JP2022114673A - 筐体装置、遠隔制御システム、および給電制御装置 - Google Patents

筐体装置、遠隔制御システム、および給電制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】被制御装置の動作が不必要に制御される事態の発生を抑制する。【解決手段】筐体131は、電子キー12が格納される格納部131aを有している。通信部133がモバイル装置から施解錠信号を受信すると、制御部134は、電子キー12に第二信号を送信させるための可動部121の操作をアクチュエータ132に行なわせる。第二信号は、第一信号S1への応答として送信される施解錠装置を動作させるための信号である。通信部133が施解錠信号を受信していない状態で、閾値以上の強度を有する第一信号S1が検出部135により検出されると、制御部134は、電子キー12の電池に装着された電池制御装置136に、当該電池からの電力供給を不能にさせる。【選択図】図7

Description

本発明は、被制御装置の制御に必要な情報を出力する通信装置を格納するために開閉体により開閉される居室内に設置される筐体装置に関連する。本発明は、当該筐体装置を含む遠隔制御システムにも関連する。本発明は、当該通信装置への電源からの電力供給を制御する給電制御装置にも関連する。
特許文献1は、車両のドアにより開閉される車室内に配置される筐体装置を開示している。筐体装置は、格納部、通信部、およびアクチュエータを備えている。格納部は、通信装置の一例としての電子キーを格納する。電子キーは、特定の操作がなされることにより、無線通信を通じて当該車両に搭載された制御装置に当該ドアを施解錠する施解錠装置の制御を行なわせる装置である。施解錠装置は、被制御装置の一例である。ユーザによる携帯が可能であるモバイル装置から通信部が施解錠指示を受信すると、アクチュエータは、電子キーに対して上記特定の操作を行なう。これにより、車室内に電子キーを残した状態で、例えば車室外からモバイル装置を通じて施解錠装置の動作を遠隔制御できる。
欧州特許出願公開第3418985号明細書
本発明の目的は、被制御装置が予期せず制御される事態の発生を抑制することである。
上記の目的を達成するための第一態様は、開閉体により開閉される居室内に設置される筐体装置であって、
第一周波数帯を用いる第一信号の受信と当該第一信号への応答としての第二周波数帯を用いる第二信号の送信を含む第一無線通信に基づいて被制御装置の制御を制御装置に行なわせる通信装置が格納される格納部を有している筐体と、
前記格納部に格納された前記通信装置の可動部を操作可能であるアクチュエータと、
ユーザによる携帯が可能であるモバイル装置から第二無線通信に基づいてトリガ信号を受信可能である通信部と、
前記通信部が前記トリガ信号を受信すると、前記通信装置に前記第二信号を送信させるための前記可動部の操作を前記アクチュエータに行なわせる制御部と、
前記第一信号の強度を検出する検出部と、
電源から前記通信装置への電力供給を可能にする状態と不能にする状態とを切り替え可能な給電制御装置と、
を備えており、
前記通信部により前記トリガ信号が受信されていない状態で前記検出部により検出された前記第一信号の強度が閾値以上である場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる。
上記の目的を達成するための第二態様は、遠隔制御システムであって、
開閉体により開閉される居室内に設置される筐体装置と、
被制御装置の制御を行なう制御装置と、
第一周波数帯を用いる第一信号の受信と当該第一信号への応答としての第二周波数帯を用いる第二信号の送信を含む第一無線通信に基づいて前記被制御装置の制御を前記制御装置に行なわせる通信装置と、
を備えており、
前記筐体装置は、
前記通信装置が格納される格納部を有している筐体と、
前記格納部に格納された前記通信装置の可動部を操作可能であるアクチュエータと、
ユーザによる携帯が可能であるモバイル装置から第二無線通信に基づいてトリガ信号を受信可能である通信部と、
前記通信部が前記トリガ信号を受信すると、前記通信装置に前記第二信号を送信させるための前記可動部の操作を前記アクチュエータに行なわせる制御部と、
前記第一信号の強度を検出する検出部と、
電源から前記通信装置への電力供給を可能にする状態と不能にする状態とを切り替え可能な給電制御装置と、
を備えており、
前記通信部により前記トリガ信号が受信されていない状態で前記検出部により検出された前記第一信号の強度が閾値以上である場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる。
上記の第一態様と第二態様の各々に係る構成によれば、ユーザがモバイル装置を通じて被制御装置の動作制御を行なう意図のない状況下において筐体装置に予期せず第一信号が到来しても、通信装置から第二信号が送信されないので、制御装置に被制御装置の動作制御を行なわせないようにできる。すなわち、居室内に設置された筐体装置に通信装置が格納された状態で被制御装置が予期せず制御される事態が生じる可能性を低減できる。
上記の目的を達成するための第三態様は、被制御装置の制御に必要な情報を出力する通信装置への電源からの電力供給を制御する給電制御装置であって、
前記電源と前記通信装置が電気的に接続された導電状態と電気的に絶縁された絶縁状態をとりうる導電路と、
非接触で生じる力に基づいて前記導電路を前記導電状態から前記絶縁状態にするスイッチング素子と、
を備えている。
上記の第三態様に係る構成によれば、ユーザがモバイル装置を通じて被制御装置の動作制御を行なう意図のない状況下において、電源から通信装置への電力供給を断つことができる。したがって、被制御装置が予期せず制御される事態の発生を抑制できる。
一実施形態に係る遠隔制御システムの構成を例示している。 図1の筐体装置の構成の一例を示している。 図2の筐体装置の動作の一例を示している。 図2の電子キーの電池に装着された電池制御装置を例示している。 図4の電池制御装置の構成の一例を示している。 図2の筐体装置の動作の一例を示している。 図2の筐体装置の動作の一例を示している。 図2の制御部の具体的な構成を例示している。 図8の処理部により実行される処理の流れの一例を示している。 図8の処理部により実行される処理の流れの別例を示している。 図2の筐体装置の動作の別例を示している。 図2の筐体装置の動作の別例を示している。 図4の電池制御装置の構成の別例を示している。 図1の筐体装置の構成の別例を示している。 図14の筐体装置の動作を例示している。 図1の筐体装置の構成の別例を示している。 図16の筐体装置の動作を例示している。 図1の筐体装置の構成の別例を示している。 図18の筐体装置の動作を例示している。 図8の処理部により実行される処理の流れの別例を示している。 筐体装置と独立して使用される電池制御装置を例示している。
添付の図面を参照しつつ、実施形態の例について以下詳細に説明する。図1は、一実施形態に係る遠隔制御システム10の構成を例示している。各図においては、例示される各要素を認識可能な大きさとするために、縮尺を適宜に変更している。
遠隔制御システム10は、制御装置11を含んでいる。制御装置11は、車両20に搭載されている。制御装置11は、車両20に搭載された施解錠装置31の動作を制御するように構成されている。施解錠装置31は、車両20の車室21を開閉するドア22を施解錠する装置である。車両20は、移動体の一例である。車室21は、居室の一例である。ドア22は、開閉体の一例である。施解錠装置31は、被制御装置の一例である。
遠隔制御システム10は、電子キー12を含んでいる。電子キー12は、ユーザ40による携帯が可能な装置である。電子キー12は、第一無線通信に基づいて制御装置11に施解錠装置31の動作制御を行なわせることが可能な装置である。第一無線通信は、第一周波数帯を用いる第一信号S1と第二周波数帯を用いる第二信号S2の送受信を含んでいる。第一周波数帯と第二周波数帯は相違している。第一周波数帯の例としては、長波(LF)帯が挙げられる。第二周波数帯の例としては、極超短波(UHF)帯が挙げられる。換言すると、電子キー12は、施解錠装置31の制御に必要な情報を出力する。
具体的には、制御装置11は、車両20における適宜の箇所に配置された通信装置を通じて第一信号S1を送信する。第一信号S1の送信は、連続的になされてもよいし、断続的になされてもよい。電子キー12は、第一信号S1の受信と第二信号S2の送信が可能なアンテナを含む通信装置を備えている。電子キー12は、第一信号S1を受信すると第二信号S2を送信するように構成されている。第二信号S2は、電子キー12の認証に必要な認証情報を含むように構成されている。認証情報は、電子キー12とユーザ40の少なくとも一方を特定可能な情報である。
制御装置11は、車両20における適宜の箇所に配置された通信装置を通じて第二信号S2を受信すると、認証処理を実行するように構成されている。具体的には、制御装置11は、第二信号S2に含まれる認証情報を、不図示の記憶装置に予め格納されている電子キー12の認証情報と照合するように構成されている。両情報の一致度が閾値を上回る場合、制御装置11は、電子キー12の認証が成立したと判断する。
制御装置11は、電子キー12の認証が成立したと判断されると、施解錠装置31に施解錠動作を実行させる制御信号CSを出力するように構成されている。施解錠装置31は、例えば、電子キー12の認証が成立した状態でユーザ40がドアハンドルに設けられたタッチセンサに触れるとドア22の施解錠を行なうように構成されうる。
すなわち、電子キー12を携帯したユーザ40が第一信号S1を受信可能な領域に進入すると、第一無線通信を通じて電子キー12の認証がなされる。認証が成立すると、ユーザ40は、キーをキーシリンダに挿入して回すといった動作を行なうことなく、ドア22を施解錠できる。
遠隔制御システム10は、筐体装置13を含んでいる。筐体装置13は、車両20の車室21内に設置されるように構成されている。筐体装置13は、電子キー12を収納できるように構成されている。すなわち、電子キー12は、車室21内に配置されうる。
図2は、筐体装置13の構成の一例を示している。筐体装置13は、筐体131を備えている。筐体131は、電子キー12が格納される格納部131aを有している。筐体131は、第一信号S1と第二信号S2が透過可能な材料により形成されている。
筐体装置13は、アクチュエータ132を備えている。アクチュエータ132は、格納部131aに格納された電子キー12の可動部121を操作可能に構成されている。電子キー12は、可動部121に対して所定の操作がなされると、第一信号S1の受信状態に依らず第二信号S2を送信するように構成されている。可動部121は、ボタンやレバーなどにより実現されうる。アクチュエータ132は、ソレノイド、カム機構、ラックピニオン機構などにより実現されうる。電子キー12に第二信号S2を送信させるための可動部121の操作の例としては、N回の繰り返し押下操作などが挙げられる。
筐体装置13は、通信部133を備えている。通信部133は、モバイル装置50と第二無線通信を行なうためのアンテナを備えている。図1に例示されるように、モバイル装置50は、ユーザ40による携帯が可能な装置である。モバイル装置50の例としては、スマートフォンなどの汎用携帯情報端末が挙げられる。本例においては、第二無線通信は、短距離無線通信である。
本明細書において用いられる「短距離無線通信」という語は、標準規格であるIEEE802.15またはIEEE802.11に準拠して行なわれる無線通信を意味する。そのような無線通信を実行可能な技術としては、Bluetooth(登録商標)、Bluetooth Low Energy(登録商標)、ZigBee(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)などが挙げられる。本明細書における「短距離無線通信」は、読取装置から送信される電波から微小な電力を得てモバイル装置が情報の送信を行なう非接触通信技術を用いる「近接無線通信」とは区別される。近接無線通信を実行可能な技術としては、RF-IDやNFCなどが挙げられる。
筐体装置13に電子キー12が格納された状態で車両20のドア22の施解錠を希望するユーザ40は、モバイル装置50に対して所定の操作を行なう。図1に例示されるように、モバイル装置50は、当該所定の操作に基づいて施解錠信号LKを送信するように構成されている。施解錠信号LKは、トリガ信号の一例である。
図2に例示されるように、筐体装置13は、制御部134を備えている。制御部134は、アクチュエータ132の動作を制御可能に構成されている。具体的には、図3に例示されるように、制御部134は、通信部133が施解錠信号LKを受信すると、電子キー12に第二信号S2を送信させるための可動部121の操作をアクチュエータ132に行なわせるように構成されている。すなわち、通信部133が施解錠信号LKを受信すると、電子キー12から第二信号S2が送信される。
電子キー12から送信された第二信号S2は、車両20に搭載された制御装置11により受信される。前述の通り、制御装置11は、第二信号S2を受信すると、電子キー12の認証処理を行なうとともに、施解錠装置31にドア22を施解錠させるための制御信号CSを出力する。
よって、車室21内に設置された筐体装置13に電子キー12が格納された状態でユーザ40がモバイル装置50から施解錠信号LKを送信すると、ドア22を施解錠できる。換言すると、ユーザ40は、電子キー12を携帯せずとも、車室21の外からモバイル装置50に対する所定の操作を通じてドア22を施解錠できる。
図2に例示されるように、筐体装置13は、検出部135を備えている。検出部135は、第一周波数帯を用いる信号の強度を検出可能なアンテナを備えている。すなわち、検出部135は、第一信号S1の強度を検出可能である。
筐体装置13は、電池制御装置136を備えている。図4に例示されるように、電池制御装置136は、電子キー12に動作のための電力を供給する電池122に装着されるように構成されている。電池122は、電源の一例である。
図5は、電池制御装置136の構成の一例を示している。電池制御装置136は、コイル136a、整流回路136b、およびスイッチング素子136cを備えている。スイッチング素子136cは、コイル136aからの給電を受けると電池122の正極122aと負極122bを電気的に絶縁するように構成されている。本例においては、スイッチング素子136cとしてデプレッション型のNチャネル電界効果トランジスタ(FET)が用いられている。すなわち、電池制御装置136は、電池122からの電子キー12への電力供給を可能にする状態と不能にする状態とを切り替え可能に構成されている。電池制御装置136は、給電制御装置の一例である。
図6に例示されるように、筐体装置13は、電波源137を備えている。本例においては、電波源137は、電波を送信するアンテナを備えている。制御部134は、当該アンテナへ高周波が供給される状態と高周波が供給されない状態とを切り替え可能に構成されている。アンテナに高周波が供給されると、図7に例示されるように、電波源137から電波Wが発生する。
電波源137から発生した電波Wが電池制御装置136のコイル136aに到達するとコイル136aに誘導起電力が生じ、電磁誘導によってスイッチング素子136cがコイル136aから給電を受ける。したがって、電池122の正極122aと負極122bが電気的に絶縁され、電子キー12への電力供給が絶たれる。誘導起電力は、非接触で生じる力の一例である。
添付の図面において、模様が付されていない電池制御装置136は、電池122から電子キー12への電力供給を可能にする状態であることを表している。斜線模様が付された電池制御装置136は、電池122から電子キー12への電極供給を不能にする状態であることを表している。
制御部134は、通信部133が施解錠信号LKを受信していない状態で検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上である場合、電波源137のアンテナに高周波を供給して電波Wを発生させるように構成されている。当該閾値は、第二信号S2を送信するために必要な電子キー12における第一信号S1の受信強度よりも低く設定されうる。これにより、電池制御装置136は、電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。したがって、電子キー12から第二信号S2は送信されない。
本実施形態に係る構成によれば、ユーザ40がモバイル装置50を通じてドア22の施解錠を行なう意図のない状況下において筐体装置13に予期せず第一信号S1が到来しても、電子キー12から第二信号S2が送信されないので、制御装置11に施解錠装置31の動作制御を行なわせないようにできる。すなわち、車室21内に設置された筐体装置13に電子キー12が格納された状態でドア22が予期せず施解錠される事態が生じる可能性を低減できる。したがって、遠隔制御される電子キー12を格納するために車室21内に設置される筐体装置13のセキュリティ性を高めることができる。ひいては、筐体装置13を含む遠隔制御システム10のセキュリティ性を高めることができる。
図8は、上記のように構成された筐体装置13の制御部134のより具体的な構成を例示している。制御部134は、受付部134a、処理部134b、および出力部134cを備えている。
受付部134aは、モバイル装置50から送信された施解錠信号LKが通信部133に受信されたことを示す受信信号RCを受け付け可能なインターフェースとして構成されている。受信信号RCに代えて施解錠信号LK自体が受付部134aに入力されてもよい。
検出部135は、検出された第一信号S1の強度に対応する第一検出信号D1を出力するように構成されている。受付部134aは、第一検出信号D1も受け付け可能なインターフェースとして構成されている。
処理部134bは、受付部134aが受信信号RCを受け付けると、電子キー12に第二信号S2を送信させるための可動部121の操作をアクチュエータ132に行なわせる第一制御信号C1を、出力部134cから出力するように構成されている。
加えて、処理部134bは、受付部134aが受信信号RCを受け付けていない状態で第一検出信号D1に対応する第一信号S1の強度が閾値以上である場合、電波源137に電波Wを発生させる第二制御信号C2を、出力部134cから出力するように構成されている。なお、処理部134bは、電波源137に電波Wの発生を停止させる第三制御信号C3も出力部134cから出力できるように構成されている。
すなわち、出力部134cは、アクチュエータ132および電波源137に所望の動作を実行させるための信号を出力するインターフェースとして構成されている。
上記のような機能を有する処理部134bは、マイクロコントローラなどのプロセッサ素子により実現されうる。
図9は、上記のように構成された制御部134の処理部134bにより実行される処理の流れを例示している。
処理部134bは、通信部133がモバイル装置50から施解錠信号LKを受信したかを判断する(STEP11)。
施解錠信号LKが受信されたと判断されると(STEP11においてYES)、処理部134bは、アクチュエータ132に電子キー12の可動部121を操作させる第一制御信号C1を、出力部134cから出力する(STEP12)。これにより、電子キー12から第二信号S2が送信される。第二信号S2は、筐体装置13の外側へ送信され、制御装置11に受信される。第二信号S2を受信した制御装置11は、施解錠装置31にドア22の施解錠動作を行なわせる。
施解錠信号LKが受信されていないと判断されると(STEP11においてNO)、処理部134bは、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であるかを判断する(STEP13)。検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でない場合(STEP13においてNO)、処理はSTEP11に戻る。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であると判断されると(STEP13においてYES)、処理部134bは、電波源137に電波Wを発生させる第二制御信号C2を、出力部134cから出力する(STEP14)。これにより、電池制御装置136が、電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。
続いて、処理部134bは、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であるかを判断する(STEP15)。検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でないと判断されるまで、当該処理が繰り返される(STEP15においてYES)。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でないと判断されると(STEP15においてNO)、処理部134bは、電波源137に電波Wの発生を停止させる第三制御信号C3を、出力部134cから出力する(STEP16)。すなわち、予期せず到来した第一信号S1の強度が閾値未満になるまで、電波Wの発生が継続される。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であると判断された場合(STEP13においてYES)、処理部134bは、前回に同判断がなされてからの経過時間を取得するように構成されうる。この場合、処理部134bは、複数回の経過時間の取得結果に基づいて、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上になるタイミングが周期的であるかを判断するように構成されうる(STEP17)。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上になるタイミングが周期的でないと判断された場合(STEP17においてNO)、処理部134bは、電波源137に電波Wを発生させる第二制御信号C2を、出力部134cから出力する(STEP14)。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上になるタイミングが周期的であると判断された場合(STEP17においてYES)、処理部134bは、電波源137による電波Wの発生を中止し、処理を終了する。
例えば、同様の遠隔制御システムを採用している別の車両が車両20の隣に駐車され、当該別車両に搭載された制御装置から第一信号S1が周期的に送信される場合がある。上記のような構成によれば、このような第一信号S1の到来に対して電波Wの発生が繰り返されることによる電力消費を抑制できる。
検出部135は、第二周波数帯を用いる信号の強度を検出可能なアンテナを備えうる。すなわち、検出部135は、第二信号S2の強度も検出可能とされうる。この場合、図8に例示されるように、検出部135は、検出された第二信号S2の強度に対応する第二検出信号D2を出力するように構成される。受付部134aは、第二検出信号D2も受け付け可能なインターフェースとして構成される。
この場合、処理部134bは、受付部134aが受信信号RCを受け付けていない状態で第二検出信号D2に対応する第二信号S2の強度が閾値以上である場合、電波源137に電波Wを発生させる第二制御信号C2を、出力部134cから出力するように構成されうる。当該閾値は、電子キー12から送信される第二信号S2の強度に対応するように定められる。
例えば、図10に例示されるように、受付部134aが受信信号RCを受け付けていない状態で検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でない場合において(STEP13においてNO)、処理部134bは、検出部135により検出された第二信号S2の強度が閾値以上であるかを判断する(STEP18)。
検出部135により検出された第二信号S2の強度が閾値以上でないと判断された場合(STEP18においてNO)、処理はSTEP11に戻る。
検出部135により検出された第二信号S2の強度が閾値以上であると判断された場合(STEP18においてYES)、処理部134bは、電波源137に電波Wを発生させる第二制御信号C2を、出力部134cから出力する(STEP14)。
図11に例示されるように、閾値を下回る強度の第一信号S1の到来により、予期せず電子キー12から第二信号S2が送信されてしまうことがありうる。施解錠装置31の動作制御が許可されるまでに制御装置11との間で複数回の第一信号S1と第二信号S2の送受信がなされる仕様の場合、一度目の第二信号S2が電子キー12から送信されることによって電池122からの電力供給が絶たれるので、図12に例示されるように、後続して到来する第一信号S1に対する第二信号S2の送信を阻止できる。したがって、予期せず電子キー12から送信された第二信号S2に起因してドア22の施解錠がなされる事態が発生する可能性を低減できる。
図13は、電池制御装置136の構成の別例を示している。本例においては、電池制御装置136は、コイル136aと整流回路136bに代えて磁気センサ136dを備えている。磁気センサ136dは、磁力を検出し、検出された磁力の強さに応じた信号を出力するように構成されている。磁気センサ136dは、例えば磁気抵抗素子やホール素子などにより実現されうる。
本例に係る電池制御装置136は、制御部136eとバイアス回路136fを備えている。磁気センサ136dから出力された信号は、制御部136eに入力される。制御部136eは、閾値を上回る強さの磁力に対応する信号が磁気センサ136dから入力されると、スイッチング素子136cへの給電がなされるようにバイアス回路136fを制御するように構成されている。制御部136eは、マイクロコントローラなどの制御素子により実現されうる。
すなわち、本例に係る電池制御装置136は、磁気センサ136dに閾値を上回る強さを有する磁力が印加されると、スイッチング素子136cへの給電がなされ、電池122の正極122aと負極122bが電気的に絶縁される。換言すると、スイッチング素子136cは、磁気センサ136dにより検出される磁力の強さが閾値を上回ると電池122の正極122aと負極122bを電気的に絶縁するように構成されている。磁力は、非接触で生じる力の一例である。
磁気センサ136dと制御部136eは、電池122からの電力供給を受けて動作しうる。しかしながら、電池122とは独立した不図示の電源から電力供給を受けてもよい。この場合、制御部135eは、当該電源からの電力を間欠的に磁気センサ136dへ供給するように構成されうる。
図14は、筐体装置13の構成の別例を示している。本例に係る筐体装置13は、永久磁石138を備えている。永久磁石138から発生する磁気Mの強さは、図13に例示された磁気センサ136dを通じてスイッチング素子136cへの給電を行なわせることが可能な程度に定められる。
本例に係る制御部134は、不図示のアクチュエータを動作させることにより永久磁石138の位置を変更できるように構成されている。当該アクチュエータは、ソレノイド、カム機構、ラックピニオン機構などにより実現されうる。
図14に例示される初期状態において、永久磁石138は、電池制御装置136から離れた位置に配置されている。具体的には、永久磁石138から発生する磁気Mにより磁気センサ136dを通じてスイッチング素子136cへの給電を行なえない位置に永久磁石138が配置されている。
図15に例示されるように、制御部134は、通信部133が施解錠信号LKを受信していない状態で検出部135により検出された第一信号S1または第二信号S2の強度が閾値以上である場合、永久磁石138を電池制御装置136に近づける。永久磁石138からの磁気Mが磁気センサ136dにより検出されてスイッチング素子136cへの給電が開始されると、電池制御装置136は、電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。すなわち、制御部134は、磁気センサ136dにより検出される磁力を強めることにより、電池制御装置136に電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。
本例の場合、図8に例示された第二制御信号C2は、永久磁石138を図14に例示された位置から図15に例示された位置へ変位させるために用いられる。第三制御信号C3は、永久磁石138を図15に例示された位置から図14に例示された位置へ変位させるために用いられる。
図2から図11を参照して説明した電波源137を用いる構成の場合、電池制御装置136に電池122から電子キー12への給電を不能にさせている間、電波源137への電力供給が必要である。他方、本例に係る構成の場合、電池制御装置136に電池122から電子キー12への給電を不能にさせるために必要な電力供給は、アクチュエータを動作させて永久磁石138を電池制御装置136に近づけるときだけでよい。したがって、筐体装置13における電力消費を抑制できる。可動部品の増加を抑制するという観点からは、電波源137を用いる構成もまた有利である。
なお、図13に例示されるスイッチング素子136cに代えて、検出された磁気の強さが閾値を下回ると電池122の正極122aと負極122bを電気的に絶縁するスイッチング素子が電池122の正極122aと負極122bの間に接続されてもよい。そのようなスイッチング素子としては、磁気リードスイッチが挙げられる。この場合、当該スイッチング素子が磁気センサとして機能する。
図16は、この場合に採用されうる筐体装置13の構成を例示している。同図に例示される初期状態において、永久磁石138は、電池制御装置136に隣接するように配置されている。具体的には、永久磁石138から発生する磁気Mにより磁気センサ136dを通じてスイッチング素子136cへの給電を行なえる位置に永久磁石138が配置されている。
図17に例示されるように、制御部134は、通信部133が施解錠信号LKを受信していない状態で検出部135により検出された第一信号S1または第二信号S2の強度が閾値以上である場合、永久磁石138を電池制御装置136から遠ざける。永久磁石からの磁気Mが弱まることにより、スイッチング素子が電池122の正極122aと負極122bを電気的に絶縁する。したがって、電池制御装置136は、電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。すなわち、制御部134は、磁気センサにより検出される磁気Mを弱めることにより、電池制御装置136に電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。
本例の場合、図8に例示された第二制御信号C2は、永久磁石138を図16に例示された位置から図17に例示された位置へ変位させるために用いられる。第三制御信号C3は、永久磁石138を図17に例示された位置から図16に例示された位置へ変位させるために用いられる。
図13に例示される磁気センサ136dは、磁気の極性の変化を検出するように構成されうる。この場合、検出された磁気の極性が例えばN極からS極へ変化するとスイッチング素子136cへの給電がなされるように制御部135eとバイアス回路136fが構成されうる。すなわち、スイッチング素子136cは、検出された磁気の極性が変化すると電池122の正極122aと負極122bを電気的に絶縁するように構成されうる。
図18は、この場合に採用されうる筐体装置13の構成を例示している。同図に例示される初期状態において、永久磁石138は、N極が電池制御装置136に隣接するように配置されている。
本例に係る制御部134は、不図示のアクチュエータを動作させることにより電池制御装置136に隣接する永久磁石138の磁極を変更できるように構成されている。当該アクチュエータは、ソレノイド、カム機構、ラックピニオン機構などにより実現されうる。
具体的には、図19に例示されるように、制御部134は、通信部133が施解錠信号LKを受信していない状態で検出部135により検出された第一信号S1または第二信号S2の強度が閾値以上である場合、S極が電池制御装置136に隣接するように永久磁石138を変位させる。磁気センサ136dにより検出される磁気の磁極がN極からS極に変化するので、スイッチング素子136cへの給電がなされ、電池122から電子キー12への電力供給が不能とされる。すなわち、制御部134は、磁気センサ136dにより検出される磁気の磁極(磁力の向き)を変更することにより、電池制御装置136に電池122から電子キー12への電力供給を不能にする。
本例の場合、図8に例示された第二制御信号C2は、永久磁石138を図18に例示された状態から図19に例示された状態へ変更するために用いられる。第三制御信号C3は、永久磁石138を図19に例示された状態から図18に例示された状態へ変更するために用いられる。
電子キー12から送信される第二信号S2は、車両20に搭載された他の被制御装置の動作制御を制御装置11に行わせるためにも使用されうる。図1に例示されるように、他の被制御装置の例としては、始動装置32が挙げられる。始動装置32は、車両20の駆動源を始動する装置である。駆動源は、内燃機関であってもよいし、電気モータであってもよい。
具体的には、運転席に着座したユーザ40がブレーキペダルを踏むと、車両20の適宜の箇所に設置された通信装置から第一信号S1が送信されるように構成されうる。電子キー12がこの第一信号S1を受信すると、応答として第二信号S2を送信する。この第二信号S2が制御装置11により受信されると、前述の通り電子キー12の認証処理が行なわれる。電子キー12の認証が成立した状態で、ユーザ40が例えばイグニッションスイッチに触れると、制御装置11は、車両20に搭載された始動装置32に駆動源を始動させる制御信号CSを出力するように構成されうる。
図20は、このような構成において筐体装置13の処理部134bにより実行されうる処理の流れを例示している。
処理部134bは、通信部133がモバイル装置50から施解錠装置31にドア22を解錠させるために解錠信号を受信したかを判断する(STEP21)。
解錠信号が受信されたと判断されると(STEP21においてYES)、処理部134bは、アクチュエータ132に電子キー12の可動部121を操作させる第一制御信号C1を、出力部134cから出力する(STEP22)。これにより、電子キー12から第二信号S2が送信される。第二信号S2は、筐体装置13の外側へ送信され、制御装置11に受信される。第二信号S2を受信した制御装置11は、施解錠装置31にドア22の解錠動作を行なわせる。
解錠信号が受信されていないと判断されると(STEP21においてNO)、処理部134bは、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であるかを判断する(STEP23)。検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でない場合(STEP23においてNO)、処理はSTEP21に戻る。
検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上でない場合(STEP23においてYES)、処理は図9のSTEP14へ移行する。すなわち、処理部134bは、上記した各例に係る変化を電波源137に与える第二制御信号C2を、出力部134cから出力する。これにより、予期せず到来した第一信号S1の電子キー12への到達が妨害される。
続いて、処理部134bは、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であるかを判断する(STEP24)。検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であると判断されるまで、当該処理が繰り返される(STEP24においてNO)。前述のように、ユーザ40がブレーキペダルを踏むことにより制御装置11から第一信号S1が送信されると、閾値以上の強度を有する第一信号S1が、検出部135により検出される。
処理部134bは、STEP21の処理が行なわれてからの経過時間を取得するように構成されうる。処理部134bは、検出部135により検出された第一信号S1の強度が閾値以上であると判断されると(STEP24においてYES)、所定の時間が経過しているかを判断する(STEP25)。所定の時間の例としては、30秒、60秒などが挙げられる。
閾値以上の強度を有する第一信号S1が検出された時点で所定の時間が経過していると判断されると(STEP25においてYES)、処理部134bは、通信部133にモバイル装置50へ向けて確認要求信号を送信させる(STEP26)。具体的には、図6に例示されるように、通信部133に確認要求信号を送信させる第四制御信号C4が、出力部134cから出力される。
確認要求信号は、第二無線通信を通じてモバイル装置50に受信される。モバイル装置50は、確認要求信号を受信すると、ユーザ40に特定の操作を要求する報知を行なうように構成される。操作の要求は、視覚的報知、聴覚的報知、および触覚的報知の少なくとも一つを通じて行なわれうる。特定の操作は、スイッチの操作であってもよいし、音声やジェスチャの入力であってもよい。スイッチは、モバイル装置50に設けられた機械式スイッチであってもよいし、モバイル装置50の画面に表示される画像であってもよい。
なお、通信部133による第二無線通信に代えて、車室21内の適宜の箇所に設けられた報知装置を通じてモバイル装置50に対する操作の要求がなされてもよい。この場合、上記の第四制御信号C4は、当該報知装置に操作の要求を行なわせるように構成される。
ユーザ40がモバイル装置50に対して特定の操作を行なうと、モバイル装置50から確認信号が送信される。確認信号は、第二無線通信を通じて通信部133により受信される。
処理部134bは、通信部133により確認信号が受信されたかを判断する(図20のSTEP27)。確認信号が受信されたと判断されると(STEP27においてYES)、処理部134bは、電子キー12に第二信号S2を送信させるための可動部121の操作をアクチュエータ132に行なわせる第一制御信号C1を、出力部134cから出力する(STEP28)。これにより、制御装置11による始動装置32の動作制御が許可され、ユーザ40は、車両20の駆動源を始動できる。
所定の時間が経過しても通信部133により確認信号が受信されていないと判断されると(STEP27においてNO)、処理部134bは、第一制御信号C1の出力を行なわない(STEP29)。すなわち、受信された第一信号S1に対する応答としての第二信号S2が送信されない。したがって、制御装置11による始動装置32の動作制御は禁止される。
閾値以上の強度を有する第一信号S1が検出された時点で所定の時間が経過していないと判断されると(STEP25においてNO)、処理部134bは、電子キー12に第二信号S2を送信させるための可動部121の操作をアクチュエータ132に行なわせる第一制御信号C1を、出力部134cから出力する(STEP28)。すなわち、モバイル装置50に対する操作を要求することなく、制御装置11による始動装置32の動作制御が許可される。
このような構成によれば、モバイル装置50を所持しているユーザ40に対する便宜性を確保しつつ、モバイル装置50を所持することなく車室21内に設置された筐体装置13に格納された電子キー12を用いて車両20の駆動源を始動させようとする者に対するセキュリティ性を高めることができる。
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための例示にすぎない。上記の実施形態に係る構成は、本発明の趣旨を逸脱しなければ、適宜に変更・改良されうる。
上記の実施形態においては、電子キー12が筐体装置13の格納部131aに格納されている。しかしながら、少なくとも通信装置と可動部121を含む電子キー12の一部が格納部131aに格納されてもよい。
上記の実施形態においては、モバイル装置50と通信部133の間で行なわれる第二無線通信は、短距離無線通信である。この場合、車室21内に設置される筐体装置13の配置自由度を高めることができる。しかしながら、第二無線通信は、近接無線通信であってもよい。
上記の実施形態においては、モバイル装置50から送信される施解錠信号LKに基づいて筐体装置13に格納された電子キー12が遠隔操作され、施解錠装置31による車両20のドア22の施解錠が行なわれる。これにより、ドア22により開閉される車室21のセキュリティ性を高めることができる。また、盗難の対象に比較的されやすい移動体である車両20のセキュリティ性も高めることができる。
しかしながら、制御装置11と施解錠装置31が搭載される移動体は、車両20に限られない。その他の移動体の例としては、鉄道、航空機、船舶などが挙げられる。当該移動体は、運転者を必要としなくてもよい。
また、施解錠装置により施解錠される開閉体は、車両20のドア22に限られない。住宅や施設における扉や窓もまた開閉体の一例になりうる。この場合、開閉体により開閉される居室のセキュリティ性を高めることができる。
上記の実施形態においては、電池制御装置136は、筐体装置13の構成要素として説明されている。しかしながら、電池制御装置136は、筐体装置13から独立して使用されうる。
例えば、図21に例示されるように、電池制御装置136が電池122に装着された状態の電子キー12が、トレイ装置60に載置されうる。トレイ装置60は電波源61を備えている。電波源61は、電波を送信するアンテナを備えうる。電波源61に代えて、永久磁石が用いられてもよい。
電池制御装置136は、図5または図13に例示された構成を備えうる。この場合、電波源61から発生する電波Wまたは永久磁石から発生する磁気Mが電池制御装置136に印加されている間、電池122から電子キー12への電力供給が断たれる。
例えば、トレイ装置60は、開閉体により開閉される居室内に設置されうる。ユーザ40は、居室内に持ち込んだ電子キー12をトレイ装置60に載置することにより、予期せず居室内に到来した第一信号S1に対して第二信号S2が送信される事態の発生を抑制できる。これにより、電子キー12を含む遠隔制御システム10のセキュリティ性を高めることができる。
モバイル装置50からの遠隔操作を通じて電子キー12から送信される第二信号S2により動作制御がなされる被制御装置は、車両20に搭載された施解錠装置31に限られない。前述した車両20の始動装置32や盗難防止装置、車両20または上記の住宅や施設における警備装置、照明装置、空調機器、映像音響機器などの動作が適宜に制御されうる。これらの各被制御装置を動作させるためにモバイル装置50から送信される信号は、トリガ信号の一例になりうる。
筐体装置13の制御部134は、施解錠装置31などの被制御装置の制御を許容するためにモバイル装置15の認証を行なうように構成されうる。この場合、制御部134は、認証が成立するまでの間、電池制御装置136に電池122から電子キー12への電力供給を絶たせるように構成される。このような構成によれば、認証が成立していない状況で被制御装置が予期せず制御される事態の発生を抑制できる。
上記の実施形態においては、電池制御装置136に電池122から電子キー12への電力供給を絶たせるために、誘電起電力または磁力が利用されている。その他の非接触により生じる力の例として、重力や超音波振動などが用いられてもよい。
電池制御装置136は、電池122とともに電子キー12に搭載されることを要しない。例えば、車両20の駆動源と当該駆動源を始動させる制御信号CSを出力する始動装置32の関係は、被制御装置と通信装置の関係となりうる。この場合、電子キー12の認証が成立して駆動源の始動が許容される状態になるまでの間、車両20に搭載された電源から始動装置32への電力供給を絶つように構成された給電制御装置が設けられうる。このような構成によれば、認証が成立していない状況で駆動源が予期せず始動される事態の発生を抑制できる。
10:遠隔制御システム、11:制御装置、12:電子キー、121:可動部、122:電池、13:筐体装置、131:筐体、131a:格納部、132:アクチュエータ、133:通信部、134:制御部、135:検出部、136:電池制御装置、136a:コイル、136c:スイッチング素子、136d:磁気センサ、137:電波源、138:永久磁石、20:車両、21:車室、22:ドア、31:施解錠装置、32:始動装置、40:ユーザ、50:モバイル装置、61:電波源、LK:施解錠信号、M:磁気、S1:第一信号、S2:第二信号、W:電波

Claims (15)

  1. 開閉体により開閉される居室内に設置される筐体装置であって、
    第一周波数帯を用いる第一信号の受信と当該第一信号への応答としての第二周波数帯を用いる第二信号の送信を含む第一無線通信に基づいて被制御装置の制御を制御装置に行なわせる通信装置が格納される格納部を有している筐体と、
    前記格納部に格納された前記通信装置の可動部を操作可能であるアクチュエータと、
    ユーザによる携帯が可能であるモバイル装置から第二無線通信に基づいてトリガ信号を受信可能である通信部と、
    前記通信部が前記トリガ信号を受信すると、前記通信装置に前記第二信号を送信させるための前記可動部の操作を前記アクチュエータに行なわせる制御部と、
    前記第一信号の強度を検出する検出部と、
    電源から前記通信装置への電力供給を可能にする状態と不能にする状態とを切り替え可能な給電制御装置と、
    を備えており、
    前記通信部により前記トリガ信号が受信されていない状態で前記検出部により検出された前記第一信号の強度が閾値以上である場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    筐体装置。
  2. 電波源を備えており、
    前記給電制御装置は、
    コイルと、
    前記コイルに生じた誘導起電力に基づいて前記電源からの電力供給を不能にするスイッチング素子と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記電波源からの電波を前記コイルに供給することにより、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    請求項1に記載の筐体装置。
  3. 永久磁石を備えており、
    前記給電制御装置は、
    前記永久磁石から発生する磁気を検出する磁気センサと、
    前記磁気の強さが閾値を上回ると前記電源からの電力供給を不能にするスイッチング素子と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記磁気センサにより検出される磁気を強めることにより、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    請求項1に記載の筐体装置。
  4. 永久磁石を備えており、
    前記給電制御装置は、
    前記永久磁石から発生する磁気を検出する磁気センサと、
    前記磁気の強さが閾値を下回るか、または当該磁気の極性が変化すると前記電源からの電力供給を不能にするスイッチング素子と、
    を備えており、
    前記制御部は、前記磁気センサにより検出される磁気を弱めるか磁極を変化させることにより、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    請求項1に記載の筐体装置。
  5. 前記検出部により検出された前記第一信号の強度が閾値以上になるタイミングが周期的な場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を可能にさせる、
    請求項1から4のいずれか一項に記載の筐体装置。
  6. 前記検出部は、前記第二信号の強度を検出可能であり、
    前記通信部により前記トリガ信号が受信されていない状態で前記検出部により検出された前記第二信号の強度が閾値以上である場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    請求項1から5のいずれか一項に記載の筐体装置。
  7. 前記電源は、電池であり、
    前記給電制御装置は、前記電池の正極と負極を電気的に絶縁することにより前記電力供給を不能にする、
    請求項1から6のいずれか一項に記載の筐体装置。
  8. 開閉体により開閉される居室内に設置される筐体装置と、
    被制御装置の制御を行なう制御装置と、
    第一周波数帯を用いる第一信号の受信と当該第一信号への応答としての第二周波数帯を用いる第二信号の送信を含む第一無線通信に基づいて前記被制御装置の制御を前記制御装置に行なわせる通信装置と、
    を備えており、
    前記筐体装置は、
    前記通信装置が格納される格納部を有している筐体と、
    前記格納部に格納された前記通信装置の可動部を操作可能であるアクチュエータと、
    ユーザによる携帯が可能であるモバイル装置から第二無線通信に基づいてトリガ信号を受信可能である通信部と、
    前記通信部が前記トリガ信号を受信すると、前記通信装置に前記第二信号を送信させるための前記可動部の操作を前記アクチュエータに行なわせる制御部と、
    前記第一信号の強度を検出する検出部と、
    電源から前記通信装置への電力供給を可能にする状態と不能にする状態とを切り替え可能な給電制御装置と、
    を備えており、
    前記通信部により前記トリガ信号が受信されていない状態で前記検出部により検出された前記第一信号の強度が閾値以上である場合、前記制御部は、前記給電制御装置に前記電源からの電力供給を不能にさせる、
    遠隔制御システム。
  9. 前記被制御装置は、前記開閉体を施解錠する施解錠装置を含んでいる、
    請求項8に記載の遠隔制御システム。
  10. 前記制御装置と前記被制御装置は、移動体に搭載されている、
    請求項8または9に記載の遠隔制御システム。
  11. 前記通信装置は、ユーザにより携帯可能な装置である、
    請求項8から10のいずれか一項に記載の遠隔制御システム。
  12. 被制御装置の制御に必要な情報を出力する通信装置への電源からの電力供給を制御する給電制御装置であって、
    前記電源と前記通信装置が電気的に接続された導電状態と電気的に絶縁された絶縁状態をとりうる導電路と、
    非接触で生じる力に基づいて前記導電路を前記導電状態から前記絶縁状態にするスイッチング素子と、
    を備えている、
    給電制御装置。
  13. 前記非接触で生じる力は、誘導起電力または磁力である、
    請求項12に記載の給電制御装置。
  14. 前記電源は電池であり、
    前記絶縁状態において、前記電池の正極と負極が絶縁される、
    請求項12または13に記載の給電制御装置。
  15. 前記通信装置としてのユーザにより携帯可能な装置に搭載される、
    請求項12から14のいずれか一項に記載の給電制御装置。
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