JP2022124879A - 車体フレームおよび車体フレームの製造方法 - Google Patents

車体フレームおよび車体フレームの製造方法 Download PDF

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Figure 2022124879000001
【課題】角稜部を目標曲率半径に形成し、かつ角稜部の近傍に塑性ひずみを付与することにより車体フレームの座屈強度を確保できる車体フレームおよび車体フレームの製造方法を提供する。
【解決手段】車体フレームの製造方法は、第1プレス工程と、第2プレス工程と、を備える。第1プレス工程において、車体フレームの凸角稜部に相当する部位に、目標頂部曲率半径より大きい第1曲率半径R1および第2曲率半径R2で連続する2つの第1湾曲部58および第2湾曲部59を形成する。第2プレス工程において、2つの第1湾曲部および第2湾曲部を目標頂部曲率半径の1つの頂部湾曲部に変形して頂部湾曲部で凸角稜部を形成する。
【選択図】図8

Description

本発明は、車体フレームおよび車体フレームの製造方法に関する。
車体フレームの製造方法として、例えば、耐荷重を向上させるために、車体フレームの圧縮面の全幅に長手方向に延びるビードを形成する方法が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、車体フレームの製造方法として、例えば、車体フレームにビードをプレス成形する際に塑性ひずみに相当する予ひずみを車体フレームに付与する方法が知られている。一般的に、鋼板などの金属材の特徴として、予ひずみを付与することにより、加工硬化(ひずみ硬化ともいう)が生じ、降伏応力が上げることが可能である(例えば、特許文献2参照)。
さらに、車体フレームの製造方法として、例えば、目標塑性ひずみの半分に相当する予ひずみを付与する高さに波形をプレス成形し、成形した波形をフラットにプレス成形することにより、車体フレームに予ひずみを倍増させる方法が知られている。これにより、車体フレームに塑性ひずみを均等に付与し易く、かつ、塑性ひずみが付与された部分の板厚の減少を抑え、フラット化が可能である(例えば、特許文献3参照)。
特許第6516716号公報 特開2020-146747号公報 特開2020-146748号公報
しかし、従来の車体フレームの製造方法では、例えば車体フレームがハット断面の場合、凸角稜部の近傍にビードを形成すると、凸角稜部の近傍に目標の塑性ひずみを均一に与えて曲率半径を形成することが難しい。このため、車体フレームが目標の座屈強度に到達しないことが考えられる。この場合、例えば、車体フレームの材料のグレードを上げる必要があり、材料単価の上昇によりコストが上がるという課題がある。
本発明は、角稜部を目標曲率半径に形成し、かつ角稜部の近傍に塑性ひずみを付与することにより車体フレームの座屈強度を確保できる車体フレームおよび車体フレームの製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
(1)本発明に係る車体フレームの製造方法は、ハット断面に形成されることにより頂部(例えば、実施形態の頂部21)の両端部に目標頂部曲率半径(例えば、実施形態の目標頂部曲率半径Rt)の凸角稜部(例えば、実施形態の凸角稜部24)を有する車体フレーム(例えば、実施形態のフロアフレーム10、クロスメンバ11、リヤフレーム12)の製造方法であって、前記凸角稜部に相当する部位に、前記目標頂部曲率半径より大きい第1曲率半径(例えば、実施形態の第1曲率半径R1)および第2曲率半径(例えば、実施形態の第2曲率半径R2)で連続する2つの第1湾曲部(例えば、実施形態の第1湾曲部58)および第2湾曲部(例えば、実施形態の第2湾曲部59)を形成する第1プレス工程と、2つの前記第1湾曲部および前記第2湾曲部を前記目標頂部曲率半径の1つの頂部湾曲部に変形して前記頂部湾曲部で前記凸角稜部を形成する第2プレス工程と、を備えている。
この方法によれば、第1プレス工程において、2つの第1湾曲部および第2湾曲部を形成する。さらに、第2プレス工程において、2つの第1湾曲部および第2湾曲部を目標頂部曲率半径Rtの1つの頂部湾曲部に変形して凸角稜部を形成する。なお、目標頂部曲率半径Rtは、車体フレームの製品形状における凸角稜部の曲率半径である。
これにより、車体フレームの凸角稜部を目標頂部曲率半径Rtに形成し、かつ凸角稜部の近傍に塑性ひずみを容易に付与することができる。すなわち、凸角稜部の近傍に塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。
ここで、例えば、断面ハット状に形成された車体フレームにおいて、稜線状に曲げられた角稜部(例えば、凸角稜部)は、形状的に強度、剛性が高い部位である。よって、凸角稜部の近傍に塑性ひずみを加えて加工硬化させることにより降伏応力を上げることができ、車体フレームの座屈強度を目標の座屈強度に確保できる。これにより、車体フレームの材料のグレードを上げる必要がなく、材料単価の上昇(すなわち、コストの上昇)を抑えることができる。
(2)前記第1プレス工程において、前記頂部に相当する部位の両端部に前記第1湾曲部を一対形成し、かつ前記頂部に相当する部位に仮凹み部(例えば、実施形態の仮凹み部57)を形成し、前記第2プレス工程において、前記ハット断面の前記頂部の両端部に前記凸角稜部を一対形成し、かつ一対の前記凸角稜部の間に凹み部(例えば、実施形態の凹み部27)を形成し、前記一対の凸角稜部および前記頂部の周長(例えば、実施形態の周長L1)が、前記一対の第1湾曲部および前記仮凹み部の周長(例えば、実施形態の周長L2)と同じになるように、前記凹み部の凹み幅(例えば、実施形態の凹み幅W1)および凹み深さ(例えば、実施形態の凹み深さD1)の少なくとも一方を調整してもよい。
ここで、第1プレス工程において成形する第1湾曲部の第1曲率半径R1は、製品形状(すなわち、凸角稜部)の目標頂部曲率半径Rより大きい。このため、第2プレス工程において、凸角稜部を成形すると、第1湾曲部の材料が余るためシワが発生することが考えられる。
そこで、第2プレス工程において成形する一対の凸角稜部および頂部の周長を、第1プレス工程において成形する一対の第1湾曲部および仮凹み部の周長と同じになるように、凹み部の凹み幅や、凹み深さを調整する。これにより、第2プレス工程において成形する一対の角稜部および凹み部にシワが発生することを抑制して、車体フレームの板厚を均一化して品質を維持できる。
(3)前記第1プレス工程において、前記第1湾曲部を外側に突出する凸部に形成し、前記第2湾曲部を内側に凹む凹部に形成し、さらに、前記第2湾曲部に連続する第3湾曲部(例えば、実施形態の第3湾曲部61)を前記ハット断面の側壁部(例えば、実施形態の側壁部22)に相当する部位に第3曲率半径(例えば、実施形態の第3曲率半径R3)で外側に突出する凸部に形成し、前記第2プレス工程において、一対の前記第1湾曲部、一対の前記第2湾曲部、一対の前記第3湾曲部、および前記仮凹み部から前記ハット断面の頂部側半部(例えば、実施形態の頂部側フレーム半部17)を形成し、一対の前記第1湾曲部、一対の前記第2湾曲部、一対の前記第3湾曲部、および前記仮凹み部の周長(例えば、実施形態の周長L4)が、前記側壁部の一部(例えば、実施形態の頂部側壁部22a)を含む前記頂部側半部の周長(例えば、実施形態の周長L3)と同じになるように、前記第1曲率半径、前記第2曲率半径、および前記第3曲率半径を調整してもよい。
この方法によれば、第2プレス工程において、一対の第1湾曲部、一対の第2湾曲部、一対の第3湾曲部、および仮凹み部からハット断面の頂部側半部を形成する。さらに、一対の第1湾曲部、一対の第2湾曲部、一対の第3湾曲部、および仮凹み部の周長を、ハット断面の側壁部の一部を含む頂部側半部の周長と同じになるように、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3を調整する。
これにより、第2プレス工程において成形する頂部側半部にシワが発生することを抑制して、車体フレームの板厚を均一化して品質を維持できる。
さらに、凸角稜部の近傍に塑性ひずみを加えて加工硬化させ、かつ、側壁部にも塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。これにより、車体フレームの降伏応力を上げることができ、座屈強度を目標の座屈強度に一層確実に確保できる。
なお、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3は、それぞれの半径が同じでも異なっていてもよい。
(4)前記第1プレス工程において、前記第3湾曲部に連続する第4湾曲部(例えば、実施形態の第4湾曲部62)を前記ハット断面のフランジ部(例えば、実施形態のフランジ部23)に相当する部位まで延びる第4曲率半径(例えば、実施形態の第4曲率半径R4)の凹部に形成し、前記第2プレス工程において、前記第4湾曲部を変形することにより、前記ハット断面の前記側壁部および前記フランジ部の交差部でフランジ湾曲部を目標フランジ部曲率半径(例えば、実施形態の目標フランジ部曲率半径Rf)の凹部に形成して前記第4湾曲部からフランジ側半部(例えば、実施形態のフランジ側フレーム半部18)を形成し、前記第4曲率半径は、前記目標フランジ部曲率半径より大きくてもよい。
この方法によれば、第1プレス工程において、第3湾曲部に連続する第4湾曲部を形成する。また、第2プレス工程において、凹角稜部を形成する。さらに、第4湾曲部の第4曲率半径R4を、フランジ湾曲部の目標フランジ部曲率半径Rfより大きくした。これにより、凹角稜部の近傍、側壁部、およびフランジ部に塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。
すなわち、断面ハット状に形成された車体フレームの凹角稜部の近傍、側壁部に塑性ひずみを加えて加工硬化させ、加えて、フランジ部にも塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。
これにより、車体フレームの降伏応力を上げることができ、座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
なお、第4曲率半径R4は、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3と同じでも異なっていてもよい。
(5)前記凸角稜部、前記第1湾曲部、および前記第2湾曲部は、前記車体フレームの長手方向に向けて延出されるビード形状であってもよい。
この方法によれば、角稜部、第1湾曲部、および第2湾曲部を、車体フレームの長手方向に向けて延出されるビード形状とする。これにより、車体フレームの全長にわたり強度向上でき、車体フレームの座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
(6)前記第2プレス工程において、前記ハット断面の前記側壁部および前記フランジ部の交差部で凹部に形成される前記フランジ湾曲部により目標フランジ部曲率半径Rfの凹角稜部(例えば、実施形態の凹角稜部25)が形成されてもよい。
この方法によれば、第4湾曲部から形成したフランジ湾曲部を目標フランジ部曲率半径Rfの凹角稜部とする。よって、側壁部において凸角稜部の反対側にも凹角稜部を形成できる。これにより、車体フレームの強度、剛性を高めることができ、車体フレームをしっかり支えることができる。したがって、車体フレームの座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
(7)前記第1プレス工程は、ブランク成形、フォーム成形、およびドロー成形のいずれかで成形してもよい。
この方法によれば、第1プレス工程において、ブランク成形、フォーム成形、ドロー成形の従来の成形方法を採用することにより、車体フレームの仮成形部品を低コストで製造できる。また、ブランク成形、フォーム成形、ドロー成形を採用することにより、仮成形部品において、車体フレームの頂部側半部に相当する部位に第1湾曲部、第2湾曲部、および第3湾曲部を形成し、フランジ側半部に相当する部位に第4湾曲部を成形できる。
(8)前記第2プレス工程は、リストライク成形で成形してもよい。
この方法によれば、第1プレス工程で成形した車体フレームの仮成形部品を、第2プレス工程のリストライク成形(すなわち、再押し加工)により車体フレームの成形部品を成形する。このように、第2プレス工程を第1プレス工程から分けることにより、車体フレームの成形部品の精度を高め、例えば、凸角稜部の目標頂部曲率半径Rtや凹角稜部の目標フランジ部曲率半径Rfを確保できる。これにより、例えば、車体フレームの凸角稜部や凹角稜部の座屈荷重を目標の座屈強度に確保できる。
(9)本発明に係る車体フレームは、(1)から(8)のいずれかに記載の車体フレームの製造方法で形成される車体フレームは、車体前後方向に向けて設けられ、長手方向に向けて形成されたビード(例えば、実施形態のビード27)を有する前後フレーム(例えば、実施形態のフロアフレーム10)、車幅方向に向けて設けられ、長手方向に向けて形成されたビード(例えば、実施形態のビード15)を有する横フレーム(例えば、実施形態のクロスメンバ11)である。
この構成によれば、車体フレームの製造方法で車体フレームを形成することにより、車体フレームを前後フレームとして使用する際には、車体前後方向の長手方向に向けてビードを形成できる。また、車体フレームを横フレームとして使用する際には、車幅方向の長手方向に向けてビードを形成できる。よって、車体フレームを前後フレームや横フレームとして使用する際に、車体フレームの座屈強度を目標の座屈強度に確保できる。これにより、車体フレームの材料のグレードを上げることなく強度を向上でき、高強度の車体フレームを低コストで製造できる。
(10)(1)から(8)のいずれかに記載の車体フレームの製造方法で形成される車体フレームは、車体後部において車体前後方向を向いて設けられ、車体前後方向の一部(例えば、実施形態の車体前後方向の一部12a)において長手方向に向けて形成されたビード(例えば、実施形態のビード16)を有する前後フレーム(例えば、実施形態のリヤフレーム12)であってもよい。
この構成によれば、車体フレームの製造方法で車体フレームを形成することにより、車体フレームを車体後部において前後フレームとして使用する際に、車体前後方向の一部において長手方向に向けてビードを形成できる。よって、車体フレームにおいて、ビードを形成した部位を強度、剛性の高い部位とし、一方、ビードを形成しない部位を、衝撃エネルギーを好適に吸収可能な脆弱な部位とすることができる。
これにより、強度、剛性の高い部位と脆弱な部位とを備える車体フレームを1つのブランク材から形成できる。したがって、車体フレームに強度、剛性の高い部位と脆弱な部位とを備えるために、剛性の高い部材と脆弱な部材との2つの別部材を使用する必要がなく、車体フレームを製造する際の工数および費用を削減できる。
本発明によれば、角稜部を目標曲率半径に形成し、かつ角稜部の近傍に塑性ひずみを付与することにより車体フレームの座屈強度を確保できる。
本発明に係る一実施形態の車体フレームを備えた車両後部を右下方からみた斜視図である。 本発明に係る一実施形態の車体フレームを備えた車両中央部を左上方からみた斜視図である。 一実施形態の車体フレームを示す斜視図である。 一実施形態の車体フレームを示す断面図である。 一実施形態の車体フレームの製造方法における第1プレス工程のブランク成形を説明する斜視図である。 一実施形態の車体フレームの製造方法における第1プレス工程のフォーム成形を説明する斜視図である。 一実施形態の第1プレス工程で成形した仮車体フレームを示す斜視図である。 一実施形態の第1プレス工程で成形した仮車体フレームを示す断面図である。 一実施形態の車体フレームの製造方法における第2プレス工程のリストライク成形を説明する斜視図である。 一実施形態の第2プレス工程で成形した車体フレームを示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて車体フレームおよび車体フレームの製造方法を説明する。なお、図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を示す。
<車体フレーム>
図1、図2に示すように、車両Veは、車体骨格を構成するフレーム部品として複数の車体フレームを備えている。具体的には、車両Veは、複数の車体フレームとして、例えばフロアフレーム10、クロスメンバ11、およびリヤフレーム12などを備えている。
フロアフレーム10およびリヤフレーム12は、車体前後方向に向けて設けられる前後フレームである。クロスメンバ11は、車幅方向に向けて設けられる横フレームである。フロアフレーム10、クロスメンバ11、およびリヤフレーム12は、例えば、長手方向に延在され、各フレームの長手方向から入力した荷重に対して強度、剛性を確保するために断面ハット状に形成されている。
以下、フロアフレーム10を複数の車体フレームの代表例とし、フロアフレーム10を「車体フレーム10」として説明する。
図3、図4に示すように、車体フレーム10は、例えば、金属板材(鋼板)をプレス成形することによって断面ハット状に形成され、車体前後方向(長手方向)に延びるプレス成形品である。車体フレーム10は、頂部21と、一対の側壁部22と、一対のフランジ部23と、一対の凸角稜部(角稜部)24と、一対の凹角稜部(角稜部)25と、を有する。
頂部21は、幅方向に向けて配置され、幅方向の中央に凹み部27を有する。凹み部27は、車体フレーム10の内側に凹むように凹状に形成されている。凹み部27は、車体フレーム10の長手方向に向けて延出されたビード形状(ビード)に形成されている。
一対の側壁部22は、頂部21の各外端部(具体的には、各凸角稜部24)からフランジ部23(具体的には、各凹角稜部25)に向けて折り曲げられている。一対のフランジ部23は、一対の側壁部22のうち頂部21の反対側の各端部(具体的には、各凹角稜部25)から車体フレーム10の外側に向けて幅方向に張り出されている。
車体フレーム10は、頂部21、一対の側壁部22、および一対のフランジ部23などにより製品形状(具体的には、車体フレーム10の断面形状)がハット状に形成されている。以下、ハット状の断面形状を「ハット断面」あるいは「断面ハット状」ということがある。
一対の凸角稜部24は、頂部21の両端部に設けられている。凸角稜部24は、頂部21および側壁部22が交差する湾曲部により車体フレーム10の外側に向けて突出するように形成されている。凸角稜部24は、曲率半径Rtの湾曲状に形成されている。以下、凸角稜部24の曲率半径Rtを「目標頂部曲率半径Rt」ということもある。また、凸角稜部24は、車体フレーム10の長手方向に向けて延出されたビード形状に形成されている。
一対の凹角稜部25は、一対の側壁部22のうち頂部21の反対側の各端部に設けられている。凹角稜部25は、フランジ部23および側壁部22が交差する湾曲部により車体フレーム10の内側に向けて凹むように形成されている。凹角稜部25は、曲率半径Rfの湾曲状に形成されている。以下、凹角稜部25の半径Rfを「目標フランジ曲率半径Rf」ということもある。また、凹角稜部25は、車体フレーム10の長手方向に向けて延出されたビード形状に形成されている。
以下、車体フレーム10の長手方向を「X方向」、車体フレーム10の幅方向を「Y方向」ということもある。
図2に示すように、車体フレーム10は、例えば一対のフランジ部23がフロアパネル14に接合されることにより、フロアパネル14とともに閉断面に形成されている。すなわち、車体フレーム10は、強度、剛性の高い部材であり、車両Veの骨格部品または補強部品として機能する。なお、車体フレーム10に使用される金属板材は、例えば高張力鋼板である。
以下、車体フレーム10の製造方法について説明する。
<車体フレームの製造方法>
(第1プレス工程)
図5に示すように、第1プレス工程において、ブランク成形(ブランク加工、抜き加工)により、金属板材51(例えば、高張力鋼板)から車体フレーム10(図3参照)のブランク材(素材)52を成形する。ブランク材52は、車体フレーム10を展開した輪郭形状に沿って形成されている。
つぎに、図6に示すように、第1プレス工程において、ブランク材52(図5参照)をフォーム成形により車体フレーム10の基本形状を成形する。以下、車体フレーム10の基本形状に形成した仮成形部品を「仮車体フレーム55」ということもある。
フォーム成形の際に、例えば、フォーム成形装置のパッドにより仮車体フレーム55の頂部56側に歪みを付与する。
なお、実施形態では、第1プレス工程において、ブランク材52をフォーム成形により仮車体フレーム55に形成する例について説明するが、これに限らない。その他の例として、例えば、ブランク材52をドロー成形などにより仮車体フレーム55に形成してもよい。
図7、図8に示すように、仮車体フレーム55は、仮凹み部(ビード)57と、一対の第1湾曲部58と、一対の第2湾曲部59と、一対の第3湾曲部61と、一対の第4湾曲部62と、を有する。
仮凹み部57は、仮車体フレーム55の頂部56(すなわち、車体フレーム10の頂部21(図4参照)に相当する部位)のうちY方向中央において平坦に形成されている。仮凹み部57は、一対の第1湾曲部58の間において、一対の第1湾曲部58とともに凹部を形成する。
一対の第1湾曲部58は、車体フレーム10の一対の凸角稜部24(図4参照)に相当する部位に設けられ、仮凹み部57のうちY方向の両端部に連続して形成されている。第1湾曲部58は、仮凹み部57に対して第4湾曲部62の反対側(すなわち、仮車体フレーム55の外側)に突出するように第1曲率半径R1で凸部の湾曲に形成されている。
第1湾曲部58は、仮車体フレーム55のX方向(長手方向)に向けて延出されるビード形状に形成されている。第1曲率半径R1は、例えば10mmとし、目標頂部曲率半径Rt(図4参照)より大きく設定されている。
一対の第2湾曲部59は、車体フレーム10の一対の凸角稜部24(図4参照)に相当する部位に設けられ、一対の第1湾曲部58のうちY方向外側の各端部に連続して形成されている。第2湾曲部59は、仮車体フレーム55の内側に凹むように第2曲率半径R2で凹部の湾曲に形成され、第1湾曲部58の端部から第3湾曲部61まで延びている。すなわち、第1湾曲部58の端部は、第1湾曲部58の曲率半径R1と第2湾曲部59の曲率半径R2との第1切替部64である。
第2湾曲部59は、仮車体フレーム55のX方向(長手方向)に向けて延出されるビード形状に形成されている。第2曲率半径R2は、例えば10mmとし、目標頂部曲率半径Rt(図4参照)より大きく設定されている。
一対の第3湾曲部61は、車体フレーム10の一対の側壁部22(図4参照)に相当する部位に設けられ、一対の第2湾曲部59のうち一対の第4湾曲部62側の各端部に連続して形成されている。第3湾曲部61は、仮車体フレーム55の外側に突出するように第3曲率半径R3で凸部の湾曲に形成され、第2湾曲部59の端部から第4湾曲部62まで延びている。
すなわち、第2湾曲部59の端部は、第2湾曲部59の曲率半径R1と第3湾曲部61の曲率半径R3との第2切替部65である。第3曲率半径R3は、例えば10mmとし、目標頂部曲率半径Rt(図4参照)より大きく設定されている。
一対の第4湾曲部62は、車体フレーム10の一対の側壁部22(図4参照)に相当する部位で、かつ車体フレーム10の一対のフランジ部23(図4参照)に相当する部位に設けられている。一対の第4湾曲部62は、一対の第3湾曲部61のうち一対の第2湾曲部59の反対側の各端部に連続して形成されている。第4湾曲部62は、仮車体フレーム55の内側に凹むように第4曲率半径R4で凹部の湾曲に形成され、第3湾曲部61の端部から車体フレーム10のフランジ部23(図4参照)に相当する部位まで延びている。
すなわち、第3湾曲部61の端部は、第3湾曲部61の曲率半径と第4湾曲部62の曲率半径との第3切替部66である。第4曲率半径R4は、例えば10mmとし、目標フランジ曲率半径Rf(図4参照)より大きく設定されている。
なお、第4曲率半径R4は、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3と同じでも異なっていてもよい。
(第2プレス工程)
図9に示すように、第2プレス工程において、第1プレス工程で形成した仮車体フレーム55(図6参照)をリストライク成形(すなわち、再押し加工)で車体フレーム10に成形する。
図3、図8、図10に示すように、車体フレーム10は、頂部側フレーム半部(頂部側半部、上半部)17と、フランジ側フレーム半部(フランジ側半部、下半部)18と、を有する。
頂部側フレーム半部17は、車体フレーム10のハット断面のうち頂部21側の部位である。頂部側フレーム半部17は、一対の第1湾曲部58、一対の第2湾曲部59、一対の第3湾曲部61、および仮凹み部57からリストライク成形により形成される。
頂部側フレーム半部17は、頂部21と、一対の凸角稜部24と、一対の頂部側壁部22aと、を有する。頂部側壁部22aは、側壁部22のうち頂部21側の一部の部位で形成されている。
頂部21は、Y方向に間隔をあけて形成された一対の外側頂部26と、一対の外側頂部26の間に形成された凹み部(ビード)27と、を有する。凹み部27は、一対の外側頂部26の間のY方向における凹み幅がW1に形成され、凹み深さがD1に形成されている。凹み幅W1は、一対の外側頂部26の間におけるY方向の幅である。凹み深さD1は、一対の外側頂部26から凹み部27までの深さである。
頂部21のうちY方向の両端部に凸角稜部24がそれぞれ形成されている。
凸角稜部24は、外側頂部26と側壁部22(具体的には、頂部側壁部22a)との交差部で車体フレーム10の外側に突出するように凸部に形成されている。凸角稜部24は、仮車体フレーム55をリストライク成形で車体フレーム10に成形する際に、第1湾曲部58および第2湾曲部59を頂部湾曲部に変形することにより頂部湾曲部で形成される。一対の凸角稜部24に頂部21(すなわち、凹み部27)が設けられている。
凸角稜部24は、車体フレームのX方向(長手方向)に向けて延出されるビード形状に形成されている。凸角稜部24は、例えば、第1湾曲部58の第1曲率半径R1や第2湾曲部59の第2曲率半径R2より小さい曲率半径3mmの目標頂部曲率半径Rtで形成されている。
ここで、第1プレス工程において成形する第1湾曲部58の第1曲率半径R1は、製品形状(すなわち、凸角稜部24)の目標頂部曲率半径Rtより大きい。このため、第2プレス工程において、凸角稜部24を成形すると、第1湾曲部58の材料が余るためシワが発生することが考えられる。
そこで、一対の凸角稜部24および頂部21の周長L1が、一対の第1湾曲部58および仮凹み部57の周長L2と同じになるように、凹み部27の凹み幅W1および凹み深さD1の少なくとも一方が調整されている。これにより、第2プレス工程において成形する一対の凸角稜部24および凹み部27にシワが発生することを抑制して、車体フレーム10の板厚を均一化して品質を維持できる。
側壁部22は、凸角稜部24に連続され、凸角稜部24から凹角稜部25まで直線状に延出されている。前述したように、頂部側フレーム半部17は、頂部21と、一対の凸角稜部24と、一対の頂部側壁部22aと、により形成されている。頂部側フレーム半部17には、頂部21および一対の凸角稜部24に加えて一対の頂部側壁部22aが含まれている。)
ここで、頂部側フレーム半部17の周長L3は、一対の第1湾曲部58、一対の第2湾曲部59、一対の第3湾曲部61、および仮凹み部57の周長L4と同じになるように、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3が調整されている。
これにより、第2プレス工程において成形する頂部側フレーム半部17にシワが発生することを抑制して、車体フレーム10の板厚を均一化して品質を維持できる。
さらに、凸角稜部24の近傍に塑性ひずみを加えて加工硬化させ、かつ、側壁部22(特に、頂部側壁部22a)にも塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。これにより、車体フレーム10の降伏応力を上げることができ、座屈強度を目標の座屈強度に確実に確保できる。
なお、第1曲率半径R1、第2曲率半径R2、および第3曲率半径R3は、それぞれの半径が同じでも異なっていてもよい。
フランジ側フレーム半部18は、車体フレーム10のハット断面のうちフランジ部23側の部位である。フランジ側フレーム半部18は、第4湾曲部62からリストライク成形により形成される。フランジ側フレーム半部18は、一対のフランジ側壁部22bと、一対の凹角稜部25と、一対のフランジ部23と、を有する。フランジ側壁部22bは、側壁部22のうちフランジ部23側の部位で形成されている。フランジ側壁部22bおよび頂部側壁部22aにより側壁部22が形成されている。
凹角稜部25は、側壁部22(特に、フランジ側壁部22b)とフランジ部23との交差部で車体フレーム10の内側に凹むように凹部に形成されている。凹角稜部25は、仮車体フレーム55をリストライク成形で車体フレーム10に成形する際に、第4湾曲部62の一部がフランジ湾曲部の凹部に変形され、変形されたフランジ湾曲部で形成される。
凹角稜部25は、車体フレーム10のX方向(長手方向)に向けて延出されるビード形状に形成されている。凹角稜部25は、例えば、第4湾曲部62の第4曲率半径R4より小さい曲率半径3mmの目標フランジ部曲率半径Rfで形成されている。
一対のフランジ部23は、一対の凹角稜部25から車体フレーム10の外側に向けてY方向に張り出されている。
以上説明したように、実施形態の車体フレーム10の製造方法よれば、図8、図10に示すように、第1プレス工程において、2つの第1湾曲部58および第2湾曲部59を形成する。さらに、第2プレス工程において、2つの第1湾曲部58および第2湾曲部59を目標頂部曲率半径Rtの1つの頂部湾曲部に変形して凸角稜部24を形成する。
これにより、車体フレーム10の凸角稜部24を目標頂部曲率半径Rtに形成し、かつ凸角稜部24の近傍に塑性ひずみを容易に付与することができる。すなわち、凸角稜部24の近傍に塑性ひずみを加えて、凸角稜部24の近傍を加工硬化させることができ、降伏応力を上げることができる。
ここで、例えば、断面ハット状に形成された車体フレーム10において、稜線状に曲げられた角稜部(例えば、凸角稜部24)は、形状的に強度、剛性が高い部位である。よって、凸角稜部24の近傍に塑性ひずみを加えて加工硬化させることにより、降伏応力を上げることができ、車体フレーム10の座屈強度を目標の座屈強度に確保できる。これにより、車体フレーム10の材料のグレードを上げる必要がなく、材料単価の上昇(すなわち、コストの上昇)を抑えることができる。
また、第1プレス工程において、第3湾曲部61に連続する第4湾曲部62を形成する。さらに、第2プレス工程において、凹角稜部25を形成する。また、第4湾曲部62の第4曲率半径R4を、フランジ湾曲部(すなわち、凹角稜部25)の目標フランジ部曲率半径Rfより大きくした。これにより、凹角稜部25の近傍、側壁部22、およびフランジ部23に塑性ひずみを加えて、凹角稜部25の近傍、側壁部22(特に、フランジ側壁部22b)、およびフランジ部23を加工硬化させることができる。
すなわち、断面ハット状に形成された車体フレーム10の凹角稜部25の近傍、側壁部22に塑性ひずみを加えて加工硬化させ、加えて、フランジ部23にも塑性ひずみを加えて加工硬化させることができる。これにより、車体フレーム10の降伏応力を上げることができ、座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
さらに、例えば、凸角稜部24、凹角稜部25、第1湾曲部58、および第2湾曲部59を、車体フレーム10の長手方向に向けて延出されるビード形状とする。これにより、車体フレーム10の全長にわたり強度向上でき、車体フレーム10の座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
加えて、第4湾曲部62から形成したフランジ湾曲部を目標フランジ部曲率半径Rfの凹角稜部25とする。よって、側壁部22において凸角稜部24の反対側にも凹角稜部25を形成できる。これにより、車体フレーム10の強度、剛性を高めることができ、車体フレーム10をしっかり支えることができる。したがって、車体フレーム10の座屈強度を目標の座屈強度により一層確実に確保できる。
また、第1プレス工程において、例えば、ブランク成形、フォーム成形、ドロー成形などの従来の成形方法を採用することにより、車体フレーム10の仮成形部品(すなわち、仮車体フレーム55)を低コストで製造できる。
さらに、第1プレス工程において、ブランク成形、フォーム成形、ドロー成形などを採用した。これにより、仮車体フレーム55において、車体フレーム10の頂部側フレーム半部17に相当する部位に第1湾曲部58、第2湾曲部59、および第3湾曲部61を形成でき、フランジ側フレーム半部18に相当する部位に第4湾曲部62を成形できる。
さらに、第1プレス工程で成形した仮車体フレーム55を、第2プレス工程のリストライク(再押し加工)により車体フレーム10(すなわち、成形部品)を成形する。このように、第2プレス工程を第1プレス工程から分けることにより、成形部品として車体フレーム10の精度を高め、例えば、凸角稜部24の目標頂部曲率半径Rtや凹角稜部25の目標フランジ部曲率半径Rfを確保できる。これにより、例えば、車体フレーム10の凸角稜部24や凹角稜部25の座屈荷重を目標の座屈強度に確保できる。
図2に戻って、実施形態の車体フレームは、車体フレームの製造方法で形成される。この車体フレームをフロアフレーム10(すなわち、前後フレーム)10として使用する際には、車体前後方向の長手方向に向けてビード(例えば、凹み部27)を形成できる。また、例えば、車体フレームをクロスメンバ(横フレーム)11として使用する際には、車幅方向の長手方向に向けてビード15を形成できる。
よって、車体フレームを前後フレーム(すなわち、フロアフレーム10)や横フレーム(すなわち、クロスメンバ11)として使用する際に、車体フレームの座屈強度を目標の座屈強度に確保できる。これにより、車体フレームの材料のグレードを上げることなく強度を向上でき、高強度の車体フレームを低コストで製造できる。
また、図1に戻って、実施形態の車体フレームを車体フレームの製造方法で形成することにより、車体フレーム(具体的には、リヤフレーム12)を車体後部において前後フレームとして使用する際に、車体前後方向の一部12aにおいて長手方向に向けてビード16を形成できる。よって、リヤフレーム12において、ビード16を形成した車体前後方向の一部12aを強度、剛性の高い部位とし、一方、ビード16を形成しない部位12bを、衝撃エネルギーを好適に吸収可能な脆弱な部位とすることができる。
これにより、強度、剛性の高い部位と脆弱な部位とを備えるリヤフレーム12を1つのブランク材から形成できる。したがって、リヤフレーム12に強度、剛性の高い部位と脆弱な部位とを備えるために、剛性の高い部材と脆弱な部材の2つの別部材を使用する必要がなく、リヤフレーム12を製造する際の工数および費用を削減できる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
10 車体フレーム(フロアフレーム、前後フレーム)
11 クロスメンバ(車体フレーム、横フレーム)
12 リヤフレーム(車体フレーム、前後フレーム)
12a 車体前後方向の一部
15,16 ビード
17 頂部側フレーム半部(頂部側半部)
18 フランジ側フレーム半部(フランジ側半部)
21 頂部
22 側壁部
22a 頂部側壁部(側壁部の一部)
23 フランジ部
24 凸角稜部(角稜部)
25 凹角稜部(角稜部)
27 凹み部(ビード)
55 仮車体フレーム
57 仮凹み部(ビード)
58 第1湾曲部
59 第2湾曲部
61 第3湾曲部
62 第4湾曲部
L1 一対の凸角稜部および頂部の周長
L2 一対の第1湾曲部および仮凹み部の周長
L3 頂部側フレーム半部の周長
L4 一対の第1湾曲部、一対の第2湾曲部、一対の第3湾曲部、および仮凹み部の周長
Rt 目標頂部曲率半径
Rf 目標フランジ部曲率半径
R1 第1曲率半径
R2 第2曲率半径
R3 第3曲率半径
R4 第4曲率半径
W1 凹み幅
D1 凹み深さ

Claims (10)

  1. ハット断面に形成されることにより頂部の両端部に目標頂部曲率半径の凸角稜部を有する車体フレームの製造方法であって、
    前記凸角稜部に相当する部位に、前記目標頂部曲率半径より大きい第1曲率半径および第2曲率半径で連続する2つの第1湾曲部および第2湾曲部を形成する第1プレス工程と、
    2つの前記第1湾曲部および前記第2湾曲部を前記目標頂部曲率半径の1つの頂部湾曲部に変形して前記頂部湾曲部で前記凸角稜部を形成する第2プレス工程と、を備える、
    ことを特徴とする車体フレームの製造方法。
  2. 前記第1プレス工程において、前記頂部に相当する部位の両端部に前記第1湾曲部を一対形成し、かつ前記頂部に相当する部位に仮凹み部を形成し、
    前記第2プレス工程において、前記ハット断面の前記頂部の両端部に前記凸角稜部を一対形成し、かつ一対の前記凸角稜部の間に凹み部を形成し、
    前記一対の凸角稜部および前記頂部の周長が、前記一対の第1湾曲部および前記仮凹み部の周長と同じになるように、前記凹み部の凹み幅および凹み深さの少なくとも一方を調整する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の車体フレームの製造方法。
  3. 前記第1プレス工程において、前記第1湾曲部を外側に突出する凸部に形成し、前記第2湾曲部を内側に凹む凹部に形成し、さらに、前記第2湾曲部に連続する第3湾曲部を前記ハット断面の側壁部に相当する部位に第3曲率半径で外側に突出する凸部に形成し、
    前記第2プレス工程において、一対の前記第1湾曲部、一対の前記第2湾曲部、一対の前記第3湾曲部、および前記仮凹み部から前記ハット断面の頂部側半部を形成し、
    一対の前記第1湾曲部、一対の前記第2湾曲部、一対の前記第3湾曲部、および前記仮凹み部の周長が、前記側壁部の一部を含む前記頂部側半部の周長と同じになるように、前記第1曲率半径、前記第2曲率半径、および前記第3曲率半径を調整する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車体フレームの製造方法。
  4. 前記第1プレス工程において、前記第3湾曲部に連続する第4湾曲部を前記ハット断面のフランジ部に相当する部位まで延びる第4曲率半径の凹部に形成し、
    前記第2プレス工程において、前記第4湾曲部を変形することにより、前記ハット断面の前記側壁部および前記フランジ部の交差部でフランジ湾曲部を目標フランジ部曲率半径の凹部に形成して前記第4湾曲部からフランジ側半部を形成し、
    前記第4曲率半径は、前記目標フランジ部曲率半径より大きい、
    ことを特徴とする請求項3に記載の車体フレームの製造方法。
  5. 前記凸角稜部、前記第1湾曲部、および前記第2湾曲部は、前記車体フレームの長手方向に向けて延出されるビード形状である、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の車体フレームの製造方法。
  6. 前記第2プレス工程において、前記ハット断面の前記側壁部および前記フランジ部の交差部で凹部に形成される前記フランジ湾曲部により目標フランジ部曲率半径Rfの凹角稜部が形成される、
    ことを特徴とする請求項4に記載の車体フレームの製造方法。
  7. 前記第1プレス工程は、
    ブランク成形、フォーム成形、およびドロー成形のいずれかで成形する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車体フレームの製造方法。
  8. 前記第2プレス工程は、リストライク成形で成形する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の車体フレームの製造方法。
  9. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車体フレームの製造方法で形成される車体フレームは、
    車体前後方向に向けて設けられ、長手方向に向けて形成されたビードを有する前後フレーム、車幅方向に向けて設けられ、長手方向に向けて形成されたビードを有する横フレームである、
    ことを特徴とする車体フレーム。
  10. 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の車体フレームの製造方法で形成される車体フレームは、
    車体後部において車体前後方向を向いて設けられ、車体前後方向の一部において長手方向に向けて形成されたビードを有する前後フレームである、
    ことを特徴とする車体フレーム。
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