
    前記印刷装置により、検知結果を前記サーバーに送信し、
    前記サーバーにより、前記検知結果を受信し、
    前記サーバーにより、前記検知結果に基づいて前記印刷装置を印刷可能な状態とするためのメンテナンス制御を行うことを特徴とする印刷システムの制御方法。
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