JP2022125687A - 電気コネクタ連結体 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気コネクタの端子配列方向での大型化を回避しつつ、連結部材と電気コネクタとが外れにくい電気コネクタ連結体を提供する。【解決手段】電気コネクタ10は、電気コネクタ10の連結方向に対して直角な方向を端子配列方向として配列された複数の端子30と、該複数の端子30を保持するハウジング20とを有し、連結部材50は、端子配列方向で電気コネクタ10の範囲内かつ端子配列範囲外に位置し、上記連結方向で隣接する電気コネクタ10の端部10Aのハウジング20を一体成形により保持して電気コネクタ10同士を連結しており、ハウジング20及び連結部材50は、上記連結方向で対向する側面に、該連結方向で互いに係合する連結方向係合部を有しており、連結方向係合部は、ハウジング20及び連結部材50のうちの一方に形成された凹部21Eと、他方に形成された突部52とを有している。【選択図】図2

Description

本発明は、回路基板の実装面に実装される電気コネクタが複数連結された電気コネクタ連結体に関する。
複数の電気コネクタを1つの回路基板の実装面上に配列して実装する場合、実装の直前にて、隣接する電気コネクタの間に所定寸法の間隔が確保された状態を維持するために、スペーサとして機能する連結部材(スペーサ部材)により電気コネクタ同士を連結することがある。例えば、特許文献1には、回路基板に実装される二つの電気コネクタを、電気コネクタの短手方向に所定間隔をもって配列した状態で、スペーサ部材により連結することが開示されている。連結部材は、電気コネクタの長手方向で両端に位置する端壁よりも外側に位置し、二つの電気コネクタの端壁同士を連結している。
特許文献1には、連結部材を両電気コネクタのハウジングとの一体成形により形成して電気コネクタ同士を連結する形態(前者)、及び電気コネクタと別体をなす連結部材を両電気コネクタに取り付けて連結する形態(後者)が開示されている。この特許文献1には、前者の連結形態に関して、連結部材が端壁に当接しているとの記載がある。つまり、端壁の端面(電気コネクタの長手方向で最も外側に位置する壁面)に連結部材が上記長手方向で接面している。また、後者の連結形態に関しては、連結部材に形成された溝部に、電気コネクタの端壁から突出する突条部が上下方向(コネクタ挿抜方向)で嵌入することにより、連結部材が電気コネクタに取り付けられることが記載されている。
特開平10-125420
しかしながら、特許文献1では、連結部材は上記長手方向で端壁よりも外側に位置しているので、上記長手方向で連結部材の分だけ電気コネクタ連結体が大型化してしまう。
また、連結部材をハウジングとの一体成形により形成する上述の前者の連結形態では、連結部材とハウジングとが互いに接面していても、両者間は絶縁材料が不連続な状態となっている。したがって、特許文献1のように連結部材とハウジングとが単に接面しているだけでは、外力を受けたときに両者が簡単に外れてしまうおそれがある。また、電気コネクタと別体をなす連結部材を取り付ける上述の後者の連結形態では、連結状態にあってもハウジングと連結部材が別体であることに変わりはないので、例えばコネクタ抜出時、電気コネクタに上下方向での外力が作用した場合、連結部材の溝部から電気コネクタの突条部が抜けて、連結部材と電気コネクタとが外れてしまうおそれがある。
本発明は、かかる事情に鑑み、電気コネクタの端子配列方向での大型化を回避しつつ、連結部材と電気コネクタとが外れにくい電気コネクタ連結体を提供することを課題とする。
本発明に係る電気コネクタ連結体は、複数の電気コネクタが連結部材により一方向に連結されることにより構成されている。
かかる電気コネクタ連結体において、本発明では、上記電気コネクタは、上記電気コネクタの連結方向に対して直角な方向を端子配列方向として配列された複数の端子と、該複数の端子を保持するハウジングとを有し、上記連結部材は、端子配列方向で上記電気コネクタの範囲内かつ端子配列範囲外に位置し、上記連結方向で隣接する上記電気コネクタの端部の上記ハウジングを一体成形により保持して上記電気コネクタ同士を連結しており、
上記ハウジング及び上記連結部材は、上記連結方向で対向する側面に、該連結方向で互いに係合する連結方向係合部を有しており、上記連結方向係合部は、上記ハウジング及び上記連結部材のうちの一方に形成された凹部と、他方に形成された突部とを有していることを特徴としている。
本発明では、連結部材が端子配列方向で電気コネクタの範囲内に位置しているので、従来のような連結部材が端子配列方向で電気コネクタよりも外側に位置している場合と比べて、同方向で電気コネクタ連結体が小さくなる。また、連結部材は電気コネクタのハウジングを一体成形により保持していているので、予めハウジングとは別体として形成された連結部材をハウジングに取り付ける場合と比べて、連結部材によりハウジングがしっかりと保持されるので、連結部材と電気コネクタとが外れにくくなる。このとき、上記ハウジング及び上記連結部材は、連結方向係合部をなす突部と凹部とが互いに密着した状態で強固に係合するので、連結方向における連結部材と電気コネクタとの外れが良好に防止される。
本発明において上記凹部は、上記実装面に対して直角なコネクタ高さ方向に見て台形状の空間をもつ蟻溝として形成され、上記突部は、コネクタ高さ方向に見て上記蟻溝に適合する台形状をなして形成されていてもよい。
このように連結方向係合部の凹部を蟻溝として形成し、突部を蟻溝に適合する形状に形成することにより、連結方向にて連結方向係合部が互いに係止して、強固に係合することとなるので、連結方向での連結部材と電気コネクタとの外れが、より確実に防止される。
本発明において、上記ハウジング及び上記連結部材は、コネクタ連結方向で対向する側面に、上記連結方向係合部とは異なる位置で、コネクタ高さ方向で互いに係合する高さ方向係合部を有しており、上記高さ方向係合部は、上記ハウジング及び上記連結部材のうちの一方で端子配列方向に延びる凹部として形成され、他方で端子配列方向に延びる突部として形成されていてもよい。
このようにコネクタ高さ方向で互いに係合する凹部と突部とで形成される高さ方向係合部を設けることにより、上記連結方向のみならず上記コネクタ高さ方向においても、連結方向での連結部材と電気コネクタとの外れが、より確実に防止される。
本発明において、上記電気コネクタは、上記端部にてハウジングによって保持される金具を有し、上記金具は、電気コネクタの端部における上記ハウジングの側面から延出する延出部を有しており、上記連結部材は、上記延出部を一体成形により保持していることとしてもよい。連結部材により金具の延出部が一体成形により保持されることにより、延出部は、連結部材に対して、少なくとも端子配列方向及びコネクタ高さ方向で係止することとなり、同方向にて連結部材と電気コネクタとが外れにくくなる。
本発明において、上記金具の上記延出部は、コネクタ高さ方向に向けて屈曲された形状をなしていてもよい。延出部をこのような形状とすることにより、延出部は、連結部材に対して、端子配列方向及びコネクタ高さ方向のみならず、上記連結方向でも係止することとなり、該連結方向においても連結部材と電気コネクタとが外れにくくなる。
本発明において、上記金具の上記延出部は、コネクタ高さ方向に向けて延びる部分に、端子配列方向及びコネクタ連結方向の少なくとも一方の方向に突出する突出部を有していてもよい。このような突出部を金具の延出部に形成することにより、該突出部がコネクタ高さ方向で係止することとなり、同方向において連結部材と電気コネクタとがさらに外れにくくなる。
上記電気コネクタは、コネクタ高さ方向に見て点対称な形状をなしていてもよい。電気コネクタを点対称な形状とすることにより、複数の電気コネクタを連結部材の一体成形により保持する直前にて、一体成形金型内に複数の電気コネクタを上記連結方向に配列するにあたり、それぞれの電気コネクタの向きを気にすることなく配置することができるので、電気コネクタの配置作業が簡単になる。
本発明によれば、連結部材が端子配列方向で電気コネクタの範囲内に位置しているので、端子配列方向での電気コネクタの小型化が可能となる。また、連結部材は電気コネクタのハウジングを一体成形によりしっかり保持するので、連結部材と電気コネクタとが外れにくくなる。このとき、上記ハウジング及び上記連結部材は、連結方向係合部をなす突部と凹部とが互いに密着した状態で強固に係合するので、連結方向における連結部材と電気コネクタとの外れが良好に防止される。
本発明の実施形態におけるプラグコネクタ連結体を示す斜視図である。 図1のプラグコネクタ連結体の平面図である。 図1のプラグコネクタ連結体について、プラグコネクタとプラグ連結部材とを分離した状態で示した斜視図である。 プラグコネクタに設けられるプラグ金具を単体で示した斜視図であり、(A)は上方側から見た状態、(B)は下方側から見た状態を示している。 (A)は図2のVA-VA断面図であり、プラグ金具の位置でのプラグコネクタ連結体の縦断面を示しており、(B)は図1のプラグコネクタ連結体の一部を下方側から見た状態で示した斜視図である。 (A),(B)は図1のプラグコネクタ連結体に設けられたプラグコネクタの一部を示した斜視図であり、(A)はY2側で下方から見たプラグコネクタ、(B)はY1側で下方から見た他方のプラグコネクタを示している。 本発明の実施形態におけるレセプタクルコネクタ連結体を示す斜視図である。 図7のレセプタクルコネクタ連結体について、レセプタクルコネクタとレセプタクル連結部材とを分離した状態で示した斜視図である。 (A),(B)は図7のレセプタクルコネクタ連結体に設けられたレセプタクルコネクタの一部を示した斜視図であり、(A)は上方側から見た状態、(B)は下方側から見た状態を示している。
以下、添付図面にもとづき、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、電気コネクタ連結体としてのプラグコネクタ連結体1と、相手側の電気コネクタ連結体としてのレセプタクルコネクタ連結体2とが、嵌合接続されるようになっている。プラグコネクタ連結体1は、図1に見られるように、回路基板(図示せず)に実装される2つの電気コネクタとしてのプラグコネクタ10が一方向(図1でのY軸方向)に配列された状態で2つのプラグ連結部材50により連結されて構成されている。一方、レセプタクルコネクタ連結体2は、図7に見られるように、他の回路基板(図示せず)に実装される相手側の電気コネクタ(相手コネクタ)としての2つのレセプタクルコネクタ60が一方向(図7でのY軸方向)に配列された状態で2つのレセプタクル連結部材100により連結されて構成されている。
図1ないし図3に見られるように、プラグコネクタ連結体1に設けられる2つのプラグコネクタ10は互いに同形状をなしており、各プラグコネクタ10はコネクタ高さ方向である上下方向(Z軸方向)に見て点対称な形状をなしている。プラグコネクタ10は、樹脂等の電気絶縁材製のプラグハウジング20と、コネクタ連結方向(Y軸方向)に対して直角なX軸方向を端子配列方向として配列されてプラグハウジング20に保持される金属製の複数のプラグ端子30と、端子配列方向での端子配列範囲の両外側に1つずつ設けられてプラグハウジング20に保持されるプラグ金具40とを有している。プラグ端子30及びプラグ金具40は、プラグハウジング20に一体成形(一体モールド成形)により保持されている。
図3に見られるように、プラグハウジング20は、端子配列方向(X軸方向)を長手方向として延びる、略直方体外形をなしており、回路基板の実装面に対して平行に拡がる底壁21と、底壁21から起立する周壁22とを有している。周壁22は、端子配列方向に延びる2つの側壁23,24と、コネクタ幅方向、換言するとコネクタ連結方向に延び2つの側壁23,24の端部同士を連結する2つの端壁25とを有している。本実施形態では、2つの側壁23,24を区別する必要があるときには、コネクタ連結方向(Y軸方向)でY1側に位置する側壁23を「第一側壁23」、Y2側に位置する側壁24を「第二側壁24」という。底壁21及び周壁22に囲まれて上方(Z1方向)に開口する空間は、レセプタクルコネクタ60の後述の突壁76を受入可能な受入部26をなしている。
底壁21は、受入部26を下方から閉塞しているとともに、図2に見られるように、端子配列方向(X軸方向)及びコネクタ連結方向(Y軸方向)の両方向で周壁22よりも張り出した張出部21Aが形成されている。張出部21Aは、側壁23,24に沿って端子配列方向に延びる2つの側方張出部21B,21Cと、端壁25に沿ってコネクタ連結方向に沿って延びる2つの端張出部21Dとを有している。本実施形態では、2つの側方張出部21B,21Cを区別する必要があるときには、コネクタ連結方向(Y軸方向)でY1側に位置する側方張出部21Bを「第一側方張出部21B」、Y2側に位置する側方張出部21Cを「第二側方張出部21C」という。
側方張出部21B,21Cは、図2及び図3に見られるように、端子配列方向での両端側の位置、すなわち端子配列範囲に対して両外側の位置のそれぞれに、2つの凹部21Eが形成されている。凹部21Eは、第一側方張出部21Bの側面21B-1(図5(B)参照)及び第二側方張出部21Cの側面21C-1(図3参照)に形成されている。図2に見られるように、凹部21Eは、コネクタ高さ方向である上下方向(Z軸方向)に見て、コネクタ連結方向で内方へ向かうにつれて、すなわち側壁23,24へ向かうにつれて溝幅が狭くなる台形状の空間をもつ蟻溝をなし、図3に見られるように、上下方向に貫通している(図6(A),(B)をも参照)。
本実施形態では、側方張出部21B,21Cのそれぞれにおいて、端子配列方向(X軸方向)での一端側(X1側)に形成される2つの凹部21E同士の間隔(距離)と、他端側(X2側)に形成される2つの凹部21E同士の間隔(距離)とが異なっている。具体的には、図2に見られるように、第一側方張出部21Bでは、X1側に位置する2つの凹部21E同士の間隔の寸法を「S1」としたとき、X2側に位置する2つの凹部21E同士の間隔の寸法は「S1」よりも大きい寸法「S2」となっている。一方、寸法を図示していないが、第二側方張出部21Cでは、X1側に位置する2つの凹部21E同士の間隔の寸法が「S2」となっており、X2側に位置する2つの凹部21E同士の間隔の寸法が「S1」となっている。また、第一側方張出部21Bにおいて端子配列方向で最も外側に位置する凹部21Eと、第二側方張出部21Cにおいて端子配列方向で最も外側に位置する凹部21Eとは、端子配列方向で同じ位置に形成されている。
プラグ端子30は、プラグハウジング20の側壁23,24により端子配列方向で等間隔に配列された状態で保持されている。本実施形態では、図2に見られるように、第一側壁23に保持されるプラグ端子30と第二側壁24に保持されるプラグ端子30とは、端子配列方向での位置が互いに異なるように、すなわち千鳥状をなして2列に配置されている。
プラグ端子30は金属帯条片を板厚方向に屈曲して作られており、後述のレセプタクル端子80との接触のための接触部31を一端側に有しているとともに、回路基板への接続のための接続部32を他端側に有している。
接触部31は、プラグハウジング20の側壁23,24に沿って逆U字状に屈曲されて延びており、側壁23,24の外側面23A,24Aに沿って上下方向に延びる外側接触部31A(図3、図5(B)及び図6(A)参照)と、側壁23,24の内面に沿って上下方向に延びる内側接触部31B(図3参照)とを有している。図3には、第一側壁23の内側面23Bに沿って延びる内側接触部31Bが示されている。接続部32は、底壁21の側方張出部21B,21Cの側面21B-1,21C-1から、コネクタ連結方向で外方へ向けて延出しており(図3、図5(B)及び図6(A),(B)参照)、回路基板の実装面に形成された対応回路部(図示せず)に半田接続可能となっている。
プラグ金具40は、金属板部材を板厚方向に屈曲して作られており、図4(A),(B)に見られるように、端板部41と、第一側板部42と、第一延出部43と、第二側板部44と、第二延出部45と、上板部46と、端脚部47とを有している。本実施形態では、プラグ金具40は、後述するように、端板部41、第一側板部42及び第二側板部44でレセプタクル金具90にロック可能となっており、ロック金具としての機能を有している。また、プラグ金具40は、後述するように、第一側板部42でレセプタクル金具90と接触して電気的に導通するようになっており、端子(例えば、電源端子やグランド端子)としての機能も有している。
ここでは、プラグコネクタ10に設けられる2つのプラグ金具40のうちX2側に位置するプラグ金具40の構成を中心に説明する。端板部41は、図3に見られるように、プラグハウジング20の端壁25の外端面(端子配列方向に対して直角な二つの壁面のうち端子配列方向で外側に位置する面)に沿って延びており、端壁25により保持されている。端板部41には、四角形状に没した端ロック部41Aが形成されており、この端ロック部41Aでレセプタクル金具90とロック可能となっている。
第一側板部42は、図5(A)に見られるように、第一側壁23に保持される第一外側板部42A及び第一内側板部42Bと、延び底壁21に保持される第一下板部42Cとを有している。
第一外側板部42Aは、図6(B)に見られるように、第一側壁23の外側面23Aに沿って延びるとともに、端板部41に連結されている。第一外側板部42Aは、四角形状に没した第一側方ロック部42A-1が形成されており、この第一側方ロック部42A-1でレセプタクル金具90とロック可能となっている。また、第一外側板部42Aは、レセプタクル金具90と接触して電気的に導通可能となっている。
第一内側板部42Bは、図4(A)に見られるように、第一外側板部42Aにおける端子配列方向で内方に寄った範囲(図4(A)ではX1側の範囲)にて、第一外側板部42Aの上縁で下方へ向けて折り返されて形成されている。第一内側板部42Bは、図3に見られるように、第一側壁23の内側面23Bに沿って延びており、レセプタクル金具90と接触して電気的に導通可能となっている。本実施形態では、第一内側板部42Bは、下側の部分が上側の部分よりも端子配列方向での寸法が大きくなっている。
第一下板部42Cは、図5(A)に見られるように、第一内側板部42Bの下縁で直角に屈曲され、コネクタ連結方向(Y軸方向)でY1側へ向けて延びている。第一下板部42Cは、図5(B)に見られるように、底壁21の底面から露呈している。
第一延出部43は、図5(A),(B)に見られるように、第一下板部42Cを延長するようにコネクタ連結方向(Y軸方向)でY1側へ向けて延びる第一横部43Aと、第一横部43AのY1側の端部で屈曲され上方へ向けて延びる第一縦部43Bとを有している。第一縦部43Bには、図5(B)に見られるように、端子配列方向での両側に位置する側端面43B-1から端子配列方向に突出する第一突出部43Cが形成されている(図4(A),(B)も参照)。図5(B)に見られるように、第一延出部43は、端子配列方向にて2つの凹部21Eの間に位置し、第一側方張出部21Bの側面21B-1からプラグハウジング20外へ延出している。
第二側板部44は、図4(A)に見られるように、端子配列方向で第一側板部42よりも短く形成されている(図2も参照)。第二側板部44は、図5(A)に見られるように、第二側壁24に沿って延び第二側壁24に保持される第二外側板部44A及び第二内側板部44Bと、底壁21に沿って延び底壁21に保持される第二下板部44Cとを有している。
第二外側板部44Aは、第二側壁24の外側面24Aに沿って延びるとともに、端板部41に連結されている。第二外側板部44Aは、四角形状に没した第二側方ロック部44A-1が形成されており、この第二側方ロック部44A-1でレセプタクル金具90とロック可能となっている。第二内側板部44Bは、図4(A)に見られるように、第二外側板部44Aにおける端子配列方向で内方に寄った範囲(図4(A)ではX1側の範囲)にて、第二外側板部44Aの上縁で下方へ向けて折り返されて形成されている。第二内側板部44Bは、第二側壁24の内側面に沿って延びており、レセプタクル金具90と接触して電気的に導通可能となっている。第二内側板部44Bは、下側の部分が上側の部分よりも端子配列方向で大きい寸法で形成されている(図4(B)参照)。
第二下板部44Cは、図5(A)に見られるように、第二内側板部44Bの下端で直角に屈曲され、コネクタ連結方向(Y軸方向)でY2側へ向けて延びており、図5(B)に見られるように、底壁21の底面から露呈している。第二下板部44Cは、図4(A),(B)及び図5(B)に見られるように、端子配列方向で第一下板部42Cよりも小さく形成されている。
第二延出部45は、図5(A)に見られるように、第二下板部44Cを延長するようにコネクタ連結方向(Y軸方向)でY2側へ向けて延びる第二横部45Aと、第二横部45AのY2側の端部で屈曲され上方へ向けて延びる第二縦部45Bとを有している。第二延出部45は、図4(A),(B)に見られるように、端子配列方向で第一延出部43よりも小さく形成されている。第二縦部45Bには、図6(A)に見られるように、端子配列方向での両側に位置する側端面45B-1から端子配列方向へ突出する第二突出部45Cが形成されている(図4(A),(B)も参照)。図3及び図6(A)に見られるように、第二延出部45は、端子配列方向にて2つの凹部21Eの間に位置し、第二側方張出部21Cの側面21C-1からプラグハウジング20外へ延出している(図5(B)も参照)。
上板部46は、図4(A)に見られるように、端板部41の上端で屈曲されて、端壁25の上面に沿って端子配列方向で内方(図4(A)ではX1側)へ向けて延びている(図3も参照)。端脚部47は、コネクタ連結方向で互いに離間した2位置にて、端板部41の下端で屈曲されて、端子配列方向で外方(図4(A)ではX2側)へ向けて延びており、底壁21の端張出部21Dの底面から露呈している(図5(B)及び図6(A),(B)も参照)。
本実施形態では、プラグ金具40は、第一下板部42C、第一横部43A、第二下板部44C、第二横部45A及び2つの端脚部47のそれぞれの下面で、回路基板の実装面の対応回路部に半田接続される。
端子配列方向でX1側に位置するプラグ金具40は、X2側に位置する既述のプラグ金具40と同形状をなし、図1ないし図3に見られるように、X2側のプラグ金具40に対して、上下方向に見て点対称をなす姿勢で、プラグハウジング20に保持されている。したがって、X1側のプラグ金具40は、第一側板部42が第二側壁24に保持され、第二側板部44が第一側壁23に保持されている。
プラグ連結部材50は、図1ないし図3に見られるように、端子配列方向(X軸方向)でプラグコネクタ10の範囲内かつ端子配列範囲外の位置に1つずつ設けられている。2つのプラグ連結部材50は、互いに同形状であり、上下方向に見て点対称な形状をなしている。本実施形態では、プラグ連結部材50は、両プラグコネクタ10の端部10A(端子配列範囲外の部分)にてプラグハウジング20を一体成形により保持することでプラグコネクタ10同士を連結している。
プラグ連結部材50は、図2及び図3に見られるように、コネクタ連結方向(Y軸方向)で2つのプラグコネクタ10の間に位置する本体部51と、本体部51からコネクタ連結方向に突出する複数の突部52が形成されている。
本体部51は、コネクタ連結方向(Y軸方向)での略中央位置よりも一方の側に位置する長半部51Aと、略中央位置によりも他方の側に位置する短半部51Bとを有しており、長半部51Aが短半部51Bよりも端子配列方向で大きく形成されている。本実施形態では、図2及び図3に見られるように、端子配列方向でX1側に位置するプラグ連結部材50においては、Y1側に長半部51A、Y2側に短半部51Bが位置しており、端子配列方向でX2側に位置するプラグ連結部材50においては、Y1側に短半部51B、Y2側に長半部51Aが位置している。
長半部51Aは、図2に見られるように、端子配列方向でプラグ金具40の第一側板部42及び第一延出部43を含む範囲にわたって形成されている。一方、短半部51Bは、図2に見られるように、端子配列方向にてプラグ金具40の第二側板部44及び第二延出部45を含む範囲にわたって形成されている。
突部52は、図3に見られるように、長半部51Aの下部の側面51A-1及び短半部51Bの下部の側面51B-1のそれぞれに形成されている。突部52は、上下方向に見て、プラグハウジング20の凹部21Eに適合する台形状をなして形成されている。突部52は、凹部21E内の空間と同形状となしており、凹部21E内にてその内壁面に密着した状態で形成されている。
突部52とプラグハウジング20の凹部21Eとは、一体成形によりコネクタ連結方向(Y軸方向)で互いに係合する連結方向係合部を構成している。また、突部52とプラグハウジング20の凹部21Eとは、一体成形されていることで上下方向(Z軸方向)でも互いに係合している。また、本実施形態では、突部52が蟻溝に形成され、凹部21Eがこの蟻溝に適合した形状で形成されていて、突部52と凹部21Eとがコネクタ連結方向で互いに係止することで、両者の係合の強度の向上が図られている。さらに、突部52と凹部21Eとは、端子配列方向(X軸方向)でも互いに係止している。
以上の構成のプラグコネクタ連結体1は、次の要領で製造される。まず、キャリア付のプラグ端子30及びキャリア付のプラグ金具40を、プラグハウジング20の成形のためのプラグハウジング成形金型(図示せず)に配置する。このとき、プラグ端子30のキャリア(図示せず)は、各プラグ端子列の複数のプラグ端子30の接続部32の先端に一括して連結されている。つまり、2つのプラグ端子列のうち一方のプラグ端子列に連結されたキャリアと、他方のプラグ端子列に連結されたキャリアとは、コネクタ連結方向(Y軸方向)で2つのプラグ端子列を挟んで互いに反対側に位置している。また、プラグ金具40のキャリア(図示せず)は、2つの端脚部47の先端に連結されている。
次に、溶融した樹脂等の電気絶縁材をプラグハウジング成形金型内に注入した後、冷却して固化させることにより、プラグハウジング20を成形する。このプラグハウジング20の成形により、プラグ端子30及びプラグ金具40がプラグハウジング20に一体的に保持される。この結果、全てのキャリアが連結された状態のプラグコネクタ10(ここでは、「全キャリア付プラグコネクタ」という)が得られる。本実施形態では、この全キャリア付プラグコネクタを2つ用意する。
次に、2つの全キャリア付プラグコネクタについて、一方のプラグ端子列のキャリア及び両方のプラグ金具40のキャリアを切断して除去する。この結果、他方のプラグ端子列のキャリアのみが連結されたキャリア付プラグコネクタが2つ得られる。次に、2つのキャリア付プラグコネクタを、キャリアが接続されているプラグ端子列を保持している側壁同士がコネクタ連結方向で対向するようにして同方向に配列した状態で、プラグ連結部材50の成形のための連結部材成形金型(図示せず)に配置する。このとき、それぞれの全キャリア付プラグコネクタにおいて、互いに対向している2つの側壁のうち、Y1側の側壁が第一側壁23となり、Y2側の側壁が第二側壁24となる。したがって、連結部材成形金型内では、Y1側に配置されたキャリア付プラグコネクタ(「第一キャリア付プラグコネクタ」という)の第二側壁24と、Y2側に配置された他方のキャリア付プラグコネクタ(「第二キャリア付プラグコネクタ」という)の第一側壁23とが対向する。
本実施形態では、プラグコネクタ10は、上下方向に見て点対称な形状をなしているので、全てのキャリア付プラグコネクタは同形状となる。しがたって、連結部材成形金型(図示せず)に2つのキャリア付プラグコネクタをコネクタ連結方向に配列するにあたり、それぞれの電気コネクタの向きを気にすることなく配置することができるので、キャリア付プラグコネクタの配置作業が簡単になる。
次に、溶融した樹脂等の電気絶縁材を連結部材成形金型内に注入した後、冷却して固化させることにより、プラグ連結部材50を成形する。プラグ連結部材50の成形する結果、2つのキャリア付プラグコネクタのプラグハウジング20が、端子配列方向(X軸方向)での端部にて、X1側及びX2側の各位置でプラグ連結部材50に一体的に保持されて連結される。このとき、プラグ連結部材50によって、プラグ金具40の第一延出部43及び第二延出部45が埋設されて保持される(図5(A)参照)。次に、両方のキャリア付プラグコネクタから、プラグ端子30に連結されているキャリアを切断して除去することにより、プラグコネクタ連結体1が完成する。
本実施形態では、図1及び図2に見られるように、プラグ連結部材50が端子配列方向でプラグコネクタ10の範囲内に位置しているので、従来のような連結部材が端子配列方向で電気コネクタよりも外側に位置している場合と比べて、端子配列方向でプラグコネクタ連結体1を小型化できる。
また、プラグ連結部材50はプラグハウジング20を一体成形により保持していているので、従来のように予めハウジングとは別体として形成された連結部材をハウジングに取り付ける場合と比べて、プラグ連結部材50によりプラグハウジング20がしっかりと保持され、この結果、プラグ連結部材50とプラグハウジング20とが外れにくくなる。また、プラグハウジング20及びプラグ連結部材50は、凹部21E及び突部52として形成された連結方向係合部により互いに係合している。特に、本実施形態では、凹部21Eは蟻溝として形成され、突部52は蟻溝に適合する形状で形成されていて、端子配列方向及びコネクタ連結方向の両方向で係止し合うので、これらの両方向におけるプラグ連結部材50とプラグコネクタ10との外れがさらに良好に防止される。
また、本実施形態では、一方のプラグコネクタ10に設けられたプラグ金具40の第一延出部43と、他方のプラグコネクタ10に設けられたプラグ金具40の第二延出部45が、1つのプラグ連結部材50に埋設された状態で保持されている。したがって、第一延出部43の第一横部43A及び第二延出部45の第二横部45Aが端子配列方向及び上下方向でプラグ連結部材50に係止するとともに、第一延出部43の第一縦部43B及び第二延出部45の第二縦部45Bが端子配列方向及びコネクタ連結方向でプラグ連結部材50に係止する。この結果、端子配列方向、コネクタ連結方向、上下方向の全ての方向において、プラグ連結部材50とプラグコネクタ10との外れを防止する効果が向上する。
さらに、第一縦部43Bには第一突出部43Cが、第二縦部45Bには第二突出部45Cが、端子配列方向に突出して設けられていて、第一突出部43C及び第二突出部45Cが上下方向でプラグ連結部材50に係止するようになっているので、上下方向においてプラグ連結部材50とプラグコネクタ10とがさらに外れにくくなる。変形例として、第一縦部43B及び第二縦部45Bの少なくとも一方において、例えば、その上端部をコネクタ連結方向に向けて屈曲して、同方向へ突出する突出部を形成し、この突出部によって上下方向でプラグ連結部材50に係止するようにしてもよい。また、このコネクタ連結方向へ突出する突出部を、端子配列方向に突出する上述の突出部43C,45Cとともに設けることも可能である。
本実施形態では、プラグコネクタ連結体1の連結方向係合部(凹部21E及び突部52)の上下寸法は、側方張出部21B,21Cの上下方向寸法(厚み寸法)と同寸法であり、後述するレセプタクルコネクタ連結体2の連結方向係合部(縦凹部78及び縦突部102)の上下寸法よりも小さい。したがって、プラグコネクタ連結体1における連結方向係合部の係合の強度(凹部21E及び突部52との係止力)はレセプタクルコネクタ連結体2における連結方向係合部の係合の強度(縦凹部78と縦突部102との係止力)よりも小さい。また、プラグハウジング20の側方張出部21B,21Cには、その上下方向全域にわたって凹部21Eが形成されている関係上、プラグ連結部材50に対して上下方向で係止する部分(高さ方向係合部)を形成することが難しい。
そこで、本実施形態では、プラグコネクタ10にプラグ金具40を設けて、第一延出部43及び第二延出部45によってプラグ連結部材50に対して端子配列方向、コネクタ連結方向及び上下方向での3方向で係止可能とすることにより、これら3方向でのプラグ連結部材50とプラグコネクタ10との外れを防止する効果の向上が図られている。もし、連結方向係合部によってコネクタ連結方向での係合の強度が十分に大きく確保されている場合には、プラグ金具の各延出部(第一延出部43及び第二延出部45)から縦部(第一縦部43B及び第二縦部45B)を省略してもよい。この場合、プラグ金具の延出部は横部(第一縦部43A及び第二縦部45A)のみを有する形状となり、端子配列方向及び上下方向でプラグ連結部材と係止する。
レセプタクルコネクタ連結体2は、既述したように、2つのレセプタクルコネクタ60が一方向(図7でのY軸方向)に配列された状態で2つのレセプタクル連結部材100により連結されて構成されている。レセプタクルコネクタ連結体2に設けられる2つのレセプタクルコネクタ60は互いに同形状をなしており、各プラグコネクタ10はコネクタ高さ方向である上下方向(Z軸方向)に見て点対称な形状をなしている。レセプタクルコネクタ60は、樹脂等の電気絶縁材製のレセプタクルハウジング70と、レセプタクルコネクタ60の連結方向(Y軸方向)に対して直角なX軸方向を端子配列方向として配列されてレセプタクルハウジング70に保持される金属製の複数のレセプタクル端子80と、端子配列方向での端子配列範囲の両外側に1つずつ設けられてレセプタクルハウジング70に保持されるレセプタクル金具90とを有している。レセプタクル端子80及びレセプタクル金具90は、レセプタクルハウジング70に一体成形(一体モールド成形)により保持されている。
図7及び図8に見られるように、レセプタクルハウジング70は、端子配列方向(X軸方向)を長手方向として延びる、略直方体外形をなしており、回路基板の実装面に対して平行に拡がる底壁71(図9(B)参照)と、底壁71から起立する周壁72及び突壁76とを有している。周壁72は、端子配列方向に延びる2つの側壁73,74と、コネクタ幅方向、換言するとコネクタ連結方向に延び2つの側壁73,74の端部同士を連結する2つの端壁75とを有している。本実施形態では、2つの側壁73,74を区別する必要があるときには、コネクタ連結方向(Y軸方向)でY1側に位置する側壁73を「第一側壁73」、Y2側に位置する側壁74を「第二側壁74」という。突壁76は、周壁に囲まれて端子配列方向で端子配列範囲にわたって延びている。底壁71、周壁72及び突壁76に囲まれて上方(Z1方向)に開口する環状空間は、プラグコネクタ10の周壁22を受入可能な受入部77をなしている。
側壁73,74は、端子配列方向での両端側の位置、すなわち端子配列範囲に対して両外側の位置で、第一側壁73の外側面(図示せず)及び第二側壁74の外側面74Aに複数の縦凹部78及び1つの横凹部79が形成されている。
図8には、第二側壁74に形成された縦凹部78及び横凹部79が示されている。第二側壁74には、端子配列方向でのX1側に5つの縦凹部78及び1つの横凹部79が形成され、X2側に4つの縦凹部78及び1つの横凹部79が形成されている。縦凹部78は、上下方向にて第二側壁74の上端位置から中間位置までにわたる範囲に延びている。縦凹部78は、上下方向(Z軸方向)に見て、コネクタ連結方向で内方へ向かうにつれて、すなわち突壁76へ向かうにつれて溝幅が狭くなる台形状の空間をもつ蟻溝をなし、上下方向に貫通している。横凹部79は、第二側壁74の上下方向中間位置にて端子配列方向で複数(X1側では5つ、X2側では4つ)の縦凹部78を含む範囲にわたって延びており、各縦凹部78の下端と連通することにより、縦凹部78と相俟って1つの凹部を形成している。
第一側壁73は、上下方向に延びる軸線まわりに上述の第二側壁74を180度回転させたような形状となっている。つまり、図示はされていないが、第一側壁73には、端子配列方向でのX1側に4つの縦凹部78及び1つの横凹部79が形成され、X1側に4つの縦凹部78及び1つの横凹部79が形成されている。
突壁76は、両方の側面、すなわちコネクタ連結方向で第一側壁73に対面する側面(図示せず)及び第二側壁74に対面する側面76Bに、上下方向に延びる溝部76Cが形成されている。溝部76Cは、第一側壁73の側面と第二側壁74の側面76Bとで端子配列方向で互いに異なる位置に形成されており、上方から見たときに千鳥状をなすように配列されている。この溝部76Cは、レセプタクル端子80の後述の内側接触部81あるいはレセプタクル金具90の後述の接触腕部95を収容している。
レセプタクル端子80は、レセプタクルハウジング70の側壁73,74により端子配列方向で等間隔に配列された状態で保持されている。本実施形態では、図8に見られるように、第一側壁73に保持されるレセプタクル端子80と第二側壁74に保持されるレセプタクル端子80とは、プラグコネクタ10のプラグ端子30に対応して位置し、千鳥状に2列をなして配置されている。
レセプタクル端子80は、金属帯状片を板厚方向に屈曲して作られており、プラグ端子30との接触のための内側接触部81を一端側に有しているとともに、回路基板への接続のための接続部82を他端側に有している。また、レセプタクル端子80の中間部には、逆U字状に屈曲され側壁73,74に保持される被保持部83が形成されている。
内側接触部81は、突壁76の溝部76C内を上方へ向けて延びており、コネクタ連結方向で弾性変位可能となっている。内側接触部81は、弾性変位状態にてプラグ端子30の内側接触部31Bに接触可能となっている。逆U字状をなす被保持部83は、上下方向に延びる2つの脚部のうち受入部77側に位置する脚部が、プラグ端子30の外側接触部31Aに接触するための外側接触部83Aとして形成されている。接続部82は、底壁71に沿って延びており、回路基板の実装面に形成された対応回路部(図示せず)に半田接続可能となっている。
レセプタクル金具90は、金属板部材を板厚方向に屈曲して作られており、端板部91と、第一側板部92と、第二側板部93と、下腕部94と、接触腕部95と、突壁板部96とを有している。本実施形態では、レセプタクル金具90はプラグ金具40にロック可能なロック金具としての機能を有している。また、レセプタクル金具90は、プラグ金具40と接触して電気的に導通可能となっており、端子(例えば、電源端子やグランド端子)としての機能も有している。
ここでは、図8及び図9を参照しながら、レセプタクルコネクタ60に設けられる2つのレセプタクル金具90のうちX2側に位置するレセプタクル金具90の構成を中心に説明する。端板部91は、逆U字状に屈曲されていて、端壁75に保持されている。端板部91は、受入部77側に段状の端被ロック部91A(図8におけるX1側のレセプタクル金具90を参照)が形成されており、端被ロック部91Aでプラグ金具40の端ロック部41Aにロック可能となっている。端板部91の下端部は、端子配列方向で外方へ向けて屈曲されて端接続部91Bとして形成されており、端接続部91Bで回路基板の対応回路部に半田接続されるようになっている。
第一側板部92は、端板部91に連結されているとともに、逆U字状に屈曲されて、第一側壁73に保持されている。第一側板部92は、受入部77側に段状の第一側方被ロック部92Aが形成されており、第一側方被ロック部92Aでプラグ金具40の第一側方ロック部42A-1にロック可能となっている。第一側板部92の下端部は、コネクタ連結方向で外方へ向けて屈曲されて第一側方接続部92Bとして形成されており(図9(B)参照)、第一側方接続部92Bで回路基板の対応回路部に半田接続されるようになっている。
第二側板部93は、端板部91に連結されており、第二側壁74に保持されている。第二側板部93は、端子配列方向での2位置にて逆U字状に屈曲されており、受入部77側に段状の第二側方被ロック部93Aが形成されている(図8にてX1側に設けられているレセプタクル金具90を参照)。第二側板部93は、受入部77側に段状の第二側方被ロック部93A(図8にてX1側に設けられているレセプタクル金具90を参照)が形成されており、第二側方被ロック部93Aでプラグ金具40の第二側方ロック部44A-1にロック可能となっている。第二側板部93の下端部は、端子配列方向での2位置にてコネクタ連結方向で外方(Y2側)へ向けて屈曲されて第二側方接続部93Bとして形成されており、第二側方接続部93Bで回路基板の対応回路部に半田接続されるようになっている。
下腕部94は、底壁71に沿ってコネクタ連結方向の内方へ向けている(図9(B)参照)。接触腕部95は、レセプタクル端子80の内側接触部81と同形状をなし、突壁76の溝部76C内を上方へ向けて延びている。接触腕部95は、コネクタ連結方向で弾性変位可能となっており、弾性変位状態にてプラグ金具40の第一内側板部42Bと接触可能となっている。
突壁板部96は、突壁76の端子配列方向での端部76Aの上面、外端面(端子配列方向での外端に位置する端面)、及び両方の側面(コネクタ連結方向での両側に位置する側面)のそれぞれに沿って延びて、端部76Aに保持されている。また、突壁板部96の下端は、底壁71に沿って延びる連結部(図示せず)によって端板部91、第一側板部92、第二側板部93のいずれかの下端に連結されている。
端子配列方向でX1側に位置するレセプタクル金具90は、図8に見られるように、X2側に位置する既述のレセプタクル金具90と同形状をなし、X2側のレセプタクル金具90に対して、上下方向に見て点対称をなす姿勢で、レセプタクルハウジング70に保持されている。したがって、X1側のレセプタクル金具90は、図8に見られるように、第一側板部92が第二側壁74に保持され、第二側板部93が第一側壁73に保持されている。
レセプタクル連結部材100は、端子配列方向(X軸方向)でレセプタクルコネクタ60の範囲内かつ端子配列範囲外の位置に1つずつ設けられている。2つのレセプタクル連結部材100は、互いに同形状であり、上下方向に見て点対称な形状をなしている。本実施形態では、レセプタクル連結部材100は、両レセプタクルコネクタ60の端部60A(端子配列範囲外の部分)にてレセプタクルハウジング70を一体成形により保持することでレセプタクルコネクタ60同士を連結している。
レセプタクル連結部材100は、図8に見られるように、コネクタ連結方向(Y軸方向)で2つのレセプタクルコネクタ60の間に位置する本体部101と、本体部101からコネクタ連結方向に突出する複数の縦突部102及び1つの横突部103が形成されている。
本体部101は、コネクタ連結方向(Y軸方向)での略中央位置よりも一方の側に位置する長半部101Aと、略中央位置によりも他方の側に位置する短半部101Bとを有しており、長半部101Aが短半部101Bよりも端子配列方向で大きく形成されている。本実施形態では、図8に見られるように、端子配列方向でX1側に位置するレセプタクル連結部材100においては、Y1側に長半部101A、Y2側に短半部101Bが位置しており、端子配列方向でX2側に位置するレセプタクル連結部材100においては、Y1側に短半部101B、Y2側に長半部101Aが位置している。
長半部101Aは、図8に見られるように、端子配列方向にてレセプタクルハウジング70に形成された5つの縦凹部78を含む範囲にわたって形成されている。一方、短半部101Bは、図8に見られるように、端子配列方向にてレセプタクルハウジング70に形成された4つの縦凹部78を含む範囲にわたって形成されている。
図8に見られるように、長半部101Aには、長半部101Aの側面101A-1に5つの縦突部102及び1つの横突部103が形成され(X2側に位置するレセプタクル連結部材100参照)、短半部101Bには、短半部101Bの側面101B-1に突条をなす4つの縦突部102及び1つの横突部103が形成されている(X1側に位置するレセプタクル連結部材100参照)。縦突部102は、上下方向にて本体部101の上端位置から中間位置にわたる範囲に延びている。縦突部102は、上下方向に見て、レセプタクルハウジング70の縦凹部78に適合する台形状をなして形成されている。縦突部102は、縦凹部78内の空間と同形状となしており、縦凹部78内にてその内壁面に密着している(図7参照)。
縦突部102とレセプタクルハウジング70の縦凹部78とは、一体成形によりコネクタ連結方向で互いに係合する連結方向係合部を構成している。また、縦突部102と縦凹部78とは、一体成形されていることで上下方向(Z軸方向)でも互いに係合している。また、本実施形態では、縦突部102が蟻溝に形成され、縦凹部78がこの蟻溝に適合した形状で形成されていて、縦突部102と縦凹部78とがコネクタ連結方向で互いに係止することで、両者の係合の強度の向上が図られている。さらに、縦突部102と縦凹部78とは、端子配列方向でも互いに係止している。
横突部103は、本体部101の上下方向中間位置、具体的には、縦突部102よりも下方位置にて端子配列方向で複数(長半部101A側では5つ、短半部101B側では4つ)の縦突部102を含む範囲にわたって延びており、各縦突部102の下端と連結されている。横突部103は、端子配列方向に見て、レセプタクルハウジング70の横凹部79に適合する角形状をなして形成されている。横突部103は、横凹部79内の空間と同形状となしており、横凹部79内にてその内壁面に密着している。
横突部103とレセプタクルハウジング70の横凹部79とは、上下方向、すなわちコネクタ高さ方向(Z軸方向)で互いに係止することで係合する高さ方向係合部を構成している。また、横突部103と横凹部79とは、端子配列方向(X軸方向)でも互いに係止している。さらに、横突部103と横凹部79とは、一体成形されることでコネクタ連結方向(Y軸方向)でも互いに係合している。
以上の構成のレセプタクルコネクタ連結体2は、既述したプラグコネクタ連結体1と同じ要領で作られるので、ここでは、レセプタクルコネクタ連結体2の製造要領についての説明は省略する。
本実施形態では、レセプタクル連結部材100が端子配列方向でレセプタクルコネクタ60の範囲内に位置しているので、プラグコネクタ連結体1について説明したのと同様に、端子配列方向でレセプタクル連結部材100が小型化される。
また、本実施形態では、レセプタクル連結部材100がレセプタクルハウジング70を一体成形によりしっかりと保持していることにより、プラグコネクタ連結体1について説明したのと同様に、レセプタクル連結部材100とレセプタクルコネクタ60とが外れにくくなる。また、縦凹部78及び縦突部102として形成された連結方向係合部が互いに係合していること、さらに、縦凹部78が蟻溝として形成され、縦突部102が蟻溝に適合する形状で形成されていることにより、端子配列方向及びコネクタ連結方向におけるプラグ連結部材50とプラグコネクタ10との外れがさらに良好に防止される点も、プラグコネクタ連結体1について説明したのと同様である。
また、本実施形態では、横凹部79及び横突部103として形成された高さ方向係合部が上下方向で互いに係止することにより係合しているので、上下方向において、レセプタクル連結部材100とレセプタクルコネクタ60との外れを防止する効果が向上する。また、変形例として、例えば、既述したプラグコネクタ連結体1におけるプラグ金具40の延出部43,45に相当する部分を、レセプタクル金具90の側方接続部92B,93Bからコネクタ連結方向(Y軸方向)に延長するようにして設け、これらの部分がレセプタクル連結部材100に一体成形により保持されるようになっていてもよい。このような構成にすることで、上下方向におけるレセプタクル連結部材100とレセプタクルコネクタ60との外れを防止する効果がさらに向上する。
本実施形態において、プラグコネクタ連結体1では2つのプラグコネクタ10が連結され、レセプタクルコネクタ連結体2では2つのレセプタクルコネクタ60が連結されることとしたたが、連結されるコネクタの数は3つ以上であってもよい。このとき、プラグコネクタ連結体1のプラグコネクタ10とレセプタクルコネクタ連結体2のレセプタクルコネクタ60とは同数設けられる。
本実施形態では、プラグコネクタ連結体1において、プラグハウジング20の凹部21Eとプラグ連結部材50の突部52とで連結方向係合部が構成されることとしたが、これに替えて、凹凸の関係を逆にして、すなわち、プラグハウジングに突部を形成するとともにプラグ連結部材に凹部を形成して、この突部及び凹部により連結方向係合部を構成してもよい。これと同様に、レセプタクルコネクタ連結体2においても、レセプタクルハウジングに突部を形成するとともにレセプタクル連結部材に凹部を形成して、この突部及び凹部により連結方向係合部を構成してもよい。
本実施形態では、レセプタクルコネクタ連結体2において、レセプタクルハウジング70の横凹部79とレセプタクル連結部材100の横突部103とで高さ方向係合部が構成されることとしたが、これに替えて、凹凸の関係を逆にして、レセプタクルハウジングに突部を形成するとともにレセプタクル連結部材に凹部を形成して、この突部及び凹部により高さ方向係合部を構成してもよい。
1 プラグコネクタ連結体
2 レセプタクルコネクタ連結体
10 プラグコネクタ(電気コネクタ)
20 プラグハウジング
21B-1 側面
21C-1 側面
21E 凹部(連結方向係合部)
30 プラグ端子
40 プラグ金具
43 第一延出部
43C 第一突出部
45 第二延出部
45C 第二突出部
50 プラグ連結部材
52 突部(連結方向係合部)
60 レセプタクルコネクタ(電気コネクタ)
70 レセプタクルハウジング
74A 外側面(側面)
78 縦凹部(連結方向係合部)
79 横凹部(高さ方向係合部)
80 レセプタクル端子
100 レセプタクル連結部材
102 縦突部(連結方向係合部)
103 横突部(高さ方向係合部)

Claims (7)

  1. 複数の電気コネクタが連結部材により一方向に連結された電気コネクタ連結体において、
    上記電気コネクタは、上記電気コネクタの連結方向に対して直角な方向を端子配列方向として配列された複数の端子と、該複数の端子を保持するハウジングとを有し、
    上記連結部材は、端子配列方向で上記電気コネクタの範囲内かつ端子配列範囲外に位置し、上記連結方向で隣接する上記電気コネクタの端部の上記ハウジングを一体成形により保持して上記電気コネクタ同士を連結しており、
    上記ハウジング及び上記連結部材は、上記連結方向で対向する側面に、該連結方向で互いに係合する連結方向係合部を有しており、
    上記連結方向係合部は、上記ハウジング及び上記連結部材のうちの一方に形成された凹部と、他方に形成された突部とを有していることを特徴とする電気コネクタ連結体。
  2. 上記凹部は、上記実装面に対して直角なコネクタ高さ方向に見て台形状の空間をもつ蟻溝として形成され、
    上記突部は、コネクタ高さ方向に見て上記蟻溝に適合する台形状をなして形成されていることとする請求項1に記載の電気コネクタ連結体。
  3. 上記ハウジング及び上記連結部材は、コネクタ連結方向で対向する側面に、上記連結方向係合部とは異なる位置で、コネクタ高さ方向で互いに係合する高さ方向係合部を有しており、
    上記高さ方向係合部は、上記ハウジング及び上記連結部材のうちの一方で端子配列方向に延びる凹部として形成され、他方で端子配列方向に延びる突部として形成されていることとする請求項1又は請求項2に記載の電気コネクタ連結体。
  4. 上記電気コネクタは、上記端部にてハウジングによって保持される金具を有し、
    上記金具は、電気コネクタの端部における上記ハウジングの側面から延出する延出部を有しており、
    上記連結部材は、上記延出部を一体成形により保持していることとする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の電気コネクタ連結体。
  5. 上記金具の上記延出部は、コネクタ高さ方向に向けて屈曲された形状をなしていることとする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の電気コネクタ連結体。
  6. 上記金具の上記延出部は、コネクタ高さ方向に向けて延びる部分に、端子配列方向及びコネクタ連結方向の少なくとも一方の方向に突出する突出部を有していることとする請求項5に記載の電気コネクタ連結体。
  7. 上記電気コネクタは、コネクタ高さ方向に見て点対称な形状をなしていることとする請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の電気コネクタ連結体。
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