JP2022106328A - コルゲートチューブ保護部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】凸部とリブとを安定して係合させることができるコルゲートチューブ保護部材を提供する。【解決手段】複数の凸部3が長さ方向に沿って形成されたコルゲートチューブ5の端部の内周に配置される筒状の本体7を備えたコルゲートチューブ保護部材1において、本体7の外周に、コルゲートチューブ5の内部に配置され、凸部3の内部で凸部3とコルゲートチューブ5に対して本体7が離脱する方向に係合されるリブ9を設け、本体7の長さ方向の端部の外周に、外径が凸部3の外径より大径に設定され、コルゲートチューブ5の長さ方向の端面とコルゲートチューブ5に対して本体7を挿入する方向に対向して配置されるストッパ11を設け、ストッパ11とリブ9との間L1を、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2以上に設定した。【選択図】図2

Description

本発明は、コルゲートチューブ保護部材に関する。
従来、コルゲートチューブ保護部材としては、複数の凸部が長さ方向に沿って形成されたコルゲートチューブの端部の内周に配置される筒状の本体としての筒状部を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
このコルゲートチューブ保護部材では、筒状部の外周に、コルゲートチューブの内部に配置され、凸部の内部で凸部とコルゲートチューブに対して本体が離脱する方向に係合されるリブが設けられている。また、筒状部の長さ方向の端部の外周には、外径が凸部の外径と同等以上に設定され、コルゲートチューブの長さ方向の端面とコルゲートチューブに対して本体を挿入する方向に対向して配置されるストッパとしての出口フランジが設けられている。
このようなコルゲートチューブ保護部材では、リブが凸部の内部で凸部と係合することにより、コルゲートチューブ保護部材がコルゲートチューブから離脱することを防止することができる。また、出口フランジとコルゲートチューブの端面とを対向して配置することにより、コルゲートチューブ保護部材がコルゲートチューブに過剰に挿入されることを防止することができる。
特開2019-75946号公報
ところで、上記特許文献1のコルゲートチューブ保護部材では、ストッパとリブとの間が、コルゲートチューブが配置されるプロテクタの内周リブの幅と同じ間隔に設定されている。この内周リブの幅は、隣り合う凸部のリブと係合される被係止面の間よりも狭くなっている。このため、上記特許文献1のコルゲートチューブ保護部材では、ストッパとリブとの間が、隣り合う凸部のリブと係合される被係止面の間よりも狭くなっている。
このようにストッパとリブとの間を隣り合う凸部のリブと係合される被係止面の間より狭くしてしまうと、コルゲートチューブの端部の切断形状によっては、凸部の内部において、凸部とリブとが係合できないことがある。詳細には、コルゲートチューブの端部の切断形状によっては、ストッパとコルゲートチューブの端面とが当接したときに、凸部の内部において、リブに対する凸部の被係止面がなくなることがある。凸部とリブとが係合できないと、コルゲートチューブ保護部材がコルゲートチューブから離脱してしまう。
本発明は、このような従来技術が有する課題に鑑みてなされたものである。そして本発明の目的は、凸部とリブとを安定して係合させることができるコルゲートチューブ保護部材を提供することにある。
本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材は、複数の凸部が長さ方向に沿って形成されたコルゲートチューブの端部の内周に配置される筒状の本体を備え、前記本体の外周には、前記コルゲートチューブの内部に配置され、前記凸部の内部で前記凸部と前記コルゲートチューブに対して前記本体が離脱する方向に係合されるリブが設けられ、前記本体の長さ方向の端部の外周には、外径が前記凸部の外径と同等以上に設定され、前記コルゲートチューブの長さ方向の端面と前記コルゲートチューブに対して前記本体を挿入する方向に対向して配置されるストッパが設けられ、前記ストッパと前記リブとの間は、隣り合う前記凸部の前記リブと係合される被係止面の間以上に設定されている。
前記ストッパと前記リブとの間は、隣り合う前記凸部の前記リブと係合される被係止面の間と同等に設定されていることが好ましい。
前記リブの前記コルゲートチューブに対して前記本体を挿入する方向の面は、傾斜面で形成されていることが好ましい。
前記リブは、前記本体の長さ方向に沿って複数設けられていることが好ましい。
前記本体の周方向の少なくとも1箇所には、前記本体を周方向に分割可能な分割部が設けられていることが好ましい。
本発明によれば、凸部とリブとを安定して係合させることができるコルゲートチューブ保護部材を提供することができる。
本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材の側面図である。 本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材をコルゲートチューブに組付けたときの要部拡大断面図である。 図2の要部拡大図である。 本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材がコルゲートチューブに組付けられたときの側面図である。 本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材が異なる切断面のコルゲートチューブに組付けられたときの側面図である。
以下、図面を用いて本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率は説明の都合上誇張されており、実際の比率と異なる場合がある。
本実施形態に係るコルゲートチューブ保護部材1は、複数の凸部3が長さ方向に沿って形成されたコルゲートチューブ5の端部の内周に配置される筒状の本体7を備えている。
また、本体7の外周には、コルゲートチューブ5の内部に配置され、凸部3の内部で凸部3とコルゲートチューブ5に対して本体7が離脱する方向に係合されるリブ9が設けられている。
さらに、本体7の長さ方向の端部の外周には、外径が凸部3の外径と同等以上に設定され、コルゲートチューブ5の長さ方向の端面とコルゲートチューブ5に対して本体7を挿入する方向に対向して配置されるストッパ11が設けられている。
そして、ストッパ11とリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2以上に設定されている。
また、ストッパ11とリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2と同等に設定されている。
さらに、リブ9のコルゲートチューブ5に対して本体7を挿入する方向の面は、傾斜面15で形成されている。
また、リブ9は、本体7の長さ方向に沿って複数設けられている。
さらに、本体7の周方向の少なくとも1箇所には、本体7を周方向に分割可能な分割部17が設けられている。
図4に示すように、コルゲートチューブ5は、凸部3が長さ方向に沿って複数形成され、可撓性を有している。このコルゲートチューブ5は、例えば、車両に搭載された電源や機器などを電気的に接続する電線(不図示)が内部に挿通され、電線と周辺部材との干渉を防止する。
このようなコルゲートチューブ5には、長さ方向に沿って、内部に電線を挿入可能なスリット(不図示)が形成されている。このようにスリットを設けることにより、電線が車両に配索された状態であっても、電線の途中部分にコルゲートチューブ5を取り付けることができる。
このようなコルゲートチューブ5は、径方向外側から外力が加わると、内部に向けて潰れるように変形してしまう可能性がある。特に、コルゲートチューブ5の端部で変形が生じると、電線が配索されたプロテクタなどの取付部材に対して、コルゲートチューブ5を取り付けることができない可能性がある。そこで、コルゲートチューブ5の端部の内周には、コルゲートチューブ保護部材1が配置されている。
図1~図3に示すように、コルゲートチューブ保護部材1は、例えば、コルゲートチューブ5より高い剛性を有する合成樹脂などの絶縁性材料からなる。このコルゲートチューブ保護部材1は、本体7と、リブ9と、ストッパ11とを備えている。
本体7は、コルゲートチューブ5内に挿入可能なように、コルゲートチューブ5の内径より小さな外径を有する筒状に形成されている。この本体7は、周方向の1箇所の分割部17で周方向に分割され、分割部17と径方向に対向する箇所がヒンジ(不図示)を介して開閉可能に連結されている。
このように本体7に分割部17を設けることにより、電線が車両に配索された状態であっても、電線の途中部分にコルゲートチューブ保護部材1を取り付けることができる。このような本体7は、係合部19を介して分割部17を合わせた状態が保持される。このような本体7の外周には、リブ9と、ストッパ11とが設けられている。
リブ9は、本体7の外周に周方向に連続して本体7の外周面から外方に向けて本体7と連続する一部材で突設されている。このリブ9の外径は、コルゲートチューブ5の凸部3の外径より小径に設定されている。このようなリブ9は、本体7がコルゲートチューブ5の端部の内周に挿入された状態で、凸部3の内部に配置される。
このリブ9のコルゲートチューブ5に対して本体7が離脱する方向の面(ここでは図3における左側の面)は、本体7の外周面に対してほぼ垂直に形成された係止面21となっている。この係止面21は、凸部3の内部において、凸部3の内面のうち係止面21と対向する被係止面13と係合される。
この係止面21と被係止面13との係合により、コルゲートチューブ5に対して本体7が離脱することを防止することができる。このようなリブ9は、本体7の長さ方向に沿って複数(ここでは3つ)設けられている。このようにリブ9を複数設けることにより、係止面21と被係止面13との係合箇所を複数得ることができ、コルゲートチューブ保護部材1をコルゲートチューブ5に安定して保持することができる。
一方、リブ9のコルゲートチューブ5に対して本体7を挿入する方向の面(ここでは図3における右側の面)は、本体7の外周面に対して、挿入方向前側から挿入方向後側に向けて上り傾斜となるように傾斜された傾斜面15となっている。このようにリブ9に傾斜面15を設けることにより、本体7をコルゲートチューブ5に安定して挿入することができ、コルゲートチューブ5に対するコルゲートチューブ保護部材1の組付性を向上することができる。
ストッパ11は、本体7の端部の外周に周方向に連続して本体7の外周面から外方に向けて本体7と連続する一部材で突設されている。このストッパ11の外径は、コルゲートチューブ5の凸部3の外径と同等以上に設定されている。なお、本実施形態においては、ストッパ11の外径は、コルゲートチューブ5の凸部3の外径と同等に設定されている。このようなストッパ11は、本体7がコルゲートチューブ5の端部の内周に挿入された状態で、コルゲートチューブ5から露出し、コルゲートチューブ5の長さ方向の端面と対向して配置される。
このようにストッパ11を配置することにより、コルゲートチューブ5に対して本体7を過剰に挿入しようとしたときに、ストッパ11がコルゲートチューブ5の端面に当接される。このストッパ11とコルゲートチューブ5の端面との当接により、コルゲートチューブ5に対して本体7が過剰に挿入されることを防止することができる。
ここで、ストッパ11とストッパ11と隣り合うリブ9との間L1が、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2より狭いと、コルゲートチューブ5の端部の切断形状によってはリブ9と凸部3とが係合できない可能性がある。
詳細には、コルゲートチューブ5の端部において、凸部3の頂部で被係止面13がなくなるように、コルゲートチューブ5が切断されたとする。このような切断形状であると、ストッパ11とコルゲートチューブ5の端面とが当接したとしても、ストッパ11とリブ9との間L1が狭いので、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13が位置しない可能性がある。
そこで、ストッパ11とストッパ11と隣り合うリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2以上に設定されている。このようにストッパ11とリブ9との間L1を設定することにより、どのようなコルゲートチューブ5の切断形状であっても、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置することができる。
例えば、図4に示すように、コルゲートチューブ5の端部の切断面23が、凸部3の頂部で被係止面13がなくなるように、径方向に真っ直ぐに切断されたとする。このような切断面23であっても、ストッパ11とリブ9との間に切断面23を配置させ、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置することができる。
また、図5に示すように、コルゲートチューブ5の端部の切断面25が、凸部3の頂部で被係止面13がなくなるように、隣り合う被係止面13,13の間で径方向に傾斜して切断されたとする。このような切断面25であっても、ストッパ11とリブ9との間に切断面25を配置させ、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置することができる。
このようにストッパ11とリブ9との間L1を被係止面13,13の間L2以上に設定することにより、どのようなコルゲートチューブ5の切断形状であっても、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置させることができる。このため、リブ9の係止面21と凸部3の被係止面13とを確実に係合させることができ、コルゲートチューブ保護部材1をコルゲートチューブ5に安定して保持することができる。
ここで、ストッパ11とリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2よりも広ければ広いほど、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置することができる。しかしながら、ストッパ11とリブ9との間L1が広いと、本体7が長さ方向に長大化してしまい、コルゲートチューブ保護部材1が大型化してしまう。
そこで、ストッパ11とストッパ11と隣り合うリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2と同等に設定されている。このようにストッパ11とリブ9との間L1を設定することにより、必要最小限の間隔で、リブ9の係止面21に凸部3の被係止面13を配置することができる。このため、本体7が長さ方向に長大化することがなく、コルゲートチューブ保護部材1の大型化を抑制することができる。
このようなコルゲートチューブ保護部材1では、ストッパ11とリブ9との間L1が、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2以上に設定されている。このため、どのようなコルゲートチューブ5の切断形状であっても、リブ9に対して凸部3の被係止面13を配置することができる。
従って、このようなコルゲートチューブ保護部材1では、凸部3とリブ9とを安定して係合させることができる。
また、ストッパ11とリブ9との間L1は、隣り合う凸部3,3のリブ9と係合される被係止面13,13の間L2と同等に設定されている。このため、必要最小限の間隔で、リブ9に対して凸部3の被係止面13を配置することができ、コルゲートチューブ保護部材1の大型化を抑制することができる。
さらに、リブ9のコルゲートチューブ5に対して本体7を挿入する方向の面は、傾斜面15で形成されている。このため、本体7をコルゲートチューブ5に安定して挿入することができ、コルゲートチューブ5に対するコルゲートチューブ保護部材1の組付性を向上することができる。
また、リブ9は、本体7の長さ方向に沿って複数設けられている。このため、リブ9と凸部3との係合箇所を複数得ることができ、コルゲートチューブ保護部材1をコルゲートチューブ5に安定して保持することができる。
さらに、本体7の周方向の少なくとも1箇所には、本体7を周方向に分割可能な分割部17が設けられている。このため、電線の途中部分に本体7を組付けることができ、電線に対するコルゲートチューブ保護部材1の組付性を向上することができる。
以上、本実施形態を説明したが、本実施形態はこれらに限定されるものではなく、本実施形態の要旨の範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、本実施形態においては、リブが本体に3つ設けられているが、これに限らず、リブを本体に2つ以下、或いは4つ以上設けてもよい。
また、分割部は、本体の周方向の1箇所に設けられ、本体がヒンジを介して開閉可能に設けられているが、これに限らず、例えば、本体の周方向の2箇所に分割部を設け、2つに分割された本体を組付けてもよい。
1 コルゲートチューブ保護部材
3 凸部
5 コルゲートチューブ
7 本体
9 リブ
11 ストッパ
13 被係止面
15 傾斜面
17 分割部

Claims (5)

  1. 複数の凸部が長さ方向に沿って形成されたコルゲートチューブの端部の内周に配置される筒状の本体を備え、
    前記本体の外周には、前記コルゲートチューブの内部に配置され、前記凸部の内部で前記凸部と前記コルゲートチューブに対して前記本体が離脱する方向に係合されるリブが設けられ、
    前記本体の長さ方向の端部の外周には、外径が前記凸部の外径と同等以上に設定され、前記コルゲートチューブの長さ方向の端面と前記コルゲートチューブに対して前記本体を挿入する方向に対向して配置されるストッパが設けられ、
    前記ストッパと前記リブとの間は、隣り合う前記凸部の前記リブと係合される被係止面の間以上に設定されているコルゲートチューブ保護部材。
  2. 前記ストッパと前記リブとの間は、隣り合う前記凸部の前記リブと係合される被係止面の間と同等に設定されている請求項1に記載のコルゲートチューブ保護部材。
  3. 前記リブの前記コルゲートチューブに対して前記本体を挿入する方向の面は、傾斜面で形成されている請求項1又は2に記載のコルゲートチューブ保護部材。
  4. 前記リブは、前記本体の長さ方向に沿って複数設けられている請求項1から3のいずれか1項に記載のコルゲートチューブ保護部材。
  5. 前記本体の周方向の少なくとも1箇所には、前記本体を周方向に分割可能な分割部が設けられている請求項1から4のいずれか1項に記載のコルゲートチューブ保護部材。
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