JP2022125790A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】外部端子における電界集中を緩和した半導体装置を提供する。【解決手段】半導体装置の端子部20は、第2外部端子20cと、第2外部端子20cの上に配置された絶縁シート20bと、絶縁シート20bの上に配置された第1外部端子20aとを有し、第2外部端子20c、絶縁シート20bおよび第1外部端子20aは、階段状に配置されている。第1外部端子20aは、その外方端の辺に沿った第1端部20a3の裏面20a6が先端に近いほど第1端部20a3以外の裏面よりおもて面側に近づいている。これにより、第2外部端子20cの外方端部における電界強度が緩和される。【選択図】図5

Description

本発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
電力変換装置に用いられる半導体装置は、一般に、次のように構成される。まず、半導体チップが絶縁基板上の配線パターンにはんだ付けによって実装される。端子ケースに一体に成形された外部端子は、その一端が絶縁基板上の配線パターンに接合される。半導体チップと配線パターンとの間、配線パターンと外部端子との間、または、半導体チップと外部端子との間は、金属ワイヤ等を用いて接合され、そして、端子ケース内部は、充填材を注入して封止される(特許文献1参照)。なお、絶縁基板の半導体チップが実装される側とは反対側の面に形成された金属箔には、金属板がはんだ付けによって接合されている。この金属板は、外表面を放熱フィン等に当接することによって、半導体チップが発生した熱を外部に放熱することができる。
このような半導体装置では、扱う電圧が高くなるほど絶縁基板に対する絶縁強度を高めることが必要になってくる。このために、配線パターンに相当する金属被覆の縁部から絶縁基板の縁部までの上部沿面距離を金属箔に相当する金属被覆の縁部から絶縁基板の縁部までの下部沿面距離より小さくすると、高電界箇所の電界を緩和できることが知られている(特許文献2参照)。また、上部沿面距離を下部沿面距離より小さくすることに加え、絶縁基板と金属板との間に封止用の充填材よりも低い誘電率の絶縁物を充填すると、電界緩和および欠陥抑制によって絶縁性能が向上することが知られている(特許文献3参照)。
また、セラミックを用いた絶縁基板の上下面に絶縁基板の外周より内側にオフセットした位置に銅板を配置し、上側の銅板の端部が下側の銅板の端部より内側に配置された回路基板を有し、下側の銅板の下面を除いてこれら絶縁基板、上側の銅板および下側の銅板を樹脂で封止された半導体装置において、絶縁基板と接する上側の銅板の端部に電界が集中することが知られている(非特許文献1参照)。そして、回路基板が、セラミックを用いた絶縁基板と、絶縁基板の外周よりも内側にオフセットして絶縁基板の上面に配置された電気回路パターンである上側の導体層と、平面視で絶縁基板の外周よりも内側にオフセットしかつ上記導体層の端部よりも外側まで延伸して絶縁基板の下面に配置された下側の導体層を有し、上側の導体層と絶縁基板との接合面の端部が上側の導体層の最外周端部より内側に入り込んでいる断面構造にすると、電界を抑制することが知られている(特許文献4参照)。
また、ベース基板上に配置された絶縁基板の凹部の端部に曲面を形成し、この凹部に金属層を形成し、金属層の上に回路側導体を配置することが知られている(特許文献5参照)。
また、配線パターンに相当する表面電極を絶縁基板に接合するロウ材を絶縁基板の側面側に迫り出すようにすると、その迫り出し部が絶縁基板の表面電極と裏面電極との間を遮蔽するので表面電極の上端部分の電界強度を緩和できることが知られている(特許文献6参照)。
さらに、絶縁基板の主面とこの主面に配置された導電板の側面との交差部をイオン液体を含むイオンゲルで被覆すると、交差部における局所的な電界集中が緩和され、絶縁耐圧を向上できることも知られている(特許文献7参照)。
また、半導体装置内において、高電圧が印加される配線パターン端部の電界集中を低減するものがある(特許文献8参照)。この半導体装置によれば、複数組の半導体チップを搭載した配線パターンのうち電位差が存在する二つの隣接配線パターンの間に、隣接配線パターン間電位差の間の電位を有する別の配線パターンを配設している。
ところで、半導体装置の中には、外部に大容量のキャパシタを接続することができる外部端子を備えたものがある(特許文献9参照)。キャパシタは、入力された直流の電源電圧の変動を平滑化するためのものである。半導体装置の外部端子は、キャパシタの電極と超音波接合により電気的に接続される。キャパシタの電極は、板状の正側外部電極および負側外部電極が絶縁部材を挟んで並行に配置した構成を有している。これにより、キャパシタの電極は、インダクタンスの発生が抑制され、接合部の抵抗値が低減される。
また、絶縁板を挟んで板状の複数の導体がパワーモジュールの側面から突出し、平面視で上側の導体の端部と絶縁板の端部が一致しているパワーモジュールが知られている。このパワーモジュールは、平滑用コンデンサの正極および負極にそれぞれ接続される各直流バスバーの先端部は、ロウ材によって正極側主電極および負極側主電極に各々電気的に接続さている(特許文献10、11参照)。
特開平11-26691号公報(図1) 特開2002-270730号公報(図4) 特開2012-9815号公報(図3) 特開平9-135057号公報(図4) 特開2001-57409号公報(図1) 特開2019-197816号公報(図6) 特開2017-28132号公報(図1) 国際公開第2011/040054号(図8) 特開2007-234694号公報(図1) 特開2009-5512号公報(図4) 特開2006-121834号公報(図1)
日向裕一朗他,富士電機技報,2016,Vol.89,no.4,pp242-246
従来の半導体装置のいずれにおいても、装置内の回路基板の配線パターン端部の電界集中を低減することについての記載はある。しかし、キャパシタを接続する外部端子についても、配線パターンと同様の高電圧が印加されるため、電界集中が生じる箇所では、長時間の高電圧の印加により絶縁部材が劣化し、絶縁不良が生じてしまうという問題点があった。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、外部端子における電界集中を緩和した半導体装置を提供することを目的とする。
本発明の態様においては、半導体装置が提供される。この半導体装置は、端部を有する第1外部端子と、おもて面の一部にテラス領域を有し、テラス領域を除いたおもて面の一部領域が第1外部端子の裏面に対向して配置された第2外部端子と、第1外部端子と第2外部端子との間に配置され、第2外部端子のテラス領域と隣接して配置された絶縁シートと、を有し、第1外部端子の端部の裏面は、端部の先端に近いほど第2外部端子から離れている。
本発明の別の態様においては、おもて面および裏面を有し、端部の裏面が先端に近いほど端部以外の裏面よりおもて面側に近づいている第1外部端子を準備する工程と、絶縁シートを準備する工程と、おもて面の一部にテラス領域を有する第2外部端子を準備する工程と、第2外部端子上にテラス領域に隣接して絶縁シートを配置する工程と、第1外部端子の裏面が、絶縁シートを介して、第2外部端子のテラス領域を除いたおもて面の一部領域と対向するように第1外部端子を配置する工程と、を備える半導体装置の製造方法が提供される。
上記構成の半導体装置は、絶縁シートに対向する側にある第1外部端子の端部の裏面が端部の先端に近いほど第2外部端子から離れているので、電界集中を緩和できるという利点がある。
第1の実施の形態に係る半導体装置を示す平面図である。 図1のX1-X1矢視断面図である。 第1の実施の形態に係る半導体装置の端子部とキャパシタとの接続状態を示す断面図である。 端子部の構成を示す図であって、(A)は端子部の平面図、(B)は端子部の底面図である。 図4(A)のX2-X2矢視断面図である。 図4(A)のX3-X3矢視断面図である。 電界緩和効果を示す図である。 第2の実施の形態に係る半導体装置の端子部の構成を示す図であって、(A)は端子部の平面図、(B)は端子部の底面図である。 図8(B)のA部拡大図である。 端子部のケースによる樹脂封止の状態を示す図である。 電界緩和効果を示す図である。
以下、図面を参照して、実施の形態について説明する。なお、図中、同一の符号で示される部分は、同一の構成要素を示している。また、各実施の形態は、矛盾のない範囲で複数の実施の形態を部分的に組み合わせて実施することができる。
[第1の実施の形態]
図1は第1の実施の形態に係る半導体装置を示す平面図であり、図2は図1のX1-X1矢視断面図であり、図3は第1の実施の形態に係る半導体装置の端子部とキャパシタとの接続状態を示す断面図である。
第1の実施の形態に係る半導体装置10は、例えば、三相モータを駆動するインバータに用いられる電力変換装置とすることができる。このような用途の半導体装置10は、電源から供給された交流を整流・平滑して直流に変換したものを受けて三相モータを駆動するための交流に再び戻す機能を有している。
半導体装置10は、長方形のフレームを構成するケース12を有している。このケース12は、長手方向に沿って3つの回路収納部14,16,18を有し、例えば、回路収納部14には、U相駆動回路が収納され、回路収納部16には、V相駆動回路が収納され、回路収納部18には、W相駆動回路が収納される。なお、図1では、U相駆動回路、V相駆動回路、W相駆動回路および制御端子等は、図示を省略している。
ケース12は、外部の回路と接続するための各種端子を挿入した射出成形金型内に加熱溶融させた熱可塑性樹脂を射出注入し、挿入した各種端子と樹脂とを一体化するインサート成形によって成形される。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリフェニレンサルファイド(PPS)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)樹脂、ポリブチレンサクシネート(PBS)樹脂、ポリアミド(PA)樹脂、アクリロニトリルブタジエンスチレン(ABS)樹脂等がある。ケース12が備える端子としては、入力される直流電圧を安定化させるための大容量のキャパシタを接続する端子部20,22,24と、U相出力端子32と、V相出力端子34と、W相出力端子36とを有している。
端子部20は、キャパシタの正極端子(P端子)に接続される第1外部端子20aと、絶縁シート20bと、キャパシタの負極端子(N端子)に接続される第2外部端子20cとを有している。端子部22は、キャパシタの正極端子(P端子)に接続される第1外部端子22aと、絶縁シート22bと、キャパシタの負極端子(N端子)に接続される第2外部端子22cとを有している。端子部24は、キャパシタの正極端子(P端子)に接続される第1外部端子24aと、絶縁シート24bと、キャパシタの負極端子(N端子)に接続される第2外部端子24cとを有している。
端子部20,22,24は、同じ構造を有しているので、以降の説明では、代表して端子部20について説明する。端子部20は、図2の断面図に示したように、第2外部端子20cのおもて面(図の上方の面)に絶縁シート20bが配置され、絶縁シート20bのおもて面に第1外部端子20aが配置された積層構造を有している。端子部20は、第2外部端子20cの外方端(図2では、右側の端部)がケース12の外壁の面と一致され、絶縁シート20bおよび第1外部端子20aが第2外部端子20cの外方端より順次内方にずらされて全体的に階段状になっている。ここで、端子部20の第2外部端子20cは、絶縁シート20bが配置されるおもて面において、外方端と絶縁シート20bの外方端との間がテラス領域20c1を構成している。端子部20の絶縁シート20bは、第1外部端子20aが配置されるおもて面において、第1外部端子20aが接触している領域とテラス領域20c1との間に絶縁領域20b1を構成している。絶縁領域20b1は、大気にさらされる露出部分であるため、端子間の沿面絶縁距離や空間絶縁距離を確保する必要があり、製品の定格電圧によって規格に沿った形で設定する必要がある。そのため、絶縁領域20b1が第1外部端子20aの端部から突出する長さは、第1外部端子20aと第2外部端子20cの間に印加される電位差が高いほど長い必要があり、これにより沿面絶縁距離や空間絶縁距離を十分に確保できるようになる。端子部20の第1外部端子20aは、ケース12より突出しているおもて面が露出領域20a1を構成している。
端子部20は、図3に示したように、キャパシタ38と電気的に接続される端子である。キャパシタ38は、キャパシタケースの上方の面より延出された第1接続端子40、可撓性の絶縁シート42および第2接続端子44を有している。キャパシタ38の第1接続端子40は、キャパシタケースから出た後に図の右方向に屈曲され、キャパシタケースの上面に平行に延出されている。第2接続端子44は、キャパシタケースから出た後に第1接続端子40よりも高い位置で図の左方向に屈曲され、キャパシタケースの上面に平行に延出されている。
次に、半導体装置10とキャパシタ38との接続の例について説明する。半導体装置10の端子部20の第1外部端子20aは、キャパシタ38の第2接続端子44と平板状の連結部材46を介して接合され、端子部20の第2外部端子20cは、キャパシタ38の第1接続端子40と直接接合される。ここで、キャパシタ38と端子部20とを接合する順序としては、まず、キャパシタ38の第1接続端子40の先端部を第2外部端子20cのテラス領域20c1に載置し、キャパシタ38の第1接続端子40と端子部20の第2外部端子20cとを溶接部位48にてレーザ溶接により接合する。次に、その溶接部位48を覆うように絶縁シート42を折り曲げ、キャパシタ38の第2接続端子44の上面と第1外部端子20aの露出領域20a1とを渡すように連結部材46を載置する。そして、連結部材46とキャパシタ38の第2接続端子44とは、溶接部位50にてレーザ溶接により接合され、連結部材46と端子部20の第1外部端子20aとは、溶接部位52にてレーザ溶接により接合される。
これにより、半導体装置10およびキャパシタ38の間では、絶縁シート20bおよび絶縁シート42を挟んで負極および正極の導体が平行に配置され、電流が互いに逆方向に流れるので、この連結部分でのインダクタンスが低減される。
次に、この半導体装置10の端子部20について詳細に説明する。
図4は端子部の構成を示す図であって、(A)は端子部の平面図、(B)は端子部の底面図であり、図5は図4(A)のX2-X2矢視断面図であり、図6は図4(A)のX3-X3矢視断面図であり、図7は電界緩和効果を示す図である。
半導体装置10の端子部20は、図4(A)および図4(B)に示したように、第1外部端子20aが絶縁シート20bの上に配置され、絶縁シート20bが第2外部端子20cの上に配置された積層構造を有している。第1外部端子20aは、そのおもて面の外方端中央部に露出領域20a1があり、絶縁シート20bは、そのおもて面の外方端中央部に第1外部端子20aと接触しない絶縁領域20b1がある。第2外部端子20cは、そのおもて面の外方端中央部にテラス領域20c1がある。
第1外部端子20aは、外方端の辺に沿った露出領域20a1の両側に貫通孔20a2を有している。絶縁シート20bは、絶縁領域20b1の両側にて外方端中央部の辺より延出された延出部20b2に貫通孔20b3を有し、平面視で第1外部端子20aと重ならない内方端の辺の近傍に貫通孔20b4を有している。第2外部端子20cは、平面視で絶縁シート20bの貫通孔20b3と重なる位置に貫通孔20c2を有している。これら貫通孔20a2,20b3,20b4,20c2は、第1外部端子20a、絶縁シート20bおよび第2外部端子20cを射出成形金型内で位置決めするためのものである。
ここで、第1外部端子20aおよび第2外部端子20cは、銅または銅合金であり、第1外部端子20aは、板厚が0.6mm以上である。0.8mm以上、1.2mm以下であってもよい。絶縁シート20bは、1枚のシートまたは積層した複数のシートであって、第1外部端子20aの板厚より薄く、厚さは、0.05mm以上である。絶縁シート20bの材質は、アラミド繊維、ガラス繊維、セラミック、ポリイミド、マイカおよびこれらの材質の1種類以上の複合材料からなる群から1種類以上選択される。
端子部20の第1外部端子20aは、露出領域20a1を囲む三方の辺に第1端部20a3、第2端部20a4および第3端部20a5を有している。第1端部20a3は、第1外部端子20aの外方端の辺に沿った端部である。第2端部20a4および第3端部20a5は、平面視で第1外部端子20aの露出領域20a1、絶縁シート20bの絶縁領域20b1および第2外部端子20cのテラス領域20c1が配置される方向と直交する方向の両側端の辺の端部である。
第1外部端子20aの第1端部20a3は、図5に示したように、裏面20a6が加工されている。すなわち、第1端部20a3の裏面20a6は、第1端部20a3の先端に近いほど第1端部20a3以外の裏面よりおもて面側に近づいた形状になっている。図示の例では、第1端部20a3の裏面20a6からおもて面にわたる断面は、曲率半径fr_Rを有するR面取り構造である。このR面取り構造の代替構造は、プレス加工で形成された曲面であってもよい。また、この第1端部20a3の裏面20a6は、R面取り構造とする代わりにC面取り構造としてもよい。
第1外部端子20aの第2端部20a4および第3端部20a5は、図6に示したように、裏面20a7,20a8がそれぞれ加工されている。すなわち、第2端部20a4の裏面20a7および第3端部20a5の裏面20a8は、第2端部20a4および第3端部20a5の先端に近いほど第2端部20a4および第3端部20a5以外の裏面よりおもて面側に近づいた形状になっている。図示の例では、第2端部20a4の裏面20a7および第3端部20a5の裏面20a8は、曲率半径si_Rを有するR面取り構造としている。このR面取り構造の代替構造は、プレス加工で形成された曲面であってもよい。また、この第2端部20a4および第3端部20a5の裏面20a7,20a8は、R面取り構造以外にC面取り構造としてもよい。
第1外部端子20aの第1端部20a3の曲率半径fr_Rおよび第2端部20a4および第3端部20a5の曲率半径si_Rは、0.5mm以上、1.0mm以下が望ましく、第1外部端子20aの板厚のおよそ40%~80%としている。第1外部端子20aの板厚は、半導体装置の電流容量に応じて適宜決定されるが、ここでは、第1外部端子20aの板厚を例えば1.2mmとした。
第1外部端子20aの外方端の辺における第1端部20a3の裏面20a6および第1外部端子20aの両側端の辺における第2端部20a4の裏面20a7および第3端部20a5の裏面20a8をそれぞれR面取り構造としたことにより、第1端部20a3、第2端部20a4および第3端部20a5での電界集中を緩和することができる。すなわち、図7に示したように、R面取り構造でない場合に比較し、曲率半径fr_Rおよび曲率半径si_Rを板厚(1.2mm)の60%以上にすると、電界強度が大きく緩和していることが分かる。
なお、第1の実施の形態に係る半導体装置10の端子部20について、第1外部端子20aを正極端子(P端子)、第2外部端子20cを負極端子(N端子)として説明したが、第1外部端子20aを負極端子(N端子)、第2外部端子20cを正極端子(P端子)としてもよい。
[第2の実施の形態]
図8は第2の実施の形態に係る半導体装置の端子部の構成を示す図であって、(A)は端子部の平面図、(B)は端子部の底面図であり、図9は図8(B)のA部拡大図であり、図10は端子部のケースによる樹脂封止の状態を示す図であり、図11は電界緩和効果を示す図である。
第2の実施の形態に係る半導体装置の端子部60は、図8(A)および図8(B)に示したように、第1外部端子60a、絶縁シート60bおよび第2外部端子60cが階段状に配置された積層構造を有している。第1外部端子60aは、図示はしていないが、第1の実施の形態に係る半導体装置の端子部20と同様に、第1端部60a1、第2端部60a2および第3端部60a3の裏面がR面取り構造を有している。
端子部60の第1外部端子60aにおける第2端部60a2のおもて面の辺および第3端部60a3のおもて面の辺は、平面視で第2外部端子60cの端部60c1,60c2と重なっている。第1外部端子60aの第2端部60a2および第3端部60a3が第2外部端子60cの端部60c1,60c2と平面視で重なっていることで、限られた幅の中で各外部端子の断面積をより広く確保できるので、第1外部端子60aおよび第2外部端子60cのインダクタンスを低減でき、電力ロスを低減できる。第1外部端子60aは、その第1端部60a1と第2端部60a2とがなす角部60a4および第1端部60a1と第3端部60a3とがなす角部60a5を有している。第2外部端子60cは、第1外部端子60aの角部60a4と対向する端部60c1の位置に切欠部60c3を備え、第1外部端子60aの角部60a5と対向する端部60c2の位置に切欠部60c4を備えている。
切欠部60c3,60c4は、対称形状を有しているので、ここでは、切欠部60c3について説明する。切欠部60c3は、図9に示したように、平面視で第1外部端子60aの角部60a4と対向する位置を中心とした曲率半径ar_Rの円弧形状を有している。切欠部60c3は、また、第2外部端子60cの切欠部60c3と第2外部端子60cの端部60c1とがなす角部60c5は、曲率半径fi_Rのフィレット60c6により円弧状に丸められている。第1外部端子60aの角部60a4と対向する第2外部端子60cの端部60c1に切欠部60c3を設けたことにより、第1外部端子60aの角部60a4と第2外部端子60cの端部60c1との間の沿面距離を延ばすことができる。同様に、第1外部端子60aの角部60a5と対向する第2外部端子60cの端部60c2に切欠部60c4を設けたことにより、第1外部端子60aの角部60a5と第2外部端子60cの端部60c2との間の沿面距離を延ばすことができる。
切欠部60c3の曲率半径ar_Rは、0.5mm以上、1.5mm以下であり、フィレット60c6の曲率半径fi_Rは、0.5mm以上、1.5mm以下である。第2外部端子60cの切欠部60c3およびフィレット60c6は、プレス加工で形成される。
端子部60は、図10に示したように、第1外部端子60aの第2端部60a2および第3端部60a3、絶縁シート60bの一部および第2外部端子60cの端部60c1,60c2がケース12の樹脂によって封止されている。図示の例では、第1外部端子60aの第2端部60a2および第2外部端子60cの端部60c1が、ケース12の縁部12aから1.5mm程度内側に位置しており、第2外部端子60cの切欠部60c3および第1外部端子60aの角部60a4を含めて樹脂封止されている。また、第1外部端子60aの第3端部60a3および第2外部端子60cの端部60c2が、ケース12の縁部12bから1.5mm程度内側に位置しており、第2外部端子60cの切欠部60c4および第1外部端子60aの角部60a5を含めて樹脂封止されている。
端子部60は、第1外部端子60aの第1端部60a1、第2端部60a2および第3端部60a3の裏面をR面取り構造にすることに加え、第1外部端子60aの角部60a4,60a5と対向する第2外部端子60cの端部60c1,60c2の位置に切欠部60c3,60c4を設けるようにした。これにより、第1外部端子60aのR面取り構造だけで電界強度を十分に低下させることができなかった場合でも切欠部60c3,60c4を併用することにより電界強度を十分に低下させることができるようになる。すなわち、図11によれば、R面取りの曲率半径fr_Rおよび曲率半径si_Rが0.5mmの場合でも、切欠部60c3,60c4の曲率半径ar_Rおよびフィレット60c6の曲率半径fi_Rを大きくするにつれて、電界強度を低下させることができる。
なお、第2の実施の形態に係る半導体装置の端子部60においても、第1外部端子60aを正極端子(P端子)、第2外部端子60cを負極端子(N端子)として説明したが、第1外部端子60aを負極端子(N端子)、第2外部端子60cを正極端子(P端子)としてもよい。これは、第1外部端子60aと第2外部端子60cの極性を切り換えて電界緩和の効果を確認したときに、極性による違いがなかったためである。
10 半導体装置
12 ケース
12a,12b 縁部
14,16,18 回路収納部
20 端子部
20a 第1外部端子
20a1 露出領域
20a2 貫通孔
20a3 第1端部
20a4 第2端部
20a5 第3端部
20a6,20a7,20a8 裏面
20b 絶縁シート
20b1 絶縁領域
20b2 延出部
20b3,20b4 貫通孔
20c 第2外部端子
20c1 テラス領域
20c2 貫通孔
22 端子部
22a 第1外部端子
22b 絶縁シート
22c 第2外部端子
24 端子部
24a 第1外部端子
24b 絶縁シート
24c 第2外部端子
32 U相出力端子
34 V相出力端子
36 W相出力端子
38 キャパシタ
40 第1接続端子
42 絶縁シート
44 第2接続端子
46 連結部材
48,50,52 溶接部位
60 端子部
60a 第1外部端子
60a1 第1端部
60a2 第2端部
60a3 第3端部
60a4,60a5 角部
60b 絶縁シート
60c 第2外部端子
60c1,60c2 端部
60c3,60c4 切欠部
60c5 角部
60c6 フィレット

Claims (20)

  1. 端部を有する第1外部端子と、
    おもて面の一部にテラス領域を有し、前記テラス領域を除いたおもて面の一部領域が前記第1外部端子の裏面に対向して配置された第2外部端子と、
    前記第1外部端子と前記第2外部端子との間に配置され、前記第2外部端子の前記テラス領域と隣接して配置された絶縁シートと、を有し、
    前記第1外部端子の前記端部の裏面は、前記端部の先端に近いほど前記第2外部端子から離れている、半導体装置。
  2. 前記絶縁シートは、平面視で前記第1外部端子の前記端部の一つである第1端部と前記第2外部端子の前記テラス領域との間に前記第1外部端子と接触していない絶縁領域を備えている、請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記第1外部端子は、平面視で前記第2外部端子の前記テラス領域と前記絶縁シートの前記絶縁領域と前記第1外部端子とが配置される方向と直交する方向の両側辺の前記端部である第2端部および第3端部を有し、前記第2端部の裏面および前記第3端部の裏面は、前記端部の先端に近いほど前記第2外部端子から離れている、請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記第1外部端子の前記端部の裏面からおもて面にわたる断面は、R面取り構造である、請求項1から3のいずれか一項に記載の半導体装置。
  5. 前記第1外部端子の厚さは、0.6mm以上である、請求項1から4のいずれか一項に記載の半導体装置。
  6. 前記第1外部端子の前記R面取り構造は、曲率半径0.1mm以上、1.0mm以下である、請求項4に記載の半導体装置。
  7. 前記第1外部端子の前記第2端部のおもて面の辺および前記第3端部のおもて面の辺は、平面視で前記第2外部端子の端部と重なっている、請求項3に記載の半導体装置。
  8. 前記第2外部端子は、平面視で前記第1外部端子の前記第1端部と前記第2端部および前記第3端部とがなす角部と対向するそれぞれの位置の前記第2外部端子の前記端部に切欠部を備えた、請求項7に記載の半導体装置。
  9. 前記第2外部端子の前記切欠部は、樹脂封止されている、請求項8に記載の半導体装置。
  10. 前記第2外部端子の前記切欠部は、平面視で曲率半径0.5mm以上、1.5mm以下の半円である、請求項8に記載の半導体装置。
  11. 前記第2外部端子の前記切欠部と前記第2外部端子の前記端部とがなす角部は、平面視で曲率半径0.5mm以上、1.5mm以下のフィレット円弧状である、請求項10に記載の半導体装置。
  12. 前記第2外部端子の一部、前記絶縁シートの一部、前記第1外部端子の前記第2端部および前記第3端部が樹脂封止されている、請求項3に記載の半導体装置。
  13. 前記絶縁シートの厚さは、前記第1外部端子の厚さよりも薄い、請求項1に記載の半導体装置。
  14. 前記絶縁シートの厚さは、0.05mm以上である、請求項13に記載の半導体装置。
  15. 前記絶縁シートは、1枚のシートまたは積層した複数のシートであり、
    前記絶縁シートの材質は、アラミド繊維、ガラス繊維、セラミック、ポリイミド、マイカおよびこれらの材質の1種類以上の複合材料からなる群から1種類以上選択される、請求項13または14に記載の半導体装置。
  16. 前記第1外部端子が負極であり前記第2外部端子が正極である、または、前記第1外部端子が正極であり前記第2外部端子が負極である、請求項1に記載の半導体装置。
  17. おもて面および裏面を有し、端部の前記裏面が先端に近いほど前記端部以外の前記裏面よりおもて面側に近づいている第1外部端子を準備する工程と、
    絶縁シートを準備する工程と、
    おもて面の一部にテラス領域を有する第2外部端子を準備する工程と、
    前記第2外部端子上に前記テラス領域に隣接して前記絶縁シートを配置する工程と、
    前記第1外部端子の裏面が、前記絶縁シートを介して、前記第2外部端子の前記テラス領域を除いたおもて面の一部領域と対向するように前記第1外部端子を配置する工程と、
    を備える半導体装置の製造方法。
  18. 前記第1外部端子を準備する工程は、前記第1外部端子の前記端部の裏面をプレス加工で形成する工程を含む、請求項17に記載の半導体装置の製造方法。
  19. 前記第1外部端子は、平面視で前記第2外部端子の前記テラス領域の近傍に前記第1外部端子の前記端部である第1端部と、前記第1端部を挟んで対向する両側辺の前記端部である第2端部および第3端部とを有し、
    前記絶縁シートは、平面視で前記第1外部端子と接触しない絶縁領域を有し、
    前記第1外部端子を準備する工程は、前記第2端部の裏面および第3端部の裏面が、前記端部の先端に近いほど前記第2外部端子から離れるように形成する工程を含み、
    前記第1外部端子を配置する工程は、前記第1外部端子の前記第2端部のおもて面の辺および前記第3端部のおもて面の辺を、平面視で前記第2外部端子の端部と重ねる工程である、請求項17または18に記載の半導体装置の製造方法。
  20. 前記第2外部端子を準備する工程は、前記第2外部端子が平面視で前記第1外部端子の前記第1端部と前記第2端部および前記第3端部とがなす角部と対向するそれぞれの位置の前記第2外部端子の前記端部に切欠部を形成する工程を含む、請求項19に記載の半導体装置の製造方法。
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