JP2022110753A - 光スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】導波路同士の交差を削減しつつクロスポートを通る数を増やすことで、挿入損失を低減させながらも信号光の漏れ出しを抑えることを課題とする。【解決手段】光スイッチは、N入力ポート群と、選択スイッチと、切り替えスイッチと、N出力ポート群(N=2x、xは整数)と、を含むスイッチであって、前記選択スイッチと、前記切り替えスイッチとは、光導波路が設けられた光スイッチであり、前記選択スイッチと、前記切り替えスイッチの各スイッチ素子は、マッハツェンダ干渉計で構成されており、前記切り替えスイッチの最内殻の2入力2出力スイッチ部に設けられた一つの光導波路と他の導波路との導波路交差が0以上2個以下であり、前記切り替えスイッチの一つの経路において、前記切り替えスイッチのスイッチ素子のクロス状態を通過する最低回数が2回確保されていることを特徴とする。【選択図】図5

Description

本発明は、光導波路により構成される光スイッチに関する。特に、光導波路を用いて実現される光スイッチにおいて、導波路同士の交差の少ない光スイッチに関する。
光導波路技術を用いたデバイスとして、スイッチや可変減衰器などの熱光学効果を用いたものがある。たとえば、光スイッチであれば、マッハツェンダ干渉計(Mach-Zehnder Interferometer;以下、MZIという)(非特許文献1)を縦列および並列して組み合わせて構成することで、多入力多出力スイッチが実現できることが報告されている(非特許文献2、3)。このスイッチでは、各MZIの位相シフタを駆動することにより光の出力先をスイッチングすることができる。非特許文献1に記載の構成などでは、クロス状態でのMZI通過をすべてのスイッチ状態で2度行うために、その光スイッチを構成するスイッチ要素としてMZIを2つつなげたダブルゲート構成を採用した光スイッチが報告されている。
また光スイッチは、近年重要性を増している。例えば、CDC(Colorless,Directionless,Contentionless)-ROADM(Reconfigurable Optical Add/Drop Multiplexing)機能を有する光ノードにおいてその重要性を増している。例えば、マルチキャストスイッチ(MultiCast Switch:MCS)はCDC-ROADMを実現する不可欠なデバイスである。MCSのようなデバイスは、熱光学効果を用いた位相シフタにより、スイッチ状態を変更する。
このような光導波路スイッチでは、その構成方法により同規模のスイッチであっても光学特性が異なる。特にシリコンなどを用いたコアとクラッドの屈折率差の高い導波路スイッチの場合には、導波路間交差に起因する伝搬損失と光信号の漏れ込み(クロストーク)が大きな問題となる。そのため、この導波路間交差の少ないスイッチトポロジが検討・提案されている(非特許文献4)。
T. Shibata et. al., "Silica-Based Waveguide-Type 16 x 16 Optical Switch Module Incorporating Driving Circuits," IEEE Photonics Technology Letters, Sept.2003, vol. 15, no. 9, pp. 1300-1302 Takashi Goh, et al., "Low Loss and High Extinction Ratio Strictly Nonblocking 16×16 Thermooptic Matrix Switch on 6-in Wafer Using Silica-Based Planar Lightwave Circuit Technology," J. Lightwave Technol., 2001, vol. 19, no. 3, pp. 371-379. T. Watanabe, et al., "Silica-based PLC Transponder Aggregateors for Colorless, Directionless, and Contentionless ROADM", OFC/NFOEC2012, OTh3D.1, March 8, 2012, Los Angeles 鴻池遼太郎、ほか、「低挿入損失・低経路依存性を有する多ポート平面光スイッチ」、信学会ソサイエティ大会、(2019), C-3-50. 馬場 俊彦、ほか、「Si細線導波路」、電子情報通信学会論文誌 C (2005) Vol. J88-C, No. 6 pp. 363-373. M. Okuno, et al., "Silica-based 8×8 optical matrix switch integrating new switching unit with large fabrication tolerance," J. Lightwave Technol., 1999, vol. 17, no. 5, pp. 771-781.
上述の非特許文献4に記載のスイッチトポロジでは交差数は削減可能であるが、スイッチ素子としてMZIを使用する場合、図3にて後述するように、すべてのMZIをスルー状態で通過して出力される入出力ポート間接続経路が存在してしまう。この場合、作製誤差や波長依存性により、その入出力ポート間接続を接続していない状態でも、信号光が漏れ出してしまい、本来その出力ポートに接続されている入力ポートからの信号光に悪影響を与えることで信号品質を劣化させてしまう(非特許文献6)。
よって、導波路同士の交差を削減しつつクロスポートを通る数を増やすことで、挿入損失を低減させながらも信号光が漏れ出しを抑えることを本発明の課題とする。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものである。その目的とするところは、この非特許文献4に記載のスイッチトポロジについて、一部のスイッチ要素のみを2段MZIスイッチとすることにより、すべてのスイッチ状態において入力から出力までに2度以上のクロス状態を通過する構成を有する光スイッチを提供することにある。
本発明の光スイッチの一態様は、N入力ポート群と、選択スイッチと、切り替えスイッチと、N出力ポート群(N=2x xは2以上の整数)と、を含むスイッチであって、前記選択スイッチと、前記切り替えスイッチとは、光導波路が設けられた光スイッチであり、前記選択スイッチと、前記切り替えスイッチの各スイッチ素子は、マッハツェンダ干渉計で構成されており、前記切り替えスイッチの最内殻の2入力2出力スイッチ部に設けられた一つの光導波路と他の導波路との導波路交差が0以上2個以下であり、前記切り替えスイッチの一つの経路において、前記切り替えスイッチのスイッチ素子のクロス状態を通過する最低回数が2回確保されていることを特徴とする。
本発明は、導波路同士の交差を削減しつつクロスポートを通る数を増やすことで、挿入損失を低減させながらも信号光が漏れ出しを抑えることができる。
(a)MZIの概略図、(a)MZIの構成を示す図である。 MZIの動作原理における(a)スルー状態(b)クロス状態を示す図である。 従来のトポロジーによる4入力4出力の光スイッチの構成を示す。 (a)に実施例1に記載の4入力4出力の光スイッチの構成、(b)MZIの断面図、(c)MZIの構成を示す図である。 実施例1にかかる切り替えスイッチである2入力2出力スイッチ部分の構成を示す図である。 実施例2にかかる8入力8出力光スイッチの構成図を示す図である。 (a)実施例2の8入力8出力スイッチの構成を示す図である。(b)は、(a)の4入力4出力のブロックの拡大部を示す図である。(c)は、(b)のブロックBの拡大部を示す図である。 実施例2の4入力4出力スイッチの構成を示す図である。 (a)は、実施例2の8入力8出力スイッチの構成を示す図である。(b)は、(a)の4入力4出力のブロックの拡大部を示す図である。(c)は、(b)のブロックBの拡大部を示す図である。 (a)非特許文献4に記載のトポロジーにおける4入力4出力スイッチの構成を示す。(b)本実施例の4入力4出力光スイッチの構成を示す図である。 実施例4にかかる8入力8出力スイッチの構成を示す図である。 (a)は、実施例4にかかる8入力8出力スイッチの構成を示す図である。(b)は、(a)の4入力4出力のブロックの拡大部を示す図である。(c)は、(b)のブロックBの拡大部を示す図である。
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
N入力N出力(N=2x xは整数)マトリクス・スイッチの基本となるのがマッハツェンダ干渉計(MZI:Mach-Zehnder interferometer、以下、スイッチ素子ともいう)である。MZIは、図1(a)に示すように、2つの入力A1001,入力B1002、2つの出力A1008,出力B1009の光スイッチとして動作する。
スイッチ素子では,図1(b)に示すように、入力A1001,入力B1002から入力した光が、方向性結合器1004で一つになった入力光をアーム導波路1006,アーム導波路1007で2分岐し、再び、方向性結合器1005で分岐した光を合流させることで光を干渉させる。2分岐した光のうち片方のアーム導波路1007はヒータ1003があり、ヒータ1003に電流を流すことでアーム導波路1007を加熱する。この加熱によって、アーム導波路1007の屈折率が変化することで2つの導波路を伝搬する光の位相差が変化し、導波路1005を介した出力B1009を生じる。すなわち、ヒータ1003を加熱しない場合は、出力A1008を生じ、加熱した場合は出力B1009を生じる、スイッチとして機能する。
図2は、スイッチ素子(MZI)の動作原理を説明する図であり、図2(a)はスルー状態、図(b)クロス状態を示している。
図2(a)における、スルー状態のMZIを説明する。MZIでは、入力A1001に入力した信号光を、方向性結合器1004にて2分岐し、それぞれ異なる経路アーム導波路1006とアーム導波路1007を通過したのち、再び、方向性結合器1005で合流させることで光を干渉させる。2分岐した光のうち片方のアーム導波路1007のヒータ1003に電流を流さないことでアーム導波路1007の位相が変化せず、出力A1008側から信号光が出力する。
図2(b)における、クロス状態のMZIを説明する。片方のアーム導波路1007のヒータ1003に電流を流すことでアーム導波路1007の温度が変化し、アーム導波路1007の屈折率が変化することで方向性結合器に入力される2つの光の位相差が変化することで干渉条件が変化し、出力B1009から信号光が出力するように出力先を変更できる。このように、ヒータ1003はアーム導波路1007を通過する光の位相を変化させる位相シフタとして機能する。
交差に加え、MZIを用いた光導波路スイッチにおいては、入力ポートから出力ポートまでに通過するMZIにおいて、このクロス状態(図2(b))を最低何度通過するかが問題となる。これは、MZIを構成する方向性結合器(Directional Coupler: DC)などの3dBカプラにおいて、製造誤差や波長依存性により分岐比がずれた場合に、クロス状態でのスルーポートへの漏れ光の方がスルー状態でのクロスポートへの漏れ光よりも大きいためである(非特許文献6)。なお、図2(a)のスルー状態では、アーム導波路1006とアーム導波路1007との光路長差による光の位相差は、π±2nπ(nは整数)である。図2(b)のクロス状態では、アーム導波路1006とアーム導波路1007との光路長差は、±2nπである。
図3は、このスルー状態に関する問題を説明する図である。図3において、スイッチ素子S101に入力が, スイッチ素子 S11, S12の総てをスルー状態で通過し, スイッチ素子S201から出力される。このような入出力ポート間接続経路(点線部分のスイッチ素子S101、S11, S12, 及びS201を通過する導波路)が存在すると、前述したように、作製誤差や波長依存性により、その入出力ポート間接続を接続していない状態でも、信号光が漏れ出してしまい、本来その出力ポートに接続されている入力ポートからの信号光に悪影響を与えることで信号品質を劣化させてしまう、という問題がある。
図4(a)は、本発明の一実施例に係る4入力4出力の光スイッチの基本構成を示す図である。本発明の光スイッチは、基板上に形成された光導波路チップからなり、各スイッチ素子(スイッチ要素)はMZIで構成されている。上述したように、MZIには光導波路の位相を変化させる位相シフタが配置され、位相シフタへの電力供給のON/OFF切り替えによりスイッチングを行う。
図4(b)~(c)に示すように、位相シフタはヒータ1003とその直下配置された光導波路からなるアーム導波路1007からなり、位相シフタに制御信号を印加することで、熱光学効果を介して、当該部分の光導波路を通過した光信号の位相が変調される。光導波路は、たとえば、石英系ガラス、ポリマ、シリコン等により形成される。図4(b)では埋め込み導波路を例として説明するが、リブ型や拡散型の他の構造でも構わない。
位相シフタは、図4(c)に示すようにMZIの一部を構成する。MZIにおいては、その入力B1002から入力された光信号が、方向性結合器1004によりアーム導波路1006および1007に二分岐される。一方のアーム導波路1007の上部には、ヒータ1003が設置されており、熱光学効果を介してアーム導波路1006を通過する光信号の位相を変調する。アーム導波路1006および1007を経由した光信号は、次に、方向性結合器1005により合波され、アーム導波路1006および1007を介した光信号間の位相差により、出力A1008もしくは出力B1009に分配されて出力される。
図4(a)は上述した非特許文献4に記載のトポロジーによる4入力4出力の光スイッチの構成を示している。この構成のうち切り替えスイッチKS1~KS4のスイッチ要素配列等を、図5にて後述するスイッチ要素配列等とすることにより、本実施形態の光スイッチが構成される。
図4(a)に示す構成では、4隅にそれぞれ2ポートずつの入出力ポートが置かれる入出力ポート群A,Bとなっており、1×2スイッチもしくは2×1スイッチ(選択スイッチSSn)に接続されている。選択スイッチは上下左右の4つの2×2スイッチ(切り替えスイッチKS1-KS4)のうち2つに接続されている。この選択スイッチはそれぞれ、4隅に配置された2つの入力ポート群と2つの出力ポート群間でのスイッチング状態を示している。すなわち、左上の入力ポート群Aから右上の出力ポート群Aに接続される信号光はノードS111、ノードS121を介して切り替えスイッチKS1に接続され、左上の入力ポート群Aから左下の出力ポート群Bに接続される信号光はノードS112、ノードS122を介して切り替えスイッチKS2に接続される。選択スイッチSSn内では、各入力ポート群と各出力ポート群の中でのスイッチ状態を決定している。例えば、切り替えスイッチKS1では入力ポート群A内の2ポートと出力ポート群Aの2ポートを任意の状態で接続可能である。
左上の入力ポート群Aから右上の出力ポート群Aに接続される信号光はノードS111、ノードS121を介して切り替えスイッチKS1に接続され、左上の入力ポート群Aから左下の出力ポート群Bに接続される信号光はノードS112、ノードS122を介して切り替えスイッチKS2に接続される。
選択スイッチSS1は、MZI S101~S102を設け、選択スイッチSS2は、MZI S201~S202を設け、選択スイッチSS3は、MZI S301~S302を設け、選択スイッチSS4は、MZI S401~S402を設け、切り替えスイッチKS1は、MZI S11~S14を設け、切り替えスイッチKS2は、MZI S21~S24を設け、切り替えスイッチMZI KS3は、S31~S34を設け、切り替えスイッチKS4は、MZI S41~S44を設けている。切り替えスイッチMZI KS3は、ノードS212でMZI S201と接続し、また、ノードS222でMZI S202と接続する。
この構成では、入出力ポート間接続経路(S111―S12―S11―S211間の点線部分)において、すべてのMZIをスルー状態で通過して接続するスイッチング状態があり、スイッチの消光比を大きく取れない問題がある。
上述の非特許文献4に記載のスイッチトポロジでは交差数は削減可能であるが、スイッチ要素としてMZIを使用する場合、S101, S11, S12, 及びS201のすべてのMZIをスルー状態で通過して出力される入出力ポート間接続経路が存在してしまう。この場合、作製誤差や波長依存性により、その入出力ポート間接続を接続していない状態でも、信号光が漏れ出してしまい、本来その出力ポートに接続されている入力ポートからの信号光に悪影響を与えることで信号品質を劣化させてしまう。
本発明の構成では、図4(a)のスイッチ構成中破線で囲われた切り替えスイッチKSnである2入力2出力スイッチ部分を図5の構成の2入力(S111, S121)2出力(S211, S221)スイッチで置換している。図5の構成では、入力から出力ポートに接続されるまでに、MZI S11-S18のクロス状態を必ず2度通過する必要のある構成となっている。
図5は、本実施例の一例として切り替えスイッチKS1の内容を示しており、例えば、選択スイッチSS1のスイッチ要素S101のノードS111からの出力は、切り替えスイッチKS1のスイッチ要素S13、S11、およびS12を経て選択スイッチSS2のスイッチ要素S201のノードS211に至る。この信号経路において、スイッチ要素S13、S11において、クロス状態となる。他の信号経路である、ノードS111→スイッチ要素S13→スイッチ要素S14→スイッチ要素S17→ノードS211、ノードS121→スイッチ要素S16→スイッチ要素S15→スイッチ要素S12→ノードS211、ノードS121→スイッチ要素S16→スイッチ要素S18→スイッチ要素S17→ノードS221についても同様に2つのスイッチ要素においてクロス状態となる。他の切り替えスイッチKS2~KS4についても同様である。なお、本実施例の構成では、図4(a)に示すように、選択スイッチSS2内のスイッチ要素S201、S202において、それぞれ、切り替えスイッチKS1からの信号光はスルー状態を通過し、出力ポート群Aより出力される。また、選択スイッチSS3内のスイッチ要素S301、S302において、それぞれ、切り替えスイッチKS4からの信号光はスルー状態を通過し、出力ポート群Bより出力される。
また、導波路交差がどの経路においても一度もなく、損失やクロストークの影響を最小限に抑えることが可能である。
アーム導波路1006、アーム導波路1007の光導波路はSiを含んでいてもよい。
同一平面上に、すべての光導波路が設けられていてもよい。
選択スイッチKS1~KS4内のMZI及び切り替えスイッチKSn内のMZIは、同一基板上あってもよい。
このような構成ではMZI間を接続するための曲げ半径が大きいと、必然的にMZIを離して配置する必要があるが、曲げ半径が小さい場合にはMZIを近くに配置できるため影響は小さくなる。具体的には、光導波路にSiを用いたSiフォトニクスなどでは、曲げ半径は十分に小さくすることが可能である(非特許文献5)。
N入力ポート群と、選択スイッチと、切り替えスイッチと、N出力ポート群(N=2x xは2以上の整数)と、を含むスイッチであって、選択スイッチと、切り替えスイッチとは、光導波路が設けられた光スイッチであり、選択スイッチと、切り替えスイッチの各スイッチ素子は、マッハツェンダ干渉計で構成されており、切り替えスイッチの最内殻の2入力2出力スイッチ部に設けられた一つの光導波路と他の導波路との導波路交差が0以上2個以下であり、切り替えスイッチの一つの経路において、切り替えスイッチのスイッチ素子のクロス状態を通過する最低回数が2回確保されていることを特徴とする光スイッチにより、交差数を減らす構成を取りながらも、すべてのスイッチ状態において少なくとも2度以上はクロスポートを通り、導波路同士の交差を削減しつつクロスポートを通る数を増やすことで、挿入損失を低減させながらも信号光が漏れ出しを抑えることができる。
図6及び図7(a)に本実施例に記載の8入力8出力光スイッチの構成図を示す。上述の非特許文献4に記載の光スイッチのトポロジーでは、スイッチ規模の拡大に合わせて再帰的に構造が決定される。図8及び図9(a)は、非特許文献4に記載のトポロジーによる8入力8出力である。この構成では、4入力4出力の場合と比較すると4つの切り替えスイッチが4入力4出力スイッチとなっており、同時に4つの入出力ポート群において各ポート群に属するポート数が4ポートになっている。そして、この切り替えスイッチである4入力4出力スイッチは同じく上述の非特許文献4に記載の光スイッチのトポロジーで構成された4入力4出力スイッチとなる。当然ながら、上述の非特許文献4に記載の光スイッチのトポロジーにのっとり、同様の方法で光スイッチ全体のポート数を拡張可能である。図9(a)の4入力4出力のブロック601に、図9(b)の構成が適用される。
これに対して、本発明の構成では、図7(a)の4入力4出力のブロック601に、図7(b)のMZIを含む構成が適用される。図7(b)のブロックB701に、図7(c)のMZIを含む構成が適用される。最内殻の2入力2出力光スイッチのみを、実施例1で記載した図5の構成と同じの図9(c)の2入力2出力スイッチで置換することで効果を発揮する。上述の非特許文献4に記載の光スイッチのトポロジーでは再帰的に入れ子構造でスイッチ構成が組まれるため、信号光は最内殻の切り替えスイッチを必ず通過する。そのため、この最内殻の切り替えスイッチを通過する際にMZIのクロス状態を必ず2回通過する構造にすることでMZIの増加数を最小限に抑え、かつ導波路交差を増加させずに高い消光比を得ることが可能になる。図6には本発明における8入力8出力光スイッチの構成図を示したが、他の規模の光スイッチにおいても、上述の非特許文献4に記載の光スイッチのトポロジーにおける構成のうち最内殻の切り替えスイッチのみを実施例1で記載した図5の構成の2入力2出力スイッチで置換することでMZIのクロス状態を必ず2回通過する構造とすることができる。
実施例1に記載の光スイッチの構成において、図5に記載の構造で構成された切り替えスイッチ(2入力2出力スイッチ)部分では、いずれの入力ポートからいずれの出力ポートに接続される際にもMZIのクロス状態を2回通過する。そのため、位相シフタによる変調がOFFの状態ではスルー状態、ON状態ではクロス状態となるようにMZIを設計すれば、切り替えスイッチ内での電力量にスイッチ状態の依存性はない。それに対し、図5のような構成における選択スイッチについて、入力ポートと出力ポートのスイッチ接続状態によって、MZIのクロス状態とスルー状態の通過数が変化する。そのため、MZIのスルー状態とクロス状態を位相シフタのON/OFFで制御する際には、スイッチ状態によってONの位相シフタ数が変化してしまう。図10(a)に、非特許文献4に記載のトポロジーにおける4入力4出力スイッチの構成を示す。ここで例えば、入力ポートA-1から出力ポートA-1に接続する際には、入力側の選択スイッチも出力側の選択スイッチもスルー状態で通過するが、入力ポートA-1から出力ポートb-1に接続する際には、入力側の選択スイッチも出力側の選択スイッチもクロス状態で通過する。この場合、位相シフタによる変調がOFFの状態ではスルー状態、ON状態ではクロス状態となるようにMZIを設計すると、入力ポートA-1から出力ポートB-1に接続する際にはどちらの選択スイッチについても位相シフタをON状態にしなければならないため、消費電力が増加する。
これに対し、本実施例の4入力4出力光スイッチの構成を図10(b)に示す。本構成では、2つずつ存在する入力ポート群と出力ポート群に属する選択スイッチについて、MZIのアームと入出力ポートとの接続関係を、すべてのスイッチ状態においてスルー状態とクロス状態の通過回数が同一になるようになるように設計される。
具体的には、入力ポート群Aに属する選択スイッチのMZIへの入力ポートの接続先アームを上下どちらかに統一する。その後、入力ポート群Aの選択スイッチをスルー状態で接続される出力ポート群に属する選択スイッチのMZIへの出力ポートの接続先アームを、入力ポート群Aからの信号光がクロス状態で接続されるように選び統一する。また、入力ポート群Aの選択スイッチをクロス状態で接続される出力ポート群に属する選択スイッチのMZIへの出力ポートの接続先アームを、入力ポート群Aからの信号光がスルー状態で接続されるように選び統一する。最後に入力ポート群Bに属する選択スイッチのMZIと入力ポートの接続先アームの関係が、入力ポート群Aからの信号光をクロス状態で通過させるように選択スイッチが設計された出力ポート群では選択スイッチがスルー状態で、入力ポート群Aからの信号光をスルー状態で通過させるように選択スイッチが設計された出力ポート群では選択スイッチがクロス状態で接続されるためには一意に決まる。なお、本実施例の構成(図10(b))では、入力ポート群Aと出力ポート群Aとで接続された信号光は、入力側の選択スイッチのMZIをスルー状態で通過し、出力側の選択スイッチのMZIをクロス状態で通過する。また、入力ポート群Bと出力ポート群Aとで接続された信号光は、入力側の選択スイッチのMZIをクロス状態で通過し、出力側の選択スイッチのMZIをスルー状態で通過する。
このように光スイッチを構成することにより、すべてのスイッチ状態に対してON状態にする位相シフタの数を常に一定とし、使用する消費電力を平準化し、最大消費電力を抑制することができる。
本発明の光スイッチのスイッチ規模(入出力ポート数)が増大した場合には、再帰的に入れ子構造で構成されることを先に述べた。そのため、小規模の光スイッチにおける消費電力を実施例3の構成で平準化しているならば、その外側に位置する選択スイッチでの消費電力を平準化すればよい。加えて、選択スイッチでの消費電力の平準化も実施例3と同様の方法で実現可能である。
つまり、入力ポート群Aに属する選択スイッチのMZIへの入力ポートの接続先アームを上下どちらかに統一する。その後、入力ポート群Aの選択スイッチをスルー状態で接続される出力ポート群に属する選択スイッチのMZIへの出力ポートの接続先アームを、入力ポート群Aからの信号光がクロス状態で接続されるように選び統一する。また、入力ポート群Aの選択スイッチをクロス状態で接続される出力ポート群に属する選択スイッチのMZIへの出力ポートの接続先アームを、入力ポート群Aからの信号光がスルー状態で接続されるように選び統一する。最後に入力ポート群Bに属する選択スイッチのMZIと入力ポートの接続先アームの関係が、入力ポート群Aからの信号光をクロス状態で通過させるように選択スイッチが設計された出力ポート群では選択スイッチがスルー状態で、入力ポート群Aからの信号光をスルー状態で通過させるように選択スイッチが設計された出力ポート群では選択スイッチがクロス状態で接続されるためには一意に決まる。
構成例として図11及び12(a)に、消費電力を平準化した8入力8出力スイッチの構成を示す。(b)は、(a)の4入力4出力のブロック601の拡大部を示す図である。(c)は、図12(b)のブロックB1201の拡大部を示す図である。図12(a)の構成においては、切り替えスイッチである4入力4出力スイッチは実施例3に記載の光スイッチであり、スイッチ状態に消費電力が依存しない。加えて、4ポートずつの入出力ポートと4つずつの選択スイッチからなる入出力ポート群においても、信号光が通過する入力側と出力側選択スイッチのどちらか一方が必ずON状態(MZIのクロス状態)、もう一方が必ずOFF状態(MZIのスルー状態)で通過する。結果として、スイッチ全体においてもスイッチ状態によらずON状態の位相シフタの個数を平準化することができる。
本発明は光導波路を用いて低損失でクロストークの小さい光スイッチを用いた技術分野に適用できる。また、上記の効果により、光スイッチの光学特性を向上し、光スイッチで処理する光信号品質劣化抑制に寄与する技術分野に適用できる。
601 4入力4出力のブロック
701 ブロックB
1001 入力A
1002 入力B
1003 ヒータ
1008 出力A
1009 出力B
1004,1005 方向性結合器
1006,1007 アーム導波路
1201 ブロックB
SSn, SS1, SS2, SS3, SS4 選択スイッチ
KSn, KS1, KS2, SS3, SS4 切り替えスイッチ
A 入力ポート群
B 入力ポート群
A 出力ポート群
B 出力ポート群
A-1 入力ポート
B-1 出力ポート
S11,S12,S13,S14,S15,S16,S17,S18,S202,S21,S22,S23,S24,S31,S32,S33,S34,S41,S42,S43,S44,S101,S102,S201,S211,S301,S302,S401,S402 MZI
S111, S112,S121, S122, S212,S221, S222 ノード

Claims (7)

  1. N入力ポート群と、選択スイッチと、切り替えスイッチと、N出力ポート群(N=2x xは2以上の整数)と、を含む光スイッチであって、
    前記選択スイッチおよびと前記切り替えスイッチをそれぞれ構成するスイッチ素子は、マッハツェンダ干渉計で構成されており、
    前記切り替えスイッチの最内殻の2入力2出力スイッチ部に設けられた一の光導波路と他の導波路との導波路交差が0以上2個以下であり、
    前記切り替えスイッチの前記一の光導波路の経路において、前記切り替えスイッチを構成するスイッチ素子のクロス状態を通過する回数が2回以上であることを特徴とする光スイッチ。
  2. 入力側の前記選択スイッチをスルー状態で通過した光信号を出力するために出力側の選択スイッチをクロス状態で通過され、
    入力側の前記選択スイッチをクロス状態で通過した光信号を出力するために出力側の選択スイッチをスルー状態で通過される
    ことを特徴とする請求項1に記載の光スイッチ。
  3. 前記光導波路がSiを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の光スイッチ。
  4. 同一平面上に、すべての前記光導波路が設けられている
    ことを特徴とする請求項1乃至3いずれか一項に記載の光スイッチ。
  5. xの値は3である
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光スイッチ。
  6. 2つずつ存在する前記N入力ポート群と前記N出力ポート群に属する前記選択スイッチについて、MZIのアームと入出力ポートとの接続関係が、すべてのスイッチ状態においてスルー状態とクロス状態の通過回数が同一になることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光スイッチ。
  7. 4ポートずつの入出力ポートと4つずつの選択スイッチからなる前記N入力ポート群及び前記N出力ポート群において、信号光が通過する入力側と出力側選択スイッチのどちらか一方がON状態、もう一方がOFF状態で通過することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光スイッチ。
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