JP2022121924A - ロータ及びブラシレスモータ - Google Patents

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Wataru Kusakabe
佑哉 岩▲崎▼
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Abstract

【課題】モータ性能を確保しつつ、製造コストを抑えて適切な圧入力で永久磁石を固定する。【解決手段】同一形状の複数の積層コア29から構成され、回転中心側に軸孔21を持つ柱状のコア本体20と、コア本体20の軸孔21の周囲において軸方向に貫設されるとともに周方向に円形状に並設された複数の磁石収容孔22のそれぞれに収容されて固定される複数の永久磁石25と、一つの磁石収容孔22に一つずつ設けられた突起部23とを備える。突起部23は、周方向に沿って突出し、磁石収容孔22に収容された永久磁石25に対して径方向内側から圧接する。また、各突起部23は、各磁石収容孔22の径方向内側面22aから周方向に沿って延出する突起形成空間25によって形作られており、突起部23及び突起形成空間24の少なくとも一方は、磁極中心であるd軸上に位置する。【選択図】図6

Description

本発明は、コア本体の内部に永久磁石が配置されたロータ、及び、このロータを備えたブラシレスモータに関する。
従来、コア本体の内部に永久磁石を配置した所謂IPM(Interior Permanent Magnet)ロータが知られている。このようなロータでは、ロータの回転により生じる遠心力が永久磁石に作用することで永久磁石が移動し、振動や騒音の要因となったり、永久磁石の破損の原因となったりするおそれがある。このため、IPMロータにおいては、永久磁石をコア本体に確実に固定することが求められており、これまでもさまざまな方法が提案されている。
例えば、特許文献1には、磁石(永久磁石)を配置する貫通孔において、径方向に突状をなして磁石を圧入固定する圧入用突起と、圧入用突起を挟んで磁石から径方向に離隔した位置に形成される切り込み部をと備えるロータコア(コア本体)が開示されている。特許文献1によれば、圧入用突起により磁石を圧入固定しつつ、切り込み部により磁石への過度の圧力付与が抑えられるとされている。
また、特許文献2には、磁石が挿入される穴部にバネ板部が設けられた第1コアシートと、第1コアシートのバネ板部が設けられている部位に対応する位置に凹部が設けられた第2コアシートとを備え、これらのコアシートが積層されて構成されるIPMロータが開示されている。係る構成により、IPMロータに磁石が挿入される際に、磁石によって押し曲げられたバネ板部が第2コアシートの凹部に逃げることができるとともに、バネ板部の復元力によって磁石を保持することができるとされている。
特許第5918958号公報 再表2018-189822号公報
しかしながら、特許文献1の構成では、圧入力が大きくなりすぎてしまい、ロータコアへの磁石挿入時にロータコアが削れてカスが発生し得る。また、特許文献2は、異なる形状のコアシートを積層する構成であるため、転積が必要となり、金型費用の増大を招く。さらに、突起や凹部等の位置によっては磁束の流れを妨げる可能性があり、モータの性能確保という観点から、これらの配置は重要である。
なお、磁石の固定方法としては、突起等を形成せず接着剤を用いる方法も考えられる。しかし、接着剤による固定方法は、接着剤の種類によっては塗布専用の設備が必要となることがあり、また、液状の接着剤の場合は硬化するまでに時間がかかるため生産効率の向上を図るうえでは好ましくない。また、一般的に、接着剤には消耗期限があるため、接着剤の管理(保管)にも注意を必要とする。
本件は、このような課題に鑑み案出されたもので、モータ性能を確保しつつ、製造コストを抑えて適切な圧入力で永久磁石を固定できるロータ及びブラシレスモータを提供することを目的の一つとする。なお、この目的に限らず、後述する発明を実施するための形態に示す各構成により導かれる作用効果であって、従来の技術によっては得られない作用効果を奏することも本件の他の目的である。
(1)ここで開示するロータは、同一形状の複数の積層コアから構成され、回転中心側に軸孔を持つ柱状のコア本体と、前記コア本体の前記軸孔の周囲において軸方向に貫設されるとともに周方向に円形状に並設された複数の磁石収容孔のそれぞれに収容されて固定される複数の永久磁石と、一つの前記磁石収容孔に一つずつ設けられるとともに周方向に沿って突出し、前記磁石収容孔に収容された前記永久磁石に対して径方向内側から圧接する突起部と、を備える。各々の前記突起部は、各々の前記磁石収容孔の径方向内側面から周方向に沿って延出する突起形成空間によって形作られており、前記突起部及び前記突起形成空間の少なくとも一方が、磁極中心であるd軸上に位置する。
すなわち、一つの永久磁石に対し一つの突起部が設けられており、各突起部はd軸に関し非対称に設けられる。
(2)前記突起部における突出方向に直交する幅方向の長さは、一枚の前記積層コアの板厚の二倍以下であることが好ましい。
(3)前記突起部の前記幅方向の長さは、前記板厚以上であることが好ましい。
(4)前記突起部の突出方向の長さは、前記突起部における前記突出方向に直交する幅方向の長さよりも長いことが好ましい。
(5)また、ここで開示するモータは、上記(1)~(4)のいずれか一つに記載のロータと、前記ロータと一体回転するシャフトと、ハウジングに固定され、前記ロータが配置される空間を内径側に持つとともにコイルを有するステータと、を備えている。
開示のロータ及びブラシレスモータによれば、突起部が弾性変形しやすくなるため、適切な圧入力でコア本体に永久磁石を固定することができる。また、突起部及び突起形成空間が磁束の流れを妨げることがないため、性能を確保できる。加えて、特殊な金型や専用設備が不要なため、製造コストを抑えることができる。
実施形態に係るブラシレスモータの斜視図である。 図1のブラシレスモータの軸方向に沿う断面図である。 図1のブラシレスモータのロータ及びステータを示す分解斜視図である。 図3のロータを構成する積層コアを説明するための図である。 図3のロータの磁極及び磁束の流れを説明するための図である。 (a)は図4のA部拡大図であり、(b)は図6(a)にマグネットが圧入されたロータコアを示す図である。 (a)~(c)は比較例を説明するための図〔図6(a)に対応する図〕である。
図面を参照して、実施形態としてのロータ及びブラシレスモータについて説明する。以下に示す実施形態はあくまでも例示に過ぎず、以下の実施形態で明示しない種々の変形や技術の適用を排除する意図はない。本実施形態の各構成は、それらの趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。また、必要に応じて取捨選択することができ、あるいは適宜組み合わせることができる。
[1.構成]
図1は、本実施形態に係るブラシレスモータ1(以下「モータ1」という)の斜視図であり、図2はモータ1の軸方向断面図である。モータ1は、インナーロータ型のブラシレスDCモータであり、モータ1の外郭をなすハウジング4に、シャフト10が固定されたロータ2と、ハウジング4に固定されたステータ3とを内蔵して構成される。ハウジング4は、軸方向の両端が開口した筒型であり、一端側(図2中の右側)の開口にはエンドベル15が固定され、他端側(出力側,図2中の左側)の開口にはフロントベル14が固定される。なお、本実施形態のハウジング4は、その外観形状が略直方体であるが、ハウジング4の形状はこれに限られない。
図3は、本実施形態のロータ2をステータ3から分解して示す斜視図であり、シャフト10及びハウジング4等は省略している。図2及び図3に示すように、ステータ3は、内径側にロータ2が配置される空間を持つ略円筒状の部品であり、ハウジング4に圧入固定される環状のステータコア30と、ステータコア30に対してインシュレータ31を介して巻回されたコイル32と、を備える。本実施形態のステータ3は、図1及び図2に示すように、コイル32に接続される電源入力用のリード線6と、センサ信号入出力用のリード線7と、リード線6を支持するリード線止め部品5と、ロータ2の回転位置に応じた信号を検出する回転検出素子を有する基板8とを備える。なお、ステータ3の構成はこれに限られず、例えばリード線止め部品5を省略してもよいし、基板8を支持する部品が別途設けられていてもよい。
図2及び図3に示すように、ロータ2は、回転中心C回りにシャフト10と一体回転するロータコア20(コア本体)、及び、ロータコア20の内部に固定された複数のマグネット25(永久磁石)とを備えたIPM(Interior Permanent Magnet)ロータである。シャフト10は、ロータ2を支持する回転軸であり、モータ1の出力(機械エネルギ)を外部に取り出す出力軸としても機能する。シャフト10には、ロータ2を挟んだ二箇所に軸受11,12が設けられる。本実施形態では、軸受11がフロントベル14に固定されてシャフト10の中間部を回転自在に支持し、軸受12がエンドベル15に固定されてシャフト10の端部(図中右端部)を回転自在に支持する。
ロータコア20は、複数の積層コア29を軸方向に積層することで構成される。図4に、本実施形態の積層コア29の平面図及び側面図を並べて示す。積層コア29は、回転中心C側にシャフト10が固定される軸孔21を持つ薄板の電磁鋼板であり、全て同一形状に形成される。積層コア29の軸孔21の周囲には、複数の磁石収容孔22が軸方向に貫設される。磁石収容孔22は、マグネット25が収容されて固定される貫通孔であり、マグネット25の個数と同数だけ設けられる。本実施形態のロータ2では、マグネット25及び磁石収容孔22がいずれも14個であるが、個数はこれに限られない。
複数の磁石収容孔22は、積層コア29の外周に沿うように、軸方向から見て周方向に円形状に並設される。複数のマグネット25は、一つの磁石収容孔22に一つずつ収容されるが、図5に示すように、周方向に隣接するマグネット25の磁極(N極,S極)が互いに逆になるように配置される。これにより、隣接するマグネット25同士の間に図中破線の矢印で示すような磁束の流れが生じる。
本実施形態の磁石収容孔22は、図4及び図6(a)に示すように、軸方向から見て、径方向に直交する方向に長く、且つ、角部にRを持つ等脚台形状となっており、径方向外側の面(台形の「上底」又は「下底」に相当する部分)が径方向内側の面(台形の「下底」又は「上底」に相当する部分)よりも広い。周方向に隣接する二つの磁石収容孔22は、隣接する端面(径方向に延在する面であって台形の「脚」に相当する部分)同士が互いに平行で、且つ、これら二つの端面の間に隙間をあけて設けられる。この隙間部分は、磁極境界であるq軸(図5参照)と重なる。
マグネット25は、図2及び図3に示すように、ロータコア20の軸方向長さと同等の軸方向長さを持つ直方体形状である。より具体的には、図6(b)に示すように、軸方向から見て、マグネット25の軸方向端面の長方形の高さ(径方向寸法)は、磁石収容孔22の台形の「高さ」に相当する径方向長さと同等であり、長方形の幅(径方向に直交する方向の寸法)は、磁石収容孔22の「脚」に相当する面との間に僅かな隙間を形成する程度である。マグネット25は、接着剤を使用せず、圧入によってロータコア20に固定される。ロータ2には、マグネット25を圧入固定するための突起部23と、突起部23を形成するための突起形成空間24とが設けられる。
図4及び図6(a)に示すように、突起部23は、一つの磁石収容孔22に一つずつ設けられており、磁石収容孔22及びマグネット25の各個数と同数だけ設けられる。突起部23は、磁石収容孔22の径方向内側面22a(以下「内側面22a」という)において周方向に沿って突設される。つまり、突起部23の突出方向はおもに周方向成分であり、軸方向から見て磁石収容孔22の内側面22aに沿うように延び、磁極中心であるd軸に関して非対称形状に形成される。本実施形態の突起部23は、軸方向から見て、d軸に向かって突設されており、突起部23の一部が磁石収容孔22の内側に入り込んで設けられる。
図6(b)に示すように、突起部23は、磁石収容孔22にマグネット25が収容される際に回転中心C側に向かって弾性変形し、磁石収容孔22に収容されたマグネット25に対して径方向内側から圧接する。これにより、突起部23は、図中白抜き矢印で示すように、マグネット25を径方向外側に向かって押圧し、マグネット25を磁石収容孔22内に固定する。
図6(a)及び(b)に示すように、突起部23は、磁石収容孔22の内側面22aから周方向に沿って延出する突起形成空間24によって形作られている。突起形成空間24は、軸方向に貫通するとともに磁石収容孔22と連通した切欠き(孔部)であり、突起部23の径方向内側に設けられる。突起部23及び突起形成空間24の少なくとも一方は、d軸上に位置する。本実施形態では、突起形成空間24がd軸に重なって設けられており、突起部23はd軸に近接して設けられる。このように、突起部23及び突起形成空間24がいずれもマグネット25の幅方向(径方向に直交する方向)の中央付近に設けられるため、磁束の流れ(図中破線矢印)を妨げることがない。なお、位置決め孔26は、突起形成空間24と隙間をあけて、d軸付近に形成される。
図6(a)に示すように、本実施形態のロータ2では、突起部23の突出方向の長さL(以下「突出長さL」という)が、突起部23の突出方向に直交する幅方向の長さW(以下「幅寸法W」という)よりも長い。これにより、突起部23が弾性変形しやすくなり、圧入力が過大になることがない。また、本実施形態の突起部23は、その幅寸法Wが、一枚の積層コア29の板厚T(図4参照)の二倍以下に形成される。突起部23の幅寸法Wが長いほど圧入力が増大するため、板厚Tの二倍以下に設定することで圧入力の過大を抑制する。さらに本実施形態では、突起部23の幅寸法Wが板厚T以上に設定され、通常のプレス加工を可能とする。
[2.作用,効果]
(1)上述したロータ2では、突起部23が、径方向ではなく周方向に沿って突設される(突起部23の突出方向に周方向成分を含む)ため、突起部23が弾性変形しやすくなり、マグネット25を圧入する際の圧入力を適切化することができる。これにより、圧入力が過大な場合に生じる「カスの発生」という課題を解決できる。
また、比較例として示す図7(a)のように、突起部のないロータコア50Xにマグネット(図示略)を圧入固定する場合には、磁石収容孔52の形状をマグネット(図示略)の外形よりもわずかに小さくして圧入代を設けることになるが、この場合、圧入力が過大となってカスが生じてしまう。これに対し、上述したロータ2(ロータコア20)であれば、突起部23の形状を工夫することで、上記のとおり圧入力の適正化を図ることができるため、カスが発生することがない。
また、上述したロータ2では、突起部23及び突起形成空間24がいずれもd軸近傍の中央付近に配置されるため、磁束の流れを阻害しない。これにより、磁束の低下を防止でき、モータ1の性能を確保することができる。
ここで、比較例として、二つの突起部53Yを持つロータコア50Yを図7(b)に示し、二つの突起部53Zを持つロータコア50Zを図7(c)に示す。これらのロータコア50Y,50Zでは、二つの突起部53Y,53Zがそれぞれ内側面52aから周方向に突出している点は上記のロータコア20の突起部23と同様であるが、その個数が二つである点、及び、その配置がd軸に関し面対称である点が異なる。
より具体的には、図7(b)に示すロータコア50Yは、二つの突起部53Yが互いに離隔するとともにd軸に向かって突設されており、突起形成空間54Yが内側面52aから径方向内側かつq軸(図示略)に向かって延出されている。また、図7(c)に示すロータコア50Zは、二つの突起部53Zが互いに離隔するとともにq軸に向かって突設されており、突起形成空間54Zが内側面52aから径方向内側かつd軸に向かって延出されている。なお、位置決め孔56はd軸上に形成されている。
これらのロータコア50Y,50Zを持つ各ロータについて磁束低下率をシミュレーションした結果、図7(b)のロータコア50Yを持つロータでは、磁束低下率が3.7%となり、図7(c)のロータコア50Zを持つロータでは、磁束低下率が2.1%となった。なお、磁束低下率とは、突起部が存在しないロータコア〔例えば図7(a)のようなロータコア〕を持つロータの磁束を基準とし、この磁束に対して低下した割合(%)を意味する。
すなわち、図7(b)に示すように、二つの突起部53Yを一つの磁石収容孔52に対し二つずつ設ける場合、二つの突起部53Yは互いに離隔して配置されるため、各突起部53Yは、図中二点鎖線で示すように、磁束の流れ(磁束の通り道)と重なってしまう。このため、突起部53Y及び突起形成空間54Yが磁束の流れを阻害してしまい、磁束低下率が高くなり、ひいてはモータの性能低下を招くことになる。なお、図7(c)のロータコア50Zでも同様の理由から磁束低下率が高くなる。
このような課題に対し、上述したロータ2では、上記のとおり、突起部23及び突起形成空間24が磁束の流れを阻害しない配置となっている。図7(b)及び(c)と同様のシミュレーションを、上述したロータコア20を持つロータ2に対して行った結果、ロータ2では、磁束低下率が0.0%になることが判明した。したがって、ロータ2を備えたモータ1によれば、モータ1の性能を確保することができる。
また、上述したロータコア20を構成する複数の積層コア29は全て同一形状であるため、特許文献2のような転積が不要である。このため、金型費用の増大を招くことがなく、製造コストを抑制できる。さらに、マグネット25をロータコア20に固定する際に接着剤を使用しないため、接着剤を使う場合に生じるデメリット、例えば、乾燥時間が必要であること、専用の設備が必要であること、接着剤の消耗期限の管理等が存在しないということも、上述したロータ2及びモータ1によるメリットである。
(2)上述したロータ2及びモータ1では、突起部23の幅寸法Wが一枚の積層コア29の板厚Tの二倍以下であるため、圧入力が過大になることを防止でき、マグネット25の圧入時におけるカスの発生を防止できる。
(3)さらに、上記の突起部23は、その幅寸法Wが板厚T以上である(すなわち、「T≦W≦2×T」である)ため、特殊な金型などを用いることなく通常のプレス加工によって積層コア29を形成できる。このため、製造コストを抑えることができる。
(4)また、上述したロータ2及びモータ1では、突起部23の突出長さLが幅寸法Wよりも長いため、圧入力が過大になることを防ぎつつ突起部23の弾性変形に伴うバネ力を確保することができる。
[3.その他]
上述の実施形態で説明したロータ2及びモータ1の構成は一例であって、上述したものに限られない。例えば、突起部23がd軸と重なる位置に設けられていてもよいし、突起部23の突出長さL及び幅寸法Wが上記と異なる寸法に設定されていてもよい。
またステータ3及びハウジング4等の各形状や各構成は上述したものに限られない。
1 モータ(ブラシレスモータ)
2 ロータ
3 ステータ
4 ハウジング
10 シャフト
20 ロータコア(コア本体)
21 軸孔
22 磁石収容孔
22a 内側面(径方向内側面)
23 突起部
24 突起形成空間
25 マグネット(永久磁石)
25a 径方向内側の側面
29 積層コア
C 回転中心
L 突起部の突出長さ(突出方向の長さ)
T 積層コアの板厚
W 突起部の幅寸法(幅方向の長さ)

Claims (5)

  1. 同一形状の複数の積層コアから構成され、回転中心側に軸孔を持つ柱状のコア本体と、
    前記コア本体の前記軸孔の周囲において軸方向に貫設されるとともに周方向に円形状に並設された複数の磁石収容孔のそれぞれに収容されて固定される複数の永久磁石と、
    一つの前記磁石収容孔に一つずつ設けられるとともに周方向に沿って突出し、前記磁石収容孔に収容された前記永久磁石に対して径方向内側から圧接する突起部と、を備え、
    各々の前記突起部は、各々の前記磁石収容孔の径方向内側面から周方向に沿って延出する突起形成空間によって形作られており、
    前記突起部及び前記突起形成空間の少なくとも一方が、磁極中心であるd軸上に位置する
    ことを特徴とする、ロータ。
  2. 前記突起部における突出方向に直交する幅方向の長さは、一枚の前記積層コアの板厚の二倍以下である
    ことを特徴とする、請求項1記載のロータ。
  3. 前記突起部の前記幅方向の長さは、前記板厚以上である
    ことを特徴とする、請求項2記載のロータ。
  4. 前記突起部の突出方向の長さは、前記突起部における前記突出方向に直交する幅方向の長さよりも長い
    ことを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載のロータ。
  5. 請求項1~4のいずれか1項に記載のロータと、
    前記ロータと一体回転するシャフトと、
    ハウジングに固定され、前記ロータが配置される空間を内径側に持つとともにコイルを有するステータと、を備えた
    ことを特徴とする、ブラシレスモータ。
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