JP2022106095A - 電磁継電器 - Google Patents

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Abstract

【課題】主接点部に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することが可能な電磁継電器を得る。【解決手段】電磁継電器1は、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を備える。この隔壁130は、コイル210の側面210aを囲う第1側壁131および第2側壁132を備える。また、隔壁130は、一対の第3側壁133を備える。そして、一対の第3側壁133が、ベース110の底面111aを基準として軸方向において、(1)補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている、または、(2)鉄芯230の頭部232より高く設けられている。【選択図】図18

Description

本開示は、電磁継電器に関する。
従来、電磁継電器として、次の特許文献1に開示されているように、ベースと、ベースを覆うケースとを有し、内部空間が形成されたハウジングを備えるものが知られている。
この特許文献1では、電磁継電器は、主固定接点と主固定接点に接離する主可動接点とを有する主接点部と、補助固定接点と補助固定接点に接離する補助可動接点とを有する補助接点部と、を備えている。また、主接点部および補助接点部は、ハウジングに形成された内部空間内に配置されている。そして、主固定接点と主可動接点とを接離させることで、主固定接点部と主可動接点部との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。一方、補助固定接点と補助可動接点とを接離させることで、補助固定接点部と補助可動接点部との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。
特開2015-115248号公報
ところで、主接点部と補助接点部とを有する電磁継電器としては、上記特許文献1に開示されている電磁継電器よりも、主接点部に流れる電流が大きな電磁継電器も存在する。
そして、主接点部に流れる電流が大きな電磁継電器においては、主接点部の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部が受けてしまう可能性が高くなる。
そのため、主接点部に流れる電流が大きな電磁継電器においては、主接点部の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部が受けてしまうことをより確実に抑制できるようにするのが好ましい。
すなわち、主接点部と補助接点部とを有する電磁継電器においては、主接点部に流れる電流が大きな場合であっても、補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制できるようにするのが好ましい。
そこで、本開示は、主接点部に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することが可能な電磁継電器を得ることを目的とする。
本開示にかかる電磁継電器は、ベースと、前記ベースを覆うケースとを有するハウジングを備える。また、電磁継電器は、主固定接点と、前記主固定接点に接離する主可動接点とを有し、前記ハウジング内に形成される内部空間に配置される主接点部と、補助固定接点と、前記補助固定接点に接離する補助可動接点とを有し、前記内部空間に配置される補助接点部と、を備える。また、電磁継電器は、前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、軸方向が上下方向に延在するように前記内部空間に配置されるコイルと、前記コイルの内部に配置される鉄芯と、前記コイルの周囲に配置される継鉄と、前記鉄芯の頭部に対して対向配置され、前記コイルの励磁・非励磁に応じて揺動する接極子と、を備える。さらに、電磁継電器は、前記接極子の揺動に応じて前記主可動接点を可動する可動部と、前記内部空間を、前記主接点部が存在する主接点側空間と、前記補助接点部が存在する補助接点側空間と、に分割する隔壁と、を備える。また、前記隔壁は、前記コイルの前記軸方向と交差する第1方向の一方側で、前記軸方向に沿って延在するように前記ベースに連設される第1側壁を備える。また、前記隔壁は、前記コイルの前記軸方向および前記第1方向と交差する第2方向の両側にそれぞれ配置され、前記軸方向に沿って延在するように前記ベースに連設される一対の第2側壁を備える。さらに、前記隔壁は、前記第2方向に並んで配置され、前記軸方向に沿うとともに前記第2側壁に沿うように設けられる一対の第3側壁を備える。ここで、前記第1側壁は、前記軸方向と交差する第1方向の一方側に前記主接点部および前記可動部が位置し、前記第1方向の他方側に前記補助接点部および前記コイルが位置するように前記ベースに連設されている。また、前記第1側壁と一対の前記第2側壁とで前記コイルの側面の少なくとも一部が囲まれている。そして、一対の前記第3側壁が、前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、前記ベースの底面を基準として前記軸方向において、(1)前記補助固定接点および前記補助可動接点のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている、または、(2)前記鉄芯の頭部より高く設けられている。
本開示によれば、主接点部に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することが可能な電磁継電器を得ることができる。
第1実施形態にかかる電磁継電器を一方向から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を他の方向から見た斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を一方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、カバーを外した状態を他の方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を示す平面図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を一方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器のカバー以外の部材を他の方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える電磁石装置を一方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える移動部材、可動部および主可動接点部を一方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える移動部材、可動部および主可動接点部を他の方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器が備える補助接点部を一方向から見た分解斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第2位置にある状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第1位置にある状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第2位置にある状態を示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかる主接点部および補助接点部の接離を示す図であって、主接点部および補助接点部が第1位置にある状態を示す垂直断面図である。 第1実施形態にかかるカバーの内部を示す斜視図である。 第1実施形態にかかるカバーを示す裏面図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助接点が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す背面図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の上下方向の中央部を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 図19の一部を拡大して示す斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の第3側壁が存在する位置を前後方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の押さえ壁が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す斜視図である。 第1実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助駆動部が存在する位置を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器のカバーを外した状態を一方向から見た分解斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器のカバーを外した状態を他の方向から見た分解斜視図である。 第2実施形態にかかるベースを一方向から見た斜視図である。 第2実施形態にかかるベースを他の方向から見た斜視図である。 第2実施形態にかかるカバーの内部を示す斜視図である。 第2実施形態にかかるカバーを示す裏面図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助接点が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す背面図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の上下方向の中央部を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助駆動部が存在する位置を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 第2実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の第2側壁の延在部が存在する位置を前後方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す斜視図である。 第3実施形態にかかる電磁継電器のカバーを外した状態を一方向から見た分解斜視図である。 第3実施形態にかかる電磁継電器のカバーを外した状態を他の方向から見た分解斜視図である。 第3実施形態にかかるベースを一方向から見た斜視図である。 第3実施形態にかかるベースを他の方向から見た斜視図である。 第3実施形態にかかるカバーの内部を示す斜視図である。 第3実施形態にかかるカバーを示す裏面図である。 第3実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の補助接点が存在する位置を左右方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す背面図である。 第3実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の上下方向の中央部を水平面によって切断した状態を示す斜視図である。 図41の平面図である。 第3実施形態にかかる電磁継電器を示す図であって、電磁継電器の第2側壁の延在部が存在する位置を前後方向に延在する鉛直面によって切断した状態を示す斜視図である。 図43の側面図である。
以下、本開示の実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下では、ベースをケースの下方に位置させて、軸方向が上下方向に延在するようにコイルを配置させた状態における上下方向をZ方向(軸方向)として説明する。具体的には、ベースを、基台部が水平面に沿うように延在するようにした状態でケースの下方に位置させ、軸方向が上下方向に延在するようにコイルを配置させた状態における上下方向をZ方向(軸方向)として説明する。
また、Z方向(軸方向)と交差する方向をX方向(第1方向:前後方向:主固定接点と主可動接点とが対向する方向)として説明する。そして、X方向およびZ方向と交差する方向をY方向(第2方向:幅方向:可動接触子の長手方向)として説明する。具体的には、Z方向はX方向と直交しており、Y方向はX方向およびZ方向と直交している。
また、ベースをケースの下方に位置させた状態で上方および下方を規定し、主固定接点が配置されている側を前後方向の前方、主可動接点が配置されている側を前後方向の後方と規定して説明する。
なお、以下の複数の実施形態には、同様の構成要素が含まれている。よって、以下では、それら同様の構成要素には共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器1は、図1および図2に示すように、樹脂材料によって中空箱型に形成されたハウジング10を備えている。本実施形態では、ハウジング10は、ベース110と、ベース110を覆うケース120と、を有しており、実質的に直方体形状の外側表面を有している。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、ハウジング10内に内部空間S1が形成されるようになっている。なお、ケース10の外側表面の形状は、直方体形状に限られるものではなく、いかなる形状をしていてもよい。
そして、ハウジング10の内部空間S1内におけるX方向(前後方向:第1方向)の後方に電磁石装置(駆動部)20が配置されており、X方向(前後方向:第1方向)の前方に主接点部40が配置されている。さらに、ハウジング10の内部空間S1内におけるX方向(前後方向:第1方向)の後方かつZ方向(上下方向:軸方向)の上方に補助接点部60が配置されている。
ここで、本実施形態では、主接点部40を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部としており、補助接点部60を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部としている。なお、主接点部40を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部とし、補助接点部60を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部とすることも可能である。
ベース110は、略水平面(Z方向と交差する方向:XY平面)に沿うように延在する略矩形板状の基台部111と、基台部111の周縁に連設され、Z方向(上下方向)に延在する周壁112と、を備えている(図3~図7参照)。
この周壁112の上端側の開口周縁には段部が形成されており、下端側に比べて外周が小さくなっている。そして、周壁112の段部よりも上方の前面および後面のそれぞれには、一対の突部112aが左右方向に並設されている。
一方、ケース120は、下方に開口する略箱形状をしており、このケース120が上方からベース110に取り付けられている。
ケース120は、略水平面(Z方向と交差する方向:XY平面)に沿うように延在する略矩形板状の天壁121と、天壁121の周縁からZ方向(上下方向)の下方に延設された周壁122と、を備えている(図3~図5参照)。
周壁122は、X方向(前後方向)の前方に位置し、Y方向(幅方向)およびZ方向(上下方向)に延在する前壁1221と、X方向(前後方向)の後方に位置し、Y方向(幅方向)およびZ方向(上下方向)に延在する後壁1222と、を備えている。また、周壁122は、Y方向(幅方向)の両側で前壁1221および後壁1222に連設され、X方向(前後方向)およびZ方向(上下方向)に延在する一対の側壁1223を備えている。
そして、前壁1221および後壁1222のそれぞれの下部には、ケース120をベース110に取り付ける際にベース110の突部112aが挿入される一対の挿入孔122aが左右方向に並設されている。
また、本実施形態では、ベース110は、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように連設されてY方向(幅方向)に延在する第1側壁131を備えている。さらに、ベース110は、第1側壁131のY方向(幅方向)の両端からX方向(前後方向)の後方に向けてそれぞれ連設される一対の第2側壁132を備えている。この一対の第2側壁132も、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設されている。そして、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設された第1側壁131および一対の第2側壁132によって、電磁石装置20の継鉄240が保持され、コイル210の側面210aの三方(少なくとも一部)が囲まれるようにしている。
このように、本実施形態では、第1側壁131よりも後方に電磁石装置20が配置されるようにしている。そして、第1側壁131よりも前方に主接点部40が配置されている(図2~図4参照)。すなわち、本実施形態では、電磁石装置20および主接点部40は、第1側壁131によってX方向(前後方向)に仕切られた状態で内部空間S1内に配置されている。
また、ベース110の第1側壁131よりも前方には隔壁113が形成されており、この隔壁113によって、後述する一対の固定接点部310,310間の沿面距離が確保されるようにしている。
また、ベース110には、電磁継電器1を図示せぬプリント基板に配置する際に、ベース110とプリント基板との間に隙間を設けるための嵩上げ部材114が形成されている。
電磁石装置(駆動部)20は、電磁力を発生させる装置であり、通電されることで磁束を発生させるコイル210と、コイル210が巻回される中空円筒状のコイルボビン220と、を備えている(図8参照)。
コイル210としては、例えば、導線を用いることができる。本実施形態では、コイル210は、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向がZ方向(上下方向)に延在するようにハウジング10の内部空間S1に配置されている。
また、コイルボビン220は、絶縁材料である樹脂によって形成されており、このコイルボビン220の中央部にはZ方向(上下方向:コイルの軸方向)に延在する円筒状の筒状部221が形成されている。そして、この筒状部221の内側には、Z方向(上下方向:コイルの軸方向)に貫通する貫通孔2211が形成されている。
また、コイルボビン220は、外表面にコイル210が巻回される筒状部221の上端に連設されて、筒状部221の径方向外側に突出した略矩形の上側フランジ部222を備えている。そして、コイルボビン220は、筒状部221の下端に連設されて、筒状部221の径方向外側に突出した略矩形の下側フランジ部223を備えている。
さらに、本実施形態では、上側フランジ部222には、補助接点部60を保持する上側補助接点保持部2221が形成されている。この上側補助接点保持部2221は、上側フランジ部222のX方向(前後方向)の後端部におけるY方向(幅方向)の両端にそれぞれ形成されている。また、それぞれの上側補助接点保持部2221には、Y方向(幅方向)の外側に開口し、補助接点部60の後述する圧入片6141a,6251aが圧入される圧入開口2221aが形成されている(図6~図8参照)。そして、上側補助接点保持部2221における圧入開口2221aの周囲には、圧入片6141a,6251aの抜けや回転を規制する規制壁2221bが形成されている(図6~図8参照)。
一方、下側フランジ部223には、補助接点部60を保持する下側補助接点保持部2231が形成されている。本実施形態では、下側フランジ部223は、X方向(前後方向)の後端側が前端側よりも幅広となるように形成されており、この幅広となる部分の前端側におけるY方向(幅方向)の両端に、下側補助接点保持部2231がそれぞれ形成されている。また、それぞれの下側補助接点保持部2231には、Y方向(幅方向)の外側に開口し、補助接点部60の後述する圧入片6143a,6253aが圧入される圧入開口2231aが形成されている(図6~図8参照)。そして、下側補助接点保持部2231における圧入開口2231aの周囲には、圧入片6143a,6253aの抜けや回転を規制する規制壁2231bが形成されている(図6~図8参照)。
また、電磁石装置20は、コイルボビン220の筒状部221に形成された貫通孔2211に挿入され、通電されたコイル210によって磁化される(磁束が通過する)鉄芯230を備えている。そして、鉄芯230はコイル210の内部に配置されている。
鉄芯230は、Z方向(上下方向)に延在する略円柱状の軸部231と、軸部231よりも大径に形成されて、軸部231の上端に連設される略円柱状の頭部232と、を備えている(図8参照)。
また、電磁石装置20は、筒状部221に巻回されたコイル210の周囲に配置される継鉄240を備えている。この継鉄240は、本実施形態では、磁性材料からなる略板状の部材で、側面視(Y方向に沿って見た状態)で略L字状をしている。すなわち、継鉄240は、筒状部221に巻回されたコイル210の前方に略鉛直面に沿って延在するように配置される鉛直壁部(起立部)241と、鉛直壁部241の下端から後方に延びるように延設された水平壁部242と、を備えている(図8参照)。このような継鉄240は、例えば、一枚の板を折曲することにより形成することができる。
この継鉄240は、上述したように、基台部111の底面111aから上方に立ち上がるように延設された第1側壁131および一対の第2側壁132によって支持されている(図3および図4参照)。そして、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241におけるY方向(幅方向)の両端には上方に突出する一対の突出部(延長部)2411が形成されており、一対の突出部(延長部)2411の間に接極子310が配置されるようになっている。
さらに、電磁石装置20は、コイル210の両端がそれぞれ接続される一対のコイル端子250を備えており、この一対のコイル端子250を介してコイル210に通電することで電磁石装置20が駆動されるようにしている。
そして、この電磁石装置20の駆動状態を切り替えることで、移動部材30を移動させるようにしている。
本実施形態では、移動部材30は、鉄芯230の頭部232と上下方向(Z方向)で対向するように配置される接極子310と、接極子310と継鉄240とに亘って取り付けられるヒンジばね320と、を備えている。
接極子310は、導電性を有する金属で形成されており、コイル210の励磁・非励磁に応じて、鉄芯230の頭部232に対して、上下方向(Z方向)に揺動できるように配置されている。
本実施形態では、この接極子310は、鉄芯230の頭部232と上下方向(Z方向)で対向する水平壁部311と、水平壁部311のX方向(前後方向)の前端から下方に延びるように延設された鉛直壁部312と、を備えている(図9および図10参照)。
そして、鉛直壁部241の上端に、接極子310の水平壁部311が、上下方向(Z方向)に揺動できるように取り付けられており、接極子310が、継鉄240に支持された部位を中心としてZ方向(上下方向)に回動できるようにしている。
具体的には、水平壁部311のX方向(前後方向)の前端部におけるY方向(幅方向)の両端には、切り欠き3111がそれぞれ形成されている。そして、この切り欠き3111に継鉄240の突出部(延長部)2411を挿入させることで、接極子310が継鉄240に支持されるようにしている。このように、本実施形態では、切り欠き3111が、接極子310の継鉄240に支持される部位になっている。
さらに、本実施形態では、接極子310のX方向(前後方向)の前端には、Z方向(上下方向)に貫通する貫通孔313が形成されている。そして、ヒンジばね320が、この貫通孔313に挿入させた状態で、接極子310と継鉄240とに亘って取り付けられている。このとき、接極子310が、ヒンジばね320によって、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から離れる方向に付勢されるようにしている。
そして、コイル210に通電した際に、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に近づくように接極子320を回動させるようにしている。具体的には、コイル210に通電することで接極子310の水平壁部311が鉄芯230の頭部232に吸引されるようにし、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に近づくように接極子310を回動させるようにしている。すなわち、一対のコイル端子250を介してコイル210に通電することで、接極子310の水平壁部311がZ方向(上下方向)の下方に回動するようにしている。このとき、水平壁部311に連設された鉛直壁部312は、X方向(前後方向)の前方に回動することになる。
この接極子310の揺動範囲は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から最も離れた位置と、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に最も近づいた位置との間に設定されている。
本実施形態では、接極子310の揺動範囲は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232から所定の間隙だけ上方に離間配置された初期位置と、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に当接する当接位置との間に設定されている。
したがって、本実施形態では、コイル210に通電すると、接極子310は、水平壁部311が鉄芯230の頭部232に当接する当接位置まで移動し、コイル210への通電を停止すると、ヒンジばね320の付勢力により初期位置に復帰することになる。
このように、本実施形態にかかる接極子310は、コイル210の非通電時には、所定の間隙を介して鉄芯230の頭部232に対向配置されるとともに、コイル210の通電時には、鉄芯230の頭部232側に吸引されるように揺動するものである。
そして、電磁石装置20の駆動状態を切り替え、接極子310を揺動させることで、互いに対になる(互いに接離する主接点を有する)主固定接点部410と主可動接点部420との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。
本実施形態では、電磁石装置20の前方に、コイル210の通電の入切に応じて主接点を開閉する主接点部40が設けられている。
主接点部40は、主固定接点部410と主可動接点部420とを備えており、主固定接点部410は、主固定接点411と、主固定接点411を有する本体部412と、を備えている。一方、主可動接点部420は、主固定接点411に対して相対移動し、主固定接点411に接離可能な主可動接点421と、主可動接点421を有する可動接触子422と、を備えている。
また、本実施形態では、主接点部40は、互いに対になる(互いに接離する主接点を有する)主固定接点部410と主可動接点部420との組を1組だけ備えている(図6および図7参照)。
本実施形態では、互いに接離する主接点を有する主固定接点部410と主可動接点部420との組は、一対の主固定接点部410と、1つの主可動接点部420とで構成されている。
具体的には、XZ平面に対して対称な形状をした2つの主固定接点部410を、一対の主固定接点部410としている。そして、対になる2つの主固定接点部410が、Y方向(幅方向:軸方向および第1方向と交差する方向:第2方向)に離間した状態でベース110(ハウジング10)に固定されている。
それぞれの主固定接点部410は、1つの主固定接点411を有する本体部412を備えている(図6および図7参照)。本実施形態では、本体部412に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔412aに主固定接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、本体部412が主固定接点411を有するようにしている(図14および図15参照)。このように、本実施形態では、本体部412は、主固定接点411を保持する固定側主接点保持体としての機能を有している。
なお、本体部412への主固定接点411の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、本体部412にダボ加工を施すことで突出させた部位を主固定接点として機能させることも可能である。また、本体部412の平坦な表面の一部に主可動接点421を接触させる構成とすることで、本体部412の平坦な表面の一部を主固定接点として機能させることも可能である。
また、主固定接点部410は、本体部412の下端に連設され、先端(接続部)をベース110(ハウジング10)の外方(下方)に突出させた状態でベース110(ハウジング10)に固定される端子部413を備えている。
本実施形態では、ベース110には、Z方向(上下方向)に貫通する挿入孔115が形成されている。そして、この挿入孔115に端子部413の先端(接続部:下端)を上方から挿入するようにしている。こうすることで、端子部413の先端(接続部:下端)をベース110の外方(下方)に突出させた状態で、主固定接点部410がベース110(ハウジング10)に固定されるようにしている(図14および図15参照)。なお、主固定接点部410は、接着剤等によってベース110(ハウジング10)に固定されている。
このとき、主固定接点部410は、主固定接点411がX方向(前後方向)の後方を向くようにした状態でベース110(ハウジング10)に固定されるようにしている。すなわち、主固定接点部410は、本体部412の主固定接点411が形成された側の面(後面:主可動接点421と対向する側の面)が後方を向くようにした状態でベース110(ハウジング10)に固定されている。
なお、主固定接点411、本体部412および端子部413は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
このように、本実施形態では、2つの主固定接点411が、主固定接点411と主可動接点422とが相対移動する方向と直交(交差)する方向であるY方向に並んで配置されている。そして、2つの本体部412のうちの一方の本体部が一方の主固定接点411を有するとともに、他方の本体部が他方の主固定接点411を有している。
一方、1つの主可動接点部420は、1つの可動接触子422を備えており、この1つの可動接触子422は、Y方向(幅方向)に並設された一対の主可動接点421を有している(図9および図10参照)。
本実施形態では、略矩形板状の可動接触子422の長手方向の両側に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔422aに主可動接点となる予定の部材を挿入してリベット接合を施している。こうすることで、主可動接触子422が主可動接点421を有するようにしている(図14および図15参照)。このように、本実施形態では、可動接触子422は、主可動接点421を保持する可動側主接点保持体としての機能を有している。
なお、可動接触子422への主可動接点421の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、可動接触子422にダボ加工を施すことで突出させた部位を主可動接点として機能させることも可能である。また、可動接触子422の平坦な表面の一部を主固定接点411と接触させる構成とすることで、可動接触子422の平坦な表面の一部を主可動接点として機能させることも可能である。
そして、1つの主可動接点部420は、板厚方向をX方向(前後方向)に略一致させつつ長手方向をY方向(幅方向)に略一致させた状態で、対になる2つの主固定接点部410よりもX方向(前後方向)の後方に位置するように配置されている。このとき、主可動接点部420は、主可動接点421を主固定接点411にX方向(前後方向)で対向させた状態で配置されるようにしている。具体的には、可動接触子422は、Y方向(幅方向)の一方側に形成された主可動接点421が、Y方向(幅方向)の一方側に配置された主固定接点部410の主固定接点411とX方向(前後方向)で対向するように配置されている。同様に、可動接触子422は、Y方向(幅方向)の他方側に形成された主可動接点421が、Y方向(幅方向)の他方側に配置された主固定接点部410の主固定接点411とX方向(前後方向)で対向するように配置されている。こうすることで、一方の主可動接点421が、2つの主固定接点411のうちの一方の主固定接点411に接離するとともに、他方の主可動接点421が他方の主固定接点411に接離するようにしている。また、1つの可動接触子422が2つの主可動接点421を有するようにしている。
なお、主可動接点421および可動接触子422も、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
そして、このような構成をした一対の主固定接点部410と、1つの主可動接点部420とで構成される組が、内部空間S1内における第1側壁131よりもX方向(前後方向:第1方向)の前方に収容されている(図12~図15参照)。
ここで、主可動接点部420は、一対の主固定接点部410に対してX方向(前後方向)に相対的に揺動できるように配置されている。
本実施形態では、主接点部40は、可動部50を介して接極子310に連設されている。そして、接極子310の揺動に伴って可動部50をX方向(前後方向)に揺動させることで、可動部50の動作に連動して主可動接点部420がX方向(前後方向)に揺動するようにしている。すなわち、可動部50に主可動接点部420を保持させることで、主可動接点部420が、一対の主固定接点部410に対してX方向(前後方向)に相対的に揺動するようにしている。
本実施形態では、可動部50は、絶縁性の樹脂材料で形成され、上部に接極子310の鉛直壁部312が挿入保持される挿入孔511が形成されたホルダ部51を備えている。また、可動部50は、ホルダ部51の下部に連設される可動板52と、可動板52と可動接触子422とを連結する可動ばね53と、を備えている。
本実施形態では、可動板52のZ方向(上下方向)の上部には、板厚方向に貫通する貫通孔521が形成されている。そして、可動板52の上端をホルダ部51の下端に形成された図示せぬ挿入孔に挿入した状態で、ホルダ部51の図示せぬ挿入孔内に形成された突起を貫通孔521に挿入させることで、可動板52がホルダ部51に保持されるようにしている。
また、可動板52のZ方向(上下方向)の中央部には、後方に向けて突出する突起522が形成されており、可動ばね53のZ方向(上下方向)の上部には、板厚方向に貫通する上側貫通孔531が形成されている。そして、可動板52の突起522を可動ばね53の上側貫通孔531に挿入させることで、可動ばね53が可動板52に保持されるようにしている。
さらに、可動ばね53のZ方向(上下方向)の下部には、板厚方向に貫通する下側貫通孔532が形成されており、可動接触子422のY方向(幅方向)の中央部には、後方に向けて突出する突起422bが形成されている。そして、可動接触子422の突起422bを可動ばね53の下側貫通孔532に挿入させることで、可動接触子422が可動ばね53に保持されるようにしている。
こうして、主接点部40が可動部50を介して接極子310に連設されるようにしている。
そして、このような構成とすることで、接極子310の揺動に伴って、主可動接点部420が、一対の主固定接点部410に対してX方向(前後方向)に相対的に揺動するようにしている。そのため、主可動接点421は、鉛直壁部312の上端を中心とした円弧を描くように揺動することになる。
さらに、本実施形態では、ハウジング10の内部空間S1内には、主接点部40とは別に補助接点部60が配置されている。この補助接点部60は、X方向(前後方向)の後方であってコイル210の上端側となる位置に補助接点(補助固定接点611および補助可動接点621)が存在するようにした状態で、内部空間S1内に配置されている。
補助接点部60は、補助固定接点部610と補助可動接点部620とを備えており、補助固定接点部610は、補助固定接点611と、補助固定接点611を有する端子部612と、を備えている。一方、補助可動接点部620は、補助固定接点611に対して相対移動し、補助固定接点611に接離可能な補助可動接点621と、補助可動接点621を有する補助可動端子部622と、補助可動端子部622に連設される端子部623と、を備えている。なお、補助可動端子部622の可動部材は、板ばねから構成されている。
また、本実施形態では、補助接点部60は、互いに対になる(互いに接離する補助接点を有する)補助固定接点部610と補助可動接点部620との組を1組だけ備えている(図6および図7参照)。
本実施形態では、互いに接離する補助接点を有する補助固定接点部610と補助可動接点部620との組は、1つの補助固定接点部610と、1つの補助可動接点部620とで構成されている。そして、1つの補助固定接点部610には1つの補助固定接点611が形成されており、1つの補助可動接点部620には、1つの補助固定接点611に接離する補助可動接点621が1つだけ形成されている。
本実施形態では、上述したように、補助固定接点部610は、1つの補助固定接点611を有する端子部612を備えており、この端子部612は、水平方向に延在してY方向(幅方向)に細長い水平片613を備えている。そして、この水平片613に補助固定接点611が形成されている。本実施形態では、水平片613に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔613aに補助固定接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、水平片613が補助固定接点611を有するようにしている(図11参照)。このように、本実施形態では、水平片613が、補助固定接点611を保持する固定側補助接点保持体としての機能を有している。
なお、水平片613への補助固定接点611の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、水平片613にダボ加工を施すことで突出させた部位を補助固定接点として機能させることも可能である。また、水平片613の平坦な表面の一部に補助固定接点611を接触させる構成とすることで、水平片613の平坦な表面の一部を補助固定接点として機能させることも可能である。なお、補助固定接点611が水平片613(端子部612)に複数設けられていてもよい。
また、端子部612は、水平片613におけるY方向(幅方向)の外側の端部に連設され、XZ平面に沿って延在し、Z方向(上下方向)に細長い側片部614を備えている。
本実施形態では、側片部614は、水平片613におけるY方向(幅方向)の外側の端部に連設される第1側片部6141と、第1側片部6141の下端からX方向(前後方向)の前方に向けて延設された連結部6142と、を備えている。さらに、側片部614は、連結部6142の前端下部からZ方向(上下方向)の下方に向けて延設された第2側片部6143を備えている。このように、本実施形態では、側片部614は、Y方向(幅方向)から見た状態でクランク状に折り曲げられた形状をしている。
そして、本実施形態では、この補助固定接点部610がコイルボビン220に保持されるようにしている。
具体的には、第1側片部6141のX方向(前後方向)の両端に、Y方向(幅方向)の内側に向けて突出する圧入片6141aをそれぞれ設けている。そして、一対の圧入片6141aを、上側フランジ部222に形成された上側補助接点保持部2221の一対の圧入開口2221aに圧入するようにしている。
また、第2側片部6143におけるX方向(前後方向)の前端側の下端に、Y方向(幅方向)の内側に向けて突出する圧入片6143aを設けている。そして、この圧入片6143aを、下側フランジ部223に形成された下側補助接点保持部2231の圧入開口2231aに圧入するようにしている。
このように、一対の圧入片6141aを一対の圧入開口2221aにそれぞれ圧入し、圧入片6143aを圧入開口2231aに圧入することで、補助固定接点部610がコイルボビン220に保持されるようにしている。
また、補助固定接点部610は、第2側片部6143の下端から下方に向けて突出するように延設された接続部615を備えている。この接続部615は、ベース110上に配置したコイルボビン220に側片部614を保持した状態で、ベース110の外方(下方)に突出するように形成されている。
なお、本実施形態では、補助固定接点部610は、補助固定接点611がZ方向(上下方向)の下方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されるようにしている。すなわち、補助固定接点部610は、水平片613の補助固定接点611が形成された側の面(下面:補助可動接点621と対向する側の面)が下方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されている。
また、補助固定接点611、端子部612および接続部615は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
一方、補助可動接点部620は、補助可動端子部622を備えており、補助可動端子部622は、水平方向に延在してY方向(幅方向)に細長い板ばねから構成されている。そして、この補助可動端子部622が補助可動接点621を有している。
本実施形態では、補助可動端子部622は、先端(Y方向の内側の端部)が下方に位置するようにクランク状に折り曲げられた形状をしている。そして、この補助可動端子部622の先端に板厚方向に貫通するように形成された挿通孔622aに補助可動接点となる予定の部材を挿入し、リベット接合を施すことで、補助可動端子部622が補助可動接点621を有するようにしている(図11参照)。このように、本実施形態では、補助可動端子部622が、補助可動接点621を保持する可動側補助接点保持体としての機能を有している。
なお、補助可動端子部622への補助可動接点621の形成は、リベット接合により行う必要はなく、様々な方法により行うことができる。例えば、補助可動端子部622にダボ加工を施すことで突出させた部位を補助可動接点として機能させることも可能である。また、補助可動端子部622の平坦な表面の一部に補助可動接点621を接触させる構成とすることで、補助可動端子部622の平坦な表面の一部を補助可動接点として機能させることも可能である。なお、補助可動接点621が補助可動端子部622に複数設けられていてもよい。
また、補助可動端子部622におけるY方向(幅方向)の外側の端部に端子部623が連設されている。この端子部623は、水平方向に延在してY方向(幅方向)に細長い水平片624を備えており、この水平片624に補助可動端子部622が連設されている。具体的には、補助可動端子部622におけるY方向(幅方向)の外側の端部には、一対の挿通孔622bがX方向(前後方向)に並ぶように形成されており、水平片624には、一対の突起624aがX方向(前後方向)に並ぶように形成されている。そして、一対の突起624aを一対の挿通孔622bにそれぞれ挿入させた状態でリベット接合を施すことで、水平片624に補助可動端子部622が連設されるようにしている。
また、端子部623は、水平片624におけるY方向(幅方向)の外側の端部に連設され、XZ平面に沿って延在し、Z方向(上下方向)に細長い側片部625を備えている。
本実施形態では、側片部625は、水平片624におけるY方向(幅方向)の外側の端部に連設される第1側片部6251と、第1側片部6251の下端からX方向(前後方向)の前方に向けて延設された連結部6252と、を備えている。さらに、側片部625は、連結部6252の前端下部からZ方向(上下方向)の下方に向けて延設された第2側片部6253を備えている。このように、本実施形態では、側片部625も、Y方向(幅方向)から見た状態でクランク状に折り曲げられた形状をしている。
さらに、本実施形態では、この補助可動接点部620はコイルボビン220に保持されるようにしている。
具体的には、第1側片部6251のX方向(前後方向)の両端に、Y方向(幅方向)の内側に向けて突出する圧入片6251aをそれぞれ設けている。そして、一対の圧入片6251aを、上側フランジ部222に形成された上側補助接点保持部2221の一対の圧入開口2221aに圧入するようにしている。
また、第2側片部6253におけるX方向(前後方向)の前端側の下端に、Y方向(幅方向)の内側に向けて突出する圧入片6253aを設けている。そして、この圧入片6253aを、下側フランジ部223に形成された下側補助接点保持部2231の圧入開口2231aに圧入するようにしている。
このように、一対の圧入片6251aを一対の圧入開口2221aにそれぞれ圧入し、圧入片6253aを圧入開口2231aに圧入することで、補助可動接点部620がコイルボビン220に保持されるようにしている。
また、補助可動接点部620は、第2側片部6253の下端から下方に向けて突出するように延設された接続部626を備えている。この接続部626は、ベース110上に配置したコイルボビン220に側片部625を保持した状態で、ベース110の外方(下方)に突出するように形成されている。
なお、本実施形態では、補助可動接点部620は、補助可動接点621がZ方向(上下方向)の上方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されるようにしている。すなわち、補助可動接点部620は、補助可動端子部622の補助可動接点621が形成された側の面(上面:補助固定接点611と対向する側の面)が上方を向くようにした状態でコイルボビン220に保持されている。
また、補助可動接点621、補助可動端子部622、端子部623および接続部626は、例えば、銀系材料や銅系材料等の導電性材料によって形成することができる。
そして、このような構成をした1つの補助固定接点部610と、1つの補助可動接点部620とで構成される組が、内部空間S1内における第1側壁131よりもX方向(前後方向:第1方向)の後方かつコイル210の上端側に収容されている(図12~図15参照)。そして、補助固定接点611および補助可動接点621は、鉄芯230の頭部232よりもZ方向(上下方向)の上方に配置されている。
ここで、補助可動接点部620は、補助可動端子部622が補助固定接点部610に対してZ方向(上下方向)に相対的に揺動できるように配置されている。本実施形態では、補助駆動部70によって補助可動端子部622が補助固定接点部610に対してZ方向(上下方向)に相対的に揺動できるようにしている。すなわち、電磁石装置20の駆動状態を切り替え、補助駆動部70を揺動させることで、互いに対になる(互いに接離する補助接点を有する)補助固定接点部610と補助可動接点部620との導通、非導通を切り替えることができるようにしている。
本実施形態では、補助駆動部70は、絶縁性の樹脂材料で形成されており、接極子310の水平壁部311に保持されている。そして、接極子310の揺動に伴って、補助駆動部70をZ方向(上下方向)に揺動させるようにしている。こうすることで、補助駆動部70のZ方向(上下方向)の揺動に伴って、補助可動端子部622をZ方向(上下方向)に揺動させるようにしている。
この補助駆動部70は、本体部71と、本体部71からY方向(幅方向)の外側に向けて突出するように連設され、接極子310の水平壁部311に保持される固定部72と、を備えている。さらに、補助駆動部70は、本体部71からX方向(前後方向)の後側に向けて突出するように連設され、補助可動端子部622を上方に押し上げる押し上げ部73を備えている。
また、本実施形態では、固定部72は、Y方向(幅方向)の外側に向けて突出するアーム部721と、アーム部721におけるY方向(幅方向)の外側の端部からZ方向(上下方向)の下方に向けて連設されたフック部722と、を備えている。
また、接極子310の水平壁部311におけるX方向(前後方向)の後部には補助駆動部70を保持する被保持部3112が形成されている。そして、一対のフック部72をこの被保持部3112に引っ掛けることで、補助駆動部70が接極子310の水平壁部311に保持されるようにしている。
このように、本実施形態では、接極子310の揺動に連動して補助駆動部70を揺動させるようにすることで、互いに接離する補助接点を有する補助固定接点部610と補助可動接点部620との導通、非導通が切り替えられるようにしている。すなわち、接極子310の一端部によって主接点部40が接離され、接極子310の他端部によって補助接点部60が接離されるようにしている。
このような構成とすることで、接極子310の揺動に伴って、補助可動接点部620が、補助固定接点部610に対してZ方向(上下方向)に相対的に揺動するようにしている。このとき、補助可動接点621は、補助可動端子部622におけるY方向(幅方向)の外側の端部を中心とした円弧を描くように揺動することになる。
なお、本実施形態では、補助可動端子部622は、自然状態では、補助可動接点621が補助固定接点611から離間した状態となるようにした状態で、コイルボビン220の保持された端子部623に連設されている。そして、コイル210への通電を停止した状態では、補助駆動部70の押し上げ部73が補助可動端子部622に接触することによって上方に押し上げられ、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となるようにしている。
一方、コイル210が通電された状態では、接極子310の水平壁部311の後端側が下方に回動することになり、この水平壁部311の後端側の下方への回動に伴って、補助駆動部70が下方に移動することになる。そして、補助駆動部70が下方に移動すると、補助可動端子部622が弾性復元力により下方に移動して、補助可動接点621が補助固定接点611から離間することになる。
また、他の方法を用いて補助駆動部70が補助可動端子622を駆動するようにしてもよい。補助駆動部70が補助可動端子622を駆動する他の方法としては、例えば、補助駆動部70が補助可動端子622から離間しているときに、補助可動端子部622の弾性復元力により補助可動接点621が補助固定接点611に接触して導通状態となるようにし、補助駆動部70が補助可動端子622を押し下げることにより補助可動接点621が補助固定接点611から離間して非導通状態となるようにする方法がある。
このように、本実施形態では、オン状態とオフ状態とが主接点部40とは反対となるように補助接点部60を設けている。
次に、上述の構成をした電磁継電器1の動作の一例について説明する。
まず、コイル210が通電されていない状態では、ヒンジばね320の弾性力によって、接極子310の水平壁部311が鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動している。このとき、接極子310の鉛直壁部312がX方向(前後方向)の後方に位置することになるため、可動部50も、X方向(前後方向)の後方に位置することになる。すなわち、可動部50に保持された主可動接点部420が主固定接点部410から離れた状態となって、主可動接点421が主固定接点411から離反した状態となる(図12および図14参照)。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73によって補助可動端子部622が押し上げられて、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となる(図12および図14参照)。
このオフ状態からコイル210が通電されると、接極子310の水平壁部311が電磁力により下方(鉄芯230側)に吸引されて、ヒンジばね320の弾性力に抗して鉄芯230の頭部232に接近移動する。そして、この水平壁部311の下方(鉄芯230側)への回動に伴って、鉛直壁部312が前方に回動し、鉛直壁部312の前方への回動に伴って、可動部50が前方に回動する。これにより、可動部50に保持された可動接触子422が、主固定接点部410に向けて前方に回動し、可動接触子422の主可動接点421が主固定接点部410の主固定接点411に接触する。こうすることで、一対の主固定接点部410が主可動接点部420によって電気的に接続される(図13および図15参照)。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232に近づく方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73が下方に下げられて、補助可動接点621が補助固定接点611から離間した状態となる。こうすることで、補助固定接点部610と補助可動接点部620との電気的接続が解除される(図13および図15参照)。(図12および図14参照)。
そして、この状態で、コイル210への通電を停止すると、接極子310の水平壁部311がヒンジばね320の付勢力により上方(鉄芯230から離れる側)に回動して、初期位置に復帰する。また、この水平壁部311の上方への回動に伴って、鉛直壁部312が後方に回動し、鉛直壁部312の後方への回動に伴って、可動部50が後方に回動する。これにより、可動部50に保持された可動接触子422が、主固定接点部410から離れるように後方に回動し、可動接触子422の主可動接点421が主固定接点部410の主固定接点411から離間する。こうすることで、一対の主固定接点部410,410間の電気的な接続が解除される。
一方、補助駆動部70も鉄芯230の頭部232から離れる方向に移動することになるため、補助駆動部70の押し上げ部73によって補助可動端子部622が押し上げられて初期位置に復帰することになる。その結果、補助可動接点621が補助固定接点611に接触した状態となって、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが電気的に接続される。
このように、本実施形態では、接極子310が初期位置にあるときは、主可動接点421と主固定接点411とが互いに離間し、補助可動接点621と補助固定接点611とが接触する第2位置となっている(図12および図14参照)。一方、接極子310が当接位置にあるときは、主可動接点421と主固定接点411とが接触し、補助可動接点621と補助固定接点611とが互いに離間する第1位置となっている(図13および図15参照)。
したがって、コイル210を通電していない期間には、一対の主固定接点部410,410間が絶縁され、コイル210を通電している期間には、一対の主固定接点部410,410間が導通することになる。このように、本実施形態では、主可動接点421は、第1位置と第2位置との間で、主固定接点411に対して第1方向(X方向:前後方向)に相対的に往復移動(回動)できるように構成されている。
一方、コイル210を通電していない期間には、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが絶縁され、コイル210を通電している期間には、補助固定接点部610と補助可動接点部620とが導通することになる。このように、本実施形態では、補助可動接点621は、第1位置と第2位置との間で、補助固定接点611に対して軸方向(Z方向:上下方向)に相対的に往復移動(回動)できるように構成されている。
ここで、主可動接点421と主固定接点411とが接触する第1位置に位置する状態で、コイル210への通電を停止すると、主可動接点421が主固定接点411から離間する開極が開始されることになる。
この開極が開始されると、開極の初期には、主可動接点421と主固定接点411との間にアークが発生し、このアークによって電流の通電状態が継続されることになる。
そこで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークをX方向(前後方向)の後方に引き伸ばすことで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークをより確実かつより迅速に消弧させるようにしている。
このとき、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークは、第2側壁132とケース120の側壁1223との間に形成される空間内で引き伸ばされることになる。したがって、本実施形態では、第2側壁132とケース120の側壁1223との間に形成される空間がアークを引き伸ばすアーク伸長空間S4となっている(図5参照)。
ところで、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークを、X方向(前後方向)の後方に引き伸ばすようにすると、電磁継電器1の小型化を図ることは可能である。しかしながら、アークをX方向(前後方向)の後方に引き伸ばす際に、消耗粉等が引き伸ばされたアークとともにX方向(前後方向)の後方に飛び散ってしまうことがある。このとき、ハウジング10の内部空間S1における主接点部40が配置される空間S2と補助接点部60が配置される空間S3とが大きな通路で連通されていると、補助接点部60が消耗粉等の影響を受けてしまうことがある。
このように、主接点部40が配置される空間S2と補助接点部60が配置される空間S3とが完全に連通された状態になっていると、補助接点部60が消耗粉等の影響を受けてしまうことがある。特に、大電流が流れる電磁継電器では、補助接点部60が消耗粉等による影響を大きく受けることになる。
そこで、本実施形態では、主接点部40に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部60の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することができるようにしている。具体的には、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を形成している。すなわち、隔壁130の連続する部分によって、内部空間S1の主接点側空間S2と補助接点側空間S3とを規定することができるようにしている。
そして、この隔壁130を設けることで、主接点部40が配置される主接点側空間S2と補助接点部60が配置される補助接点側空間S3とがより狭い空隙を介して連通させることができるようにしている。つまり、隔壁130を設けることで、接点側空間S2と補助接点側空間S3とが比較的広い空隙で連通されてしまうことが極力抑制されるようにしている。こうすることで、主接点部40で発生した消耗粉等が、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3内に侵入してしまうことをより確実に抑制できるようにしている。
本実施形態では、隔壁130は、コイル210のX方向(前後方向)の前側(軸方向と交差する第1方向の一方側)で、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。
また、隔壁130は、Y方向(幅方向:コイルの軸方向および第1方向と交差する第2方向)の両側にそれぞれ配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。
このように、本実施形態では、継鉄240を支持するための第1側壁131および一対の第2側壁132を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と補助接点部60が存在する補助接点側空間S3とに分割する隔壁130としても機能させている。
また、第1側壁131は、X方向(前後方向)の前側に主接点部40および可動部50が位置し、X方向(前後方向)の後側(軸方向と交差する第1方向の他方側)に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。
そして、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれるようにしている。
さらに、本実施形態では、隔壁130は、Y方向(幅方向:第2方向)に並んで配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている(図16および図17参照)。
本実施形態では、第3側壁133はケース120の内側に形成されている。具体的には、第3側壁133は、天壁121の内側面からX方向(前後方向:第1方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に沿うように延設されている。また、第3側壁133は、X方向(前後方向:第1方向)の後端が後壁1222の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、この第3側壁133の下端部が第2側壁132のY方向(幅方向:第2方向)の外側に配置されるようにしている。このとき、第3側壁133の下端部と第2側壁132との間に隙間がほとんど形成されないようにしている(図18~図20参照)。
このように、本実施形態では、第3側壁133は、Y方向(幅方向:第2方向)から見た状態で第2側壁132と重なるようにケース120に設けられている。
ここで、主接点側空間S2は、第1側壁131のX方向の前方側の側面に面する内部空間S1と、一対の第2側壁132のY方向の外方側側面に面する内部空間S1と、第3側壁133のY方向の外方側側面に面する内部空間S1と、を含んでいる。一方、補助接点側空間S3は、第1側壁131のX方向の後方側の側面に面する内部空間S1と、一対の第2側壁132のY方向の内方側側面に面する内部空間S1と、第3側壁133のY方向の内方側側面に面する内部空間S1と、を含んでいる。なお、第2側壁132と第3側壁133とが重なる部分は、第2側壁132と第3側壁133のうち一方のY方向の外方側側面に面する内部空間S1が主接点側空間S2であり、他方のY方向の内方側側面に面する内部空間S1が補助接点側空間S3となる。
さらに、一対の第3側壁133は、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、ベース110の底面111aを基準としてZ方向(上下方向:軸方向)において補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられている(図18および図21参照)。すなわち、一対の第3側壁133は、Z方向と直交する方向から見て、補助接点部60の接点周辺部の少なくとも一部と重なっている。本実施形態では、接点周辺部は、補助固定接点611、補助固定接点611の周辺の端子部612(水平片613、側片部614の上端)、補助可動端子部622の可動範囲で移動可能な補助可動接点621および補助可動端子部622、水平片624、側片部625の上端から構成されている。
この補助接点部60の接点周辺部は、補助接点部60の上端部に位置している。そして、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている。なお、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、鉄芯230の頭部232より高く設けられていてもよい。
本実施形態では、Y方向(幅方向:第2方向)から見た状態で、補助可動接点621が設けられた補助可動端子部622と補助固定接点611が設けられた水平片613の全体(補助固定接点611の周辺の端子部612)が第3側壁133と重なるようにしている。すなわち、Y方向(幅方向:第2方向)における1対の第3側壁133の間に補助接点部60の接点周辺部(補助可動接点621が設けられた補助可動端子部622と補助固定接点611が設けられた水平片613の全体)が配置されるようにしている。
こうすることで、主接点側空間S2のアーク伸長空間S4と補助接点側空間S3とが第3側壁133によって分割されるようにしている。そして、主接点部40で発生した消耗粉等がアーク伸長空間S4を通って補助接点側空間S3内に侵入してしまうことを、この第3側壁133によって、より確実に抑制できるようにしている。
また、本実施形態では、主接点側空間S2は、主接点部40の上方に位置し、Y方向(幅方向:第2方向)から見た状態で略L字状をした空間を有している。この空間は、接極子310が配置される接極子配置空間S5となっている(図14および図15参照)。そして、接極子310は、揺動が許容された状態で接極子配置空間S5内に配置されているため、接極子配置空間S5内では、接極子310とケース120との間に比較的大きな隙間が形成されることになる。そのため、接極子310が揺動時に位置ずれしてしまったり、接極子310とケース120との間に形成される比較的大きな隙間を通って、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまったりするおそれがある。
そこで、本実施形態では、隔壁130が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、Z方向(上下方向:軸方向)の下方に突出するようにケース120に設けられる第4側壁134を備えるようにしている。そして、この第4側壁134を、Y方向(幅方向:第2方向)に延在させつつ接極子310とZ方向(上下方向:軸方向)で対向させるようにしている(図14および図15参照)。
さらに、本実施形態では、第4側壁134が、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の前方(主接点部40側)に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有するようにしている。
押さえ壁1341は、Y方向(幅方向:第2方向)の中央部に形成された突部1341aと、突部1341aのY方向(幅方向:第2方向)の両端に形成された一対の凹部1341bと、を備えている(図16および図17参照)。さらに、押さえ壁1341は、一対の凹部1341bのY方向(幅方向:第2方向)の外側にそれぞれ形成された一対の押さえ壁側延設部1341cを備えている。一対の押さえ壁側延設部1341cは、Y方向(幅方向:第2方向)の外側が側壁1223の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、突部1341aの下端が接極子310に形成された貫通孔313内に挿入されるようにしている(図22および図23参照)。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、一対の凹部1341bが、接極子310における貫通孔313のY方向(幅方向:第2方向)の両側とZ方向(上下方向:軸方向)で対向するようにしている。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)において、一対の押さえ壁側延設部1341cの間に接極子310が配置されるようにしている。
このような形状をした押さえ壁1341をケース120に設けることで、接極子310が揺動時に位置ずれしてしまうことが抑制されるようにしている。また、押さえ壁1341によって、接極子配置空間S5がX方向(前後方向:第1方向)に分割されるため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことが、押さえ壁1341によってより確実に抑制できるようになる。
さらに、第4側壁134が、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の後方(補助接点部60側)に配置され、接極子310の上部の空間S5を分割することが可能な仕切り壁1342を有するようにしている。
そして、主接点側空間S2が第4側壁134(押さえ壁1341、仕切り壁1342)のX方向の前方側の側面に面する内部空間S1を含むようにしている。一方、補助接点側空間S3が第4側壁134(押さえ壁1341、仕切り壁1342)のX方向の後方側の側面に面する内部空間S1を含むようにしている。
仕切り壁1342は、Y方向(幅方向:第2方向)の中央部に形成された凹部1342aと、凹部1342aのY方向(幅方向:第2方向)の両端に形成された一対の仕切り壁側延設部1342bと、を備えている(図16および図17参照)。一対の仕切り壁側延設部1342bは、Y方向(幅方向:第2方向)の外側が第3側壁133の前端部に連設されるように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、凹部1342aの下端が接極子310(水壁壁部311の上面)とZ方向(上下方向:軸方向)で対向するようにしている(図14および図15参照)。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)において、一対の仕切り壁側延設部1342bの間に接極子310が配置されるようにしている。
このように、本実施形態では、仕切り壁1342は、Y方向(幅方向:第2方向)において接極子310の両側に配置される仕切り壁側延設部1342bを有している。また、本実施形態では、仕切り壁側延設部1342bが、Y方向(幅方向:第2方向)において第2側壁132の外側に位置する部位を有するようにしている(図21参照)。
このような形状をした仕切り壁1342をケース120に設けることで、押さえ壁1341によって阻止しきれなかった消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことを、この仕切り壁1342によって抑制できるようにしている。
さらに、本実施形態では、隔壁130が、Z方向(上下方向:軸方向)に延在するとともに、Y方向(幅方向:第2方向)において第2側壁134の外側に配置されるようにケース120に設けられる第5側壁135を有するようにしている。
本実施形態では、ケース120の側壁1223におけるX方向(前後方向:第1方向)の中央部には厚肉部1223aが形成されている。そして、この厚肉部1223aにおけるX方向(前後方向:第1方向)の中央部からY方向(幅方向:第2方向)の内側に突出するように第5側壁135が延設されている。また、第5側壁135は、ケース120の天壁121からZ方向(上下方向:軸方向)の下方に突出するように延設されている。そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、第5側壁135の下端がベース110の基台部111とほぼ当接する位置まで延設されている。
さらに、本実施形態では、この第5側壁135は、第3側壁133および仕切り壁側延設部1342bと一体に形成されている。具体的には、第5側壁135と第3側壁133と仕切り壁側延設部1342bが一体成形により形成されている。
このような形状をした第5側壁135を設けることで、アーク伸長空間S4がX方向(前後方向:第1方向)に分割されるため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことが、第5側壁135によってより確実に抑制できるようになる。
本実施形態では、主接点側空間S2が第5側壁135のX方向の前側の側面に面する内部空間S1を含んでいる。一方、補助接点側空間S3が第5側壁135のX方向の後側の側面に面する内部空間S1を含んでいる。
(第2実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器1は、図24~図27に示すように、上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の構成をしている。
すなわち、本実施形態にかかる電磁継電器1は、ベース110と、ベース110を覆うケース120とを有するハウジング10を備えている。
また、主固定接点411と、主固定接点411に接離する主可動接点421とを有し、ハウジング10内に形成される内部空間S1に配置される主接点部40を備えている。
また、補助固定接点611と、補助固定接点611に接離する補助可動接点621とを有し、内部空間S1に配置される補助接点部60を備えている。
さらに、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向がZ方向(上下方向)に延在するように内部空間S1に配置されるコイル210と、コイル210の周囲に配置される継鉄240と、を備えている。
また、コイル210の励磁・非励磁に応じて揺動する接極子310と、接極子310の揺動に応じて主可動接点421を可動する可動部50と、を備えている。
そして、本実施形態にかかる電磁継電器1も、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を備えている。
そして、この隔壁130は、コイル210のX方向(前後方向)の前側(軸方向と交差する第1方向の一方側)で、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。
また、隔壁130は、Y方向(幅方向:コイルの軸方向および第1方向と交差する第2方向)の両側にそれぞれ配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。
また、第1側壁131は、X方向(前後方向)の前側に主接点部40および可動部50が位置し、X方向(前後方向)の後側(軸方向と交差する第1方向の他方側)に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。
そして、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれるようにしている。
さらに、本実施形態においても、隔壁130は、Y方向(幅方向:第2方向)に並んで配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている。
そして、一対の第3側壁133が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、ベース110の底面111aを基準としてZ方向(上下方向:軸方向)において補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられている(図30および図32参照)。そして、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている。なお、本実施形態においても、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、鉄芯230の頭部232より高く設けられていてもよい。
さらに、本実施形態においても、隔壁130が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、Z方向(上下方向:軸方向)の下方に突出するようにケース120に設けられる第4側壁134を備えている(図28および図29参照)。そして、この第4側壁134を、Y方向(幅方向:第2方向)に延在させつつ接極子310とZ方向(上下方向:軸方向)で対向させている(図32および図33参照)。
そして、第4側壁134は、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の前方(主接点部40側)に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有している。
押さえ壁1341は、Y方向(幅方向:第2方向)の中央部に形成された突部1341aと、突部1341aのY方向(幅方向:第2方向)の両端に形成された一対の凹部1341bと、を備えている(図28および図29参照)。さらに、押さえ壁1341は、一対の凹部1341bのY方向(幅方向:第2方向)の外側にそれぞれ形成された一対の押さえ壁側延設部1341cを備えている。一対の押さえ壁側延設部1341cは、Y方向(幅方向:第2方向)の外側が側壁1223の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、突部1341aの下端が接極子310に形成された貫通孔313内に挿入されるようにしている(図32参照)。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、一対の凹部1341bが、接極子310における貫通孔313のY方向(幅方向:第2方向)の両側とZ方向(上下方向:軸方向)で対向するようにしている。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)において、一対の押さえ壁側延設部1341cの間に接極子310が配置されるようにしている。
ここで、本実施形態では、第3側壁133は、ベース110に形成されており、第3側壁133と第2側壁132とが一体に形成されている(図26および図27参照)。具体的には、第3側壁133と第2側壁132が一体成形により形成されている。また、隔壁130におけるX方向(前後方向:第1方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に延在する壁部を、上端が第1側壁131の上端よりもZ方向(上下方向:軸方向)の上方に突出するように形成している(図26および図27参照)。そして、上述した壁部のうち第1側壁131に連設される部位(上述した壁部における第1側壁131の上端よりも下側に位置する部位)を第2側壁132とし、第2側壁とした部位よりも上方に突出する部位(上述した壁部における第1側壁131に連設されていない部位)を第3側壁133としている。
また、本実施形態では、第2側壁132が、Y方向(幅方向:第2方向)の外側に延在する延在部1321を有している。この延在部1321は、第2側壁132のX方向(前後方向:第1方向)の後端からY方向(幅方向:第2方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に延在するように延設されている。さらに、延在部1321の上端には、第3側壁133のX方向(前後方向:第1方向)の後端からY方向(幅方向:第2方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に延在するように延在部1331が延設されており、延在部1321と延在部1331とが一体に形成されている。このように、本実施形態では、延在部1321と延在部1331とで構成される壁部が、第2側壁132の下端から第3側壁133の上端にかけて形成されている(図26および図27参照)。
また、本実施形態では、延在部1321は、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)の外側の端面とケース120の側壁1223の内側面との間に隙間がほとんど形成されないようにしている(図30~図32参照)。
このように、本実施形態では、延在部1321を設けることで、アーク伸長空間S4がX方向(前後方向:第1方向)に分割されるようにしている。そして、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことが、この延在部1321によってより確実に抑制できるようにしている(図32および図33参照)。
なお、本実施形態では、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の前方(主接点部40側)に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有していない第4側壁134を例示している。
このような電磁継電器1としても上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
(第3実施形態)
本実施形態にかかる電磁継電器1は、図34~図37に示すように、上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の構成をしている。
すなわち、本実施形態にかかる電磁継電器1は、ベース110と、ベース110を覆うケース120とを有するハウジング10を備えている。
また、主固定接点411と、主固定接点411に接離する主可動接点421とを有し、ハウジング10内に形成される内部空間S1に配置される主接点部40を備えている。
また、補助固定接点611と、補助固定接点611に接離する補助可動接点621とを有し、内部空間S1に配置される補助接点部60を備えている。
さらに、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向がZ方向(上下方向)に延在するように内部空間S1に配置されるコイル210と、コイル210の周囲に配置される継鉄240と、を備えている。
また、コイル210の励磁・非励磁に応じて揺動する接極子310と、接極子310の揺動に応じて主可動接点421を可動する可動部50と、を備えている。
そして、本実施形態にかかる電磁継電器1も、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を備えている。
そして、この隔壁130は、コイル210のX方向(前後方向)の前側(軸方向と交差する第1方向の一方側)で、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。
また、隔壁130は、Y方向(幅方向:コイルの軸方向および第1方向と交差する第2方向)の両側にそれぞれ配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。
また、第1側壁131は、X方向(前後方向)の前側に主接点部40および可動部50が位置し、X方向(前後方向)の後側(軸方向と交差する第1方向の他方側)に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。
そして、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれるようにしている。
さらに、本実施形態においても、隔壁130は、Y方向(幅方向:第2方向)に並んで配置され、Z方向(上下方向:軸方向)に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている。
本実施形態においても、第3側壁133はケース120の内側に形成されている。具体的には、第3側壁133は、天壁121の内側面からX方向(前後方向:第1方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に沿うように延設されている。また、第3側壁133は、X方向(前後方向:第1方向)の後端が後壁1222の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、この第3側壁133の下端部が第2側壁132のY方向(幅方向:第2方向)の外側に配置されるようにしている。このとき、第3側壁133の下端部と第2側壁132との間に隙間がほとんど形成されないようにしている(図40参照)。
このように、本実施形態では、第3側壁133は、Y方向(幅方向:第2方向)から見た状態で第2側壁132と重なるようにケース120に設けられている。
そして、一対の第3側壁133が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、ベース110の底面111aを基準としてZ方向(上下方向:軸方向)において補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられている(図32,図40および図43参照)。そして、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている。なお、本実施形態においても、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準としてZ方向において、鉄芯230の頭部232より高く設けられていてもよい。
さらに、本実施形態においても、隔壁130が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、Z方向(上下方向:軸方向)の下方に突出するようにケース120に設けられる第4側壁134を備えている(図38および図39参照)。そして、この第4側壁134を、Y方向(幅方向:第2方向)に延在させつつ接極子310とZ方向(上下方向:軸方向)で対向させている(図40,図43および図44参照)。
そして、第4側壁134は、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の前方(主接点部40側)に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有している。
押さえ壁1341は、Y方向(幅方向:第2方向)の中央部に形成された突部1341aと、突部1341aのY方向(幅方向:第2方向)の両端に形成された一対の凹部1341bと、を備えている(図38および図39参照)。さらに、押さえ壁1341は、一対の凹部1341bのY方向(幅方向:第2方向)の外側にそれぞれ形成された一対の押さえ壁側延設部1341cを備えている。一対の押さえ壁側延設部1341cは、Y方向(幅方向:第2方向)の外側が側壁1223の内側面に接するように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、突部1341aの下端が接極子310に形成された貫通孔313内に挿入されるようにしている。また、ケース120をベース110に取り付けた状態で、一対の凹部1341bが、接極子310における貫通孔313のY方向(幅方向:第2方向)の両側とZ方向(上下方向:軸方向)で対向するようにしている。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)において、一対の押さえ壁側延設部1341cの間に接極子310が配置されるようにしている。
また、第4側壁134が、継鉄240の鉛直壁部(起立部)241よりもX方向(前後方向:第1方向)の後方(補助接点部60側)に配置され、接極子310の上部の空間S5を分割することが可能な仕切り壁1342を有している。
仕切り壁1342は、Y方向(幅方向:第2方向)の中央部に形成された凹部1342aと、凹部1342aのY方向(幅方向:第2方向)の両端に形成された一対の仕切り壁側延設部1342bと、を備えている(図38および図39参照)。一対の仕切り壁側延設部1342bは、Y方向(幅方向:第2方向)の外側が第3側壁133の前端部に連設されるように形成されている。
そして、ケース120をベース110に取り付けた状態で、凹部1342aの下端が接極子310(水壁壁部311の上面)とZ方向(上下方向:軸方向)で対向するようにしている。さらに、ケース120をベース110に取り付けた状態で、Y方向(幅方向:第2方向)において、一対の仕切り壁側延設部1342bの間に接極子310が配置されるようにしている。
さらに、本実施形態においても、隔壁130が、Z方向(上下方向:軸方向)に延在するとともに、Y方向(幅方向:第2方向)において第2側壁134の外側に配置されるようにケース120に設けられる第5側壁135を有している。
本実施形態においても、ケース120の側壁1223におけるX方向(前後方向:第1方向)の中央部に厚肉部1223aが形成されている。そして、この厚肉部1223aにおけるX方向(前後方向:第1方向)の中央部からY方向(幅方向:第2方向)の内側に突出するように第5側壁135が延設されている。
また、第5側壁135は、ケース120の天壁121からZ方向(上下方向:軸方向)の下方に突出するように延設されている。
ここで、本実施形態では、ケース120をベース110に取り付けた状態で、第5側壁135の下端がベース110の基台部111とケース120の天壁121との中間部分に位置するようにしている。なお、第5側壁135の下端の位置は、ベース110の基台部111とケース120の天壁121との間に位置していればよく、第5側壁135の天壁121からの突出量は適宜設定することが可能である。ただし、第5側壁135の天壁121からの突出量は、アーク伸長空間S4に主接点部40から補助接点側空間S3まで直線状に連通する空間が形成されない程度の量とするのが好ましい。すなわち、主接点部40からアーク伸長空間S4を通って補助接点側空間S3に至る最短ルートが、Y方向(幅方向:第2方向)から見たときに折れ線となるようにするのが好ましい。こうすれば、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入するためには、少なくとも1回方向を変える必要が生じることになる。そのため、主接点部40で発生した消耗粉等が補助接点側空間S3内に侵入してしまうことがより確実に抑制できるようになる。
さらに、本実施形態においても、第5側壁135は、第3側壁133および仕切り壁側延設部1342bと一体に形成されている。
ここで、本実施形態では、第2側壁132が、Y方向(幅方向:第2方向)の外側に延在する延在部1321を有している。この延在部1321は、第2側壁132のX方向(前後方向:第1方向)の後端からY方向(幅方向:第2方向)およびZ方向(上下方向:軸方向)に延在するように延設されている。本実施形態では、延在部1321は、第2側壁132の下端から上端側(上端の途中)にかけて形成されている。すなわち、延在部1321は、第2側壁132の上端が延在部1321の上端よりも上方に突出するようにした状態で第2側壁132に連設されている(図36および図37参照)。
また、本実施形態では、第3側壁133の下端が延在部1321の上端近傍に位置するようにしている。こうすることで、Y方向(幅方向:第2方向)から見た状態で第2側壁132と重なり、Z方向(上下方向:軸方向)から見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるように、第3側壁133がケース120に設けられるようにしている。
そして、第5側壁135が、X方向(前後方向:第1方向)から見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるようにケース120に設けられるようにしている(図41および図42参照)。
このような電磁継電器1としても上記第1実施形態で示した電磁継電器1とほぼ同様の作用、効果を奏することができる。
[作用・効果]
以下では、上記各実施形態で示した電磁継電器の特徴的構成およびそれにより得られる効果を説明する。
(1) 上記各実施形態で示した電磁継電器1は、ベース110と、ベース110を覆うケース120とを有するハウジング10を備えている。
また、電磁継電器1は、主固定接点411と、主固定接点411に接離する主可動接点421とを有し、ハウジング10内に形成される内部空間S1に配置される主接点部40を備えている。また、電磁継電器1は、補助固定接点611と、補助固定接点611に接離する補助可動接点621とを有し、内部空間S1に配置される補助接点部60を備えている。
また、電磁継電器1は、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向が上下方向に延在するように内部空間S1に配置されるコイル210と、コイル210の周囲に配置される継鉄240と、を備えている。また、電磁継電器1は、コイル210の励磁・非励磁に応じて揺動する接極子310と、接極子310の揺動に応じて主可動接点421を可動する可動部50と、を備えている。
さらに、電磁継電器1は、内部空間S1を、主接点部40が存在する主接点側空間S2と、補助接点部60が存在する補助接点側空間S3と、に分割する隔壁130を備えている。
この隔壁130は、コイル210の軸方向と交差する第1方向(前後方向:X方向)の一方側で、軸方向(上下方向:Z方向)に沿って延在するようにベース110に連設される第1側壁131を備えている。また、隔壁130は、コイル210の軸方向および第1方向と交差する第2方向(幅方向:Y方向)の両側にそれぞれ配置され、軸方向(上下方向:Z方向)に沿って延在するようにベース110に連設される一対の第2側壁132を備えている。さらに、隔壁130は、第2方向に並んで配置され、軸方向に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている。
ここで、第1側壁131は、軸方向と交差する第1方向の一方側に主接点部40および可動部50が位置し、第1方向の他方側に補助接点部60およびコイル210が位置するようにベース110に連設されている。また、第1側壁131と一対の第2側壁132とでコイル210の側面210aの少なくとも一部が囲まれている。そして、一対の第3側壁133が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、ベース110の底面110aを基準として軸方向(上下方向:Z方向)において補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられている。そして、一対の第3側壁133は、ベース110の底面111aを基準として軸方向(上下方向:Z方向)において、(1)補助固定接点611および補助可動接点621のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている、または、(2)鉄芯230の頭部232より高く設けられている。
このように、上記各実施形態で示した電磁継電器1では、隔壁130が、コイル210の側面210aの少なくとも一部を囲う第1側壁131および一対の第2側壁132を備えている。さらに、隔壁130が、補助接点部60の接点周辺部と同じ高さに設けられ、軸方向に沿うとともに第2側壁132に沿うように設けられる一対の第3側壁133を備えている。
こうすれば、内部空間S1を、第1側壁131、一対の第2側壁132および一対の第3側壁133によって、より確実に主接点側空間S2と補助接点側空間S3とに分割することができるようになる。言い換えると、主接点側空間S2と補助接点側空間S3とを連通する隙間を、第1側壁131、一対の第2側壁132および一対の第3側壁133によって、極力小さくすることができるようになる。そのため、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部60が受けてしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
したがって、上記各実施形態で示した電磁継電器1とすれば、主接点部40に流れる電流が大きな電磁継電器1であっても、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部60が受けてしまう可能性をより低くすることができる。その結果、補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
このように、上記各実施形態によれば、主接点部に流れる電流が小さな場合だけでなく、主接点部に流れる電流が大きな場合であっても補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することが可能な電磁継電器を得ることができる。
(2) また、補助接点部60が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、コイル210の上端側に配置されていてもよい。
こうすれば、補助接点部60とコイル210との絶縁距離をより確実に確保することができるようになる。
(3) また、第3側壁133が、第2方向(幅方向:Y方向)から見た状態で第2側壁132と重なるようにケース120に設けられていてもよい。
こうすれば、主接点側空間S2と補助接点側空間S3とを連通する隙間を極力小さくすることができるようになって、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部60が受けてしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(4) また、第3側壁133が第2側壁132と一体に形成されていてもよい。
こうすれば、第2側壁132と第3側壁133との間に隙間が形成されてしまうことをより確実に抑制することができ、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部60が受けてしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(5) また、第2方向(幅方向:Y方向)における1対の第3側壁133の間に、補助接点部60が配置されていてもよい。
こうすれば、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等が補助接点部60に付着してしまうことを、より確実に抑制することができるようになって、補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(6) また、隔壁130が、ベース110をケース120の下方に位置させた状態で、軸方向(上下方向:Z方向)の下方に突出するようにケース120に設けられる第4側壁134を備えていてもよい。そして、第4側壁134が、第2方向(幅方向:Y方向)に延在するとともに接極子310と軸方向(上下方向:Z方向)で対向していてもよい。
こうすれば、接極子310の上部に形成される空間を第4側壁134によって仕切ることができる上、接極子310が移動してしまうことを第4側壁134によって抑制することができるようになる。その結果、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等が、接極子310の上部に形成される空間を伝って補助接点部60に付着してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。また、接極子310が移動することにより接極子310と隔壁130との間の隙間が大きくなってしまうことが抑制されるため、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等が補助接点部60に付着してしまうことをより一層確実に抑制することができるようになる。
(7) また、継鉄240が、コイル210の外側において、第1側壁131に沿って軸方向(上下方向:Z方向)に延在する鉛直壁部(起立部)241を有していてもよい。そして、第4側壁134が、鉛直壁部(起立部)241よりも主接点部40側に配置され、接極子310を押さえることが可能な押さえ壁1341を有していてもよい。
こうすれば、接極子310の比較的不安定な部位である鉛直壁部(起立部)241よりも主接点部40側の部位を押さえ壁1341によって抑えることが可能になる。その結果、接極子310と隔壁130との間の隙間が大きくなってしまうことが抑制されて、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等が補助接点部60に付着してしまうことをより一層確実に抑制することができるようになる。
(8) また、押さえ壁1341が、第2方向(幅方向:Y方向)において接極子310の両側に配置される押さえ壁側延設部1341cを有していてもよい。
こうすれば、接極子310と隔壁130との間の隙間が大きくなってしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(9) また、継鉄240が、コイル210の外側において、第1側壁131に沿って軸方向(上下方向:Z方向)に延在する鉛直壁部(起立部)241を有していてもよい。そして、第4側壁134が、鉛直壁部(起立部)241よりも補助接点部60側に配置され、接極子310の上部の空間を分割することが可能な仕切り壁1342を有していてもよい。
こうすれば、接極子310の上部に形成される空間を仕切り壁1342によって仕切ることができる。その結果、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等が、接極子310の上部に形成される空間を伝って補助接点部60に付着してしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(10)また、仕切り壁1342が、第2方向(幅方向:Y方向)において接極子310の両側に配置される仕切り壁側延設部1342bを有していてもよい。
こうすれば、接極子310と隔壁130との間の隙間が大きくなってしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(11) また、仕切り壁側延設部1342bが、第2方向(幅方向:Y方向)において第2側壁132の外側に位置する部位を有していてもよい。
こうすれば、第2側壁132と仕切り壁側延設部1342bとの間の隙間が大きくなってしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(12) また、第2側壁132が、第2方向(幅方向:Y方向)の外側に延在する延在部1321を有していてもよい。
こうすれば、主可動接点421と主固定接点411との間に発生するアークを伸長させる空間に、アークの伸長方向と交差する方向に延在するように延在部1321を配置させることが可能になる。その結果、引き伸ばされたアークとともに飛び散る消耗粉等が補助接点部60側に移動してしまうことを延在部1321によって抑制することができるようになり、補助接点部の接触信頼性が低下してしまうことをより一層確実に抑制することができるようになる。
(13) また、第3側壁133が、第2方向(幅方向:Y方向)から見た状態で第2側壁132と重なり、軸方向(上下方向:Z方向)から見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるようにケース120に設けられていてもよい。
こうすれば、主接点側空間S2と補助接点側空間S3とを連通する隙間を極力小さくすることができるようになって、主接点部40の接離の際に飛び散る消耗粉等による影響を補助接点部60が受けてしまうことをより確実に抑制することができるようになる。
(14) また、隔壁130が、軸方向(上下方向:Z方向)に延在するとともに、第2方向(幅方向:Y方向)において第2側壁132の外側に配置されるようにケース120に設けられる第5側壁135を有していてもよい。そして、第5側壁135が、第1方向(前後方向:X方向)から見た状態で第2側壁132の延在部1321と重なるようにケース120に設けられていてもよい。
こうすれば、ベース110から上方に向けて連設される延在部1321と、ケース120から下方に向けて連設される第5側壁135とが、アークの伸長方向に並んで配置されることになる。その結果、アークを伸長させる空間を、アークの伸長方向に沿って折れ曲がった形状とすることができ、引き伸ばされたアークとともに飛び散る消耗粉等が補助接点部60側に移動してしまうことをより一層確実に抑制することができるようになる。
(15) また、接極子310の一端部によって主接点部40が接離され、接極子310の他端部によって補助接点部60が接離されるようにしてもよい。
こうすれば、1つの接極子310を揺動させるだけで、主接点部40の接離および補助接点部60の接離を行うことができるようになるため、構成の簡素化を図ることができる。
[その他]
以上、本開示にかかる電磁継電器の内容を説明したが、これらの記載に限定されるものではなく、種々の変形及び改良が可能であることは、当業者には自明である。
例えば、上記各実施形態で示した構成を適宜組み合わせた構成とすることが可能である。
また、上記各実施形態では、コイル210の上側に補助接点部60を配置したものを例示したが、補助接点部60を、コイル210の中央部や下側に配置させることも可能である。
また、上記各実施形態では、主接点部40がオン状態のときに補助接点部60がオフ状態となるようにしたものを例示しているが、主接点部40がオン状態のときに補助接点部60もオン状態となるようにすることも可能である。このとき、主接点部40および補助接点部60を初期状態において接点オンとなる所謂常閉型の接点部とすることも可能であるし、主接点部40および補助接点部60を初期状態において接点オフとなる所謂常開型の接点部とすることも可能である。
また、ベースやケース、その他細部のスペック(形状、大きさ、レイアウト等)も適宜に変更可能である。
1 電磁継電器
10 ハウジング
110 ベース
111a 底面
120 ケース
130 隔壁
131 第1側壁
132 第2の側壁
1321 延在部
133 第3側壁
134 第4側壁
1341 押さえ壁
1341c 突部(押さえ壁側延設部)
1342 仕切り壁
1342b 突部(仕切り壁側延設部)
135 第5側壁
210 コイル
210a 側面
230 鉄芯
232 頭部
240 継鉄
241 鉛直壁部(起立部)
310 接極子
40 主接点部
411 主固定接点
421 主可動接点
50 可動部
60 補助接点部
611 補助固定接点
621 補助可動接点
S1 内部空間
S2 主接点側空間
S3 補助接点側空間
X 前後方向(軸方向と交差する方向:第1方向)
Y 幅方向(軸方向および第1方向と交差する方向:第2方向)
Z 上下方向(軸方向)

Claims (15)

  1. ベースと、前記ベースを覆うケースとを有するハウジングと、
    主固定接点と、前記主固定接点に接離する主可動接点とを有し、前記ハウジング内に形成される内部空間に配置される主接点部と、
    補助固定接点と、前記補助固定接点に接離する補助可動接点とを有し、前記内部空間に配置される補助接点部と、
    前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、軸方向が上下方向に延在するように前記内部空間に配置されるコイルと、
    前記コイルの内部に配置される鉄芯と、
    前記コイルの周囲に配置される継鉄と、
    前記鉄芯の頭部に対して対向配置され、前記コイルの励磁・非励磁に応じて揺動する接極子と、
    前記接極子の揺動に応じて前記主可動接点を可動する可動部と、
    前記内部空間を、前記主接点部が存在する主接点側空間と、前記補助接点部が存在する補助接点側空間と、に分割する隔壁と、
    を備え、
    前記隔壁は、
    前記コイルの前記軸方向と交差する第1方向の一方側で、前記軸方向に沿って延在するように前記ベースに連設される第1側壁と、
    前記コイルの前記軸方向および前記第1方向と交差する第2方向の両側にそれぞれ配置され、前記軸方向に沿って延在するように前記ベースに連設される一対の第2側壁と、
    前記第2方向に並んで配置され、前記軸方向に沿うとともに前記第2側壁に沿うように設けられる一対の第3側壁と、
    を備え、
    前記第1側壁は、前記軸方向と交差する第1方向の一方側に前記主接点部および前記可動部が位置し、前記第1方向の他方側に前記補助接点部および前記コイルが位置するように前記ベースに連設されており、
    前記第1側壁と一対の前記第2側壁とで前記コイルの側面の少なくとも一部が囲まれており、
    一対の前記第3側壁が、前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、前記ベースの底面を基準として前記軸方向において、(1)前記補助固定接点および前記補助可動接点のうち少なくともいずれか一方の接点と同じ高さに設けられている、または、(2)前記鉄芯の頭部より高く設けられている、
    電磁継電器。
  2. 前記補助接点部は、前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、前記コイルの上端側に配置されている、
    請求項1に記載の電磁継電器。
  3. 前記第3側壁は、前記第2方向から見た状態で前記第2側壁と重なるように前記ケースに設けられている、
    請求項1または請求項2に記載の電磁継電器。
  4. 前記第3側壁が前記第2側壁と一体に形成されている、
    請求項1または請求項2に記載の電磁継電器。
  5. 前記第2方向における1対の前記第3側壁の間には、前記補助接点部が配置されている、
    請求項1~4のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  6. 前記隔壁は、前記ベースを前記ケースの下方に位置させた状態で、前記軸方向の下方に突出するように前記ケースに設けられる第4側壁を備え、
    前記第4側壁は、前記第2方向に延在するとともに前記接極子と前記軸方向で対向している、
    請求項1~5のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  7. 前記継鉄は、前記コイルの外側において、前記第1側壁に沿って前記軸方向に延在する起立部を有し、
    前記第4側壁は、前記起立部よりも前記主接点部側に配置され、前記接極子を押さえることが可能な押さえ壁を有している、
    請求項6に記載の電磁継電器。
  8. 前記押さえ壁は、前記第2方向において前記接極子の両側に配置される押さえ壁側延設部を有している、
    請求項7に記載の電磁継電器。
  9. 前記継鉄は、前記コイルの外側において、前記第1側壁に沿って前記軸方向に延在する起立部を有し、
    前記第4側壁は、前記起立部よりも前記補助接点部側に配置され、前記接極子の上部の空間を分割することが可能な仕切り壁を有している、
    請求項6~8のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  10. 前記仕切り壁は、前記第2方向において前記接極子の両側に配置される仕切り壁側延設部を有している、
    請求項9に記載の電磁継電器。
  11. 前記仕切り壁側延設部は、前記第2方向において前記第2側壁の外側に位置する部位を有している、
    請求項10に記載の電磁継電器。
  12. 前記第2側壁は、前記第2方向の外側に延在する延在部を有している、
    請求項1~11のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
  13. 前記第3側壁は、前記第2方向から見た状態で前記第2側壁と重なり、前記軸方向から見た状態で前記第2側壁の前記延在部と重なるように前記ケースに設けられている、
    請求項12に記載の電磁継電器。
  14. 前記隔壁は、前記軸方向に延在するとともに、前記第2方向において前記第2側壁の外側に配置されるように前記ケースに設けられる第5側壁を有しており、
    前記第5側壁は、前記第1方向から見た状態で前記第2側壁の前記延在部と重なるように前記ケースに設けられている、
    請求項12または請求項13に記載の電磁継電器。
  15. 前記接極子の一端部によって前記主接点部が接離され、
    前記接極子の他端部によって前記補助接点部が接離される、
    請求項1~14のうちいずれか1項に記載の電磁継電器。
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