JP2022122509A - 支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置、およびこれらの製造方法 - Google Patents

支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置、およびこれらの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エネルギーの高いUVレーザーを必要とせず、支持体の剥離後も剥離層の残渣が生じにくい支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置およびこれらの製造方法を提供する。【解決手段】支持体と、剥離層と、レーザー光を吸収するレーザー吸収層と、第1配線基板と、がこの順で設けられており、第1配線基板の第1の面には、少なくとも一つの半導体素子と接合可能な第1電極が設けられており、第1配線基板の第2の面には、第2配線基板に接合可能な第2電極が設けられていることを特徴とする、支持体付き基板ユニット。【選択図】図2

Description

本発明は、支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置、およびこれらの製造方法に関する。
近年半導体装置の高速、高集積化が進む中で、FC-BGA(Flip Chip-Ball Grid Array)基板に対しても、半導体素子との接合端子の狭ピッチ化、基板内の配線の微細化が求められている。一方、FC-BGA基板とマザーボードとの接合は、従来とほぼ変わらないピッチの接合端子での接合が要求されている。このような半導体素子との接合端子の狭ピッチ化、FC-BGA基板内の配線の微細化に対応するため、いくつかの対応策が検討されている。その一つは、シリコン基板上に微細な配線を形成した半導体素子接合用の基板(シリコンインターポーザ)を作成し、これをFC-BGA基板に接合する方式である。また、シリコンインターポーザを用いずに、FC-BGA基板の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing、化学機械研磨)等で平坦化し、FC-BGA基板上に微細配線を形成する方式が特許文献1に開示されている。さらに、支持体の上に微細な配線層を形成し、これをFC-BGA基板に搭載した後、支持体を剥離することで狭ピッチな配線基板を形成する方式が特許文献2に開示されている。
特開2014-225671号公報 国際公開第2018/047861号
シリコンインターポーザは、シリコンウェハを利用して、半導体製造における前工程用の設備を用いて製作されている。シリコンウェハは形状、サイズに制限があり、1枚のウェハから製作できるインターポーザの数が少なく、製造設備も高価であるため、インターポーザも高価となる。また、シリコンウェハが半導体であることから、伝送特性も劣化するという問題がある。
また、FC-BGA基板の表面の平坦化を行い、その上に微細配線層を形成する方式においては、シリコンインターポーザに見られる伝送特性劣化は小さいが、FC-BGA基板自体の製造歩留まりや、FC-BGA基板上に形成する微細配線の形成の難易度が高いため、微細配線形成の製造歩留まりが課題となっている。さらにFC-BGA基板の反り、歪みに起因した半導体素子の実装における課題も存在する。
一方、支持体の上に微細な配線層を形成し、これをFC-BGA基板に搭載した後、あるいは、支持体の上に微細な配線層を形成し、半導体素子と一体化した後、支持体を剥離する方式においては、次のような問題があった。
支持体を剥離する方式では、支持体の上面に剥離層を設けておき、剥離層にレーザーを照射することで支持体の剥離を行う。剥離には高エネルギーのUVレーザー照射が必要なことから、高出力のレーザー装置や、繰り返しのレーザー照射が必要となり工程にかかる負荷は大きくなってしまう問題があった。また、支持体の剥離後に剥離層の除去を行う必要があり、レーザー照射に起因して変質層を形成しやすく、配線基板の表面に残渣が生じやすいという問題があった。
そこで本発明は、上記問題に鑑みなされたものであり、エネルギーの高いUVレーザーを必要とせず、支持体の剥離後も剥離層の残渣が生じにくい支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置およびこれらの製造方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明の一局面は、支持体と、剥離層と、レーザー光を吸収するレーザー吸収層と、第1配線基板と、がこの順で設けられており、第1配線基板の第1の面には、少なくとも一つの半導体素子と接合可能な第1電極が設けられており、第1配線基板の第2の面には、第2配線基板に接合可能な第2電極が設けられていることを特徴とする、支持体付き基板ユニットである。
また、支持体付き基板ユニットを用いて製造される基板ユニットであって、第1配線基板の第2の面に、第2配線基板が接合され、レーザー照射により支持体が除去されていることを特徴とする、基板ユニットである。
また、支持体付き基板ユニットを用いて製造される半導体装置であって、支持体付き基板ユニットにおける第1配線基板の第1の面において、第1電極と半導体素子とが接合され、レーザー照射により支持体が除去されていることを特徴とする半導体装置である。
また、本発明の他の局面は、支持体の上面に剥離層とレーザー吸収層とをこの順に形成する工程と、レーザー吸収層上にシード層を形成する工程と、シード層上に電解めっき層により電極を形成する工程と、電極の上面に、樹脂層と導体層の形成を繰り返して多層配線を得る工程と、多層配線の最表面に電極を形成することで第1配線基板を作製する工程と、を含むことを特徴とする、支持体付き基板ユニットの製造方法である。
また、支持体付き基板ユニットの製造方法を用いて製造された支持体付き基板ユニットを、第2配線基板に接合する工程と、レーザー光を照射することによって剥離層をレーザー吸収層の界面で剥離することで支持体を剥離する工程と、を含む、基板ユニットの製造方法である。
また、支持体付き基板ユニットの製造方法を用いて製造された支持体付き基板ユニットに、半導体素子を接合する工程と、レーザー光を照射して剥離層をレーザー吸収層の界面で剥離することにより、支持体を剥離する工程と、を含む、半導体装置の製造方法である。
本発明によれば、エネルギーの高いUVレーザーを必要とせず、支持体の剥離後も剥離層の残渣が生じにくい支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置および製造方法を提供することができる。
上記した以外の課題及び効果は、以下の発明の実施形態において説明される。
本発明の一実施形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの構成を示す断面図である。 支持体の上方に剥離層とレーザー吸収層を形成した状態を示す図である。 複数の第2配線基板を支持体の上方に載置した状態を示す平面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの製造工程の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図である。 本発明の一実施形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。
以下に、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。但し、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各層の厚みの比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施形態は、本発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、本発明の技術的思想は、構成部品の材質、形状、構造、配置等を下記のものに特定するものでない。本発明の技術的思想は、特許請求の範囲に記載された請求項が規定する技術的範囲内において、種々の変更を加えることができる。
<第一の実施形態>
図1は、本発明の第一の実施形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。本実施形態においては、第1配線基板はインターポーザであり、第2配線基板はFC-BGA基板である。
本発明の一実施形態に係る半導体装置25は、樹脂と配線とが積層されてなるビルドアップ配線層のみで形成された微細配線層を備えた薄い第1配線基板(以下、「インターポーザ」と表記することがある。)1が、第2配線基板(以下、「FC-BGA基板」と表記することがある)3の一方の面に設けられたものである。第1配線基板1と第2配線基板3とは、はんだバンプ、銅ポスト(銅ピラー)若しくは、金バンプなどの接合用電極で接合されている。当該接合部分をインターポーザ‐FC-BGA接合部19とする。また、第1配線基板1と第2配線基板3との間隙は絶縁性の接着部材としてのアンダーフィル2で埋め込まれている。さらに第1配線基板1において、半導体素子4が銅ピラーやはんだで接合される側の面を第1の面(第2配線基板3とは逆側の面)とし、半導体素子4が接合される部分を半導体素子-インターポーザ接合部21とする。半導体素子4と第1配線基板1との間隙は、アンダーフィル22で埋め込まれている。
第1配線基板(インターポーザ)1の配線幅は、一例としてLine/Space=1/1~5/5μmであり、第1配線基板(FC-BGA基板)1の線幅は、一例としてLine/Space=8/8~25/25μmである。第1配線基板(インターポーザ)1の配線幅は、少なくとも一つ以上搭載されている半導体素子4の信号線と接合可能ではあれば、適宜配線幅を変更してもよい。
また、第1配線基板(インターポーザ)1に使用される絶縁樹脂層12(図5B参照)は感光性樹脂であり、感光性のエポキシ系樹脂、ポリイミド、ポリアミド系が少なくとも一つ以上が使用されている。所望の配線幅を得ることが可能であれば、配線形成方法は、Damascene:ダマシン、SAP: Semi Additive Process等の方式から適宜プロセスを選択してよい。
アンダーフィル2は、第1配線基板1と第2配線基板3とを固定するため、及びインターポーザ‐FC-BGA接合部19を封止するために用いられる接着材料である。アンダーフィル2としては、例えば、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂、及びマレイミド樹脂の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂に、フィラーとしてのシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛等が加えられた材料が用いられる。アンダーフィル2は、液状の樹脂を充填させることで形成されてもよい。
アンダーフィル22は半導体素子4と第1配線基板1とを固定するため、及び半導体素子-インターポーザ接合部21を封止するために用いられる接着材料であり、アンダーフィル2と同様の材料で構成される。またこれら毛細管現象を利用して接合後に液状の樹脂を充填させるアンダーフィル2及び/またはアンダーフィル22の代わりに、接合前にシート状のフィルムを予め配置し、接合時に空間を充填する異方性導電フィルム(ACF)または、フィルム状接合材料(NCF)や、接合前に液状の樹脂を予め配置し接合時に空間を充填する非導電ペースト(NCP)などを用いてもよい。
第1配線基板1の側面まで封止する封止樹脂5は、アンダーフィル2、22とは異なる材料であり、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂に、フィラーとしてのシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛等が加えられた材料が使用され、コンプレッションモールド、トランスファーモールド等によって形成される。図1では第1配線基板1の側面まで封止しているが、半導体素子4が封止されていれば適宜設計変更可能である。例えば、半導体素子4の側面は封止されているが、第1配線基板1の側面は封止されていない形態としてもよい。
半導体素子-インターポーザ接合部21の個々の間隔は、インターポーザ‐FC-BGA接合部19の個々の間隔よりも狭いことが一般的である。そのため、第1配線基板1において、半導体素子4を接合する第1の面側の方が、FC-BGA基板と接合する側よりも微細な配線が必要となる。例えば、現在のハイバンドメモリ(HBM)の使用に対応するためには、第1配線基板1では第1の面における配線幅を1μm以上5μm以下程度にする必要がある。例えば、配線幅が2μm、配線高さ2μmの場合で、配線間の絶縁層の膜厚を2μmとすると、配線も含めた1層の厚さは4μmとなり、この厚さで2層の配線層を形成する。さらに、第1配線基板1と第2配線基板3との接合部、及び、第1配線基板1と半導体素子4との接合部の電極厚を10μmとすると、総厚28μm程度の第1配線基板1となる。
図2は、本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの構成を示す断面図である。前記の通り、第1配線基板1の厚みは総厚28μm程度と薄く、そのままの状態では第2配線基板3との接合が困難であるため、図2に示すように、支持体6を用いて剛直性を担保することが有効である。また、2μm程度の幅と高さを有する配線の形成のためにも、変形が少ない剛直な支持体6が有利である。上記理由により、図2に示すように、第1配線基板1は、剛直な支持体6上に剥離層7とレーザー吸収層8と第1シード層9を介して形成される。なお、支持体6上には剥離層7とレーザー吸収層8と第1シード層9以外の層を設けてもよい。
次いで、図3および図4を用いて、矩形の板状部材である支持体6を用いた場合を例として説明する。図3は、支持体の上方に剥離層とレーザー吸収層を形成した状態を示す図であり、図3(a)は支持体6の上面に剥離層7とレーザー吸収層8が形成された状態を示す断面図を示し、図3(b)は支持体6の上方から支持体6及び剥離層7とレーザー吸収層8を見た平面図を示す。図4は、複数の第2配線基板を支持体の上方に載置した状態を示す平面図である。支持体6の一方の面には、後の工程で支持体6を剥離するために必要な剥離層7とレーザー吸収層8が形成される。
レーザー吸収層8は、剥離層7の平面形状と同一の形状に形成されてもよいが、図3(a)及び(b)に示すように、剥離層7の端部にはレーザー吸収層8を形成しなくともよい。なお、図3に示すような、剥離層7の周辺部においてレーザー吸収層8が形成されない領域は、剥離層7の上面全体にレーザー吸収層8を形成した後に、剥離層7の周辺部のレーザー吸収層8を除去する工程によって得ることとしてもよい。レーザー吸収層8を除去する工程としては、レーザー吸収層8を形成する前に、剥離層7の周辺部に保護膜を形成しておき、剥離層7、および、保護膜の上面にレーザー吸収層8を形成した後、保護膜を除去することによって、保護膜の上面に形成されたレーザー吸収層を除去することによって、剥離層7の周辺部のレーザー吸収層を除去してもよい。
剥離層7は、レーザー吸収層8がレーザーを吸収した際に発生する熱を利用して剥離が可能となるため、剥離層7とレーザー吸収層8は接していることが好ましい。レーザー吸収層8が支持体6と接している領域があると剥離が困難となるため、レーザー吸収層8は平面図において、剥離層7よりも内側の領域に形成する。さらに、図4に示すように、支持体6の上方の複数の第1配線基板1は、レーザー吸収層8の内側領域に載置されることで、歩留まりよく第1配線基板1から支持体6の剥離を行うことができる。
本実施形態では、図4に示すように、支持体6の上方には、複数の第1配線基板1が載置され、複数の第1配線基板1からなる基板ユニットが形成されることとなる。支持体6は、本実施形態では矩形の板状部材であるパネルを用いて説明するが、支持体6は、例えば、円形のウェハであってもよい。
次に図5Aから図5Cを用いて、本発明の第一の実施形態に係る支持体6上へのインターポーザ(第1配線基板1)の製造工程の一例を説明する。図5A~図5Cは、本発明の一実施形態に係る支持体付き基板ユニットの製造工程の一例を示す断面図である。
まず、図5A(a)に示すように、支持体6を準備する。支持体6は、剥離層7とレーザー吸収層8とをレーザー光の照射によって剥離するため、透光性を有する必要があり、例えばガラスを用いることができる。ガラスは剛直性に優れており、第1配線基板1の微細なパターン形成に適している。また、ガラスはCTE(coefficient of thermal expansion、熱膨張率)が小さく歪みにくいことから、パターン配置精度及び平坦性の確保に優れている。
支持体6としてガラスを用いる場合、ガラスの厚さは、製造プロセスにおける反りの発生を抑制する観点から厚い方が望ましく、例えば0.7mm以上、好ましくは1.1mm以上の厚みである。また、ガラスのCTEは3ppm以上15ppm以下が好ましく、第2配線基板3、半導体素子4のCTEの観点から9ppm程度がより好ましい。
次いで、図5A(b)に示すように、支持体6の一方の面に、後の工程で支持体6を剥離するために必要な剥離層7とレーザー吸収層8をこの順に形成する。
剥離層7は、例えばエポキシ樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂、マレイミド樹脂、及び、アクリル樹脂などの有機樹脂から選ぶことが出来る。さらに剥離層7は複数層で構成されていてもよく、例えば支持体6上に形成される多層配線層の保護を目的として、剥離層7上にさらに保護層を設けてもよく、その構成は本実施形態により限定されない。
剥離層7の形成方法としては、液状の有機樹脂を用いる場合は、スリットコート、カーテンコート、ダイコート、スプレーコート、静電塗布法、インクジェットコート、グラビアコート、スクリーン印刷、グラビアオフセット印刷、スピンコート、ドクターコートより選定できる。フィルム状の有機樹脂で用いる場合は、ラミネート、真空ラミネート、真空プレスなどが適用できる。
これら剥離層7の厚みは10nm以上であることが望ましい。10nm以下である場合、有機樹脂の形成が困難である。厚みの上限は、レーザー光の透過率により制限される。レーザー光は支持体6側から剥離層7を通過し、レーザー吸収層8に照射する必要があるため、剥離層7は、赤外のレーザー光を50%以上透過することが好ましく、レーザー出力を下げられる観点からすると80%以上透過することがより好ましい。
レーザー吸収層8は、赤外光を吸収する材料を選択することができ、タングステン、モリブデン、チタン、タンタル、ニオブ、ニッケル、コバルト、ジルコニウム、亜鉛、ルテニウム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウム、シリコンから選択された元素、該元素を含む合金材料、または、該元素を含む化合物材料等を用いて形成できる。
レーザー吸収層8の形成方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、イオンプレーティング法、MBE法、レーザーアブレーション法、CVD法などが適用できる。レーザー吸収層8の厚みは、1nm以上500nm以下であることが望ましい。1nm以下である場合、連続膜として機能せずレーザーを吸収することができない。また、500nm以上である場合、支持体を剥離後に除去する層であり、工程への負荷が高くなる。また、5nm以上100nm以下であることがより好ましい。また、吸収による熱の発生を考慮して、赤外光の吸収率は50%以上であることが好ましい。例えば、剥離層7としてポリイミド樹脂を500nm、レーザー吸収層8としてチタンを50nm形成し、支持体6にはガラスを用いることができる。
次いで、図5A(c)以降の図面を用いて、剥離層の上面に第1配線基板1を形成する工程を説明する。
まず、真空中で、レーザー吸収層8上に第1シード層9を形成する。第1シード層9は配線形成において、電解めっきの給電層として作用する。第1シード層9は、例えば、スパッタ法、またはCVD法などにより形成され、例えば、Cu、Ni、Al、Ti、Cr、Mo、W、Ta、Au、Ir、Ru、Pd、Pt、AlSi、AlSiCu、AlCu、NiFe、ITO、IZO、AZO、ZnO、PZT、TiN、Cu、Cu合金などを単体でもしくは複数組み合わせて適用することができる。電気特性、製造の容易性の観点およびコスト面を考慮して、チタン層、続いて銅層を順次スパッタリング法で形成するのが好ましい。チタン層は上の銅層の密着性を担保する層であり、銅層は主に電解めっきの給電層として作用する。チタンと銅層の合計の膜厚は、電解めっきの給電層として1μm以下とするのが好ましく、例えば、Ti:50nm、Cu:300nmとすることができる。
レーザー吸収層8と第1シード層9との密着性を担保するために、同じ材料としてチタンを用いていてもよい。同一材料とすることで、支持体6を剥離後の除去の際、一度で除去できるため工程を簡略とできる。
次に図5A(d)に示すように第1シード層9上に第1レジストパターン10を形成する。第1レジストパターン10は公知のフォトリソグラフィー法によって形成が可能である。
その後、図5A(e)のように、電解めっきにより導体層(第1電極)11を形成した後、第1レジストパターン10を除去する。導体層11は半導体素子4と接合可能な電極(接合用電極)となる。この場合、接合用電極の厚みは5μm以上であることが好ましい。
このようにして、第1配線基板1の第1の面には、少なくとも一つの半導体素子と接合可能な電極が設けられる。なお、導体層11を形成する電解めっき法は電解ニッケルめっき、電解銅めっき、電解クロムめっき、電解Pdめっき、電解金めっき、電解ロジウムめっき、電解イリジウムめっき等が挙げられるが、電解銅めっきであることが簡便で安価で、電気伝導性が良好であることから望ましい。電解銅めっきの厚みは、回路の接合信頼性、及び、製造コストの観点から、1μm以上30μm以下であることが望ましい。第1レジストパターン10は例えばアルカリ系溶剤などの公知の剥離液によって除去が可能である。
次に、図5B(f)に示すように絶縁樹脂層12を形成する。絶縁樹脂層12は導体層11が絶縁樹脂層12の層内に埋め込まれるように形成する。絶縁樹脂層12は、例えば、感光性のエポキシ系樹脂をスピンコートすることで形成できる。感光性のエポキシ樹脂は比較的低温で硬化することができ、形成後の硬化による収縮が少ないため、その後の微細パターン形成に優れる。
絶縁樹脂層12は、感光性のエポキシ系樹脂を用いてスピンコート法により形成する他、絶縁樹脂フィルムを真空ラミネータで圧縮キュアを行って形成することも可能であり、この場合は平坦性の良い絶縁膜を形成することができる。その他、例えばポリイミドを絶縁樹脂として用いることも可能である。
次に、図5B(g)に示すように、フォトリソグラフィーにより、絶縁樹脂層12に開口部を形成する。該開口部は、導体層11の一部を露出するように形成する。該開口部に対して、現像時の残渣除去を目的として、プラズマ処理を行ってもよい。
次に、図5B(h)に示すように、該絶縁樹脂層12の開口部により露出した導体層11上及び絶縁樹脂層12上の少なくとも後述する導体層15が形成される領域に第2シード層13を設ける。第2シード層13の構成については前述した第1シード層9と同様で、適宜構成、厚みを変更可能であり、例えば、Ti:50nm、Cu:300nmをスパッタリング法で形成される。
次に、図5B(i)に示すように、第2シード層13上に第2レジストパターン14をパターン形成し、第2レジストパターン14の開口部に電解めっきにより導体層(配線層)15を形成する。導体層15は、第1配線基板1の内部の配線層となり、例えば、銅により形成される。その後、図5B(j)に示すように第2レジストパターン14を除去する。その後、第2シード層13の不要な部分をエッチング除去する。
次に、図5B(f)から図5B(j)の工程を繰り返し、図5B(k)に示すような、導体層(配線層)15が多層化された第1配線基板1を得る。ここで、最表面に形成される導体層(第2電極)16は、第2配線基板3との接合用電極である。この場合、接合用電極の厚みは5μm以上であることが好ましい。このようにして、第1配線基板1の第2の面には、第2配線基板(FC-BGA基板)3と接合可能な電極が設けられることとなる。
次に、図5C(l)に示すように、第1配線基板1に最表面絶縁樹脂層17を形成し、最表面絶縁樹脂層17には、フォトリソグラフィーにより、導体層16の少なくとも一部を露出させる開口部を形成する。最表面絶縁樹脂層17は、例えば、感光性エポキシ樹脂で形成される。なお、最表面絶縁樹脂層17は絶縁樹脂層12と同一材料でも構わない。
次に、図5C(m)に示すように導体層16の表面の酸化防止とはんだバンプの濡れ性をよくするため、表面処理層18を設けてもよい。表面処理層18として無電解Ni/Pd/Auめっきを成膜してもよい。なお、表面処理層18には、OSP(Organic Soiderability Preservative 水溶性プレフラックスによる表面処理)膜を形成してもよい。また、無電解スズめっき、無電解Ni/Auめっきなどから適宜用途に応じて選択しても良い。
次に、図5C(n)に示すように、表面処理層18上に、はんだ材料を搭載した後、一度溶融冷却して固着させることで、はんだバンプ等からなる第1配線基板1側のインターポーザ‐FC-BGA接合部19aを得る。これにより、支持体6上に形成された第1配線基板(インターポーザ)1である支持体付き基板ユニット23が完成する。
続いて、図6Aから図6Eを用いて、支持体6上に形成された第1配線基板(インターポーザ)1と第2配線基板(FC-BGA基板)3の接合工程の一例を説明する。図6A~図6Eは、本発明の一実施形態に係る基板ユニットの製造方法の一例を示す断面図である。
図6Aに示すように、第1配線基板1側のインターポーザ‐FC-BGA接合部19aに合わせてはんだバンプ等からなる第2配線基板3側のインターポーザ‐FC-BGA接合部19bを設計する。製造した第2配線基板3に対して、支持体6上に形成された第1配線基板1を配置し、図6Bに示すように、支持体6上に形成された第1配線基板1と第2配線基板3を接合した後、アンダーフィル2を充填し、第1配線基板1と第2配線基板3の固定及びインターポーザ‐FC-BGA接合部19の封止を行う。
次に図6Cに示すように、支持体6の背面、すなわち、支持体6の第1配線基板1とは逆側の面からレーザー光20を剥離層7との界面に形成されたレーザー吸収層8に照射する。レーザー吸収層8がレーザー光20を吸収したことによる熱により剥離層7が分解し、剥離層7とレーザー吸収層8とが剥離可能な状態となる。そのため、図6Dに示すように支持体6を取り外すことが可能となる。
次に、レーザー吸収層8、第1シード層9を除去し、図6Eに示すような基板を得ることができる。例えば、レーザー吸収層8としてチタンを用いた場合、アルカリ系のエッチング剤にて溶解除去することができる。この際、第1シード層9がチタンであった場合、第1シード層9も同時に溶解除去できる。
第1シード層9の残りの銅層は、酸系のエッチング剤にて溶解除去することができる。このようにして、第1配線基板(インターポーザ)1と第2配線基板(FC-BGA基板)3が接合される。
この後、表面に露出した導体層11上に、酸化防止とはんだバンプの濡れ性をよくするため、無電解Ni/Pd/Auめっき、OSP、無電解スズめっき、無電解Ni/Auめっきなどの表面処理を施してもよい。以上により支持体が除去された基板ユニット24が完成する。
この後、半導体素子4を支持体が除去された基板ユニット24に接合し、アンダーフィル22を充填し、半導体素子4と第1配線基板1の固定及び半導体素子-インターポーザ接合部21の封止を行い、封止樹脂5によって半導体素子4を封止することで半導体装置25が完成する。
<第二の実施形態>
次に、第二の実施形態に係る第2配線基板3に第1配線基板1と半導体素子4を実装した半導体装置26の製造方法について説明する。第二の実施形態に係る支持体6上の第1配線基板1の製造方法と第一の実施形態に係る支持体6上の第1配線基板1の製造方法とは類似しているが、第一の実施形態においては、第1配線基板1を支持体6から剥離し、第2配線基板3に接合させたのちに半導体素子4を接合させているのに対して、第二の実施形態においては、支持体6上で形成される第1配線基板1に半導体素子4を接合させた後に、第1配線基板1と半導体素子4を支持体6から剥離し、その後に第1配線基板1と半導体素子4を第2配線基板3に接合させている点で相違している。
このため、第一の実施形態における第1配線基板1は、支持体6と反対側の面が第1配線基板1の第2の面となり、この第2の面に第2配線基板3と接合するための電極が設けられ、支持体6側の面が、第1配線基板1の第1の面となり、この面に半導体素子4と接合するための電極が設けられている。しかし、第二の実施形態における第1配線基板1は、支持体と反対側の面が、第1配線基板1の第1の面になり、この面に半導体素子4と接合するための電極が設けられ、支持体側の面が、第1配線基板1の第2の面となり、この面に第2配線基板3と接合するための電極が設けられている。
以下、図7A、図7B、および図8を用いて、本発明の第二の実施形態に係る半導体装置26の製造工程の一例を説明する。図7Aおよび図7Bは、本発明の一実施形態に係る半導体装置の製造方法の一例を示す断面図であり、図8は、本発明の一実施形態に係る半導体装置の一例を示す断面図である。
図7A(a)に示すように、第1の配線基板1の支持体6と反対側の面において、半導体素子4が銅ピラーやはんだで第1の配線基板1と接合されている。当該接合部を、半導体素子-インターポーザ接合部21とする。
次に、図7A(b)に示すように、半導体素子-インターポーザ接合部21の付近にアンダーフィル22を充填し、半導体素子4と第1の配線基板1との固定および半導体素子-インターポーザ接合部21の封止を行う。
次に、図7A(c)に示すように、半導体素子4を封止する封止樹脂5を形成する。封止樹脂5は、アンダーフィル2、22とは異なる材料であり、エポキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル樹脂、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、オキセタン樹脂の1種又はこれらの樹脂の2種類以上が混合された樹脂に、フィラーとしてのシリカ、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム、又は酸化亜鉛等が加えられた材料が使用され、コンプレッションモールド、トランスファーモールド等によって形成される。
次に、支持体6を剥離する。図7B(d)に示すように、レーザー吸収層8にレーザー光20を照射して、半導体素子が搭載された第1の配線基板1を支持体6から剥離する。支持体6の背面から、すなわち、支持体6の半導体素子4とは逆側の面からレーザー光20を支持体6との界面に形成されたレーザー吸収層8に照射する。レーザー吸収層8がレーザー光20を吸収したことによる熱により剥離層7が分解し剥離可能な状態となることで、図7B(e)に示すように支持体6を取り外すことが可能となる。
次に、レーザー吸収層8、および、第1シード層9を除去する。本実施形態では、例えば、レーザー吸収層8にチタンを用い、この場合、レーザー吸収層8はアルカリ系のエッチング剤にて溶解除去することができる。この際、第1シード層9をチタンとした場合、レーザー吸収層8と第1シード層9とを同時に溶解除去できる。第1シード層9の残りの銅層は、酸系のエッチング剤にて溶解除去することができる。このようにして、図8のような、第1配線基板(インターポーザ)1と半導体素子4とが接合された半導体装置26を得ることができる。
この後、表面に露出した導体層11上に、酸化防止とはんだバンプの濡れ性をよくするため、無電解Ni/Pd/Auめっき、OSP、無電解スズめっき、無電解Ni/Auめっきなどの表面処理を施して半導体装置26としてもよい。
この後、半導体装置26を第2配線基板(FC-BGA基板)3に接合し、アンダーフィル2を充填し、半導体装置26と第2配線基板3との固定及びインターポーザ‐FC-BGA接合部19の封止を行い第1配線基板1と一体となった半導体装置25が完成する。
以上述べたように、支持体の上に剥離層を介して配線基板を形成し、配線基板の形成後にこれを支持体から剥離する方式において、剥離層とレーザー吸収層をこの順で設けた。これにより、配線基板の剥離を容易に行うことが可能となり、エネルギーの高いUVレーザーを必要とせず、支持体の剥離後も剥離層の残渣が生じにくい支持体付き基板ユニット、基板ユニット、半導体装置および支持体付き基板ユニットおよび製造方法を提供することができる。
<比較実験>
表1に、本実施形態における効果確認として、支持体6の上面にレーザー吸収層8と剥離層7の形成有無の比較評価結果を示す。レーザー吸収層8と剥離層7の剥離評価として、上方に電解銅めっきを形成した後、支持体6側からレーザー光を照射した際の剥離の確認を行った。
(実施例)
<評価用基板作製>
支持体6として、ガラス基板(1.1mm厚)を使用し、支持体6の上方面に剥離層7として、ポリイミド樹脂を用い、膜厚を500nmとなるように調整し、スピンコートで剥離層を形成した。剥離層7の上方にレーザー吸収層8としてTiをスパッタリング法で形成した。レーザー吸収層8の膜厚は、20nm、50nm、100nm、200nmとして、それぞれを実施例1~4とした。レーザー吸収層8の上面には、第1シード層9として、Cu:300nmをスパッタリング法で形成し、その上部に電解銅めっきを20μm厚で形成した。本評価基板を実施例とする。次いで、波長1064nmのYAGレーザー(赤外レーザー)、および、波長355nmの固体UVレーザー(紫外レーザー)を照射し、支持体6の剥離評価を行った。
(比較例1)
比較例1として、剥離層7とレーザー吸収層8を形成しない評価基板(他の構成は実施例同様)を作製し、波長1064nmのYAGレーザー(赤外レーザー)、および、波長355nmの固体UVレーザー(紫外レーザー)を照射し、支持体6の剥離評価を行った。
(比較例2)
比較例2として、剥離層7は形成し、レーザー吸収層8は形成しない評価基板(他の構成は実施例同様)を作製し、波長1064nmのYAGレーザー(赤外レーザー)、および、波長355nmの固体UVレーザー(紫外レーザー)を照射し、支持体6の剥離評価を行った。
Figure 2022122509000002
実施例においては、赤外レーザーを照射することで剥離層7とレーザー吸収層8の界面で剥離し、支持体6を除去可能であった。また、剥離層7は支持体6側に付着しており、基板側であるレーザー吸収層8に剥離層7の残渣は確認されなかった。一方、比較例1、および、比較例2においては、赤外レーザーを照射しても剥離不可であった。
実施例においては、紫外レーザーを照射することで支持体6と剥離層7の界面で剥離し、支持体6を除去可能であった。但し、剥離層7は基板側であるレーザー吸収層8に剥離層7が付着しており残渣として確認された。比較例2においても、紫外レーザーを照射することで支持体6を除去可能であったが、実施例と同様に剥離層7は基板側に付着しており残渣として確認された。一方、比較例1においては、紫外レーザーを照射しても剥離不可であった。
実施例においてのみ赤外レーザーにて剥離可能であった点を考察する。レーザー吸収層8は赤外レーザーを吸収するため、吸収により発生した熱の作用によって剥離層7とレーザー吸収層8の界面で剥離したと考えられる。また、剥離層7は支持体6側に付着するため、基板側に残ることなく除去工程を必要としない。一方、比較例1、2においては、赤外レーザーを吸収する層はなく、剥離しなかったと考えられる。
紫外レーザーにおいては、実施例だけではなく、比較例2で剥離可能であった。剥離層7は紫外レーザーを吸収するため、比較例2においては、吸収により発生した熱の作用によって支持体6と剥離層7の界面で剥離したと考えられる。また、比較例2において、剥離層7は基板側に付着しているため、この後、除去工程が必要となる工程が煩雑となる。一方、比較例1においては、紫外レーザーを吸収する層はなく、剥離しなかったと考えられる。
上述の実施形態は一例であって、その他、具体的な細部構造などについては適宜に変更可能であることは勿論である。
1 第1配線基板(インターポーザ)
2、22 アンダーフィル
3 第2配線基板(FC-BGA基板)
4 半導体素子
5 封止樹脂
6 支持体
7 剥離層
8 レーザー吸収層
9 第1シード層
10 第1レジストパターン
13 第2シード層
14 第2レジストパターン
11、15、16 導体層
12 絶縁樹脂層
17 最表面絶縁樹脂層
18 表面処理層
19 インターポーザ-FC-BGA接合部
19a インターポーザ側の接合部
19b FC-BGA基板側の接合部
20 レーザー光
21 半導体素子-インターポーザ接合部
23 支持体付き基板ユニット
24 基板ユニット
25、26 半導体装置

Claims (14)

  1. 支持体と、剥離層と、レーザー光を吸収するレーザー吸収層と、第1配線基板と、がこの順で設けられており、
    前記第1配線基板の第1の面には、少なくとも一つの半導体素子と接合可能な第1電極が設けられており、
    前記第1配線基板の第2の面には、第2配線基板に接合可能な第2電極が設けられていることを特徴とする、支持体付き基板ユニット。
  2. 前記レーザー吸収層が前記レーザー光を吸収することで前記レーザー吸収層と前記剥離層の界面で剥離することを特徴とする、請求項1に記載の支持体付き基板ユニット。
  3. 前記剥離層は前記レーザー光を50%以上透過することを特徴とする、請求項1または2に記載の支持体付き基板ユニット。
  4. 前記レーザー光は赤外光であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニット。
  5. 前記レーザー吸収層は前記剥離層の平面視における内側に設けられていることを特徴とする、請求項1~4のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニット。
  6. 前記レーザー吸収層は金属であり、前記剥離層は有機樹脂であることを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニット。
  7. 前記レーザー吸収層は上層のシード層の一部と同一の材料であることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニット。
  8. 請求項1~7のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニットを用いて製造される基板ユニットであって、
    前記第1配線基板の前記第2の面に、前記第2配線基板が接合され、
    レーザー照射により前記支持体が除去されていることを特徴とする、基板ユニット。
  9. 請求項1~7のいずれか一項に記載の支持体付き基板ユニットを用いて製造される半導体装置であって、
    前記支持体付き基板ユニットにおける前記第1配線基板の第1の面において、第1電極と前記半導体素子とが接合され、レーザー照射により前記支持体が除去されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 支持体の上面に剥離層とレーザー吸収層とをこの順に形成する工程と、
    前記レーザー吸収層上にシード層を形成する工程と、
    前記シード層上に電解めっき層により電極を形成する工程と、
    前記電極の上面に、樹脂層と導体層の形成を繰り返して多層配線を得る工程と、
    前記多層配線の最表面に電極を形成することで第1配線基板を作製する工程と、を含むことを特徴とする、支持体付き基板ユニットの製造方法。
  11. 請求項10に記載の支持体付き基板ユニットの製造方法を用いて製造された支持体付き基板ユニットを、第2配線基板に接合する工程と、
    レーザー光を照射することによって前記剥離層を前記レーザー吸収層の界面で剥離することで前記支持体を剥離する工程と、を含む、基板ユニットの製造方法。
  12. 請求項10に記載の支持体付き基板ユニットの製造方法を用いて製造された支持体付き基板ユニットに、半導体素子を接合する工程と、
    レーザー光を照射して前記剥離層を前記レーザー吸収層の界面で剥離することにより、前記支持体を剥離する工程と、を含む、半導体装置の製造方法。
  13. 請求項11に記載の基板ユニットの製造方法において、
    前記レーザー光は赤外光であることを特徴とする、基板ユニットの製造方法。
  14. 請求項12に記載の半導体装置の製造方法において、
    前記レーザー光は赤外光であることを特徴とする、半導体装置の製造方法。
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