JP2022109085A - 乗り物用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】シートフレームの剛性を確保しながら、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを提供する。【解決手段】乗り物用シートSは、シートクッションの骨格となるクッションフレーム20を備えている。クッションフレーム20は、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレーム21と、左右のサイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結フレーム30と、左右のサイドフレーム21の後方部分を連結する後方連結フレーム40と、を有している。連結フレーム30、40は、それらの下方側において開口部が形成された開放断面形状を有し、サイドフレーム21の内側面に向かって延びている。【選択図】図3

Description

本発明は、乗り物用シートに係り、特に、シートクッションの骨格となるクッションフレームを備えた乗り物用シートに関する。
従来、特許文献1に記載のように、シートクッションの骨格となるクッションフレームを備え、当該クッションフレームが、左右側方に配置されるサイドフレームと、左右のサイドフレームの前方部分を連結する前方連結パイプと、左右のサイドフレームの後方部分を連結する後方連結パイプとを有している車両用シートが知られている。
特開2018-199359号公報
ところで、特許文献1のような車両用シートにおいて、クッションフレームの剛性を確保しながらも、従来よりも製造コストを抑えてフレーム構成部品を製造することが求められていた。
例えば、フレーム構成部品の大部分をプレス成形によって製造することで、従来の金型成形によって製造する場合と比較して製造コストを抑えることが可能である。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、骨格となるシートフレームの剛性を確保しながら、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、フレーム構成部品をプレス成形によって製造することで、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを提供することにある。
前記課題は、本発明の乗り物用シートによれば、シートクッションの骨格となるクッションフレームを備えた乗り物用シートであって、前記クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームと、左右の前記サイドフレームの前方部分又は後方部分を連結する連結フレームと、を有し、前記連結フレームは、上下方向の一方側又はシート前後方向の一方側において開口部が形成された開放断面形状を有し、前記サイドフレームの内側面に向かって延びていること、により解決される。
上記構成により、シートフレームの剛性を確保しながら、製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現することができる。
詳しく述べると、連結フレームが、上下方向の一方側又はシート前後方向の一方側において開口部が形成された開放断面形状を有し、サイドフレームの内側面に向かって延びている。そのため、当該連結フレームを例えばプレス成形によって製造することができる。その結果、従来の連結パイプの場合と比較して、製造コストを抑えることができる(従来の連結パイプをプレス成形で製造することはできない)。
つまり、連結フレームを開放断面形状とすることで剛性を確保しながら、連結フレームの製造コストを抑えることができる。
このとき、前記連結フレームは、板状のフレームから形成され、所定の間隔を空けて設けられた一対の対向壁部と、前記一対の対向壁部を連結する連結壁部と、を有していると良い。
上記構成により、連結フレームの製造コストを抑えながら、連結フレームの剛性を高めることができる。
このとき、前記一対の対向壁部は、シート前後方向に所定の間隔を空けて設けられ、前記連結壁部は、前記一対の対向壁部の上端部を連結しており、前記連結フレームは、前記連結フレームの下方側において前記開口部が形成された開放断面形状を有していると良い。
上記連結フレームの構成により、着座者による着座荷重をクッションフレームが効率良く受け止めることができる。
また上記構成により、連結フレームの内部に異物が侵入してしまうことを抑制することができる。
このとき、前記連結フレームは、シート幅方向に長尺に延びており、前記開放断面形状を有するフレーム本体部と、前記フレーム本体部の延出端部に設けられ、前記延出端部から外側へ張り出すように形成されたフランジ部と、を有し、前記フランジ部が、前記サイドフレームの内側面に沿って形成され、前記サイドフレームの内側面に当接していると良い。
また、前記フランジ部及び前記サイドフレームが当接した状態で溶接されることで、前記フランジ部及び前記サイドフレームの少なくとも一方に溶接痕が形成されていると良い。
上記構成により、サイドフレームの内側面に対し連結フレームを強固に組み付けることができる。
このとき、前記フランジ部は、前記一対の対向壁部の延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部及び第2フランジ部と、前記連結壁部の延出端部から外側へ張り出すように形成された第3フランジ部と、を有していると良い。
上記構成により、サイドフレームの内側面に対し連結フレームをより強固に組み付けることができる。
このとき、前記連結フレームは、前記連結フレームの外面に凹部又は凸部として形成され、前記連結フレームの延出方向に沿って延びている補強部を有していると良い。
上記構成により、連結フレームの剛性を高めることができ、クッションフレームの剛性を高めることができる。
このとき、車体フロアに対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、前記ハイトリンク装置は、前記クッションフレームと前記車体フロアの間に設けられる左右のリンクを有し、前記連結フレームは、前記左右のリンクを連結していると良い。
上記構成により、ハイトリンク装置を備えた乗り物用シートにおいて、フレーム構成部品の製造コストを抑えながら、ハイトリンク装置(リンク)の組み付け剛性を高めることができる。
このとき、前記シートクッションは、前記クッションフレームにクッション材を載置して表皮材で被覆されて構成され、前記サイドフレームは、前記サイドフレームの側面に形成され、前記表皮材の端末部を掛け止めするための複数の表皮掛け止め部を有し、前記連結フレームは、前記サイドフレームの側面において複数の前記表皮掛け止め部の間の位置に配置され、かつ、前記サイドフレームの平面部分に当接して取り付けられていると良い。
上記構成により、サイドフレームの側面に対して表皮掛け止め部との干渉を抑制しながら、連結フレームを強固に取り付けることができる。
また、連結フレームが、複数の表皮掛け止め部の間に取り付けられているため、表皮掛け止め部及びその周辺部分の剛性を高めることができる。
このとき、前記連結フレームは、左右の前記サイドフレームの前方部分を連結し、前記クッションフレームは、左右の前記サイドフレームの前端部分を連結するプレート状のパンフレームと、左右の前記サイドフレームの後方部分を連結する後方連結フレームと、前記パンフレーム及び前記後方連結フレームに掛け止めされ、シート前後方向に延びている複数の弾性バネと、をさらに有し、前記連結フレームは、前記連結フレームの上面が平面となるように形成され、前記パンフレームよりも後方位置に配置され、かつ、前記複数の弾性バネよりも下方位置に配置されていると良い。
上記のように、連結フレームの上面が平面となっているため、着座者による着座荷重を受けて弾性バネが上下方向に撓んだときに、連結フレームが弾性バネを面で受け止めることができる。その結果、従来の連結パイプの場合と比較して、乗り物用シートに着座者が深く着座した場合であっても、着座者の着座感を好適に保持することができる。
本発明によれば、シートフレームの剛性を確保しながら、製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現できる。具体的には、フレーム構成部品をプレス成形によって製造することで、シートフレームの製造コストを抑えることができる。
また本発明によれば、連結フレームの製造コストを抑えながら、連結フレームの剛性を高めることができる。
また本発明によれば、着座した着座者による着座荷重をクッションフレームが効率良く受け止めることができる。また、連結フレームの内部に異物が侵入することを抑制できる。
また本発明によれば、サイドフレームの内側面に対し連結フレームを強固に組み付けることができる。
また本発明によれば、ハイトリンク装置を備えた乗り物用シートにおいて、フレーム構成部品の製造コストを抑えながら、ハイトリンク装置(リンク)の組み付け剛性を高めることができる。
また本発明によれば、サイドフレームの側面に対して表皮掛け止め部との干渉を抑制しながら、連結フレームを強固に取り付けることができる。また、表皮掛け止め部及びその周辺部分の剛性を高めることができる。
また本発明によれば、従来と比較して、乗り物用シートに着座者が深く着座した場合であっても、着座者の着座感を好適に保持することができる。
本実施形態の乗り物用シートを示す斜視図である。 乗り物用シートの骨格となるシートフレームを示す斜視図である。 クッションフレームの要部拡大図であって、サイドフレーム及び連結フレームを示す斜視図である。 連結フレームを示す斜視図である。 パンフレームを示す斜視図である。 図5のVI-VI断面図である。 連結フレームの変形例1を示す斜視図である。 連結フレームの変形例2を示す斜視図である。 連結フレームの変形例3を示す斜視図である。 サイドフレームの変形例1を示す斜視図である。
以下、本発明の実施形態に係る乗り物用シートについて、図1-図8を参照しながら説明する。
本実施形態は、シートクッションの骨格となるクッションフレームを備えた乗り物用シートであって、クッションフレームは、シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームと、左右のサイドフレームの前方部分又は後方部分を連結する連結フレームとを有し、連結フレームは、上下方向の一方側又はシート前後方向の一方側において開口部が形成された開放断面形状を有し、サイドフレームの内側面に向かって延びていることを主な特徴とする乗り物用シートの発明に関するものである。
なお、乗り物用シートのシートバックに対して着座者が着座する側がシート前方側となる。
本実施形態の乗り物用シートSは、図1に示すように、車両用シートであって、シートバック1と、シートクッション2とを備えるシート本体と、図2に示すように、車体フロアに対してシート本体を前後移動可能に支持するレール装置3と、車体フロアに対してシート本体を昇降可能に連結するハイトリンク装置4と、シートクッション2に対してシートバック1を回動可能に連結するリクライニング装置5と、から主に構成されている。
シートバック1は、図1に示すように、着座者を後方から支持する背もたれ部であって、骨格となる図2に示すバックフレーム10にクッション材1aを載置して表皮材1bで被覆されて構成されている。
シートクッション2は、着座者を下方から支持する着座部であって、骨格となる図2に示すクッションフレーム20にクッション材2aを載置して表皮材2bで被覆されて構成されている。
レール装置3は、図2に示すように、上下方向においてシート本体と車体フロアとの間に配置されており、車体フロアに固定され、シート前後方向に延びる左右のロアレール3aと、ロアレール3aに沿って摺動可能に支持される左右のアッパレール3bと、ロアレール3aに対してアッパレール3bを摺動不能にロックする不図示のロック部材と、当該ロック部材のロック状態を解除するためのレール用操作レバー3cと、から主に構成されている。
左右のアッパレール3bの上面には、ハイトリンク装置4を介してクッションフレーム20が架設されている。
ハイトリンク装置4は、図2に示すように、レール装置3とクッションフレーム20の間に取り付けられ、シート前方側に配置される左右の第1リンク4aと、シート後方側に配置される左右の第2リンク4bと、シート本体を昇降不能にロックする不図示のロック部材と、当該ロック部材のロック状態を解除するためのハイト用操作レバー4cと、から主に構成されている。そして、第2リンク4bが駆動リンクとなってシート本体の高さを調整することが可能な装置である。
リクライニング装置5は、図2に示すように、バックフレーム10を回動させるときに駆動するリクライニング本体5aと、回動軸5bと、バックフレーム10を回動軸5bを中心として前方回転させるように付勢する渦巻きバネ5cと、バックフレーム10のロック状態を解除するために操作される図1に示すリクラ用操作レバー5dと、から主に構成されている。
リクライニング本体5aは、公知なロック機構を有し、バックフレーム10の状態を、クッションフレーム20に対して固定されたロック状態と、クッションフレーム20に対して回動可能なロック解除状態との間で切り替えることが可能である。
回動軸5bは、シート幅方向においてバックフレーム10側とクッションフレーム20側とに軸支され、渦巻きバネ5cは、その一端部がバックフレーム10側に係止され、他端部がクッションフレーム20側に係止されている。
バックフレーム10は、図2に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置されるバックサイドフレーム11と、各バックサイドフレーム11の上端部分を連結する逆U字形状の上部フレーム12と、各バックサイドフレーム11の下端部分を連結するプレート形状の下部フレーム13と、各バックサイドフレーム11にそれぞれ掛け止めされ、蛇状に延びている不図示の弾性バネと、から主に構成されている。
バックサイドフレーム11は、上下方向に延出し、横断面略C字形状からなる板金部材であって、その下端部分がリクライニング装置5を介してサイドフレーム21の後端部分と連結されている。
クッションフレーム20は、図2-図5に示すように、略矩形状の枠状体からなり、左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレーム21と、各サイドフレーム21の前端部分を連結するプレート状のパンフレーム22と、各サイドフレーム21の前方部分を連結する前方連結フレーム30と、各サイドフレーム21の後方部分を連結する後方連結フレーム40と、パンフレーム22及び後方連結フレーム40に掛け止めされ、シート前後方向に蛇状に延びている複数の弾性バネ23と、から主に構成されている。
サイドフレーム21は、図2-図4に示すように、シート前後方向に長尺な板状フレームであって、フレーム本体部21aと、フレーム本体部21aの上端部及び下端部それぞれからシート幅方向の内側に屈曲して突出する上端フランジ部21b及び下端フランジ部21cと、を有している。
また、サイドフレーム21は、サイドフレーム21の側面の一部を切り起こして形成され、表皮材2bの端末部を掛け止めするための表皮掛け止め部21dを有している。
表皮掛け止め部21dは、シート前後方向に所定の間隔を空けて複数形成されている。
なお、サイドフレーム21の後端部には、リクライニング装置5が取り付けられている。
パンフレーム22は、図2、図5、図6に示すように、着座者の大腿部を支持するフレームであって、略矩形状のプレート体からなり、そのシート幅方向の両端部分が、サイドフレーム21の上面に載置されて取り付けられている。
パンフレーム22の前端部分には、当該前端部の先端を上方へ折り曲げることで形成された折り曲げ部22aが形成されている。
また、パンフレーム22のシート幅方向の両端部分についても同様に、折り曲げ部22b、22cが形成されている。
折り曲げ部22aは、シート幅方向に沿って延びるように連続して形成されており、具体的には、カーリング加工によって形成されている。
また、折り曲げ部22b、22cは、シート前後方向に沿って延びるように連続して形成されている。
そのため、従来のヘミング加工や絞り加工と比較して製造コスト(金型費用)を抑えることができる。
弾性バネ23は、図2に示すように、着座者の臀部を支持する弾性支持部材であって、シート幅方向において所定の間隔を空けて複数設けられている。
弾性バネ23の前端部分は、パンフレーム22の上面に形成された不図示の掛け止め穴の縁に掛け止めされている。また、弾性バネ23の後端部分は、後方連結フレーム40にフック部材を介して取り付けられている。
前方連結フレーム30、後方連結フレーム40は、図3、図4に示すように、その下方側において開口部が形成された開放断面形状を有しており、シート幅方向に長尺なフレームである。
連結フレーム30、40は、例えばプレス成形によって板状のフレームから形成されている。
連結フレーム30、40は、左右のサイドフレーム21を連結するととともに、左右のリンク(第1リンク4a、第2リンク4b)を連結している。
具体的には、前方連結フレーム30は、シート幅方向に長尺に延びており、開放断面形状を有するフレーム本体部31と、フレーム本体部31の延出端部に設けられ、延出端部から外側へ張り出すように切り欠き形成されたフランジ部32と、を有している。
なお、後方連結フレーム40も同様の構成であって、フレーム本体部41と、フランジ部42と、を有している。
以下、後方連結フレーム40について図3、図4に基づいて詳しく説明し、前方連結フレーム30の詳細については省略する。
フレーム本体部41は、シート前後方向に所定の間隔を空けて設けられた一対の対向壁部41a、41bと、一対の対向壁部41a、41bの上端部を連結する連結壁部41cと、を有している。
対向壁部41a、41bの外面には、凹部として形成され、後方連結フレーム40の延出方向に沿って延びている補強凹部43が形成されている。
また、連結壁部41cの外面には、凸部として形成され、後方連結フレーム40の延出方向に沿って延びている補強凸部44が形成されている。
フランジ部42は、サイドフレーム21の内側面に沿って形成され、サイドフレーム21の内側面に当接している。
具体的には、フランジ部42は、一対の対向壁部41a、41bの延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部42a、第2フランジ部42bと、連結壁部41cの延出端部から外側(上側)へ張り出すように形成された第3フランジ部42cと、を有している。
上記構成において、図4に示すように、フランジ部42と、サイドフレーム21とが当接した状態で溶接(例えば、レーザー溶接)されることで、フランジ部42a、42b、42cに溶接痕45が形成されている。
そのため、サイドフレーム21の内側面に対し後方連結フレーム40を強固に組み付けることができる。
なお、溶接による取り付け手段に限定されることなく適宜変更可能である。例えば、取り付け部材を用いて、サイドフレーム21に対し後方連結フレーム40(フランジ部42)を取り付けることとしても良い。
また上記構成において、図3に示すように、前方連結フレーム30は、サイドフレーム21の側面において複数の表皮掛け止め部21dの間の位置に配置されている。そして、サイドフレーム21の平面部分に当接して取り付けられている。
そのため、サイドフレーム21の側面に対して表皮掛け止め部21dとの干渉を抑制しながら、前方連結フレーム30を強固に取り付けることができる。
また、表皮掛け止め部21d及びその周辺部分の剛性を高めることもできる。
また上記構成において、図2、図3に示すように、前方連結フレーム30は、その上面が平面となるように形成され、パンフレーム22よりも後方位置に配置され、かつ、複数の弾性バネ23よりも下方位置に配置されている。
そのため、着座者による着座荷重を受けて弾性バネ23が上下方向に撓んだときに、前方連結フレーム30が弾性バネ23を面で受け止めることができる。その結果、従来の連結パイプの場合と比較して、乗り物用シートSに着座者が深く着座した場合であっても、着座者の着座感を好適に保持することができる。
<連結フレームの変形例1-3>
次に、連結フレームの変形例1-3について、図7A、B、Cに基づいて説明する。
なお、上述の連結フレーム30、40と重複する内容については説明を省略する。
変形例1-3の連結フレームでは、連結フレーム30、40と比較して開放断面形状が異なっている。
以下、後方連結フレーム140、240、340について詳しく説明し、前方連結フレームの詳細については省略する。
変形例1の後方連結フレーム140は、図7Aに示すように、開放断面形状を有するフレーム本体部141と、フレーム本体部141の延出端部から外側へ張り出すように形成されたフランジ部142と、を有している。
フレーム本体部141は、縦断面略U字形状を有し、一対の対向壁部141a、141bと、一対の対向壁部141a、141bの上端部を連結する連結壁部141cと、を有している。
なお、対向壁部141a、141bと、連結壁部141cとの連結部分がR面取り加工されている。
フランジ部142は、サイドフレーム21の内側面に当接している。
フランジ部142は、一対の対向壁部141a、141bの延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部142a、第2フランジ部142bと、連結壁部141cの延出端部から外側(上側)へ張り出すように形成された第3フランジ部142cと、を有している。
上記構成であっても、フレーム構成部品をプレス成形によって製造することができ、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現できる。
変形例2の後方連結フレーム240は、図7Bに示すように、開放断面形状を有するフレーム本体部241と、フランジ部242と、を有している。
フレーム本体部241は、縦断面逆V字形状を有し、一対の対向壁部241a、241bを有している。
なお、第1対向壁部241aの上端部と、第2対向壁部241bの上端部とが連結されている。
フランジ部242は、一対の対向壁部241a、241bの延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部242a、第2フランジ部242bを有している。
第1フランジ部242aは、第1対向壁部241aの延出方向とは直交方向に延びて、サイドフレーム21の内側面に沿って形成されている。第2フランジ部242bも同様である。
上記構成であっても、フレーム構成部品をプレス成形によって製造することができ、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現できる。
変形例3の後方連結フレーム340は、図7Cに示すように、開放断面形状を有するフレーム本体部341と、フランジ部342と、を有している。
フレーム本体部341は、縦断面略ハット型形状を有し、一対の対向壁部341a、341bと、一対の対向壁部341a、341bの上端部を連結する連結壁部341cと、第1対向壁部341aの延出端部から外側に突出している第1突出壁部341dと、第2対向壁部341bの延出端部から外側に突出している第2突出壁部341eと、を有している。
第1突出壁部341dと第2突出壁部341eは、互いに反対側に向かって突出している。
フランジ部342は、サイドフレーム21の内側面に当接している。
フランジ部342は、一対の対向壁部341a、341bの延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部342a、第2フランジ部342bと、連結壁部341cの延出端部から外側(上側)へ張り出すように形成された第3フランジ部342cと、第1突出壁部341d、第2突出壁部341eそれぞれの延出端部から外側(下側)へ張り出すように形成された第4フランジ部342d、第5フランジ部342eと、を有している。
上記構成であっても、フレーム構成部品をプレス成形によって製造することができ、シートフレームの製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現できる。
<サイドフレームの変形例1>
次に、サイドフレームの変形例1について、図8に基づいて説明する。
サイドフレーム121は、シート前後方向に長尺な板状フレームであって、フレーム本体部121aと、フレーム本体部121aの上端部及び下端部それぞれからシート幅方向の外側に屈曲して突出する上端フランジ部121b及び下端フランジ部121cと、を有している。
また、サイドフレーム121(フレーム本体部121a)は、三角形状や台形形状(四角形状)等の集合体で構成されるトラス構造を有している。
具体的には、サイドフレーム121は、三角形状を有する複数の補強部121eと、a台形形状を有する複数の補強部121fを有している。
補強部121eは、バーリング加工によって形成された貫通穴である。詳しく述べると、補強部121eの縁部分が、フレーム本体部121aからシート幅方向の外側又は内側に向かって突出するように形成されている。
補強部121fも同様にバーリング加工によって形成されている。
サイドフレーム121は、サイドフレーム21の側面の一部を切り起こして形成され、表皮材の端末部を掛け止めするための表皮掛け止め部121dを有している。
表皮掛け止め部121dは、シート前後方向において複数の補強部121e、121fの間に配置されている。
上記構成により、シートフレームの剛性を高めながら、製造コストを抑えることが可能な乗り物用シートを実現できる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図5に示すように、連結フレーム30、40がそれぞれ開放閉断面形状を有しているが、特に限定されることなく、前方連結フレーム30のみが開放閉断面形状を有していても良いし、あるいは後方連結フレーム40のみが開放閉断面形状を有していても良い。
上記実施形態では、図3に示すように、連結フレーム30、40が、それらの下方側において開口部が形成された開放断面形状を有しているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、連結フレーム30、40が、それらの上方側、前方側又は後方側において開口部が形成された開放断面形状を有していても良い。
また例えば、連結フレーム30、40が、それらの前方斜め下方側、前方斜め上方側、後方斜め下方側又は後方斜め上方側において開口部が形成された開放断面形状を有していても良い。
すなわち、連結フレーム30、40が、「上下方向の一方側又はシート前後方向の一方側において開口部が形成された開放断面形状を有すること」として良い。このことは、上記構成を全て含むものである。
上記実施形態では、図2、図3に示すように、連結フレーム30、40が、左右のサイドフレーム21を連結するととともに、左右のリンク4a、4bを連結しているが、トクに限定されることなく変更可能である。
例えば、前方連結フレーム30が、車両の衝突時に着座者が沈み込んでしまうサブマリン現象を抑制する機能を果たす連結フレームであっても良い。
上記実施形態では、図3に示すように、連結フレーム30、40の延出端部が、サイドフレーム21の内側面に当接して取り付けられているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、連結フレーム30、40の延出端部がサイドフレームを貫通するように取り付けられていても良い。
上記実施形態では、図3に示すように、後方連結フレーム40が、その延出方向に沿って延びている補強凹部43及び補強凸部44を有しているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、後方連結フレーム40が、補強凹部43のみを有していても良いし、補強凸部44のみを有していても良い。
また例えば、補強凹部43が上下方向に間隔を空けて複数形成されていても良いし、補強凸部44がシート前後方向に間隔を空けて複数形成されていても良い。
また例えば、補強凹部43又は補強凸部44が、シート前後方向に長尺に延びて形成されていても良い。その場合、シート幅方向に間隔を空けながら複数形成されていると良い。
上記実施形態では、具体例として自動車に用いられる乗り物用シートについて説明したが、特に限定されることなく、電車、バス等の乗り物用シートのほか、飛行機、船等の乗り物用シートとしても利用することができる。
本実施形態では、主として本発明に係る乗り物用シートに関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
S 乗り物用シート
1 シートバック
1a、2a クッション材
1b、2b 表皮材
2 シートクッション
3 レール装置
3a ロアレール
3b アッパレール
3c レール用操作レバー
4 ハイトリンク装置
4a 第1リンク
4b 第2リンク
4c ハイト用操作レバー
5 リクライニング装置
5a リクライニング本体
5b 回動軸
5c 渦巻きバネ
5d リクラ用操作レバー
10 バックフレーム
11 バックサイドフレーム
12 上部フレーム
13 下部フレーム
20、120 クッションフレーム
21、121 サイドフレーム
21a、121a フレーム本体部
21b、121b 上端フランジ部
21c、121c 下端フランジ部
21d、121d 表皮掛け止め部
121e、121f 補強部
22 パンフレーム
22a、22b、22c 折り曲げ部
23 弾性バネ
30 前方連結フレーム(連結フレーム)
31 フレーム本体部
31a 対向壁部
31b 連結壁部
32 フランジ部
40、140、240、340 後方連結フレーム(連結フレーム)
41、141、241、341 フレーム本体部
41a、141a、241a、341a 第1対向壁部
41b、141b、241b、341b 第2対向壁部
41c、141c、341c 連結壁部
341d 第1突出壁部
341e 第2突出壁部
42、142、242、342 フランジ部
42a、142a、242a、342a 第1フランジ部
42b、142b、242b、342b 第2フランジ部
42c、142c、342c 第3フランジ部
342d 第4フランジ
342e 第5フランジ
43 補強凹部(補強部)
44 補強凸部(補強部)
45 溶接痕

Claims (10)

  1. シートクッションの骨格となるクッションフレームを備えた乗り物用シートであって、
    前記クッションフレームは、
    シート幅方向の左右側方に配置され、シート前後方向に延びているサイドフレームと、
    左右の前記サイドフレームの前方部分又は後方部分を連結する連結フレームと、を有し、
    前記連結フレームは、上下方向の一方側又はシート前後方向の一方側において開口部が形成された開放断面形状を有し、前記サイドフレームの内側面に向かって延びていることを特徴とする乗り物用シート。
  2. 前記連結フレームは、
    板状のフレームから形成され、
    所定の間隔を空けて設けられた一対の対向壁部と、
    前記一対の対向壁部を連結する連結壁部と、を有していることを特徴とする請求項1に記載の乗り物用シート。
  3. 前記一対の対向壁部は、シート前後方向に所定の間隔を空けて設けられ、
    前記連結壁部は、前記一対の対向壁部の上端部を連結しており、
    前記連結フレームは、前記連結フレームの下方側において前記開口部が形成された開放断面形状を有していることを特徴とする請求項2に記載の乗り物用シート。
  4. 前記連結フレームは、
    シート幅方向に長尺に延びており、前記開放断面形状を有するフレーム本体部と、
    前記フレーム本体部の延出端部に設けられ、前記延出端部から外側へ張り出すように形成されたフランジ部と、を有し、
    前記フランジ部が、前記サイドフレームの内側面に沿って形成され、前記サイドフレームの内側面に当接していることを特徴とする請求項2又は3に記載の乗り物用シート。
  5. 前記フランジ部及び前記サイドフレームが当接した状態で溶接されることで、前記フランジ部及び前記サイドフレームの少なくとも一方に溶接痕が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の乗り物用シート。
  6. 前記フランジ部は、
    前記一対の対向壁部の延出端部から互いに反対側に向かって張り出すように形成された第1フランジ部及び第2フランジ部と、
    前記連結壁部の延出端部から外側へ張り出すように形成された第3フランジ部と、を有していることを特徴とする請求項4又は5に記載の乗り物用シート。
  7. 前記連結フレームは、前記連結フレームの外面に凹部又は凸部として形成され、前記連結フレームの延出方向に沿って延びている補強部を有していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  8. 車体フロアに対して前記クッションフレームを昇降可能に連結するハイトリンク装置を備え、
    前記ハイトリンク装置は、前記クッションフレームと前記車体フロアの間に設けられる左右のリンクを有し、
    前記連結フレームは、前記左右のリンクを連結していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  9. 前記シートクッションは、前記クッションフレームにクッション材を載置して表皮材で被覆されて構成され、
    前記サイドフレームは、前記サイドフレームの側面に形成され、前記表皮材の端末部を掛け止めするための複数の表皮掛け止め部を有し、
    前記連結フレームは、前記サイドフレームの側面において複数の前記表皮掛け止め部の間の位置に配置され、かつ、前記サイドフレームの平面部分に当接して取り付けられていることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
  10. 前記連結フレームは、左右の前記サイドフレームの前方部分を連結し、
    前記クッションフレームは、左右の前記サイドフレームの前端部分を連結するプレート状のパンフレームと、左右の前記サイドフレームの後方部分を連結する後方連結フレームと、前記パンフレーム及び前記後方連結フレームに掛け止めされ、シート前後方向に延びている複数の弾性バネと、をさらに有し、
    前記連結フレームは、
    前記連結フレームの上面が平面となるように形成され、
    前記パンフレームよりも後方位置に配置され、かつ、前記複数の弾性バネよりも下方位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の乗り物用シート。
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