JP2022117334A - 画像形成装置および制御方法 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022117334000001
【課題】画像形成装置において適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可する。
【解決手段】トナーカートリッジ(4)を装着した本体筐体(10)と、前記カートリッジに充填された消耗品の寿命を測定するセンサと、コントローラと、を備え、
トナーカートリッジ(4)は、前記消耗品を使用した際に記憶される情報であって、前記消耗品の寿命を示す情報である寿命情報を記憶した消耗品メモリを備え、
コントローラ(61)は、トナーメモリ(42)に記憶されたトナー残量(425)が示すトナー残量が、トナーセンサ(66)により測定されたトナー残量と異なる場合、画像形成装置(1)によるトナー残量(425)の初期化を許可する許可処理を実行する。
【選択図】図2

Description

本発明は画像形成装置と画像形成装置の制御方法等に関する。
資源保護等の観点から、リサイクル品のカートリッジを画像形成装置で使用したいという需要が年々増加している。例えば、特許文献1には、プリンタに装着されたカートリッジのメモリチップをリセットすることで、プリンタに、カートリッジをインク充填の状態と認識させる技術が開示されている。
特開平10-202900号公報
ところで、特許文献1に記載の技術では、プリンタは、プリンタに装着されたカートリッジのメモリチップをリセットして良いか特に判断していない。
本開示は、画像形成装置において適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本開示の第1態様の画像形成装置は、画像形成装置であって、カートリッジを装着した本体筐体と、前記カートリッジに充填された消耗品の寿命を測定するセンサと、コントローラと、を備え、前記カートリッジは、前記消耗品を使用した際に記憶される情報であって、前記消耗品の寿命を示す情報である寿命情報を記憶した消耗品メモリを備え、前記コントローラは、前記消耗品メモリに記憶された前記寿命情報が示す寿命が、前記センサにより測定された寿命と異なる場合、前記画像形成装置による前記寿命情報の初期化を許可する許可処理を実行する。
第2態様は、第1態様の画像形成装置であって、コントローラは、前記許可処理において、前記寿命情報が示す寿命よりも前記センサにより測定された寿命の方が長く、かつ前記寿命情報が示す寿命と前記センサにより測定された寿命との差が所定値以上である場合に、前記画像形成装置における前記寿命情報の初期化を許可する。
第3態様は、第1態様または第2態様の画像形成装置であって、前記消耗品メモリには、前記寿命情報の前記初期化または前記記憶の更新の際に前記カートリッジが装着されていた画像形成装置の識別情報である第1識別情報が記憶されており、前記コントローラは、前記消耗品メモリに記憶されている前記第1識別情報を取得する第1識別情報取得処理を実行し、前記第1識別情報取得処理によって取得した前記第1識別情報と、前記カートリッジが現在装着されている画像形成装置の識別情報である第2識別情報とが異なる場合に前記許可処理を実行する。
第4態様は、第1態様から第3態様のいずれか1つの画像形成装置であって、前記画像形成装置は、画像を表示させるディスプレイと、入力操作を受け付ける操作部とを備え、前記コントローラは、前記寿命情報の初期化が許可された状態である場合、前記ディスプレイに前記寿命情報の初期化を実行するか選択させるための初期化選択画面を表示させる選択画面表示処理と、前記選択画面表示処理の後、前記操作部を介して前記初期化を実行する旨を示す入力操作を受け付けた場合、前記寿命情報を初期化する初期化処理と、を実行する。
第5態様は、第4態様の画像形成装置であって、前記コントローラは、前記初期化処理において、前記センサにより測定された寿命に基づいて前記寿命情報の記憶を更新する。
第6態様は、第4態様の画像形成装置であって、前記消耗品メモリには、前記カートリッジにおける前記消耗品の容量の設定を示す情報である容量情報が記憶されており、前記コントローラは、前記初期化処理において、前記寿命情報を前記容量情報が示す前記容量に応じた初期値に設定する。
第7態様は、第1態様から第6態様のいずれか1つの画像形成装置であって、前記画像形成装置は、前記本体筐体が有する開口を開ける開位置と、前記開口を閉じる閉位置との間を移動可能なカバーを備え、前記コントローラは、前記画像形成装置の電源がオンされた、または、前記カバーにより前記開口が閉じられたことをトリガとして前記許可処理を実行する。
上述の課題を解決するために、本開示の第8態様の制御方法は、画像形成装置の制御方法であって、消耗品が充填されたカートリッジを装着した画像形成装置の制御方法であって、前記カートリッジに備えられた消耗品メモリには、前記消耗品を使用した際に記憶される情報であって、前記消耗品の寿命を示す情報である寿命情報が記憶されており、前記寿命情報の示す寿命が、前記消耗品の寿命を測定するセンサにより測定された寿命と異なる場合、前記画像形成装置による前記寿命情報の初期化を許可する許可ステップと、前記寿命情報の初期化が許可された状態である場合、ディスプレイに前記寿命情報の初期化を実行するか選択させるための初期化選択画面を表示させる選択画面表示ステップと、前記選択画面表示ステップの後、操作部を介して前記初期化を実行する旨を示す入力操作を受け付けた場合、前記寿命情報を初期化する初期化ステップと、を含む。
カートリッジ内の消耗品の実測の寿命と記録上の寿命とが異なる状態である場合、カートリッジに消耗品が再充填された可能性がある。すなわち、カートリッジがリサイクルされている可能性がある。第1態様の画像形成装置によれば、リサイクルされたカートリッジが装着された可能性がある状況の場合、画像形成装置による寿命情報の初期化を許可する。したがって、適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可することができる。
カートリッジ内の消耗品の実測の寿命の方が記録上の寿命よりも長い場合、カートリッジに消耗品が再充填されていると推定される。すなわち、カートリッジがリサイクルされている可能性が高い。第2態様の画像形成装置によれば、リサイクルされたカートリッジが装着された可能性が高い状況の場合、画像形成装置による寿命情報の初期化を許可する。したがって、より適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可することができる。
ある画像形成装置で一度使用された、または寿命情報が初期化されたカートリッジについては、同じ画像形成装置に装着されている間は寿命情報を初期化する必要性は薄い。第3態様の画像形成装置によれば、寿命情報の初期化の必要性が薄い場合は無駄な許可処理を実行しないようにすることができる。
第4態様の画像形成装置によれば、画像形成装置において寿命情報の初期化が許可された状態である場合、ユーザに初期化を実行するか選択させることができる。そして、初期化を実行する旨の入力操作を受け付けた場合、初期化を実行することができる。したがって、カートリッジの寿命の初期化に適切な状況かをユーザに判断させることができる。
第5態様の画像形成装置によれば、予測値ではなく実際に測定した消耗品の寿命に基づいて寿命情報を更新することができる。したがって、寿命情報を正確に更新することができる。
第6態様の画像形成装置によれば、カートリッジの容量の設定に合わせて寿命情報の初期値を設定することができる。これにより、例えば消耗品の再充填の前と後、すなわち、リサイクルの前と後で、カートリッジの容量の設定が変わった場合であっても、寿命情報を適切な値に初期化することができる。
第7態様の画像形成装置によれば、画像形成装置が駆動した、または、カートリッジが装着されたタイミングで許可処理を行う。これにより、寿命情報の初期化を許可するか遅滞なく判定することができる。
カートリッジ内の消耗品の実測の寿命と記録上の寿命とが異なる状態である場合、カートリッジに消耗品が再充填された可能性がある。すなわち、カートリッジがリサイクルされている可能性がある。第8態様の制御方法によれば、リサイクルされたカートリッジが装着された可能性がある状況の場合、画像形成装置は、寿命情報の初期化を許可する。寿命情報の初期化が許可された状態になると、画像形成装置は、ディスプレイに初期化選択画面を表示して、ユーザに初期化を実行するか選択させることができる。そして、ユーザが初期化を実行する旨を入力すると、その入力操作を受け付けて、消耗品メモリの寿命情報を初期化する。これにより、画像形成装置は、適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可することができる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の概略図である。 画像形成装置の機能ブロックを示すブロック図である。 トナーカートリッジ情報のデータ構造の一例を示す図である。 エンプティ処理の一例を示すフローチャートである。 使用開始処理の一例を示すフローチャートである。 ラッチ処理の一例を示すフローチャートである。 初期化関連処理の一例を示すフローチャートである。 エラーチェック処理の一例を示すフローチャートである。 初期化処理の一例を示すフローチャートである。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、図1~9を参照しつつ説明する。本実施形態では、一例として、画像形成装置がレーザープリンタであり、画像形成とは、印刷である場合について説明する。しかしながら、画像形成装置は、レーザープリンタ以外のプリンタであってもよい。例えば、画像形成装置は、インクジェットプリンタであってもよい。
≪画像形成装置1のハードウェア構成≫
図1は、本実施形態の画像形成装置1の概略図である。なお、画像形成装置1の一部機能は、画像形成装置がサーバと通信接続された状態で実現される。そのため、図1には、画像形成装置1と通信するサーバ8も併せて示している。
図1に示すように、画像形成装置1は本体筐体10とカバー11で構成される。また、本体筐体10には、画像形成装置1の交換可能な部品として、トナーカートリッジ4およびドラムカートリッジ20が装着され得る。すなわち、画像形成装置1は部品としてトナーカートリッジ4およびドラムカートリッジ20を含み得る。なお、図1に示す画像形成装置1の外観は一例であり、画像形成装置1の外観の構造を限定する意図は無い。
(本体筐体10)
本体筐体10は、例えば矩形の箱のような形状である。本体筐体10は、コントローラ61、本体メモリ62、通信部63、操作部64、ディスプレイ65、トナーセンサ66、および転写ベルト70を収容している。
コントローラ61は、画像形成装置1を統括的に制御する情報処理装置である。コントローラ61は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit:特定用途向け集積回路)を有する。コントローラ61は、本体メモリ62、通信部63、操作部64、ディスプレイ65、およびトナーセンサ66と電気的に接続される。
なお、コントローラ61は、CPU(Central Processing Unit)等のプロセッサを備えてもよい。また、コントローラ61は、制御プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えていてもよい。例えば、コントローラ61は記録媒体として、例えば、ROM(Read Only Memory)、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、およびプログラマブルな論理回路などの「一時的でない有形の媒体」を備えていてもよい。また、コントローラ61は、制御プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などを使用してもよい。
本体メモリ62は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。本体メモリ62は、例えばフラッシュROMまたはEEPROM(登録商標,Electronically Erasable and Programmable Read Only Memory)である。
通信部63は、画像形成装置1とサーバ8との間の通信インタフェースである。通信部63の具体的な構造は特に限定されない。また、画像形成装置1とサーバ8との間の通信規格も特に限定されない。
操作部64は、ユーザの入力操作を受け付けるための入力インタフェースである。操作部64の一例としては、各種物理ボタン、およびタッチパネルが挙げられる。操作部64の入力面は、画像形成装置1のユーザが入力面に対し入力操作を行い易いように、本体筐体10の外表面に設けられていてもよい。
ディスプレイ65は、文字および/または画像を表示可能な出力インタフェースである。ディスプレイ65の一例としては、液晶ディスプレイが挙げられる。ディスプレイ65の表示面は、画像形成装置1のユーザが表示面に表示された情報を視認し易いように、本体筐体10の外表面に設けられていてもよい。
なお、操作部64およびディスプレイ65は、1台の画像形成装置1にそれぞれ複数個設けられていてもよい。また、例えばタッチパネルディスプレイのように、操作部64とディスプレイ65は一体に構成されていてもよい。
トナーセンサ66は、消耗品の寿命を測定するセンサである。なお、本実施形態において「消耗品の寿命」とは、消耗品の使用期限ではなく消耗品があとどの程度の分量使用できるかを意味する。なお、トナーセンサ66は、消耗品の寿命を間接的に測定するものであってもよい。トナーセンサ66の具体的構造、およびトナーセンサ66における消耗品の寿命の測定方法は特に限定されない。本実施形態のトナーセンサ66は、消耗品の寿命として、トナーカートリッジ4に充填されているトナーの残量を測定する。本実施形態のトナーセンサ66は光学式のセンサであり、トナーカートリッジ4のトナーが充填されている部位に光を照射して反射光を測定する。反射光の測定データからはトナーの残量を特定することができるため、トナーセンサ66はトナーの残量を測定しているといえる。トナーセンサ66は測定結果をコントローラ61に出力する。
なお、トナーセンサ66が出力する測定結果のデータ形式は特に限定されない。本実施形態では、トナーセンサ66は反射光の測定データから特定したトナーの残量を、コントローラ61に出力することとする。しかしながら、トナーセンサ66は、反射光の測定データをそのままコントローラ61に出力してもよい。
転写ベルト70は、感光体ドラム21の表面にあるトナー等の現像剤を、印刷用紙へ転写するための部品である。転写ベルト70は、使用に伴って表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる、交換部品である。転写ベルト70は、感光体ドラム21と接触可能なベルトであって、環状(無端帯)である。感光体ドラム21の外周面は、転写ベルト70の外周面と接触可能である。画像形成装置1が印刷を実行する際に、印刷用紙は、転写ベルト70と感光体ドラム21との間へ搬送される。
転写ベルト70は駆動ローラ71と従動ローラ72との間に掛け渡されている。コントローラ61は駆動ローラ71を回転させ、駆動ローラ71は転写ベルト70を駆動する。従動ローラ72は、駆動ローラ71の駆動に伴う転写ベルト70の移動に従い回転する。
(カートリッジの装着)
本体筐体10には、トナーカートリッジ4およびドラムカートリッジ20を保持するためのカートリッジ保持部13が形成されている。カートリッジ保持部13は凹状に形成されており、開口を有する。カートリッジ保持部13の開口にはトナーカートリッジ4および/またはドラムカートリッジ20が挿入可能である。カートリッジ保持部13の開口にトナーカートリッジ4および/またはドラムカートリッジ20が挿入されると、カートリッジ保持部13は挿入されたトナーカートリッジ4および/またはドラムカートリッジ20を保持する。このように、カートリッジ保持部13に保持されることで、トナーカートリッジ4および/またはドラムカートリッジ20の、本体筐体10への装着が完了する。
本実施形態では、トナーカートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けることができる。また、本実施形態では、図1に示すように、トナーカートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、ドラムカートリッジ20とともにカートリッジ保持部13の開口部分に挿入される。これにより、トナーカートリッジ4およびドラムカートリッジ20が本体筐体10に装着される。
また、本実施形態の画像形成装置1は、4個のトナーカートリッジ4と4個のドラムカートリッジ20を用いて印刷を行うこととする。すなわち、本実施形態では、図1に示すように、本体筐体10に4個のトナーカートリッジ4と4個のドラムカートリッジ20が装着される。画像形成装置1に装着可能なドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4の個数は、図1の例に限定されない。例えば、画像形成装置1がモノクロ印刷を行うプリンタである場合、本体筐体10には1個のトナーカートリッジ4と1個のドラムカートリッジ20とが装着可能なモノクロプリンタであってもよい。
(カバー11)
カバー11は、本体筐体10の開口10Aを開閉するための蓋である。カバー11は回動軸11Aと光源ユニット50を備える。カバー11は、回動軸11Aを軸として、開口10Aを開ける開位置と、開口10Aを閉じる閉位置との間で回動させることができる。すなわち、カバー11は開位置と閉位置との間を移動可能である。図1では、開位置に在るときのカバー11を実線で、閉位置に在るときのカバー11を二点鎖線で示している。図1に示す通り、カバー11が開位置に在る場合は、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口部分は開放されている。また、図1に示す通り、カバー11が閉位置に在る場合には、カートリッジ保持部13のそれぞれの開口部分はカバー11により覆われている。
カバー11の回動軸11Aは第1方向に延びている。第1方向とは、本体筐体10にトナーカートリッジ4を装着したときの、トナーカートリッジ4の現像ローラ41の回転の中心軸(換言すれば、現像軸)が延びる方向である。
光源ユニット50は、ドラムカートリッジ20の感光体ドラム21に光を照射するための部品である。光源ユニット50は、ドラムカートリッジ20の位置に対応した位置に設けられる。本実施形態では、1個のドラムカートリッジ20に対し1つの光源ユニット50が割り当てられるように、合計4つの光源ユニット50が設けられている。
4つの光源ユニット50は、カバー11の内表面に取り付けられている。光源ユニット50は、本体筐体10にドラムカートリッジ20が装着されて、開口10Aが閉じられた(すなわち、カバー11が閉位置に在る)ときに、感光体ドラム21の表面と向かい合うような位置に配置される。
光源ユニット50は、第1方向に配列された複数の光源を有する。光源は、感光体ドラム21の外周面に、光を照射可能である。光源は、例えばLED(Light Emitting Diode:発光ダイオード)であってよい。
なお、本体筐体10の開口10Aには、開口10Aが閉じられたことを検知するための閉センサ(図示せず)が設けられていてもよい。閉センサは、カバー11が閉位置にあることを検知するセンサである。閉センサの具体的な構成は限定しない。例えば、閉センサは接触型のセンサであってもよいし、光学型のセンサであってもよい。また、カバー11側に閉センサを設け、カバー11が閉位置にあるか否かを検知してもよい。閉センサはコントローラ61と電気的に接続されている。閉センサの検知結果はコントローラ61に出力される。
(トナーカートリッジ4)
トナーカートリッジ4は、画像形成装置1の交換可能な部品の1つである。トナーカートリッジ4は、トナーカートリッジ筐体43と、現像ローラ41と、トナーメモリ(消耗品メモリ)42とを含む。
トナーカートリッジ筐体43は、トナーカートリッジ4の筐体部分である。トナーカートリッジ筐体43は現像ローラ41およびトナーメモリ42を収容している。また、トナーカートリッジ筐体43の内部にはトナーを充填することができる。トナーは、画像形成装置1が印刷を行うときに消費する現像剤である。すなわち、トナーは画像形成装置1にとっての消耗品であり、トナーが無くなったトナーカートリッジ4を用いて印刷を行うことはできない。
本実施形態では、画像形成装置1に装着される4個のトナーカートリッジ4にはそれぞれ、異なる色(例えば、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラック)のトナーが充填されていることとする。しかしながら、画像形成装置1には、同じ色のトナーが充填されたトナーカートリッジ4が複数個装着可能であってよい。例えば、画像形成装置1には、ブラックのトナーが充填されたトナーカートリッジ4が2個装着されてもよい。
本実施形態のトナーカートリッジ4は、トナーカートリッジ筐体43の内部にトナーを再充填することができるように構成されている。トナーが無くなったトナーカートリッジ4であっても、トナーを再充填することで、再び使用可能になる。すなわち、トナーカートリッジ4はリサイクル可能なトナーカートリッジである。以降、トナーが再充填されたトナーカートリッジ4のことを「リサイクル品のトナーカートリッジ4」とも称する。画像形成装置1は、新品のトナーカートリッジ4と、リサイクル品のトナーカートリッジ4との両方を使用可能である。
一度使い終わったトナーカートリッジ4を誰が回収してトナーを再充填するのか、および、どのようにしてトナーカートリッジ筐体43にトナーを再充填するかについては特に限定されない。例えば、本実施形態では使用済みのトナーカートリッジ4を事業者が回収して、工場でトナーを再充填することとする。また、本実施形態では、トナーが再充填されたトナーカートリッジ4を事業者がリサイクル品のカートリッジとして販売することで、トナーが再充填されたトナーカートリッジ4が流通されることとする。
現像ローラ41は、第1方向に延びる円筒状の部材であり、第1方向に延びる現像軸を中心に回転可能である。現像ローラ41は、トナーカートリッジ4がドラムカートリッジ20に取り付けられたときに、現像ローラ41の外周面と感光体ドラム21の外周面とが接触するように配置される。
トナーメモリ42は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。トナーメモリ42の種類は特に限定されない。例えば、トナーメモリ42は、フラッシュROM、EEPROM(登録商標)、またはICチップであってよい。
トナーメモリ42は、コントローラ61と電気的に接続可能な位置に設けられる。例えば、トナーメモリ42はトナーカートリッジ筐体43において第1方向のいずれか一方側の外表面に配置されてよい。
なお、トナーカートリッジ4は、トナーを撹拌するためのトナーアジテータを備えていてもよい。トナーアジテータは、トナーカートリッジ4が画像形成装置1に装着された状態のとき、コントローラ61からの指示に応じて動作する。
(ドラムカートリッジ20)
ドラムカートリッジ20は画像形成装置1の交換可能な部品の1つである。ドラムカートリッジ20は少なくとも、ドラムカートリッジ筐体23と、感光体ドラム21を含む。
ドラムカートリッジ筐体23は、ドラムカートリッジ20の筐体部分である。ドラムカートリッジ筐体23は感光体ドラム21とドラムメモリ22を収容している。
感光体ドラム21は、第1方向に延びる円筒状の感光体である。感光体ドラム21の外周面は、感光材料に覆われている。感光体ドラム21は、第1方向に延びるドラム軸を中心に回転可能である。画像形成装置1は、印刷を行うときに感光体ドラム21を使用する。感光体ドラム21は、使用に伴って、表面の磨耗などの劣化が生じるために交換が必要となる交換部品である。したがって、感光体ドラム21は、画像形成装置1にとっての消耗品であるといえる。
また、ドラムカートリッジ20は、図1に示すようにドラムメモリ22を含んでいてもよい。ドラムメモリ22は、情報の読み出しおよび書き込みが可能なメモリである。ドラムメモリ22の種類は特に限定されない。例えば、ドラムメモリ22は、フラッシュROM、EEPROM、またはICチップであってよい。
ドラムメモリ22は、コントローラ61と電気的に接続可能な位置に設けられる。例えば、ドラムメモリ22は、ドラムカートリッジ筐体23において第1方向のいずれか一方側の外表面に配置されてよい。
(印刷)
図1に示すように、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4は、カバー11が開位置に配置された状態で、本体筐体10に装着される。本実施形態では、ドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4は、開口10Aに形成されたカートリッジ保持部13に挿入される。
光源ユニット50は、コントローラ61と電気的に接続されている。コントローラ61は、入力された画像データに応じて、光源ユニット50の複数の光源を発光させる。光源は、感光体ドラム21の外周面に向けて光を照射する。その結果、感光体ドラム21の外周面の感光材料が、画像データに応じて露光される。転写ベルト70の動きにより印刷用紙は、転写ベルト70と感光体ドラム21との間へ搬送される。転写ベルト70は、感光体ドラムの表面にあるトナーを印刷用紙へ転写する。
≪画像形成装置1のソフトウェア構成≫
図2は、画像形成装置1の機能ブロックを示すブロック図である。画像形成装置1の一部機能は、画像形成装置1がサーバ8と通信接続された状態で実現される。そのため、図2には、サーバ8およびサーバ8に含まれる機能ブロックも併せて示している。
図2に示すように、画像形成装置1は、コネクタ101およびコネクタ102を有する。コネクタ101は、図1で示したカートリッジ保持部13に挿入されたドラムカートリッジ20のドラムメモリ22と電気的に接続する。コネクタ101とドラムメモリ22とが電気的に接続されると、コントローラ61がドラムメモリ22と通信可能になる。すなわち、コントローラ61は、ドラムメモリ22への情報の書き込みおよび情報の書き換え、ならびにドラムメモリ22からの情報の読み出しを実行することが可能になる。
(コントローラ61)
コントローラ61は、画像形成装置1を統括的に制御する。例えば、コントローラ61は、本体メモリ62に対する情報の書き込み、および、本体メモリ62からの情報の読み出しを行う。また例えば、コントローラ61は、操作部64に対し行われた入力操作の内容を特定し、入力操作の内容に応じた処理を実行する。また例えば、コントローラ61は、本体メモリ62から読み出した画像またはコントローラ61自身が作成した画像を、ディスプレイ65に表示させる。また例えば、コントローラ61は、トナーセンサ66へ測定指示を出力する。また例えば、コントローラ61は、トナーセンサ66の測定結果を取得する。また例えば、コントローラ61は、通信部63を介してサーバ8とデータ通信を行う。コントローラ61が実行する具体的な処理内容については、後で図4~図9を用いて詳細に説明する。
なお、コントローラ61がプロセッサを備えている場合、コントローラ61は、本体メモリ62から制御プログラムを読み出して、制御プログラムにしたがって動作する。これにより、制御プログラムで規定された各種処理が画像形成装置1において実行される。
(通信部63)
通信部63は、例えばインターネットなどの通信ネットワークを介してサーバ8と通信する。例えば、通信部63はコントローラ61から入力された各種データをサーバ8に送信する。また例えば、通信部63はサーバ8から受信した各種データをコントローラ61に出力する。
また例えば、通信部63は、サーバ8から受信した各種リクエストをコントローラ61に出力してもよい。「リクエスト」とは、例えばサーバ8から送信される各種の要求、指示、および問合せなどを意味する。通信部63は、コントローラ61が前述のリクエストに応答して処理を実行した結果を、「レスポンス」としてサーバ8に返信してもよい。また、通信部63は、コントローラ61から入力された各種リクエストをサーバ8に送信してもよい。通信部63は、サーバ8が前述のリクエストに応答して処理を実行した結果をレスポンスとして受信し、受信したレスポンスをコントローラ61に出力してもよい。
画像形成装置1からサーバ8へのレスポンス、および/またはサーバ8から画像形成装置1へのレスポンスは省略されてもよい。例えば、コントローラ61は、「画像形成装置1内の各種の設定を変更する」というリクエストを受けた場合、受信したリクエストにしたがって画像形成装置1内の各種の設定を変更するが、設定が変更された旨の通知はサーバ8に返信しなくてもよい。
(操作部64、ディスプレイ65、トナーセンサ66)
ディスプレイ65は、コントローラ61から入力された画像を表示面に表示させる。例えば、ディスプレイ65は、コントローラ61からの指示に従って、寿命情報の初期化を実行するかユーザに選択させるための画面(初期化選択画面)の画像を表示面に表示させる。操作部64は入力面に対するユーザの入力操作を受け付け、入力操作の内容を示す情報をコントローラ61に出力する。例えば、操作部64は、ディスプレイ65の表示面に初期化選択画面が表示されているとき、または、初期化選択画面が表示された後に、ユーザによる、寿命情報の初期化を実行する旨を指示する入力操作を受け付け、その入力操作の内容をコントローラ61に出力する。トナーセンサ66はコントローラ61からの指示を受けると、トナー残量を測定する。トナーセンサ66は測定結果をコントローラ61に出力する。トナーセンサ66が反射光の測定データをそのままコントローラ61へ出力した場合、コントローラ61にて、反射光の測定データからトナーの残量が特定される。
コントローラ61は、反射光の測定データまたはトナーの残量に基づき種々のパラメータを特定してもよい。例えば、コントローラ61は、測定対象のトナーカートリッジ4について、トナー残量から(1)トナー消費量の累計、(2)現像ローラ41の回転数の累計、(3)測定対象のトナーカートリッジ4を用いた印刷の印刷枚数の累計の少なくともいずれかを特定してもよい。
なお、トナー消費量の単位は特に限定されない。例えば、トナーセンサ66は、トナー消費量を印刷時のドット数(ドットカウント)に換算して算出してもよい。また、トナーセンサ66は測定結果であるトナー残量の値をコントローラ61に入力し、コントローラ61が、トナー残量を上記(1)~(3)のいずれかに換算することとしてもよい。
(本体メモリ62)
本体メモリ62は、トナーカートリッジ情報621と、装置ID622と、本体仕様情報623と、上限情報624と、枚数カウンタ625と、を記憶する。
トナーカートリッジ情報621は、画像形成装置1に装着されたトナーカートリッジ4に関する情報である。本実施形態では、トナーカートリッジ情報621はトナーカートリッジ情報420と同様の情報を含む。トナーカートリッジ情報621は、トナーカートリッジ4毎に区別して記憶される。なお、あるトナーカートリッジ4がリサイクルされて、画像形成装置1に再度装着された場合は、リサイクル前のトナーカートリッジ情報621と、リサイクル後のトナーカートリッジ情報621とは別個に記憶される。
装置ID622は、画像形成装置1の識別情報である。装置ID622とは、例えば画像形成装置のシリアルナンバーであってもよい。
本体仕様情報623は、画像形成装置1の仕様を示す情報である。本明細書において「仕様」とは、外観、材質、動作、提供されるサービス内容等、あらゆる仕様を示し得る。例えば、本実施形態では、出荷先の国または地域の法規制ならびに流通形態等の事情に画像形成装置1が適合するように、画像形成装置1の動作仕様が定められている。本実施形態の本体仕様情報623は、「EU(欧州)向け」、「US(米国)向け」、および「JP(日本)向け」のいずれかを示す。
上限情報624は、ある1個のトナーカートリッジ4について寿命情報の初期化が許容され得る上限回数を示す情報である。換言すると、上限情報624は、トナーカートリッジ4のリサイクルの上限回数を示しているといえる。本実施形態のコントローラ61は、各トナーカートリッジ4について、上限情報624が示す上限回数を超えた回数の初期化を行うことはできない。例えば上限回数が3の場合、コントローラ61は、あるトナーカートリッジ4について4回目の初期化を行うことはできない。
枚数カウンタ625は、画像形成装置1における印刷枚数の累計を示すカウンタである。枚数カウンタ625は、印刷の度にコントローラ61によってインクリメントされる。なお、枚数カウンタ625は、コントローラ61の指示に応じて初期化することが可能であってもよい。また、枚数カウンタ625の値は、適宜コントローラ61によって読み出されて、サーバ8に送信されてよい。
本体メモリ62には、上述した各種情報に加えて、ドラムカートリッジ20に関する情報であるドラムカートリッジ情報が記憶されていてもよい。また、本体メモリ62には、ディスプレイ65に表示させる画像が記憶されていてもよい。また、本体メモリ62には、画像形成装置1の制御方法を実現する制御プログラムが記憶されていてもよい。
(トナーカートリッジ情報420)
トナーメモリ42は、トナーカートリッジ情報420を記憶している。トナーカートリッジ情報420は、トナーカートリッジ4に関する種々の情報を示す。
図3は、トナーカートリッジ情報420のデータ構造の一例を示す図である。トナーカートリッジ情報420は、一例として、トナーID421、容量情報422、色情報423、カートリッジ仕様情報424、寿命情報、エンプティフラグ428、リサイクル回数429、および本体判別情報430を含んでいる。
寿命情報は、消耗品の寿命に関する情報である。寿命情報は、消耗品が使用された程度を特定するための消費情報、および、消耗品の残量を特定するための残量情報、の少なくともいずれか1つを含む。例えば、本実施形態のトナーカートリッジ情報420には、消費情報の一例として、印刷枚数426および現像ローラ回転数427が含まれる。また例えば、本実施形態のトナーカートリッジ情報420には、残量情報の一例として、トナー残量425が含まれる。他にも、トナーカートリッジ情報420には消費情報として、ドットカウントの値等が含まれていてもよい。
トナーID421は、トナーカートリッジ4を一意に識別するための識別情報である。一例として、トナーID421は、トナーカートリッジ4に固有のシリアルナンバーである。トナーID421はトナーカートリッジ4の型番を示す情報を含んでいてもよい。
容量情報422は、トナーカートリッジ4における消耗品の容量の設定を示す情報である。すなわち、容量情報422は、トナーカートリッジ4のトナーカートリッジ筐体43に充填可能なトナーの量を示す情報である。例えば本実施形態では、トナーカートリッジ4の容量は少ないものから順に、「少容量」、「標準容量」、「大容量」、「超大容量」の4段階に分けられる。そして、トナーカートリッジ情報420の容量情報422は、前記4段階のうちいずれかの容量を示す。
色情報423は、トナーカートリッジ4が収容しているトナーの色を示す情報である。本実施形態では、一例として、トナーは、「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」および「BK(ブラック)」の4色のいずれかであることとする。すなわち、色情報423は、前記4色いずれかの色を示す。
カートリッジ仕様情報424は、トナーカートリッジ4の仕様を示す情報である。本実施形態では、画像形成装置1の本体と同様にトナーカートリッジ4も、出荷先の国または地域の法規制ならびに流通形態等の事情にトナーカートリッジ4が適合するように動作仕様が定められている。本実施形態のトナーカートリッジ4は、画像形成装置1と同様に「EU(欧州)向け」、「US(米国)向け」、および「JP(日本)向け」のいずれかの仕様で製造される。カートリッジ仕様情報424は、上述のいずれかの仕様を示す。
トナー残量425は、トナーカートリッジ4に充填されたトナーの残量を示す情報である。トナー残量425は、一例として、トナーカートリッジ4のカートリッジ筐体が満杯である状態から空の状態までの複数の状態に対応する値で構成されていてもよい。例えば、トナー残量425は、「FULL」~「EMPTY」等の文字列で示されてもよいし、「100%」~「0%」などの数値で示されてもよいし、文字列と数値を組み合わせて示されてもよい。
なお、本明細書において「満杯の状態」とは、トナーカートリッジ4のカートリッジ筐体がトナーで物理的に満杯になった状態であってもよいし、カートリッジ筐体に残存するトナーの量が容量情報422で規定された容量を満たしている状態であってもよい。また、本明細書において「空の状態」とは、トナーカートリッジ4のカートリッジ筐体が物理的に空である状態であってもよいし、カートリッジ筐体に残存するトナーの量が容量情報422で規定された閾値以下である状態であってもよい。なお、この場合の閾値とは、例えば画像形成装置1が正常に印刷を実行可能なトナー残量の下限値であってよい。
印刷枚数426は、トナーカートリッジ4が画像形成装置1に装着されてから画像形成装置1において印刷された用紙の枚数を示す情報である。現像ローラ回転数427は、トナーカートリッジ4が画像形成装置1に装着されてから、印刷の実行に伴って生じたトナーカートリッジ4における現像ローラ41の回転数を示す情報である。
エンプティフラグ428は、トナーカートリッジ4が空の状態であるか否かを示すフラグである。本実施形態では、エンプティフラグ428は0か1の値で示される。また、本実施形態では、エンプティフラグが1である場合、トナーカートリッジ4は空の状態であり、エンプティフラグ428が0である場合、トナーカートリッジ4は空の状態ではないこととする。
リサイクル回数429は、トナーメモリ42の寿命情報が初期化された回数を示す。リサイクル回数429は、トナーカートリッジ4のトナーメモリ42に記憶されている情報の少なくとも一部が、ユーザの指示にしたがって初期化された回数(初期化回数)を示す情報である。
本体判別情報430は、寿命情報が初期化されたとき、または寿命情報が更新されたときにトナーカートリッジ4が装着されていた画像形成装置1の識別情報を示す。本体判別情報430は、寿命情報の初期化の際、または、トナーを消費した際に記憶される。
本実施形態では、ユーザの指示に基づくトナーメモリ42内の情報の初期化は、リサイクル1回につき1回実行される。したがって、上述のトナーメモリ42における「初期化された回数」は、トナーカートリッジ4のリサイクル回数を意味する。リサイクル回数429が、1未満の値を示している場合、トナーカートリッジ4が1度もリサイクルされていないことを意味する。リサイクル回数429が、1以上の値を示している場合、トナーカートリッジ4がリサイクルカートリッジであることを意味する。
以上で挙げられた各種情報は、トナーカートリッジ情報420の一例に過ぎない。画像形成システム100の構築環境または画像形成装置1の仕様などに応じて、トナーカートリッジ情報420には前述した各種情報以外の他の情報も含まれ得る。また、トナーカートリッジ情報420の前述した各種情報のうち、一部が適宜省略されてもよい。また、ドラムメモリ22は、ドラムカートリッジ20に関する情報であるドラムカートリッジ情報を記憶していてもよい。
(サーバ8)
サーバ8は、サーバ通信部83と、サーバメモリ82と、サーバ制御部81とを備えている。サーバ通信部83は、サーバ8と画像形成装置1との通信を行う通信インタフェースである。サーバ通信部83は、サーバ制御部81から入力されたリクエストを画像形成装置1に送信する。サーバ通信部83は、送信したリクエストに応じて画像形成装置1から送られてきたレスポンスを受信し、サーバ制御部81に出力する。
サーバメモリ82は、サーバ8の動作に必要なデータを記憶する記憶装置である。サーバメモリ82は、画像形成装置1ごとに装置情報821を記憶する。装置情報821は、例えば、装置ID、本体仕様情報、画像形成装置1の型番、および製造年月日等を含んでいてもよい。また、サーバ8が画像形成装置1から印刷枚数を受信する場合、装置情報821は印刷枚数を示す情報を含んでいてもよい。
サーバ制御部81は、サーバ8を統括的に制御するCPUである。サーバ制御部81は所定のタイミングで、画像形成装置1にリクエストを作成し、作成したリクエストをサーバ通信部83に出力する。また、サーバ制御部81は、サーバ通信部83を介して画像形成装置1から受信したレスポンスに基づいて、サーバメモリ82に装置情報を新規に記憶させたり、既に記憶されている装置情報を更新したりする。
≪画像形成装置1における処理の流れ≫
次に、画像形成装置1のコントローラ61が実行する種々の処理の流れについて、図4~図9のフローチャートに基づき説明する。本実施形態の画像形成装置1のコントローラ61は、トナーを消費する度にトナーセンサ66にトナー使用後のトナー残量を測定させる。そして、コントローラ61は、トナーセンサ66の測定結果に基づいてトナーメモリ42のトナー残量425を更新する。これにより、トナーカートリッジ4の使用を開始してからトナーカートリッジ4が空の状態になるまでの間、トナー残量425は随時更新される。なお、トナーカートリッジ4のトナーは印刷以外の用途に消費されてもよい。例えば、画像形成装置1は、本体筐体10に装着されたトナーカートリッジ4をセットアップまたはクリーニングするときに、そのトナーカートリッジ4のトナーを消費してもよい。また、コントローラ61は、トナーの消費に応じて、トナー残量425以外の他の寿命情報を更新してもよい。
例えば、コントローラ61が印刷枚数426および現像ローラ回転数427、ドットカウントの値等の消費情報を更新する場合、コントローラ61はまずトナー消費量の累計を特定する。トナー消費量の累計は、容量情報422から特定される「トナーカートリッジ4の容量が満杯であるときのトナー量」から、トナーセンサ66の測定結果が示すトナー残量を差し引くことで特定することができる。
消費情報のうち印刷枚数426を更新する場合、コントローラ61はトナー消費量の累計を所定値で割ることで、印刷枚数の累計を算出する。ここで、「所定値」とは、印刷用紙1枚の印刷に用いられると推定されるトナーの量である。コントローラ61は算出した累計値で、印刷枚数426を更新する。消費情報のうち現像ローラ回転数427を更新する場合、コントローラ61はトナー消費量の累計を現像ローラ41の1回転あたりのトナー消費量で割ることで、現像ローラ41の回転数の累計を算出する。コントローラ61は算出した累計値で、現像ローラ回転数427を更新する。消費情報のうちドットカウントの値を更新する場合、コントローラ61はトナー消費量を1ドットあたりのトナー消費量で割ることで、ドットカウントの累計値を算出する。コントローラ61は算出した累計値で、トナーメモリ42内のドットカウントの値を更新する。
このように、トナーセンサ66の測定結果からは、トナー残量だけでなく、印刷枚数の累計、現像ローラ41の累計回転数、および、ドットカウントの累計値など、種々の消費情報を算出することができる。したがって、トナーセンサ66は、消耗品の寿命を示す情報として、これらの消費情報を間接的に測定しているといえる。
(エンプティ処理の流れ)
図4は、エンプティ処理の流れの一例を示すフローチャートである。エンプティ処理とは、トナーカートリッジ4が空の状態になったときの一連の処理を示す。図4に示すエンプティ処理は、例えば、画像形成装置1においてある印刷ジョブが完了したとき、または、画像形成装置1においてトナーカートリッジ4のセットアップまたはクリーニングが完了したときに実行され得る。なお、図4に示す処理においてトナーカートリッジ4に対し処理を行う場合、特段の記載が無い限りは、画像形成装置1に装着されている4個のトナーカートリッジ4全てに対して、個別に処理を行うこととする。
ステップS10において、コントローラ61は、トナーカートリッジ4がエンプティ状態になったか否かを判定する。例えば、コントローラ61は、トナーセンサ66にトナー残量を測定させ、その測定結果を取得する。コントローラ61は、測定結果が所定の下限閾値以下である場合、トナーカートリッジ4がエンプティ状態であると判定する。トナーカートリッジ4がエンプティ状態である場合(ステップS10でYES)、コントローラ61はステップS11を実行する。一方、トナーカートリッジ4がエンプティ状態でない場合(ステップS10でNO)、コントローラ61は以降のステップS11~ステップS14の処理は実行しない。
ステップS11において、コントローラ61は、トナーメモリ42のエンプティフラグを参照する。エンプティフラグが0の場合(ステップS11でYES)、コントローラ61はステップS12を実行する。一方、エンプティフラグが1である場合(ステップS11でNO)、コントローラ61は以降のステップS12~ステップS14の処理は実行しない。
ステップS12において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているトナー残量425を、トナーセンサ66が測定したトナー残量の実測値に更新する。これにより、トナーメモリ42のトナー残量425と、トナーセンサ66が実測したトナー残量とが一致するようになる。コントローラ61は次にステップS13を実行する。
ステップS13において、コントローラ61は本体メモリ62から装置ID622を読み出し、装置ID622を本体判別情報430としてトナーメモリ42に書き込む。これにより、トナー残量425が更新されたとき(ステップS12)にトナーカートリッジ4が装着されていた画像形成装置1の装置IDが、トナーメモリ42に記憶される。なお、ステップS13において、トナーメモリ42に本体判別情報430がすでに記憶されており、かつ、本体判別情報430が読み出した装置ID622と一致する場合、コントローラ61は本体判別情報430の再書き込みを行わなくてもよい。コントローラ61は次にステップS14を実行する。
ステップS14において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているエンプティフラグ428を0から1に更新する。
以上の処理によれば、トナーメモリ42のトナー残量425がトナーの消費に応じて更新される。これにより、トナーメモリ42には、現在のトナー残量425が記憶された状態になる。
(リサイクル品の使用を開始するときの処理の流れ)
図4に示した処理を繰り返すと、トナーカートリッジ4は最終的にエンプティ状態となる。すなわち、トナーカートリッジ4は使用済のカートリッジになる。その後、前述のように事業者が使用済のカートリッジを回収してトナーを満杯まで再充填してから、再び流通させる。このように、リサイクル品のトナーカートリッジ4は、トナーカートリッジ情報420に記憶されたトナー残量425は使用済み(すなわち、エンプティ状態)であるが、実際はトナーが再充填されている状態で流通し得る。このような場合、トナー残量425を初期化することによって、画像形成装置1においてトナーカートリッジ4が使用可能になる。
図5は、使用開始処理の流れの一例を示すフローチャートである。「使用開始処理」とは、トナーカートリッジ4が新たに本体筐体10に装着されたときに、装着されたトナーカートリッジ4の使用開始までに実行される処理を示す。なお、本実施形態のコントローラ61は画像形成装置1の電源投入およびカバー11の開閉を監視していることとする。
ステップS40において、コントローラ61は電源が投入される(すなわち、電源がオンされる)か、またはカバー11が閉じられる(すなわち、開口10Aが閉じられた)まで待機する(ステップS20でNO)。電源が投入された、またはカバー11が閉じられた場合(ステップS20でYES)、コントローラ61はこれをトリガとして、4個のトナーカートリッジ4それぞれに対してステップS21の処理を開始する。これにより、コントローラ61は寿命情報の初期化を許可するか遅滞なく判定することができる。ステップS20より後の処理は、4個のトナーカートリッジ4それぞれに対して別個に行われる。そのため、例えば交換されたトナーカートリッジ4と交換されていないトナーカートリッジ4とは、異なる処理の流れを経る場合がある。
ステップS21において、コントローラ61はラッチ処理を実行する。本実施形態における「ラッチ処理」とは、トナーカートリッジ4からトナーカートリッジ情報420に含まれる各種データを読み出す処理を示す。
(ラッチ処理)
図6は、図5のステップS21に示したラッチ処理の一例を示すフローチャートである。なお、図6に示すステップS30~ステップS34の処理は並行して実行されてもよいし、順不同で実行されてもよい。また、コントローラ61は、必要に応じて、トナーID421を読み出すステップを実行してもよい。
ステップS30において、コントローラ61は、トナーメモリ42から印刷枚数426を読み出す。ステップS31において、コントローラ61は、トナーメモリ42から現像ローラ回転数427を読み出す。ステップS32において、コントローラ61は、トナーメモリ42からエンプティフラグ428を読み出す。ステップS33において、コントローラ61は、トナーメモリ42からトナー残量425を読み出す。ステップS34において、コントローラ61は、トナーメモリ42から本体判別情報430を読み出す(第1識別情報取得処理)。
コントローラ61によるラッチ処理が完了すると、コントローラ61は図5に示すステップS22の処理を実行する。以降、図5に戻り説明を続ける。
ステップS22において、コントローラ61は、本体メモリ62から装置ID622を読み出し取得しておく。コントローラ61は次に、ステップS23の処理を実行する。
ステップS23において、コントローラ61は、ラッチ処理のステップS32で読み出したエンプティフラグ428の値が1であるかを判定する。エンプティフラグが1の場合(ステップS23でYES)、コントローラ61はステップS24の処理を実行する。一方、エンプティフラグが1でない場合(ステップS23でNO)、コントローラ61はトナーカートリッジ4が空の状態ではないと判定し使用開始処理を終了する。
ステップS24において、コントローラ61は、装置ID622(第2識別情報)と、本体判別情報430(第1識別情報)とが異なるかを判定する。すなわち、コントローラ61は、トナーカートリッジ4が現在装着されている画像形成装置1の識別情報と、画像形成装置が初期化されたとき、またはトナー残量425が更新されたときに装着されていた画像形成装置の識別情報とが異なるか判定する。コントローラ61によって装置ID622と本体判別情報430とが異なると判定された場合(ステップS24でYES)、コントローラ61はステップS25の処理を実行する。一方、コントローラ61によって装置ID622と本体判別情報430とが一致すると判定された場合(ステップS24でNO)、コントローラ61は使用開始処理を終了する。
ある画像形成装置1で一度使用された、または寿命情報が初期化されたカートリッジについては、同じ画像形成装置1に装着されている間は寿命情報を初期化する必要性は薄い。ステップS24の処理によれば、コントローラ61は、寿命情報の初期化の必要性が薄い場合は、ステップS25以降に示す寿命の初期化の許可に関する処理を実行しないようにすることができる。これによりコントローラ61は無駄な処理を省くことができる。
ステップS25において、コントローラ61は、トナーカートリッジ4に備えられたトナーアジテータ(不図示)を駆動させることによって、トナーアジテータにトナーカートリッジ筐体43内のトナーを撹拌させる。これは、次のステップS26においてトナーセンサ66がより正確にトナー残量を測定するために実行される。コントローラ61は、ステップS25の実行後、ステップS26を実行する。
ステップS26において、コントローラ61は、トナーセンサ66にトナー残量を測定するよう指示する。そして、コントローラ61は、トナーセンサ66から測定結果を取得する。コントローラ61は、ステップS26の実行後、ステップS27を実行する。
ステップS27において、コントローラ61は、ラッチ処理のステップS33で読み出したトナー残量425が、トナーセンサ66によって測定されたトナー残量と異なるかを判定する。コントローラ61が読み出したトナー残量425とトナーセンサ66が測定したトナー残量とが異なる場合(ステップS27でYES)、コントローラ61はステップS28の処理を実行する。一方、コントローラ61が読み出したトナー残量425とトナーセンサ66が測定したトナー残量とが一致する場合(ステップS27でNO)、コントローラ61は使用開始処理を終了する。
ステップS28において、コントローラ61は、ステップS27でYESであったトナーカートリッジ4についての寿命情報の初期化を許可する(許可処理、許可ステップ)。各トナーカートリッジ4の寿命情報の初期化を許可することを示す情報(許可情報)は、コントローラ61に一時的に記憶されていてもよいし、本体メモリ62のトナーカートリッジ情報621に記憶されていてもよい。なお、後述する初期化処理が完了した時点で、許可情報は削除されるか、初期化を許可しないことを示す情報に書き替えられる。
ステップS29において、コントローラ61は初期化関連処理を実行する。「初期化関連処理」とは、寿命情報の初期化を行って良いかをユーザに確認するための処理と、寿命情報の初期化を実行する処理とを含む一連の処理である。初期化関連処理の詳細については後述する。
トナーカートリッジ4にトナーが再充填された場合、トナーカートリッジ4のトナー残量の実測値と、トナーメモリ42に記憶されていたトナー残量425とが異なる状態になる。すなわち、トナーカートリッジ4がリサイクル品である場合、トナー残量の実測値とトナー残量425とが異なる状態になる。図5に示した処理によれば、リサイクル品のカートリッジが装着された可能性がある状況の場合、コントローラ61はトナー残量425の初期化を許可する。すなわち、コントローラ61は、適切な状況のときにトナーカートリッジ4の寿命の初期化を許可することができる。
なお、コントローラ61は、ステップS27の処理を実行する前に、トナー残量から、印刷枚数の累計または現像ローラ41の累計回転数を算出してもよい。そして、ステップS27において、コントローラ61は算出した印刷枚数の累計と印刷枚数426とが異なるか、または、算出した累計回転数と現像ローラ回転数427とが異なるかを判定してもよい。トナーカートリッジ情報420にドットカウントの値が含まれる場合、コントローラ61は、トナー残量の実測値から算出したドットカウントの値と、トナーカートリッジ情報420に含まれるドットカウントの値とが異なるかを判定してもよい。これらの判定の結果による処理の分岐は、図5のステップS27の場合と同様である。
なお、コントローラ61は、図5で示したステップS27の代わりに、以下のステップS27の変形例を実行してもよい。ステップS27の変形例において、コントローラ61は、読み出したトナー残量425とトナーセンサ66が測定したトナー残量とを比較する。そして、トナー残量425よりも測定されたトナー残量の方が長く、かつこれらの差が所定値以上であるか否か判定する。トナー残量425よりも測定されたトナー残量の方が長く、かつこれらの差が所定値以上である場合、コントローラ61はステップS27でYESの場合と同様に、ステップS28の初期化関連処理を実行する。トナー残量425よりも測定されたトナー残量の方が短い場合、または、トナー残量425よりも測定されたトナー残量の方が長いがこれらの差が所定値未満である場合は、コントローラ61はステップS27でNOの場合と同様に、使用開始処理を終了する。
トナーカートリッジ4内のトナー残量の実測値がトナー残量425よりも長い場合、トナーカートリッジ4にトナーが再充填されていると推定される。すなわち、トナーカートリッジ4がリサイクル品である可能性が高い。上述したステップS27の変形例によれば、リサイクル品のトナーカートリッジ4が装着された可能性が高い状況の場合、コントローラ61はトナー残量425の初期化を許可する。したがって、コントローラ61は、より適切な状況のときにカートリッジの寿命の初期化を許可することができる。
ステップS27の変形例においても、コントローラ61は、トナー残量425ではなく、印刷枚数426、現像ローラ回転数427、またはトナーカートリッジ情報420内のドットカウントの値を、トナーセンサ66の測定結果から算出した、対応するパラメータと比較判定してもよい。
コントローラ61が算出した印刷枚数の累計の方が印刷枚数426よりも小さい値であり、かつその差が所定枚数以上である場合、コントローラ61はステップS27でYESの場合と同様に、以降の処理を実行する。それ以外の場合、コントローラ61はステップS27でNOの場合と同様に、使用開始処理を終了する。
コントローラ61が算出した累計回転数の方が現像ローラ回転数427よりも小さい値であり、かつその差が所定回数以上である場合、コントローラ61はステップS27でYESの場合と同様に、以降の処理を実行する。それ以外の場合、コントローラ61はステップS27でNOの場合と同様に、使用開始処理を終了する。
コントローラ61が算出したドットカウントの値の方がトナーカートリッジ情報420に含まれるドットカウントの値よりも小さい値であり、かつその差が所定数以上である場合、コントローラ61はステップS27でYESの場合と同様に、以降の処理を実行する。それ以外の場合、コントローラ61はステップS27でNOの場合と同様に、使用開始処理を終了する。
このように、ステップS27(またはステップS27の変形例)においてトナーの消費量を比較判定する場合であっても、間接的に、トナーの寿命の異同(および、寿命の長さ)を比較判定していることに変わりない。したがって、消費情報を比較対象に用いた場合でも、図5のステップS27に示す処理を行った場合と同様の効果が得られる。
(初期化関連処理)
図7は、初期化関連処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS40において、コントローラ61は、ディスプレイ65に初期化選択画面を表示させる(選択画面表示処理、選択画面表示ステップ)。初期化選択画面には、トナーカートリッジ4のトナーカートリッジ情報420を初期化した場合、画像形成装置1が保証の対象外になり得ることを示す通知が含まれていてもよい。また、初期化選択画面には、トナーカートリッジ4の初期化を実行するか否かの選択肢が含まれていてもよい。
初期化選択画面の表示中、および/または表示後、コントローラ61は操作部64に対して初期化を実行する旨を示す入力操作、または、初期化を実行しない旨を示す入力操作がなされるまで待機する。コントローラ61が初期化を実行する旨を示す入力操作を受け付けた場合(ステップS41でYES)、コントローラ61は、ステップS43の処理を実行する。一方、コントローラ61が初期化を実行しない旨を示す入力操作を受け付けた場合、または所定時間内にいずれの入力操作も受け付けなかった場合(ステップS41でNO)、コントローラ61は初期化関連処理を終了する。
ユーザが初期化を実行する旨を示す入力操作を行ったということは、ユーザは、初期化選択画面に含まれる通知の内容に同意し、その上で、トナーカートリッジ情報420を初期化することを希望するということを意味する。
ステップS42において、コントローラ61は、容量選択画面をディスプレイ65に表示させる。容量選択画面は、リサイクル後のトナーカートリッジ4の容量をユーザに選択させるための画面である。例えば、ユーザは容量選択画面を参照しながら操作部64に入力操作を行うことで、リサイクル後のトナーカートリッジ4の容量を「少容量」、「標準容量」、「大容量」、「超大容量」の4段階から選択することができる。
ステップS43において、コントローラ61は、操作部64を介してユーザによって容量が選択されるまで待機する(ステップS43でNO)。コントローラ61が容量の選択を受け付けた場合(ステップS43でYES)、コントローラ61は、選択された容量を本体メモリ62に一時的に記憶してから、ステップS44の処理を実行する。
なお、コントローラ61は、ステップS43における待機時間の間、操作部64を介してトナーカートリッジ情報420の初期化のキャンセルを指示する入力操作を受け付けてもよい。コントローラ61は初期化のキャンセルを指示する入力操作を受け付けた場合(ステップS43で「キャンセル」)、初期化関連処理を終了してもよい。トナーカートリッジ4の容量が固定されており、リサイクルの度に容量を変更することができないトナーカートリッジ4に関しては、ステップS42~ステップS43の処理は省略される。
ステップS44において、コントローラ61は、色選択画面をディスプレイ65に表示させる。色選択画面は、リサイクル後のトナーカートリッジ4に充填するトナーの色をユーザに選択させるための画面である。例えば、ユーザは、色選択画面を介して、リサイクル後のトナーカートリッジ4の色を「C(シアン)」、「M(マゼンタ)」、「Y(イエロー)」および「BK(ブラック)」の4色から選択することができる。
ステップS45において、コントローラ61は、操作部64を介してユーザによって色が選択されるまで待機する(ステップS45でNO)。コントローラ61が色の選択を受け付けた場合(ステップS45でYES)、コントローラ61は、選択された色を本体メモリ62に一時的に記憶してから、ステップS46の処理を実行する。
なお、コントローラ61は、ステップS45における待機時間の間、操作部64を介してトナーカートリッジ情報420の初期化のキャンセルを指示する入力操作を受け付けてもよい。コントローラ61は、初期化のキャンセルを指示する入力操作を受け付けた場合(ステップS45で「キャンセル」)、初期化関連処理を終了してもよい。トナーカートリッジ4の色が固定であり、リサイクルの度に色を変更することができないトナーカートリッジ4に関しては、ステップS44~ステップS45の処理は省略される。
ステップS46において、コントローラ61は、エラーチェック処理を実行する。「エラーチェック処理」とは、トナーカートリッジ情報420が初期化の要件を満たしているか否かをチェックするための一連の処理である。トナーカートリッジ4が初期化の要件を満たしている場合は、トナーカートリッジ情報420の初期化が許可される。エラーチェック処理の詳細は後述する。
ステップS47において、コントローラ61は、上述のステップS46のチェックの過程でエラーが検出されたか否かを判定する。コントローラ61によってエラーが検出されなかった場合(ステップS47でNO)、コントローラ61はトナーカートリッジ情報420の初期化が可能であると判断してステップS48の処理を実行する。一方、コントローラ61によってエラーが検出された場合(ステップS47でYES)、コントローラ61はトナーカートリッジ情報420の初期化は許可できないと判断して、ステップS50の処理を実行する。
ステップS48において、コントローラ61は、初期化処理(初期化ステップ)を実行する。「初期化処理」とは、寿命情報を初期化する処理である。本明細書において「初期化」とは、値をゼロにする、または値を初期値に戻すことであってもよいし、値をコントローラ61が決定した所定値に設定し直すことであってもよい。本実施形態では、コントローラ61は少なくともトナー残量425を初期化する。初期化処理の詳細は後述する。図7および初期化処理を説明した図9の例では、コントローラ61は、トナー残量425以外のトナーカートリッジ情報420も適宜初期化することとして処理内容を説明する。
ステップS49において、コントローラ61は、初期化処理の過程でエラーが検出されたか否かを判定する。コントローラ61によってエラーが検出されなかった場合(ステップS49でNO)、コントローラ61はトナーカートリッジ情報420の初期化に成功したと判断して、一連の処理を終了する。コントローラ61は初期化に成功した後、初期化に成功したことをユーザに通知するための初期化成功画面をディスプレイ65に表示させてもよい。一方、初期化処理の過程でコントローラ61によってエラーが検出された場合(ステップS49でYES)、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化に失敗したと判断して、ステップS50の処理を実行する。
ステップS50において、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420が初期化されていないことをユーザに通知するためのエラー画面をディスプレイ65に表示させる。なお、ステップS47でYESの場合のエラー画面と、ステップS49でYESのエラー画面は異なっていてもよい。例えば、ステップS47でYESの場合のエラー画面には、トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たさないために初期化ができない旨のメッセージが含まれていてもよい。また、例えば、ステップS49でYESの場合のエラー画面には、トナーメモリ42に対する書き込み動作に失敗したことを通知するメッセージ、および、トナーカートリッジ4の装着状況を確認するように促すメッセージが含まれていてもよい。
(エラーチェック処理)
図8は、図7のステップS46に示したエラーチェック処理の一例を示すフローチャートである。
ステップS60において、コントローラ61は、トナーメモリ42との通信を試みる。コントローラ61とトナーメモリ42が通信できないとコントローラ61が判断した場合(ステップS60でNO)、コントローラ61はステップS66の処理を実行する。
ステップS66において、コントローラ61は初期化を許可せず、エラーを出力する。なお、エラーの出力手段および出力態様は特に限定しない。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に初期化が許可されなかった旨を表示させてもよい。
コントローラ61がトナーメモリ42との通信が可能であると判断した場合(ステップS60でYES)、コントローラ61はステップS61を実行する。
ステップS61において、コントローラ61はトナーカートリッジ4の認証を行う。トナーカートリッジ4の認証方法は特に限定されない。例えばトナーカートリッジ4の型番が画像形成装置1の型番に対応している型番である場合、コントローラ61はトナーカートリッジ4の認証に成功したと判定してよい。一方トナーカートリッジ4の型番が画像形成装置1の型番に対応していない型番である場合、コントローラ61はトナーカートリッジ4の認証に失敗したと判定してよい。
コントローラ61によるトナーカートリッジ4の認証に成功した場合(ステップS61でYES)、コントローラ61はステップS62の処理を実行する。一方、コントローラ61によるトナーカートリッジ4の認証に失敗した場合(ステップS61でNO)、コントローラ61は、ステップS66の処理を実行する。なお、コントローラ61はステップS61の処理を省略してもよい。
ステップS62において、コントローラ61は、トナーメモリ42からカートリッジ仕様情報424を読み出す。ステップS63において、コントローラ61は、読み出したカートリッジ仕様情報424が、本体メモリ62に記憶されている本体仕様情報623と一致するか否かを判定する。
カートリッジ仕様情報424と本体仕様情報623とが一致する場合(ステップS63でYES)、コントローラ61は、ステップS64の処理を実行する。一方、カートリッジ仕様情報424と本体仕様情報623とが一致しない場合(ステップS63でNO)、コントローラ61は、ステップS66の処理を実行する。なお、コントローラ61はステップS62およびステップS63の処理を省略してもよい。
ステップS64において、コントローラ61は、トナーメモリ42からリサイクル回数429を読み出す。ステップS65において、コントローラ61は、読み出したリサイクル回数429と、本体メモリ62に記憶されている上限情報624とを比較する。つまり、コントローラ61は、リサイクル回数429が、上限情報624によって示される上限回数に達しているか否かを判定する。
リサイクル回数429が上限回数以上である場合(ステップS65でYES)、コントローラ61は、ステップS66の処理を実行する。すなわち、リサイクルの上限回数を超過しているとして、トナーカートリッジ情報420の初期化を不許可とする。一方、リサイクル回数429が上限回数未満である場合(ステップS65でNO)、コントローラ61は、トナーカートリッジ4がリサイクルの要件を満たしていると判断し、エラー無しでエラーチェック処理を終了する。
(初期化処理)
図9は、図7のステップS48に示した初期化処理の一例を示すフローチャートである。ステップS70において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている印刷枚数426を初期化する。具体的には、コントローラ61は、所定の枚数までカウントアップされた印刷枚数426をゼロにする。
ステップS71において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている現像ローラ回転数427を初期化する。具体的には、コントローラ61は、所定の回転数までカウントアップされた現像ローラ回転数427をゼロにする。
ステップS72において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているトナー残量425を初期化する。
本実施形態において、初期化の具体的な方法は特に限定されない。例えば、コントローラ61は、トナーセンサ66の測定結果が示すトナー残量に基づきトナー残量425を更新してもよい。より具体的には、コントローラ61は、トナーセンサ66により測定されたトナー残量の値をそのままトナー残量425としてトナーメモリ42に書き込んでもよい。これにより、コントローラ61は、予測値ではなく実際に測定したトナー残量に基づいてトナー残量425を初期化することができる。したがって、トナー残量425を正確に更新することができる。
もしくは、コントローラ61はトナー残量425を、容量情報422が示すトナーカートリッジ4の容量、または、図7のステップS43において選択された容量において満杯を示す値に設定することで、トナー残量425を初期化してもよい。なお、各容量における「満杯を示す値」の具体的数値は本体メモリ62またはトナーメモリ42に予め記憶されていてもよい。これにより、トナーカートリッジ4の容量の設定に合わせてトナー残量425の初期値を設定することができる。これにより、例えばトナーの再充填の前と後、すなわち、リサイクルの前と後で、トナーカートリッジ4の容量の設定が変わっていた場合であっても、トナー残量425を適切な値に初期化することができる。
ステップS73において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている容量情報422を変更する。具体的には、コントローラ61は、図7のステップS43において選択された容量を示すように容量情報422を書き換える。なお、図7のステップS43において選択された容量と、容量情報422が示す容量が同じである場合、コントローラ61はステップS73の処理を省いてもよい。
ステップS74において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されている色情報423を変更する。具体的には、コントローラ61は、図7のステップS45において選択された色を示すように色情報423を書き換える。なお、図7のステップS45において選択された色と、色情報423が示す色が同じである場合、コントローラ61はステップS74の処理を省いてもよい。
ステップS75において、コントローラ61は、トナーメモリ42に記憶されているリサイクル回数429を1つインクリメントする。
ステップS76では、コントローラ61は、トナーメモリ42への書き込み動作に成功したか否かを判定する。全ての書き込み動作に成功した場合(ステップS76でYES)、コントローラ61は初期化処理を正常終了する。一方、ステップS70~ステップS75の少なくともいずれかでトナーメモリ42への書き込み動作に失敗した場合には(ステップS76でNO)、コントローラ61はステップS77の処理を実行する。
ステップS77において、コントローラ61は、トナーカートリッジ情報420の初期化に失敗したと判定して、エラーを出力する。なお、エラーの出力手段および出力態様は特に限定しない。例えば、コントローラ61は、ディスプレイ65に初期化に失敗した旨を表示させてもよい。
(変形例1)
実施形態1の現像ローラ41は、実施形態1で説明した機能を実現できるのであれば、トナーカートリッジ4に設けられていてもよいし、ドラムカートリッジ20に設けられていてもよい。また、実施形態1では、トナーカートリッジ4はドラムカートリッジ20に取り付けられた状態で、ドラムカートリッジ20とともにカートリッジ保持部13の開口部分に挿入されることとした。すなわち、実施形態1では、トナーカートリッジ4とドラムカートリッジ20は別個のカートリッジであった。しかしながら、トナーカートリッジ4とドラムカートリッジ20は1個のカートリッジとして一体に構成されていてもよい。
(変形例2)
画像形成装置1は、インクジェットプリンタであってもよい。画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、画像形成装置1のカートリッジ保持部13には、実施形態1において説明したドラムカートリッジ20およびトナーカートリッジ4ではなく、インクカートリッジが装着される。なお、画像形成装置1に装着されるインクカートリッジの個数は、特に限定されない。例えば、画像形成装置1には、シアン、マゼンタ、イエロー、およびブラックの4色それぞれに対応する、合計4個のインクカートリッジが装着されてもよいし、ブラック1色に対応するインクカートリッジのみが装着されてもよい。
インクカートリッジは、消耗品であるインクが充填されたカートリッジ筐体と、インクカートリッジ情報が記憶されているインクメモリと、を含む。インクカートリッジ情報は、インクIDと、容量情報と、色情報と、カートリッジ仕様情報と、インク残量と、リサイクル回数と、印刷枚数と、エンプティフラグと、本体判別情報と、を含む。
インクIDはインクカートリッジの識別情報であり、実施形態1のトナーID421に代えてインクカートリッジ情報に含まれる情報である。インク残量はインクカートリッジ内のインクの残量を示す情報であり、実施形態1のトナー残量425に代えてインクカートリッジ情報に含まれる情報である。容量情報、色情報、カートリッジ仕様情報、リサイクル回数、印刷枚数、エンプティフラグ、および本体判別情報はそれぞれ、実施形態1のトナーカートリッジ情報420における同名の情報に相当する情報であり、トナーカートリッジ情報420における「トナー」が「インク」に、「トナーカートリッジ」が「インクカートリッジ」に置き換わったものである。
なお、インクカートリッジのカートリッジ筐体には、インクを撹拌するためのアジテータが備えられていてもよい。アジテータは、インクカートリッジが画像形成装置1に装着された状態のとき、コントローラ61からの指示に応じて動作する。
画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合でも、実施形態1で説明した各フローチャートに示される各処理の流れは同様である。具体的には、画像形成装置1がインクジェットプリンタである場合、実施形態1の「トナーカートリッジ4」、「トナーメモリ42」、「トナーカートリッジ情報420」をそれぞれ、インクカートリッジ、インクメモリ、およびインクカートリッジ情報に読み替えればよい。また、実施形態1のトナーカートリッジ情報420に含まれる各種情報はそれぞれ、インクカートリッジ情報において相当する情報に読み替えればよい。なお、現像ローラ回転数427はインクカートリッジ情報に含まれないため、本変形例の場合、画像形成装置1は、現像ローラ回転数427に係る各種処理は省いてもよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態1の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
(変形例3)
画像形成装置1の印刷機材は紙に限られない。例えば、印刷基材はテープであってもよい。印刷基材がテープである場合、画像形成装置1にはテープを供給するテープカセットが装着される。画像形成装置1は、テープカセットから搬送されるテープに対し印刷を行う。なお、この場合、画像形成装置1はレーザープリンタであってもよいし、インクジェットプリンタであってもよい。
(変形例4)
また、画像形成装置1は、スキャナまたはファクシミリなどの他の機能を併せて備えるMFP(Multi Function Printer)であってもよい。画像形成装置1がMFPである場合でも、画像形成装置1は、実施形態1で説明した各種処理を実施形態1の画像形成装置1と同様に実行してよい。本変形例の画像形成装置1は実施形態1の画像形成装置1と同様の効果を奏する。
〔ソフトウェアによる実現例〕
画像形成装置1の機能は、画像形成装置1としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、画像形成装置1の各制御ブロック(特にコントローラ61)としてコンピュータを機能させるためのプログラムにより実現することができる。
この場合、画像形成装置1は、上述のプログラムを実行するためのハードウェアとして、少なくとも1つの制御装置(例えばプロセッサ)と少なくとも1つの記憶装置(例えばメモリ)を有するコンピュータを備えている。上述の制御装置と記憶装置とにより上述のプログラムを実行することにより、上述の各実施形態で説明した各機能が実現される。
プログラムは、一時的ではなく、コンピュータ読み取り可能な、1または複数の記録媒体に記録されていてもよい。上述の記録媒体は、画像形成装置1が備えていてもよいし、備えていなくてもよい。後者の場合、プログラムは、有線または無線の任意の伝送媒体を介して画像形成装置1に供給されてもよい。また、上述の制御ブロックの機能の一部または全部は、論理回路により実現することも可能である。例えば、上述の制御ブロックとして機能する論理回路が形成された集積回路も本開示の範疇に含まれる。この他にも、例えば量子コンピュータにより上述の制御ブロックの機能を実現することも可能である。また、上述の実施形態で説明した各処理は、AI(Artificial Intelligence:人工知能)に実行させてもよい。この場合、AIは上述の制御装置で動作するものであってもよいし、他の装置(例えばエッジコンピュータまたはクラウドサーバ等)で動作するものであってもよい。
本開示は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本開示の技術的範囲に含まれる。
1 画像形成装置、4 トナーカートリッジ、41 現像ローラ、42 トナーメモリ、43 トナーカートリッジ筐体、61 コントローラ、62 本体メモリ、63 通信部、64 操作部、65 ディスプレイ、66 トナーセンサ、420、621 トナーカートリッジ情報、421 トナーID、422 容量情報、423 色情報、424 カートリッジ仕様情報、425 トナー残量、426 印刷枚数、427 現像ローラ回転数、428 エンプティフラグ、429 リサイクル回数、430 本体判別情報、622 装置ID、623 本体仕様情報、624 上限情報、625 枚数カウンタ

Claims (8)

  1. 画像形成装置であって、
    カートリッジを装着した本体筐体と、前記カートリッジに充填された消耗品の寿命を測定するセンサと、コントローラと、を備え、
    前記カートリッジは、前記消耗品を使用した際に記憶される情報であって、前記消耗品の寿命を示す情報である寿命情報を記憶した消耗品メモリを備え、
    前記コントローラは、
    前記消耗品メモリに記憶された前記寿命情報が示す寿命が、前記センサにより測定された寿命と異なる場合、前記画像形成装置による前記寿命情報の初期化を許可する許可処理を実行する、画像形成装置。
  2. 前記コントローラは、前記許可処理において、
    前記寿命情報が示す寿命よりも前記センサにより測定された寿命の方が長く、かつ前記寿命情報が示す寿命と前記センサにより測定された寿命との差が所定値以上である場合に、前記画像形成装置における前記寿命情報の初期化を許可する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記消耗品メモリには、前記寿命情報の前記初期化または前記記憶の更新の際に前記カートリッジが装着されていた画像形成装置の識別情報である第1識別情報が記憶されており、
    前記コントローラは、
    前記消耗品メモリに記憶されている前記第1識別情報を取得する第1識別情報取得処理を実行し、
    前記第1識別情報取得処理によって取得した前記第1識別情報と、前記カートリッジが現在装着されている画像形成装置の識別情報である第2識別情報とが異なる場合に前記許可処理を実行する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、
    画像を表示させるディスプレイと、入力操作を受け付ける操作部とを備え、
    前記コントローラは、
    前記寿命情報の初期化が許可された状態である場合、前記ディスプレイに前記寿命情報の初期化を実行するか選択させるための初期化選択画面を表示させる選択画面表示処理と、
    前記選択画面表示処理の後、前記操作部を介して前記初期化を実行する旨を示す入力操作を受け付けた場合、前記寿命情報を初期化する初期化処理と、を実行する、請求項1~3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記コントローラは、前記初期化処理において、前記センサにより測定された寿命に基づいて前記寿命情報の記憶を更新する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記消耗品メモリには、前記カートリッジにおける前記消耗品の容量の設定を示す情報である容量情報が記憶されており、
    前記コントローラは、前記初期化処理において、前記寿命情報を前記容量情報が示す前記容量に応じた初期値に設定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  7. 前記画像形成装置は、前記本体筐体が有する開口を開ける開位置と、前記開口を閉じる閉位置との間を移動可能なカバーを備え、
    前記コントローラは、
    前記画像形成装置の電源がオンされた、または、前記カバーにより前記開口が閉じられたことをトリガとして前記許可処理を実行する、請求項1~6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 消耗品が充填されたカートリッジを装着した画像形成装置の制御方法であって、
    前記カートリッジに備えられた消耗品メモリには、前記消耗品を使用した際に記憶される情報であって、前記消耗品の寿命を示す情報である寿命情報が記憶されており、
    前記寿命情報の示す寿命が、前記消耗品の寿命を測定するセンサにより測定された寿命と異なる場合、前記画像形成装置による前記寿命情報の初期化を許可する許可ステップと、
    前記寿命情報の初期化が許可された状態である場合、ディスプレイに前記寿命情報の初期化を実行するか選択させるための初期化選択画面を表示させる選択画面表示ステップと、
    前記選択画面表示ステップの後、操作部を介して前記初期化を実行する旨を示す入力操作を受け付けた場合、前記寿命情報を初期化する初期化ステップと、を含む、制御方法。
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