JP2022110278A - 蓄電素子 - Google Patents

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Abstract

Figure 2022110278000001
【課題】信頼性およびエネルギー密度が向上された蓄電素子を提供すること。
【解決手段】蓄電素子10は、容器100と、容器100に収容された電極体700及び集電体500と、第一接合部551と第二接合部552とを備える。第一接合部551は、集電体500と電極体700のタブ部720とが接合された部分である。第二接合部552は、第一接合部551とは異なる位置に形成され、タブ部720に電気的に接続された導電部材550と集電体500とが接合された部分である。集電体500は、第一接合部551の一部が形成される薄肉部510と、薄肉部510よりも厚みが大きい厚肉部520であって、第二接合部552の一部が形成される厚肉部520とを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、容器と、容器に収容された電極体及び集電体とを備える蓄電素子に関する。
特許文献1には、角形の外装体を容器として有する二次電池が開示されている。この二次電池において、容器の封口板に取り付けられた負極端子は、容器内の第1負極集電体に接続され、電極体の負極タブは第2負極集電体に接続されている。第1負極集電体と第2負極集電体はそれぞれ封口板に沿って配置されている。第2負極集電体は開口部が形成された薄肉部を有し、第2負極集電体は開口部が第1負極集電体と対向するように第1負極集電体上に配置されている。第2負極集電体は、薄肉部における開口部の周囲において第1負極集電体に溶接されている。
特開2019-125492号公報
上記従来の二次電池(蓄電素子)では、容器の封口板(壁部)に固定された電極端子と、容器の内部に収容された電極体とが2つの集電体によって接続されており、これら2つの集電体の一方の薄肉部と、他方の集電体との重ね合わせ部分が溶接されている。このように、導電性を有する2つの部材を重ね合わせて接合する場合、当該2つの部材の少なくとも一方に薄肉部を設けることで、重ね合わせ部分の厚みの増加が抑制される。これにより、容器内の有効空間の容積を増加させることができ、このことは、エネルギー密度の向上に有利である。しかしながら、この場合、電極端子と電極体との間の導通路の一部に肉厚の薄い部分が設けられることになる。これにより、当該部分における溶断耐性の低下という蓄電素子の信頼性の向上を阻害する問題が生じ得る。
本発明は、本願発明者が上記課題に新たに着目してなされたものであり、信頼性およびエネルギー密度が向上された蓄電素子を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る蓄電素子は、容器と、前記容器に収容された電極体及び集電体とを備える蓄電素子であって、前記集電体と電極体のタブ部とが接合された部分である第一接合部と、前記第一接合部とは異なる位置に形成された第二接合部であって、前記タブ部に電気的に接続された導電部材と前記集電体とが接合された部分である第二接合部と、を備え、前記集電体は、前記第一接合部の一部が形成される薄肉部と、前記薄肉部よりも厚みが大きい厚肉部であって、前記第二接合部の一部が形成される厚肉部とを有する。
この構成によれば、集電体は、薄肉部においてタブ部と接合されるため、集電体が配置された容器の壁部に近い位置にタブ部を配置することができる。これにより、容器の内容積における電極体本体部(電極体のタブ部以外の部分)の占める割合を大きくすることができる。その結果、蓄電素子のエネルギー密度が向上する。さらに、電極体と集電体との間の導通路として、第一接合部を経由する直接的な導通路と、導電部材及び第二接合部を経由するバイパス的な導通路とが設けられる。これにより、薄肉部に流れる電流を減少させることができ、薄肉部に起因する集電体の溶断耐性の低下を抑制することができる。従って、集電体の溶断耐性の低下を抑制しつつ、蓄電素子のエネルギー密度を向上させることができる。
前記集電体において、前記電極体の側の第一側面には、前記薄肉部と前記厚肉部とを区分する段差部が形成され、かつ、前記第一側面の反対側の第二側面は、平板状に形成されており、前記導電部材は、前記タブ部及び前記集電体と前記電極体との間に位置する平板状の部材である、としてもよい。
この構成によれば、薄肉部は、集電体の厚み方向において電極体から離れた位置に寄せて配置される。つまり、薄肉部の肉厚が薄いことによる、電極体本体部を大きくできる効果がより大きくなる。さらに、導電部材が集電体と電極体との間に位置するため、容器の壁部により近い位置にタブ部を配置することができる。従って、エネルギー密度をより向上させることができる。
蓄電素子はさらに、前記容器の壁部に固定された電極端子を備え、前記集電体は、前記壁部を挟んで前記電極端子とは反対側に位置する、前記電極端子との電気的な接続部分である端子接続部を有し、前記第二接合部は、前記第一接合部と前記端子接続部との間に位置する、としてもよい。
この構成によれば、電極体のタブ部と集電体との間の直接的な導通路を形成する第一接合部と、電極端子と集電体との接続部分である端子接続部との間に、バイパス的な導通路の一部を形成する第二接合部が配置される。そのため、導電部材を介した導通路の長さを短くすることができ、電極体と電極端子との間の電気抵抗をより小さくすることができる。
前記第一接合部の、前記集電体と前記タブ部との重ね合わせ方向における幅は、前記第二接合部の、前記導電部材と前記集電体との重ね合わせ方向における幅よりも大きい、としてもよい。
この構成によれば、基材層(金属箔)の積層体であるタブ部と集電体とが、比較的に深い第一接合部によって強固に接合される。さらに、導電部材と集電体との接合部である第二接合部は比較的に浅く形成されることによって、接合時におけるスパッタ等の発生が抑制される。つまり、2つの接合部の信頼性を確保しつつ、接合作業に起因する蓄電素子の不具合の発生が抑制される。
前記第一接合部は、少なくとも前記集電体と前記タブ部とが溶接されることで形成されている、としてもよい。
この構成によれば、導電部材と集電体とでタブ部を押さえた状態で、レーザー溶接または抵抗溶接などによって、タブ部と集電体とを互いに溶融して接合することができる。タブ部を導電部材と集電体とで押さえることにより、タブ部を構成する基材層(金属箔)間に隙間ができるのを抑制できるため、レーザー溶接または抵抗溶接などによって集電体とタブ部とを効率よく溶接することができる。
本発明によれば、信頼性およびエネルギー密度が向上された蓄電素子を提供することができる。
実施の形態に係る蓄電素子の外観を示す斜視図である。 実施の形態に係る蓄電素子の分解斜視図である。 実施の形態に係る集電体及びその周辺の構成を示す第1の断面図である。 図3に対応する第2の断面図である。 実施の形態に係る第一接合部及び第二接合部の深さの違いを示す断面図である。 実施の形態に係る集電体とタブ部との接合手順の別例を示す第1の図である。 図6に対応する第2の図である。 実施の形態の変形例1に係るタブ部と集電体との接続構造を示す断面図である。 実施の形態の変形例2に係るタブ部と集電体との接続構造を示す断面図である。 実施の形態の変形例3に係るタブ部と集電体との接続構造を示す下面図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態(及びその変形例)に係る蓄電素子について説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、製造工程、製造工程の順序等は、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、各図において、寸法等は厳密に図示したものではない。
また、以下の説明及び図面中において、蓄電素子が有する一対(正極側及び負極側)の電極端子の並び方向、一対の集電体の並び方向、電極体が有する一対のタブ部の並び方向、または、容器の短側面の対向方向をX軸方向と定義する。容器の長側面の対向方向、容器の短側面の短手方向、または、容器の厚さ方向をY軸方向と定義する。電極端子と集電体と電極体との並び方向、蓄電素子の容器本体と蓋体との並び方向、容器の短側面の長手方向、電極体の巻回軸方向、または、上下方向をZ軸方向と定義する。これらX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、互いに交差(本実施の形態では直交)する方向である。なお、使用態様によってはZ軸方向が上下方向にならない場合も考えられるが、以下では説明の便宜のため、Z軸方向を上下方向として説明する。また、以下の説明において、例えば、X軸プラス方向とは、X軸の矢印方向を示し、X軸マイナス方向とは、X軸プラス方向とは反対方向を示す。Y軸方向及びZ軸方向についても同様である。
(実施の形態)
[1.蓄電素子の全般的な説明]
まず、図1及び図2を用いて、本実施の形態に係る蓄電素子10の全般的な説明を行う。図1は、実施の形態に係る蓄電素子10の外観を示す斜視図である。図2は、実施の形態に係る蓄電素子10の分解斜視図である。
蓄電素子10は、電気を充電し、また、電気を放電することのできる二次電池であり、具体的には、リチウムイオン二次電池等の非水電解質二次電池である。蓄電素子10は、例えば、自動車、自動二輪車、ウォータークラフト、船舶、スノーモービル、農業機械、建設機械、または、電気鉄道用の鉄道車両等の移動体の駆動用またはエンジン始動用等のバッテリ等として用いられる。上記の自動車としては、電気自動車(EV)、ハイブリッド電気自動車(HEV)、プラグインハイブリッド電気自動車(PHEV)及びガソリン自動車が例示される。上記の電気鉄道用の鉄道車両としては、電車、モノレール、リニアモーターカー、並びに、ディーゼル機関及び電気モーターの両方を備えるハイブリッド電車が例示される。また、蓄電素子10は、家庭用または業務用等に使用される定置用のバッテリ等としても用いることができる。
なお、蓄電素子10は、非水電解質二次電池には限定されず、非水電解質二次電池以外の二次電池であってもよいし、キャパシタであってもよい。また、蓄電素子10は、二次電池ではなく、使用者が充電をしなくても蓄えられている電気を使用できる一次電池であってもよい。また、蓄電素子10は、固体電解質を用いた電池であってもよい。また、本実施の形態では、直方体形状(角形)の蓄電素子10を図示しているが、蓄電素子10の形状は、直方体形状には限定されず、直方体形状以外の多角柱形状、長円柱形状等であってもよい。
図1に示すように、蓄電素子10は、容器100と、一対(正極側及び負極側、以下同じ)の電極端子200と、一対の上部ガスケット300とを備えている。また、図2に示すように、容器100の内方には、一対の下部ガスケット400と、一対の集電体500と、電極体700とが収容されている。また、容器100の内部には、電解液(非水電解質)が封入されているが、図示は省略されている。当該電解液としては、蓄電素子10の性能を損なうものでなければその種類に特に制限はなく、様々なものを選択することができる。また、上記の構成要素の他、電極体700の上方もしくは側方に配置されるスペーサ、または、電極体700等を包み込む絶縁フィルム等が配置されていてもよい。
容器100は、開口が形成された容器本体110と、容器本体110の当該開口を閉塞する蓋体120とを有する直方体形状(箱形)のケースである。このような構成により、容器100は、電極体700等を容器本体110の内部に収容後、容器本体110と蓋体120とが溶接等されることにより、内部を密封することができる構造となっている。なお、容器本体110及び蓋体120の材質は特に限定されないが、例えばステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金、鉄、メッキ鋼板など溶接可能な金属であるのが好ましい。
容器本体110は、容器100の本体部を構成する矩形筒状で底を備える部材であり、Z軸プラス方向側に開口が形成されている。蓋体120は、容器100の蓋部を構成する、X軸方向に長尺かつ矩形状の板状部材であり、容器本体110の開口を塞ぐ位置に配置されている。蓋体120には、容器100の内圧が過度に上昇した場合に容器100内部のガスを排出するガス排出弁122が配置されている。
電極体700は、正極板と負極板とセパレータとを備え、電気を蓄えることができる蓄電要素(発電要素)である。具体的には、電極体700は、正極板と負極板との間にセパレータが挟み込まれるように層状に配置されたものが巻回されて形成されている。これにより、正極板の基材層(金属箔)が有する複数のタブ(極板端部)が積層されて正極側のタブ部720が形成され、負極板の基材層(金属箔)が有するタブ(極板端部)が積層されて負極側のタブ部720が形成されている。なお、本実施の形態では、断面形状が長円形状の電極体700が採用されているが、電極体700の断面形状は楕円形状などでもよい。
電極端子200は、集電体500を介して、電極体700に電気的に接続される部材である。電極端子200は、かしめ等によって、集電体500と接合され、かつ、蓋体120に取り付けられている。具体的には、電極端子200は、下方(Z軸マイナス方向)に延びる軸部210(リベット部)を有している。そして、軸部210が、上部ガスケット300の貫通孔301と、蓋体120の貫通孔123と、下部ガスケット400の貫通孔401と、集電体500の貫通孔501とに挿入されて、かしめられる。これにより、電極端子200は、上部ガスケット300、下部ガスケット400及び集電体500とともに、蓋体120に固定される。電極端子200は、アルミニウム、アルミニウム合金、銅または銅合金等の金属等の導電部材で形成されている。また、軸部210が電極端子200に設けられていることは必須ではない。例えば、集電体500に一体に設けられた軸部210が、下部ガスケット400、蓋体120、上部ガスケット300、及び電極端子200を貫通し、かつ、電極端子200の外側でかしめられてもよい。
集電体500は、電極体700と電極端子200とを電気的に接続する板状の部材である。本実施の形態では、集電体500は、厚み方向(Z軸方向)から見た場合に略矩形状であり、電極体700側(Z軸マイナス方向側)の側面である第一側面505と、第一側面505の反対側の側面である第二側面506とを有している。正極側の集電体500は、アルミニウムまたはアルミニウム合金等の金属で形成されており、負極側の集電体500は、銅または銅合金等の金属で形成されている。本実施の形態では、集電体500の第一側面505に電極体700のタブ部720が接合されており、さらに、タブ部720と電気的に接続された導電部材550も、第一側面505に接合されている。
なお、集電体500と電極端子200とを接合する手法は、かしめ接合には限定されず、超音波接合、レーザー溶接もしくは抵抗溶接等の溶接、または、ねじ締結等のかしめ以外の機械的接合であってもよい。また、集電体500とタブ部720とを接合する手法は、レーザー溶接、抵抗溶接、超音波接合などが採用される。本実施の形態では、レーザー溶接によって集電体500とタブ部720とが溶接される。本実施の形態における集電体500及びその周辺の構成については、図3~図7を用いて後述する。
上部ガスケット300は、容器100の蓋体120と電極端子200との間に配置された、平板状かつ絶縁性を有する封止部材である。下部ガスケット400は、蓋体120と集電体500との間に配置された、平板状かつ絶縁性を有する封止部材である。なお、上部ガスケット300及び下部ガスケット400は、例えば、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS)、ポリエチレンテレフタラート(PET)、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル(PFA)、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)、もしくは、ポリエーテルサルフォン(PES)等の樹脂、または、これら樹脂を含む複合材料等の、絶縁性を有する素材によって形成されている。
[2.集電体及びその周辺の構成]
次に、集電体500及びその周辺の構成について、特に、集電体500とタブ部720との接続構造に着目しながら、図3~図7を用いて説明する。本実施の形態では、蓄電素子10が備える、X軸方向に並ぶ2つの集電体500及びその周辺の構成は実質的に同一である。そこで、以下ではX軸マイナス方向側の集電体500に着目し、その説明を行う。以下で説明される集電体500及びタブ部720に関する各種の事項は、正極側及び負極側の両方の集電体500及びタブ部720に適用されてもよい。
図3は、実施の形態に係る集電体500及びその周辺の構成を示す第1の断面図であり、図4は、図3に対応する第2の断面図である。具体的には、図3では、図2のIII-III線を通るXZ平面における蓄電素子10の部分断面が図示されており、タブ部720が集電体500に接合される前の状態が示されている。図4では、図3と同じ位置の蓄電素子10の部分断面であって、タブ部720が集電体500に接合された後の部分断面が示されている。図5は、実施の形態に係る第一接合部551及び第二接合部552の深さ(Z軸方向の幅)の違いを示す断面図である。なお、図5及び後述する図6~図9における断面の位置は、図3における断面の位置と同じである。
図3~図5に示すように、本実施の形態では、電極体700のタブ部720は、互いに異なる位置に形成された2つの接合部によって、集電体500と電気的に接続されている。具体的には、図3及び図4に示されるように、集電体500とタブ部720と導電部材550とが重ねられた部分に第一接合部551が形成され、集電体500と導電部材550とが重ねられた部分に第二接合部552が形成されている。第一接合部551は、導電部材550の下面(Z軸マイナス方向側の面、以下同じ)から、導電部材550及びタブ部720を貫いて、一部が集電体500に達するように形成されている。これにより、タブ部720及び導電部材550は、ともに集電体500に機械的及び電気的に接続される。第二接合部552は、第一接合部551とは異なる位置において、導電部材550を貫いて、一部が集電体500に達するように形成されている。これにより、導電部材550は、集電体500に機械的及び電気的に接続される。このように、本実施の形態では、電気的な接続という観点からいうと、電極体700のタブ部720は、第一接合部551において集電体500に直接的に接続され、さらに、第二接合部552において導電部材550を介して集電体500に間接的に接続される。
より詳細には、集電体500におけるタブ部720が重ねられた部分は、薄肉部510であり、第一接合部551では、薄肉部510とタブ部720とが接合されている。また、集電体500における導電部材550が直接的に重ねられた部分は、厚肉部520であり、第二接合部552は、厚肉部520と導電部材550とを接合している。薄肉部510は厚肉部520よりも肉厚が薄い部分であり、集電体500において、薄肉部510と厚肉部520との境界部分に、段差部507が形成されている。
すなわち、本実施の形態に係る蓄電素子10は、容器100と、容器100に収容された電極体700及び集電体500と、第一接合部551と第二接合部552とを備える。第一接合部551は、集電体500と電極体700のタブ部720とが接合された部分である。第二接合部552は、第一接合部551とは異なる位置に形成され、タブ部720に電気的に接続された導電部材550と集電体500とが接合された部分である。集電体500は、第一接合部551の一部が形成される薄肉部510と、薄肉部510よりも厚みが大きい厚肉部520であって、第二接合部552の一部が形成される厚肉部520とを有する。
このように、本実施の形態において、集電体500は、薄肉部510においてタブ部720と接合される。従って、タブ部720を、容器100の壁部(本実施の形態では蓋体120)により近い位置に配置することができる。これにより、容器100の内容積における電極体本体部710の占める割合を大きくすることができ、蓄電素子10のエネルギー密度が向上する。一方で、薄肉部510では集電体500の断面積が減少するため、集電体500に薄肉部510を形成すると集電体500の溶断耐性が低下する。本実施の形態において、蓄電素子10は、タブ部720に電気的に接続された導電部材550と集電体500とが接合された部分である第二接合部552を有するため、導電部材550も電極体700と集電体500との間の導通路として機能する。これにより、薄肉部510に流れる電流を減少させることができ、薄肉部510に起因する集電体500の溶断耐性の低下を抑制することができる。従って、本態様に係る蓄電素子10によれば、集電体500の溶断耐性の低下を抑制しつつ、蓄電素子10のエネルギー密度を向上させることができる。
なお、例えば「集電体と導電部材とを接合する」とは、単に集電体と導電部材とを接触する状態にすることではなく、溶接またはかしめ等の所定の手法によって、集電体と導電部材とを電気的及び機械的に接続することを意味する。本実施の形態では、第二接合部552において、集電体500と導電部材550とが溶接によって電気的及び機械的に接続されており、これにより、第二接合部552を経由するバイパス的な導通路の抵抗値が安定しやすくなり、また、製品ごとの当該抵抗値のばらつきも抑制される。この補足事項は、タブ部と集電体との接合およびタブ部と導電部材との接合についても適用される。
また、本実施の形態では、図3及び図4に示すように、集電体500において、電極体700の側の第一側面505には、薄肉部510と厚肉部520とを区分する段差部507が形成されている。さらに、集電体500における、第一側面505の反対側の第二側面506は、平板状に形成されている。導電部材550は、集電体500と電極体700との間に位置する平板状の部材である。
この構成によれば、図3及び図4に示すように、薄肉部510は、集電体500の厚み方向において電極体700から離れた位置に配置される。つまり、薄肉部510の肉厚が薄いことによる、電極体本体部710を大きくできる効果がより大きくなる。さらに、導電部材550が集電体500と電極体700との間に位置するため、導電部材550が集電体500と容器100の壁部(本実施の形態では蓋体120)との間に位置する場合と比較して、タブ部720を容器100の壁部(本実施の形態では蓋体120)により近い位置に配置することができる。これらの理由により、エネルギー密度をより向上させることができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子10は、容器100の壁部(蓋体120)に固定された電極端子200を備える。集電体500は、蓋体120を挟んで電極端子200とは反対側に位置する、電極端子200との電気的な接続部分である端子接続部508を有する。第二接合部552は、図4に示すように、第一接合部551と端子接続部508との間に位置する。本実施の形態では、電極端子200の軸部210が、集電体500の貫通孔501に挿入されてかしめられ、これにより軸部210の先端(貫通孔501から突出した部分)に、かしめ部211が形成される。つまり、集電体500における貫通孔501(図2参照)の周縁部が端子接続部508である。
この構成によれば、電極体700のタブ部720と集電体500との間の直接的な導通路を形成する第一接合部551と、蓄電素子10の外部端子である電極端子200と集電体500との接続部分である端子接続部508との間に、バイパス的な導通路の一部を形成する第二接合部552が配置される。つまり、第一接合部551と端子接続部508との間の導通路に第二接合部552が配置される。そのため、導電部材550を介した導通路の長さを短くすることができ、電極体700と電極端子200との間の電気抵抗をより小さくすることができる。
また、本実施の形態において、第一接合部551の、集電体500とタブ部720との重ね合わせ方向における幅は、第二接合部552の、導電部材550と集電体500との重ね合わせ方向における幅よりも大きい。具体的には、図5に示すように、第一接合部551のZ軸方向の幅をDaとし、第二接合部552のZ軸方向の幅をDbとした場合、Da>Dbである。
この構成によれば、基材層(金属箔)の積層体であるタブ部720と集電体500とが、比較的に深い第一接合部551によって強固に接合される。さらに、導電部材550と集電体500との接合部である第二接合部552は、比較的に浅く形成される。通常、接合部の深さを深くするためには、接合部の形成に、より大きなエネルギーが必要となり、その結果、接合時にスパッタや金属箔の小片が発生しやすくなる。本実施形態では第一接合部の深さを比較的深くすることにより、タブ部720と集電体500とを強固に接合しつつ、第二接合部の深さを比較的浅くすることで、第二接合部の形成時におけるスパッタや金属箔の小片の発生が抑制される。つまり、2つの接合部の信頼性を確保しつつ、接合作業に起因する不具合の発生が抑制される。
また、本実施の形態では、第一接合部551を形成する手法として、溶接が採用されている。つまり、第一接合部551は、少なくとも集電体500とタブ部720とが溶接されることで形成されている。本実施の形態では、上述のようにレーザー溶接によって、タブ部720と集電体500とが互いに溶融されて接合され、これにより第一接合部551が形成される。また、レーザー溶接の代替として、例えば抵抗溶接を採用することも可能である。本実施の形態では、図3及び図4に示すように、タブ部720と集電体500との接合時において導電部材550を集電体500に押し当てながら、タブ部720と集電体500との接合を行うことができる。すなわち、タブ部720において積層された複数の基材層(金属箔)を、導電部材550によって積層方向に押さえることにより、基材層間に隙間ができるのが抑制された状態で、タブ部720と集電体500とを接合することができる。基材層間の隙間は、レーザー溶接や抵抗溶接による溶接時に溶接不良の原因となることがあるが、本実施の形態では基材層間の隙間が抑制された状態で第一接合部551の形成を行うことができる。そのため、第一接合部551をレーザー溶接や抵抗溶接により形成する際に、本実施の形態の構成を採用する意義が特に大きい。
なお、集電体500とタブ部720との接合および集電体500と導電部材550との接合は、例えば図3及び図4に示すように、集電体500に、タブ部720及び導電部材550を重ね合わせて実行される。この手順は一例であり、例えば、集電体500と導電部材550とを接合した後に、集電体500に、タブ部720及び導電部材550を重ね合わせて集電体500とタブ部720とを接合することも可能である。このことを、図6及び図7を参照しながら説明する。
図6及び図7は、実施の形態に係る集電体500とタブ部720との接合手順の別例を示す第1及び第2の図である。図6に示すように、まず、略L字状に形成された導電部材550を用意する。具体的には、例えば、平板状の導電部材550の、第二接合部552が形成される端部を、端部以外の部分に対して折り曲げることで、導電部材550の形状を、長手方向の途中で折れ曲がった略L字状にする。さらに、導電部材550の当該端部を、電極端子200と接合する前の集電体500に接合する。これにより、集電体500は、第二接合部552において導電部材550が接合された状態となる。その後、図7に示すように、集電体500を、電極端子200と接合する。これにより、集電体500は蓋体120に固定される。さらに、タブ部720を、集電体500の薄肉部510に沿うように配置し、導電部材550の、第二接合部552を含む端部とは反対側を、タブ部720に近づけるように押し曲げる。つまり、略L字状の形状であった導電部材550を平板状となるように変形させて、導電部材550によって、タブ部720を集電体500の薄肉部510に向けて押圧する。この状態で、導電部材550の下面からレーザー光を照射することで、導電部材550及びタブ部720を、集電体500の薄肉部510に接合する。これにより、第一接合部551が形成され、その結果、図4に示す集電体500とタブ部720との接続構造が形成される。
上記手順によれば、集電体500と導電部材550との接合部分(第二接合部552)を形成した後、集電体500とタブ部720とを接合する前に、第二接合部552の形成時に発生する異物を除去することができる。これにより、導電性を有する異物が容器100内に残留することに起因する微短絡等の問題の発生が抑制される。また、第一接合部551を形成するための接合作業の時点で、導電部材550は、第二接合部552において集電体500に固定された状態である。従って、第一接合部551を形成するための接合作業の際の、導電部材550の位置規制が容易または不要である。
以上、実施の形態に係る蓄電素子10について、電極体700のタブ部720と集電体500との接続構造を中心に、当該接続構造は、図2~図7に示す接続構造とは異なるものであってもよい。そこで、以下に、タブ部720と集電体500との接続構造についての変形例を、上記実施の形態との差分を中心に説明する。
(変形例1)
図8は、実施の形態の変形例1に係るタブ部720と集電体500aとの接続構造を示す断面図である。本変形例に係る蓄電素子10aは、集電体500aと電極体700のタブ部720とが接合された部分である第一接合部551aと、第一接合部551とは異なる位置に形成された第二接合部552aとを備える。第二接合部552aは、導電部材550と集電体500とが接合された部分である。集電体500aは、第一接合部551aの一部が形成される薄肉部510aと、薄肉部510aよりも厚みが大きい厚肉部520aであって、第二接合部552aの一部が形成される厚肉部520aとを有する。上記構成において、本変形例に係る蓄電素子10aと、実施の形態に係る蓄電素子10とは共通する。
しかし、実施の形態では、図4に示すように、導電部材550と集電体500とが、これらの厚み方向(Z軸方向)に重ねられた状態で、第二接合部552が形成される。一方、本変形例では、導電部材550aと集電体500aとが、厚み方向(Z軸方向)と直交する方向(図8ではX軸方向)に突き合わされた状態で、その突き合わされた部分に第二接合部552aが形成される。
この場合であっても、電極体700と集電体500aとの間の導通路として、第一接合部551aを経由する直接的な導通路と、第二接合部552a及び導電部材550aを経由するバイパス的な導通路とが設けられる。従って、集電体500の溶断耐性の低下を抑制するという効果を得ることができる。
なお、実施の形態と変形例1とで、タブ部720と集電体500(500a)との接続構造を比較した場合、図4及び図8から分かるように、実施の形態の接続構造の方が、集電体500の厚肉部520の厚みを小さくできる。従って、例えば、集電体500の作製のためのコストを、集電体500aの作製のためのコストよりも低く抑えることができる。さらに、変形例1に係る接続構造において、第二接合部552aを形成するためには、導電部材550aの端面と、集電体500aの段差部507aの端面とを隙間なく突き合わせることが必要であり、この条件を満たすのは容易ではない。この点に関し、実施の形態に係る接続構造では、導電部材550及び集電体500を、これらの厚み方向で重ね合わせた状態で、第二接合部552を形成することができる(図4参照)。そのため、接合の信頼性が高い第二接合部552を形成することは比較的に容易である。このように、例えば集電体の作製コストの抑制及び接合の容易さの観点からは、実施の形態に係る接続構造の方が、変形例1に係る接続構造よりも好ましいと言える。
(変形例2)
図9は、実施の形態の変形例2に係るタブ部720と集電体500との接続構造を示す断面図である。本変形例に係る蓄電素子10bは、集電体500と電極体700のタブ部720とが接合された部分である第一接合部551bと、第一接合部551とは異なる位置に形成された第二接合部552とを備える。第二接合部552は、導電部材550と集電体500とが接合された部分である。集電体500は、第一接合部551bの一部が形成される薄肉部510と、薄肉部510よりも厚みが大きい厚肉部520であって、第二接合部552の一部が形成される厚肉部520とを有する。上記構成において、本変形例に係る蓄電素子10bと、実施の形態に係る蓄電素子10とは共通する。
しかし、実施の形態では、第一接合部551は、図4に示すように、導電部材550及びタブ部720を一括して集電体500に接合しているのに対し、本変形例では、第一接合部551bは、タブ部720のみを集電体500に接合している。さらに、本変形例に係る蓄電素子10bでは、導電部材550とタブ部720とを接合する第三接合部553が設けられている。つまり、導電部材550とタブ部720の両方を1つの接合部で集電体500に接合することは必須ではなく、タブ部720を集電体500に接合する接合部と、導電部材550をタブ部720に接合する接合部とは、互いに分離して配置されてもよい。この場合であっても、電極体700と集電体500との間の導通路として、第一接合部551bを経由する直接的な導通路と、第三接合部553、導電部材550、及び第二接合部552を経由するバイパス的な導通路とが設けられる。従って、集電体500の溶断等の不具合の発生の抑制、または、充放電効率の向上等の効果を得ることができる。
なお、図9では、第一接合部551b、第三接合部553、第二接合部552、及び集電体500の端子接続部508が、X軸方向においてこの順に並んでいるが、これらの並び順は図9に示す並び順には限定されない。例えば、第一接合部551bは、第三接合部553よりもX軸マイナス方向側に位置してもよく、または、X軸方向において第三接合部553と同じ位置にあり、かつ、Y軸方向に並んで配置されてもよい。また、第一接合部551bと第三接合部553とは完全に分離して配置される必要はなく、互いの一部が重複するように配置されてもよい。いずれの場合であっても、電極体700と集電体500との間の導通路として、第一接合部551bを経由する直接的な導通路と、第三接合部553を経由するバイパス的な導通路が設けられる。そのため、集電体500の溶断耐性の低下を抑制するという効果が得られる。
(変形例3)
図10は、実施の形態の変形例3に係るタブ部720と集電体500cとの接続構造を示す下面図である。具体的には、図10では、当該接続構造を、電極体本体部710側(Z軸マイナス方向側)から見た場合の図が示されている。
本変形例に係る蓄電素子10cは、集電体500cと電極体700のタブ部720とが接合された部分である第一接合部551cと、第一接合部551cとは異なる位置に形成された第二接合部552cとを備える。なお、図10に表されていないが、本変形例において、第一接合部551cは、導電部材550c及びタブ部720が一括して集電体500に接合された部分である。第二接合部552cは、導電部材550cと集電体500cとが接合された部分である。集電体500cは、第一接合部551cの一部が形成される薄肉部510cと、薄肉部510cよりも厚みが大きい厚肉部520cであって、第二接合部552cの一部が形成される厚肉部520cとを有する。電極端子200は、集電体500cの端子接続部508cと接合されている。上記構成において、本変形例に係る蓄電素子10cと、実施の形態に係る蓄電素子10とは共通する。
しかし、実施の形態では、図4に示すように、第一接合部551と第二接合部552とは、X軸方向に並べられているのに対し、本変形例では、第一接合部551cと第二接合部552cとは、Y軸方向に並べられている。この場合であっても、電極体700と集電体500との間の導通路として、第一接合部551cを経由する直接的な導通路と、第二接合部552c及び導電部材550を経由するバイパス的な導通路が設けられる。従って、集電体500の溶断耐性の低下を抑制するという効果を得ることができる。また、第一接合部551cと第二接合部552cとがY軸方向に並べられる構造は、例えば、集電体500cのX軸方向の長さが短い場合に有用である。
なお、第一接合部551c及び第二接合部552cは、X軸方向の位置は一致している必要はなく、X軸方向にずれて配置されてもよい。第一接合部551c及び第二接合部552cの形状及び大きさも一致している必要はなく、これらの形状及び大きさは、第一接合部551c及び第二接合部552cのそれぞれについて適宜決定されてもよい。
(他の変形例)
以上、本発明の実施の形態及びその変形例に係る蓄電素子について説明したが、本発明は、上記実施の形態及びその変形例に限定されない。つまり、今回開示された実施の形態及びその変形例は全ての点で例示であり、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれる。
例えば、図4に示される集電体500とタブ部720との接続構造は、蓄電素子10の、正極側及び負極側の両方に備えられなくてもよい。例えば、容器100に、電極体700の正極を電気的に接続する場合、図4に示される、集電体500とタブ部720との接続構造は、負極側にのみ設けられてもよい。
また、第一接合部551及び第二接合部552のそれぞれの形成の手法として溶接以外の手法が用いられてもよい。例えば、第一接合部551及び第二接合部552のそれぞれは、超音波接合によって形成されていてもよいし、かしめまたは締結などの機械的な手法によって形成されてもよい。さらに、第一接合部551及び第二接合部552が、互いに異なる手法で形成されてもよい。つまり、第一接合部551及び第二接合部552のそれぞれの形成のための手法は、要求される接合強度、接合時における接合対象部材の状態(単品であるか、他の部材と結合された状態であるか等)、及び、接合条件(温度及び工具のサイズ等)などに応じて、適切な手法が適宜選択されてもよい。
また、第一接合部、第二接合部、及び端子接続部の並び順及び配置レイアウトの例として、図4、図8、図9、及び図10を用いて各種の例を示したが、これら接合部及び端子接続部の並び順及び配置レイアウトは、これらの図示された例には限定されない。例えば、タブ部720と集電体とを接合する第一接合部と、導電部材と集電体とを接合する第二接合部との間に、集電体における電極端子の接合部分である端子接続部が配置されてもよい。例えば、X軸方向において端子接続部を越えるように導電部材を配置することで、X軸方向における端子接続部の両側の内の一方の側に第一接合部を配置し、他方の側に第二接合部を配置することができる。また、この説明において、X軸方向がY軸方向に読み替えられてもよい。つまり、Y軸方向において、第一接合部と第二接合部との間に端子接続部が配置されてもよい。
なお、例えば、電極体700と電極端子200との間の電気抵抗をより小さくする、という観点からは、第一接合部と端子接続部との間に、第二接合部が配置される構造(図4、図8、及び図9参照)が最も好ましいと言える。
また、1つの集電体に接合されるタブ部の数は複数でもよい。例えば、1つの集電体500に対して複数のタブ部720を接合し、かつ、これら複数のタブ部720と電気的に接続された導電部材550を、集電体500に接合する。この場合、複数の第一接合部551と、1つの第二接合部552が形成される。この場合であっても、電極体700と集電体500との間の導通路として、第一接合部551を経由する直接的な導通路と、第二接合部552及び導電部材550を経由するバイパス的な導通路とが設けられる。従って、集電体500の溶断耐性の低下を抑制するという効果を得ることができる。
また、例えば実施の形態に係る蓄電素子10において、第一接合部551、第二接合部552、及び端子接続部508の形成の順序に特に限定はない。例えば、第一接合部551及び第二接合部552が形成された後に、端子接続部508が形成されてもよい。つまり、例えば図4に示す構造が実現されるのであれば、これら接合部及び接続部の形成の順序は、製造工程上の都合等に応じて適宜決定されてもよい。
また、蓄電素子10が備える電極体の種類は巻回型に限定されない。例えば、平板状極板を積層した積層型の電極体、または、長尺帯状の極板を山折りと谷折りとの繰り返しによって蛇腹状に積層した構造を有する電極体が、蓄電素子10に備えられてもよい。また、蓄電素子10は複数の電極体を備えてもよい。
また、上記の、実施の形態に係る蓄電素子10についての各種の補足事項は、変形例1~3に係る蓄電素子10a~10cのいずれかに適用されてもよい。また、上記説明された複数の構成要素を任意に組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
本発明は、リチウムイオン二次電池などの蓄電素子等に適用できる。
10、10a、10b、10c 蓄電素子
100 容器
110 容器本体
200 電極端子
210 軸部
211 かしめ部
500、500a、500c 集電体
505 第一側面
506 第二側面
507、507a 段差部
508、508c 端子接続部
510、510a、510c 薄肉部
520、520a、520c 厚肉部
550、550a、550c 導電部材
551、551a、551b、551c 第一接合部
552、552a、552c 第二接合部
553 第三接合部
700 電極体
710 電極体本体部
720 タブ部

Claims (5)

  1. 容器と、前記容器に収容された電極体及び集電体とを備える蓄電素子であって、
    前記集電体と電極体のタブ部とが接合された部分である第一接合部と、
    前記第一接合部とは異なる位置に形成された第二接合部であって、前記タブ部に電気的に接続された導電部材と前記集電体とが接合された部分である第二接合部と、を備え、
    前記集電体は、前記第一接合部の一部が形成される薄肉部と、前記薄肉部よりも厚みが大きい厚肉部であって、前記第二接合部の一部が形成される厚肉部とを有する、
    蓄電素子。
  2. 前記集電体において、前記電極体の側の第一側面には、前記薄肉部と前記厚肉部とを区分する段差部が形成され、かつ、前記第一側面の反対側の第二側面は、平板状に形成されており、
    前記導電部材は、前記タブ部及び前記集電体と前記電極体との間に位置する平板状の部材である、
    請求項1記載の蓄電素子。
  3. さらに、前記容器の壁部に固定された電極端子を備え、
    前記集電体は、前記壁部を挟んで前記電極端子とは反対側に位置する、前記電極端子との電気的な接続部分である端子接続部を有し、
    前記第二接合部は、前記第一接合部と前記端子接続部との間に位置する、
    請求項1または2記載の蓄電素子。
  4. 前記第一接合部の、前記集電体と前記タブ部との重ね合わせ方向における幅は、前記第二接合部の、前記導電部材と前記集電体との重ね合わせ方向における幅よりも大きい、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の蓄電素子。
  5. 前記第一接合部は、少なくとも前記集電体と前記タブ部とが溶接されることで形成されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の蓄電素子。
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