JP2022108554A - 着磁装置及び金属異物検出装置 - Google Patents

着磁装置及び金属異物検出装置 Download PDF

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Abstract

【課題】シート状又はフィルム状の被検査物に混入した金属異物を好適に検出可能な着磁装置を提供する。【解決手段】金属異物検出装置は、搬送方向Xに搬送される被検査物2に混入した微小の金属異物3を検出するために、金属異物3を着磁する着磁装置40を備えている。着磁装置40は、交差方向Yに並ぶように設けられ、搬送される被検査物2の面に近接した位置に配置される複数の永久磁石41を有している。複数の永久磁石41は、交差方向Yにおいて隣接して並ぶように配置され、永久磁石41それぞれの極性が被検査物2側に向くように配置され、かつ、永久磁石41それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されている。【選択図】図5

Description

本発明は、着磁装置及び金属異物検出装置に係り、特に、所定の搬送方向に搬送されるシート状又はフィルム状の被検査物に混入した金属異物を検出するための着磁装置及び金属異物検出装置に関する。
従来、食品(包装食品)等の被検査物に混入した金属異物を検出するための金属異物検出装置が知られている。
金属異物検出装置は、被検査物を搬送し、搬送される被検査物に磁界を与えて、磁界を受けて搬送される被検査物からの磁気を測定し、当該測定値が所定の閾値を超えているか否かを判定することで、被検査物中に金属異物が混入しているか否かを検査するものである(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の金属検出装置では、所定の大きさの被検査物を水平方向に搬送する搬送機構と、搬送される被検査物中の金属異物を着磁する着磁装置と、着磁された金属異物からの磁気を測定する磁気センサと、当該測定値に基づいて被検査物に金属異物が含まれているか否かを判断する制御コントローラと、を備えている。
そして、着磁装置は、被検査物の搬送方向とは交差する交差方向に並ぶように設けられ、被検査物よりも上方位置に配置される複数の磁石(第1の磁化器)と、被検査物よりも下方位置に配置される複数の磁石(第2の磁化器)とを有し、第1の磁化器と第2の磁化器が上下方向において対向している。また、第1の磁化器では、全ての永久磁石の極性(N極)が被検査物側(下側)に向くように配置されており、第2の磁化器では、全ての永久磁石の極性(S極)が被検査物側(上側)に向くように配置されている。
上記構成により、比較的コストを抑えながら、被検査物中に含まれる金属異物を検出することが可能な金属検出装置(着磁装置)を実現している。
特開2005-337996号公報
しかしながら、特許文献1のような金属異物検出装置では、包装食品等の被検査物を主な対象とし、当該被検査物中に含まれる金属異物を検出することを想定しているため、例えば、自動車用リチウムイオン2次電池に使用されるセパレータフィルム等のシート状又はフィルム状の被検査物中に含まれる金属異物を対象とした場合には、当該金属異物を精度良く検出することができない虞があった。
詳しく述べると、シート状又はフィルム状の被検査物を対象とし、当該被検査物中に含まれる微小な金属異物である線材を検出するためには、当該金属異物を着磁する着磁装置の構成を工夫する必要があった。
例えば、セパレータフィルムを被検査物の対象とした場合には、被検査物が比較的幅広なものとなり、また製造ラインの事情から比較的高速に搬送することが求められる。一方で、単純に検出感度を上げてしまうと、金属異物以外のものまで検出されてしまい、歩留りの低下を招いてしまう。これらの事情を考慮する必要があった。
また例えば、特許文献1では、磁石同士の反発を防ぐために磁石収容フレームに複数の磁石を一定の間隔で収容している。その他の例として、図13Aに示すように特許文献1と同じ目的で、磁石と磁石の間に樹脂スペーサを挟むこともあった。
また、特許文献1では、第1の磁化器において全ての磁石の極性(N極)が被検査物側(下側)に向くように配置され、また第2の磁化器において全ての磁石の極性(S極)が被検査物側(上側)に向くように配置されている。その他の例として、図13Bに示すように隣り合う磁石がそれぞれの極性を同じ向きにすることもあった。
このように、磁石同士の間にスペースがある場合には、被検査物に含まれる微小な線材がスペース上を通過した際には着磁されにくい。また、磁石の左右が同じ極性で上下が異極性になるように配置されている場合には、隣り合う磁石のN極同士(S極同士)が反発し、一方から他方に向かって横方向に進む磁力が発生しない。そのため、線材の長手方向が磁石の長手方向と一致する方向で混入していると、着磁することが相当難しく、磁気センサによって検出できない虞があった。
また例えば、線材は、その長手方向においては着磁され易いものの、その短手方向や厚さ方向においては着磁され難い性質を一般的に持っている(反磁界)。従って、上記着磁装置の構成において、線材が各磁石の長手方向と一致する場合には、磁界の向きが上下方向となり、かつ磁石に並行に位置するため、線材の上下方向に着磁させようとするものの、当該線材の性質によって着磁され難くなる。そうすると、上記被検査物(線材)よりも上方に位置する磁気センサによって、上記線材を検出することは難しくなるという課題があった。
そのため、シート状またはフィルム状の被検査物を対象とする場合には、これらの事情を考慮する必要があった。
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した金属異物(微小な金属異物)を好適に検出することが可能な着磁装置及び金属異物検出装置を提供することにある。特に、微小な金属異物が線材であって、かつ線材の長手方向が着磁装置の磁石の長手方向と一致する場合に、より顕著な効果を示すものである。
前記課題は、本発明の着磁装置によれば、所定の搬送方向に搬送されるシート状又はフィルム状の被検査物に混入した金属異物を検出するために、前記金属異物を着磁する着磁装置であって、前記搬送方向とは交差する交差方向に並ぶように設けられ、前記搬送方向に搬送される前記被検査物の面に近接した位置に配置される複数の永久磁石を備え、前記複数の永久磁石は、前記交差方向において隣接して並ぶように配置され、前記永久磁石それぞれの極性が前記被検査物側に向くように配置され、かつ、前記永久磁石それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されていること、により解決される。
上記構成により、シート状又はフィルム状の被検査物を検査対象とし、被検査物に混入した微小な金属異物を検出対象として特化させた着磁装置を実現することができる。
詳しく述べると、複数の永久磁石は、搬送される被検査物の面に近接した位置に配置され、搬送方向とは交差する交差方向において隣接して並ぶように配置され、永久磁石それぞれの極性が被検査物側に向くように配置され、かつ、永久磁石それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されている。
そうすることで、被検査物中に含まれる微小な金属異物がいずれの位置に混入していた場合であっても(永久磁石のいずれの位置を通過した場合であっても)、好適に着磁することができる。
また上記のように比較的シンプルな構成で着磁装置を実現することで、コストを抑えることもできる。
なお、本発明の着磁装置は、包装食品等の所定の大きさの被検査物を検査対象とし、当該検査物中に含まれる金属異物を着磁する装置としては適していない。すなわち、厚みが薄いシート状又はフィルム状の被検査物に永久磁石を接近させることを前提とし、当該被検査物中に含まれる微小な金属異物をいずれの位置、いずれの向きに混入していた場合であっても着磁することに特化させた装置となっている。
このとき、前記永久磁石は、横断面長方形状を有し、前記交差方向に長尺となるように配置され、前記複数の永久磁石は、隣り合う前記永久磁石同士が当接した状態で並ぶように配置されていると良い。
上記のように、複数の永久磁石は、隣り合う永久磁石同士が当接した状態で並ぶように配置されているため、従来のように隣り合う永久磁石同士を離して並べる場合や、隣り合う永久磁石同士の間に樹脂スペーサを配置して並べる場合と比較して、被検査物中に含まれる微小な金属異物を一層好適に着磁することができる。
なお、隣り合う永久磁石同士を当接させて並べているため、永久磁石同士が反発しあい、従来よりも組み立てが困難になるものの、横断面長方形状の永久磁石を採用することで互いに接触する接触面積を小さくし、互いに反発する力を極力抑えることとしている。
そのほか、横断面長方形状の永久磁石を採用することで、横断面正方形状の永久磁石を採用する場合と比較して接触面積を小さくすることができるため、永久磁石から被検査物側の向きへ磁力線を多く飛ばすことができる(接触面積が大きいと、互いに引き寄せ又は反発する向きへ磁力線が多く飛んでしまう)。
このとき、前記着磁装置は、前記交差方向に長尺となるように延びて、前記複数の永久磁石の前記被検査物側とは反対側の面に取り付けられる着磁ヨークを備え、前記着磁ヨークは、前記複数の永久磁石から構成される永久磁石ユニットよりも前記搬送方向において幅広となるように形成され、かつ、前記永久磁石ユニットよりも前記交差方向において長尺となるように形成され、前記永久磁石ユニットの両端部から外側に張り出していると良い。
上記のように、本発明の着磁装置は、交差方向に長尺となるように延びて、複数の永久磁石の被検査物側とは反対側の面に取り付けられる着磁ヨークを備えている。そのため、被検査物中に含まれる金属異物に向かって好適な着磁パターンを形成することができる。具体的には、永久磁石から被検査物側の向きとは異なる向きへ磁力線が拡散してしまうことを抑制し、金属異物を好適に着磁することができる。
また上記構成により、着磁ヨークが、永久磁石ユニットから被検査物側の向きとは異なる向きへ磁力線が拡散してしまうことを一層抑制し、被検査物に向けた好適な着磁パターンを形成することができる。
また前記課題は、上記着磁装置と、前記着磁装置よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記着磁装置によって着磁された前記金属異物の磁気を測定する磁気測定装置と、を備え、前記被検査物に混入した前記金属異物を検出する金属異物検出装置であって、前記磁気測定装置は、前記交差方向に並ぶように設けられ、前記搬送方向に搬送される前記被検査物の面に近接した位置に配置され、前記金属異物の磁気を測定する複数の磁気センサと、前記交差方向に長尺となるように延びて、前記複数の磁気センサを覆うように設けられ、前記複数の磁気センサを磁気ノイズから遮断する磁気シールドと、を有する金属異物検出装置によっても解決される。
上記構成により、シート状又はフィルム状の被検査物(例えば、セパレータフィルム)に混入した微小な金属異物を好適に検出可能な金属異物検出装置を実現することができる。
また上記のように、磁気測定装置が、交差方向に長尺となるように延びて、複数の磁気センサを覆うように設けられた磁気シールドを有しているため、複数の磁気センサ周辺の環境ノイズを遮蔽することができ、微小な金属異物を好適に検出することができる。
このとき、前記金属異物検出装置は、前記永久磁石と前記被検査物の間隔が10mm以下となるように前記被検査物を前記搬送方向に搬送し、かつ、前記磁気センサと前記被検査物の間隔が10mm以下となるように前記被検査物を前記搬送方向に搬送すると良い。
上記のように、被検査物と永久磁石を接近させることで、また被検査物と磁気センサを接近させることで、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物をより一層好適に検出することが可能となっている。
このとき、前記金属異物検出装置は、前記搬送方向において異なる位置に配置される複数の前記着磁装置を備え、前記複数の着磁装置は、前記搬送方向に対する垂直方向において前記被検査物に対して同じ側に配置されていると良い。
上記構成により、金属異物中の磁束密度の初期状態に影響されず、複数の着磁装置によって着磁された後は、磁気履歴曲線(ヒステリシスループ)に基づいて金属異物中の磁束密度を所望の着磁パターンで増強させ、飽和状態又は飽和に近い状態にもってくることができる。
また上記のように、複数の着磁装置は、搬送方向に対する垂直方向において被検査物に対して同じ側に配置されているため、例えばそれぞれ異なる側に配置されている場合と比較して被検査物を搬送し易くなる(通し易くなる)。また、金属異物検出装置が大型化してしまうことを抑制することができる。
本発明の着磁装置及び金属異物検出装置によれば、シンプルな構成でコストを抑えながら、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物を好適に検出することができる。
また、比較的高速で搬送される上記被検査物を対象とし、被検査物中に含まれる金属異物が微小な線材であった場合でも、金属異物を好適に検出することができる。
本実施形態の金属異物検出装置を示す斜視図である。 金属異物検出装置のハード構成を示すブロック図である。 搬送機構、着磁装置、磁気測定装置を示す側面図である。 被検査物中の金属異物を着磁する着磁装置を示す斜視図である。 着磁装置を示す正面図である。 金属異物の磁気を測定する磁気センサを示す正面図である。 線材の金属異物を着磁する様子を説明する正面図である。 制御コントローラの構成を示す模式図である。 制御コントローラの構成を示す変形例1である。 第2実施形態の金属異物検出装置を示す斜視図である。 第2実施形態の搬送機構、着磁装置、磁気測定装置を示す側面図である。 第3実施形態の搬送機構、着磁装置、磁気測定装置を示す側面図である。 第4実施形態の搬送機構、着磁装置、磁気測定装置を示す側面図である。 第4実施形態の着磁装置を示す正面図である。 従来の着磁装置を示す側面図である。 従来の着磁装置を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態について図1-図13A、Bを参照して説明する。
本実施形態は、所定の搬送方向に搬送されるシート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小の金属異物を検出するために、金属異物を着磁する着磁装置を備えた金属異物検出装置であって、当該着磁装置は、搬送方向とは交差する交差方向に並ぶように設けられ、搬送される被検査物の面に近接した位置に配置される複数の永久磁石と、交差方向に長尺となるように延びて、複数の永久磁石の被検査物側とは反対側の面に取り付けられる着磁ヨークと、を有しており、複数の永久磁石は、交差方向において隣接して並ぶように配置され、永久磁石それぞれの極性が被検査物側に向くように配置され、かつ、永久磁石それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されていることを主な特徴とする発明に関するものである。
なお、搬送方向とは、被検査物が搬送される方向を意味し、搬送方向の上流側とは、磁気測定装置から見て着磁装置が配置される側を意味する。
本実施形態の金属異物検出装置1は、図1-図3に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けて、フィルム状の被検査物2を搬送方向に搬送し、搬送される被検査物2を着磁することで、被検査物2中に金属異物3が混入していた場合に金属異物3を着磁し、着磁されて搬送される被検査物2からの磁気を測定することで、被検査物2中に金属異物3が混入しているか否かを検出する装置である。
被検査物2は、図1、図3に示すように、フィルム状の被検査物であって、比較的幅広となるように形成されたロール状のフィルム媒体である。例えば、リチウムイオン2次電池等に用いられるセパレータフィルムが想定される。
なお、上記セパレータフィルムのほか、樹脂製のフィルム(塗工フィルム)やシート、不織布、フェルト、紙等の被検査物であっても良い。また、上記ロール状のフィルム媒体(シート媒体)のほか、カットフィルム(カットシート)等であっても良い。
金属異物3は、図1、図4に示すように、被検査物2中に含まれる微小な金属異物であって、例えば、鉄(Fe)、ステンレス(SUS-304、SUS-316等)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)等のφ100μm前後の磁性金属異物が想定される。
本実施形態においては、微小な線材(例えば、φ0.1mm×2mmの線材)からなる磁性金属異物を具体例として説明することとする。
<金属異物検出装置1のハードウェア構成>
金属異物検出装置1は、図1-図3に示すように、ユーザー操作の入力を受け付けるためのユーザー入力機構10と、各種設定事項の内容やメッセージを表示するための表示機構20と、ロール状の被検査物2を搬送方向Xに搬送する搬送機構30と、被検査物2(被検査物2中に含まれる金属異物3)を着磁する着磁装置40と、着磁装置40よりも搬送方向Xの下流側に設けられ、着磁された前記金属異物の磁気を測定する磁気測定装置50と、金属異物検出装置1の内部に設けられ、各種演算・制御を実行するための制御コントローラ60と、から主に構成されている。
ユーザー入力機構10は、図1に示すように、ユーザーが各種の設定を行い、搬送機構30及び磁気測定装置50等のマニュアル操作を行うための操作入力を受け付けるものであって、具体的には、複数からなる操作ボタンを操作することで、ユーザーによる入力が受け付けられる。
なお、表示機構20がタッチパネル式ディスプレイの場合には、ディスプレイ上の表示ボタンを操作することとしても良い。
表示機構20は、ディスプレイ上に、各種設定事項の内容を表示する設定画面や、磁気測定装置50(磁気センサ51)の検出感度をチェックするセンサチェック画面を表示するほか、被検査物2中に金属異物3が含まれているか否かを検査する検査画面等を表示するものである。そして、検査画面の表示中に金属異物3が検出された場合には所定の警告音や警告メッセージを表示する。
搬送機構30は、図3に示すように、金属異物検出装置1の最上流側に設けられ、被検査物2を搬送方向X(具体的には、水平方向)に搬送する駆動式の導入ローラ31と、搬送方向Xにおいて着磁装置40及び磁気測定装置50の間に設けられる駆動式の中間ローラ32と、金属異物検出装置1の最下流側に設けられる駆動式の排出ローラ33と、を備えている。
なお、被検査物2を搬送するときに当該被検査物2を下方から支持するための不図示の搬送台をさらに備えていても良い。
導入ローラ31、中間ローラ32及び排出ローラ33は、例えば、アルミニウム製のローラであって、当該ローラ表面にはアルマイト処理がなされている。そのため、ローラ表面に異物の付着がないように工夫されている。
また、これらローラ31、32、33は、被検査物2の面に密着した状態で被検査物2を搬送方向Xに搬送することができ、被検査物2には所定の大きさの張力(テンション)が働いている。そのため、被検査物2の搬送時における振動発生を抑制し、被検査物2と、永久磁石41及び磁気センサ51との間隔が一定に保持されるように構成されている。
着磁装置40は、図1-図5に示すように、被検査物2中に含まれる金属異物3を磁化する機能を果たす装置あって、詳しく述べると、永久磁石41から放出される磁力線を、後述の磁気センサ51の延出方向に磁化するものである。
このように、被検査物2に混入した金属異物3を着磁した直後に、磁力線の向きを磁気センサ51(コア51b)の延出方向に集中させることで、磁気センサ51が大きな信号を取得することができる。
着磁装置40は、搬送方向Xにおいて導入ローラ31及び中間ローラ32の間に配置されており、また搬送方向Xとは交差する交差方向Yに長尺となるように延びており、また搬送方向Xに対する垂直方向Z(具体的には、上下方向)において被検査物2から見て一方側(下側)に配置されている。
着磁装置40は、図4、図5に示すように、交差方向Yに並ぶように設けられ、搬送される被検査物2の面に近接した位置に配置される複数の永久磁石41と、交差方向Yに長尺となるように延びて、複数の永久磁石41の被検査物2側とは反対側の面(底面)に取り付けられる着磁ヨーク42と、を有している。
永久磁石41は、横断面長方形状を有し、交差方向Yに長尺となるように延びている。具体的には、長さが約50mm、幅が約10mm、高さが約30mmの長方形状体からなり、表面磁束密度が500~600mTの磁気特性を有するネオジウム磁石である。
なお、永久磁石41は、横断面長方形状に特に限定されることなく変更可能であって、例えば横断面正方形状を有し、表面磁束密度が比較的高い永久磁石を代わりに採用しても良い。
複数の永久磁石41は、交差方向Yにおいて隣接して並ぶように配置され、永久磁石41それぞれの極性が被検査物2側に向くように配置され、かつ、永久磁石41それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されている。
詳しく述べると、複数の永久磁石41は、隣り合う永久磁石41同士が当接した状態で並ぶように配置されている。より詳しく述べると、隣り合う永久磁石41の外側面のうち、短面同士が合わさるように当接している。
なお、複数の永久磁石41は、不図示のステンレス製からなる箱状の磁石カバーによって外側から覆われており、複数の永久磁石41及び磁石カバーが永久磁石ユニットUとして一体化されている。
着磁ヨーク42は、永久磁石41の磁力を増幅し、永久磁石41から被検査物2への向きとは異なる向きへ磁力線が拡散することを抑制し、被検査物2へ向けた着磁パターンを形成するものである。
着磁ヨーク42は、例えば、鉄製の板状部材であって、当該板状部材の表面にはメッキ加工が施されている。
着磁ヨーク42は、横断面長方形状を有し、交差方向Yに長尺となるように延びている。
詳しく述べると、着磁ヨーク42は、複数の永久磁石41から構成される永久磁石ユニットUよりも搬送方向Xにおいて幅広となるように形成されており、また永久磁石ユニットUよりも交差方向Yにおいて長尺となるように形成され、永久磁石ユニットUの両端部から外側に張り出している。
磁気測定装置50は、図1-図3に示すように、着磁装置40によって着磁された金属異物3からの磁気を測定する装置である。
磁気測定装置50は、搬送方向Xにおいて中間ローラ32及び排出ローラ33の間に配置されており、また交差方向Yに長尺となるように延びており、また垂直方向Zにおいて被検査物2から見て他方側(上側)に配置されている。
磁気測定装置50は、図3、図6に示すように、交差方向Yに並ぶように設けられ、搬送される被検査物2の面に近接した位置に配置され、金属異物3の磁気を測定する複数の磁気センサ51と、交差方向Yに長尺となるように延びて、複数の磁気センサ51を覆う箱状の磁気シールド52と、を有している。
磁気センサ51は、例えば、フラックスゲートセンサであって、磁気センサ自体が放つ磁力線をFFT処理(高速フーリエ変換)したときの波形が、金属異物3の検出波長数領域(例えば、1Hz)で10pT(ピコテスラ)/Hz1/2以下となる高感度なセンサである。
なお、磁気センサ51は、フラックスゲートセンサに特に限定されることなく、比較的高感度な磁気センサ(例えば、MIセンサ等)を代わりに採用しても良い。
磁気センサ51は、上下方向に長尺な板状のセンサ本体部51aと、センサ本体部51aの先端に取り付けられ、上下方向に延びる円柱形状のコア51bと、を有している。
複数の磁気センサ51は、交差方向Yにおいて近接しながら並ぶように配置され、コア51bが被検査物2側に向くように配置されている。
磁気シールド52は、図3に示すように、シールド効果を高めるために、外側ボックス52aと、内側ボックス52bとからなる二重構造を有している。磁気センサ51は、内側ボックス52bの内部に取り付けられている。
外側ボックス52a、内側ボックス52bは、例えば、板厚1.0~1.5mmのPCパーマロイ等の高透磁性材料で形成されている。
これらボックス52a、52bの搬送方向Xにおける外側面には、当該外側面から搬送方向Xの外側に向かって突出し、被検査物2を通過させるための開口52c、52dがそれぞれ形成されている。
なお、磁気センサ51は、内側ボックス52bの内部に取り付けられており、上下方向において開口52c、52dとは異なる位置(具体的には、より上方位置)に配置されている。そのため、磁気センサ51を外部の磁気から遮蔽された磁気の希薄な空間に設置することができ、微小な金属異物3を検出可能な環境を得ることができる。
上記構成において、図3に示すように、永久磁石41と被検査物2の垂直方向Z(上下方向)の間隔が狭くなっており、当該間隔が20mm以下、好ましくは10mm以下となるように設定されている。また、磁気センサ51と被検査物2の間隔が20mm以下、好ましくは10mm以下となるように設定されている。
また、図6に示すように、隣り合う磁気センサ51同士が隣接して配置され、磁気センサ51のコア51b同士の間隔が狭くなっており、25mm以下、好ましくは12.5mm以下となるように設定されている。
そのため、微小な金属異物3の検出に必要な、極めて狭い離間距離を確保することができる。その結果、フィルム状の被検査物2に混入した微小な金属異物3を好適に検出することができる。
制御コントローラ60は、データの演算・制御処理装置としてのCPUと、記憶装置としてのROM、RAM及びHDDと、情報データの送受信を行う通信用インタフェースとを主に備えたものである(HDDを搭載していなくても良い)。
なお、金属異物検出装置1は、USBメモリや外付けハードディスク等の外部記憶装置をさらに備えていても良い。
これらROM、RAM、及びHDDには、図2に示すように、コンピュータとして必要な機能を果たすメインプログラムに加えて、金属異物検出プログラムが記憶されており、これらプログラムがCPUによって実行されることにより、金属異物検出装置1の機能が発揮されることになる。
具体的には、制御コントローラ60は、ユーザー入力機構10及び各種センサから信号を受信して、搬送機構30及び磁気測定装置50にそれぞれ制御信号を送信することで、搬送される被検査物2中に含まれる金属異物3を検出する処理を行う構成となっている。また、表示機構20に制御信号を送信することで、ディスプレイ上に設定画面やセンサチェック画面、検査画面等を表示する構成となっている。
<微小な線材の金属異物に対する着磁について>
次に、微小な線材からなる金属異物3が永久磁石41のいずれの位置を通過した場合であっても、またいずれの方向を向いていた場合であっても、金属異物検出装置1が好適に着磁できることを、図7に基づいて説明する。
従来では被検査物2中に含まれる線材の金属異物3を着磁することが難しいケースとして、図7に示すように、線材の金属異物3の長手方向と、永久磁石41の長手方向とが一致した状態で、金属異物3が通過する場合が考えられる。
この場合であっても、複数の永久磁石41を被検査物2に近接させた状態で、永久磁石41同士を隣接させて配置し、かつ、永久磁石41それぞれの極性を交互に逆向きとなるように配置することで、線材の長手方向に着磁させることが出来るため、線材の金属異物3を好適に着磁することを達成できる。
すなわち、図7に示すように、上記構成であれば、所定の永久磁石41のN極から、隣接する永久磁石41のS極に向かって横方向(搬送方向X)に進む磁力(磁力線)を強化することができ、従来よりも線材の金属異物3を着磁し易くなる。
<金属異物検出装置1のソフト構成>
金属異物検出装置1は、図2、図8Aに示すように、機能面から説明すると、各種プログラム及び各種データを記憶しておく記憶部61と、信号処理部62と、演算処理部63と、良否判定部64と、を主な構成要素として備えている。
これらは、CPU、ROM、RAM、HDD、通信用インタフェース、及び各種プログラム等によって構成されている。
信号処理部62は、第1-第N(Nは2以上の自然数)の磁気センサ51からの出力である磁力検出信号S1~SNを所定の処理条件に基づいて処理し、続いてA/D変換器65を利用してアナログ信号をデジタル信号に変換する処理を行い、当該デジタル信号を演算処理部63へ出力する。
より詳しく述べると、信号処理部62は、増幅器AMPを利用して磁力検出信号S1-SNを増幅する処理を行い、ハイパスフィルタHPF及びローパスフィルタLPFを利用して増幅された信号をフィルタ処理する。そして、フィルタ処理された信号をA/D変換器65によってデジタル変換し、変換した結果の絶対値を処理信号として演算処理部63へ出力する。
演算処理部63は、第1-第Nの磁気センサ51の間で対を作り、それぞれの対において、デジタル変換された被検査物2についての処理信号を使用して差分演算する。
詳しく述べると、差分演算・絶対値化回路66を利用して差分演算で得られた差分の絶対値を導出し、和回路67を利用して絶対値の総和を求める。「差分演算」は、複数の磁気センサ51に対する環境ノイズをキャンセルするための技術である。
なお、信号処理部62によるアナログ信号の処理と、演算処理部63によるデジタル信号の処理については、上記図8Aの処理フローに限定されることなく変更可能である。
例えば、図8Bに示すように、A/D変換器65及び差分演算・絶対値化回路66の処理ステップを変更しても良い。
良否判定部64は、演算処理部63で得られた差分の絶対値の総和が、予め設定された閾値を越えた場合には、被検査物2中に金属異物3が混入しているものと判定し(被検査物2を不良品と判定し)、上記閾値未満の場合には、金属異物3が混入していないものと判定する(被検査物2を良品と判定する)。
上記ハード構成及びソフト構成により、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物を好適に検出可能な金属異物検出装置1を実現することができる。
すなわち、被検査物2中に金属異物3が含まれている場合には、当該金属異物3を着磁装置40によって着磁し、その後、磁気測定装置50(磁気シールド52)内に進入した金属異物3からの磁力を磁気センサ51によって測定し、当該測定結果に基づいて金属異物3が混入しているか否かを制御コントローラ60が判定することができる。
<金属異物検出装置の別施形態>
次に、金属異物検出装置の第2-第4実施形態について図9-図12A、Bに基づいて説明する。
なお、上述した金属異物検出装置と重複する内容は説明を省略する。
第2実施形態の金属異物検出装置101では、図9、図10に示すように、金属異物検出装置1と比較して、搬送機構130及び磁気測定装置の150の構成が異なっており、いわゆるリフター方式の検出装置となっている。
搬送機構130は、駆動式の導入ローラ131と、磁気測定装置150の内部に設けられ、被検査物2を垂直方向Z(上下方向)に搬送する昇降ローラ132a、132b、132cと、排出ローラ133と、を備えている。
昇降ローラ132bは、垂直方向Zにおいて昇降ローラ132a及び昇降ローラ132cよりも磁気センサ151に近い位置(上方位置)に配置されている。
また、昇降ローラ132bは、搬送方向Xにおいて磁気センサ151と対向する位置に配置されており、被検査物2が、昇降ローラ132bと磁気センサ151の垂直方向Zの間を通過するように搬送される。
磁気測定装置150は、複数の磁気センサ151と、複数の磁気センサ151を覆う箱状の磁気シールド152と、磁気センサ151及び磁気シールドを昇降可能な不図示の昇降機構と、を備えている。
磁気シールド152は、外側ボックス152a及び内側ボックス152bからなる二重構造を有しており、垂直方向Z(上下方向)に長尺となるように延びている。
複数の磁気センサ151は、磁気シールド152の内部に取り付けられ、磁気シールド152の開口から離れた上方位置に配置されている。また、不図示の昇降機構を動作させることで、より上方位置へ移動することもできる。
上記構成であっても、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物を好適に検出可能な金属異物検出装置を実現できる。
また、図3に示すスルー方式の金属異物検出装置1と比較してやや複雑な構造になるものの、磁気センサ51を外部の磁気からより遮蔽された空間に設置することができる。
第3実施形態の金属異物検出装置201では、図11に示すように、金属異物検出装置1と比較して、搬送方向Xにおいて異なる位置に配置される複数の着磁装置240A、240Bを備えている。
着磁装置240A、240Bは、搬送方向Xにおいて導入ローラ231及び中間ローラ232の間に配置されており、交差方向Yに長尺となるように延びている。
また、着磁装置240A、240Bは、垂直方向Zにおいて被検査物2に対して同じ側(下側)に配置されている。
上記構成であっても、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物を好適に検出可能な金属異物検出装置を実現できる。
また、複数の着磁装置240A、240Bによって着磁することで、磁気履歴曲線(ヒステリシスループ)に基づいて金属異物中の磁束密度を所望の着磁パターンで増強させ、飽和状態又は飽和に近い状態にもってくることができる。
第4実施形態の金属異物検出装置301では、図12A、Bに示すように、金属異物検出装置1と比較して、搬送方向Xにおいて同じ位置に配置される複数の着磁装置340A、340Bを備えている。
着磁装置340A、340Bは、垂直方向Zにおいて被検査物2を挟むように配置されている。
複数の永久磁石341Aは、交差方向Yにおいて隣接して並ぶように配置され、永久磁石341Aそれぞれの極性が被検査物2側に向くように配置され、かつ、永久磁石341Aそれぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されている。
複数の永久磁石341Bも同様に配置されている。
そして、複数の永久磁石341Aのそれぞれの極性と、複数の永久磁石341Bそれぞれの極性とが、垂直方向Zにおいて同極となるように構成されている。
上記構成であっても、シート状又はフィルム状の被検査物に混入した微小な金属異物を好適に検出可能な金属異物検出装置を実現できる。
また、被検査物2を永久磁石341A及び永久磁石341Bによって挟んでいるため、微小な金属異物を着磁し易くなる。また、垂直方向Zにおいて同極同士となるように構成されているため、微小な線材からなる金属異物の場合であっても、所定の永久磁石のN極から隣の永久磁石のS極に向かって横方向に進む磁力(磁力線)が強くなる。そのため、微小な線材を良好に着磁することができる。
また、被検査物2の搬送中に被検査物2のバタつき等が発生した場合であっても、上下どちらか一方の永久磁石341A(341B)によって良好に着磁することができる。
<その他の実施形態>
上記実施形態では、図3に示すように、複数の永久磁石41が、被検査物2から見て下側に配置されており、複数の磁気センサ51が被検査物2から見て上側に配置されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、複数の永久磁石41が被検査物2から見て上側に配置され、複数の磁気センサ51が下側に配置されていても良い。あるいは、複数の永久磁石41及び複数の磁気センサ51がともに下側に配置されても良いし、ともに上側に配置されても良い。
上記実施形態では、図4、図5に示すように、複数の永久磁石41が、隣り合う永久磁石41同士が当接した状態で配置されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、複数の永久磁石41が隣接して並ぶように配置されていれば良い。
ここで「隣接する」とは、複数の永久磁石41が当接した状態のほか、接近した状態(若干の隙間が形成されている状態)も含むものである。
上記実施形態では、図3に示すように、複数の永久磁石41が、交差方向Yにおいて隣接しながら一列に並ぶように配置されているが、特に限定されることなく変更可能である。
例えば、図11に示すように、複数の永久磁石が、搬送方向Xにおいて異なる位置に二列となって配置されても良いし、三列以上に並ぶように配置されても良い。あるいは、搬送方向Xにおいて千鳥状に並ぶように配置されても良い。
なお、磁気センサ51についても同様に配置しても良い。
本実施形態では、主として本発明に係る着磁装置及び金属異物検出装置に関して説明した。
ただし、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするための一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
1、101、201、301 金属異物検出装置
2 被検査物
3 金属異物(磁性金属異物)
10 ユーザー入力機構
20 表示機構
30、130、230 搬送機構
31、131、231 導入ローラ
32、132a、132b、132c、232 中間ローラ
33、133、233 排出ローラ
40、140、240A、240B、340A、340B 着磁装置
41、141、241、341A、341B 永久磁石
42、142、242、342A、342B 着磁ヨーク
50、150、250、350 磁気測定装置
51、151、251、351 磁気センサ
51a センサ本体部
51b コア
52、152 磁気シールド
52a、152a 外側ボックス
52b、152b 内側ボックス
52c、52d、 開口
60 制御コントローラ
61 記憶部
62 信号処理部
63 演算処理部
64 良否判定部
65 A/D変換器
66 差分演算・絶対値化回路
67 和回路(OR回路)
U 永久磁石ユニット
X 搬送機構
Y 交差方向
Z 垂直方向

Claims (6)

  1. 所定の搬送方向に搬送されるシート状又はフィルム状の被検査物に混入した金属異物を検出するために、前記金属異物を着磁する着磁装置であって、
    前記搬送方向とは交差する交差方向に並ぶように設けられ、前記搬送方向に搬送される前記被検査物の面に近接した位置に配置される複数の永久磁石を備え、
    前記複数の永久磁石は、
    前記交差方向において隣接して並ぶように配置され、
    前記永久磁石それぞれの極性が前記被検査物側に向くように配置され、かつ、前記永久磁石それぞれの極性が交互に逆向きとなるように配置されていることを特徴とする着磁装置。
  2. 前記永久磁石は、横断面長方形状を有し、前記交差方向に長尺となるように配置され、
    前記複数の永久磁石は、隣り合う前記永久磁石同士が当接した状態で並ぶように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の着磁装置。
  3. 前記着磁装置は、前記交差方向に長尺となるように延びて、前記複数の永久磁石の前記被検査物側とは反対側の面に取り付けられる着磁ヨークを備え、
    前記着磁ヨークは、
    前記複数の永久磁石から構成される永久磁石ユニットよりも前記搬送方向において幅広となるように形成され、かつ、
    前記永久磁石ユニットよりも前記交差方向において長尺となるように形成され、前記永久磁石ユニットの両端部から外側に張り出していることを特徴とする請求項1又は2に記載の着磁装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の着磁装置と、
    前記着磁装置よりも前記搬送方向の下流側に設けられ、前記着磁装置によって着磁された前記金属異物の磁気を測定する磁気測定装置と、を備え、
    前記被検査物に混入した前記金属異物を検出する金属異物検出装置であって、
    前記磁気測定装置は、
    前記交差方向に並ぶように設けられ、前記搬送方向に搬送される前記被検査物の面に近接した位置に配置され、前記金属異物の磁気を測定する複数の磁気センサと、
    前記交差方向に長尺となるように延びて、前記複数の磁気センサを覆うように設けられ、前記複数の磁気センサを磁気ノイズから遮断する磁気シールドと、を有していることを特徴とする金属異物検出装置。
  5. 前記金属異物検出装置は、
    前記永久磁石と前記被検査物の間隔が10mm以下となるように前記被検査物を前記搬送方向に搬送し、かつ、
    前記磁気センサと前記被検査物の間隔が10mm以下となるように前記被検査物を前記搬送方向に搬送することを特徴とする請求項4に記載の金属異物検出装置。
  6. 前記金属異物検出装置は、前記搬送方向において異なる位置に配置される複数の前記着磁装置を備え、
    前記複数の着磁装置は、前記搬送方向に対する垂直方向において前記被検査物に対して同じ側に配置されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の金属異物検出装置。
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