JP5986013B2 - 電動機駆動システム - Google Patents

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Description

本発明は、電動機を駆動する電力変換器を含む電動機駆動システムに係り、特に電力変換器の出力電圧が飽和したときでも、電動機を安定に駆動することができる電動機駆動システムに関する。
電力変換器で電動機を可変速駆動し、ファン、ポンプ、圧縮機などの回転機器を運転する電動機駆動システムは、電力消費を抑制する省エネシステムとして使用ニーズが増加している。また出力電圧が3kV以上の高圧電動機駆動システムにおいては、電動機として誘導電動機(IM)や巻線型同期電動機(SM)が主流であったが、近年では効率のよい永久磁石(PM)電動機の適用も広がっている。これらの電動機を駆動する際、電力変換器から所望の周波数、所望の大きさの交流電圧を出力するが、出力できる電圧の大きさにはそのスペックによって制限がある。
このため、従来では、出力電圧の大きさが制限値を超えることが予想される場合は、予めその制限値を越えないように電圧の大きさを抑制する方式が取られている。例えば、永久磁石電動機をベクトル制御する際、磁束に平行な成分であるd軸電圧指令Vdと、磁束に90度進んだ成分であるq軸電圧指令V は(1)式のように演算される。
Figure 0005986013
ここで、「*」は設定値(指令値)を示し、R 、R 、I 、I 、L 、L 、ω、K は各々、d軸抵抗、q軸抵抗、d軸電流、q軸電流、d軸インダクタンス、q軸インダクタンス、回転速度、発電定数の指令値をそれぞれ示している。
(1)式の演算によれば、速度指令値ωが大きくなるに従い、d軸電圧指令V 、q軸電圧指令V の絶対値が大きくなり、出力できる制限値を越える場合がある。言いかえれば、回転する電動機が発生する回転機電力(電圧)が電動機速度ωと電動機磁束Φの積に比例するため、出力できる制限値を越える場合には、上記の電圧指令値V 、V を大きくして釣り合わせる必要がある。
これに対し、これらの電圧指令値V 、V は、別途演算した位相指令値による座標変換により、交流電圧指令値となり、電動機に印加される交流電圧を電力変換器によって生成される。通常、電圧指令値V 、V は位相指令θを用いた(2)式により2相の交流電圧指令値Vα、Vβに変換されたのち、さらに(3)式により3相交流電圧指令V 、V 、V に変換される。
Figure 0005986013
Figure 0005986013
また、電動機磁束Φについてはd軸が主な磁束軸であり、d軸電動機磁束Φは、電動機の発電係数Kと、d軸インダクタンスLと,d軸電流Iにより、(4)式のように表現することができる。
Figure 0005986013
従来では、出力電圧が制限値を超える場合、電動機磁束を低減する(弱め界磁)方法がとられていた。例えば、特許文献1では、出力電圧が制限された場合、q軸電流指令値I とq軸電流検出値Iの偏差から位相誤差を演算し、位相指令θに位相誤差を補正する事で電圧指令値を再演算する。上記従来例では、弱め界磁をするように位相補正が行われる。これを言いかえると、(2)式において、位相指令θを以下のように、回転速度指令値ωによる成分と固定値の成分Δθに分ける。tは時間を表わす。
Figure 0005986013
これにより、(2)式の2相交流電圧指令Vα、Vβは、(6)式に示すように本来の交流成分((6)式の第1項)と、新たにV 、V が変換された直流成分((6)式の第2項)に分けられる。
Figure 0005986013
(6)式における新たな直流成分((6)式の第2項)をV **、V **と置くと以下の(7)式のようになる。
Figure 0005986013
弱め界磁の場合、Δθ(位相指令θの固定値の成分)が正(位相を進める)となり、電圧は図7に示すような関係になる。図7は直交する2軸で示す制御軸(制御軸qcと制御磁束軸dc)上に弱め界磁実行前後の電圧指令値V 、V を図示したものである。なお、図7には電動機軸(電動機軸qと電動機磁束軸d)も併せて示している。図示の例では弱め界磁実行前の電圧指令値V 、V は、それぞれ正の値と負の値をとっており、その合成された合成電圧指令がV として表示されている。
係る弱め界磁実行前の電圧指令V 、V とその合成電圧指令V に対し、Δθ>0の座標変換を行った場合、電圧指令値V 、V 、合成電圧指令V は、それぞれ図7のV **、V **、V **のようになる。これにより、d軸電圧指令値V は減少(負側に増加;V **)し、q軸電圧指令値V も減少(V **)する。
ここで、出力電圧が制限された場合、理想的な制御ができなくなり、図7のように、制御軸(制御軸qcと制御磁束軸dc)に対して電動機軸(電動機軸qと電動機磁束軸d)がずれるが、q軸電圧指令値V の減少に伴い、電動機磁束軸d上の成分であるVも減少(負に増加)する。電動機電流I、Iは電動機電圧V、Vに対し、以下の(8)(9)式のような関係を満たす。sは微分演算子を示す。
Figure 0005986013
Figure 0005986013
このため、Vが負に増加すると、Iも負に大きくなっていき、(4)式から磁束成分が弱まる弱め界磁となる。これにより、出力電圧飽和の影響を抑え、安定化する事が出来る。
また、特許文献2では、電圧指令V 相当が制限値を越えた場合、電流指令演算に用いる位相指令を進める。これにより、弱め界磁を行う旨の記載がある。
特許第4881635号 特開2012−90494号公報
従来技術においては、出力電圧が制限値を越えた場合、弱め界磁を行う事を提案している。しかしながら従来技術によれば、電動機の定数によっては、界磁弱めが強くなり過ぎ、本来、永久磁石や界磁巻線で作られる磁束を全て打ち消し、制御性が損なわれる恐れがある。出力電圧が制限された場合の電動機の挙動について説明する。
電動機発生トルクτと負荷トルクτが一致している場合、以下の(10)式が成り立つ。Pは電動機の極対数を示す。さらに永久磁石電動機の場合は、以下の(11)式のように書き換えられる。
Figure 0005986013
Figure 0005986013
また、電圧が制限値V1maxに制限されている場合、V、Vは以下の(12)式のようになる。
Figure 0005986013
(8)、(9)、(12)式から、I、Iを各々V、Vの関数で表わした定常解を考え、(11)式を満たすV、Vをプロットしたものを図8に示す。併せてシミュレーションを行った結果も併記する。
図8右側にはq軸電動機電圧V,左側にはd軸電動機電圧Vを表記している。各グラフの横軸は負荷の大きさで、定格値を100%とし、70%から130%の範囲を表記している。縦軸は電圧V,Vの大きさであり、制限値を100%とした。但し、q軸電動機電圧Vについては、50%から−30%の範囲を示し、d軸電動機電圧Vについては、−80%から−110%の範囲を示している。
なお、図8には理論値を実線で、シミュレーションによる値を破線で示しているが、いずれの場合にも負荷に対する電圧の変動傾向は同じ傾向を示している。右側のq軸電動機電圧Vは負荷増大に伴い正の値から負の値に向かって減少し、左側のd軸電動機電圧Vは負荷が増大しても100%近傍に制限されている。
図8の解析を行った電動機は1MW/3kVクラスの永久磁石電動機であり、回転速度(インバータ周波数)は200Hzクラスである。この結果から、電圧が制限を受けた場合、今回の電動機では、d軸電動機電圧Vは負荷100%近くで負の値で制限値に収束し、q軸電動機電圧Vは負荷の増加に伴い、0から負の値に減少していく。d軸電動機電圧Vが負の最大値に収束するため、永久磁石電動機の場合、磁石自身による磁束が打ち消されてしまう。このため、これ以上弱め界磁をする事が難しくなり、逆に弱め界磁をすることで、制御性がより悪くなる恐れがある。制御性が悪化すると、予期せぬ電圧変動などの際に容易に脱調をしてしまう可能性が高まる。
本発明では、出力電圧の制限を受けた場合でも、制御性を損なわない電動機駆動システムを提供する事を目的とする。
以上のことから本発明においては、直流電圧を交流電圧に変換し、電動機を駆動する電動機駆動システムにおいて、電動機の入力電圧が所定値に制限された場合、電動機の磁束を打ち消すような条件をもつ電動機に対し、交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする。
具体的には例えば、電動機磁束に平行な電圧成分を制御するd軸電圧と、d軸電圧から90度進んだq軸電圧に基づいた合成電圧によって、交流電動機をベクトル制御する電動機駆動システムにおいて、d軸電圧とq軸電圧の合成電圧が所定値に制限された場合、d軸電圧が負の定格電圧近くの値で収束し、電動機磁束を打ち消すような条件を持つ電動機に対し、d軸電圧とq軸電圧に各々正の値の補正を行う事により、交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする。
本発明によれば、電動機駆動のための電力変換器の出力電圧が制限された場合において、電動機の界磁が弱まりすぎる事による制御性の劣化を防止し、ファン、ポンプ、圧縮機などの回転機器を安定して運転する電動機駆動システムを、簡単な制御系で実現することができる。
実施例1の電動機駆動システムの全体構成を示す図。 実施例1における電圧の動作を表すためのベクトル図。 実施例1における効果を示したシミュレーション波形図。 実施例2の電動機駆動システムの全体構成を示す図。 実施例3の電動機駆動システムの全体構成を示す図。 実施例4の電動機駆動システムの全体構成を示す図。 従来技術に係る、電動機への印加電圧が制限された場合のベクトル関係図。 従来技術に係る、電動機への印加電圧が制限された場合の、電動機電圧の収束値を示した図。 実施例1から実施例4における検出要素、判断条件、処理内容、最終結果の関係を纏めて示した図。
以下本発明の実施例について図面を用いながら説明する。
なお、電圧制限となった場合に弱め界磁側に制御するが、本発明においてはこの場合にも強め側に界磁を保持した状態に制御する。電圧制限時の弱め界磁制御においては進み位相制御を実施するが、所定位相分は遅れ位相側に引き戻す制御を実施する。以下の本発明の実施例の説明においては、係る制御を実現する上で電圧制限の検出条件、強め側に界磁を制御する時の具体手法などに幾つかの変更例、代案例があることから、各実施例の中でこれら事例を説明することにする。
本発明の実施例1の電動機駆動システムについて、図1から図3を用いて説明する。図1は一般的な電動機駆動システムの全体構成を示す。図2は本実施例における電圧指令値の動作を示す。図3は本実施例の効果を示したシミュレーション波形である。
まず図1の電動機駆動システムの全体構成では、交流電源1により電力変換器である直流変換部2に電力が供給され、直流電圧を生成する。交流変換部3は直流電圧を交流電圧に変換し、電動機4を駆動する。電動機4には負荷機5が接続され、これを運転する。
一般的に上記のように主回路構成される電動機駆動システムに対して、その制御は以下のように実施される。電動機駆動システムに対する制御は、交流変換部3の制御により実施される。
交流変換部3の制御のために、まず電圧指令演算部10では、速度指令ω、電流指令I 、I に基づいて、(1)式により電圧指令V 、V を生成する。電圧指令リミッタ部11では、V 、V が所定値V1maxよりも大きい場合は、その値に制限する。例えば、V 、V の合成電圧V =√(V *2+V *2)がV1maxよりも大きくならないように、V 、V に所定値をかけて制限する。所定値としては、例えばV1max/V とすることで、V をV1maxに一致させる。
1maxは、交流変換部3で出力できる最大電圧に相当し、例えば、2レベルインバータの場合、直流変換部2により生成された直流電圧Edが交流変換部3から相電圧最大値として出力されるため、V1maxは上記Edもしくは、その実効値相当としてEd/√2など、V と同じ次元のものに設定すればよい。なお、この制限をかけずとも、結果的に電動機4に印加される電圧は上記出力最大電圧で制限されるが、予め制限しておくことで、位相制御等もやりやすくなる。
座標変換部12では、位相指令θを用いた(2)、(3)式のような座標変換により三相交流電圧指令V 、V 、V を演算し、PWM制御パルス生成部13によって、交流変換部3に内蔵されるスイッチング素子を制御するゲートパルスに変換され、交流変換部3に送られる。
なお図1の制御装置構成において、電圧指令演算部10、電圧指令リミッタ部11、座標変換部12は、電動機駆動システムの一般的な制御装置構成が備えるものである。これに加え、本実施例では、強め界磁制御部100が追加されており、強め界磁制御部100は、電圧飽和判定部20と位相補正値演算部21で構成されている。
このうち電圧飽和判定部20において、V 、V による合成電圧Vが所定の閾値Vthよりも大きいかどうかを判定する。位相補正値演算部21では、電圧飽和判定部20で上記合成電圧VがVthよりも大きいと判定された場合、負の位相補正値Δθを演算し、座標変換部12に出力する。なお、電圧飽和演算部20では、図示はしていないが、電圧指令演算部10からの出力V 、V ではなく、最終的な電圧指令となる座標変換部12の出力である交流電圧指令V 、V 、V から合成電圧Vを演算し、それとVthとの比較を行ってもよい。
座標変換部12では、位相指令θとΔθの和の位相を用いて座標変換を行う。この場合のベクトル関係を、直交する2軸で示す制御軸(制御軸qcと制御磁束軸dc)上で説明する。なお、図2は図7と同じ座標軸であり、その概略説明は図7で行ったものとおなじである。
この場合には、Δθが負であり(7)式でΔθ<0の場合、図2に示すように、電圧V の位相が遅れ、V が増加(正側に補正:V **)され、V も増加(V **)する。また、電動機軸(電動機軸qと電動機磁束軸d)が制御軸(制御軸qcと制御磁束軸dc)に対してずれていた場合、V、Vは共に正側に増加する事になる。これは従来例とは異なる動きであり、強め界磁の動作となる。
このため、図8に示した事例のようにd軸電動機電圧Vが−100%、q軸電動機電圧Vが負に収束するような場合において、V を−100%から少し正側に戻すことで、d軸電動機電圧V、q軸電動機電圧Vの低下を抑制する事が出来る。例えば図2に示すように、V は0に位相補正(V **=0)をし、結果的にV のみ値を持つ(V **=V )ようにしてもよい。その場合、V **=0となるように、Δθを以下の(13)式のように設定する。
Figure 0005986013
またVthはV1max以下とし、例えばVthはV1maxの80%以上100%未満の値で設定しておく事で、実際に電圧が制限されるよりも早めに位相補正を効かせる。これにより電圧制限による弱め界磁が発生するよりも早めに少し増磁しておく事で、動作を安定化させる。
図3に実施例1を適用した場合と、適用しなかった場合の動作を示したシミュレーション結果を示す。図3左が実施例1の制御がない場合で、図3右が実施例1の制御がある場合である。各図は上から、電動機磁束(d軸電動機磁束Φ、q軸電動機磁束Φ、合成磁束Φ1)、d軸電圧(V、V )、q軸電圧(V、V 、合成電圧V )、電動機速度(ω、実速度ω)で、全て定格値を100%としている。横軸は時間(s)である。
図3のシミュレーション結果では、横軸の時間として5秒から7.5秒の範囲での各量の変動を示している。この間で、最下段の電動機速度(ω、実速度ω)を50%から100%に上昇(5秒から6秒の間)させ、以後100%速度としている。なおこの図3では、定格速度で運転中の時刻7.0秒のタイミングで電動機4にかかる電圧を強制的に80%に低減させ、0.5秒後の時刻7.5秒に元に戻した電圧外乱を模擬している。
係る一連の模擬運転状態に対し、従来の制御では図3左に示すように、速度の増加(5秒から6秒の間)に伴い、q軸電動機磁束Φが増加して100%超となり、d軸電動機磁束Φが減少して、定格速度では概ね0%((6秒以降)となる。次にd軸電圧(V、V )は、速度の増加(5秒から6秒の間)に伴い減少(負に増加)し、定格速度に至る時刻(6秒)よりも前の時刻ですでに実際のd軸電圧Vは−100%以下に収束している。q軸電圧V と合成電圧V は、速度の増加(5秒から6秒の間)に伴い増加するが、q軸電圧V は70%程度までしか上昇しない。実q軸電圧Vqは減少し、定格速度に至る時刻(6秒)よりも前の時刻で実際のq軸電圧Vは0から負の値になっている。このため、7秒の時刻で電圧外乱が発生するとトルクが十分に出ず、電動機実速度ωが下がる脱調が起きている。
これに対し実施例1での応答を示す図3左では、速度の増加(5秒から6秒の間)段階の応答は概ね従来のそれと同じであるが、この場合には定格速度に至る直前の状態でq軸電圧V を合成電圧V相当の大きさに補正しており、100%程度の値とされている。この設定変更を受けて実際のq軸電圧Vは、正の値を保つ。
またd軸電圧Vdは減少の途中(定格速度に至る直前の時刻)から増加して0になり、実際のd軸電圧Vdは増加している。またd軸電動機磁束Φが正の値になっている。この時、電動機実電圧Vdは−100%から少し正側に戻り、Vqは正の値を持っている。このため、電圧外乱に対しても、電動機は安定して回転を継続している。
なお図3の表示において、指令値Vd、Vqと実値Vd、Vqが一致していないのは、電圧制限により、制御軸と電動機軸が図2のようにずれているためである。しかし、位相を負側に動かすことで、電動機軸上の電圧も同一方向(Vd、Vq共に正側)に動くため、制御できる。
以上により、本実施例では、出力電圧が制限された場合において、位相を遅らせる(負に補正する)事により、弱め界磁が強すぎる状態を緩和し、外乱が生じても安定した制御を可能にする。
図9は、本発明における処理を実施例ごとに整理した図であり、ここには検出要素、判断条件、処理内容、最終結果にわけて記述している。この区分によれば実施例1は、d軸電圧指令値V 、q軸電圧指令値V から計算した合成電圧Vを検出要素としている。あるいは合成電圧Vは、最終的な電圧指令となる座標変換部12の出力である交流電圧指令V 、V 、V から求めてもよい。判断条件では、合成電圧Vが所定の閾値Vthよりも大きいことを判定し、合成電圧VがVthよりも大きいと判定された場合、負の位相補正値Δθを演算する。処理内容では、座標変換部12においてθ−Δθを求め出力する。この最終結果としては、Δθに相当する強め界磁を実行することになる。
次に、本発明の実施例2に係る図4の電動機駆動システムの全体構成について説明する。図4の電力主回路構成及び主要な制御回路として電圧指令演算部10、電圧指令リミッタ部11、座標変換部12は、図1のそれらと同じである。図1とは、強め界磁制御部100の構成が相違している。図4の強め界磁制御部100は、電圧飽和判定部20と電圧補正値演算部23と電圧補正部24で構成されている。
図4に示した実施例2の電圧飽和判定部22では、実施例1と同じ考え方で、合成電圧VがVthよりも大きいことを判定する。つまり、合成電圧VをV 、V から求め、もしくは、座標変換部12の出力である最終交流電圧指令V 、V 、V から合成電圧Vを算出し、これが閾値Vth以上かどうかの判定を行う。
閾値Vth以上の場合、電圧補正値演算部23では、V 、V を増加させるための補正値ΔV 、ΔV を演算する。例えば図2に示したように、V を0、V を制限値V1maxに補正する場合、現行のV 、V に対し、ΔV は0−V とし、ΔV はV1max−V とすればよい。
これらΔV 、ΔV は電圧補正部24でV 、V に追加演算加算され、新しい電圧指令値V **、V **を演算し、座標変換部12、PWM制御パルス生成部13を介して交流変換部3を制御する。実施例1では位相を制御してV 、V を補正したが、本実施例では、V 、V を直接補正する。これにより、実施例1と同様の効果を得る事が出来る。
先に説明した図9には、実施例2における検出要素、判断条件、処理内容、最終結果の関係を記述している。この区分によれば実施例2では、d軸電圧指令値V 、q軸電圧指令値V から計算した合成電圧Vを検出要素としている。あるいは合成電圧Vは、最終的な電圧指令となる座標変換部12の出力である交流電圧指令V 、V 、V から求めてもよい。この部分は実施例1と同じである。
判断条件では、合成電圧Vが所定の閾値Vthよりも大きいことを判定し、合成電圧VがVthよりも大きいと判定された場合、V 、V を増加させるための補正値ΔV 、ΔV を演算する。処理内容では、V 、V にΔV 、ΔV を加演算して新しい電圧指令値V **、V **を得る。この最終結果としては、ΔV 、ΔV に相当する強め界磁を実行することになる。
次に、本発明の実施例3に係る図5の電動機駆動システムの全体構成について説明する。図4の電力主回路構成及び主要な制御回路として電圧指令演算部10、電圧指令リミッタ部11、座標変換部12は、図1、図4と同じである。
図1、図4とは強め界磁制御部100の構成が相違している。図5の強め界磁制御部100は、電圧飽和判定部20と電圧補正値演算部23と電圧補正部24で構成されているが、電圧飽和判定部20の入力信号が実施例1、実施例2とは相違している。
図5では、出力電圧検出部24から電動機4に印加する3相の電圧VFBを検出し、電圧飽和判定部20で、その合成電圧V1FBを演算する。なお合成電圧V1FB、の導出は、前述の(3)式、(2)式を逆方向に実施すればよい。具体的には、検出した3相の電圧VFB(=V、V、V)から直交する2相の電圧Vα、Vβを求め、さらに位相θを用いてd、q軸電圧V,Vを算出し、その合成電圧としてV1FBを得る。
また電圧飽和判定部20では、座標変換部12の出力である交流電圧指令V 、V 、V からその合成電圧V **を演算する。合成電圧V **の導出過程は、上記と同じである。V **は最終的な電圧指令の大きさであり、交流電圧指令からではなく、最終的なd軸電圧指令V とq軸電圧指令V から演算してもよい。電圧飽和判定部20では、電圧変動推定値αを、α=V1FB/V **として演算する。電源電圧等に変動がない場合、α=1であるが、変動がある場合はα≒1となる。
このため、電圧指令値V 、V に対し、V /α、V /αとすることで、出力電圧を一定に保つ補正方式がとられる場合がある。本実施例では、この補正方式の有無に拘わらずV /α、V /αの合成電圧V /αが電圧閾値Vthを越えたかどうかの判定を行う。Vthを越えた場合、実施例2と同様に、電圧補正値演算部26でV 、V を共に増加させるような補正値を演算し、電圧補正部27で加算補正を行う。もしくは、図5には示していないが、実施例1と同様な位相指令の補正を行ってもよい。本実施例では、電源電圧変動があった場合も含め、増磁側に電圧指令値を補正する。これにより、電源電圧変動時を含め、実施例1及び実施例2と同様の効果がある。
先に説明した図9には、実施例3における検出要素、判断条件、処理内容、最終結果の関係を記述している。この区分によれば実施例3では、3相の電圧VFBから求めた合成電圧V1FBと、交流電圧指令V 、V 、V から求めた合成電圧V **の比αを検出要素としている。なおV **は、最終的なd軸電圧指令V とq軸電圧指令V から演算してもよい。
判断条件では、合成電圧V /αが所定の閾値Vthよりも大きいことを判定し、合成電圧V /αがVthよりも大きいと判定された場合、V 、V を増加させるための補正値ΔV 、ΔV を演算する。
処理内容では、例えばV 、V にΔV 、ΔV を加演算して新しい電圧指令値V **、V **を得る。これは位相を補正することであってもよい。この最終結果としては、ΔV 、ΔV に相当する強め界磁を実行することになる。
次に、本発明の実施例4に係る図6の電動機駆動システムの全体構成について説明する。図6の電力主回路構成及び主要な制御回路として電圧指令演算部10、電圧指令リミッタ部11、座標変換部12は、図1、図4、図5と同じである。
図1、図4、図5とは強め界磁制御部100の構成が相違している。図6の強め界磁制御部100は、電圧飽和判定部20と位相補正値演算部21を備えており、この部分は図1と同じ構成である。実施例4ではさらに速度指令補正値演算部30と、速度指令補正部29を追加設置している。
図1、図4、図5で示した実施例1、実施例2、実施例3と異なる機能として、図6では、電流検出部28により3相の電動機電流IFBを検出する。速度指令補正値演算部30では、電流検出値IFBから合成電流の大きさIを演算し、合成電流の大きさIに応じて速度補正値Δωを演算する。
なお、3相電流IFBから合成電流Iを求める手法について、これは先に説明した3相電圧VFBから合成電圧Vを求めたと同じ演算により実現が可能であることは言うまでもない。また合成電流の大きさIに応じて速度補正値Δωを演算することに関して、Iが大きくなるに従って、Δωを0から減少(負に増加)させるように決定する。
そして、電圧飽和判定部20により、電圧指令値Vが閾値Vth2より大きい場合、速度指令補正値演算部30からΔωを速度指令補正部29に出力する。速度指令補正部29では、速度指令ωにΔωを加算し、速度指令値を低減補正する。この新しい速度指令値を用いて、電圧指令演算部10で電圧指令V 、V を演算し、電圧飽和判定部20で、電圧指令値がVthを越えた場合、実施例1のような位相補正を行い、V 、V を増加させる。閾値Vth2は閾値Vthと同じでもよいが、速度の大幅な低下が許されない場合は、Vth2>Vthとして、速度指令の低減よりも電圧指令の補正を先に行うのがよい。また、上記位相補正ではなく、実施例2のように、電圧指令値を直接補正してもよい。以上より、実施例4では、実施例1から3のようなV 、V の増加補正に加えて、速度指令値を低減補正する事により、速度×磁束で決まる電圧成分を抑え、出力電圧の制限の影響を抑える事で、より安定化できる効果がある。
実施例4における検出要素、判断条件、処理内容、最終結果の内容も図9に図示されているが、ここでは実施例1から実施例3の機能要素に追加された部分のみを記述している。
検出要素としては、3相の電動機電流IFBを検出する。判断条件はV>Vthであり、処理内容はω+Δωであり、最終結果は強め界磁を実現することである。
最後に、以上の説明に使用した(1)(8)(9)式や従来例は、共に永久磁石電動機に係るものであるが、本発明は、永久磁石電動機のみでなく、同じ同期電動機であっても、外部からの界磁による巻線型同期電動機にも適用できる。また、誘導電動機についても、出力電圧が制限されるような条件においては、弱め界磁を行っており、これにも同様の限界条件がある。よって、本実施例では、永久磁石電動機のみならず、巻線型同期電動機誘導電動機についても、出力電圧が制限された場合に、増磁制御をする事で安定化できる効果がある。
なお図9には実施例1から実施例4における検出要素、判断条件、処理内容、最終結果の関係を纏めて示しているが、要するに本発明において実現したいことは、電圧制限によって弱め界磁制御が実行される状態において、弱め界磁制御を限界まで実行するのではなく、その手前の状態に引き戻すべく所定の強め界磁を行っておくものである。これにより系統の電圧変動が生じたときの制御可能範囲を確保し、安定制御性を維持しておくものである。
本発明の安定性確保では、結果的には電圧制限運転状態において強制的な位相遅れ制御を実施し、強め界磁を実現する。実施例では、強制的な位相遅れ制御あるいは強め界磁を実現する具体的な実現手法を縷々述べているが、本発明ではこの実現手法に拘わらずその基本思想に則り、多様な実現策が採用可能である。
1:交流電源
2:直流変換部
3:交流変換部
4:電動機
5:負荷器
10:電圧指令演算部
11:電圧指令リミッタ部
12:座標変換部
13:PWM制御パルス生成部
20:電圧飽和判定部
21:位相補正値演算部
23:電圧補正値演算部
24:電圧補正部
28:電流検出部
29:速度指令補正部
30:速度指令補正値演算部

Claims (9)

  1. 直流電圧を交流電圧に変換し電動機に印加して駆動し、前記交流電圧が所定値に制限された場合に前記電動機の磁束を低減する弱め界磁を行うとともに、前記電動機は、前記弱め界磁制御により磁束が弱められ不安定になる電動機である電動機駆動システムにおいて、
    前記電動機における電圧飽和を検知したときに、前記交流電圧の位相を遅らせることにより、前記弱め界磁を緩和して強め界磁側に引き戻すことを特徴とする電動機駆動システム。
  2. 前記電動機磁束に平行な電圧成分を制御するd軸電圧と、該d軸電圧から90度進んだq軸電圧に基づいた合成電圧によって、前記電動機をベクトル制御するとともに、前記電動機は、前記d軸電圧と前記q軸電圧の合成電圧が所定値に制限された場合、d軸電圧が負の定格電圧近くの値で収束し、前記電動機の磁束を打ち消すような条件を持つ電動機である請求項1に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記電動機における電圧飽和を検知したときに、前記d軸電圧と前記q軸電圧に各々正の値の補正を行う事により、前記交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする電動機駆動システム。
  3. 電圧指令値と位相指令値から演算された交流電圧指令値に基づいて、交流電動機を駆動する請求項1に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記電圧指令値が電圧閾値以上になった場合に、前記電動機における電圧飽和を検知し、前記位相指令値に対し、負の値の補正を行う事により、前記交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする電動機駆動システム。
  4. 前記電動機磁束に平行な電圧成分を制御するd軸電圧指令値と、該d軸電圧指令値から90度進んだq軸電圧指令値と、位相指令値から演算された交流電圧指令値に基づいて、交流電動機をベクトル制御する請求項1に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値の合成電圧指令値が電圧閾値以上になった場合に、前記電動機における電圧飽和を検知し、前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値に各々正の値の補正を行う事により、前記交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする電動機駆動システム。
  5. 前記電動機磁束に平行な電圧成分を制御するd軸電圧指令値と、該d軸電圧指令値から90度進んだq軸電圧指令値と、位相指令値から演算された交流電圧指令値に基づいて、交流電動機をベクトル制御する請求項1に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値の合成電圧指令値と電圧検出値の比となる電圧変動推定値を演算し、前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値に対し前記電圧変動推定値で割った各電圧指令値の合成電圧が電圧閾値以上になった場合に、前記電動機における電圧飽和を検知し、前記d軸電圧指令値と前記q軸電圧指令値に各々正の値の補正を行うか、前記位相指令値に負の補正を行う事により、前記交流電圧の位相を遅らせることを特徴とする電動機駆動システム。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記交流電圧の位相を遅らせるとともに、電動機回転速度を低減する事を特徴とする電動機駆動システム。
  7. 請求項6に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記電動機の回転速度を低減する大きさは電動機の電流値に基づいて演算する事を特徴とする電動機駆動システム。
  8. 請求項3に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記電圧指令値が電圧閾値以上になった場合に、前記位相を遅らせるための位相補正値は、atan(前記d軸電圧指令値/前記q軸電圧指令値)とする事を特徴とする電動機駆動システム。
  9. 請求項4に記載の電動機駆動システムにおいて、
    前記合成電圧指令値が前記電圧閾値以上になった場合、前記d軸電圧指令値はゼロ、前記q軸電圧指令値は前記電圧閾値以上に設定する事を特徴とする電動機駆動システム。
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