JP2022108761A - マリンホース - Google Patents

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Abstract

【課題】内面ゴム層および内側補強層群が破損した場合に内側補強層群と外側補強層群とを確実に分離させてすき間を形成させることができ、かつ、成型性に優れた剥離層を備えたマリンホースを提供する。【解決手段】内面ゴム層3とカバー層9との間に、内周側から順に内側補強層群4、5、剥離層6、外側補強層群7を積層し、剥離層6の主成分をPVAとして水溶解温度が50℃以上の仕様にして、内面ゴム層3および内側補強層群4、5が破損した際には、剥離層6が内側補強層群4、5から剥離して、両者間にすき間gを形成し、内面ゴム層3の内側の流路1aから漏れ出した流体Lはすき間gを流れて連通管10aを通じてホース表面に配置された漏れ検知器10に到達する。【選択図】図2

Description

本発明は、マリンホースに関し、さらに詳しくは、内面ゴム層および内側補強層群が破損した場合に内側補強層群と外側補強層群とを確実に分離させてすき間を形成させることができ、かつ、マリンホース製造工程での成型性に優れた剥離層を備えたマリンホースに関するものである。
海上のタンカーと陸上施設等との間を連結して原油等の流体を海上輸送するマリンホースの種類には、いわゆるダブルカーカスタイプがある。ダブルカーカスタイプのマリンホースとして、内面ゴム層とカバー層との間に積層された内側補強層群と外側補強層層群との間に非接着層が介在している構造が知られている(例えば、特許文献1参照)。内面ゴム層および内側補強層群が破損した場合には、内側補強層群と非接着層とが剥離して両者の間にすき間が形成される。そして、マリンホースの流路から漏れ出した流体はこのすき間を通じてホース長手方向端部に設置された漏れ検知器に到達して、流体漏れが検知される。
従来、非接着層は主にポリエチレンフィルムによって形成されていた(特許文献1の段落0020)。ポリエチレンフィルムは、離型性に優れているので内側補強層群から剥離させてすき間を形成するには適している。しかしながら、ポリエチレンは熱収縮が大きいため、薄層のフィルムが内側補強層群に皺などが無く巻き付けられて漏れが生じない非接着層を形成することが難しい。そのため例えば、ポリエチレンフィルムをより細幅化して慎重に巻付け作業を行なうなど、マリンホースの製造工程では多大な工数が必要になる。それ故、内側補強層群と外側補強層群とを確実に分離させてすき間を形成できるフィルムを用いるとともに、このフィルムの成型性を向上させるには改善の余地がある。
特開2010-265991号公報
本発明の目的は、内面ゴム層および内側補強層群が破損した場合に内側補強層群と外側補強層群とを確実に分離させてすき間を形成させることができ、かつ、成型性に優れた剥離層を備えたマリンホースを提供することにある。
上記目的を達成するため本発明のマリンホースは、内面ゴム層とカバー層との間に、内周側から順に積層された内側補強層群と、剥離層と、外側補強層群とを有し、前記内側補強層群と前記剥離層との間に形成されるすき間に連通してホース長手方向端部に延在する連通管と、前記ホース長手方向端部で前記連通管に接続されてホース表面に配置される漏れ検知器とを備えたマリンホースにおいて、前記剥離層が、PVAを主成分として形成されていて、その水溶解温度が50℃以上であることを特徴とする。
本発明によれば、前記内面ゴム層および前記内側補強層群が破損した場合に、前記内側補強層群と前記剥離層が剥離して互いの間にすき間が形成される。前記剥離層が、PVAを主成分として形成されていて、その水溶解温度が50℃以上なので、前記内側補強層群に対して良好な剥離性を発揮して、前記すき間を確実に形成することが可能になる。内面ゴム層の内側の流路から漏れ出した流体は、前記すき間を流れて前記連通管を通じて前記漏れ検知器に到達するので、流体漏れを確実に検知するには有利になる。また、前記剥離層はその材料特性上、熱収縮が小さいので、薄層であっても皺などが生じ難い。そのため、この剥離層を形成するPVAフィルムは成型性に優れていて、漏れが生じない剥離層を効率よく形成するには有利になる。これに伴い、マリンホースの品質および生産性の向上に寄与する。
本発明のマリンホースを例示する説明図である。 図1のマリンホースの長手方向一端部周辺の上半分を拡大して縦断面視で例示する説明図である。 図1のA-A断面視でマリンホースの横断面構造を例示する説明図である。 図1のマリンホースの長手方向中央部の上半分を縦断面視で例示する説明図である。 図4の内面ゴム層および内側補強層群が破損した状態を例示する説明図である。
以下、本発明のマリンホースを、図に示した実施形態に基づいて説明する。
図1~図4に例示するマリンホース1の実施形態は、その長手方向両端に、別のマリンホース1を連結するための連結端部2を備えている。連結端部2は、マリンホース1の長手方向に延在するニップル2bと、ニップル2bの長手方向一端に接合されたフランジ2aとを有している。一般的には例えば、8本~10数本程度のマリンホース1が連結されて使用される。図中の一点鎖線CLは、マリンホース1の断面中心を通過してホース長手方向に延在する中心線である。尚、図3では、マリンホース1の横断面の1/4の範囲が記載されているが、記載されていないその他の範囲(3/4の範囲)も同じ構造である。
マリンホース1には、ニップル2bの外周側でホース長手方向に延在してホース外部からホース内部に挿入されている連通管10aが備わっている。この連通管10aは、マリンホース1の長手方向一端部で、ホース表面に配置されている漏れ検知器10に接続されている。漏れ検知器10は公知の種々のタイプを採用することができる。この実施形態では、漏れ検知器10はマリンホース1の長手方向一端部のみに配置されているが、長手方向両端部に配置することもでき、長手方向の少なくとも一端部に配置される。
マリンホース1の両端のニップル2bの間には、円筒状の流路1aを中心にして(即ち、中心線CLを中心にして)、内周側から順に、内面ゴム層3、内側第一補強層4、補強ワイヤ層5r、内側第二補強層5、剥離層6、外側補強層群7、浮力層8、カバー層9が同軸上に積層されている。内側第一補強層4、内側第二補強層5、外側補強層群7は、それぞれの一端部のニップルワイヤ4w、5w、7wと、ニップル2bの外周面に突設された固定リング2c等により、ニップル2bに固定されている。
内側第一補強層4、補強ワイヤ層5rおよび内側第二補強層5が、内側補強層群を構成している。したがって、剥離層6は、内側補強層群4、5r、5と、外側補強層群7との間に介在している。剥離層6はその外周面に積層された中間ゴム層6aを介して外側補強層群7の内周面に接合されている。剥離層6の内周面は内側第二補強層5の外周面に積層されているが、内側第二補強層5とは接合されていない。剥離層6の詳細については後述する。
内面ゴム層3の内周面が流体Lの流路1aになる。流体Lとしては、原油、ガソリン、LPG等を例示できる。内面ゴム層3は流体Lの種類によって適切な材質が採用される。流体Lが原油等の場合は、内面ゴム層3は耐油性に優れたニトリルゴム等で形成される。
内側第一補強層4は、複数のコード補強層が積層されて構成されている。そのコード補強層は適宜必要な層数に設定され、例えば4層~30層程度に設定される。それぞれのコード補強層は、ゴム被覆された多数の補強コードが並列に引き揃えられて形成されている。
それぞれのコード補強層では、多数の補強コードが中心線CLに対して所定角度で傾斜して延在している。上下に隣り合って積層されるコード補強層どうしでは、補強コードの傾斜方向が反対方向になって交差する配置になっている。補強コードとしてはマリンホースにおいて通常使用されているポリエステル、ポリケトン、アラミド、ビニロン、ナイロン等からなる樹脂繊維コード、或いは、スチールコードが用いられる。
それぞれのコード補強層は、接着用の薄いゴム層で被覆されていて、隣り合って積層されるコード補強層どうしはこの薄いゴム層を介して接合されている。また、第一内側補強層4の内周面と内面ゴム層3の外周面とが当接して接合されている。
補強ワイヤ層5rは、第一内側補強層4の外周面に補強ワイヤがマリンホース1の長手方向に間隔をあけて螺旋状に巻付けられて形成されている。補強ワイヤ層5rも接着用のゴム層で被覆されている。内側第一補強層4の外周面と補強ワイヤ層5rの外周面とが当接して接合されている。補強ワイヤ層5rは任意で設けることができる。補強ワイヤ層5rは、第一内側補強層4の内部に配置することもできる。
内側第二補強層5および外側補強層群7もそれぞれ、内側第一補強層4と実質的に同様の構造であり、複数のコード補強層が積層されて構成されている。内側第二補強層5の内周面と補強ワイヤ層5rの外周面とが当接して接合されている。外側補強層群7は、内側補強層群4、5r、5を補助する補強層であり、内側補強層群4、5r、5が破損した場合にマリンホース1に生じる衝撃力(内圧)に対抗する。
浮力層8は、スポンジゴムや発泡ポリウレタン等のマリンホース1を海上に浮上させる浮力を発揮する材料で形成されている。浮力層8の層厚(長手方向両端部以外の層厚)は、マリンホース1の大きさや要求される浮力等によって異なるが、例えば60mm~300mm程度である。外側補強層群7の外周面と浮力層8の内周面とが当接して接合されている。
カバー層9は、ゴム等の非透水性材料で形成されていて、その表面には視認性に優れたライン模様等が付される。カバー層9には、耐候性や耐外傷性等に優れた適切な材料が採用される。浮力層8の外周面とカバー層9の内周面とが当接して接合されている。
剥離層6は、PVA(ポリビニルアルコール)を主成分として形成されていて水溶性である。PVAの他には水溶解性を調整するために少量の可塑剤などが添加されている。添加されるのは例えば、ジエチレングリコール、メタノール、サリチル酸、塩化リチウム、2,2-ジメチル-1,3-プロパンジオールなどである。
剥離層6の水溶解温度は50℃以上である。水溶解温度が50℃以上のPVAは公知、公用なので入手が可能である。この水溶解温度を把握するには、10mm×10mm×厚さ30μmm程度のサイズのPVAフィルム試験片を、温度を5℃間隔で異ならせた500mmlの水に投入してすべて溶解するまでに要する時間を測定する。そして、60秒以内に試験片のすべてが溶解した場合の最高水温をその試験片の水溶解温度とする。したがって、この剥離層6の試験片を50℃未満の500mmlの水に投入した場合、60秒以内では試験片のすべては溶解しない。
マリンホース1に流体漏れが生じていない正常な状態では、図4に例示するように流体Lは流路1aを流れる。一方、図5に例示するように、内面ゴム層3、内側補強層群4、5r、5が破損した場合は、剥離層6は流路1aから漏れ出した液体Lに押圧される。これにより、剥離層6は内側第二補強層5から剥離して、両者の間にすき間gが形成される。このすき間gはホース長手方向に延在して形成される。
このすき間gには連通管10aが連通するので、漏れ出した液体Lは、連通管10aを通じて漏れ検知器10まで到達する。その結果、漏れ検知器10によって、流路1aから流体Lが漏れていることが検知される。
このように、内面ゴム層3および内側補強層群4、5r、5が破損した場合には、内側補強層群4、5r、5と剥離層6が剥離して互いの間にすき間gが形成される。そして、剥離層6はPVAを主成分として形成され、その水溶解温度が50℃以上なので、内側第二補強層5に対して良好な剥離性を発揮する。そのため、ホース長手方向に延在するすき間gを確実に形成することが可能になる。その結果、漏れ検知器10によって流路1aからの流体漏れを確実に検知するには有利になる。
水溶解温度が50℃未満では、剥離層6は水溶解性が良好過ぎて、剥離層6を内側第二補強層5から剥離させることが困難になる。水溶解温度の上限値は特に限定されないが例えば100℃程度、或いは、80℃程度である。
マリンホース1の製造工程では、マンドレルの外周側に順次、上述した種々の構成部材を積層して成形体を成形する。次いで、成形体を型の内部に配置した状態で加硫(スチーム加硫)することでマリンホース1が製造される。この製造工程で、剥離層6を形成する際には、剥離層6を形成するPVAフィルムを帯状にして、内側第二補強層5の外周面に螺旋状に巻付ける。
この剥離層6(PVAフィルム)は、ポリエチレンに比して熱収縮が小さいので、20μm~40μmの薄層であっても皺が生じ難い。そのため、このPVAフィルムは、成型性に優れている。したがって、過大な工数を要することなく、帯状のPVAフィルムの幅方向どうしをすき間なくオーバーラップさせて螺旋状に巻付けられた状態の剥離層6にすることできる。そのため、漏れが生じない剥離層6を効率よく形成するには有利になる。これに伴い、マリンホース1の品質向上および生産性向上に寄与する。
剥離層6の層厚が20μm未満では水溶解温度を50℃以上にすることが困難になる。また、層厚が20μm未満では剛性が不足して、PVAフィルムを皺の発生を抑制して巻き付けるにも不利になり、良好な成型性を確保できなくなる。剥離層6の層厚が40μm超ではマリンホース1の軽量化に不利になる。したがって、剥離層6の層厚は20μm以上40μm以下にすることが好ましい。
剥離層6の破断伸びが過小であっても過大であっても成型性が低下するので、破断伸びは150%以上400%以下であることが好ましい。この破断伸びはJIS K7113に規定された試験方法に準拠して測定した値である。温度条件は常温(25℃程度)である。
さらに、剥離層6の良好な成型性と十分な耐久性を確保するには、引張強さは25MPa以上80MPa以下にすることが好ましい。剥離層6の引張強さが過小であると耐久性が不足し、過大であると成型性が悪化する。この引張強さはJIS K7113に規定された試験方法に準拠して測定した値である。温度条件は常温(25℃程度)である。
図1~図4に例示した構造と同様構造で内径を195mmにしたマリンホースの試験サンプルを同じ製造条件で5種類製造した(実施例1~3、比較例、従来例)。各試験サンプルの相違点は、表1に示すように剥離層(層厚は30μmm程度)の仕様のみである。各試験サンプルについて下記の成型性、剥離性を確認し、その結果を表1に示す。表1の水溶解温度は、上述した試験方法によって測定した値である。尚、実施例1~4の剥離層は、添加剤の配合、延伸条件などを異ならせることで物性を異ならせている。
[成型性]
試験サンプルを成形する際に剥離層を形成するフィルムを内側第二補強層の外周面に螺旋状に巻き付けて剥離層を形成した。製造した試験サンプルを分解して、剥離層での皺の発生具合、帯状のフィルムの幅方向どうしをすき間の有無を確認した。品質上問題となる皺およびすき間が無い場合を〇、有る場合を×で示した。
[剥離性]
各試験サンプルから5cm×5cm程度で破片を切り出して、人力(手作業)で剥離層と内側第二補強層とを剥離させる試験(180°剥離試験)を行った。容易に剥離できた場合を◎、容易ではないが剥離できた場合を〇、剥離できなかった場合を×で示した。したがって、◎は剥離性が最良であることを意味する。
Figure 2022108761000002
表1の結果から、実施例1~3では離型層の成型性および剥離性がともに良好であることが分かる。
1 マリンホース
1a 流路
2 連結端部
2a フランジ
2b ニップル
2c 固定リング
3 内面ゴム層
4 内側第一補強層(内側補強層群)
4w ニップルワイヤ
5 内側第二補強層(内側補強層群)
5r 補強ワイヤ層(内側補強層群)
5w ニップルワイヤ
6 剥離層(PVAフィルム)
6a 中間ゴム層
7 外側補強層群
7w ニップルワイヤ
8 浮力層
9 カバー層
10 漏れ検知器
10a 連通管
L 流体
g すき間

Claims (4)

  1. 内面ゴム層とカバー層との間に、内周側から順に積層された内側補強層群と、剥離層と、外側補強層群とを有し、前記内側補強層群と前記剥離層との間に形成されるすき間に連通してホース長手方向端部に延在する連通管と、前記ホース長手方向端部で前記連通管に接続されてホース表面に配置される漏れ検知器とを備えたマリンホースにおいて、
    前記剥離層が、PVAを主成分として形成されていて、その水溶解温度が50℃以上であることを特徴とするマリンホース。
  2. 前記剥離層の層厚が20μm以上40μm以下である請求項1に記載のマリンホース。
  3. 前記剥離層の破断伸びが150%以上400%以下である請求項1または2に記載のマリンホース。
  4. 前記剥離層の引張強さが25MPa以上80MPa以下である請求項1~3のいずれかに記載のマリンホース。
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