JP2022114426A - 情報処理装置及び情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】電池の電力を用いて飛行する飛行装置が、充電設備において電池を充電する過程において安定して無線通信をできるようにする。
【解決手段】情報処理装置1は、電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得する飛行情報取得部121と、飛行経路を基準とした所定範囲内における、飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する電波情報取得部122と、電池を充電可能な候補充電設備を含む領域と、飛行経路と候補充電設備との間の領域と、の少なくとも一方における強度に基づいて、候補充電設備を、飛行装置が電池を充電するために利用する充電設備として決定する決定部123と、を有する。
【選択図】図2
【解決手段】情報処理装置1は、電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得する飛行情報取得部121と、飛行経路を基準とした所定範囲内における、飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する電波情報取得部122と、電池を充電可能な候補充電設備を含む領域と、飛行経路と候補充電設備との間の領域と、の少なくとも一方における強度に基づいて、候補充電設備を、飛行装置が電池を充電するために利用する充電設備として決定する決定部123と、を有する。
【選択図】図2
Description
本発明は、飛行装置が備える電池を充電する充電設備の配置を決定するための情報処理装置及び情報処理方法に関する。
特許文献1には、ドローン等の飛行装置を飛行させるエリア及び飛行の目的の入力を受け付け、受け付けたエリア及び目的に応じて飛行経路を作成し、作成した飛行経路に従って飛行装置の飛行を制御するシステムが開示されている。
ドローン等の飛行装置は、充電可能な電池を備えており、電池の電力を用いて飛行経路に沿って飛行するとともに、無線通信によって様々なデータを外部と送受信しながら所定の作業をする。飛行装置は、電池の残量が不足しないように、飛行経路に沿って飛行している途中でドローンポート等の充電設備に飛行することによって、電池の充電を行うことができる。
しかしながら、従来、飛行経路における無線通信の電波の状況が考慮されている場合であっても、充電設備周辺における電波の状況は考慮されていないため、飛行装置が充電設備に飛行する際に無線通信を行うことができなくなり、飛行中の作業に悪影響が発生するおそれがあった。
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、電池の電力を用いて飛行する飛行装置が、充電設備で電池を充電する過程において安定して無線通信をできるようにすることを目的とする。
本発明の第1の態様の情報処理装置は、電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得する飛行情報取得部と、所定範囲内における、前記飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する電波情報取得部と、前記飛行経路を飛行する前記飛行装置の前記電池を充電可能な充電設備を設置可能な候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記候補領域の中から前記充電設備を新たに設置するための設置位置を決定する決定部と、を有する。
前記決定部は、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の両方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記設置位置を決定してもよい。
前記決定部は、前記飛行経路周辺の前記強度が所定の基準値以上である前記候補領域を、前記設置位置として決定してもよい。
前記決定部は、前記飛行装置が前記飛行経路から前記候補領域に飛行するまでの経路における前記強度に基づいて、前記設置位置を決定してもよい。
前記決定部は、前記飛行装置が前記飛行経路から前記候補領域に飛行するまでの、直線状の経路又はシミュレーションにより求めた経路における前記強度に基づいて、前記設置位置を決定してもよい。
前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行経路から前記候補領域までの距離と、前記飛行装置の特性と、の少なくとも一方に基づいて、前記設置位置を決定してもよい。
前記特性は、前記飛行装置の飛行速度、重量又は電池容量のうち少なくとも1つを含んでもよい。
前記決定部は、前記強度に加えて、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における環境に基づいて、前記設置位置を決定してもよい。
前記環境は、障害物の数又は大きさと、電波の干渉の程度と、土地の属性と、土地の権利者と、のうち少なくとも1つを含んでもよい。
前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行装置が前記候補領域まで飛行する間に所定位置から前記飛行装置が目視可能であることを条件として、前記設置位置を決定してもよい。
前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行装置が前記候補領域に飛行するまでの経路の長さが第1の値である第1の前記候補領域を、前記長さが前記第1の値より大きい第2の値である第2の前記候補領域よりも優先して、前記設置位置として決定してもよい。
前記飛行情報取得部は、前記飛行装置が前記飛行経路を飛行した際に掛かった実績時間と、前記飛行装置が前記飛行経路を飛行した際に測定した電波の実績強度と、の少なくとも一方を含む実績情報を取得し、前記決定部は、前記実績情報に基づいて、既に決定された前記設置位置とは異なる前記候補領域を前記設置位置として決定してもよい。
前記情報処理装置は、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方に対する評価結果を、前記飛行装置に関連付けられた情報端末に通知する通知部をさらに有してもよい。
前記通知部は、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度が前記候補領域を前記設置位置として決定するための条件を満たすか否かの判定結果を、前記評価結果として前記情報端末に通知してもよい。
前記決定部は、前記設置位置を決定できない場合に、前記飛行経路とは異なる代替飛行経路を決定してもよい。
前記決定部は、前記設置位置を決定できない場合に、前記飛行経路とは異なる代替飛行経路を決定してもよい。
本発明の第2の態様の情報処理方法は、プロセッサが実行する、電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得するステップと、所定範囲内における、前記飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得するステップと、前記飛行経路を飛行する前記飛行装置の前記電池を充電可能な充電設備を設置可能な候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記候補領域の中から前記充電設備を新たに設置するための設置位置を決定するステップと、を有する。
本発明によれば、電池の電力を用いて飛行する飛行装置が、充電設備において電池を充電する過程において安定して無線通信をできるという効果を奏する。
[情報処理システムの概要]
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの模式図である。情報処理システムは、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、飛行装置3と、充電設備4と、を含む。情報処理システムは、その他の端末、装置等を含んでもよい。
図1は、本実施形態に係る情報処理システムの模式図である。情報処理システムは、情報処理装置1と、ユーザ端末2と、飛行装置3と、充電設備4と、を含む。情報処理システムは、その他の端末、装置等を含んでもよい。
情報処理装置1は、飛行経路周辺の電波の強度に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定するコンピュータである。情報処理装置1は、単一の装置、又は複数の装置である。また、情報処理装置1は、コンピュータ資源の集合であるクラウド上で動作する一又は複数の仮想的なサーバであってもよい。
ユーザ端末2は、ユーザが使用するコンピュータである。ユーザ端末2は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等の情報端末である。ユーザは、例えば、飛行装置3を操縦し、管理し、又は所有する人である。ユーザ端末2は、飛行装置3に関連付けられている。ユーザ端末2は、情報を表示するための液晶ディスプレイ等の表示部と、ユーザによる操作を受け付けるためのタッチパネル等の操作部と、を有する。ユーザ端末2は、通信によって情報処理装置1との間で情報を送受信する。
飛行装置3は、ユーザによって指定された飛行経路を飛行し、所定の作業を行うドローン等の無人飛行装置である。また、飛行装置3は、航空機や飛行可能車両等の有人飛行装置であってもよい。飛行装置3は、充電可能な電池を備えており、電池の電力を用いて動作する。飛行装置3が行う作業は、例えば、飛行経路における物の輸送、飛行経路周辺の撮像、飛行経路における物(農薬等)の放出、飛行経路における情報(音声、光等)の出力等である。飛行装置3は、通信キャリア(通信事業者ともいう)が提供する通信サービスを用いて通信をする。
充電設備4は、飛行装置3が備える電池を充電するための設備である。充電設備4は、例えば、飛行装置3であるドローンが離着陸可能なドローンポートである。充電設備4は、例えば、充電設備4上に着陸した飛行装置3に接続され、飛行装置3に対して電力を供給することにより、飛行装置3の電池を充電する。
本実施形態に係る情報処理装置1が実行する処理の概要を以下に説明する。情報処理装置1は、ユーザ端末2から、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路を含む飛行予定情報を受信する(図1の(1))。情報処理装置1は、飛行予定情報に含まれている飛行経路を基準とした所定範囲内における、飛行装置3が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する(図1の(2))。
情報処理装置1は、充電設備4又は充電設備4を設置可能な候補領域に関する領域における電波の強度に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する(図1の(3))。情報処理装置1は、決定した充電設備4又は設置位置を示す情報や、充電設備4に関する領域における電波の強度が条件を満たすか否かの判定結果を、ユーザ端末2に通知する(図1の(4))。
このように、情報処理装置1は、充電設備4又は充電設備4を設置可能な候補領域に関する領域における電波の強度に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。したがって、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に安定して無線通信を行うことを可能にし、通信状況の悪化によって飛行装置3の飛行中の作業に悪影響が発生することを抑制することができる。
[情報処理装置1の構成]
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1のブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
図2は、本実施形態に係る情報処理装置1のブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってもよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてもよく、あるいは複数の装置内に分かれて実装されてもよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてもよい。
情報処理装置1は、記憶部11と、制御部12とを有する。記憶部11は、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブ等を含む記憶媒体である。記憶部11は、制御部12が実行するプログラムを予め記憶している。また、記憶部11は、飛行予定情報に含まれている飛行経路を基準とした所定範囲内における、電波の強度を含む電波情報を予め記憶している。
また、記憶部11は、一又は複数の充電設備4の位置を含む充電設備情報を予め記憶している。また、記憶部11は、充電設備4を設置可能な領域を示す候補領域情報を予め記憶している。候補領域情報は、例えば、充電設備4を設置可能な場所(空き地等)の座標の範囲又は住所を含む。
制御部12は、飛行情報取得部121と、電波情報取得部122と、決定部123と、通知部124と、を有する。制御部12は、例えばCPU(Central Processing Unit)等のプロセッサであり、記憶部11に記憶されたプログラムを実行することにより、飛行情報取得部121、電波情報取得部122、決定部123及び通知部124として機能する。制御部12の各部は、情報処理装置1を構成する複数の装置に分かれて実装されてもよい。
情報処理装置1が本実施形態に係る処理を実行するための構成を以下に説明する。飛行情報取得部121は、ユーザ端末2から、飛行装置3が飛行する予定の飛行経路を含む飛行予定情報を受信する。
図3は、ユーザ端末2において飛行予定情報の入力を受け付けるための飛行予定画面の模式図である。ユーザ端末2は、例えば、飛行予定画面に表示された地図上で指定された面状の範囲(フライトエリア)を、飛行範囲Rとして受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行予定画面に表示された地図上の飛行範囲Rの中で指定された線状の経路を、飛行経路Fとして受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行範囲Rの指定を受け付けず、飛行経路Fの指定を受け付けてもよい。
また、ユーザ端末2は、飛行装置3を飛行させる飛行予定期間の指定を受け付けてもよい。飛行予定期間は、例えば、開始日時及び終了日時によって指定される期間である。また、ユーザ端末2は、飛行装置3が飛行経路において行う作業内容の指定を受け付けてもよい。作業内容は、例えば、撮影、監視、配送等、飛行装置3が行う作業の種類である。作業内容は、飛行経路の全体に対して指定されてもよく、飛行経路内の各地点に対して指定されてもよい。ユーザ端末2は、その他の情報の入力を受け付けてもよい。
情報処理装置1において、飛行情報取得部121は、飛行予定画面において入力された各情報に基づいて、飛行経路を含む飛行予定情報を、ユーザ端末2から取得する。飛行情報取得部121は、ユーザ端末2から受信した飛行予定情報を、記憶部11に記憶させる。
電波情報取得部122は、記憶部11に予め記憶された、飛行経路を基準とした所定範囲内(例えば、飛行経路から1km以内)における、飛行装置3が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する。飛行装置3が通信に用いる電波は、例えば、3G(3rd Generation)、LTE(Long Term Evolution)、5G(5th Generation)等の通信規格で用いられる所定の周波数帯の電波である。電波の強度は、例えば、信号強度又は信号対雑音比(SNR)によって表される。
電波情報は、例えば、飛行経路を基準とした所定範囲内の各地点において実測された又はシミュレーションされた電波の強度を示すマップを含む。電波情報は、座標又は住所ごとの電波の強度のリスト等、その他の方法で電波の強度を示してもよい。
決定部123は、電波情報に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。以下、決定部123が充電設備4を決定する処理と、決定部123が設置位置を決定する処理とを、順に説明する。
まず、決定部123が充電設備4を決定する処理を説明する。決定部123は、記憶部11に予め記憶された充電設備情報に基づいて、飛行経路を基準とした所定範囲内(例えば、飛行経路から1km以内)に既に設置された充電設備4を、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4の候補とする候補充電設備4aとして抽出する。
決定部123は、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度に基づいて、候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。以下、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方を、候補充電設備4aに関する領域という。
決定部123は、例えば、電波情報取得部122が取得した電波情報から、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方における強度を特定する。決定部123は、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の両方における強度を用いて充電設備4を決定してもよく、どちらか一方における強度を用いて充電設備4を決定してもよい。
そして決定部123は、特定した強度が所定の基準値以上である場合に、候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定し、特定した強度が所定の基準値未満である場合に、候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定しない。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮して飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に安定して無線通信を行うことを可能にすることができる。
図4は、決定部123が充電設備4を決定する方法を説明するための模式図である。図4には、候補充電設備4aを含む領域R1と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域R2と、が表されている。領域R2は、例えば、飛行経路から候補充電設備4aまでの直線状(すなわち、最短距離)の経路を含む領域である。決定部123は、電波情報取得部122が取得した電波情報から、領域R1及び領域R2の少なくとも一方における強度を特定する。そして決定部123は、ある候補充電設備4aに関する領域R1及び領域R2の少なくとも一方における強度が所定の基準値以上である場合に、当該候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。
また、決定部123は、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域において飛行装置3が飛行経路から候補充電設備4aに飛行するまでの経路(図4の経路P1)における強度に基づいて、充電設備4を決定してもよい。この場合に、決定部123は、飛行経路と候補充電設備4aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補充電設備4aまでの経路を特定する。決定部123は、電波情報取得部122が取得した電波情報から、特定した経路における強度を特定する。
そして決定部123は、ある候補充電設備4aまでの経路における強度が所定の基準値以上である場合に、当該候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。これにより、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に到達するための経路において無線通信を行うことができなくなる事態を抑制することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、飛行経路から候補充電設備4aまでの距離(図4の距離L1)と、飛行装置3の特性との少なくとも一方に基づいて、充電設備4を決定してもよい。この場合に、決定部123は、記憶部11に予め記憶された飛行装置3の機体情報に基づいて、飛行装置3の特性を特定する。飛行装置3の特性は、飛行速度、重量、電池容量等、飛行装置3の飛行に関する機体の性質である。決定部123は、飛行装置3の特性に基づいて、上限距離を算出する。上限距離は、例えば、飛行速度、重量、電池容量等に基づいて算出された、飛行装置3が到達可能な距離である。
そして決定部123は、ある候補充電設備4aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ飛行経路から当該候補充電設備までの距離が上限距離以下である場合に、当該候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮した上で、飛行装置3が到達可能な範囲内にある充電設備4を決定することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方における環境に基づいて、充電設備4を決定してもよい。この場合に、決定部123は、記憶部11に予め記憶された環境情報に基づいて、候補充電設備4aに関する領域における環境を特定する。環境の条件は、例えば、ビル等の障害物の数又は大きさが所定の条件を満たすこと、電波の干渉の程度を示す指数が所定の条件を満たすこと、土地に対して飛行できないことを示す属性が設定されていること、土地の権利者が所定の条件を満たすこと(国有地であること等)を満たすこと等である。
そして決定部123は、ある候補充電設備4aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ当該候補充電設備4aに関する領域における環境が所定条件を満たす場合に、当該候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮した上で、周囲の環境が所定の条件を満たす充電設備4を決定することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、飛行装置3が候補充電設備4aまで飛行する間に所定位置から飛行装置3が目視可能であることを条件として、充電設備4を決定してもよい。この場合に、決定部123は、飛行経路と候補充電設備4aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補充電設備4aまでの経路を特定する。決定部123は、所定位置(例えば、ユーザが飛行装置3を操縦する拠点)から、特定した経路が目視可能か否かを、シミュレーションにより判定する。
そして決定部123は、ある候補充電設備4aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ飛行装置3が当該候補充電設備4aまで飛行する間に所定位置から飛行装置3が目視可能であると判定した場合に、当該候補充電設備4aを、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。これにより、情報処理装置1は、規則等によって操縦者から飛行装置3が常に目視可能であることが求められている場合等に、充電設備4に飛行している間の飛行装置3が目視可能となるように充電設備4を決定することができる。
また、決定部123は、所定範囲内(例えば、半径1kmの円内)に複数の候補充電設備4aがある場合に、飛行装置3が候補充電設備4aに飛行するまでの経路に基づいて、いずれかの候補充電設備4aを選択してもよい。この場合に、決定部123は、複数の候補充電設備4aそれぞれに対して、飛行経路と候補充電設備4aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補充電設備4aまでの経路を特定する。
そして決定部123は、複数の候補充電設備4aのうち、特定した経路の長さが第1の値である第1の候補充電設備4aを、特定した経路の長さが第1の値より大きい第2の値である第2の候補充電設備4aよりも優先して、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4として決定する。これにより、情報処理装置1は、複数の候補充電設備4aが近接して設けられている場合に、飛行装置3がより短い経路で到達できる充電設備4を優先的に決定することができる。
次に、決定部123が設置位置を決定する処理を説明する。決定部123は、記憶部11に予め記憶された候補領域情報に基づいて、飛行経路を基準とした所定範囲内(例えば、飛行経路から1km以内)にある充電設備4を設置可能な場所(空き地等)を、候補領域Aとして抽出する。候補領域Aは、例えば、充電設備4を設置可能な座標の範囲又は住所によって指定される。
決定部123は、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度に基づいて、候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。以下、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方を、候補領域Aに関する領域という。
決定部123は、例えば、電波情報取得部122が取得した電波情報から、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方における強度を特定する。決定部123は、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の両方における強度を用いて設置位置を決定してもよく、どちらか一方における強度を用いて設置位置を決定してもよい。
そして決定部123は、特定した強度が所定の基準値以上である場合に、候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定し、特定した強度が所定の基準値未満である場合に、候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定しない。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮して充電設備4の設置位置を決定し、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に安定して無線通信を行うことを可能にすることができる。
図5は、決定部123が充電設備4の設置位置を決定する方法を説明するための模式図である。図5には、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域R3と、が表されている。領域R3は、例えば、飛行経路から候補領域Aまでの直線状(すなわち、最短距離)の経路を含む領域である。決定部123は、電波情報取得部122が取得した電波情報から、候補領域A及び領域R3の少なくとも一方における強度を特定する。そして決定部123は、候補領域A及び領域R3の少なくとも一方における強度が所定の基準値以上である場合に、当該候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。設置位置は、候補領域A自体であってもよく、候補領域Aの中から選択された位置(例えば、中心地点)であってもよい。
また、決定部123は、飛行経路と候補領域Aとの間の領域において飛行装置3が飛行経路から候補領域Aに飛行するまでの経路(図5の経路P2)における強度に基づいて、充電設備4の設置位置を決定してもよい。この場合に、決定部123は、飛行経路と候補領域Aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補領域Aまでの経路を特定する。決定部123は、電波情報取得部122が取得した電波情報から、特定した経路における強度を特定する。
そして決定部123は、ある候補領域Aまでの経路における強度が所定の基準値以上である場合に、当該候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。これにより、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に到達するための経路において無線通信を行うことができなくなる事態を抑制することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、飛行経路から候補領域Aまでの距離(図5の距離L2)と、飛行装置3の特性との少なくとも一方に基づいて、充電設備4の設置位置を決定してもよい。この場合に、決定部123は、記憶部11に予め記憶された飛行装置3の機体情報に基づいて、飛行装置3の特性を特定する。飛行装置3の特性は、飛行速度、重量、電池容量等、飛行装置3の飛行に関する機体の性質である。決定部123は、飛行装置3の特性に基づいて、上限距離を算出する。上限距離は、例えば、飛行速度、重量、電池容量等に基づいて算出された、飛行装置3が到達可能な距離である。
そして決定部123は、ある候補領域Aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ飛行経路から当該候補領域Aまでの距離が上限距離以下である場合に、当該候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮した上で、飛行装置3が到達可能な範囲内にある充電設備4の設置位置を決定することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方における環境に基づいて、充電設備4の設置位置を決定してもよい。この場合に、決定部123は、記憶部11に予め記憶された環境情報に基づいて、候補領域Aに関する領域における環境を特定する。環境の条件は、例えば、ビル等の障害物の数又は大きさが所定の条件を満たすがないこと、電波の干渉の程度を示す指数が所定の条件を満たすが少ないこと、飛行禁止の土地に対して飛行できないことを示す属性が設定されているでないこと、土地の権利者が所定の条件を満たす特定の主体であること (国有地であること等)を満たすこと等である。
そして決定部123は、ある候補領域Aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ当該候補領域Aに関する領域における環境が所定条件を満たす場合に、当該候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。これにより、情報処理装置1は、電波の強度を考慮した上で、周囲の環境が所定の条件を満たす充電設備4の設置位置を決定することができる。
また、決定部123は、電波の強度に加えて、飛行装置3が候補領域Aまで飛行する間に所定位置から飛行装置3が目視可能であることを条件として、充電設備4の設置位置を決定してもよい。この場合に、決定部123は、飛行経路と候補領域Aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補領域Aまでの経路を特定する。決定部123は、所定位置(例えば、ユーザが飛行装置3を操縦する拠点)から、特定した経路が目視可能か否かを、シミュレーションにより判定する。
そして決定部123は、ある候補領域Aに関する領域における電波の強度が所定の電波条件を満たし、かつ飛行装置3が当該候補領域Aまで飛行する間に所定位置から飛行装置3が目視可能であると判定した場合に、当該候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。これにより、情報処理装置1は、規則等によって操縦者から飛行装置3が常に目視可能であることが求められている場合等に、充電設備4に飛行している間の飛行装置3が目視可能となるように充電設備4の設置位置を決定することができる。
また、決定部123は、所定範囲内(例えば、半径1kmの円内)に複数の候補領域Aがある場合に、飛行装置3が候補領域Aに飛行するまでの経路に基づいて、いずれかの候補領域Aを選択してもよい。この場合に、決定部123は、複数の候補領域Aそれぞれに対して、飛行経路と候補領域Aとの間の直線状の経路、又はシミュレーションにより求めた飛行経路から候補領域Aまでの経路を特定する。
そして決定部123は、複数の候補領域Aのうち、特定した経路の長さが第1の値である第1の候補領域Aを、特定した経路の長さが第1の値より大きい第2の値である第2の候補領域Aよりも優先して、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4の設置位置として決定する。これにより、情報処理装置1は、複数の候補領域Aが近接して存在している場合に、飛行装置3がより短い経路で到達できる充電設備4の設置位置を優先的に決定することができる。
また、決定部123は、決定部123が充電設備4を決定する処理と、決定部123が設置位置を決定する処理と、を組み合わせて実行してもよい。この場合に、決定部123は、例えば、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度に基づいて充電設備4を決定できない場合に、充電設備4を設置可能な候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度に基づいて、候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。これにより、情報処理装置1は、既存の充電設備4に関する領域における電波の強度が十分でない場合に、充電設備4を新たに設置する設置位置を提案できる。
通知部124は、決定部123が決定した充電設備4又は設置位置を示す情報を、飛行経路に関連付けてユーザ端末2に通知する。ユーザ端末2は、情報処理装置1から通知された充電設備4又は設置位置を示す情報を、飛行経路に関連付けて表示部上に表示する。
図6(a)は、充電設備4又は設置位置を示す情報を表示しているユーザ端末2の正面図である。ユーザ端末2は、飛行経路Fを含む地図上に、決定部123が決定した充電設備4を示す記号M1と、決定部123が決定した設置位置を示す記号M2と、を表示している。これにより、ユーザは、電波の強度が十分な充電設備4又は設置位置を知ることができ、飛行装置3が飛行する際に利用する充電設備4を選択したり、設置位置に新たに充電設備4を設置したりできる。
また、通知部124は、充電設備4又は設置位置を示す情報に代えて又は加えて、飛行経路に対する判定結果(評価結果)を、飛行経路に関連付けてユーザ端末2に通知してもよい。充電設備4を決定する処理において、判定結果は、例えば、候補充電設備4aを含む領域と、飛行経路と候補充電設備4aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度が候補充電設備4aを充電設備4として決定するための条件を満たすか否かを示す情報である。
設置位置を決定する処理において、判定結果は、例えば、候補領域Aと、飛行経路と候補領域Aとの間の領域と、の少なくとも一方における電波の強度が候補領域Aの中から充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定するための条件を満たすか否かを示す情報である。ユーザ端末2は、情報処理装置1から通知された判定結果を、飛行経路に関連付けて表示部上に表示する。
図6(b)は、判定結果を表示しているユーザ端末2の正面図である。ユーザ端末2は、飛行経路Fを含む地図と、飛行経路Fに対する判定結果を示すメッセージM4と、を表示している。これにより、ユーザは、指定された飛行経路の周辺に電波の強度が十分な充電設備4又は設置位置があるかどうかを容易に知ることができ、電波の強度が十分な充電設備4又は設置位置がないのであれば飛行経路の変更を検討できる。
また、通知部124は、決定部123が充電設備4又は設置位置を決定できない場合、すなわち、充電設備4に関する領域又は候補領域Aに関する領域における電波の強度が上述の電波条件を満たさない場合に、指定された飛行経路とは異なる代替飛行経路をユーザ端末2に通知してもよい。この場合に、決定部123は、既知の経路決定処理を実行することによって、指定された飛行経路と始点及び終点が共通であって、途中の経路が異なる代替飛行経路を決定する。
決定部123は、決定した代替飛行経路に対して決定部123が充電設備4を決定する処理と、決定部123が設置位置を決定する処理との少なくとも一方を実行することによって、代替飛行経路に対して充電設備4又は設置位置を決定する。決定部123は、代替飛行経路に対して充電設備4又は設置位置を決定できない場合に、さらに代替飛行経路を変更して処理を繰り返してもよい。
決定部123が代替飛行経路に対して充電設備4又は設置位置を決定できた場合に、決定した充電設備又は設置位置を示す情報を、代替飛行経路と関連付けてユーザ端末2に通知する。これにより、ユーザは、指定された飛行経路の周辺に電波の強度が十分な充電設備4又は設置位置がない場合であっても、情報処理装置1によって決定された代替飛行経路を知ることができ、飛行装置3を代替飛行経路に沿って飛行させることができる。
通知部124が充電設備4又は設置位置を示す情報をユーザ端末2に通知した後、飛行装置3が指定された飛行経路に沿って飛行した場合に、決定部123は、飛行装置3が実際に飛行した際の実績情報に基づいて、充電設備4又は設置位置を変更してもよい。この場合に、飛行情報取得部121は、飛行装置3が飛行経路を飛行した際に掛かった実績時間と、飛行装置3が飛行経路を飛行した際に測定した電波の実績強度と、の少なくとも一方を含む実績情報を、飛行装置3から取得する。
決定部123は、実績情報に基づいて、既に決定された充電設備4とは異なる候補充電設備4aを充電設備4として改めて決定し、又は既に決定された設置位置が属する候補領域Aとは異なる候補領域Aの中から設置位置を改めて決定する。決定部123は、例えば、実績情報が示す実績時間が所定の基準時間より長い場合に、充電設備4又は設置位置を変更する。また、決定部123は、例えば、実績情報が示す実績強度が所定の基準値未満である場合に、充電設備4又は設置位置を変更する。
通知部124は、改めて決定された充電設備4又は設置位置を示す情報を、ユーザ端末2に通知する。これにより、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に短時間で飛行できたり、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に十分な強度の電波を受信できたりするように、より適した充電設備4又は設置位置を提案できる。
[情報処理方法のシーケンス]
図7は、情報処理システムが実行する情報処理方法のシーケンスを示す図である。ユーザ端末2は、飛行予定画面において、飛行予定情報の入力を受け付ける(S11)。具体的には、ユーザ端末2は、例えば、飛行予定画面に表示された地図上で指定された面状の範囲(フライトエリア)を、飛行範囲として受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行予定画面に表示された地図上の飛行範囲の中で指定された線状の経路を、飛行経路として受け付ける。
図7は、情報処理システムが実行する情報処理方法のシーケンスを示す図である。ユーザ端末2は、飛行予定画面において、飛行予定情報の入力を受け付ける(S11)。具体的には、ユーザ端末2は、例えば、飛行予定画面に表示された地図上で指定された面状の範囲(フライトエリア)を、飛行範囲として受け付ける。また、ユーザ端末2は、飛行予定画面に表示された地図上の飛行範囲の中で指定された線状の経路を、飛行経路として受け付ける。
情報処理装置1において、飛行情報取得部121は、飛行経路を含む飛行予定情報を、ユーザ端末2から取得する。飛行情報取得部121は、ユーザ端末2から受信した飛行予定情報を、記憶部11に記憶させる。
電波情報取得部122は、記憶部11に予め記憶された、飛行経路を基準とした所定範囲内における、飛行装置3が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する(S12)。決定部123は、電波情報に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する(S13)。
通知部124は、決定部123が決定した充電設備4又は設置位置を示す情報を、飛行経路に関連付けてユーザ端末2に通知する(S14)。また、通知部124は、充電設備4又は設置位置を示す情報に代えて又は加えて、飛行経路に対する判定結果(評価結果)を、飛行経路に関連付けてユーザ端末2に通知してもよい。
通知部124が充電設備4又は設置位置を示す情報をユーザ端末2に通知した後、飛行装置3が指定された飛行経路に沿って飛行した場合に、飛行装置3は、飛行装置3が飛行経路を飛行した際に掛かった実績時間と、飛行装置3が飛行経路を飛行した際に測定した電波の実績強度と、の少なくとも一方を含む実績情報を、情報処理装置1に送信する(S15)。飛行情報取得部121は、飛行装置3から、実績情報を取得する。
決定部123は、実績情報に基づいて、既に決定された充電設備4とは異なる候補充電設備4aを充電設備4として改めて決定し、又は既に決定された設置位置が属する候補領域Aとは異なる候補領域Aの中から設置位置を改めて決定することにより、充電設備4又は設置位置を変更する(S16)。通知部124は、改めて決定された充電設備4又は設置位置を示す情報を、ユーザ端末2に通知する(S17)。
[実施形態の効果]
飛行装置3が電池を充電するために充電設備4に飛行する際に通信状況が悪化すると、飛行装置3は監視や測定等の作業に関するデータを外部と送受信できず、飛行装置3の飛行中の作業が滞るおそれがある。それに対して、本実施形態に係る情報処理装置1は、充電設備4又は充電設備4を設置可能な領域に関する領域における電波の強度に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。したがって、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に安定して無線通信を行うことを可能にし、通信状況の悪化によって飛行装置3の飛行中の作業に悪影響が発生することを抑制することができる。
飛行装置3が電池を充電するために充電設備4に飛行する際に通信状況が悪化すると、飛行装置3は監視や測定等の作業に関するデータを外部と送受信できず、飛行装置3の飛行中の作業が滞るおそれがある。それに対して、本実施形態に係る情報処理装置1は、充電設備4又は充電設備4を設置可能な領域に関する領域における電波の強度に基づいて、飛行装置3が電池を充電するために利用する充電設備4を決定し、又は充電設備4を新たに設置するための設置位置を決定する。したがって、情報処理装置1は、飛行装置3が充電設備4に飛行する際に安定して無線通信を行うことを可能にし、通信状況の悪化によって飛行装置3の飛行中の作業に悪影響が発生することを抑制することができる。
なお、これにより、例えば無線ネットワークがカバーする都市部や山間部等でもドローンが飛行できる環境が整うことから、国連が主導する持続可能な開発目標(SDGs)の目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」及び目標10「人や国の不平等をなくそう」に貢献することが可能となる。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。例えば、装置の全部又は一部は、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。また、複数の実施の形態の任意の組み合わせによって生じる新たな実施の形態も、本発明の実施の形態に含まれる。組み合わせによって生じる新たな実施の形態の効果は、もとの実施の形態の効果を併せ持つ。
情報処理装置1、ユーザ端末2及び飛行装置3のプロセッサは、図7に示す情報処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、情報処理装置1、ユーザ端末2及び飛行装置3のプロセッサは、図7に示す情報処理方法を実行するためのプログラムを記憶部から読み出し、該プログラムを実行することによって、図7に示す情報処理方法を実行する。図7に示す情報処理方法に含まれるステップは一部省略されてもよく、ステップ間の順番が変更されてもよく、複数のステップが並行して行われてもよい。
1 情報処理装置
11 記憶部
12 制御部
121 飛行情報取得部
122 電波情報取得部
123 決定部
124 通知部
2 ユーザ端末
3 飛行装置
11 記憶部
12 制御部
121 飛行情報取得部
122 電波情報取得部
123 決定部
124 通知部
2 ユーザ端末
3 飛行装置
Claims (16)
- 電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得する飛行情報取得部と、
所定範囲内における、前記飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得する電波情報取得部と、
前記飛行経路を飛行する前記飛行装置の前記電池を充電可能な充電設備を設置可能な候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記候補領域の中から前記充電設備を新たに設置するための設置位置を決定する決定部と、
を有する、情報処理装置。 - 前記決定部は、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の両方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記設置位置を決定する、
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記飛行経路周辺の前記強度が所定の基準値以上である前記候補領域を、前記設置位置として決定する、
請求項1又は2に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記飛行装置が前記飛行経路から前記候補領域に飛行するまでの経路における前記強度に基づいて、前記設置位置を決定する、
請求項1から3のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記飛行装置が前記飛行経路から前記候補領域に飛行するまでの、直線状の経路又はシミュレーションにより求めた経路における前記強度に基づいて、前記設置位置を決定する、
請求項4に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行経路から前記候補領域までの距離と、前記飛行装置の特性と、の少なくとも一方に基づいて、前記設置位置を決定する、
請求項1から5のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記特性は、前記飛行装置の飛行速度、重量又は電池容量のうち少なくとも1つを含む、
請求項6に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記強度に加えて、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における環境に基づいて、前記設置位置を決定する、
請求項1から7のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記環境は、障害物の数又は大きさと、電波の干渉の程度と、土地の属性と、土地の権利者と、のうち少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行装置が前記候補領域まで飛行する間に所定位置から前記飛行装置が目視可能であることを条件として、前記設置位置を決定する、
請求項1から9のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記強度に加えて、前記飛行装置が前記候補領域に飛行するまでの経路の長さが第1の値である第1の前記候補領域を、前記長さが前記第1の値より大きい第2の値である第2の前記候補領域よりも優先して、前記設置位置として決定する、
請求項1から10のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記飛行情報取得部は、前記飛行装置が前記飛行経路を飛行した際に掛かった実績時間と、前記飛行装置が前記飛行経路を飛行した際に測定した電波の実績強度と、の少なくとも一方を含む実績情報を取得し、
前記決定部は、前記実績情報に基づいて、既に決定された前記設置位置とは異なる前記候補領域を前記設置位置として決定する、
請求項1から11のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方に対する評価結果を、前記飛行装置に関連付けられた情報端末に通知する通知部をさらに有する、
請求項1から12のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - 前記通知部は、前記候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度が前記候補領域を前記設置位置として決定するための条件を満たすか否かの判定結果を、前記評価結果として前記情報端末に通知する、
請求項13に記載の情報処理装置。 - 前記決定部は、前記設置位置を決定できない場合に、前記飛行経路とは異なる代替飛行経路を決定する、
請求項1から14のいずれか一項に記載の情報処理装置。 - プロセッサが実行する、
電池の電力で動作する飛行装置が飛行する予定の飛行経路を取得するステップと、
所定範囲内における、前記飛行装置が通信に用いる電波の強度を含む電波情報を取得するステップと、
前記飛行経路を飛行する前記飛行装置の前記電池を充電可能な充電設備を設置可能な候補領域と、前記飛行経路と前記候補領域との間の領域と、の少なくとも一方における前記強度及び前記飛行経路に基づいて、前記候補領域の中から前記充電設備を新たに設置するための設置位置を決定するステップと、
を有する、情報処理方法。
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