JP2022110254A - 噴霧用ヘッダー及び噴霧装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】噴霧口の配置や設置角度を精密に、かつ自由度高く設計できる噴霧用ヘッダーを提供すること。【解決手段】噴霧用ヘッダー110は、液体を噴霧する噴霧用ノズル118を装着するノズル装着口116が所定間隔で配置された平面領域を有する蓋体部131と、蓋体部131に密閉状態に一体化された基体部132と、を備える。噴霧用ヘッダー110は、ノズル装着口116に連通され、液体を通流させる通流路134と、通流路134へ液体を流入させる流入口135と、が設けられている。蓋体部131及び基体部132は、ともに正面視中央部に開口部117を有している。【選択図】図6

Description

本発明は、液体を噴霧する技術に関する。
近年、温度や湿度などの環境条件を制御する空調技術において噴霧装置が活用され始めている。一例を挙げると、送風機付きの噴霧装置によって、大規模な空間に対して噴霧を行う空調技術が普及し始めている。この種の空調技術は、霧化された水の気化潜熱を利用して温度を制御し、水の蒸発を利用して湿度を制御するものである。
例えば、特許文献1には、送風ファン付きの噴霧装置を用いる空調システムが開示されている。一般に、この種の噴霧装置の最前面には、「ヘッダー」と称される部品が設けられている。このヘッダーには、複数の噴霧用ノズルが等間隔で配置されている。特許文献1には、円環形状をなす水供給管に対して噴霧用ノズルが取り付けられた構成のヘッダーが開示されている。このヘッダーは、直線状をなす水供給管を円環形状に曲げ加工を施こすことによって得られたものであり、所定間隔で孔を形成し、該孔にノズル用ソケットを溶接し、該ソケットに対して噴霧用ノズルが装着された構成を備えている。すなわち、管状ヘッダーに複数の噴霧用ノズルが所定間隔で配置されている。
しかし、特許文献1に開示されているような、曲げ加工が施された管状ヘッダーには、一次加工の曲げ加工時やノズル用ソケットの溶接時によじれやたわみが発生するが、このよじれやたわみは、二次加工を加えても精密に修正することが難しい。したがって、溶接によるソケットの取り付け時に、すべての噴霧用ノズルの設置角度を精密に一致させること、すなわち、すべての噴霧用ノズルの噴霧方向を精密に一致させることは難しかった。
また、空調効率を上げるためには、霧の密度を向上させる必要があるが、この際には噴霧用ノズルの個数を増やすことが必要となる。しかし、上記のような円環形状をなした水供給管ヘッダーでは、噴霧用ノズルを設置する面積が限られているので、噴霧用ノズルの個数を増やすことには限界があった。また、ヘッダーに対して噴霧用ノズル個数を増やす場合には、噴霧用ノズル同士の距離を適切に設定し、これにより、噴霧された霧等の粒子が混ざり合う噴霧粒子の合体(いわゆる霧の干渉)をできるだけ低減することにも配慮しなければならない。このような霧の干渉は、霧等の粒子の粒径を大きくしてしまう結果、気化することなく、そのまま水滴となって落下し、床や地面を濡らしてしまうというおそれがあるからである。
特開2015-007506号公報
そこで、本発明は、噴霧空調技術のニーズが高まりつつあることを踏まえて、噴霧口の配置や設置角度を精密に、かつ自由度高く設計できる噴霧用ヘッダーを提供することを主な目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、液体を噴霧する噴霧口が所定間隔で配置された平面領域を有する蓋体部と、前記蓋体部に密閉状態に一体化された基体部と、を備える、噴霧用ヘッダーを提供する。この噴霧用ヘッダーにおいて、前記平面領域の一部又は全部が傾斜面領域に形成されており、前記傾斜面領域に前記噴霧口が配置されていてもよい。また、前記噴霧口に連通され、前記液体を通流させる通流路と、前記通流路へ前記液体を流入させる流入口と、が設けられていてもよい。
さらに、前記噴霧口が、前記液体を噴霧する噴霧用ノズルを装着するノズル装着口であり、前記ノズル装着口に噴霧用ノズルが装着された構成を備えていてもよい。また、前記蓋体部は、該蓋体部を正面視したときに、複数の同心円のそれぞれの円周上に前記噴霧口が所定間隔で配置された構成を備えていてもよく、前記蓋体部及び前記基体部は、ともに正面視中央部に開口部を有していてもよい。
そして、本発明では、液体を噴霧する噴霧口が所定間隔で形成された平面領域を有する蓋体部と、前記蓋体部に密閉状態に一体化された基体部と、前記蓋体部及び前記基体部の正面視中央部に形成された開口部と、を備える噴霧用ヘッダーと、前記開口部に向けて風を後方から送り込む送風部と、前記液体を前記噴霧用ヘッダーに圧送する圧送部と、を備える、噴霧装置を提供する。この噴霧装置は、前記噴霧口が、前記液体を噴霧する噴霧用ノズルを装着するノズル装着口であり、前記ノズル装着口に噴霧用ノズルが装着された構成を備えていてもよい。
本発明において「噴霧用ヘッダー」とは、噴霧装置の最先頭部に配置される部位又は部品であり、少なくとも噴霧用ノズルが装着される装着部位(ノズル装着口)を備えている。また、「流体放出装置」とは、気体を吐出又は噴出したり液体を噴霧したりする等により、気体又は液体などの流体を放出する装置をいう。「噴霧装置」は、流体放出装置の一例であり、微細な霧を噴霧し、該霧の気化潜熱を利用して空間冷却等の空調を制御することを主目的とする装置である。ただし、噴霧装置の使用目的は空調制御に狭く限定されることはない。「噴霧用ノズル」は、液体を噴霧するための具体的な機構として、例えば、液体噴霧用ノズルを挙げることができるが、本発明では、これに特に限定されず、目的に適する噴霧用ノズルを採用することが可能である。
本発明によれば、噴霧口の配置や設置角度を精密に、かつ自由度高く設計できる噴霧用ヘッダーを提供することができる。なお、ここに記載された効果は、必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本発明の第1実施形態に係る噴霧装置の構成例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧装置の構成例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧装置の構成例を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧装置の構成例を示す背面図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す分解斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係るノズル装着口の構成例を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る流入口にホースを装着する構成例を示す側面断面図である。 本発明の第1実施形態に係る噴霧用ノズルの構成例を示す側面図である。 本発明の第2実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係るノズル装着口の構成例を示す側面断面図である。 本発明の第2実施形態に係る噴霧用ヘッダーを用いて液体を噴霧する様子を示す模式図である。 本発明の第3実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例を示す正面図である。
以下、本発明を実施するための好適な形態について説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の代表的な実施形態を示したものであり、本発明の範囲がこれらの実施形態に限定されることはない。また、いずれの実施形態も組み合わせることが可能である。
<第1実施形態>
まず、図1から図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る流体放出装置の一例である噴霧装置の構成例について説明する。図1は、本実施形態に係る噴霧装置100の構成例を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態に係る噴霧装置100は、一例として、霧の気化潜熱を利用して空間冷却等の空調を制御するために水の微細な霧を噴霧する噴霧装置であり、円筒形状の本体部101と、本体部101を支える支持部102と、水等の液体を本体部101へ圧送する圧送部である高圧ポンプ103と、を備えている。
本体部101は、本体部101の前面に配置された噴霧用ヘッダー110と、風を噴霧用ヘッダー110の方向へ吹き出させる吹出部111と、噴霧用ヘッダー110に向けて風を後方から送り込む送風部であるファン本体112と、風を吐出する側の吐出側サイレンサー113及び風を後方から吸い込む側の吸込側サイレンサー114と、を備えている。噴霧装置100では、噴霧用ヘッダー110及び吹出部111で、噴霧用ヘッダーアセンブリを構成している。
噴霧用ヘッダー110は、一例として、円板形状に形成され、ホース115を介して高圧ポンプ103に連結されている。ただし、噴霧用ヘッダー110の形状は、円板形状に限らず、ノズル装着口116を密集して配置(密植)させつつ噴霧粒子の合体(いわゆる霧の干渉)を低減させる形状であればよく、正面視が矩形、一字、二字、への字等の形状や、角柱等の棒形状等であってもよい。また、噴霧用ヘッダー110は、前面が平面領域に形成され、液体を噴霧する噴霧口であるノズル装着口116が所定間隔で複数配置されている。また、噴霧用ヘッダー110は、円板形状の中心部に風を通す開口部117が形成されている。開口部117は、噴霧する霧を遠方へ拡散させる風の送風口の役割を有している。
噴霧装置100は、高圧ポンプ103からホース115を通して圧送された水を噴霧用ヘッダー110に流入させ、例えば、ノズル装着口116に装着した噴霧用ノズルから大気中などへ微細な霧を噴霧して噴霧冷却(空間冷却)などの温度調節を行う装置である。このとき、ファン本体112から風を送風し、吹出部111から噴霧用ヘッダー110の開口部117を通して風を大気中へ送り、噴霧された微細な霧を大気中へ飛散させている。噴霧装置100は、ファン本体112の動翼123で発生させた風を、静翼122により直進性のある風に整流し、その直進力による誘引された風量(いわゆる副流)による効果により、気化しつつある微細な霧をあたかも包み込むようにまとめて風の進行方向の遠方に飛散させている。そして、噴霧装置100は、飛散させた微細な霧が気化する際に周囲の熱を奪って冷却することで、空調を制御することができる。
図2は、噴霧装置100の本体部101の構成例を示す正面図である。図2に示すように、本体部101正面の噴霧用ヘッダー110の平面領域には、複数のノズル装着口116のそれぞれに、液体を噴霧する噴霧用ノズル118が装着されている。噴霧用ヘッダー110は、平面領域を有しているため、従来のドーナツ形状のヘッダーに比べて、多くのノズル装着口116を精密に配置することができる。その結果、噴霧装置100は、装置の大きさや送り込まれる風量にかかわらず、より密度の高い微細な霧を噴霧することができる。
また、噴霧用ヘッダー110の正面視中央部に開口部117が形成されている。開口部117の後方には、開口部117に向けて風を後方から送り込むファン本体112が配置されている。ファン本体112は、手前から順に、モータ121と、静翼122と、動翼123と、を有している。送風時に、ファン本体112は、モータ121の軸を回転させることにより動翼123が回転して風を起こし、静翼122で直進性に優れた風向に調整したり、あるいは、例えば渦巻き状に開口部117へ向けたりして送風する。
図3は、噴霧装置100の構成例を示す側面断面図である。図3に示すように、噴霧装置100は、前後方向に延在し、内部が空洞の本体部101の前面に噴霧用ヘッダー110が取り付けられている。本体部101の前後方向の中央付近には、ファン本体112が内蔵されている。ファン本体112が有するモータ121の後方には、周囲に動翼123が形成された回転軸124が回転可能に連結されている。ファン本体112の外周には、ファン本体112の前後の位置に吐出側サイレンサー113及び吸込側サイレンサー114が取り付けられている。
図4は、噴霧装置100の背面の構成例を示す図3のA-A矢視図である。図4に示すように、本体部101は、内蔵するファン本体112の回転軸124の周囲に形成された複数の動翼123が回転軸124周りに回転して、後方から風を吸い込み、前方の噴霧用ヘッダー110の開口部117へ向けて風を送り込むことができる。
次に、図5及び図6を参照して、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー110の詳細な構成例について説明する。図5は、噴霧用ヘッダー110の構成例を示す模式図である。図6は、噴霧用ヘッダー110の構成例を示す分解斜視図である。
図5に示すように、噴霧用ヘッダー110は、液体を噴霧する噴霧口であるノズル装着口116が所定間隔で配置された平面領域を有する蓋体部131と、蓋体部131に水密状態等の密閉状態に一体化された基体部132と、を備えている。蓋体部131及び基体部132は、ともに正面視中央部に開口部117を有している。なお、噴霧口は、ノズル装着口116に限らず、液体を噴霧する形状であればよく、オリフィス等であってもよい。
蓋体部131は、微細な霧等を同方向へ高密度に噴霧するため、平面領域の平面度を高精度に測定したものを用いている。一例として、JIS0621-1984規格における蓋体部131の平面領域の平面度は、0.01mm~0.5mmの範囲が好ましく、0.01mm~0.1mmの範囲がさらに好ましい。
ここで、微細な霧等を噴霧する場合と加湿するための高温の水蒸気等を放出する場合との両方を含む流体放出装置に本発明を適用する場合は、噴霧用ヘッダー110の代わりに、流体放出用ヘッダーを用いる。流体放出装置は、水等の微細な霧を噴霧して霧の気化潜熱を利用することにより空間冷却等の空調を制御するだけでなく、高温の水蒸気等の気体を吐出又は放出して加湿することで、空調を制御することもできる。流体放出用ヘッダーは、流体を外部へ放出する流体放出部が所定間隔で形成された平面領域を有する蓋体部を備えている。また、流体放出用ヘッダーの流体放出部は、気体を吐出又は噴出等する用途に用いる場合、ストロー状、ラッパ状、テーパーコーン状、オリフィス等の形状に形成することができる。流体放出装置を噴霧装置100として使用する場合は、流体放出部が、液体を噴霧する噴霧口及び/又は噴霧用ノズルとなる。流体放出装置のその他の構成は、噴霧装置100の構成と同様である。
図6に示すように、蓋体部131と基体部132との間には、一例として、両者を密閉状態に一体化するため、通流路134の内側と外側を挟んでパッキングするOリング133,133が備えられている。なお、蓋体部131と基体部132との間は、密閉状態に結合されていればよく、溶接や、ネジ締結されていてもよい。
蓋体部131のノズル装着口116には、それぞれ噴霧用ノズル118が装着されている。また、基体部132には、ノズル装着口116に連通され、流体を通流させる円周形状の通流路134と、通流路134へ流体を流入させる流入口135と、が設けられている。流入口135には、基体部132の背面からホース115が連結されている。
なお、通流路134は、蓋体部131に設けられていてもよく、蓋体部131及び基体部132の両方に設けられていてもよい。また、ノズル装着口116の一部を流入口として用いてもよく、蓋体部131と基体部132とが結合された噴霧用ヘッダー110の側面に流入口を設けてもよい。また、複数の噴霧用ノズル118のうち、いずれかを封止部材等で封止して、封止した噴霧用ノズル118からの流体の吐出又は噴霧等の放出を制限することもできる。
次に、図7から図9Aを参照して、蓋体部131の平面領域に形成されたノズル装着口116の配置及び構成例について説明する。図7は、噴霧用ヘッダー110の構成例を示す正面図である。
図7に示すように、複数のノズル装着口116及び各ノズル装着口116に装着された噴霧用ノズル118は、一例として、噴霧用ヘッダー110の中央部を中心とする同一円周上に配置されている。なお、複数のノズル装着口116及び複数の噴霧用ノズル118は、同一円周上であれば開口部117付近に配置されていてもよく、噴霧用ヘッダー110の外周付近に配置されていてもよい。また、複数のノズル装着口116及び複数の噴霧用ノズル118は、正円に限らず、楕円の円周上に配置されていてもよい。
図8は、噴霧用ヘッダー110の構成例を示す、図7の矢印d1の方向における側面断面図である。図9Aは、本実施形態に係るノズル装着口116の構成例を示す、図7の矢印aの方向における側面断面図である。
図8及び図9Aに示すように、ノズル装着口116は、蓋体部131の内部を貫通して形成されている。また、ノズル装着口116は、蓋体部131の表面側の平面領域で噴霧用ノズル118が装着され、蓋体部131と基体部132との接触面側で通流路134に連通している。図9Aに示す蓋体部131と基体部132とは、一例として、溶接部136により溶接されて密閉状態に一体化されている。
次に、図9Bを参照して、本実施形態に係る流入口135にホース115を装着する構成例について説明する。図9Bは、流入口135にホース115を装着する構成例を示す、図7の矢印aの方向における側面断面図である。
図9Bに示すように、本実施形態に係るホース115は、基体部132の背面に設けられている流入口135に装着して噴霧用ヘッダー110と連結させることができる。ただし、流入口135は、基体部132の背面に限らず、蓋体部131又は基体部132の側面に設けられていてもよい。また、ノズル装着口116の一部を流入口として用いてもよい。これらの場合も、ホース115を、図9Bに示す矢印方向から流入口へ装着して噴霧用ヘッダー110と連結させることができる。
ホース115を噴霧用ヘッダー110と連結させた後、高圧ポンプ103からホース115を通して流入口135へ導入される水等の液体は、流入口135から通流路134へ流入し、さらに通流路134からノズル装着口116を通って噴霧用ノズル118へ送られ、噴霧用ノズル118から大気中へ噴霧される。
次に、図10を参照して、本実施形態に係る噴霧用ノズル118の構成例について説明する。図10は、噴霧用ノズル118の構成例を示す側面図である。
図10に示すように、噴霧用ノズル118は、一例として、ノズル本体141と、ノズル本体141の先端に形成され、液体を噴霧する噴霧部142と、ノズル本体141の後方に形成され、ノズル装着口116に螺合されるねじ部143と、を備えている。さらに、噴霧用ノズル118は、ノズル本体141の後端に、液体中の異物やゴミ等を分離及び排除するフィルタ144を備えている。また、ノズル本体141とねじ部143との間には、Oリング145が取り付けられている。
本実施形態に係る噴霧用ヘッダー110は、蓋体部131の表面に平面領域を形成し、その平面領域に複数のノズル装着口116を配置することにより、噴霧口であるノズル装着口116の配置や設置角度を精密に、かつ自由度高く設計することができる。さらに、噴霧用ヘッダー110は、管加工品ではなく、水密性を有し、耐圧及び耐熱に優れ、一般工作機械による加工により製造することができる。
また、本実施形態に係る噴霧装置100は、噴霧用ヘッダー110の各ノズル装着口116に噴霧用ノズル118を装着することにより、複数の噴霧用ノズル118から微細な霧を精度高く同方向の遠方まで噴霧させることができると共に、高密度の微細な霧を大気中へ噴霧することができる。
<第2実施形態>
次に、図11から図13を参照して、本発明の第2実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例について説明する。図11は、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー210の構成例を示す正面図である。図12は、噴霧用ヘッダー210の構成例を示す、図11の矢印d2の方向における側面断面図である。図13は、本実施形態に係るノズル装着口の構成例を示す、図11の矢印bの方向における側面断面図である。
噴霧用ヘッダー210は、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110の蓋体部131における平面領域の全部が傾斜面領域に形成されている点で、噴霧用ヘッダー110と相違する。噴霧用ヘッダー210のその他の構成は、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110と同様である。
図11に示すように、噴霧用ヘッダー210は、正面視の中央部に開口部117が形成された円板形状の蓋体部211に、複数のノズル装着口212及び各ノズル装着口212に装着された噴霧用ノズル218が所定間隔で配置されている。複数のノズル装着口212及び複数の噴霧用ノズル218は、一例として、噴霧用ヘッダー210の中央部を中心とする同一円周上に配置されている。
図12に示すように、噴霧用ヘッダー210は、蓋体部211の表面の全部が、蓋体部211の中心付近から外縁(外周)方向へ外傾斜する傾斜面領域に形成されており、その傾斜面領域にノズル装着口212が配置されている。すなわち、噴霧用ヘッダー210の傾斜面領域は、開口部117から放出される風との関係で、風が放出される方向(風の進行方向)から離れる方向(離間する方向)に傾斜している。また、傾斜面領域の傾斜角度は、目的に応じて調整が可能であるが、特に噴霧装置100にファン本体112を用いる場合、傾斜面領域を5°~45°又は5°~30°の範囲に傾斜させることができる。このように、ノズル装着口212と噴霧用ノズル218、又は、噴霧用ノズル218同士の噴霧方向を別々の方向に向けて、風の進行方向に対してだけでなく、互いのノズルの先端同士を離間させているため、それぞれのノズルから噴霧される噴霧粒子同士の噴射直後の衝突を低減することができる。
図12及び図13に示すように、ノズル装着口212は、開口面が蓋体部211の外周方向に向かい、蓋体部211の内部を斜めに貫通して形成されている。また、ノズル装着口212は、蓋体部211の表面側の傾斜面領域で噴霧用ノズル218が装着され、蓋体部211と基体部132との接触面側で通流路134に連通している。図13に示す蓋体部211と基体部132とは、一例として、溶接部213により溶接されて密閉状態に一体化されている。
次に、図14を参照して、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー210を用いた噴霧装置により液体を噴霧する動作例について説明する。図14は、噴霧用ヘッダー210を用いて液体を噴霧する様子を示す模式図である。
本実施形態の場合も、第1実施形態の噴霧装置100と同様に、高圧ポンプ103からホース115を通して流入口135へ導入される液体が、流入口135から通流路134へ流入し、さらに通流路134からノズル装着口212を通って噴霧用ノズル218へ送られ、噴霧用ノズル218から大気中へ噴霧される。
このとき、蓋体部211の中心付近から外周方向へ外傾斜する傾斜面領域にノズル装着口212が配置されているため、ノズル装着口212に装着された噴霧用ノズル218から噴霧される微細な霧は、蓋体部211の外周方向へ傾斜して噴霧される。すなわち、噴射直後の微細な霧は、開口部117から放出される風との関係で、風の進行方向(図14中の白矢印方向)から離れる方向に噴霧される。これにより、噴霧装置100は、高密度に配置された各噴霧用ノズル218から噴射された直後の微細な霧の干渉を低減することができる。
噴霧装置100は、一例として、噴霧用ノズル218から微細な霧の噴射直後の約50mm付近までの微細な霧の干渉を低減することで、霧の粒径が大きくなって気化することなくそのまま水滴となって落下し、床や地面を濡らしてしまうことを防止することが可能となる。
さらに、本実施形態に係る噴霧装置は、微細な霧を大気中へ噴霧すると共に、ファン本体112で発生させて静翼122で整流した直進性のある風を、吹出部111を通して噴霧用ヘッダー210の開口部117から吹き出している。
すると、図14に示すように、噴霧用ヘッダー210の外側へ噴霧された微細な霧が、噴霧用ヘッダー210の中心部から吹き出す風と、それに伴う誘引流により、送風中心方向にあたかも包み込むようにまとめて送り出され、送風方向へ拡散する。これにより、ノズル装着口212を外周方向へ傾斜させた場合であっても、高密度な微細な霧を大気中へ噴霧することができる。
上述の通り、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー210によれば、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110と同様の効果に加えて、微細な霧を噴霧用ヘッダー210の外周方向へ噴霧することができる。これにより、各ノズル装着口212から噴霧される霧を異なる方向へ噴霧することができるため、噴霧用ヘッダー210によれば、高密度に微細な霧を噴霧する場合であっても、微細な霧の干渉を低減することができる。
<第3実施形態>
次に、図15を参照して、本発明の第3実施形態に係る噴霧用ヘッダーの構成例について説明する。図15は、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー310の構成例を示す正面図である。図15の矢印d1の方向及び矢印d2の方向における側面断面図は、それぞれ図8及び図12と同様である。図15の矢印aの方向及び矢印bの方向における側面断面図は、それぞれ図9A及び図13と同様である。
噴霧用ヘッダー310は、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110の蓋体部131における平面領域の一部が傾斜面領域に形成されている点で、噴霧用ヘッダー110と相違する。噴霧用ヘッダー210のその他の構成は、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110と同様である。
図15に示すように、噴霧用ヘッダー310は、正面視中央部に開口部117が形成された円板形状の蓋体部311を備えている。蓋体部311は、蓋体部311を正面視したときに、2つの同心円のそれぞれの円周上に複数のノズル装着口116及び複数の噴霧用ノズル118、並びに、複数のノズル装着口212及び複数の噴霧用ノズル218が所定間隔で配置されている。
複数のノズル装着口116は、一例として、噴霧用ヘッダー310の中央部を中心とする中心部側の同一円周上に配置されている。同様に、複数のノズル装着口212は、一例として、噴霧用ヘッダー310の中央部を中心とする外周側の同一円周上に配置されている。なお、同心円は2つに限らず3つ以上の複数であってもよい。また、ノズル装着口116及びノズル装着口212は、交互に配置されていなくてもよく、どちらが中心部側又は外周側に配置されていてもよい。
図15に示すように、噴霧用ヘッダー310は、蓋体部311の表面が平面領域に形成され、その一部が、蓋体部311の中心付近から外周方向へ外傾斜する傾斜面領域に形成されている。蓋体部311の平面領域には、ノズル装着口116が配置され、蓋体部311の傾斜面領域には、ノズル装着口212が配置されている。
噴霧用ヘッダー310の蓋体部311の表面は、全部を平面領域に形成することもできる。しかしながら、噴霧用ヘッダー310は、上記構成のように、一部に傾斜面領域を形成することにより、全部を平面領域に形成した場合に比べて、平面領域のノズル装着口116から噴霧される霧と傾斜面領域のノズル装着口212から噴霧される霧とを異なる方向へ噴霧することができる。したがって、噴霧用ヘッダー310は、各ノズル装着口116及びノズル装着口212から噴霧される微細な霧の干渉を、より低減することができる。
以上より、本実施形態に係る噴霧用ヘッダー310によれば、第1実施形態に係る噴霧用ヘッダー110と同様の効果に加えて、第2実施形態に係る噴霧用ヘッダー210と同様に、高密度に微細な霧を噴霧する場合であっても、噴霧する微細な霧の干渉を低減することができる。
上記各実施形態に係る噴霧用ヘッダーは、一例として、オフィス空調ダクト室内側や、大型扇風機(工場扇)の前面などに設置することができる。また、上記各実施形態に係る噴霧用ヘッダーを含む流体放出用ヘッダーは、微細な霧を噴霧する噴霧装置だけでなく、雨状等の大きな水粒子を拡散する場合や、高温の水蒸気等の気体を放出して加湿する場合にも適用することができる。さらに、流体放出用ヘッダーは、薬液との組み合わせにより消臭、除菌、殺菌、殺虫、防除等、あるいは、鎮塵、ガス洗浄、イベント、演出、景観等に用いる気体又は液体などの流体を放出する流体放出装置にも適用することができる。
100 噴霧装置
101 本体部
102 支持部
103 高圧ポンプ(圧送部)
104、121 モータ
110、210、310 噴霧用ヘッダー
111 吹出部
112 ファン本体(送風部)
113、114 サイレンサー
115 ホース
116、212 ノズル装着口(噴霧口)
117 開口部
118、218 噴霧用ノズル
122 静翼
123 動翼
124 回転軸
131、211、311 蓋体部
132 基体部
133、145 Oリング
134 通流路
135 流入口
136、213 溶接部
141 ノズル本体
142 噴霧部
143 ねじ部
144 フィルタ

Claims (8)

  1. 液体を噴霧する噴霧口が所定間隔で配置された平面領域を有する蓋体部と、
    前記蓋体部に密閉状態に一体化された基体部と、
    を備える、噴霧用ヘッダー。
  2. 前記平面領域の一部又は全部が傾斜面領域に形成されており、
    前記傾斜面領域に前記噴霧口が配置されている、請求項1に記載の噴霧用ヘッダー。
  3. 前記噴霧口に連通され、前記液体を通流させる通流路と、
    前記通流路へ前記液体を流入させる流入口と、
    が設けられている、請求項1又は2に記載の噴霧用ヘッダー。
  4. 前記噴霧口が、前記液体を噴霧する噴霧用ノズルを装着するノズル装着口であり、
    前記ノズル装着口に噴霧用ノズルが装着された構成を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載の噴霧用ヘッダー。
  5. 前記蓋体部は、該蓋体部を正面視したときに、複数の同心円のそれぞれの円周上に前記噴霧口が所定間隔で配置された構成を備える、請求項1から4のいずれか一項に記載の噴霧用ヘッダー。
  6. 前記蓋体部及び前記基体部は、ともに正面視中央部に開口部を有する、請求項1から5のいずれか一項に記載の噴霧用ヘッダー。
  7. 液体を噴霧する噴霧口が所定間隔で形成された平面領域を有する蓋体部と、前記蓋体部に密閉状態に一体化された基体部と、前記蓋体部及び前記基体部の正面視中央部に形成された開口部と、を備える噴霧用ヘッダーと、
    前記開口部に向けて風を後方から送り込む送風部と、
    前記液体を前記噴霧用ヘッダーに圧送する圧送部と、
    を備える、噴霧装置。
  8. 前記噴霧口が、前記液体を噴霧する噴霧用ノズルを装着するノズル装着口であり、
    前記ノズル装着口に噴霧用ノズルが装着された構成を備える、請求項7に記載の噴霧装置。
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