JP2022107392A - 排気リングアセンブリ及びプラズマ処理装置 - Google Patents

排気リングアセンブリ及びプラズマ処理装置 Download PDF

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Abstract

【課題】排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制とを両立することが可能な排気リングを提供する。【解決手段】基板支持部の周囲に配置される排気リングアセンブリであって、周方向に沿って交互に配列される複数の第一排気孔及び複数の第一棒状部分を有する第一環状部材であり、各第一排気孔は、径方向に沿って延在しており、各第一棒状部分は、径方向に沿って延在している、第一環状部材と、前記第一環状部材の下方に配置され、周方向に沿って交互に配列される複数の第二排気孔及び複数の第二棒状部分を有する第二環状部材であり、各第二排気孔は、径方向に沿って延在しており、各第二棒状部分は、径方向に沿って延在している、第二環状部材と、を有し、前記複数の第一棒状部分と前記複数の第二棒状部分とは、上から見て互いに重複しておらず、前記複数の第一棒状部分の各々及び/又は前記複数の第二棒状部分の各々は、上向きテーパ―形状を有している、排気リングアセンブリが提供される。【選択図】図5

Description

本開示は、排気リング及びプラズマ処理装置に関する。
特許文献1には、2つの部材が水平方向に重ねて配置されている平行型の排気リングが提案されている。特許文献2には、2つの部材が垂直方向に重ねて配置されている円筒型の排気リングが提案されている。
いずれの排気リングも排気孔を有する2つの部材が重ねて配置された2重構造を有し、ガスは、ガスの流れの方向に対して上流側の部材の排気孔を通過した後、略垂直に流れの方向を変え、更に、下流側の部材の排気孔を通過するときに略垂直に流れの方向を変えてガスを排気する構造となっている。
特開2004-6574号公報 特開2004-327767号公報
ところで、排気リングでは、排気孔を大きくし、開口率が高くなると排気効率が向上する代わりにプラズマ処理空間から排気空間へプラズマが漏れやすくなる。従って、排気リングの排気効率とプラズマの閉じ込め効果の間にはトレードオフの関係がある。
本開示は、排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制とを両立することが可能な排気リングを提供する。
本開示の一の態様によれば、被処理基板を載置する基板支持部の周囲に配置される排気リングであって、複数の排気孔を有する環状の第一部材と、前記第一部材と重ねて配置され、複数の排気孔を有する環状の第二部材とを有し、前記第一部材の排気孔と前記第二部材の排気孔とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分とは、前記排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分との少なくとも上流側の端面は、テーパ―形状を有している、排気リングが提供される。
一の側面によれば、排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制とを両立することが可能な排気リングを提供できる。
一実施形態に係るプラズマ処理システムの一例を示す図。 一実施形態に係るプラズマ処理装置の一例を示す縦断面図。 一実施形態に係る排気リングの一例を示す図。 一実施形態に係る排気リングの一例を示す図。 一実施形態に係る排気リングの一部の上面図及び断面図。 一実施形態及び比較例に係る排気リングを通るガスの流れの一例を示す図。 他の比較例の排気リングを通るガスの流れの一例を示す図。 一実施形態に係る排気リングの溶射方法の一例を比較例と比較して示す図。 一実施形態に係る排気リングの溶射方法の一例を比較例と比較して示す図。
以下、図面を参照して本開示を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
[プラズマ処理システム]
まず、一実施形態に係るプラズマ処理システムについて、図1を参照しながら説明する。図1は、一実施形態に係るプラズマ処理システムの一例を示す図である。一実施形態において、プラズマ処理システムは、プラズマ処理装置1及び制御部2を含む。プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、基板支持部11及びプラズマ生成部12を含む。プラズマ処理チャンバ10は、プラズマ処理空間を有する。また、プラズマ処理チャンバ10は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間に供給するための少なくとも1つのガス供給口と、プラズマ処理空間からガスを排出するための少なくとも1つのガス排出口とを有する。ガス供給口は、後述するガス供給部20に接続され、ガス排出口は、後述する排気システム40に接続される。基板支持部11は、プラズマ処理空間内に配置され、基板を支持するための基板支持面を有する。
プラズマ生成部12は、プラズマ処理空間内に供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマを生成するように構成される。プラズマ処理空間において形成されるプラズマは、容量結合プラズマ(CCP;Capacitively Coupled Plasma)、誘導結合プラズマ(ICP;Inductively Coupled Plasma)、ECRプラズマ(Electron-Cyclotron-resonance plasma)、ヘリコン波励起プラズマ(HWP:Helicon Wave Plasma)、又は、表面波プラズマ(SWP:Surface Wave Plasma)等であってもよい。また、AC(Alternating Current)プラズマ生成部及びDC(Direct Current)プラズマ生成部を含む、種々のタイプのプラズマ生成部が用いられてもよい。一実施形態において、ACプラズマ生成部で用いられるAC信号(AC電力)は、100kHz~10GHzの範囲内の周波数を有する。従って、AC信号は、RF(Radio Frequency)信号及びマイクロ波信号を含む。一実施形態において、RF信号は、 200kHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。
制御部2は、本開示において述べられる種々の工程をプラズマ処理装置1に実行させるコンピュータ実行可能な命令を処理する。制御部2は、ここで述べられる種々の工程を実行するようにプラズマ処理装置1の各要素を制御するように構成され得る。一実施形態において、制御部2の一部又は全てがプラズマ処理装置1に含まれてもよい。制御部2は、例えばコンピュータ2aを含んでもよい。コンピュータ2aは、例えば、処理部(CPU:Central Processing Unit)2a1、記憶部2a2、及び通信インターフェース2a3を含んでもよい。処理部2a1は、記憶部2a2に格納されたプログラムに基づいて種々の制御動作を行うように構成され得る。記憶部2a2は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。通信インターフェース2a3は、LAN(Local Area Network)等の通信回線を介してプラズマ処理装置1との間で通信してもよい。
[プラズマ処理装置]
次に、プラズマ処理装置1の一例としての容量結合プラズマ処理装置の構成例について図2を参照しながら説明する。図2は、一実施形態に係るプラズマ処理装置1の一例を示す縦断面図である。
プラズマ処理装置1は、プラズマ処理チャンバ10、ガス供給部20、電源30及び排気システム40を含む。また、プラズマ処理装置1は、基板支持部11及びガス導入部を含む。ガス導入部は、少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理チャンバ10内に導入するように構成される。ガス導入部は、シャワーヘッド13を含む。基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10内に配置される。シャワーヘッド13は、基板支持部11の上方に配置される。一実施形態において、シャワーヘッド13は、プラズマ処理チャンバ10の天部(ceiling)の少なくとも一部を構成する。プラズマ処理チャンバ10は、シャワーヘッド13、プラズマ処理チャンバ10の側壁10a及び基板支持部11により規定されたプラズマ処理空間10sを有する。側壁10aは接地される。シャワーヘッド13及び基板支持部11は、プラズマ処理チャンバ10筐体とは電気的に絶縁される。
基板支持部11は、本体部111及びリングアセンブリ112を含む。本体部111は、基板(ウェハ)Wを支持するための中央領域(基板支持面)111aと、リングアセンブリ112を支持するための環状領域(リング支持面)111bとを有する。本体部111の環状領域111bは、平面視で本体部111の中央領域111aを囲んでいる。基板Wは、本体部111の中央領域111a上に配置され、リングアセンブリ112は、本体部111の中央領域111a上の基板Wを囲むように本体部111の環状領域111b上に配置される。一実施形態において、本体部111は、基台及び静電チャックを含む。基台は、導電性部材を含む。基台の導電性部材は下部電極として機能する。静電チャックは、基台の上に配置される。静電チャックの上面は、基板支持面111aを有する。リングアセンブリ112は、1又は複数の環状部材を含む。1又は複数の環状部材のうち少なくとも1つはエッジリングである。また、図示は省略するが、基板支持部11は、静電チャック、リングアセンブリ112及び基板のうち少なくとも1つをターゲット温度に調節するように構成される温調モジュールを含んでもよい。温調モジュールは、ヒータ、伝熱媒体、流路、又はこれらの組み合わせを含んでもよい。流路には、ブラインやガスのような伝熱流体が流れる。また、基板支持部11は、基板Wの裏面と基板支持面111aとの間に伝熱ガスを供給するように構成された伝熱ガス供給部を含んでもよい。
シャワーヘッド13は、ガス供給部20からの少なくとも1つの処理ガスをプラズマ処理空間10s内に導入するように構成される。シャワーヘッド13は、少なくとも1つのガス供給口13a、少なくとも1つのガス拡散室13b、及び複数のガス導入口13cを有する。ガス供給口13aに供給された処理ガスは、ガス拡散室13bを通過して複数のガス導入口13cからプラズマ処理空間10s内に導入される。また、シャワーヘッド13は、導電性部材を含む。シャワーヘッド13の導電性部材は上部電極として機能する。なお、ガス導入部は、シャワーヘッド13に加えて、側壁10aに形成された1又は複数の開口部に取り付けられる1又は複数のサイドガス注入部(SGI:Side Gas Injector)を含んでもよい。
ガス供給部20は、少なくとも1つのガスソース21及び少なくとも1つの流量制御器22を含んでもよい。一実施形態において、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスを、それぞれに対応のガスソース21からそれぞれに対応の流量制御器22を介してシャワーヘッド13に供給するように構成される。各流量制御器22は、例えばマスフローコントローラ又は圧力制御式の流量制御器を含んでもよい。さらに、ガス供給部20は、少なくとも1つの処理ガスの流量を変調又はパルス化する少なくとも1つの流量変調デバイスを含んでもよい。
電源30は、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介してプラズマ処理チャンバ10に結合されるRF電源31を含む。RF電源31は、ソースRF信号及びバイアスRF信号のような少なくとも1つのRF信号(RF電力)を、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給するように構成される。これにより、プラズマ処理空間10sに供給された少なくとも1つの処理ガスからプラズマが形成される。従って、RF電源31は、プラズマ生成部12の少なくとも一部として機能し得る。また、バイアスRF信号を基板支持部11の導電性部材に供給することにより、基板Wにバイアス電位が発生し、形成されたプラズマ中のイオン成分を基板Wに引き込むことができる。
一実施形態において、RF電源31は、第1のRF生成部31a及び第2のRF生成部31bを含む。第1のRF生成部31aは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に結合され、プラズマ生成用のソースRF信号(ソースRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、ソースRF信号は、13MHz~150MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第1のRF生成部31aは、異なる周波数を有する複数のソースRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のソースRF信号は、基板支持部11の導電性部材及び/又はシャワーヘッド13の導電性部材に供給される。第2のRF生成部31bは、少なくとも1つのインピーダンス整合回路を介して基板支持部11の導電性部材に結合され、バイアスRF信号(バイアスRF電力)を生成するように構成される。一実施形態において、バイアスRF信号は、ソースRF信号よりも低い周波数を有する。一実施形態において、バイアスRF信号は、400kHz~13.56MHzの範囲内の周波数を有する。一実施形態において、第2のRF生成部31bは、異なる周波数を有する複数のバイアスRF信号を生成するように構成されてもよい。生成された1又は複数のバイアスRF信号は、基板支持部11の導電性部材に供給される。また、種々の実施形態において、ソースRF信号及びバイアスRF信号のうち少なくとも1つがパルス化されてもよい。
また、電源30は、プラズマ処理チャンバ10に結合されるDC電源32を含んでもよい。DC電源32は、第1のDC生成部32a及び第2のDC生成部32bを含む。一実施形態において、第1のDC生成部32aは、基板支持部11の導電性部材に接続され、第1のDC信号を生成するように構成される。生成された第1のDC信号は、基板支持部11の導電性部材に印加される。一実施形態において、第1のDC信号が、静電チャック内の電極のような他の電極に印加されてもよい。一実施形態において、第2のDC生成部32bは、シャワーヘッド13の導電性部材に接続され、第2のDC信号を生成するように構成される。生成された第2のDC信号は、シャワーヘッド13の導電性部材に印加される。種々の実施形態において、第1及び第2のDC信号がパルス化されてもよい。なお、第1及び第2のDC生成部32a,32bは、RF電源31に加えて設けられてもよく、第1のDC生成部32aが第2のRF生成部31bに代えて設けられてもよい。
排気システム40は、例えばプラズマ処理チャンバ10の底部に設けられたガス排出口10eに接続され得る。排気システム40は、圧力調整弁及び真空ポンプを含んでもよい。圧力調整弁によって、プラズマ処理空間10s内の圧力が調整される。真空ポンプは、ターボ分子ポンプ、ドライポンプ又はこれらの組み合わせを含んでもよい。
基板支持部11の周囲には、排気リング50が配置されている。排気リング50は、環状部材であって、プラズマ処理チャンバ10の側壁と基板支持部11の側壁との間に設けられる。排気リング50は、プラズマ処理チャンバ10内をプラズマ処理空間10sと排気空間10tとに隔離する。排気リング50は、2枚の板状部材を重ね合わせた2重構造となっている。
[排気リング]
2重構造の排気リングでは、排気孔による開口率が高くなると排気効率は向上するがプラズマ処理空間10sから排気空間10tへプラズマが漏れやすくなり、開口率が低くなるとプラズマが漏れにくいが排気効率が低下するというトレードオフの関係がある。つまり、プラズマ処理空間10sからの排気ガスを効率良く排気するためには排気リング50の排気孔を大きくしてコンダクタンスを上げる方法があるが、これは排気リング50からプラズマの漏れを引き起こすことに繋がる。一方で、プラズマが漏れないように排気孔を小さくしてプラズマの閉じ込め効果を強化した排気リング50では排気ガスの流れを阻害してしまい、排気効率の低下を招いてしまう。かかるトレードオフを考慮して、本実施形態では排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制の両立した排気リング50の形状を提案する。
本実施形態に係る排気リング50の形状について、図3~図6を参照しながら説明する。図3は、一実施形態に係る2重構造の排気リング50の各部材の一例を示す図である。図4は、一実施形態に係る平行型の排気リング50及び円筒型の排気リング50の一例を示す図である。図5は、一実施形態に係る排気リング50の一部の上面図及び断面図である。図6は、一実施形態及び比較例に係る排気リング50を通るガスの流れの一例を示す図である。
図3に示すように、排気リング50は、複数の排気孔を有する環状の第一部材50Uと、複数の排気孔を有する環状の第二部材50Dとを有し、第一部材50Uと第二部材50Dとは重ねて配置される。図3(a)は第一部材50Uを上面視した図であり、図3(b)は第二部材50Dを上面視した図である。図3(c)は、第一部材50Uと第二部材50Dとを重ね合わせ、2重構造とした排気リング50を上面視した図である。排気リング50は、第一部材50U及び第二部材50Dを水平方向に重ねて配置し、2重構造とした状態で、図2に示すように基板支持部11の周囲に水平方向に配置される。つまり、図2及び図3に示す排気リング50は、平行型の排気リングである。
図3(a)の第一部材50Uは、同心円状に配置された円形の内枠50s1及び外枠50t1と、その間を放射状に360度にわたって橋渡しされた複数の棒状の基材50aとを有する。複数の基材50aは、内枠50s1と外枠50t1の間に等ピッチで配置され、これにより、内枠50s1及び外枠50t1の間に放射状に複数のスリットが形成される。放射状に形成された複数のスリットは、ガスを排気する排気孔H1として機能する。
図3(a)の第一部材50Uの領域Vの拡大図(下図)を参照すると、基材50a1、50a2、50a3・・・を含む基材50aの上面が面取りされている。例えば、基材50a2の上面の両側が面取りされ、上面の両脇に傾斜面a、bが形成されている。つまり、基材50aの上面はテーパ―形状を有している。図3(a)の例では、基材50aの上面の中央の面eは平坦であるが、平坦な面eはなくてもよい。平坦な面eがある場合、図4(a)の右図及び図5(a)に示すように、基材50aは、上面の中央に平坦な面があり、その両脇に傾斜面がある形状となる。平行な面eがない場合、図5(b)に示すように、基材50aは、上面の中央に平坦な面がなく、傾斜面により中央に頂点が形成された形状となる。
図3(b)の第二部材50Dは、同心円状に配置された円形の内枠50s2及び外枠50t2と、その間を放射状に360度にわたって橋渡しされた複数の棒状の基材50bとを有する。複数の基材50bは、内枠50s2と外枠50t2の間に等ピッチで配置され、これにより、内枠50s2及び外枠50t2の間に放射状に複数のスリットが形成される。放射状に形成された複数のスリットは、ガスを排気する排気孔H2として機能する。
図3(a)の領域Vと同じ配置の図3(b)の領域Vの拡大図(下図)を参照すると、基材50b1、50b2、50b3・・・を含む基材50bの上面が面取りされている。例えば、基材50b2の上面の両側が面取りされ、上面の両脇に傾斜面c、dが形成されている。つまり、基材50bの上面はテーパ―形状を有している。図3(b)の例では、基材50bの上面の中央の面fは平坦であるが、平坦な面fはなくてもよい。平坦な面fがある場合、図4(a)の右図に示すように、基材50bは、上面の中央に平坦な面があり、その両脇に傾斜面がある形状となる。平坦な面fがない場合、図5(a)及び(b)に示すように、基材50bは、上面の中央に平坦な面がなく、傾斜面により中央に頂点が形成された形状となる。
第一部材50Uの排気孔以外の部分と第二部材50Dの排気孔以外の部分との上面は、ガスが流れる上流側の端面となる。これにより、排気ガスの流れを良くすることができる。なお、第一部材50Uの排気孔H1以外の部分とは基材50aの部分であり、第二部材50Dの排気孔H2以外の部分とは基材50bの部分である。
内枠50s1と内枠50s2とは同一の直径を有し、外枠50t1と外枠50t2とは同一の直径を有する。よって、第一部材50Uを第二部材50Dの上に重ねた図3(c)の状態では、内枠50s2及び外枠50t2は、内枠50s1及び外枠50t1の下に配置され、上面視では見えない。
なお、本実施形態に係る排気リング50では、第一部材50Uを第二部材50Dの上に重ね、図4(a)のB-B断面に示すように、第一部材50Uと第二部材50Dとの間に間隔(ギャップ)は設けない。第一部材50Uと第二部材50Dとの間に間隔を設けなくても、基材50aと基材50bとは接触せず、排気通路が形成されている。ただし、第一部材50Uと第二部材50Dとの間に間隔を設けてもよい。また、排気リング50は、第一部材50U及び第二部材50Dが一体化された形状であって、内部に図4に示すような基材50a及び基材50bの間のスリットが形成された構成でもよい。
図5(a)及び(b)に示すように、第一部材50Uの複数の基材50aの水平方向の幅は、第二部材50Dの複数の基材50bの間のスリット(排気孔H2)の幅と同じである。第二部材50Dの複数の基材50bの水平方向の幅は、第一部材50Uの複数の基材50aの間のスリット(排気孔H1)の幅と同じである。このようにして第一部材50Uのスリットと第二部材50Dのスリットとの位相をずらす。これにより、第一部材50Uを第二部材50Dの上に重ねた状態では、図5(a)及び(b)にその一部を示すように、第一部材50Uに形成されたスリット(排気孔H1)の下に、上面視で当該スリットの幅及び長さと同じ幅及び長さの基材50bが配置される。また、第二部材50Dに形成されたスリット(排気孔H2)の上に、上面視で当該スリットの幅及び長さと同じ幅及び長さの基材50aが配置される。
これにより、図3(a)及び(b)の領域Vと同じ配置の図3(c)の領域Vの拡大図、図5(a)及び(b)に示すように、上面視でプラズマ処理空間10s側から、排気空間10tは見えない。
また、第一部材50Uの排気孔Hと第二部材50Dの排気孔Hとは、上面側、つまりガスの流れる方向から見て互いに重複していない。更に、第一部材50Uの排気孔H1以外の部分と第二部材50Dの排気孔H2以外の部分とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複していない。これについて、図5を参照しながら説明する。
図5(a)の上図は、図3(c)の拡大図(下図)の領域V2を更に拡大し、模式的に示した図である。図5(a)の下図は、図5(a)の上図のI-I断面を示す図である。図5(a)の下図に矢印にて示すように、排気ガスは、紙面の上から下に向けて流れる。つまり、第一部材50Uの基材50aの上方からガスが流れ、基材50aの間の排気孔H1を通り、第二部材50Dの基材50bの間の排気孔H2を通って下流側に流れる。排気リング50がプラズマ処理装置1に配置されるとき、上流側はプラズマ処理空間10sであり、下流側は排気空間10tである。
図5(a)の下図に示すように、第一部材50Uの基材50a間の排気孔H1と第二部材50Dの基材50b間の排気孔H2とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複していない。ただし、機械加工上、多少の重複は許容される。かつ、第一部材50Uの排気孔H1以外の部分と第二部材50Dの排気孔H2以外の部分とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複していない。ただし、機械加工上、多少の重複は許容される。
さらに、第一部材50Uの排気孔H1以外の部分と第二部材50Dの排気H2孔以外の部分との少なくとも上流側の端面a、b、c、dは、テーパ―形状を有している。テーパ―形状の端面a、b、c、dは、排気ガスの流れの垂直方向を基準として角度が45度に形成されている。ただし、これに限られず、テーパ―形状の少なくとも上流側の端面a、b、c、dは、排気ガスの流れの垂直方向を基準として角度が45度以上に形成されることができる。
基材50a及び基材50bは、大きさを変えてもよい。基材50a及び基材50bの形状についても以下の変更が可能である。例えば、図5(b)の例では、基材50a及び基材50bの断面形状は同一形状のひし形である。これに対して、図5(a)の例では、基材50a及び基材50bの断面形状は異なる形状であり、基材50bはひし形であるが基材50aは六角形である。つまり、図5(a)に示すように、上流側の基材50aの排気ガスが流れる方向の頂点及び対抗する面が平坦に形成されてもよい。
更に基材50a及び基材50bの左右の頂点は平坦に形成されてもよい。ガスの流れを良好にするために、下流側の基材50bのガスが流れる方向の頂点(端面c、dより成す角)は平坦にしない方が良い場合がある。下流側の基材50bのガスが流れる方向の頂点が端面c、dにより90度以下の角度に形成されていれば、基材50bの形状は、ひし形、六角形の他、三角形でもよいし、他の形状でもよい。なお、上流側の基材50aのガスが流れる方向の頂点が端面a、bにより90度以下の角度に形成されていれば、基材50aの形状は、ひし形、六角形の他、三角形でもよい。
図6(a)及び(b)に示す比較例に係る排気リング150では、部材150aと部材150bの断面は矩形であり、これらの部材の端面はテーパ―形状を有していない。この場合、紙面上のガスが流れる方向から見て部材150aと部材150bとが重複する図6(a)と部材150aと部材150bとが重複しない図6(b)のいずれも、基材50aから基材50bに排気ガスが流れるときのガスの折り返し角度が約90度となる。また、基材50bから基材50bの下流側に排気ガスが流れるときのガスの折り返し角度が約90度となり、排気リング50を通過した排気ガスの折り返し角度の合計が概ね180度になる。
これに対して、本実施形態に係る形状及び配置の基材50a、50bを有する排気リング50によれば、図5(a)及び(b)に示すように、基材50a、50bの断面を見たときに、ガスの流れの垂直方向を基準として角度が45度に形成されている。この結果、図6(c)に示すように、基材50aから基材50bに排気ガスが流れるときのガスの折り返し角度が約45度となり、基材50bから基材50bの下流側にガスが流れるときのガスの折り返し角度が約45度となる。よって、排気リング50を通るガスの折り返し角度の合計が概ね90度になる。これにより、本実施形態に係る排気リング50によれば、排気ガスのコンダクタンスが比較例よりも高くなり、排気効率を向上させることができる。
図7は、他の比較例の排気リングを通るガスの流れの一例を示す図である。図7(a)は、シェブロン(山型)のスリットを排気孔として設けた排気リング150の例である。図7(b)は、斜めのスリットを排気孔として設けた排気リング150の例である。これらの場合、1つのスリットで対抗面を遮蔽することができる。これらの排気リング150と比べても、本実施径地に係る排気リング50では、図6(c)の基材50a及び基材50bに示すように、排気リング50の断面における排気孔H1及び排気孔H2の体積率が高く、比較例よりも排気効率が高い。また、図7(a)及び(b)のスリット形状では、後述する溶射により排気孔の表面の全面を溶射膜で被膜することは困難である。
以上に説明したように、本実施形態の排気リング50によれば、排気リング50の断面における排気孔Hの体積率が高く、排気効率を向上させることができる。加えて、本実施形態の排気リング50は、プラズマ処理空間10s側から排気空間10tは見えない構造を有する。これにより、プラズマの漏れを抑制できる。従って、本実施形態の排気リング50によれば、排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制とを両立することができる。
以上では、第一部材50U及び第二部材50Dが間隔を開けずに重ねて配置されている平行型の排気リング50について説明した。しかし、第一部材50Uと第二部材50Dとは、間隔を離して重ねて配置してもよい。
図4(b)に示すように、円筒型の排気リング50であってもよい。この場合、第一部材50U及び第二部材50Dは、垂直方向に重ねて配置されている。この場合、第一部材50Uが内側に配置され、第二部材50Dが外側に配置される。円筒型の排気リング50の内側から外側へ排気ガスが排気される。つまり、排気ガスの流れの方向は排気リング50の内側から放射状に外側に向かう方向である。
図4(b)のC-C断面を参照すると、円筒側の排気リング50においても第一部材50Uと第二部材50Dとは間隔を開けずに重ねて配置されている。ただし、第一部材50Uと第二部材50Dとは、間隔を離して重ねて配置してもよい。
いずれのタイプの排気リング50も、第一部材50U及び第二部材50Dは排気ガスの流れの方向に第二部材50Dの厚さの半分以上の距離を置いて重ねて配置されてもよい。つまり、第二部材50Dの基材50bのガスの流れの方向に対して上流側に向かう頂点は、基材50bの厚さの半分以下であれば、ガスの流れの方向に第一部材50Uにオーバーラップしてもよい。基材50bの厚さの半分を超えてガスの流れの方向に第二部材50Dを第一部材50Uにオーバーラップさせると排気効率が悪くなる。
また、第一部材50Uと第二部材50Dとが一体に形成されてもよい。図4(a)に示す平行型の排気リング50においても第一部材50Uと第二部材50Dとが一体に形成されてもよい。
以上、形状を適正化することで、排気リング50を2重構造としたときの排気効率の悪化を防ぎ、排気効率の向上とプラズマの漏れ抑制とを両立することが可能な排気リング50について説明した。
[溶射]
次に、図8及び図9を参照して、一実施形態に係る排気リング50の溶射方法の一例について比較例の排気リング150と比較して説明する。図8及び図9は、一実施形態に係る排気リング50の溶射方法の一例を比較例の排気リング150と比較して示す図である。排気リング50は、プラズマ処理空間10sから排気空間10tへ排気ガスを排気すべくプラズマ処理空間10sと排気空間10tを連通する複数の排気孔Hを有する。排気リング50の表面は、排気孔Hの内部も含めてプラズマに暴露される。よって、第一部材50U及び第二部材50Dの表面には、溶射膜が形成されている。第一部材50U及び第二部材50Dの表面は、プラズマ耐性のあるY等の溶射膜により被覆されることが好ましい。
しかしながら、図8(a)に示すように、比較例の矩形状の排気リング150では、排気孔のアスペクト比によっては排気孔の内部にスプレーした溶射材の粒子が届かない位置P1が生じる。図8(a)の例では、スプレーする溶射材の排気孔Hの側壁に対する角度が45度未満であって、排気孔が細いことによって位置P1まで溶射材が届かないため、排気孔Hの表面全体を溶射膜により被膜することができない。
図9(a)の例では、第一部材150Uと第二部材150Dとが重なっている部分(例えば、P3)では、溶射のスプレーが届かない場合がある。対策としては、溶射材をスプレーする角度を変えることが挙げられるが、溶射膜の厚さが不均一になることが懸念される。図8(b)に示すように、排気リング50の形状によっては角度をつけて溶射材をスプレーすることができないために、排気孔Hの内部に溶射膜をコーティングできない場合がある。図8(b)の例では、x方向に移動しながら溶射材をスプレーすると、排気リング50の角部の内部を溶射できない。
図9(b)の例は、排気孔のアスペクト比Eが大きく、かつガスの流路Fを確保するために間隔を置いて配置された第一部材150U及び第二部材150Dに溶射材をスプレーする。この場合、一度目の溶射では排気孔Hの側面と第一部材150Uの上面を溶射する。続けて、二度目の溶射では排気孔Hの底面(第二部材150Dの上面)と第一部材150Uの上面を溶射する。そうすると2回溶射した第一部材150Uの上面では、他の部分よりも溶射回数が多いために溶射膜51の膜厚に差が生じ、溶射膜51を均等に形成することができない。
これに対して、本実施形態に係る排気リング50では、排気孔Hを形成するテーパ―形状の端面は、排気ガスの流れの垂直方向を基準として角度θが45度以上に形成されるため、排気孔H内の全体を溶射膜により被覆できる。よって、図9(c)に示すように、溶射材を排気リング50に対して垂直にスプレーしても排気孔H1、H2内に対してθが45度以上の溶射角度を得ることができるため、排気孔H全体に溶射膜を形成することができる。つまり、本実施形態に係る排気リング50によれば、溶射材を排気リング50に対して水平に移動させながら垂直にスプレーすればよい。本実施形態に係る排気リング50では、排気孔H内を1回の溶射で被覆できる。これにより、膜厚を均一にできる。
以上に説明したように、本実施形態に係る排気リング50によれば、全体の形状と排気ガスが流れる方向の口元の形状を適正化した。これにより、基材50a及び基材50bの断面の排気孔Hの体積率を高く保ちながらもプラズマ処理空間10s側からみた排気リング50に隙間が無く、プラズマの漏れの抑制を図ることができる。加えて、排気リング50内における排気ガスの流れの折り返し角度を90度未満の角度で排気でき、排気効率の向上を図ることができる。このようにして排気効率の向上とプラズマの漏れの抑制とを両立する排気リング50を提供できる。更にこの排気リング50の形状によれば、排気リング50の表面に均一に溶射膜を被覆できる。
今回開示された実施形態に係る排気リング及びプラズマ処理装置は、すべての点において例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で変形及び改良が可能である。上記複数の実施形態に記載された事項は、矛盾しない範囲で他の構成も取り得ることができ、また、矛盾しない範囲で組み合わせることができる。
本開示のプラズマ処理装置1は、Atomic Layer Deposition(ALD)装置、Capacitively Coupled Plasma(CCP)、Inductively Coupled Plasma(ICP)、Radial Line Slot Antenna(RLSA)、Electron Cyclotron Resonance Plasma(ECR)、Helicon Wave Plasma(HWP)のいずれのタイプの装置でも適用可能である。
1 プラズマ処理装置
2 制御部
2a コンピュータ
2a1 処理部
2a2 記憶部
2a3 通信インターフェース
10 プラズマ処理チャンバ
10s プラズマ処理空間
10t 排気空間
11 基板支持部
13 シャワーヘッド
21 ガスソース
20 ガス供給部
30 電源
31 RF電源
31a 第1のRF生成部
31b 第2のRF生成部
32a 第1のDC生成部
32b 第2のDC生成部
40 排気システム
50 排気リング
50U 第一部材
50D 第二部材
111 本体部
112 リングアセンブリ
H 排気孔
本開示の一の態様によれば、基板支持部の周囲に配置される排気リングアセンブリであって、周方向に沿って交互に配列される複数の第一排気孔及び複数の第一棒状部分を有する第一環状部材であり、各第一排気孔は、径方向に沿って延在しており、各第一棒状部分は、径方向に沿って延在している、第一環状部材と、前記第一環状部材の下方に配置され、周方向に沿って交互に配列される複数の第二排気孔及び複数の第二棒状部分を有する第二環状部材であり、各第二排気孔は、径方向に沿って延在しており、各第二棒状部分は、径方向に沿って延在している、第二環状部材と、を有し、前記複数の第一棒状部分と前記複数の第二棒状部分とは、から見て互いに重複しておらず、前記複数の第一棒状部分の各々及び/又は前記複数の第二棒状部分の各々は、上向きテーパ―形状を有している、排気リングアセンブリが提供される。
基板支持部11の周囲には、排気リング50(排気リングアセンブリ)が配置されている。排気リング50は、環状部材であって、プラズマ処理チャンバ10の側壁と基板支持部11の側壁との間に設けられる。排気リング50は、プラズマ処理チャンバ10内をプラズマ処理空間10sと排気空間10tとに隔離する。排気リング50は、2枚の板状部材を重ね合わせた2重構造となっている。
図3に示すように、排気リング50は、複数の排気孔を有する環状の第一部材50U(第一環状部材)と、複数の排気孔を有する環状の第二部材50D(第二環状部材)とを有し、第一部材50Uと第二部材50Dとは重ねて配置される。図3(a)は第一部材50Uを上面視した図であり、図3(b)は第二部材50Dを上面視した図である。図3(c)は、第一部材50Uと第二部材50Dとを重ね合わせ、2重構造とした排気リング50を上面視した図である。排気リング50は、第一部材50U及び第二部材50Dの径方向を水平方向に重ねて配置し、2重構造とした状態で、図2に示すように基板支持部11の周囲に水平方向に配置される。つまり、図2及び図3に示す排気リング50は、平行型の排気リングである。
図3(a)の第一部材50Uは、同心円状に配置された円形の内枠50s1及び外枠50t1と、その間を放射状に360度にわたって橋渡しされた複数の棒状の基材50a(第一棒状部分)とを有する。複数の基材50aは、内枠50s1と外枠50t1の間に等ピッチで配置され、これにより、内枠50s1及び外枠50t1の間に放射状に複数のスリットが形成される。放射状に形成された複数のスリットは、ガスを排気する排気孔H1(第一排気孔)として機能する。
図3(b)の第二部材50Dは、同心円状に配置された円形の内枠50s2及び外枠50t2と、その間を放射状に360度にわたって橋渡しされた複数の棒状の基材50b(第二棒状部分)とを有する。複数の基材50bは、内枠50s2と外枠50t2の間に等ピッチで配置され、これにより、内枠50s2及び外枠50t2の間に放射状に複数のスリットが形成される。放射状に形成された複数のスリットは、ガスを排気する排気孔H2(第二排気孔)として機能する。

Claims (8)

  1. 被処理基板を載置する基板支持部の周囲に配置される排気リングであって、
    複数の排気孔を有する環状の第一部材と、
    前記第一部材と重ねて配置され、複数の排気孔を有する環状の第二部材とを有し、
    前記第一部材の排気孔と前記第二部材の排気孔とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、
    前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分とは、前記排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、
    前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分との少なくとも上流側の端面は、テーパ―形状を有している、
    排気リング。
  2. 前記第一部材及び前記第二部材は、水平方向に重ねて配置されている、
    請求項1に記載の排気リング。
  3. 前記第一部材及び前記第二部材は、垂直方向に重ねて配置されている、
    請求項1に記載の排気リング。
  4. 前記テーパ―形状の端面は、排気ガスの流れの垂直方向を基準として角度が45度以上に形成されている、
    請求項1~3のいずれか一項に記載の排気リング。
  5. 前記第一部材及び前記第二部材の表面に溶射膜が形成されている、
    請求項1~4のいずれか一項に記載の排気リング。
  6. 前記第一部材及び前記第二部材は、排気ガスの流れの方向に前記第二部材の厚さの半分以上の距離を置いて重ねて配置されている、
    請求項1~5のいずれか一項に記載の排気リング。
  7. 前記第一部材及び前記第二部材は一体型に形成されている、
    請求項1~6のいずれか一項に記載の排気リング。
  8. プラズマ処理チャンバと、前記プラズマ処理チャンバ内で被処理基板を載置する基板支持部と、前記基板支持部の周囲に配置される排気リングとを有する処理装置であって、
    前記基板支持部は、
    複数の排気孔を有する環状の第一部材と、
    前記第一部材と重ねて配置され、複数の排気孔を有する環状の第二部材とを有し、
    前記第一部材の排気孔と前記第二部材の排気孔とは、排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、
    前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分とは、前記排気ガスの流れの方向から見て互いに重複しておらず、
    前記第一部材の排気孔以外の部分と前記第二部材の排気孔以外の部分との少なくとも上流側の端面は、テーパ―形状を有している、
    プラズマ処理装置。
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