JP2022125769A - 制御装置、モータの駆動装置、制御方法及びプログラム - Google Patents

制御装置、モータの駆動装置、制御方法及びプログラム Download PDF

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智歌子 舟山
Chikako Funayama
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健志 清水
Kenji Shimizu
明子 ▲高▼橋
Akiko Takahashi
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Abstract

【課題】変動した電圧をインバータに入力してもモータの高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる制御装置を提供する。【解決手段】制御装置は、電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経てモータに印加する手段と、モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする電流から力率角を決定する手段と、3相で得られるモータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に力率角を加減する手段とを有する永久磁石同期モータの制御装置において、インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する保持部と、3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および2相を3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に補正値を加算する補手段とを備える。【選択図】図2

Description

本開示は、制御装置、モータの駆動装置、制御方法及びプログラムに関する。
コンバータが生成した直流電圧をインバータに供給し、インバータを制御してモータを駆動する場合がある。一般的に、コンバータから出力される電圧は、大容量のコンデンサによって平滑される。
特許第4764124号公報
ところで、コンバータの出力電圧を平滑するためのコンデンサの静電容量が小さい場合、モータを駆動する装置は小型化が可能となる。しかしながら、そのコンデンサの静電容量が小さい場合、コンバータの出力電圧はコンデンサの静電容量がより大きい場合に比べて変動しやすくなる。その結果、モータの駆動に必要なモータ電圧が直流電圧以上となる高速域の領域では、そのモータ電圧に直流電圧の変動の影響が表れ、モータの回転数やトルク変動が増加し、モータを安定して駆動することができなくなる可能性がある。また、モータ電流の変動も大きくなり、運転範囲が縮小する可能性がある。
そこで、変動した電圧をインバータに入力してもモータの高速域におけるトルク変動、回転数変動および運転範囲の縮小を抑制することのできる技術が求められている。
本開示は、上記課題を解決するためになされたものであって、変動した電圧をインバータに入力してもモータの高速域におけるトルク変動、回転数変動および運転範囲の縮小を抑制することのできる制御装置、モータの駆動装置、制御方法及びプログラムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本開示に係る制御装置は、電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、を有する永久磁石同期モータの制御装置において、インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する保持部と、前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算する補正値加算手段と、を備える。
本開示に係るモータの駆動装置は、上記制御装置と、前記インバータと、を備える。
本開示に係る制御方法は、電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、を有する永久磁石同期モータの制御装置による制御方法であって、インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、を含む。
本開示に係るプログラムは、電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、を有する永久磁石同期モータの制御装置のコンピュータに、インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、を実行させる。
本開示に係る制御装置、モータの駆動装置、制御方法及びプログラムによれば、変動した電圧をインバータに入力してもモータの高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
本開示の一実施形態によるモータの駆動装置の構成の一例を示す図である。 本開示の一実施形態による制御装置の構成の一例を示す図である。 本開示の一実施形態による第1位相補正関数の一例を示す図である。 本開示の一実施形態による第2位相補正関数の一例を示す図である。 本開示の一実施形態による制御装置の処理フローの一例を示す第1の図である。 本開示の一実施形態による制御装置の処理フローの一例を示す第2の図である。 少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら実施形態について詳しく説明する。
本開示の一実施形態によるモータの駆動装置について説明する。
(モータの駆動装置の構成)
図1は、本開示の一実施形態によるモータの駆動装置1の構成を示す図である。モータの駆動装置1は、図1に示すように、電源10、コンバータ20、リアクトル30、第1コンデンサ40、第2コンデンサ50、インバータ60、モータ70、電流センサ80、制御装置90を備える。
モータの駆動装置1は、モータ70の高速域において、コンバータ20の出力電圧における電圧変動が大きい場合であっても、その電圧変動に応じてインバータ60を制御することにより、モータ70のトルクや回転数の脈動抑制ができるとともに、モータ電流の脈動抑制により運転範囲の縮小も抑制することのできる装置である。
電源10は、三相交流電圧を出力する電源である。電源10が出力する三相交流電圧は、コンバータ20に入力される。
コンバータ20は、三相交流電圧を直流電圧に変換する。コンバータ20は、例えば、ダイオード整流回路である。ただし、コンバータ20は、ダイオード整流回路に限定するものではなく、スイッチング素子などを用いた他の整流回路であってもよい。
リアクトル30および第1コンデンサ40は、LCフィルタを構成する。このLCフィルタは、コンバータ20が出力する電圧における電圧変動のうち、リアクトル30のインダクタンスと第1コンデンサ40のキャパシタンスとによる共振周波数によって定まる周波数成分の電圧変動を取り除く。第1コンデンサ40は、例えば、フィルムコンデンサである。フィルムコンデンサは、一般的に、電解コンデンサに比べて小容量であるが、小型で軽量、かつ長寿命である。第1コンデンサ40が小容量のフィルムコンデンサである場合、第1コンデンサ40が大型で大容量の電解コンデンサである場合に比べて、インバータ60の入力における電圧変動は大きくなってしまう。
第2コンデンサ50は、スナバコンデンサである。スナバコンデンサは、インバータ60がスイッチング素子を用いて直流電圧を交流電圧に変換したときに発生するスイッチングノイズによる電圧変動を抑制する。
インバータ60は、制御装置90による制御に基づいて、上述のLCフィルタを介してコンバータ20から供給される直流電圧からモータ70を駆動するための交流電圧を生成する。
インバータ60は、スイッチング素子SW1、SW2、SW3、SW4、SW5、SW6を備える。スイッチング素子SW1~SW6は、例えば、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field Effect Transistor)などの制御端子(IGBT、MOSFETの場合、ゲート端子)を有する半導体素子である。
モータ70は、インバータ60に供給される交流電圧に応じて回転する。モータ70は、例えば、空気調和機において使用されるコンプレッサモータである。
電流センサ80は、モータ電流iu、iv、iwを検出する。iuは、インバータ60におけるu相に対応するモータ電流である。ivは、インバータ60におけるv相に対応するモータ電流である。iwは、インバータ60におけるw相に対応するモータ電流である。
(制御装置の構成)
制御装置90は、インバータ60を制御する制御信号を生成する。制御装置90は、図2に示すように、電圧検出回路110a、電流検出回路110b、電圧指令生成部110c、PWM(Pulse Width Modulation)デューティ演算部110d(演算部の一例)を備える。なお、制御装置90によるモータ制御の具体的な手法の例としては、V/F(Variable Frequency)制御などが挙げられる。
電圧検出回路110aは、第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxを特定する。例えば、電圧検出回路110aは、A/D(Analog to Digital)変換器110a1を備える。A/D変換器110a1は、第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxを受ける。A/D変換器110a1は、受けた電圧Vxに1対1で対応するデジタル値(すなわち、受けた電圧の値を示すデジタル値)に変換する。
電流検出回路110bは、電流センサ80が検出したモータ電流iu、iv、iwそれぞれの値を特定する。
(電圧指令生成部の構成)
図2において、ω_cmdは、速度指令(電気角)である。ωは、インバータ60の出力周波数である。vdは、d軸電圧指令である。vqは、q軸電圧指令である。vuは、u相の電圧指令である。vvは、v相の電圧指令である。vwは、w相の電圧指令である。idは、d軸のインバータ出力電流である。iqは、q軸のインバータ出力電流である。Vxは、電圧検出回路110aが検出した第1コンデンサ40の両端子間の電圧である。θc1は、d軸電圧指令vdおよびq軸電圧指令vqから電圧指令vu、電圧指令vvおよび電圧指令vwを生成する場合の位相の補正量である。
電圧指令生成部110cは、図2に示すように、第1機能部f1、第2機能部f2、第3機能部f3、第4機能部f4、第5機能部f5、第6機能部f6、第7機能部f7、第8機能部f8、第9機能部f9、第10機能部f10を備える。
第1機能部f1は、第10機能部f10からインバータ出力電流iqを受ける。第1機能部f1は、インバータ出力電流iqに比例定数kωを乗算する。インバータ出力電流iqは、モータ70によるトルクの発生に寄与する電流である。(比例定数kωとインバータ出力電流iqの乗算結果であるkω・Iqは、特許文献1に記載のとおりであり、トルク変動を回転数にフィードバックして脱調を防止するためのものである。)
第2機能部f2は、第1機能部f1の出力を受ける。また、第2機能部f2は、速度指令ω_cmdを受ける。第2機能部f2は、速度指令ω_cmdから第1機能部f1の出力を減算する。第2機能部f2は、その減算結果をインバータ60の出力周波数ωとして、第3機能部f3、第4機能部f4、および第8機能部f8に出力する。
第3機能部f3は、第2機能部f2からインバータ60の出力周波数ωを受ける。また、第3機能部f3は、第10機能部f10からインバータ出力電流idを受ける。第3機能部f3は、次に示す式(1)にインバータ出力電流idを代入することによって、d軸電圧指令vdを生成する。第3機能部f3は、生成したd軸電圧指令vdを第5機能部f5に出力する。
Figure 2022125769000002
ここで、Kpdは、比例定数である。
また、第3機能部f3は、次に示す式(2)にインバータ60の出力周波数ωを代入することによって、q軸電圧指令vqを生成する。第3機能部f3は、生成したq軸電圧指令vqを第5機能部f5に出力する。
Figure 2022125769000003
ここで、λdは、誘起電圧係数である。また、Vqofsは、q軸電圧オフセット値である。なお、q軸電圧オフセット値Vqofsは、比例定数Kを用いて、次に示す式(3)のように表すことができる。
Figure 2022125769000004
なお、上記の式(1)および式(2)により、インバータ出力電流idがゼロになるように制御される。d軸のインバータ出力電流idがゼロになれば、d軸のインバータ出力電圧もゼロになる。
第4機能部f4は、第2機能部f2からインバータ60の出力周波数ωを受ける。第4機能部d4は、インバータ60の出力周波数ωを時間軸方向に積分する。第4機能部f4は、積分結果を第6機能部f6および第7機能部f7に出力する。
第8機能部f8は、電圧検出回路110aから第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxを示すデジタル値を受ける。また、第8機能部f8は、第2機能部f2からインバータ60の出力周波数ωを受ける。第8機能部f8は、受けたデジタル値と、受けた出力周波数ωと、第1位相補正関数Fn1(インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係の一例)とに基づいて、補正値θc1を決定する。また、第8機能部f8は、受けたデジタル値と、受けた出力周波数ωと、第2位相補正関数Fn2(インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係の一例)とに基づいて、補正値θc2を決定する。補正値θc1は、第5機能部f5が2相3相変換を行う場合に用いる位相を補正するための補正値である。補正値θc2は、第10機能部f10が3相2相変換を行う場合に用いる位相を補正するための補正値である。これら補正値θc1、θc2は、第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxの変動量に応じて位相の大きさを変化させる制御を行うものである。図3は、一実施形態による第1位相補正関数Fn1の一例を示す図である。図4は、一実施形態による第2位相補正関数Fn2の一例を示す図である。第1位相補正関数Fn1は、予めシミュレーションや実験を行って決定した関数であり、第1コンデンサ40の両端子間の直流電圧とモータ70の駆動に必要な電圧とにより、補正値θc1を特定可能な関数である。また、第2位相補正関数Fn2は、予めシミュレーションや実験を行って決定した関数であり、第1コンデンサ40の両端子間の直流電圧とモータ70の駆動に必要な電圧とにより、補正値θc2を特定可能な関数である。補正値θc1は、第7機能部f7で2相3相変換を行う位相に加算される。また、補正値θc2は、第6機能部f6で3相2相変換を行う位相に加算される。
具体的には、第1位相補正関数Fn1は、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびモータ70に必要な電圧の関数であり、補正値を決定する関数である。モータ70に必要な電圧は、インバータ60の出力周波数ωに誘起電圧係数λdを乗算したものである。つまり、第1位相補正関数Fn1は、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびインバータ60の出力周波数ωの関数であり、誘起電圧係数λdを含む。そして、第1位相補正関数Fn1に第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびインバータ60の出力周波数ωが代入されることにより、各補正値θc1が特定される。つまり、第8機能部f8は、第1位相補正関数Fn1に電圧Vxおよび出力周波数ωを代入して第1位相補正関数Fn1の値(すなわち、補正値θc1)を特定する。このように第8機能部f8が特定した補正値θc1が、第7機能部f7で用いられる補正値となる。
また、具体的には、第2位相補正関数Fn2は、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびモータ70に必要な電圧の関数であり、補正値を決定する関数である。モータ70に必要な電圧は、インバータ60の出力周波数ωに誘起電圧係数λdを乗算したものである。つまり、第2位相補正関数Fn2は、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびインバータ60の出力周波数ωの関数であり、誘起電圧係数λdを含む。そして、第2位相補正関数Fn2に第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびインバータ60の出力周波数ωが代入されることにより、各補正値θc2が特定される。つまり、第8機能部f8は、第2位相補正関数Fn2に電圧Vxおよび出力周波数ωを代入して第2位相補正関数Fn2の値(すなわち、補正値θc2)を特定する。このように第8機能部f8が特定した補正値θc2が、第6機能部f6で用いられる補正値となる。
なお、モータ70に必要な電圧をより詳細に計算する場合には、第8機能部f8は、例えば、出力周波数ωに誘起電圧係数λdを乗算したものに、虚数j、出力周波数ω、q軸のインダクタンス、およびq軸の電流を乗算したものを加算すればよい。すなわち、第8機能部f8は、複素数によって表現されたベクトルの演算を行うことにより(例えば、フェーザ法を用いることにより)モータ70に必要な電圧を算出すればよい。この場合、第8機能部f8は、予めq軸のインダクタンスを記憶し、第10機能部f10が出力するインバータ出力電流iqをq軸の電流として取得して用いればよい。その結果、第1位相補正関数Fn1と第2位相補正関数Fn2は、同一の関数であってもよいし、異なる関数であってもよい。
なお、補正値θc1および補正値θc2の特定は、上述の第1位相補正関数Fn1や第2位相補正関数Fn2などの関数を用いて特定するものに限定されるものではない。例えば、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびモータ70に必要な電圧と、それらに対応する補正値とが関連付けられて、例えば、データテーブル(インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係の一例)として記憶されており、第8機能部f8は、第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびモータ70に必要な電圧を特定し、データテーブルにおいて、特定した第1コンデンサの両端間の電圧Vxおよびモータ70に必要な電圧に関連付けられて記憶されている補正値を所望の補正値として特定するものであってもよい。
第6機能部f6は、第4機能部f4から積分結果を受ける。また、第6機能部f6は、第8機能部f8から補正値θc2を受ける。第6機能部f6は、積分結果に補正値θc2を加算する。つまり、第6機能部f6は、インバータ60の出力周波数ωの積分結果を、補正値θc2を用いて補正したことになる。第6機能部f6は、加算結果θesを第10機能部f10に出力する。
第10機能部f10は、第6機能部f6から加算結果θesを受ける。また、第10機能部f10は、所定の時間間隔で電流検出回路110bからu相、v相およびw相それぞれのモータ電流iu、iv、iwを受ける。第10機能部f10は、加算結果θesを位相として、例えば、下記の式(4)を用いてモータ電流iu、モータ電流ivおよびモータ電流iwを、インバータ出力電流idおよびインバータ出力電流iqに3相2相変換する。第10機能部f10は、インバータ出力電流idを第3機能部f3に出力する。また、第10機能部f10は、インバータ出力電流iqを第1機能部f1および第9機能部に出力する。
Figure 2022125769000005
第9機能部f9は、インバータ出力電流iqを用いて力率角φvを特定する。この特定は、例えば、特許文献1に記載されている方法と同様に行えばよい。第9機能部f9は、特定した力率角φvを第7機能部f7に出力する。
第7機能部f7は、第4機能部f4から積分結果を受ける。また、第7機能部f7は、第8機能部f8から補正値θc1を受ける。また、第7機能部f7は、第9機能部f9から力率角φvを受ける。第7機能部f7は、積分結果、補正値θc1および力率角φvを加算する。第7機能部f7は、その加算結果θv23を第5機能部f5に出力する。
第5機能部f5は、第3機能部f3からd軸電圧指令vdおよびq軸電圧指令vqを受ける。また、第5機能部f5は、第7機能部f7から加算結果θv23を受ける。第5機能部f5は、例えば、次に示す式(5)を用いてd軸電圧指令vdおよびq軸電圧指令vqを、u相の電圧指令vu、v相の電圧指令vvおよびw相の電圧指令vwに変換する。
Figure 2022125769000006
PWMデューティ演算部110dは、第1コンデンサ40の両端子間の直流電圧と、電圧指令vu、電圧指令vvおよび電圧指令vwとに基づいてデューティ比を決定した、インバータ60を制御するためのPWM信号を生成する。
例えば、モータ70の高速域では、PWMデューティ演算部110dは、補正値θc1を用いて補正された位相θv23を使用して、第5機能部f5が2相3相変換して出力するu相の電圧指令vu、v相の電圧指令vvおよびw相の電圧指令vwと、第1コンデンサ40の両端子間の直流電圧とに基づいてデューティ比を決定した、インバータ60を制御するためのPWM信号を生成する。
(制御装置が行う処理)
次に、モータ70の高速域において、制御装置90がインバータ60を制御するためのPWM信号を生成する場合に行う2相3相変換および3相2相変換の処理について、図5および図6を参照して説明する。まず、制御装置90が行う2相3相変換の処理について説明する。
電圧検出回路110aは、第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxを特定する。電圧検出回路110aは、特定した電圧Vxを第8機能部f8に出力する。第8機能部f8は、電圧検出回路110aが出力した電圧Vxを取得する(ステップS1)。
また、第2機能部f2は、インバータ60の出力周波数ωを第8機能部f8に出力する。第8機能部f8は、第2機能部f2が出力した出力周波数ωを取得する。第8機能部f8は、取得した出力周波数ωに基づいて、モータ70に必要な電圧を計算する(ステップS2)。例えば、第8機能部f8は、出力周波数ωに誘起電圧係数λdを乗算してモータ70に必要な電圧を計算する。
第8機能部f8は、第1位相補正関数Fn1から補正値θc1を特定する。例えば、第8機能部f8は、取得した電圧Vxおよび計算したモータ70に必要な電圧を第1位相補正関数Fn1に代入し、第1位相補正関数Fn1の値、すなわち、補正値θc1を特定する(ステップS3)。第8機能部f8は、特定した補正値θc1を第7機能部f7に出力する。
第7機能部f7は、第8機能部f8が出力した補正値θc1を取得する。また、第7機能部f7は、第4機能部f4が出力した積分結果を取得する。また、第7機能部f7は、第9機能部f9が出力した力率角φvを取得する。第7機能部f7は、積分結果、力率角φv、および補正値θc1を加算して、加算結果θv23を計算する。つまり、第7機能部f7は、2相3相変換に使用する位相に補正値θc1を加算することにより、2相3相変換に使用する位相をθv23に変更する(ステップS4)。第7機能部f7は、位相θv23を第5機能部f5に出力する。
第5機能部f5は、第7機能部f7が出力した位相θv23を取得する。第5機能部f5は、第7機能部f7が出力した位相θv23を取得する。また、第5機能部f5は、第3機能部f3が出力するd軸電圧指令vdおよびq軸電圧指令vqを取得する。第5機能部f5は、2軸の電圧指令(すなわち、d軸電圧指令vdおよびq軸電圧指令vq)を位相θv23を用いて3軸の電圧指令(すなわち、電圧指令vu、電圧指令vvおよび電圧指令vw)に変換する(ステップS5)。第5機能部f5は、3軸の電圧指令をPWMデューティ演算部110dに出力する。
PWMデューティ演算部110dは、第5機能部f5が出力した3軸の電圧指令を取得する。また、PWMデューティ演算部110dは、電圧検出回路110aが出力した直流電圧Vxを取得する。PWMデューティ演算部110dは、第5機能部f5が出力した3軸の電圧指令および電圧検出回路110aが出力した直流電圧Vxに基づいて、インバータ60を制御するPWM信号を生成する。そして、PWMデューティ演算部110dは、生成したPWM信号をインバータ60に出力する。
次に、制御装置90が行う3相2相変換の処理について説明する。
電圧検出回路110aは、第1コンデンサ40の両端子間の電圧Vxを特定する。電圧検出回路110aは、特定した電圧Vxを第8機能部f8に出力する。第8機能部f8は、電圧検出回路110aが出力した電圧Vxを取得する(ステップS6)。
また、第2機能部f2は、インバータ60の出力周波数ωを第8機能部f8に出力する。第8機能部f8は、第2機能部f2が出力した出力周波数ωを取得する。第8機能部f8は、取得した出力周波数ωに基づいて、モータ70に必要な電圧を計算する(ステップS7)。例えば、第8機能部f8は、出力周波数ωに誘起電圧係数λdを乗算してモータ70に必要な電圧を計算する。
第8機能部f8は、第2位相補正関数Fn2から補正値θc2を特定する。例えば、第8機能部f8は、取得した電圧Vxおよび計算したモータ70に必要な電圧を第2位相補正関数Fn2に代入し、第2位相補正関数Fn2の値、すなわち、補正値θc2を特定する(ステップS8)。第8機能部f8は、特定した補正値θc2を第6機能部f6に出力する。
第6機能部f6は、第8機能部f8が出力した補正値θc2を取得する。また、第6機能部f6は、第4機能部f4が出力した積分結果を取得する。第6機能部f6は、積分結果、および補正値θc2を加算して、加算結果θesを計算する。つまり、第6機能部f6は、3相2相変換に使用する位相に補正値θc2を加算することにより、3相2相変換に使用する位相をθesに変更する(ステップS9)。第6機能部f6は、位相θesを第10機能部f10に出力する。
第10機能部f10は、第6機能部f6が出力した位相θesを取得する。第10機能部f10は、第6機能部f6が出力した位相θesを取得する。また、第10機能部f10は、電流検出回路110bが出力するモータ電流iu、モータ電流iv、およびモータ電流iwを取得する。第10機能部f10は、3軸のモータ電流(すなわち、モータ電流iu、モータ電流iv、およびモータ電流iw)を位相θesを用いて2軸のモータ電流(すなわち、インバータ出力電流idおよびインバータ出力電流iq)に変換する(ステップS10)。第10機能部f10は、2軸のモータ電流を第1機能部f1および第3機能部f3に出力する。
(作用効果)
以上、本開示の第1実施形態によるモータの駆動装置1について説明した。モータの駆動装置1において、第8機能部f8(保持部の一例)は、インバータ60に供給される電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する。補正値加算手段(f6、f7)は、前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算する。
これにより、モータの駆動装置1において、制御装置90は、モータの高速域におけるトルク変動を抑制することができると同時に回転数変動も抑制できる。また、トルク変動および回転数変動を抑制できる場合には、トルク変動および回転数変動を抑制できない場合に比べて電流の脈動を抑えて電流のピーク値を下げることができるため、制御装置90は、トルク変動および回転数変動を抑制できると同時に運転範囲の縮小を抑制することができる。
なお、本開示の別の実施形態では、補正値θc1と補正値θc2とが同一であってもよい。
なお、本開示の実施形態における処理は、適切な処理が行われる範囲において、処理の順番が入れ替わってもよい。
本開示の実施形態における記憶部や記憶装置(レジスタ、ラッチを含む)のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲においてどこに備えられていてもよい。また、記憶部や記憶装置のそれぞれは、適切な情報の送受信が行われる範囲において複数存在しデータを分散して記憶していてもよい。
本開示の実施形態について説明したが、上述の制御装置90、その他の制御装置は内部に、コンピュータシステムを有していてもよい。そして、上述した処理の過程は、プログラムの形式でコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記憶されており、このプログラムをコンピュータが読み出して実行することによって、上記処理が行われる。コンピュータの具体例を以下に示す。
図7は、少なくとも1つの実施形態に係るコンピュータの構成を示す概略ブロック図である。
コンピュータ5は、図7に示すように、CPU6、メインメモリ7、ストレージ8、インターフェース9を備える。
例えば、上述の制御装置90、その他の制御装置のそれぞれは、コンピュータ5に実装される。そして、上述した各処理部の動作は、プログラムの形式でストレージ8に記憶されている。CPU6は、プログラムをストレージ8から読み出してメインメモリ7に展開し、当該プログラムに従って上記処理を実行する。また、CPU6は、プログラムに従って、上述した各記憶部に対応する記憶領域をメインメモリ7に確保する。
ストレージ8の例としては、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory)、DVD-ROM(Digital Versatile Disc Read Only Memory)、半導体メモリ等が挙げられる。ストレージ8は、コンピュータ5のバスに直接接続された内部メディアであってもよいし、インターフェース9または通信回線を介してコンピュータ5に接続される外部メディアであってもよい。また、このプログラムが通信回線によってコンピュータ5に配信される場合、配信を受けたコンピュータ5が当該プログラムをメインメモリ7に展開し、上記処理を実行してもよい。少なくとも1つの実施形態において、ストレージ8は、一時的でない有形の記憶媒体である。
また、上記プログラムは、前述した機能の一部を実現してもよい。さらに、上記プログラムは、前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるファイル、いわゆる差分ファイル(差分プログラム)であってもよい。
本開示のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例であり、開示の範囲を限定しない。これらの実施形態は、開示の要旨を逸脱しない範囲で、種々の追加、種々の省略、種々の置き換え、種々の変更を行ってよい。
<付記>
本開示の各実施形態に記載の制御装置90は、例えば以下のように把握される。
(1)第1の態様に係る制御装置(90)は、
電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段(f3)と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段(f5)と、
前記3相の電圧指令をインバータ(60)による電力変換を経て前記モータ(70)に印加する手段(110d)と、
前記モータ(70)の端子電流をフィードバックする手段(110b)と、
フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段(f9)と、
前記3相で得られる前記モータ(70)の端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段(f10)と、
を有するモータ(70)の制御装置(90)において、
インバータ(60)に供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する保持部(f8)と、
前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算する補正値加算手段(f6、f7)と、を備える。
この制御装置(90)において、保持部(f8)は、インバータ(60)に供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する。補正値加算手段(f6、f7)は、前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算する。
これにより、制御装置(90)は、直流電圧の変動と位相の補正値との関係を用いて指令を変更することができる。その結果、変動した電圧をインバータ(60)に入力してもモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
(2)第2の態様に係る制御装置(90)は、(1)の制御装置(90)であって、前記変動を検出する検出部(110a1)、を備え、前記検出部(110a1)の検出結果に基づいて前記補正値を決定する。
これにより、制御装置(90)は、検出部(110a1)が検出した結果に基づいて指令を変更することができる。その結果、電圧変動が頻繁に発生する場合であっても常に変動後の電圧を検出できるため、変動した電圧をインバータ(60)に入力しても常にモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
(3)第3の態様に係る制御装置(90)は、(1)または(2)の制御装置(90)であって、前記補正値が加算された位相に基づいて、前記インバータ(60)を制御する制御指令を生成する演算部(110d)、を備える。
これにより、制御装置(90)は、変動した電圧をインバータ(60)に入力しても常にモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができるインバータ(60)の制御指令を生成することが期待できる。
(4)第4の態様に係る制御装置(90)は、(3)の制御装置(90)であって、前記演算部(110d)は、前記変動に基づいて、前記インバータ(60)を制御する制御指令を生成する。
これにより、制御装置(90)は、変動した電圧をインバータ(60)に入力しても常にモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができるインバータ(60)の制御指令を生成することが期待できる。
(5)第5の態様に係る制御装置(90)は、(4)の制御装置(90)であって、前記演算部(110d)は、前記インバータ(60)の負荷(70)を駆動するために必要な電圧に基づいて、前記制御指令を生成する。
これにより、制御装置(90)は、変動した電圧をインバータ(60)に入力しても常にモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができるインバータ(60)の制御指令を生成することが期待できる。
(6)第6の態様に係るモータ(70)の駆動装置は、上記制御装置と、前記インバータと、を備える。
これにより、モータ(70)の駆動装置は、直流電圧の変動と位相の補正値との関係を用いて指令を変更することができる。その結果、変動した電圧をインバータ(60)に入力してもモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
(7)第7の態様に係るモータ(70)の駆動装置(1)は、(6)のモータ(70)の駆動装置(1)であって、上記制御装置(90)と、前記インバータ(60)と、を備える。
これにより、モータ(70)の駆動装置(1)は、直流電圧の変動と位相の補正値との関係を用いて指令を変更することができる。その結果、変動した電圧をインバータ(60)に入力してもモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
(8)第8の態様に係る制御方法は、
電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段(f3)と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段(f5)と、前記3相の電圧指令をインバータ(60)による電力変換を経て前記モータ(70)に印加する手段(110d)と、前記モータ(70)の端子電流をフィードバックする手段(110b)と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段(f9)と、前記3相で得られる前記モータ(70)の端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段(f10)と、を有するモータ(70)の制御装置(90)による制御方法であって、
インバータ(60)に供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、
前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、
を含む。
これにより、制御方法は、直流電圧の変動と位相の補正値との関係を用いて指令を変更することができる。その結果、変動した電圧をインバータ(60)に入力してもモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
(9)第9の態様に係るプログラムは、
電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段(f3)と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段(f5)と、前記3相の電圧指令をインバータ(60)による電力変換を経て前記モータ(70)に印加する手段(110d)と、前記モータ(70)の端子電流をフィードバックする手段(110b)と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段(f9)と、前記3相で得られる前記モータ(70)の端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段(f10)と、を有するモータ(70)の制御装置(90)のコンピュータ(5)に、
インバータ(60)に供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、
前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、
を実行させる。
これにより、プログラムは、直流電圧の変動と位相の補正値との関係を用いて指令を変更することができる。その結果、変動した電圧をインバータ(60)に入力してもモータ(70)の高速域におけるトルク変動、回転数変動や運転範囲縮小を抑制することができる。
1・・・モータの駆動装置
5・・・コンピュータ
6・・・CPU
7・・・メインメモリ
8・・・ストレージ
9・・・インターフェース
10・・・電源
20・・・コンバータ
30・・・リアクトル
40・・・第1コンデンサ
50・・・第2コンデンサ
60・・・インバータ
70・・・モータ
80・・・電流センサ
90・・・制御装置
110a・・・電圧検出回路
110a1、110b1・・・A/D変換器
110b・・・電流検出回路
110c・・・電圧指令生成部
110d・・・PWMデューティ演算部
f1・・・第1機能部
f2・・・第2機能部
f3・・・第3機能部
f4・・・第4機能部
f5・・・第5機能部
f6・・・第6機能部
f7・・・第7機能部
f8・・・第8機能部
f9・・・第9機能部
f10・・第10機能部

Claims (9)

  1. 電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、
    前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、
    前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、
    前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、
    フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、
    前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、
    を有する永久磁石同期モータの制御装置において、
    インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持する保持部と、
    前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算する補正値加算手段と、
    を備える制御装置。
  2. 前記変動を検出する検出部、
    を備え、
    前記検出部の検出結果に基づいて前記補正値を決定する、
    請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記補正値が加算された位相に基づいて、前記インバータを制御する制御指令を生成する演算部、
    を備える請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 前記演算部は、
    前記変動に基づいて、前記インバータを制御する制御指令を生成する、
    請求項3に記載の制御装置。
  5. 前記演算部は、
    前記インバータの負荷を駆動するために必要な電圧に基づいて、前記制御指令を生成する、
    請求項4に記載の制御装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載の制御装置と、
    前記インバータと、
    を備えるモータの駆動装置。
  7. 前記インバータの入力に設けられ、前記インバータに供給される電圧の変動を抑制するフィルムコンデンサ、
    を備える請求項6に記載のモータの駆動装置。
  8. 電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、を有する永久磁石同期モータの制御装置による制御方法であって、
    インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、
    前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、
    を含む制御方法。
  9. 電圧指令を回転直交座標系の2軸で設定する手段と、前記2軸の電圧指令を3相へ座標変換する手段と、前記3相の電圧指令をインバータによる電力変換を経て前記モータに印加する手段と、前記モータの端子電流をフィードバックする手段と、フィードバックする前記電流から力率角を決定する力率角決定手段と、前記3相で得られる前記モータの端子電流を直交座標に変換する際に用いる位相に前記力率角を加減する力率角加減手段と、を有する永久磁石同期モータの制御装置のコンピュータに、
    インバータに供給される直流電圧の変動と位相の補正値との関係を保持することと、
    前記3相を2相へ変換する3相2相変換を行う場合に用いる位相および前記2相を前記3相へ変換する2相3相変換を行う場合に用いる位相の少なくとも一方に前記補正値を加算することと、
    を実行させるプログラム。
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