JP2022108565A - 複合管 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の複合管は、管体と、基管としての中間層との間に設けられ、管体と中間層との接着を抑制するフィルム層を有している。
押出工程では、管体の外周に被せられたフィルム層の外周に対して、第1のダイから、中間層形成用の溶融された樹脂材料が円筒状に押し出されて被覆されることで第1の樹脂材が形成される。また、第1の樹脂材の外周には、第2のダイから、被覆層形成用の溶融された樹脂材料が円筒状に押し出されて被覆されることで第2の樹脂材が形成される。管体、フィルム層、及び第1、第2の樹脂材で構成される管状押出体が形成された後、第2のダイの下流側に配置された波付け金型で波付け工程が行われる。
波付け金型よりも上流側に第2のダイを配置することが難しい場合がある。この場合、波付け金型の下流側において、基管(中間層)の外周に対して被覆層を形成する製造方法がある。
同構成によれば、基管の山部に複数の溝部が上記態様にて設けられているため、被覆層は、基管に対して周方向において一層機械的に結合しやすくなる。したがって、基管と被覆層との密着度合が一層向上する。
同構成によれば、基管の山部に複数の溝部が上記態様にて設けられているため、基管と被覆層との密着度合が周方向においてばらつくことを抑制できる。
まず、複合管10の構成について説明する。
図1~図4に示すように、複合管10は、管体11と、管体11の外周を覆うコルゲート管12とを備える。
管体11を構成する樹脂材料としては、例えば、ポリブデン、ポリエチレン、架橋ポリエチレン、及びポリプロピレン等のポリオレフィン、並びに塩化ビニル等が挙げられる。上記樹脂材料は、1種のみを用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。また、管体11を構成する樹脂材料には、他の添加剤が含有されていてもよい。
コルゲート管12は、樹脂材料で構成された基管20と、樹脂材料で構成され、基管20の外周面を被覆する被覆層30とを有している。
山部21は、山部21と隣り合う2つの谷部22を接続する溝部23を有している。
基管20を構成する樹脂材料としては、例えばポリウレタン、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、及びエチレンプロピレンジエンゴム、並びにこれらの混合物が挙げられる。なお、上記樹脂材料には、他の添加剤が含有されていてもよい。
本実施形態の基管20は、独立気泡の発泡ポリエチレン製である。
図3に示すように、谷部22の隅部と被覆層30との間には、空気層Sが形成されている。
管体11と基管20との間には、隙間が形成されている。例えば、管体11の呼び径が13Aである場合、管体11と基管20との間の隙間の大きさは、1.25mm~1.75mmであることが好ましい。本実施形態では、上記隙間の大きさが1.5mmである。
図5に示すように、製造装置40は、同図の左側から右側へ向けて管体11を移動させつつ管体11の外周にコルゲート管12を形成することで複合管10を製造する。以下、管体11の移動方向を移動方向Aとする。
押出機41は、ダイ41Aに向けて接着抑制剤を押し出す。ダイ41Aは、管体11がダイ41Aを通過する際に、接着抑制剤を管体11の外周面に付与する。接着抑制剤は、管体11の外周面に基管20が接着することを抑制するものであり、例えばシリコーンオイルである。なお、接着抑制剤を省略することもできる。
コルゲータ44は、左右2つの金型49を互いに接近させるとともに、成形面50を樹脂材20Aに接触させる。金型49は、成形面50により樹脂材20Aを圧縮しつつ樹脂材20Aを成形するとともに、金型49を循環させることで樹脂材20A及び管体11を移動方向Aの下流側へ移動させる。
次に、本実施形態の作用について説明する。
(1)山部21は、山部21と隣り合う2つの谷部22を接続する溝部23を有する。
こうした構成によれば、上記作用1を奏することから、基管20と被覆層30との密着度合が向上する。
こうした構成によれば、基管20の山部21に複数の溝部23が上記態様にて設けられているため、被覆層30は、基管20に対して周方向において一層機械的に結合しやすくなる。したがって、基管20と被覆層30との密着度合が一層向上する。
こうした構成によれば、基管20の山部21に複数の溝部23が上記態様にて設けられているため、基管20と被覆層30との密着度合が周方向においてばらつくことを抑制できる。
(5)上記作用2を奏することから、基管20に対して被覆層30を密着させることができる。
例えば、溝部23の底面の位置が径方向の外側であるほど、樹脂材30Aと基管20との間から空気を吸引する際に、基管20の谷部22に存在する空気が溝部23を通じて吸引されにくくなる。このため、谷部22の隅部と被覆層30との間に空気層Sが形成されやすくなる。このように、基管20と被覆層30との密着度合を容易に変更することができる。
こうした構成によれば、左右一対の金型49を互いに離して基管20から離型させる際に、溝部23が金型49に干渉すること、所謂無理抜きになることを抑制できる。
こうした構成によれば、製造後の複合管10において、コルゲート管12に対する管体11の抜き差しが容易となる。
上記実施形態は、例えば以下のように変更して実施することもできる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・溝部23の底面の径方向における位置を適宜変更することができる。例えば、溝部23の底面を、径方向において谷部22の底面と同一の位置に設定することもできるし、谷部22の底面よりも径方向の内側に設定することもできる。
・溝部23は、周方向において1つ以上あればよい。
・本発明に係る複合管10の製造方法は、上記実施形態において例示した方法に限定されない。例えば、特許文献1に記載の複合管10と同様な製造方法、すなわち、コルゲータ44の上流側において、基管20形成用の樹脂材料を押し出すとともに被覆層30形成用の樹脂材料を押し出すものであってもよい。この場合であっても、上記実施形態の効果(1)に準じた効果を奏することができる。
11…管体
12…コルゲート管
20…基管
20A…樹脂材
21…山部
22…谷部
23…溝部
30…被覆層
40…製造装置
41…押出機
41A…ダイ
42…押出機
42A…ダイ
43…押出機
43A…ダイ
44…コルゲータ
45…冷却槽
46…繰り出し機
47…引き取り機
49…金型
50…成形面
51…凹部
52…凸部
53…突部
54…吸引溝
S…空気層
Claims (3)
- 管体と、
前記管体の外周を覆うコルゲート管と、を備え、
前記コルゲート管は、樹脂材料で構成された基管と、樹脂材料で構成され、前記基管の外周面を被覆する被覆層と、を有し、
前記基管は、山部と、前記山部よりも外径の小さい谷部とが前記基管の軸線方向において交互に設けられた蛇腹状であり、
前記山部は、前記山部と隣り合う2つの谷部を接続する溝部を有する、
複合管。 - 前記溝部は、前記山部において前記基管の周方向に互いに間隔をおいて複数設けられている、
請求項1に記載の複合管。 - 複数の前記溝部は、前記山部において前記周方向において等間隔にて設けられている、
請求項2に記載の複合管。
Priority Applications (1)
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2021
- 2021-01-13 JP JP2021003634A patent/JP2022108565A/ja active Pending
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